JP3701623B2 - 弁切り換え装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動流体が流入する駆動流体室を構成する駆動流体室構成壁体と、互いに対向する一対の弁座部と底壁部とを有しかつこの底壁部とその一対の弁座部の対向間とによって形成される空間がその駆動流体室に臨むと共に切り換えスライダーブロック往復動空間とされた弁本体部と、その切り換えスライダーブロック往復動空間にスライド可能に設けられかつスライド方向両側がシール面とされた切り換えスライダーブロックとを備える弁切り換え装置に関し、更にはインキポンプ装置、往復動式のダイヤフラムポンプ装置に用いることのできる弁切り換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インキポンプ装置には、図1に示す構成の弁切り換え装置が用いられている。その図1において、1は駆動流体が流入する駆動流体室2を構成する駆動流体室構成壁体である。この駆動流体室構成壁体1には弁本体部3が取り付けられている。この弁本体部3には、図2に拡大して示すようにその底壁部4に弁座部5が設けられている。この弁座部5は駆動流体室2に臨んで切り換えスライダーブロック6が往復動するスライダーブロック往復動空間7が設けられている。底壁部5には駆動流体排出口8に連通する排出ポート9と、切り換えスライダーブロック6の往復動方向に排出ポート9から離間して設けられかつ駆動流体室2に連通されたときに駆動ロッド11を一側から他側に向けて駆動する一側容積拡大室(図示を略す)に駆動流体を供給する他側供給ポート12と、排出ポート9を挟んで他側供給ポート12と反対側に設けられかつ駆動流体室2に連通されたときに駆動ロッド11を他側から一側に向けて駆動する他側容積拡大室(図示を略す)に駆動流体を供給する一側供給ポート13とが設けられている。
【0003】
切り換えスライダーブロック6には、駆動ロッド11が一側に位置するときには一側供給ポート13と排出ポートと9を連通しかつ駆動ロッド11が他側に位置するときには他側供給ポート12と排出ポート9とを連通する連通空間としての凹所14が形成されている。その切り換えスライダーブロック6は弁本体部3の底壁部4に臨む面がシール面とされている。
【0004】
その駆動ロッド11には切り換えスライダーブロック6に係合してこの切り換えスライダーブロック6を駆動ロッド11の往復動に基づき往復動させる切り換え爪体15が設けられている。
【0005】
弁本体部3には、図2に拡大して示すように、切り換えスライダーブロック6の往復動方向に直交する方向に延びてかつこの切り換えスライダーブロック6の脱落を阻止する脱落阻止部材16が切り換えスライダーブロック6を跨ぐようにして設けられている。この脱落防止部材16には位置決めボール17が切り換えスライダーブロック6に向けて突出付勢して設けられている。切り換えスライダーブロック6には駆動流体室2に臨む面に位置決めボール17と係合して切り換えスライダーブロック6を往動位置と復動位置とに位置決めする係合溝18が往復動方向に間隔を開けてそれぞれ形成されている。
【0006】
この従来の弁切り換え装置によれば、図1に矢印で示すように駆動ロッド11が一側から他側に向けて駆動されるときには駆動流体室2と他側供給ポート12とが連通されて、図2に矢印で示すように一側容積拡大室に駆動流体が供給される。また、排出ポート9と一側供給ポート13とが切り換えスライダーブロック6の凹所14により連通され、他側容積拡大室の駆動流体が、図2に矢印で示すように、一側供給ポート12、凹所14、排出ポート9を経由して排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の弁切替え装置では、駆動流体室2と凹所4とが切り換えスライダーブロック6のシール面によって画成され、駆動流体室2の圧力と凹所4との間に圧力差が生じるために、切り換えスライダーブロック6が弁本体部3の底壁部5に押し付けられたり、あるいは、底壁部5から浮き上がったりして、切り換えスライダーブロック6がスムーズに可動せず、作動不良、故障の原因になりやすいという問題がある。この現象は、インキのように送液流体が高粘度でかつ高圧圧送が要求されるインキポンプ装置に用いられる弁切り換え装置の場合、駆動流体の圧力を高圧としなければならないためにより一層生じやすい。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的は、切り換えスライダーブロックの可動のスムーズ化を図ることのできる弁切り換え装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の弁切り換え装置は、
