JP2003048218A - 離型剤組成物 - Google Patents

離型剤組成物

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JP2003048218A JP2002017562A JP2002017562A JP2003048218A JP 2003048218 A JP2003048218 A JP 2003048218A JP 2002017562 A JP2002017562 A JP 2002017562A JP 2002017562 A JP2002017562 A JP 2002017562A JP 2003048218 A JP2003048218 A JP 2003048218A
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Takayuki Watanabe
孝之 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック、ゴム、金属等の各種原料を射
出成形法等の成形法で賦形する際に使用する、離型性、
潤滑性、熱安定性、塗装性とを兼ね備えた金型等から成
形品を離型するための離型剤組成物を提供する。 【解決手段】 少なくともジメチルシリコーンオイルと
ペインタブル性シリコーンオイルとを混合してなる離型
剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は離型剤組成物に係
り、詳しくはジメチルシリコーンオイルとペインタブル
性シリコーンオイルとを組合せることにより構成される
離型剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック、ゴム、金属等の各種原料
を射出成形法等の原料にあった成形法で賦形する際に
は、金型等から成形品を離型するために通常シリコーン
系離型剤が使用されている。シリコーン系離型剤として
は、いわゆるペインタブル性シリコーンオイルが使用さ
れ、特にアルキル変性シリコーンを主剤としたものが主
流である。これは高温金型への展着性に優れ、離型性を
付与し得る均一皮膜を形成し易く、さらに成形品の塗装
に悪影響を与えないためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペイン
タブル性シリコーンオイル、特にはアルキル変性シリコ
ーンは、使用条件によっては、離型性、潤滑性が低減さ
れて成形時の離型不良、充填不良を引き起こすことがあ
った。また熱安定性が若干劣るため、連続成形等で長時
間、高温の金型にその皮膜が保持される場合には皮膜が
炭化し金型や成形品を汚染したり、さらに成形品の外
形、寸法に変動を与え製品不良率を悪化させ、金型の清
掃,成形品の修正などの必要性が生じ、生産性、作業効
率を低下させるるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消した、ペインタブル性シリコーンオイル、特にはアル
キル変性シリコーンを原因とする離型性、潤滑性、熱安
定性の低減を改善しつつ塗装性を維持させたもので、そ
の要旨とするところは少なくともジメチルシリコーンオ
イルとペインタブル性シリコーンオイルとを混合してな
る離型剤組成物にある。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の離型剤組成物は、少なくともジメチルシリコー
ンオイルとペインタブル性シリコーンオイルとを組合わ
せることにより構成される。本発明におけるジメチルシ
リコーンオイルは下記構造式(1)、(2)で表わされ
るもので、その重合度は300〜2,000である。即
ち式中のnは300〜2,000である。このジメチル
シリコーンオイルは25℃における動粘度が1,000
mm/秒以上を有するもの、好ましくは5,000m
/秒以上、150,000mm/秒以下を有する
ものである。これは25℃における動粘度が1,000
mm/秒未満では金型への展着性が不十分で離型性,
潤滑性が発揮されないためである。ここで上記動粘度の
測定法はJISZ8803によった数値である。なおジ
メチルシリコーンオイルはこのまま使用することもでき
るが、これを適宜常法により有機溶剤に溶かしたり、水
系エマルジョンにして任意の濃度に調整しておいて使用
することもできる。
【0006】
【化1】
【0007】本発明におけるペインタブル性シリコーン
オイルはアルキル変性シリコーン、フェニル変性シリコ
ーン、ポリエーテル変性シリコーン、カルボキシル変性
シリコーンのうち1種もしく2種以上を組合せて使用で
きるが、特に限定されるものではない。ペインタブル性
シリコーンオイルは下記の構造式(3)〜(6) で表わ
されるもので、その重合度は300〜2,000であ
る。即ち式中のx,yの和は300〜2,000であ
る。また変性基の比率はx:y=1:3〜10で表され
る範囲にある。更に式中のRはアルキル基を示しその炭
素数は4〜16である。これらペインタブル性シリコー
ンオイルは25℃における動粘度が1,000mm/秒
以上を有するもの、好ましくは5,000mm/秒以
上、150,000mm/秒以下を有するものであ
る。これは25℃における動粘度が1,000mm/秒
未満では金型への付着性が不十分で離型性、潤滑性が発
揮されないためである。なおペインタブル性シリコーン
オイルはこのまま使用することもできるが、これを適宜
常法により有機溶剤に溶かしたり、水系エマルジョンに
して任意の濃度に調整しておいて使用することもでき
る。
【0008】
【化2】
