JP2003045435A - 鉛蓄電池用格子体の製造方法 - Google Patents
鉛蓄電池用格子体の製造方法Info
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- JP2003045435A JP2003045435A JP2001231165A JP2001231165A JP2003045435A JP 2003045435 A JP2003045435 A JP 2003045435A JP 2001231165 A JP2001231165 A JP 2001231165A JP 2001231165 A JP2001231165 A JP 2001231165A JP 2003045435 A JP2003045435 A JP 2003045435A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生産効率を低下させることなく、しかも低コ
ストでエキスパンド加工装置における格子骨の目切れ発
生の問題を回避または軽減できる鉛蓄電池用格子体の製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、鉛合金シート2と、エキスパ
ンド加工装置5を準備し、予め、前記シート2の刻み幅
Lに対する目切れ発生の境界温度を定めておき、次い
で、前記エキスパンド加工装置5で前記シート2を刻
み、次いで、前記工程で目切れが発生しなければ、前記
シート2を前記エキスパンド加工装置5で刻んで格子体
を製作し、前記工程で目切れが発生すれば、前記シート
2の最大刻み幅Lmに対する境界温度以上に前記シート2
の温度を上昇させた後、前記エキスパンド加工装置5で
格子体を製作することを特徴とする。そして、前記シー
トを、切り刃4,シート輸送台9,ダイ10の少なくと
も一つに設けられたヒータ3により昇温することを特徴
とする。
ストでエキスパンド加工装置における格子骨の目切れ発
生の問題を回避または軽減できる鉛蓄電池用格子体の製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、鉛合金シート2と、エキスパ
ンド加工装置5を準備し、予め、前記シート2の刻み幅
Lに対する目切れ発生の境界温度を定めておき、次い
で、前記エキスパンド加工装置5で前記シート2を刻
み、次いで、前記工程で目切れが発生しなければ、前記
シート2を前記エキスパンド加工装置5で刻んで格子体
を製作し、前記工程で目切れが発生すれば、前記シート
2の最大刻み幅Lmに対する境界温度以上に前記シート2
の温度を上昇させた後、前記エキスパンド加工装置5で
格子体を製作することを特徴とする。そして、前記シー
トを、切り刃4,シート輸送台9,ダイ10の少なくと
も一つに設けられたヒータ3により昇温することを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉛電池用格子体の製
造方法に関する。
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉛電池における格子体は、溶融さ
せた鉛合金を鋳型に流し鋳造する方法、あるいは鉛また
は鉛合金からなるシートを、エキスパンダーにより格子
状にエキスパンド加工する方法があった。
せた鉛合金を鋳型に流し鋳造する方法、あるいは鉛また
は鉛合金からなるシートを、エキスパンダーにより格子
状にエキスパンド加工する方法があった。
【0003】しかしながら、前者の方法は経験と熟練を
必要とし、また、格子形状により湯流れが不十分にな
り、鋳造不良を起こす問題があった。そのため格子体の
デザインが限定され、また生産性も劣った。また、後者
の方法は、上記問題点が解決できるが、鉛合金シートの
保管状況により抗張力にばらつきが生じるので、エキス
パンド加工の際、目切れが発生するという問題点を有し
ていた。目切れが発生すると極板の導電経路が遮断さ
れ、極板の品質を低下させ電池性能に悪影響を及ぼし
た。
必要とし、また、格子形状により湯流れが不十分にな
り、鋳造不良を起こす問題があった。そのため格子体の
デザインが限定され、また生産性も劣った。また、後者
の方法は、上記問題点が解決できるが、鉛合金シートの
保管状況により抗張力にばらつきが生じるので、エキス
パンド加工の際、目切れが発生するという問題点を有し
ていた。目切れが発生すると極板の導電経路が遮断さ
れ、極板の品質を低下させ電池性能に悪影響を及ぼし
た。
【0004】このような問題点を解決するためには、エ
キスパンド加工装置のシート刻み条件を再調整する時間
を必要とするため、生産効率を上げることができなかっ
た。
キスパンド加工装置のシート刻み条件を再調整する時間
を必要とするため、生産効率を上げることができなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】鉛合金シートは保管期
