JP2003046707A - 撮像装置、情報処理装置およびそれらの制御方法、画像処理装置およびその方法、並びに、画像処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリントラボ業者へ画像データを送信し、印
画された写真プリントを店頭で受け取るシステムにおい
て、プリントラボ業者が写真プリントを間違いなく引き
渡すには、本人確認などの手間が必要になる。 【解決手段】 電子カメラは、撮像データ、および、そ
の撮像データを印刷すべきプリントサービスを指定する
指定情報を送信する(S212)。画像ゲートウェイは、受信
した指定情報が示すプリントサービスへ、受信した撮像
データ、および、その撮像データの印刷指示を送信し(S
216)、撮像データおよび印刷指示をプリントサービスが
受信したことを確認すると(S217)、印刷指示に対応し
た、印刷物を受け取るための受取情報を電子カメラへ送
信する(S218)。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置、情報処理
装置およびそれらの制御方法、画像処理装置およびその
方法、並びに、画像処理システムに関し、例えば、撮像
装置によって撮影された画像を印刷する画像処理システ
ムに関する。

【０００２】

【従来の技術】固体メモリ素子を有するメモリカードを
記録媒体として、静止画像や動画像を記録、再生および
/または通信する電子カメラなどの撮像装置が市販され
ている。また、撮影した画像をインターネットなどの広
域ネットワーク(WAN)に接続されたWWW(World Wide Web)
サーバに格納して公開する撮像システムも構築されてい
る。そして、WWWサーバに格納された画像を印刷するネ
ットワークプリンタも発売されている。さらに、WWWサ
ーバを通じて、プリントラボ業者へ撮影した画像データ
を送信し、印画された写真を店頭で受け取る写真プリン
トサービスも提供されている。

【０００３】上記の撮像システムによれば、インターネ
ットに接続されたネットワークプリンタまたはプリント
ラボ業者へ、WWWサーバに格納した画像を送信して印刷
することが可能である。

【０００４】また、電子カメラなどを例えばコンビニエ
ンスストアや観光地などで比較的安価に販売して、携帯
電話網およびネットワークを介した写真プリントサービ
スを繰り返して利用してもらうことで収益を上げ、安価
に販売した電子カメラなどのコストを回収するビジネス
モデルも検討されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】プリントラボ業者へ画
像データを送信し、印画された写真プリントを店頭で受
け取るシステムにおいて、プリントラボ業者が写真プリ
ントを間違いなく引き渡すには、本人確認などの手間が
必要になる。

【０００６】また、電子カメラなどを安価に販売して写
真プリントサービスで収益を上げようとしても、画像デ
ータを携帯電話網およびネットワークを介してプリント
ラボ業者に送信した後、電子カメラなどが廃棄されてし
まえば、販売した電子カメラなどのコストが回収できな
いという問題がある。

【０００７】一方、撮影された画像が格納された記録媒
体をプリントラボ業者の店頭に持ち込み、従来の銀塩写
真プリントと同様の簡易な手続きで、写真プリントを発
注することも可能であるが、記録媒体の記憶容量によっ
て、撮影可能な画像数が制限されてしまい、多数の画像
を撮影したい場合は大容量の記録媒体を多数用意する必
要がある。

【０００８】本発明は、上述の問題を個々にまたはまと
めて解決するためのもので、印刷物を引き渡す際の手間
を極力省くことを目的とする。

【０００９】また、販売した撮像装置のコスト回収をよ
り確実にすることを他の目的とする。

【００１０】また、撮像装置における、記録媒体の記憶
容量による撮影可能な画像数の制限を外すことを他の目
的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。

【００１２】本発明にかかる画像処理システムは、撮像
データ、および、その撮像データを印刷すべき印刷装置
を示す指定情報を送信する撮像装置と、前記撮像装置か
ら撮像データおよび指定情報を受信して、前記指定情報
が示す印刷装置へ受信した撮像データ、および、その撮
像データの印刷指示を送信する情報処理装置とを有し、
前記情報処理装置は、撮像データおよび印刷指示を印刷
装置が受信したことを確認すると、前記印刷指示に対応
した、印刷物を受け取るための受取情報を前記撮像装置
へ送信することを特徴とする。

【００１３】本発明にかかる撮像装置は、撮像手段と、
前記撮像手段によって取得される撮像データに、その撮
像データを印刷すべき印刷装置を示す指定情報を付加す
る指定手段と、前記指定情報が付加された撮像データを
情報処理装置へ送信し、前記情報処理装置から印刷物を
受け取るための受取情報を受信する通信手段とを有する
ことを特徴とする。

【００１４】本発明にかかる情報処理装置は、撮像装置
から撮像データ、および、その撮像データを印刷すべき
印刷装置を示す指定情報を受信する受信手段と、前記指
定情報が示す印刷装置へ受信した撮像データ、および、
その撮像データの印刷指示を送信する送信手段と、前記
撮像データおよび前記印刷指示を前記印刷装置が受信し
たことを確認すると、前記印刷指示に対応した、印刷物
を受け取るための受取情報を前記撮像装置へ返信する制
御手段とを有することを特徴とする。

【００１５】本発明にかかる画像処理装置は、情報処理
装置から撮像データ、および、その撮像データの印刷指
示を受信する受信手段と、前記印刷指示に基づき、前記
撮像データを印刷する印刷手段とを有することを特徴と
する。

【００１６】本発明にかかる撮像装置の制御方法は、撮
像デバイスによって取得される撮像データに、その撮像
データを印刷すべき印刷装置を示す指定情報を付加し、
前記指定情報が付加された撮像データを情報処理装置へ
送信し、前記情報処理装置から印刷物を受け取るための
受取情報を受信することを特徴とする。

【００１７】本発明にかかる情報処理装置の制御方法
は、撮像装置から撮像データ、および、その撮像データ
を印刷すべき印刷装置を示す指定情報を受信し、前記指
定情報が示す印刷装置へ受信した撮像データ、および、
その撮像データの印刷指示を送信し、前記撮像データお
よび前記印刷指示を前記印刷装置が受信したことを確認
すると、前記印刷指示に対応した、印刷物を受け取るた
めの受取情報を前記撮像装置へ返信することを特徴とす
る。

【００１８】本発明にかかる画像処理方法は、情報処理
装置から撮像データ、および、その撮像データの印刷指
示を受信し、前記印刷指示に基づき、前記撮像データを
印刷することを特徴とする。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。

【００２０】

【第1実施形態】図1は第1実施形態のシステム構成例を
示す図である。

【００２１】図1において、電子カメラ（撮像装置）100
は、通信部およびアンテナ112を有し、例えば携帯電話
用のパケット網700を介して画像ゲートウェイ（画像情
報管理装置）400などの情報処理装置と通信可能であ
る。

【００２２】パケット網700とインターネット600などの
WANとを接続する画像ゲートウェイ400は、インターネッ
ト600を介して、ユーザが使用するクライアントコンピ
ュータ500（携帯情報機器または携帯電話などの情報処
理装置を含む）、WWWサーバ610、620および630、並び
に、印刷装置を備えるプリントサービス800や810に接続
可能である。

【００２３】WWWサーバ610、620および630は、インター
ネット600を介して、各種コンテンツ情報を配布するサ
ーバである。

【００２４】［電子カメラの構成］図2は電子カメラ100
の構成例を示すブロック図である。なお、図1には、対
応する構成の概略配置を示す。

【００２５】図2において、10は撮影レンズ、12は絞り
機能を備えるシャッタ、14は光学像を電気信号に変換す
る撮像素子、16は撮像素子14のアナログ信号出力をディ
ジタル信号に変換するアナログ-ディジタル(A/D)変換器
である。

【００２６】タイミング発生回路18は、撮像素子14、A/
D変換器16およびD/A変換器26にクロック信号や制御信号
を供給し、メモリ制御回路22およびシステム制御回路50
に制御される。

【００２７】画像処理回路20は、A/D変換器16から出力
されるデータあるいはメモリ制御回路22から送られてく
るデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行
う。また、画像処理回路20は、撮像される画像データ
（以下「撮像データ」と呼ぶ）に所定の演算処理を施
す。得られた演算結果は、システム制御回路50が、露光
制御部40および測距制御部42を制御して、TTL(Through
The Lens)方式のオートフォーカス(AF)処理、自動露出
(AE)処理およびフラッシュプリ発光(EF)処理を行うため
に利用される。さらに、画像処理回路20は、撮像データ
に所定の演算処理を行い、得られる演算結果に基くTTL
方式のオートホワイトバランス(AWB)処理も行う。

【００２８】メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイ
ミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ2
4、D/A変換器26、ワークメモリ30および圧縮伸長回路32
を制御する。A/D変換器16から出力されるデータは、画
像処理回路20を介してあるいは直接メモリ制御回路22を
経由して、画像表示メモリ24あるいはワークメモリ30に
書き込まれる。

【００２９】画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の
画像データは、D/A変換器26を介して、TFT LCDなどから
なる画像表示部28に送られ、画像が表示される。従っ
て、撮像される画像データを画像表示部28に逐次送れ
ば、電子ファインダ機能が実現される。また、画像表示
部28の表示は、システム制御回路50の指示により、任意
にオン/オフすることが可能で、表示をオフにしてバッ
クライトを消した状態では、電子カメラ100の消費電力
を大幅に低減することができる。

【００３０】撮影された静止画像や動画像を格納するた
めの、半導体RAMなどからなるワークメモリ30は、所定
枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに充分
な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像
を連続して撮影する連射撮影やパノラマ撮影を行う場合
でも、大量の画像データをワークワークメモリ30に高速
に書き込むことで、高速撮影が可能になる。また、ワー
クワークメモリ30は、システム制御回路50の作業領域と
しても使用することが可能である。

【００３１】適応離散コサイン変換(ADCT)などを用いる
画像圧縮方法により画像データを圧縮伸長する圧縮伸長
回路32は、ワークメモリ30に格納された画像データを読
み込んで圧縮または伸長し、圧縮または伸長された画像
データを再びワークメモリ30に書き込む。

