JP2003048549A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2003048549A
JP2003048549A JP2001240331A JP2001240331A JP2003048549A JP 2003048549 A JP2003048549 A JP 2003048549A JP 2001240331 A JP2001240331 A JP 2001240331A JP 2001240331 A JP2001240331 A JP 2001240331A JP 2003048549 A JP2003048549 A JP 2003048549A
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Japan
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shaft
bush
steering
tapered surface
electric power
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JP2001240331A
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Tomohiro Maekawa
知浩 前川
Manabu Takimoto
学 瀧本
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組み付け時の作業性を向上でき、音の発生を低
減し、適正な操舵補助力を付与でき、コストを低減でき
る電動パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】軸中心に弾性的に相対回転可能な第1シャ
フト3と第2シャフト4により構成されるステアリング
シャフトによって伝達される操舵トルクを、その相対回
転に基づきトルクセンサ1により検出する。検出された
操舵トルクに応じた操舵補助力を発生する。第2シャフ
ト4の中心孔に挿入されるブッシュ25の内周面の少な
くとも一部は、第1シャフト3の一端に向かうに従い径
が小さくなるテーパ面25bとされ、第1シャフト3の
外周面はブッシュ25のテーパ面25bに沿うテーパ面
3bを有する。ブッシュ25のテーパ面25bと第1シ
ャフト3のテーパ面3bとを介して第1シャフト3はブ
ッシュ25により相対回転可能に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクセンサによ
り検出された操舵トルクに応じた操舵補助力を付与する
パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示す電動パワーステアリング装置
100は、筒状の第1、第2シャフト101、102に
より構成されるステアリングシャフトによって伝達され
る操舵トルクをトルクセンサ104により検出し、その
検出した操舵トルクに応じた操舵補助力を電動アクチュ
エータ105により発生する。その電動アクチュエータ
105により駆動されるウォーム106の回転はウォー
ムホイール107を介して第2シャフト102に伝達さ
れ、これにより操舵補助力が付与される。
【0003】そのトルクセンサ104は、第1シャフト
101と第2シャフト102の操舵トルクに応じた弾性
的な相対回転に基づき操舵トルクを検出する。その第1
シャフト101と第2シャフト102は、それぞれの中
心孔101a、102aに挿入されたトーションバー1
08を介して互いに連結される。その第2シャフト10
2の中心孔102aに挿入される金属製ブッシュ109
により第1シャフト101は相対回転可能に支持され
る。これにより両シャフト101、102は軸中心に弾
性的に相対回転可能とされている。
【0004】その第2シャフト102は、ハウジング1
12により保持される軸受111により支持され、ま
た、その軸受111と上記ウォームホイール107とに
圧入されている。上記ブッシュ109は、その第2シャ
フト102の中心孔102aに圧入され、また、その第
2シャフト102における軸受111とウォームホイー
ル107とに圧入されている部位により囲まれている。
【0005】従来、そのブッシュ109の内周と、その
ブッシュ109に挿入される第1シャフト101の外周
とは円筒面に沿うものとされている。また、そのブッシ
ュ109への第1シャフト101の挿入作業を容易に行
えるように、そのブッシュ109の内周と第1シャフト
101の外周との間には隙間が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そのブッシュ109の
内周と第1シャフト101の外周との間の隙間を大きく
すると、ブッシュ109と第1シャフト101との衝突
により発生する音が大きくなり、また、第1シャフト1
01と第2シャフト102とが相対的に振れ回るために
