JP2003049706A - 車両用エンジン - Google Patents
車両用エンジンInfo
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Abstract
びアッパブロックとロアブロックとの締結剛性を増大で
きる車両用エンジンを提供する。 【解決手段】 ラダーフレーム構造のアッパブロック1
とロアブロック2とに跨ってシリンダブロックの左右の
側壁の壁面剛性の高い箇所にエンジンマウントブラケッ
ト12が締結されるため、エンジンマウントブラケット
12の締結剛性が増大し、車体に伝達されるエンジンの
振動が低減され、その車体振動に伴なう騒音も低減され
る。
Description
がアッパブロックとロアブロックとに分割構成された車
両用エンジンに関し、詳しくは、シリンダブロックに対
するエンジンマウントブラケットの締結剛性およびアッ
パブロックとロアブロックとの締結剛性を増大させた車
両用エンジンに関するものである。
を車体に支持するエンジンマウントブラケットは、エン
ジンの排気マニホールドや補機類と干渉しない箇所に配
置する必要があり、一般に、シリンダブロックの側壁部
分に締結されている。ここで、シリンダブロックの側壁
部分には、通常、ウォータジャケット外壁部やスカート
外壁部などの薄肉部が存在し、このような薄肉部にエン
ジンマウントブラケットの締結ボス部を設定せざるを得
ない場合が多い。
ブロックがアッパブロックとロアブロックとに分割構成
された構造が知られている(特許第2785362号公
報、実公平7−41869号公報参照)。この種のエン
ジンでは、通常、クランクシャフトの複数のジャーナル
に対応した複数のベアリングキャップ部がアッパブロッ
クおよびロアブロックにラダーフレーム構造としてそれ
ぞれ一体に形成されており、各ベアリングキャップ部
は、左右二対づつの同数の締結ボルトによって相互に締
結されている(特許第2785362号公報参照)。こ
の場合、各ベアリングキャップ部にはブリーザ通路を設
けるスペース的な余裕がないため、アッパブロックおよ
びロアブロックの端部をクランクシャフトの軸方向に延
長し、その延長部分にブリーザ通路を設けることとな
る。
にシリンダブロックの薄肉部にエンジンマウントブラケ
ットの締結ボス部が設定されている車両用エンジンにお
いては、締結ボス部に対するエンジンマウントブラケッ
トの締結剛性が低いため、車体に伝達されるエンジンの
振動が増大し、この車体振動に伴なう騒音も増大すると
いう問題がある。また、前記のようにアッパブロックお
よびロアブロックの端部をクランクシャフトの軸方向に
延長し、その延長部にブリーザ通路を設ける場合には、
エンジンの全長が長くなるという問題がある。
ケットの締結剛性およびアッパブロックとロアブロック
との締結剛性を増大できる車両用エンジンを提供し、併
せてエンジンの全長を増大することなくブリーザ通路を
設けることができる車両用エンジンを提供することを課
題とする。
めの手段として、本発明に係る車両用エンジンは、アッ
パブロックとロアブロックとに分割構成されたラダーフ
レーム構造のシリンダブロックを備え、前記アッパブロ
ックとロアブロックとに跨ってシリンダブロックの左右
の側壁にエンジンマウントブラケットが締結されている
ことを特徴とする。
ンマウントブラケットの締結箇所がラダーフレーム構造
のシリンダブロックの左右の側壁であって壁面剛性の高
い箇所であるため、エンジンマウントブラケットの締結
剛性が増大する。その結果、車体に伝達されるエンジン
の振動が低減され、その車体振動に伴なう騒音も低減さ
れる。また、エンジンマウントブラケットがアッパブロ
ックとロアブロックとに跨って締結されるため、アッパ
ブロックとロアブロックとの締結剛性が増大する。その
結果、アッパブロックとロアブロックとの締結ボルト
や、アッパブロックの各ベアリングキャップ部とロアブ
ロックの各ベアリングキャップ部との締結ボルトの本数
を減少させることも可能となる。
ンジンマウントブラケットが排気マニホールドの下部と
エンジン補機の後部との間に配置されている場合、排気
マニホールドからエンジン補機への放射熱をエンジンマ
ウントブラケットが遮熱するため、エンジン補機やその
