JP2657312B2 - 自動車のマウント装置付パワーユニット構造 - Google Patents

自動車のマウント装置付パワーユニット構造

Info

Publication number
JP2657312B2
JP2657312B2 JP63327109A JP32710988A JP2657312B2 JP 2657312 B2 JP2657312 B2 JP 2657312B2 JP 63327109 A JP63327109 A JP 63327109A JP 32710988 A JP32710988 A JP 32710988A JP 2657312 B2 JP2657312 B2 JP 2657312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power unit
transmission
mount
case
differential case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63327109A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02171327A (ja
Inventor
隆 迫野
一明 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsuda KK
Original Assignee
Matsuda KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsuda KK filed Critical Matsuda KK
Priority to JP63327109A priority Critical patent/JP2657312B2/ja
Publication of JPH02171327A publication Critical patent/JPH02171327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2657312B2 publication Critical patent/JP2657312B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車のマウント装置付パワーユニット構造
に関する。
(従来技術) エンジンとトランスミッション等からなるパワーユニ
ットを車体上に支持するためのマウントは、例えば実開
昭62−123421号公報に記載されているように、クランク
軸およびミッション出力軸を結ぶトルクロール軸上の前
後両端と、該トルクロール軸の軸方向から見て左右側端
(少なくともトランスミッションの重心が位置する側)
とに設けられるのが普通である。
ところで、トランスミッションの出力軸とドライブシ
ャフトとが平行に配置されミッション本体のケースとデ
ファレシャルとが一体化されたミッションケースを横置
きのV型エンジンと一体結合させてなるパワーユニット
の場合には、支持性能上から言えば、上記コントロール
軸上の前後両端に一つずつマウントを設け、さらに、パ
ワーユニットの重心に近いミッションケース側壁に第3
のマウントを設けるのが望ましいが、V型エンジンの各
気筒の爆発荷重は垂直方向に対して斜めに作用する関係
上、上記第3のマウントに近いミッションケース側のシ
リンダの爆発荷重の方向がこの第3のマウントに向けた
方向になる場合は、その気筒の爆発荷重による振動がほ
とんど減衰されないままこのマウントに伝達されてしま
い、そのために、マウントを介し車体に振動が伝達し
て、不快なこもり音を発生させる恐れがある。
ところが、V型エンジンは左右両バンクのシリンダ軸
芯が互いに前後方向にオフセットした構造となってお
り、しかも、例えば、フロント側から見て右回りに回転
するV型エンジンだと、従来はほとんどの場合、左側バ
ンクが前方に、右側バンクが後側にオフセットしてい
る。また、このエンジンに対し、一体型のミッションケ
ースはデファレシャル側が左側にくるように配置される
のが普通である。その場合、ミッションに最も近いシリ
ンダは右側バンクのシリンダであって、その爆発荷重は
デフケース部側の上記第3のマウントに向かう方向に作
用することになる。したがって、この第3のマウントを
ミッションケースとエンジンとの結合部にあまり近づけ
ると、マウントに爆発荷重が諸に作用し、振動伝達の増
大を招いてしまう。そのため、このようなパーユニット
構造では、マウントをパワーユニットの重心位置に近い
最適な位置に設けることができない。
(発明の目的) 本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、
デフ一体型のミッションケースとV型エンジンとを一体
結合させてなる自動車のパワーユニットを支持するため
のマウントを介して車体側に振動が伝達されるのを抑え
つつ、支持性能上最適な位置に該マウントを配置するこ
とのできるパワーユニット構造を得ることを目的として
いる。
(発明の構成) 本発明は、V型エンジンにおける両バンクのオフセッ
トの方向が、上記のようにデフケース部側に配置された
マウントを介して伝達される振動を左右する大きな要因
となっていることを見いだしたことによるものであっ
て、その構造はつぎのとおりである。すなわち、本発明
に係る自動車のマウント装置付パワーユニット構造は、