トルクセンサ104による操舵トルクの検出精度が低下
して適正な操舵補助力を付与することができなくなる。
一方、その隙間を小さくすると、ブッシュ109への第
1シャフト101の挿入作業が困難になり、組み付け時
の作業性が低下する。
【0007】その第2シャフト102におけるブッシュ
109を囲む部位は、軸受111やウォームホイール1
07に圧入される際に圧縮変形する。その圧縮変形によ
りブッシュ109の内径が変化する。そのため、第1、
第2シャフト101、102の径方向寸法は、そのブッ
シュ109の内径の変化を見込んだ上で、そのブッシュ
109の内周と第1シャフト101の外周との間の隙間
が適正な値になるように設計されている。ところが、そ
の圧入による第2シャフト102の径方向における圧縮
量は、車種の相違による第2シャフト102に対する軸
受111やウォームホイール107の相対位置の相違に
よって変動する。そのため、第1、第2シャフト10
1、102の径方向寸法を車種毎に設計変更しなければ
ならず、また、第2シャフト102の径方向寸法の相違
に応じて軸受111やウォームホイール107も内径の
相違するものを用いる必要がある。これにより設計工数
が増大し、軸受111やウォームホイール107は複数
の車種間での互換性がないために種類が多くなってコス
トが増大する。
【0008】本発明は、上記問題を解決することのでき
る電動パワーステアリング装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電動パワーステ
アリング装置は、第1シャフトと、その第1シャフトに
対して軸中心に弾性的に相対回転可能な第2シャフト
と、その第1シャフトと第2シャフトにより構成される
ステアリングシャフトによって伝達される操舵トルク
を、その第1シャフトと第2シャフトの弾性的な相対回
転に基づき検出するトルクセンサと、その検出された操
舵トルクに応じた操舵補助力を発生する電動アクチュエ
ータと、その第2シャフトに設けられた中心孔に挿入さ
れるブッシュとを備え、そのブッシュに第1シャフトの
一端側が挿入される電動パワーステアリング装置におい
て、そのブッシュの内周面の少なくとも一部は、その第
1シャフトの一端に向かうに従い径が小さくなるテーパ
面とされ、その第1シャフトの外周面は、そのブッシュ
のテーパ面に沿うテーパ面を有し、そのブッシュのテー
パ面と第1シャフトのテーパ面とを介して、その第1シ
ャフトはブッシュにより支持されることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第1シャフトの外周のテーパ面
と、第2シャフトに設けられた中心孔に挿入されるブッ
シュの内周のテーパ面とを介して、その第1シャフトは
ブッシュにより支持される。その各テーパ面は第1シャ
フトの一端に向かうに従い径が小さくなるので、第1シ
ャフトの一端側のブッシュへの挿入作業が容易になり、
組み付け時の作業性を向上できる。また、そのブッシュ
の内周と第1シャフトの外周との間の隙間は、第1シャ
フトと第2シャフトとの軸方向相対位置を変更すること
で調整できる。これにより、その隙間を小さくしてブッ
シュと第1シャフトとの衝突により発生する音を低減
し、また、第1シャフトと第2シャフトとの相対的な振
れ回りを小さくしてトルクセンサによる操舵トルクの検
出精度を向上できる。さらに、第1シャフトの外周とブ
ッシュの内周との接触面積は両テーパ面を介して接触す
ることで増加し、ブッシュの耐摩耗性を向上することが
できる。
【0010】そのブッシュのテーパ面は合成樹脂材によ
り構成されているのが好ましい。これにより、ブッシュ
と第1シャフトとの衝突により発生する音をより低減で
きる。
【0011】前記ブッシュは前記第2シャフトの中心孔
に圧入され、その第2シャフトにおける前記ブッシュを
囲む部位は環状部材に圧入されているのが好ましい。上
記のように、ブッシュの内周と第1シャフトの外周との
間の隙間は、第1シャフトと第2シャフトとの軸方向相
対位置を変更することで調整できる。これにより、第2
シャフトにおけるブッシュを囲む部位が環状部材に圧入
される際に圧縮され、ブッシュの内径が変化しても、そ
のブッシュの内周と第1シャフトの外周との間の隙間が
適正になるように調整できる。よって、車種の相違によ
る第2シャフトに対する環状部材の相対位置の相違によ
って第2シャフトの径方向における圧縮量が変動して
も、第1、第2シャフトの径方向寸法を車種毎に設計変
更する必要はなく、環状部材の内径を変化させる必要も
ない。これにより設計工数を低減し、複数の車種間での
環状部材の互換性を確保できる。
【0012】その環状部材は、その第2シャフトを支持
する軸受、および、前記電動アクチュエータの回転を第
2シャフトに伝達するためのギヤの中の少なくとも一方
とされているのが好ましい。これにより、第2シャフト
を支持する軸受、および、電動アクチュエータの回転を
第2シャフトに伝達するためのギヤの中の少なくとも一
