JP2003044355A - メモリシステム、メモリ装置、及び読み出し装置 - Google Patents

メモリシステム、メモリ装置、及び読み出し装置

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JP2003044355A
JP2003044355A JP2001227902A JP2001227902A JP2003044355A JP 2003044355 A JP2003044355 A JP 2003044355A JP 2001227902 A JP2001227902 A JP 2001227902A JP 2001227902 A JP2001227902 A JP 2001227902A JP 2003044355 A JP2003044355 A JP 2003044355A
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memory device
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JP2001227902A
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Tatsuya Eto
達也 江藤
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本来の演算処理に用いられるデータに影響を与
えることなく、格別な端子やコマンドを用いることな
く、アドレスを自動的に割付けることが可能なメモリシ
ステムを提供する。 【解決手段】上位システムからの要求に応答してデータ
を出力する各ROM12,13とは別に、メモリ装置1
1の識別データを該メモリ装置11のバッファ14に記
憶しておき、このメモリシステムの電源投入時やリセッ
ト時から、読み出し信号↓RDがローレベルになった回
数が一定回数に達するまでは、バッファ14からメモリ
装置11の識別データを出力させ、一定回数に達する
と、各ROM12,13からデータを出力させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等に
おいて用いられるメモリシステム、メモリ装置、及び読
み出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の様にメモリ装置としては、ROM
やRAM等があり、更にはROM及びRAMのいずれに
ついても多様な種類のものがある。また、着脱自在なメ
モリ装置も広く用いられつつある。
【0003】一方、マイクロプロセッサにおいては、メ
モリ装置のアドレスを特定する必要がある。このため、
着脱自在なメモリ装置を規定のスロットに装着すること
が多い。しかしながら、装着ミスがあると、初期動作を
行なうことができない。また、装着され得る全てのメモ
リ装置に対して、それぞれのスロットを設けることは現
実的ではない。そこで、従来より、着脱自在なメモリ装
置の装着に際し、メモリ装置の種類を判別し、メモリ装
置の種類に応じて、メモリ装置を使い分けるという種々
の技術が提案されている。
【0004】例えば、特開昭63−91758号公報に
記載のシステムでは、ROM及びRAMのいずれである
かを判別するための端子を着脱自在なメモリ装置に設け
ておき、装着されたメモリ装置の端子からの出力に基づ
いて、メモリ装置の種類を判別し、この判別されたメモ
リ装置の種類に応じて、メモリ装置をシステム内蔵のR
OM及びRAMと共にバンク切換えで用い、メモリ装置
に対してアドレスを自動割付けしている。
【0005】また、特開平4−90195号公報に記載
の装置では、メモリの種類を示すデータを着脱自在なメ
モリ装置に記憶しておき、装着されたメモリ装置から該
データを読み出し、このデータによって示されるメモリ
の種類に応じて、メモリ装置に対してアドレス空間を自
動割付けしている。
【0006】一方、メモリ装置には、メモリの種類等を
示す付随データばかりではなく、本来の演算処理に用い
られるデータも記憶されており、これらのデータを明確
に区別する必要がある。
【0007】例えば、特開昭60−146349号公報
に記載の装置では、本来の演算処理に用いられるデータ
とそのチェックサムデータとをROMに記憶しておき、
ROMに対するコントロール信号により、これらのデー
タを区別して読み出している。
【0008】また、特開平4−182899号公報に記
載の装置では、複数のROMにそれぞれのバージョンデ
ータを書き込んでおき、これらのバージョンデータに基
づいて、各ROMの組み合わせの整合性をチェックして
いる。
【0009】更に、特開平5−151106号公報に記
載の装置では、通常のアドレスではアクセス不可能な部
分をEEPROMに設けて、この部分に付随データを書
き込んでおき、特殊コマンドを用いて、EEPROMの
該部分から付随データを読み出している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−91758号のシステムでは、格別の端子をメモ
リ装置に設けねばならず、端子数の増加を招いた。ま
た、特開平4−90195号の装置では、メモリの種類
を示すデータを本来の演算処理に用いられるデータと共
に記憶しているので、本来のデータに制約が生じた。更
に、いずれにおいても、アドレスの割付けの自由度が低
く、メモリ装置に対する制約が大きかった。
【0011】一方、特開昭60−146349号の装置
では、ROMに対するコントロール信号を入力するため
の端子ピンを格別に設けねばならず、端子数の増加を招
いた。また、特開平4−182899号の装置では、バ
ージョンデータを本来の演算処理に用いられるデータと
共に記憶しているので、バージョンデータが多様化し
て、そのデータ量が大きくなる程、本来のデータに対す
る制約が大きくなった。更に、特開平5−151106
号の装置では、特殊コマンドを外部から与えねばなら
ず、この特殊コマンドを外部装置により生成せねばなら
なかった。
【0012】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、本来の演算処理に用いられる
データに影響を与えることなく、格別な端子やコマンド
を用いることなく、アドレスを自動的に割付けることが
可能なメモリシステムを提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、本来の演算処理に用いら
れるデータに影響を与えることなく、格別な端子やコマ
ンドを用いることなく、付随データを読み出すことが可
能なメモリ装置及び読み出し装置を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、着脱自在なメモリ装置と、このメモリ装
置にアドレスを割付けて、このメモリ装置からの読み出
しを行う読み出し装置とを備えるメモリシステムにおい
て、メモリ装置は、データを記憶した第1記憶手段と、
メモリ装置の識別データを記憶した第2記憶手段と、リ
セット信号により起動されて、読み出し装置からの読み
出し要求を繰り返し受け、予め設定された回数までの読
み出し要求に応答して第2記憶手段から識別データを出
力させ、該回数を超えた読み出し要求に応答して第1記
憶手段からデータを出力させるメモリ制御手段とを備
え、読み出し装置は、メモリ装置に割付けられたアドレ
スを記憶する割付けアドレスデータ記憶手段と、前記リ
セット信号により起動されて、メモリ装置に対して読み
出し要求を繰り返し出し、前記回数までの読み出し要求
に際し、第2記憶手段から識別データが出力されると、
この識別データに対応するアドレスをメモリ装置に割付
けて割付けアドレスデータ記憶手段に記憶し、該回数を
超えた読み出し要求に際し、このアドレスを用いて、メ
モリ装置をアクセスし、第1記憶手段からの読み出しを
行う読み出し制御手段とを備えている。
【0015】この様な構成の本発明によれば、メモリ装
置においては、本来の演算処理に用いられるデータ及び
メモリ装置の識別データを第1及び第2記憶手段に別々
に記憶している。このため、本来のデータがメモリ装置
の識別データにより制約されることはない。
【0016】また、メモリ装置においては、リセット信
号により起動されてから、一定回数までの読み出し要求
に応答して第2記憶手段から識別データを出力させ、該
回数を超えた読み出し要求に応答して第1記憶手段から
データを出力させる。読み出し装置においては、リセッ
ト信号により起動されてから、メモリ装置に対して読み
出し要求を繰り返し出し、一定回数までの読み出し要求
に際し、第2記憶手段から識別データが出力されると、
この識別データに対応するアドレスをメモリ装置に割付
け、該回数を超えた読み出し要求に際し、このアドレス
を用いて、メモリ装置をアクセスし、第1記憶手段から
の読み出しを行っている。従って、格別な端子やコマン
ドを用いることなく、メモリ装置の識別データを読み出
し装置に与えることができる。そして、読み出し装置
は、識別データに対応するアドレスをメモリ装置に割付
け、このアドレスを用いて、メモリ装置をアクセスし、
第1記憶手段からの読み出しを行うことができる。
【0017】また、本発明においては、識別データは、
メモリ装置のアドレスを含んでいる。
【0018】この場合、メモリ装置の識別データからア
ドレスを導出するための演算処理を省略することができ
る。
【0019】更に、本発明においては、割付けアドレス
データ記憶手段内のメモリ装置のアドレスは、読み出し
制御手段によって初期化され、第2記憶手段から出力さ
れた識別データに基づいて更新される。
【0020】この場合、割付けアドレスデータ記憶手段
内のメモリ装置のアドレスが初期設定されるので、メモ
リ装置からの識別データが得られなくても、メモリ装置
のアドレスが設定される。これにより、本発明とは異な
る構成の他のメモリ装置が装着されていても、他のメモ
リ装置にアドレスが割付けられ、この他のメモリ装置へ
のアクセスが可能になる。
【0021】また、本発明においては、予め設定された
回数までの読み出し要求毎に、変数を変化させて出力す
る変数発生手段を更に備え、この変数を識別データに付
加している。
【0022】この様に一定回数までの読み出し要求毎
に、変数を変化させ、この変数を識別データに付加して
おけば、読み出し装置は、この変数の変化に基づいて、
識別データがメモリ装置の第2記憶手段から得られたも
のであるという確認をすることができる。
【0023】更に、本発明においては、読み出し制御手
段は、複数のメモリ装置に割付けられたそれぞれのアド
レスの重複を判定する。
【0024】複数のメモリ装置を装着し得る場合は、各
メモリ装置に割付けられたそれぞれのアドレスの重複を
判定する。少なくとも2つのアドレスが重複していると
きには、これらのアドレスの各メモリ装置の識別データ
が同一であり、同一種類の各メモリ装置が誤って装着さ
れている。
【0025】一方、本発明のメモリ装置は、データを記
憶した第1記憶手段と、メモリ装置の付随データを記憶
した第2記憶手段と、リセット信号により起動され、外
部からの読み出し要求を繰り返し受け、予め設定された
回数までの読み出し要求に応答して第2記憶手段から付
随データを出力させ、該回数を超えた読み出し要求に応
答して第1記憶手段からデータを出力させるメモリ制御
手段とを備えることを特徴とするメモリ装置。
【0026】この様な構成の本発明によれば、本来の演
算処理に用いられるデータ及びメモリ装置の付随データ
を第1及び第2記憶手段に別々に記憶している。このた
め、本来のデータがメモリ装置の付随データにより制約
されることはない。
【0027】また、リセット信号により起動されてか
ら、一定回数までの読み出し要求に応答して第2記憶手
段から付随データを出力させ、該回数を超えた読み出し
要求に応答して第1記憶手段からデータを出力させる。
従って、格別な端子やコマンドを用いることなく、第2
記憶部手段内の付随データ及び第1記憶手段内のデータ
を区別して読み出すことができる。
【0028】また、本発明においては、予め設定された
回数までの読み出し要求毎に、変数を変化させて出力す
る変数発生手段を更に備え、この変数を付随データに付
加している。
【0029】この様に一定回数までの読み出し要求毎
に、変数を変化させ、この変数を付随データに付加して
おけば、この変数の変化に基づいて、付随データがメモ
リ装置の第2記憶手段から得られたものであるという確
認をすることができる。
【0030】更に、本発明においては、変数発生手段
は、読み出し要求の回数を計数するカウンタである。
【0031】この場合は、変数の変化が規則的なものと
なるので、変数の判別が容易になり、付随データの確認
が容易になる。
【0032】また、本発明においては、カウンタにより
計数された計数値は、第2記憶手段の読み出しアドレス
として用いられる。その上、変数発生手段は、変数とし
てカウンタにより計数された計数値を出力する。
【0033】この場合は、第2記憶手段の読み出しアド
レスが変化するので、第2記憶手段の複数アドレスから
多様な付随データを読み出すことができる。その上、変
数の変化が規則的なものとなるので、変数の判別が容易
になり、多様な付随データの確認が容易になる。
【0034】また、本発明は、上記メモリ装置にアドレ
スを割付けて、このメモリ装置からの読み出しを行う読
