JP2003047710A - パチンコ遊技機 - Google Patents
パチンコ遊技機Info
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Abstract
め、遊技方法についての画一性が低減されたパチンコ遊
技機を提供する。 【解決手段】 本発明のパチンコ遊技機1は、可変入賞
口10の受け入れた遊技球を当たり口21およびはずれ
口22のいずれかに導く振り分け用役物2を備える。振
り分け用役物2においては、内蔵された電磁石36,3
7の磁力によって回転体23にタイミングよく遊技球が
停留した場合に、遊技球が当たり口21まで搬送され
る。電磁石36,37は、いずれか一方のみ励磁され
る。可変表示部11に特定の当たり図柄が表示された場
合に、電磁石36,37のうちいずれが励磁されたか、
可変表示部11に表示される。その表示内容に基づいて
タイミングよく発射された遊技球は、あたり口21に搬
送されやすい。
Description
ある。
義)を使用して遊技を行うパチンコ遊技機には、たとえ
ば同じ図柄が3つ並ぶと大当たりとなって大入賞口が開
放し、遊技球が次々と入賞することにより賞球が得られ
るようなものがある。大当たり中は、予め遊技者も知る
ことができる一定の規則にしたがって大入賞口が開放す
るので、遊技者はただその大入賞口へ遊技球を発射し続
けるのみで、簡単に大量の賞球(出球)を獲得すること
ができる。
遊技機は、大当たりとなった場合に誰もが概ね同量の出
球を得ることができるという平等性の点に関しては優れ
ている。しかしながら換言すると、そのようなパチンコ
遊技機は、遊技者が遊技球の発射を調節するなどの積極
的な遊技操作が必要とされない。このように従来のパチ
ンコ遊技機は、遊技方法についての画一性を払拭するこ
とが難しいという問題がある。
作を行う必要性を高め、遊技方法についての画一性が低
減されたパチンコ遊技機を提供することにある。
解決するために本発明のパチンコ遊技機は、遊技者にと
って不利な普通状態と、該普通状態よりも相対的に有利
な特別状態とを発生させるパチンコ遊技機において、特
別状態は、遊技球が特定の入賞口に導かれやすくなる指
針を示す遊技情報が報知される第1特別状態と、その遊
技情報が報知されない第2特別状態とを含み、所定条件
が成立した場合に、それら複数の特別状態のうちいずれ
か1状態を選択的に発生させる特別状態選択発生手段を
備えたことを特徴とする。
とも第1特別状態と第2特別状態の2種以上の特別状態
が設定されている。特別状態が発生される場合には、そ
れら複数の特別状態のうちからいずれかが選択的、いわ
ばランダムに選ばれて発生される。第1特別状態におい
ては、遊技球が特定の入賞口に導かれやすくなる指針が
遊技情報として報知される。第2特別状態では、その遊
技情報は報知されない。指針が報知されれば、遊技者は
その指針に則った遊技方法を実行することができる。他
方、指針が報知されなければ、勘に頼った遊技方法を実
行することが要求される。このように、状況に応じた遊
技方法が要求されるため、それが画一的になってしまう
ことが防止される。
遊技球を当たり口およびはずれ口のいずれかに導く振り
分け用役物と、該振り分け用役物において遊技球が当た
り口に導かれる当たり時期を報知する報知手段と、所定
の報知条件が成立した場合に報知手段を制御して当たり
時期の報知動作を行わせる報知制御手段とを備えたこと
を特徴とする。
用役物、報知手段および報知制御手段を備える。振り分
け用役物に入った遊技球は、その振り分け用役物内に設
けられた当たり口およびはずれ口のいずれか一方に導か
れる。一般的には、当たり口に遊技球が入ると、多くの
出球を得るチャンスが訪れる。本発明では、この振り分
け用の役物において遊技球が当たり口に導かれる当たり
時期が報知されるところに特徴がある。そのような報知
制御は、所定の報知条件が満たされた場合に実行され
る。
に振り分け用役物内に遊技球を入れることが重要であ
る。ただし、いつも当たり時期が明らかにされているわ
けではなく、報知条件が満たされなければ、遊技者は当
たり時期を知ることはできないようになっている。した
がって、状況に応じて遊技球の発射の仕方、発射の強弱
など調整が必要とされる。さらにいうと、当たり時期に
合うように振り分け用役物に遊技球を入れる必要が生じ
る。このように本発明の遊技機は、積極的に操作を行う
必要性が高められ、遊技方法が画一的になってしまうこ
とが防止されている。
遊技球が入賞可能な開放状態と、入賞不可能か、もしく
は前記開放状態よりも入賞が困難である閉鎖状態とを呈
する可変入賞口と、該可変入賞口が開放状態および閉鎖
状態のいずれを呈しているか台枠に取り付けられたガラ
ス越しに視認不可能にする遮蔽部と、所定の報知条件が
成立した場合に、遮蔽部を制御して可変入賞口の状態を
識別可能にする遮蔽制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
遮蔽部、遮蔽部の制御手段、を備える。可変入賞口が
遮蔽部に隠されているので、開放しているか閉鎖してい
るか、遊技者から見えないようになる。遊技者は、勘を
働かせながら遊技球を次々と発射することになる。可変
入賞口に遊技球が入るかどうかは勘次第とされる。一
方、報知条件が成立した場合には、可変入賞口が開放し
ているか閉鎖しているか識別可能となるが、状態にあわ
せて遊技球を発射する操作が遊技者に要求される。この
ように、本発明のパチンコ遊技機は、積極的に操作を行
う必要性が高められている。
に遊技方法の画一性を低減させるという課題を持つ点に
おいて共通している。また、各構成によって、遊技者が
積極的に遊技操作を行う必要性が高まるという効果の点
について共通している。
明のパチンコ遊技機の実施形態を説明する。 (実施形態1)まず、図1(a)は本発明のパチンコ遊
技機1の正面模式図である。本発明のパチンコ遊技機1
は、台枠に取り付けられた正面ガラス扉5と、台枠の内
側に配置されてガラス扉5によって覆われる遊技盤3を
有する。遊技盤3の下方には、球供給皿6が設けられて
いる。球供給皿6に準備された遊技球は、ハンドル7を
含んで構成される球発射機構によって遊技盤3に向けて
発射される。発射された遊技球は、レール8を通じて遊
技盤3に達し、その遊技盤3の面上を落下する。遊技盤
3の面上には、その中央付近に液晶ディスプレイで構成
された可変表示部11が配置されている。可変表示部1
1としては、液晶ディスプレイの替わりに、有機ELを
用いたディスプレイや、発光素子を用いたドットマトリ
クス表示装置などを採用できる。可変表示部11の下方
には、始動口17が配置されている。始動口17に遊技
球が入球すると、その始動口17に対応して設けられた
センサ(検知スイッチ)により遊技球の通過が検知され
る。遊技球の通過が検知されると、可変表示部11にお
いて図柄の変動が開始され、所定時間経過後に変動が停
止される。始動口17のさらに下方には、遊技盤3の上
方から落下してくる遊技球を回収するためのアウト口1
5が設けられている。なお、遊技盤3には遊技球が自由
落下するのを邪魔する釘が多数配置されている(図示せ
ず)。
に示すように、遊技球が入賞可能な開放状態と、入賞不
可能か、もしくは開放状態よりも入賞が困難である閉鎖
状態とを呈する可変入賞口10が設けられている。この
可変入賞口10は、ソレノイドやモータなどのアクチュ
エータよって駆動される。閉鎖状態の場合には、遊技球
が入球できないようにするのが普通であるが、閉鎖状態
であっても遊技球が入る可能性を残すようにすることも
できる。また、可変入賞口10と連通するとともに、自
身が受け入れた遊技球を当たり口21およびはずれ口2
2のいずれかに導く振り分け用役物2が、可変入賞口1
0の直下に配置されている。これら可変入賞口11およ
び振り分け用役物2の詳細は後述する。また、遊技盤3
の右半分の領域には、振り分け用役物2の当たり口21
に遊技球が入賞して、権利が発生した場合に開放される
