JP2002310817A - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ

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JP2002310817A
JP2002310817A JP2001120684A JP2001120684A JP2002310817A JP 2002310817 A JP2002310817 A JP 2002310817A JP 2001120684 A JP2001120684 A JP 2001120684A JP 2001120684 A JP2001120684 A JP 2001120684A JP 2002310817 A JP2002310817 A JP 2002310817A
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Japan
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detection cylinder
sleeve
shaft
detection
magnetic
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Application number
JP2001120684A
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English (en)
Inventor
Takaya Akiyama
高也 秋山
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数低減、製造工程簡単化、トルク検出精
度低下防止、コスト低減ができるトルクセンサを提供す
る。 【解決手段】第1シャフト3に圧入される非磁性材製ス
リーブ12に、磁性材製第1、第3検出筒13、15と、第1
検出筒13の他端と第3検出筒15の一端とに挟まれる非磁
性材製環状スペーサ7とが嵌め合わされる。第1検出筒
13、スペーサ7、第3検出筒15は、スリーブ12と一体の
一対の挟み込み部21、22によりシャフト軸方向から挟み
込まれることで、スリーブ12と同行回転可能である。第
1シャフト3と弾性的に相対回転可能な第2シャフト
は、第1検出筒13の一端に一端が隙間をおいて対向する
磁性材製第2検出筒と同行回転する。第1、第2検出筒
の対向端部の通過磁束に対する磁気抵抗変化と、第1、
第3検出筒13、15の対向端部の通過磁束に対する磁気抵
抗変化との偏差に基づき、両シャフトによる伝達トルク
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば操舵トルク
に応じた操舵補助力を付与するパワーステアリング装置
において、その操舵トルクを検出するのに用いられるト
ルクセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のパワーステアリング装置
における操舵トルク検出用トルクセンサ101を示す。
このトルクセンサ101はハウジング102により支持
される第1シャフト103と、この第1シャフト103
に弾性的に相対回転可能に連結される第2シャフト10
4とを有する。その第1シャフト103の外周に同行回
転可能に嵌め合わされる非磁性材製のスリーブ105の
外周に、磁性材製の第1検出筒106が同行回転可能に
嵌め合わされる。その第2シャフト104の外周に磁性
材製の第2検出筒107が圧入されることで同行回転可
能に嵌め合わされる。その第1シャフト103の外周に
磁性材製の第3検出筒108が圧入されることで同行回
転可能に嵌め合わされる。その第1検出筒106の一端
と第2検出筒107の一端とは互いに隙間をおいて対向
し、その第1検出筒106の他端と第3検出筒108の
一端とは互いに隙間をおいて対向する。その第1検出筒
106の一端、第2検出筒107の一端、および第3検
出筒108の一端は、周方向に沿って並列する複数の歯
106a、107a、108aとされている。その第1
検出筒106の他端は平坦面とされている。その第1検
出筒106の一端と第2検出筒107の一端とを通過す