【００３２】暗号・復号回路34は、撮影されてワークメ
モリ30の所定領域に格納された画像データを必要に応じ
て暗号化し、暗号化されてワークメモリ30の所定領域に
格納された画像データが再生表示される際、復号処理を
行う。なお、詳細は後述するが、暗号化された画像デー
タは、画像ゲートウェイ400の暗号・復号回路によって
も復号可能であり、暗号・復号処理は、後述する画像ゲ
ートウェイ400の備える課金管理部420の課金データベー
ス情報に連携して実行される。

【００３３】課金管理部36は、撮影処理の実行、画像ゲ
ートウェイ400への画像データの送信および/または画像
ゲートウェイ400からの画像データの受信に応じて、課
金情報の更新管理を行う。

【００３４】絞り機能を備えるシャッタ12を制御する露
光制御部40は、フラッシュ48と連携することによりフラ
ッシュ調光機能も有する。フラッシュ48は、AF補助光の
投光機能やフラッシュ調光機能を有する。測距制御部42
は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する。ズーム制
御部44は撮影レンズ10のズーミングを制御する。バリア
制御部46はレンズ10を保護するバリア102の動作を制御
する。

【００３５】前述したように、露光制御部40および測距
制御部42はTTL方式により制御される。つまり、撮像さ
れる画像のデータを画像処理回路20によって演算した演
算結果に基づき、システム制御回路50が、露光制御部40
および測距制御部42を制御する。

【００３６】システム制御回路50は電子カメラ100全体
を制御する。プログラムメモリ52はシステム制御回路50
の動作用の定数、変数およびプログラムなどを記憶す
る。

【００３７】表示部54は、システム制御回路50によるプ
ログラムの実行に応じて、文字、記号および画像（アイ
コン）などを用いて電子カメラ100の動作状態、設定状
態および各種のメッセージを表示する。表示部54は、電
子カメラ100の操作部近傍の見やすい位置に単体で、あ
るいは、複数に分割されて配置されている。通常、表示
部54はLCD、LEDやランプのインジケータなどで構成され
るが、さらに発音素子を組み合わせて、警告音や、音声
メッセージなどを発することもできる。また、表示部54
の一部機能は、光学ファインダ104内に重複して配置さ
れる。

【００３８】表示部54のLCDなどに表示される情報に
は、例えば、シングルショット/連写撮影の設定、セル
フタイマの設定、画像の圧縮率、記録画素数、記録枚
数、残撮影可能枚数、シャッタスピード、絞り値、露出
補正の設定、フラッシュの設定、赤目緩和の設定、マク
ロ撮影の設定、ブザーの設定、時計用電池残量、電池残
量、エラー状況、複数桁の数字による情報、記録媒体20
0および210の着脱状態、通信インタフェイス(I/F)の動
作、日付けおよび時刻、および、外部コンピュータとの
接続状態などがある。

【００３９】また、表示部54の表示情報のうち、光学フ
ァインダ104内に表示されるものには、例えば、合焦状
態、撮影準備完了、手振れ警告、フラッシュ充電状態、
フラッシュ充電完了、シャッタスピード、絞り値、露出
補正の状態、および、記録媒体の書込動作などがある。

【００４０】さらに、表示部54のLEDなどのインジケー
タに表示される情報には、例えば、合焦状態、撮影準備
完了、手振れ警告、フラッシュ充電状態、フラッシュ充
電完了、記録媒体の書込動作、マクロ撮影設定通知、お
よび、二次電池充電状態などがある。

【００４１】そして、表示部54のランプなどのインジケ
ータに表示される情報には、例えば、セルフタイマ通知
などがある。このセルフタイマ通知用のランプは、AF補
助光源に共用することもできる。

【００４２】電気的に消去および記録が可能な不揮発性
メモリ56には、例えばEEPROMなどが用いられる。

【００４３】識別情報メモリ58には、パケット網700を
介して画像ゲートウェイ400と通信する際に必要になる
認証情報、および、画像データの格納や取り出しを行う
際の課金管理に必要な各種識別情報などが格納される。
個々の電子カメラ100を特定し管理するための識別情報
は、製造時など電子カメラ100をユーザが使用する前に
記憶される。これらの情報は、画像ゲートウェイ400が
電子カメラ100に各種サービスを行う際の課金情報デー
タベースの更新に利用される。

【００４４】60、62、64、70および72は、システム制御
回路50へ各種の指示を入力するための入力手段で、スイ
ッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によるポイン
ティング、音声認識などの入力手段を単一で、または、
複数組み合わせて構成される。

【００４５】電源スイッチ60は、電子カメラ100の電源
オンオフを切り替える。さらに、電子カメラ100に接続
されるレンズユニットおよび外部ストロボ（不図示）、
記録媒体200など、各種付属装置の電源オンオフも合わ
せて切り替える。

【００４６】シャッタスイッチ62(SW1)は、シャッタボ
タンを途中まで押すとオンになる。シャッタスイッチ62
がオンになるとAF処理、AE処理、AWB処理およびEF処理
などが開始される。

【００４７】シャッタスイッチ64(SW2)は、シャッタボ
タンを最後まで押すとオンになる。シャッタスイッチ64
がオンになると、撮像素子12から読み出されA/D変換器1
6された画像データをメモリ制御回路22を介してワーク
メモリ30に書き込む露光処理、メモリ制御回路22によっ
てワークメモリ30から読み出された画像データに画像処
理回路20で演算処理を施す現像処理、同様にワークメモ
リ30から読み出された画像データを圧縮伸長回路32で圧
縮し、圧縮されたデータを記録媒体200に書き込む記録
処理などの一連の処理が開始される。

【００４８】ボタンやタッチパネルなどからなる操作部
70には、メニューボタン、セットボタン、マクロボタ
ン、マルチ画面再生改頁ボタン、フラッシュ設定ボタ
ン、単写/連写/セルフタイマ切替ボタン、メニュー移動
＋（プラス）ボタン、メニュー移動−（マイナス）ボタ
ン、再生画像移動＋（プラス）ボタン、再生画像移動−
（マイナス）ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボ
タン、日付/時間設定ボタン、画像表示部28のオン/オフ
を設定する画像表示オン/オフボタン、および、撮影さ
れた画像を撮影直後に画像表示部28に自動再生させるク
イックレビュー機能を設定するクイックレビューオン/
オフボタンなどがある。

【００４９】は電子カメラ100の機能モードを切り替え
るためのダイアルで、自動撮影モード、プログラム撮影
モード、シャッタ速度優先撮影モード、絞り優先撮影モ
ード、マニュアル撮影モード、焦点深度優先（デプス）
撮影モード、ポートレート撮影モード、風景撮影モー
ド、接写撮影モード、スポーツ撮影モード、夜景撮影モ
ードおよびパノラマ撮影モードなどの「撮影モード」、
再生モードおよびマルチ画面再生・消去モードなどの
「再生・消去モード」、「プリントサービスモード」、
および、PC接続モードなどの「通信モード」を切り替え
ることができる。

【００５０】さらに、モードダイアル72により、JPEG(J
oint Photographic Experts Gpoup)圧縮の圧縮率を選
択、あるいは、撮像素子の信号をそのままディジタル化
して記録媒体200に記録するCCD-RAWモードを選択するこ
とができる。JPEGモードには、例えばノーマルモードと
ファインモードが用意されていて、電子カメラ100の利
用者が、撮影画像のデータサイズを重視する場合は高圧
縮率のノーマルモードを、撮影画像の画質を重視する場
合は低圧縮率のファインモード、さらにはCCD-RAWモー
ドを選択して撮影することができる。

【００５１】JPEGモードでは、撮像素子14から出力され
る信号はA/D変換器16により画像データに変換される。
画像データは、画像処理回路20およびメモリ制御回路22
を介してワークメモリ30に書き込まれる。そして、ワー
クメモリ30から読み出され、圧縮伸長回路32により設定
された圧縮率によるJPEG圧縮が行われ、必要に応じて暗
号・復号回路34により暗号化された画像データ（以下
「JPEGデータ」と呼ぶ）が、記録媒体200に記録され
る。

【００５２】CCD-RAWモードでは、撮像素子14の色フィ
ルタの画素配列に応じて、ラインごとにそのまま信号が
読み出され、A/D変換器16によりディジタルデータ（以
下「RAWデータ」と呼ぶ）に変換される。RAWデータは、
メモリ制御回路22を介してワークメモリ30に書き込ま
れ、ワークメモリ30から読み出されたRAWデータは、必
要に応じて暗号・復号回路34により暗号化されて記録媒
体200に記録される。

【００５３】電源制御部80は、電池検出回路、DC-DCコ
ンバータ、および、通電すべきブロックを切り替えるス
イッチ回路などにより構成され、電池の装着の有無、電
池の種類および電池残量の検出を行い、検出結果および
システム制御回路50の指示に基づき、DC-DCコンバータ
を制御して、必要な電力を必要な期間、記録媒体を含む
各部へ供給する。電源86は、アルカリ電池やリチウム電
池などの一次電池、NiCd電池、NiMH電池またはLi-ion電
池などの二次電池、あるいは、パワーアダプタなどから
なり、コネクタ82および84を介して電源制御部80へ着脱
自在に接続される。

【００５４】インタフェイス(I/F)90は、コネクタ92を
介して着脱自在に接続されるメモリカードやハードディ
スクなどの記録媒体と、電子カメラ100のシステムバス1
29とを接続する。

【００５５】本実施形態では、記録媒体を接続するため
のインタフェイスおよびコネクタを一つもつものとして
説明するが、インタフェイスおよびコネクタは一系統で
もよいし、あるいは、二系統以上あっても構わない。ま
た、インタフェイスおよびコネクタには、PCMCIA(Perso
nal Computer Memory Card International Associatio
n)カードや、CF（コンパクトフラッシュ（登録商標））
カードなどの規格に準拠したものを用いればよく、二系
統のインタフェイスおよびコネクタをそれぞれ異なる規
格にしても構わない。

【００５６】インタフェイスおよびコネクタをPCMCIAカ
ードやCFカードなどの規格に準拠させれば、LANカー
ド、MODEMカード、USB(Universal Serial Bus)カード、
IEEE1394カード、IEEE1284カード、SCSI(Small Compute
r System Interface)カード、および、PHS(Personal Ha
ndy-phone System)通信カードなど、各種通信カードを
接続することが可能になり、他のコンピュータやプリン
タなどの周辺機器との間で画像データや画像データに付
属した管理情報を通信することができる。

