JP2003051537A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003051537A JP2001237994A JP2001237994A JP2003051537A JP 2003051537 A JP2003051537 A JP 2003051537A JP 2001237994 A JP2001237994 A JP 2001237994A JP 2001237994 A JP2001237994 A JP 2001237994A JP 2003051537 A JP2003051537 A JP 2003051537A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶液にてパッケージ、保護膜及び金属配線間
の絶縁膜等をエッチングすることによる配線構造の解析
を、簡便に防止することができる半導体装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 最表面が保護膜で被覆され、層間絶縁膜
を備えた多層配線構造の半導体装置であって、前記保護
膜及び/又は層間絶縁膜が、配線層の上方において、部
分的にエッチングレートが大きい材料で形成されてなる
半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、より詳細には、配線構造の機密の解読に対抗し得る
耐タンパ機能を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、一般に、基板上に多数の
半導体素子が配置され、それぞれの半導体素子の電極間
に配線が施された回路構成を有している。このような半
導体装置では、α線、湿気、応力などの外部雰囲気の影
響を回避するために、回路構成部が酸化シリコン、窒化
シリコン等の絶縁性保護膜で覆われている。また、回路
構成部は、回路の大規模化やチップ面積の縮小化に伴
い、層間絶縁膜による多層配線化が進んでいる。半導体
装置における回路構成部は、開発に長時間を要し、独創
性に富んでいるものもあるため、他人により模倣、複製
されないように加工されたものが存在する。しかし、上
述した保護膜及び層間絶縁膜は、回路構成部を外部雰囲
気から保護し、金属配線間を電気的に絶縁する目的で配
設されているものであるため、溶液(例えば、フッ酸な
どの酸性溶液)により剥離することによって、回路構成
部の金属配線の構造を容易に解析することができる。こ
のような解析を防止するため、以下のような半導体装置
が提案されている(特開平1−165129号公報)。
【0003】この半導体装置は、図5に示すように、半
導体基板に配設された多数の半導体素子が相互に配線さ
れている回路構成部20とこれらを覆う絶縁性保護膜2
2(例えば、窒化シリコン膜)とを有する。回路構成部
20の表面は、機密保護が必要でない領域では保護膜2
2のみによって覆われており、機密保護が必要な主要部
領域では下層保護膜22a、金属膜23及び上層保護膜
22bにより順次覆われている。これにより、保護膜2
2をエッチングしても、機密保持が必要な領域上では金
属膜23が除去されないために、その下の回路構成部2
0における配線パターン21は露出せず、視認できな
い。また、この状態で金属膜23をエッチング除去して
も、金属膜23と同材料、例えばアルミニウムからなる
配線パターン21までも除去され、回路構成部20は解
析できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属膜23下
に下層保護膜22aが存在しているので、金属膜23が
露出するまで上層保護膜22bをエッチングした後、保
護膜22及び下層保護膜22aをエッチングストッパと
して利用して、金属膜23をエッチングすることによ
り、金属膜23のみを除去することができ、その下に配
置する配線パターン21の認識が可能となり、回路の解
析が可能となるという問題がある。本発明は上記課題に
鑑みなされたものであり、溶液にてパッケージ、保護膜
及び金属配線間の絶縁膜等をエッチングすることによる
配線構造の解析を、簡便に防止することができる半導体
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、最表面
が保護膜で被覆され、層間絶縁膜を備えた多層配線構造
の半導体装置であって、前記保護膜及び/又は層間絶縁
膜が、配線層の上方において、部分的にエッチングレー
トが大きい材料で形成されてなる半導体装置半導体装置
が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置は、多層配線