る磁束を発生することで第1磁気回路を構成する第1コ
イル110と、その第1検出筒106の他端と第3検出
筒108の一端とを通過する磁束を発生することで第2
磁気回路を構成する第2コイル111とがハウジング1
02により保持されている。
【0003】図7に示すように、第1コイル110は抵
抗113を介して発振器114に接続され、第2コイル
111は抵抗115を介して発振器114に接続され、
第1コイル110は演算増幅器116の反転入力端子に
接続され、第2コイル111は演算増幅器116の非反
転入力端子に接続され、その演算増幅器116の出力は
伝達トルクの検出値に対応するものとされる。
【0004】両シャフト103、104によるトルクの
伝達時においては、そのトルクに応じた第1検出筒10
6と第2検出筒107の相対回転により、第1検出筒1
06の一端の歯106aと第2検出筒107の一端の歯
107aとの軸方向において重合する部分の面積が変化
することから、そのトルク変化に応じて第1磁気回路に
おける通過磁束に対する磁気抵抗が変化する。第1検出
筒106と第3検出筒108とは同行回転するので、そ
の第2磁気回路における通過磁束に対する磁気抵抗は、
両シャフト103、104による伝達トルクの変化によ
っては変動することがない。これにより、両シャフト1
03、104によるトルク伝達時における第1磁気回路
における磁気抵抗の変化と第2磁気回路における磁気抵
抗の変化との偏差に基づき、両シャフト103、104
により伝達されるトルクを検出する検出回路が構成され
ている。その第2磁気回路における磁気抵抗は、両シャ
フト103、104による伝達トルクの変化によっては
変動しないので、温度変動による検出トルクの変動を補
償することができる。
【0005】従来にあっては、上記第1シャフト103
とスリーブ105と第1検出筒106とを貫通する通孔
120が、ドリルにより2箇所形成され、各通孔120
にピン121が圧入されることで、第1シャフト103
とスリーブ105と第1検出筒106とは同行回転する
ものとされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】その第1検出筒106
は磁性材であり、非磁性材であるスリーブ105とは材
質が異なる。よって、その通孔120を形成する際、ド
リルにより押し広げられるように弾性変形する量は、第
1検出筒106とスリーブ105とで相異する。そのた
め、そのドリルの引き抜き後における通孔120の内径
は、第1検出筒106における部分とスリーブ105に
おける部分とで相異することになり、その通孔120へ
のピン121の圧入荷重を適正値に管理するのが困難
で、リーマによる仕上げ加工が必要であった。また、そ
のドリルによる通孔120の形成の後にバリ取りや洗浄
作業が必要であった。これにより、ピン121による部
品点数の増加、ドリルによる孔開け、バリ取り洗浄工
程、リーマによる仕上げ加工が必要になり、製造工程が
煩雑化してコストが増大するという問題があった。ま
た、そのピン121により第1検出筒106の第1シャ
フト103に対する位置決めがなされることから、その
位置決め精度に応じて第1検出筒106の他端と第1検
出筒106の一端との間のシャフト軸方向の隙間が変動
する。その隙間が変動すると第2磁気回路の磁気抵抗が
変動するため、組み立て誤差によりトルク検出精度が低
下するおそれがある。また、その第3検出筒108は第
1シャフト103に直接に圧入することで嵌め合わされ
るため、第3検出筒108と第1検出筒106とを対向
させることができるように、第1シャフト103におけ
る第3検出筒108が嵌め合わされる部位を、第1検出
筒106が嵌め合わされる部位よりも大径にする必要が
あった。そのため、第1シャフト103は大径で形状が
複雑であり材料コスト、加工コストが大きなものになっ
ていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1シャフト
と、その第1シャフトに弾性的に相対回転可能に連結さ
れる第2シャフトと、その第1シャフトの外周に同行回
転可能に嵌め合わされる非磁性材製のスリーブと、その
スリーブの外周に同行回転可能に嵌め合わされる磁性材
製の第1検出筒と、その第2シャフトの外周に同行回転
