JP2003048410A - ランフラット支持体 - Google Patents
ランフラット支持体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単かつ確実に製作することができ、最終
形状に容易に組立てることができ、必要な支持要素また
はクッションリングと問題なく連結することができ、緊
急時の転動にとって最適でありかつタイヤのコア直径に
よって制限されない大きさの直径に製作されるランフラ
ット支持体を提供する。 【解決手段】 車輪用ランフラット支持体は、空気タイ
ヤ内で曲面板状の環状体として形成され、損傷時にタイ
ヤを支持するランフラット面を備えている。環状体はリ
ム中心から軸方向にリム幅の部分範囲にわたって対称に
延び、湾曲部を有する輪郭を備えている。環状体はその
円周にわたって閉じていないリング（スリット付きリン
グ）として形成され、このスリットを閉じるための装置
（ロック機構）を備えている。この装置は、ホイールリ
ムに向かってほぼ半径方向内側に延びる２つのフランジ
と、フランジを連結する少なくとも１個の湾曲ロック部
材からなっている。
形状に容易に組立てることができ、必要な支持要素また
はクッションリングと問題なく連結することができ、緊
急時の転動にとって最適でありかつタイヤのコア直径に
よって制限されない大きさの直径に製作されるランフラ
ット支持体を提供する。 【解決手段】 車輪用ランフラット支持体は、空気タイ
ヤ内で曲面板状の環状体として形成され、損傷時にタイ
ヤを支持するランフラット面を備えている。環状体はリ
ム中心から軸方向にリム幅の部分範囲にわたって対称に
延び、湾曲部を有する輪郭を備えている。環状体はその
円周にわたって閉じていないリング（スリット付きリン
グ）として形成され、このスリットを閉じるための装置
（ロック機構）を備えている。この装置は、ホイールリ
ムに向かってほぼ半径方向内側に延びる２つのフランジ
と、フランジを連結する少なくとも１個の湾曲ロック部
材からなっている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールリムに空
気タイヤが固定され、この空気タイヤが実質的に、トレ
ッド、２つのサイドウォール、カーカス、補強要素およ
びビードコアを有する２つのタイヤビードを備え、ラン
フラット支持体が空気タイヤ内で曲面板状の環状体とし
て形成され、かつ損傷時にタイヤを支持するランフラッ
ト面を有し、曲面板状の環状体がリム中心から軸方向に
リム幅の一部範囲にわたって対称に延び、横断面におい
て軸方向外側の範囲にリムの方に開放した第１の湾曲部
を有する輪郭を備え、そして横断面の中央範囲において
リムの方に開放した湾曲部の間に、トレッドの下部構造
体に方に開放した第２の湾曲部を有する輪郭を備え、湾
曲部が互いに接続する１つまたは複数の曲率半径部を有
し、曲面板状の環状体の軸方向外側の両壁範囲がリング
状の支持要素を介してホイールリムに支持されている、
車輪用ランフラット支持体に関する。
気タイヤが固定され、この空気タイヤが実質的に、トレ
ッド、２つのサイドウォール、カーカス、補強要素およ
びビードコアを有する２つのタイヤビードを備え、ラン
フラット支持体が空気タイヤ内で曲面板状の環状体とし
て形成され、かつ損傷時にタイヤを支持するランフラッ
ト面を有し、曲面板状の環状体がリム中心から軸方向に
リム幅の一部範囲にわたって対称に延び、横断面におい
て軸方向外側の範囲にリムの方に開放した第１の湾曲部
を有する輪郭を備え、そして横断面の中央範囲において
リムの方に開放した湾曲部の間に、トレッドの下部構造
体に方に開放した第２の湾曲部を有する輪郭を備え、湾
曲部が互いに接続する１つまたは複数の曲率半径部を有
し、曲面板状の環状体の軸方向外側の両壁範囲がリング
状の支持要素を介してホイールリムに支持されている、
車輪用ランフラット支持体に関する。
【０００２】
【従来の技術】一体に形成されたランフラット支持体ま
たはこのようなランフラット支持体を備えた車輪はドイ
ツ連邦共和国特許出願公開第３５０７０４６号公報に開
示されている。この公報に示されたランフラット支持体
