JP2003043374A - 顕微鏡装置 - Google Patents

顕微鏡装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子毎に、高精度な観察を行うために必
要な多量の情報の記録、読み出し、追加、修正などが行
え、また確実な情報の授受が行えるような光学素子の保
持方法を備えた顕微鏡装置を提供する 【解決手段】 顕微鏡本体に設けられた担持体に着脱自
在に設けられた光学素子(5)と、光学素子に設けた光
学素子の特性情報である固有情報を記憶する記憶手段
(9)と、顕微鏡本体と担持体の少なくとも1方に設け
た記憶手段に記憶された情報を読み取る記憶情報読取手
段(11)とを有する顕微鏡装置において、顕微鏡本体
と担持体の少なくとも1方に、更に光学素子の固有情報
以外の情報を記憶手段に書き込む情報書込手段(11)
を備えた顕微鏡装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の対物レンズ
を切り換えて使用する顕微鏡において、対物レンズに記
録された対物レンズ固有の情報などを読み出すことので
きる顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ走査型蛍光顕微鏡には、その波長
特性が厳しく管理された多数の光学フィルタが用いら
れ、励起、分光、バリア等の用途別にこれらの光学フィ
ルタが複雑に組み合わされて使用されている。
【0003】しかし、これらの光学フィルタが交換式で
ある場合には、交換後の光学フィルタのフィルタ特性や
装備位置などの情報を正しく顕微鏡システムに設定する
必要があり、この設定操作に多くの労力を要している。
【0004】このため、光学フィルタを組み込んだ顕微
鏡の対物レンズにこれらの情報を保有させ利用する技術
が必要となり、特開昭58−78110号公報、特開平
6−331879号公報に開示された技術が知られてい
る。
【0005】図6は、特開昭58−78110号公報に
開示された、対物レンズ判別装置の構造を示す図であ
る。
【0006】顕微鏡本体51に回動可能に取付けられた
レボルバ52には、複数の対物レンズ53が装着されて
いる。対物レンズ53にはバーコードアダプタ54が固
着され、このバーコードアダプタ54の外周面には対物
レンズ53に関する情報をコード化したバーコードが付
設されている。そして、このバーコードはレンズ55と
リニアフォトセンサ56から成るバーコード読取装置で
読み取られ、マイクロコンピュータ57によって解読が
行われる。
【0007】図7は、特開平6−331879号公報に
開示された、光学素子切換装置の構造を示す図である。
【0008】この切換装置本体61には回転軸62を中
心として回転自在に構成された回転盤63が設けられて
おり、回転盤63の支持柱64にはそのアリ溝に挿入さ
れて保持された複数の光学素子65が担持されている。
【0009】この光学素子65の所定面には情報を記載
したバーコードが付設され、切換装置本体61のバーコ
ードと対向する所定位置に設けられたバーコードスキャ
ナーユニット66によって読み取られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術はい
ずれも情報をバーコードの形で記録しておくものである
が、バーコードを読み取るための装置は一般に大型で高
価なため、小型化、低廉化など実用化のためには解決す
べき問題がある。
【0011】また、バーコードの形態で記憶できる情報
量はそれほど多くないため、通常では読み取り側で情報
を解読するための対応リストを用意し、そのリストを参
照して識別情報を得ている。
【0012】一方、自動化された高度な観察が行える顕
微鏡システムに使用される交換式の光学素子は多種多様
であり、それぞれの固有の特性値はそのシステムに登録
し記録しておかなければならない。
【0013】例えば、顕微鏡システムの対物レンズには
数十種類があり、それぞれに特性が異なっている。その
特性となる固有情報としては、倍率、NA、瞳径、瞳位
置、収差補正程度、水浸、液浸、空気観察用、短波長対
応、長波長対応等、多岐にわたりその情報量も多い。
【0014】しかしながら、バーコードでこれらの固有
情報を全て記録することは困難であり、記録情報量の点
