JP2003042840A - ボロメータ用酸化物薄膜とその製造方法及び赤外線センサ - Google Patents

ボロメータ用酸化物薄膜とその製造方法及び赤外線センサ

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JP2003042840A JP2001235128A JP2001235128A JP2003042840A JP 2003042840 A JP2003042840 A JP 2003042840A JP 2001235128 A JP2001235128 A JP 2001235128A JP 2001235128 A JP2001235128 A JP 2001235128A JP 2003042840 A JP2003042840 A JP 2003042840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気抵抗の温度係数を大きくする。 【解決手段】 ボロメータ用抵抗体材料に、YBaCo
25.5+x(−0.5<x<0.05)で示されるコバル
ト系酸化物からなる薄膜を用いる。コバルト系酸化物薄
膜を用いたマイクロブリッジ構造を有する赤外線センサ
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボロメータ用酸化
物薄膜に係り、特に電気抵抗の温度係数を大きくするこ
とができるボロメータ用酸化物薄膜とその製造方法、ボ
ロメータ用酸化物薄膜を用いた非冷却型の赤外線センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、入射赤外線を受光部で吸収し
て温度変化を引き起こさせ、温度変化によって発生する
電気抵抗値の変化を検知することによって入射赤外線の
放射強度を検出するボロメータ式の非冷却型赤外線セン
サが知られている。ボロメータは、基板材料から熱的に
隔絶された金属あるいは半導体薄膜の電気抵抗の温度変
化を利用するものである。このボロメータ用材料に要求
される特性としては、電気抵抗の温度係数(以下、TC
Rとする)および電気抵抗値などがある。一般にボロメ
ータ用材料の電気抵抗値が大きくなると、ジョンソンノ
イズが大きくなるため好ましくない。一方、電気抵抗値
が小さくなると、ボロメータ以外の配線抵抗とボロメー
タ用材料の電気抵抗値との差が小さくなるためにやはり
好ましくない。このため、ボロメータ用材料の電気抵抗
値は室温において5〜100kΩ程度であることが望ま
しい。いいかえるとボロメータ用抵抗体薄膜の厚さを5
0〜1000nmとすると、ボロメータ用材料に求めら
れる電気抵抗率は0.025〜10Ωcm程度が望まし
いといえる。
【0003】次に、赤外線センサの温度分解能(以下、
NETDとする)は、ボロメータ用材料のTCRの絶対
値に反比例する。したがって、TCRの絶対値の大きい
ボロメータ用材料を用いることによってNETDの小さ
い赤外線センサを得ることができる。一般にニッケル鉄
合金等の合金薄膜はTCRが0.5%/K程度と小さい
ため、高感度の赤外線センサ用ボロメータ材料としては
好ましくない。一方、例えば特開平11−271145
号公報にみられるように、酸化バナジウム薄膜はTCR
が2%/K程度と比較的大きいため、ボロメータ用材料
として利用されている。そして、特開2000−143
243号公報にみられるようにバナジウムVの一部をマ
ンガンMn等他の元素で置換する試みも行われており、
TCRの絶対値を4%/K程度まで向上できることが報
告されている。
【0004】また、例えば特開2000−95522号
公報にみられるように、La1-xSrxMnO3等のペロ
ブスカイト型Mn酸化物が磁気的性質の変化に伴って高
温の高抵抗半導体状態から低温の低抵抗金属状態に相転
移するユニークな特性を利用することも検討されてい
る。この相転移が起こる温度は、例えばSr組成xを調
整することによって室温付近に設定することができる。
そして、この相転移に伴い大きな電気抵抗の変化がおこ
るので、大きなTCRを得ることができる。実際に、こ
の材料では5%/K以上、中には10%/K程度の高い
TCRが得られることが報告されており、赤外線センサ
への応用が期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく酸化バナ
ジウム系薄膜では、元素置換等の改良を行うことによ
り、2−4%/K程度のTCRを得ることができる。ま
た、ペロブスカイト型Mn酸化物の相転移を利用すれ
ば、5−10%/K程度の比較的大きなTCRが得られ
る。したがって、従来の非冷却型赤外線センサでは、こ
れらの材料をボロメータ用抵抗体薄膜に利用することが
検討されてきた。しかしながら、今後赤外線センサをさ
らに高感度化及び多画素化していくためには、よりTC
Rの大きなボロメータ用材料の開発が必要とされてい
る。本発明は、このような状況に鑑みてなされたもの
で、電気抵抗の温度係数を大きくすることができるボロ
メータ用酸化物薄膜とその製造方法及び赤外線センサを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のボロメータ用酸
化物薄膜は、YBaCo25.5+x(−0.5<x<0.
