JP2003049496A - 胴縁固定用ブラケット - Google Patents
胴縁固定用ブラケットInfo
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Abstract
で、建物躯体の外側に断熱材を配した外断熱構造に於い
て、該断熱材の外側に外装材を取り付けるための胴縁を
確実に支持する。 【解決手段】 RC造の建物躯体14に残存する型枠支
持用セパレータのPコン除去穴8に密に装入し得る寸法
形状のテーパ状基部1であって、その小径端1aに開口
する雌ねじ部10を有するテーパ状基部1と、その大径
端1bの中央部から延長するシャフト状部材2であっ
て、その外端側外周に雄ねじ部11を備えたシャフト状
部材2と、その雄ねじ部11に螺合する位置決め鍔体3
であって、胴縁7の不陸調整手段である位置決め鍔体3
と、その雄ねじ部11に螺合する固定ナット4であっ
て、胴縁7の固定手段である固定ナット4とで構成す
る。
Description
に断熱材を配する、いわゆる外断熱を採用したRC造の
建物又はPCカーテンウォール工法による建物に於い
て、断熱材の外側に位置する胴縁を建物の躯体又は躯体
に配したPCパネルに確実に固定するための胴縁固定用
ブラケットに関する。
よる建物で外断熱を採用すると、コンクリート躯体又は
躯体に配したPCパネルの外側に断熱材が配され、云う
までもなく、タイルその他の外装材は、上記断熱材上に
配した胴縁を介してその外側に取り付けられることとな
る。そして上記胴縁は、RC造の建物に於いては、上記
断熱材を通じて躯体にボルト又はアンカー類によって固
定され、PCカーテンウォール工法による建物に於いて
は、躯体に配したPCパネルにボルト等によって固定さ
れるものである。
の内部に空間が多く、充分な強度を有していないのが普
通であり、それ故、地震その他の外力による揺れが建物
に伝達されると、これによる前記外装材及び胴縁の振動
又は揺動により、該断熱材は該当部位に容易に潰れが生
じることとなる。断熱材には弾力性はないので、そのよ
うにして潰れた部位は潰れたままの状態になり、胴縁は
緩み、ボルトやアンカー等により片持ち状態で保持され
るに過ぎない状態になる。即ち、胴縁は極めて不安定な
状態となり、したがってこれに支持される外装材等の仕
上げ材は、極めて不安定な支持状態になってしまうもの
である。
を高めたものが提供されつつあるが上記のような不安が
解消されるまでには至っていない。
C造又はPCカーテンウォール工法による建物に於い
て、躯体又は躯体に取り付けたPCパネルの外側に断熱
材を配した外断熱構造に於いて、該断熱材の外側に外装
材を取り付けるための胴縁を確実に支持することができ
る胴縁固定用ブラケットを提供することを解決の課題と
する。
に開口するボルト保護材除去穴に密に装入し得るシャフ
ト支持基部であって、その内端部にボルト保護材除去穴
に突出するボルト部材の外端雄ねじ部に螺合する雌ねじ
部を形成したシャフト支持基部と、上記シャフト支持基
部の外端部から延長し、その外端付近に胴縁の不陸調整
手段及び固定手段を構成したシャフト状部材と、で構成
した胴縁固定用ブラケットである。
ラケットに於いて、前記建物壁面が、RC造の建物躯体
の外面又はPCカーテンウォール工法に於けるPCパネ
ル外面であるものである。
定用ブラケットに於いて、前記ボルト保護材除去穴が、
建物壁面に開口するPコン又はその類似物の除去穴であ
るものである。
ラケットに於いて、前記建物壁面がRC造の建物躯体の
外面である場合に於いて、前記ボルト部材が、建物躯体
に残存し、上記Pコン又はその類似物の除去穴に突出す
る型枠支持用セパレータであるものである。
ラケットに於いて、前記型枠支持用セパレータが、二本
の支分ボルトからなるセパレータ本体と、該二本の支分
ボルトを、その間に位置して直列に結合する棒状断熱材
とで構成したものである。
ラケットに於いて、前記ボルト部材が、建物壁面内に抜
け止め処置を施されて埋め込まれ、その外端が前記ボル
ト保護材除去穴に突出するボルトであるものである。
5又は6の胴縁固定用ブラケットに於いて、前記シャフ
ト支持基部の外端部に、該シャフト支持基部を前記ボル
ト保護材除去穴に密に装入した際にその周囲の建物壁面
に当接させる補強鍔体を固設したものである。
ラケットに於いて、前記シャフト状部材に、これに加わ
る荷重を分担する補助荷重受け部材であって、分担した
荷重を建物壁面を構成する躯体又はPCパネルに支持さ
せるように構成した補助荷重受け部材を取り付けたもの
である。
ラケットに於いて、前記補助荷重受け部材を、前記シャ
フト状部材の周側部から建物壁面側に延び、かつその脚
下部が該建物壁面に当接することとなる一以上の脚部を
有する補助脚部材に構成し、該脚部の少なくとも一つ
を、該シャフト状部材の前記ボルト保護材除去穴への取
り付け状態に於いて、その下側に位置するように構成し
たものである。
ブラケットに於いて、前記補助脚部材を、前記シャフト
状部材を外装する筒状部と、該筒状部の外周の三カ所に
周方向90度の角度間隔で配した板状脚体であって、該
筒状部の外端側から内端側に向かって外広がりとなるほ
ぼ三角形の板状脚体と、各板状脚体の内端に構成した板
状脚下部であって、建物壁面に当接すべくこれと平行に
なるように構成した板状脚下部と、前記筒状部を前記シ
ャフト状部材に外装した際に、その外装状態を固定する
外装固定手段とで構成したものである。
4、5、6、7、8、9又は10の胴縁固定用ブラケッ
トに於いて、前記不陸調整手段を、前記シャフト状部材
