JP2003047274A - モータの駆動装置及びモータ - Google Patents

モータの駆動装置及びモータ

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JP2003047274A
JP2003047274A JP2001226477A JP2001226477A JP2003047274A JP 2003047274 A JP2003047274 A JP 2003047274A JP 2001226477 A JP2001226477 A JP 2001226477A JP 2001226477 A JP2001226477 A JP 2001226477A JP 2003047274 A JP2003047274 A JP 2003047274A
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energization
waveform
current
phase coils
motor
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Atsushi Kikuchi
敦 菊池
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの各相コイルへドライブ電流を切り換
えて通電する際のノイズや振動を簡単な構成によって低
減でき、動作が安定しているモータの駆動装置及びモー
タを提供すること。 【解決手段】 通電波形生成手段は、前記3つの相コイ
ルの内の通電が切り換えられる2つの相コイルにドライ
ブ電流が同時に重複して通電されるように通電波形の通
電幅を広げ、重複通電される前記2つの相コイルの内の
一方に関して、通電幅が広げられた前記通電波形の部分
をチョッピングして複数の矩形波とし、同時に通電され
る前記ドライブ電流の合計が一定量以下となるように、
前記複数の矩形波の通電幅をそれぞれ徐々に調整して前
記通電波形を生成する構成とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるダイレク
トパルス幅変調駆動を可能としたモータの駆動装置及び
モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の情報産業の発達によって、情報を
記録するメディアの記憶容量が向上している。メディア
のドライブ装置としては、例えば磁気ディスク、光磁気
ディスク、デジタルオーディオディスク等の円盤状記録
媒体の記録装置、再生装置、記録再生装置や、ビデオテ
ープレコーダ装置、ビデオカメラ装置、カメラ装置等が
存在している。このドライブ装置では、メディアを回転
させるモータが設けられており、このモータは駆動装置
によって駆動されている。従来のモータの駆動装置で
は、例えばダイレクトPWM(Pulse Width
Modulation)駆動(ダイレクトパルス幅変
調駆動)を可能としていた。
【0003】従来のモータの駆動装置では、ドライブ電
流が各相コイル毎に切り換えられた際にノイズや振動が
発生するという問題点があり、従来からこのノイズを低
減させる方法が考えられている。
【0004】第1のノイズ低減方法としては、モータの
ロータ位相を検出する感磁素子の出力の傾きを用いて通
電する各相コイルを切り換え時にドライブ電流が滑らか
になるように、ドライブ電流を通電させるための駆動パ
ルス幅を変化させる方法があった。
【0005】第2のノイズ低減方法としては、モータの
駆動装置に設けたROM(ReadOnly Memo
ry)にアドレスを付して予め通電波形を記憶させてお
き、アドレスを指定して通電コイルを切り換える時のド
ライブ電流の変化が滑らかになるように、駆動パルスの
パルス幅を変化させる方法もあった。
【0006】第3のノイズ低減方法としては、モータの
駆動装置に外付けされたコンデンサでのこぎり波を作
り、通電波形を作る方法もあった。
【0007】第4のノイズ低減方法としては、ドライブ
電流全体を制御するためのパルス幅変調パルスと、特定
の相を滑らかに切り換えるためのパルス幅変調パルスと
を、それぞれ出力段トランジスタのソース側とシンク側
でチョッピングさせる方法が用いられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1の
ノイズ低減方法では、感磁素子の感度のばらつきや温度
特性により通電波形が乱れ、安定した特性を得ることが
できなかった。また、この方法は、感磁素子を用いない
センサレス駆動においては、元々用いることができない
という問題点もある。
【0009】また、上記第2のノイズ低減方法では、回
路規模が大きくなりコストがかかるという問題点があっ