構造の半導体装置からなる。ここで、多層配線構造の半
導体装置とは、通常、半導体基板に、トランジスタ、キ
ャパシタ、抵抗等の素子が形成され、その上に1層目層
間絶縁膜、1層目配線、2層目層間絶縁膜…、n層目配
線(nは2以上の整数)がこの順に積層されて構成され
る半導体装置を意味する。また、この半導体装置の最表
面は保護膜で被覆されている。
【0007】この半導体装置においては、配線層の上方
において、保護膜及び/又層間絶縁膜が、部分的にエッ
チングレートが大きい材料で形成されている。ここでの
配線層とは、1層目…、n層目のいずれの配線層でもよ
いが、少なくとも、配線構造の解析を防止したい配線層
の上方の一部又は全部を意味する。また、保護膜と層間
絶縁膜とは、半導体装置における配線層等を保護し得る
とともに、配線層の絶縁性を確保し得るものであれば、
材料や機能において特に区別されるものではない。さら
に、部分的にエッチングレートが大きい材料とは、一定
の条件下で保護膜又は層間絶縁膜のエッチングを行った
場合に、保護膜又は層間絶縁膜に対するエッチングレー
トの大きい材料のエッチング比が2以上、4以上、5以
上、10以上、20以上、好ましくは30以上、より好
ましくは40以上となるような材料を意味する。例え
ば、保護膜又は層間絶縁膜のエッチングレートが1〜2
00nm/分程度、エッチングレートが大きい材料のエ
ッチングレートが100〜600nm/分程度の膜が挙
げられる。この場合の材料は、絶縁膜であれば特に限定
されるものではなく、保護膜又は層間絶縁膜と同一の材
料で異なる膜質のものであってもよいし、異なる材料の
ものであってもよい。具体的には、保護膜又は層間絶縁
膜が熱CVD酸化膜、プラズマCVD酸化膜、プラズマ
CVD酸窒化膜又はブラズマCVD窒化膜等で形成され
ており、その膜においてエッチングレートが大きい材
料、例えば、SOG膜等が配置している膜が挙げられ
る。ただし、エッチングレートが異なれば、これらの材
料の膜からどのような組み合わせで用いてもよい。な
お、エッチングレートが大きい材料膜が形成されてなる
保護膜及び/又は層間絶縁膜は、多層配線構造の半導体
装置において、層ごとに異なる材料を組み合わせてもよ
いが、複数層にわたってすべて同じ組み合わせであるこ
とが好ましい。エッチングは、酸又はアルカリ溶液を使
用したウェットエッチング、RIE法等のドライエッチ
ング等のどのようなエッチング方法、エッチング条件を
選択してもよい。
【0008】エッチングレートが大きい材料で形成する
膜は、多層配線構造における配線層の積層数、秘密を保
持したい配線構造を有する配線層の位置等によって、保
護膜又は層間絶縁膜内における位置、形状、膜厚等を適
宜調整することができる。なお、この材料で形成する膜
は、保護膜にのみ配置してもよいし、少なくとも1層の
層間絶縁膜にのみ配置してもよいし、保護膜と少なくと
も1層の層間絶縁膜との双方に配置してもよいし、保護
膜とすべての層間絶縁膜とに配置してもよい。好ましく
は、秘密を保持したい配線構造を有する配線層より上方
の層間絶縁膜と保護膜とに配置されていることである。
例えば、半導体装置が2層配線構造を有しており、1層
目配線の構造を機密保持したい場合には、保護膜と2層
目層間絶縁膜とにエッチングレートが大きい材料を配置
することが好ましい。3層配線構造を有しており、1層
目配線の構造を機密保持したい場合には、保護膜と3層
目及び2層目層間絶縁膜とにエッチングレートの大きい
材料を配置することが好ましい。3層配線構造を有して
おり、2層目配線の構造を機密保持したい場合には、保
護膜と3層目層間絶縁膜とにエッチングレートが大きい
材料を配置することが好ましい。なお、n層目の配線、
つまり最上層の配線の構造を秘密保持したい場合でない
場合には、保護膜にはエッチングレートが大きい材料を
必ずしも配置しなくてもよい。
【0009】エッチングレートが大きい材料で形成する
膜は、層間絶縁膜及び/又は保護膜において、どのよう
な領域に形成されていてもよい。少なくとも、機密を保
持したい配線層の直上の保護膜又は層間絶縁膜の一部又
は全領域上に、エッチングレートが大きい材料が配置し
ていることが好ましい。さらに、機密を保持したい配線
層より上層のすべての保護膜及び/又は層間絶縁膜の一
部又は全領域上に、エッチングレートが大きい材料が配
置していることが好ましい。この場合、つまり複数の層
間絶縁膜等にエッチングレートが大きい材料が配置され
る場合には、エッチングレートが大きい材料で形成され
た領域の少なくとも一部が、半導体装置の上面から見
て、複数の層間絶縁膜のすべてにおいてオーバーラップ
することが好ましい。
