JP2003050894A - 源泉税を取り扱う会計処理のシステム、方法およびプログラム - Google Patents
源泉税を取り扱う会計処理のシステム、方法およびプログラムInfo
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Abstract
処理を簡単な入力操作で会計処理を行なう。 【解決手段】源泉税の内容を示す源泉内容区分を取引先
または取引事象と関連付けて記憶する第1のデータベー
ス3と、伝票の内容記憶する第2のデータベース4と、
入力された取引先または取引事象から、第1のデータベ
ースを検索して源泉内容区分を求め、該源泉内容区分、
入力された取引先への支払金額および支払金額ごとに入
力された源泉税計算区分に基いて取引先の源泉税の計算
を行ない、該源泉内容区分および該源泉税計算区分を伝
票の内容として支払金額と関連付けて前記第2のデータ
ベースへ記録する源泉税管理手段2とを含む会計処理シ
ステム。
Description
ム、方法およびプログラムに関する。特に、源泉税徴収
を行なう支払先に対する伝票を処理するための会計処理
システム、会計処理方法および会計処理を実行させるた
めのプログラムに関する。
に支払を行なう者は、支払金額の中から源泉税を源泉税
預かりとして徴収し、税務署へ納付することを義務付け
られている。
務ごとに異なり、また、請求書の請求金額には、源泉税
徴収の対象となるものとならないものが含まれており、
その処理は煩雑であったり、特別の知識を持っている人
で無ければ処理が困難である。
書があると、月ごとに、取引先に応じて源泉税の種類別
に手作業で仕訳作業をして、源泉税ごとに異なる計算式
に基いて税額を弊社で計算し管理表に記載し集計して、
その合計額を税務署に納付していた。
納付した金額を源泉税別、個人別(氏名、住所)、月度
別(1月から12月)、金額の明細を申告し、個々の取
引先に対しても支払調書を送付する必要がある。このた
め、これらの書類を、毎月作成している管理表から手書
きで作成して送付していた。
下の問題点があった。
門において、月ごとに計算、集計作業をしているために
手間と工数がかかった。また、人手による行為であるた
めに作成ミスが発生しやすかった。さらに、上記のよう
に源泉税徴収のための処理が煩雑であるため、簡単な入
力操作で実行させることのできる会計処理システムまた
は会計処理方法を実現するのは困難であった。
び個々の取引先向けに書類を作成する手間も大きかっ
た。
司法書士などが費用請求する場合に、消費税、源泉税に
ついての計算を簡易化することを目的とした請求額丸メ
計算システムを開示した特開2000−268103号
公報がある。しかし、この請求額丸メ計算システムは、
請求側のためのものであり、支払側の上記の問題とは無
関係である。
鑑みてなされたものであり、経理部門の負荷を削減し、
源泉税徴収のための処理を簡単な入力操作で実行させる
ことのできる会計処理システム、会計処理方法および会
計処理プログラムを提供することを課題とする。
ムは、源泉税の内容を示す源泉内容区分を取引先または
取引事象と関連付けて記憶する第1のデータベースと、
伝票の内容記憶する第2のデータベースと、入力された
取引先または取引事象から、第1のデータベースを検索
して源泉内容区分を求め、該源泉内容区分、入力された
取引先への支払金額および支払金額ごとに入力された源
泉税計算区分に基いて取引先の源泉税の計算を行ない、
該源泉内容区分および該源泉税計算区分を伝票の内容と
して支払金額と関連付けて前記第2のデータベースへ記
録する源泉税管理手段とを含む。
う方法は、前記システムが、源泉税の内容を示す源泉内
容区分を取引先または取引事象と関連付けて記憶する第
1のデータベースと、伝票の内容を記憶する第2のデー
タベースとを含み、前記システムが、入力された取引先
または取引事象から、第1のデータベースを検索して源
泉内容区分を求めるステップと、前記システムが、該源
泉内容区分、入力された取引先への支払金額および支払
金額ごとに入力された源泉税計算区分に基いて取引先の
源泉税の計算を行なうステップと、該源泉内容区分およ
び該源泉税計算区分を伝票の内容として支払金額と関連
付けて前記第2のデータベースへ記録するステップとを
含む。
プログラムは、前記システムが、源泉税の内容を示す源
泉内容区分を取引先または取引事象と関連付けて記憶す
る第1のデータベースと、伝票の内容を記憶する第2の
データベースとを含み、前記システムが、入力された取