駆動流体が流入する駆動流体室を構成する駆動流体室構成壁体と、
互いに対向する一対の弁座部と底壁部とを有しかつ該底壁部と前記一対の弁座部の対向間とによって形成される空間が前記駆動流体室に臨むと共に切り換えスライダーブロック往復動空間とされた弁本体部と、
前記切り換えスライダーブロック往復動空間にスライド可能に設けられかつスライド方向両側がシール面とされた切り換えスライダーブロックとを備え、
前記各弁座部には駆動流体排出口に連通された排出ポートと、前記切り換えスライダーブロックの往復動方向に前記排出ポートから離間して設けられかつ前記駆動流体室に連通されたときに駆動ロッドを一側から他側に向けて駆動する一側容積拡大室に前記駆動流体を供給する他側供給ポートと、前記排出ポートを挟んで前記他側供給ポートと反対側に設けられかつ前記駆動流体室に連通されたときに前記駆動ロッドを他側から一側に向けて駆動する他側容積拡大室に前記駆動流体を供給する一側供給ポートとが設けられ、
前記切り換えスライダーブロックには、前記駆動ロッドが一側に位置するときに前記一側供給ポートと前記排出ポートとを連通しかつ前記駆動ロッドが他側に位置するときに前記他側供給ポートと前記排出ポートとを連通する連通空間が設けられ、
前記駆動ロッドには前記切り換えスライダーブロックに係合して前記切り換えスライダーブロックを前記駆動ロッドの往復動に基づき往復動させる切り換え爪体が設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の弁切り換え装置は、前記弁本体部に、前記切り換えスライダーブロックの往復動方向に直交する方向に延びてかつ該切り換えスライダーブロックの脱落を阻止する脱落阻止部材が当該切り換えスライダーブロックを跨ぐようにして設けられ、前記弁本体部の底壁部には位置決めボールが前記切り換えスライダーブロックに向けて突出付勢して設けられ、前記切り換えスライダーブロックには前記底壁部に臨む面に前記位置決めボールと係合して該切り換えスライダーブロックを往動位置と復動位置とに位置決めする係合溝が形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の弁切り換え装置は、前記切り換え爪体が、前記駆動ロッドにその往復動方向に摺動可能に支承され、前記駆動流体室構成壁体と前記切り換え爪体との間には揺動ロッドが揺動可能に掛け渡され、前記揺動ロッドには前記駆動ロッドが他側から一側に向けて駆動されて前記切り換え爪体がその中立位置を超えたときに該切り換え爪体を一側方向に付勢しかつ前記駆動ロッドが位置側から他側に向けて駆動されて前記切り換え爪体がその中立位置を超えたときに該切り換え爪体を他側方向に付勢する付勢コイルスプリングが設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の弁切り換え装置は、前記切り換え駆動ロッドに、前記切り換え爪体を挟んでその両側に軸方向から前記切り換え爪体を付勢する補助コイルスプリングがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の弁切替え装置は、前記駆動ロッドがインキポンプ装置の作動ロッドに連結されたトリップロッドであり、該トリップロッドはシリンダ筒内を往復動され、該シリンダ筒内には前記一側容積拡大室と前記他側容積拡大室とにシリンダ筒内を画成しかつ前記トリップロッドによって往復動されるピストンが設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の弁切り換え装置は、前記駆動ロッドが往復動式のダイヤフラムポンプ装置のセンターロッドであることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の弁切り換え装置は、前記駆動ロッドの往復動を検出するための近接センサを有することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図3は本発明に係る弁切り換え装置をインキポンプ装置に適用した実施例を説明するための縦断面図である。
【0017】
その図3において、20は切り換え弁装置、21はインキポンプ装置本体部である。インキポンプ装置本体部21は、図示を略すインキタンクに浸漬されてインキを取り入れる取り入れ口22とインキを吐出する吐出口23とを有するシリンダ筒24、このシリンダ筒24内を往復動される往復動体25、往復動体25の先端に取り付けられてインキを汲み上げる円盤状汲み上げ盤体26とから大略構成されている。このインキポンプ装置本体部21の構成、作用は公知である。