【0010】保護膜及び層間絶縁膜は、通常、半導体装
置において各機能を確保し得るのであれば、どのような
膜厚で形成されていてもよい。また、エッチングレート
が大きい材料で形成する膜の膜厚は、保護膜又は層間絶
縁膜の膜厚よりも薄くても、同等でもよい。これらの膜
の膜厚は、材料及び膜質、得ようとする半導体装置の性
能等に応じて適宜調整することが好ましく、例えば、保
護膜及び/又は層間絶縁膜をエッチング除去する際に、
その保護膜及び/又は層間絶縁膜におけるエッチングレ
ートの大きい材料と、配線構造を機密保持したい配線層
の一部又は全部を腐食し得るように、保護膜及び/又は
層間絶縁膜、エッチングレートの大きい材料膜の膜厚を
設定することが好ましい。また、保護膜及び/又は層間
絶縁膜をエッチング除去する際に、その保護膜及び/又
は層間絶縁膜におけるエッチングレートの大きい材料
と、その下層の層間絶縁膜(1層でも、2層以上でもよ
い)のエッチングレートの大きい材料とがエッチング除
去されるように、さらには、配線構造を機密保持したい
配線層の一部又は全部を腐食し得るように、各膜の膜厚
が設定されていることが好ましい。つまり、保護膜及び
/又は層間絶縁膜をエッチング除去した場合に、機密保
持したい配線層の配線構造が視認できないように、この
配線層の上方に存在するエッチングレートの大きな材料
からなる膜がほぼ全部エッチング除去され、さらに機密
保持したい配線層の一部又は全部が腐食されるような膜
厚に、各膜の膜厚が設定されていることが好ましい。
【0011】本発明の半導体装置においては、多層配線
構造を構成する配線層は、通常の導電性材料を用いて形
成するものであれば、どのような形状、膜厚で形成され
ていてもよい。例えば、アルミニウム、銅、白金、金、
ニッケル、チタン、タンタル、タングステン、コバルト
等の金属又は合金、抵抗率を小さくした半導体薄膜又は
合金等の単層膜、積層膜で形成することができる。な
お、上記のようなエッチングレートが大きい材料で形成
された層間絶縁膜及び/又は保護膜は、同一種類の動作
を行うデバイスにおいて使用する場合には、エッチング
レートの大きい材料を、デバイスごとに種々の異なるパ
ターンで配置することが好ましい。
【0012】以下に、本発明の半導体装置の実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は、耐タンパ性の層間
絶縁膜を備えた多層配線構造の半導体装置である。この
半導体装置は、トランジスタ等の素子が形成されたシリ
コン基板1上に、第1層間絶縁膜2、1層目配線3、第
2層間絶縁膜4、2層目配線6、第3層間絶縁膜7、3
層目配線9、第4絶縁膜10、下及び上層保護膜12及
び13が、この順に形成されている。第2層間絶縁膜4
内であって、1層目配線3の構造の秘密を保持したい領
域の直上には、エッチングレートが大きい材料からなる
第2膜5が配置しており、第3層間絶縁膜7内の一部の
領域に、第2膜5にオーバーラップするように、エッチ
ングレートが大きい材料からなる第3膜8が配置してお
り、第4絶縁膜10内であって、第2膜5にオーバーラ
ップする領域と、3層目配線9の一部の領域の直上と
に、第4膜11が配置している。
【0013】このような半導体装置は、以下の方法によ
って製造することができる。まず、図2(a)に示すよ
うに、シリコン基板1上に、通常の手順に従ってMOS
トランジスタ等の半導体素子を形成し、得られたシリコ
ン基板1上全面にCVD(Chemical Vapor Depositio
n)法により第1層間絶縁膜2を所定の厚さ堆積させ、
所定の位置にコンタクトホールを開口し、このコンタク
トホールを含む第1層間絶縁膜2上に第1導電膜を形成
し、所望の形状にパターニングして1層目配線3を形成
する。コンタクトホールの形成は、半導体集積回路の製
造工程で通常用いられている方法及び条件で行うことが
できる。また、1層目配線3は、膜厚310nm程度の
TiW膜と、600nm程度のAlSi膜との積層膜で
形成する。これにより、各素子間の配線が行われる。
【0014】次いで、図2(b)に示すように、1層目
配線3を含むシリコン基板1上全面に、プラズマCVD
法により2000nm程度のシリコン酸化膜を堆積さ
せ、1層目配線3による凸凹を平坦化するためにCMP
法(Chemical Mechanical Polishing)によってシリコ
ン酸化膜を800nm程度研磨し、膜厚1200nm程
度の第2層間絶縁膜4を形成する。そして、フォトリソ
グラフィ及びエッチング工程により、機密保護が必要な
領域における第2層間絶縁膜4にホールを形成する。こ
の際のホールは、第2層間絶縁膜4の全膜厚と同程度の