可能に嵌め合わされると共に、その第1検出筒の一端に
一端が隙間をおいて対向するように配置される磁性材製
の第2検出筒と、その第1検出筒と同行回転すると共
に、その第1検出筒の他端に一端が隙間をおいて対向す
るように配置される磁性材製の第3検出筒と、その第1
検出筒の一端と第2検出筒の一端とを通過する磁束を発
生することで第1磁気回路を構成する第1コイルと、そ
の第1検出筒の他端と第3検出筒の一端とを通過する磁
束を発生することで第2磁気回路を構成する第2コイル
とを備え、その第1磁気回路における通過磁束に対する
磁気抵抗は、両シャフトの弾性的な相対回転量に応じて
変化するものとされ、その第1磁気回路における通過磁
束に対する磁気抵抗変化と第2磁気回路における通過磁
束に対する磁気抵抗変化との偏差に基づき、両シャフト
により伝達されるトルクを検出する検出回路が設けられ
ているトルクセンサにおいて、そのスリーブは、第1シ
ャフトに圧入されることで第1シャフトと同行回転可能
とされ、その第3検出筒は、そのスリーブの外周に嵌め
合わされ、その第1検出筒の他端と第3検出筒の一端と
に挟まれる非磁性材製の環状スペーサが、そのスリーブ
の外周に嵌め合わされ、その第1検出筒と環状スペーサ
と第3検出筒とをシャフト軸方向から挟み込むと共に、
そのスリーブに一体化されている一対の挟み込み部が設
けられ、その第1検出筒と第3検出筒は、その挟み込み
部により前記環状スペーサと共に挟み込まれることで、
そのスリーブと同行回転可能とされていることを特徴と
する。本発明の構成によれば、非磁性材製のスリーブは
第1シャフトの外周に圧入されることで同行回転可能と
され、そのスリーブの外周に磁性材製の第1検出筒と第
3検出筒とが嵌め合わされ、その第1検出筒と第3検出
筒とはスリーブの外周に一体化されている挟み込み部に
より挟み込まれることでスリーブと同行回転可能とされ
ている。これにより、第1シャフト、スリーブ、第1検
出筒、第3検出筒を、従来のようなピンを用いることな
く同行回転させることができる。また、その第1検出筒
と第3検出筒とは環状スペーサと共に挟み込まれている
ので、その第1検出筒の他端と第3検出筒の他端との間
のシャフト軸方向の隙間を一定に保持できる。
【0008】その一対の挟み込み部の中の一方は、その
第1検出筒の一端側および第3検出筒の他端側の中の一
方に接するように、そのスリーブに設けられた段差部に
より構成され、その一対の挟み込み部の中の他方は、そ
のスリーブに第1検出筒、環状スペーサ、第3検出筒が
嵌め合わされた後に、その第1検出筒の一端側および第
3検出筒の他端側の中の他方に接するように、そのスリ
ーブを塑性変形させることで形成され、その一対の挟み
込み部の中の他方を形成するためにスリーブを塑性変形
させる力により、その第1検出筒、環状スペーサ、第3
検出筒が、その一方の挟み込み部を構成する段差部に押
し付けられているのが好ましい。これにより、スリーブ
を塑性変形させるだけで、第1検出筒、環状スペーサ、
第3検出筒を段差部に押し付け、第1検出筒と第3検出
筒とを第1シャフトと同行回転可能にすることができ
る。
【0009】その挟み込み部の中の他方は、そのスリー
ブの端部からシャフト軸方向外方に突出する突出部位
を、シャフト径方向外方に向かい屈曲するように塑性変
形させることで形成されるのが好ましい。これにより、
その挟み込み部による第1検出筒、環状スペーサ、第3
検出筒の挟み込みを容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示すトルクセンサ1は車両
のパワーステアリング装置に用いられるものであって、
ハウジング2と入力シャフト(第1シャフト)3と出力
シャフト(第2シャフト)4とを備えている。
【0011】その入力シャフト3は、ハウジング2によ
りベアリング5を介して回転自在に支持され、図外ステ
アリングホイールに接続される。その出力シャフト4
は、ハウジング2によりベアリング6を介して回転自在
に支持され、ステアリングギヤを介して自動車の車輪に
接続される。その入力シャフト3と出力シャフト4の中
心孔に挿入されたトーションバー8は、一端側が入力シ
ャフト3に図外ピン等により連結され、他端側が出力シ
ャフト4に図外ピン等により連結される。これにより、