【0018】
切り換え弁装置20は、図4〜図7に拡大して示すように、シリンダ筒27と駆動流体室28aを構成する駆動流体室構成壁体28とを有する。シリンダ筒27には作動ロッド29が往復動可能に設けられている。この作動ロッド29の一端部にはピストン30が設けられている。ピストン30はシリンダ筒27内を一側容積拡大室27aと他側容積拡大室27bとの二室に画成する。
【0019】
駆動流体室構成壁体28には非圧縮性の駆動流体が流入する駆動流体流入口31が設けられている。その駆動流体には、冬季等に切り換え弁装置の凍結を防止するため、例えば、作動オイルが用いられる。その作動オイルの圧力は例えば21Mpaである。なお、圧縮性の駆動流体として、例えば、空気を用いたときには、例えば、その圧力は0.7Mpa程度である。
【0020】
駆動流体室28aには往復動可能に駆動ロッドとしてのトリップロッド33が設けられている。作動ロッド29の一端部はトリップロッド33の一端部側に連結され、作動ロッド29の他端部は往復動体25に連結されている。トリップロッド33の他端部側には後述する切り換えスライダーブロックに係合してこの切り換えスライダーブロックをトリップロッド33の往復動に基づき往復動させる切り換え爪体34が設けられている。
【0021】
この切り換え爪体34は、トリップロッド33にその往復動方向に摺動可能に支承されている。トリップロッド33にはその切り換え爪体34に軸方向両側から臨んでこの切り換え爪体34に当接可能な係合段差部33a、33bが形成されている。
【0022】
駆動流体室構成壁体28と切り換え爪体34との間には、図5に示すように一対の揺動ロッド36が揺動可能に掛け渡されている。駆動流体室構成壁体28には揺動ロッド36の揺動基部を支持する半球状回動体37が設けられている。切り換え爪体34には揺動ロッド36の自由端部に、この揺動ロッド36を回動可能に連結する連結ピン38が設けられている。
【0023】
その揺動ロッド36には切り換え爪体34がその中立位置を超えて他側から一側に向けて駆動されたときにはこの切り換え爪体34を一側方向に付勢しかつ切り換え爪体34がその中立位置を超えて一側から他側に向けて駆動されたときにはこの切り換え爪体34を他側方向に付勢する付勢コイルスプリング39がその揺動ロッド36と同軸に設けられている。
【0024】
駆動流体室構成壁体28には、図3、図4、図6に示すように、弁本体部40が取り付けられている。この弁本体部40は、図8〜図12に拡大して示すように、互いに対向する一対の弁座部41、41を有する。弁座部41、41は図13〜図17に示すように弁本体部40の底壁部42にボルトにより固定されている。この一対の弁座部41、41の対向間と底壁部42とによって形成される空間は駆動流体室28aに臨んでおり、この空間が切り換えスライダーブロック往復動空間43とされている。
【0025】
その切り換えスライダーブロック往復動空間43にはスライド方向両側がシール面44aとされた切り換えスライダーブロック44がスライド可能に設けられている。
【0026】
各弁座部41、41には駆動流体排出口45に連通する排出ポート46と、切り換えスライダーブロック44の往復動方向に排出ポート46から離間して設けられかつ駆動流体室28aに連通されたときにトリップロッド33を一側から他側に向けて駆動する一側容積拡大室27aに駆動流体を供給する他側供給ポート47と、排出ポート46を挟んで他側供給ポート47と反対側に設けられかつ駆動流体室28aに連通されたときにトリップロッド33を他側から一側に向けて駆動する他側容積拡大室27bに駆動流体を供給する一側供給ポート48とが設けられている。
【0027】
弁本体部40には、図4、図6、図13、図15〜図19に示すように、一対の排出ポート46と駆動流体排出口45とを連通する連通路40a、40a、一対の他側供給ポート47とホース49aとを連通する一対の連通路40b、一対の一側供給ポート48とホース49bとを連通する一対の連通路40cが形成されている。
【0028】
その他側供給ポート47と一側容積拡大室27aとはホース49aによって接続され、その一側供給ポート48と他側容積拡大室27bとはホース49bによって接続されている。
【0029】