大入賞口14が設けられている。
的構成を模式的に表すブロック図である。パチンコ遊技
機1の制御装置は、主制御回路100を擁する主制御基
板200を備える。主制御回路100は、演算装置であ
るCPU100aと、読み書き可能な主記憶装置である
とともにワークエリアとして使用されるRAM100b
と、パチンコ遊技機1の制御に使用されるプログラムや
抽選判定用テーブルが記憶された読み取り専用記憶装置
であるROM100cとを備えている。これらの装置
は、図に表れていないバスで相互に接続されている。ま
た、可変表示部11の動作を制御する表示制御基板10
5、スピーカ45より音声を出力させるためにアンプ4
4を制御する音声制御基板106、ランプ13の点灯/
消灯動作を制御するランプ制御基板107、各入賞口に
おいて遊技球の入賞が検知された場合にCPU100a
より賞球信号を受信して、所定数の遊技球を払い出す賞
球動作を制御する賞球制御基板108、および遊技球の
発射を制御する発射制御基板109の各制御基板が、I
/O100dを介して主制御基板200に接続されてい
る。各基板105〜109のそれぞれには、主制御回路
100から出力される制御信号が入力される。
4、振り分け用役物2の当たり口21およびはずれ口2
2の各々に対応して遊技球の通過検知用スイッチ31〜
35が設けられている。このようなスイッチ31〜35
は、接点式あるいは光学式のセンサによって構成されて
いる。スイッチ31〜35は、スイッチ回路101を経
由して主制御回路100に向けて検知信号を出力する。
また、可変入賞口11および大入賞口14を開放/閉鎖
するソレノイド38,39は、ソレノイド回路102を
介して主制御回路100に接続されている。また、各部
に電力を供給する電源回路103、および主制御回路1
00に初期化信号を出力するリセット回路104が主制
御基板200上に設けられている。なお、役物ソレノイ
ド36,37および役物制御モータ40は、振り分け用
役物2を構成する部材である。
35からの検知信号がI/O100dを経て入力され
る。主制御回路100に入力された信号は、CPU10
0aに入力される。パチンコ遊技機1の電源がONされ
ると、ROM100cに格納されているシーケンスプロ
グラムがCPU100aに逐次読み出されてRAM10
0bに記憶され、遊技の進行に応じた処理が実行され
る。処理の実行結果は、CPU100aからI/O10
0dを介して各基板105〜109に出力される。
0aは、始動口17に対応して設けられた始動口スイッ
チ35による遊技球の通過検知信号に基づいて、当否の
抽選処理を実行する。抽選は、乱数の抽出および抽出し
た乱数の判定による。抽選処理に使用される乱数は、C
PU100aとは別に設けた乱数発生装置(乱数発生I
C)で発生される。また、乱数の判定に使用される判定
テーブルは、ROM100cに記憶されている。CPU
100aは、抽選プログラムにしたがってROM100
cから判定テーブルを読み出し、RAM100bに記憶
させる。そして、読み出した判定テーブルに基づいて抽
出乱数の判定処理を実行する。このように、CPU10
0a、RAM100bおよびROM100cは、抽選手
段として機能する。また、RAM100bは、抽選の結
果を記憶する記憶手段として機能する。
て不利な普通状態から、該普通状態よりも相対的に有利
な特別状態とを発生させる遊技機として構成されてい
る。具体的には、上記した抽選処理において当選した場
合、パチンコ遊技機1は、普通状態から特別状態に状態
変化する。その当選にともない、図1に示すように、中
央の可変表示部11に“777”などの所定の態様で図
柄が表示され、特別状態が開始される。特別状態が開始
されると、可変入賞口10が開放される。可変入賞口1
0は、可変入賞口スイッチ33により遊技球の通過が検
知されると閉鎖される。ただし、遊技球が連続で入球し
てしまう場合はこの限りでない。可変入賞口10に入っ
た遊技球は、それと連通された振り分け用役物2に導か
れる。そして、遊技球が振り分け用役物2に設けられた
当たり口21に入賞すると“権利発生”となる。権利発
生後は、大入賞口開放用チャッカー19が有効になっ
て、そこに遊技球を入賞させるたびに大入賞口14が開
放する仕組みである。以上から分かるように、本発明の
パチンコ遊技機1は、俗にいう“権利物”に分類され
る。ただし、発明がこれに限定されるわけではない。
入球タイミングによって当たり口21に導かれるか、は
ずれ口22に導かれるかが決定される。パチンコ遊技機
1においては、この入球タイミングを明かす制御と、不
明にする制御とが行われる。つまり、可変入賞口10が
開放される特別状態(チャンスモード)は、遊技球が特
定の入賞口(当たり口21)に導かれやすくなる指針を
示す遊技情報が報知される第1特別状態(スーパーチャ
ンスモード)と、その遊技情報が報知されない第2特別
状態(ノーマルチャンスモード)とを含むものとされて
いる。そして、所定条件が成立した場合に、それら複数
の特別状態のうちいずれか1状態が選択的に発生される
ようになっている。もちろん、その制御は、制御プログ
ラムがCPU100aによって実行されることにより実
現される(特別状態選択発生手段)。なお、このような
制御は以後の実施形態にも共通する。
入賞口10と振り分け用役物2とを備え、さらに、該振
り分け用役物2において遊技球が当たり口21に導かれ
る当たり時期を報知する報知手段と、所定の報知条件が
成立した場合に報知手段を制御して当たり時期の報知動
作を行わせる報知制御手段とを備えている。当たり時期
が報知される場合と報知されない場合があるので、場合
に応じて遊技操作の仕方を変える必要性が生じる。
色彩などの情報で当たり時期を報知できるものであれば
よく、可変表示部11、ランプ13(42,43)およ
びスピーカ45から選ばれる1以上の手段を用いること
ができる。それらを直接制御するのは、表示制御基板1
05,音声制御基板106,ランプ制御基板107およ
び主制御基板200である。
は、可変入賞口10からの遊技球がはずれ口22に導か
れるはずれ時期と、可変入賞口10からの遊技球があた
り口21に導かれる当たり時期とが交互に繰り返される
変化をもたらす駆動部を、振り分け用役物2に設けるこ
とができる。当たり時期とはずれ時期とを交互に生じさ
せるには、往復運度、回転運動などの動作をする駆動部
を設けるのがよい。このように、振り分け用役物2は、
変化に富む役物として構成されている。
ある。可変入賞口10と隣接してその下方に設けられる
振り分け用役物2は、モータ40と(図4参照)、該モ
ータ40により駆動される円盤状の回転体23を備え
る。回転体23は、その回転体23よりも径大であっ
て、透明な樹脂でできたカバー部材26に覆われてい
る。そして、回転体23の外周面23pと、カバー部材
26の内周面26pとが対向して、振り分け用役物2に
おける遊技球の通路が形成されている。カバー部材26
の内周面26pの一箇所には、回転体23の周方向にお
いて上記通路を完全には塞がない隔壁24が設けられて
いる。隔壁24を挟んで一方側に、遊技盤3を貫くよう
にして当たり口21、同じく他方側にはずれ口22が形
成されている。振り分け用役物2に入った遊技球は、回
転体23の外周面23pまたはカバー部材26の内周面
26pを転がり落ちた場合、隔壁24に阻まれて当たり
口21には進めず、はずれ口22に導かれる。なお、振
り分け用役物2に入った遊技球は、ガイド部材25に進
行方向が制限されるため、半時計回りに進んで当たり口
21に導かれることがないようになっている。また、は
ずれ口22を設ける替わりに、カバー部材26の下端に
貫通口を設け、当たり口21に導かれる遊技球以外は、
振り分け用役物2外に排出されるようにしてもよい。
蔵され、その磁力によって遊技球が回転体23に停留し
て、搬送されるようになっている。磁石36,37は、
電気的に駆動される一対の電磁石として回転体23の内
部に固定的に設けることができる。可変入賞口10から
入ってきた遊技球が励磁された電磁石36,37のいず
