JP2003047121A - アース端子 - Google Patents

アース端子

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JP2003047121A
JP2003047121A JP2001228327A JP2001228327A JP2003047121A JP 2003047121 A JP2003047121 A JP 2003047121A JP 2001228327 A JP2001228327 A JP 2001228327A JP 2001228327 A JP2001228327 A JP 2001228327A JP 2003047121 A JP2003047121 A JP 2003047121A
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ground
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Tei Takatsuki
禎 高槻
Tomihiro Yada
富洋 矢田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル時のアース電線の取り外しの容易
化を図る。 【解決手段】 貫通孔12aを穿設した電気接触部12
の外周の一部より突出した基板部13に芯線バレル1
4、被覆バレル15を有するアース端子11で、基板部
13の電気接触部12との突出根元13aより芯線バレ
ル14までの箇所の一部に、長手方向と直交する断面積
が他の部分より小さい小断面積部16を形成する。リサ
イクル時のアース電線取り外しの際、小断面積部16に
負荷がかかるようにアース電線dを引っ張ると、基板部
13は小断面積部16で破断し、アース電線dは容易に
車体より取り外される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアース端子に関し、
詳しくは、車体パネルへアース端子を介して取り付けた
アース電線を、リサイクル時に容易に取り外せるように
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体には各種電装品等の接続の
ため、電線群を束ねたワイヤハーネスを多数配索してお
り、これらワイヤハーネスにはアース回路を構成するも
のも含まれている。このアース回路を構成するワイヤハ
ーネスは、端末に丸型端子であるアース端子を取り付
け、このアース端子を介して車体等に接地している。
【0003】図8(A)の従来のアース端子1は金属製
の導電材から形成され、ボルト挿通用の貫通孔2aを穿
設した円環形状の電気接触部2の外周の一部より長板形
状の基板部3を突設し、この基板部3のアース電線dの
取付側となる端部に芯線バレル4と被覆バレル5を突設
している。
【0004】アース端子1の各寸法は、使用する電流値
レベルや電線径等に応じて規定されており、一例として
電線サイズが1.25mmのものに取り付けるアース
端子1の場合、図8(B)に示すように、電気接触部2
の直径Dを12〜14mm、貫通孔2aの中心から芯線
バレル4までの寸法Lを約10mm、基板部3の幅寸法
Wを約5mm、アース端子1自体の板厚を約0.5〜
1.0mmとしており、一般の回路用の端子に比べて大
型で剛性も高くなっている。
【0005】アース端子1は、アース回路を構成するワ
イヤハーネスのアース電線dの端部を芯線バレル4と被
覆バレル5で圧着すると共に、ボルトBを貫通孔2aに
挿通し、アース電線d或いは被覆バレル5附近を把持し
た状態で、ボックスレンチ等の空気圧工具によりボルト
Bを締結してアース端子1を車体パネルPのアース接続
部Pbのボルト穴Paに取り付け、アース電線dをアー
ス端子1を介して接地している。
【0006】なお、アース電線dの線径も、確実にアー
ス接続するために他の信号回路用等の電線に比べて太い
ものが使用されており、他の信号回路用等の電線サイズ
が0.3〜0.5mmに対して、アース電線の電線サ
イズは1.25mm程度のものを使用することが多
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】昨今は資源再利用等の
観点から、廃車された車体のリサイクル化が推進されて
おり、車体を構成する各種部材を材料毎等に分別するた
め、車体に取り付けられた部品等は車体から取り外す必
要があり、アース電線を含む各種ワイヤハーネスも車体
より取り外す対象になっている。ワイヤハーネスの車体
パネルからの取り外しは、端子等の係合やボルトによる
締結箇所が多いため、これらを一々解除していると効率