一対のバンクを備えたV型エンジンと、このV型エンジ
ンのクランク軸方向一端に配置され、ミッション本体ケ
ース部とクランク軸方向から見て一側にオフセット配置
されるデフケース部とが一体形成されたミッションケー
スが結合され、前記デフケース部からは前記クランク軸
と平行にドライブシャフトが延設されてなる自動車のパ
ワーユニット構造において、前記パワーユニットを支持
するマウントをトルクロール軸上の前後両端位置と前記
デフケース部近傍位置に配設するとともに、前記一対の
バンクのうちドライブシャフト側に位置するバンクを他
方のバンクに対してミッションケース側にオフセットさ
れたことを特徴としている。
(作用) ドライブシャフト側に位置するバンクが他方のバンク
に対しミッションケース側にオフセットしているため、
デフケース部に一番近いのはこのドライブシャフト側の
バンクのシリンダであって、その爆発荷重は反ドライブ
シャフト側に作用する。したがって、このデフケース部
に一番近いシリンダの爆発荷重による振動がデフケース
部近傍位置に設けたマウントに諸に作用することはな
い。また、反対側のバンクのシリンダは、最もミッショ
ンケースに近いものでもデフケース部近傍の上記マウン
トとは軸方向にかなり離れているため、その爆発荷重に
よる振動は上記マウントに伝わるまでに十分減衰する。
よって、デフケース部近傍位置に設けたマウントを介す
る車体側への振動伝達は少ない。したがって、マウント
をデフケース近傍においてパワーユニット重心に近い最
適な位置に配設することができる。
パワーユニットは、少なくともトルクロール軸上の前
後両端位置をデフケース部近傍位置に配置されたマウン
トとによって支持される。
(実施例) 以下、実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る自動車用パワーユニ
ットの全体図、第2図はその要部の平面図である。
この実施例は、前置きエンジン前輪駆動(いわゆるF
F)車に関するものであって、そのパワーユニット1は
V型6気筒のエンジン2を備え、該エンジン2のクラン
ク軸20の一端が位置するシリンダブロック3の後端には
ミッションケース4が結合されている。このミッション
ケース4は、ミッション本体ケース部4aと、フロント側
から見て左にオフセットして配置されたデフケース部4b
が一体形成されたものである。デフケース部4bからは、
ドライブシャフト6が、エンジン2のフロント側から見
て左側方でトランスミッションの図示しない出力軸と平
行に延びている。
エンジン2のシリンダブロック3には、フロント側か
ら見て左側のバンク3aに三つのシリンダ7,8,9が、ま
た、右側のバンク3bにもやはり三つのシリンダ10,11,12
が形成されている。そして、これら左右バンク3a,3bの
シリンダは、右側バンク3b側が前方つまり反ミッション
ケース側に、そして左側バンク3a側が後方つまりミッシ
ョンケース側に互いにオフセットしている。また、シリ
ンダブロック3の下端中央には主軸受部13が複数形成さ
れ、これら主軸受部13には下方から半割状の主軸受キャ
ップ14が個々にボルト15で固定されている。これら主軸
受キャップ14は、シリンダブロック3のスカート部3cと
は別体で、上記のように個々に主軸受部13に固定される
ものであり、主軸受キャップ14とスカート部3cとの間に
はスカート部3cへの振動の伝達を遮断する空間部が形成
されている。なお、図中、5は、各バンク3a,3bに固定
されたシリンダヘッドである。
パワーユニット1のトルクロール軸上に位置するシリ
ンダブロック3前端部には、ラバーマウント部材16aを
有する第1のマウント16が配設され、また、ミッション
ケース4の後端部には、ラバーマウント部材17bを有す
る第2のマウント17が配設されている。また、ミッショ
ンケース4のデフケース部近4b側の側壁には第3のマウ
ント18を構成するラバーマウント部材18aがブラケット1
8bを介して固定されている。パワーユニット1はこれら
3個のマウント16,17,18によって支持され車体側に取り
付けられる。
トランスミッションの重心はトルクロール軸よりもデ
フケース部4b側に寄っており、したがって、上記のよう
にデフケース部4bに第3のマウント18が配置されること
で、安定した支持が可能となる。また、エンジン2の左
右バンク3a,3bのシリンダ軸芯は上記のようにオフセッ
トしていることにより、デフケース部4bに最も近いシリ
ンダは左側バンク3a最後部のシリンダ9となるが、その
爆発荷重は反デフケース部4b側に向いて作用し、分散・
吸収されるため、上記第3マウント18がこれにより大き
な影響を受けることはない。また、ドライブシャフト6
に対する振動伝達も抑えられる。
(発明の効果) 本発明は以上のように構成されているので、V型エン
ジンと結合されるミッションケースの結合側端部側方に
形成されたデフケース部側壁に対する爆発荷重の影響を
小さくすることができ、したがって、マウントを介し車
体側に振動が伝達されるのを抑えつつ、デフケース部近
傍にマウントを配置してその支持性能を向上させること
ができる。また、併せて、ドライブシャフトに対する振
動伝達を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体図、第2図は同実施例
の平面図である。 1:パワーユニット、2:エンジン、3:シリンダブロック、