れかに吸い寄せられ、回転体23の外周面23pにタイ
ミングよく付着した場合に、遊技球は当たり口21に向
けて搬送される。回転体23の外周面23pに停留した
遊技球は、カバー部材26の内周面26pに接触しない
ように、隔壁24を挟んではずれ口22とは反対側の領
域まで運ばれる。その領域には、突起27が設けられて
おり、その突起27によって回転体23の外周面23p
に停留した遊技球の周回運動が阻止される。突起27に
遊技球が引っ掛かったとしても、回転体23はかまわず
回り続ける。すると、電磁石36,37の磁力が次第に
およばないようになって、搬送されてきた遊技球は重力
によって落下する。落下位置には当たり口21が待ち受
けており、かつ隔壁24によってはずれ口22のある領
域には進めないようになっている。したがって、遊技球
は必ず当たり口21に導かれることとなる。なお、電磁
石36,37は、円盤状の回転体23の周方向における
所定範囲にその磁力がおよぶように配置される。つま
り、本実施形態においては、回転体23、電磁石36,
37、およびモータ40によって前述の駆動部が構成さ
れている。
合には他方が非励磁となるように制御される。一方から
他方への切り換えは、可変入賞口10が開放される直前
に行われる。回転体23は不透明な樹脂でできており、
内部に配置された電磁石36,37の状態は外側から視
認不能とされている。つまり、電磁石36,37が配置
されている箇所は、電磁石36に対応する表記“A”、
電磁石37に対応する表記“B”によって分かるもの
の、いずれが励磁されているかまでは不明とされる。と
ころが、前述したように、可変表示部11に当たり時期
報知態様が表示されて、スーパーチャンスモードが発生
された場合、いずれが励磁されているか報知される。そ
の報知は、たとえば可変表示部11を用いて行われる。
期を報知する方法を説明する図である。前述したよう
に、可変入賞口10は、可変表示部11に図柄が特定の
態様で表示されると開放される。可変表示部11に表示
される図柄は、たとえば0〜9の数字とされる。なかで
も特定図柄、たとえば図5(a)に示すように奇数が揃
うと、報知条件成立となって電磁石36,37のうちい
ずれが励磁されるのか報知されるスーパーチャンスモー
ドが開始される。図5(a)の例では、図3に示す
“A”の位置にある電磁石36が励磁されていることが
報知されている。この情報に基づき、励磁された電磁石
36が時計の針の概ね12時付近にきたときに、遊技球
が振り分け用役物2内に入るように発射のタイミングを
調節すれば、遊技球は回転体23の外周面23pに停留
しやすい。回転体23の外周面23pに停留した遊技球
は、当たり口21に導かれるように搬送される。他方、
たとえば図5(b)に示すように、偶数で揃った場合に
は報知条件不成立とされ、ノーマルチャンスモードが開
始される。この場合、報知動作は行われず、電磁石3
6,37のうちいずれが励磁されるのか識別する術はな
い。
駆動部(回転体23、電磁石36,37、およびモータ
40)は、可変入賞口10を通じて振り分け用役物2内
に侵入した遊技球を拘束して当たり口21へ搬送する搬
送機構を構成する一方、可変表示部11に代表される報
知手段は、搬送機構の動作と関連付けられて、振り分け
用役物2において遊技球が拘束される時期を明かすこと
により、当たり時期を報知する。これにより、遊技者
は、搬送機構の動きを知ることによって当たり時期を知
ることができる。すなわち、搬送機構の動きにあわせて
遊技球を発射する動作が要求される。当たり時期の報知
動作が行われない場合は、勘を働かせつつ搬送機構の動
作にあわせて遊技球を発射する必要がある。そして、状
況に応じて打ち方を変化させることが要求される。な
お、当たり時期を報知するというよりも、当たりになり
易い時期となり難い時期とを識別できるようにするとい
うほうが適当かもしれない。
技盤面と垂直な方向に回転軸が定められるモータ40
と、該モータ40により回転駆動される回転体23とを
含むことを述べた。すなわち、回転体23の回転駆動に
ともなって、振り分け用役物2内において遊技球が拘束
されるその難易度が変化するように構成することができ
る。図3を援用して説明すると、励磁された電磁石が時
計の針でいう12時〜2時付近にきたときに、遊技球が
励磁された電磁石に拘束されやすい時期である。他方、
それ以外だと遊技球の動きが搬送機構に拘束されること
はほとんどないため、遊技球は自由運動によってはずれ
口22に向かって落下する。このようにすれば、回転体
23の回転運動と当たり時期とに深い関連があることが
分かるため、遊技者がタイミングを取ることも可能にな
る。
として、回転体23の周回運動と同期して点滅するラン
プ群42によって、当たり時期を報知するという方法が
ある。図7は、その方法を説明する図である。遊技盤3
の面上には、振り分け用役物2を周方向に取り囲むラン
プ群42が配設されている。このランプ群42は、各々
がほぼ30°の等角度間隔を保っている。まず、状態1
において、励磁された電磁石36は、およそ9時の時刻
を示す角度位置に位置している。その角度位置に対応す
る形で、ランプ群42が点灯または消灯している。つま
り、点灯中のランプ42kによって励磁された電磁石3
6の角度位置が識別できるようになっている。そして、
回転体23が周回するにともない、ランプ群42の点滅
態様が変動するものとされている(状態2参照)。この
ようにして、励磁された電磁石の周方向位置を報知する
ように構成することができる。なお、ランプ群42の点
滅動作と、回転体23の周回運動とを同期して行わせる
ために、回転体23を駆動するモータ40にステッピン
グモータを使用して、主制御基板200のCPU100
aが回転体23の角度位置を常に監視できるようにする
とよい。この技術は、回胴式遊技機(スロットマシン)
のリール制御にも用いられている。
明する。図4は、遊技盤3と垂直な方向での断面図であ
る。振り分け用役物2は、回転体23に内蔵されて該回
転体23とともに周回運動をする一対の電磁石36,3
7に12Vの定格電圧を供給する構造を有する。電磁石
36,37は、電力供給経路が互いに別経路とされる。
回転運動する電気部品に対して電力を供給するために、
ブラシを使用することができる。
に回転体23、反対側にモータ40が配置される。回転
駆動しないべース部41がねじ55によって遊技盤3に
取り付けられることにより、カバー部材26を除く役物
全体が遊技盤3に取り付けられている。そして、正面側
に露出する回転体23をカバー部材26が覆うものとさ
れる。回転体23は、遊技盤3を前方側から後方側に貫
いて延びる筒状部230を有し、その筒状部230にモ
ータ40の回転軸401が挿通されて固定されている。
これにより、軸線O回りに回転体23が回転駆動され
る。また、回転体23の内部は中空になっており、そこ
に電磁石36,37、および配線基板57が収容されて
いる。電磁石36,37を構成するコイルの両端は、そ
れぞれ配線基板57に接続されている。一方、回転体2
3の筒状部230を同軸状に取り囲む複数部の軸筒5
0,51,52が、筒状部230を介してモータ40の
回転軸401に連結される形となっている。つまり、軸
筒50,51,52は、回転体23と同期して回転駆動
される。また、軸筒50,51,52の外周面部は導電
膜がコーティングされ、内周面部は絶縁樹脂により構成
されている。その構造により、互いの軸筒間の絶縁が保
たれている。
触する一対の端子で構成された第一のブラシ47a,4
7bが、軸筒50,51の各々に対応して設けられてい
る。さらに、軸筒51,52に対応して第二のブラシ4
9a,49bが設けられている。対となる形で設けられ
た各ブラシは、一対の端子のうち、一方が常に接地電位
に維持されている。電力は、各ブラシに対応して設けら
れるリード部材60,61によって与えられる。なお、
本実施形態では、端子47a,49aが接地の電位を与
える端子とされ、それらに導通接続される軸筒51が接