は金属製の外側の補強部と、この補強部とリムの間に配
置されたクッションリングとからなっている。
たはこのようなランフラット支持体を備えた車輪はドイ
ツ連邦共和国特許出願公開第３５０７０４６号公報に開
示されている。この公報に示されたランフラット支持体
は金属製の外側の補強部と、この補強部とリムの間に配
置されたクッションリングとからなっている。
【０００３】このように一体に形成する場合、組み立て
できるようにする必要があるので、金属製の補強リング
の直径が制限される。このような一体のリングの外径
は、良好なランフラット特性を達成するためにできるだ
け大きくすべきであるがしかし、この要求は、コア直径
を通って金属製補強リングをタイヤに挿入しなければな
らないという実際の組立てと相反する。この場合、コア
を含むタイヤビードの直径がコア直径と呼ばれ、この直
径はほぼリム直径に一致している。
できるようにする必要があるので、金属製の補強リング
の直径が制限される。このような一体のリングの外径
は、良好なランフラット特性を達成するためにできるだ
け大きくすべきであるがしかし、この要求は、コア直径
を通って金属製補強リングをタイヤに挿入しなければな
らないという実際の組立てと相反する。この場合、コア
を含むタイヤビードの直径がコア直径と呼ばれ、この直
径はほぼリム直径に一致している。
【０００４】更に、このように一体に形成された金属製
補強部の製作は比較的に面倒であり、一般的に環状のブ
ランクの円形プレスまたは円形ローリング（ロール成
形）あるいは帯状材料のリング状溶接によって行われ、
いかなる場合でも時間がかかりかつ製作コストが高い単
品生産である。
補強部の製作は比較的に面倒であり、一般的に環状のブ
ランクの円形プレスまたは円形ローリング（ロール成
形）あるいは帯状材料のリング状溶接によって行われ、
いかなる場合でも時間がかかりかつ製作コストが高い単
品生産である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、横断面の成形が最適であると共に、簡単かつ確実
に製作することができ、最終形状に容易に組立てること
ができ、必要な支持要素またはクッションリングと問題
なく連結することができ、緊急時の転動にとって最適で
ありかつタイヤのコア直径によって制限されない大きさ
の直径に製作され、タイヤ内に組み立て可能であるラン
フラット支持体を提供することである。
題は、横断面の成形が最適であると共に、簡単かつ確実
に製作することができ、最終形状に容易に組立てること
ができ、必要な支持要素またはクッションリングと問題
なく連結することができ、緊急時の転動にとって最適で
ありかつタイヤのコア直径によって制限されない大きさ
の直径に製作され、タイヤ内に組み立て可能であるラン
フラット支持体を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題は請求項１記載
の特徴によって解決される。他の有利な実施形は従属請
求項に記載されている。同様に、本発明に従って形成さ
れたランフラット支持体を備えた車輪が請求されてい
る。
の特徴によって解決される。他の有利な実施形は従属請
求項に記載されている。同様に、本発明に従って形成さ
れたランフラット支持体を備えた車輪が請求されてい
る。
【０００７】この場合、曲面板状の環状体は先ず最初
に、その円周にわたって閉じていないリング（スリット
付きリング）として形成されている。このような形成に
より、最適な輪郭と、緊急時のころがり状態にとって最
適であるできるだけ大きな直径とを有する環状体を、タ
イヤ内に問題なく挿入／組立てることができる。すなわ
ち、環状体にスリットを形成することにより、まだ閉じ
ていない環状体を、らせん状の組立て運動によってタイ
ヤに挿入することができ、その際、コア直径によって妨
害されない。そして、環状体の閉鎖はタイヤに挿入した
後で初めて行われる。
に、その円周にわたって閉じていないリング（スリット
付きリング）として形成されている。このような形成に
より、最適な輪郭と、緊急時のころがり状態にとって最
適であるできるだけ大きな直径とを有する環状体を、タ