み出し装置において、メモリ装置の付随データを記憶す
るデータ記憶手段と、リセット信号により起動されて、
メモリ装置に対して読み出し要求を繰り返し出し、予め
設定された回数までの読み出し要求に際し、第2記憶手
段から付随データが出力されると、この付随データをデ
ータ記憶手段に記憶し、該回数を超えた読み出し要求に
際し、第1記憶手段からの読み出しを行う読み出し制御
手段と、付随データが第2記憶手段から出力されたもの
であるか否かを判定し、この判定結果に応じて、付随デ
ータをデータ記憶手段に記憶するデータ読込み手段とを
備えている。
【0035】この様な構成の本発明によれば、付随デー
タが第2記憶手段から出力されたものであるか否かを判
定し、この判定結果に応じて、付随データをデータ記憶
手段に記憶している。このため、本発明とは異なる構成
の他のメモリ装置が装着されていても、この他のメモリ
装置からのデータをデータ記憶手段に記憶することはな
い。
【0036】更に、本発明においては、読み出し制御手
段は、第2記憶手段からの付随データが得られなけれ
ば、メモリ装置へのデータの書き込みと読み出しを行な
い、この書き込みと読み出しの結果に基づいて、メモリ
装置の状態を判定している。
【0037】この様に第2記憶手段からの付随データが
得られない場合は、本発明とは異なる構成の他のメモリ
装置が装着されているか、メモリ装置が装着されていな
い。そこで、メモリ装置へのデータの書き込みと読み出
しを試みる。この結果として、データの書き込みと読み
出しが行われれば、メモリ装置としてRAMが装着され
ていることになるので、このRAMにアドレスを与え
る。また、データの書き込みと読み出しが行わなけれ
ば、メモリ装置が装着されていないことになる。更に、
データの読み出しのみが行われれば、本発明とは異なる
構成のROMが装着されていることになるので、このR
OMにアドレスを与える。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0039】図1は、本発明のメモリシステムの第1実
施形態におけるメモリ装置を示すブロック図である。こ
のメモリ装置11において、2つのROM12,13
は、本来の演算処理に用いられるデータを記憶するもの
である。また、バッファ14は、メモリ装置11の識別
データを記憶するものである。セレクタ15は、読み出
し制御部16により切換え制御され、各ROM12,1
3のデータを選択して出力したり、バッファ14の識別
データ及びカウンタ23の計数値を選択して出力する。
【0040】ROM12の記憶領域は、アドレス信号に
よって示される20ビットのアドレスA0 〜A19のうち
の下位半分によって指示される。また、ROM13の記
憶領域は、20ビットのうちの上位半分によって指示さ
れる。各ROM12,13のチップ選択端子↓CSに
は、チップ選択信号↓SELが加えられ、アウトプット
イネーブル端子↓OEには、読み出し信号↓RDが加え
られる。チップ選択信号↓SEL及び読み出し信号↓R
Dが共にローレベルになると、アドレス信号によって示
されるアドレスA0 〜A19のデータが各ROM12,1
3から読み出されて出力される。
【0041】尚、記号↓は、ローアクティブであること
を示す。
【0042】読み出し制御部16は、コントロール信号
↓D/Cを作成し、このコントロール信号↓D/Cをセ
レクタ15のセレクト端子Sに加えて、セレクタ15を
切換えている。この読み出し制御部16は、割付けアド
レスデータ記憶部20と、パワーオンリセット回路21
と、プリセットデータ記憶部22と、カウンタ23と、
ANDゲート24と、各ORゲート25,26とを備え
ている。
【0043】読み出し制御部16において、ORゲート
26は、チップ選択信号↓SEL及び読み出し信号↓R
Dを入力し、これらの論理和を示す信号をセレクタ15
のアウトプットイネーブル端子↓OEに加える。チップ
選択信号↓SEL及び読み出し信号↓RDが共にローレ
ベルになると、セレクタ15のアウトプットイネーブル
端子↓OEにローレベルの信号が加えられ、セレクタ1
5がアクティブ状態となる。このとき、読み出し制御部
16からセレクタ15のセレクト端子Sにハイレベルの
コントロール信号↓D/Cが加えられると、各ROM1
2,13のデータがセレクタ15を通じて出力される。
また、ローレベルのコントロール信号↓D/Cが加えら
れると、バッファ14の識別データ及びカウンタ23の
計数値がセレクタ15を通じて出力される。
【0044】また、チップ選択信号↓SELがハイレベ
ルになると、セレクタ15のアウトプットイネーブル端
子↓OEにハイレベルの信号が加えられ、セレクタ15
が非アクティブ状態となる。これにより、セレクタ15
からの出力が禁止され、他のメモリ装置によるデータ転
送が可能になる。
【0045】更に、ORゲート26からの論理和を示す
信号は、ORゲート25を介してカウンタ23のクロッ
ク入力端子CKに加えられている。チップ選択信号↓S
ELがローレベルに維持されている期間に、読み出し信
号↓RDがローレベルからハイレベルになる度に、OR
ゲート26からの論理和を示す信号がローレベルからハ
イレベルとなり、カウンタ23によりカウントダウンが
行われる。
【0046】また、このメモリシステムの電源投入時に
やリセット時に、パワーオンリセット回路21は、プリ
セット信号をカウンタ23のプリセット端子PRに加え
る。これに応答してカウンタ23は、プリセットデータ
記憶部22に予め格納されている計数値を示す各ビット
D0 〜D7 を取り込み、この計数値を該カウンタ23内
に初期設定する。この後、先に述べた様にカウンタ23
は、読み出し信号↓RDがローレベルからハイレベルと
なる度に、初期設定した計数値を1つずつカウントダウ
ンする。
【0047】図2は、パワーオンリセット回路21の構
成を例示するブロック図である。このパワーオンリセッ
ト回路21は、その入出力にヒステリシス特性を有する
インバータ27と、遅延素子としてのインバータ28
と、ANDゲート29とを備えている。このメモリシス
テムの電源投入時やリセット時には、リセット信号↓R
ESがハイレベルからローレベルとなる。このリセット
信号↓RESは、インバータ27を介してANDゲート
29の一方の入力端子に加えられ、またインバータ27
及びインバータ28を介してANDゲート29の他方の
入力端子に加えられる。リセット信号↓RESがハイレ
ベルからローレベルになると、インバータ28の遅延時
間だけ、ハイレベルの信号がANDゲート29の2つの
入力端子に加えられ、ハイレベルのパルス信号が出力さ
れる。このパルス信号は、プリセット信号としてカウン
タ23のプリセット端子PRに加えられる。
【0048】カウンタ23は、先に述べた様に読み出し
信号↓RDがローレベルからハイレベルとなる度に、初
期設定した計数値を1つずつカウントダウンしつつ、こ
の計数値を示す各ビットQ0 〜Q7 をANDゲート24
に加える。この計数値は、各ビットQ0 〜Q7 の全てが
「0」となるまで、つまり最初のアドレス“00”とな
るまでカウントダウンされ、更に「1」をカウントダウ
ンされて、各ビットQ0 〜Q7 の全てが「1」になる
と、つまりアドレス“FF”になると、ANDゲート2
4の出力がハイレベルとなり、セレクタ15のセレクト
端子Sにハイレベルのコントロール信号↓D/Cが加え
られる。
【0049】尚、以降は、「」内の値が2進数であり、
“”内の値が16進数であるものとする。
【0050】一方、ORゲート26の出力は、バッファ
14のイネーブル端子↓Eに加えられている。チップ選
択信号↓SEL及び読み出し信号↓RDが共にローレベ
ルになると、これに応答してバッファ14は、割付けア
ドレスデータ記憶部20に予め記憶されている識別デー
タを示す各ビットD0 〜D7 を取り込み、この識別デー
タを記憶する。
【0051】ここで、カウンタ23は、読み出し信号↓
RDがローレベルからハイレベルとなる度に、初期設定
した計数値を1つずつカウントダウンし、この計数値を
示す各ビットQ0 〜Q7 をANDゲート24に加える。
各ビットQ0 〜Q7 の全てが「1」となる直前までの期
間は、ANDゲート24の出力がローレベルとなり、セ
レクタ15のセレクト端子Sにローレベルのコントロー
ル信号↓D/Cが加えられる。セレクタ15は、ローレ
ベルのコントロール信号↓D/Cに応答して、バッファ
14の識別データ及びカウンタ23の計数値を選択して
出力する。バッファ14の識別データ及びカウンタ23
の計数値は、下位8ビットD0 〜D7 及び上位8ビット
D9 〜D15として出力される。
【0052】引き続いて、各ビットQ0 〜Q7 の全てが
「1」になると、ANDゲート24の出力がハイレベル
となり、セレクタ15のセレクト端子Sにハイレベルの
コントロール信号↓D/Cが加えられる。セレクタ15
は、ハイレベルのコントロール信号↓D/Cに応答し
て、各ROM12,13のデータを選択して出力する。
各ROM12,13のデータは、下位8ビットD0 〜D
7 及び上位8ビットD9〜D15として出力される。更
に、ANDゲート24の出力がハイレベルになると、O
Rゲート26からの読み出し信号↓RDのレベルにかか
わらず、ORゲート25の出力が常にハイレベルとな
り、カウンタ23による計数が停止する。
【0053】従って、このメモリシステムの電源投入時
やリセット時以降、読み出し信号↓RDがローレベルか
らハイレベルとなる度に、カウンタ23により初期設定
された計数値がカウントダウンされ、計数値を示す各ビ
ットQ0 〜Q7 の全てが「1」となる直前までの期間
は、ANDゲート24の出力がローレベルに維持され、
バッファ14の識別データ及びカウンタ23の計数値が
下位8ビットD0 〜D7及び上位8ビットD9 〜D15と
してセレクタ15から出力される。そして、計数値を示
す各ビットQ0 〜Q7 の全てが「1」になると、AND
ゲート24の出力がハイレベルになり、カウンタ23に
よる計数が停止して、ANDゲート24の出力がハイレ
ベルに維持され、各ROM12,13のデータが下位8
ビットD0〜D7 及び上位8ビットD9 〜D15としてセ
レクタ15から出力される。
【0054】図3及び図4は、本実施形態のメモリシス
テムにおける読み出し装置を示すブロック図である。図
3は、このメモリシステムの電源投入時やリセット時か
らメモリ装置11のカウンタ23による計数が停止する
までの初期設定時の読み出し装置の信号経路を示してい
る。また、図4は、カウンタ23による計数が停止して
からの通常時の読み出し装置の信号経路を示している。
【0055】この読み出し装置31は、メモリ装置11
のバッファ14から読み出された識別データを受け取っ
て格納する割付けアドレスデータ記憶部32と、メモリ
装置11からのデータの読み出しを制御する制御部33
と、このメモリシステムの電源投入時やリセット時に制
御部33をリセットするパワーオンリセット回路34
と、アドレス信号A20〜A23をデコードし、メモリ装置
11を選択するためのチップ選択信号↓SELを出力す
るデコーダ35と、バッファ14から読み出された識別
データを割付けアドレスデータ記憶部32に格納するか
否かを決定する割付けアドレスデータ読込み部36とを
備えている。
【0056】まず、図3を参照して、このメモリシステ
ムの電源投入時やリセット時からメモリ装置11のカウ
ンタ23による計数が停止するまでの初期設定時の読み
出し装置31の動作を説明する。
【0057】制御部33は、パワーオンリセット回路3
4によってリセットされると、アドレスA20〜A23をカ
ウントアップしつつ、このアドレスA20〜A23を示すア
ドレス信号をデコーダ35に出力する。デコーダ35
は、このアドレスA20〜A23をデコードし、16のスロ
ット(いずれにもメモリ装置を装着可能)に対するそれ
ぞれのチップ選択信号↓SEL0 〜↓SEL15を順次ロ
ーレベルにして、各スロットを順次選択する。従って、
例えばメモリ装置11が2番目のスロットに装着されて
いる場合は、制御部33によって2番目のスロットのア
ドレスA20〜A23が設定されたときに、チップ選択信号
↓SEL1 がローレベルにされて、2番目のスロットが
選択され、メモリ装置11のバッファ14及びカウンタ
23からの読み出しが可能となる。
【0058】制御部33は、例えばメモリ装置11が選
択されているときに、読み出し信号↓RDをローレベル
及びハイレベルに周期的に切換えつつ、この読み出し信
号↓RDを割付けアドレスデータ読込み部36及びメモ
リ装置11に加える。そして、この読み出し信号↓RD
がローレベルになったときに、メモリ装置11のバッフ
ァ14及びカウンタ23からセレクタ15を通じて識別
データ及び計数値を示す16ビットD0 〜D15が出力さ
れ、これらのビットD0 〜D15が割付けアドレスデータ
読込み部36に取り込まれる。割付けアドレスデータ読
込み部36は、各ビットD0 〜D15を入力すると、識別
データを示す下位8ビットD0 〜D7 から4ビットD0
〜D3 を抽出し、4ビットD0 〜D3 を割付けアドレス
信号SEGとして出力する。
【0059】また、先に述べた様に読み出し信号↓RD
がローレベルからハイレベルとなる度に、カウンタ23
により計数値がカウントダウンされ、計数値を示す上位
8ビットD9 〜D15が変化する。そこで、割付けアドレ
