JP2003046637A - 情報発信装置、情報受信装置、情報発信装置または情報受信装置を備えて成る機器及び情報送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業中の電話やインターホンなどにも、作業中
断せずに対応できるようにすること。 【解決手段】第１の機器の特定動作の開始または終了を
示す信号を受信して判別し、該判別結果に基づき該受信
信号を送信可能な所定のフォーマットのイベント情報信
号に変換し、該変換したイベント情報信号を制御対象の
第２の機器側に送信し、該第２の機器のモードを切替え
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機や洗濯
機、テレビ、電話、パソコンなどの機器間で制御を行う
技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術としては、例えば、特開平０７
−０２３０８５号公報や、特開平０８−１２３５４５号
公報や、特開平０５−１３０１８１号公報に記載された
ものがある。特開平０７−０２３０８５号公報には、掃
除機などの電動機応用機器において、電話やインターホ
ンの呼出し信号の電波を受信し電動機の騒音を下げて運
転したり、電動機の運転開始時に自動的にテレビの音声
出力を増大させる信号を発信したりする構成が記載さ
れ、特開平０８−１２３５４５号公報には、電話の呼出
し音を検知し、該検知信号に基づき掃除機等への供給電
力を減らすかまたは停止する構成が記載され、また、特
開平０５−１３０１８１号公報には、コードレス電話装
置の移動電話機にＡＶ機器やエアコン等を制御する赤外
線リモコン手段を設け、移動電話機で着信音を鳴動させ
る時と通話の時、自動的にＡＶ機器やエアコン等の音量
を下げたり、出先から移動電話機と赤外線リモコン手段
を経由して録画開始や空調運転開始等の遠隔操作を行う
構成が記載されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、例えば、ユーザが掃除機等の使用中に電話
の着信や来客があった場合、それを確実に知ることはで
きるが、掃除等の作業を中断して電話や来客に応対する
必要がある。作業を中断することは作業内容やタイミン
グ等によりユーザにとって必ずしも望ましいものではな
く、作業が終了または一段落した時などのユーザにとっ
て都合の良いタイミングを選んで電話や来客に対応した
い場合も多い。ユーザがＡＶ機器で音楽やドラマなどを
鑑賞している場合や、パソコン等情報機器を操作して場
合なども同様である。本発明の課題点は、かかる従来技
術に鑑み、ユーザが現在進行中の作業を中断しないで
も、電話機やインターホンなどの機器が自動的に適切対
応を行い、ユーザが所望のタイミングで電話や来客等に
対応できるようにすることである。本発明の目的は、か
かる課題点を解決できる技術の提供にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題点を解決するた
めに、本発明では、機器の特定動作に対応する信号を受
信し、これを判別し受信信号に対応した所定のフォーマ
ットのイベント情報信号を形成して送信する手段を備え
る。また、送信される該イベント情報信号を受信し、こ
れを判別して選択したイベント情報信号を出力し、該イ
ベント情報信号に対応したアクション信号を形成して対
象の機器を制御できるようにする。具体的には、 （１）機器の特定動作の情報信号を発信する情報発信装
置として、上記特定動作の開始または終了を示す信号を
受信する受信手段と、該受信した信号を判別し該判別結
果に基づき、該受信信号を送信可能な所定のフォーマッ
トのイベント情報信号に変換する変換手段と、該変換し
たイベント情報信号を送信する送信手段と、を備えた構
成とする。 （２）上記（１）において、上記受信手段、上記変換手
段及び上記送信手段は、上記特定動作を行う機器内に設
けられる構成とする。 （３）機器として、上記（１）または（２）の情報発信
装置を備えて成る構成とする。 （４）発信される機器の特定動作の情報信号を受信する
情報受信装置として、上記特定動作の開始または終了を
示す所定フォーマットのイベント情報信号を受信する第
１の手段と、該受信したイベント情報信号を判別して所
定のイベント情報信号であることを確認または所定のイ
ベント情報信号を選択し、該確認または選択したイベン
ト情報信号を出力する第２の手段と、を備えた構成とす
る。 （５）発信される機器の特定動作の情報信号を受信する
情報受信装置として、上記特定動作の開始または終了を
示す所定フォーマットのイベント情報信号を受信する第
１の手段と、該受信したイベント情報信号を判別して所
定のイベント情報信号であることを確認または所定のイ
ベント情報信号を選択し、該確認または選択したイベン
ト情報信号を出力する第２の手段と、該出力されたイベ
ント情報信号に基づき、対応したアクション信号を形成
する第３の手段とを備えた構成とする。 （６）上記（４）または（５）において、上記第１、第
２の手段は、上記出力されるイベント情報信号に基づき
アクション動作する機器内に設けられる構成とする。 （７）機器として、上記（４）、（５）または（６）の
情報受信装置を備えて成る構成とする。 （８）機器の特定動作の情報信号を送受信する情報送受
信装置として、上記特定動作の開始または終了を示す信