05)で示されるコバルト系酸化物からなるものであ
る。また、本発明のボロメータ用酸化物薄膜の1構成例
は、前記コバルト系酸化物におけるY元素の少なくとも
一部が、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、
Hoのうち少なくとも一種類の元素又は化合物で置換さ
れるものである。また、本発明のボロメータ用酸化物薄
膜の1構成例は、前記コバルト系酸化物におけるBa元
素の少なくとも一部が、Sr、Caのうち少なくとも一
種類の元素又は化合物で置換されるものである。また、
本発明のボロメータ用酸化物薄膜の1構成例において、
前記コバルト系酸化物は絶縁性基板の上に形成され、こ
の絶縁性基板はペロブスカイト型酸化物単結晶薄膜から
なるものである。ペロブスカイト型酸化物単結晶薄膜と
しては、SrTiO3 、LaAlO3 、NdGaO3
どがある。
【0007】本発明のボロメータ用酸化物薄膜の製造方
法は、前記ボロメータ用酸化物薄膜をゾルゲル法により
絶縁性基板上に形成するものである。また、本発明のボ
ロメータ用酸化物薄膜の製造方法は、前記ボロメータ用
酸化物薄膜を物理的成膜法により絶縁性基板上に形成す
るものである。物理的成膜法としては、スパッタリング
法、レーザーアブレーション法などがある。また、本発
明のボロメータ用酸化物薄膜の製造方法は、金属有機化
合物を溶媒に溶解させた溶液を絶縁性基板上に塗布し、
乾燥後の前記溶液にレーザー光を照射して結晶化させる
ことにより、前記ボロメータ用酸化物薄膜を形成するも
のである。
【0008】本発明の赤外線センサは、前記ボロメータ
用酸化物薄膜をボロメータ用抵抗体(4)として用いる
ものである。また、本発明の赤外線センサは、前記ボロ
メータ用酸化物薄膜を半導体基板(1)から熱的に分離
したマイクロブリッジ構造を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の第1の実施の形態について詳細に説明する。本実施
の形態では、赤外線の入射光を吸収することにより温度
を変え、その温度変化により電気抵抗値が変化して、入
射した赤外線の強度の信号を読み出す方式のボロメータ
方式非冷却赤外線センサにおいて、温度変化により電気
抵抗値を変えるボロメータ用薄膜材料に、YBaCo2
5.5+x(−0.5<x<0.05)で示されるコバル
ト系酸化物を用いる。
【0010】このコバルト系酸化物薄膜は、室温付近で
高温側の低抵抗状態から低温の高抵抗状態に転移する。
そして、この転移に伴って、電気抵抗率は高温側では数
mΩcm程度であるのに対して、低温側では100mΩ
cm程度まで二桁程度も大きく変化する。このため、こ
の転移点付近で大きなTCRを得ることができる。この
低抵抗状態から高抵抗状態への転移が起こる温度は、酸
素濃度xや希土類金属Pr(プラセオジム)、Nd(ネ
オジム)、Sm(サマリウム)、Eu(ユウロピウ
ム)、Gd(ガドリニウム)、Tb(テルビウム)、D
y(ジスプロシウム)、Ho(ホルミウム)、及びアル
カリ土類金属Sr(ストロンチウム)、Ca(カルシウ
ム)の添加量や組み合わせを変えることによって目的と
する値に調整することができる。例えば、YBaCo2
5.5+x(−0.5<x<0.05)において、xを0
近辺にすると290K付近に設定することができる。
【0011】上記コバルト系酸化物をゾルゲル法で薄膜
化する場合には、例えば成分金属のオクタン系コート剤
などを所望の比率で十分均一に混合させた後、スピンコ
ーターを用いて絶縁体基板上に回転塗布する。絶縁体基
板には、格子定数及び熱膨張率が上記コバルト系酸化物
に近く、エピタキシャル成長可能なSrTiO3 、La
AlO3 、NdGaO3 などのペロブスカイト型酸化物
単結晶薄膜を用いることが好ましい。
【0012】混合液塗布後の基板を、混合液中の溶媒を
除去するために150℃で30分間程度乾燥させた後、
500℃程度で30分仮焼する。この回転塗布、乾燥及
び仮焼の工程を、目的とする膜厚が得られるまで繰り返