スデータ読込み部36は、上位8ビットD9 〜D15が読
み出し信号↓RDに同期して規則的に変化しているか否
かを判定し、規則的に変化していれば、メモリ装置11
からの16ビットD0〜D15を正しく取り込んだものと
みなして、書込み信号↓SEGWRをローレベルに切換
える。この書込み信号↓SEGWRのローレベルに応答
して、割付けアドレス信号SEGが割付けアドレスデー
タ記憶部32及び制御部33に取り込まれる。このアド
レス信号SEGは、割付けアドレスデータ記憶部32内
のアドレスA0 〜A3 を示す。
【0060】制御部33は、書込み信号↓SEGWRが
ローレベルになると、アドレスを割り付けるべきメモリ
装置11が装着されたものとみなし、アドレスA0 〜A
3 を認識する。また、割付けアドレスデータ記憶部32
は、制御部33によって指示されたスロットのアドレス
A20〜A23を該記憶部32内のアドレスA0 〜A3 に記
憶する。これにより、制御部33によって指示されたス
ロットのアドレスA20〜A23と、アドレスA0 〜A3
(メモリ装置11の識別データを示す下位8ビットD0
〜D7 から抽出された4ビットD0 〜D3 )が対応付け
られて割付けアドレスデータ記憶部32に記憶される。
【0061】従って、チップ選択信号↓SELによって
メモリ装置11を選択して、読み出し信号↓RDをロー
レベル及びハイレベルに周期的に切換え、これによりメ
モリ装置11のバッファ14及びカウンタ23からの識
別データ及び計数値を示す16ビットD0 〜D15を割付
けアドレスデータ読込み部36に取り込み、ここから下
位の4ビットD0 〜D3 を割付けアドレス信号SEGと
して出力する。また、上位8ビットD9 〜D15が読み出
し信号↓RDに同期して規則的に変化していることを確
認して、書込み信号↓SEGWRをローレベルに切換
え、これにより割付けアドレス信号SEGを割付けアド
レスデータ記憶部32及び制御部33に取り込ませてい
る。
【0062】また、16のスロット(いずれにもメモリ
装置を装着可能)に対するそれぞれのチップ選択信号↓
SEL0 〜↓SEL15を順次ローレベルにすることによ
り、各スロットを順次選択し、選択したスロットにメモ
リ装置が装着されていれば、このメモリ装置から識別デ
ータ及び計数値の取り込みを試み、更に識別データ及び
計数値を取り込むことができれば、識別データを用い
て、アドレスデータ記憶部32のアドレスA0 〜A3 を
設定し、選択したスロットのアドレスA20〜A23を割付
けアドレスデータ記憶部32のアドレスA0 〜A3 に記
憶する。
【0063】また、制御部33は、各メモリ装置につい
て設定されたそれぞれのアドレスA0 〜A3 が重複して
いるか否かを判定し、重複していれば、同一種類のメモ
リ装置が誤装着されていることになるので、この旨を示
す重複情報を記憶し、この旨を報知する。
【0064】次に、図4を参照して、カウンタ23によ
る計数が停止してからの通常時の読み出し装置31の動
作を説明する。
【0065】メモリ装置11からのデータの読み出しに
際し、制御部33は、上位システムからのデータ読み出
し要求に応答して、割付けアドレスデータ記憶部32へ
のアウトプットイネーブル信号↓OEをローレベルに切
換える。これにより、割付けアドレスデータ記憶部32
からのデータの読み出しが可能になる。そして、上位シ
ステムは、メモリ装置11の識別データにより設定され
たアドレスA0 〜A3を割付けアドレスデータ記憶部3
2に指示する。これに応答して割付けアドレスデータ記
憶部32は、このアドレスA0 〜A3 に対応するアドレ
スA20〜A23をデコーダ35に出力する。デコーダ35
は、このアドレスA20〜A23をデコードし、メモリ装置
11を選択するためのチップ選択信号↓SELをローレ
ベルに切換える。また、制御部33は、読み出し信号↓
RDをローレベルに切換える。
【0066】こうしてチップ選択信号↓SEL及び読み
出し信号↓RDがローレベルになると、メモリ装置11
からのデータの読み出しが可能になり、またカウンタ2
3による計数が既に停止しているので、セレクタ15に
より各ROM12,13が選択される。このとき、アド
レス信号A0 〜A19が各ROM12,13に加えられる
と、このアドレス信号A0 〜A19によって示されるアド
レスのデータが各ROM12,13から読み出され、こ
のデータが各ビットD0 〜D15としてセレクタ15から
出力される。
【0067】従って、メモリ装置11の識別データによ
り設定されたアドレスA0 〜A3 を指定すれば、このア
ドレスA0 〜A3 がメモリ装置11を装着したスロット
のアドレスA20〜A23に書き換えられ、このアドレスA
20〜A23によりメモリ装置11が選択されて、このメモ
リ装置11からの読み出しが可能になる。
【0068】図5は、読み出し装置31の割付けアドレ
スデータ読込み部36の構成を示すブロック図である。
【0069】割付けアドレスデータ読込み部36は、メ
モリ装置11からの各ビットD0 〜D7 が加えられるシ
フトレジスタ41と、メモリ装置11からの各ビットD
9 〜D15が加えられるシフトレジスタ42と、各加算器
43,44と、EXORゲートG11,G13,G2
1,G23と、ORゲートG12,G14,G22,G
24,G30と、遅延素子45とを備えている。
【0070】シフトレジスタ41では、各ビットD0 〜
D7 を順次転送する3段のフリップフロップを備えてお
り、読み出し信号↓RDを遅延素子45を介してクロッ
ク端子CKに入力し、読み出し信号↓RDの立下がりの
度に、各ビットD0 〜D7 を1段目のフリップフロップ
に取り込んで、これらのビットD0 〜D7 を端子QAか
らパラレル出力し、同時に1段目のフリップフロップか
ら2段目のフリップフロップへと1つ前の各ビットD0
〜D7 を転送して、これらのビットD0 〜D7を端子Q
Bからパラレル出力し、同時に2段目のフリップフロッ
プから3段目のフリップフロップへと2つ前の各ビット
D0 〜D7 を転送して、これらのビットD0 〜D7 を端
子QCからパラレル出力する。EXOR論理ゲートG1
1は、端子QAから出力された各ビットD0 〜D7 と端
子QBから出力された各ビットD0 〜D7 を入力して、
その排他的論理和を示す8ビットを出力する。ORゲー
トG12は、この8ビットの論理和を求めて出力する。
同様に、EXOR論理ゲートG13は、端子QBから出
力された各ビットD0 〜D7 と端子QCから出力された
各ビットD0 〜D7 を入力して、その排他的論理和を示
す8ビットを出力する。ORゲートG12は、この8ビ
ットの論理和を求めて出力する。読み出し信号↓RDの
立下がりの度に、各ビットD0 〜D7 が変化しなけれ
ば、各ORゲートG12,G14の論理和出力が「0」
となる。
【0071】また、シフトレジスタ42では、各ビット
D8 〜D15を順次転送する3段のフリップフロップを備
えており、読み出し信号↓RDを遅延素子45を介して
クロック端子CKに入力し、読み出し信号↓RDの立下
がりの度に、各ビットD8 〜D15を1段目のフリップフ
ロップに取り込んで、これらのビットD8 〜D15を端子
QAからパラレル出力し、同時に1段目のフリップフロ
ップから2段目のフリップフロップへと1つ前の各ビッ
トD8 〜D15を転送して、これらのビットD8〜D15を
端子QBからパラレル出力し、同時に2段目のフリップ
フロップから3段目のフリップフロップへと2つ前の各
ビットD8 〜D15を転送して、これらのビットD8 〜D
15を端子QCからパラレル出力する。加算器43は、端
子QAから出力された各ビットD8 〜D15に“01”を
加算し、この和を示す8ビットをパラレル出力する。E
XOR論理ゲートG21は、加算器43から出力された
8ビットと端子QBから出力された各ビットD8 〜D15
を入力して、その排他的論理和を示す8ビットを出力す
る。ORゲートG22は、この8ビットの論理和を求め
て出力する。同様に、加算器44は、端子QBから出力
された各ビットD8〜D15に“01”を加算し、この和
を示す8ビットをパラレル出力する。EXOR論理ゲー
トG23は、加算器44から出力された8ビットと端子
QCから出力された各ビットD8 〜D15を入力して、そ
の排他的論理和を示す8ビットを出力する。ORゲート
G24は、この8ビットの論理和を求めて出力する。読
み出し信号↓RDの立下がりの度に、各ビットD8 〜D
15の値が「1」ずつカウントダウンされると、各ORゲ
ートG22,G24の論理和出力が「0」となる。
【0072】ここで、このメモリシステムの電源投入時
やリセット時からメモリ装置11のカウンタ23による
計数が停止するまでの初期設定時には、メモリ装置11
からの各ビットD0 〜D7 によって識別データが継続的
に示されるので、読み出し信号↓RDの立下がりの度
に、各ビットD0 〜D7 が変化せず、各ORゲートG1
2,G14の論理和出力が「0」となる。また、読み出
し信号↓RDの立下がりの度に、メモリ装置11からの
各ビットD8 〜D15によって示される計数値が「1」ず
つカウントダウンされるので、各ORゲートG22,G
24の論理和出力が「0」となる。この結果、ORゲー
トG30の論理和出力が「0」となり、書込み信号↓S
EGWRがローレベルとなり、割付けアドレスデータ記
憶部32への書き込みが可能になる。
【0073】また、このときにシフトレジスタ41の3
段目のフリップフロップからは、各ビットD0 〜D7 の
うちの4ビットD0 〜D3 が割付けアドレス信号SEG
として出力され、割付けアドレス信号SEGが割付けア
ドレスデータ記憶部32に取り込まれる。これにより、
割付けアドレス信号SEGによって示されるアドレスA
0 〜A3 に、メモリ装置11のスロットのアドレスA20
〜A23が記憶される。
【0074】従って、このメモリシステムの電源投入時
やリセット時からメモリ装置11のカウンタ23による
計数が停止するまでの期間に、メモリ装置11からの各
ビットD0 〜D7 によって識別データが継続的に示さ
れ、かつメモリ装置11からの各ビットD8 〜D15によ
って示される計数値が「1」ずつカウントダウンされい
るときにのみ、割付けアドレス信号SEGによって示さ
れるアドレスA0 〜A3に、メモリ装置11のスロット
のアドレスA20〜A23が記憶される。
【0075】図6は、メモリ装置11及び読み出し装置
31の各ビットや信号の遷移を示すタイミングチャート
である。ここでは、メモリ装置11の割付けアドレスデ
ータ記憶部20内の識別データを示す各ビットD0 〜D
7 のうちの4ビットD0 〜D3 の全てが「0」を示すも
のとする。また、メモリ装置11を装着したスロットの
アドレスA20〜A23が「1」を示すものとする。更に、
各ROM12,13のアドレスA0 〜A19をアドレス
“00000”〜“FFFFF”とし、アドレス“00
000”のデータである下位8ビットD0 〜D7 及び上
位8ビットD9 〜D15を“E5”及び“CC”とする。
また、プリセットデータ記憶部22に記憶されている計
数値を“05”とする。
【0076】さて、読み出し装置31では、タイミング
t1で電源が投入されると、パワーオンリセット回路3
4によって制御部33がリセットされ、制御部33によ
るアドレスA20〜A23のカウントアップが開始され、タ
イミングt4でアドレスA20〜A23が「1」になると、
チップ選択信号↓SEL1 がローレベルにされ、メモリ
装置11を装着したスロットが選択される。また、タイ
ミングt4で読み出し信号↓RDがハイレベルにされ
る。
【0077】メモリ装置11では、パワーオンリセット
回路21によってカウンタ23がリセットされ、プリセ
ットデータ記憶部22内の計数値“05”がカウンタ2
3に初期設定される。そして、タイミングt4でチップ
選択信号↓SEL1 がローレベルとなり、タイミングt
5で読み出し信号↓RDがローレベルになると、バッフ
ァ14の識別データ及びカウンタ23の計数値が下位8
ビットD0 〜D7 及び上位8ビットD9 〜D15として出
力される。
【0078】読み出し装置31では、タイミングt5で
読み出し信号↓RDがローレベルになると、メモリ装置
11の識別データがシフトレジスタ41にセットされ
る。また、カウンタ23の計数値“05”が割付けアド
レスデータ読込み部36のシフトレジスタ42にセット
され、端子QAから計数値“05”が出力される。
【0079】以降、タイミングt6で読み出し信号↓R
Dがハイレベルになると、メモリ装置11のカウンタ2
3により計数値が“04”にカウントダウンされ、タイ
ミングt7で読み出し信号↓RDがローレベルになる
と、カウンタ23の計数値“04”が読み出し装置31
のシフトレジスタ42にセットされ、端子QAから計数
値“05”が出力され、前の計数値“05”がシフトさ
れて、端子QBから計数値“05”が出力される。更
に、タイミングt8で読み出し信号↓RDがハイレベル
になると、メモリ装置11のカウンタ23により計数値
が“03”にカウントダウンされ、タイミングt9で読
み出し信号↓RDがローレベルになると、カウンタ23
の計数値“03”が読み出し装置31のシフトレジスタ
42にセットされ、端子QAから計数値“03”が出力
され、前の計数値“04”がシフトされて、端子QBか
ら計数値“04”が出力され、更に前の計数値“05”
