JP2003047321A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2003047321A
JP2003047321A JP2001238832A JP2001238832A JP2003047321A JP 2003047321 A JP2003047321 A JP 2003047321A JP 2001238832 A JP2001238832 A JP 2001238832A JP 2001238832 A JP2001238832 A JP 2001238832A JP 2003047321 A JP2003047321 A JP 2003047321A
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Japan
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driver
seat
floor
front mask
combine
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Application number
JP2001238832A
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English (en)
Inventor
Shoichi Sato
昇一 佐藤
Seiji Kubo
誠二 久保
Naoya Ikeda
直哉 池田
Kozo Kitayama
浩三 北山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面19を運転座席17に座した運転者の足
の置き場として広く使用することができる上に、刈取部
3で発生した穀稈の粉塵や藁くずが運転操作部4の床面
19上に飛来して運転者の足元にかかるのを遮断できる
ものとなす。 【解決手段】 機台2、刈取部3、運転操作部4を備
え、この運転操作部4が運転座席17、床面19、ステ
アリングコラム20を有する構造となされたコンバイン
において、運転操作部4の床面19の最前部に、床面1
9高さ位置の左右巾がこの床面19の略全巾に及ぶ寸法
となされ且つ上縁部39f高さが運転座席17の座面と
略同一か若しくはそれよりも高くなされたフロントマス
ク39を設けた構成となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体の走行中、植
生した穀稈を刈り取りながら脱穀し、その穀粒を収穫す
るものとしたコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】機台前方に刈取部を、そして機台前部の
左右一側で刈取部のやや後寄り横方に機台前方に運転操
作部を備えており、この運転操作部が、この操作部の後
部に運転座席を有し、この運転座席の前方に左右巾が運
転座席の全巾に概ね合致された床面を形成されると共
に、この床面の前寄り箇所の概ね巾中央部に比較的小さ
な巾のステアリングコラムを立設されるほか、この床面
の機台巾中央側の側縁に沿って床面より適当に高くなさ
れたサイドコラムを形成された構造となされているコン
バインは存在している。
【0003】上記コンバインの使用においては運転者は
運転座席に座して左右の足をステアリングコラムと運転
座席との間の床面上とか、ステアリングコラムの左右側
の床面上に置くようにする。この際、ステアリングコラ
ムが比較的巾狭であるため、運転者は床面を足置き場所
として広く使用することができ、窮屈な思いをすること
なく運転することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記コンバインで穀稈
を収穫する際、刈取部は、機体の進行中に、植生した穀
稈を引き起こし、刈り取り、刈り取った穀稈を後方の脱
穀部へ搬送するように作動するのであり、この作動中、
刈取部では穀稈の粉塵や藁くずなどが発生し舞い上が
る。これら粉塵や藁くずなどは、運転者の良好な操作性
を維持する上で、運転操作部に向って流れ込まないこと
が望まれる。
【0005】しかし、上記従来のコンバインではステア
リングコラムが比較的小さな巾となされているため、ス
テアリングコラムは上記粉塵や藁くずなどの飛来を阻止
する上で有効に作用するものとならず、それら粉塵や藁
くずは風向きによっては運転操作部の床面上に多く流れ
込み、運転者の足元にかかるなどの問題が生じている。
【0006】本発明は、運転操作部の床面を足置き場と