方の複数の車種間での互換性を確保できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に示す電動パワーステアリン
グ装置Aは、ステアリングホイールHの操舵により発生
する操舵トルクを、ステアリングシャフトSから図外ユ
ニバーサルジョイント、ステアリングギヤを介して車輪
に舵角が変化するように伝達する。そのステアリングギ
ヤの形式は、操舵トルクをステアリングシャフトSから
車輪に舵角が変化するように伝達できれば限定されず、
例えば操舵トルクにより回転するピニオンに噛み合うラ
ックの動きをタイロッドやナックルアーム等を介して車
輪に伝達するラックピニオン式ステアリングギヤを採用
できる。
【0014】そのステアリングシャフトSにより伝達さ
れる操舵トルクを検出するトルクセンサ1が設けられて
いる。そのトルクセンサ1は、センサハウジング2と、
入力シャフト(第1シャフト)3と、この入力シャフト
3に連結される出力シャフト(第2シャフト)4とを備
える。その入力シャフト3と出力シャフト4は上記ステ
アリングシャフトSを構成する。すなわち、そのステア
リングシャフトSは、アッパーシャフト31と入力シャ
フト3と出力シャフト4とを連結することで構成されて
いる。そのアッパーシャフト31の一端にステアリング
ホイールHが連結される。そのアッパーシャフト31の
他端はピン22を介して入力シャフト3に連結される。
その出力シャフト4の他端にユニバーサルジョイントが
連結される。そのアッパーシャフト31は、筒状のステ
アリングコラム32によりベアリング33を介して回転
可能に支持される。そのステアリングコラム32にセン
サハウジング2の一端が圧入される。そのセンサハウジ
ング2に操舵補助力発生用モータ(電動アクチュエー
タ)Mが取り付けられる。
【0015】図2に示すように、その入力シャフト3
は、センサハウジング2によりベアリング5を介して回
転可能に支持される。その出力シャフト4は、センサハ
ウジング2によりベアリング6aを介して回転可能に支
持され、そのセンサハウジング2に取り付けられたカバ
ー9によりベアリング6bを介して回転可能に支持され
る。その入力シャフト3と出力シャフト4は中心孔3
a、4aが設けられることで筒状とされている。その出
力シャフト4の中心孔4aにブッシュ25が圧入され
る。そのブッシュ25に入力シャフト3の一端側が挿入
される。これにより、そのブッシュ25の内周面により
入力シャフト3の一端側外周面が相対回転可能に支持さ
れる。
【0016】その入力シャフト3と出力シャフト4の中
心孔3a、4aに弾性部材としてトーションバー8が挿
入されている。そのトーションバー8は、一端が入力シ
ャフト3に上記ピン22により連結され、他端がピン2
4により出力シャフト4に連結されている。これによ
り、入力シャフト3に対して出力シャフト4は操舵トル
クに応じて軸中心に弾性的に相対回転可能とされてい
る。
【0017】その入力シャフト3と出力シャフト4の弾
性的な相対回転に基づき、トルクセンサ1は操舵トルク
を検出する。すなわち、その入力シャフト3の外周に、
非磁性材製のスリーブ12を介して磁性材製の第1検出
筒13がピン21により同行回転するように取り付けら
れ、第3検出筒15が圧入により同行回転するように取
り付けられている。その出力シャフト4の外周に磁性材
製の第2検出筒14が圧入により同行回転するように取
り付けられている。その第1検出筒13の一端は第2検
出筒14の一端に隙間をおいて対向する。その第1検出
筒13の他端は第3検出筒15の一端に隙間をおいて対
向する。その第1検出筒13の一端、第2検出筒14の
一端、および第3検出筒15の一端は、周方向に沿って
並列する複数の歯13a、14a、15aにより構成さ
れている。その第1検出筒13の他端は平坦面とされて
いる。そのセンサハウジング2により磁性材製の第1ホ
ルダー17を介して第1コイル16が保持される。その
第1コイル16は第1検出筒13の一端と第2検出筒1
4の一端とを通過する磁束を発生することで第1磁気回
路を構成する。そのセンサハウジング2により磁性材製
の第2ホルダー19を介して第2コイル18が保持され
る。その第2コイル18は第1検出筒13の他端と第3
検出筒15の一端とを通過する磁束を発生することで第
2磁気回路を構成する。
【0018】そのセンサハウジング2に取り付けられる
回路基板20に検出回路が設けられている。図3は、そ
の検出回路の一例を示すもので、第1コイル16は、抵
抗42を介して発振器43に接続され、また、演算増幅
器45の反転入力端子に接続される。第2コイル18
は、抵抗44を介して発振器43に接続され、また、演
算増幅器45の非反転入力端子に接続される。両シャフ
ト3、4によるトルクの伝達時においては、そのトルク
に応じてトーションバー8がねじれ、第1検出筒13と
第2検出筒14とが同軸中心に相対回転する。この相対
回転により、第1検出筒13の一端の歯13aと第2検
出筒14の一端の歯14aとの軸方向における互いとの
対向面積が変化する。これにより、上記第1磁気回路に