号を受信する第１の手段と、該受信した信号を判別し該
判別結果に基づき、該受信信号を送信可能な所定のフォ
ーマットのイベント情報信号に変換する第２の手段と、
該変換したイベント情報信号を送信する第３の手段と、
送信されるイベント情報信号を受信する第４の手段と、
該受信したイベント情報信号を判別して所定のイベント
情報信号であることを確認または所定のイベント情報信
号を選択し、該確認または選択したイベント情報信号を
出力する第５の手段と、を備えた構成とする。 （９）機器の特定動作の情報信号を送受信する情報送受
信装置として、上記特定動作の開始または終了を示す信
号を受信する第１の手段と、該受信した信号を判別し該
判別結果に基づき、該受信信号を送信可能な所定のフォ
ーマットのイベント情報信号に変換する第２の手段と、
該変換したイベント情報信号を送信する第３の手段と、
送信されるイベント情報信号を受信する第４の手段と、
該受信したイベント情報信号を判別して所定のイベント
情報信号であることを確認または所定のイベント情報信
号を選択し、該確認または選択したイベント情報信号を
出力する第５の手段と、該出力されたイベント情報信号
に基づき、対応したアクション信号を形成する第６の手
段とを備えた構成とする。 （１０）上記（８）または（９）において、上記第１の
手段、第２の手段及び第３の手段は、上記特定動作の開
始または終了の信号を出力する第１の機器内に設けら
れ、上記第４の手段及び第５の手段は、上記出力される
イベント情報信号に基づきアクション動作する第２の機
器内に設けられる構成とする。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明実施例につき、図面
を用いて説明する。図１〜図６は本発明の第１の実施例
を示す図である。本第１の実施例は、電気掃除機の動作
状態に対応して、留守番電話機の動作モードを切替える
場合の構成例である。図１において、２８は電気掃除
機、１は、該電気掃除機２８のスイッチによる動作開始
信号を受信し、該受信した信号を判別し、該判別結果に
基づき該受信信号を送信可能な所定のフォーマットのイ
ベント情報信号に変換して送信する動作開始イベント情
報発信装置、７は、該電気掃除機２８のスイッチによる
動作終了信号を受信し、該受信信号を判別し、該判別結
果に基づき該受信信号を送信可能な所定のフォーマット
のイベント情報信号に変換して送信する動作終了イベン
ト情報発信装置、２９は、これら動作開始イベント情報
発信装置１及び動作終了イベント情報発信装置７を制御
する制御部、６は、発信された動作開始イベント情報信
号または動作終了イベント情報信号であるイベント情報
信号、３０は留守番電話機、１２は、上記動作開始イベ
ント情報発信装置１から送信されて来る動作開始イベン
ト情報信号を受信して判別し、該判別結果に基づき選択
したイベント情報を出力する開始イベント情報受信装
置、１７は、上記動作終了イベント情報発信装置７から
送信されて来る動作終了イベント情報信号を受信して判
別し、該判別結果に基づき選択したイベント情報を出力
する終了イベント情報受信装置、２２は、上記開始イベ
ント情報受信装置１２から出力される動作開始イベント
情報により留守番電話機３０のモードを「留守番モー
ド」に切替える開始アクション実行部、２５は、上記終
了イベント情報受信装置１７から出力される動作終了イ
ベント情報により留守番電話機３０のモードを「通常通
話モード」に切替える終了アクション実行部である。か
かる構成において、上記電気掃除機２８のスイッチが入
れられると、上記動作開始イベント情報発信装置１が、
動作開始信号を受信し、該受信した信号を判別し、該判
別結果に基づき該受信信号を送信可能な所定フォーマッ
トのイベント情報信号に変換する。該変換されたイベン
ト情報信号は、無線通信により送信され、開始イベント
情報受信装置１２で受信される。開始イベント情報受信
装置１２では、動作開始イベント情報信号を受信して判
別し、該判別結果に基づき選択したイベント情報信号を
出力する。出力されたイベント情報信号は開始アクショ
ン実行部２２に入力され、ここで所定のアクション信号
が形成される。該アクション信号は、留守番電話機３０
を、例えば「留守番モード」に切替える。このように、
電気掃除機２８のスイッチを入れることで、掃除作業中
においては留守番電話機３０を「留守番モード」に切替
え、作業中に電話がかかってきたときには、電話機が自
動対応するようにする。また、掃除作業の終了等で上記
電気掃除機２８のスイッチが切られると、上記動作終了
イベント情報発信装置７が、掃除機側から終了動作信号
を受信し、該受信した信号を判別し、該判別結果に基づ
き該受信信号を送信可能な所定フォーマットのイベント
情報信号に変換する。該変換されたイベント情報信号
は、無線通信により送信され、終了イベント情報受信装
置１７で受信される。終了イベント情報受信装置１７で
は、動作終了イベント情報信号を受信して判別し、該判
別結果に基づき選択したイベント情報信号を出力する。
出力されたイベント情報信号は終了アクション実行部２
５に入力され、ここで終了に対応した所定のアクション
信号が形成される。該アクション信号は、留守番電話機
３０の設定モードを切替えて、例えば通常の「通話モー
ド」に戻す。このように、電気掃除機２８のスイッチを
切る動作に連動させ、留守番電話機３０を「留守番モー
ド」から「通話モード」に切替える。