して広く使用できる構造を維持した上で上記問題点を解
消することのできるコンバインを提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、請求項1に記載したように、機台前方
に刈取部を昇降可能に支持し、そして機台前部の左右一
側で刈取部のやや後寄り横方に運転操作部を備え、この
運転操作部が後部に運転座席を有し、この運転座席の前
方に左右巾が運転座席の全巾に概ね合致された床面を形
成し、この床面の前寄り箇所の概ね巾中央部に当該床面
に対し比較的小さな巾のステアリングコラムを立設され
た構造となされているコンバインにおいて、運転操作部
の床面の最前部に、床面高さ位置の左右巾がこの床面の
略全巾に及ぶ寸法となされ且つ上縁部高さが運転座席の
座面と略同一か若しくはそれよりも高くなされたフロン
トマスクを設けた構成となす。
【0008】この発明によれば、床面に対し比較的小さ
な巾のステアリングコラムが、運転座席に座した運転者
の足の置き場として床面を広く使用することを可能とな
すと共に、フロントマスクは刈取部で発生した穀稈の粉
塵や藁くずが運転操作部の床面上に飛来して運転者の足
元にかかるのを効果的に遮断するものとなり、運転者の
良好な操作性が確保される。
【0009】上記発明は次のように具体化するのがよ
い。即ち、請求項2に記載したように、フロントマスク
が上方へ向かうに伴って後方へ変位するように傾斜され
ており、刈取部の分草板の先端が運転座席に座した運転
者によりフロントマスクの上縁上を透して目視される構
成となす。これによれば、穀稈の刈取収穫中、運転者は
運転座席に座した状態のまま、分草板の先端を目視しな
がらこれを穀稈の条列に対して位置合わせする際に、フ
ロントマスクは何ら障害とならないものとなり、運転者
による良好な操作性が維持されるのである。
【0010】また請求項3に記載したように、フロント
マスクの左右側縁が後方へ向けて屈曲され且つ、フロン
トマスクを真横から見たときに、運転座席の座面高さに
概ね合致した高さとなされたステアリングコラムの前面
部の上下方向全範囲においてこの前面部よりも後側に位
置されている前記フロントマスクの側縁となした構成と
なす。これによれば、フロントマスクの後方で且つステ
アリングコラムの前面部より前方となる空間は雨水が降
り落ち難い状態となるほか機体洗浄時における前方から
の射水がかかり難い状態となる。
【0011】また請求項4に記載したように、フロント
マスクとステアリングコラムの前面部との間に電装品の
組み込まれた電装箱を装着した構成となす。これによれ
ば、フロントマスクとステアリングコラムとの間に形成
された空間の有効利用が図られるのであり、この際、電
装品はフロントマスクやステアリングコラムで水侵入に
対し効果的に保護されると共に過熱環境に曝され難くな
り、故障や誤作動の発生を抑制されるものとなる。
【0012】また請求項5に記載したように、運転座席
に座した運転者が左右の足を床面上に置いた状態の下
で、フロントマスクをその正面から見たとき、フロント
マスクが運転者の左右の膝を覆った状態となるようにフ
ロントマスクの形状を定めた構成となす。これによれ
ば、刈取部の発生した粉塵や藁くずが運転者の足元にか
かる現象が一層効果的に阻止されるようになる。
【0013】さらに請求項6に記載したように、運転操
作部の床面の機台巾中央側の側縁に沿って当該床面より
適当に高く形成されたサイドコラムの床面側の側面壁を
なす縦向き側面板を前方へ延長させた延長面部を形成
し、この延長面部の前縁部をフロントマスクの機台巾中
央側の側縁の内側へ入り込ませた構成となす。
【0014】この発明によれば、運転操作部の床面は前
部をフロントマスクで覆われ、且つ刈取部側の側部をサ
イドコラムや縦向き側面板の延長面部で覆われるものと
なるため、刈取部の発生した粉塵や藁くずが運転操作部
の床面上に流れ込む現象はさらに厳密に阻止されるもの
となり、またフロントマスクとステアリングコラムの間
の空間の水遮断性がさらに向上するものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図8は本発明に係るコンバ
インに関するもので、図1は右側面図、図2は正面図、
図3は運転操作部の側面図、図4は運転操作部の正面
図、図5は運転操作部の平面図、図6は運転操作部の斜
視図、図7は運転操作部のフロントカバーの斜視図、図
8は運転操作部のフロントマスクの斜視図、図9はステ
アリングコラム上部周辺を示す図である。
【0016】図1及び図2において、1は左右一対のク