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】本発明において、ジメチルシリコーンとペ
インタブル性シリコーンとの混合比は用途に応じて設定
され、特に限定されるものではないが、好ましくはジメ
チルシリコーン20〜80重量%、ペインタブル性シリ
コーンを80〜20重量%、さらに好ましくはジメチル
シリコーンを40〜60重量%、ペインタブル性シリコ
ーンを60〜40重量%に設定するとジメチルシリコー
ンの離型性、潤滑性、熱安定性と、ペインタブル性シリ
コーンの塗装性とを兼ね備えたものになり、成形時の離
型不良、充填不良、さらには連続成形等、長時間使用時
においてはペインタブル性シリコーンを原因とする炭化
物による金型、成形品汚染や成形品の外形、寸法の変動
を防ぎ、製品不良率を低下させ、生産性,作業効率を向
上させることができる。
【0012】本発明の離型剤組成物を実際に使用するに
当たっては、かかる組成物の形態で使用することもでき
るが、これを適宜常法により有機溶剤に溶かしたり、水
系エマルジョンにして任意の濃度に調整しておくのが作
業上好都合である。これは粘性が適度であること、吹付
け塗布が容易であることのためである。
【0013】この有機溶剤としては芳香族炭化水素、脂
肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ケトン類等が使用
される。
【0014】離型剤組成物をエマルジョンとするために
界面活性剤が必要であり、これにはアニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤が
ある。アニオン系界面活性剤としては、ヘキシルベンゼ
ンスルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、デシルベ
ンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、セチ
ルベンゼンスルホン酸、ミリスチルベンゼンスルホン酸
のようなアルキルベンゼンスルホン酸、ポリオキシエチ
レンモノアルキルエーテルの硫酸エステル、アルキルナ
フチルスルホン酸が例示される。カチオン系界面活性剤
としては、オクチルトリメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、ドデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ヘ
キサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、オク
チルジメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、デシ
ルジメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、ジドデ
シルジメチルアンモニウムヒドロキシド、ジオクタデシ
ルジメチルアンモニウムヒドロキシド、牛脂トリメチル
アンモニウムヒドロキシド、ヤシ油トリメチルアンモニ
ウムヒドロキシドのような第4級アンモニウムヒドロキ
シド及びこれらの塩が例示される。ノニオン系界面活性
剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリ
オキシアルキレンアルキルエステル、ポリオキシアルキ
レンソルビタンアルキルエステル、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ジエチレングリコー
ルが例示される。
【0015】界面活性剤は1種、もしくはアニオン系界
面活性剤とカチオン系界面活性剤の組合せを除く2種以
上使用してもよい。即ち、アニオン系界面活性剤の1種
もしくは2種以上の組合せ、ノニオン系界面活性剤の1
種もしくは2種以上の組合せ、カチオン系界面活性剤の
1種もしくは2種以上の組合せ、アニオン系界面活性剤
及びノニオン系界面活性剤の2種以上の組合せ、カチオ
ン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤の2種以上の
組合せを使用してよい。これら界面活性剤の使用量とし
ては、エマルジョンを形成できる程度の量でよく、界面
活性剤の種類により異なり特に限定されない。エマルジ
ョンは前述した離型剤組成物、界面活性剤及び水をホモ
ジナイザー、コロイドミル、ラインミキサー等の乳化装
置により均一に混合、調整される。
【0016】本発明の離型剤組成物には、必要に応じて
本発明の目的を損なわない範囲でマイカ、タルク、酸化
亜鉛、炭酸亜鉛、炭酸カルシウムのような無機質粉体、
パラフィン、ワックス、植物油、動物油及び鉱物油のよ
うな有機物、顔料、防カヒ゛剤、防腐剤を添加してよい。
【0017】ここでワックスにはパラフィンワックス、
カルナバワックス、モンタンワックス、キャンデリラワ
ックス、オゾケライトワックス、シュラックワックス、
ライスワックス、蜜蝋、木蝋、マイクロクリスタリンワ
ックス等の天然ワックス、ポリエチレンワックス、フィ
ッシャトロプスワックス、カスターワックス、オパール
ワックス等の合成ワックス、ポリエチレンワックスの酸
化物、パラフィンワックスの酸化物、ワックスのエステ
ル化物等の変性ワックスが挙げられる。
【0018】植物油には大豆油、菜種油、オリーブ油、
サフラワー油、パーム油、亜麻仁油、向日葵油、落花生
油、ヤシ油、ゴマ油等があり、動物油には牛脂、豚油、
羊油等があり、鉱物油にはギヤー油、マシン油、軸受
油、タービン油、スピンドル油等がある。
【0019】本発明の離型剤組成物は、例えばフェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール
ノボラック樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂のような熱硬
化性樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、酢酸ビニルおよびこれらの共重合体、ナイロン、
ポリエステル、ポリスチレン、アクリロニトリル/スチ
レン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレ
ン共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリカーボネー
ト、ポリウレタン、ポリアセタールのような熱可塑性樹
脂、天然ゴム、イソプレン、スチレン・ブタジエンゴ
ム、クロロプロピレンのようなゴムの離型に使用され
る。さらには合成繊維の口金用離型剤、複写機用トナー
離型剤、プラスチック、有機ゴムあるいはシリコーンゴ
ム成形用内部添加離型剤、ダイキャスト、鋳物、チクソ
成形用離型剤、ゴム製マット、ホース、タイヤ等の成形
用離型剤に使用される。
【0020】以下、本発明を実施例によりさらに具体的
に説明するが、本発明は実施例の内容に限定されるもの
ではない。
【実施例】
【0021】(実施例1) [離型剤組成物]ジメチルシリコーンオイル、ペインタ
ブル性シリコーンオイル、界面活性剤および水を次の通
り配合した。 a)ジメチルシリコーンオイル ジメチルシリコーン(重合度700、25℃での動粘度10,000 mm/秒) ……5wt% b)ペインタブル性シリコーンオイル アルキル変性シリコーン(重合度700、変性基比率x:y=1:8, アルキル基炭素数8、25℃での動粘度10,000mm/秒) …5wt% c)界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ……………7wt% d)水 …………………………………………………………………83wt% [成形操作]上記内容の離型剤組成物をさらに水で30
倍に希釈したものを、チクソ成形機に取付た箱形成形品
用金型の壁面にサイクル毎にスプレー塗装して、マグネ
シウム合金製のチクソ成形品を連続して得た。諸条件は
次の通り設定した。 ・金型温度…………200〜250℃ ・溶湯温度…………600〜700℃ ・サイクル時間……40〜50秒
【0022】(実施例2) [離型剤組成物]ジメチルシリコーンオイル、ペインタ
ブル性シリコーンオイル、界面活性剤および水を次の通
り配合した。 a)ジメチルシリコーンオイル ジメチルシリコーン(重合度700、25℃での動粘度10,000 mm/秒) ……5wt% b)ペインタブル性シリコーンオイル アルキル変性シリコーン(重合度1,600、変性基比率x:y=1: 8、アルキル基炭素数8、25℃での動粘度50,000mm/秒) …5wt% c)界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ……………7wt% d)水 …………………………………………………………………83wt% [成形操作]上記内容の離型剤組成物をさらに水で30
倍に希釈したものを用い、実施例1と同様の条件により
マグネシウム合金製のチクソ成形品を連続して得た。
【0023】(実施例3) [離型剤組成物]ジメチルシリコーンオイル、ペインタ
ブル性シリコーンオイル、界面活性剤および水を次の通
り配合した。 a)ジメチルシリコーンオイル ジメチルシリコーン(重合度700、25℃での動粘度10,000 mm/秒) ……5wt% b)ペインタブル性シリコーンオイル フェニル変性シリコーン(重合度700、変性基比率x:y=1:8、 25℃での動粘度10,000mm/秒) …5wt% c)界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ……………7wt% d)水 …………………………………………………………………83wt% [成形操作]上記内容の離型剤組成物をさらに水で30
倍に希釈したものを用い、実施例1と同様の条件により
マグネシウム合金製のチクソ成形品を連続して得た。
【0024】(実施例4) [離型剤組成物]ジメチルシリコーンオイル、ペインタ
ブル性シリコーンオイル、界面活性剤および水を次の通
り配合した。 a)ジメチルシリコーンオイル ジメチルシリコーン(重合度700、25℃での動粘度10,000 mm/秒) ……5wt% b)ペインタブル性シリコーンオイル ポリエーテル変性シリコーン(重合度700、変性基比率x:y=1: 8、アルキル基炭素数8、25℃での動粘度10,000mm/秒) …5wt% c)界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ……………7wt% d)水 …………………………………………………………………83wt% [成形操作]上記内容の離型剤組成物をさらに水で30
倍に希釈したものを用い、実施例1と同様の条件により
マグネシウム合金製のチクソ成形品を連続して得た。
【0025】(実施例5) [離型剤組成物]ジメチルシリコーンオイル、ペインタ
ブル性シリコーンオイル、界面活性剤および水を次の通
り配合した。 a)ジメチルシリコーンオイル ジメチルシリコーン(重合度700、25℃での動粘度10,000 mm/秒) ……5wt% b)ペインタブル性シリコーンオイル カルボキシル変性シリコーン(重合度700、変性基比率x:y=1: 8、アルキル基炭素数8、25℃での動粘度10,000mm/秒) …5wt% c)界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ……………7wt% d)水 …………………………………………………………………83wt% [成形操作]上記内容の離型剤組成物をさらに水で30
