JP2003042224A - 電磁サスペンション装置 - Google Patents

電磁サスペンション装置

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JP2003042224A
JP2003042224A JP2001232658A JP2001232658A JP2003042224A JP 2003042224 A JP2003042224 A JP 2003042224A JP 2001232658 A JP2001232658 A JP 2001232658A JP 2001232658 A JP2001232658 A JP 2001232658A JP 2003042224 A JP2003042224 A JP 2003042224A
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motor
coil
control device
value
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Yusuke Akami
裕介 赤見
Satoshi Osawa
聡 大澤
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力の抑制を図ることができる電磁サス
ペンション装置を提供する。 【解決手段】 ABS制御装置及びVDC制御装置が作
動中でない(ステップS14でNoと判定)場合、すな
わち車両の走行安定性が低下する虞がある非常時(ステ
ップS14でYesと判定)以外の際に、モータ3の消
費電力を消費電力上限値(制限値)以下に制限する(ス
テップS15〜S17)。このため、車両全体の消費電
力を一定値以下に抑制することを容易に行える。また、
バッテリ上がり、動力ケーブルの発熱を防止できる。さ
らに、非常時以外はモータのコイルの温度を一定値以下
に抑制できるため、コイルの膨張が抑制され、コイル−
永久磁石間のギャップを小さくすることができ、モータ
の推力を向上できる。永久磁石の周囲温度の上昇を抑制
できるため、永久磁石の熱によって減磁する虞が少なく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力による振動
抑制用アクチュエータ、ダンパに係り、特に、自動車、
二輪車、鉄道車両、構造物及び建造物などに用いて好適
な電磁サスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁サスペンション装置の一例と
して、油圧ダンパのオリフィス等の減衰力発生機構に代
えて、回転型モータ及びこの回転型モータのロータの回
転動を直線動に変換する直動―回転動変換機構を用いた
り、あるいは直動型モータを用いた電磁サスペンション
装置がある。この電磁サスペンション装置は、通電する
ことにより可動部を変位させモータを本来のモータ(ア
クチュエータ)としてアクティブに動作させる一方、モ
ータを発電機として使用することにより(パッシブに)減
衰力を発生させるようにしている。
【0003】前記モータを発電機として使用する場合、
モータ(発電機)に発生する抵抗力、すなわち減衰力
は、コイルに流れる電流の大きさに比例するので、減衰
力を可変とするためには、コイルに流れる電流の大きさ
を調整すればよい。コイルに流れる電流を調整するに
は、回路内に可変抵抗を設けたり、回路をオン、オフ
(ON/OFF)するスイッチを設け、スイッチのオ
ン、オフ時間比を制御することなどで容易に実現でき
る。
【0004】そのため、電磁サスペンション装置の減衰
力をストローク速度やストローク位置に応じて可変制御
したり、制御対象の振動を抑制するようにリアルタイム
に可変制御する、いわゆるセミアクティブダンパとして
構成することは比較的容易である。また、このようにセ
ミアクティブダンパとして構成する(発電機として使用
する)場合、電磁サスペンション装置に電気エネルギー
を与える必要はなく、消費電力を非常に低く抑えること
ができる。
【0005】また、電磁サスペンション装置に電気エネ
ルギーを与えてモータとして使用すれば、容易に任意の
力を発生させることができるため、力を加えて減衰力を
大きくしたり、任意の制御力を発生させてアクティブサ
スペンションとして動作させ、振動抑制効果を高めるこ
とが可能であり、このようにして振動抑制効果を高める
方法も提案されている。前記電磁サスペンション装置で
モータとしては直流モータや同期モータが用いられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記電磁サ
スペンション装置のモータとして用いられる直流モータ
や同期モータは、その推力がコイルに流れる電流の大き
さで決まる。このため、制御効果を高めるために大きな