地の電位を与えられる共通の導通部材とされている。た
だし、配線基板57に整流回路を設けることはいうまで
もない。また、軸筒50,51,52は互いの絶縁が確
保されつつ配線基板57に電気的に接続されている。結
局、リード部材60,61に流す電流を制御すれば、配
線基板57を介して、電磁石36,37の各々に個別に
直流電流を流すことができる。このようにして、一方を
励磁、他方を非励磁にする制御、およびその励磁/非励
磁を切り換えるスイッチングの制御が実現されている。
与えられる定格電圧は12Vであるが、磁力増強のため
にそれ以上の電圧を与える構成を採用することもでき
る。また、配線基板57においてスイッチングの回路を
設け、該回路に与える電位レベルの切り換えにより、電
磁石36,37の励磁/非励磁のスイッチングをするよ
うにしてもよい。
いて当たり時期、ひいては励磁された電磁石の位置を報
知するようにしたが、以下のような方法を採用すること
も可能である。すなわち、図6に示すように、電磁石3
6,37の磁力が遊技球におよぶ範囲に対応して回転体
23と一体に設けられ、該回転体23とともに周回運動
する告知ランプ43の点灯/消灯を、電磁石36,37
の励磁/非励磁に同期させて制御する。この方法によれ
ば、励磁された電磁石がいずれであるかを示す情報が、
ダイレクトに視覚情報として与えられる。
順を説明する。図8は、主制御基板200において実行
される処理の流れを示すフローチャートである。S1〜
S4の各処理がこの順に行われる。図10は、抽選処理
(S1)の流れを示すフローチャートである。はじめ
に、始動口17への遊技球の入賞(スタート入賞)が始
動口スイッチ35において検知されることにより以降の
処理が開始される(S101)。次に、S102におい
て、保留球数=4、すなわち保留球が満タンか判断され
る。保留球が満タンでない場合には、入賞が検知された
タイミングに基づいて、抽選判定乱数が抽出される(S
103)。抽出された乱数は、判定テーブルに記憶され
た乱数値と比較され、いずれに一致するか判断される
(S104,S105)。
ROM100cに記憶・格納されている判定テーブルに
は、抽出した乱数の当否および、特別状態に当選の場合
のモード種別が定められている。モードA1に当選した
場合は、ソレノイドA(電磁石36)が励磁され、かつ
報知動作が実行される。モードA2に当選の場合には、
ソレノイドB(電磁石37)が励磁され、かつ報知動作
が実行される。他方、モードB1,B2の場合には報知
動作は実行されない。このように、抽出した乱数がはず
れ乱数以外に一致する場合に、S108においてそのモ
ード種別が判定される。そして、S109において可変
表示部11に表示させる図柄が決定されたのち、S11
0において、それらモード種別と図柄が記憶されて抽選
処理が終了する。他方、抽出乱数がはずれ乱数に一致す
る場合には、はずれ図柄が決定された後、決定されたは
ずれ図柄情報が記憶されて終了する(S106、S10
7)。
る図柄変動処理(S2)の流れを示すフローチャートで
ある。まず、S201において、図柄の変動が可能な状
態か判断される。続いて、RAM100bに記憶された
図柄情報およびモード種別情報が読み込まれる(S20
2)。これ以降に実行される可変表示部11の表示制御
は、S202において読み込まれた情報に基づいて実行
される。次のステップS203においては、RAM10
0b内に記憶された図柄情報およびモード情報のシフト
が実行される。S204においては、可変表示部11の
図柄変動が開始される。S205の図柄変動中処理は、
ランプ制御など公知の処理である。最後に、可変表示部
11における図柄変動が停止されて図柄変動処理が終了
する(S206)。
示された場合に実行される役物開放処理(S3)の流れ
を示すフローチャートである。まず、可変表示部11に
特別状態となる態様で図柄が表示されたか、すなわちチ
ャンスモード開始か判断される(S301)。YESの
場合には、RAM100bに記憶されているモード種別
情報に基づいて、電磁石36,37(ソレノイドA,B
に相当)のいずれかが励磁される(S302)。そし
て、S303において報知条件成立、すなわち図9のテ
ーブルで示したように、モードA1,A2に当選してい
るか判断される。報知条件成立の場合(YESの場合)
には可変表示部11が図5(a)に示した報知画面に切
り換えられる(S304)。このようにして、励磁され
た電磁石の位置、ひいては当たり時期の報知動作が実行
される。他方、モードB1,B2に当選の場合には、上
記報知動作は行われない。
賞口ソレノイド38が励磁されて可変入賞口10の開放
処理が実行される。そして、可変入賞口10への遊技球
の入球が検知された場合に、可変入賞口10が閉鎖され
る(S306,S307)。可変入賞口10が閉鎖され
ると、可変表示部11を用いた報知動作も終了する。可
変入賞口10が閉鎖されたのち、当たり口21、または
はずれ口22への入球が検知されたか判断される(S3
08,S310)。当たり口21への入球が検知された
場合には、権利フラグがONされて権利発生となる(S
309)。最後に、励磁されていた役物ソレノイド(電
磁石36,37)が非励磁に切り換えられて終了する。
権利発生の場合には、大入賞口開放用チャッカー19に
遊技球を入賞させるたびに大入賞口14が開放されるS
4の大当たり処理(権利中処理)が実行される。大当た
り処理に関する制御手順は、周知であるから省略する。
本発明のパチンコ遊技機4の正面模式図である。基本的
な構成についての説明は、第一実施形態をほとんど援用
できる。遊技盤3の面上には、その中央付近に液晶ディ
スプレイで構成された可変表示部11が配置されてい
る。可変表示部11の下方には、始動口17が配置され
ている。始動口17に遊技球が入球すると、その内側に
設けられたセンサが遊技球の通過を検知する。遊技球の
通過が検知されると、可変表示部11において図柄が変
動して停止にいたる。また、遊技球が入賞可能な開放状
態と、入賞不可能か、もしくは開放状態よりも入賞が困
難である閉鎖状態とを呈する可変入賞口70,70,7
1が始動口17の左右および下方にそれぞれ設けられて
いる。
遊技球が入賞した場合に、可変表示部11に表示されて
いる図柄が次々と変動され、たとえば同じ図柄が3つ並
んで停止した場合に大当たりとなる(図13参照)。具
体的には、始動口17に対応して設けられた検知スイッ
チ35の検知出力に基づいて抽選が行われる公知の抽選
処理において当選した場合に大当たりとなる。大当たり
中には、一対の可変入賞口70,70のいずれか一方の
みが数秒間開放する制御が行われる。そして、その数秒
間のうちに可変入賞口70,70に遊技球を入賞させる
ことができれば、さらに可変入賞口71が数秒間開放さ
れる。可変入賞口70,70の開放動作は、たとえば断
続的に10回繰り返される。その開放動作は、それぞれ
第1ラウンド〜第10ラウンドとして定められる。な
お、左右の可変入賞口70,70のいずれが開放される
かは、公知の乱数抽選によりランダムに決定されるた
め、遊技者が予め知ることはできないようになってい
る。
た可変入賞口70,70は、それらが開放状態および閉
鎖状態のいずれを呈しているか、台枠に取り付けられた
ガラス越しに正面側から視認不可能にする遮蔽部12に
よって覆われている。この遮蔽部12は、大当たり状態
となった場合に、その状態を制御して可変入賞口70,
70の状態を識別可能にする遮蔽制御手段によって制御
される。
大当たり状態は予め2種類が設定されている。すなわ
ち、可変入賞口70,70の状態が視認可能なスペシャ
ル大当たり(第1特別状態)、もしくは視認不可能とさ
れるノーマル大当たり(第2特別状態)のいずれかが発
生される。開放箇所が視認できる場合には、開放された
可変入賞口を狙って遊技球を発射する必要性が生じる。
他方、開放箇所が遮蔽部12に隠されているならば、勘
を働かせながら操作を行う必要がある。このように、パ
チンコ遊技機4は、状況に応じて遊技方法を変化させる