た。
【0010】また、上記第3のノイズ低減方法では、モ
ータの駆動装置の外付け回路が増える他、出力電圧や回
転数の変化及び外付け素子のばらつき、温度特性により
安定した特性を得ることができないという問題点があっ
た。
【0011】また、第4のノイズ低減方法では、出力段
の電源に電流が回生され、電源の電圧上昇を招き、モー
タの駆動回路に不具合を生ずるおそれがあった。このた
め、従来のモータの駆動装置では、外付けによって、こ
の駆動回路を保護するための回路を設ける必要があっ
た。
【0012】そこで本発明は上記課題を解決し、モータ
の3つの相コイルへドライブ電流を切り換えて通電する
際のノイズや振動を簡単な構成によって低減でき、動作
が安定しているモータの駆動装置及びモータを提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、モータの3つの相コイルにドライブ電
流を切り換えて通電させることで、前記モータを回転駆
動させるモータの駆動装置であって、前記3つの相コイ
ルに通電される前記ドライブ電流を検出する電流検出手
段と、前記3つの相コイルに前記ドライブ電流を切り換
えて通電させるための通電波形を生成する通電波形生成
手段と、前記通電波形に基づいて前記3つの相コイル毎
に切り換えた前記ドライブ電流を、前記通電波形の通電
幅に応じて前記3つの相コイルにそれぞれ通電する出力
段とを備え、前記通電波形生成手段は、前記3つの相コ
イルの内の通電が切り換えられる2つの相コイルに前記
ドライブ電流が同時に重複して通電されるように、前記
通電波形の通電幅を広げ、重複通電される前記2つの相
コイルの内の一方に関して、通電幅が広げられた前記通
電波形の部分をチョッピングして複数の矩形波とし、同
時に通電される前記ドライブ電流の合計が一定量以下と
なるように、前記複数の矩形波の通電幅をそれぞれ徐々
に調整して前記通電波形を生成する構成とされたことを
特徴とするモータの駆動装置により、達成される。請求
項1の構成によれば、通電波形生成手段は、ドライブ電
流の通電が切り換えられる2つの相コイルにドライブ電
流が同時に重複して通電されるように、通電波形の通電
幅を通常より広げた通電波形を生成している。また、通
電波形の生成の際には、通電波形生成手段は、重複通電
される2つの相コイルの内の一方に関して、通電幅が広
げられた通電波形の部分に電流チョッパ方式を適用し、
この部分を複数の矩形波としている。また、通電波形生
成手段は、同時に通電されるドライブ電流の合計が一定
量以下となるように、通電波形の一部分である複数の矩
形波の通電幅をそれぞれ徐々に調整する。出力段は、こ
のように調整された通電波形に基づくドライブ電流を、
3つの相コイル毎に切り換えつつモータの3つの相コイ
ルにそれぞれ通電させる。従って、3つの相コイルへの
ドライブ電流の通電を切り換える際には、3つの相コイ
ルへのドライブ電流の変化が滑らかになり、駆動されて
いるモータは、その3つの相コイルへのドライブ電流の
通電が切り換えられた際にノイズや振動等を生じないよ
うになる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記出力段は、前記ドライブ電流を通電させる場合
には高圧電源から電流を供給させるソース側トランジス
タと、低圧電源に電流を放出させるシンク側トランジス
タとを有し、前記ソース側トランジスタ及び前記シンク
側トランジスタが、前記通電波形に基づいて、互いに異
なるタイミングで電流チョッピング動作を行う構成とし
たことを特徴とする。請求項2の構成によれば、請求項
1の作用に加えて、ソース側トランジスタ及びシンク側
トランジスタは、同時に電流チョッピング動作を行わな
いようになるので、これを同時に行った場合に従来生じ
ていた、電源に電流が回生することを防止でき、これに
より生じていた電源電圧が上昇する現象が防止される。
【0015】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、前記通電波形生成手段は、前記複数の矩形波の各通
電幅のデューティー比が徐々に小さくなる前記通電波形
を生成する構成としたことを特徴とする。請求項3の構
成によれば、請求項1の作用に加えて、より滑らかにモ
ータの3つの相コイルへのドライブ電流の切り換えを行
うことができるようになる。
【0016】上記目的は、請求項4の発明にあっては、
3つの相コイルにドライブ電流を切り換えて通電される
ことで、固定体に対して回転体を回転駆動させるモータ
であって、前記3つの相コイルに通電される前記ドライ
ブ電流を検出する電流検出手段と、前記3つの相コイル
に前記ドライブ電流を切り換えて通電させるための通電
波形を生成する通電波形生成手段と、前記通電波形に基