駆動ベルトの耐久性、信頼性が向上する。
クランクシャフトの複数のジャーナルに対応した複数の
ベアリングキャップ部が前記アッパブロックおよびロア
ブロックにそれぞれ一体に形成され、クランクシャフト
の両端側のジャーナルに対応した両端部のベアリングキ
ャップ部が円弧状支持面に近接して配置された左右一対
の締結ボルトにより相互に締結されており、前記両端部
のベアリングキャップ部の一方には、前記左右一対の締
結ボルトによる締結箇所の外側に配置してブリーザ通路
が形成されている場合、ブリーザ通路のためにアッパブ
ロックおよびロアブロックをクランクシャフトの軸方向
に延長する必要がなくなる。
る車両用エンジンの実施の形態を説明する。参照する図
面において、図1は一実施形態に係る車両用エンジンの
概略構造を一部破断して示す正面図、図2は一実施形態
に係る車両用エンジンの要部側面図である。
に示すように、例えばDOHC(ダブルオーバヘッドカ
ムシャフト)型のV型8気筒エンジンとして具現化され
る。この車両用エンジンのシリンダブロックは、左右の
バンクを構成するV字形のアッパブロック1と、このア
ッパブロック1の下端面に接合されてアッパブロック1
との間に図示しないクランクシャフトを回転自在に支持
するロアブロック2とに分割構成されている。アッパブ
ロック1の左右の上端面にはそれぞれシリンダヘッド
3、シリンダヘッドカバー4がボルト締結により順次接
合されている。一方、ロアブロック2の下端面にはアッ
パオイルパン5、ロアオイルパン6(図2参照)がボル
ト締結により順次接合されている。
ンジンにおいて、左右のバンクの内側間には、左右のシ
リンダヘッド3に接続する吸気マニホールド7、吸気チ
ャンバ8が配設され、左右のバンクの外側には左右のシ
リンダヘッド3に接続する排気マニホールド9,9が配
設されている。また、図2に示すように、車両用エンジ
ンの正面側にはパワーステアリング装置用のオイルポン
プ10、エアコン装置用のコンプレッサ11などがエン
ジン補機として付設されている。オイルポンプ10は車
両用エンジンの右側バンクの外側において前記排気マニ
ホールド9の前方に配置され、このオイルポンプ10の
下方にコンプレッサ11が配置されている。そして、こ
れらのオイルポンプ10およびコンプレッサ11は、そ
の他のエンジン補機と共に、図示しないクランクシャフ
トによりベルト伝動機構を介して回転駆動されるように
構成されている。
は、図1に示すように、前記アッパブロック1とロアブ
ロック2とに跨ってシリンダブロックの左右の側壁にエ
ンジンマウントブラケット12,12が締結されてい
る。左右のエンジンマウントブラケット12,12は、
図示しないクランクシャフトの軸方向に沿うシリンダブ
ロックの前後方向の中間部において左右の排気マニホー
ルド9,9の下方にそれぞれ配置されている。そのう
ち、右側のエンジンマウントブラケット12は、図2に
示すように、前記コンプレッサ11を遮熱可能に排気マ
ニホールド9の下部とコンプレッサ11の後部との間に
配置されている。
の下部には、図示しないクランクシャフトの#1〜#5
の各ジャーナルの上半部を回転自在に支持する#1ベア
リングキャップ部1A〜#5ベアリングキャップ部1E
がラダーフレーム構造として一体に形成されている。そ
して、各#1ベアリングキャップ部1A〜#5ベアリン
グキャップ部1Eの円弧状支持面1Fの両側の平坦な接
合面1G,1Gには、締結ボルトがねじ込まれる左右一
対のネジ穴1H,1Hが前記円弧状支持面1Fに近接し
て形成されている。また、#2ベアリングキャップ部1
B〜#4ベアリングキャップ部1Dの接合面1G,1G
には、締結ボルトがねじ込まれる他の左右一対のネジ穴
1J,1Jが前記左右一対のネジ穴1H,1Hの外側に
配置して形成されている。さらに、アッパブロック1の
ロアブロック2に対する接合面1K,1Kには、締結ボ
ルトがねじ込まれる複数のネジ穴1Lが形成されてい
る。
ク2には、図示しないクランクシャフトの#1〜#5の
各ジャーナルの下半部を回転自在に支持する#1ベアリ
ングキャップ部2A〜#5ベアリングキャップ部2Eが
ラダーフレーム構造として一体に形成されている。そし
て、各#1ベアリングキャップ部2A〜#5ベアリング