がシフトされて、端子QCから計数値“05”が出力さ
れる。このとき、端子QAからの計数値“03”に“0
1”を加えると、この和がデータ端子QBからの計数値
“04”に等しくなって、ORゲートG22の論理和出
力が「0」となる。同様に、端子QBからの計数値“0
4”に“01”を加えると、この和がデータ端子QCか
らの計数値“05”に等しくなって、ORゲートG24
の論理和出力が「0」となる。つまり、メモリ装置11
からの計数値が“1”ずつカウントダウンされるので、
各ORゲートG22,G24の論理和出力が「0」とな
る。
【0080】一方、タイミングt5でメモリ装置11の
識別データがシフトレジスタ41にセットされた後、タ
イミングt7及びt9で読み出し信号↓RDがローレベ
ルになって、同一の識別データがシフトレジスタ41に
繰り返しセットされ、シフトレジスタ41の各端子Q
A,QB,QCからは同一のデータが出力され、各OR
ゲートG12,G14の論理和出力が「0」となる。
【0081】従って、タイミングt8より各ORゲート
G22,G24の論理和出力が「0」、タイミングt9
より各ORゲートG12,G14の論理和出力が「0」
となり、タイミングt9よりORゲートG30の論理和
出力が「0」となり、書込み信号↓SEGWRがローレ
ベルとなり、割付けアドレスデータ記憶部32への書き
込みが可能になる。
【0082】また、タイミングt9よりメモリ装置11
の識別データに含まれる4ビットD0 〜D3 (全て
「0」を示す)がシフトレジスタ41から割付けアドレ
ス信号SEGとして出力され、この割付けアドレス信号
SEGによって示されるアドレスA0 〜A3 が割付けア
ドレスデータ記憶部32に指示される。この結果とし
て、割付けアドレスデータ記憶部32のアドレスA0 〜
A3 には、制御部33から指示されているアドレスA20
〜A23「1」が記憶される。
【0083】引き続いて、メモリ装置11では、タイミ
ングt10、t12、t14でカウンタ23により計数
値が逐次カウントダウンされて、計数値が“00”とな
り、更にタイミングt16でカウンタ23により計数値
がカウントダウンされて、計数値が“FF”となって、
各ビットQ0 〜Q7 の全てが「1」となり、ANDゲー
ト24の出力がハイレベルになる。これにより、ORゲ
ート26からの読み出し信号↓RDのレベルにかかわら
ず、ORゲート25の出力が常にハイレベルとなり、カ
ウンタ23の計数が停止する。また、セレクタ15のセ
レクト端子Sにハイレベルのコントロール信号↓D/C
が加えられ、各ROM12,13のデータの出力がセレ
クタ15に指示される。
【0084】この後、タイミングt17で読み出し信号
↓RDがローレベルになると、各ROM12,13のア
ドレス“00000”のデータがセレクタ15を介して
出力される。このデータの下位8ビットD0 〜D7 が
“E5”であり、上位8ビットD9 〜D15が“CC”で
ある。
【0085】読み出し装置31では、タイミングt17
で下位8ビットD0 〜D7 の“E5”がシフトレジスタ
41にセットされて、端子QAから“E5”が出力さ
れ、また上位8ビットD9 〜D15の“CC”がシフトレ
ジスタ42にセットされて、端子QAから“CC”が出
力され、各ORゲートG22,G24の論理和出力が
「1」、各ORゲートG12,G14の論理和出力が
「1」となり、書込み信号↓SEGWRがハイレベルと
なって、割付けアドレスデータ記憶部32への書き込み
が不可能になる。
【0086】こうして初期設定が終了した後、タイミン
グt22で読み出し装置31の制御部33によってアド
レスA20〜A23がカウントアップされ、アドレスA20〜
A23が「2」になると、チップ選択信号↓SEL1 がハ
イレベルにされて、メモリ装置11を装着したスロット
が非選択となり、次のチップ選択信号↓SEL2 がロー
レベルにされ、次のスロットが選択される。
【0087】図7は、読み出し装置31の制御部33に
よる制御手順を示すフローチャートである。
【0088】まず、制御部33は、16のスロットを指
示するアドレスA20〜A23を“0”に初期設定する(ス
テップS1)。そして、制御部33は、16のスロット
を指示するアドレスA20〜A23を“0”から“F”へと
変化させつつ(各ステップS2,S4)、割付けアドレ
スデータ読込み部36に代わって、割付けアドレス信号
SEGを出力して、割付けアドレスデータ記憶部32へ
の指定アドレスA0 〜A3 を“0”から“F”へと順次
変化させる(ステップS3)。これにより、図8(a)
に示す様なアドレスA20〜A23とアドレスA0 〜A3 の
対応テーブルが割付けアドレスデータ記憶部32内に初
期設定される。
【0089】次に、制御部33は、アドレスA20〜A23
を“0”に再び初期設定し(ステップS5)、先に述べ
た様にアドレスA20〜A23をカウントアップして、16
のスロットに対するそれぞれのチップ選択信号↓SEL
0 〜↓SEL15を順次ローレベルにしつつ(各ステップ
S6,S9)、各スロット毎に、スロットのメモリ装置
から識別データを取り込んで(ステップS7)、この識
別データの4ビットD0 〜D3 に該当するアドレスA0
〜A3 を割付けアドレスデータ記憶部32に指示し、ス
ロットのアドレスA20〜A23をアドレスA0 〜A3 に記
憶する(ステップS8)。これにより、図8(b)に示
す様なアドレスA20〜A23とアドレスA0 〜A3 の対応
テーブルが割付けアドレスデータ記憶部32内に設定さ
れる。ここでは、例えば識別データの4ビットD0 〜D
3 に該当するアドレスA0 〜A3「0」に対応してスロ
ットのアドレスA20〜A23「1」が設定されている。
【0090】この様に本実施形態のメモリシステムで
は、上位システムからの要求に応答してデータを出力す
る各ROM12,13とは別に、メモリ装置11の識別
データを該メモリ装置11のバッファ14に記憶してお
き、このメモリシステムの電源投入時やリセット時か
ら、読み出し信号↓RDがローレベルになった回数が一
定回数に達するまでは、バッファ14からメモリ装置1
1の識別データを出力させ、一定回数に達すると、各R
OM12,13からデータを出力させている。従って、
各ROM12,13の記憶領域を使用することなく、ま
た格別な制御信号やコマンドを用いることなく、メモリ
装置11の識別データを該メモリ装置11から読み出す
ことができる。
【0091】また、メモリ装置11の識別データ及び計
数値を組み合わせて、下位の各ビットD0 〜D7 及び上
位の各ビットD8 〜D15を設定し、読み出し信号↓RD
の立上がりの度に、上位の各ビットD8 〜D15によって
示される計数値を「1」ずつカウントダウンしているの
で、各ビットD0 〜D15を各ROM12,13のデータ
と同一のバス上で転送しても、メモリ装置11の識別デ
ータを他のデータと混同せずに抽出することができる。
この点からも、格別な制御信号やコマンドを用いること
なく、メモリ装置11の識別データを該メモリ装置11
から読み出すことが可能にされている。
【0092】更に、上位の各ビットD8 〜D15によって
示される計数値は、読み出し信号↓RDに同期して規則
的に変化する。このため、シフトレジスタ42により一
連の計数値をシフトしつつ比較することにより、変化の
有無を容易に判別することができる。
【0093】また、メモリ装置11の識別データを読み
出し、この識別データに含まれる割付けアドレスデータ
記憶部32のアドレスに、制御部33によって指示され
たスロットのアドレスを記憶するに先立ち、割付けアド
レスデータ記憶部32の各アドレスにそれぞれのアドレ
スを記憶して、割付けアドレスデータ記憶部32を初期
設定しているので、メモリ装置11とは異なる種類のメ
モリ装置、つまり読み出し装置31の読み出し動作に応
答して識別データを出力することがない他のメモリ装置
をスロットに装着した場合でも、この他のメモリ装置の
アドレスを設定して、メモリ装置11と他のメモリ装置
を併用することができる。
【0094】更に、制御部33は、各メモリ装置につい
て設定されたそれぞれのアドレスA0 〜A3 が得られれ
ば、これらのアドレスA0 〜A3 が重複しているか否か
を判定し、重複していれば、この旨を示す重複情報を記
憶し、この旨を報知する。このため、同一種類のメモリ
装置が誤装着されていることを速やかに察知することが
できる。
【0095】尚、メモリ装置11の識別データの4ビッ
トD0 〜D3 が割付けアドレスデータ記憶部32内のア
ドレスA0 〜A3 に該当するが、メモリ装置11の識別
データが割付けアドレスデータ記憶部32内のアドレス
A0 〜A3 を直接示していなくても構わない。この場合
は、図7の各ステップS7,S8間で、メモリ装置11
の識別データに基づいて、割付けアドレスデータ記憶部
32内のアドレスA0〜A3 を導出するための演算を行
えば良い(ステップS78)。この演算は、制御部33
で行われる。例えば、図9に示す様な読み出し装置31
Aにおいて、書込み信号↓SEGWRがローレベルのと
きに、識別データの4ビットD0 〜D3を割付けアドレ
ス信号SEGとして制御部33に一旦通知する。制御部
33は、識別データの4ビットD0 〜D3 からアドレス
A0 〜A3 を導出し、書込み許可信号↓WRをローレベ
ルにして、このアドレスA0 〜A3 を割付けアドレスデ
ータ記憶部32に指示し、スロットのアドレスA20〜A
23を割付けアドレスデータ記憶部32のアドレスA0 〜
A3 に記憶させる。
【0096】また、各ROM12,13のアドレスをA
0 〜A19とし、スロットのアドレスをA20〜A23として
いるが、アドレス空間は、これに限定されるものではな
く、多様に変形することができる。例えば、図10に示
す様にメモリ装置11の識別データの上位4ビットD4
〜D7 によってアドレス範囲を指示し、下位4ビットD
0 〜D3 によってアドレスを指示して良い。この場合
も、図9に示す様な読み出し装置31Aにおいて、書込
み信号↓SEGWRがローレベルのときに、識別データ
の8ビットD0 〜〜D7 を割付けアドレス信号SEGと
して制御部33に一旦通知する。制御部33は、下位4
ビットD0 〜D3 のセグメント幅が適正であるか否かを
判定し、適正であれば、書込み許可信号↓WRをローレ
ベルにし、下位4ビットD0 〜D3 を適宜に数ビットシ
フトして、下位4ビットD0 〜D3に該当するアドレス
を割付けアドレスデータ記憶部32に指示し、スロット
のアドレスA20〜A23を割付けアドレスデータ記憶部3
2の該アドレスに記憶させる。
【0097】図11は、本発明のメモリシステムの第2
実施形態におけるメモリ装置を示すブロック図である。
このメモリ装置111において、2つのROM112,
113は、本来の演算処理に用いられるデータを記憶す
るものである。また、ROM114は、チェックサムデ
ータやバージョンデータ等の付随データを記憶するもの
である。セレクタ115は、読み出し制御部116によ
り切換え制御され、各ROM112,113のデータを
選択して出力したり、ROM114の付随データ及びカ
ウンタ123の計数値を選択して出力する。
【0098】ROM112の記憶領域は、アドレス信号
によって示される20ビットのアドレスA0 〜A19のう
ちの下位半分によって指示される。また、ROM113
の記憶領域は、20ビットのうちの上位半分によって指
示される。各ROM112,113のチップ選択端子↓
CSには、チップ選択信号↓SELが加えられ、アウト
プットイネーブル端子↓OEには、読み出し信号↓RD
が加えられる。チップ選択信号↓SEL及び読み出し信
号↓RDが共にローレベルになると、アドレス信号によ
って示されるアドレスA0 〜A19のデータが各ROM1
12,113から読み出されて出力される。
【0099】読み出し制御部116は、コントロール信
号↓D/Cを作成し、このコントロール信号↓D/Cを
セレクタ115のセレクト端子Sに加えて、セレクタ1
15を切換えている。この読み出し制御部116は、パ
ワーオンリセット回路121と、プリセットデータ記憶
部122と、カウンタ123と、NORゲート124
と、各ORゲート125,126とを備えている。
【0100】読み出し制御部116において、ORゲー
ト126は、チップ選択信号↓SEL及び読み出し信号
↓RDを入力し、これらの論理和を示す信号をセレクタ
115のアウトプットイネーブル端子↓OEに加える。
チップ選択信号↓SEL及び読み出し信号↓RDが共に
ローレベルになると、セレクタ115のアウトプットイ
ネーブル端子↓OEにローレベルの信号が加えられ、セ
レクタ115がアクティブ状態となる。このとき、読み
出し制御部116からセレクタ115のセレクト端子S
にハイレベルのコントロール信号↓D/Cが加えられる
と、各ROM112,113のデータがセレクタ115
を通じて出力される。また、ローレベルのコントロール
信号↓D/Cが加えられると、ROM114の付随デー
タ及びカウンタ123の計数値がセレクタ115を通じ
て出力される。
【0101】また、チップ選択信号↓SELがハイレベ
ルになると、セレクタ115のアウトプットイネーブル
端子↓OEにハイレベルの信号が加えられ、セレクタ1
15が非アクティブ状態となる。これにより、セレクタ
115からの出力が禁止され、他のメモリ装置によるデ
ータ転送が可能になる。