【０００６】図２は、図１における動作開始イベント情
報発信装置１及び動作終了イベント情報発信装置７の内
部構成例を示し、（ａ）は動作開始イベント情報発信装
置１の構成例、（ｂ）は動作終了イベント情報発信装置
７の構成例である。図２（ａ）において、５は、電気掃
除機２８のスイッチが入れられたときにそれを知らせる
信号であって図１における制御部２９から出力される外
部信号である。２は、該外部信号を受信し該受信信号が
留守番電話機３０の制御に用いるべき信号か否かを判別
処理する外部信号処理部、３は、該外部信号処理部２か
らの出力を、送信可能な所定フォーマットのイベント情
報信号に変換する開始イベント情報生成部、４は、該生
成された開始イベント情報信号を送信する開始イベント
情報送信部、６は、送信された動作開始イベント情報信
号である。また、図２（ｂ）において、１１は、電気掃
除機２８のスイッチが切られたときのそれを知らせる信
号であって図１における制御部２９から出力される外部
信号、８は、該外部信号を受信し該受信信号が留守番電
話機３０の制御に用いるべき信号か否かを判別処理する
外部信号処理部、９は、該外部信号処理部８からの出力
を、送信可能な所定フォーマットのイベント情報信号に
変換する終了イベント情報生成部、１０は、該生成され
た終了イベント情報信号を送信する終了イベント情報送
信部である。