す。最後に700−900℃での高温でアニールして薄
膜を作製する。なお、通常、上記のSrTiO3 などの
ペロブスカイト型酸化物単結晶薄膜はSiウエハー上に
形成されている。
【0013】また、上記コバルト系酸化物薄膜をスパッ
タリング法、レーザーアブレーション法などの物理的成
膜方法により作製する場合には、上記コバルト系酸化物
の焼結体ターゲット等を用いて、このターゲットの成分
をスパッタリング、又はレーザーによってアブレーショ
ンすることによって蒸発させる。そして、基板となるS
rTiO3 などのペロブスカイト型酸化物単結晶薄膜を
700℃程度に加熱した後、10-3−10-1Torr程
度の酸素分圧雰囲気に制御して、その基板上に蒸着成分
を堆積することにより、目的とする結晶構造を有するコ
バルト系酸化物薄膜を作製することができる。
【0014】さらにまた、金属有機化合物を溶媒に溶解
させて溶液状とし、これを絶縁性基板上に塗布、乾燥さ
せた後に、波長400nm以下のレーザー光を照射して
分解し、生成した酸化物を結晶化させることによっても
目的とする結晶構造を有するコバルト系酸化物薄膜を作
製することができる。この場合には、レーザー光照射に
よる光分解反応の効果によって、500℃以下の低温で
薄膜を作製できるという特徴がある。
【0015】以上のようなコバルト系酸化物薄膜をボロ
メータ用抵抗体材料として用いた赤外線センサの構造の
一例を図1に示す。この赤外線センサはマイクロブリッ
ジ構造を有している。すなわち、ボロメータ構造を、シ
リコン基板から空隙によって熱的に分離したダイアフラ
ム構造とし、窒化シリコン等の梁で支える構造としてい
る。
【0016】図1において、1はシリコン(Si)等か
らなる基板、2は酸化シリコンとSrTiO3 などのペ
ロブスカイト型酸化物単結晶薄膜との二層構造からなる
ブリッジ構造体、3は空隙、4はボロメータ用抵抗体、
5は配線、6は保護膜、7は赤外線吸収膜、8は赤外線
反射膜である。
【0017】図1のように、一般的にボロメータ型の赤
外線センサは、基板1からボロメータ用抵抗体4が空隙
3によって隔離されたマイクロブリッジ構造を有してい
る。このため、ボロメータ用抵抗体4を基板1から熱的
に分離させることができる。本実施の形態では、このボ
ロメータ用抵抗体4の材料として上記コバルト系酸化物
薄膜を用いる。
【0018】図1の構造をとることによって、赤外線が
セルに入射すると、まず赤外吸収膜7で一部が吸収さ
れ、透過した赤外線も赤外線反射膜8で反射され、結果
として入射した赤外線は赤外線吸収膜7に完全に吸収さ
れることになる。吸収された赤外線は熱となりダイアフ
ラムを加熱してボロメータ用抵抗体4の電気抵抗を変化
させる。そして、ボロメータ用抵抗体4と基板1中に形
成された図示しない読み出し回路は、ボロメータ用抵抗
体4の両端からブリッジ構造体2の支持脚を伝って基板
1まで配設された配線5を介して接続される。これによ
り、ボロメータ用抵抗体4の電気抵抗の変化が入射赤外
線の強度を表す信号として読み出し回路によって検出さ
れる。
【0019】[第2の実施の形態]以下、本発明の第2
の実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態は
第1の実施の形態のコバルト系酸化物薄膜をより具体的
に説明するものである。本実施の形態では、コバルト系
酸化物薄膜をゾルゲル溶液を用いて作製した。まず、
Y、Ba、Coのオクタン系コート剤を所望の比率で均
一に混合した混合液をスピンコーターを用いて絶縁体基
板上に塗布する。絶縁体基板にはSi基板上に形成した
SrTiO3 単結晶薄膜を用いた。スピンコーターの条
件としては、混合液を絶縁体基板上に塗布後、2000
rpmで30秒間回転させた。
【0020】混合液塗布後の絶縁体基板を、混合液中の
溶媒を除去するために150℃で30分間程度乾燥させ
た後、さらに有機成分を除去するため500℃程度で3
0分仮焼した。この回転塗布、乾燥及び仮焼の工程を3