ことが要求される。
箇所に設けられ、大当たり状態(特別状態)となった場
合に、それら複数の可変入賞口70,70のうち少なく
とも1つが選択的に閉鎖状態から開放状態に移行される
ようになっている。このようにすると、開放された箇所
に向けて遊技球を発射する必要性が生じ、ひいては遊技
者の積極的な操作が必要となる。これにより、遊技方法
の画一性が低減される。本実施形態においては、始動口
17に対応して設けられた検知スイッチの検知出力に基
づいて抽選が行われる公知の抽選処理において当選し
て、可変表示部11に図柄が大当たり態様で表示された
場合に、開放条件成立となるようにプログラムされてい
る。
は、報知条件が成立した場合、遮蔽部12の遮蔽効果を
無効にする遮蔽/非遮蔽の切り換えを制御するものとさ
れる。この結果、遮蔽状態の場合には、可変表示部7
0,70の状態は視認できず、遊技者は勘を頼りに遊技
球を発射することになる。他方、非遮蔽状態の場合には
視認できるので、遊技球の発射の仕方やタイミングを図
ることも容易になる。
を模式的に表すブロック図である。大部分は、第一実施
形態の説明を援用できる。可変入賞口70,70,71
に対応して可変入賞口スイッチ81,82,83が設け
られており、これらスイッチが各入賞口への入球検知部
として機能する。また、可変入賞口ソレノイド84,8
5,86は、各可変入賞口70,70,71に対応して
設けられるとともに、その開放/閉鎖の状態変化をもた
らす。
呈する液晶パネルによって構成することができる。主制
御基板200にはLCDコントローラ120が接続さ
れ、CPU100aの命令に従って遮蔽部12を制御す
る。つまり、遮蔽制御手段である主制御基板200およ
びLCDコントローラ120は、遮蔽部12の透過/非
透過の2状態の切り換えを制御する。液晶パネルの透過
/非透過をコントロールすることにより、可変入賞口7
0,70の状態を識別できるようにすることもできる
し、識別できないようにすることもできる。また、機械
式のシャッタなどで、可変入賞口70,70を遮蔽する
方法も別例として例示できる。なお、LCDコントロー
ラ120と表示制御基板105とを兼用させることも可
能である。
ネルと、それに覆い隠された可変入賞口70,70の断
面図である。遊技盤面に対して遊技者が対峙する側を前
側、これと反対側を後側としたとき、可変入賞口70,
70の前側全体を覆い隠すように遮蔽部12(液晶パネ
ル)を配置することができる。このようにすると、可変
入賞口70,70の状態を視認できなくする効果が高
い。遮蔽部12は、台ガラス5と可変入賞口70との間
に位置するように配置される。遮蔽部12は長方板形状
をなし、その四隅が遊技盤3に取り付けられた支持部7
4,75により、遊技盤3に対して着脱可能に支えられ
ている。1つの支持部75は筒状に形成され、その内側
には、一端がLCDコントローラ120、他端が遮蔽部
12に接続された制御用および電力供給用のリード線7
6が挿通されている。リード線76は、着脱式のコネク
タ73を介して遮蔽部12に電気的に接続されている。
このようにすれば、遊技球の落下の邪魔にもなりにくい
し、コネクタ73と遮蔽部12との接続部分を遊技球の
落下の衝撃から保護できる。また、一般的なパチンコ遊
技機においては、台ガラス5は2重になっているのが普
通である。そのことを利用し、2重に設けられた台ガラ
スの間に上記遮蔽部12を設ける構造も、好適な別形態
として示せる。
晶パネルの透過/非透過状態を説明する模式図である。
非透過状態において、液晶パネル(遮蔽部12)を前方
側から見たとき、後方側に配置された可変入賞口70は
視認不能とされる。透過状態では、液晶パネルが透明、
または半透明に切り換えられて可変入賞口70を視認可
能になる。また、液晶パネルを透過状態に制御して視認
できるようにする代わりに、可変入賞口70の状態を示
す画像情報を液晶パネルに表示させる別例も採用可能で
ある。
ャートを参照しつつ説明する。実行される処理の全体
は、抽選処理、図柄変動処理、大当たり処理の順に示す
ことができる(図8を援用できる)。まず図19に、抽
選処理の詳細な流れを示す。各ステップS601〜S6
10までの処理の流れは、第一実施形態での抽選処理
(S1)(図10参照)での説明を援用できる。
いては、図17に模式的に示す当たり判定用テーブルが
使用される。この判定用テーブルに示すように、抽出し
た乱数によってスペシャル大当たりとするか、ノーマル
大当たりとするか、はずれとするか、その種別が判定さ
れる。S608で判定される大当たり種別は、遮蔽部1
2を制御して大当たり中に可変入賞口70,70の状態
を視認させるか否かを決定するものである。スペシャル
大当たりに当選した場合には、大当たり中において、遮
蔽部12の遮蔽効果が無効にされて可変表示部70,7
0の開放/閉鎖状態が視認可能とされる。他方、ノーマ
ル大当たりでは、遮蔽部12が非透過となるように制御
される。上記のような判定用テーブルはROM100c
に記憶されている。スペシャル大当たりに当選した場合
には、S609の大当たり図柄決定のステップにおい
て、たとえば“777”などの奇数揃い図柄が大当たり
図柄として選択される。ノーマル大当たりに当選した場
合は偶数揃い図柄が選択される。
のち、続くステップS611において、大当たりが発生
となった際の第1ラウンド目の開放パターンを決定する
ための処理が実行される。この処理は、可変表示部11
に図柄が揃って大当たり発生となった場合に、まず左右
の可変入賞口70,70のうちいずれを何秒間開放する
か決定するための処理であり、図18に模式的に示す開
放パターン判定用テーブルを用いた公知の乱数抽選によ
り行われる。図18の開放パターン判定用テーブルに示
すように、対となる形で設けられた可変入賞口70,7
0のうち、いずれが何秒間開放されるか、乱数によって
ランダムに決定されるため、遊技者はこれを知り得な
い。テーブルから選択された開放パターンは、RAM1
00bに記憶される(S612)。記憶された開放パタ
ーン情報は、大当たり発生後、第1ラウンド目の可変入
賞口70の開放処理が実行される際に読み出されて使用
される。なお、抽選処理に続いて行われる図柄変動処理
は、第一実施形態における図柄変動処理をそのまま援用
できるので省略する。
れを示す。まず、可変表示部11に停止した図柄が大当
たり図柄であるか否か判断され(S801)、続いてそ
の大当たりがスペシャル大当たりであるか否か判断され
る(S802)。スペシャル大当たりである場合には報
知条件成立とされ、遮蔽部12である液晶パネルが透過
状態になるよう制御される。ノーマル大当たりの場合に
は、非透過状態のままとされる。ただし、大当たり中以
外の通常時において、液晶パネルは非透過状態および透
過状態のいずれであってもよく、大当たり発生となって
初めて透過/非透過の各状態が制御されるようにすると
よい。なぜなら、可変入賞口70,70が開放されない
ときには、遮蔽部12の状態は問題とされないからであ
る。
選処理において選択され、RAM100bに記憶されて
いた第1ラウンド目の開放パターンが読み込まれる。そ
して、CPU100aにおいて所定の開放タイミング
(これは、予めプログラムされた時間)となったことが
判断された場合に、左右の可変入賞口70,70のうち
いずれかが、読み出された開放パターンに基づいて所定
時間だけ開放される(S805,S806)。
ウンドにおいて左右の可変入賞口70,70のいずれか
に遊技球が入賞しているか否か判断される。RAM10
0bの所定領域に入賞フラグがONに記憶されるのは、
左右の可変入賞口70,70に遊技球が入賞した場合で
あり、そのフラグがOFFに記憶されるのは始動口17
の下方に設けられた可変入賞口71(図13参照)に遊
技球が入賞した場合とされる。さらに、第1から第10
までの各ラウンドにおいて、可変入賞口71は、入賞フ
ラグがONされているときにのみ開放されるようになっ
ている。
賞フラグはOFFに記憶されている。入賞フラグがOF