【0102】更に、ORゲート126からの論理和を示
す信号は、ORゲート125を介してカウンタ123の
クロック入力端子CKに加えられている。チップ選択信
号↓SELがローレベルに維持されている期間に、読み
出し信号↓RDがローレベルからハイレベルになる度
に、ORゲート126からの論理和を示す信号がローレ
ベルからハイレベルとなり、カウンタ123によりカウ
ントアップが行われる。
【0103】また、このメモリシステムの電源投入時に
やリセット時に、パワーオンリセット回路121は、プ
リセット信号をカウンタ123のプリセット端子PRに
加える。これに応答してカウンタ123は、プリセット
データ記憶部122に予め格納されている計数値を示す
各ビットD0 〜D7 を取り込み、この計数値を該カウン
タ123内に初期設定する。この後、先に述べた様にカ
ウンタ123は、読み出し信号↓RDがローレベルから
ハイレベルとなる度に、初期設定した計数値を1つずつ
カウントアップする。
【0104】パワーオンリセット回路121は、図2に
示すパワーオンリセット回路21と同様の構成であって
も良いし、特開平4−88518号公報に記載の回路等
を適用しても良い。
【0105】カウンタ123は、先に述べた様に読み出
し信号↓RDがローレベルからハイレベルとなる度に、
初期設定した計数値を1つずつカウントアップしつつ、
この計数値を示す各ビットQ0 〜Q7 をNORゲート1
24に加える。この計数値は、各ビットQ0 〜Q7 の全
てが「1」になるまで、つまりアドレス“FF”になる
までカウントアップされ、更に「1」をカウントアップ
して、各ビットQ0 〜Q7 の全てが「0」になると、つ
まり最初のアドレス“00”になると、NORゲート1
24の出力がハイレベルとなり、セレクタ115のセレ
クト端子Sにハイレベルのコントロール信号↓D/Cが
加えられる。セレクタ115は、先に述べた様にハイレ
ベルのコントロール信号↓D/Cに応答して、各ROM
112,113のデータを選択して出力する。また、N
ORゲート124の出力がハイレベルになると、ORゲ
ート126からの読み出し信号↓RDのレベルにかかわ
らず、ORゲート125の出力が常にハイレベルとな
り、カウンタ123の計数が停止する。
【0106】また、カウンタ123からの各ビットQ0
〜Q7 のうちの上位6ビットQ2 〜Q7 がアドレスA
0 〜A5 としてROM114に加えられ、これに応答し
てROM114から付随データを示す各ビットD0 〜D
7 が出力される。上位6ビットQ2 〜Q7 がアドレスA
0 〜A5 であるから、読み出し信号↓RDが4回立ち上
がる毎に(4周期に1回)、アドレスA0 〜A5 が更新
され、ROM114から出力される付随データも更新さ
れる。
【0107】ここで、カウンタ123は、読み出し信号
↓RDがローレベルからハイレベルとなる度に、初期設
定した計数値を1つずつカウントアップし、この計数値
を示す各ビットQ0 〜Q7 をNORゲート124に加え
る。各ビットQ0 〜Q7 の全てが「0」となる直前まで
の期間は、NORゲート124の出力がローレベルとな
り、セレクタ115のセレクト端子Sにローレベルのコ
ントロール信号↓D/Cが加えられる。セレクタ115
は、ローレベルのコントロール信号↓D/Cに応答し
て、ROM114の付随データ及びカウンタ123の計
数値を選択して出力する。ROM114の付随データ及
びカウンタ123の計数値は、下位8ビットD0 〜D7
及び上位8ビットD9 〜D15として出力される。また、
ROM114の付随データは、読み出し信号↓RDが4
回立ち上がる毎に更新される。
【0108】引き続いて、各ビットQ0 〜Q7 の全てが
「0」になると、NORゲート124の出力がハイレベ
ルとなり、セレクタ115のセレクト端子Sにハイレベ
ルのコントロール信号↓D/Cが加えられる。セレクタ
115は、ハイレベルのコントロール信号↓D/Cに応
答して、各ROM112,113のデータを選択して出
力する。各ROM112,113のデータは、下位8ビ
ットD0 〜D7 及び上位8ビットD9 〜D15として出力
される。更に、NORゲート124の出力がハイレベル
になると、ORゲート126からの読み出し信号↓RD
のレベルにかかわらず、ORゲート125の出力が常に
ハイレベルとなり、カウンタ123による計数が停止す
る。
【0109】従って、このメモリシステムの電源投入時
やリセット時以降、読み出し信号↓RDがローレベルか
らハイレベルとなる度に、カウンタ123により初期設
定された計数値がカウントアップされ、計数値を示す各
ビットQ0 〜Q7 の全てが「0」となる直前までの期間
は、NORゲート124の出力がローレベルに維持さ
れ、ROM114の付随データ及びカウンタ123の計
数値が下位8ビットD0〜D7 及び上位8ビットD9 〜
D15としてセレクタ115から出力される。そして、計
数値を示す各ビットQ0 〜Q7 の全てが「0」になる
と、NORゲート124の出力がハイレベルになり、カ
ウンタ123による計数が停止して、ANDゲート12
4の出力がハイレベルに維持され、各ROM112,1
13のデータが下位8ビットD0 〜D7 及び上位8ビッ
トD9 〜D15としてセレクタ115から出力される。
【0110】図12及び図13は、本実施形態のメモリ
システムにおける読み出し装置を示すブロック図であ
る。図12は、このメモリシステムの電源投入時やリセ
ット時からメモリ装置111のカウンタ123による計
数が停止するまでの初期設定時の読み出し装置の信号経
路を示している。また、図13は、カウンタ123によ
る計数が停止してからの通常時の読み出し装置の信号経
路を示している。
【0111】この読み出し装置131は、メモリ装置1
11のROM114から読み出された付随データを受け
取って格納する付随データ記憶部132と、メモリ装置
111からのデータの読み出しを制御する制御部133
と、このメモリシステムの電源投入時やリセット時に制
御部133をリセットするパワーオンリセット回路13
4と、アドレス信号A20〜A23をデコードし、メモリ装
置111を選択するためのチップ選択信号↓SELを出
力するデコーダ135と、ROM114から読み出され
た付随データを付随データ記憶部132に格納するか否
かを決定する付随データ読込み部136と、各セレクタ
137,138,139とを備えている。
【0112】まず、図12を参照して、このメモリシス
テムの電源投入時やリセット時からメモリ装置111の
カウンタ123による計数が停止するまでの初期設定時
の読み出し装置131の動作を説明する。
【0113】制御部133は、パワーオンリセット回路
134によってリセットされると、初期設定を行ない、
各セレクタ137,138,139を選択端子a側に切
換えておく。そして、制御部133は、アドレスA20〜
A23をカウントアップしつつ、このアドレスA20〜A23
を示すアドレス信号をデコーダ135に出力する。デコ
ーダ135は、このアドレスA20〜A23をデコードし、
16のスロット(いずれにもメモリ装置を装着可能)に
対するそれぞれのチップ選択信号↓SEL0 〜↓SEL
15を順次ローレベルにして、各スロットを順次選択す
る。従って、例えばメモリ装置111が2番目のスロッ
トに装着されている場合は、制御部133によって2番
目のスロットのアドレスA20〜A23が設定されたとき
に、チップ選択信号↓SEL1 がローレベルにされて、
2番目のスロットが選択され、メモリ装置111のRO
M114及びカウンタ123からの読み出しが可能とな
る。
【0114】制御部133は、メモリ装置111が選択
されているときに、読み出し信号↓RDをローレベル及
びハイレベルに周期的に切換えつつ、この読み出し信号
↓RDを付随データ読込み部136及びメモリ装置11
1に加える。そして、読み出し信号↓RDがローレベル
になったときに、メモリ装置111のROM114及び
カウンタ123からセレクタ115を通じて付随データ
及び計数値を示す16ビットD0 〜D15が出力され、こ
れらのビットD0 〜D15が付随データ読込み部136に
取り込まれる。付随データ読込み部136は、各ビット
D0 〜D15を入力すると、計数値を示す上位8ビットD
8 〜D15のうちの中位の4ビットD10〜D13を抽出し、
4ビットD10〜D13をセレクタ137を通じて付随デー
タ記憶部132に与える。4ビットD10〜D13は、付随
データ記憶部132のアドレスA0 〜A7 のうちの上位
4ビットA4 〜A7 として付随データ記憶部132に取
り込まれる。また、制御部133によって設定されいる
アドレスA20〜A23は、アドレスA0 〜A7 のうちの下
位4ビットA0 〜A3 として付随データ記憶部132に
取り込まれる。更に、付随データ読込み部136は、各
ビットD0 〜D15のうちの付随データを示す下位8ビッ
トD0 〜D7 をセレクタ139を通じて付随データ記憶
部132に与える。また、付随データ読込み部136
は、書込み許可信号↓WR1をローレベルに切換え、こ
の書込み許可信号↓WR1をセレクタ138を通じて付
随データ記憶部132に加える。これにより、付随デー
タ記憶部132のアドレスA0 〜A7 に付随データが記
憶される。
【0115】また、こうしてスロットへのアクセスを行
なった後に、制御部133は、各セレクタ137,13
8,139を選択端子b側に切換える。これにより、
「0000」が付随データ記憶部132のアドレスA0
〜A7 のうちの上位4ビットA4 〜A7 としてセレクタ
137を通じ付随データ記憶部132に取り込まれる。
また、制御部133によって設定されいるアドレスA20
〜A23は、アドレスA0〜A7 のうちの下位4ビットA0
〜A3 として付随データ記憶部132に取り込まれ
る。更に、制御部133は、メモリ装置111のROM
114からの付随データが書き込まれたか否かを示す判
定情報を出力する。あるいは、付随データ読込み部13
6は、該スロットにRAMが装着されていれば、判定信
号AL0 を「1」に設定し、該スロットにメモリ装置が
装着されていなければ、判定信号ALL1 を「1」に設
定する。これらの判定信号AL0 ,ALL1 及び判定情
報は、セレクタ139を通じて、各ビットD0 、D1 及
びD2 として付随データ記憶部132に加えられる。ま
た、制御部133は、書込み許可信号↓WR1をローレ
ベルに切換え、この書込み許可信号↓WR1をセレクタ
138を通じて付随データ記憶部132に加える。これ
により、付随データ記憶部132のアドレスA0〜A7
(上位4ビットA4 〜A7 が「0000」)に、各判定
信号AL0 ,ALL1 及び判定情報のそれぞれの値が記
憶される。
【0116】次に、図13を参照して、カウンタ123
による計数が停止してからの通常時の読み出し装置13
1の動作を説明する。
【0117】制御部133は、上位システムから制御線
を通じてアドレス選択要求を受けると、上位システムか
らのアドレスA0 〜A7 を読み込んで、このアドレスA
0 〜A7 を付随データ記憶部132に与える。また、制
御部133は、付随データ記憶部132へのアウトプッ
トイネーブル信号↓OEをローレベルに切換える。これ
により、付随データ記憶部132からのデータの読み出
しが可能になり、アドレスA0 〜A7 の付随データが読
み出されて、付随データを示す各ビットD0 〜D7 が出
力される。
【0118】また、メモリ装置111の各ROM11
2,113からデータを読み出すときには、制御部13
3は、チップ選択信号↓SEL及び読み出し信号↓RD
をローレベルにして、メモリ装置111からのデータの
読み出しを可能にする。このとき、カウンタ123によ
る計数が既に停止しているので、セレクタ115により
各ROM112,113が選択される。この状態で、ア
ドレス信号A0 〜A19が各ROM112,113に加え
られると、このアドレス信号A0 〜A19によって示され
るアドレスのデータが各ROM112,113から読み
出され、このデータが各ビットD0 〜D15としてセレク
タ115から出力される。
【0119】図14は、読み出し装置131の付随デー
タ読込み部136の構成を示すブロック図である。
【0120】付随データ読込み部136は、メモリ装置
111からの各ビットD0 〜D7 が加えられるシフトレ
ジスタ141と、メモリ装置111からの各ビットD9
〜D15が加えられるシフトレジスタ142と、各加算器
143,144と、EXORゲートG111,G11
3,G121,G123と、ORゲートG112,G1
14,G122,G124,G130と、遅延素子14
5と、各Dフリップフロップ143,144と、NAN
DゲートG141と、各ORゲートG142,G14
3,G144とを備えている。
【0121】シフトレジスタ141では、各ビットD0
〜D7 を順次転送する3段のフリップフロップを備えて
おり、読み出し信号↓RDを遅延素子145を介してク
ロック端子CKに入力し、読み出し信号↓RDの立下が
りの度に、各ビットD0 〜D7 を1段目のフリップフロ
ップに取り込んで、これらのビットD0 〜D7 を端子Q
Aからパラレル出力し、同時に1段目のフリップフロッ
プから2段目のフリップフロップへと1つ前の各ビット
D0 〜D7 を転送して、これらのビットD0 〜D7 を端
子QBからパラレル出力し、同時に2段目のフリップフ