【０００７】図３は、図１における開始イベント情報受
信装置１２及び終了イベント情報受信装置１７の内部構
成例を示す図で、（ａ）は開始イベント情報受信装置１
２の構成例、（ｂ）は終了イベント情報受信装置１７の
構成例である。図３（ａ）の開始イベント情報受信装置
１２において、１３は、図２（ａ）の開始イベント情報
送信部４から送られてくる動作開始イベント情報信号６
を受信する情報受信部、１４は、該受信した動作開始イ
ベント情報信号を解析し判別して、所定の開始イベント
情報であることを確認または所定の開始イベント情報を
選択する受信情報解析部、１５は、該確認または選択し
た開始イベント情報信号１６を出力する開始イベント情
報出力部であり、また、図３（ｂ）の終了イベント情報
受信装置１７において、１８は、上記図２（ｂ）の終了
イベント情報送信部１０から送られてくる動作終了イベ
ント情報信号６を受信する情報受信部、１９は、該受信
した動作終了イベント情報信号を解析し判別して、所定
の終了イベント情報であることを確認または所定の終了
イベント情報を選択する受信情報解析部、２０は、該確
認または選択した終了イベント情報信号２１を出力する
終了イベント情報出力部である。

【０００８】図４は、図１における開始アクション実行
部２２と終了アクション実行部２５の内部構成例を示
し、（ａ）は開始アクション実行部２２、（ｂ）は終了
アクション実行部２５の構成例である。図４（ａ）の開
始アクション実行部２２において、２３は開始イベント
情報信号１６が入力され該入力を処理してモード切替え
等のアクションを行わせる制御信号に変換する開始イベ
ント情報入力処理部、２４は、該制御信号に基き、モー
ド切替え等をするアクション対象機器（ここでは電話
機）の状態判別例えば現状のモードがどういうモードに
なっているかの判別を行ったり、開始イベント情報対応
のモード切替え等のアクションを行わせたりする開始イ
ベント情報対応アクション実行部であり、また、図４
（ｂ）の終了アクション実行部２５において、２６は終
了イベント情報信号２１が入力され該入力を処理してモ
ード復帰等のアクションを行わせる制御信号に変換する
終了イベント情報入力処理部、２７は、該制御信号に基
づき、モード復帰等をするアクション対象機器（ここで
は電話機）の状態判別例えば現状モードが何のモードに
なっているかの判別を行ったり、終了イベント情報に対
応して例えば「留守番モード」から「通話モード」に切
替えるモード復帰等のアクションを行わせたりする終了
イベント情報対応アクション実行部である。

【０００９】図５は、開始イベント情報信号に基づき、
上記開始イベント情報受信装置１２と上記開始アクショ
ン実行部２２が、電話機のモードを「留守番モード」に
切替える場合の動作例のフローを示す。図５において、
上記開始アクション実行部２２は、上記開始イベント情
報受信装置１２から開始イベント情報信号１６を入力さ
れ、上記開始イベント情報対応アクション実行部２４
が、（１）開始イベント情報を受けてアクションを開始
し（ステップＳ５１）、（２）電話機の現状モードがど
ういうモードになっているかの判別（ここでは留守番モ
ードか否かの判別）を行い（ステップＳ５２）、（３）
該判別結果に基づき開始イベント情報対応のモードに切
替え（ここでは現状が留守番モードでない場合に留守番
モードに切替える）（ステップＳ５３）、（４）所定の
メッセージ、例えば「ただいま掃除中ですので電話に出
ることができません。恐れ入りますが、後でおかけ直し
いただくか、メッセージを残していただくようお願いし
ます」というメッセージ（メッセージ（ａ））で応答可
能な待機状態にし（ステップＳ５４）、（５）電話がか
かってきた場合は該メッセージ（ａ）で応答し（ステッ
プＳ５５）、（６）上記ステップＳ５２の判別の結果、
現状モードが既に留守番モードになっている場合は、メ
ッセージ（ａ）を設定し応答可能な待機状態にする（ス
テップＳ５６）。

【００１０】図６は、終了イベント情報信号に基づき、
上記終了イベント情報受信装置１７と上記終了アクショ
ン実行部２５が、電話機のモードを、上記図５における
開始イベント情報を受ける前のモード、すなわち、開始
アクション実行前のモードに復帰させる場合の動作例の
フローを示す。図６において、上記終了アクション実行
部２５は、上記終了イベント情報受信装置１７から終了
イベント情報信号２１を入力され、上記終了イベント情
報対応アクション実行部２７が、（１）終了イベント情
報を受けてアクションを開始し（ステップＳ６１）、
（２）電話機の、開始アクション実行前のモードがどう
いうモードであったの判別（ここでは留守番モードか否
かの判別）を行い（ステップＳ６２）、（３）該判別の
結果、開始アクション実行前のモードが留守番モードで
なかった場合（Ｎｏの場合）は、現状の留守番モードを
解除して該開始アクション実行前のモードに戻す（ステ
ップＳ６３）。（４）該判別（ステップＳ６２）の結
果、開始アクション実行前のモードが留守番モードであ
った場合（Ｙｅｓの場合）は、現状の留守番モードのメ
ッセージ（図５のメッセージ（ａ）（掃除中である旨の
メッセージ））を該開始アクション実行前の留守番モー
ドのときのメッセージ（留守である旨のメッセージ）に
切替える（ステップＳ６４）。

【００１１】上記第１の実施例によれば、掃除機のスイ
ッチに連動して電話機が自動的に留守番モードに切替わ
り、掃除機の騒音で電話の着信音が聞こえず電話があっ
たことに気付かない場合や、掃除作業で手が離せず電話
に出ることができないような場合にも、電話機が適切な
メッセージを再生し相手に伝えてくれる。このため、電
話着信に対しても掃除作業を中断する必要がないし、ま
た、掃除作業を始めるときや終了するときにわざわざ手
動で電話機のモード設定やその解除をする必要もない。
従って、安心して掃除作業に専念できる。