推力を発生しようとする場合、コイルに流す電流を大き
くしなければならず、ひいては消費電力の増加を招くこ
とになる。また、コイルに流れる電流が大きくなるとコ
イルの電気抵抗によるコイル発熱が大きくなる。さら
に、消費電力が大きくなれば、発電量の上昇による燃費
の悪化、バッテリ上がり等を招くことになる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、消費電力の抑制を図ることができる電磁サスペンシ
ョン装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
相対的に変位可能に一対の変位部材を設け、前記一対の
変位部材のいずれか一方に磁石部材を複数個設け、いず
れか他方にコイル部材を複数個設け、前記コイル部材へ
の通電により前記磁石部材との間に生じる電磁力によっ
て推進力を得、前記コイル部材及び前記磁石部材の相対
変位により前記コイル部材に生じる起電力によって減衰
力を得るサスペンションユニットを備えた電磁サスペン
ション装置において、前記コイル部材の消費電力を検出
する消費電力検出手段と、該消費電力検出手段によって
検出された消費電力値と予め定められた消費電力上限値
とを比較する消費電力比較手段と、前記消費電力検出手
段によって検出された消費電力値が前記消費電力上限値
より大きい場合に、前記コイル部材の消費電力を抑制制
御する消費電力制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成におい
て、車両の走行安定性を制御する走行安定性制御装置を
備え、該走行安定性制御装置が作動中である場合、前記
消費電力制御手段の作動を解除することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施の形態に係る電
磁サスペンション装置を図1〜図15に基づいて説明す
る。
【0010】図1及び図2において、電磁サスペンショ
ン装置1は自動車に用いられるものであり、各車輪側部
材と車体との間に介装される4本のサスペンションユニ
ットを有している。右前輪側部材、左前輪側部材、右後
輪側部材及び左後輪側部材にそれぞれ対応するサスペン
ションユニットを、右前輪側、左前輪側、右後輪側及び
左後輪側サスペンションユニット2FR,2FL,2R
R,2RLという。右前輪側、左前輪側、右後輪側及び
左後輪側サスペンションユニット2FR,2FL,2R
R,2RLには、それぞれ3相同期形のモータ(それぞ
れ、右前輪側、左前輪側、右後輪側及び左後輪側モータ
3FR,3FL,3RR,3RLという。)が備えられ
ている。右前輪側、左前輪側、右後輪側及び左後輪側サ
スペンションユニット2FR,2FL,2RR,2RL
は同等構成を成しており、以下、適宜サスペンションユ
ニット2と総称する。また、右前輪側、左前輪側、右後
輪側及び左後輪側モータ3FR,3FL,3RR,3R
Lについても同様に、適宜モータ3と総称する。
【0011】右前輪側、左前輪側、右後輪側及び左後輪
側モータ3FR,3FL,3RR,3RLにはそれぞれ
ドライバ(それぞれ、右前輪側、左前輪側、右後輪側及
び左後輪側ドライバ4FR,4FL,4RR,4RLと
いう。)が接続されており、モータ3を駆動するように
している。右前輪側、左前輪側、右後輪側及び左後輪側
ドライバ4FR,4FL,4RR,4RLは同等構成を
成しており、以下、適宜ドライバ4と総称する。ドライ
バ4は、各車輪に対応するサスペンションタワー部に設
けられている。ドライバ4にはDC36Vのモータ用電
源5が接続されている。
【0012】ドライバ4には、シリアル通信バス6を介
して制御装置7(消費電力制御手段)が接続されてお
り、制御装置7からドライバ4への動作指令や、ドライ
バ4から制御装置7への各種フィードバックなどは全て
シリアル通信〔例えばCAN(Controller Area Networ
k)仕様に準拠したシリアル通信〕によって行われるよ
うにしている。シリアル通信のプロトコルは、制御装置
7からの「コマンド」とドライバ4からの「レスポン
ス」がセットになったもので、一定間隔(例えば5m
s)〔制御装置7の制御周期〕毎に常に「コマンド」と
「レスポンス」が授受される。
【0013】また、例えば制御装置7からドライバ4へ
の「コマンド」が一定時間(例えば20ms)以上送信
されない、あるいはドライバ4から制御装置7への「レ
スポンス」が一定時間(例えば20ms)以上送信され
ない、といった場合は、制御装置7又はドライバ4はシ
ステム異常と判断し、「モータ用電源5の切断」、「エ
ラー表示」などの異常処理を行う。シリアル通信バス6
には、ABS(Anti-lock Break System)制御装置8及
びVDC(Vehicle Dynamics Control)制御装置9が接
続されている。ABS制御装置8及びVDC制御装置9
は、車両の走行安定性を確保するようにしたものであ
り、本発明で言う走行安定性制御装置を構成している。
本電磁サスペンション装置1、ABS制御装置8及びV
DC制御装置9は協調して動作することができるように
なっている。
【0014】制御装置7は、モータ3への通電ひいては
モータ3による推進力発生制御を行うと共に、モータ3
の起電力発生(発電機としての使用)による減衰力制御
を行うようにしている。制御装置7には、車体の上下振
動を検出する3個の上下加速度センサ(以下、第1、第
2、第3上下加速度センサという。)10,11,1
2、車輪速センサ13、ハンドル角センサ14、ブレー
キセンサ15及びDC12Vの電源(以下、12V電源
という。)16が接続されている。制御装置7には更
に、システム診断などに用いる外部通信機器17が接続
されている。第1上下加速度センサ10は右前輪のサス
ペンションタワー部に設けられ、第2上下加速度センサ
11は左前輪のサスペンションタワー部に設けられ、第
3上下加速度センサ12は後部トランク部に設けられて
いる。
【0015】サスペンションユニット2は、図2に示す
ように、車両の車体側に保持される外筒部材20(一対
の変位部材のうち一方)と、外筒部材20に相対変位可
能に一端側が挿嵌され他端側が車両の車軸側に保持され
るロッド21(一対の変位部材のうち他方)とを備えて
いる。外筒部材20とロッド21との間になるようにし
て、外筒部材20の内側には複数のコイル22(コイル
部材)が軸方向に所定長さにわたって設けられ、ロッド
21の外側には永久磁石(磁石部材)23が軸方向に所
定長さにわたって設けられている。
【0016】コイル22とロッド21(永久磁石23)
との間になるようにして、コイル22の内側に筒状の案
内部材(以下、第1案内部材という。)24が設けら
れ、ロッド21の一端部には第1案内部材24に摺動す
る摺動部(以下、第1摺動部という。)25が設けられ
ている。外筒部材20の開口端には環状の案内部材(以
下、第2案内部材という。)26が装着されている。第
2案内部材26の内側には、ロッド21に摺動してその
動きを案内する摺動部(以下、第2摺動部という。)2
7が設けられている。ロッド21は、第1摺動部25及
び第2摺動部27によって外筒部材20に対して摺動可
能に支持されている。
【0017】前記コイル22は、U相、V相、W相が軸
方向に交互に並んだ構成になっている。永久磁石23
は、N極、S極が軸方向に交互に並んだ構成になってい
る。コイル22に通電するとコイル22と永久磁石23
との間に軸方向の推力が発生し外筒部材20とロッド2
1は相対変位(ストローク)する。推力の向きはコイル
22の通電方向に基づいて定まる。本実施の形態では、
コイル22、永久磁石23及びコイル22、永久磁石2
3を支持する部材などから前記モータ3が構成されてい
る。また、外筒部材20及びロッド21ひいてはコイル
22及び永久磁石23が相対変位すると、コイル22に
は起電力が生じ、モータ3は発電機の作用をなすように
なっている。サスペンションユニット2のモータ3には
位置センサ30(図4参照)が設けられており、コイル
22及び永久磁石23ひいては外筒部材20とロッド2
1の相対変位(ストローク)を検出し得るようになって
いる。
【0018】制御装置7は、本電磁サスペンション装置
1の制御プログラムや定数などの固定的なデータを記憶
するROM31と、前記制御プログラムを実行し、本電
磁サスペンション装置1全体の制御を司るCPU32
と、CPU32の演算結果等を一時的に記憶するRAM
33と、サンプリング時間等を生成するタイマ34とを
備えている。制御装置7は、さらに、第1、第2、第3
上下加速度センサ10,11,12からのアナログ信号
をA/D変換するA/D変換器35と、車輪速センサ1
3、ハンドル角センサ14及びブレーキセンサ15から
の信号を処理するセンサi/oインタフェース(センサ
i/o i/f)36と、ドライバ4などとのシリアル
通信用のCANインターフェース37と、12V電源1
6をCPU32などが必要とする5V、3.3Vなどの
電圧に変換するDC/DC電源ユニット38と、外部通
信機器17に対して信号を授受する外部通信機器インタ
ーフェース39とを備えている。本実施の形態では、消
費電力制限手段はROM31に記憶されている制御装置
7の制御プログラムの中の1シーケンスとして構成され
る。
【0019】本電磁サスペンション装置1では、車両の
状態のうち車体の上下振動については上述したように第
1、第2、第3上下加速度センサが検出する。また、車
体のロール、ピッチング量については、前記位置センサ
30の検出信号、ひいては各車輪のサスペンションユニ
ット2のストロークに基づいて判断する。また、車両の
状態の検出は、前記第1、第2、第3上下加速度センサ
10,11,12及び位置センサ30に限らず、車輪速
センサ13、ハンドル角センサ14、ブレーキセンサ1
5によっても行うようにしている。
【0020】制御装置7は、前記第1、第2、第3上下
加速度センサ10,11,12、位置センサ30、車輪
速センサ13、ハンドル角センサ14、ブレーキセンサ
15からの信号に基づいて、車両の振動、姿勢の変化や
不安定な車両挙動を抑制するように、また、車速や運転
者のハンドル、アクセル、ブレーキ操作に対して車両が
より安定するように各輪のサスペンションユニット2の
制御量を決定し、ドライバ4に対してモータ3の駆動信
号を送るようにしている。
【0021】ドライバ4は、図4に示すように、モータ
駆動用制御プログラムや定数などの固定的なデータを記
憶するROM(以下、ドライバROMという。)40
と、前記モータ駆動用制御プログラムを実行し、制御装
置7との通信制御を行うと共にドライバ4の制御を司る
CPU(以下、ドライバCPUという。)41〔消費電
力検出手段〕と、ドライバCPU41の演算結果等を一
時的に記憶するRAM(以下、ドライバRAMとい
う。)42と、車両及び運転者などに固有とされ、書き
換え可能なパラメータ等を記憶するFLASHメモリ4
3と、サンプリング時間等を生成するタイマ(以下、ド
ライバタイマという。)44とを備えている。
【0022】ドライバ4は、さらに、モータ3駆動用の
PWM信号生成器45と、電気的絶縁を行うフォトカプ
ラ46と、モータ用電源5(DC36V)にDCバス4
7を介して接続され、モータ用電源5からの電流をモー
タ3の駆動に使用するように3相電流に変換しこの電流
をモータ接続線48を介してモータ3に出力するIGB
Tと、IGBT49のゲートを駆動するゲートドライバ
50と、前記モータ接続線48に設けられモータ3の駆
動電流を検出する電流検出器51(消費電力検出手段)
と、モータ3の駆動電圧を検出する電圧検出器52と、
モータ接続線48の出力側に設けられるラインフィルタ
53と、電流検出器51及び電圧検出器52(消費電力
検出手段)からのアナログ信号をA/D変換するA/D
変換器(以下、ドライバA/D変換器という。)54
と、前記位置センサ30からの信号をディジタル信号に
変換してドライバCPU41に入力する位置センサイン
ターフェース(位置センサi/f)55とを備えてい
る。
【0023】ドライバ4には、さらに、DCバス47の
電圧を監視する過電圧検出器56と、IGBT49の過
熱を検出する過熱検出器57と、制御装置7とのシリア
ル通信インターフェースであるCANi/f(以下、ド
ライバCANインターフェースという。)58と、モー
タ用電源5をドライバCPU41など他の部材の動作に
必要な5V、12Vなどの電圧に変換するDC/DC電
源ユニット(以下、ドライバDC/DC電源ユニットと
いう。)59とが備えられている。
【0024】ドライバ4は、シリアル通信バス6を介
し、制御装置7から「サーボON」などの制御コマンド
及び実際にモータ3を駆動させる制御量等を受け取る
と、サンプリング時間(ドライバ4の制御周期)毎に位
置センサ30の信号からモータ3内のU相、V相、W相
コイル22と永久磁石23の作る磁気回路との間の位相
角(電気角)、モータ3の動作速度、電流検出器51、
電圧検出器52の信号からコイル22の電流値、電圧値
を取得し、制御装置7からのモータ駆動指令通りのモー
タ動作となるようにPWM信号生成器45を調節する。
前記ドライバ4の制御周期は、制御装置7の制御周期
(例えば5ms)よりも充分速く、例えば250μsに
設定されている。
【0025】この電磁サスペンション装置1では、車体
の上下振動に伴いロッド21及び外筒部材20が相対的
に変位すれば、コイル22には起電力が発生する。すな
わち、モータ3は発電機として作用し、コイル22に電
流が流れることにより、サスペンションユニット2(モ
ータ3)はロッド21及び外筒部材20の相対速度に応
じた抵抗力、すなわち減衰力を発生することになる。ま
た、ロッド21と外筒部材20との相対的な位置関係
(電気角)、ひいては車体の上下振動状態に応じて、コ
イル22に電流を流せば、モータ3は本来のモータ(ア
クチュエータ)として作用し、サスペンションユニット
2は振動抑制効果を向上できるようにしている。
【0026】上述したようにコイル22に電流を流し、
モータ3を駆動する際、本実施の形態では、次のように
モータ3が消費する平均電力(平均消費電力)を検出す
ると共に、この平均消費電力と予め定めた消費電力上限
値と比較し、比較結果に基づいて消費電力の抑制を図る
ようにしている。次に、(i)平均消費電力の検出方
法、及び(ii)消費電力の制限方法について説明す
る。
【0027】(i)平均消費電力の検出方法 一般に、一定時間Tの平均消費電力Pbは、図5の式
(1)で表される。すなわち、瞬時電圧e(t)と瞬時
電流i(t)の積である瞬時電力e(t)×i(t)を
積分し、この積分値を時間Tで除しこれを平均したもの
である。式(1)は、電圧、電流が正弦波状である場合
には、次式(2)に示すように表されるが、本電磁サス
ペンション装置1では、電圧、電流が正弦波状ではなく
一定値である場合も多いことから、前記式(1)に基づ
いて平均消費電力を求めるようにしている。 P=E×I×cosφ (2) ただし、E : e(t)の実効値 I : i(t)の実効値 φ : e(t)とi(t)間の位相差(cosφ: 力
率)
【0028】なお、モータ3の消費電力に関して、瞬時
消費電力でなく平均消費電力を求めるようにしたのは、
次の2つの理由等があるからである。すなわち、なるべ
く実効的な消費電力を求めたいことが1つの理由であ
る。また、車体の振動抑制、姿勢制御等を行なう場合、
モータ3は瞬間的に定格の数倍程度の駆動力を出すこと
が可能であれば制御性能が向上するため、瞬間的に高い
消費電力は許容したい(すなわち、瞬時消費電力につい
ては制限を緩くしたい)ことが他の1つの理由である。
【0029】ドライバ4内部において、一定時間Tの1
輪分の平均消費電力Pbを求めようとする場合、用いら
れる演算式としては図6の式(3)が基本となる。つま
り、電圧値、電流値をディジタル化〔e(k): k番目
のサンプリングによる瞬時電圧値、i(k): k番目の
サンプリングによる瞬時電圧値〕し、このサンプリング
して得られた瞬時データをある一定区間において加算
し、それをサンプリング回数Nで除して平均化し一定時
間Tの1輪分の平均消費電力Pbを求める。
【0030】すなわち、図7に示すように、サンプリン
グ間隔に応じた幅Δtの瞬時電力の短冊が一定区間にわ
たって総和され、この総和値が一定時間Tで平均化され
て前記一定時間Tの1輪分の平均消費電力Pbが得られ
ることを意味する。また、短冊幅Δtが小さくなればな
るほど正確さは増加することになる。ちなみに、電圧、
電流の変化が正弦波状であるとして前記式(2)によっ
て消費電力を求める場合は、電圧の実効値E、電流の実
効値Iは、例えば図8の式(4)、(5)で求められ
る。また、本電磁サスペンション装置1では力率はほぼ
一定であると考えられるので、式(2)の力率は一定値
をとる。
【0031】前記サスペンションユニット2に備えられ
たモータ3は3相同期モータであるので、このモータ3
の消費電力を求める場合、U相、V相、W相の電力をそ
れぞれ測定し加算することにより精度の高い値を得るこ
とができる。しかし、2相電力の和から求めることもで
きる(二電力計法、ブロンデルの定理による。)。本実
施の形態においては、図9に示すように、二電力計法に
基づき、U−V相間電圧(eUV)、V−W相間電圧(e
VW)、U相電流(iU)、W相電流(iW)の瞬時値を測
定し、図10の式(6)に従って消費電力P(ひいては
平均消費電力Pb)を求めるようにしている。
【0032】具体的には、電流検出器51でU相電流値
及びW相電流値の各瞬時値を測定し、電圧検出器52で
U−V相電圧値及びV−W相電圧値の各瞬時値を測定
し、電流検出器51及び電圧検出器52の各アナログ出
力をドライバA/D変換器54でディジタルデータに変
換し、ドライバCPU41に取り込んで計算する。サン
プリング周期やサンプリング回数は、要求される検出精
度や搭載しているメモリ容量などにより異なるが、例え
ばサンプリング周期を10ms、サンプリング回数Nを
2000回(20秒間)に設定する。この場合、計算し
て得られるのは20秒前から現在までの平均消費電力P
bということになる。
【0033】前記平均消費電力Pbの計算は、モータ3
が動作している間はサンプリング周期毎に常に行うの
で、サンプリング周期毎に最も古いデータを破棄し、最
新のデータを記憶するようにしている。例えば、図11
に示すようなFILOバッファ60をRAM33内に設
け、瞬時電流値、瞬時電圧値をサンプリングするたびに
先頭バッファから書き込み、ポインタをずらしていく。
そして、最終位置のバッファに達した場合は、書き込み
ポインタを先頭バッファに戻す。そして、これら瞬時電
流値、瞬時電圧値から前記式(6)に従って平均消費電
力Pbを計算する。
【0034】この平均消費電力Pbの計算について図1
2のフローチャートに基づいて説明する。この平均消費
電力Pbの計算は、サンプリング周期(例えば10m
s)毎に処理される。まず、電流検出器51でU相電流
値及びW相電流値を測定し、電圧検出器52でU−V相
電圧値及びV−W相電圧値を測定し、電流検出器51及
び電圧検出器52の各アナログ出力をドライバA/D変
換器54でディジタルデータに変換し、ドライバCPU
41に取り込む(ステップS1)。
【0035】次に、FILOバッファ60への書き込み
位置を示すポインタがFILOバッファ60の最終位置
かどうかを判断する(ステップS2)。ステップS2でY
es(FILOバッファ60の最終位置である)と判定
すると、ポインタを先頭位置へ戻し(ステップS3)、ス
テップS4に進む。ステップS2でNoと判定するとス
テップS4に進む。ステップS4では、ポインタの指示
するFILOバッファ60へU相電流値、W相電流値、
U−V相電圧値、V−W相電圧値を書き込む。続いて、
平均消費電力Pbを求め(ステップS5)、ポインタをイ
ンクリメントする(ステップS6)。
【0036】(ii)消費電力の制限方法 本実施の形態では、上述したように消費電力を制限する
ようにしているが、この消費電力の制限方法について、
図13のフローチャートに基づいて説明する。制御装置
7は、例えば10ms毎に各輪のモータ3の平均消費電
力を読み込み(ステップS11)、次に,各サスペンショ
ンユニット2のストローク位置情報を読み込み(ステッ
プS12)、各輪のモータ3の平均消費電力を加算して
全体の平均消費電力を求める(ステップS13)。
【0037】次に、ABS制御装置8やVDC制御装置
9が作動中か否かを判定する(ステップS14)。ステッ
プS14でYes(作動中である)と判定すると、この
サンプリング周期の演算を終了し、車両が危険な状態に
あるとして消費電力の制限は行わず、車両の安定を保つ
ようにする。
【0038】ステップS14でNo(ABS制御装置8
やVDC制御装置9が作動中でない)と判定すると、全
体の平均消費電力が予め定めた消費電力上限値(例えば
400W)に達しているか否かを判断する(ステップS
15)。ステップS15でYes(平均消費電力が消費
電力上限値に達している。)と判定すると、消費電力の
制限処理を行う(ステップS16)。次に、各輪のドライ
バ4へのモータ駆動指令値を算出する(ステップS1
7)。前記消費電力上限値として400Wを例示した
が、これに限らず、適宜最適な値に設定してもよい。
【0039】ステップS16の消費電力の制限処理(サ
ブルーチン)では、図14に示すように、平均消費電力
の消費電力上限値に対する超過分を算出し(ステップS
21)、次に、各輪の消費電力に関して均等に超過分を
差し引くように超過分の1/4を求め、この1/4の超
過分の電力に対応する各輪のモータ3の電流値を決定す
る(ステップS22)。
【0040】ステップS16の消費電力の制限処理は、
前記図14の処理に代えて、図15に示すように行って
もよい。すなわち、まず、消費電力の消費電力上限値か
らの超過分を算出する(ステップS31)。次に、車両に
ロール、ピッチング時におけるDC成分(一定値をとる
信号成分で、定常円旋回ロール時や、一定減速度のピッ
チング時における信号成分)が発生しているか否かを判
定する(ステップS32)。ステップS32でYes(D
C成分が発生している)と判定すると、ロール、ピッチ
ングなどの抑制のための制御力に対しては減算分は減ら
す(ステップS33)。すなわち、ロール、ピッチングな
どに対しては、消費電力の制限中であってもある程度、
抑制が可能なようにする。
【0041】また、ステップS32でNo(DC成分が
発生していない)と判定すると、図14のステップS2
2と同様に、各輪とも均等に消費電力の超過分を差し引
く(ステップS34)。この図15の消費電力の制限処理
を行うことにより、ロール、ピッチングなどの抑制のた
めの制御力は余り減少しないという利点がある。
【0042】上述した第1実施の形態では、ABS制御
装置8及びVDC制御装置9が作動中でない(ステップ
S14でNoと判定)場合、すなわち車両の走行安定性
が低下する虞がある非常時(ステップS14でYesと
判定)以外の際に、モータ3の消費電力を消費電力上限
値以下に抑制する(ステップS15〜S17)ことができ
る。このため、(1)車両全体の消費電力を一定値以下
に抑制することを容易に行え、(2)バッテリ(モータ
用電源)上がり、モータケーブルの発熱を防止できる。
さらに、非常時以外はモータ3のコイル22の温度を一
定値以下に抑制できるため、以下の作用、効果を奏す
る。 (3)コイル22の膨張が抑制され、コイル22−永久
磁石23間のギャップを小さくすることができ、モータ
3の推力を向上できる。 (4)永久磁石23の周囲温度の上昇を抑制できるた
め、永久磁石23の熱によって減磁する虞が少なくな
る。 (5)モータ3(サスペンションユニット2)の発熱が
抑えられるので、シール類、油脂類の耐久性を向上させ
ることができる。 (6)モータ3(サスペンションユニット2)の熱膨
張、収縮の程度が小さくなり、膨張、収縮の繰り返しに
よる疲労を抑制できるため、装置の耐久性が向上する。
【0043】またABS制御装置8及びVDC制御装置
9のうち少なくとも一方が作動中である場合(ステップ
S14でYesと判定した際)には、消費電力制御処理
を行うステップS15〜S17を飛ばして処理を行う、
すなわち消費電力制御手段の作動を解除する。このた
め、車両の走行安定性が低下する虞がある非常時には、
ABS制御装置8及びVDC制御装置9(走行安定性制
御装置)の作動に加えて、モータ3を効果的に作動させ
て、車両の良好な走行安定性が確保される。
【0044】上記第1実施の形態では、サスペンション
ユニット2が円筒形リニアモータ構造である場合を例に
したが、これに代えて、図16に示すサスペンションユ
ニット2Aを用いてもよい。図16に示すサスペンショ
ンユニット2Aは、外筒部材20Aと、外筒部材20A
に一端側が挿入され他端側が外筒部材20Aから突出す
る筒状のロッド21Aと、ロッド21Aの一端側に固定
されたボールナット65と、ボールナット65に螺合
し、ベアリング66を介して外筒部材20Aに回動可能
に支持されたボールねじ67とを備えている。サスペン
ションユニット2Aは、さらに、ボールねじ67と同軸
のシャフト68に固定された永久磁石23Aと、外筒部
材20Aに固定されたコイル22Aと、コイル22A内
に設けられた図示しないコア材とを備えている。外筒部
材20Aの開口端には、環状の案内部材69が装着さ
れ、案内部材69の内側にはロッド21Aに摺動してこ
のロッド21Aを案内する摺動部70が設けられてい
る。
【0045】このサスペンションユニット2Aでは、コ
イル22Aへの通電によりコイル22Aと永久磁石23
Aとの間に電磁力を発生し、永久磁石23A(シャフト
68)ひいてはボールねじ67が回転し、これによりボ
ールナット65を介してロッド21Aが外筒部材20A
に対して軸方向に相対変位し、推進力を発生し、振動抑
制効果を向上できるまた、車体の上下振動に伴いロッド
21A及び外筒部材20Aが軸方向に相対的に変位すれ
ば、軸方向の動きがボールナット65及びボールねじ6
7により回転運動に変換され、永久磁石23A(シャフ
ト68)が回転しコイル22Aに起電力が発生し、ロッ
ド21A及び外筒部材20Aの相対速度に応じた抵抗
力、すなわち減衰力を発生することになる。
【0046】前記第1実施の形態では、各輪のドライバ
4内部で各輪の消費電力を個別に計算した後、制御装置
7で加算するようにしているが、これに代えて、図17
に示すように構成し、各輪の消費電力を一括して求める
ようにしてもよい(第2実施の形態)。この第2実施の
形態では、モータ用電源5とドライバ4との間に電流検
出器51Aおよび電圧検出器52Aを設け、電流検出器
51A、電圧検出器52Aの出力側とシリアル通信バス
6との間に消費電力計算装置71を設けている。消費電
力計算装置71は、電流検出器51Aおよび電圧検出器
52Aからの検出信号により消費電力を計算し、この計
算した消費電力値をシリアル通信バス6を介して制御装
置7に送るようにしている。また、消費電力の計算方法
や消費電力の制限方法は、前記第1実施の形態と略同等
に実施される。
【0047】前記第1実施の形態では、モータ3の駆動
制御のために電流検出器51等を用いる一方、電流検出
器51等を消費電力の計算に流用するものになっている
のに対し、この第2実施の形態では、モータ3の駆動制
御に必要な電流検出器51等を消費電力の計算に流用す
ることができなくなるものの、消費電力の計算誤差の抑
制や制御装置7の加算処理などが不要になる利点を有す
る。また、モータ3の駆動制御以外の消費電力、例えば
ドライバ4内のドライバCPU41やドライバA/D変
換器54などが消費する消費電力も合わせて検出できる
という利点がある。
【0048】前記実施の形態における平均消費電力の消
費電力上限値は、例えば車両全体の消費電力量に応じて
随時変更するようにしてもよい。すなわち、例えば車両
全体の消費電力が小さい場合には、本電磁サスペンショ
ン装置の平均消費電力の消費電力上限値を上げるなど
し、本電磁サスペンション装置内ではなく、車両全体の
消費電力が一定値以下になるように調整する。この場
合、車両全体の平均消費電力の測定手段と、本電磁サス
ペンション装置全体の平均消費電力の消費電力上限値の
決定手段を設けることとする。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、非常時以
外は装置の消費電力を消費電力上限値以下に抑制するこ
とができるため、 (1)当該装置が用いられる例えば車両全体の消費電力
を一定値以下に抑制することを容易に行える。 (2)バッテリ上がり、動力ケーブルの発熱を防止でき
る。
【0050】さらに、非常時以外はサスペンションユニ
ットのコイル部材の温度を一定値以下に抑制できるた
め、 (3)コイル部材の膨張が抑制され、コイル部材−磁石
部材のギャップを小さくすることができ、サスペンショ
ンユニットの推力を向上できる。 (4)磁石部材の周囲温度の上昇を抑制できるため、磁
石部材の熱によって減磁する虞が少なくなる。 (5)コイル部材ひいてはサスペンションユニット2の
発熱が抑えられるので、シール類、油脂類の耐久性を向
上させることができる。 (6)サスペンションユニットの熱膨張、収縮の程度が
小さくなり、膨張、収縮の繰り返しによる疲労を抑制で
きるため、サスペンションユニットの耐久性が向上す
る。
【0051】請求項2記載の発明によれば、走行安定性
制御装置が作動中である場合、消費電力制御手段の作動
を解除するので、走行安定性制御装置が作動していて車
両の走行安定性が低下する虞がある際には、消費電力制
御手段の作動を解除し消費電力の抑制制御を行わない。
このため、制御装置は、車両の姿勢制御を継続して行う
ので、車両の良好な走行安定性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る電磁サスペンシ
ョン装置を模式的に示す図である。
【図2】図1のサスペンションユニットを示す断面図で
ある。
【図3】図1の制御装置を模式的に示すブロック図であ
る。
【図4】図1のドライバを模式的に示すブロック図であ
る。
【図5】平均消費電力の算出式の一例を示す図である。
【図6】図1のドライバが実施するディジタル信号に基
づく平均消費電力の算出式を示す図である。
【図7】図6の算出式を説明するための図である。
【図8】瞬時電流の実効値及び瞬時電圧の実効値をそれ
ぞれ求める算出式を示す図である。
【図9】第1実施の形態が用いる消費電力の測定方法を
示す結線図である。
【図10】第1実施の形態が用いる消費電力の算出式を
示す図である。
【図11】図4のドライバのRAM内に設けるFILO
バッファを模式的に示す図である。
【図12】図1の制御装置が行う消費電力の計算処理内
容を示すフローチャートである。
【図13】図1の制御装置が行う消費電力の制限方法の
内容を示すフローチャートである。
【図14】図13のステップS16の内容(消費電力の
制限処理)を示すフローチャートである。
【図15】図14に代る他の消費電力の制限処理を示す
フローチャートである。
【図16】図2のサスペンションユニットに代る他のサ
スペンションユニットを示す断面図である。
【図17】本発明の第2実施の形態に係る電磁サスペン
ション装置を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 電磁サスペンション装置 2 サスペンションユニット 3 モータ 7 制御装置(消費電力比較手段、消費電力制御手
段) 22 コイル(コイル部材) 23 永久磁石(磁石部材) 51 電流検出器(消費電力検出手段) 52 電圧検出器(消費電力検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D001 AA17 DA17 EA07 EA08 EA22 EA34 EB00 EC01 ED02 3J048 AA02 AB08 AB11 AC08 AD01 BE09 CB21 DA01 EA16 5H540 AA02 BA03 BB06 EE08 FC04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に変位可能に一対の変位部材を設
    け、前記一対の変位部材のいずれか一方に磁石部材を複
    数個設け、いずれか他方にコイル部材を複数個設け、前
    記コイル部材への通電により前記磁石部材との間に生じ
    る電磁力によって推進力を得、前記コイル部材及び前記
    磁石部材の相対変位により前記コイル部材に生じる起電
    力によって減衰力を得るサスペンションユニットを備え
    た電磁サスペンション装置において、 前記コイル部材の消費電力を検出する消費電力検出手段
    と、 該消費電力検出手段によって検出された消費電力値と予
    め定められた消費電力上限値とを比較する消費電力比較
    手段と、 前記消費電力検出手段によって検出された消費電力値が
    前記消費電力上限値より大きい場合に、前記コイル部材
    の消費電力を抑制制御する消費電力制御手段と、を備え
    たことを特徴とする電磁サスペンション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の構成において、車両の走
    行安定性を制御する走行安定性制御装置を備え、該走行
    安定性制御装置が作動中である場合、前記消費電力制御
    手段の作動を解除することを特徴とする電磁サスペンシ
    ョン装置。
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