倍に希釈したものを用い、実施例1と同様の条件により
マグネシウム合金製のチクソ成形品を連続して得た。
【0026】(比較例1)ペインタブル性シリコーンオ
イル、界面活性剤および水を次の通り配合した。 a)ペインタブル性シリコーンオイル アルキル変性シリコーン(重合度700、25℃での動粘度10,00 0mm/秒) ……10wt% b)界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ……………7wt% c)水 …………………………………………………………………83wt% [成形操作]上記内容の離型剤組成物をさらに水で30
倍に希釈したものを用い、実施例1と同様の条件により
マグネシウム合金製のチクソ成形品を連続して得た。
【0027】(比較例2)ジメチルシリコーンオイル、
ペインタブル性シリコーンオイル、界面活性剤および水
を次の通り配合した。 a)ジメチルシリコーンオイル ジメチルシリコーン(重合度100、25℃での動粘度 300mm /秒) ……5wt% b)ペインタブル性シリコーンオイル アルキル変性シリコーン(重合度100、変性基比率x:y=1:8、 アルキル基炭素数8、25℃での動粘度 300mm/秒) …5wt% c)界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ……………7wt% d)水 …………………………………………………………………83wt% [成形操作]上記内容の離型剤組成物をさらに水で30
倍に希釈したものを用い、実施例1と同様の条件により
マグネシウム合金製のチクソ成形品を連続して得た。
【0028】上記実施例1〜5、及び比較例1、2で得
た成形品について性能評価を実施した結果を表1に示し
た。ここで各評価は次の方法により行った。 ・離型性:型離れ時、成形品に変形、破損が生じるか確
認した。 ・充填性:溶湯が型キャビティに行き渡らず、あるいは
型面の炭化付着物に阻害されて成形品に凹み、亀裂、欠
損部が生じるか確認した。 ・塗装性:常法でブラスト処理、化成処理した後、塗装
を行い碁盤目テスト(JISK5400−6−15に準
拠)で塗料の剥離を肉眼で観察した。また塗装ムラの発
生も確認した。 ・清掃サイクル:充填不良改善のため、金型清掃が必要
になるまでのサイクル数。 本評価では充填不良率が30%を超えるまでのサイクル
数とした。
【0029】
【表1】
【0030】表1の実施例1、4及び5と比較例1との
比較から、本発明のジメチルシリコーンとペインタブル
性シリコーンとを組合せた離型剤組成物は、離型不良、
充填不良、塗装不良の防止に効果があり、その改善のた
めの金型清掃、成形品補修を削減できることがわかる。
また、実施例2、3ではそれぞれ塗装不良、充填不良の
防止にさらに効果があることがわかる。実施例2では高
粘度のアルキル変性シリコーンがより強固な均一皮膜を
形成することにより、塗装不良の防止効果を高めて、実
施例3では耐熱性のフェニル変性シリコーンがより強固
な均一皮膜を形成することにより、炭化物生成の防止、
充填不良の防止効果を高めたと推察される。
【0031】これに対して比較例2ではジメチルシリコ
ーンとペインタブル性シリコーンとを組合せた離型剤組
成物ではあるが、粘度が低すぎて金型面に展着せず均一
皮膜が形成されないため離型不良、充填不良が生じたと
推察される。
【0032】
【発明の効果】上述したように本発明の離型剤組成物
は、ジメチルシリコーンの離型性、潤滑性、熱安定性
と、ペインタブル性シリコーンの塗装性とを兼ね備えた
もので、成形時の離型不良,充填不良を防止し、さらに
は連続成形等、長時間使用時においてはペインタブル性
シリコーンを原因とする炭化物による金型、成形品汚染
や成形品の外形、寸法の変動を防ぎ、製品不良率を低下
させ、生産性、作業効率を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C10N 40:36 C10N 40:36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともジメチルシリコーンオイルと
    ペインタブル性シリコーンオイルとを混合してなる離型
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 ペインタブル性シリコーンオイルがアル
    キル変性シリコーン、フェニル変性シリコーン、ポリエ
    ーテル変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーンの
    うち1種もしくは2種以上を組合せて構成されることを
    特徴とする請求項1記載の離型剤組成物。
  3. 【請求項3】 ジメチルシリコーンオイルとペインタブ
    ル性シリコーンオイルの混合比率(重量比)がジメチル
    シリコーンオイル:ペインタブル性シリコーンオイル=
    (20〜80):(80〜20)であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の離型剤組成物。
  4. 【請求項4】 各シリコーンオイルの25℃における
    動粘度(測定方法はJI/秒Z8803による)が1,
    000mm/秒以上であることを特徴とする請求項1
    記載の離型剤組成物。
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