づいて前記3つの相コイル毎に切り換えた前記ドライブ
電流を、前記通電波形の通電幅に応じて前記3つの相コ
イルにそれぞれ通電する出力段とを備え、前記通電波形
生成手段は、前記3つの相コイルの内の通電が切り換え
られる2つの相コイルに前記ドライブ電流が同時に重複
して通電されるように、前記通電波形の通電幅を広げ、
重複通電される前記2つの相コイルの内の一方に関し
て、通電幅が広げられた前記通電波形の部分をチョッピ
ングして複数の矩形波とし、同時に通電される前記ドラ
イブ電流の合計が一定量以下となるように、前記複数の
矩形波の通電幅をそれぞれ徐々に調整して前記通電波形
を生成する構成とされた駆動装置を備えることを特徴と
するモータにより、達成される。請求項4の構成によれ
ば、通電波形生成手段は、ドライブ電流の通電が切り換
えられる2つの相コイルにドライブ電流が同時に重複し
て通電されるように、通電波形の通電幅を通常より広げ
た通電波形を生成している。また、通電波形の生成の際
には、通電波形生成手段は、重複通電される2つの相コ
イルの内の一方に関して、通電幅が広げられた通電波形
の部分に電流チョッパ方式を適用し、この部分を複数の
矩形波としている。また、通電波形生成手段は、同時に
通電されるドライブ電流の合計が一定量以下となるよう
に、通電波形の一部分である複数の矩形波の通電幅をそ
れぞれ徐々に調整する。出力段は、このように調整され
た通電波形に基づくドライブ電流を、3つの相コイル毎
に切り換えつつモータの3つの相コイルにそれぞれ通電
させる。従って、3つの相コイルへのドライブ電流の通
電を切り換える際には、3つの相コイルへのドライブ電
流の変化が滑らかになり、駆動されているモータは、そ
の3つの相コイルへのドライブ電流の通電が切り換えら
れた際にノイズや振動等を生じないようになる。
【0017】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、前記出力段は、前記ドライブ電流を通電させる場合
には高圧電源から電流を供給させるソース側トランジス
タと、低圧電源に電流を放出させるシンク側トランジス
タとを有し、前記ソース側トランジスタ及び前記シンク
側トランジスタが、前記通電波形に基づいて、互いに異
なるタイミングで電流チョッピング動作を行う構成とし
たことを特徴とする。請求項5の構成によれば、請求項
4の作用に加えて、ソース側トランジスタ及びシンク側
トランジスタは、同時に電流チョッピング動作を行わな
いようになるので、これを同時に行った場合に従来生じ
ていた、電源に電流が回生することを防止でき、これに
より生じていた電源電圧が上昇する現象が防止される。
【0018】請求項6の発明は、請求項4の構成におい
て、前記通電波形生成手段は、前記複数の矩形波の各通
電幅のデューティー比が徐々に小さくなる前記通電波形
を生成する構成としたことを特徴とする。請求項6の構
成によれば、請求項4の作用に加えて、より滑らかにモ
ータの3つの相コイルへのドライブ電流の切り換えを行
うことができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0020】図1は、本発明の好ましい実施形態として
のモータの駆動装置1の電気的な構成例を示すブロック
図である。モータの駆動装置1は、PWM(Pulse
Width Modulation)変調信号生成部
31、出力段18、電流検出部30及び位相検出部4を
備えている。このモータの駆動装置1は、パルス幅変調
方式を用いたパルス幅変調信号に基づいてモータ3の各
相コイル13u,13v,13w毎に切り換えたドライ
ブ電流を、モータ3の各相コイル13u等に供給するダ
イレクトPWM駆動を行う。
【0021】出力段18は、高圧電源及び低圧電源から
電源供給を受けており、ドライブ電流21u等を通電さ
せるときに高圧電源を通電させる図示しないソース側ト
ランジスタ及び、ドライブ電流21u等を通電させると
きに低圧電源を通電させる図示しないシンク側トランジ
スタを有する。後述するようにこの出力段18は、ソー
ス側トランジスタ及びシンク側トランジスタが、通電波
形DSに基づいて、互いに異なるタイミングで電流チョ
ッピングを行う構成となっている。
【0022】また、この出力段18は、例えば3相の各
相コイル13u等を有するモータ3及びPWM変調信号
生成部6に接続されている。この出力段18は、パルス
幅変調方式を用いたPWM信号PS及び相切り換え用P
WM信号PCH等から生成された通電波形DSに基づい
て、モータ3の各相コイルにそれぞれ通電するドライブ
電流21u,21v,21wを生成し、所定のタイミン
グでモータ3の各相コイルに出力する。
【0023】このモータ3には、U相コイル13u、V