出力シャフト4は入力シャフト3に同軸中心に弾性的に
相対回転可能に連結されている。その出力シャフト4の
外周にウォームホイール10が取り付けられ、このウォ
ームホイール10に噛み合うウォーム11が、ハウジン
グ2に取り付けられる操舵補助力発生用モータにより駆
動される。
【0012】図2に示すように、その入力シャフト3の
外周に、非磁性材製のスリーブ12が、圧入されること
で同行回転可能に嵌め合わされている。そのスリーブ1
2の外周に、磁性材製の第1検出筒13が嵌め合わされ
ている。そのスリーブ12の外周への第1検出筒13の
嵌め合わせは、がたつきが生じない程度の軽圧入により
行われ、その軽圧入によっては第1検出筒13のスリー
ブ12に対する相対回転は阻止されない。その出力シャ
フト4の外周に、磁性材製の第2検出筒14が、圧入さ
れることで同行回転可能に嵌め合わされている。そのス
リーブ12の外周に、磁性材製の第3検出筒15が嵌め
合わされている。そのスリーブ12の外周への第3検出
筒15の嵌め合わせは、がたつきが生じない程度の軽圧
入により行われ、その軽圧入によっては第3検出筒15
のスリーブ12に対する相対回転は阻止されない。
【0013】その第1検出筒13の一端は第2検出筒1
4の一端に隙間をおいて対向する。図3に示すように、
その第1検出筒13の他端は第3検出筒15の一端に隙
間δをおいて対向する。その第1検出筒13の一端、第
2検出筒14の一端、および第3検出筒15の一端は、
周方向に沿って並列する複数の歯13a、14a、15
aにより構成されている。その第1検出筒13の他端は
平坦面とされている。
【0014】その第1検出筒13の他端と第3検出筒1
5の一端との間において、そのスリーブ12の外周に非
磁性材製の環状スペーサ7が嵌め合わされている。その
スリーブ12の外周への環状スペーサ7の嵌め合わせ
は、がたつきが生じない程度の軽圧入により行われる。
その環状スペーサ7のシャフト軸方向寸法は第1検出筒
13の他端と第3検出筒15の一端との間の隙間δに等
しくされ、これにより環状スペーサ7は第1検出筒13
の他端と第3検出筒15の一端とにより挟まれる。
【0015】そのスリーブ12の外周に一対の挟み込み
部21、22が一体化されている。その挟み込み部2
1、22により第1検出筒13と環状スペーサ7と第3
検出筒15とがシャフト軸方向から挟み込まれる。その
第1検出筒13と第3検出筒15は、その挟み込み部2
1、22により上記環状スペーサ7と共に挟み込まれる
ことで、スリーブ12と同行回転可能とされている。
【0016】一方の挟み込み部21は、その第3検出筒
15の他端側に接するように、そのスリーブ12の外周
に設けられた段差部により構成されている。
【0017】他方の挟み込み部22は、そのスリーブ1
2に第1検出筒13、環状スペーサ7、第3検出筒15
が嵌め合わされた後に、その第1検出筒13の一端側に
接するように、そのスリーブ12を塑性変形させること
で形成されている。本実施形態では、その他方の挟み込
み部22は第1検出筒13の各歯13aの間に接する。
すなわち、その他方の挟み込み部22は、その塑性変形
前にあっては、そのスリーブ12の一端部からシャフト
軸方向外方に突出する薄肉リング状の突出部位22′に
より構成される。各突出部位22′における各歯13a
の間の部分を、図3において実線で示す状態から破線で
示す状態になるように、シャフト径方向外方に向かい屈
曲するように塑性変形させることで、図4の(1)、
(2)に示すように他方の挟み込み部22が形成され
る。その他方の挟み込み部22を形成するために突出部
位22′を塑性変形させる力により、第1検出筒13、
環状スペーサ7、第3検出筒15が、その一方の挟み込
み部22を構成する段差部に押し付けられている。な
お、その段差により構成される一方の挟み込み部21が
第1検出筒13の一端側における歯13aの間に接し、
各突出部位22′を塑性変形させることにより構成され
る他方の挟み込み部22が第3検出筒15の他端側に接
するようにしてもよい。
【0018】その第1検出筒13の一端と第2検出筒1
4の一端とを通過する磁束を発生することで第1磁気回
路を構成する第1コイル16が、磁性材製の第1ホルダ
ー17を介してハウジング2により保持されている。そ