で限界があった。
【0015】さらに、バーコードは読み取り専用の情報
記録媒体であるため、一度記録された情報を追加修正す
ることは困難である。
【0016】顕微鏡システムにとって最適な観察を得る
ためには、前述の特性のそれぞれに対応して当該顕微鏡
システムに必要となる様々な設定を行わなければならな
いがその際新しい情報の追加が必要となることがある。
例えば、対物レンズ等の光学素子を製造した後におい
て、その性能を評価し新しい性能と特性値(固有情報)
を更新しようとする場合などが該当する。
【0017】また、前述の固有情報以外の情報を記憶さ
せておきたい場合がある。例えば、顕微鏡システムを共
有設備として複数の人が使用する場合に、用途に合った
光学素子(対物レンズ)に交換することがあり、この際
この識別情報を記憶させておくことで誤り無く測定をお
こなうことができる。
【0018】この他に、顕微鏡を永年に亙って使用する
場合、その経過、履歴を記憶させ設備管理が可能となる
よう、設備番号、管理番号、修理内容など固有情報以外
の情報を記憶させたいとのニーズがある。
【0019】しかしながら、バーコードによる情報記録
のためこのような追加・変更・修正などを行うことは困
難である。従って、実際は、対物レンズの交換の度に新
しい特性値などを手で再入力しているのが現状であり、
入力ミスに対しての再入力が必要になるなど煩わしい作
業となっている。
【0020】一方、対物レンズのような軸回転によって
取り付けられる形状のものについては、情報を安定して
読み取り、書き込むための仕組みが不可欠である。
【0021】光学的に高精度の加工、組立、調整が要求
される対物レンズに対して最も適した交換・固定方法と
して、JISに規格されている「顕微鏡対物ネジ」が使
用されている。しかしながらこの方式では、ねじ込んで
固定される位置が常に精度良く一定の位置に保持される
とは限らないため、情報の読み出し等が不安定となると
いう問題点がある。従って、ねじ込み方式の対物レンズ
にあっては固定位置が一義的に定まる保持方法を確立す
ることが必要不可欠な前提条件となる。
【0022】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、光学素子毎に、高精度な観察を行うた
めに必要な多量の情報の記録、読み出し、追加、修正な
どが行え、また確実な情報の授受が行えるような光学素
子の保持方法を備えた顕微鏡装置を提供することを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
の本発明は、顕微鏡本体と担持体の少なくとも1方に更
に光学素子の固有情報以外の情報を記憶手段に書き込む
情報書込手段を備えた顕微鏡装置である。
【0024】また本発明は、光学素子に対して回転自在
に設けるとともに記憶手段を配設した回動部材と、顕微
鏡本体と担持体の少なくとも1方に回動部材の回動を規
制する回動規制手段とを設けた顕微鏡装置である。
【0025】また本発明は、上記記載の発明である顕微
鏡装置において、回動規制手段は、前記光学素子を前記
担持体に螺合する際に途中まで螺合した後に回動規制さ
れるように構成した顕微鏡装置である。
【0026】また本発明は、上記記載の発明である顕微
鏡装置において、顕微鏡本体と担持体の少なくとも1方
に更に光学素子の固有情報以外の情報を記憶手段に書き
込む情報書込手段を備えた顕微鏡装置である。
【0027】また本発明は、上記記載の発明である顕微
鏡装置において、固有情報は、倍率、NA、瞳径、瞳位
置、収差補正程度、水浸、液浸、空気観察用、短波長対
応、長波長対応の内少なくとも1を含み、固有情報以外
の情報は、設備番号、管理番号、修理内容の内少なくと
も1を含む顕微鏡装置である。
【0028】また本発明は、上記記載の発明である顕微
鏡装置において、記憶手段は、ブースタコイルと半導体
記憶素子とで構成した顕微鏡装置である。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態に
係る顕微鏡システムの構成図である。
【0030】本顕微鏡システムは、顕微鏡本体1、顕微
鏡をコントロールし光学観察及び画像取得をするための
コンピュータ2とその入出力装置3、及び顕微鏡本体1
