JP2003041614A - バケット式掘削機 - Google Patents

バケット式掘削機

Info

Publication number
JP2003041614A
JP2003041614A JP2001227165A JP2001227165A JP2003041614A JP 2003041614 A JP2003041614 A JP 2003041614A JP 2001227165 A JP2001227165 A JP 2001227165A JP 2001227165 A JP2001227165 A JP 2001227165A JP 2003041614 A JP2003041614 A JP 2003041614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excavation
bucket
guide
excavation bucket
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001227165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4048743B2 (ja
Inventor
Shinko Sato
真弘 佐藤
Toshio Nakamura
俊男 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2001227165A priority Critical patent/JP4048743B2/ja
Publication of JP2003041614A publication Critical patent/JP2003041614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4048743B2 publication Critical patent/JP4048743B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削溝内における掘削バケットの掘削姿勢を
短時間で計測して、速やかに掘削姿勢を鉛直に修正する
ことができるバケット式掘削機を提供する。 【解決手段】 ベースマシン13上に水平旋回可能に設
けられたブーム15と、ブームの上端に、昇降可能にワ
イヤー17を介して吊下された掘削バケット20とを備
え、掘削バケットを掘削溝3内に配して土砂を掘削する
バケット式掘削機11である。掘削バケットは、上端が
前記ワイヤーに吊下され下端に開閉駆動する一対のシェ
ル25a,25bが設けられた掘削バケット本体21
と、掘削バケット本体の両側方に設けられて、前後に傾
動可能かつ側方へ突出可能な一対の駆動ガイド41と、
掘削バケット本体の前後方向および側方方向の傾斜角度
をそれぞれ計測する傾斜計71とを備える。傾斜計から
送信される傾斜角度情報に基づいて駆動ガイドを適宜駆
動して掘削溝内壁へ押し付けることにより、掘削バケッ
ト本体の傾斜を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバケット式掘削機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より掘削に用いられるバケット式掘
削機は、ベースマシン上に水平旋回可能に設けられたブ
ームと、該ブームの上端にワイヤーを介して昇降可能に
吊下された掘削バケットとからなり、その掘削バケット
下端の一対のシェルを開閉駆動させて掘削溝を掘削して
いる。そして、鉛直に掘削溝を掘るべく、掘削作業を定
期的に中断して、掘削バケットの掘削姿勢の鉛直度を測
定している。
【0003】この鉛直度測定は、掘削溝内に掘削バケッ
トを配して掘削姿勢にした状態で運転を停止した後、水
糸を垂下して、当該水糸と掘削バケットに罫書かれた基
準線とを比較して行っている。
【0004】この測定結果が公差範囲外の場合には、掘
削バケットを地上に吊り出して、掘削バケットの傾斜側
の外周面に、掘削溝内壁と当接して傾きを修正する突起
物を取り付ける。そして、再度掘削溝内に掘削バケット
を配して前記鉛直度測定を行い、公差範囲内であれば掘
削作業を再開し、範囲外であれば再び突起物を調整し、
これらを繰り返して掘削バケットの鉛直性を確保してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記鉛
直度測定および傾斜の修正は、水糸を垂下したり、突起