イヤ内に問題なく挿入／組立てることができる。すなわ
ち、環状体にスリットを形成することにより、まだ閉じ
ていない環状体を、らせん状の組立て運動によってタイ
ヤに挿入することができ、その際、コア直径によって妨
害されない。そして、環状体の閉鎖はタイヤに挿入した
後で初めて行われる。
【０００８】このような形成によって、環状体が連続的
なローリング法、例えば補完的に形成されたロールを備
えた３ロール式曲げ機械を介して、帯状材料から無端の
らせんの形に製作されると有利である。この無端らせん
体はその後、必要なリム円周およびタイヤ円周に相応し
て切断される。それによって、必要な直径を所望な横断
面輪郭を有するスリット付の個々のリングが生じる。
なローリング法、例えば補完的に形成されたロールを備
えた３ロール式曲げ機械を介して、帯状材料から無端の
らせんの形に製作されると有利である。この無端らせん
体はその後、必要なリム円周およびタイヤ円周に相応し
て切断される。それによって、必要な直径を所望な横断
面輪郭を有するスリット付の個々のリングが生じる。
【０００９】曲面板状の環状体はスリットを閉じるため
の装置（ロック機構）を備えている。この装置は特に２
個のフランジからなっている。このフランジはスリット
を形成する曲面板状環状体の対向する両端部にそれぞれ
配置され、ホイールリムに向かってほぼ半径方向内側に
延びている。
の装置（ロック機構）を備えている。この装置は特に２
個のフランジからなっている。このフランジはスリット
を形成する曲面板状環状体の対向する両端部にそれぞれ
配置され、ホイールリムに向かってほぼ半径方向内側に
延びている。
【００１０】フランジが環状体の輪郭に適合する脚体／
脚部領域を備えていると有利である。この脚体／脚部領
域によってフランジが環状体に連結されている。この連
結は例えば複数個所のスポット溶接またはシーム溶接に
よって行われる。フランジは湾曲ロック部材を負荷下で
付加的に曲がらないようにする支持薄板を備えていても
よい。
脚部領域を備えていると有利である。この脚体／脚部領
域によってフランジが環状体に連結されている。この連
結は例えば複数個所のスポット溶接またはシーム溶接に
よって行われる。フランジは湾曲ロック部材を負荷下で
付加的に曲がらないようにする支持薄板を備えていても
よい。
【００１１】更に、曲面板状環状体はフランジを連結す
る少なくとも１個の湾曲ロック部材を備えている。湾曲
ロック部材がほぼＵ字形のクリップとして形成され、こ
のクリップの脚部が組立て状態でホイールリムに関して
半径方向外側に延び、かつスリットと反対側のフランジ
の側面を取り囲んでいると有利である。このような形成
によって、曲面板状環状体はスリット範囲すなわち連結
範囲においても、緊急時に発生する大きな荷重を受け止
めるために適した安定性を有する。
る少なくとも１個の湾曲ロック部材を備えている。湾曲
ロック部材がほぼＵ字形のクリップとして形成され、こ
のクリップの脚部が組立て状態でホイールリムに関して
半径方向外側に延び、かつスリットと反対側のフランジ
の側面を取り囲んでいると有利である。このような形成
によって、曲面板状環状体はスリット範囲すなわち連結
範囲においても、緊急時に発生する大きな荷重を受け止
めるために適した安定性を有する。
【００１２】有利な実施形では、ロック機構がフランジ
と湾曲ロック部材の間の固定保持手段およびまたは連結
手段を備え、この固定保持手段およびまたは連結手段が
好ましくはフランジとクリップを連結するピンとして形
成されている。このようなピンは異なるように形成およ
び固定可能であり、例えばクリップおよびまたはフラン
ジに溶接可能であるかまたはスナップリングによってそ
の装着部に固定保持可能である。ピンを固定保持するた
めに、ばねクリップが有利である。このばねクリップは
ピンの周溝に係止する。このようなばねクリップを使用
すると、ランフラット支持地を容易に組み立ておよび分
解可能である。
と湾曲ロック部材の間の固定保持手段およびまたは連結
手段を備え、この固定保持手段およびまたは連結手段が
好ましくはフランジとクリップを連結するピンとして形