Fである場合には、続くステップS808において可変
入賞口70,70に遊技球が入賞したか判断される。入
賞が検知された場合には、入賞フラグがONされる。そ
して、左右の可変入賞口70,70の開放パターンを現
在進行中のラウンドと異ならせるために、開放パターン
決定用乱数が抽出されて、図18に示した開放パターン
判定用テーブルに基づいて次回ラウンドの開放パターン
が新たに選択・決定される(S810)。そして、RA
M100bの開放パターン記憶領域において、開放パタ
ーン情報が書き換えられる形で記憶される(S81
1)。書き換えられた開放パターン情報は、次回のラウ
ンドにおける開放パターン読込のステップ(S804)
にて読み込まれる。
ると判断された場合は開放パターンの書き換え処理は実
行されない。すなわち、毎回ランダムに開放されている
と、液晶パネルが非透過状態に制御されるノーマル大当
たりの場合、遊技者の勘がはずれる結果、開放した可変
入賞口70に遊技球が全く入賞しない場合がある。それ
が毎ラウンド重なると、遊技者にとって非常に不利であ
る。そうならないために、本発明のパチンコ遊技機4に
おいては、開放された可変入賞口70に入賞しなかった
場合、次のラウンドは前回と同じ箇所の可変入賞口70
が開放されるようにプログラムされている。
は、S812において閉鎖タイミングであると判断さ
れ、開放中の可変入賞口70は閉鎖状態に移行される
(S813)。開放時間は、主制御基板200に設けら
れたタイマ回路(図示せず)により計測されるようにす
ることができ、タイムアップしたことがCPU100a
に判断されるようにするとよい。続くステップS814
においては、開放回数、すなわちRAM100bに記憶
されているラウンド数がインクリメント処理される。続
くステップS815において、始動口17の下方に配置
された可変入賞口71を開放させるか否か判断される。
すなわち、入賞フラグがONされているか判断される。
すなわち、入賞フラグがONされている場合には、可変
入賞口71が5秒間開放される(S816)。そして、
入賞フラグがOFFされる(S817)。続くステップ
S818において、開放回数=10となったか判断され
る。YESの場合には、S819において液晶パネルが
非透過状態に切り換えられて大当たり処理終了となる。
開放回数=10でない場合には、S804に進み、新た
なラウンドが開始される。
4についていえば、図21に示すような構成のパチンコ
遊技機4’に改造することも可能である。図21のパチ
ンコ遊技機4’は、遮蔽部12を有さないが、遊技球が
特定の入賞口(可変入賞口70,70)に導かれやすく
なる指針を示す遊技情報が報知されるスペシャル大当た
りと、その遊技情報が報知されないノーマル大当たりの
いずれかが発生する点に変更はない。大当たり状態が発
生された場合に、遊技盤3上の複数箇所に設けられた複
数の可変入賞口70,70のうち少なくとも1つが選択
的に閉鎖状態から開放状態に移行するように制御される
点も同様である。
70,70は遮蔽されていないので常に視認できる。こ
のパチンコ遊技機4’は、開放される予定の可変入賞口
の位置が、開放される以前に報知されるように構成され
ている。つまり、遊技球が可変入賞口70,70に導か
れやすくなる指針を表す遊技情報とは、開放される可変
入賞口70,70の遊技盤3上での位置を示す情報とさ
れる。開放される可変入賞口の位置を示す遊技情報が報
知されれば、その位置を狙って遊技球を予め発射してお
けばよいことになり、可変入賞口70,70に遊技球が
入賞しやすくなる。開放位置を報知するための開放位置
報知手段としては、表示部28を用いることができる。
スペシャル大当たり状態では、報知される遊技情報に基
づいた遊技方法を実行することにより、ランダムに開放
する可変入賞口70,70に遊技球を入賞させることが
容易になる。他方、ノーマル大当たりでは、上記遊技情
報は報知されない。このようにパチンコ遊技機4’は、
状況に応じた遊技方法が必要とされている。
て、可変入賞口70,70の開放箇所(開放位置も概ね
同義)および開放時間は、図18に示した判定テーブル
を用いる公知の乱数抽選により決定される。その処理
は、図14に示した主制御回路100において、ROM
100cに記憶されているプログラムに従い、RAM1
00bをワークエリアとしてCPU100aにより実行
されるものである。なお、開放パターンおよび開放時間
は、同一の抽出乱数により決定されてもよいし、異なる
乱数の抽出・判定処理により決定されてもよい。このよ
うにして決定された開放箇所および開放時間は、RAM
100bの所定エリア(開放箇所・開放時間メモリ)に
記憶される。つまり、CPU100aは、開放箇所選択
決定手段および開放時間選択決定手段であり、RAM1
00bは選択決定された情報の記憶手段となる(これ
は、実施形態2−1も同様)。
・開放時間メモリから読み出された情報に基づいて遊技
情報が表示部28に表示される。図21および図22に
示すように、表示部28は可変表示部11に兼用されて
いる。表示部28を可変表示部11に兼用させれば、コ
ストアップにもならない。図23および図24は、その
表示部28の表示例を示している。開放される可変入賞
口70,70についての情報(遊技情報)は、文字、図
柄、色彩、明暗などの視覚情報として表示される。本実
施形態では、可変入賞口70,70は、表示部28の左
右に配置されており、開放される可変入賞口が左右のい
ずれであるかが遊技者に識別可能となるようにしてい
る。
を指示する矢印にて報知するようにしている。これによ
り、遊技者は開放される可変入賞口の位置を速やかに知
ることができる。また、矢印の替わりに「右」「左」
「下」等の文字情報で報知する別例も示せる。また、開
放箇所を報知すると同時に、開放されるタイミングが報
知されるようにしてもよい。つまり、可変入賞口70,
70が開放されるまでの残り時間を表示部28に表示さ
せる。さらには、開放されたあとに、あとどれだけの時
間で閉鎖されるか、その閉鎖タイミングが報知されるよ
うにしてもよい。この場合、表示部28は開放・閉鎖タ
イミング報知手段となりうる。可変入賞口70,70が
開放されてから閉鎖されるまでの時間は、図18の判定
テーブルを用いた抽選によって予め定められている。な
お、このような視覚情報と同期して、スピーカ45を用
いた音声情報による報知を行うようにすると尚よい。
ーチャートをそのまま援用できる。異なるのは、液晶パ
ネルの制御(S802,S819)の替わりに、表示部
28を制御する報知処理が実行される点である。主制御
回路100にて実行された処理の結果に応じた制御信号
が表示制御基板105に出力されることにより、表示制
御基板105において表示部28の制御が実行される
(図14参照)。
機9は、中央始動口77または可変始動口78,78に
遊技球を入賞させることにより、可変表示部11に大き
く表示されるメイン図柄が次々と変動表示され、たとえ
ば同じ図柄が3つ並んで停止した場合に大当たりとな
る、いわゆるセブン機として構成されている。大当たり
となった場合には大入賞口87が開放し、遊技球を容易
に入賞させることができるようになる。図柄とは、文字
(数字を含む)、図形などの視覚情報すべてを概念に含
む。なお、入賞とは、始動口に入球すること、あるいは
始動口を通過すること、入賞口に入球することなどの概
念を全て含む。
より、同じく可変表示部11に、メイン図柄よりも小さ
く表示されたサブ図柄が変動を開始する。たとえば、サ
ブ図柄が”77”と表示された場合に、可変始動口7
8,78のうちいずれかが閉鎖状態から開放状態に移行
する。可変始動口78,78において遊技球の入賞が検
知されれば、可変表示部11に表示されるメイン図柄が
変動するとともに、一定数の賞球が払い出される。すな
わち、これら可変始動口78,78は、中央始動口77
と同種類の入賞口として構成されている。賞球に関して
言えば、たとえば可変始動口78,78の賞球数を等し
くし、大入賞口87とは異ならせるという方法が例示で