【００５７】記録媒体200は、メモリカードやハードデ
ィスクなどの記録媒体である。記録媒体200は、半導体
メモリや磁気ディスクなどから構成される記録部202、
電子カメラ100と接続するためのインタフェイス204およ
びコネクタ206を備えている。

【００５８】バリア102は、レンズ10を含む撮像部を機
械的に覆うことで、撮像部を保護して、汚れの付着や破
損を防止する。

【００５９】光学ファインダ104は、ユーザに、画像表
示部28による電子ファインダ機能を使用させることな
く、光学的に撮影範囲を観察させるものである。また、
前述したように、光学ファインダ104内には表示部54の
一部機能が配置されている。

【００６０】通信部110は、TDMA(Time Division Multip
le Access)方式、CDMA(Code Division Multiple Acces
s)方式、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Acc
ess)方式、PHS(Personal Handy-phone System)方式など
の携帯電話通信機能を有し、電子カメラ100を他の機器
へ接続するためのアンテナ112を備える。

【００６１】また、通信部110の通信機能には、Bluetoo
thなどの無線通信、RS232C、USB、IEEE1394、IEEE128
4、SCSI、MODEM、LANなどの有線通信、IrDA(Infrared D
ata Association)などの赤外線通信、光通信などの各種
通信を利用してもよい。なお、有線通信を行う場合はコ
ネクタが、赤外線通信を行う場合は送受光部が、アンテ
ナ112に対応する。

【００６２】［画像ゲートウェイの構成］図3は画像ゲ
ートウェイ400の構成例を示すブロック図である。

【００６３】制御部402は、記憶部404をワークメモリに
利用して、各種アプリケーションを実行するとともに、
制御部402が処理したデータを後述するユニットに転送
したり、各ユニット間同士の高速データ転送（DMA転
送）を行うバス412を介して、画像ゲートウェイ400全体
の制御を司る。なお、記憶部404には、一般にSDRAM(Syn
chronous DRAM)やRDRAM(Rambus DRAM)などが用いられ
る。

【００６４】表示部406は、LCDやスピーカなどから構成
され、制御部402によるプログラムの実行に応じて必要
な文字および画像の表示、並びに、音声の再生などを行
う。

【００６５】操作部408は、キーボード、マウスやトラ
ックパッドなどのポインティングデバイスから構成され
る操作手段で、画像ゲートウェイ400の動作に必要な情
報および/または各種動作指示を入力するためのもので
ある。

【００６６】ハードディスクドライブ(HDD)410は、制御
部402が実行するオペレーティングシステム(OS)および
様々なアプリケーションプログラムを蓄積し、制御部40
2の管理下にある。

【００６７】通信部414は、画像ゲートウェイ400をネッ
トワーク702を介して電話基地局などの携帯電話網を含
むパケット網700に接続し、パケット網700を介したデー
タの送受信を行う。通信部416は、画像ゲートウェイ400
をネットワーク602を介してインターネット600に接続
し、インターネット600を介したデータの送受信を行
う。ネットワーク702および602には、一般に、Ethernet
などが利用可能である。

【００６８】画像格納部418は、電子カメラ100などから
送られてくる撮像データを順次蓄積する。また、制御部
402は、電子カメラ100および/またはクライアントコン
ピュータ500からの依頼に応じて、画像格納部418の所定
領域に格納された撮影データを読み出し、指定の装置へ
送信することが可能である。なお、画像格納部418に対
する撮像データの格納および取り出しは、課金管理部42
0による課金データベース421の更新に連携する。

【００６９】課金管理部420は、撮像データを画像格納
部418に格納する、および/または、画像格納部418に格
納された撮像データを取り出す際に、撮像データの格納
/取り出しの依頼を発行した機器（電子カメラ100やクラ
イアントコンピュータ500）を認証および識別し、識別
結果および撮像データの格納/取り出しに応じて、課金
管理部420が備える課金データベース421を更新して、電
子カメラ100および/またはクライアントコンピュータ50
0に対する課金識別情報を登録する。

【００７０】なお、画像格納部418は、WWWサーバ610、6
20および630などからも、撮像データの格納/取り出しが
可能であり、同様の認証および識別によって、識別結果
および撮像データの格納/取り出しに応じて、課金管理
部420が備える課金データベース421を更新して、WWWサ
ーバ610、620および/または630に対する課金識別情報を
登録する。なお、WWWサーバ610、620および/または630
などと、課金データベース421を共有する構成としても
よい。

【００７１】また、課金管理部420は、電子カメラ100か
ら受信した電子カメラ100のユーザ録情報を課金データ
ベース421に格納し、登録したユーザ情報に応じて電子
カメラ100の機能を拡張するプログラムを電子カメラ100
に提供することもできる。

【００７２】暗号・復号部422は、電子カメラ100および
/またはクライアントコンピュータ500から受信した撮像
データを、必要に応じて、暗号化または復号する。暗号
・復号処理は、課金データベース421の更新に連携して
行われる。

【００７３】なお、暗号化された撮像データは、電子カ
メラ100の暗号・復号回路34においても復号可能であ
る。この場合も、課金データベース421の更新に連携し
て復号が実行される。

【００７４】［プリントサービスの構成］図4はプリン
トサービス800を提供する情報処理装置の構成例を示す
ブロック図である。なお、以下では、プリントサービス
を提供する情報処理装置の符号を800として説明する。

【００７５】制御部802は、記憶部804をワークメモリに
利用して、各種アプリケーションを実行するとともに、
制御部802が処理したデータを後述するユニットに転送
したり、各ユニット間同士の高速データ転送（DMA転
送）を行うバス812を介して、情報処理装置800全体の制
御を司る。なお、記憶部804には、一般にSDRAM(Synchro
nous DRAM)やRDRAM(Rambus DRAM)などが用いられる。

【００７６】表示部806は、LCDやスピーカなどから構成
され、制御部802によるプログラムの実行に応じて必要
な文字および画像の表示、並びに、音声の再生などを行
う。

【００７７】操作部808は、キーボード、マウスやトラ
ックパッドなどのポインティングデバイスから構成され
る操作手段で、情報処理装置800の動作に必要な情報お
よび/または各種動作指示を入力するためのものであ
る。

【００７８】ハードディスクドライブ(HDD)810は、制御
部802が実行するオペレーティングシステム(OS)および
様々なアプリケーションプログラムを蓄積し、制御部80
2の管理下にある。

【００７９】通信部814は、情報処理装置800をネットワ
ーク606を介してインターネット600に接続し、インター
ネット600を介したデータの送受信を行う。ネットワー
ク606には、一般に、Ethernetなどが利用可能である。

【００８０】暗号・復号部816は、電子カメラ100、クラ
イアントコンピュータ500および/または画像ゲートウェ
イ400から受信した撮像データを、必要に応じて、暗号
化または復号する。暗号・復号処理は、画像ゲートウェ
イ400の課金データベース421の更新に連携して行われ
る。

【００８１】圧縮・伸長部818は、電子カメラ100、クラ
イアントコンピュータ500および/または画像ゲートウェ
イ400から受信した撮像データを、必要に応じて、圧縮
または伸長する。

【００８２】制御部802は、電子カメラ100、クライアン
トコンピュータ500および/または画像ゲートウェイ400
から受信した撮像データを、記憶部804またはHDD810に
一旦格納し、格納した撮像データを読み出して、印刷部
820により印刷を行う。なお、印刷部820による撮像デー
タの印刷は、画像ゲートウェイ400の課金データベース4
21に格納された識別情報、電子カメラ100など装置に固
有の識別情報の管理に連携して実行される。

【００８３】識別情報メモリ826には、個々の情報処理
装置（プリントサービス）800を特定して管理するため
の識別情報が格納される。この識別情報を他の機器に通
知することで、情報処理装置（プリントサービス）800
は、他の機器との間でコマンドやデータをやり取りする
ことが可能になる。

【００８４】［電子カメラの動作］次に、電子カメラ10
0の動作を説明する。

【００８５】●主ルーチン 図5は本実施形態の電子カメラ100のシステム制御部50が
実行する処理の主ルーチン例を示すフローチャートであ
る。

【００８６】電子カメラ100の電池交換などが行われる
と、システム制御回路50は、フラグや制御変数などを初
期化するとともに、電子カメラ100の各部の初期化処理
を行い(S101)、電源スイッチ60の設定を判断する(S10
2)。

【００８７】電源スイッチ60がオフの場合、システム制
御回路50は、表示部54などの表示を終了状態にし、バリ
ア102を閉じて撮像部を保護し、フラグや制御変数など
を含む必要なパラメータおよび設定値、並びに、設定モ
ードを不揮発性メモリ56に記録し、電源制御部80により
画像表示部28を含む各部の不要な電源を遮断するなどの
所定の終了処理を行い(S103)、その後、処理をステップ
S102へ戻し、電源スイッチ60がオンになるまで待機す
る。

【００８８】電源スイッチ60がオンの場合、システム制
御回路50は、電源制御部80を介して、電池などにより構
成される電源86の残容量や動作情況が電子カメラ100の
動作に問題がないか否かを判断し(S104)、問題があれば
処理をステップS106へ分岐する。

【００８９】続いて、システム制御回路50は、識別情報
58および/または不揮発性メモリ56の所定領域に格納さ
れた課金登録実行フラグの状態を判断して、電子カメラ
100が画像ゲートウェイ400が提供する各種サービスを享
受するために必要な課金情報の登録が行われているか否
かを判断し(S105)、未登録であれば処理をステップS107
へ分岐する。

【００９０】課金情報が未登録の場合、システム制御回
路50は、画像ゲートウェイ400の課金管理部420に必要な
課金情報を登録する課金登録処理（詳細は後述する）を
実行し(S107)、その実行の結果を示すエラーフラグが、
システム制御回路50の内部メモリまたは不揮発性メモリ
56の所定領域に未設定（オフ）であれば(S108)、課金登
録処理が正常に終了したと判断して、処理を終えてステ
ップS102に戻す。また、エラーフラグが設定（オン）さ
れていた場合は、表示部54および/または画像表示部28
を用いて画像や音声により所定の警告表示を行い(S10
9)、その後、処理をステップS102に戻す。