の外周に形成した雄ねじ部と、これに螺合する位置決め
鍔体とで構成したものである。
4、5、6、7、8、9、10又は11の胴縁固定用ブ
ラケットに於いて、前記固定手段を、前記シャフト状部
材の外周に形成した雄ねじ部と、これに螺合する固定ナ
ットとで構成したものである。
4、5、6、7、8、9、10、11又は12の胴縁固
定用ブラケットに於いて、前記シャフト状部材の基部周
囲及び前記シャフト支持基部の外端部の一方又は双方
に、建物壁面に接合するパネル状断熱材を固定したもの
である。
カーテンウォール工法の建物であって、外断熱工法を採
用した建物について適用するものであり、シャフト支持
基部と、胴縁の不陸調整手段及び固定手段を構成したシ
ャフト状部材とを主たる構成要素とする胴縁固定用ブラ
ケットである。
するボルト保護材除去穴に密に装入し得る構成要素であ
る。それ故、その外形は、該ボルト保護材除去穴に寸法
形状の一致する態様の部材であり、その内端部には、該
ボルト保護材除去穴に突出するボルト部材の外端雄ねじ
部に螺合する雌ねじ部が形成してある。
適用対象が、RC造又はPCカーテンウォール工法によ
る建物であるから、当然、建物躯体の外面又はPCカー
テンウォール工法に於けるPCパネル外面ということに
なる。
面、即ち、上記のような建物躯体の外面又は躯体に取り
付けたPCパネルの外面に開口するPコン又はその類似
物の除去穴であるということになる。
際に用いられた型枠支持用セパレータが該建物躯体内に
残存する。そこで、これを胴縁固定用ブラケットの躯体
への固定のために用いることが可能であり、そのため
に、予め、該型枠支持用セパレータの対応する外端雄ね
じ部を保護すべく、該外端雄ねじ部にPコン又はその類
似物を螺合外装しておき、そうした上で、コンクリート
を打設し、硬化後にこれを除去するようにするわけであ
る。前記ボルト保護材除去穴は、RC造の建物に於いて
は、このようなPコン又はその類似物の除去穴である。
いては、PCパネルに前記型枠支持用セパレータのよう
な物はないので、胴縁固定用ブラケットの、これへの固
定用のボルト部材を特別に備え付ける。このボルト部材
は、該PCパネルを製造する過程で、たとえば、その内
端を鉄筋に溶接し又は内端のリング部に鉄筋を挿通して
抜け止め処置を施した上で、その外端を外面側に向けて
配しておく。外端が外面から僅かに後退する位置になる
程度にし、その外端雄ねじ部に、前記のような、Pコン
又はその類似物を螺合外装しておき、そうした上で、コ
ンクリートを打設するようにする。Pコン又はその類似
物はコンクリートの硬化後に除去すべきは云うまでもな
い。前記ボルト保護材除去穴は、PCカーテンウォール
工法の建物に於いては、このようなPコン又はその類似
物の除去穴である。
それがPコン除去穴である場合は、先端側をカットした
状態のテーパ状であり、またその類似物の場合は、半楕
円球状又はその他の形状であり、その形は限定されな
い。それ故、前記シャフト支持基部は、上記のような形
状のボルト保護材除去穴に密に装入しうる形状、即ち、
先端側をカットしたテーパ状又は半楕円球状等の形状と
なる。
ルト部材は、対象の建物がRC造のそれである場合は、
型枠支持用セパレータであり、PCカーテンウォール工
法のそれである場合は、PCパネルに、前記のようにし
て配したボルト部材である。
部に形成する雌ねじ部は、上記のような型枠支持用セパ
レータの外端雄ねじ部や特別に配したボルト部材に螺合
しうるように形成すべきものである。
用セパレータをボルト部材として利用する場合、従来一
般の型枠支持用セパレータを用いたとしても、これを通
じて建物内外を通じて伝達される熱量は僅かなので、そ
れでも特に不都合ではないが、熱橋を遮断できるタイプ
のそれを採用すればより好ましい。たとえば、二本の支
分ボルトからなるセパレータ本体と、該二本の支分ボル
トを、その間に位置して直列に結合する棒状断熱材とで
構成することにより、これを熱橋遮断タイプの型枠支持
用セパレータに構成することができる。
の外端部に接して、これより大径の補強鍔体を固設する
ことができる。該補強鍔体は、該シャフト支持基部を前
記ボルト保護材除去穴に密に装入した際に該ボルト保護
材除去穴の周囲の建物壁面に当接させるものである。該
補強鍔体は、たとえば、ドーナツ状に構成したそれを前
記シャフト状部材に外装して該シャフト支持基部の外端
部に接せしめ、該シャフト状部材の外周に形成した雄ね
じ部にナット部材を螺合させ、これによって該補強鍔体
を該位置に固定するようにすることができる。或いは、
該補強鍔体は、これ自体の中心に雌ねじ部を形成し、該
シャフト状部材の雄ねじ部に螺合して、前記位置に、こ
れを固定するようにすることもできる。
体を、そのシャフト支持基部を前記ボルト保護材除去穴
に密に装入し、かつその内端部の雌ねじ部を前記ボルト
部材の外端雄ねじ部に螺合して、建物壁面に固定し、前
記シャフト状部材、胴縁の固定手段及び胴縁等を介して
加わる外装材の荷重等を、該シャフト支持基部の周側が
前記ボルト保護材除去穴の周側に圧接することで建物壁
面を構成する部位(建物躯体又はPCパネル)で受ける
ようにしたものである。
場合は、その壁面に開口した前記形状の穴であり、これ
は云うまでもなく、コンクリート壁に開口した穴であ
る。またPCカーテンウォール工法の建物の場合は、P
Cパネルの前面に開口した前記形状の穴であり、これも
同様に、コンクリート壁に開口した穴である。それ故、
いずれにしても、圧縮荷重に対して充分な強さを備えた
ものであり、該胴縁固定用ブラケットを適正分布で適正
数だけ配置することができるなら、前記シャフト支持基