間や温度によりその硬度が変化し易いため、エキスパン
ド加工において、刻み幅を一定にしてもシートが異なれ
ば小骨が切れるいわゆる目切れが発生する場合があっ
た。そのため、従来の製造方法ではシートが円滑に流れ
ず、シート交換の際に生産が止まることがあった。その
ため、生産性が低下し、製造コストを押し上げる原因と
なっていた。
間や温度によりその硬度が変化し易いため、エキスパン
ド加工において、刻み幅を一定にしてもシートが異なれ
ば小骨が切れるいわゆる目切れが発生する場合があっ
た。そのため、従来の製造方法ではシートが円滑に流れ
ず、シート交換の際に生産が止まることがあった。その
ため、生産性が低下し、製造コストを押し上げる原因と
なっていた。
【0006】これに対して、本出願人は、特願2000
−44225号で、前工程として予備エキスパンド加工
装置でシートを刻み、目切れが発生すれば、エキスパン
ド加工を行う前にシートを目切れが発生する境界温度以
上に恒温室で温める方法を提案した。これによると、前
記課題は解決されるが、従来の設備に加えて予備エキス
パンド加工装置や恒温槽を新たに必要とするため、設備
コストが高くなる欠点があった。
−44225号で、前工程として予備エキスパンド加工
装置でシートを刻み、目切れが発生すれば、エキスパン
ド加工を行う前にシートを目切れが発生する境界温度以
上に恒温室で温める方法を提案した。これによると、前
記課題は解決されるが、従来の設備に加えて予備エキス
パンド加工装置や恒温槽を新たに必要とするため、設備
コストが高くなる欠点があった。
【0007】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、生産効率を低下させることな
く、しかも低コストでエキスパンド加工装置における格
子骨の目切れの問題を回避または軽減することのできる
鉛電池用格子体の製造方法を提供することにある。
のであり、その目的は、生産効率を低下させることな
く、しかも低コストでエキスパンド加工装置における格
子骨の目切れの問題を回避または軽減することのできる
鉛電池用格子体の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決する為、鉛合金シートと、エキスパンド加工装置を
準備し、予め、前記シートの刻み幅に対する目切れ発生
の境界温度を求めておき、次いで、前記エキスパンド加
工装置で、前記シートを刻み、次いで、前記工程で目切
れが発生しなければ、前記シートを前記エキスパンド加
工装置でそのまま刻んで格子体を作製し、前記工程で目
切れが発生すれば、前記シートの最大刻み幅に対する境
界温度以上に該シートの温度を上昇させた後、該シート
を前記エキスパンド加工装置で刻んで格子体を作製する
ことを特徴とする。
解決する為、鉛合金シートと、エキスパンド加工装置を
準備し、予め、前記シートの刻み幅に対する目切れ発生
の境界温度を求めておき、次いで、前記エキスパンド加
工装置で、前記シートを刻み、次いで、前記工程で目切
れが発生しなければ、前記シートを前記エキスパンド加
工装置でそのまま刻んで格子体を作製し、前記工程で目
切れが発生すれば、前記シートの最大刻み幅に対する境
界温度以上に該シートの温度を上昇させた後、該シート
を前記エキスパンド加工装置で刻んで格子体を作製する
ことを特徴とする。
【0009】また、シート輸送台、切り刃、ダイの少な
くとも1つに設けられたヒータにより、前記シートを前
記境界温度以上に昇温することを特徴とする。
くとも1つに設けられたヒータにより、前記シートを前
記境界温度以上に昇温することを特徴とする。
【0010】また、前記格子体の最大刻み幅が10mm以
下であることを特徴とする。これにより、設備コストを
大幅に上げることなく、目切れを起こさない条件でシー
トをエキスパンド加工でき、格子骨の目切れの問題が回
避または軽減され、格子体の品質を安定化できる。
下であることを特徴とする。これにより、設備コストを
大幅に上げることなく、目切れを起こさない条件でシー
トをエキスパンド加工でき、格子骨の目切れの問題が回
避または軽減され、格子体の品質を安定化できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。
明する。
【0012】図1は、本発明により製造された格子体の
一実施形態を示す要部平面図、図2は、シート刻み幅と
目切れ発生の関係を示すグラフ、図3は、本発明の一実
施例を示す説明図である。
一実施形態を示す要部平面図、図2は、シート刻み幅と
目切れ発生の関係を示すグラフ、図3は、本発明の一実
施例を示す説明図である。
【0013】(実施例)まず、格子体を製造する前に、
あらかじめ不特定な条件で保管された数々のシート2の
刻み幅と目切れ発生有無の関係を調査しておく。その結
果を図2に示す。
あらかじめ不特定な条件で保管された数々のシート2の
刻み幅と目切れ発生有無の関係を調査しておく。その結