【００９１】他方、課金情報の登録が済んでいる場合、
システム制御回路50は、表示部54を用いて画像や音声に
より、電子カメラ100の各種設定状態を表示する(S11
0)。なお、画像表示部28の画像表示がオンであれば、画
像表示部28も用いて画像や音声により電子カメラ100の
各種設定状態の表示を行う。

【００９２】次に、システム制御回路50は、モードダイ
アル72の設定位置を判断し(S111)、モードダイアル72の
設定に応じた処理（詳細は後述する）を実行する(S112
〜S114)。

【００９３】詳細は後述するが、再生モードにおいて
は、画像表示部28に撮像データの概略画像を再生表示す
ることができる。さらに、画像ゲートウェイ400から詳
細画像データをダウンロードして詳細画像を再生表示す
ることもできる。

【００９４】また、撮影モードにおいては、撮像データ
が画像ゲートウェイ400にアップロードされる。

【００９５】そして、プリントサービスモードは、画像
ゲートウェイ400にアップロードした撮像データに対応
するプリントをプリントサービス800から受け取るため
の処理である。具体的には、画像ゲートウェイ400から
プリントサービス800に撮像データが転送されてプリン
トが行われるが、その際、そのプリントの受け取りに必
要になる受取情報が画像ゲートウェイ400から電子カメ
ラ100へ返送される。

【００９６】プリントサービス処理で説明するように、
電子カメラ100のユーザは、この受取情報をプリントサ
ービス800（の係員）に提供（提示）して、プリントを
受け取る。また、プリントサービス800（の係員）は、
受取情報によって照合を行い、プリントを電子カメラ10
0のユーザに誤りなく渡して、プリント料金を徴収す
る。

【００９７】受取情報の提示は、具体的には、プリント
の受け取りにプリントラボ業者の店舗を訪れた電子カメ
ラ100のユーザが、電子カメラ100の動作モードをプリン
トサービスモードに設定し、表示部54または画像表示部
28に受取情報を表示して店員に提示するなどが考えられ
る。受取情報を照合した結果、問題がなければ、店員
は、プリントを渡すとともに、情報処理装置800の操作
部808を操作して、照合結果を画像ゲートウェイ400に通
知し、課金データベース421を更新させる。

【００９８】プリント料金の支払は、画像ゲートウェイ
400の課金データベース421を更新する方法のほかに、店
頭で、店員が電子カメラ100のユーザから直接支払いを
受ける方法でもよい、あるいは、課金データベース421
の更新と店頭での直接支払いを併用しても構わない。

【００９９】●課金情報の登録 図6は課金情報の登録例を示すフローチャートである。

【０１００】システム制御回路50は、画像表示部28に課
金登録画面を表示する(S1901)。そして、電子カメラ100
のユーザによって、操作部70の選択/切替スイッチおよ
び決定/実行スイッチなどが操作され、課金登録画面の
入力項目が選択されたならば(S1902)、システム制御回
路50は、その選択に応じて、入力画面を切り替える(S19
03)。また、電子カメラ100のユーザによって、表示画面
に対応して選択/切替スイッチおよび決定/実行スイッチ
などの操作により課金情報が入力されると(S1904)、入
力された課金情報に問題がなければ(S1905)、入力され
た課金情報をシステム制御回路50の内部メモリまたはワ
ークメモリ30に格納する(S1906)。入力された課金情報
に問題がある場合(S1905)や、次の入力項目が選択され
た場合(S1907)は、処理をステップS1902に戻す。

【０１０１】なお、課金情報の入力項目には、氏名、住
所、年齢、性別、電子メールアドレス、職業、趣味およ
び支払方法などがある。また、撮像データをプリントす
る際に利用するプリントサービス800の選択（または選
択候補のリスト）を、ステップS1904において入力され
る住所情報（または勤務地や通勤経路などの情報）を用
いて初期設定するようにしてもよい。

【０１０２】また、課金情報として、撮影する主要被写
体の情報、例えばスポーツ撮影、ポートレート撮影ない
し風景撮影などの情報、および、屋外撮影、屋内撮影な
いし夜景撮影などの情報、並びに、それらの組み合わせ
の撮影情報を入力するようにしてもよい。

【０１０３】必要な入力項目が入力されると、システム
制御回路50は、識別情報メモリ58から課金情報の登録に
必要な機器に固有な識別情報を読み出し(S1908)、内部
メモリまたはワークメモリ30に記憶した課金情報を読み
出して(S1909)、通信部110などを介して、画像ゲートウ
ェイ400に識別情報および課金情報を送信する(S1910)。

【０１０４】なお、機器に固有な識別情報には、電子カ
メラ100の製造者コード、機種コード、シリアルナンバ
および装備機能に関する情報などがある。さらに、電子
カメラ100のユーザの登録状況および/または電子カメラ
100の使用状況を示す履歴情報なども識別情報に含める
ことができる。

【０１０５】識別情報および課金情報を送信した後、画
像ゲートウェイ400から登録通知が返された場合、シス
テム制御回路50は、課金情報の登録が終了したと判断し
て、内部メモリまたはワークメモリ30に記憶した課金情
報を消去し(S1913)、その後、処理を主ルーチンへ戻
す。もし、画像ゲートウェイ400からエラー通知が返さ
れた場合(S1911)、システム制御回路50は、表示部54お
よび/または画像表示部28を用いて画像や音声により所
定の警告表示を行い(S1912)、内部メモリまたはワーク
メモリ30に記憶した課金情報を消去し(S1913)、その
後、処理を主ルーチンへ戻す。

【０１０６】この課金情報の登録により、電子カメラ10
0は画像ゲートウェイ400が提供する各種サービスを享受
することが可能になる。

【０１０７】●撮影モード処理 図7および図8は撮影モード処理の一例を示すフローチャ
ートである。

【０１０８】システム制御回路50は、ユーザが操作部70
の各種スイッチを操作して撮影に関する各種設定が変更
された場合(S1101)、その内容に応じて撮影に関する設
定を変更する(S1102)。

【０１０９】続いて、システム制御回路50は、シャッタ
スイッチSW1の状態を判定し(S1103)、シャッタスイッチ
SW1がオフ（押されていない）ならば、処理を主ルーチ
ンに戻す。また、シャッタスイッチSW1がオン（押され
ている）ならば、測距処理を行ってレンズ10の焦点を被
写体に合わせ、測光処理を行って絞り値およびシャッタ
時間を決定する(S1104)。なお、測距および測光処理の
詳細は後述するが、必要があれば測光処理においてフラ
ッシュの設定も行う。

【０１１０】次に、システム制御回路50は、シャッタス
イッチSW2の状態を判定し(S1105)、シャッタスイッチSW
2がオン（押されている）ならば撮影処理(S1107)に進
み、オフ（押されていない）ならば、さらにシャッタス
イッチSW1の状態を判定し(S1106)、シャッタスイッチSW
1がオンならば処理をステップS1105へ戻し、オフならば
処理を主ルーチンに戻す。

【０１１１】シャッタスイッチSW2がオンされると、シ
ステム制御回路50は、A/D変換器16、画像処理回路20お
よびメモリ制御回路22を介して（JPEGモード）、また
は、A/D変換器およびメモリ制御回路22を介して(CCD-RA
Wモード）、撮像素子14が撮影した撮像データをワーク
メモリ30の所定領域に書き込む撮影処理を行う(S110
7)。

【０１１２】撮影処理を終えると、システム制御回路50
は、撮影モードに応じた現像処理を実行する(S1108)。
具体的には、ワークメモリ30の所定領域から読み出した
撮像データに、必要に応じて画像処理回路20を用いて、
所定の画素補間処理や色変換処理などの現像処理を施
し、現像処理後の撮像データをワークメモリ30の所定領
域に格納する。

【０１１３】次に、システム制御回路50は、ワークメモ
リ30の所定領域から読み出した撮像データに、圧縮・伸
長回路32を用いて、設定された撮影モードに応じた画像
圧縮処理を施した後、圧縮後の撮像データをワークメモ
リ30の所定領域に格納する(S1109)。

【０１１４】次に、システム制御回路50は、ワークメモ
リ30の所定領域から読み出した圧縮後の撮像データに、
暗号・復号回路34を用いて、所定の暗号化を施した後、
暗号化した撮像データをワークメモリ30の所定領域に格
納する(S1110)。なお、暗号化された撮像データは、画
像ゲートウェイ400の暗号・復号部422やプリントサービ
ス800が備える暗号・復号部816によって復号することが
可能である。

【０１１５】システム制御回路50は、ステップS1111の
判定により、シャッタスイッチSW1がオフになるまでス
テップS1107からS1110の処理を繰り返し、シャッタスイ
ッチSW1がオフになると、ワークメモリ30の所定領域に
格納された暗号化および圧縮前の撮像データを読み出
し、メモリ制御回路22およびD/A変換器26を介して画像
表示部28に自動再生表示するクイックレビュー表示を行
う(S1121)。なお、クイックレビュー表示には、撮像デ
ータを画像ゲートウェイ400にアップロードするか否か
の決定をユーザに促す画面が併せて表示される。

【０１１６】ユーザが操作部70の選択/切替スイッチお
よび決定/実行スイッチなどを操作して、アップロード
を選択すれば(S1122)、システム制御回路50は、処理を
ステップS1124に進める。また、アップロードが選択さ
れなければ、ワークメモリ30の所定領域に格納された一
連の撮像データを消去し(S1123)、その後、処理を主ル
ーチンに戻す。

【０１１７】アップロードが選択された場合、システム
制御回路50は、画像表示部28にプリントサービス800を
指定するための画面を表示し(S1124）、ユーザが操作部
70の選択/切替スイッチおよび決定/実行スイッチなどを
操作してプリントサービス800を指定すると(S1125)、指
定されたプリントサービス800に関する情報を設定し、
内部メモリまたはワークメモリ30に記憶する(S1126)。
もし、プリントサービス800が指定されなかった場合、
システム制御回路50は、前述した初期設定のプリントサ
ービス800に関する情報を設定する(S1127)。