成されている。このようなピンは異なるように形成およ
び固定可能であり、例えばクリップおよびまたはフラン
ジに溶接可能であるかまたはスナップリングによってそ
の装着部に固定保持可能である。ピンを固定保持するた
めに、ばねクリップが有利である。このばねクリップは
ピンの周溝に係止する。このようなばねクリップを使用
すると、ランフラット支持地を容易に組み立ておよび分
解可能である。
【００１３】特に有利な他の実施形では、円周にわたっ
て閉じていないリングとして形成された曲面板状の環状
体（スリット付きリング）がスリットを有し、このスリ
ットが曲面板状の環状体の軸線に対して５０°以下の角
度をなしている。このような形成によって、例えば緊急
時にカーブ走行中に環状体に作用する大きな横方向力
が、スリットエッジの範囲内で確実に伝達され、個々の
部品の大きな応力集中が生じない。
て閉じていないリングとして形成された曲面板状の環状
体（スリット付きリング）がスリットを有し、このスリ
ットが曲面板状の環状体の軸線に対して５０°以下の角
度をなしている。このような形成によって、例えば緊急
時にカーブ走行中に環状体に作用する大きな横方向力
が、スリットエッジの範囲内で確実に伝達され、個々の
部品の大きな応力集中が生じない。
【００１４】特に、スリットを角度をなして配置するこ
とにより、緊急時／パンク時の荷重の下で、ランフラッ
ト支持体の構造体の剛性の急激な変化が非常に小さくな
る。
とにより、緊急時／パンク時の荷重の下で、ランフラッ
ト支持体の構造体の剛性の急激な変化が非常に小さくな
る。
【００１５】
【発明の実施の形態】実施の形態に基づいて本発明を詳
しく説明する。
しく説明する。
【００１６】図１には、曲面板状の環状体として形成さ
れたランフラット支持体１が示してある。このランフラ
ット支持体はスリット付きリングとして形成され、スリ
ット２を有する。このスリットは曲面板状環状体の軸
線、ひいては車輪軸線に対して３０°の角度をなしてい
る。
れたランフラット支持体１が示してある。このランフラ
ット支持体はスリット付きリングとして形成され、スリ
ット２を有する。このスリットは曲面板状環状体の軸
線、ひいては車輪軸線に対して３０°の角度をなしてい
る。
【００１７】スリット２を形成する、曲面板状環状体１
の対向する両端部にはそれぞれ、フランジ３，４が溶接
されている。このフランジはこの図に示していないホイ
ールリムに向かってほぼ半径方向内側に延びている。
の対向する両端部にはそれぞれ、フランジ３，４が溶接
されている。このフランジはこの図に示していないホイ
ールリムに向かってほぼ半径方向内側に延びている。
【００１８】フランジ３，４は環状体の輪郭に適合した
脚体／脚部領域３′，４′に接続している。フランジは
この脚部領域を介して環状体に連結されている。ここで
は図示していないシーム溶接によって連結されている。
脚体／脚部領域３′，４′に接続している。フランジは
この脚部領域を介して環状体に連結されている。ここで
は図示していないシーム溶接によって連結されている。
【００１９】フランジ３，４は湾曲ロック部材５によっ
て互いに連結されている。湾曲ロック部材はほぼＵ字形
のクリップとして形成され、その脚部６，７は組立て状
態でホイールリムに関して半径方向外側に延び、スリッ
トと反対側のフランジ３，４の側面を取り囲んでいる。
て互いに連結されている。湾曲ロック部材はほぼＵ字形
のクリップとして形成され、その脚部６，７は組立て状
態でホイールリムに関して半径方向外側に延び、スリッ
トと反対側のフランジ３，４の側面を取り囲んでいる。
【００２０】ロック機構はフランジ３，４と湾曲ロック
部材５との間の、ピン８，９として形成された固定保持
兼連結手段によって完全に組立てられている。この実施
の形態のピンは複数のスポット溶接部によってクリップ
とフランジに連結されている。
部材５との間の、ピン８，９として形成された固定保持
兼連結手段によって完全に組立てられている。この実施
の形態のピンは複数のスポット溶接部によってクリップ
とフランジに連結されている。
【００２１】図２はスリットを閉じるための装置（ロッ