果を図2に示す。
【0014】なお、図2において、刻み幅が例えば2mm
の時、境界温度20℃を境にシート2の温度が高くなれ
ば、シート2の保管条件に関係なく目切れが発生しなく
なり、低くなればシート2の保管条件により目切れが発
生する場合があることを示す。また、刻み幅とは、図1
のLを示す。
の時、境界温度20℃を境にシート2の温度が高くなれ
ば、シート2の保管条件に関係なく目切れが発生しなく
なり、低くなればシート2の保管条件により目切れが発
生する場合があることを示す。また、刻み幅とは、図1
のLを示す。
【0015】調査結果より、刻み幅Lが1〜10mmの
範囲では、境界温度がa℃、目切れ刻み幅がbmmとし
たとき、関数式a≧5b+10で求められる境界温度以
上で目切れが発生しないことがわかる。よって、エキス
パンド加工装置5で目切れが発生した刻み幅に対して、
目切れが発生しない温度領域Aにシートの温度を設定す
れば、格子骨の目切れの問題が回避または軽減される。
範囲では、境界温度がa℃、目切れ刻み幅がbmmとし
たとき、関数式a≧5b+10で求められる境界温度以
上で目切れが発生しないことがわかる。よって、エキス
パンド加工装置5で目切れが発生した刻み幅に対して、
目切れが発生しない温度領域Aにシートの温度を設定す
れば、格子骨の目切れの問題が回避または軽減される。
【0016】ただ、刻み幅Lが10mmを超えると、シ
ート2の延性が上昇する等の理由により格子骨の細りや
目切れが多発した。よって、温度制御により目切れを防
止するには、シート2の刻み幅1が10mm以下のもの
に限定するのが好ましい。
ート2の延性が上昇する等の理由により格子骨の細りや
目切れが多発した。よって、温度制御により目切れを防
止するには、シート2の刻み幅1が10mm以下のもの
に限定するのが好ましい。
【0017】次に、本発明の鉛電池用格子体の製造方法
について図を参照して説明する。
について図を参照して説明する。
【0018】製造開始時、鉛電池用の格子体となるシー
ト2をコイル状に巻いた巻回体1を用意する。このシー
ト2は鉛を主成分とする合金であり、厚みが1〜3m
m、組成は重量%でCaが0.07〜0.10%、Sn
が0.10〜1.5%、残部実質的にPbである。この
シート2を、図3の矢印方向に移送し、エキスパンド加
工装置5により所定の刻み幅に刻む。この時、このシー
ト2(作製する格子体最大刻み幅Lm(図1参照)、例えば
8mm)に目切れが発生しなければ、そのままシート2を
エキスパンド加工装置5に送り、格子体を作製する。ま
た、目切れが発生すれば、図1より刻み幅8mmのときの
境界温度50℃を読みとり、シート2が50℃以上にな
るようにヒータ3にてシート輸送台9、切り刃4、ダイ
10を昇温して、前記シート2をエキスパンド加工装置
5に送り格子体を作製する。
ト2をコイル状に巻いた巻回体1を用意する。このシー
ト2は鉛を主成分とする合金であり、厚みが1〜3m
m、組成は重量%でCaが0.07〜0.10%、Sn
が0.10〜1.5%、残部実質的にPbである。この
シート2を、図3の矢印方向に移送し、エキスパンド加
工装置5により所定の刻み幅に刻む。この時、このシー
ト2(作製する格子体最大刻み幅Lm(図1参照)、例えば
8mm)に目切れが発生しなければ、そのままシート2を
エキスパンド加工装置5に送り、格子体を作製する。ま
た、目切れが発生すれば、図1より刻み幅8mmのときの
境界温度50℃を読みとり、シート2が50℃以上にな
るようにヒータ3にてシート輸送台9、切り刃4、ダイ
10を昇温して、前記シート2をエキスパンド加工装置
5に送り格子体を作製する。
【0019】このように、エキスパンド加工装置3で目
切れが発生したときのみ図1の関係より目切れが発生し
ない領域Aの温度にシート2を昇温してエキスパンド加
工する。こうすると、どのようなシートであれ、目切れ
が発生しない。なお、エキスパンド加工装置5で目切れ
が発生しなければ、シート2の温度を上げる必要がな
い。
切れが発生したときのみ図1の関係より目切れが発生し
ない領域Aの温度にシート2を昇温してエキスパンド加
工する。こうすると、どのようなシートであれ、目切れ
が発生しない。なお、エキスパンド加工装置5で目切れ
が発生しなければ、シート2の温度を上げる必要がな
い。
【0020】エキスパンド加工装置5は、図3に示すよ
うに、シート2を送り込むシート輸送台9と、シート2
に多数個の刻みを入れる切り刃4とダイ10からなる刻
込部6、刻みを入れたシート2を引っ張って網状体7と
する引張部8とをもつ。また、シート輸送台9および刻
込部の切り刃4およびダイ10にはヒーター3を配置し
ておく。また、エキスパンド加工装置3は、図示はしな
いが、シート2の温度を測定するための温度センサーを
備えている。なお、本実施例では、確実に目切れが起こ
らない温度にシート2を昇温するため、シート輸送台
9、切り刃4、ダイ10のすべてにヒータ3を配置した