【０１１８】システム制御回路50は、内部メモリまたは
ワークメモリ30に記憶したプリントサービス指定情報を
読み出し(S1128)、識別情報メモリ58から識別情報を読
み出して(S1129)、ワークメモリ30の所定領域に格納さ
れた暗号化された撮像データにプリントサービス指定情
報および識別情報を添付して、通信部110などを介し
て、画像ゲートウェイ400に送信する(S1130)。

【０１１９】以上の処理により、撮像データを、画像ゲ
ートウェイ400を介して、希望するプリントサービス800
に転送して、印刷することが可能になる。なお、画像ゲ
ートウェイ400に送信される撮像データは、ユーザがク
イックレビュー画面でアップロードを選択した画像に対
応する撮像データである。また、プリントサービス指定
情報には、撮像データごとのプリント枚数（既定値は一
枚）およびプリントサイズ（既定値はサービス版）など
を設定することができる。

【０１２０】さらに、システム制御回路50は、ワークメ
モリ30の所定領域に格納された暗号化および圧縮前の撮
像データを読み出し、画像処理回路20を使用して、例え
ばどのような画像が撮影されたかがわかる程度に画素数
を落とした概略画像データを作成し、インタフェイス90
およびコネクタ92を介して、記録媒体200に記録すると
ともに、ワークメモリ30の所定領域に格納された一連の
撮像データを消去する(S1131)。なお、概略画像データ
は、ステップS1130で送信した撮像データを復号し伸長
して作成してもよいし、あるいは、画像ゲートウェイ40
0に送信される撮像データの作成に並行して作成しても
よい。

【０１２１】次に、システム制御回路50は、画像ゲート
ウェイ400からコマンドやデータを受信するのを待ち(S1
132)、画像ゲートウェイ400が撮像データおよび添付デ
ータを正常に受信できなかったことを示すコマンドやデ
ータ（エラー通知）を受信した場合は、表示部54および
/または画像表示部28を用いて画像や音声により警告を
発し(S1135)、その後、処理をステップS1121へ戻す。ま
た、画像ゲートウェイ400から受取情報を受信した場合
は、受信した受取情報を内部メモリ、ワークメモリ30ま
たは記録媒体200に格納し(S1136)、その後、処理を主ル
ーチンへ戻す。

【０１２２】なお、受取情報は、撮像データが画像ゲー
トウェイ400にアップロードされ、アップロードされた
撮像データがプリントサービス800に転送される、一連
の処理が正常に行われた結果、発行される。もし、一連
の処理でエラーが発生した場合はエラー通知が発行され
る。

【０１２３】このように、撮像データを画像ゲートウェ
イ400に送信し格納させた後、送信した撮像データを消
去するので、撮像データを格納するワークメモリ30や記
録媒体200の記憶容量は、撮影および後述する再生処理
に必要な最低容量で済む。さらに、記録媒体200を備え
ない構成にすることも可能である。これにより、小記憶
容量の記録媒体を使用する、あるいは、小記憶容量の記
憶媒体を搭載した安価な電子カメラ100を提供すること
ができる。

【０１２４】●測距および測光処理 図9は測距および測光処理の詳細例を示すフローチャー
トである。

【０１２５】まず、撮像素子14およびA/D変換器16を介
して、画像処理回路20に画像データが逐次読み込まれる
(S2001)。そして、画像処理回路20は、逐次読み込まれ
る画像データを用いてTTL方式のAE処理、EF処理、AWB処
理およびAF処理用の演算を行う。なお、これらの処理
は、撮影領域全体のうち必要な領域を必要数切り出して
行われる。これにより、各処理において、中央重点モー
ド、平均モードおよび評価モードなどの異なるモードご
とに最適な演算が可能になる。

【０１２６】画像処理回路20の演算結果に基づき、ステ
ップS2002で露出が適正と判断されるまで、露光制御部4
0を用いたAE制御が行われる(S2003)。続いて、AE制御で
得られる測定データを用いてフラッシュが必要か否かが
判断され(S2004)、フラッシュが必要ならばフラッシュ
フラグがセットされ、フラッシュ48が充電される(S200
5)。露出が適正と判断されると、測定データおよび/ま
たは設定パラメータがシステム制御回路50の内部メモリ
などに格納される。

【０１２７】次に、ステップS2006で、画像処理回路20
の演算結果およびAE制御で得られた測定データに基づ
き、ホワイトバランスが適正と判断されるまで、画像処
理回路20が用いる色処理のパラメータを調節するAWB制
御が行われる(S2007)。ホワイトバランスが適正と判断
されると、測定データおよび/または設定パラメータが
システム制御回路50の内部メモリなどに格納される。

【０１２８】次に、ステップS2008で、AE制御およびAWB
制御で得られた測定データを用いて、合焦と判断される
まで、測距制御部42を用いたAF制御が行われる(S200
9)。合焦と判断されると、測定データおよび/または設
定パラメータがシステム制御回路50の内部メモリなどに
格納され、測距および測光処理が終了する。

【０１２９】●撮影処理 図10は撮影処理の詳細例を示すフローチャートである。

【０１３０】まず、システム制御回路50の内部メモリな
どに記憶されている測光データに基づく絞り値に従い、
露光制御部40により絞り機能を有するシャッタ12が開か
れ(S2101)、撮像素子14の露光が開始される(S2102)。続
いて、前述したフラッシュフラグによりフラッシュが必
要か否かが判断され(S2103)、必要な場合はフラッシュ4
8が発光される(S2104)。

【０１３１】そして、測光データに基づき撮像素子14の
露光終了を待ち(S2105)、露光終了になるとシャッタ12
が閉じられ(S2106)、撮像素子14から電荷信号が読み出
され、A/D変換器16、画像処理回路20およびメモリ制御
回路22を介して（JPEGモード）、あるいは、A/D変換器1
6およびメモリ制御回路22を介して（CCD-RAWモード）、
ワークメモリ30に撮像データが書き込まれ(S2107)、撮
影処理が終了する。

【０１３２】●再生処理 図11は再生処理の詳細例を示すフローチャートである。

【０１３３】システム制御回路50は、概略画像データを
ワークメモリ30の所定領域または記録媒体200からワー
クメモリ30の所定領域にコピーして(S1401)、必要であ
れば、暗号・復号回路34および圧縮伸長回路32を使用し
て所定の復号処理および伸長処理を行い(S1402およびS1
403)、メモリ制御回路22およびD/A変換器26を介して、
画像表示部28に概略画像を表示する(S1404)。

【０１３４】システム制御回路50は、ユーザが操作部70
の選択/切替スイッチおよび決定/実行スイッチなどを操
作して概略画像に対応する詳細画像の表示を要求した場
合(S1405)、概略画像データに対応する詳細画像データ
のダウンロードを、通信部110などを介して、画像ゲー
トウェイ400に要求する(S1406)。なお、ダウンロード要
求には識別情報が付加されるので、画像ゲートウェイ40
0は、ダウンロード要求の発信先を識別するとともに、
ダウンロードの可否を判定することが可能になる。

【０１３５】システム制御回路50は、画像ゲートウェイ
400からコマンドやデータを受信するのを待ち(S1407)、
コマンドやデータを受信するとエラー通知か否かを判定
し(S1408)、エラー通知であれば表示部54および/または
画像表示部28を用いて画像や音声により所定の警告表示
を行い(S1409)、その後、処理をステップS1415へ進め
る。

【０１３６】また、画像ゲートウェイ400から画像デー
タを受信した場合、システム制御回路50は、受信した画
像データをワークメモリ30の所定領域に格納し(S141
0)、ワークメモリ30の所定領域から読み出した受信画像
データに、暗号・復号回路34および圧縮伸長回路32を使
用して、所定の復号処理および伸長処理を施し(S1411お
よびS1412)、必要に応じて画像処理回路20を使用して所
定の画像処理（現象処理）を施し(S1413)、メモリ制御
回路22およびD/A変換器26を介して、画像表示部28に詳
細画像を表示する(S1414)。

【０１３７】次に、ユーザが操作部70の選択/切替スイ
ッチおよび決定/実行スイッチなどを操作して次の概略
画像の表示を指示した場合(S1415)、システム制御回路5
0は、処理をステップS1401に戻す。また、ユーザが再生
モードの終了を指示した場合は、処理を主ルーチンへ戻
す。

【０１３８】なお、再生処理終了後、システム制御回路
50は、ワークメモリ30に格納された詳細画像表示用の画
像データを削除する。

【０１３９】●プリントサービス処理 プリントサービス処理は、電子カメラ100のユーザがプ
リントサービス800（具体的にはプリントラボ業者の店
舗など）に訪れて、画像ゲートウェイ400を介して依頼
した撮像データのプリントを受け取る際の処理である。
電子カメラ100のユーザまたはプリントサービス800の係
員が、電子カメラ100をプリントサービスモードに設定
して、受取情報を画像表示部28および/または表示部54
に表示して、受取情報に対応するプリントを受け取るま
たは引き渡すことになる。

【０１４０】図12はプリントサービス処理の詳細例を示
すフローチャートである。

【０１４１】システム制御回路50は、内部メモリ、ワー
クメモリ30または記録媒体200に格納された受取情報を
検索し(S1501)、受取情報の有無および数を判定する(S1
502)。もし、受取情報がない場合は、システム制御回路
50は、表示部54および/または画像表示部28を用いて画
像や音声により所定の警告を行い(S1503)、その後、処
理を主ルーチンへ戻す。

【０１４２】また、単数の受取情報があれば、システム
制御回路50は、その受取情報を読み出して、表示部54お
よび/または画像表示部28に表示する(S1506)。さらに、
複数の受取情報がある場合は、表示部54および/または
画像表示部28に受取情報を選択するための受取情報選択
画面を表示する(S1504)。そして、受取情報が選択され
るのを待ち(S1505)、電子カメラ100のユーザまたはプリ
ントサービス800の係員が操作部70の選択/切替スイッチ
および決定/実行スイッチを操作して受取情報を選択す
ると、選択された受取情報を読み出して、表示部54およ
び/または画像表示部28に表示する(S1506)。