キャップ部2Eの円弧状支持面2Fの両側の平坦な接合
面2G,2Gには、アッパブロック1側のネジ穴1H,
1Hにねじ込まれる締結ボルトのボルト挿通穴2H,2
Hが前記円弧状支持面2Fに近接して左右一対形成され
ている。また、#2ベアリングキャップ部2B〜#4ベ
アリングキャップ部2Dの接合面2G,2Gには、アッ
パブロック1側のネジ穴1J,1Jにねじ込まれる締結
ボルトのボルト挿通穴2J,2Jが前記左右一対のボル
ト挿通穴2H,2Hの外側に配置して形成されている。
さらに、アッパブロック1の接合面1K,1Kに対する
ロアブロック2の接合面2K,2Kには、アッパブロッ
ク1側のネジ穴1Lにねじ込まれる締結ボルトのボルト
挿通穴2Lが複数形成されている。
ク1の#5ベアリングキャップ部1Eには、左右一対の
ネジ穴1H,1Hにねじ込まれる締結ボルトの締結箇所
の外側に配置して左右一対のブリーザ通路1M,1Mが
形成されている。一方、図4に示すように、ロアブロッ
ク2の#5ベアリングキャップ部2Eには、アッパブロ
ック1のブリーザ通路1M,1Mに連通する左右一対の
ブリーザ通路2M,2Mが左右一対のボルト挿通穴2
H,2Hに挿通される締結ボルトの締結箇所の外側に配
置して形成されている。なお、図3において符号1N
は、アッパブロック1に形成された各シリンダボアを示
している。
は、ロアブロック2の各ボルト挿通穴2Lに挿通した各
締結ボルトをアッパブロック1の各ネジ穴1Lにねじ込
むことにより、その接合面1K,1Kと接合面2K,2
Kとが接合される。また、アッパブロック1の#1ベア
リングキャップ部1Aおよび#5ベアリングキャップ部
1Eと、ロアブロック2の#1ベアリングキャップ部2
Aおよび#5ベアリングキャップ部2Eとは、各ボルト
挿通穴2H,2Hに挿通した各締結ボルトを各ネジ穴1
H,1Hにねじ込むことにより、それぞれの接合面1
G,1Gと接合面2G,2Gとが接合される。さらに、
アッパブロック1の#2ベアリングキャップ部1B〜#
4ベアリングキャップ部1Dと、ロアブロック2の#2
ベアリングキャップ部2B〜#4ベアリングキャップ部
2Dとは、各ボルト挿通穴2H,2Hに挿通した各締結
ボルトを各ネジ穴1H,1Hにねじ込むと共に、各ボル
ト挿通穴2J,2Jに挿通した各締結ボルトを各ネジ穴
1J,1Jにねじ込むことにより、それぞれの接合面1
G,1Gと接合面2G,2Gとが接合される。
ク1の左右の側壁およびロアブロック2の左右の側壁に
は、前記エンジンマウントブラケット12,12を締結
するための締結ボス部がそれぞれ形成されている。図5
に示すように、アッパブロック1の右側の側壁には、エ
ンジンマウントブラケット12の上部2箇所を締結する
ための左右のネジ穴1P,1Pを有する締結ボス部1
Q,1Rが形成され、ロアブロック2の右側の側壁には
エンジンマウントブラケット12の下部2箇所を締結す
るための左右のネジ穴2P,2Pを有する締結ボス部2
Q,2Rが形成されている。
右の締結ボス部1Q,1Rは、車両用エンジンの重心に
近い#2ベアリングキャップ部1Bおよび#3ベアリン
グキャップ部1Cの近傍の壁面剛性の高い箇所にそれぞ
れ突設されている。同様に、ロアブロック2の左右の締
結ボス部2Q,2Rは、#2ベアリングキャップ部2B
および#3ベアリングキャップ部2Cの近傍の壁面剛性
の高い箇所において、アッパオイルパン5との締結ボス
部2Sに連結してそれぞれ突設されている。なお、図示
省略したが、アッパブロック1の左側の側壁およびロア
ブロック2の左側の側壁にも同様の締結ボス部がそれぞ
れ突設されている。
図5に示すように、アッパブロック1およびロアブロッ
ク2に跨ってシリンダブロックの側壁に締結されるベー
ス部12Aからシリンダブロックの側壁の側方に突出す
る先細のアーム部12Bを有する。このエンジンマウン
トブラケット12のベース部12Aの上部には、図7に
示すように、前記アッパブロック1の左右のネジ穴1
P,1Pに合致するボルト挿通穴12C,12Cを有す
る左右の締結ボス部12D,12Eが形成されている。
また、ベース部12Aの下部には、前記ロアブロック2
の左右のネジ穴2P,2Pに合致するボルト挿通穴12