引先または取引事象から、第1のデータベースを検索し
て源泉内容区分を求めるステップと、前記システムが、
該源泉内容区分、入力された取引先への支払金額および
支払金額ごとに入力された源泉税計算区分に基いて取引
先の源泉税の計算を行なうステップと、該源泉内容区分
および該源泉税計算区分を伝票の内容として支払金額と
関連付けて前記第2のデータベースへ記録するステップ
とを実行させる。
取引先または取引事象から、源泉税の内容を示す源泉内
容区分が自動的に求められる。さらに、求められた源泉
内容区分と、入力された取引先への支払金額および支払
金額ごとに入力された源泉税計算区分とに基いて取引先
の源泉税の計算が自動的に行なわれるので、取引先の請
求書に記載されている項目のそれぞれについて、源泉税
計算のやり方が異なる場合でも、伝票起票時に、簡単な
追加項目を入力するだけで源泉税計算が自動的に行なわ
れ、従来のように源泉税処理のための別個の作業が不要
となる。
算区分を伝票の内容として前記第2のデータベースへ記
録するので、この内容を後で編集することによって税務
署への申告書、取引先への支払調書を作成することが可
能となる。このため、上記の書類を作成する別個の作業
が不要となる。
区分は、支払金額が源泉税の対象外であることを示す区
分と、支払金額の内消費税分を除いた正味金額が源泉税
の対象であることを示す区分と、支払金額の総額が源泉
税の対象であることを示す区分とを含む。このため、取
引先の請求書に記載されている項目が源泉税の対象外で
あっても、消費税分を除いた正味金額が源泉税の対象で
あっても、総額が源泉税の対象であっても、簡単な追加
項目を入力するだけで源泉税計算が自動的に行なわれ
る。
概要を示す。図1において、1は入出力手段を示す。入
出力手段1は、社内ネットワークに接続されたパーソナ
ル・コンピュータによってクライアント内の機能として
実現してもよい。2は源泉税管理手段、3は第1のデー
タベース、4は第2のデータベース、5は第3のデータ
ベースを示す。源泉税管理手段2は、入出力手段1、第
1のデータベース3、第2のデータベース4および第3
のデータベース5と接続される。源泉税管理手段2は、
第1のデータベース3、第2のデータベース4および第
3のデータベース5と連携するサーバ内で実現されても
よい。または、第1のデータベース3、第2のデータベ
ース4および第3のデータベース5と連携するサーバと
連携して機能する、端末としてのクライアント内で実現
されてもよい。サーバとクライアントとは、イントラネ
ットなどのネットワークによって接続され、周知技術に
よって連携して機能するように構成される。
の内容を示す源泉内容区分を取引先または取引事象と関
連付けて記憶する。図2に第1のデータベース3の構成
例を示す。取引先を示すコードに対して、たとえば、司
法書士・弁理士、建築士などの源泉内容区分示すコード
が記憶されている。ここで、司法書士・弁理士と建築士
とは、源泉税の計算の方法が異なるので異なる源泉内容
区分とされる。源泉徴収対象外の取引先に対しては、源
泉内容区分の欄にその旨を示すコードを記憶しておく。
ここで、第1のデータベース3は、取引先のデータを記
録した取引先マスター・データベースであっても、取引
事象のデータを記録した摘要内容マスター・データベー
スであってもよい。
容を記憶する。図3に第2のデータベース4の構成例を
示す。伝票番号、発生部門、発生年月、会計年月、支払
日、取引先、科目、取引事象(摘要内容)、補足説明、
源泉内容区分、源泉税計算区分、売上仕入区分、消費
税、金額などがレコードごとに記憶されている。ここで
留意すべき点は、源泉税に関する源泉内容区分および源
泉税計算区分が第2のデータベース4の伝票の項目とし
て記憶されている点である。なお、源泉税計算区分の詳
細については後で説明する。
する。
よる処理について説明する。入出力手段1からの伝票起
票のための入力により、源泉税管理手段2による処理が
開始される。ステップ410において、源泉税管理手段
2は、入力された取引先または取引事象に基いて源泉内
容区分を求める。ここでは、源泉税管理手段2は、取引
先に基いて図2に例示した第1のデータベース3を検索
すると仮定する。取引先コードが10110であれば、
源泉内容区分として「司法書士・弁理士」が得られる。
先に述べたように、第1のデータベース3として、取引
事象のデータを記憶した摘要・内容データベースを検索
して源泉内容区分を求めてもよい。
が源泉徴収対象外であるかどうかをチェックする。例え