【００１２】図７〜図９は本発明の第２の実施例を示す
図である。本第２の実施例は、電気掃除機の動作状態に
対応して、インターホンの動作モードを切替える場合の
構成例である。図７において、２８は電気掃除機、１は
動作開始イベント情報発信装置、７は動作終了イベント
情報発信装置、２９は制御部、３１はインターホン、１
２は開始イベント情報受信装置、１７は終了イベント情
報受信装置、３２は、該開始イベント情報受信装置１２
と該終了イベント情報受信装置１７からのイベント情報
信号によりインターホン３１のモードを切替える開始・
終了アクション実行部である。本第２の実施例は、上記
第１の実施例に対し、モード切替え対象がインターホン
３１である点と、開始アクションの実行と終了アクショ
ンの実行の両方が可能な開始・終了アクション実行部３
２を設けている点で異なっている。その他、電気掃除機
２８、動作開始イベント情報発信装置１、動作終了イベ
ント情報発信装置７、制御部２９、開始イベント情報受
信装置１２及び終了イベント情報受信装置１７は、上記
第１の実施例の場合と同様である。かかる構成におい
て、上記電気掃除機２８のスイッチが入れられると、上
記動作開始イベント情報発信装置１が、動作開始信号を
受信し、該受信した信号を判別し、該判別結果に基づき
該受信信号を送信可能な所定フォーマットのイベント情
報信号に変換する。該変換されたイベント情報信号は、
無線通信により送信され、開始イベント情報受信装置１
２で受信される。該開始イベント情報受信装置１２で
は、動作開始イベント情報信号を受信し、それを解析・
判別して、所定の開始イベント情報であることを確認ま
たは所定の開始イベント情報を選択し、その結果の開始
イベント情報信号１６を出力する。また、上記電気掃除
機２８のスイッチが切られると、上記動作終了イベント
情報発信装置７が、動作終了信号を受信し、該受信した
信号を判別し、該判別結果に基づき該受信信号を送信可
能な所定フォーマットのイベント情報信号に変換する。
該変換されたイベント情報信号は、無線通信により送信
され、終了イベント情報受信装置１７で受信される。該
終了イベント情報受信装置１７では、動作終了イベント
情報信号を受信し、それを解析・判別して、所定の終了
イベント情報であることを確認または所定の終了イベン
ト情報を選択し、その結果の終了イベント情報信号２１
を出力する。出力された各イベント情報信号１６、２１
は開始・終了アクション実行部３２に入力され、ここで
所定のアクション信号が形成される。該アクション信号
は、インターホン３１を、例えば「掃除中モード」にし
たり、該モードを解除したりする。このように、掃除作
業中においては、電気掃除機２８のスイッチを入れるこ
とで自動的にインターホン３１を「掃除中モード」に切
替え、掃除作業中に来訪者があってインターホン３１が
鳴ったときには、インターホン３１がメッセージによ
り、来訪者に掃除中である旨を伝えて自動的に対応する
ようにする。また、掃除作業終了等で電気掃除機２８の
スイッチを切ったときは、該スイッチＯＦＦに自動的に
連動して、インターホン３１の「掃除中モード」を解除
する。

【００１３】図８は、図７における開始・終了アクショ
ン実行部３２の内部構成例を示す。図８の開始・終了ア
クション実行部３２において、３３は、開始イベント情
報信号１６や終了イベント情報信号２１が入力され、該
入力を処理して「掃除中モード」等へのモード切替えや
「掃除中モード」等の解除等のアクションを行わせる制
御信号に変換するイベント情報入力処理部、３４は、該
制御信号に基き、モード切替え等をするアクション対象
機器（ここではインターホン）の状態判別例えば現状の
モードがどういうモードになっているかの判別を行った
り、開始イベント情報または終了イベント情報対応のモ
ード切替え等のアクションを行わせたりする開始・終了
イベント情報対応アクション実行部である。