回繰り返すことによって、300nm程度の膜厚が得ら
れた。次に、800℃で空気中でアニールすることによ
って、目的とするコバルト系酸化物薄膜を作製した。
【0021】作製したコバルト系酸化物薄膜の構造をX
線回折法によって評価したところ、c軸が基板面に垂直
に配向したコバルト系酸化物になっていることが確認で
きた。さらに、基板面内の構造も評価した結果、薄膜の
a軸、b軸は基板の方位とそろって成長しており、エピ
タキシャル成長していることがわかった。薄膜の磁気特
性をSQUID(Superconducting Quantum Interferen
ce Device )という磁気センサによって測定したとこ
ろ、290K付近で高温側の常磁性状態から低温側の強
磁性状態に転移を示した。
【0022】また、薄膜の電気抵抗の温度変化を四端子
法によって高温側から温度を下げながら測定したとこ
ろ、295K付近で電気抵抗が2桁程度急速に増加し
て、低抵抗状態から高抵抗状態への転移が起こるのが確
認された。この転移に伴って15%/K程度の大きなT
CRが得られた。この値は従来のバナジウム系薄膜での
2〜4%/K程度、及び、ペロブスカイト型Mn系薄膜
での5〜10%/K程度のTCRと比較して非常に大き
な値である。また、この295K付近での電気抵抗率も
高温側で3mΩcm程度、低温側で100mΩcm程度
であり、ボロメータ用材料に必要とされる電気抵抗率の
範囲に入っている。このように本実施の形態によれば、
TCRの大きなコバルト系酸化物薄膜を提供できるの
で、ボロメータ用抵抗材料として非常に有利であること
が分かる。
【0023】[第3の実施の形態]以下、本発明の第3
の実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態で
は、コバルト系酸化物薄膜をレーザー蒸着法によって作
製した。まず、上記コバルト系酸化物のYにPrを1%
ドープした焼結体ターゲット等をレーザー蒸着チャンバ
ーにセットする。基板にはSi基板上に形成したLaA
lO3 単結晶薄膜を用いた。チャンバーを真空排気後、
基板温度を700℃程度に加熱し、10-3−10-1To
rr程度の酸素分圧中になるまで酸素ガスを導入した。
次に、波長248nmのKrFエキシマレーザーを焼結
体ターゲットに照射することによってターゲット成分を
蒸発させた。その結果、上記LaAlO3 単結晶薄膜上
に目的とするコバルト系酸化物薄膜が成長した。薄膜の
膜厚は250nmとした。
【0024】作製したコバルト系酸化物薄膜の構造をX
線回折法によって評価したところ、第2の実施の形態の
場合と同様にc軸が基板面に垂直に配向し、かつ、基板
面内の方位もそろったエピタキシャル成長したコバルト
系酸化物薄膜になっていることが確認できた。また、薄
膜の電気抵抗の温度変化を四端子法によって高温側から
温度を下げながら測定したところ、300K付近で電気
抵抗が2桁程度急速に増加して、低抵抗状態から高抵抗
状態への転移が起こった。この転移に伴って18%/K
程度の大きなTCRが得られた。なお、成膜手法として
は上記のレーザー蒸着法のほかにスパッタリング法等他
の方法を用いてもさしつかえない。
【0025】[第4の実施の形態]以下、本発明の第4
の実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態は
第1の実施の形態の赤外線センサをより具体的に説明す
るものである。本実施の形態では、読み出し回路(不図
示)が形成された基板1上にWSi等の赤外で反射率が
高い金属をスパッタ法で成膜して、赤外線反射膜8とし
た。
【0026】この赤外線反射膜8上に多結晶シリコン膜
等からなる犠牲層を空隙3の位置に形成した。この犠牲
層上にSiNやSiO2 からなる絶縁膜をプラズマCV
D法で成膜し、さらに、この絶縁膜上にSrTiO3
膜を積層してブリッジ構造体2を形成した。次に、熱伝
導率の小さい金属、例えばTi等をブリッジ構造体2上
にスパッタ法で形成し、露光、現像及びエッチング工程
によりTiを加工して配線5を形成した。