相コイル13v及びW相コイル13wの位相をそれぞれ
検出する位相検出部4が接続されており、位相検出部4
は、検出結果を位相信号PHとしてPWM変調信号生成
部6に出力する。上記出力段18には、モータ3の各相
コイルに電流検出部30が接続されており、この電流検
出部30は、モータ3の各相コイルに供給されるドライ
ブ電流21u,21v,21wの値をそれぞれ検出する
機能を有する。
【0024】PWM変調信号生成部6は、出力段18、
位相検出部4及び電流検出部30に接続されおり、制御
信号17が入力されている。このPWM変調信号生成部
6は、位相検出部4からの位相信号PHや制御信号17
に基づいて、ドライブ電流21u等をモータ3の各相コ
イル13u等に切り換えて通電させるための通電波形D
Sを生成する機能を有する。
【0025】また、このPWM変調信号発生部6は、通
電が切り換えられる2つの相コイルに前記ドライブ電流
が同時に重複して通電されるように、図3(B)に示す
通電波形の通電幅を通常より広げ、重複通電される2つ
の相コイルの内の一方に関して、通電幅が広げられた通
電波形の部分をチョッピングして複数の矩形波98と
し、同時に通電されるドライブ電流21u等の合計が一
定量以下となるように、図4に示す複数の矩形波98の
通電幅L1,L2等をそれぞれ徐々に調整して通電波形
を生成する構成とされている。通電波形DSの通電幅を
徐々に調整する機能の詳細については後述する。
【0026】図2は、本実施形態において特徴的な図1
のPWM変調信号生成部6の電気的な構成例を示すブロ
ック図である。PWM変調信号生成部6は、合成部9
9、パルス幅変調回路16、通電切換制御回路25及び
ロジック合成回路23を備えている。パルス幅変調回路
16は、外部からの制御信号17に基づいてドライブ電
流を通電させるためのパルス幅変調されたPWM信号P
Sを生成する機能を有する。一方、ロジック合成回路2
3は、図1の位相検出部4で検出した位相信号PHを元
に、モータ3の各相コイル13u,13v,13wの通
電波形を生成する機能を有する。また、通電切換制御回
路25は、モータ3の各相コイル13u,13v,13
wの通電切換時のパルス幅デューティーを制御する機能
を有する。
【0027】また、このパルス幅変調回路16は、制御
信号17が指示するドライブ電流の目標電流値、出力段
18からフィードバックされたドライブ電流の電流値と
を比較し、そのドライブ電流が制御信号17により指示
された電流値に達するまでは出力をオンさせ、達した後
は次のPWM信号PSがオンするタイミングまでOFF
させるといういわゆる電流チョッパ方式を用いている。
【0028】従って、パルス幅変調回路16は、PWM
信号PSをチョッピングしている。このロジック合成回
路23では、電気角が例えば7.5゜毎に1波を発生す
るシステムクロック及びPWM周波数の例えば16倍の
クロックを用いた回路構成例を示している。
【0029】通電切換制御回路25の具体的な接続構成
例について説明すると、この通電切換制御回路25は、
例えばNOR回路43、AND回路45,47a〜47
c、OR回路49、Dフリップフロップ37a〜37
l,39,41a〜41eを有している。各Dフリップ
フロップ37a等は、それぞれ入力端子D、クロック入
力端子、リセット信号入力端子CLR及び出力端子Qを
有している。
【0030】Dフリップフロップ37a〜37lのリセ
ット信号入力端子CLRには、それぞれリセット信号R
STが入力されており、クロック入力端子には、PWM
信号PSの例えば16倍のクロック信号CLKのクロッ
クCLKが入力されている。
【0031】Dフリップフロップ39,41a〜41e
のクロック入力端子には、それぞれシステムクロックS
CLKが入力されており、Dフリップフロップ41a〜
41eのリセット信号入力端子CLRには、AND回路
45の出力が入力されている。
【0032】位相信号PHは、NOR回路43に入力さ
れており、NOR回路43は、Dフリップフロップ39
の出力端子D及びAND回路45に接続されている。D
フリップフロップ39の出力端子Dは、AND回路45
の入力側に接続されている。このAND回路45の出力
は、上述のようにDフリップフロップ41a〜41eの
リセット信号入力端子CLRに接続されている。
【0033】Dフリップフロップ41a〜41eは、最
初のDフリップフロップ41aの入力端子DがHiに設
定されており、各Dフリップフロップ41a〜41d
は、出力端子Qが、次のDフリップフロップの入力端子
Dに接続されている。また、Dフリップフロップ41c
の出力端子Qは、AND回路47aの入力側に接続され
ており、Dフリップフロップ41dの出力端子Qは、A
ND回路47bの入力側に接続されている。また、Dフ