【００１４】図９は、開始イベント情報信号に基づき、
上記開始イベント情報受信装置１２と上記開始・終了ア
クション実行部３２が、インターホン３１のモードを
「掃除中モード」に切替え、また、終了イベント情報信
号に基づき、上記終了イベント情報受信装置１７と上記
開始・終了アクション実行部３２が、インターホン３１
のモードを「掃除中モード」の解除に切替える場合の動
作例のフローを示す。図９において、上記開始・終了ア
クション実行部３２は、上記開始イベント情報受信装置
１２から開始イベント情報信号１６を入力され、上記開
始・終了イベント情報対応アクション実行部３４が、
（１）開始イベント情報を受けてアクションを開始し
（ステップＳ９１）、（２）インターホン３１の現状モ
ードがどういうモードになっているかの判別（ここでは
掃除中モードか否かの判別）を行い、該判別結果に基づ
き開始イベント情報対応のモードに切替え（ここでは現
状が掃除中モードでない場合に掃除中モードに切替え
る）（ステップＳ９２）、（３）インターホン３１を来
訪者等待機（呼音イベント情報待機）または終了イベン
ト情報信号待機の状態にし（ステップＳ９３）、（４）
来訪者等があってインターホン３１が押されたとき（＝
呼音イベント情報があったとき）、または、掃除作業が
終了する等して電気掃除機２８のスイッチが切られたと
きは、該開始・終了イベント情報対応アクション実行部
３４は、入力されたイベント情報信号の種類の判別、つ
まり、入力されたイベント情報信号が、来訪者による呼
音イベント情報なのか、掃除作業終了等で掃除機のスイ
ッチが切られたことによる終了イベント情報なのかを判
別する（ステップＳ９４）。（５）判別の結果、イベン
ト情報信号が来訪者による呼音イベント情報であるとき
は、該インターホン３１は自動的に、予め設定された所
定のメッセージ、例えば「ただいま掃除中につき、出る
ことができません。恐れ入りますが、後ほど再度お出か
け下さい。」とか、「ただいま掃除中につき、出ること
ができません。恐れ入りますが、少々お待ち下さい。」
などのメッセージ（メッセージ（ｂ））で応答する（ス
テップＳ９７）。（６）判別の結果、イベント情報信号
が、掃除機のスイッチが切られたことによる終了イベン
ト情報であるときは、該インターホン３１の「掃除中モ
ード」を解除し（ステップＳ９５）、（７）終了イベン
ト情報対応のアクションを終える（ステップＳ９６）。

【００１５】上記第２の実施例によれば、上記第１の実
施例の場合と同様、掃除機のスイッチに連動してインタ
ーホンが自動的に「掃除中モード」に切替わり、掃除機
の騒音でインターホンの音が聞こえず来訪者があったこ
とに気付かない場合や、掃除作業で手が離せないような
ときにも、インターホンから適切なメッセージを来訪者
に伝えることができる。このため、掃除作業を中断する
必要がないし、また、掃除作業を始めるときや終了する
ときにわざわざ手動でインターホンのモード設定をする
必要もない。従って、安心して掃除作業に専念できる。

【００１６】図１０は、本発明の第３の実施例における
イベント情報に対するモード切替え動作のフローを示す
図である。本第３の実施例は、玄関前等に設けた監視カ
メラのモード切替えを、電気掃除機のスイッチのオン・
オフ動作に連動させて自動的に行う場合の例である。図
示してないが、本第３の実施例も、動作開始イベント情
報発信装置、動作終了イベント情報発信装置、制御部、
開始イベント情報受信装置、終了イベント情報受信装
置、及びアクション実行部として、上記第１の実施例ま
たは上記第２の実施例の場合と同様のものを備えて構成
されるものとする。掃除機側から動作開始のイベント情
報信号を受けると監視カメラ側のアクション実行部で
は、監視カメラを「掃除中モード」にし、玄関前等の様
子の録画を開始させ、イベント待ちの状態に入る（ステ
ップＳ１０１、Ｓ１０２、Ｓ１０３、Ｓ１０４）。この
状態で、やがて掃除機側から動作終了のイベント情報信
号を受けると、「掃除中モード」を解除して監視カメラ
の録画を終了させる（ステップＳ１０５、Ｓ１０６）。
ユーザは、掃除作業が終了した時点で、監視カメラの録
画内容を確認し、来客の有無などを確認する。

【００１７】上記第３の実施例によれば、上記第１、第
２の実施例と同様、掃除作業を中断しないですむし、ま
た、後で、来客の有無や、来客があったときはその様子
を確認できる。