が、ヒータ3の配置箇所は、これに限定されるものでは
なく、エキスパンド加工の際に、シート2が目的とする
温度範囲に制御できるのであれば、シート輸送台9、切
り刃4、ダイ10の少なくとも1つあるいは、それらの
1部分に配置しても本発明の効果が得られる。
うに、シート2を送り込むシート輸送台9と、シート2
に多数個の刻みを入れる切り刃4とダイ10からなる刻
込部6、刻みを入れたシート2を引っ張って網状体7と
する引張部8とをもつ。また、シート輸送台9および刻
込部の切り刃4およびダイ10にはヒーター3を配置し
ておく。また、エキスパンド加工装置3は、図示はしな
いが、シート2の温度を測定するための温度センサーを
備えている。なお、本実施例では、確実に目切れが起こ
らない温度にシート2を昇温するため、シート輸送台
9、切り刃4、ダイ10のすべてにヒータ3を配置した
が、ヒータ3の配置箇所は、これに限定されるものでは
なく、エキスパンド加工の際に、シート2が目的とする
温度範囲に制御できるのであれば、シート輸送台9、切
り刃4、ダイ10の少なくとも1つあるいは、それらの
1部分に配置しても本発明の効果が得られる。
【0021】シート2の温度は、図2の温度領域Aの範
囲で適宜調整できるが、合金シートの溶融や、高温域で
の延性の上昇による格子骨の細りや、設備費用の低減、
温度コントロールを容易にする上で15〜60℃の範囲
に設定されるのが好ましい。
囲で適宜調整できるが、合金シートの溶融や、高温域で
の延性の上昇による格子骨の細りや、設備費用の低減、
温度コントロールを容易にする上で15〜60℃の範囲
に設定されるのが好ましい。
【0022】本実施例では製造条件は次のようにでき
る。即ち、シート2の厚みが1〜3mm、シート2の走
行速度が3〜25m/minにできる。
る。即ち、シート2の厚みが1〜3mm、シート2の走
行速度が3〜25m/minにできる。
【0023】ここで、シート2の温度や製造条件は、本
実施例に限定されるものではなく、シート2の合金種類
が異なる場合であっても、予め製作するシートの刻み幅
と目切れ発生の境界温度の関係を調査して、目切れの発
生しないシート2の温度および製造条件を決めておけば
本発明の効果が得られる。
実施例に限定されるものではなく、シート2の合金種類
が異なる場合であっても、予め製作するシートの刻み幅
と目切れ発生の境界温度の関係を調査して、目切れの発
生しないシート2の温度および製造条件を決めておけば
本発明の効果が得られる。
【0024】本発明の方法は、温度で硬度が変化し易い
鉛合金シート2を温度調整することにより目切れの問題
を容易に回避または軽減できる。よって、製造工程にお
ける操業条件の安定化が図られ、電極のバラツキ防止に
も有利であり、高品質の極板を得るのに有利である。ま
た、温度調整手段において、従来の設備に加えて予備エ
キスパンド加工装置や恒温槽を必要とせず、従来からあ
るエキスパンド加工装置のシート輸送台9、切り刃4、
ダイ10にヒーター3を配置するだけでよいので、設備
コストが高くならない。さらに、目切れのない格子体
は、極板全面にわたって鉛合金格子体の親骨および子骨
との結合を確実に行うことができるので、導電経路が遮
断されることがなくなり、格子体品質の安定化を図るこ
とができる。その結果極板の品質を向上させ、以って高
品質の鉛電池を供給するのに有利な鉛電池用格子体の製
造方法を提供することができる。
鉛合金シート2を温度調整することにより目切れの問題
を容易に回避または軽減できる。よって、製造工程にお
ける操業条件の安定化が図られ、電極のバラツキ防止に
も有利であり、高品質の極板を得るのに有利である。ま
た、温度調整手段において、従来の設備に加えて予備エ
キスパンド加工装置や恒温槽を必要とせず、従来からあ
るエキスパンド加工装置のシート輸送台9、切り刃4、
ダイ10にヒーター3を配置するだけでよいので、設備
コストが高くならない。さらに、目切れのない格子体
は、極板全面にわたって鉛合金格子体の親骨および子骨
との結合を確実に行うことができるので、導電経路が遮
断されることがなくなり、格子体品質の安定化を図るこ
とができる。その結果極板の品質を向上させ、以って高
品質の鉛電池を供給するのに有利な鉛電池用格子体の製
造方法を提供することができる。
【0025】したがって本実施例で製造した鉛電池の格
子体を用いた鉛電池は、電池性能が一層良好である。ま
た不良率も低減されるため、コスト低減にも有利であ
る。また、ヒーター3でシート2を温度調整してエキス
パンド加工しているため、従来、保管条件が異なるシー
トを交換した時に生じることがあったエキスパンド加工
装置のシート刻み条件の再調整も必要ない。
子体を用いた鉛電池は、電池性能が一層良好である。ま
た不良率も低減されるため、コスト低減にも有利であ
る。また、ヒーター3でシート2を温度調整してエキス
パンド加工しているため、従来、保管条件が異なるシー