リップフロップ41eの出力端子Qは、AND回路47
cの入力側に接続されている。
【0034】Dフリップフロップ37a〜37kの出力
端子Qは、次のDフリップフロップの入力端子Dにそれ
ぞれ接続されており、Dフリップフロップ39lの出力
端子Qは、AND回路47cの入力側に接続されてい
る。また、Dフリップフロップ37dの出力端子Qは、
AND回路47aの入力側に接続されており、Dフリッ
プフロップ37hの出力端子Qは、AND回路47bの
入力側に接続されている。
【0035】合成部99は、パルス幅変調回路16から
のパルス幅変調信号PSと、ロジック合成回路23から
の相切り換え用PWM信号PCHと、通電切換制御回路
25からの切換時デューティー信号DCを合成して、モ
ータ3の各相コイル13u等に切り換えてドライブ電流
を通電するための通電波形DSを生成する機能を有す
る。
【0036】AND回路47a〜47cの出力側は、そ
れぞれOR回路49の入力側に接続されており、OR回
路49の出力からは、切換時デューティー信号DCが出
力される構成となっている。
【0037】モータの駆動装置1は以上のような構成で
あり、次に図1〜図2を参照しつつその動作例について
説明する。図3(A)は、モータ3の3相コイル13u
等毎にドライブ電流21u等を120゜ずつ位相をずら
して通電するための通電波形DSの一般的な出力波形を
示す図であり、図3(B)は、図1のPWM変調信号発
生部6が出力する通電波形DSの一例を示す図であり、
図3(C)は、図1のドライブ電流21u,21v,2
1wの一例を示す図である。
【0038】図3(B)に示す通電波形DSは、図3
(A)に示す一般的な出力波形と異なり、図3(B)に
示す部分Aに示す出力波形や部分Bに示す出力波形のよ
うに、出力段18のソース側トランジスタ或いはシンク
側トランジスタにおける2つの相が同時に通電する部分
が存在している。このように重複した相コイルに通電す
るとドライブ電流21u等が大きくなることでノイズや
振動が生ずる所であるが、このモータの駆動装置1で
は、部分A及び部分Bのように重複した部分において電
流チョッパ方式で駆動しているため、実際に出力段18
から出力されるドライブ電流21u等の合計は、出力段
18でパルス幅変調されることによりほぼ一定となる。
従って、このモータの駆動装置1によれば、各相コイル
13u等のドライブ電流21u等の合計量が常にほぼ一
定量以下になるので、相の切り換わる2つの相コイルへ
のドライブ電流が滑らかに変化するようになる。PWM
変調信号発生部6は、例えば電流チョッピング動作が行
われる通電波形DSの一部である複数の矩形波98の各
パルス幅のデューティー比が徐々に小さくした通電波形
DSを生成する機能を有する。
【0039】つまり、このモータの駆動装置1では、モ
ータ3の2相分のコイルが重複して通電されるものの、
例えばONデューティーが狭くなるように徐々に調整さ
れる。このようにすると、モータ3の各相コイル13u
等に流れるドライブ電流21u等の合計が過大にならな
いので、モータの駆動装置1は、通電する各相コイル1
3u等を切り換える際に音や振動を生じないようにする
ことができる。
【0040】ここでより具体的に説明する。図4は、図
3の出力波形の部分A,B等を拡大した様子の一例を示
す出力波形であり、図5は、図4に示した範囲Lを拡大
した様子の一例を示す図である。図4に示すようにW相
電圧VwがHレベル状態の内に、U相電圧VuがHレベ
ル状態に切り換わる。しかしながら、モータ3の各相コ
イル13u等が有するインダクタンスにより、U相コイ
ル13uにはドライブ電流21uが流れにくく、W相コ
イル13wにはドライブ電流21wが減り難いため、U
相コイル13uには徐々にドライブ電流21wが流れ始
め、W相コイル13wには徐々にドライブ電流13wが
減っていく。この時の出力電流切り換えの様子の一例
は、図3(C)に示すようになる。
【0041】引き続きW相コイル13wがパルス幅変調
動作を始めることにより、U相コイル13uに流れるド
ライブ電流21uの増加及び、W相コイル13wに流れ
るドライブ電流21wの減少はより進んでいく。さら
に、W相電圧Vwはモータ3のロータ位相が進むに従
い、図4に示すようにパルス幅変調のONデューティー
を通電幅L1から通電幅L2のように徐々に狭くしてい
くことでドライブ電流21u等の合計はさらに低減され
る。このため、その分のドライブ電流21u等の電流合
計がほぼ一定量以下となるため、U相コイル13uに流
れるドライブ電流21uは増加していき、最終的に通電
コイルの切り換わりが完了する。
【0042】また、電流チョッパ方式により通電幅L1
等のデューティー比を切り換えた様子は、図4に示すよ
うになっている。この図4では、例えば制御信号17