ローラ走行装置1a、1bからなる走行部、2は走行部
1に支持された機台、そして、3は機台2の前方に設け
た刈取部である。そして機台2上の前部右側で刈取部3
のやや後寄り横方に運転操作部4を設け、刈取部3の後
側に脱穀部5及び排藁処理部6を設け、運転操作部4の
後側に穀粒タンク7を設けている。なお、5cは脱穀部
5内に設けられた扱胴である。
【0017】刈取部3は分草板9、穀稈引起こし装置1
0、掻込み装置11、刈刃装置12及び後向き搬送部1
3を備えており、これら全体が機台2に支持された刈取
主フレーム14を介して横向き支点軸15回りへ上下揺
動可能となされている。
【0018】この際、穀稈引起こし装置10は左右方向
上の3カ所に配置された3つの引起こし部10a、10
b、10cからなり、各引起こし部10a、10b、1
0cは圃場に植立した各穀稈条列に対して斜め後上り方
向へ単列状に配列されたタインt群で穀稈を引き起こす
ものとなされる。掻込み装置11は刈刃装置12で刈り
取られた穀稈を刈刃装置12の左右巾中央へ掻き集めて
後向き搬送部13へ送り込むもので、上下配置された2
つのベルト掻込み部11a、11aと、左右一対のスタ
ーホイールを有するホイール掻込み部11cなどからな
る。後向き搬送部13は刈刃装置12で刈り取られた刈
取穀稈の株元部を脱穀部5の扱室入り口へ向けて挟持搬
送する株元側挟持搬送部13aと、その刈取穀稈の穂先
部をフィードチェーン5aへ向けて係止搬送する穂先側
係止搬送部13bとを具備したものとなされる。
【0019】上記の如く形成されたコンバインは、走行
部1の作動により走行し、機体の前進中に分草板9が植
立穀稈の条列間を移動して隣接した条列穀稈の絡みを解
し、次に穀稈引起こし装置10が、上方へ移動されるタ
インtによりその対応した条列穀稈を引き起こし、次に
刈刃装置12がこのように引き起こされた穀稈の株元を
切断し、次に後向き搬送部13がこうして刈り取られた
刈取穀稈を後向き斜め上方へ搬送して脱穀部5に送り込
み、次に脱穀部5がこの送り込まれた刈取穀稈を脱穀す
ると共に脱穀により得られた穀粒や藁片などの混合物を
選別して精粒を選り出し、この選り出した精粒を穀粒タ
ンク7へ向けて送り出し、一方では排藁処理部6が前記
脱穀により生成された排藁を送り込まれてこれを寸断す
る等の処理を行うように作動する。
【0020】次に上記運転操作部4について、さらに図
3〜図8をも参照して詳細に説明する。17は箱形のシ
ートコラム18を介して機台2上の適当高さ位置に固定
された運転座席で脱穀部5の前方右側に位置させてあ
る。ここに、シートコラム18はコンバインの各部に動
力を供給するためのエンジンを包囲するものとなされて
いる。運転座席17は左右一対のクローラ走行装置1
a、1bの接地部mの前後方向長さの前端部の上方に配
置するのであり、このように配置することにより、走行
面の凹凸に対して運転座席17が上下揺動し難くなった
り上下揺動の際の衝撃を受け難くなる。19は運転座席
17の前側に形成された床面であり、この床面19の表
面には図1に示すように滑り止め溝の形成されたゴムマ
ット21が敷かれている。20はステアリングコラムで
あり、図3に示すようにステアリングコラム20の左右
側の床面部分19aは緩やかな傾斜状となされている。
そして、ステアリングコラム20前側の床面部分19c
は運転者の操縦時の視界に支障の生じない範囲で前方へ
向け例えば凡そ100mm程度延長させるのであり、こ
の延長部分は物品の仮置き場などとなされる。この際、
延長の程度は運転座席17に座した運転者が刈取部3の
前端部を運転操作部4の前端部で遮断されることなく目
視できる範囲内となす。
【0021】上記ステアリングコラム20は床面19の
前寄り略巾中央位置に位置され、しかも運転座席17に
座した運転者の左右の脚部間に納まる程度の左右巾とな
され、さらに前後方向位置を運転座席17に座した運転
者の膝部よりも少し前側となるように決定されている。
このステアリングコラム20の上部からはハンドル軸2
2が立設されており、ハンドル軸22の上端には丸形操
作ハンドル22aが固定されている。このハンドル軸2
2は回転操作されることにより左右のクローラ走行装置
1a、1bに回転速度差を与えて機体の進路を変化させ
るように作用するものである。
【0022】上記ステアリングコラム20の左右巾は実
際には床面19巾の凡そ1/3程度(例えば150mm
程度)となされており、またステアリングコラム20と
運転座席17との間隔はこの間隔箇所に存在した床面1
9部分に運転者が立つことができ、しかも丸形操作ハン