的な解体作業が行えないので、ワイヤハーネスを車体か
ら離反する方向へ強引に引っ張ることで、電線を引きち
ぎったり、端子を破断させて行っている。
【0008】上記のような引張りによるワイヤハーネス
の取り外しは、ワイヤハーネスを構成する電線が信号回
路用の電線サイズであれば容易に行うことができるが、
ワイヤハーネスを構成する電線にアース電線が含まれて
いると、上記のような引張りでは容易に取り外せない問
題がある。即ち、アース電線は一般に他の電線より電線
サイズが太いため、引張りに対する抵抗力(抗張力)も
大きく、1.25mm サイズのアース電線で、0.3
〜0.5mmの電線に対し約2.5〜4倍もの抗張力
を有し、アース電線の引きちぎりは困難となっている。
【0009】さらに、アース電線が取り付けられるアー
ス端子も一般の回路用の端子に比べて大型で剛性も高く
なっているため、端子の破断も困難である。図8(B)
に示す1.25mmサイズのアース電線に取り付ける
アース端子1の抗張力は、0.3〜0.5mmサイズ
の電線に取り付ける端子に比べて約2.8〜5.6倍も
あるため容易に破断できない。このようにアース電線の
取り外しは、アース電線自体の引きちぎりもアース端子
の破断も両方共困難であるため、最終的には締結したボ
ルトを緩める等で取り外しており、リサイクル作業の進
展の妨げになっている。
【0010】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、リサイクル時における車体からのアース電
線の取り外しを容易にすることを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、貫通孔を穿設した電気接触部の外周の一
部より基板部を突出し、該基板部の端部にアース電線取
付用のバレル部を有するアース端子において、上記基板
部の上記電気接触部との突出根元より上記バレル部まで
の箇所の一部に、長手方向と直交する断面積が他の部分
より小さい小断面積部を形成し、リサイクル時のアース
電線取り外しの際、上記小断面積部に負荷を加えること
で、上記基板部を上記小断面積部で破断する構成として
いることを特徴とするアース端子を提供している。
【0012】このように基板部の一部に小断面積部を形
成すると、小断面積部は、基板部の他の箇所より剛性が
低下しているので、リサイクル時のアース電線の引っ張
り、即ち、基板部を長手方向に引っ張ることで生じる負
荷が小断面積部にかかることで、剛性が低い小断面積部
が破断し、容易にアース電線を車体パネルより取り外す
ことができる。小断面積部は、通常良く使用される0.
3〜0.5mmサイズの電線の抗張力が6〜10kg
f、これら0.3〜0.5mmサイズの電線に取り付
ける端子の抗張力が約18kgf程度であることを考慮
して、約10〜20kgfの抗張力となるように設定す
ることが好ましい。
【0013】上記小断面積部は、上記基板部の中央箇所
に穴部を穿設することで形成している。このように基板
部の中央箇所に肉抜き用の穴部を形成すると、他の箇所
に比べて断面積が小さくなり引張りに対する抗張力が低
下し、確実に破断できる。また、基板部には、空気圧工
具でボルト締めする際、ボルト頭部の回転によりアース
端子が回らないように基板部等を把持することで回転モ
ーメントがかかることになるが、小断面積部は穴部の両
側となる箇所に基板部の側辺近辺を残存させているた
め、両側の側辺に切欠がなく上記回転モーメントに抗す
ることができ、ボルト締結時に、小断面積部が折れ曲が
り断裂するような不具合も回避できる。
【0014】また、上記小断面積部は、上記基板部の一
方の側辺あるいは両方の側辺を切り欠いて形成すること
も好ましい。このように基板部の側辺を切り欠くと、他
の箇所より長手方向に対する断面積を小さくでき剛性も
低下させて、小断面積部で容易に破断させられる。な
お、一方の側辺を切り欠く場合は、上記ボルト締結時の
回転モーメントが多くかかる側の側辺は残存させること
が好ましく、両方の側辺を切り欠く場合は、上記回転モ
ーメントに抗し得るように、リサイクル時に破断できる
範囲で残存する部分の幅が太くなるようにするのが好ま
しい。
【0015】さらに、上記基板部には、少なくとも上記
小断面積部を被う補強枠を取り付けている。このように
補強枠を取り付けると、ボルト締結時に基板部の小断面
積部にかかる回転モーメントは上記補強枠で対抗できる
ため、小断面積部は、当該回転モーメントを気にするこ
となく容易に破断しやすい寸法に設定でき、一段とアー
ス電線の取り外し性を高めることができる。よって、こ
のような補強枠の取付は、小断面積部の断面積を小さく
なるように形成した場合に特に有効である。