切り換えスライダーブロック44には、図10、図12、図13〜図17に拡大して示すように、トリップロッド33が一側に位置するときには一側供給ポート48と排出ポート46とを連通しかつトリップロッド33が他側に位置するときには他側供給ポート47と排出ポート46とを連通する連通空間50が設けられている。
【0030】
一対の弁座部41、41には、図8、図9、図11に拡大して示すように、切り換えスライダーブロック44の往復動方向に直交する方向に延びる脱落阻止部材51が切り換えスライダーブロック44を跨ぐようにして設けられている。この脱落阻止部材51は切り換えスライダーブロック44の脱落を阻止するためのものである。
【0031】
弁本体部40の底壁部42には位置決めボール52が、図14に示すように、切り換えスライダーブロック44に向けてスプリング52aにより突出付勢して設けられている。切り換えスライダーブロック44には底壁部42に臨む面に位置決めボール52と係合してこの切り換えスライダーブロック44を往動位置と復動位置とに位置決めする係合溝53、53が往復動方向に間隔を開けて形成されている。駆動流体室構成壁体28にはトリップロッド33の往復動を検出する近接センサ54が設けられている。この近接センサ54の検出信号は、例えば、トリップロッド33の往復動の異常検出に用いられる。
【0032】
切り換えスライダーブロック44が図4、図5に示すように、一側にあるときには他側供給ポート47が駆動流体室28aに連通され、図9、図10、図16、図18に矢印で示すように、駆動流体室28aから一対の他側供給ポート47に駆動流体が流入し、図4に矢印で示すように、ホース49aを経由して駆動流体が一側容積拡大室27aに供給される。また、一側供給ポート48と排出ポート46とが連通空間50により連通され、他側容積拡大室27bの駆動流体が、図4、図10、図16、図18に矢印で示すように、ホース49b、一側供給ポート48、排出ポート46を経由して駆動流体排出口45から排出される。
【0033】
今、一側容積拡大室27aの容積が縮小過程から拡大過程に移行した直後でかつ他側容積拡大室27bの容積が拡大過程から縮小過程に移行した直後であるものとすると、一側容積拡大室27aへの駆動流体の供給に基づきトリップロッド33が一側から他側に向けて駆動される。トリップロッド33が他側に向けて駆動されると、一側容積拡大室27aの容積が拡大過程から縮小過程に移行する直前でかつ他側容積拡大室27bの容積が縮小過程から拡大過程に移行する直前に、係合段差部33aが切り換え爪体34に当接し、これにより切り換え爪体34が可動されて、切り換え爪体34が切り換えスライダーブロック44に係合し、切り換えスライダーブロック44が一側から他側に切り換えられる。
【0034】
すると、一側供給ポート48が図6、図11、図12、図17に示すように、駆動流体室28aに連通され、駆動流体室28aから一対の一側供給ポート48,48に駆動流体が流入し、図6に矢印で示すように、ホース49bを経由して駆動流体が他側容積拡大室27bに供給される。また、他側供給ポート47と排出ポート46とが連通空間50により連通され、一側容積拡大室27aの駆動流体がホース49a、他側供給ポート47、排出ポート46を経由して駆動流体排出口45から排出される。この繰り返しにより、トリップロッド33が往復動される。
【0035】
この発明の実施の形態によれば、一対の弁座部41、41の対向間に配設された切り換えスライダーブロック44の両面を利用して駆動流体を排出するようにしたので、駆動流体室28aと切り換えスライダーブロック44の連通空間50との間に圧力差が生じるのを回避することができ、切り換えスライダーブロック44の往復動をスムーズに行わせることができる。
【0036】
また、一対の各弁座部41、41に設けた供給ポート47、48と排出ポート46とにより駆動流体の供給と排出とを行う構成としたので、従来の供給ポートの開口径、排出ポートの開口径をこの発明の実施の形態の供給ポート、排出ポートの開口径とが同じであると仮定した場合には、従来に較べて2倍の流量を理論上確保でき、従って、弁本体部40の小型化を図ることができる。
【0037】
更に、位置決めボール52を弁本体部40に設ける構成としたので、脱落阻止部材51に位置決めボール52を設ける従来の構成に較べて切り換え弁装置の薄型化を図ることができる。
【0038】
図20は本発明に係る切り換え弁装置の変形例を示すもので、トリップロッド33には、切り換え爪体34を挟んでその両側の係合段差部33a、33bに軸方向から切り換え爪体34を付勢する補助コイルスプリング55、56をそれぞれ設け、補助コイルスプリング55、56の付勢力により切り換え爪体34がその中立位置に停止するのを確実に防止する構成としたものである。