の動作を制御するとともにコンピュータ2との情報授受
のインターフェースを行うコントローラ4で構成されて
いる。
【0031】そして、顕微鏡本体1には複数の対物レン
ズ5を装備することのできる担持体である支持台6、回
転台7等が設けられている。
【0032】図2は支持台の構造を示す図である。
【0033】この支持台6は電動レボルバ式の構造とな
っており、この支持台6の下面には円盤形状の回転台7
が、複数の対物レンズ5を担持して回転自在に取り付け
られている。
【0034】そして、対物レンズ5には回転自在にリン
グ8が被嵌され、そのリング8には記憶素子9が取り付
けられている。また、支持台6の固定部10には、記憶
素子9から情報を読み出しまたは記憶素子9に情報を書
き込むための読み書き装置11が配設されている。
【0035】尚、読み書き装置11は記憶素子9との情
報の読み出し、書込みが可能な位置であれば顕微鏡本体
1に設けても良い。
【0036】次にこのように構成された顕微鏡装置の動
作について説明する。
【0037】観察者が所定の観察を行うために必要な対
物レンズ5を選択する場合、入出力装置3から必要な選
択情報を指示すると、コンピュータ2はコントローラ4
に対して操作指令を送信する。コントローラ4は顕微鏡
本体1に信号を出力して回転台7を所定量転回させる。
【0038】この転回によって、対物レンズ5は順次固
定部10の所定位置まで回転して停止し、リング8に設
けられた記憶素子9は読み書き装置11と約1mm程度
の間隔で対向した位置に正確に配置される。
【0039】読み書き装置11は記憶素子9から当該対
物レンズ5に関する情報を読み出し、その情報をコント
ローラ4を経由してコンピュータ2に送信する。
【0040】ここで、記憶素子9には対物レンズ5の固
有情報とそれ以外の情報が記憶されている。固有情報
は、対物レンズ5の固有の特性値であって、倍率、焦点
距離、種別、水浸、液浸、空気観察用、瞳径、瞳位置、
NA、収差補正程度、短波長、長波長対応、組立上の特
性値などである。この情報は製造時に書き込まれるが、
製造後においても修正が生じた場合は書き込まれる。
【0041】固有情報以外の情報としては、対物レンズ
5の製造過程において書き込まれた情報である製造番
号、製造日、検査者などの他、顕微鏡の使用者が用いる
識別情報、設備管理を行うための設備番号、管理番号、
修理内容なども記憶されている。
【0042】コンピュータ2では送信された情報から、
当該対物レンズ5がこれからの観察に適しているか否か
を判断し、不適な場合は更に次の対物レンズ5を選択す
るためにコントローラ4に対して回転台7を所定量転回
させるための操作指令を送信する。
【0043】選択された対物レンズ5が適切な特性を有
しているものであった場合は、その対物レンズ5に関す
る情報を入出力装置3に表示して観察者に確認を促すと
ともに、その対物レンズ5を用いて最適な観察が可能な
ように装置内部の設定を自動で変更し、あるいは観察者
に変更を促す指示を出力する。
【0044】このように、読み書き可能な記憶素子9を
対物レンズ5に取り付けて自動で読み書き可能に構成す
ることによって、顕微鏡のセットアップ時に必要となる
多くの情報の設定を自動化することができるため、入力
ミスや設定忘れを防止して最適な観察状態を提供するこ
とができる。
【0045】例えば、多くの光学フィルタを有する蛍光
顕微鏡では使用する光学フィルタの組み合わせに最適な
励起光を切り換えて観察することができる。共焦点レー
ザ走査型蛍光顕微鏡の場合には、対物レンズの瞳径、共
焦点ピンホール径、励起レーザビーム径の最適な組み合
わせを選定することができ、また、励起波長、分光波
長、検出波長毎に最適な波長フィルタの組み合わせを選
定することもできる。
【0046】具体的には、倍率の異なる対物レンズ5に
よって、固有の瞳径が異なった場合は、そこに投影され
るレーザ走査光の径が最適でなくなるため、光量を最大
限に活用するために、瞳投影光学系の投影倍率をズーム
するように調整する。またNAの異なる対物レンズ5に
よって、標本上の励起レーザ集光径が異なってくると、
共焦点レーザ顕微鏡の特徴である共焦点の最適径が異な
ってくるため、対物レンズ5の記憶素子9から読み出し
た固有のNA値の情報に基づいて最適な共焦点ピンホー