【００１８】図１１は、本発明の第４の実施例における
イベント情報に対する対応動作のフローを示す図であ
る。本第４の実施例は、電子レンジや洗濯機や乾燥機な
どの家電機器の動作終了や動作エラー等を示すアラーム
の保存を、電気掃除機のスイッチ動作に連動させて自動
的に行えるようにした場合の例である。図示してない
が、本第４の実施例の場合も、動作開始イベント情報発
信装置、動作終了イベント情報発信装置、制御部、開始
イベント情報受信装置、終了イベント情報受信装置とし
て、上記第１、第２または第３の実施例の場合と同様の
ものを備え、特に、アクション実行部としては上記アラ
ームを記憶する記憶部を備えて構成される。掃除機側か
ら動作開始のイベント情報信号を受けるとアクション実
行部は「掃除中モード」となって、上記記憶部がアラー
ムを記憶可能な状態でイベント待ちの状態に入る（ステ
ップＳ１１１、Ｓ１１２、Ｓ１１３）。家電機器からの
アラームがあったとき、または、掃除作業が終了する等
して電気掃除機のスイッチが切られたときは、該アクシ
ョン実行部は、入力されたイベント情報信号の種類を判
別する、つまり、入力されたイベント情報信号が、アラ
ーム発生によるものか、掃除作業終了等で掃除機のスイ
ッチが切られたことによる終了イベント情報かを判別す
る（ステップＳ１１４）。アラーム発生の場合、そのア
ラームが発生したことを上記記憶部に記憶する（ステッ
プＳ１１８）。掃除機動作の終了イベント情報の場合
は、ステップＳ１１８で記憶したアラームがあるときは
そのアラームを再度発生（再現）する（ステップＳ１１
５）。次に、掃除中モードを解除しイベント対応のアク
ションを終了する（ステップＳ１１６、ステップＳ１１
７）。

【００１９】本第４の実施例によれば、家電機器のアラ
ームが掃除作業中にあったかどうかを掃除作業後に確認
でき、あった場合はそのアラームへの対応が可能とな
る。これによって、事故等も未然に防止できるし、家事
もスムーズに進行できる。

【００２０】図１２は、本発明の第５の実施例を示す図
である。本第５の実施例は、電気掃除機２８の動作状態
に対応して、電話機３０やインターホン３１や監視カメ
ラ４０などの動作モード切替えと、電子レンジ等の家電
機器５０のアラーム記憶等を並行して行う場合の構成例
であって、図１２の（ａ）は電気掃除機２８とその内部
構成、（ｂ）は留守番電話機３０とその内部構成、
（ｃ）は、インターホン３１、監視カメラ４０、電子レ
ンジ等の家電機器５０とそれぞれの内部構成を示す。上
記第１〜第４の実施例の場合と同様の構成の部分には、
該各実施例の場合と同じ符号を付した。

【００２１】上記第５の実施例によれば、掃除機での掃
除作業中は、上記諸機器を並行的に自動的に「掃除中モ
ード」にでき、掃除作業中に起こるこれらの機器に関連
したイベントに対し、掃除作業を中断せずに対応するこ
とができる。

【００２２】なお、上記各実施例では、電気掃除機での
掃除作業時に、電話機等のモード切替え等を行う構成に
つき説明したが、本発明はこれに限定されず、テレビ、
映画、音楽などの鑑賞時や、パソコンでの作業中など
に、電話機等のモード切替え等を行うようにする構成と
してもよい。また、上記実施例では、動作開始イベント
情報発信装置１や動作終了イベント情報発信装置７や制
御装置２９を、電気掃除機２８などの機器内に設け、開
始イベント情報受信装置１２や開始アクション実行部２
２や終了イベント情報受信装置１７や終了アクション実
効部２５などを、留守番電話機３０やインターホン３１
の内部に設ける構成としたが、本発明はこれにも限定さ
れず、それぞれを、電気掃除機２８などの機器や留守番
電話機３０やインターホン３１などの機器の外部に設け
てもよい。

【００２３】

【発明の効果】本発明によれば、現在進行中の作業を中
断しないでも、自動的に、作業中の電話や来訪者や他機
器のアラームなどに対し１次対応できる。また、作業後
にも、２次対応が容易に可能となる。さらに、機器の使
い勝手性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す図である。

【図２】図１における動作開始イベント情報発信装置及
び動作終了イベント情報発信装置の内部構成例を示す図
である。

【図３】図１における開始イベント情報受信装置及び終
了イベント情報受信装置の内部構成例を示す図である。

【図４】図１における開始アクション実行部と終了アク
ション実行部の内部構成例を示す図である。

【図５】開始アクション実行部による電話機モード切替
え動作の説明図である。

【図６】終了アクション実行部による電話機のモード切
替え動作の説明図である。

【図７】本発明の第２の実施例を示す図である。

【図８】図７における開始・終了アクション実行部の内
部構成例を示す図である。

【図９】開始・終了アクション実行部によるインターホ
ンのモード切替え動作の説明図である。

【図１０】本発明の第３の実施例におけるモード切替え
動作の説明図である。

【図１１】本発明の第４の実施例におけるイベント情報
対応動作の説明図である。

【図１２】本発明の第５の実施例を示す図である。

【符号の説明】

１…動作開始イベント情報発信装置、 ６…イベント情
報信号、 ７…動作終了イベント情報発信装置、 １２
…開始イベント情報受信装置、 １７…終了イベント情
報受信装置、 ２２…開始アクション実行部、 ２５…
終了アクション実行部、 ２８…電気掃除機、 ２９…
制御部、 ３０…留守番電話機、 ３２…開始・終了ア
クション実行部、 ３４…開始・終了イベント対応アク
ション実行部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横沢 達 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Ｆターム(参考） 5K039 AA01 EE17 FF01 KK08 5K048 BA01 EB13 HA04 HA06