トを交換した時に生じることがあったエキスパンド加工
装置のシート刻み条件の再調整も必要ない。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1によれ
ば、設備の追加コストをほとんど必要とせずに、また、
生産効率を殆ど落とすことなくエキスパンド格子体製造
装置における目切れの問題を回避できる。また、請求項
2によれば設備コストを大幅に上げることなく、シート
の温度を確実に目切れが発生しない温度に上昇させるこ
とができる。さらに、請求項3によれば、確実に目切れ
の発生を予防できると共に、シートの温度設定が容易な
ので、その効果が顕著である。
ば、設備の追加コストをほとんど必要とせずに、また、
生産効率を殆ど落とすことなくエキスパンド格子体製造
装置における目切れの問題を回避できる。また、請求項
2によれば設備コストを大幅に上げることなく、シート
の温度を確実に目切れが発生しない温度に上昇させるこ
とができる。さらに、請求項3によれば、確実に目切れ
の発生を予防できると共に、シートの温度設定が容易な
ので、その効果が顕著である。
【図1】本発明により製造された格子体を示す要部平面
図である。
図である。
【図2】シートの刻み幅と目切れ発生の境界温度の関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図3】本発明の説明図である。
【符号の説明】
L 刻み幅
Lm 最大刻み幅
2 シート
3 ヒータ
4 切り刃
5 エキスパンド加工装置
9 シート輸送台
10 ダイ
Claims (3)
- 【請求項1】 鉛合金シートと、エキスパンド加工装置
を準備し、予め、前記シートの刻み幅に対する目切れ発
生の境界温度を求めておき、 次いで、前記エキスパンド加工装置で前記シートを刻
み、 次いで、前記工程で目切れが発生しなければ、前記シー
トを前記エキスパンド加工装置で刻んで格子体を作製
し、前記工程で目切れが発生すれば、前記シートの最大
刻み幅に対する境界温度以上に該シートの温度を上昇さ
せた後、前記エキスパンド加工装置で格子体を作製する
ことを特徴とする、 鉛電池用格子体の製造方法。 - 【請求項2】 シート輸送台、切り刃、ダイの少なくと
も1つに設けられたヒータにより、前記シートを前記境
界温度以上に昇温することを特徴とする請求項1記載の
鉛電池用格子体の製造方法。 - 【請求項3】 前記格子体の最大刻み幅が10mm以下で
あることを特徴とする請求項1または2記載の鉛電池用
格子体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001231165A JP2003045435A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 鉛蓄電池用格子体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001231165A JP2003045435A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 鉛蓄電池用格子体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003045435A true JP2003045435A (ja) | 2003-02-14 |
Family
ID=19063256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001231165A Pending JP2003045435A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 鉛蓄電池用格子体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003045435A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8956231B2 (en) | 2010-08-13 | 2015-02-17 | Cfph, Llc | Multi-process communication regarding gaming information |
US8974302B2 (en) | 2010-08-13 | 2015-03-10 | Cfph, Llc | Multi-process communication regarding gaming information |
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-
2001
- 2001-07-31 JP JP2001231165A patent/JP2003045435A/ja active Pending
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