F,12Fを有する左右の締結ボス部12G,12Hが
形成されている。そして、アーム部12Bの先端部に
は、車体に支持するための締結ボルトのボルト挿通穴1
2Jを有する取付け座12Kが形成されている。なお、
このようなエンジンマウントブラケット12は、剛性を
高めつつ軽量化するために、ベース部12Aからアーム
部12Bに亘る内部が中空に構成されている。
車両用エンジンにおいては、図5に示すように、ラダー
フレーム構造によりアッパブロック1とロアブロック2
の締結剛性を高めたシリンダブロックの分割面に跨っ
て、分割面のずれを抑制する方向にエンジンマウントブ
ラケット12が締結されているので、クランクシャフト
を支持するシリンダブロックの振動を抑え、その壁面剛
性を向上することができる。その結果として、例えばア
ッパブロック1の#1ベアリングキャップ部1Aとロア
ブロック2の#1ベアリングキャップ部2Aとの締結ボ
ルトの本数、および、アッパブロック1の#5ベアリン
グキャップ部1Eとロアブロック2の#5ベアリングキ
ャップ部2Eとの締結ボルトの本数がそれぞれ従来の左
右二対の4本から左右一対の2本に減少されている。
て、図示しないクランクシャフトには回転のばらつきを
抑制するためのバランスウェイトが各コネクティングロ
ッドに対応して設けられており、このバランスウェイト
の荷重が#1ベアリングキャップ部1A,2A〜#5ベ
アリングキャップ部1E,2Eに作用する。ここで、#
1ベアリングキャップ部1A,2Aおよび#5ベアリン
グキャップ部1E,2Eには片側のバランスウェイトの
荷重が作用するのに対し、#2ベアリングキャップ部1
B,2B〜#4ベアリングキャップ部1D,2Dには両
側のバランスウェイトの荷重が作用するため、#2ベア
リングキャップ部1B,2B〜#4ベアリングキャップ
部1D,2Dは、クランクシャフトの回転による負荷が
高い。しかしながら、一実施形態の車両用エンジンにお
いては、クランクシャフトの回転による負荷が最も高い
#2ベアリングキャップ部1B,2Bおよび#3ベアリ
ングキャップ部1C,2Cの近傍でアッパブロック1と
ロアブロック2との締結を補強するように両者に跨って
エンジンマウントブラケット12を締結しているため、
シリンダブロック自体の締結剛性が向上し、振動を抑制
することが可能となった。その結果、従来においては左
右二対の締結ボルトを必要とした#1ベアリングキャッ
プ部1A,2Aおよび#5ベアリングキャップ部1E,
2Eの締結をそれぞれ左右一対の締結ボルトで行うこと
が可能となり、締結ボルトの本数を低減可能となった。
すように、アッパブロック1の#5ベアリングキャップ
部1Eおよびロアブロック2の#5ベアリングキャップ
部2Eにおいて、左右一対の締結ボルトによる締結箇所
の外側にはブリーザ通路1M,1Mおよびブリーザ通路
2M,2Mがそれぞれ形成されている。すなわち、一実
施形態の車両用エンジンにおいては、アッパブロック1
およびロアブロック2をクランクシャフトの軸方向に延
長することなく、換言すれば、エンジンの全長を増大す
ることなくブリーザ通路1M,1Mおよびブリーザ通路
2M,2Mが設けられており、エンジンがコンパクトに
構成されている。また、反対側のアッパブロック1の#
1ベアリングキャップ部1Aおよびロアブロック2の#
1ベアリングキャップ部2Aにおいて、左右一対の締結
ボルトによる締結箇所の外側にはブリーザ通路1S,2
Sおよびオイルリターン通路1T,2Tがそれぞれ形成
されている。なお、前記#1ベアリングキャップ部1
A,2Aの外壁面には、コンプレッサの取付ボス部など
を設けることも可能である。
形態の車両用エンジンは、図1に示すように、左右一対
のエンジンマウントブラケット12の先端部の取付け座
12K(図7参照)がそれぞれ締結ボルトによりゴムブ
ッシュBを介して車体フレームFに締結されると共に、
図示しない他のエンジンマウントブラケットが同様に車
体フレームFに締結されることで車体に支持される。こ
こで、前記エンジンマウントブラケット12のベース部
12Aは、ラダーフレーム構造のアッパブロック1とロ
アブロック2とに跨ってシリンダブロックの壁面剛性の
高い左右の側壁に締結されているため、その締結剛性が
極めて高い。従って、一実施形態の車両用エンジンにお