ク機構）の他の実施の形態の組立て完成状態を示してい
る。この装置は実質的に、９°のスリット角度を有する
曲面板状の環状体の実施の形態のために設計され、ピン
が異なる方法で固定保持されている点が図１に示した装
置と異なっている。
ク機構）の他の実施の形態の組立て完成状態を示してい
る。この装置は実質的に、９°のスリット角度を有する
曲面板状の環状体の実施の形態のために設計され、ピン
が異なる方法で固定保持されている点が図１に示した装
置と異なっている。
【００２２】ここでも、スリットを形成する、詳しく示
していない曲面板状の環状体の対向する両端部にそれぞ
れ溶接されたフランジ１０，１１が示してある。このフ
ランジはこの図において同様に図示していないホイール
リムに向かってほぼ半径方向内側に延びている。
していない曲面板状の環状体の対向する両端部にそれぞ
れ溶接されたフランジ１０，１１が示してある。このフ
ランジはこの図において同様に図示していないホイール
リムに向かってほぼ半径方向内側に延びている。
【００２３】フランジ１０，１１は環状体の輪郭に適合
した脚体／脚部領域１０′，１１′に接続している。こ
の脚部領域はフランジを環状体に連結している。この連
結はここでは詳しく示していないシーム溶接によって行
われている。
した脚体／脚部領域１０′，１１′に接続している。こ
の脚部領域はフランジを環状体に連結している。この連
結はここでは詳しく示していないシーム溶接によって行
われている。
【００２４】フランジ１０，１１は湾曲ロック部材１２
によって互いに連結されている。湾曲ロック部材はここ
でも、ほぼＵ字形のクリップとして形成され、その脚部
１３，１４は組立て状態でホイールリムに関して半径方
向外側に延び、スリットと反対側のフランジ１０，１１
の側面を取り囲んでいる。
によって互いに連結されている。湾曲ロック部材はここ
でも、ほぼＵ字形のクリップとして形成され、その脚部
１３，１４は組立て状態でホイールリムに関して半径方
向外側に延び、スリットと反対側のフランジ１０，１１
の側面を取り囲んでいる。
【００２５】このロック機構はフランジ１０，１１と湾
曲ロック部材１２との間で、ピンとして形成された固定
保持兼連結手段によって組立て完成されている。この実
施の形態のピンは弾性クリップ１７によって固定保持さ
れ、フランジと湾曲ロック部材を連結している。
曲ロック部材１２との間で、ピンとして形成された固定
保持兼連結手段によって組立て完成されている。この実
施の形態のピンは弾性クリップ１７によって固定保持さ
れ、フランジと湾曲ロック部材を連結している。
【００２６】図３は９°だけ傾斜したスリットを有する
曲面板状の環状体１８を備えたランフラット支持体を示
している。この環状体は軸方向外側のその壁領域が、ゴ
ムからなる加硫溶着されたリング状の支持要素１９，２
０を介して、図示していないホイールリムに支持されて
いる。
曲面板状の環状体１８を備えたランフラット支持体を示
している。この環状体は軸方向外側のその壁領域が、ゴ
ムからなる加硫溶着されたリング状の支持要素１９，２
０を介して、図示していないホイールリムに支持されて
いる。
【００２７】ランフラット支持体の下側範囲には、図２
に示したロック機構が設けられている。
に示したロック機構が設けられている。
【００２８】図４はホイールリム２１、タイヤ２２およ
び組み込まれたランフラット支持体２３を備えた車輪の
部分断面図である。このランフラット支持体はこの組み
込み例では、リング状の支持要素２４，２５の他の実施
形によって、ハンプ２６，２７の範囲においてホイール
リム２１に支持されている。その際、リング状の支持要
素２４，２５はそれぞれのタイヤビード２８，２９に接
触している。
び組み込まれたランフラット支持体２３を備えた車輪の
部分断面図である。このランフラット支持体はこの組み
込み例では、リング状の支持要素２４，２５の他の実施
形によって、ハンプ２６，２７の範囲においてホイール
リム２１に支持されている。その際、リング状の支持要
素２４，２５はそれぞれのタイヤビード２８，２９に接
触している。
【図１】所属のフランジ部分とロック部分と共にスリッ