ロップから3段目のフリップフロップへと2つ前の各ビ
ットD0 〜D7 を転送して、これらのビットD0 〜D7
を端子QCからパラレル出力する。EXOR論理ゲート
G111は、端子QAから出力された各ビットD0 〜D
7 と端子QBから出力された各ビットD0 〜D7 を入力
して、その排他的論理和を示す8ビットを出力する。O
RゲートG112は、この8ビットの論理和を求めて出
力する。同様に、EXOR論理ゲートG113は、端子
QBから出力された各ビットD0 〜D7 と端子QCから
出力された各ビットD0 〜D7 を入力して、その排他的
論理和を示す8ビットを出力する。ORゲートG112
は、この8ビットの論理和を求めて出力する。読み出し
信号↓RDが少なくとも3回立下がっても、各ビットD
0 〜D7 が変化しなければ、各ORゲートG112,G
114の論理和出力が「0」となる。
【0122】また、シフトレジスタ142では、各ビッ
トD8 〜D15を順次転送する3段のフリップフロップを
備えており、読み出し信号↓RDを遅延素子145を介
してクロック端子CKに入力し、読み出し信号↓RDの
立下がりの度に、各ビットD8 〜D15を1段目のフリッ
プフロップに取り込んで、これらのビットD8 〜D15を
端子QAからパラレル出力し、同時に1段目のフリップ
フロップから2段目のフリップフロップへと1つ前の各
ビットD8 〜D15を転送して、これらのビットD8 〜D
15を端子QBからパラレル出力し、同時に2段目のフリ
ップフロップから3段目のフリップフロップへと2つ前
の各ビットD8 〜D15を転送して、これらのビットD8
〜D15を端子QCからパラレル出力する。加算器143
は、端子QAから出力された各ビットD8 〜D15に「F
F」を加算し、この和を示す8ビットをパラレル出力す
る。EXOR論理ゲートG121は、加算器143から
出力された8ビットと端子QBから出力された各ビット
D8 〜D15を入力して、その排他的論理和を示す8ビッ
トを出力する。ORゲートG122は、この8ビットの
論理和を求めて出力する。同様に、加算器144は、端
子QBから出力された各ビットD8 〜D15に“FF”を
加算し、この和を示す8ビットをパラレル出力する。E
XOR論理ゲートG123は、加算器144から出力さ
れた8ビットと端子QCから出力された各ビットD8 〜
D15を入力して、その排他的論理和を示す8ビットを出
力する。ORゲートG124は、この8ビットの論理和
を求めて出力する。各ビットD8 〜D15の値が「1」ず
つカウントアップされると、各ORゲートG122,G
124の論理和出力が「0」となる。
【0123】ここで、先に述べた様にメモリ装置111
においては、カウンタ123による計数が停止するまで
の初期設定に際し、読み出し信号↓RDが4回立ち上が
る毎に、ROM114から出力される付随データも更新
され、付随データを示す各ビットD0 〜D7 が変化す
る。従って、この付随データが更新されない期間は、読
み出し信号↓RDが3回立下がっても、各ビットD0 〜
D7 が変化せず、各ORゲートG112,G114の論
理和出力が「0」となる。また、メモリ装置111から
の各ビットD8 〜D15によって示される計数値が「1」
ずつカウントアップされるので、各ORゲートG12
2,G124の論理和出力が「0」となる。この結果、
ORゲートG130の論理和出力が「0」となり、書込
み許可信号↓WR1がローレベルとなり、付随データ記
憶部132への書き込みが可能になる。
【0124】また、このときにシフトレジスタ141の
3段目のフリップフロップからは、各ビットD0 〜D7
が付随データとして出力され、付随データが付随データ
記憶部132に取り込まれる。更に、シフトレジスタ1
42の3段目のフリップフロップからは、8ビットD8
〜D15のうちの中位の4ビットD10〜D13が出力され
る。そして、4ビットD10〜D13が上位4ビットA4 〜
A7 として付随データ記憶部132に取り込まれ、制御
部133からのアドレスA20〜A23が下位4ビットA0
〜A3 として付随データ記憶部132に取り込まれる。
これにより、付随データ記憶部132のアドレスA0 〜
A7 に付随データが記憶される。
【0125】従って、このメモリシステムの電源投入時
やリセット時からメモリ装置111のカウンタ123に
よる計数が停止するまでの期間に、読み出し信号↓RD
が少なくとも3回立下がっても、メモリ装置111から
の各ビットD0 〜D7 によって示される付随データが変
化せず、かつメモリ装置111からの各ビットD8 〜D
15によって示される計数値が「1」ずつカウントアップ
されいるときにのみ、付随データ記憶部132のアドレ
スA0 〜A7 に付随データが記憶される。
【0126】一方、メモリ装置111からの全ての各ビ
ットD0 〜D15は、NANDゲートG141及びORゲ
ートG142に入力される。NANDゲートG141
は、全ての各ビットD0 〜D15が「1」のときに「0」
を出力する。ORゲートG143は、このNANDゲー
トG141の出力及びDフリップフロップ146の端子
Qからの出力を取り込み、これらの論理和をDフリップ
フロップ146のデータ入力端子Dに加える。Dフリッ
プフロップ146は、制御部133からのクリア信号↓
CLR1によりリセットされ、読み出し信号↓RDを遅
延素子145を介してクロック端子CKに入力し、この
読み出し信号↓RDの立ち下がりでORゲートG143
からの論理和をデータ入力端子Dに取り込み、この論理
和を端子↓Qから反転出力する。この端子↓Qからの反
転出力は、判定信号ALL1 となる。
【0127】従って、全ての各ビットD0 〜D15が
「1」である限りは、Dフリップフロップ146の端子
↓Qからの反転出力が「1」に自己保持され、判定信号
ALL1が「1」となる。この場合は、後で明らかにな
る様にスロットにメモリ装置が装着されていないことに
なる。また、各ビットD0 〜D15のいずれかが「0」に
なると、Dフリップフロップ146の端子↓Qからの反
転出力が「0」になり、判定信号ALL1 が「0」とな
る。この判定信号ALL1 の値は、セレクタ139を通
じて、ビットD1 として付随データ記憶部132に記憶
される。
【0128】また、ORゲートG142は、全ての各ビ
ットD0 〜D15が「0」のときに「0」を出力する。O
RゲートG144は、このORゲートG142の出力及
びDフリップフロップ147の端子Qからの出力を取り
込み、これらの論理和をDフリップフロップ147のデ
ータ入力端子Dに加える。Dフリップフロップ147
は、制御部133からのクリア信号↓CLR1によりリ
セットされ、読み出し信号↓RDを遅延素子145を介
してクロック端子CKに入力し、この読み出し信号↓R
Dの立ち下がりでORゲートG144からの論理和をデ
ータ入力端子Dに取り込み、この論理和を端子↓Qから
反転出力する。この端子↓Qからの反転出力は、判定信
号ALL0 となる。
【0129】従って、全ての各ビットD0 〜D15が
「0」である限りは、Dフリップフロップ147の端子
↓Qからの反転出力が「1」に自己保持され、判定信号
ALL0が「1」となる。この場合は、後で明らかにな
る様にスロットにRAMが装着されていることになる。
また、各ビットD0 〜D15のいずれかが「1」になる
と、Dフリップフロップ147の端子↓Qからの反転出
力が「0」になり、判定信号ALL0 が「0」となる。
この判定信号ALL0 の値は、セレクタ139を通じ
て、ビットD0 として付随データ記憶部132に記憶さ
れる。
【0130】図15は、メモリ装置111のROM11
4の記憶領域の割付け状態を概念的に示す図である。先
に述べた様にROM114の記憶領域には、6ビットの
アドレスA0 〜A5 、つまりアドレス“00”〜“3
F”が与えられる。ここでは、アドレス“00”〜“3
7”の記憶領域が未使用である。また、アドレス“0
0”〜“37”の記憶領域には、各ROM112,11
3の本来のデータについてのチェックサムデータが格納
され、更にアドレス“3C”の記憶領域には、該本来の
データについてのバージョンデータが格納され、またア
ドレス“3F”の記憶領域には、各ROM112,11
3のアドレスデータが格納されている。
【0131】図16は、読み出し装置131の付随デー
タ記憶部132の記憶領域の割付け状態を概念的に示す
図である。先に述べた様に付随データ記憶部132の記
憶領域には、8ビットのアドレスA0 〜A7 、つまりア
ドレス“00”〜“FF”が与えられる。下位4ビット
A0 〜A3 、つまりアドレス“*0”〜“*F”の下1
桁は、それぞれのメモリ装置が装着される16の各スロ
ットを選択するための各チップ選択信号↓SEL0 〜↓
SEL15に対応している。また、上位4ビットA4 〜A
7 は、シフトレジスタ142から出力されるD10〜D13
に対応している。更に、アドレス“00”〜“0F”の
記憶領域には、各セレクタ137〜139の端子bを選
択したときのデータ、つまり各判定信号AL0 ,ALL
1 及び判定情報に対応する各ビットD0 、D1 及びD2
が記憶される。また、アドレス“10”〜“7F”の記
憶領域は、未使用である。更に、アドレス“8*”〜
“*F”の記憶領域には、メモリ装置111のROM1
14のアドレス“38”〜“3F”の記憶領域内のデー
タが記憶される。例えば、アドレス“80”〜“3F”
の記憶領域には、16の各スロットのチェックサムデー
タが格納され、アドレス“C0”〜“CF”の記憶領域
には、16の各スロットのバージョンデータが格納さ
れ、アドレス“F0”〜“FF”の記憶領域には、16
の各スロットの割付けアドレスデータが格納されてい
る。
【0132】図17は、メモリ装置111及び読み出し
装置131の各ビットや信号の遷移を示すタイミングチ
ャートである。ここでは、メモリ装置111を装着した
スロットのアドレスA20〜A23が「1」を示すものとす
る。また、各ROM112,113のアドレスA0 〜A
19をアドレス“00000”〜“FFFFF”とする。
更に、ROM114のアドレス“38”に記憶されてい
るチェックサムデータを“F7”とし、アドレス“3
F”に記憶されているアドレスを“3A”とする。
【0133】さて、読み出し装置131では、タイミン
グt1で電源が投入されると、パワーオンリセット回路
134によって制御部133がリセットされ、制御部1
33によるアドレスA20〜A23のカウントアップが開始
され、タイミングt4でアドレスA20〜A23が「1」に
なると、チップ選択信号↓SEL1 がローレベルにさ
れ、メモリ装置111を装着したスロットが選択され
る。また、タイミングt4で読み出し信号↓RDがハイ
レベルにされる。
【0134】メモリ装置111では、パワーオンリセッ
ト回路121によってカウンタ123がリセットされ、
プリセットデータ記憶部122内の計数値“DC”がカ
ウンタ123に初期設定される。計数値“DC”は、2
進数で表わすと「11011100」となる。このと
き、計数値“DC”を示す2進数の上位6ビットQ2 〜
Q7 がアドレスA0 〜A5 としてROM114に与えら
れる。このアドレスA0〜A5 は、16進数で“37”
であり、ROM114の未使用の記憶領域を指示してい
る。
【0135】そして、タイミングt4でチップ選択信号
↓SEL1 がローレベルとなり、タイミングt5で読み
出し信号↓RDがローレベルになると、ROM114の
付随データ及びカウンタ123の計数値が下位8ビット
D0 〜D7 及び上位8ビットD9 〜D15として出力され
る。ただし、アドレスA0 〜A5 によってROM114
の未使用の記憶領域が指示されているから、付随データ
は不定となっている。
【0136】読み出し装置131では、タイミングt5
で読み出し信号↓RDがローレベルになると、カウンタ
123の計数値“DC”が付随データ読込み部136の
シフトレジスタ142にセットされ、端子QAから計数
値“DC”が出力される。
【0137】以降、タイミングt6で読み出し信号↓R
Dがハイレベルになると、メモリ装置111のカウンタ
123により計数値が“DD”にカウントアップされ、
タイミングt7で読み出し信号↓RDがローレベルにな
ると、カウンタ123の計数値“DD”が読み出し装置
131のシフトレジスタ142にセットされ、端子QA
から計数値“DD”が出力され、前の計数値“DC”が
シフトされて、端子QBから計数値“DC”が出力され
る。更に、タイミングt8より読み出し信号↓RDの立
ち上がり及び立ち下がりが繰り返されて、メモリ装置1
11のカウンタ123によるカウントアップ、シフトレ
ジスタ142によるシフト、及びカウンタ123による
カウントアップが順次なされた後、タイミングt9で読
み出し信号↓RDがローレベルになると、カウンタ12
3の計数値“DF”が読み出し装置131のシフトレジ
スタ142にセットされ、端子QAから計数値“DF”
が出力され、前の計数値“DE”がシフトされて、端子
QBから計数値“DE”が出力され、更に前の計数値
“DD”がシフトされて、端子QCから計数値“DD”
が出力される。このとき、端子QAからの計数値“D
F”に“FF”を加えると、この和がデータ端子QBか
らの計数値“DE”に等しくなって、ORゲートG12
2の論理和出力が「0」となる。同様に、端子QBから
の計数値“DE”に“FF”を加えると、この和がデー