物を取り付けるべく掘削バケットを地上に出さなければ
ならないため、長時間を要していて、その度に掘削作業
が長時間に亘って中断し著しく掘削効率を落としてい
た。
【0006】本発明はかかる従来の課題に鑑みて成され
たもので、前記掘削バケットの掘削姿勢を短時間で計測
するとともに、この計測結果に基づいて掘削姿勢を速や
かに鉛直に修正することができるバケット式掘削機を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す発明は、ベースマシン上に水平旋回
可能に設けられたブームと、該ブームの上端に、昇降可
能にワイヤーを介して吊下された掘削バケットとを備
え、該掘削バケットを掘削溝内に配して土砂を掘削する
バケット式掘削機において、前記掘削バケットは、上端
が前記ワイヤーに吊下され下端に開閉駆動する一対のシ
ェルが設けられた掘削バケット本体と、該掘削バケット
本体の両側方に設けられて、前後に傾動可能かつ側方へ
突出可能な一対の駆動ガイドと、鉛直に対する、掘削バ
ケット本体の前後方向および側方方向の傾斜角度をそれ
ぞれ計測する傾斜計とを備え、該傾斜計から送信される
傾斜角度情報に基づいて、前記駆動ガイドを適宜駆動し
て掘削溝へ押し付けることにより、掘削バケット本体の
傾斜を修正することを特徴とする。
【0008】上記発明によれば、前記掘削溝内に掘削バ
ケットを配して掘削を開始する前に、鉛直に対する、掘
削バケット本体の前後方向および側方方向の傾斜角度を
前記傾斜計により計測することができる。よって、水糸
を垂下することなく短時間で傾斜角度を計測できる。そ
して、前後方向の傾斜角度情報に基づいて、掘削バケッ
ト本体の両側方に設けられた一対の駆動ガイドを前後に
傾動駆動して掘削溝に押し付けることで、掘削バケット
本体を前後に傾動させて前後方向の傾斜を無くす一方、
側方方向の傾斜角度情報に基づいて、前記駆動ガイドを
側方へ突出させて掘削溝内壁に押し付けることにより、
掘削バケット本体を側方へ傾動させて側方方向の傾斜を
無くし、もってその姿勢を鉛直にすることができる。し
たがって、掘削バケットを掘削溝内に配したまま、傾斜
計によって掘削姿勢を短時間で計測し駆動ガイドにより
速やかに掘削姿勢を鉛直に修正できる。
【0009】請求項2に示す発明は、請求項1に記載の
バケット式掘削機において、前記駆動ガイドは、掘削バ
ケット本体に対して前後に傾動駆動可能なボックス形状
のガイド本体と、該ガイド本体の側端面から側方へ突出
駆動可能に該ガイド本体に格納されたガイドプレートと
を備え、該ガイドプレートの格納状態にて、前記ガイド
本体の側端面は掘削溝内壁との間に隙間を有するよう
に、前記一対のガイド本体の側端面間幅は、前記一対の
シェルの開口時の側方幅よりも狭くなっていることを特
徴とする。
【0010】上記発明によれば、各ガイド本体の側端面
と掘削溝内壁との間には前記隙間が設けられているの
で、少なくとも一方のガイドプレートを突出してこれを
溝内壁に押し付けることによって、シェルを支点にして
掘削バケット本体を側方へ傾動させることができる。更
には、前記二つのガイドプレートの側方への突出量に差
をつけることにより、その差分だけ掘削バケット本体を
側方へ傾けることができるので、掘削バケット本体を側
方方向の所期の傾斜角度に設定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態を
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係
る一実施形態の側面図であって、掘削バケットを掘削溝
内に吊り降ろした状態を示す。
【0012】図1に示すように、本実施形態のバケット
式掘削機11は、水平旋回可能な旋回ベース13aを備
えるベースマシン13と、前記旋回ベース13a上に傾
動可能に軸支されたブーム15と、このブーム15上端
15aからワイヤー17を介して昇降可能に吊下された
掘削バケット20とから概略構成される。そして、かか
る構成のバケット式掘削機11は、前記ワイヤー17
を巻下げて掘削バケット20を掘削溝3内へ配置し、
掘削バケット20下端の一対のシェル25a,25bを
開閉させて土砂を掘削して掘削土をシェル25a,25
b内に収容し、前記ワイヤー17を巻上げて掘削バケ
ット20を地上へ吊り出し、ブーム旋回および傾動に
よって掘削バケット20を所期の排土場所へ移動した
後、前記一対のシェル25a,25bを開閉させて土砂