部の周側を通じて加わる外装材の荷重等によって、該ボ
ルト保護材除去穴の該当する周側に損傷を生じる等のお
それは殆どない。
重に対して充分な数の胴縁固定用ブラケットを設置する
ことができないような場合には、前記ボルト保護材除去
穴の損傷を防止するために若干の補強を図る必要があ
る。そのような場合に、前記のように、前記補強鍔体を
用いことができる。そうすると、前記外装材等の荷重
は、その一部を、該補強鍔体が建物壁面に圧接すること
で、該部位で受けることができることとなり、荷重が更
に広く分散されるので、より大きな荷重に対しても充分
耐えられるようになり、ボルト保護材除去穴及びその周
囲に容易に損傷を生じさせることはなくなるものであ
る。
ャフト支持基部の外端部の中央から突出させ、その外端
付近に、前記のように、胴縁の不陸調整手段及び固定手
段を構成したものである。
わる荷重を分担する補助荷重受け部材であって、分担し
た荷重を、建物壁面、即ち、RC造の建物の場合は、該
建物壁面を構成する建物躯体、PCカーテンウォール工
法の建物の場合は、該建物壁面を構成するPCパネルに
支持させるように構成した補助荷重受け部材を取り付け
ることができる。
に厚い断熱材を取り付ける都合上、前記シャフト状部材
の長さを標準的な物より長くしなければならない場合、
或いは胴縁に取り付けられる外装材の重量が通常の場合
より特に大きい場合は、該シャフト状部材に加わる荷重
が大きくなりすぎ、特にその基部、即ち、前記シャフト
支持基部の外端部との境界付近に大きな曲げ力が加わ
り、ここで折損を生じるおそれがある。このような場合
に、前記のような補助荷重受け部材を該シャフト状部材
に取り付けることにより、その荷重の一部をこれで分担
し、該荷重を最終的には、前記建物壁面を構成する建物
躯体又はPCパネルに支持させ、これによって、該シャ
フト状部材の負担を軽減し、その折損のおそれを解消す
るものである。
部材に取り付け、以上のような作用を発揮することので
きる物であれば、特定の構成に限定されない。たとえ
ば、このような補助荷重受け部材は、前記シャフト状部
材の周側部から建物壁面側に延び、かつその脚下部が該
建物壁面に当接することとなる一以上の脚部を有する補
助脚部材に構成し、それらの脚部の少なくとも一つを、
該シャフト状部材の前記ボルト保護材除去穴への取り付
け状態に於いて、その下側に位置するように構成する。
成で、前記のような作用を実現できる。
的な構成を種々の態様で実現することができる。たとえ
ば、該補助脚部材は、前記シャフト状部材を外装する筒
状部と、該筒状部の外周の三カ所に周方向90度の角度
間隔で配した板状脚体であって、該筒状部の外端側から
内端側に向かって外広がりとなるほぼ三角形の板状脚体
と、各板状脚体の内端に構成した板状脚下部であって、
建物壁面に当接すべくこれと平行になるように構成した
当接板を有する板状脚下部と、前記筒状部を前記シャフ
ト状部材に外装した際に、その外装状態を固定する外装
固定手段とで構成することができる。
体である必要はない。前記シャフト状部材に外装し、確
実に固定できるものであれば、長さ方向の一部が開いて
いても差し支えない。たとえば、周方向の一部を構成す
る支分筒状部とその周方向両端部から相互に90度の角
度で延長した二つの板状脚体とからなる支分片を一枚の
金属板材で一体に構成し、それらの二つの支分片を、相
互に対称になるように、相互の一方の板状脚体を重ね合
わせて固定する。このようにして補助脚部材を構成する
こととすると、中央の筒状部は、その長さ方向の一部が
開いた状態になる。
記板状脚下部には、予め、板状脚体の該当する部位の延
長部分を折り曲げて当接板を構成しておく。また前記外
装固定手段としては、ナット及びワッシャーを採用する
ことができる。前記シャフト状部材に外装した筒状部の
外端を、該シャフト状部材の雄ねじ部に上記ワッシャー
を介して上記ナットを螺合し、これによって該筒状部を
その位置に固定するようにするものである。
胴縁の不陸調整手段は、該胴縁を、前記シャフト状部材
の外端付近で位置決めできるものであれば、特定の構成
に限定されない。たとえば、該シャフト状部材の外周に
雄ねじ部を形成し、この雄ねじ部と、これに螺合する位
置決め鍔体とで構成することができる。胴縁は、該位置
決め鍔体の外面にこれを当接させることで不陸を調整す
ることができることとなる。
手段と同様に、胴縁を前記シャフト状部材の外端付近に
固定することができるものであれば、特定の構成に限定
されない。たとえば、該固定手段は、前記シャフト状部
材の外周に形成した雄ねじ部と、これに螺合する固定ナ
ットとで構成することができる。上記雄ねじ部は、不陸
調整手段を既述のように構成した場合は、相互に兼用す
るものとする。
び前記シャフト支持基部の外端部の一方又は双方に、建
物壁面に配するパネル状断熱材を固定するようにするこ
とができる。本発明の胴縁固定用ブラケットは、建物壁
面にこれを固設し、該建物壁面に配した断熱材を貫通し
て、その外面側に位置する胴縁を位置決めしつつ固定す
るものであるが、他方、断熱材をパネル状に構成し、こ
のパネル状の断熱材を、上記のように、シャフト状部材
の基部又はシャフト支持基部の外端部の一方又は双方に
固設し、この胴縁用ブラケットを建物壁面を構成する建
物躯体又はPCパネルに固設することで、同時に断熱材
をも建物壁面に固設するように構成することもできるも
のである。
によれば、これを、前記のように、そのシャフト支持基
部をボルト保護材除去穴に密に装入し、かつその内端部
の雌ねじ部を、該ボルト保護材除去穴に突出するボルト
部材の外端雄ねじ部に螺合することで、建物壁面を構成
する建物躯体又はPCパネルに固設するものであり、他
方、外装材を固定する胴縁を、該シャフト支持基部の外
端部から突出したシャフト状部材に前記不陸調整手段及
び固定手段を用いて、不陸を調整しつつ固定するもので
ある。
材を介して前記シャフト支持基部に加わり、かつその荷
重は更に該シャフト支持基部を介して前記ボルト保護材
除去穴の周側に加わることとなる。外装材の荷重は、地
震の発生時等を除けば、通常、該ボルト保護材除去穴の
前下部側の周側部及び後上部側の周側部に加わることと
なる。そしてこの荷重はいずれも圧縮荷重であり、該ボ
ルト保護材除去穴はコンクリート躯体又はPCパネルに
開口されているものであるため、そのような圧縮荷重に
対しては充分な強さを持っている。したがって比較的少
数の胴縁固定用ブラケットによって外装材の荷重を受け
持つことが可能となるものである。
つの胴縁固定用ブラケットに大きな荷重がかかる場合に
は、既述のように、前記シャフト支持基部の外端部に補
強鍔体を固設すれば、この補強鍔体が、前記ボルト保護
材除去穴の周囲の建物壁面に当接することとなり、その
荷重を建物壁面を構成する躯体又はPCパネルでも受け
ることとなるため、耐荷重を更に大きくすることができ
る。
特別に厚いため、前記シャフト状部材の長さを標準的な
物より長くしなければならない場合、或いは、上記と同
様に、胴縁に取り付けられる外装材の重量が通常の場合
より特に大きい場合は、既述のように、前記シャフト状
部材には、これに加わる荷重を分担する補助荷重受け部
材であって、分担した荷重を建物壁面を通じて、これを
構成する建物躯体又はPCパネルに支持させるように構
成した補助荷重受け部材を取り付けることができる。
ャフト状部材に取り付けることにより、その受けている
荷重の一部をこれに分担させ、該荷重を最終的には、前
記建物壁面を通じて、これを構成する建物躯体又はPC
パネルに支持させ、これによって、該シャフト状部材の
負担を軽減し、その折損のおそれを解消させることがで
きる。
部材の周側部から建物壁面側に延び、かつその脚下部が
該建物壁面に当接することとなる一以上の脚部を有する
補助脚部材に構成し、該脚部の少なくとも一つを、該シ
ャフト状部材の前記ボルト保護材除去穴への取り付け状
態に於いて、その下側に位置するように構成するように
すれば、簡易な構成で、前記の作用を充分に実現でき
る。
外装する筒状部と、該筒状部の外周の三カ所に周方向9
0度の角度間隔で配した板状脚体であって、該筒状部の
外端側から内端側に向かって外広がりとなるほぼ三角形
の板状脚体と、各板状脚体の内端に構成した板状脚下部
であって、建物壁面に当接すべくこれと平行になるよう
に構成した板状脚下部と、前記筒状部を前記シャフト状
部材に外装した際に、その外装状態を固定する外装固定
手段とで構成した場合は、同様に簡易な構成で、前記の
作用を確実に実現できる。
ば、これを、そのシャフト支持基部をボルト保護材除去
穴に装入し、その外端部の雌ねじ部を、該ボルト保護材
除去穴に突出するボルト部材の外端雄ねじ部に螺合する
ことで、該ボルト保護材除去穴に固定するものであるた
め、RC造の建物で、ボルト部材として、型枠支持用セ
パレータを用いた場合は、胴縁固定用ブラケット及び該
型枠支持用セパレータを通じて、戸外と室内との間に、
僅かに熱橋を構成することとなるが、その伝達量は僅か
であり、熱的絶縁に与える影響は少ない。
ータとして、熱橋遮断タイプに構成されたそれを採用す
れば、完全に熱橋が遮断されるので、そのような僅かな
内外の熱エネルギー移動をも阻止することができる。そ
れ故、一層、暖房及び冷房の効率を高め、建物に対して
も良い影響を与えることができる。
して、先に述べたように、二本の支分ボルトからなるセ
パレータ本体と、該二本の支分ボルトを、その間に位置
して直列に結合する棒状断熱材とで構成したそれを採用
した場合には、RC造の建物に於いて、簡易な構成で、
室内と戸外との間の熱橋遮断を確実に行うことができ
る。したがって外断熱による内外の熱的絶縁を確実に保
持することができることとなる。
シャフト状部材の外周に形成した雄ねじ部と、これに螺
合する位置決め鍔体とで構成することができ、このよう
に構成した場合は、位置決め鍔体は該シャフト状部材の
雄ねじ部に沿って所望の位置まで動かすことができるの
で、位置の調節が容易であり、更に胴縁の内側の面を該
鍔体に当接させることで、該胴縁を簡単かつ確実に不陸
調整できる。
周に形成した雄ねじ部と、これに螺合する固定ナットと
で構成することができ、このように構成した場合は、前
記不陸調整手段で不陸を調整した胴縁に該シャフト状部
材の雄ねじ部を貫通させ、該雄ねじ部の突出した部位に
固定ナットを螺合して、容易かつ確実に胴縁を固定する
ことができる。
周囲及び前記シャフト支持基部の外端部の一方又は双方
に、建物壁面に配するパネル状断熱材を固定することが
でき、このように構成した場合は、本発明の胴縁固定用
ブラケットを建物壁面に固定することで、同時に、該建
物壁面にパネル状断熱材を固設することができる。
る素材を用いるか、またはこれに必要な耐力を有する板
材を接合する等により、必要な耐力を確保し、型枠パネ
ルと兼用できるように構成した場合は、RC造の建物に
ついて都合良く用いられる。即ち、該型枠パネルを用い
れば、型枠支持用セパレータ及び胴縁固定用ブラケット
等により型枠を組み立て、その内側にコンクリートを打
設し、これが硬化した後は、前記型枠パネルが断熱材を
兼ねるので、これを除去する必要がない。それ故、作業
が能率的にできるものともなる。
ら詳細に説明する。
1を示すもので、図1はその胴縁固定用ブラケットの側
面図、図2は熱橋遮断タイプの型枠支持用セパレータの
一部切欠側面図、図3はRC造の建物の躯体に実施例1
の胴縁固定用ブラケット及び型枠支持用セパレータを用
いて胴縁を取り付けた状態を示す一部切欠断面図であ
る。
胴縁固定用ブラケットは、基本的に、テーパ状基部(シ
ャフト支持基部)1と、シャフト状部材2と、胴縁7の
不陸調整手段である位置決め鍔体3と、胴縁7の固定手
段である固定ナット4とで構成したものである。
のであり、前記ボルト部材として型枠支持用セパレータ
を用いることとしたものであり、実施例1の胴縁固定用
ブラケットを一層有効に用いるために、該型枠支持用セ
パレータとして、熱橋遮断タイプのそれを用いた。該型
枠支持用セパレータとしては、基本的に、二本の支分ボ
ルト5、5からなるセパレータ本体と、該二本の支分ボ
ルト5、5を、その間に位置して直列に結合する棒状断
熱材6とで構成したものを採用した。
に、RC造の建物躯体14に残存する上記型枠支持用セ
パレータのPコン除去穴(ボルト保護材除去穴)8に密
に装入し得る構成要素である。それ故、図1及び図3に
示すように、その外形は、該Pコン除去穴8に寸法形状
の一致する台形テーパ状であり、その小径端(内端部)
1aには、該型枠支持用セパレータのいずれかの支分ボ
ルト5の外端雄ねじ部9に螺合する雌ねじ部10を開口
すべく形成してある。
に、前記テーパ状基部1の大径端(外端部)1bの中央
から延長し、その外端から途中までに雄ねじ部11を形
成したものである。
に、前記シャフト状部材2の外周に形成した雄ねじ部1
1に螺合する雌ねじ部3aを備えたものである。該位置
決め鍔体3は、該シャフト状部材2の雄ねじ部11に螺
合し、該シャフト状部材2の軸方向に動かして位置決め
することができる。前記胴縁7は、図3に示すように、
該位置決め鍔体3の外面にその裏面側を当接させること
で不陸を調整することができる。
前記シャフト状部材2の外周に形成した雄ねじ部11に
螺合すべく構成したものである。該固定ナット4は、前
記シャフト状部材2に於いて、不陸調整手段を構成する
位置決め鍔体3より外端寄りの位置に螺合する。該位置
決め鍔体3に当接して不陸を調整した胴縁7の幅方向の
全部又は一部を該位置決め鍔体3と固定ナット4とで挟
持する如くして、該シャフト状部材2に固設する。
かつ図2に示すように、二本の支分ボルト5、5からな
るセパレータ本体と、該二本の支分ボルト5、5を、そ
の間に位置して直列に結合する棒状断熱材6とで構成す
る。既述のように、各支分ボルト5、5にはその外端側
に外端雄ねじ部9が形成してあるが、更にその内端側に
も、それぞれ同様の内端雄ねじ部12が形成してある。
また上記棒状断熱材6には、各支分ボルト5、5の内端
雄ねじ部12、12が螺合する雌ねじ部13がその軸心
に沿って形成してあり、各支分ボルト5、5は、図2に
示すように、各内端雄ねじ部12を該雌ねじ部13に螺
合させることで、全体を直列に接続するものである。
全構成要素及び型枠支持用セパレータの各支分ボルト
5、5は、ステンレススチールで構成したものである。
また型枠支持用セパレータの棒状断熱材6は断熱性のプ
ラスチックで構成したものである。
ットは、図3に示すように、そのテーパ状基部1を型枠
支持用セパレータのPコン除去穴8に密に装入し、かつ
その小径端1aに開口する雌ねじ部10を該型枠支持用
セパレータの該当する部位の支分ボルト5の外端雄ねじ
部9に螺合することで、建物躯体14に固設する。
に、熱橋遮断タイプのものを使用しているが、これは、
一般の型枠支持用セパレータと全く同様に、建物躯体1
4を構築するための型枠の支持用に用いられ、その内部
に打設されたコンクリートが硬化し、型枠が除去された
後に、該建物躯体14中に残存したものである。該型枠
支持用セパレータの外端に用いられていたPコンも除去
され、該建物躯体14の外面(建物壁面)には、該当す
る部位にテーパ状のPコン除去穴8が開口した状態にな
っている。前記胴縁支持用ブラケットのテーパ状基部1
は、そのPコン除去穴8に装入するわけである。
建物躯体の外面に接合する。この際、該断熱材15に於
ける胴縁固定用ブラケットのシャフト状部材2が突出す
る部位には、対応する寸法形状の開口部を形成し、該シ
ャフト状部材2の外端側を該開口部を通じてその外部に
突出させる。
記シャフト状部材2の外端付近に取り付ける。この実施
例では、胴縁7として断面コ字形の部材を採用し、図3
に示すように、その下板のネジ穴に該シャフト状部材2
の外端部を挿入し、その雄ねじ部11に螺合してある位
置決め鍔体3にその下面側を当接させる。該位置決め鍔
材3は該雄ねじ部11に沿って螺合状態を調節すること
により移動させ、該胴縁7の不陸を調節することができ
る。該位置決め鍔体3の位置は予め適切に設定しておく
のが良い。必要に応じて不陸の微調整を行った後、胴縁
7の下板のネジ穴から突き出たシャフト状部材2の雄ね
じ部11に前記固定ナット4を螺合し、下板を該固定ナ
ット4及び位置決め鍔体3で挟持し、これによって該胴
縁7をシャフト状部材2の外端付近に固定する。
より取り付けることができる。この実施例では、該胴縁
7にタイル用の下地板16を取り付け、その外面に図示
しないタイルを取り付け得るようにしたものである。
状部材2を介して前記テーパ状基部1に加わり、かつそ
の荷重は更に該テーパ状基部1を介して前記Pコン除去
穴8の周側に加わることとなる。この荷重はいずれも圧
縮荷重であり、該Pコン除去穴8は、云うまでもなく、
コンクリートの建物躯体14に開口されているものであ
るため、元来、そのような圧縮荷重に対しては充分な耐
力を持っている。それ故、この実施例の胴縁固定用ブラ
ケットによれば、比較的少数の胴縁固定用ブラケットに
よって外装材の荷重を充分に受け持つことが可能となる
ものである。
よれば、これを、そのテーパ状基部1をPコン除去穴8
に装入し、その小径端1aの雌ねじ部10に型枠支持用
セパレータの支分ボルト5の外端雄ねじ部9を螺合する
ことで、該Pコン除去穴8に固定するものであるが、該
型枠支持用セパレータは、二つの支分ボルト5、5を前
記棒状断熱材6で結合したものとしたため、戸外と室内
との間に胴縁固定用ブラケット及び型枠支持用セパレー
タを通じて熱橋を構成することとなるようなおそれがな
い。それ故、外断熱による内外の熱的絶縁を一層確実に
保持することができるものともなる。
例2を示すもので、図4はその胴縁固定用ブラケットの
側面図、図5はRC造の建物の躯体に実施例2の胴縁固
定用ブラケットを取り付けた状態を示す断面図である。
の胴縁固定用ブラケットは、実施例1のそれに補強鍔体
17及びこれを固定する鍔固定ナット(ナット部材)1
8を追加し、かつその都合上、前記シャフト状部材2の
周側全体に雄ねじ部19を形成したものである。
るので、その異なる部分についてのみ説明する。同一部
分には同一符号を付す。
て、これより大径の補強鍔体17を配する。該補強鍔体
17は、その中央にシャフト用貫通孔を開口したドーナ
ツ状に構成し、該シャフト貫通孔に前記シャフト状部材
2を外装貫通させ、図4に示すように、該補強鍔体17
を該テーパ状基部1の大径端1bに接せしめる。該シャ
フト状部材2の雄ねじ部19には鍔固定ナット18を螺
合させ、これと該テーパ状基部1の大径端1bとで該補
強鍔体17を該位置に固定する。
状基部1を前記Pコン除去穴8に密に装入し、かつその
小径端1aの雌ねじ部10を前記型枠支持用セパレータ
の支分ボルト5の外端雄ねじ部9に螺合すると、前記補
強鍔体17は、図5に示すように、該Pコン除去穴8の
周囲の建物躯体14外面(建物壁面)に当接することと
なる。
位置決め鍔体3及び前記固定ナット4を介して胴縁7を
取り付け、更に該胴縁7に外装材を取り付けた場合は、
外装材等の荷重は、前記テーパ状基部1の周側を介して
前記Pコン除去穴8の周側に加わり、更にこれに加えて
該Pコン除去穴8の周囲の建物躯体14の外壁にも加わ
り、荷重が広い範囲に分散するので、一層大きな荷重に
も充分耐えられるものとなる。
例3を示すもので、図6(a)は胴縁固定用ブラケットを
補強する補助脚部材の正面図、図6(b)はその補助脚部
材の底面図、図7はRC造の建物の躯体に補助脚部材で
補強した胴縁固定用ブラケットを取り付けた状態を示す
断面図である。
の胴縁固定用ブラケットは、実施例1のそれに補助脚部
材20を追加し、これを補強したものである。使用する
断熱材25の厚みが実施例1のそれより厚いため、該胴
縁固定用ブラケットのシャフト状部材の長さを対応する
分だけ長くする必要が生じ、それ故、上記の補強が必要
になったものである。これ以外は実施例1と同様であ
る。したがって異なる部分についてのみ説明する。図
中、同一部分には同一符号を付す。
すように、基本的に、二つの支分片20a、20aを、
それらの各一方の板状脚体21a、21aを互いに重ね
合わせて、相互に対称状態に結合して構成するものであ
る。
うに、周方向の一部を構成する支分筒状部22aと、そ
の周方向の両端部から相互に90度の角度で延長した二
つの板状脚体21a、21bとで構成する。各板状脚体
21a、21bは、図6(b)に示すように、前記支分筒
状部22aの一端(外端)側から他端(内端)側に向か
って広がるほぼ三角形板状に構成する。前記支分筒状部
22aの内端に対応する辺が脚下部となり、図6(a)、
(b)に示すように、その外方の一部を90度折曲して当
接板23を構成する。
に、二つの支分片20a、20aを、それぞれの板状脚
体21a、21aを接合させて対称状態に結合し、更
に、二つの支分筒状部22a、22aによって構成され
た筒状部22の周方向に残存する開口部分を閉塞板24
で閉じる。これは、該閉塞板24を両側の板状脚体21
b、21bに接合することで行う。なお前記板状脚体2
1a、21aの接合及び板状脚体21b、21bと閉塞
板24との接合は、溶接によって固定する。
その筒状部22を前記胴縁固定用ブラケットのシャフト
状部材2に外装した際に、その状態を固定するための外
装固定ナット26及びワッシャ27(固定手段)を付設
する。
したものであり、図7に示すように、建物躯体14に実
施例1と同様にして固定した胴縁固定用ブラケットのシ
ャフト状部材2に、その筒状部22を外装し、二枚合わ
せになった板状脚体21a、21aを該シャフト状部材
2の真下に位置させ、かつ各板状脚体21a、21a、
21b、21bの脚下部である当接板23、23…を建
物躯体14の前面に当接させる。更に該シャフト状部材
2の雄ねじ部11にワッシャ27を外装し、更に外装固
定ナット26を螺合して、該筒状部22を前記当接板2
3、23…が建物躯体14の前面に当接した状態で固定
する。
ケットを補強した上で、図7に示すように、該シャフト
状部材2に前記位置決め鍔体3及び前記固定ナット4を
介して胴縁7を取り付け、更に該胴縁7に外装材を取り
付けた場合は、外装材等の荷重は、その一部が前記補助
脚部材20によって分担され、該荷重は最終的には、特
に下方に位置する板状脚体21a、21aの当接板2