の第1コイル16は、第1検出筒13の一端と第2検出
筒14の一端とを覆うように配置され、また、第1ホル
ダー17により外周と両端面とが覆われる。その第1コ
イル16の発生磁束は、第1検出筒13、第2検出筒1
4、第1ホルダー17を通過する。その第1検出筒13
の他端と第3検出筒15の一端とを通過する磁束を発生
することで第2磁気回路を構成する第2コイル18が、
磁性材製の第2ホルダー19を介してハウジング2によ
り保持されている。その第2コイル18は、第1検出筒
13の他端と第3検出筒15の一端とを覆うように配置
され、また、第2ホルダー19により外周と両端面とが
覆われる。その第2コイル18の発生磁束は、第1検出
筒13、第3検出筒15、第2ホルダー19を通過す
る。
【0019】ハウジング2に取り付けられる回路基板2
0に検出回路が設けられている。図5は、その検出回路
の一例を示すもので、第1コイル16は抵抗42を介し
て発振器43に接続され、第2コイル18は抵抗44を
介して発振器43に接続される。また第1コイル16は
演算増幅器45の反転入力端子に接続され、第2コイル
18は演算増幅器45の非反転入力端子に接続される。
両シャフト3、4によるトルクの伝達時においては、そ
のトルクに応じてトーションバー8がねじれ、第1検出
筒13と第2検出筒14とが同軸中心に相対回転する。
この相対回転により第1検出筒13の一端の歯13aと
第2検出筒14の一端の歯14aとの軸方向において重
合する部分の面積が変化することから、その第1磁気回
路における通過磁束に対する磁気抵抗は、そのトルク変
化による両シャフト3、4の弾性的な相対回転量に応じ
て変化する。その変化に応じて第1コイル16の出力電
圧が変化する。第1検出筒13と第3検出筒15とは同
行回転するので、第2磁気回路における通過磁束に対す
る磁気抵抗は、両シャフト3、4による伝達トルクの変
化によっては変動することがない。その第1磁気回路に
おける磁気抵抗は、両シャフト3、4によるトルクの非
伝達時にあっては第2磁気回路における磁気抵抗と等し
くされる。これにより、両シャフト3、4によるトルク
伝達における第1磁気回路における磁気抵抗の変化と第
2磁気回路における磁気抵抗の変化との偏差に基づき、
両シャフト3、4により伝達されるトルクを検出する検
出回路が構成されている。この検出トルクに応じて上記
操舵補助力発生用モータが駆動され、操舵補助力が付与
される。さらに、その第2磁気回路における磁気抵抗
は、両シャフト3、4による伝達トルクの変化によって
は変動しないので、温度変動による第1コイル16の出
力変動と第2コイル18の出力変動とが演算増幅器45
において打ち消され、検出トルクの温度変動を補償する
ことができる。
【0020】上記構成によれば、第1検出筒13と第3
検出筒15とは、非磁性材製のスリーブ12は入力シャ
フト3の外周に圧入されることで同行回転可能とされ、
そのスリーブ12の外周に磁性材製の第1検出筒13と
第3検出筒15とが嵌め合わされ、その第1検出筒13
と第3検出筒15とはスリーブ12の外周に一体化され
ている挟み込み部21、22により挟み込まれることで
スリーブ12と同行回転可能とされている。これによ
り、入力シャフト3、スリーブ12、第1検出筒13、
第3検出筒15を、従来のようなピンを用いることなく
同行回転させることができる。また、その第1検出筒1
3と第3検出筒15とは環状スペーサ7と共に挟み込ま
れているので、その第1検出筒13の他端と第3検出筒
15の他端との間の隙間を一定に保持できる。また、一
方の挟み込み部22をスリーブ12における突出部位2
2′を塑性変形させて形成するだけで、第1検出筒1
3、環状スペーサ7、第3検出筒15を他方の挟み込み
部21を構成する段差部に押し付け、第1検出筒13と
第3検出筒15とを入力シャフト3と同行回転可能にす
ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、部品点数を低減すると
共に製造工程を簡単化でき、組み立て誤差によるトルク
検出精度の低下を防止でき、構成部品であるシャフトを
小径でシンプルな形状にして材料コスト、加工コストを
低減できるトルクセンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のトルクセンサの断面図