3a,3b:バンク、4:ミッションケース、4b:デフケース
部、6:ドライブシャフト、7〜12:シリンダ、16,17,18:
マウント、20:クランク軸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のバンクを備えたV型エンジンと、こ
    のV型エンジンのクランク軸方向一端に配置され、ミッ
    ション本体ケース部とクランク軸方向から見て一側にオ
    フセット配置されるデフケース部とが一体形成されたミ
    ッションケースが結合され、前記デフケース部からは前
    記クランク軸と平行にドライブシャフトが延設されてな
    る自動車のパワーユニット構造において、前記パワーユ
    ニットを支持するマウントをトルクロール軸上の前後両
    端位置と前記デフケース部近傍位置に配設するととも
    に、前記一対のバンクのうちドライブシャフト側に位置
    するバンクを他方のバンクに対してミッションケース側
    にオフセットさせたことを特徴とする自動車のマウント
    装置付パワーユニット構造。
JP63327109A 1988-12-24 1988-12-24 自動車のマウント装置付パワーユニット構造 Expired - Fee Related JP2657312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63327109A JP2657312B2 (ja) 1988-12-24 1988-12-24 自動車のマウント装置付パワーユニット構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63327109A JP2657312B2 (ja) 1988-12-24 1988-12-24 自動車のマウント装置付パワーユニット構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02171327A JPH02171327A (ja) 1990-07-03
JP2657312B2 true JP2657312B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=18195395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63327109A Expired - Fee Related JP2657312B2 (ja) 1988-12-24 1988-12-24 自動車のマウント装置付パワーユニット構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2657312B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6228630U (ja) * 1985-08-06 1987-02-21
JPS6294420A (ja) * 1985-10-21 1987-04-30 Honda Motor Co Ltd V型エンジンに於けるトルクロツドの取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02171327A (ja) 1990-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH034756Y2 (ja)
US4723620A (en) Motorcycle frame and swing arm support structure
JPH0741869Y2 (ja) エンジンとミッションの締結構造
JP3738622B2 (ja) エンジンのバランサ装置
JPH0228020A (ja) 自動車の駆動装置ユニツトのための支承装置
JP2657312B2 (ja) 自動車のマウント装置付パワーユニット構造
JPH0330712B2 (ja)
JP4567925B2 (ja) 車両用エンジン
US7950490B2 (en) Four-wheel vehicle suspension arrangement
JPH0126891B2 (ja)
JP3134708B2 (ja) パワープラントの支持構造
JP4448581B2 (ja) 後部重りと内燃機関とを備えた産業車両
JP2710346B2 (ja) 船外機
JP2523446Y2 (ja) エンジンマウントインシュレータ取付構造
JPH0238053Y2 (ja)
JPH0730416Y2 (ja) 独立懸架装置のデフケース支持構造
JPH017847Y2 (ja)
JPH01226486A (ja) 自動二輪車のパワーユニット支持構造
JP2003341583A (ja) 自動二輪車における排気マフラの配設構造
JP3845891B2 (ja) パワーユニットの支持構造
JPS6240234B2 (ja)
JP2599189Y2 (ja) ディファレンシャル装置のマウント構造
JP2722063B2 (ja) 自動2輪車の片持式スイングアーム
JP2543234Y2 (ja) 吸気マニホールドの支持構造
CN116533743A (zh) 一种应用于纵置大倾角卧式发动机悬置系统结构

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees