JP2003048801A - 薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組成物 - Google Patents
薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組成物Info
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Abstract
て、薬剤を長期間安定して揮散し、液だれや他のものへ
の付着などが生じて薬剤の無駄にならない揮散性薬剤組
成物を提供すること。 【解決手段】 装置本体内に形成された吸気口と吹出口
とを結ぶ空気通路に設けられた送風ファンと、30℃に
おける蒸気圧が1.0×10−4mmHg以上の揮散性
薬剤を保持した保持体と、該保持体を収納した収納容器
とが備えられてなる送風拡散装置の揮散性薬剤組成物に
おいて、該保持体の嵩比重が0.05〜1.0g/cm
3であり、かつ効果持続期間中、該揮散性薬剤が、該保
持体に対して0.3〜50重量%であることを特徴とす
る薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組成物である。
Description
源としたファン式送風機を用いて保持体(有効成分含浸
体)に通風することで揮散させる薬剤送風拡散用の揮散
性薬剤組成物に関する。
量を規定してはいなかった。なぜならば、これまでの主
流である加熱方式の場合、その熱エネルギーが強いた
め、特に、保持体を工夫せずとも薬剤を放出することが
容易であったためである。つまり保持力が強い保持体は
揮散し難いが、加熱すれば、そのほぼ100%を揮散す
ることが可能である。これに対して非加熱の送風式拡散
装置においては、あまり保持力が強いと薬剤が揮散し難
く、かといって、あまりに保持力が弱いと効果を持続さ
せるに十分な量が含浸できないということになる。した
がって、送風式拡散装置には、適度に薬液を保持し、か
つ放出できる保持体の性能が必要となる。
浸する薬液の量(濃度)に効率的な条件が存在する。エ
ネルギーの小さい送風拡散方式においては、保持体表面
に最低限これだけの薬剤がないと極端に揮散が損なわれ
るというポイントが存在する。本願発明で限定した蒸気
圧の薬剤を長期間安定して揮散させるためには、本願発
明で規定した条件の保持体に、効果を持続させたい期間
に亘って、本願発明で規定した数値以上の薬剤濃度が必
要であり、さらに上限も存在する。あまり保持能力のな
い保持体を好適な態様とするがため、これ以上含浸させ
ると液だれや他のものへの付着などが生じ、薬剤の無駄
になるというポイントが存在する。
て、少ないエネルギーで薬剤の効果を発揮させることが
できるので、商用電源に頼ることなく電池などを用いる
ことにより、あらゆる場面で殺虫、殺ダニ、忌避、成長
制御、芳香、消臭といった効果を得ることができる。
販されている長期間有効な液体式電気蚊取り器に使用す
る薬液は、ボトルに封入されており、外気と接し難い構
造になっている。これに対し、本願発明の送風拡散方式
の場合、通風経路に薬剤保持体が存在し、かつ常に一定
以上の薬剤が保持体表面に存在するように調整し、長期
に亘って薬剤が外気に接する構造となっている。すなわ
ち、本願発明にとって酸化防止剤は、長期間薬効を持続
させるには必要不可欠である。また、溶剤は、保持体内
部から表面への薬剤の移行を促すために役立つ。特に、
本願発明の場合は、長期間の利用を念頭に置いて保持体
の比重と濃度を限定しており、初期と終期の濃度差が大
きい場合にも十分効果が発揮できるようにしている。そ
の場合に、溶剤は、薬液の粘度を下げ、薬剤が常に保持
体内で均一に分布するように働き、補助的役割を担う。
が、本願発明にとって重要であるが、請求項4に係る発
明もそれに大きく関与している。本願発明で用いる薬剤
は、概して油溶性である。これに対して保持体が油溶性
である場合、薬剤と保持体が化学的に結びついてしまっ
ては、濃度の均一化がはかれないばかりか、薬剤の揮散
自体にも悪影響を及ぼす。ここでいう油溶性とは、保持
できるか否かを表現しているのではなく、保持体を構成
する一本一本の繊維が油溶性であるか否かを表現したも
のである。薬剤は繊維の隙間に入り込んで保持されるの
で、繊維自体の溶解性は保持にとって大きく関与しな
い。問題は使用時及び保管時両面で長期間安定的に性能
を発揮できるかである。
ーの小さい送風拡散装置において、薬剤を長期間安定し
て揮散し、液だれや他のものへの付着などが生じて薬剤
の無駄にならない薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組成物を
提供することを目的とするものである。
に、請求項1に係る発明は、装置本体内に形成された吸
気口と吹出口とを結ぶ空気通路に設けた送風ファンと、
30℃における蒸気圧が1.0×10−4mmHg以上
の揮散性薬剤を保持した保持体と、該保持体を収納した
収納容器とが備えられてなる送風拡散装置の揮散性薬剤
組成物において、該保持体の嵩比重が0.05〜1.0
g/cm3であり、かつ効果持続期間中、該揮散性薬剤
が、該保持体に対して0.3〜50重量%であることを
特徴とする薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組成物である。
の小さい送風拡散方式において、薬剤を長期間安定して
揮散し、液だれや他のものへの付着などが生じて薬剤の
無駄にならない。
る発明は、揮散性薬剤が、殺虫、殺ダニ、忌避、成長制
御、芳香、消臭のうち少なくとも一つを機能とする物質
である請求項1記載の薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組成
物である。
方式と違って、少ないエネルギーで薬剤の効果を発揮さ
せることができ、商用電源に頼ることなく電池などを用
いることにより、あらゆる場面で、殺虫、殺ダニ、忌
避、成長制御、芳香、消臭といった効果を得ることがで
きる。
る発明は、揮散性薬剤を含む薬液が、酸化防止剤、溶剤
のうち少なくとも一つを含む薬剤送風拡散用の揮散性薬
剤組成物である。
により、長期間薬効を持続させることができ、溶剤によ
り、薬液の粘度を下げ、薬剤が常に保持体内で均一に分
布するように働く。
る発明は、保持体の材質が、非油溶性である薬剤送風拡
散用の揮散性薬剤組成物である。
の隙間に入り込んで保持されるので、使用時及び保管時
両面で長期間安定的に性能を発揮できる。
使用するのファン式薬剤拡散装置の実施の形態を説明す
る。ファン式薬剤拡散装置にモーター6を動力源とする
ファン式送風機が取付けてある。このファン式送風機は
送風ファン7の収納及び/又は保護、風の整流及び/又
は風力増強機能を有するファンケースを具備し、この実
施の形態では送風ファン7はシロッコファンで、ファン
ケースの吸込側は吸気口3に連通し、ファンケースの出
口側は吹出口4に連通している。
/又は形状で、空気がスムーズに流通する。前記収容容
器2内に保持体5が収納され、この保持体5は収納容器
2で収納及び/又は保護される。
で矢印aで示すように空気が収納容器2、保持体5を通
って吸気口3からファンケース内に空気が吸い込まれ
る。ファンケースに吸い込まれた空気はファンケースで
整流、風力増強などがなされた後に吹出口4から矢印b
で示すように吐出される。これによって、保持体5に含
浸した揮散性薬剤が吹出口4から揮散する。
来より用いられている殺虫、殺ダニ、忌避、成長制御等
の害虫防除薬剤、或いは消臭、芳香、防菌防黴等に用い
られている各種薬剤が挙げられる。その具体例として
は、次のものが例示できる。 害虫防除薬剤 ピレスロイド系殺虫剤:アレスリン、dl・d−T80
−アレスリン、dl・d−T−アレスリン、d・d−T
−アレスリン、d・d−T80−プラレトリン、レスメ
トリン、dl・d−T80−レスメトリン、エンペント
リン、テラレスリン、トランスフルトリン、フタルスリ
ン、dl・d−T80−フタルスリン、フラメトリン、
ペルメトリン、フェノトリン、イミプロスリン、フェン
バレレート、シペルメトリン、シフェノトリン、エトフ
ェンプロックス、テフルスリン、フェンプロパトリン、
フェンフルスリン、1−エチニル−2−メチル−2−ペ
ンテニル シス/トランス−2,2,3,3−テトラメ
チル−1−シクロプロパンカルボキシラート、2,3,
5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル
3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオ
ロ−4−メトキシメチルベンジル3−(2−メチル−1
−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−
メチルベンジル3−(2−メチル−1−プロペニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル
3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,
6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル3−(1−プ
ロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキ
シラート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラート等。
トロチオン、ピリダフェンチオン、マラチオン、ディプ
レックス、クロルピリホス、フェンチオン、ジクロルボ
ス、プロペタンホス、アベイト、プロチオホス、ホキシ
ム等。 オキサジアゾール系殺虫剤:メトキサジアゾン等。 クロロニコチン系殺虫剤:イミダクロプリド、アセタミ
プロリド等。
シカルボニル−4−クロロトリフルオロメタンスルホン
アニリド等。 成長制御剤:ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイド
ロプレン、フェノキシカルフ等。 忌避剤:N,N−ジエチル−m−トルアミド、ジメチル
フタレート、ジブチルフタレート、2−エチル−1,3
−ヘキサンジオール、ジ−n−プロピルイソシンコメロ
ネート、p−ジクロロベンゼン、ジ−n−ブチルサクシ
ネート、カプリン酸ジエチルアミド、N−プロピルアセ
トアニリド、β−ナフトール、カンファー等。
カシア油、グレープフルーツ油、シソ油、クローブ油、
シトロネラ油、シナモン油、ハッカ油、ヒバ油、ヒノキ
油、ペパーミント油、ユーカリ油、レモングラス油、ゼ
ラニウム油、フェンネル油等。
分とする天然消臭剤や、テルペン化合物、フラボノイド
等の各種有機化合物を有効成分とする合成消臭剤。例え
ば、シトロネラ油、レモングラス油、セダウッド油、ボ
ルニルアセテート、安息香酸メチル、安息香酸エチル、
フェニル酢酸エチル、酢酸ベンジル、ゲラニルクロトネ
ート、ラウリルメタクリレート等。また、揮散性薬剤の
ニオイをマスキングする芳香剤等の薬剤も使用すること
ができる。
ル、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エステ
ル類等の人工香料。例えば、レモン、レモングラス、オ
レンジ、ラベンダー、ライム、イランイラン、ペパーミ
ント、ローズマリー、ジャスミン、ユーカリ、クロー
ブ、バジル、シトロネラ、タイム、ベルガモット、ペチ
パ、シンナン等の精油、フェニルエチルアルコール、ア
ニスアルコール、シンナミックアルコール、酢酸ブチ
ル、酢酸メンチル、ベンズアルデヒド、アニスアルデヒ
ド、リモネン、リナロール、テルピレノン、シネオー
ル、シトロネラール、ベンジルアセテート、シトラー
ル、ゲラニオール、ネロール、チモール、イソアミール
アセテート、バニリン、エチルバニリン、ヨノン、ムス
コン、マントール、ジャスミン等。
ル、ブロムシンナムアルデヒド、チモール、o−フェニ
ルフェノール、ヒノキチオール、ワサオーロ、ナフタレ
ン等。
て有効、且つ人畜に対する安全性の高い化合物が好まし
く、殺虫剤としてはピレスロイド系殺虫剤であるものが
好ましく、その中でもトランスフルトリン、テラレスリ
ン、プラレトリン、フラレトリン、エンペンスリン、
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチル
ベンジル3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テト
ラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル3−(2−メ
チル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオ
ロ−4−メチルベンジル3−(2−メチル−1−プロペ
ニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベ
ンジル3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,
3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル3−
(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン
カルボキシラート、1−エチニル−2−メチル−2−ペ
ンテニル3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートが特
に好ましい。また、殺ダニ剤は、安息香酸ベンジル、2
−メトキシカルボニル−4−クロロトリフルオロメタン
スルホンアニリド、成長制御剤は、ハイドロプレンが好
ましい。
された上で、保持体に、含浸、塗布、練り込み等して使
用する。揮散性薬剤の保持量は、保持体に対して0.3
〜50重量%の範囲である。好ましくは、1.0〜30
重量%である。保持量が0.3重量%未満の場合、長期
間の効力の持続が期待できない。50%重量以上である
と、液だれや他のものへの付着等が生じ、薬剤が無駄に
なる。溶液及び安定液を調整するために用いる溶剤及び
酸化防止剤は、特に限定されず、従来のものを使用する
ことができる。その具体例としては、次のものが例示で
きる。
流動パラフィン、白灯油、石油ナフサ、ソルベント、リ
グロイン等。 アルコール類: イソプロピルアルコール、ポリエチレ
ングリコール、グリセリン、エタノール等。 ケトン類: アセトン、メチルエチルケトン、アセトフ
ェノン等。 エーテル類: ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等。 エステル類: アジピン酸エステル、アピエチン酸エス
テル、フタル酸エステル、クエン酸トリブチル、セバシ
ン酸エステル、ステアリン酸エステル、エチレングリコ
ールモノアセテート、リン酸エステル等。
−クレゾール(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール
(BHA)、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェ
ノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等。 ビスフェノール系酸化防止剤:2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2′
−メチレンビス(4−エ−チル−6−t−ブチルフェノ
ール)、4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)等。 高分子系フェノール系酸化防止剤:1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェノ
ール)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、テトラキス−〔メチレン−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタン、トコフェロール等。
チオジプロピオネート、ジミリスチル3,3′−チオジ
プロピオネート、ジステアリル3,3′−チオジプロピ
オネート等。 リン系酸化防止剤: トリフェニルホスファイト、ジフ
ェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデシル
ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト
等。その他、エルソルビン酸、クエン酸イソプロピル、
ノルジヒドログアヤレチック酸、プロピルガレート等が
例示できる。
ラフィン、流動パラフィンが、無味無臭、低毒性、溶解
性等により好ましい。また、配合割合は、薬剤1部に対
して0.5〜2.0部の範囲が長期間の均一揮散効果か
ら好ましい。
化防止効果、溶解性等より好ましい。また、酸化防止剤
は、それ自身が分解することで薬剤成分の分解を防ぐ働
きがあるので、溶かすことができる量まで配合した方が
よいが、経済性も考慮すると1.0〜30重量%の範囲
が好ましい。
持することにより、本願発明の薬剤保持体が形成され
る。該保持体は薬剤を充分に保持することができ、か
つ、非油溶性であり、さらに、送風ファンにより気体の
流れを遮断することなく保持体内から薬剤を外方に揮
散、搬送する通気性が良い材質、或いは通気性が大きい
構造のものが好ましい。
の成形材料から成形されたものとしては、紙類(パル
プ、リンター、合成紙等)、木製類(おがくず等)、セ
ラミック、繊維類(化学繊維、ガラス繊維、炭素繊維
等)、天然繊維(木綿、羊毛、絹、麻等)樹脂類(ポリ
エチレン、ポリプロピレン、レーヨン、ビスコース、高
吸油性ポリマー等)、その他各繊維からの不織布、天然
植物等の乾燥物等が挙げられる。保持体の材質は、非油
溶性が好ましく、その中でもパルプ、リンター、レーヨ
ン、ビスコース、ポリエステルが好ましい。前記保持体
の嵩比重は、0.05〜1.0g/cm3の範囲であ
る。好ましくは、0.1〜0.5g/cm3である。嵩
比重が0.05g/cm3未満の場合、薬剤の保持能が
弱く、十分な量が含浸できない。一方、1.0g/cm
3以上の場合、薬剤の保持能力が強く、薬剤が揮散し難
い。成形物の形状としては、有効面積の大きいものが好
ましく、粒状、線状、糸状等が例示できる。また、通気
性の大きいものが好ましく、ビーズ形、網形、ハニカム
形、すのこ形、格子形、スリット形等が例示できる。ま
た、薬剤保持体に前記揮散性薬剤を保持させるには、薬
剤保持体に揮散性薬剤をディピング、スプレー、滴下、
刷毛塗り等の液状塗布、液状印刷等の方法、貼りつけ、
練り込み等方法を適用することができる。
イエカ雌成虫を放飼し、ノックダウン数を経時的にカウ
ントすることで、KT50(50%の個体がノックダウ
ンする時間)を求め、効果を評定した。効果の判定は、
市販の蚊取り線香を対照とした優劣で行った。 保持体材質… φ4mmのセルロースビーズ 薬液… 薬剤を表1に示された量含み、それに酸化防止
剤としてBHT(対原体10%)と、溶剤として流動パ
ラフィン(対原体100%)と、油溶性色素(オプラス
ブルー)と香料からなる。 コメント… 初期、終期好適であり、液だれ・ベトツキ
無い。
無い。
オロ−4−メトキシメチルベンジル3−(1−プロペニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラー
ト(ピレスロイド系)であること。表1中の薬剤量以外
の試験設定は実施例1に準ずる。 コメント…初期、終期好適であり、液だれ・ベトツキ無
い。
剤量以外の試験設定は実施例1に準ずる。 コメント… 初期、終期好適であり、液だれ・ベトツキ
無い。
m角にカットしたものであること。表1中の薬剤量以外
の試験設定は実施例1に準ずる。 コメント…初期、終期好適であり、液だれ・ベトツキ無
い。
定は実施例5に準ずる。 コメント…初期、終期好適であり、液だれ・ベトツキ無
い。
1中の試験設定は実施例1に準ずる。 コメント…初期、終期好適であり、液だれ・ベトツキ無
い。
量が最低必要量を下回り、所定の効果が得られなかっ
た。初期の含浸量を増やすことで解決できる。
ぎたケース。 コメント…塗布直後にベトツキ感があり、経時的に液だ
れを生ずるため好ましくない。
体と化学的に結びつき、使用終期の効果が得られないケ
ース。
持体として好ましくない。
2のように設定した場合。 コメント…初期、終期好適である。
にした場合。 コメント…初期、終期好適である。
ーズに行われず、終期の効果が低いケース。薬剤がビー
ズの中心部に残り、表面にない状態。
場合。 コメント…使用を間欠的に行った際に使用が長期間に亘
り、使用終期に薬剤が酸化分解して効果が得られなかっ
たケース。
断面図である。
図である。
口、5…保持体、6…モーター、7…送風ファン。
Claims (4)
- 【請求項1】 装置本体内に形成された吸気口と吹出口
とを結ぶ空気通路に設けた送風ファンと、30℃におけ
る蒸気圧が1.0×10−4mmHg以上の揮散性薬剤
を保持した保持体と、該保持体を収納した収納容器とが
備えられてなる送風拡散装置の揮散性薬剤組成物におい
て、該保持体の嵩比重が0.05〜1.0g/cm3で
あり、かつ効果持続期間中、該揮散性薬剤が、該保持体
に対して0.3〜50重量%であることを特徴とする薬
剤送風拡散用の揮散性薬剤組成物。 - 【請求項2】 揮散性薬剤が、殺虫、殺ダニ、忌避、成
長制御、芳香、消臭のうち少なくとも一つ機能とする物
質である請求項1記載の薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組
成物。 - 【請求項3】 揮散性薬剤を含む薬液が、酸化防止剤、
溶剤のうち少なくとも一つを含む請求項1又は2記載の
薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組成物。 - 【請求項4】 保持体の材質が、非油溶性である請求項
1〜3のいずれか1項記載の薬剤送風拡散用の揮散性薬
剤組成物。
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---|---|---|---|
JP2002001249A JP2003048801A (ja) | 2001-05-31 | 2002-01-08 | 薬剤送風拡散用の揮散性薬剤組成物 |
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
JP2010084278A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Daio Paper Corp | 含浸紙及びインジケーター台紙 |
JP2016146807A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | アース製薬株式会社 | 車内への揮散性成分の供給方法 |
WO2024012914A1 (en) * | 2022-07-13 | 2024-01-18 | Basf Se | New agrochemical formulations |
-
2002
- 2002-01-08 JP JP2002001249A patent/JP2003048801A/ja active Pending
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