【0016】また、上記電気接触部には回り止め用の係
止部を突出している。このように係止部を突出すると共
に、該係止部を車体パネル側に設けた被係止部と係合す
ることで、ボルト締結に対してアース端子の回り止めと
なり、基板部にも回転モーメントがかからず、小断面積
部が裂断することもない。よって、小断面積部を小さく
できるので、リサイクル時の取り外しも容易に行える。
なお、上記係止部は、回り止めとなることで、ボルト締
結の作業性向上にも貢献できる。また、このように係止
部を設けることは、上述した種々のタイプの小断面積部
を有するアース端子や、補強枠を設けたタイプのアース
端子にも適用可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1(A)(B)は、本発明の第一
実施形態にかかるアース端子11であり、貫通孔12a
を穿設した電気接触部12の外周の一部より長板形状の
基板部13を突設し、基板部13の突出側端部にバレル
部として芯線バレル14と被覆バレル15を突設すると
共に、基板部13に小断面積部16を形成している。
【0018】小断面積部16は、基板部13における電
気接触部12の突出根元13aとなる箇所から芯線バレ
ル14の突設端となる箇所までの一部となる箇所の中央
に肉抜き用の穴部16aを穿設して形成し、穴部16a
の両側となる基板部13の側辺13b、13c附近を側
辺箇所16b、16cとして残存させている。
【0019】よって基板部13は、長手方向に直交する
断面積が小断面積部16で小さくなり、それに伴い小断
面積部16で剛性が最も低くなり、上記引張り力等に対
する抗張力が、一般の端子と同等程度で、ボルト締結時
の回転モーメントにも抗しえるよう、約20kgfとな
るように穴部16aの大きさを設定している。なお、小
断面積部16の抗張力は、20kgfに限定されるもの
ではなく、約10〜20kgf程度の範囲内になるよう
に穴部16aの大きさ等を設定すればよい。
【0020】アース端子11は、アース電線dの端末の
芯線と被覆を、芯線バレル14と被覆バレル15でかし
め圧着してアース電線dを取り付け、アース端子11が
回転しないようにアース電線d或いは被覆バレル15附
近を把持した状態で、貫通孔12aに挿通したボルトB
を空気圧工具で締め上げて、車体パネルPにボルト穴P
aを有するアース接続部Pbへ取り付けている。このボ
ルトBの締結の際、ボルト頭部Baが電気接触部12と
当接するので、ボルトBの回転により基板部13に回転
モーメントが働くが、小断面積部16は、側辺箇所16
b、16cを残存させているので上記回転モーメントに
抗して、破損するような不具合が生じていない。
【0021】一方、リサイクル時にアース電線dを取り
外す際は、図2(A)(B)に示すように、アース電線
dを車体パネルPより離反する方向(図2(A)中の黒
矢印方向)に強引に引っ張ると、この引張りによる負荷
が小断面積部16に集中してかかっている。この負荷が
小断面積部16の抗張力より大きくなった時点で、側辺
箇所16b、16cが破断し、アース電線dが基板部1
3の芯線バレル14と被覆バレル15を設けた箇所と共
に車体パネルPより取り外されている。
【0022】第一実施形態のアース端子11では、小断
面積部16の抗張力を0.3〜0.5mmサイズの電
線に取り付ける一般の端子の抗張力と略同等の約20k
gfに設定しているので、アース端子11は、一般の端
子が破断する時点で同様に破断して外れており、アース
電線dを含むワイヤハーネスの取り外しは、従来に比べ
て容易になっている。なお、アース端子11の電気接触
部12とボルトBは車体パネルPに残存することになる
が、これら電気接触部12等は車体パネルPと同じ金属
材のみから構成されている箇所なので、リサイクルにお
いても分別することなく車体パネルPと同等に扱えるこ
とができ、特に問題はない。また、アース電線dの端末
にも基板部13の芯線バレル14等を有する破断側が付
随するが、芯線と同等の金属材なので、こちらも特に問
題はない。さらに、アース端子11は、図3に示すよう
に、アース電線dを持ち上げるように引っ張っても(図
中の黒矢印方向)、剛性の低い小断面積部16が折れ曲
がり破断するので、容易にアース電線dを取り外すこと
ができる。
【0023】図4(A)は、第一実施形態の変形例のア
ース端子11’であり、基板部13’における電気接触
部12’の突出根元13a’となる箇所から芯線バレル
14’の突設箇所までの両側の側辺13b’、13c’
を切り欠いて小断面積部16’を形成している。小断面
積部16’は、両側を切り欠くことで中央連結部16
d’のみが残存することとなり、中央連結箇所16d’