【０１４３】次に、電子カメラ100のユーザまたはプリ
ントサービス800の係員が操作部70の選択/切替スイッチ
および決定/実行スイッチを操作して受取情報の消去を
指示すると(S1507)、表示した受取情報を消去し(S150
8)、その後、処理を主ルーチンへ戻す。

【０１４４】［画像ゲートウェイの動作］次に、画像ゲ
ートウェイ400の動作を説明する。図13は画像ゲートウ
ェイ400の主ルーチンを示すフローチャートである。

【０１４５】画像ゲートウェイ400の電源が投入される
と、制御部402は、フラグ、レジスタ、制御変数などを
初期化し、HDD410に格納されたオペレーティングシステ
ム(OS)などのプログラムを記憶部404に読み込んで実行
する。そして、制御部402は、画像ゲートウェイ400の各
部を初期化する(S201)。

【０１４６】次に、制御部402は、通信部414などを介し
て電子カメラ100から、または、通信部416を介してプリ
ントサービス800からコマンドやデータなどを受信した
か否かを判断する(S202)。コマンドやデータなどを受信
した場合、制御部402は、電子カメラ100またはプリント
サービス800から受信したコマンドおよび/またはデー
タ、並びに、それらに付加された情報を記憶部404の所
定領域またはHDD410の所定領域に格納する(S203)。

【０１４７】続いて、制御部402は、受信したコマンド
やデータを判断して、処理を分岐する(S204)。具体的に
は、電子カメラ100から送られてきた課金情報の登録依
頼に関するコマンドやデータであれば処理をステップS2
05に進め、電子カメラ100から送られてきた撮像データ
のアップロードに関するコマンドであれば処理をステッ
プS211に進め、電子カメラ100から送られてきた撮像デ
ータのダウンロードに関するコマンドであれば処理をス
テップS221に進め、プリントサービス800から送られて
きた電子カメラ100に対する課金要求であれば処理をス
テップS231へ進める。

【０１４８】●課金情報の登録依頼 課金情報の登録を依頼するコマンドを受信した場合、制
御部204は、受信した課金情報および識別情報を、課金
管理部420を使用して、課金情報データベース421に登録
し(S205)、課金データベース421への登録が正常に終了
したか否かを判定し(S206)、正常に終了した場合は処理
をステップS202に戻し、正常に終了しなかった場合は通
信部414などを介して電子カメラ100にエラー通知を返し
(S207)、その後、処理をステップS202に戻す。

【０１４９】このように、電子カメラ100に固有の識別
情報を用いて、電子カメラ100のアカウントを課金情報
データベース421に登録することで、課金管理部420によ
る課金管理、画像格納部418による画像格納管理、およ
び、暗号・復号部422による復号処理に連携して画像ゲ
ートウェイ400が提供する各種サービス、例えば、アッ
プロードされた撮像データの管理サービス、および、撮
像データのプリントサービスなどを、電子カメラ100に
提供することが可能になる。

【０１５０】●撮像データのアップロード 撮像データのアップロードを要求するコマンドを受信し
た場合、制御部402は、コマンドに添付された識別情報
に基づき課金情報の登録状況を調べ(S211)、課金情報が
正しく登録されていない場合は、通信部414などを介し
て、エラー通知を電子カメラ100に返し(S207)、その
後、処理をステップS202に戻す。

【０１５１】また、課金情報が正しく登録されていれ
ば、制御部402は、通信部414などを介して、電子カメラ
100から撮像データを受信し(S212)、受信した撮像デー
タを画像格納部418の所定領域に格納し(S213)、撮像デ
ータに添付されたプリントサービス指定情報の状態を判
断し(S214)、プリントサービス指定情報が正しくなけれ
ばエラー通知を電子カメラ100に返し(S207)、その後、
処理をステップS202に戻す。

【０１５２】プリントサービス指定情報が正しければ、
制御部402は、画像格納部418から読み出した撮像データ
に発注情報など受取情報に対応する情報を付加し(S21
5)、プリントサービス指定情報によって指定されるプリ
ントサービス800に、通信部416などを介して、撮像デー
タを送信する(S216)。

【０１５３】そして、制御部204は、プリントサービス8
00からエラー通知を受信したか否かを判定し(S217)、エ
ラー通知を受信した場合は、通信部414などを介して、
エラー通知を電子カメラ100に返し(S207)、その後、処
理をステップS202に戻す。

【０１５４】プリントサービス800から撮像データを正
常に受信した旨を示す通知を受信した場合、制御部402
は、通信部414などを介して、受取情報を電子カメラ100
に送信し(S218)、その後、処理をステップS202に戻す。

【０１５５】なお、発注情報には、電子カメラ100の識
別情報、並びに、プリントサービス指定情報に設定され
た、撮像データごとのプリント枚数およびプリントサイ
ズなどの情報が含まれる。従って、プリントサービス80
0は、発注情報に基づき、画像ゲートウェイ400から受信
した撮像データのプリント依頼内容を把握することがで
きるし、表示部806に表示される発注情報と、電子カメ
ラ100の画像表示部28および/または表示部54に表示され
る受取情報とを照合することで、プリントを正しい電子
カメラ100のユーザに渡して、料金の受け取ることがで
きる。

【０１５６】また、後述するように、プリント料金は、
画像ゲートウェイ400の課金管理部420に、プリントサー
ビス800から電子カメラ100に対する課金を要求すること
で支払われる。

【０１５７】また、受取情報には、プリントが完了し、
プリントを渡せる予定の日時を含めることができる。

【０１５８】●撮像データのダウンロード 撮像データのダウンロードを要求するコマンドを受信し
た場合、制御部402は、コマンドに添付された識別情報
に基づき課金情報の登録状況を調べ(S221)、課金情報が
正しく登録されていない場合は、通信部414などを介し
て、エラー通知を電子カメラ100に返し(S207)、その
後、処理をステップS202に戻す。

【０１５９】また、課金情報が正しく登録されていれ
ば、制御部402は、コマンドに添付された識別情報に基
づき画像格納部418の所定領域に格納された撮像データ
を読み出し(S222)、読み出した撮像データを、通信部41
4などを介して、電子カメラ100に送信し(S223)、その
後、処理をステップS202に戻す。

【０１６０】●課金要求 プリントサービス800から電子カメラ100に対する課金要
求を受信した場合、制御部402は、課金管理部420を使用
して、課金データベース421に登録された電子カメラ100
に対する課金情報を更新し(S231）、その後、処理をス
テップS202に戻す。

【０１６１】なお、上記の何れにも当てはまらないコマ
ンドおよび/またはデータを受信した場合、制御部402
は、受信したコマンドおよび/またはデータに対応する
処理を実行し(S232)、その後、処理をステップS202に戻
す。

【０１６２】［プリントサービスの動作］次に、プリン
トサービス800（および810）の動作を説明する。図14は
プリントサービス800（または810）の主ルーチンを示す
フローチャートである。

【０１６３】プリントサービスを提供する情報処理装置
800の電源投入により、制御部802は、フラグ、レジス
タ、制御変数などを初期化し、HDD810に格納されたオペ
レーティングシステム(OS)などのプログラムを記憶部80
4に読み込んで実行する。そして、制御部802は、情報処
理装置800の各部を初期化する(S301)。

【０１６４】次に、制御部802は、画像ゲートウェイ400
から、通信部814などを介して、コマンドやデータなど
を受信したか否かを判断する(S302)。コマンドやデータ
などを受信した場合、制御部802は、画像ゲートウェイ4
00から受信したコマンドおよび/またはデータ、並び
に、それらに付加された情報を記憶部804の所定領域ま
たはHDD810の所定領域に格納する(S303)。

【０１６５】●撮像データの受信 続いて、制御部802は、受信したコマンドやデータを判
断して(S304)、撮像データを受信を依頼するコマンドを
受信した場合、通信部814などを介して、撮像データを
受信し(S305)、受信した撮像データを記憶部804の所定
領域および/またはHDD810の所定領域に格納し(S306)、
撮像データに添付された発注情報を記憶部804の所定領
域および/またはHDD810の所定領域に格納する(S307)。
そして、それらのデータが正常に受信したか否かを判定
し(S308)、正常に受信した場合はステップS302に処理を
戻し、正常に受信できなかった場合は、通信部814など
を介して、エラー通知を画像ゲートウェイ400に返し(S3
09)、その後、処理をステップS302に戻す。

【０１６６】なお、撮像データを受信を依頼するコマン
ド以外のコマンドおよび/またはデータを受信した場
合、制御部802は、受信したコマンドおよび/またはデー
タに対応する処理を実行し(S341)、その後、処理をステ
ップS202に戻す。

【０１６７】他方、制御部802は、操作部808から入力さ
れる指示を判断し(S310)、その指示に応じて、処理を分
岐する。具体的には、HDD810などに格納された発注情報
の表示が指示された場合は処理をステップ311へ進め、H
DD810などに格納された撮像データの印刷が指示された
場合は処理をステップS321へ進め、受取情報との照合が
指示された場合は処理をステップS331へ進める。

【０１６８】●発注情報の表示 発注情報の表示が指示されると、制御部802は、HDD810
などに格納された発注情報のリストを表示部806に表示
（または印刷部820を使用してプリント）し(S311)、そ
の後、処理をステップS302へ戻す。このリスト表示によ
って、プリントサービス800の係員は、受注したプリン
トの状況を把握することができる。

【０１６９】●撮像データのプリント 撮像データのプリントが指示されると、制御部802は、
プリントが指示された撮像データがHDD810の所定領域な
どに格納されているか否かを判定し(S321)、指示された
撮像データが格納されていなければ表示部806を用いて
画像や音声により所定の警告を行い(S322)、その後、処
理をステップS302に戻す。

【０１７０】指示された撮像データがHDD810の所定領域
などに格納されていれば、制御部802は、撮像データを
読み出し(S323)、暗号・復号部816を使用して所定の復
号処理を施し(S324)、圧縮・伸長部818を使用して所定
の伸長処理を施して(S325)、印刷部820を使用して発注
情報の内容に応じたプリントを行い(S326)、プリントが
終了すると対応する発注情報のプリント済みフラグをオ
ンにして(S327)、その後、処理をステップS302に戻す。