ドル22aを運転座席17に座した運転者が楽に回転操
作できる程度の距離(例えば300mm程度)となされ
ている。
【0023】23はサイドコラムであって、床面17の
左横側に配設され且つその高さを運転座席17の概ね座
面高さ程度となされ且つ運転座席17の横方箇所から床
面19の前端近傍に及ぶものとなされている。さらに具
体的には、前記床面19と同体状に固定された枠状から
なるサイドコラム骨組み構造体24の上面側に、図4に
示すようにレバー挿通用案内透孔a、b、c、d及び電
子表示装置fなどの設けられたサイドコラム上面板23
aを固定され、またその骨組み構造体24の運転席17
側となる箇所に前後方向のサイドコラム側面壁をなす縦
向き側面板23bを固定され、さらにサイドコラム骨組
み構造体24の前面及び左側面を被うものとなされたサ
イドコラム側面被覆用ゴム板23dを、その上縁部をサ
イドコラム上面板23aの下端部周囲に固定することに
より垂れ下がり状に装着された構成となされている。
【0024】上記サイドコラム骨組み構造体24は次の
ようなものとなされるのであって、即ち、比較的長い前
後向きの四角断面棒部材24aを備えており、この棒部
材24aの前部を、機台2に固定された走行用ミッショ
ン25の上面部から起立させた前側支柱部材24bの上
端部に支持させ、また前記棒部材24bの後端から傾斜
状の結合棒24cを延出させてその上端部を脱穀部5の
上部フレーム5bに支持させ、また前記棒部材24aの
後寄り部を前方視門形となされた後側支柱部材24dで
支持させた構造となされている。この際、後側支柱部材
24dの一端は前記横向き支点軸15の軸受部材15a
に固定し、他端は床面19近傍の機台2部材に固定して
おり、また前記棒部材24aの前端部とステアリングコ
ラム20の前面部20aの上部とを上方視一曲がり状に
屈曲された結合部材24eで結合すると共に、前記棒部
材24aの前部、中央部及び後部に左右向きの結合片e
1、e2、e3を固着し、これら結合片e1、e2、e
3を介して比較的長い縦向き板部材24fを前後方向に
固定した構造となしてある。
【0025】上記レバー挿通用案内透孔a、b、c、d
のそれぞれには、走行部1を駆動するための図示しない
油圧駆動系の作動速度を変化させるための主変速操作レ
バー26、前記走行用ミッション25内の歯車の噛み合
い状態を変化させて走行部1の作動速度を変化させるた
めの副変速操作レバー27、脱穀部5への動力供給を断
続させるための脱穀クラッチ操作レバー28、刈取部3
への動力供給を断続させるための刈取クラッチ操作レバ
ー29が挿通される。
【0026】上記サイドコラムの縦向き側面板23bは
次のようになされているのであって、即ち、前後向き垂
直面部g1と、機体右側へ傾斜された前後向き傾斜面部
g2とで形成されており、前後向き傾斜面部g2はこれ
の上縁を前後向き垂直面部g1の下端縁に結合されると
共に、前後向きの下端縁を床面19の前後方向左端縁1
9bに結合された状態となされている。この側面板23
bはサイドコラム23の前方へ延長された縦向きの延長
面部g3を有しており、この延長面部g3は前方へ向か
うほど上方視で床面19側へ近づくように傾斜されると
共にこれの下端縁(床面19上となる部位を除いた部
分)を床面19の前後方向左端縁19bに結合された状
態となされている。
【0027】30はフートペダル式の駐車ブレーキ操作
部材で、これの揺動支点軸31は床面19の近傍上方箇
所に位置し、傾斜面部g2の透孔に挿通され、機台2と
同体状に固定された軸受部材32を介して揺動自在に支
持されている。この駐車ブレーキ操作部材30の足踏み
部30aはステアリングコラム20と前記側面板23b
との間に位置され、またそのアーム部30bは成る可く
前記側面板23bの近傍に位置される。
【0028】33は床面19の機台2部分の右側端の最
前部に設けたハンドレバー式の駐車ブレーキ操作部材で
横向き支点軸34回りへ揺動させることにより、走行部
1への動力供給を断って操行部1の回転を規制するもの
である。
【0029】35は床面19を支持した機台2部分の前
端面に被着したフロントカバーであり、機台2部分にボ
ルト固定され、図示例では上縁部35aを前記床面19
高さより幾分高くなされている。このフロントカバー3
5は合成樹脂材で一体成形されたものであり、その詳細
は図7に示すとおりであり、即ち、前面部の左右各側部
を後側へ屈曲されると共に前面部の上部右側に四角状透
孔35bを形成されており、適当箇所に機台2にボルト
固定するための取付部35cを有すると共に上縁部35