ル径をレーザ顕微鏡システムに設定して、高画質の画像
を得るように調整するなどの処理が可能となる。
【0047】更に、観察、撮像の最適化だけでなく取得
した画像に対物レンズ5の情報を添付記録することが可
能となるなど画像取得条件の電子化を促進することが可
能となり、観察情報管理の精確化と作業の簡便化が実現
できる。
【0048】次に、本発明の第2の実施形態である、リ
ング8に設けられた記憶素子9と読み書き装置11とを
精度良く配置させるための方法について説明する。
【0049】交換方式の対物レンズ5を支持台6に取り
付ける方法は位置精度、寸法精度を確保する上から、ね
じ込み式が一般的である。しかし、本方式の取付け精度
等の向上のみによって、ねじ込みによる回転が突き当て
基準面についた時の回転方向を常に一定に保とうとする
ことは、対物レンズが製造上高価なものとなるため採用
することは困難である。本発明ではこの点の解決を図っ
ている。
【0050】図3は、本発明に係る対物レンズの構造を
示す図である。
【0051】本発明の対物レンズ5は回転台7と螺合す
るためのネジ部12を有し、対物レンズ5の胴体の周囲
には溝部13が形成されている。そして、この溝部13
を覆うリング8が被嵌され、このリング8はピン14に
よって上下方向には多少の可動範囲を有して固定された
まま、溝部13の周囲を回転自在に取り付けられてい
る。また、リング8には図示していない記憶素子9が取
り付けられるとともに、リング8の上縁の一部には係合
切欠き部15を備えている。
【0052】図4は、対物レンズを回転台に固定する動
作を説明する構造図である。
【0053】対物レンズ5を保持するための回転台7の
所定位置には突部16が固定して設けられている。対物
レンズ5のネジ部12を回転台7にネジ込んでいくと、
対物レンズ5の外周に回転自在に設けたリング8もねじ
込みとともに回転しながら軸方向に進んでいき、切欠き
部15と突部16が係合するとその位置でリング8の回
転は停止し、リング8はその位置を保持したまま対物レ
ンズ5のみが回転台7の基準面に突き当たるまでねじ込
まれて固定される。
【0054】この結果、リング8に取り付けられた記憶
素子9が固定される位置は一義的に定められ、固定部1
0に配設された読み書き装置11との位置関係を所定の
範囲に精度良く設定することができる。このため、対物
レンズ5を交換した場合、記憶情報の読み取り、書き込
みを簡便かつ確実に実施することができる。
【0055】尚、突部16は回転台7に設けているが、
回転台7を有しない顕微鏡装置にあっては支持台6ある
いは顕微鏡本体1に設けても良い。
【0056】ここで、記憶素子9はリング8の窪んだ部
分に接着して固定し、さらにその表面に非誘電体の薄い
プラスチックフィルム17を貼った防塵、防水の耐久構
造としている。従って、倒立顕微鏡システムに使用され
る場合でも、電気的に絶縁され、安全に使用することが
可能である。
【0057】また、本発明は記憶素子9をリング8に設
けた構造であるため、従来の対物レンズ5の製造方法に
大きな変更は生じず、容易に実施することができるもの
である。
【0058】本実施例では、記憶素子9の情報を非接触
方式で読み取り及び書き込みが可能なものを採用してい
るが、このような機能を備えたものとしては、半導体素
子によってブースタコイルパターンと記憶装置を構成し
た公知のシステムが知られている。
【0059】図5は、記憶素子の概略の構成を示す図で
ある。
【0060】本記憶素子9は半導体を用いて構成された
半導体記憶素子20と外部からの情報授受をおこなうた
めの通信用ブースタコイル21とを備えている。そして
これらはプラスチックフィルム17によって覆われて耐
久性が確保できるように構成されている。
【0061】この公知システムの特徴はブースタコイル
を用いた通信によって情報の読み込み、書き込み及び電
源供給が非接触で可能であり、その外形も2mm角程度
と微小であるため本顕微鏡装置に採用して発明を構成す
ることが可能である。
【0062】一般に、情報を読み出すだけであれば、本
発明はICカードなどの技術によって構成することもで
きるが、書込みをも可能とするため本ブースタコイルを
用いた公知システムを採用したものである。
【0063】尚、本発明では書き込み機能は顕微鏡本体