きる。なお、可変始動口78,78は2箇所以上設ける
ことができ、それらの開放条件が成立した場合、少なく
とも1つが選択的に開放状態に移行するように制御され
る。
示画面の具体例を示す。可変表示部11には、メイン図
柄とサブ図柄とが表示される。メイン図柄は最も大きく
示される図柄であり、図示されているように”777”
と表示されると大当たりとなる。メイン図柄は、中央始
動口77および可変始動口78,78のいずれかに遊技
球が入賞した場合に変動が開始される。図柄が停止する
よりも前に再度入賞が検知された場合に、図柄変動の”
保留球”として記憶されるようにする技術は良く知られ
ている。保留球の数は、保留ランプ92を用いて表示さ
れる。
に確保されたサブ図柄表示領域90に小さく表示される
図柄である。サブ図柄表示領域90に、”77”あるい
は”33”と表示された場合に、遊技盤3における左右
の領域の一箇所ずつに設けられた可変始動口78,78
のうち一方のみが開放する。サブ図柄は、サブ始動口7
9を遊技球が通過した場合に変動が開始される。メイン
図柄の場合と同様に、保留球機能も設けられている。な
お、可変始動口78,78のいずれが開放するのかは、
公知の乱数抽選によりランダムに決定される。また、本
実施形態においては、サブ図柄表示領域90および保留
ランプが可変表示部11に兼用されている。表示装置を
兼用のものとすれば、コストを低減できる。
る確率は予め定められているので、より多くの遊技球を
中央始動口77に入賞させ、メイン図柄をより多く変動
表示させた方が遊技者にとって有利である。サブ図柄を
より多く変動表示させ、より多くの遊技球を可変始動口
78,78に入賞させることについても同様である。可
変始動口78,78はランダムに開放されるようになっ
ており、遊技者が予め知ることはできない。しかし、所
定条件が成立した場合にのみ、可変始動口78,78の
いずれが開放されるのか、開放される前にその位置が報
知される。
が”77”と表示された場合、ナビ表示領域89に、開
放する予定の可変始動口が右側か、あるいは左側か矢印
によって示される。さらに、あと何秒後に開放されるの
かが遊技者に対して報知される。そのため、遊技者にと
ってはより一層狙い打つことが容易となる。このよう
に、遊技者が意図して特定の位置を狙い打つような、状
況に応じた遊技操作が必要とされている。なお、ナビ表
示領域89についても、可変表示部11に兼用されてい
る。
ば、前述の実施形態での説明を概ね援用できる。中央始
動口77、可変始動口78,78、サブ始動口79の各
々に対応して遊技球の通過を検知するためのスイッチが
設けられることはもちろんである。また、可変始動口7
8,78は、ソレノイドによって、開放/閉鎖の各状態
に変動される。
いて、可変始動口78,78の開放箇所が報知される状
態は、スペシャル確率変動状態とされる。たとえば従
来、特定図柄で大当たりすると、その大当たり終了後か
ら次回の大当たりまで大当たり確率が高くなる、いわゆ
る”確率変動状態”と呼ばれる遊技者に有利な特別状態
を発生させることができるセブン機がある。パチンコ遊
技機9も同様に構成されており、大当たりした図柄によ
ってその大当たり終了後に、そのような特別状態が発生
する。さらには、その特別状態(確率変動状態)の中で
も、第1特別状態(スペシャル確率変動状態)と第2特
別状態(ノーマル確率変動状態)とに分類されている。
は、可変始動口78,78の開放するタイミングおよび
/または箇所(左右いずれか)の報知はされない。報知
動作は、特定図柄で大当たりが発生した場合にその大当
たり終了後に開始される特別遊技状態中にのみ行われ
る。たとえば、メイン図柄が3つ並んで大当たりとなっ
たときの分類を以下のとおりにする。 ・ノーマル大当たり:大当たり後に確率変動状態が生じ
ない大当たり(同一偶数数字が3つ並んで大当たりとな
った場合)。 ・ノーマル確率変動大当たり:大当たり後に確率変動状
態が生ずるが、確率変動中に報知動作は行われない大当
たり(1、5および9の数字のいずれかが3つ並んで大
当たりとなった場合)。 ・スペシャル確率変動大当たり:大当たり後に確率変動
状態が生じ、かつ確率変動中に報知動作が行われる大当
たり(3または7が3つ並んで大当たりとなった場
合)。
りが発生し、かつその大当たりの種類が特定の種類(ス
ペシャル確率変動大当たり)のときにタイミング報知手
段および/または開放位置報知手段による報知動作が行
われる。また、サブ始動口79への入賞が検知された場
合には、その検知信号を受信したタイミングに基づい
て、図示しない乱数発生器よりサブ図柄当たり判定用の
乱数が1つ抽出される。乱数は、たとえば0〜99まで
の整数値とすることができる。抽出乱数が当たり乱数で
あるか否かの判定処理がCPU100aにて実行され
る。抽出乱数が、当たり乱数であると識別された場合に
は、その抽出乱数がどのような値であるかの識別処理が
CPU100aにて実行される。その識別結果により、
左右いずれの可変始動口が開放されるか決定される。な
お、可変始動口78,78が開放される時間は、抽選処
理終了後にRAM100bに記憶されるので、それらが
閉鎖状態に移行するタイミングも同時に定められる。
に、開放状態から閉鎖状態へ移行するタイミングを報知
することができる。すなわち、可変入賞口78,78が
閉鎖状態および開放状態のうち一方から他方の状態に移
行するタイミングを示す情報が、報知される遊技情報と
される。タイミングを報知するためのタイミング報知手
段が可変表示部11に含まれるナビ表示部89とされる
(図26参照)。ナビ表示部89には、可変始動口7
8,78のいずれかが開放された後には、閉鎖されるま
での残り時間がカウントダウン形式にて表示される。つ
まり、ナビ表示部89は、開放タイミング表示と閉鎖タ
イミング表示とが交互に自動的に切り替わるように制御
される。
分類すると図27のように示せる。なお、サブ図柄の当
たりパターンは”33or77”とされるが、いずれを
表示させるかは、上記当たり乱数の識別処理が終了した
のちに、新たに乱数による抽選によって行われるように
してもよいし、たとえば左の可変始動口78が開放する
ことが決定された場合には”33”、右の場合には”7
7”を表示させるようにしてもよい。
柄と大当たりの種類が対応しているが、大当たり図柄に
関係なく別途抽選処理が実行されて、大当たりの種類が
決定されるようにしてもよい。また、図27に示したプ
ログラムパターン以外にも、開放位置報知手段とタイミ
ング報知手段とを個別に作動させてもよい。たとえば、
ノーマル確変時には開放箇所(位置)あるいは開放(閉
鎖)タイミングのいずれか一方が報知されるようにし、
スペシャル確変時には両方が報知されるようにする。す
なわち、複数種類、たとえば3種類の大当たりの各々に
対応して、開放位置報知手段およびタイミング報知手段
を個別に作動させるか否かを設定することができる。
実行され、その抽選処理結果に応じて開放位置報知手段
および/またはタイミング報知手段が作動するようにし
てよい。この抽選を行うために始動口を設け、その始動
口のセンサにおける検知に基づいて乱数を抽出し、判別
を行うようにすることができる。あるいは、その始動口
と上記した大当たり抽選のための中央始動口77とを一
体とし、その始動口内に異なる2種類の検知スイッチを
設けるという形態も採用できる。その場合、一方が大当
たり抽選用で、他方が開放位置報知手段および/または
タイミング報知手段を作動させるための抽選用とする。
順を説明する。まず図28に、本発明のパチンコ遊技機
9にておいて実行される処理を概略的に示す。なお図2
8においては、これらのステップST1〜ST5まで
が、図示された順序にて実行されるというものではな
い。以下、これらの処理をさらに詳しく説明する。
いていえば、前述の実施形態の説明を概ね援用できるの
で省略する。これは、メイン図柄変動処理(ST2)に
ついても同様である。メイン図柄抽選処理においては、
抽出乱数に基づいて大当たり図柄および大当たり種別