aの複数箇所に後述のフロントマスクを結合させるため
の結合部35dを有するほか、他部品との干渉を避ける
ための切欠部35eを形成されたものとなされている。
【0030】36はフロントカバー35の四角状透孔3
5bの後側に設けられた前照灯である。フロントカバー
35の下側の機台2部材には保護パイプ37aや保護枠
37bが固定されており、これら保護パイプ37aや保
護枠37bは、床面19の下側構造部が機体の進行中に
他物と直接に衝突するのを阻止するものとなされてい
る。38はハンドル軸22と主変速操作レバー26とを
関連させて動作させるための連係機構である。
【0031】次に本発明に係る特徴的構成について説明
する。前記運転操作部4の床面19の最前部に、床面高
さ位置の左右巾がこの床面19の略全巾に及ぶ寸法とな
され且つ上縁部39f高さが運転座席17の座面と略同
一なされたフロントマスク39が設けてある。なお、フ
ロントマスク39の高さは運転座席17の座面より高く
なすことも差し支えないものである。このフロントマス
ク39は図示例では前記フロントカバー35の上縁部3
5aに、この上縁部35aをさらに上方へ延長するよう
に固定されている。このような構造において、前記フロ
ントカバー35の床面19より上方となるフロントカバ
ー35上部は実質上、フロントマスク39の一部を構成
している。
【0032】上記フロントマスク39は合成樹脂材で一
体成形されたものであり、図8に示すように下縁部39
aに前記フロントカバー35の上縁部35aを差し込ま
れる嵌合部39bや前記フロントカバー35の結合部3
5dとネジ止めされるネジ挿入孔部39cを形成される
ほか、上部にもネジ挿入孔部39dを形成された構造で
ある。なお、39gは他部材との干渉を避けるための切
欠部である。
【0033】上記のようにフロントカバー35の上縁部
35aに結合されたフロントマスク39は上方へ向かう
に伴って後方へ変位するように傾斜させてあって、図1
に示すように、刈取部3の最前部に装着された分草板9
の先端p1が運転座席17に座して少し前屈み姿勢とな
った運転者によりフロントマスク39の上縁上を透して
目視される構造であり、また前記ネジ挿入孔部39dを
介してステアリングコラム20の前面部20a上部に装
着されたブラケット40に上部をネジ固定することによ
りその上部の支持剛性を大きくしたものとなされてい
る。なお図1中、hは運転者の視線を示している。
【0034】またフロントマスク39の左右側縁39e
は後方へ向けて屈曲され、フロントマスク39を真横か
ら見たときに、図5に示すように、運転座席17の座面
高さに概ね合致した高さとなされたステアリングコラム
20の前面部20aの上下方向全範囲においてこの前面
部20aよりも後側に位置されている。そして、フロン
トマスク39の上縁部39fは後下がり傾斜されたステ
アリングコラム20の上面部20b上に達した状態とな
されており、この際、ステアリングコラム20の上面部
20bはこの上面に降り落ちた雨水などを後側へ流下さ
せるように作用するものである。
【0035】さらにフロントマスク39の正面視形状
は、運転座席17に座した運転者が左右の足を床面19
上に置いた状態の下で、第三者がフロントマスク39を
その正面から見たとき、フロントマスク39が運転者の
左右の膝を覆った状態となるように定めている。
【0036】上記フロントマスク39とステアリングコ
ラム20の前面部20aとの間の上寄り箇所には前記ブ
ラケット40を介して、マイコンなどの電装品の組み込
まれた電装箱41が装着されている。この際、前記マイ
コンはコンバインの各部を自動制御するためのものであ
る。このように装着された電装箱41はその周囲をフロ
ントマスク39の前面部及び左右側部で覆われるほか、
ステアリングコラム20でも覆われた状態となる。
【0037】上記フロントマスク39の左側の側縁39
eとサイドコラム23の前端面との間にはサイドコラム
20の前記縦向き側面板23bの延長面部g3が位置さ
れているが、この延長面部g3とフロントマスク39の
左側の側縁39eとの隙間を小さくなすべく、この側面
板23bの前縁部g4を、前方へ向かうに伴ってステア
リングコラム20側へ変位するような傾斜面となるよう
にフロントマスク39の左側の側縁39eの内側へ入り
込ませている。
【0038】この際、延長面部g3はその前縁部g4の
全体を縦向き折り線jに沿って左側へ屈曲した後、前縁
部g4の上部のみを傾斜折り線kに沿って右側へ屈曲し
た形状となされている。この形状は延長面部g3とフロ
ントマスク39の左側の側縁39eとの隙間を可及的に
