JP2003041702A - 天井板固定枠及びその固定枠を使用した天井構造 - Google Patents

天井板固定枠及びその固定枠を使用した天井構造

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JP2003041702A JP2001231659A JP2001231659A JP2003041702A JP 2003041702 A JP2003041702 A JP 2003041702A JP 2001231659 A JP2001231659 A JP 2001231659A JP 2001231659 A JP2001231659 A JP 2001231659A JP 2003041702 A JP2003041702 A JP 2003041702A
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康博 田中
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成人 伊澤
Masayuki Sato
雅之 佐藤
Shinya Inokuchi
伸也 井ノ口
Naoyoshi Yasuhara
直義 安原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】天井板の下地材への取り付けが簡単で、天井板
の厚さの違いにも同一枠材で対応できる天井板固定枠を
提供するものである。また、当該同一の天井板固定枠に
より厚手の天井板と薄手の天井板とを併設したり、取り
替えたり自由にできる天井構造を提供するものである。 【解決手段】吊り部材及びその先端部の天井板係止部材
等より形成し、該天井板係止部材をウェッブ、フラン
ジ、リップよりなる略リップ溝型断面形状とし、該リッ
プの先端部を溝となる空間部へ略直角方向に折り曲げて
立ち上げ部とした天井板固定枠を特徴とする。また、上
記天井板係止部材のウェッブの外面側へ、厚手の天井板
の端部を載置し、該天井板係止部材のリップ、立ち上げ
部及び空間部が天井表面側に露出して形成してなる天井
板固定枠を使用した天井構造を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肉厚天井板及び肉
薄天井板のどちらにも対応できる天井板固定枠及びその
固定枠を使用した天井構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、岩綿吸音板、各種繊維板、珪
酸カルシウム板、石膏ボード等の比較的厚手の天井板A
を天井面に取り付けるには、図9(a)に示すように、
逆T字型の天井板固定枠(Tバー)を使用し、上方部よ
り天井板Aを落とし込んで天井板端部を該天井板固定枠
のフランジ面に載置していた。他方、鋼板製、アルミニ
ューム製、ステンレス製等よりなる金属製の薄手の天井
板を天井面に取り付ける場合には、例えば図9(b)に
示すように、該薄手の金属板Bを取り付けるために上記
厚手の天井板とは異なる形状の天井板端部を挿着する天
井板固定枠を使用していた。上記のように、板厚の違い
により各々別個の天井板取り付け手段が採用されてお
り、天井板を岩綿吸音板等から金属板へと取り替える場
合或いはその逆の場合に於いて、同時にその天井板固定
枠をも取り替える必要があった。
【0003】他方、上記天井板固定枠を共有化するため
に、岩綿吸音板等の端部に金属製の天井板固定枠用取付
金具等を取着し、上記金属製の天井板と同様な取り付け
手段を採用している。しかし、この場合は、別途、その
取付金具を取り付けるための作業が必要となること、比
較的軟質な天井板への取り付けとなるため、施工後に外
れてしまうおそれがあること等の欠点があった。
【0004】また、上記同様に天井板固定枠を共有化す
るために、図9(c)に示すように、金属製の薄手の金
属板Bの端部構造を岩綿吸音板等の厚手の天井板と、そ
の端部形状を同一の断面形状としていた。しかし、この
場合は、金属板の特徴である天井板固定枠の下方より天
井板を取り付けることができず、該天井板固定枠の上方
より下方へと落とし込んで天井板を取り付ける必要があ
った。
【0005】更に、従来のシステム天井にあっては、パ
ネル方式の場合は、各種設備が組み込まれたパネルを採
用しているので、当該設備を分散配置することは困難で
あり、また、重量があり運搬や取り付けが大変であっ
た。且つ、重量が集中的にかかるので、天井板固定枠等
に負担がかかり、天井面全体の重量配置バランスが悪か
った。また、天井構造の完成後に、当該天井構造が形成
された同一スパン内に於いて、間仕切壁の設置位置を変
更する必要が生じることがある。その場合、該間仕切壁
の天井面側及び床面側を構造材へ取り付けて所定の強度
を得る必要があり、該天井面側に於いては、構造材と直
接或いは構造材と固定された吊り具や野縁等へ天井側の
間仕切ランナーを取り付けていた。従って、完成してい
る天井板を取り外し、下地材を露出させ、構造材或いは
該構造材と固定されている何等かの下地材に天井側の間
仕切ランナーを取り付けていた。また、完成している天
井板固定枠のTバーやHバー等のフランジ部分にドリル
等を使用して適宜孔を形成し、該孔を利用して該天井側
間仕切ランナーを取り付け、間仕切壁を形成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
天井板固定枠は、板厚の異なる天井板に対応できる汎用
性が無く、該天井板の厚さを変更する場合、当該天井板
固定枠も取り替える必要があり、大規模な工事が必要と
なった。また、間仕切壁の位置を変更する場合も、天井
板を取り外したり、天井板固定枠に細工を加える必要が
あり、大規模な工事となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために成されたもので、天井板の天井板固定枠へ
の取り付けが簡単で、天井板の厚さの違いにも同一の枠
材で対応できる天井板固定枠を提供するものである。ま
た、上記天井板固定枠により、厚手の天井板と薄手の天
井板とを併設したり、取り替えたり自由にできる天井構
造を提供するものである。更に、比較的小さなグリット
単位の正方形格子天井とすることができるので、各単位
の天井板が軽量となり、且つ、各種設備パネルを必要と
なる最適箇所へ分散配設することができるので、合理的
な天井面を提供するものである。また、間仕切壁の設置
位置を変更する場合の天井側間仕切ランナーの取り外し
及び取り付けが、天井板を移動すること無く極めて簡単
に行える天井板固定枠を提供するものである。
【0008】その具体的手段として、吊り部材及びその
先端部の天井板係止部材等より形成し、該天井板係止部
材をウェッブ、フランジ、リップよりなる略リップ溝型
断面形状とし、該リップの先端部を溝となる空間部へ略
直角方向に折り曲げて立ち上げ部とした天井板固定枠を
特徴とする。
【0009】また、上記天井板係止部材のウェッブの外
面側へ、厚手の天井板の端部を載置し、該天井板係止部
材のリップ、立ち上げ部及び空間部が天井表面側に露出
して形成してなる天井板固定枠を使用した天井構造を特
徴とする。
【0010】更に、上記天井板係止部材のウェッブの外
面側へ、薄手の天井板端部の立設部に形成した弾撥突起
を係止し、該天井板端部の突出部によりリップを隠ぺい
してなる天井板固定枠を使用した天井構造を特徴とす
る。
【0011】また、上記天井板係止部材の立ち上げ部の
先端部を、取付金具の載置部とし、該取付金具により間
仕切ランナーを固定してなる天井板固定枠を使用した天
井構造を特徴とする。
【0012】更に、上記天井板固定枠を、正方形格子状
に組んで形成してなる天井板固定枠を使用した天井構造
を特徴とする。また、上記正方形格子状の天井板固定枠
内に、厚手の天井板、薄手の天井板及び各種設備を組み
込んだパネル等のいずれかを適宜配設してなる天井板固
定枠を使用した天井構造を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の天井板固定枠及びその固
定枠を使用した天井構造を、その実施例に沿って以下に
説明する。
【実施形態1】図1は、天井板固定枠1の斜視図を示
し、図2は、その天井板固定枠1を使用した天井構造の
実施例を示している。天井板固定枠1は、天井裏となる
位置に適宜下地部材2に取り付けられている。下地部材
2としては、木製のもの、C型チャンネル等の軽量鉄骨
材等が使用され、上部の床、梁、壁、柱等の構造材に固
定される。上記下地部材2が直接構造材のことも多い。
上記下地部材2に取り付けられた天井板固定枠1は、該
下地部材2への取り付け部3、該取り付け部3より延出
している吊り部材4、該吊り部材4の先端部に形成され
ている天井板係止部材5とより構成されている。
【0014】上記取り付け部3は、螺着、溶着、鋲着、
釘着、係着、装着等の適宜手段により、下地部材2に取
り付けられる。その際、受け材等を介して下地部材2に
取り付けることも可能である。吊り部材4は、上記取り
付け部3と一体或いは別体で形成され、吊りボルト等の
棒状体のもの、或いは本実施例のように、板部材を折り
曲げ加工した板状体のもの等が使用される。
【0015】本実施例では、天井板係止部材5は、上記
棒状体或いは板状体と一体或いは別体として形成され、
略C型チャンネル形状で、その開口部を下方に向けた形
状としている。 該天井板係止部材5の断面形状は、図
1、2に示すように、ウェッブ6、フランジ7、7、リ
ップ8、8よりなる略リップ溝型形状のもので、当該リ
ップ8、8の先端部は、溝となる空間部Sへ略直角方向
に折り曲げられた立ち上げ部9、9として連続形成され
ている。且つ、フランジ7、7とリップ8、8及びリッ
プ8、8と立ち上げ部9、9とは、その各々の折り曲げ
部が湾曲状に折り曲げられ、当該リップ8、8の両端部
は、丸みをおびた形状とされる。
【0016】リップ8、8間には、幅Wの間隔を有する
入口部10が形成されている。天井板係止部材5の開口
部側は、内幅Y、高さHの空間部Sとされる。該空間部
Sには上記立ち上げ部9、9が突出形成されていること
になる。上記空間部S内の立ち上げ部9、9の先端部1
1、11は、後述する間仕切ランナー12を固定するた
めの取付金具の載置部となる。上記よりなる天井板係止
部材5のウェッブ6の吊り部材4側となる外面側に、岩
綿吸音板等の比較的厚手の天井板13の端部14を載置
することになる。該天井板13は、天井板係止部材5の
上方部から載置する。天井板の端部14は、相欠きとな
るように切り欠き部が形成されており、その突起部15
側をウェッブ6に載置する。
【0017】図3は、本実施例の天井構造の分解斜視図
を示し、天井板係止部材5のリップ8、8間には、幅W
の間隔を有する入口部10が形成され、間仕切ランナー
12を固定するための取付金具16の挿入口とされる。
該取付金具16は、平行四辺形とされ、その長辺側を立
ち上げ部9、9の側壁方向と略平行状態として該入口部
10より挿入し、略90度回転させて立ち上げ部9、9
の先端部11、11上に載置する。
【0018】該取付金具16は、予めボルト17を螺着
させているので、取付金具16に取り付けられたボルト
17の先端側は上記入口部10より外方へ突出すること
になる。他方、間仕切ランナー12は、断面略コ字型形
状とし、そのウェッブ18を天井板13の表面側へ当接
するようにして開口部19を下方にし、ウェッブ18に
形成された孔20に、上記ボルト17の先端側を挿入
し、開口部19側よりナット21により螺着させること
により取り付けることができる。適宜間隔毎に取付金具
16を配設することにより、該間仕切ランナー12を天
井面へ強固に取り付けることが可能となる。
【0019】
【実施形態2】図4は、天井構造の他の実施例を示して
いる。天井板固定枠31は、下地部材32への取り付け
部33、該取り付け部33より延出している吊り部材3
4、該吊り部材34の先端部に取り付けられている天井
板係止部材35とより構成されている。
【0020】上記取り付け部33は、直接下地部材32
に取り付けられる。また、受け材等を介して下地部材3
2に取り付けることもできる。吊り部材34は、上記取
り付け部33と一体或いは別体で形成され、吊りボルト
等の棒状体のもの、或いは本実施例のように、板部材を
折り曲げ加工した板状体のもの等が使用される。
【0021】図5(a)、(b)に示すように、天井板
係止部材35は、上記棒状体或いは板状体と一体或いは
別体として形成され、その断面形状は、上記実施形態1
と同様、ウェッブ36、フランジ37、37、リップ3
8、38よりなる略リップ溝型形状のもので、当該リッ
プ38、38の先端部は、溝となる空間部Sへ略直角方
向に折り曲げられた立ち上げ部39、39として連続形
成されている。且つ、フランジ37、37とリップ3
8、38及びリップ38、38と立ち上げ部39、39
とは、その各々の折り曲げ部が湾曲状に折り曲げられ、
当該リップ38、38の両端部は、丸みをおびた形状と
される。
【0022】リップ38、38間には、幅Wの間隔を有
する入口部40が形成されている。天井板係止部材35
の開口部側には、空間部Sが形成されるが、該空間部S
には立ち上げ部39、39が突出形成されていることに
なる。上記空間部S内の立ち上げ部39、39の先端部
41、41は、後述する間仕切ランナー42を固定する
ための取付金具の載置部となる。
【0023】本実施例では、上記天井板係止部材35の
ウェッブ36の吊り部材34側となる外面側に、鋼板
製、アルミニューム製、ステンレス製等よりなる金属製
の薄い板厚の天井板43を係止する場合を示している。
該天井板43は、図5(b)に示すように、その端縁部
に突出部44及び所定幅折り返えす折り返し部45が形
成され、該折り返し部45は、裏面側に向かって立設部
46が形成されている。該立設部46の適宜間隔に、弾
性状の弾撥突起47が形成され、該弾撥突起47の突起
部が外方に向けて突出形成され、当該部分がウェッブ3
6の外面側に係止することになる。従って、本実施例の
天井板43は、下方部から押し上げて天井板係止部材3
5に係着させることになる。
【0024】上記立設部46より外方側への突出部44
の突出幅は、上記リップ38、38の幅より幅Xだけ長
く形成され、突出部44、44間の間隔を幅W’として
いる。従って、突出部44、44の先端間の幅W’は、
入口部40の幅であるリップ38、38間の幅Wより狭
くなる。当該天井構造部の天井板の連結部は、下方より
見ると天井板係止部材35のリップ部が隠ぺいされ、空
間部Sの内側が溝となって可視できることになる。図6
は、上記金属製の薄い板厚の天井板43を、正方形格子
状に組んだ天井板係止部材35へ係止させた状態を示す
斜視図で、天井板43、43間には、連続した正方形溝
が形成され、奥行きのある天井構造が形成されることに
なる。
【0025】図7は、本実施例の天井構造の分解断面図
を示し、上記実施形態1と同様、取付金具48は、平行
四辺形とされ、その長辺側を立ち上げ部39、39の側
壁方向と略平行状態として入口部40より挿入し、略9
0度回転させて立ち上げ部39、39の先端部41、4
1上に載置する。
【0026】該取付金具48は、予めボルト49を螺着
させているので、取付金具48に取り付けられたボルト
49の先端側は上記入口部40より外方へ突出すること
になる。他方、間仕切ランナー42は、断面略コ字型形
状とし、そのウェッブ50を天井板43の表面側へ当接
するようにして開口部51を下方にし、ウェッブ50に
形成された孔52に、上記ボルト49の先端側を挿入
し、開口部51側よりナット53により螺着させること
により取り付けることができる。適宜間隔毎に取付金具
48を配設することにより、該間仕切ランナー42を天
井面へ強固に取り付けることが可能となる。
【0027】
【実施形態3】上記実施例の比較的厚手の天井板及び薄
手の天井板を取り付ける天井板固定枠は、長尺のもの
で、それらを組んで天井板の固定枠を形成し、当該固定
枠間に天井板を取り付けることになる。図8に示す天井
は、グリット天井と呼ばれるもので、該天井板固定枠を
正方形格子状に組んで形成している。
【0028】上記グリット天井は、そのグリット単位を
天井板固定枠間の縦、横の間隔として600mm×60
0mm、640mm×640mm等とした様々な大きさ
のものが採用されるが、当該グリット天井では、上記通
常の天井板13、43の他、照明器具を組み込んだ照明
器具用パネル54、空調用吹出し口用パネル55、空調
用吸込み口用パネル56、防災スピーカー用パネル5
7、感知器用パネル58等の各種設備機器が組み込まれ
た設備パネルよりなる天井板が取り付けられる。
【0029】天井面に、従来のパネル式システム天井の
ように、様々な設備を組み込んだ特別に大きな設備パネ
ルを形成するのとは異なり、その大きさを通常の天井板
13、43と同一の規格寸法とする設備パネルを天井板
として採用することができ、また、組立式システム天井
のように、現場に於いて各種設備のための特別な枠組み
施工をする必要が無く、同一の間隔を有する固定枠をそ
のまま採用して各種設備機器が組み込まれた設備パネル
を天井板として取り付けることができる。
【0030】また、上記実施形態1、2で示した比較的
厚手の天井板と金属製の薄手の天井板とのいずれの天井
板をも、このグリット天井に採用することができる。更
に、該グリット天井では、そのグリット単位が狭いの
で、天井板固定枠が縦横方向に多数存在することにな
り、その位置に合わせて間仕切ランナーを取り付けるこ
とが可能となるので、間仕切壁の立設位置の自由度が一
段と上昇する。また、図8に示すように、同一のスパン
内に於いて、間仕切壁の位置を自由に変更することがで
きる他、岩面吸音板等の厚手の天井板と金属板等の薄手
の天井板とを、同一の天井板固定枠に取り付けて併設さ
せることが可能となり、天井面の構成を変化に富んだも
のとすることが容易となった。
【0031】
【発明の効果】上記構成より成る本発明は、同一断面形
状の天井板固定枠に、岩綿吸音板等よりなる比較的厚手
の天井板と金属製の薄手の天井板とのいずれの天井板を
も取り付けることが可能となった。また、天井板相互の
継手部となる部分が、桟状の押圧部材として天井の表面
側に露出することなく、天井板間に溝が形成され、奥ま
った位置に天井板固定枠の空間部内側が可視されること
になり、深みのある納まりの良い天井板固定枠及びその
固定枠を使用した天井構造を得ることが可能となった。
【0032】更に、従来のシステム天井にあっては、パ
ネル方式の場合は、各種設備が組み込まれたパネルを採
用しているので、当該設備を分散配置することは困難で
あり、また、重量があり運搬や取り付けが大変であっ
た。且つ、重量が集中的にかかるので、天井板固定枠等
に負担がかかり、天井面全体の重量配置バランスも悪か
ったが、本発明は、比較的小さなグリット単位の正方形
格子天井とすることができるので、各単位の天井板が軽
量となり、且つ、各種設備パネルを必要となる最適箇所
へ分散配設することができるので、合理的な天井面を提
供することが可能となった。
【0033】また、上記天井板固定枠の構造を、天井側
の間仕切ランナーを取着する取付金具を簡単に取り付け
ることが可能な形状としているので、該天井板固定枠の
取り付け位置に沿って間仕切壁を配設すれば、天井板固
定枠や天井板を移動することなく該間仕切壁を完成する
ことができる。更に、間仕切壁の取り付け位置も天井板
固定枠に沿って同一スパン内に於いて自由に変更するこ
とが可能となった。上記のように、本発明の天井板固定
枠及びその固定枠を使用した天井構造は、施工性が向上
し、工期の短縮が図れ、専門家を必要としなくても天井
面を完成することが可能となった。また、現場作業での
各種部材の切断や取り壊し作業が無いので、騒音や廃材
の発生が極めて少なくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の天井板固定枠の斜視図。
【図2】本発明の天井板固定枠を使用して天井板を取り
付けた天井構造の断面図。
【図3】本発明の天井板固定枠を使用して天井板及び間
仕切ランナーを取り付ける天井構造の分解斜視図。
【図4】本発明の天井板固定枠を使用して天井板を取り
付けた他の実施例の天井構造の断面図。
【図5】(a)本発明の天井板固定枠に天井板を取り付
けた他の実施例の天井構造の断面図。 (b)本発明に使用する薄手の天井板の断面図。
【図6】本発明の天井板固定枠を使用した薄手の天井板
を取り付けた状態を示す天井構造の斜視図。
【図7】本発明の天井板固定枠を使用した天井板及び間
仕切ランナーを取り付けた他の実施例の天井構造の分解
断面図。
【図8】本発明の天井板固定枠を使用した天井構造の平
面図。
【図9】(a)天井板固定枠を使用した従来例の天井構
造の断面図。 (b)天井板固定枠を使用した従来例の天井構造の断面
図。 (c)天井板固定枠を使用した従来例の天井構造の断面
図。
【符号の説明】
1、31・・・天井板固定枠 2、32・・・下地部材 3、33・・・取り付け部材 4、34・・・吊り部材 5、35・・・天井板係止部材 6、36・・・ウェッブ 7、37・・・フランジ 8、38・・・リップ 9、39・・・立ち上げ部 10、40・・・入口部 11、41・・・先端部 12、42・・・間仕切ランナー 13、43・・・天井板 14・・・端部 15・・・突起部 16、48・・・取付金具 17、49・・・ボルト 18、50・・・フランジ 19、51・・・開口部 20、52・・・孔 21、53・・・ナット 44・・・突出部 45・・・折り返し部 46・・・立設部 47・・・弾撥突起 54・・・照明器具用パネル 55・・・空調用吹出し口用パネル 56・・・空調用吸込み口用パネル 57・・・防災スピーカー用パネル 58・・・感知器用パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 播磨 修二 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 田中 康博 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 伊澤 成人 東京都千代田区霞が関3丁目3番2号 コ クヨオフィスシステム株式会社内 (72)発明者 佐藤 雅之 東京都千代田区霞が関3丁目3番2号 コ クヨオフィスシステム株式会社内 (72)発明者 井ノ口 伸也 東京都文京区後楽2丁目1番3号 日建設 計マネジメントソリューションズ株式会社 内 (72)発明者 安原 直義 東京都文京区後楽2丁目1番3号 日建設 計マネジメントソリューションズ株式会社 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊り部材及びその先端部の天井板係止部材
    等より形成し、該天井板係止部材をウェッブ、フラン
    ジ、リップよりなる略リップ溝型断面形状とし、該リッ
    プの先端部を溝となる空間部へ略直角方向に折り曲げて
    立ち上げ部としたことを特徴とする天井板固定枠。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の天井板係止部材のウェッ
    ブの外面側へ、厚手の天井板の端部を載置し、該天井板
    係止部材のリップ、立ち上げ部及び空間部が天井表面側
    に露出して形成してなることを特徴とする天井板固定枠
    を使用した天井構造。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の天井板係止部材のウェッ
    ブの外面側へ、薄手の天井板端部の立設部に形成した弾
    撥突起を係止し、該天井板端部の突出部によりリップを
    隠ぺいしてなることを特徴とする天井板固定枠を使用し
    た天井構造。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の天井板係止部材の立ち上
    げ部の先端部を、取付金具の載置部とし、該取付金具に
    より間仕切ランナーを固定してなることを特徴とする請
    求項2又は3に記載の天井板固定枠を使用した天井構
    造。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の天井板固定枠を、正方形
    格子状に組んで形成してなることを特徴とする請求項2
    ないし4に記載の天井板固定枠を使用した天井構造。
  6. 【請求項6】正方形格子状の天井板固定枠内に、厚手の
    天井板、薄手の天井板及び各種設備を組み込んだパネル
    等のいずれかを適宜配設してなることを特徴とする請求
    項5に記載の天井板固定枠を使用した天井構造。
JP2001231659A 2001-07-31 2001-07-31 天井板固定枠を使用した天井構造 Expired - Lifetime JP4763930B2 (ja)

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