深さで形成してもよいし、1層目配線3の上面に至る程
度の深さで形成してもよい。
【0015】続いて、図3(c)に示すように、SOG
(Spin on Glass)法によって第2膜5を積層し、その
表面を平坦化して、第2層間絶縁膜4のホールに第2膜
5を埋め込む。SOG法は、流動性の絶縁膜を、スピン
コートにより簡便に形成することができ、凸部よりも凹
部に厚膜で形成することができるため、平坦化にとって
は有利な方法である。第2層間絶縁膜4及び第2膜5
は、いずれもSiO2を主成分とした絶縁膜であるが、
絶縁膜中に含まれる水分や膜の緻密さにより、酸性薬液
(例えば、HF等)によるエッチングレートが異なる。
つまり、第2層間絶縁膜4では、10:1のバッファー
ドフッ酸溶液(水:BHF=10:1)で100〜20
0nm/分程度のエッチングレートであり、第2膜5で
は、10:1のBHFで400〜500nm/分程度の
エッチングレートである。
【0016】次に、図3(d)に示すように、第2層間
絶縁膜4の所定の位置に、1層目配線3で形成した配線
同士の接続等のために、ビアホールを形成する。ビアホ
ールは、コンタクトホールと同様の方法で形成すること
ができる。ビアホールを含む第2層間絶縁膜4及び第2
膜5上に、第2導電膜を形成し、所望の形状にパターニ
ングして、2層目配線6を形成する。2層目配線6は、
1層目配線3と同様の積層膜で形成する。
【0017】続いて、図3(e)に示すように、2層目
配線6を含むシリコン基板1上全面に、プラズマCVD
法により2000nm程度のシリコン酸化膜を堆積さ
せ、その表面をCMP法によって研磨することによって
膜厚1200nm程度の第3層間絶縁膜7を形成する。
そして、フォトリソグラフ及びエッチング工程により、
下層の機密保持が必要な領域の一部に接するように、第
3層間絶縁膜7にホールを形成する。ホールを含む第3
層間絶縁膜7上に、SOG法によって第3膜8を積層
し、その表面を平坦化して、第3層間絶縁膜7のホール
に第3膜8を埋め込む。その後、図4(f)に示すよう
に、第3層間絶縁膜7における所定の位置にビアホール
を形成し、ビアホールを含む第3膜8上に、第3導電膜
を形成し、所望の形状にパターニングして、3層目配線
9を形成する。3層目配線9は、1層目配線3と同様の
積層膜で形成する。
【0018】続いて、図4(g)に示すように、3層目
配線9を含むシリコン基板1上全面に、プラズマCVD
法により1000nm程度のシリコン窒化膜からなる第
4絶縁膜10を形成し、機密保護が必要な領域(3層目
配線9の領域)上の一部及び下層の機密保持が必要な領
域に接するように、第4絶縁膜10にホールを形成す
る。ホールを含む第4絶縁膜10上に、SOG法によっ
て第4膜11を積層し、その表面を平坦化して、第4絶
縁膜10のホールに第4膜11を埋め込む。第4絶縁膜
10及び第4膜11は、絶縁膜中に含まれる水分や膜の
緻密さにより、酸性薬液(例えば、HF等)によるエッ
チングレートが異なる。つまり、第4絶縁膜10では、
10:1のBHFで10nm/分程度のエッチングレー
トであり、第4膜11では、10:1のBHFで400
nm/分程度のエッチングレートである。
【0019】その後、下層保護膜12を、プラズマCV
D法による膜厚200nm程度のシリコン窒化膜により
形成し、その上に、上層保護膜13として熱CVD法に
よる膜厚20000nm程度のPSG膜を形成し、図1
に示す半導体装置を作製する。これらの下及び上層保護
膜12、13は、外部からの不純物の混入防止や耐腐食
性向上のために採用する。このように、エッチングレー
トの異なる絶縁膜を組み合わせて形成したデバイスを1
0:1のBHF薬液で処理する場合、3層目配線9は耐
酸性がなく、容易に腐食されるが、上層保護膜13、下
層保護膜12を除去することにより、視認が可能であ
る。
【0020】2層目配線6及び1層目配線3を視認する
場合、さらに第4膜11、第4絶縁膜10及び3層目配
線9を剥離することが必要である。したがって、まず、
第4膜11と第4絶縁膜10との表面が露出する状態ま
で水平方向に均等にエッチングする。次に、第4膜11
と第4絶縁膜10とを10:1のBHFによってエッチ
ングする。この際のエッチング時間は、エッチングレー
トの小さい第4絶縁膜10が完全に除去されるように設
定することを要し、そのエッチング時間は、1000n
m/(10nm/分)=100分となる。
【0021】しかし、第4絶縁膜10を100分間エッ
チングしている間、エッチングレートが400nm/分
程度である絶縁膜、第4膜11、第3膜8及び第2膜5
はすべて除去されるとともに、さらに、1層目配線3も
腐食される。そのため、2層目配線6及び1層目配線3