小さくなす上で寄与するものである。そして、上記延長
面部g3の下縁で床面19上に位置する部分は床面19
に密状に近接させており、一方、延長面部g3の上縁の
途中箇所は前記結合部材24eに結合片42により支持
させて延長面部g3の上部の支持剛性を大きくなしてい
る。
【0039】次に上記した実施例に係るコンバインの使
用例や各部の作用などを説明する。運転者は通常の運転
走行中には運転座席17に座して、例えば、右足の膝部
を少し曲げてその足をステアリングコラム20の右側の
傾斜状となされた床面19a上に支持させ、一方では左
足の膝部を90度程度に折り曲げてその足をフートペダ
ル式の駐車ブレーキ操作部材30の足踏み部30aと運
転座席17との間の床面19部分上に支持させる。この
とき、ステアリングコラム20は両足間に位置するもの
となる。
【0040】そして、両手で丸形操作ハンドル22aを
持ち、必要に応じて左手又は右手で各種の操作レバー2
6、27、28、29などを操作し、また必要に応じて
左足でフートペダル式の駐車ブレーキ操作部材30を踏
み込むようにする。
【0041】このような運転姿勢状態で、機体は進行さ
れるが、この進行中、運転者は最右側の分草板9の先端
p1を目視し、この先端p1が左右で隣接した収穫作物
の条間中央に位置するように、丸形操作ハンドル22a
の回転操作により機体の進路を調整する。この際、運転
者は分草板9の先端p1を運転座席17に座した状態の
下で図1に示すような視線hで目視するため、フロント
マスク39はその視線hを遮ることはないのであり、機
体の進路調整は適正に行われる。
【0042】刈取部3が収穫作物の穀稈を刈り取る際
は、刈取部3周辺には穀稈や土の粉塵や藁くずが舞い上
がるのであり、このように舞い上がった粉塵などは風向
きによって運転操作部4の側へ向けて流れようとする。
しかし、このような粉塵などの流れはフロントマスク3
9、サイドコラム23及び、サイドコラム23の縦向き
側面板23bの延長部g3で確実に遮断されるものとな
り、従って運転者の足元に粉塵などがかかる事態は確実
に阻止され、運転者の良好な操作性が維持されるのであ
る。
【0043】またコンバインの運転中にはエンジンなど
の熱でコンバインの遮蔽空間内は高温となるのであり、
このような場合にも電装品の組み込まれた電装箱41の
周囲は大気の流通により然したる高温となることはない
のであり、これによりマイコンなどの電装品の誤作動や
故障は発生し難く長期に亘って正常に作動する。
【0044】またコンバインの使用中に雨に合うことも
あるが、このような場合にはフロントマスク39やステ
アリングコラム20が電装箱41に雨水がかかるのを効
果的に阻止する。
【0045】さらにはコンバインにその正面から水をか
けて機体洗浄を行うことがあるが、このような場合に
は、フロントマスク39、サイドコラム23、サイドコ
ラム23の縦向き側面板23bの延長面部g3、及びス
テアリングコラム20が電装箱41に雨水がかかるのを
効果的に阻止する。
【0046】
【発明の効果】上述した本発明によれば、次のような効
果が得られる。即ち、請求項1に記載したものによれ
ば、床面に対し比較的小さな巾のステアリングコラムと
なしたため、床面を運転座席に座した運転者の足の置き
場として広く使用することができる上に、刈取部で発生
した穀稈の粉塵や藁くずが運転操作部の床面上に飛来し
て運転者の足元にかかるのをフロントマスクにより効果
的に遮断することができ、これにより運転者の良好な操
作性が確保されるのである。
【0047】請求項2に記載したものによれば、穀稈の
刈取収穫中、運転座席に座した運転者が分草板の先端を
目視しながらこれを穀稈の条列に対して正確に位置合わ
せすることができ、運転者による良好な操作性が維持さ
れるのである。
【0048】請求項3に記載したものによれば、フロン
トマスクとステアリングコラムの前面部との間の空間を
雨水や洗浄水の侵入し難い状態となすことができ、この
空間の利用性を高めることができる。
【0049】請求項4に記載したものによれば、電装品
を水や熱気から効果的に保護してその故障や誤作動を防
止することができる。
【0050】請求項5に記載したものによれば、刈取部
の発生した粉塵や藁くずが運転者の足元にかかる現象を
一層有効に阻止することができる。
【0051】請求項6に記載したものによれば、運転操
作部の床面の前部をフロントマスクで覆い、且つ運転操
作部の床面の刈取部側である側部をサイドコラムの縦向
き側面板で略密状に覆うことができるため、これにより
刈取部の発生した粉塵や藁くずが運転操作部の床面上に
