JP2003042069A - 往復動ポンプ - Google Patents

往復動ポンプ

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JP2003042069A
JP2003042069A JP2001227722A JP2001227722A JP2003042069A JP 2003042069 A JP2003042069 A JP 2003042069A JP 2001227722 A JP2001227722 A JP 2001227722A JP 2001227722 A JP2001227722 A JP 2001227722A JP 2003042069 A JP2003042069 A JP 2003042069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脈動を防止しつつ、装置の小型化・コンパク
ト化、および装置の加工精度の向上を実現可能な往復動
ポンプを提供する。 【解決手段】 往復動することによって流体を搬送させ
るダイヤフラムを二つ用いて構成された往復動ポンプで
あって、第一ダイヤフラム11の往復動面11aと第二
ダイヤフラム12の往復動面12aとが、略平行となる
べく設けられ、第一ダイヤフラム11の往復動面11a
に略垂直な一の軸と、第二ダイヤフラム12の往復動面
12aに略垂直な他の軸とが、略同一の駆動軸X−X上
に位置すべく、それぞれのダイヤフラム11,12が配
設され、駆動軸X−Xと略同一の軸上に一つのカム42
が設けられており、カム42の回転駆動に基づいて、第
一ダイヤフラム11および第二ダイヤフラム12が往復
動すべく構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復動ポンプに関
し、詳しくは、往復動する駆動手段としてダイヤフラム
を用いて構成された往復動ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイヤフラムを駆動させて流体を搬送さ
せる往復動ポンプは、従来から知られている。このよう
な往復動ポンプは、モータ等の駆動手段で得られる回転
運動をカムを介して直線往復運動に変換して、この直線
往復運動にてダイヤフラムを駆動させるべく構成されて
いる。
【0003】上記従来技術にかかる往復動ポンプは、一
般的には、化学薬品や薬剤等を注入する際の、いわゆる
定量注入等に用いられている。つまり、ダイヤフラムを
用いて構成された往復動ポンプ(以下、単に「往復動ポ
ンプ」ともいう。)は、従来から、定量搬送を必要とす
る箇所に設けられている。
【0004】しかし、以上のような利点(吐出流量の変
動が少ないという利点)を有する往復動ポンプにも、次
のような問題がある。
【0005】上記往復動ポンプは、ダイヤフラムの往復
動に基づいて流体の搬送を行うわけであるが、その際に
は、ダイヤフラムが往動することによってポンプヘッド
部内の流体が加圧されて押し出され(以下、「往動工
程」という。)、ダイヤフラムが復動することによって
ポンプヘッド部内が減圧されて流体が引き込まれる(以
下、「復動工程」という。)こととなる。従来技術にか
かる往復動ポンプにおいては、このような比較的細かい
動作たる往動工程と復動工程とを所定時間に所定回数繰
り返すことによって、全体として定量搬送を可能とする
が、一の往動工程と一の復動工程とを比較すれば、これ
らの工程間には、大きな吐出流量の差が存在する(基本
的に、復動工程においては吐出は行わない。)。すなわ
ち、上記従来技術にかかる往復動ポンプにおいては、こ
の吐出流量の差によって、搬送される流体に脈動が発生
するという問題が生ずる。
【0006】そこで、このような問題を解決するための
技術として、最近は、ダイヤフラムを有するポンプヘッ
ドを二つ設けた構造の往復動ポンプが知られている。
【0007】図4は、従来技術にかかる往復動ポンプの
概略斜視図を示したものである。図4において、往復動
ポンプ200は、第一のポンプヘッド部210と、第二
のポンプヘッド部220と、これらのポンプヘッド部2
10,220に内包されているダイヤフラムを駆動させ
る駆動部230と、各ポンプヘッド部210,220に
おける流体の流入側および流出側に設けられた逆止弁機
構(例えば、バルブ部および弁座部等から成る)(図示
省略)を有した接続部211,212,221,222
等とを用いて構成されている。ここで、駆動部230
は、例えば、電動モータ等を用いて構成されている。
【0008】往復動ポンプ200には、液体の流入側に
流入側配管部240が接続され、流出側に流出側配管部
250が接続されている。具体的には、流入側配管部2
40に設けられた流入側フランジ部241,242と、
ポンプ流入側フランジ部213,223とがボルト等を
用いて連結され、流出側配管部250に設けられた流出
側フランジ部251,252と、ポンプ流出側フランジ
部214,224とがボルト等を用いて連結されること
によって、往復動ポンプ200と配管部240,250
とが接続されている。
【0009】ここで、通常、各接続部211,212,
221,222の一方の端部は、ポンプヘッド部21
0,220に螺合状態で固着されている。また、各接続
部211,212,221,222の他方の端部には、
フランジ部213,214,223,224が固着され
ている。
【0010】そして、上記往復動ポンプ200を構成す
る各ポンプヘッド部210,220に内包されているダ
イヤフラムは、一方のダイヤフラムが往動工程のときは
他方のダイヤフラムが復動工程となり、一方のダイヤフ
ラムが復動工程のときは他方のダイヤフラムが往動工程
となるように構成されている。
【0011】すなわち、図4に示された往復動ポンプに
よれば、一方のダイヤフラムが他方のダイヤフラムを、
他方のダイヤフラムが一方のダイヤフラムを補完すべく
駆動するので、従来問題であった脈動を効果的に改善可
能な往復動ポンプを得ることができる。
【0012】なお、この従来技術にかかる往復動ポンプ
においては、各ダイヤフラムが、それぞれ180゜位相
の異なるカムを用いて駆動させられており、各ダイヤフ
ラムについては、所定方向(通常は吐出と反対方向)に
ダイヤフラムを付勢すべく、付勢手段(スプリング等)
が設けられている。すなわち、従来技術においては、各
ダイヤフラムに対して、それぞれカムおよび付勢手段を
設けて、往復動ポンプが構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術にかかる往復動ポンプにおいては、次のような問
題があった。
【0014】まず、従来技術にかかる往復動ポンプは、
二つのダイヤフラムを二つのカムを用いて駆動させる構
造であるため、装置の小型化が困難であるという問題が
あった。
【0015】また、上述したように、二つのダイヤフラ
ムをそれぞれに対応したカムを用いて駆動させると、駆
動軸が二つ存在することとなり、往復動ポンプ製造時に
おいては、これらの二つの駆動軸を的確に調整する必要
があった。つまり、従来技術においては、各カムおよび
その周囲の構成要素を精度よく形成し、これらを正確に
組み合わせて、一の駆動軸および他の駆動軸のそれぞれ
について調整を行うと共に、一の駆動軸と他の駆動軸と
のバランスも調整する必要があったため、その製造が煩
雑で、高い加工精度を得ることが困難であった。
【0016】そこで、本発明は、上記従来技術にかかる
往復動ポンプの問題を解決するためになされたものであ
って、脈動を防止することができると共に、装置の小型
化・コンパクト化、および装置の加工精度の向上を実現
可能な往復動ポンプを提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の課題を解決するためになされたもので、往復動するこ
とによって流体を搬送させる流体搬送体を二つ用いて構
成された往復動ポンプであって、第一流体搬送体の往復
動面と第二流体搬送体の往復動面とが、略平行となるべ
く設けられ、前記第一流体搬送体の往復動面に略垂直な
一の軸と、前記第二流体搬送体の往復動面に略垂直な他
の軸とが、略同一の駆動軸上に位置すべく、それぞれの
流体搬送体が配設され、前記駆動軸と略同一の軸上に一
つのカムが設けられており、前記カムの回転駆動に基づ
いて、前記第一流体搬送体および第二流体搬送体が往復
動することを特徴としている。
【0018】このように構成された往復動ポンプによれ
ば、従来と同様に二つの流体搬送体(例えば、ダイヤフ
ラム)を有してはいるが、従来と異なり、一のカムにて
二つの流体搬送体(第一および第二流体搬送体)が駆動
可能に構成されている。したがって、このような構成に
よれば、従来のように二つの独立したポンプヘッド部を
有する場合と比較して、装置の小型化・コンパクト化を
実現することができる。また、このような往復動ポンプ
によれば、各流体搬送体を駆動させる際の往復動面に略
垂直な軸(一の軸および他の軸)が、一の駆動軸上に位
置すべくそれぞれの流体搬送体が配設されているので、
往復動ポンプを構成する際に、一の駆動軸のみを調整す
ればよい。したがって、従来のごとく二つの独立した駆
動軸を有する場合のように、各軸毎の調整に加え各軸間
の調整を行う必要がないため、製造が容易となり、高い
加工精度を得ることが可能となる。
【0019】また、本発明にかかる往復動ポンプにおい
ては、前記駆動軸上における前記カムの両側には、前記
第一流体搬送体に駆動力を伝達する第一伝達部と、前記
第二流体搬送体に駆動力を伝達する第二伝達部とが設け
られており、前記第一伝達部は、前記第一流体搬送体を
直接的に駆動させるべく設けられ、前記第二伝達部は、
連結伝達部を介して、前記第二流体搬送体を前記第一流
体搬送体に近接した位置で駆動させるべく設けられてい
ることが好ましい。
【0020】この好ましい構成によれば、前記連結伝達
部を設けることによって、前記第一流体搬送体と第二流
体搬送体とを近接して配設することが可能となるため、
流体搬送部および装置を小型化することができる。ま
た、このような構成によれば、流体搬送部を一つにまと
めることによって、流体の流入経路および流出経路を近
接して設けることが可能となるため、余計な配管等が不
要となり、配管等を含めた装置全体をより小型化するこ
とができる。
【0021】また、本発明にかかる往復動ポンプにおい
ては、前記第一流体搬送体および第二流体搬送体が、一
のポンプヘッドを介して対向配置されている構成が好ま
しい。すなわち、本発明にかかる往復動ポンプにおいて
は、第一流体搬送体の接液面と第二流体搬送体の接液面
とが、搬送経路を有するポンプヘッドを介して略平行に
対向し得るべく設けられ、第一流体搬送体の接液面と第
二流体搬送体の接液面とポンプヘッド等とを用いて流体
搬送領域が形成された構成が好ましい。ここで「流体搬
送領域」とは、各流体搬送体を駆動させることによっ
て、前記ポンプヘッドの搬送経路に接続された配管部外
に対しては漏洩させることなく、流体を適切に搬送させ
ることが可能である領域をいう。
【0022】この好ましい構成によれば、対向する第一
および第二流体搬送体の間に前記ポンプヘッドが設けら
れているので、一の流体搬送体の動きが他の流体搬送体
に影響を与えず、各流体搬送体がそれぞれ所定の動きを
適切に実施することができる。したがって、このような
構成によれば、各流体搬送体における吐出流量が適切に
保持され、効果的に搬送流体の脈動を防止することがで
きる。
【0023】また、本発明にかかる往復動ポンプにおい
ては、前記流体搬送体が、ダイヤフラムおよびプランジ
ャの少なくとも一方を用いて構成されている構成が好ま
しい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0025】図1は、本発明の実施形態にかかる往復動
ポンプの概略断面図を示したものである。この往復動ポ
ンプは、ダイヤフラム(本発明の「流体搬送体」に相
当)(第一ダイヤフラム1(本発明の「第一流体搬送
体」に相当)および第二ダイヤフラム2(本発明の「第
二流体搬送体」に相当))が往復動することによって流
体の搬送を実現する流体搬送部10と、ダイヤフラム
1,2を適切なタイミングで駆動させる駆動力伝達部4
0等とを用いて構成されている。
【0026】本実施形態にかかる往復動ポンプを成す流
体搬送部10は、第一ダイヤフラム11と、第二ダイヤ
フラム12と、ポンプヘッド13と、このポンプヘッド
13と共にダイヤフラム11,12を挟持して支持する
ダイヤフラム支持体(第一ダイヤフラム支持体14およ
び第二ダイヤフラム支持体15)と、ダイヤフラム1
1,12の接液面11a,12a側であってポンプヘッ
ド13と各ダイヤフラム11,12との間に形成された
搬送流体流通部(第一搬送流体流通部16および第二搬
送流体流通部17)と、ダイヤフラム11,12の裏面
(接液面11a,12aの裏面)に取り付けられたシャ
フト部(第一シャフト部18および第二シャフト部1
9)と、ダイヤフラム11,12の裏面側に設けられた
漏洩防止用ダイヤフラム(第一漏洩防止用ダイヤフラム
21および第二漏洩防止用ダイヤフラム)等とを用いて
構成されている。なお、上記漏洩防止用ダイヤフラム2
1,22も、ダイヤフラム11,12と同様に、シャフ
ト部18,19に取り付けられている。ここで、各ダイ
ヤフラム11,12は、その断面形状が、例えば、波形
形状、曲面形状等に形成されている。
【0027】また、本実施形態にかかる往復動ポンプを
成す駆動力伝達部40は、電動モータ等の駆動力供給部
(図示省略)からの駆動力を伝える伝達軸41と、この
伝達軸41に取り付けられた偏心カム42(本発明の
「カム」に相当)と、この偏心カム42の動きに基づい
て往復動する伝達部(第一伝達部43および第二伝達部
44)と、偏心カム42の動きを伝達部43,44に伝
えるローラ部(第一ローラ部45および第二ローラ部4
6)と、第二伝達部44に連結された連結シャフト部5
1等とを用いて構成されている。
【0028】この駆動力伝達部40においては、各ロー
ラ部45,46の略中心部に貫通して設けられている支
持軸45a,46aを用いて、各伝達部43,44に対
応するローラ部45,46がそれぞれ取り付けられてい
る。つまり、ローラ部45,46と伝達部43,44と
は、一体的に往復動すべく構成されている。
【0029】また、第一伝達部43には、第一ダイヤフ
ラム11の裏面側に設けられた第一シャフト部18が取
り付けられている。さらに、第二伝達部44には、連結
シャフト部51の一端部が取り付けられており、この連
結シャフト部51の他端部は、第二ダイヤフラム12の
裏面側に設けられた第二シャフト部19に、連結板52
を介して取り付けられている。連結シャフト部51およ
び第二シャフト部19は、ナット等の締結手段にて連結
板52と締結されている。また、連結シャフト部51の
他端部は、第一伝達部43を挿通した状態で連結板52
に取り付けられており、連結シャフト51と第一伝達部
43の挿通部分との間には、すべり軸受け等が設けられ
ている。
【0030】つまり、本実施形態によれば、第一伝達部
43の動きに応じて、第一シャフト部18および第一ダ
イヤフラム11が直接的に駆動し、第二伝達部44の動
きに応じて、第二シャフト部19および第二ダイヤフラ
ム12が、連結シャフト部51等(本発明の「連結伝達
部」に相当)を介して駆動することとなる。
【0031】また、本実施形態にかかる往復動ポンプに
おいては、第一伝達部43と第一シャフト部18との間
に付勢手段支持部62が設けられており、この付勢手段
支持部62は、連結シャフト部51に取り付けられてい
る。そして、この付勢手段支持部62と第一伝達部43
との間には、スプリング等から成る付勢手段61が設け
られており、この付勢手段61によって、第一伝達部4
3が偏心カム42側に押される方向に付勢され、また第
二伝達部44が偏心カム42側に、連結シャフト部51
を介して引っ張られる方向に付勢される。つまり、本実
施形態によれば、この図1に示すように付勢手段61お
よび付勢手段支持部62を設けたことによって、各伝達
部43,44が偏心カム42側に付勢され、各伝達部4
3,44に対応する各ローラ部45,46は、常に偏心
カム42に接することとなる。
【0032】次に、図2は、図1のII−II線断面図を示
したものである。また、図3は、図2のIII−III線断面
図を示したものである。
【0033】この図2および図3に示すように、往復動
ポンプを構成するポンプヘッド13には、流体を搬送す
る際の搬送経路131,132が形成されている。そし
て、流入側の搬送経路131,132は、一の流入経路
133に連通すべく形成され、流出側の搬送経路13
1,132は、一の流出経路134に連通すべく形成さ
れている。
【0034】そして、流入経路133と流入側の搬送経
路131,132との間、および流出側の搬送経路13
1,132と流出経路134との間には、図2および図
3に示すべく、それぞれ逆止弁(流入側逆止弁135,
136、流出側逆止弁137,138)が設けられてい
る。ここで、各逆止弁135〜138は、それぞれボー
ルチャッキを二個用いて構成されている。
【0035】以上のように、本実施形態にかかる往復動
ポンプは、流体搬送部10、駆動力伝達部40等を用い
て構成されており、次のように機能する。
【0036】本実施形態にかかる往復動ポンプにおいて
は、まずはじめに、電動モータ等(図示省略)を回転さ
せて、この回転力を伝達軸41に伝える。
【0037】次に、この伝達軸41によって偏心カム4
2を回転させ、この偏心カム42の回転によって、各ロ
ーラ部45,46を介して、第一伝達部43および第二
伝達部44を往復動させる。ここでは、上述した構成に
基づき、付勢手段61の付勢力によって第一伝達部43
および第二伝達部44が偏心カム42側に付勢されてい
るため、偏心カム42の回転にともなって、第一および
第二伝達部43,44が一体的に往復動する。
【0038】そして、この往復動は、第一伝達部43に
おいては、第一シャフト部18を介して第一ダイヤフラ
ム11に伝達され、第二伝達部44においては、連結シ
ャフト部51、連結板52、および第二シャフト部19
を介して第二ダイヤフラム12に伝達される。つまり、
偏心カム42の回転に応じて、各ダイヤフラム11,1
2は、位相が180°異なる状態で往復動する。
【0039】次に、以上のように各ダイヤフラム11,
12が往復動することによって、各逆止弁135〜13
8には正圧および負圧が交互に作用することとなる。つ
まり、偏心カム42の回転によって第一ダイヤフラム1
1が往復動すれば、この往復動による正圧・負圧が、第
一搬送流体流通部16および搬送経路131,131を
介して流入側逆止弁135および流出側逆止弁137に
伝えられ、この正圧・負圧の繰り返しによって逆止弁1
35,137が開閉して、流体の搬送が行われる。ま
た、第二ダイヤフラム12が往復動する場合も、上記第
一ダイヤフラム11の場合と同様に、第二ダイヤフラム
12の往復動による正圧・負圧が、第二搬送流体流通部
17および搬送経路132,132を介して逆止弁13
6,138に伝えられ、この正圧・負圧の繰り返しによ
って逆止弁136,138が開閉して、流体の搬送が行
われる。
【0040】本実施形態においては、流入経路133に
流入側の搬送経路131,132が連通され、流出経路
134に流出側の搬送経路131,132が連通されて
おり、上記ダイヤフラム11,12が180°異なる位
相で往復動しているため、流入経路133からは一定流
量の流体が流入され、流出経路134からは一定流量の
流体が流出されることとなる。また、偏心カム42の回
転数を変化させることによって、各ダイヤフラム11,
12の単位時間あたりの往復動回数を増減させることが
可能となるため、容易に所望流量の搬送を行うことがで
きる。
【0041】以上のように構成され、そして機能する本
実施形態にかかる往復動ポンプは、かかる構成および機
能の少なくとも一方に基づいて、以下のような特徴を有
することとなる。
【0042】本実施形態にかかる往復動ポンプは、二つ
のダイヤフラム11,12を有し、これらの各接液面1
1a,12aは、搬送流体流通部16,17およびポン
プヘッド13を介して略平行となるべく設けられてい
る。さらに、各ダイヤフラム11,12の裏面側には、
一の偏心カム42にて往復駆動するシャフト部18,1
9が設けられている。
【0043】つまり、本実施形態にかかる往復動ポンプ
も、従来と同様に二つのダイヤフラムを有しているが、
本実施形態によれば、二つのダイヤフラム11,12が
一の偏心カム42にて駆動可能に構成され、これらのダ
イヤフラム11,12等は、一のポンプヘッド13にて
流体を搬送させるべく設けられている。したがって、本
実施形態によれば、従来のように二つの独立したポンプ
ヘッド部を有する場合と比較して、装置の小型化・コン
パクト化を実現することができる。
【0044】また、本実施形態にかかる往復動ポンプに
おいては、第一ダイヤフラム11の往復動面(接液面1
1a)に略垂直な軸(本発明の「一の軸」に相当)と、
第二ダイヤフラム12の往復動面(接液面12a)に略
垂直な軸(本発明の「他の軸」に相当)とが、図1のX
−X軸(本発明の「駆動軸」に相当)上に位置すべく、
それぞれのダイヤフラム11,12が配設されている。
また、偏心カム42も、X−X軸上に設けられている。
つまり、本実施形態にかかる往復動ポンプは、一つの駆
動軸(X−X軸)上に設けられた偏心カム42で、この
駆動軸上のダイヤフラム11,12を往復動させるべく
構成されている。
【0045】したがって、本実施形態によれば、往復動
ポンプを構成する際に、一の駆動軸のみを調整すればよ
いため、従来のごとく二つの独立した駆動軸を有する場
合と比較して(すなわち、各軸毎の調整に加え各軸間の
調整を行う必要がないため)、製造が容易となり、また
高い加工精度を得ることが可能となる。
【0046】また、本実施形態においては、連結シャフ
ト51を設けることによって、第一ダイヤフラム11と
第二ダイヤフラム12とを対向配置可能としている。つ
まり、連結シャフト51によって、一のポンプヘッド1
3で、二つのダイヤフラム11,12を有する往復動ポ
ンプを実現している。したがって、本実施形態によれ
ば、ポンプヘッド13およびダイヤフラム11,12等
にて構成される流体搬送部10をコンパクトに一つにま
とめることが可能となり、より装置を小型化することが
できる。さらに、流体搬送部10を一つにまとめること
によって、流体の流入経路133および流出経路134
を近接して設けることが可能となるため、余計な配管等
が不要となり、より効果的に脈動を防止することができ
る。
【0047】さらに、本実施形態にかかる往復動ポンプ
によれば、対向するダイヤフラム11,12の間にポン
プヘッド13が設けられているので、一のダイヤフラム
の動きが他のダイヤフラムに対して悪影響等を及ぼすこ
となく、各ダイヤフラムがそれぞれ所定の動きを適切に
実施することができる。したがって、本実施形態によれ
ば、各ダイヤフラムにおける吐出流量が適切に保持さ
れ、効果的に搬送流体の脈動を防止することが可能な往
復動ポンプを得ることができる。
【0048】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上
述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
本実施形態においては、流体搬送体としてダイヤフラム
を用いた場合について説明したが、本発明はこの構成に
限定されるものではない。したがって、流体搬送体は、
往復動することによって流体を搬送可能であれば、何ら
かの要素に限定されず、例えば、プランジャ等を用いる
こともできる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
脈動を防止しつつ、装置の小型化・コンパクト化、およ
び装置の加工精度の向上を実現可能な往復動ポンプを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる往復動ポンプの概略
断面図
【図2】図1のII−II断面図
【図3】図2のIII−III断面図
【図4】従来技術にかかる往復動ポンプの概略斜視図
【符号の説明】
10…流体搬送部、11…第一ダイヤフラム、12…第
二ダイヤフラム、13…ポンプヘッド、14…第一ダイ
ヤフラム支持体、15…第二ダイヤフラム支持体、16
…第一搬送流体流通部、17…第二搬送流体流通部、1
8…第一シャフト部、19…第二シャフト部、21…第
一漏洩防止用ダイヤフラム、22…第二漏洩防止用ダイ
ヤフラム、40…駆動力伝達部、41…伝達軸、42…
偏心カム、43…第一伝達部、44…第二伝達部、45
…第一ローラ部、45a…支持軸、46…第二ローラ
部、46a…支持軸、51…連結シャフト部、52…連
結板、131,132…搬送経路、133…流入経路、
134…流出経路、135,136…流入側逆止弁、1
37,138…流出側逆止弁
フロントページの続き Fターム(参考) 3H070 AA07 BB13 CC31 CC34 CC37 DD03 DD31 DD66 DD75 3H075 AA09 BB03 BB04 BB13 BB15 CC03 CC32 CC34 DA03 DA04 DA05 DB03 DB22 DB23 3H077 AA08 CC02 CC07 CC11 CC16 DD02 DD12 EE04 EE34 EE36 FF03 FF06 FF12 FF22 FF37 FF38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動することによって流体を搬送させ
    る流体搬送体を二つ用いて構成された往復動ポンプであ
    って、 第一流体搬送体の往復動面と第二流体搬送体の往復動面
    とが、略平行となるべく設けられ、 前記第一流体搬送体の往復動面に略垂直な一の軸と、前
    記第二流体搬送体の往復動面に略垂直な他の軸とが、略
    同一の駆動軸上に位置すべく、それぞれの流体搬送体が
    配設され、 前記駆動軸と略同一の軸上に一つのカムが設けられてお
    り、 前記カムの回転駆動に基づいて、前記第一流体搬送体お
    よび第二流体搬送体が往復動することを特徴とする往復
    動ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸上における前記カムの両側に
    は、前記第一流体搬送体に駆動力を伝達する第一伝達部
    と、前記第二流体搬送体に駆動力を伝達する第二伝達部
    とが設けられており、 前記第一伝達部は、前記第一流体搬送体を直接的に駆動
    させるべく設けられ、前記第二伝達部は、連結伝達部を
    介して、前記第二流体搬送体を前記第一流体搬送体に近
    接した位置で駆動させるべく設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の往復動ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記第一流体搬送体および第二流体搬送
    体が、一のポンプヘッドを介して対向配置されている請
    求項1または2に記載の往復動ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記流体搬送体が、ダイヤフラムおよび
    プランジャの少なくとも一方を用いて構成されている請
    求項1から3のいずれか1項に記載の往復動ポンプ。
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