【0027】次に、ナフテン酸Y溶液、ナフテン酸Ba
溶液、ナフテン酸Co溶液の各金属有機化合物溶液を、
Y、Ba、Coの比率が1:1:2になるようにトルエ
ンに溶解させた溶液を準備した。この溶液をブリッジ構
造体2上にスピンコートした後、200℃で10分間乾
燥させた。続いて、ボロメータ用抵抗体4のパターン部
分のみ波長400nm以下のレーザー光が透過する形状
のマスクをブリッジ構造体2上に形成した。ブリッジ構
造体2に塗布した溶液に、10mJ/cm2 、50Hz
のArFエキシマレーザー光を400℃の大気中で30
秒間照射し、さらに50mJ/cm2 、10HzのAr
Fエキシマレーザー光を400℃の大気中で5分間照射
した。そして、このようなレーザー照射を5回繰り返し
た。
【0028】これにより、レーザー光が照射された溶液
はコバルト系酸化物に結晶化し、レーザー光の未照射部
分は何も変化が起こらずに金属有機化合物のままの状態
で残る。レーザー光の照射後、有機溶剤で洗浄すると、
未照射部分は溶解して選択的に除去され、ボロメータ用
抵抗体4の部分のみにコバルト系酸化物薄膜が残る。次
に、このようにして形成したボロメータ用抵抗体4の上
にSiNやSiO2 からなる絶縁膜をプラズマCVD法
で成膜して保護膜6を形成した。この保護膜6上に反応
性スパッタ法などによりTiN等からなる赤外吸収膜7
を形成した。赤外吸収膜7の形成後、ヒドラジン等によ
り犠牲層をウエットエッチングして空隙3を形成した。
以上の方法により、基板1から熱的に分離した構造のダ
イアフラムを作製した。
【0029】作製したセルが赤外線センサとして作動す
る原理は以下のとおりである。赤外線がセルに入射する
と、まず赤外吸収膜7で一部が吸収され、透過した赤外
線も赤外線反射膜8で反射され、結果として入射した赤
外線は赤外線吸収膜7に完全に吸収されることになる。
吸収された赤外線は熱となりダイアフラムを加熱してボ
ロメータ用抵抗体4の電気抵抗を変化させる。このよう
にして作製した赤外線センサの温度分解能NETDは、
従来の酸化バナジウム系薄膜をボロメータ用抵抗体4に
用いた赤外線センサと比較して1/4以下に下げること
ができた。
【0030】従来の酸化バナジウム系薄膜等をボロメー
タ用抵抗体4に用いた場合、セル面積を小さくすると、
NETDが大きくなる、すなわち、赤外線センサの温度
分解能が悪くなる。これに対して、本発明のようにボロ
メータ用抵抗体4にコバルト系酸化物薄膜を用いると、
TCRが非常に大きいので、NETDを従来レベル以下
に保つことができる。このため、赤外線センサの多画素
化にも対応することができる。なお、本発明が上記各実
施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内にお
いて、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかで
ある。
【0031】例えば、YBaCo25.5+x(−0.5<
x<0.05)のコバルト系酸化物におけるY(イット
リウム)元素の少なくとも一部を、Pr、Nd、Sm、
Eu、Gd、Tb、Dy、Hoのうち少なくとも一種類
の元素又は化合物で置換してもよい。また、YBaCo
25.5+x(−0.5<x<0.05)のコバルト系酸化
物におけるBa(バリウム)元素の少なくとも一部を、
Sr、Caのうち少なくとも一種類の元素又は化合物で
置換してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、コバルト系酸化物を用
いることにより、ボロメータ用酸化物薄膜の電気抵抗の
温度係数を大きくすることができる。したがって、本発
明のボロメータ用酸化物薄膜をボロメータ用抵抗体とし
て使用すれば、温度分解能の優れた、高感度の非冷却型
赤外線センサを実現することができる。その結果、赤外
線センサの多画素化にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態においてコバルト