(制御用PWM信号)が100%オンの条件で、ソース
側出力がW相コイル13wからU相コイル13uに切り
換わる様子の一例を示している。
【0043】図5は、図4に示した各相コイルの切り換
わり部分をさらに拡大し、各相コイル13u等にそれぞ
れ供給する出力電圧Vu等のパルス幅を作るタイミング
を示す図である。
【0044】制御信号17が指示する目標電流値は、図
からわかる通り、例えばONデューティーを80%の条
件に設定している。W相出力電圧Vwについては、図2
に示すロジック合成回路23によって生成された通電波
形DSによってONデューティーが75%に絞られてい
る状態を表している。
【0045】図6(A)〜図6(C)は、それぞれ図1
の出力段18に含まれるU相〜W相ソース側トランジス
タに与えられるPWM信号PSの一例を示すタイミング
チャートである。図6(D)〜図6(F)は、それぞれ
図1の出力段18に含まれるU相〜W相シンク側トラン
ジスタに与えられるPWM信号PSの一例を示すタイミ
ングチャートである。
【0046】本実施形態において特徴的なことは、ソー
ス側トランジスタ(Tr)とシンク側トランジスタ(T
r)が同時にチョッピングを行うことが無いようにして
いることである。具体的には、例えば図6(A)及び図
6(B)に示すソース側トランジスタ入力信号のチョッ
ピング部分Gが、図6(D)〜図6(F)に示すシンク
側トランジスタ入力信号の部分Hと重複しないようにさ
れている。また、図6(D)及び図6(E)に示すシン
ク側トランジスタ入力信号のチョッピング部分Iが、図
6(A)〜図6(C)に示すソース側トランジスタ入力
信号の部分Jと重複しないようにされている。
【0047】このようにすると、出力段18は、ソース
側トランジスタ及びシンク側トランジスタに同時にチョ
ッピング動作を行わないようになる。従って、出力段1
8は、従来ソース側トランジスタ及びシンク側トランジ
スタが同時にチョッピング動作を行うことで生じていた
電源に電流が回生する現象を防止し、この現象により生
じていた電源電圧の上昇を防止するために特別な回路を
外部に設ける必要がなくなる。従って、モータの駆動装
置1は、安価で回路構成が簡素化される。
【0048】本発明の実施形態によれば、感磁素子のば
らつきや温度特性にかかわらず、メモリ等も必要とせ
ず、簡単な回路構成でモータ駆動時の音響ノイズと振動
を低減できる。また、このようなモータの駆動装置1に
よって駆動されるモータ3は、音響ノイズや信号を低減
するための方法として感磁素子の不要なセンサレス駆動
にも使うことができる。さらに、このモータの駆動装置
1では、電源への電流の回生を防止するためのコンデン
サが不要であるので、そのような機能を有するコンデン
サを設ける必要がなく、部品点数を減少させてコストを
下げることができる。また、このモータの駆動装置1
は、出力段18の電源に電流が回生しがたい駆動方法を
採用しているため、電源電圧上昇を防止するために特別
な回路を外部に設ける必要がない。
【0049】ところで本発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。上記実施形態の各構成は、その一
部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わ
せることができる。尚、上記モータ3には、モータの駆
動装置1に含む構成であっても良いことはいうまでもな
い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータの各相コイルへドライブ電流を切り換えて通電す
る際のノイズや振動を簡単な構成によって低減でき、動
作が安定しているモータの駆動装置及びモータを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態としてのモータの駆
動装置の電気的な構成例を示すブロック図。
【図2】図1のPWM変調信号生成部の電気的な構成例
を示すブロック図。
【図3】PWM信号及びドライブ電流の波形の一例を示
す図。
【図4】図3(B)に示す波形を拡大した図。
【図5】図4に示す波形を拡大した図。
【図6】図1の出力段が有するソース側トランジスタ及
びシンク側トランジスタに与えられるPWM信号の一例
を示す図。
【符号の説明】
1・・・モータの駆動装置、6・・・PWM変調信号生
成部(通電波形生成手段)、13u,13v,13w・
・・各相コイル、18・・・出力段、21u,21v,
21w・・・ドライブ電流、30・・・電流検出部(電
流検出手段)、DS・・・通電波形

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの3つの相コイルにドライブ電流