おける通過磁束に対する磁気抵抗は、そのトルク変化に
よる両シャフト3、4の弾性的な相対回転量に応じて変
化する。その変化に応じて第1コイル16の出力電圧が
変化する。第1検出筒13と第3検出筒15とは同行回
転するので、第2磁気回路における通過磁束に対する磁
気抵抗は、両シャフト3、4による伝達トルクの変化に
よっては変動することがない。その第1磁気回路におけ
る磁気抵抗は、両シャフト3、4によるトルクの非伝達
時にあっては第2磁気回路における磁気抵抗と等しくさ
れる。これにより、両シャフト3、4によるトルク伝達
時の第1磁気回路における磁気抵抗の変化と第2磁気回
路における磁気抵抗の変化との偏差に基づき、両シャフ
ト3、4により伝達されるトルクを検出する検出回路が
構成されている。さらに、その第2磁気回路における磁
気抵抗は、両シャフト3、4による伝達トルクの変化に
よっては変動しない。よって、温度変動による第1コイ
ル16の出力変動と第2コイル18の出力変動とが演算
増幅器45において打ち消され、検出トルクの温度変動
を補償することができる。その検出トルクに応じて操舵
補助力発生用モータMが駆動される。
【0019】その出力シャフト4は上記ベアリング6a
とウォームホイール10とに圧入される。そのウォーム
ホイール10に噛み合うウォーム11が操舵補助力発生
用モータMにより駆動される。これにより、検出された
操舵トルクに応じてモータMが発生する操舵補助力がウ
ォーム11、ウォームホイール10を介してステアリン
グシャフトSに伝達されるので、検出された操舵トルク
に応じた操舵補助力が付与される。
【0020】図4の(1)、(2)に示すように、出力
シャフト4の中心孔4aに圧入されているブッシュ25
の外周面25aは円筒面とされ、内周面は入力シャフト
3の一端に向かうに従い径が小さくなるテーパ面25b
とされている。本実施形態では、そのブッシュ25の内
周面の全体がテーパ面25bとされている。その入力シ
ャフト3の外周面は、そのブッシュ25のテーパ面25
bに沿うテーパ面3bを有する。これにより、そのブッ
シュ25のテーパ面25bと入力シャフト3のテーパ面
3bとを介して、入力シャフト3はブッシュ25により
相対回転可能に支持される。そのブッシュ25の内周と
入力シャフト3の外周との間には、組み立て状態におい
て僅かな隙間が形成される。その出力シャフト4におけ
るブッシュ25を囲む部位が、上記ベアリング6aとウ
ォームホイール10とに圧入される。各テーパ面3b、
25bの軸方向に対する傾斜角度θは、例えば1度〜2
度程度とされる。そのブッシュ25は、本実施形態では
ポリテトラフルオロエチレン等の合成樹脂材製とされて
いる。そのブッシュ25は軸方向に沿う割り部25′を
有し、自然状態での外径は出力シャフト4の内径よりも
大きくされる。これによりブッシュ25は、出力シャフ
ト4の中心孔4aに弾性的に径が縮小された状態で挿入
され、しかる後に出力シャフト4の内周に押し付けられ
ることで、その中心孔4aに圧入状態とされる。
【0021】上記実施形態によれば、入力シャフト3の
一端側外周のテーパ面3bと、出力シャフト4の一端に
設けられた中心孔4aに挿入されるブッシュ25のテー
パ面25bとを介して、その入力シャフト3はブッシュ
25により支持される。その各テーパ面3b、25bは
入力シャフト3の一端に向かうに従い径が小さくなるの
で、その入力シャフト3の一端側のブッシュ25への挿
入作業が容易になり、組み付け時の作業性を向上でき
る。また、そのブッシュ25の内周と入力シャフト3の
外周との間の隙間は、入力シャフト3と出力シャフト4
との軸方向相対位置を変更することで調整でき、例えば
2μm〜60μm程度とされる。その隙間の調整後に入
力シャフト3と出力シャフト4とにトーションバー8を
ピン22、24により固定することで両シャフト3、4
の相対位置が固定可能とされている。なお、その両シャ
フト3、4の相対位置の固定手段は特に限定されず、例
えばトーションバー8の一端をピンでなくセレーション
を介して両シャフト3、4の中の一方あるいは両方に圧
入してもよい。これにより、その隙間を小さくしてブッ
シュ25と入力シャフト3との衝突により発生する音を
低減し、また、入力シャフト3と出力シャフト4との相
対的な振れ回りを小さくしてトルクセンサ1による操舵
トルクの検出精度を向上できる。そのブッシュ25のテ
ーパ面25bは合成樹脂材により構成されているので、
ブッシュ25と入力シャフト3との衝突により発生する
音をより低減できる。さらに、入力シャフト3の外周と
ブッシュ25の内周との接触面積は両テーパ面3b、2
5bを介して接触することで増加し、ブッシュ25の耐
摩耗性を向上することができる。その出力シャフト4に
おけるブッシュ25を囲む部位がベアリング6aおよび
ウォームホイール10に圧入される際に圧縮され、ブッ
シュ25の内径が変化しても、そのブッシュ25の内周
と入力シャフト3の外周との間の隙間が適正になるよう