の幅寸法を、ボルト締結時の回転モーメントに耐えられ
る範囲で抗張力が低くなるように設定し、アース電線d
の引張り等で中央連結箇所16d’が破断するようにし
ている。
【0024】図4(B)は、第一実施形態の別の変形例
のアース端子11”であり、基板部13”における電気
接触部12”の突出根元13a”となる箇所から芯線バ
レル14”の突設端となる箇所までの一方の側辺13
c”を切り欠いて小断面積部16”を形成している。切
り欠く側の側辺13c”は、アース端子11”を車体パ
ネルPへ取り付ける際のボルト締結による回転モーメン
トが小さい方の辺であり、回転モーメントがかかる側の
側辺13b”は切り欠かずに残存箇所16e”として、
ボルト締結時に小断面積部16”の破損を防止してい
る。また、残存箇所16e”の幅寸法も、抗張力が一般
の端子と同等以下となるように設定し、小断面積部1
6”の破断で容易にアース電線dが取り外せるようにし
ている。
【0025】図5(A)(B)は、本発明の第二実施形
態に係るアース端子21であり、丁度、図4(A)のア
ース端子11’と同様に、両側の側辺23b、23cを
切り欠いて小断面積部26を形成した基板部23に、補
強枠27を被せた形態としている。
【0026】補強枠27は、図6(A)にも示すよう
に、角筒形状に金属材料で形成しており、基板部23の
突出根元23aから芯線バレル24までの長さ寸法と基
板部23の幅に合わせた幅寸法を有し、幅広側の上面2
7aに長手方向に連続してスリット27bを設けてい
る。補強枠27は、図6(B)に示すようにスリット2
7bを開口させてアース端子21の基板部23に取り付
けており、開口させていた力を解放すれば、補強枠27
自体の復元力でスリット27bが閉じて、小断面積部2
6を被っている。なお、アース端子21は、上述した箇
所以外は第一実施形態のアース端子11と同様であり、
小断面積部26の抗張力も約20kgfに設定してい
る。
【0027】アース電線dの端部に圧着したアース端子
21を車体パネルへの取付は、第一実施形態と同様であ
り、図5(B)における白矢印方向の回転モーメントが
生じるが、基板部23に取り付けた補強枠27で上記回
転モーメントを受け止めているので、小断面積部26に
回転モーメントによる負荷が集中することもなく、小断
面積部26が折れるような不具合を確実に防止してい
る。
【0028】一方、リサイクル時にアース電線dを取り
外すために、アース端子21の基板部23を長手方向に
引っ張ると(図5(B)中の黒矢印方向)、補強枠27
は角筒形状であるため長手方向の両端が開口しているの
で、上記長手方向の引張り力は何ら規制されておらず、
ダイレクトに小断面積部26に負荷がかかっている。よ
って、上記引っ張り力により、小断面積部26は第一実
施形態と同様に破断し、容易にアース電線dを取り外し
ている。
【0029】なお、第二実施形態のアース端子21は、
上記形態に限定されるものではなく、例えば、第一実施
形態の図1や図4(B)に示すアース端子11、11”
にも補強枠を適用して、ボルト締結時に対する剛性を高
めるようにしてもよい。また、補強枠は樹脂で形成して
もよい。さらに、補強枠の長さは必ずしも、基板部の突
出根元から芯線バレルに至る全域と同等に設定する必要
はなく、少なくとも小断面積部を中心に前後を被う長さ
があればよい。
【0030】図7(A)(B)は、本発明の第三実施形
態に係るアース端子31であり、電気接触部32の一部
を切り欠いた切欠片を車体パネルPとの接触面32b側
へ突出するように屈折させて係止部として係止爪32c
を、電気接触部32の周方向に間隔をあけて計四箇所設
けている。また、基板部33には、図4(A)の第一実
施形態の変形例のアース端子11’と同様に小断面積部
36を基板部33に形成し、その他の箇所もアース端子
11’と同様の形態にしている。
【0031】一方、アース端子31を取り付ける車体パ
ネルP’は、アース接続部Pb’のボルト穴Pa’の周
囲に、爪穴Pc’を、アース端子31の係止爪32cと
対応するように計四箇所穿設している。アース電線dを
圧着したアース端子31のアース接続部Pb’への取付
は、係止爪32cを爪穴Pc’に挿入して係合させると
共に貫通孔32aにボルトBを挿通し、アース電線d或
いは被覆バレル25附近を把持した状態で、空気圧工具
によりボルトBを締め上げている。
【0032】上記ボルトBの締結時では、電気接触部3
2等に回転モーメントが働くが、係止爪32cと爪穴P
c’との係合が回り止めとなり、上記回転モーメントが
基板部33へ伝わらない。よって、基板部33の小断面
積部36にも上記回転モーメントの負荷がかからないの
で、ボルト締結時に剛性の低い小断面積部36で基板部