【0039】
また、図21は、本発明に係る切り換え弁装置を往復動式のダイヤフラムポンプ装置に適用した実施例を示すもので、ここでは切り換え弁装置は、一側容積拡大室27aと他側容積拡大室27bとの間に掛け渡されて往復動される駆動ロッドとしてのセンターロッド57に設けられ、この図21において、58、59は送液室、60、61はダイヤフラム、62,63はダイヤフラム60、61をそれぞれ保持するセンターディスク、64は送液流体取り入れ口、65は送液流体吐出口、66〜68はチェックボールであり、送液室58、59はセンターロッド57の往復動に伴うダイヤフラム60、61の拡縮により容積が交互に拡大縮小され、送液流体取り入れ口64から液体が交互に取り入れられ、送液流体吐出口65から交互に液体が吐出される。
【0040】
このダイヤフラムポンプ装置の構成、作用は弁切り換え装置に関係する箇所以外は公知であり、その弁切り換え装置にはインキポンプ装置の弁切り換え装置に用いた構成のものと同一構成のものを用いることができるので、同一構成要素に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0041】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項7に記載の発明によれば、切り換えスライダーブロックのスムーズ化を図ることができ、作動不良の低減化を図ることができる。また、切り換え弁装置の小型化を図ることもできる。
【0042】
請求項2に記載の発明によれば、従来に較べて切り換え弁装置の薄型化を図ることができる。
【0043】
請求項3又は請求項4に記載の発明によれば、切り換え爪体が中立位置で停止するのを防止できる。例えば、非圧縮性の駆動流体を用いたとき、非圧縮性の駆動流体に圧縮性の気泡が含まれている場合でも、切り換え爪体が中立位置で停止するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の弁切り換え装置の要部構成を示す断面図である。
【図2】 図1に示す弁本体部の部分拡大図である。
【図3】 本発明に係る弁切り換え装置をインキポンプ装置に適用した実施例を示す要部縦断面図である。
【図4】 図3に示す弁切り換え装置を拡大して示す断面図であって、駆動ロッドが一側位置にある状態を示す説明図である。
【図5】 図3に示す切り換え爪体を揺動可能に支持する揺動ロッドの構造を説明するための説明図であって切り換え爪体が一側にある状態を示す図である。
【図6】 図3に示す切り換え弁装置を拡大して示す断面図であって、駆動ロッドが他側にある状態を示す説明図である。
【図7】 図3に示す切り換え爪体を揺動可能に支持する揺動ロッドの構造を説明するための説明図であって切り換え爪体が他側にある状態を示す図である。
【図8】 図4に示す弁切り換え装置の弁本体部を拡大して示す平面図であって、切り換えスライダーブロックが一側にある状態を示す図である。
【図9】 図8に示す切り換えスライダーブロック往復動空間に駆動流体が流入する状態を示す平面図である。
【図10】 図16のC−C´線に沿う断面図であって、切り換えスライダーブロックが一側にあるときの一対の弁座の各ポートへの駆動流体の流れを示す説明図である。
【図11】 図8に示す切り換えスライダーブロックが他側にあるときに、切り換えスライダーブロックに駆動流体が流入する状態を示す平面図である。
【図12】 図17のE−E´線にに沿う断面図であって、切り換えスライダーブロックが他側にあるときに一対の弁座の各ポートへの駆動流体の流れを示す説明図である。
【図13】 図8のA−A´線に沿う断面図であって、切り換えスライダーブロックが一側にあるときの状態を示す図である。
【図14】 図8のB−B´線に沿う断面図であって、切り換えスライダーブロックが他側に位置するときの位置決めボールと係合溝との係合関係を示す図である。
【図15】 図8のA−A´線に沿う断面図であって、切り換えスライダーブロックが他側にあるときの状態を示す図である。
【図16】 切り換えスライダーブロックが一側にあるときの駆動流体の流れを説明するための模式図である。
【図17】 切り換えスライダーブロックが他側にあるときの駆動流体の流れを説明するための模式図である。
【図18】 図16のD−D´線に沿う断面図である。
【図19】 図17のF−F´線に沿う断面図である。
【図20】 本発明に係る弁切り換え装置の変形例を説明するための拡大壇面図である。
【図21】 本発明に係る弁切り換え装置を往復動式のダイヤフラムポンプ装置に適用した実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
27a…一側容積拡大室
27b…他側容積拡大室
28…駆動流体室構成壁体
28a…駆動流体室
33…トリップロッド(駆動ロッド)
34…切り換え爪体
40…弁座部
41…弁座部
42…底壁部
43…切り換えスライダーブロック往復動空間
44…切り換えスライダーブロック
46…排出ポート
47…他側供給ポート
48…一側供給ポート
50…連通空間

Claims (7)

  1. 駆動流体が流入する駆動流体室を構成する駆動流体室構成壁体と、
    互いに対向する一対の弁座部と底壁部とを有しかつ該底壁部と前記一対の弁座部の対向間とによって形成される空間が前記駆動流体室に臨むと共に切り換えスライダーブロック往復動空間とされた弁本体部と、
    前記切り換えスライダーブロック往復動空間にスライド可能に設けられかつスライド方向両側がシール面とされた切り換えスライダーブロックとを備え、
    前記各弁座部には駆動流体排出口に連通された排出ポートと、前記切り換えスライダーブロックの往復動方向に前記排出ポートから離間して設けられかつ前記駆動流体室に連通されたときに駆動ロッドを一側から他側に向けて駆動する一側容積拡大室に前記駆動流体を供給する他側供給ポートと、前記排出ポートを挟んで前記他側供給ポートと反対側に設けられかつ前記駆動流体室に連通されたときに前記駆動ロッドを他側から一側に向けて駆動する他側容積拡大室に前記駆動流体を供給する一側供給ポートとが設けられ、
    前記切り換えスライダーブロックには、前記駆動ロッドが一側に位置するときに前記一側供給ポートと前記排出ポートとを連通しかつ前記駆動ロッドが他側に位置するときに前記他側供給ポートと前記排出ポートとを連通する連通空間が設けられ、
    前記駆動ロッドには前記切り換えスライダーブロックに係合して前記切り換えスライダーブロックを前記駆動ロッドの往復動に基づき往復動させる切り換え爪体が設けられていることを特徴とする弁切り換え装置。
  2. 前記弁本体部には、前記切り換えスライダーブロックの往復動方向に直交する方向に延びてかつ該切り換えスライダーブロックの脱落を阻止する脱落阻止部材が当該切り換えスライダーブロックを跨ぐようにして設けられ、前記弁本体部の底壁部には位置決めボールが前記切り換えスライダーブロックに向けて突出付勢して設けられ、前記切り換えスライダーブロックには前記底壁部に臨む面に前記位置決めボールと係合して該切り換えスライダーブロックを往動位置と復動位置とに位置決めする係合溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の弁切り換え装置。
  3. 前記切り換え爪体は、前記駆動ロッドにその往復動方向に摺動可能に支承され、前記駆動流体室構成壁体と前記切り換え爪体との間には揺動ロッドが揺動可能に掛け渡され、前記揺動ロッドには前記駆動ロッドが他側から一側に向けて駆動されて前記切り換え爪体がその中立位置を超えたときに該切り換え爪体を一側方向に付勢しかつ前記駆動ロッドが位置側から他側に向けて駆動されて前記切り換え爪体がその中立位置を超えたときに該切り換え爪体を他側方向に付勢する付勢コイルスプリングが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁切り換え装置。
  4. 前記切り換え駆動ロッドには、前記切り換え爪体を挟んでその両側に軸方向から前記切り換え爪体を付勢する補助コイルスプリングがそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3に記載の弁切り換え装置。
  5. 前記駆動ロッドがインキポンプ装置の作動ロッドに連結されたトリップロッドであり、該トリップロッドはシリンダ筒内を往復動され、該シリンダ筒内には
    前記一側容積拡大室と前記他側容積拡大室とにシリンダ筒内を画成しかつ前記トリップロッドによって往復動されるピストンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁切り換え装置。
  6. 前記駆動ロッドが往復動式のダイヤフラムポンプ装置のセンターロッドであることを特徴とする請求項1に記載の弁切り換え装置。
  7. 前記駆動ロッドの往復動を検出するための近接センサを有することを特徴とする請求項1に記載の弁切り換え装置。
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