に調整できる。よって、車種の相違による出力シャフト
4に対するベアリング6aおよびウォームホイール10
の相対位置の相違によって出力シャフト4の径方向にお
ける圧縮量が変動しても、入出力シャフト4の径方向寸
法を車種毎に設計変更する必要はなく、また、ベアリン
グ6aおよびウォームホイール10の内径を変化させる
必要もない。これにより設計工数を低減し、複数の車種
間でのベアリング6aおよびウォームホイール10の互
換性を確保できる。
【0022】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、ブッシュ25を金属製の本体と、本体の内周にコ
ーティングされる合成樹脂材とから構成することでテー
パ面3bを合成樹脂製としてもよい。また、ブッシュ2
5を金属製としてもよい。上記実施形態ではブッシュ2
5の内周面の全体がテーパ面25bとされているが、少
なくとも一部がテーパ面25bであればよい。また、出
力シャフト4におけるブッシュ25を囲む部位が、ベア
リング6aあるいはウォームホイール10の中の一方に
のみ圧入されてもよいし、ベアリング6aやウォームホ
イール10以外の環状部材、例えば第2検出筒14に圧
入される位置関係であってもよい。さらに、上記実施形
態では入力シャフト3を第1シャフト、出力シャフト4
を第2シャフトとしたが、入力シャフト3を第2シャフ
ト、出力シャフト4を第1シャフトとしてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、組み付け時の作業性を
向上でき、音の発生を低減し、操舵トルクに応じた適正
な操舵補助力を付与でき、設計工数と部品の種類とを低
減してコストを低減できる電動パワーステアリング装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置の断面図
【図2】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置の部分断面図
【図3】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置におけるトルクセンサの回路構成の説明図
【図4】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置における要部の(1)は側断面図、(2)は正断面図
【図5】従来例のトルクセンサの断面図
【符号の説明】
1 トルクセンサ 3 入力シャフト(第1シャフト) 3b テーパ面 4 出力シャフト(第2シャフト) 4a 中心孔 6a ベアリング(環状部材) 10 ウォームホイール(環状部材) 25 ブッシュ 25b テーパ面 M 操舵補助力発生用モータ(電動アクチュエータ) S ステアリングシャフト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1シャフトと、その第1シャフトに対し
    て軸中心に弾性的に相対回転可能な第2シャフトと、そ
    の第1シャフトと第2シャフトにより構成されるステア
    リングシャフトによって伝達される操舵トルクを、その
    第1シャフトと第2シャフトの弾性的な相対回転に基づ
    き検出するトルクセンサと、その検出された操舵トルク
    に応じた操舵補助力を発生する電動アクチュエータと、
    その第2シャフトに設けられた中心孔に挿入されるブッ
    シュとを備え、そのブッシュに第1シャフトの一端側が
    挿入される電動パワーステアリング装置において、その
    ブッシュの内周面の少なくとも一部は、その第1シャフ
    トの一端に向かうに従い径が小さくなるテーパ面とさ
    れ、その第1シャフトの外周面は、そのブッシュのテー
    パ面に沿うテーパ面を有し、そのブッシュのテーパ面と
    第1シャフトのテーパ面とを介して、その第1シャフト
    はブッシュにより支持されることを特徴とする電動パワ
    ーステアリング装置。
  2. 【請求項2】そのブッシュのテーパ面は合成樹脂材によ
    り構成されている請求項1に記載の電動パワーステアリ
    ング装置。
  3. 【請求項3】前記ブッシュは前記第2シャフトの中心孔
    に圧入され、その第2シャフトにおける前記ブッシュを
    囲む部位は環状部材に圧入されている請求項1または2
    に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】その環状部材は、その第2シャフトを支持
    する軸受、および、前記電動アクチュエータの回転を第
    2シャフトに伝達するためのギヤの中の少なくとも一方
    とされている請求項3に記載の電動パワーステアリング
    装置。
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Cited By (4)

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