流れ込む現象をさらに厳密に阻止することができるので
あり、またフロントマスクとステアリングコラムの間の
空間の水遮断性をさらに向上させることができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの右側面図である。
【図2】上記コンバインの左側面図である。
【図3】上記コンバインの運転操作部の側面図である。
【図4】上記運転操作部の正面図である。
【図5】上記運転操作部の平面図である。
【図6】上記運転操作部の斜視図である。
【図7】上記運転操作部のフロントカバーの斜視図であ
る。
【図8】上記運転操作部のフロントマスクを示し、Aは
斜視図、Bは背面図、Cは中央縦断面図である。
【図9】上記運転操作部に設けられたステアリングコラ
ムの上部周辺を示す図である。
【符号の説明】
2 機台 3 刈取部 4 運転操作部 9 分草板 17 運転座席 19 床面 19b 側縁 20 ステアリングコラム 20a 前面部 20b 上面部 23b 縦向き側面板 39 フロントマスク 39e 側縁 39f 上縁部 41 電装箱 g3 延長面部 g4 前縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 直哉 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業 株式会社内 (72)発明者 北山 浩三 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 Fターム(参考) 2B076 AA03 BA07 BC07 CD01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台前方に刈取部を昇降可能に支持し、
    そして機台前部の左右一側で刈取部のやや後寄り横方に
    運転操作部を備え、この運転操作部が後部に運転座席を
    有し、この運転座席の前方に左右巾が運転座席の全巾に
    概ね合致された床面を形成し、この床面の前寄り箇所の
    概ね巾中央部に当該床面に対し比較的小さな巾のステア
    リングコラムを立設された構造となされているコンバイ
    ンにおいて、運転操作部の床面の最前部に、床面高さ位
    置の左右巾がこの床面の略全巾に及ぶ寸法となされ且つ
    上縁部高さが運転座席の座面と略同一か若しくはそれよ
    りも高くなされたフロントマスクを設けたことを特徴と
    するコンバイン。
  2. 【請求項2】 フロントマスクが上方へ向かうに伴って
    後方へ変位するように傾斜されており、刈取部の分草板
    の先端が運転座席に座した運転者によりフロントマスク
    の上縁上を透して目視される構成であることを特徴とす
    る請求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 フロントマスクの左右側縁が後方へ向け
    て屈曲され且つ、フロントマスクを真横から見たとき
    に、運転座席の座面高さに概ね合致した高さとなされた
    ステアリングコラムの前面部の上下方向全範囲において
    この前面部よりも後側に位置されている前記フロントマ
    スクの側縁を特徴とする請求項1又は2記載のコンバイ
    ン。
  4. 【請求項4】 フロントマスクとステアリングコラムの
    前面部との間に電装品の組み込まれた電装箱を装着した
    ことを特徴とする請求項3記載のコンバイン。
  5. 【請求項5】 運転座席に座した運転者が左右の足を床
    面上に置いた状態の下で、フロントマスクをその正面か
    ら見たとき、フロントマスクが運転者の左右の膝を覆っ
    た状態となるようにフロントマスクの形状を定めたこと
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のコンバイ
    ン。
  6. 【請求項6】 運転操作部の床面の機台巾中央側の側縁
    に沿って当該床面より適当に高く形成されたサイドコラ
    ムの床面側の側面壁をなす縦向き側面板を前方へ延長さ
    せた延長面部を形成し、この延長面部の前縁部をフロン
    トマスクの機台巾中央側の側縁の内側へ入り込ませたこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のコンバイ
    ン。
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