【図2】本発明の実施形態のトルクセンサにおける部分
断面図
【図3】本発明の実施形態のトルクセンサにおける要部
の部分破断断面図
【図4】図3の(1)はA矢視図、(2)はB矢視図
【図5】本発明の実施形態のトルクセンサにおける回路
構成の説明図
【図6】従来例のトルクセンサの断面図
【図7】従来例のトルクセンサにおける回路構成の説明
【符号の説明】
1 トルクセンサ 2 ハウジング 3 入力シャフト(第1シャフト) 4 出力シャフト(第2シャフト) 7 環状スペーサ 12 スリーブ 13 第1検出筒 14 第2検出筒 15 第3検出筒 16 第1コイル 18 第2コイル 21、22 挟み込み部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1シャフトと、その第1シャフトに弾性
    的に相対回転可能に連結される第2シャフトと、その第
    1シャフトの外周に同行回転可能に嵌め合わされる非磁
    性材製のスリーブと、そのスリーブの外周に同行回転可
    能に嵌め合わされる磁性材製の第1検出筒と、その第2
    シャフトの外周に同行回転可能に嵌め合わされると共
    に、その第1検出筒の一端に一端が隙間をおいて対向す
    るように配置される磁性材製の第2検出筒と、その第1
    検出筒と同行回転すると共に、その第1検出筒の他端に
    一端が隙間をおいて対向するように配置される磁性材製
    の第3検出筒と、その第1検出筒の一端と第2検出筒の
    一端とを通過する磁束を発生することで第1磁気回路を
    構成する第1コイルと、その第1検出筒の他端と第3検
    出筒の一端とを通過する磁束を発生することで第2磁気
    回路を構成する第2コイルとを備え、その第1磁気回路
    における通過磁束に対する磁気抵抗は、両シャフトの弾
    性的な相対回転量に応じて変化するものとされ、その第
    1磁気回路における通過磁束に対する磁気抵抗変化と第
    2磁気回路における通過磁束に対する磁気抵抗変化との
    偏差に基づき、両シャフトにより伝達されるトルクを検
    出する検出回路が設けられているトルクセンサにおい
    て、そのスリーブは、第1シャフトに圧入されることで
    第1シャフトと同行回転可能とされ、その第3検出筒
    は、そのスリーブの外周に嵌め合わされ、その第1検出
    筒の他端と第3検出筒の一端とに挟まれる非磁性材製の
    環状スペーサが、そのスリーブの外周に嵌め合わされ、
    その第1検出筒と環状スペーサと第3検出筒とをシャフ
    ト軸方向から挟み込むと共に、そのスリーブに一体化さ
    れている一対の挟み込み部が設けられ、その第1検出筒
    と第3検出筒は、その挟み込み部により前記環状スペー
    サと共に挟み込まれることで、そのスリーブと同行回転
    可能とされていることを特徴とするトルクセンサ。
  2. 【請求項2】その一対の挟み込み部の中の一方は、その
    第1検出筒の一端側および第3検出筒の他端側の中の一
    方に接するように、そのスリーブに設けられた段差部に
    より構成され、その一対の挟み込み部の中の他方は、そ
    のスリーブに第1検出筒、環状スペーサ、第3検出筒が
    嵌め合わされた後に、その第1検出筒の一端側および第
    3検出筒の他端側の中の他方に接するように、そのスリ
    ーブを塑性変形させることで形成され、その一対の挟み
    込み部の中の他方を形成するためにスリーブを塑性変形
    させる力により、その第1検出筒、環状スペーサ、第3
    検出筒が、その一方の挟み込み部を構成する段差部に押
    し付けられている請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 【請求項3】その挟み込み部の中の他方は、そのスリー
    ブの端部からシャフト軸方向外方に突出する突出部位
    を、シャフト径方向外方に向かい屈曲するように塑性変
    形させることで形成される請求項2に記載のトルクセン
    サ。
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