タ端子QCからの計数値“DD”に等しくなって、OR
ゲートG124の論理和出力が「0」となる。つまり、
メモリ装置111からの計数値が“1”ずつカウントア
ップされるので、各ORゲートG122,G124の論
理和出力が「0」となる。
【0138】また、計数値を示す2進数の上位6ビット
Q2 〜Q7 がアドレスA0 〜A5 (16進数で“3
7”)としてメモリ装置111のROM114に与えら
れており、下位2ビットQ0 〜Q1 が3回カウントアッ
プされても、上位6ビットQ2 〜Q7 が変化しないの
で、アドレスA0 〜A5 も変化せず、ROM114から
のデータ出力に変化がない。このため、タイミングt9
までに同一のデータが読み出し装置131のシフトレジ
スタ141に繰り返しセットされ、シフトレジスタ14
1の各端子QA,QB,QCからは同一のデータが出力
され、各ORゲートG112,G114の論理和出力が
「0」となる。
【0139】従って、タイミングt9より、各ORゲー
トG122,G124の論理和出力が「0」となり、か
つ各ORゲートG112,G114の論理和出力が
「0」となり、これに伴ってORゲートG30の論理和
出力が「0」となり、書込み許可信号↓WR1がローレ
ベルとなる。また、シフトレジスタ142の端子QCか
ら計数値“DD”が出力され、この計数値が2進数で
「11011101」であり、この2進数の8ビットD
8 〜D15のうちの中位の4ビットD10〜D13(2進数で
表わすと「0111」)がアドレスA4 〜A7 として付
随データ記憶部132に与えられ、このときにチップ選
択信号↓SEL1 に対応するアドレスA20〜A23が(2
進数で表わすと「0001」)がアドレスA0 〜A3 と
して付随データ記憶部132に与えられる。これによ
り、アドレスA0 〜A7 「01110001」、つまり
16進数で表わすとアドレス“71”が付随データ記憶
部132に与えれる。この結果、ROM114のアドレ
ス“37”のデータが付随データ記憶部132のアドレ
ス“71”に格納される。
【0140】次のタイミングt10で読み出し信号↓R
Dがハイレベルになると、メモリ装置111のカウンタ
123により計数値が“E0”にカウントアップされ
る。計数値“E0”は、2進数で表わすと「11100
000」であり、その上位6ビットQ2 〜Q7 、つまり
アドレスA0 〜A5 が「111000」(16進数で
“38”)に変化する。このアドレス“38”は、RO
M114のチェックサムデータ“F7”を指示する。そ
して、タイミングt11で読み出し信号↓RDがローレ
ベルになると、ROM114の付随データ及びカウンタ
123の計数値が下位8ビットD0 〜D7 及び上位8ビ
ットD9 〜D15として出力される。
【0141】読み出し装置131では、タイミングt1
1で読み出し信号↓RDがローレベルになると、ROM
114のチェックサムデータ“F7”がシフトレジスタ
141にセットされ、端子QAからチェックサムデータ
“F7”が出力される。このため、シフトレジスタ14
1の端子QAの出力と端子QBの出力が等しくなくな
り、ORゲートG112の論理和出力が「1」となり、
書込み許可信号↓WR1がハイレベルとなる。これによ
り、付随データ記憶部132への書込みが不可能なる。
【0142】次に、各タイミングt12,t14で読み
出し信号↓RDがハイレベルになる度に、メモリ装置1
11のカウンタ123により計数値がカウントアップさ
れる。また、計数値の上位6ビットQ2 〜Q7 、つまり
アドレスA0 〜A5 が変化せず、このアドレスによって
ROM114のチェックサムデータ“F7”が指示され
る。そして、各タイミングt13,t15で読み出し信
号↓RDがローレベルになると、チェックサムデータ
“F7”が読み出し装置131のシフトレジスタ141
に繰り返しセットされ、シフトレジスタ141の各端子
QA,QB,QCからはチェックサムデータ“F7”が
出力され、各ORゲートG112,G114の論理和出
力が「0」となる。これにより、ORゲートG30の論
理和出力が「0」となり、書込み許可信号↓WR1がロ
ーレベルとなる。
【0143】また、タイミングt15でシフトレジスタ
142の端子QCから計数値“E0”が出力され、この
計数値が2進数で「11100000」であり、この2
進数の中位の4ビットD10〜D13(2進数で表わすと
「1000」)がアドレスA4〜A7 として付随データ
記憶部132に与えられ、また前のアドレスA0 〜A3
(=「0001」)が維持される。このため、アドレス
A0 〜A7 「10000001」、つまり16進数で表
わすとアドレス“81”が付随データ記憶部132に与
えれる。この結果、ROM114のチェックサムデータ
“F7”が付随データ記憶部132のアドレス“81”
に格納される。
【0144】以降同様に、メモリ装置111では、読み
出し信号↓RDがハイレベルになる度に、メモリ装置1
11のカウンタ123により計数値がカウントアップさ
れ、4回のカウントアップの度に、ROM114からの
データが更新される。また、読み出し装置131では、
読み出し信号↓RDがローレベルになる度に、ROM1
14のデータがシフトレジスタ141に繰り返しセット
され、シフトレジスタ141の各端子QA,QB,QC
の出力が同一になると、書込み許可信号↓WR1がロー
レベルとなり、またシフトレジスタ142の端子QCか
らの中位の4ビットD10〜D13がアドレスA4 〜A7 と
して付随データ記憶部132に与えられて、付随データ
記憶部132のアドレスA0 〜A7 が更新され、ROM
114のデータが付随データ記憶部132の該アドレス
に格納される。
【0145】そして、タイミングt29でカウンタ12
3によりカウントアップされる各ビットQ0 〜Q7 の全
てが「1」になり、更にタイミングt30で各ビットQ
0 〜Q7 の全てが「0」となると、NORゲート124
の出力がハイレベルとなり、ORゲート126からの読
み出し信号↓RDのレベルにかかわらず、ORゲート1
25の出力が常にハイレベルとなり、カウンタ123の
計数が停止する。更に、タイミングt36で読み出し装
置131の制御部133によってアドレスA20〜A23が
カウントアップされ、アドレスA20〜A23が「2」にな
ると、チップ選択信号↓SEL1 がハイレベルにされ
て、メモリ装置111を装着したスロットが非選択とな
り、次のチップ選択信号↓SEL2 がローレベルにさ
れ、次のスロットが選択される。
【0146】図18は、読み出し装置131の制御部1
33による制御手順を示すフローチャートである。
【0147】まず、制御部133は、各セレクタ13
7,138,139を選択端子a側に切換え、付随デー
タ記憶部132をリセットする(ステップS101)。
そして、制御部133は、16のスロットを指示するア
ドレスA20〜A23を“0”に初期設定し(ステップS1
02)、このスロットに装着されているメモリ装置から
の読み出しを開始する(ステップS103)。
【0148】制御部133は、アドレスA0 〜A19を予
め設定された値に維持しつつ(ステップS104)、読
み出し信号↓RDを繰り返しローレベルにして、このア
ドレスA0 〜A19からの読み出しをK回行なう(ステッ
プS105)。このKは、2以上の整数であれば良く、
例えば3に設定される。
【0149】ここで、メモリ装置111がスロットに装
着されている場合は、先に述べた様にメモリ装置111
から付随データ及び計数値を示す各ビットD0 〜D15が
出力され、各ビットD0 〜D15が読み出し装置131の
付随データ読込み部136に取り込まれ、付随データ読
込み部136により書込み許可信号↓WR1がローレベ
ルにされる。
【0150】制御部133は、書込み許可信号↓WR1
がローレベルになると(ステップS106で「Ye
s」)、メモリ装置111のカウンタ123の計数値を
示す各ビットQ0 〜Q7 の全てが「0」となって、カウ
ンタ123による計数が停止するまで、付随データ及び
計数値の読み出しを繰り返し、付随データを付随データ
記憶部132に書き込む(ステップS107)。そし
て、カウンタ123による計数が停止して、書込み許可
信号↓WR1がハイレベルになると、制御部133は、
各セレクタ137,138,139を選択端子b側に切
換え、書込み許可信号↓WR1を自らローレベルに切換
えて、判定情報のビットD2 を付随データが書き込まれ
たことを示す「1」に設定して出力し、このビットD2
を付随データ記憶部132に書き込む(ステップS10
9)。この後、16のスロットの全てのアクセスを終了
していなければ、ステップS101に戻る(ステップS
108)。
【0151】また、RAMがスロットに装着されていた
り、メモリ装置がスロットに装着されていない場合は、
付随データ及び計数値を示す各ビットD0 〜D15が読み
出し装置131の付随データ読込み部136に取り込ま
れず、付随データ読込み部136により書込み許可信号
↓WR1がハイレベルにされる。
【0152】制御部133は、書込み許可信号↓WR1
がハイレベルになると(ステップS106で「N
o」)、クリア信号↓CLR1により付随データ読込み
部136の各Dフリップフロップ143,144をリセ
ットし(ステップS111)、アドレスA0 〜A19のう
ちの予め設定され記憶領域をスロットに指示しつつ、予
め設定されたダミーデータ(例えば“0000”)の書
込みをスロットに指示し、この後に該ダミーデータの読
み出しをスロットに指示する(各ステップS112〜S
115)。
【0153】例えば、スロットにRAMが装着されてい
る場合は、RAMにダミーデータが書き込まれて、RA
Mからダミーデータが読み出されるので、スロットから
のダミーデータを示す各ビットD0 〜D15の全てが
「0」となる。このため、付随データ読込み部136の
Dフリップフロップ147の端子↓Qからの反転出力が
「1」となり、判定信号ALL0 がRAMの装着を示す
「1」となる。このときに制御部133は、書込み許可
信号↓WR1を自らローレベルに切換えて、判定信号A
LL0 のビットD0 を付随データ記憶部132に書き込
む(ステップS116)。
【0154】また、メモリ装置がスロットに装着されて
いない場合は、スロットからの各ビットD0 〜D15の全
てが「1」となる。このため、付随データ読込み部13
6のDフリップフロップ146の端子↓Qからの反転出
力が「1」となり、判定信号ALL1 がメモリ装置の未
装着を示す「1」となる。このときに制御部133は、
書込み許可信号↓WR1をローレベルに切換えて、判定
信号ALL1 のビットD1 を付随データ記憶部132に
書き込む(ステップS116)。
【0155】この後、16のスロットの全てのアクセス
を終了していなければ、ステップS101に戻る(ステ
ップS108)。
【0156】この様な各ステップS101〜S116の
処理は、16のスロット毎に行われ、16のスロットの
全てがアクセスされると完了する。
【0157】この様に本実施形態のメモリシステムで
は、上位システムからの要求に応答してデータを出力す
る各ROM112,113とは別に、チェックサムデー
タやバージョンデータ等を付随データとしてROM11
4に記憶しておき、このメモリシステムの電源投入時や
リセット時から、読み出し信号↓RDがローレベルにな
った回数が一定回数に達するまでは、ROM114から
付随データを出力させ、一定回数に達すると、各ROM
112,113からデータを出力させている。従って、
各ROM112,113の記憶領域を使用することな
く、また格別な制御信号やコマンドを用いることなく、
付随データを該メモリ装置111から読み出すことがで
きる。
【0158】また、メモリ装置111の付随データ及び
計数値を組み合わせて、下位の各ビットD0 〜D7 及び
上位の各ビットD8 〜D15を設定し、読み出し信号↓R
Dの立上がりの度に、上位の各ビットD8 〜D15によっ
て示される計数値を「1」ずつカウントアップしている
ので、メモリ装置111の付随データを他のデータと混
同せずにバスから抽出することができる。この点から
も、格別な制御信号やコマンドを用いることなく、メモ
リ装置111の付随データを読み出すことが可能にされ
ている。
【0159】更に、上位の各ビットD8 〜D15によって
示される計数値は、読み出し信号↓RDに同期して規則
的に変化する。このため、シフトレジスタ142により
一連の計数値をシフトしつつ比較することにより、変化
の有無を容易に判別することができる。
【0160】また、メモリ装置111の計数値を示す各
ビットQ0 〜Q7 のうちの上位6ビットQ2 〜Q7 がア
ドレスA0 〜A5 としてROM114に加えられている
ので、読み出し信号↓RDが4回立ち上がる毎に、アド
レスA0 〜A5 が更新され、ROM114から出力され
る付随データも更新される。このため、付随データとし
て、各ROM112,113のデータの種類、割付けア
ドレス、データサイズ、チャックサム、バージョン、更
新日付け等を設定し、これらをアドレスA0 〜A5 によ
り識別しつつ読み出すことができる。
【0161】更に、スロットにRAMが装着されている
場合は、判定信号ALL0 を「1」に設定し、この
「1」を示すビットD0 を付随データ記憶部132に書
き込み、またメモリ装置がスロットに装着されていない