3、23が建物躯体14の前面に圧接することで支持さ
れ、これによって、該シャフト状部材2の負担は軽減さ
れることとなる。しかして寒冷地で通常より厚い断熱材
25を採用し、その結果、胴縁固定用ブラケットとし
て、シャフト状部材2にそれに見合っただけ長い物を採
用せざるを得ないこととなっても、該シャフト状部材2
に加わる荷重が軽減されるため、その損傷のおそれ等は
なくなるものである。
等によって建物に横揺れが生じた場合等に有効に作用す
る。
すもので、PCカーテンウォール工法による建物のPC
パネルに断熱材及び胴縁固定用ブラケット、並びに該胴
縁用ブラケットを介して胴縁等を取り付けた状態を示す
一部切欠断面図である。
定用ブラケットは、PCカーテンウォール工法による建
物のPCパネル30に取り付けたものであり、そのた
め、この実施例では、型枠支持用セパレータは用いるこ
とはないので、前記ボルト部材として、PCパネル30
中の鉄筋32に結合した単純な直線状のボルト35a又
はOボルト35bを用いたものであり、更にそれらの外
端の保護用として用いられるボルト保護材としては、P
コンとその類似物である半楕円球状樹脂材を用いた。そ
のため、ボルト保護材除去穴はそれぞれ対応する寸法形
状となり、それぞれ用いられる胴縁固定用ブラケットの
シャフト支持基部は、一方が、前者に対応する先端側を
途中でカットしたテーパ状、即ち、テーパ状基部1とな
り、他方が後者に対応する半楕円球状、即ち、半楕円球
状基部31となる。その他は、実施例1と全く同一であ
る。
なるので、その異なる部分に関してのみ説明する。同一
部分には同一符号を付す。
に、この実施例で用いるPCパネル30は、その内部に
縦横に配した鉄筋32に胴縁固定用ブラケット支持用の
ボルト35aとOボルト35bを固設したものである。
ボルト35aとOボルト35bは、いずれか一方を統一
して使用するのが普通であるが、いずれでも良いので、
便宜的に双方を例示している。単純な直線状のボルト3
5aは、図8に示すように、その基部を前記鉄筋32に
溶接して抜け止めとしている。またOボルト35bは、
図8に示すように、そのOリング部に横鉄筋32を貫通
させて抜け止めとしている。
じ部39aを形成し、Pコン除去穴38a中に突出して
いる。Pコンを除去する前はこれに螺合状態になってい
たものである。また前記Oボルト35bは、その外端に
外端雄ねじ部39bを形成し、半楕円球状樹脂材除去穴
38b中に突出している。半楕円球状樹脂材を除去する
前はこれに螺合状態になっていたものである。
38aには、対応する寸法形状のテーパ状基部1を有す
る胴縁固定用ブラケットをセットする。即ち、そのテー
パ状基部1を、その小径端1aの雌ねじ部10に該ボル
ト35aの外端雄ねじ部39aを螺合しながら、該Pコ
ン除去穴38aに密に装入する。その他は、前記実施例
1について説明したのと全く同様である。
樹脂材除去穴38bには、対応する寸法形状の半楕円球
状基部31を有する胴縁固定用ブラケットをセットす
る。即ち、その半楕円球状基部31を、その中心の雌ね
じ部33に該Oボルト35bの外端雄ねじ部39bを螺
合しながら、該半楕円球状樹脂材除去穴38bに密に装
入する。この場合も、その他は、前記実施例1について
説明したのと全く同様である。
と、それぞれの胴縁固定用ブラケットのシャフト状部材
2に前記位置決め鍔体3及び前記固定ナット4を介して
胴縁7を取り付け、更に該胴縁7に外装材を取り付けた
場合は、外装材等の荷重は、前記テーパ状基部1の周側
又は半楕円球状基部31の楕円球面を介して、前記Pコ
ン除去穴38aの周側又は半楕円球状樹脂材除去穴38
bの楕円球面に加わり、大きな荷重に充分耐えられるも
のとなる。
ケットによれば、これで支持する外装材の荷重を建物壁
面の取り付け位置に損傷のおそれ等を生じさせずに確実
に受けることが可能であり、かつ外装材を取り付けるた
めの胴縁を不陸を調節しつつ良好に取り付けることがで
きる。
ば、RC造又はPCカーテンウォール工法の建物に容易
に適用できるものである。
ば、種々の形状のボルト保護材除去穴を利用して、これ
を建物壁面に取り付けることができる。
ば、これを、RC造の建物の躯体中に残存し、Pコン又
はその類似物の除去穴に突出する型枠支持用セパレータ
をボルト部材として利用することにより、建物壁面に容
易に固設することができる。
ば、従来一般の型枠支持用セパレータを用いた場合に、
これを通じて建物内外を通じて伝達される僅かの熱エネ
ルギーをも遮断することができるので、外断熱の効果を
一層確実に確保することができることとなる。
ば、前記ボルト部材を建物壁面内に抜け止め処置を施し
て埋め込み、その外端を前記ボルト保護材除去穴に突出
させることにより、これを容易に建物壁面に容易に固設
することができる。
ば、荷重が建物壁面の広い範囲に分散して加えられるの
で、一層大きな荷重にも充分耐えられるものとなる。
ば、そのシャフト状部材に加わる荷重を補助荷重受け部
材で分担して、これを建物躯体に支持させることができ
るため、耐荷重が向上し、重量の大きな外装材を支持す
る場合や、躯体外面に配する断熱材が厚みの厚い物で、
シャフト状部材の寸法が特に長くなったような場合であ
っても、その基部に於ける曲がりや折損等のおそれをな
くすることができる。
ば、簡易な構成で、そのシャフト状部材に加わる荷重を
建物壁面で支持することができ、その耐荷重を向上させ
ることができる。
れば、軽量かつ簡易な構成で、効率よく、そのシャフト
状部材に加わる荷重を建物壁面で支持することができ、
その耐荷重を向上させることができる。