のパターン解析はできなくなる。つまり、同一層におい
て、層間絶縁膜をエッチングレートの異なる複数の材料
で形成することにより、絶縁膜の材料ごとのエッチング
レートの差を利用して、各層における層間絶縁膜の材料
ごとのパターン形状と、機密保持が必要な金属配線パタ
ーンまでの絶縁膜の膜厚とを自由に設定することがで
き、これによって、最上層からの段階的な層間絶縁膜等
の剥離による不正な金属配線パターンの解析を防止する
ことができる。また、上記で説明したパターニングは、
回路ロジックとは無関係であるため、同一種類の動作を
する集積回路であっても、自由なパターニングが可能で
あり、不正な解析をより複雑に防止することが可能とな
る。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、多層配線構造を有する
半導体装置において、配線構造の解析を防止したい配線
層の上方に存在する保護膜及び層間絶縁膜を他の部分の
よりエッチングレートが大きい材料で形成することによ
り、つまり、エッチングレートの異なる材料を所望のパ
ターンで、保護膜及び/又は層間絶縁膜内に配置すると
いう簡便な方法により、ウェットエッチングを利用した
パッケージ、保護膜、層間絶縁膜等の剥離による配線構
造の解析を有効に防止し、半導体装置の配線構造の機密
保持を確保することができる耐タンパ性の半導体装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施の形態を示す要部
の概略断面図である。
【図2】図1の半導体装置の製造工程を説明するための
要部の概略断面工程図である。
【図3】図1の半導体装置の製造工程を説明するための
要部の概略断面工程図である。
【図4】図1の半導体装置の製造工程を説明するための
要部の概略断面工程図である。
【図5】従来の半導体装置を示す要部の概略断面工程図
である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 第1層間絶縁膜 3 1層目配線 4 第2層間絶縁膜 5 第2膜 6 2層目配線 7 第3層間絶縁膜 8 第3膜 9 3層目配線 10 第4絶縁膜 11 第4膜 12 下層保護膜 13 上層保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH09 HH23 JJ01 JJ09 JJ23 KK01 KK09 KK23 MM05 MM13 NN06 NN07 QQ09 QQ37 QQ48 RR04 RR06 RR09 RR14 SS11 SS15 SS21 TT02 XX00 XX01 5F038 BH01 BH20 DF10 EZ15 EZ20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最表面が保護膜で被覆され、層間絶縁膜
    を備えた多層配線構造の半導体装置であって、前記保護
    膜及び/又は層間絶縁膜が、配線層の上方において、部
    分的にエッチングレートが大きい材料で形成されてなる
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 保護膜及び層間絶縁膜のいずれもが、部
    分的にエッチングレートが大きい材料で形成され、これ
    らの材料が同一である請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 保護膜、層間絶縁膜、部分的にエッチン
    グレートが大きい材料による膜が、保護膜及び/又は層
    間絶縁膜をエッチング除去した際に、前記保護膜及び/
    又は層間絶縁膜におけるエッチングレートの大きい材料
    と、該保護膜及び/又は層間絶縁膜の下層の層間絶縁膜
    のエッチングレートの大きい材料とがエッチング除去さ
    れるような膜厚に設定されてなる半導体装置。
  4. 【請求項4】 保護膜及び/又は層間絶縁膜における部
    分的にエッチングレートが大きい材料で形成された領域
    の一部がオーバーラップしてなる半導体装置。
  5. 【請求項5】 保護膜及び/又は層間絶縁膜が熱CVD
    酸化膜、プラズマCVD酸化膜、プラズマCVD酸窒化
    膜又はブラズマCVD窒化膜で形成され、その一部にエ
    ッチングレートの大きい材料であるSOG膜が形成され
    てなる請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体装
    置。
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