ば、取引先コードが10200であれば、源泉徴収対象
外であるので、源泉徴収の処理は行なわずにステップ4
50へ分岐する。取引先が源泉徴収の対象であれば、ス
テップ430において、源泉内容区分に応じて源泉税の
計算式を決定する。なお、源泉内容区分に応じた計算式
は、源泉税管理手段2が保持してもよいが、図1の第3
のデータベース5を源泉税計算マスターデータベースと
してそこに記憶させて、源泉税管理手段2が源泉内容区
分によって検索するようにしてもよい。たとえば、司法
書士の場合には、支払総額に10%を課税し、200万
円を超えた部分に関しては、20%を課税する。また、
建築士などは、支払総額が1万円を超えた場合、1万円
を控除した残金額に10%の課税を行なう。
計算区分に応じて、上記のように源泉内容区分に応じて
決定された計算式により源泉徴収額を計算する。ここ
で、源泉徴収額の計算について図5を参照して説明す
る。図5の左側は、取引先の請求書に消費税が明記され
ていない場合である。請求金額は、税込みで43000
円であり、事務手数料40,000円と印紙立替代3、
000円からなる。この場合、入出力手段1からは、図
5の左側に示す項目が入力される。すなわち、支払先お
よび摘要・内容(取引事象)を示すコードと支払金額で
ある。支払先、摘要、内容を示すコードは、図示の例で
は、それぞれ、10110,001および201であ
る。支払金額は、源泉税計算区分とともに入力される。
ここで、源泉税計算区分は、支払金額が源泉税の対象外
であることを示す区分と、支払金額の内消費税分を除い
た正味金額が源泉税の対象であることを示す区分と、支
払金額の総額が源泉税の対象であることを示す区分とを
含む。ここで、印紙立替代3、000円は、源泉税の対
象外であるので、そのことを示す源泉税計算区分「0」
とともに入力される。また、事務手数料40、000円
は、請求書に消費税が明記されていないので、支払金額
の総額が源泉税の対象であることを示す区分2とともに
入力される。この結果、源泉税額は、以下の式によって
計算される。
付する金額である。
の式によって計算される。
れている場合である。消費税は、1904円である。こ
こで、印紙立替代3、000円は、源泉税の対象外であ
るので、左側の場合と同様に、そのことを示す源泉税計
算区分「0」とともに入力される。また、事務手数料は
消費税を明記しているので、支払金額の内消費税分を除
いた正味金額が源泉税の対象であることを示す区分1と
ともに入力される。この場合、源泉税額は以下の式にし
たがって計算される。
付する金額である。
て計算される。
煩雑な計算を簡単な入力項目によってシステムに行なわ
せることができる。
の支払金額、源泉徴収税額、源泉内容区分、源泉税計算
区分などを、他の項目とともに第2のデータベース4に
記憶する。このように、源泉税計算の結果を第2のデー
タベース4に記憶しているので以下の処理が可能とな
る。なお、伝票番号、発生部門、発生年月、会計年月、
支払日、取引先、科目、取引事象などの、伝票内容のほ
かの項目は、入出力手段1によって、第2のデータベー
ス4に記憶させるようにしてもよい。
取引先の住所、氏名、支払内容、支払金額、源泉税徴収
額を通知する際に、第2のデータベース4に記憶された
伝票の内容を編集することで対応することができる。取
引先の住所などは、必要に応じて、取引先のデータを記
録した取引先マスター・データベースを参照して編集し
てもよい。
指定のフォームで、第2のデータベース4から編集した
内容を専用用紙に印刷し、取引マスター・データベース
から住所も上記用紙のり面に印刷することにより、その
用紙を折りたたんで糊付けすればそのまま郵送できるよ
うにしてもよい。
なってもよいし、第2のデータベース4と連携する別個
の編集手段を設けてもよい。編集されたデータは、入出
力手段1に渡して出力するようにしてもよい。あるい
は、専用の別個の印刷装置を設けてもよい。
内容を調べる必要がなく、取引先の請求書に記載されて
いる項目のそれぞれについて、源泉税計算のやり方が異
なる場合でも、伝票起票時に、簡単な追加項目を入力す
るだけで源泉税計算が自動的に行なわれる。したがっ
て、従来のように源泉税処理のための別個の作業が不要
となる。
として前記第2のデータベース4へ記録するので、この
内容を後で編集することによって税務署への申告書(源
泉税法定調書)、取引先への支払調書を作成することが
可能となる。このため、上記の書類を作成する作業が不
要となる。