系酸化物薄膜をボロメータ用抵抗体に用いた赤外線セン
サの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…基板、2…ブリッジ構造体、3…空隙、4…ボロメ
ータ用抵抗体、5…配線、6…保護膜、7…赤外線吸収
膜、8…赤外線反射膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 37/00 H01L 27/14 K Fターム(参考) 2G065 AB02 BA12 CA13 DA20 2G066 BA09 BA55 BB09 CA01 4G048 AA05 AB02 AB04 AC08 AD02 AD08 4M118 AA01 AB10 BA05 BA30 CA14 CB13 EA01 FC18 GA10 5E034 BA09 BB08 BC04 DA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線入射に伴う温度変化に対応して抵
    抗値が変化するボロメータ用酸化物薄膜であって、 YBaCo25.5+x(−0.5<x<0.05)で示さ
    れるコバルト系酸化物からなることを特徴とするボロメ
    ータ用酸化物薄膜。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボロメータ用酸化物薄膜
    において、 前記コバルト系酸化物におけるY元素の少なくとも一部
    が、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho
    のうち少なくとも一種類の元素又は化合物で置換される
    ことを特徴とするボロメータ用酸化物薄膜。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のボロメータ用酸化
    物薄膜において、 前記コバルト系酸化物におけるBa元素の少なくとも一
    部が、Sr、Caのうち少なくとも一種類の元素又は化
    合物で置換されることを特徴とするボロメータ用酸化物
    薄膜。
  4. 【請求項4】 請求項1−3の何れかに記載のボロメー
    タ用酸化物薄膜において、 前記コバルト系酸化物は絶縁性基板の上に形成され、こ
    の絶縁性基板はペロブスカイト型酸化物単結晶薄膜から
    なることを特徴とするのボロメータ用酸化物薄膜。
  5. 【請求項5】 請求項1−3の何れかに記載のボロメー
    タ用酸化物薄膜をゾルゲル法により絶縁性基板上に形成
    することを特徴とするボロメータ用酸化物薄膜の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1−3の何れかに記載のボロメー
    タ用酸化物薄膜を物理的成膜法により絶縁性基板上に形
    成することを特徴とするボロメータ用酸化物薄膜の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 金属有機化合物を溶媒に溶解させた溶液
    を絶縁性基板上に塗布し、乾燥後の前記溶液にレーザー
    光を照射して結晶化させることにより、請求項1−3の
    何れかに記載のボロメータ用酸化物薄膜を形成すること
    を特徴とするボロメータ用酸化物薄膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1−4の何れかに記載のボロメー
    タ用酸化物薄膜をボロメータ用抵抗体として用いること
    を特徴とする赤外線センサ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の赤外線センサにおいて、 前記ボロメータ用酸化物薄膜を半導体基板から熱的に分
    離したマイクロブリッジ構造を有することを特徴とする
    赤外線センサ。
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