いては、その運転に伴なって車体フレームFから車体に
伝達されるエンジンの振動が低減され、その車体振動に
伴なう騒音も低減される。
て、前記左右のエンジンマウントブラケット12,12
のうち、例えば右側のエンジンマウントブラケット12
は、図2に示すように、右側の排気マニホールド9の下
部とコンプレッサ11の後部との間に配置されているた
め、排気マニホールド9からコンプレッサ11への放射
熱を遮熱することができ、コンプレッサ11やその駆動
ベルトの耐久性、信頼性が向上する。
ようなDOHC型のV型エンジンに限らず、SOHC型
エンジンや直列エンジンにも適用できる。また、8気筒
エンジンに限らず、6気筒エンジンや4気筒エンジンに
も適用できる。
用エンジンによれば、エンジンマウントブラケットの締
結箇所がラダーフレーム構造のシリンダブロックの左右
の側壁であって壁面剛性の高い箇所であるため、エンジ
ンマウントブラケットの締結剛性を増大することができ
る。その結果、車体に伝達されるエンジンの振動を低減
でき、その振動に伴なう車体騒音も低減することができ
る。また、エンジンマウントブラケットがアッパブロッ
クとロアブロックとに跨って締結されるため、アッパブ
ロックとロアブロックとの締結剛性を増大することがで
きる。その結果、アッパブロックとロアブロックとの締
結ボルトや、アッパブロックの各ベアリングキャップ部
とロアブロックの各ベアリングキャップ部との締結ボル
トの本数を減少させることも可能となる。
ンマウントブラケットが排気マニホールドの下部とエン
ジン補機の後部との間に配置されている場合、排気マニ
ホールドからエンジン補機への放射熱をエンジンマウン
トブラケットが遮熱するため、エンジン補機やその駆動
ベルトの耐久性、信頼性が向上することができる。
クランクシャフトの複数のジャーナルに対応した複数の
ベアリングキャップ部がアッパブロックおよびロアブロ
ックにそれぞれ一体に形成され、クランクシャフトの両
端側のジャーナルに対応した両端部のベアリングキャッ
プ部が円弧状支持面に近接して配置された左右一対の締
結ボルトにより相互に締結されており、前記両端部のベ
アリングキャップ部の一方には、前記左右一対の締結ボ
ルトによる締結箇所の外側に配置してブリーザ通路が形
成されている場合、ブリーザ通路を設けるためにアッパ
ブロックおよびロアブロックをクランクシャフトの軸方
向に延長する必要がなくなり、エンジンの全長を増大す
ることなくブリーザ通路を設けることができる。
略構造を一部破断して示す正面図である。
である。
よびエンジンマウントブラケットの分解斜視図である。
クの側壁を示す図2に対応した側面図である。
視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 アッパブロックとロアブロックとに分割
構成されたラダーフレーム構造のシリンダブロックを備
え、前記アッパブロックとロアブロックとに跨ってシリ
ンダブロックの左右の側壁にエンジンマウントブラケッ
トが締結されていることを特徴とする車両用エンジン。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車両用エンジンであっ
て、前記エンジンマウントブラケットがエンジン補機を
遮熱可能に排気マニホールドの下部とエンジン補機の後
部との間に配置されていることを特徴とする車両用エン
ジン。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両用
エンジンであって、クランクシャフトの複数のジャーナ
ルに対応した複数のベアリングキャップ部が前記アッパ
ブロックおよびロアブロックにそれぞれ一体に形成さ
れ、クランクシャフトの両端側のジャーナルに対応した
両端部のベアリングキャップ部は、円弧状支持面に近接
して配置された左右一対の締結ボルトにより相互に締結
されており、前記両端部のベアリングキャップ部の一方
には、前記左右一対の締結ボルトによる締結箇所の外側
に配置してブリーザ通路が形成されていることを特徴と
する車両用エンジン。
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