【０１７１】この処理により、発注情報に含まれる、撮
像データごとのプリント枚数およびプリントサイズなど
に従う、撮像データのプリントが実行される。なお、プ
リントの裏面や角には、どの発注情報に対応するプリン
トかを示す番号や記号などが付加される。

【０１７２】撮像データのプリント指示は、図14には示
さないが、画像ゲートウェイ400からプリントを指示す
るコマンドをプリントサービス800に送ることでも可能
であり、その場合、撮像データの受信に引き続き、撮像
データのプリントを開始させることもできる。

【０１７３】●受取情報との照合 受取情報との照合が指示された場合、制御部802は、操
作部808からの受取情報に含まれる引換番号または発注
番号などの入力を受け付け(S331)、入力された情報に対
応する発注情報が存在するか否かを判定する(S332)。な
お、ここで入力される情報は、ユーザが持参した電子カ
メラ100の画像表示部28に表示される、受取情報の一部
である。

【０１７４】入力された情報に対応する発注情報が存在
しない場合、制御部802は、表示部806を用いて画像や音
声により所定の警告を行い(S322)、その後、処理をステ
ップS302に戻す。また、入力された情報に対応する発注
情報が存在すれば、その発注情報、および、プリントサ
ービス800の係員が処理結果を入力する画面を表示部806
に表示し(S334)、操作部808からの入力を待つ(S335)。
そして、操作部808から入力があると、その入力に応じ
た処理を実行する。

【０１７５】この入力に応じた処理には「プリント渡し
済み」「再プリント」「プリント追加（焼き増し）」
「プリントキャンセル」などがあるが、図14には「プリ
ント渡し済み」に対応する処理だけを示す。つまり、操
作部808から「プリント渡し済み」の入力があると、制
御部802は、前述した、発注情報に基づく課金要求通知
を画像ゲートウェイ400に送信し(S336)、発注情報に対
応する撮像データを削除し(S337)、その後、処理をステ
ップS302へ戻す。

【０１７６】［データの流れ］図15は電子カメラ100、
画像ゲートウェイ400およびプリントサービス800間にお
けるデータの流れなどを示す図である。 (1)電子カメラ100のユーザは、プリントサービスを指定
して、撮像データを画像ゲートウェイ400にアップロー
ドする。 (2)画像ゲートウェイ400は、受取情報に対応する発注情
報を付加した撮像データをプリントサービス800へ送信
する。 (3)画像ゲートウェイ400は、受取情報を電子カメラ100
へ送信する。 (4)電子カメラ100のユーザは、プリントサービス800の
店舗で受取情報を表示する。 (5)プリントサービス800の係員は、受取情報に対応する
発注情報を表示する。 (6)プリントサービス800の係員は、受取情報と発注情報
とを照合し、プリントを電子カメラ100のユーザに渡
す。 (7)プリントを引き渡されると、プリントサービス800
は、課金要求を画像ゲートウェイ400に通知する。 (8)画像ゲートウェイ400は、電子カメラ100の課金情報
を更新する。

【０１７７】このように、電子カメラ100のユーザは、
画像ゲートウェイ400と通信が可能であれば、日時や場
所に関係なく、電子カメラ100によって撮影した画像の
プリントをプリントサービスに依頼することができる。
そして、プリントサービス800（または810）は、画像ゲ
ートウェイ400を経由して受信した撮像データを逐次プ
リントし、プリントを受け取るためにユーザが電子カメ
ラ100を携帯して店舗を訪れると、受取情報と発注情報
とを照合して短時間、容易かつ正確にプリントを引き渡
すことができる。

【０１７８】プリントサービス800は、画像ゲートウェ
イ400に電子カメラ100に対する課金を要求することで、
プリント料金の徴収することが可能になる。

【０１７９】このように、電子カメラ100のユーザは、
プリントする撮像データを電子カメラ100のメモリまた
は記録媒体200に保存しておく必要がないし、簡単な手
続でプリントを発注することができる。従って、使い勝
手のよいプリントサービスを電子カメラ100のユーザに
提供できるし、プリントサービス800を効率的に運用す
ることができる。

【０１８０】

【第2実施形態】以下、本発明にかかる第2実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、本実施形態において、第
1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付し
て、その詳細説明を省略する。

【０１８１】第1実施形態では、電子カメラ100が画像ゲ
ートウェイ400との通信機能を有する例を説明した。第2
実施形態では、画像ゲートウェイ400との通信機能を有
する通信装置300を電子カメラ100と組み合わせる構成を
説明する。

【０１８２】図16は第2実施形態のシステム構成例を示
す図である。

【０１８３】図16において、通信装置300は、通信部326
および330、アンテナ328および332を有する携帯電話な
どで、アンテナ332および通信部330を介して、電子カメ
ラ100の通信部114と通信可能である。また、通信装置30
0は、通信部326およびアンテナ328を介して、パケット
網700と音声およびデータ通信可能である。

【０１８４】通信部326は、TDMA(Time Division Multip
le Access)方式、CDMA(Code Division Multiple Acces
s)方式、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Acc
ess)方式、PHS(Personal Handy-phone System)方式など
の携帯電話通信機能を有する。また、通信部330は、Blu
etoothなどの無線通信機能を有する。

【０１８５】さらに、通信装置300は、音声を電気信号
に変換するマイク310、電気信号を音声信号に変換する
スピーカ318、通信装置300全体を制御する通信システム
制御回路350（不図示）、文字、画像および音声などを
用いて動作状態やメッセージなどを表示する表示部360
を備える。なお、表示部360は、LCDや発音素子などから
構成され、通信装置300の操作部近辺の視認し易い位置
に単数または複数設置される。

【０１８６】また、通信装置300は、各種の動作指示を
入力するための操作部362を備える。なお、操作部362
は、スイッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によ
るポインティング、音声認識などの単数または複数の組
み合わせで構成される。操作部362によれば、通信装置3
00の電源オン/オフ、通話の実行（オフフック）/停止
（オンフック）、電話番号の入力、電話番号の検索、通
信モードの切替などを行うことができる。

【０１８７】また、着信通知部364は、他の装置や通信
基地局から着信があった場合に、呼出音、発声音、音楽
などの音声および/またはアイコン、動画、静止画、発
光などの画像、振動および/または光などを使用して、
通信装置300のユーザに着信を通知する。

【０１８８】また、通信部330が有線通信を行う場合、
アンテナ332の代わりに、他の機器と接続する際のコネ
クタが備えられる。

【０１８９】また、電子カメラ100の通信部114およびア
ンテナ116を備える。通信部114は、例えばBluetoothな
どの無線通信機能を有する。なお、RS232C、USB、IEEE1
394、IEEE1284、SCSI、MODEM、LANなどの有線通信、IrD
A(Infrared Data Association)などの赤外線通信、光通
信などの各種通信機能を通信部114に有する構成として
もよい。同様に、通信装置300の通信部330も、RS232Cや
USB、IEEE1394、IEEE1284、SCSI、MODEM、LANなどの有
線通信、IrDAなどの赤外線通信、光通信などの各種通信
機能を有する構成としてもよい。

【０１９０】通信装置300は、電子カメラ100がパケット
網700を介して画像ゲートウェイ400と通信する際に、電
子カメラ100からパケット網700への、および/または、
パケット網700から電子カメラ100へのパケットを中継し
代行する役割を担う。

【０１９１】電子カメラ100と通信装置300とは、相互に
認証を行って、互いが備える設定情報、識別情報、そし
て受取情報を共有する。そして、通信装置300は、画像
ゲートウェイ400との撮像データやコマンドの送受信に
かかる動作や処理を、電子カメラ100の代わりに行うこ
とができる。

【０１９２】画像ゲートウェイ400から返された受取情
報は、通信装置300の内部メモリに保管され、通信装置3
00の表示部360に表示可能である。従って、電子カメラ1
00のユーザは、通信装置300を携帯して、プリントサー
ビス800などの店舗に出向き、通信装置300に受取情報を
表示させて、プリントを受け取ることができる。この場
合、プリントサービス処理は通信装置300において行わ
れる構成にしてもよい。

【０１９３】

【変形例】上記の各実施形態においては、電子カメラ10
0が画像ゲートウェイ400に撮像データを送信し、画像ゲ
ートウェイ400が撮像データをプリントサービス800（ま
たは810）に転送してプリントさせるために、どのプリ
ントサービスを使用するかを、課金情報として入力され
た住所情報を用いて初期設定する、または、選択候補を
表示する例を説明した。しかし、画像ゲートウェイ400
が、受信した課金情報の住所情報から、初期設定するプ
リントサービスまたは選択候補を電子カメラ100（また
は通信装置300）に通知するようにしてもよい。

【０１９４】また、第2実施形態においては、プリント
サービス800の係員が、通信装置300の表示部360に表示
された受取情報と発注情報とを照合して、プリントを電
子カメラ100つまり通信装置300のユーザに渡し、画像ゲ
ートウェイ400の課金管理部420に電子カメラ100に対す
る課金を要求して、プリント料金を徴収することにな
る。しかし、電子カメラ100に対してではなく、通信装
置300に対して課金を要求してもよい。この場合、画像
ゲートウェイ400に課金情報を登録する際、電子カメラ1
00に関する課金情報の代わりに、通信装置300に関する
課金情報が課金データベース421に登録されていればよ
い。

【０１９５】また、各実施形態においては、電子カメラ
100および画像ゲートウェイ400が各一つ、プリントサー
ビスが二つの構成を説明したが、それらの数は一つ以上
であれば任意である。勿論、携帯電話基地局を含むパケ
ット網700も、単数または複数の何れでも構わない。

【０１９６】また、記録媒体200は、PCMCIAカードやCF
カード、MMC(Multi Media Card)およびSDカードなどの
メモリカードや、ハードディスクなどに限定されず、マ
イクロDAT(Digital Audio Tape)、光磁気ディスク、CD-
RおよびCD-RWなどの光ディスク、DVD-ROMなどの相変化
型光ディスクなどでもよい。また、記録媒体200がメモ
リカードとハードディスクとなどが一体化された複合記
録媒体であってもよいし、その複合記録媒体から一部が
着脱可能な構成でもよい。そして、各実施形態では、記
録媒体200が電子カメラ100に内蔵されている例を説明し
たが、記録媒体200は電子カメラ100に対して着脱自在で
あってもよい。勿論、電子カメラ100に内蔵または装着
可能な記録媒体200の数は単数または複数の任意数であ
る。