れば、胴縁の不陸調整が、簡単な構成で確実に行えるこ
ととなる。
れば、胴縁のシャフト状部材への固定が簡単な構成で確
実に行われるものとなる。
れば、これを建物壁面に固定することで、同時に、該建
物壁面にパネル状断熱材を固設することができる。
る素材を用いるか、またはこれに必要な耐力を有する板
材を接合する等により、必要な耐力を確保し、型枠パネ
ルと兼用できるように構成すると、該型枠パネルを用い
て、前記型枠支持用セパレータ及び胴縁固定用ブラケッ
ト等により型枠を組み立てることができる。この場合
は、その内側にコンクリートを打設し、これが硬化した
後は、前記型枠パネルが断熱材を兼ねるので、これを除
去する必要がない。それ故、RC造の建物に於いて、作
業が能率的にできるものともなる。
ータの一部切欠側面図。
ラケット及び型枠支持用セパレータを用いて胴縁を取り
付けた状態を示す一部切欠断面図。
ラケットを取り付けた状態を示す断面図。
3の補助脚部材の正面図。(b)はその補助脚部材の底面
図。
施例3の胴縁固定用ブラケットを取り付けた状態を示す
断面図。
ネルに断熱材及び胴縁固定用ブラケット、並びに該胴縁
用ブラケットを介して胴縁等を取り付けた状態を示す実
施例4の一部切欠断面図。
Claims (13)
- 【請求項1】 建物壁面に開口するボルト保護材除去穴
に密に装入し得るシャフト支持基部であって、その内端
部にボルト保護材除去穴に突出するボルト部材の外端雄
ねじ部に螺合する雌ねじ部を形成したシャフト支持基部
と、 上記シャフト支持基部の外端部から延長し、その外端付
近に胴縁の不陸調整手段及び固定手段を構成したシャフ
ト状部材と、 で構成した胴縁固定用ブラケット。 - 【請求項2】 前記建物壁面が、RC造の建物躯体の外
面又はPCカーテンウォール工法に於けるPCパネル外
面である請求項1の胴縁固定用ブラケット。 - 【請求項3】 前記ボルト保護材除去穴が、建物壁面に
開口するPコン又はその類似物の除去穴である請求項1
又は2の胴縁固定用ブラケット。 - 【請求項4】 前記建物壁面がRC造の建物躯体の外面
である場合に於いて、 前記ボルト部材が、建物躯体に残存し、上記Pコン又は
その類似物の除去穴に突出する型枠支持用セパレータで
ある請求項1の胴縁固定用ブラケット。 - 【請求項5】 前記型枠支持用セパレータが、二本の支
分ボルトからなるセパレータ本体と、該二本の支分ボル
トを、その間に位置して直列に結合する棒状断熱材とで
構成したものである請求項4の胴縁固定用ブラケット。 - 【請求項6】 前記ボルト部材が、建物壁面内に抜け止
め処置を施されて埋め込まれ、その外端が前記ボルト保
護材除去穴に突出するボルトである請求項1の胴縁固定
用ブラケット。 - 【請求項7】 前記シャフト支持基部の外端部に、該シ
ャフト支持基部を前記ボルト保護材除去穴に密に装入し
た際にその周囲の建物壁面に当接させる補強鍔体を固設
した請求項1、2、3、4、5又は6の胴縁固定用ブラ
ケット。 - 【請求項8】 前記シャフト状部材に、これに加わる荷
重を分担する補助荷重受け部材であって、分担した荷重
を建物壁面を構成する躯体又はPCパネルに支持させる
ように構成した補助荷重受け部材を取り付けた請求項1
の胴縁固定用ブラケット。 - 【請求項9】 前記補助荷重受け部材を、前記シャフト
状部材の周側部から建物壁面側に延び、かつその脚下部
が該建物壁面に当接することとなる一以上の脚部を有す
る補助脚部材に構成し、 該脚部の少なくとも一つを、該シャフト状部材の前記ボ
ルト保護材除去穴への取り付け状態に於いて、その下側
に位置するように構成した請求項8の胴縁固定用ブラケ
ット。 - 【請求項10】 前記補助脚部材を、前記シャフト状部
材を外装する筒状部と、該筒状部の外周の三カ所に周方
向90度の角度間隔で配した板状脚体であって、該筒状
部の外端側から内端側に向かって外広がりとなるほぼ三
角形の板状脚体と、各板状脚体の内端に構成した板状脚
下部であって、建物壁面に当接すべくこれと平行になる
ように構成した板状脚下部と、前記筒状部を前記シャフ
ト状部材に外装した際に、その外装状態を固定する外装
固定手段とで構成した請求項9の胴縁固定用ブラケッ
ト。 - 【請求項11】 前記不陸調整手段を、前記シャフト状
部材の外周に形成した雄ねじ部と、これに螺合する位置
決め鍔体とで構成した請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9又は10の胴縁固定用ブラケット。 - 【請求項12】 前記固定手段を、前記シャフト状部材
の外周に形成した雄ねじ部と、これに螺合する固定ナッ
トとで構成した請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10又は11の胴縁固定用ブラケット。 - 【請求項13】 前記シャフト状部材の基部周囲及び前
記シャフト支持基部の外端部の一方又は双方に、建物壁
面に接合するパネル状断熱材を固定した請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の胴
縁固定用ブラケット。
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---|---|---|---|
JP2001238102A JP2003049496A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 胴縁固定用ブラケット |
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