ト範囲内の曲面板状の環状体の組立て完成状態を示す部
分的な斜視図である。
ト範囲内の曲面板状の環状体の組立て完成状態を示す部
分的な斜視図である。
【図２】９°のスリット角度のために設計された、スリ
ットを閉鎖するための他の装置（ロック機構）の組立て
完成状態を示す図である。
ットを閉鎖するための他の装置（ロック機構）の組立て
完成状態を示す図である。
【図３】９°だけ傾斜したスリットを有する曲面板状の
環状体を備えたランフラット支持体を示す図である。
環状体を備えたランフラット支持体を示す図である。
【図４】ホイールリム、タイヤおよび組み込まれたラン
フラット支持体を備えたホイールの部分横断面図であ
る。
フラット支持体を備えたホイールの部分横断面図であ
る。
１，１８ 環状体
２ スリット
３，４ フランジ
５ 湾曲ロック部材
６，７ 脚部
８，９ 連結手段
１９，２０，２４，２５ 支持要素
２１ ホイールリム
２２ タイヤ
２３ ランフラット支持体
２８，２９ タイヤビード
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ジルヴィア・クールマン
ドイツ連邦共和国、ハノーバー、タイヒヘ
ーフエ、６
(72)発明者 アンドレアス・ディークマン
ドイツ連邦共和国、ハノーバー、ヤコビス
トラ−セ、53
Claims (5)
- 【請求項１】 ホイールリムに空気タイヤが固定され、
この空気タイヤが実質的に、トレッド、２つのサイドウ
ォール、カーカス、補強要素およびビードコアを有する
２つのタイヤビードを備え、ランフラット支持体が空気
タイヤ内で曲面板状の環状体として形成され、かつ損傷
時にタイヤを支持するランフラット面を有し、曲面板状
の環状体がリム中心から軸方向にリム幅の一部範囲にわ
たって対称に延び、横断面において軸方向外側の範囲に
リムの方に開放した第１の湾曲部を有する輪郭を備え、
そして横断面の中央範囲においてリムの方に開放した湾
曲部の間に、トレッドの下部構造体に方に開放した第２
の湾曲部を有する輪郭を備え、湾曲部が互いに接続する
１つまたは複数の曲率半径部を有し、曲面板状の環状体
の軸方向外側の両壁範囲がリング状の支持要素を介して
ホイールリムに支持されている、車輪用ランフラット支
持体において、曲面板状の環状体（１）がその円周にわ
たって閉じていないリング（スリット付きリング）とし
て形成され、かつスリット（２）を閉じるための装置
（ロック機構）を備え、この装置がスリットを形成する
曲面板状の環状体の対向する両端部にそれぞれ配置され
かつホイールリムに向かってほぼ半径方向内側に延びる
た２個のフランジ（３，４）と、このフランジを連結す
る少なくとも１個の湾曲ロック部材（５）を備えている
ことを特徴とするランフラット支持体。 - 【請求項２】 湾曲ロック部材（５）がほぼＵ字形のク
リップとして形成され、このクリップの脚部（６，７）
が組立て状態でホイールリムに関して半径方向外側に延
び、かつスリットと反対側のフランジ（３，４）の側面
を取り囲んでいることを特徴とする請求項１記載のラン
フラット支持体。 - 【請求項３】 ロック機構がフランジと湾曲ロック部材
の間の固定保持手段およびまたは連結手段（８，９）を
備え、この固定保持手段およびまたは連結手段が好まし
くはフランジとクリップを連結するピンとして形成され
ていることを特徴とする請求項１または２記載のランフ
ラット支持体。 - 【請求項４】 円周にわたって閉じていないリングとし
て形成された曲面板状の環状体（スリット付きリング）
がスリットを有し、このスリットが曲面板状の環状体の
軸線に対して５０°以下の角度をなしていることを特徴
とする請求項１〜３のいずれか一つに記載のランフラッ
ト支持体。 - 【請求項５】 実質的にトレッド、２つのサイドウォー
ル、カーカス、補強要素およびビードコアを有する２つ
のタイヤビードを有する、ホイールリムに固定された空
気タイヤと、請求項１〜４のいずれか一つに記載のラン
フラット支持体とを備えていることを特徴とする車輪。
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