【０１９７】

【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器（例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど）から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置（例えば、複写機、ファクシミリ
装置など）に適用してもよい。

【０１９８】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体（または記録媒体）を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ（またはCPUやMPU）が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。

【０１９９】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。

【０２００】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。

【０２０１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
写真プリントを引き渡す際の手間を極力省くことができ
る。

【０２０２】また、販売した撮像装置のコスト回収をよ
り確実にすることができる。

【０２０３】また、撮像装置における、記録媒体の記憶
容量による撮影可能な画像数の制限を外すことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第1実施形態のシステム構成例を示す図、

【図２】電子カメラの構成例を示すブロック図、

【図３】画像ゲートウェイの構成例を示すブロック図、

【図４】プリントサービスを提供する情報処理装置の構
成例を示すブロック図、

【図５】電子カメラのシステム制御部が実行する処理の
主ルーチン例を示すフローチャート、

【図６】課金情報の登録例を示すフローチャート、

【図７】撮影モード処理の一例を示すフローチャート、

【図８】撮影モード処理の一例を示すフローチャート、

【図９】測距および測光処理の詳細例を示すフローチャ
ート、

【図１０】撮影処理の詳細例を示すフローチャート、

【図１１】再生処理の詳細例を示すフローチャート、

【図１２】プリントサービス処理の詳細例を示すフロー
チャート、

【図１３】画像ゲートウェイの主ルーチンを示すフロー
チャート、

【図１４】プリントサービスの主ルーチンを示すフロー
チャート、

【図１５】電子カメラ、画像ゲートウェイおよびプリン
トサービス間におけるデータの流れなどを示す図、

【図１６】第2実施形態のシステム構成例を示す図であ
る。

Claims (35)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 撮像データ、および、その撮像データを
   印刷すべき印刷装置を示す指定情報を送信する撮像装置
   と、 前記撮像装置から撮像データおよび指定情報を受信し
   て、前記指定情報が示す印刷装置へ受信した撮像デー
   タ、および、その撮像データの印刷指示を送信する情報
   処理装置とを有し、 前記情報処理装置は、撮像データおよび印刷指示を印刷
   装置が受信したことを確認すると、前記印刷指示に対応
   した、印刷物を受け取るための受取情報を前記撮像装置
   へ送信することを特徴とする画像処理システム。
2. 【請求項２】 前記撮像装置は、受信した受取情報をメ
   モリに記憶させ、前記受取情報を表示器に表示させる制
   御手段を有することを特徴とする請求項1に記載された
   画像処理システム。
3. 【請求項３】 前記印刷装置は、受信した印刷指示をメ
   モリに記憶させ、前記印刷指示を表示器に表示させる制
   御手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2
   に記載された画像処理システム。
4. 【請求項４】 前記画像管理手段は、前記撮像装置から
   受信した撮像データをメモリに記憶させる制御手段を有
   することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記
   載された画像処理システム。
5. 【請求項５】 前記情報処理装置は、前記撮像データの
   印刷料金を前記撮像装置に課金するための課金手段を有
   し、前記課金手段に登録された撮像装置から前記撮像デ
   ータおよび前記指定情報を受信することを特徴とする請
   求項1から請求項4の何れかに記載された画像処理システ
   ム。
6. 【請求項６】 前記印刷装置は、前記課金手段に課金を
   要求する要求手段を有することを特徴とする請求項5に
   記載された画像処理システム。
7. 【請求項７】 前記撮像装置および前記情報処理装置間
   の通信はパケット無線通信網を利用して行われ、前記情
   報処理装置および前記印刷装置間の通信はインターネッ
   トを利用して行われることを特徴とする請求項1から請
   求項6の何れかに記載された画像処理システム。
8. 【請求項８】 撮像手段と、 前記撮像手段によって取得される撮像データに、その撮
   像データを印刷すべき印刷装置を示す指定情報を付加す
   る指定手段と、 前記指定情報が付加された撮像データを情報処理装置へ
   送信し、前記情報処理装置から印刷物を受け取るための
   受取情報を受信する通信手段とを有することを特徴とす
   る撮像装置。
9. 【請求項９】 さらに、受信した受取情報をメモリに記
   憶させ、前記受取情報を表示器に表示させる制御手段を
   有することを特徴とする請求項8に記載された撮像装
   置。
10. 【請求項１０】 前記制御手段は、前記情報処理装置へ
    送信された撮像データが表す画像を、前記表示器に概略
    表示するための概略データを生成し、前記メモリに記憶
    させることを特徴とする請求項9に記載された撮像装
    置。
11. 【請求項１１】 前記制御手段は、前記表示器に概略表
    示された画像に対応する撮像データを前記情報処理装置
    からダウンロードして前記表示器に表示することを特徴
    とする請求項10に記載された撮像装置。
12. 【請求項１２】 さらに、前記通信手段を利用して、前
    記撮像装置の課金情報を前記情報処理装置に登録する登
    録手段を有することを特徴とする請求項8から請求項11
    の何れかに記載された撮像装置。
13. 【請求項１３】 撮像装置から撮像データ、および、そ
    の撮像データを印刷すべき印刷装置を示す指定情報を受
    信する受信手段と、 前記指定情報が示す印刷装置へ受信した撮像データ、お
    よび、その撮像データの印刷指示を送信する送信手段
    と、 前記撮像データおよび前記印刷指示を前記印刷装置が受
    信したことを確認すると、前記印刷指示に対応した、印
    刷物を受け取るための受取情報を前記撮像装置へ返信す
    る制御手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
14. 【請求項１４】 前記制御手段は、前記撮像装置から受
    信した撮像データをメモリに記憶させることを特徴とす
    る請求項13に記載された情報処理装置。
15. 【請求項１５】 さらに、前記撮像データの印刷料金を
    前記撮像装置に課金するための課金手段を有し、前記制
    御手段は、前記課金手段に登録された撮像装置から前記
    撮像データおよび前記指定情報を受信することを特徴と
    する請求項13または請求項14に記載された情報処理装
    置。
16. 【請求項１６】 情報処理装置から撮像データ、およ
    び、その撮像データの印刷指示を受信する受信手段と、 前記印刷指示に基づき、前記撮像データを印刷する印刷
    手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
17. 【請求項１７】 さらに、受信した印刷指示をメモリに
    記憶させ、前記印刷指示を表示器に表示させる制御手段
    を有することを特徴とする請求項16に記載された画像処
    理装置。
18. 【請求項１８】 さらに、前記撮像データの印刷料金を
    前記情報処理装置に要求する要求手段を有することを特
    徴とする請求項16または請求項17に記載された画像処理
    装置。
19. 【請求項１９】 撮像デバイスによって取得される撮像
    データに、その撮像データを印刷すべき印刷装置を示す
    指定情報を付加し、 前記指定情報が付加された撮像データを情報処理装置へ
    送信し、 前記情報処理装置から印刷物を受け取るための受取情報
    を受信することを特徴とする撮像装置の制御方法。
20. 【請求項２０】 さらに、受信した受取情報をメモリに
    記憶させ、前記受取情報を表示器に表示させることを特
    徴とする請求項19に記載された制御方法。
21. 【請求項２１】 さらに、前記情報処理装置へ送信され
    た撮像データが表す画像を、前記表示器に概略表示する
    ための概略データを生成し、前記メモリに記憶させるこ
    とを特徴とする請求項20に記載された制御方法。
22. 【請求項２２】 さらに、前記表示器に概略表示された
    画像に対応する撮像データを前記情報処理装置からダウ
    ンロードして前記表示器に表示することを特徴とする請
    求項21に記載された制御方法。
23. 【請求項２３】 さらに、前記撮像装置の課金情報を前
    記情報処理装置に登録することを特徴とする請求項19か
    ら請求項22の何れかに記載された制御方法。
24. 【請求項２４】 撮像装置を制御して、請求項19から請
    求項23の何れかに記載された制御を実行することを特徴
    とするプログラム。
25. 【請求項２５】 請求項24に記載されたプログラムが記
    録されたことを特徴とする記録媒体。
26. 【請求項２６】 撮像装置から撮像データ、および、そ
    の撮像データを印刷すべき印刷装置を示す指定情報を受
    信し、 前記指定情報が示す印刷装置へ受信した撮像データ、お
    よび、その撮像データの印刷指示を送信し、 前記撮像データおよび前記印刷指示を前記印刷装置が受
    信したことを確認すると、前記印刷指示に対応した、印
    刷物を受け取るための受取情報を前記撮像装置へ返信す
    ることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
27. 【請求項２７】 さらに、前記撮像装置から受信した撮
    像データをメモリに記憶させることを特徴とする請求項
    26に記載された制御方法。
28. 【請求項２８】 さらに、前記撮像データの印刷料金を
    前記撮像装置に課金するための課金データベースに登録
    された撮像装置から前記撮像データおよび前記指定情報
    を受信することを特徴とする請求項26または請求項27に
    記載された制御方法。
29. 【請求項２９】 情報処理装置を制御して、請求項26か
    ら請求項28の何れかに記載された制御を実行することを
    特徴とするプログラム。
30. 【請求項３０】 請求項29に記載されたプログラムが記
    録されたことを特徴とする記録媒体。
31. 【請求項３１】 情報処理装置から撮像データ、およ
    び、その撮像データの印刷指示を受信し、 前記印刷指示に基づき、前記撮像データを印刷すること
    を特徴とする画像処理方法。
32. 【請求項３２】 さらに、受信した印刷指示をメモリに
    記憶させ、前記印刷指示を表示器に表示させることを特
    徴とする請求項31に記載された画像処理方法。
33. 【請求項３３】 さらに、前記撮像データの印刷料金を
    前記情報処理装置に要求することを特徴とする請求項31
    または請求項32に記載された画像処理方法。
34. 【請求項３４】 画像処理装置を制御して、請求項31か
    ら請求項33の何れかに記載された画像処理を実行するこ
    とを特徴とするプログラム。
35. 【請求項３５】 請求項34に記載されたプログラムが記
    録されたことを特徴とする記録媒体。