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】機器の特定動作の情報信号を発信する情報
   発信装置であって、 上記特定動作の開始または終了を示す信号を受信する受
   信手段と、該受信した信号を判別し該判別結果に基づ
   き、該受信信号を送信可能な所定のフォーマットのイベ
   ント情報信号に変換する変換手段と、該変換したイベン
   ト情報信号を送信する送信手段と、を備えたことを特徴
   とする情報発信装置。
2. 【請求項２】上記受信手段、上記変換手段及び上記送信
   手段は、上記特定動作を行う機器内に設けられる請求項
   １に記載の情報発信装置。
3. 【請求項３】請求項１または請求項２に記載の情報発信
   装置を備えて成る機器。
4. 【請求項４】発信される機器の特定動作の情報信号を受
   信する情報受信装置であって、 上記特定動作の開始または終了を示す所定フォーマット
   のイベント情報信号を受信する第１の手段と、該受信し
   たイベント情報信号を判別して所定のイベント情報信号
   であることを確認または所定のイベント情報信号を選択
   し、該確認または選択したイベント情報信号を出力する
   第２の手段と、を備えたことを特徴とする情報受信装
   置。
5. 【請求項５】発信される機器の特定動作の情報信号を受
   信する情報受信装置であって、 上記特定動作の開始または終了を示す所定フォーマット
   のイベント情報信号を受信する第１の手段と、該受信し
   たイベント情報信号を判別して所定のイベント情報信号
   であることを確認または所定のイベント情報信号を選択
   し、該確認または選択したイベント情報信号を出力する
   第２の手段と、該出力されたイベント情報信号に基づ
   き、対応したアクション信号を形成する第３の手段とを
   備えたことを特徴とする情報受信装置。
6. 【請求項６】上記第１、第２の手段は、上記出力される
   イベント情報信号に基づきアクション動作する機器内に
   設けられる請求項４または請求項５に記載の情報受信装
   置。
7. 【請求項７】請求項４、５または６に記載の情報受信装
   置を備えて成る機器。
8. 【請求項８】機器の特定動作の情報信号を送受信する情
   報送受信装置であって、 上記特定動作の開始または終了を示す信号を受信する第
   １の手段と、該受信した信号を判別し該判別結果に基づ
   き、該受信信号を送信可能な所定のフォーマットのイベ
   ント情報信号に変換する第２の手段と、該変換したイベ
   ント情報信号を送信する第３の手段と、送信されるイベ
   ント情報信号を受信する第４の手段と、該受信したイベ
   ント情報信号を判別して所定のイベント情報信号である
   ことを確認または所定のイベント情報信号を選択し、該
   確認または選択したイベント情報信号を出力する第５の
   手段と、を備えたことを特徴とする情報送受信装置。
9. 【請求項９】機器の特定動作の情報信号を送受信する情
   報送受信装置であって、 上記特定動作の開始または終了を示す信号を受信する第
   １の手段と、該受信した信号を判別し該判別結果に基づ
   き、該受信信号を送信可能な所定のフォーマットのイベ
   ント情報信号に変換する第２の手段と、該変換したイベ
   ント情報信号を送信する第３の手段と、送信されるイベ
   ント情報信号を受信する第４の手段と、該受信したイベ
   ント情報信号を判別して所定のイベント情報信号である
   ことを確認または所定のイベント情報信号を選択し、該
   確認または選択したイベント情報信号を出力する第５の
   手段と、該出力されたイベント情報信号に基づき、対応
   したアクション信号を形成する第６の手段とを備えたこ
   とを特徴とする情報送受信装置。
10. 【請求項１０】上記第１の手段、第２の手段及び第３の
    手段は、上記特定動作の開始または終了の信号を出力す
    る第１の機器内に設けられ、上記第４の手段及び第５の
    手段は、上記出力されるイベント情報信号に基づきアク
    ション動作する第２の機器内に設けられる請求項８また
    は請求項９に記載の情報送受信装置。