(ノーマル大当たり、ノーマル確変大当たり、スペシャ
ル確変大当たり)が識別される。そして、それら図柄情
報および大当たり種別情報が記憶される。記憶された情
報は、各部を制御する制御基板への制御信号を出力する
ために使用される。
詳細な流れを示す。まず、ST51においてメイン図柄
が停止し、大当たり図柄と一致したか否か判断される。
YESの場合、ST52において、ナビフラグがONの
状態か否か判断される。これは、該大当たりが生じる以
前の状態を識別しているものであり、その状態とは主制
御回路100のRAM100bに記憶されており、CP
U100aにより判断される(状態識別手段)。該大当
たりが生じる以前にスペシャル確変状態であった場合、
ナビフラグがONに記憶されている。ナビフラグがON
の状態であると判断された場合に、続いてST53にお
いてナビフラグがOFFに改めて記憶される。続いて、
大当たり中の大入賞口の開放動作や、表示制御に関する
処理が実行される(ST54)。ST55において、大
当たりが終了したと判断された場合、スペシャル確変フ
ラグがONされているか否か判断される(ST56)。
スペシャル確変フラグがONされていた場合には、続い
てナビフラグがONされる(ST57)。スペシャル確
変フラグは、スペシャル確変大当たりが開始されるとと
もにONされて、RAM100bに記憶されるフラグで
ある。このように、開放位置報知および/またはタイミ
ング報知は、パチンコ遊技機9に大当たりが生じ、かつ
それが特定の大当たりの場合に作動可能なモードとして
設定される。
3)の詳細な流れを示す。ST301〜ST305まで
は、メイン図柄抽選処理(ST1)の場合と同様に、前
述の実施形態の説明を援用できるので省略する。ST3
05において、サブ図柄の抽選処理で抽出された乱数が
当たり乱数と一致すると判断された場合には、ST30
7で当たり図柄が決定され、ST308〜ST310
で、その抽出された乱数がどのような情報を含む当たり
乱数であるのかという識別処理がCPU100aにて実
行される。すなわち、表示させる当たり図柄の判別処理
(ST307)、サブ図柄の変動時間の判別処理(ST
308)、可変始動口の開放時間の判別処理(ST30
9)、および可変始動口の開放箇所の判別処理(ST3
10)の各処理が順次的に実行される。これらの処理
は、図27に示したプログラムパターンに基づいて作成
された乱数抽選判定用テーブルを用いる抽選処理であ
る。これらの処理結果は、サブ図柄表示情報としてRA
M100bに記憶される(S311)。
4)の詳細な流れを示す。まず、サブ図柄の変動が可能
な状態か否か判断され(ST401)、続いて前述した
ステップ、ST311にてRAM100bに記憶された
情報が読込まれる(ST402)。そして、続くステッ
プST403においては、ST311にて記憶された情
報のシフトが実行される。これらの処理は、メイン図柄
変動処理の場合と同様のステップを経て実行される。続
くステップST404においては、可変始動口78,7
8の開放位置および開放タイミングの報知動作が実行さ
れるために必要なナビフラグがONに記憶されているか
否かの判断が実行される。ナビフラグがONの場合に
は、可変表示部11のナビ表示領域89における、開放
位置および開放タイミングの表示が開始される(ST4
05)。ST406においてサブ図柄の変動が開始され
ることに同期して、開放位置および開放タイミングの報
知処理が実行され、結果がナビ表示領域89に次々と表
示される(ST407)。所定時間が経過すると、サブ
図柄の変動が停止される(ST408)。サブ図柄の変
動が停止され図柄が表示されるとともに、ナビ表示中で
あるか否か判断され(ST409)、ナビ表示中である
場合にはナビ表示が停止され(ST410)、1サイク
ルのサブ図柄変動処理が終了する。
したが、本発明の技術的内容がそれぞれの実施形態ごと
に独立しているわけではなく、各実施形態に開示されて
いる概念を自由に組合せて実施することは当然可能であ
る。
態1)。
式的に表すブロック図。
る図。
ローチャート。
流れを示すフローチャート。
形態2−1)。
模式的に表すブロック図。
された可変入賞口の断面図。
式図。
形態2−2)。
形態3)。
ト。
ト。
ト。
Claims (10)
- 【請求項1】 遊技者にとって不利な普通状態と、該普
通状態よりも相対的に有利な特別状態とを発生させるパ
チンコ遊技機において、 前記特別状態は、遊技球が特定の入賞口に導かれやすく
なる指針を示す遊技情報が報知される第1特別状態と、
その遊技情報が報知されない第2特別状態とを含み、所
定条件が成立した場合に、それら複数の特別状態のうち
いずれか1状態を選択的に発生させる特別状態選択発生
手段を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 【請求項2】 受け入れた遊技球を当たり口およびはず
れ口のいずれかに導く振り分け用役物と、該振り分け用
役物において遊技球が前記当たり口に導かれる当たり時
期を報知する報知手段と、所定の報知条件が成立した場
合に、前記報知手段を制御して前記当たり時期の報知動
作を行わせる報知制御手段とを備えたことを特徴とする
パチンコ遊技機。 - 【請求項3】 受け入れた遊技球を前記特定の入賞口で
ある当たり口およびそれ以外であるはずれ口のいずれか
に導く振り分け用役物と、該振り分け用役物において遊
技球が前記当たり口に導かれる当たり時期を報知する報
知手段と、前記第1特別状態となった場合に、前記報知
手段を制御して前記当たり時期の報知動作を行わせる報
知制御手段とをさらに備える請求項1記載のパチンコ遊
技機。 - 【請求項4】 前記特定の入賞口は、遊技球が入賞可能
な開放状態と、入賞不可能か、もしくは前記開放状態よ
りも入賞が困難である閉鎖状態とを呈する可変入賞口と
して設けられるとともに、前記特別状態が発生された場
合に前記閉鎖状態から前記開放状態に移行するように制
御される請求項1記載のパチンコ遊技機。 - 【請求項5】 前記遊技情報は、前記可変入賞口が前記
閉鎖状態および前記開放状態のうち一方から他方の状態
に移行するタイミングを示す情報とされ、そのタイミン
グを報知するためのタイミング報知手段を備える請求項
4記載のパチンコ遊技機。 - 【請求項6】 前記可変入賞口は遊技盤上の複数箇所に
設けられており、前記特別状態が発生された場合に、そ
れら複数の可変入賞口のうち少なくとも1つが選択的に
前記閉鎖状態から前記開放状態に移行するように制御さ
れる請求項4記載のパチンコ遊技機。 - 【請求項7】 前記遊技情報は、開放される前記可変入
賞口の遊技盤上での位置を示す情報とされ、その開放位
置を報知するための開放位置報知手段を備える請求項6
記載のパチンコ遊技機。 - 【請求項8】 前記可変入賞口が開放状態および閉鎖状
態のいずれを呈しているか台枠に取り付けられたガラス
越しに視認不可能にする遮蔽部と、前記第1特別状態に
おいて、前記遮蔽部を制御して前記可変入賞口の状態を
識別可能にする遮蔽制御手段とをさらに備える請求項4
記載のパチンコ遊技機。 - 【請求項9】 前記可変入賞口は遊技盤上の複数箇所に
設けられ、前記特別状態においてそれら複数の可変入賞
口のうち少なくとも1つが選択的に前記閉鎖状態から前
記開放状態に移行するように制御される請求項8記載の
パチンコ遊技機。 - 【請求項10】 遊技球が入賞可能な開放状態と、入賞
不可能か、もしくは前記開放状態よりも入賞が困難であ
る閉鎖状態とを呈する可変入賞口と、該可変入賞口が開
放状態および閉鎖状態のいずれを呈しているか台枠に取
り付けられたガラス越しに視認不可能にする遮蔽部と、
所定の報知条件が成立した場合に、前記遮蔽部を制御し
て前記可変入賞口の状態を識別可能にする遮蔽制御手段
とを備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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