す。
Claims (6)
- 【請求項1】 源泉税の内容を示す源泉内容区分を取引
先または取引事象と関連付けて記憶する第1のデータベ
ースと、 伝票の内容記憶する第2のデータベースと、 入力された取引先または取引事象から、第1のデータベ
ースを検索して源泉内容区分を求め、該源泉内容区分、
入力された取引先への支払金額および支払金額ごとに入
力された源泉税計算区分に基いて取引先の源泉税の計算
を行ない、該源泉内容区分および該源泉税計算区分を伝
票の内容として支払金額と関連付けて前記第2のデータ
ベースへ記録する源泉税管理手段とを含む会計処理シス
テム。 - 【請求項2】 前記源泉税計算区分が、支払金額が源泉
税の対象外であることを示す区分と、支払金額の内消費
税分を除いた正味金額が源泉税の対象であることを示す
区分と、支払金額の総額が源泉税の対象であることを示
す区分とを含む請求項1に記載のシステム。 - 【請求項3】 システムによって会計処理を行なう方法
であって、前記システムが、源泉税の内容を示す源泉内
容区分を取引先または取引事象と関連付けて記憶する第
1のデータベースと、伝票の内容を記憶する第2のデー
タベースとを含み、 前記システムが、入力された取引先または取引事象か
ら、第1のデータベースを検索して源泉内容区分を求め
るステップと、 前記システムが、該源泉内容区分、入力された取引先へ
の支払金額および支払金額ごとに入力された源泉税計算
区分に基いて取引先の源泉税の計算を行なうステップ
と、 該源泉内容区分および該源泉税計算区分を伝票の内容と
して支払金額と関連付けて前記第2のデータベースへ記
録するステップとを含む方法。 - 【請求項4】 前記源泉税計算区分が、支払金額が源泉
税の対象外であることを示す区分と、支払金額の内消費
税分を除いた正味金額が源泉税の対象であることを示す
区分と、支払金額の総額が源泉税の対象であることを示
す区分とを含む請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 システムに会計処理を実行させるプログ
ラムであって、前記システムが、源泉税の内容を示す源
泉内容区分を取引先または取引事象と関連付けて記憶す
る第1のデータベースと、伝票の内容を記憶する第2の
データベースとを含み、 前記システムが、入力された取引先または取引事象か
ら、第1のデータベースを検索して源泉内容区分を求め
るステップと、 前記システムが、該源泉内容区分、入力された取引先へ
の支払金額および支払金額ごとに入力された源泉税計算
区分に基いて取引先の源泉税の計算を行なうステップ
と、 該源泉内容区分および該源泉税計算区分を伝票の内容と
して支払金額と関連付けて前記第2のデータベースへ記
録するステップとを実行させるためのプログラム。 - 【請求項6】 前記源泉税計算区分が、支払金額が源泉
税の対象外であることを示す区分と、支払金額の内消費
税分を除いた正味金額が源泉税の対象であることを示す
区分と、支払金額の総額が源泉税の対象であることを示
す区分とを含む請求項5に記載のプログラム。
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JP2001241284A JP3610027B2 (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | 源泉税を取り扱う会計処理のシステム、方法およびプログラム |
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Publications (2)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019125107A (ja) * | 2018-01-15 | 2019-07-25 | 株式会社オービック | 源泉税関連業務支援装置、源泉税関連業務支援方法、および源泉税関連業務支援プログラム |
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2001
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JP2022179153A (ja) * | 2021-05-21 | 2022-12-02 | フリー株式会社 | プログラム、情報処理装置及び方法 |
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