場合は、判定信号ALL1 を「1」に設定し、この
「1」を示すビットD1 を付随データ記憶部132に書
き込んでいる。更に、スロットからの各ビットD0 〜D
15の全てが「0」でもなく「1」でもなければ、メモリ
装置111とは異なる種類のROMが装着されていると
判定しても良い。このため、他のメモリ装置をスロット
に装着した場合でも、他のメモリ装置を識別してアドレ
スを与え、メモリ装置111と他のメモリ装置を併用す
ることができる。また、非装着の場合は、この非装着の
スロットのアドレスを入れ替えたることができる。
【0162】
【発明の効果】この様な構成の本発明によれば、メモリ
装置においては、本来の演算処理に用いられるデータ及
びメモリ装置の識別データを第1及び第2記憶手段に別
々に記憶している。このため、本来のデータがメモリ装
置の識別データにより制約されることはない。
【0163】また、メモリ装置においては、リセット信
号により起動されてから、一定回数までの読み出し要求
に応答して第2記憶手段から識別データを出力させ、該
回数を超えた読み出し要求に応答して第1記憶手段から
データを出力させる。読み出し装置においては、リセッ
ト信号により起動されてから、メモリ装置に対して読み
出し要求を繰り返し出し、一定回数までの読み出し要求
に際し、第2記憶手段から識別データが出力されると、
この識別データに対応するアドレスをメモリ装置に割付
け、該回数を超えた読み出し要求に際し、このアドレス
を用いて、メモリ装置をアクセスし、第1記憶手段から
の読み出しを行っている。従って、格別な端子やコマン
ドを用いることなく、メモリ装置の識別データを読み出
し装置に与えることができる。そして、読み出し装置
は、識別データに対応するアドレスをメモリ装置に割付
け、このアドレスを用いて、メモリ装置をアクセスし、
第1記憶手段からの読み出しを行うことができる。
【0164】また、本発明によれば、識別データは、メ
モリ装置のアドレスを含んでいる。このため、アドレス
を導出するための演算処理を省略することができる。
【0165】更に、本発明によれば、割付けアドレスデ
ータ記憶手段内のメモリ装置のアドレスが初期設定され
るので、メモリ装置からの識別データが得られなくて
も、メモリ装置のアドレスが設定される。これにより、
本発明とは異なる構成の他のメモリ装置が装着されてい
ても、他のメモリ装置にアドレスが割付けられ、この他
のメモリ装置へのアクセスが可能になる。
【0166】また、本発明によれば、複数のメモリ装置
を装着し得る場合は、各メモリ装置に割付けられたそれ
ぞれのアドレスの重複を判定している。少なくとも2つ
のアドレスが重複しているときには、これらのアドレス
の各メモリ装置の識別データが同一であり、同一種類の
各メモリ装置が誤って装着されている。
【0167】更に、本発明によれば、一定回数までの読
み出し要求毎に、変数を変化させ、この変数を識別デー
タに付加しておくので、読み出し装置は、この変数の変
化に基づいて、識別データがメモリ装置の第2記憶手段
から得られたものであるという確認をすることができ
る。
【0168】また、本発明によれば、カウンタにより変
数を発生させているので、変数の変化が規則的なものと
なり、変数の判別が容易になり、付随データの確認が容
易になる。
【0169】更に、本発明によれば、カウンタにより計
数された計数値は、第2記憶手段の読み出しアドレスと
して用いられる。その上、変数としてカウンタにより計
数された計数値を出力する。このため、第2記憶手段の
読み出しアドレスが変化し、第2記憶手段の複数アドレ
スから多様な付随データを読み出すことができる。その
上、変数の変化が規則的なものとなり、変数の判別が容
易になり、多様な付随データの確認が容易になる。
【0170】また、本発明によれば、付随データが第2
記憶手段から出力されたものであるか否かを判定し、こ
の判定結果に応じて、付随データをデータ記憶手段に記
憶している。このため、本発明とは異なる構成の他のメ
モリ装置が装着されていても、この他のメモリ装置から
のデータをデータ記憶手段に記憶することはない。
【0171】更に、本発明によれば、第2記憶手段から
の付随データが得られなければ、メモリ装置へのデータ
の書き込みと読み出しを試みている。この結果として、
データの書き込みと読み出しが行われれば、メモリ装置
としてRAMが装着されていることになるので、このR
AMにアドレスを与える。また、データの書き込みと読
み出しが行わなければ、メモリ装置が装着されていない
ことになる。更に、データの読み出しのみが行われれ
ば、本発明とは異なる構成のROMが装着されているこ
とになるので、このROMにアドレスを与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のメモリシステムの第1実施形
態におけるメモリ装置を示すブロック図である。
【図2】図1のメモリ装置におけるパワーオンリセット
回路の構成を例示するブロック図である。
【図3】第1実施形態のメモリシステムにおける読み出
し装置であって、このメモリシステムの電源投入時やリ
セット時からメモリ装置のカウンタによる計数が停止す
るまでの初期設定時の読み出し装置の信号経路を示すブ
ロック図である。
【図4】図3の読み出し装置であって、カウンタによる
計数が停止してからの通常時の読み出し装置の信号経路
を示すブロック図である。
【図5】図3の読み出し装置の割付けアドレスデータ読
込み部の構成を示すブロック図である。
【図6】図1のメモリ装置及び図3の読み出し装置の各
ビットや信号の遷移を示すタイミングチャートである。
【図7】図3の読み出し装置の制御部による制御手順を
示すフローチャートである。
【図8】(a)及び(b)は、図3の読み出し装置にお
けるアドレスの対応テーブルを示す図である。
【図9】図3の読み出し装置の変形例を示すブロック図
である。
【図10】図1のメモリ装置におけるROMのアドレス
空間を例示する図である。
【図11】本発明のメモリシステムの第2実施形態にお
けるメモリ装置を示すブロック図である。
【図12】第2実施形態のメモリシステムにおける読み
出し装置であって、このメモリシステムの電源投入時や
リセット時からメモリ装置のカウンタによる計数が停止
するまでの初期設定時の読み出し装置の信号経路を示す
ブロック図である。
【図13】図12の読み出し装置であって、カウンタに
よる計数が停止してからの通常時の読み出し装置の信号
経路を示すブロック図である。
【図14】図12の読み出し装置の付随データ読込み部
の構成を示すブロック図である。
【図15】図11のメモリ装置のROMの記憶領域の割
付け状態を概念的に示す図である。
【図16】図12の読み出し装置の付随データ記憶部の
記憶領域の割付け状態を概念的に示す図である。
【図17】図11のメモリ装置及び図12の読み出し装
置の各ビットや信号の遷移を示すタイミングチャートで
ある。
【図18】図12の読み出し装置の制御部による制御手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11,111 メモリ装置 12,13,112,113,114 ROM 14 バッファ 15,115 セレクタ 16,116 読み出し制御部 20 割付けアドレスデータ記憶部 21,34,121,134 パワーオンリセット回路 22,122 プリセットデータ記憶部 23,123 カウンタ 24 ANDゲート 25,26,125,126 ORゲート 31,131 読み出し装置 32 割付けアドレスデータ記憶部 33,133 制御部 35,135 デコーダ 36 割付けアドレスデータ読込み部 124 NORゲート 132 付随データ記憶部 136 付随データ読込み部 137,138,139 セレクタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱自在なメモリ装置と、このメモリ装
    置にアドレスを割付けて、このメモリ装置からの読み出
    しを行う読み出し装置とを備えるメモリシステムにおい
    て、 メモリ装置は、 データを記憶した第1記憶手段と、 メモリ装置の識別データを記憶した第2記憶手段と、 リセット信号により起動されて、読み出し装置からの読
    み出し要求を繰り返し受け、予め設定された回数までの
    読み出し要求に応答して第2記憶手段から識別データを
    出力させ、該回数を超えた読み出し要求に応答して第1
    記憶手段からデータを出力させるメモリ制御手段とを備
    え、 読み出し装置は、 メモリ装置に割付けられたアドレスを記憶する割付けア
    ドレスデータ記憶手段と、 前記リセット信号により起動されて、メモリ装置に対し
    て読み出し要求を繰り返し出し、前記回数までの読み出
    し要求に際し、第2記憶手段から識別データが出力され
    ると、この識別データに対応するアドレスをメモリ装置
    に割付けて割付けアドレスデータ記憶手段に記憶し、該
    回数を超えた読み出し要求に際し、このアドレスを用い
    て、メモリ装置をアクセスし、第1記憶手段からの読み
    出しを行う読み出し制御手段とを備えることを特徴とす
    るメモリシステム。
  2. 【請求項2】 識別データは、メモリ装置のアドレスを
    含むことを特徴とする請求項1に記載のメモリシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 割付けアドレスデータ記憶手段内のメモ
    リ装置のアドレスは、読み出し制御手段によって初期化
    され、第2記憶手段から出力された識別データに基づい
    て更新されることを特徴とする請求項2に記載のメモリ
    システム。
  4. 【請求項4】 予め設定された回数までの読み出し要求
    毎に、変数を変化させて出力する変数発生手段を更に備
    え、この変数を識別データに付加することを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載のメモリシステム。
  5. 【請求項5】 読み出し制御手段は、複数のメモリ装置
    に割付けられたそれぞれのアドレスの重複を判定するこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のメモ
    リシステム。
  6. 【請求項6】 データを記憶した第1記憶手段と、 付随データを記憶した第2記憶手段と、 リセット信号により起動され、外部からの読み出し要求
    を繰り返し受け、予め設定された回数までの読み出し要
    求に応答して第2記憶手段から付随データを出力させ、
    該回数を超えた読み出し要求に応答して第1記憶手段か
    らデータを出力させるメモリ制御手段とを備えることを
    特徴とするメモリ装置。
  7. 【請求項7】 予め設定された回数までの読み出し要求
    毎に、変数を変化させて出力する変数発生手段を更に備
    え、この変数を付随データに付加することを特徴とする
    請求項6に記載のメモリ装置。
  8. 【請求項8】 変数発生手段は、読み出し要求の回数を
    計数するカウンタであることを特徴とする請求項7に記
    載のメモリ装置。
  9. 【請求項9】 カウンタにより計数された計数値は、第
    2記憶手段の読み出しアドレスとして用いられることを
    特徴とする請求項8に記載のメモリ装置。
  10. 【請求項10】 変数発生手段は、変数としてカウンタ
    により計数された計数値を出力することを特徴とする請
    求項8に記載のメモリ装置。
  11. 【請求項11】 請求項6乃至10のいずれかに記載の
    メモリ装置にアドレスを割付けて、このメモリ装置から
    の読み出しを行う読み出し装置において、 メモリ装置の付随データを記憶するデータ記憶手段と、 リセット信号により起動されて、メモリ装置に対して読
    み出し要求を繰り返し出し、予め設定された回数までの
    読み出し要求に際し、第2記憶手段から付随データが出
    力されると、この付随データをデータ記憶手段に記憶
    し、該回数を超えた読み出し要求に際し、第1記憶手段
    からの読み出しを行う読み出し制御手段と、 付随データが第2記憶手段から出力されたものであるか
    否かを判定し、この判定結果に応じて、付随データをデ
    ータ記憶手段に記憶するデータ読込み手段とを備えるこ
    とを特徴とする読み出し装置。
  12. 【請求項12】 読み出し制御手段は、第2記憶手段か
    らの付随データが得られなければ、メモリ装置へのデー
    タの書き込みと読み出しを行ない、この書き込みと読み
    出しの結果に基づいて、メモリ装置の状態を判定するこ
    とを特徴とする請求項11に記載の読み出し装置。
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US12019581B2 (en) 2021-12-17 2024-06-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Multi-core processor and storage device

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