33が断裂するような不具合は生じない。
【0033】また、リサイクル時にアース電線dを取り
外すには、基板部33を長手方向に引っ張ることで、第
一実施形態と同様に小断面積部36が破断し、容易にア
ース電線dを取り外すことができる。なお、第三実施形
態のアース端子31は上記形態に限定されるものではな
く、アース端子31の電気接触部32の寸法によってい
は、係止爪32cの個数を増減してもよく、また、係止
爪32cは電気接触部32の周囲より突設させて車体パ
ネル側の突起と係合させるようにしてもよい。さらに、
第三実施形態のアース端子31の係止部は、第一実施形
態のアース端子11、11”や第二実施形態のアース端
子21にも適用可能である。
【0034】
【発明の効果】上記した説明より明らかなように、本発
明のアース端子を用いると、小断面積部で基板部を破断
することができるので、リサイクル時のアース電線の取
り外しを容易に行うことができ、リサイクル性の向上に
も貢献できる。また、基板部に補強枠を取り付けたり、
電気接触部に車体パネルとの係止部を設けることでアー
ス端子を取り付ける際に生じる回転モーメントにも充分
抗し得ることができ、アース端子の取付時に小断面積部
が断裂するような不具合も防止して、通常の取付性も確
保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係るアース端子であ
り、(A)はアース端子を車体パネルへ取り付ける状態
を示す斜視図、(B)はアース電線を圧着する前の平面
図である。
【図2】 アース端子の破断状況であり、(A)は破断
前の概略平面図、(B)は破断後の概略平面図である。
【図3】 小断面積部を折り曲げて破断する際の、力の
方向を示す概略図である。
【図4】 (A)は変形例のアース端子の平面図、
(B)は別の変形例のアース端子の概略図である。
【図5】 本発明の第二実施形態に係るアース端子であ
り、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
【図6】 (A)は、補強枠の開口側からの側面図、
(B)は補強枠のスリットを開口した状態の側面図であ
る。
【図7】 本発明の第三実施形態に係るアース端子であ
り、(A)は車体パネルへ取り付ける状態を示す斜視
図、(B)は側面図である。
【図8】 従来のアース端子であり、(A)は車体パネ
ルへ取り付ける状態を示す斜視図、(B)は平面図であ
る。
【符号の説明】
11 アース端子 12 電気接触部 13 基板部 14 芯線バレル 15 被覆バレル 16 小断面積部 27 補強枠 32c 係止爪 d アース電線 P 車体パネル Pa ボルト穴 Pb アース接続部
フロントページの続き Fターム(参考) 5G355 AA03 BA01 BA08 CA06 5G363 AA16 BA02 DA12 DC02 5G375 AA02 CA02 CA13 CA17 CC07 DA36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を穿設した電気接触部の外周の一
    部より基板部を突出し、該基板部の端部にアース電線取
    付用のバレル部を有するアース端子において、 上記基板部の上記電気接触部との突出根元より上記バレ
    ル部までの箇所の一部に、長手方向と直交する断面積が
    他の部分より小さい小断面積部を形成し、 リサイクル時のアース電線取り外しの際、上記小断面積
    部に負荷を加えることで、上記基板部を上記小断面積部
    で破断する構成としていることを特徴とするアース端
    子。
  2. 【請求項2】 上記小断面積部は、上記基板部の中央箇
    所に穴部を穿設することで形成している請求項1に記載
    のアース端子。
  3. 【請求項3】 上記小断面積部は、上記基板部の一方の
    側辺あるいは両方の側辺を切り欠いて形成している請求
    項1に記載のアース端子。
  4. 【請求項4】 上記基板部には、少なくとも上記小断面
    積部を被う補強枠を取り付けている請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載のアース端子。
  5. 【請求項5】 上記電気接触部には回り止め用の係止部
    を突出している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載のアース端子。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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