    を切り換えて通電させることで、前記モータを回転駆動
    させるモータの駆動装置であって、 前記3つの相コイルに通電される前記ドライブ電流を検
    出する電流検出手段と、 前記3つの相コイルに前記ドライブ電流を切り換えて通
    電させるための通電波形を生成する通電波形生成手段
    と、 前記通電波形に基づいて前記3つの相コイル毎に切り換
    えた前記ドライブ電流を、前記通電波形の通電幅に応じ
    て前記3つの相コイルにそれぞれ通電する出力段とを備
    え、 前記通電波形生成手段は、 前記3つの相コイルの内の通電が切り換えられる2つの
    相コイルに前記ドライブ電流が同時に重複して通電され
    るように、前記通電波形の通電幅を広げ、 重複通電される前記2つの相コイルの内の一方に関し
    て、通電幅が広げられた前記通電波形の部分をチョッピ
    ングして複数の矩形波とし、 同時に通電される前記ドライブ電流の合計が一定量以下
    となるように、前記複数の矩形波の通電幅をそれぞれ徐
    々に調整して前記通電波形を生成する構成とされたこと
    を特徴とするモータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記出力段は、 前記ドライブ電流を通電させる場合には高圧電源から電
    流を供給させるソース側トランジスタと、 低圧電源に電流を放出させるシンク側トランジスタとを
    有し、 前記ソース側トランジスタ及び前記シンク側トランジス
    タが、前記通電波形に基づいて、互いに異なるタイミン
    グで電流チョッピング動作を行う構成としたことを特徴
    とする請求項1に記載のモータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記通電波形生成手段は、前記複数の矩
    形波の各通電幅のデューティー比が徐々に小さくなる前
    記通電波形を生成する構成としたことを特徴とする請求
    項1に記載のモータの駆動装置。
  4. 【請求項4】 3つの相コイルにドライブ電流を切り換
    えて通電されることで、固定体に対して回転体を回転駆
    動させるモータであって、 前記3つの相コイルに通電される前記ドライブ電流を検
    出する電流検出手段と、 前記3つの相コイルに前記ドライブ電流を切り換えて通
    電させるための通電波形を生成する通電波形生成手段
    と、 前記通電波形に基づいて前記3つの相コイル毎に切り換
    えた前記ドライブ電流を、前記通電波形の通電幅に応じ
    て前記3つの相コイルにそれぞれ通電する出力段とを備
    え、 前記通電波形生成手段は、 前記3つの相コイルの内の通電が切り換えられる2つの
    相コイルに前記ドライブ電流が同時に重複して通電され
    るように、前記通電波形の通電幅を広げ、 重複通電される前記2つの相コイルの内の一方に関し
    て、通電幅が広げられた前記通電波形の部分をチョッピ
    ングして複数の矩形波とし、 同時に通電される前記ドライブ電流の合計が一定量以下
    となるように、前記複数の矩形波の通電幅をそれぞれ徐
    々に調整して前記通電波形を生成する構成とされた駆動
    装置を備えることを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 前記出力段は、 前記ドライブ電流を通電させる場合には高圧電源から電
    流を供給させるソース側トランジスタと、 低圧電源に電流を放出させるシンク側トランジスタと を有し、 前記ソース側トランジスタ及び前記シンク側トランジス
    タが、前記通電波形に基づいて、互いに異なるタイミン
    グで電流チョッピング動作を行う構成としたことを特徴
    とする請求項4に記載のモータ。
  6. 【請求項6】 前記通電波形生成手段は、前記複数の矩
    形波の各通電幅のデューティー比が徐々に小さくなる前
    記通電波形を生成する構成としたことを特徴とする請求
    項4に記載のモータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009505615A (ja) * 2005-08-02 2009-02-05 ミネベア株式会社 モータ駆動電流の整形
US8169170B2 (en) 2007-06-14 2012-05-01 Panasonic Corporation Motor driving device, motor device, and integrated circuit device

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