1または支持台6に設けた読み書き装置11により実現
しているが、この構成に限定されるものではなく、例え
ば、顕微鏡本体1または支持台6には読み取り専用装置
を備え、これとは別に記憶素子9に情報の書き込みが可
能な書込専用装置を用いて構成することもできる。
【0064】更に本実施例では、対物レンズ5に対して
適用した例を記載しているが、本発明はこの例に限定さ
れるものではなく、ダイクロイックキューブ、偏光フィ
ルタなどについても適用することが可能である。
【0065】
【発明の効果】本発明の構成によれば、顕微鏡のセット
アップ時の多くの情報提供を装置が自動的に行えるよう
になり、入力ミスや設定忘れなどを未然に防止して、最
適な観察状態を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡システム
の構成図。
【図2】支持台の構造を示す図。
【図3】本発明に係る対物レンズの構造を示す図。
【図4】対物レンズを回転台に固定する動作を説明する
構造図。
【図5】記憶素子の概略の構成を示す図。
【図6】従来の対物レンズ判別装置の構造を示す図。
【図7】従来の光学素子切換装置の構造を示す図。
【符号の説明】
1…顕微鏡本体 5…対物レンズ 6…支持台 7…回転台 8…リング 9…記憶素子 10…固定部 11…読み書き装置 13…溝部 14…ピン 16…突部 20…半導体記憶素子 21…ブースタコイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡本体に設けられた担持体と、前記
    担持体に着脱自在に設けられた光学素子と、前記光学素
    子に設けた前記光学素子の特性情報である固有情報を記
    憶する記憶手段と、前記顕微鏡本体と前記担持体の少な
    くとも1方に設けた前記記憶手段に記憶された情報を読
    み取る記憶情報読取手段とを有する顕微鏡装置におい
    て、 前記顕微鏡本体と前記担持体の少なくとも1方に、更に
    前記光学素子の前記固有情報以外の情報を前記記憶手段
    に書き込む情報書込手段を備えたことを特徴とする顕微
    鏡装置。
  2. 【請求項2】 顕微鏡本体に設けられた担持体と、前記
    担持体に着脱自在に設けられた光学素子と、前記光学素
    子に設けた前記光学素子の特性情報である固有情報を記
    憶する記憶手段と、前記顕微鏡本体と前記担持体の少な
    くとも1方に設けた前記記憶手段に記憶された情報を読
    み取る記憶情報読取手段とを有する顕微鏡装置におい
    て、 前記光学素子に対して回転自在に設けるとともに前記記
    憶手段を配設した回動部材と、 前記顕微鏡本体と前記担持体の少なくとも1方に、前記
    回動部材の回動を規制する回動規制手段とを設けたこと
    を特徴とする顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記回動規制手段は、前記光学素子を前
    記担持体に螺合する際に、途中まで螺合した後に回動規
    制されるように構成したことを特徴とする請求項2記載
    の顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記顕微鏡本体と前記担持体の少なくと
    も1方に、更に前記光学素子の前記固有情報以外の情報
    を前記記憶手段に書き込む情報書込手段を備えたことを
    特徴とする請求項2または3記載の顕微鏡装置。
  5. 【請求項5】 前記固有情報は、倍率、NA、瞳径、瞳
    位置、収差補正程度、水浸、液浸、空気観察用、短波長
    対応、長波長対応の内少なくとも1を含み、前記固有情
    報以外の情報は、設備番号、管理番号、修理内容の内少
    なくとも1を含むことを特徴とする顕微鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段は、ブースタコイルと半導
    体記憶素子とで構成したことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のうちいずれか1に記載の顕微鏡装置。
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