を排土し、ブーム旋回および傾動によって掘削バケッ
ト20を前記掘削溝3上へ移動し、これら〜を繰り
返して地盤1に掘削溝3を深く掘っていくものである。
【0013】ベースマシン13は、走行可能なキャタピ
ラ上に水平旋回可能な旋回ベース13aを備えて構成さ
れ、この旋回ベース13a上には運転室や前記ブーム1
5が設けられている。
【0014】ブーム15は、その下端15bを旋回ベー
ス13aに傾動可能に軸支され、そして上端15bに、
ケーブル16aを介して接続されたリンク部材16を鉛
直面内に旋回駆動させることにより起伏自在に駆動され
る。また、このブーム15の上端15aにはシーブ15
c,15dが回転自在に軸支されており、前記掘削バケ
ット20を吊下するワイヤー17は、このシーブ15
c,15dをガイドにして、旋回ベース13a上のワイ
ヤーウインチ(不図示)により適宜巻上下げされる。
【0015】このワイヤー17と掘削バケット20との
間には鉛直な鋼製のガイドバー31が両者と同軸に介装
されており、前記ワイヤー17には固設される一方、掘
削バケット20には、連結部としてのユニバーサルジョ
イント27を介して連結される。また、前記ブーム15
の上端15aには、ユニバーサルジョイント35を介し
て鋼製のガイドパイプ33が連結されており、このガイ
ドパイプ33は鉛直に吊下されている。そして、このガ
イドパイプ33は、その下端から前記ガイドバー31を
挿抜可能に収容し、当該収容状態にあっては、ガイドバ
ー31の動きを拘束することによって、その下端に連結
された掘削バケット20の地上における揺動を抑制す
る。つまり、これらガイドパイプ33およびガイドバー
31は、地上における掘削バケット20の振れ止めとし
て機能する。
【0016】図2には前記掘削バケットの正面図を、後
記駆動ガイドを取り外して示す。図示の如く掘削バケッ
ト20は、上端が前記ガイドバー31を介してワイヤー
17に吊下され、下端に開閉駆動する一対のシェル25
a,25bが設けられた掘削バケット本体21と、この
掘削バケット本体21の左右両側方に対称に設けられ
て、前後に傾動可能かつ側方へ突出可能な一対の駆動ガ
イド41と、鉛直に対する、掘削バケット本体21の前
後方向および側方方向の傾斜角度を計測する傾斜計71
とを備える。そして、この掘削バケット20が掘削溝3
内に配されて、前記シェル25a,25bを開口して掘
削姿勢をとった際に、この傾斜計71から傾斜角度情報
が前記運転室内のCRT等の画面表示手段へ送信され
て、運転操作者はこの傾斜角度表示に基づいて、駆動ガ
イド41を操作して当該駆動ガイド41を掘削溝3内壁
に適宜押し付けて、もって掘削バケット本体21の姿勢
を鉛直に修正する。尚、掘削バケット本体21と前記一
対のシェル25a,25bとは鉛直方向に同軸に設けら
れており、よって一対のシェル25a,25bの鉛直に
対する傾斜角度は前記掘削バケット本体21にて代表さ
れる。
【0017】図3および図4に、前記駆動ガイド41を
拡大して示す。尚、図3は図2中のIII部を、後板の一
部を破断して示し、図4は図3中のIV-IV線矢視図であ
って後記軸受け部を破断して示している。図4の如く、
駆動ガイド41は、前記一対のシェル25a,25b
(不図示)の前後幅分の間隔をもって互いに対向する、
上下に長い一対の略矩形板たる前板43および後板45
と、これらを繋ぐ一つの側板46とからなる横断面略コ
字状のガイド本体47を備える。そして、図2に示すよ
うに、ガイド本体47の側方開口部47aが掘削バケッ
ト本体21側を向いた状態で、掘削バケット本体21の
側端面から側方へ突出するブラケット23に、上下一対
の後記軸受け29a,29bを介して連結される。
【0018】図4に示すように、前記前板43と後板4
5とは、その上部と下部とにおいて水平な丸棒51a,
51bによって、またその中間部において角材52によ
って連結されており、もって前後板43,45とを一体
化させて当該ガイド本体47を堅牢に補強している。図
5(a)および図5(b)に図4中のA部およびB部を
それぞれ拡大して示すが、これら丸棒51a,51bの
内、上部の丸棒51aの両端は、それぞれ前記前後板4
3,45にボルト止め固定(不図示)されている。一
方、下部の丸棒51bの両端は、前記前後板43,45
に球面座53を介して接続されており、下部の丸棒51
bは、前後板43,45に対して鉛直面内の相対傾動を
許容されつつ、これら前後板43,45の前後間隔を維
持するようになっている。
【0019】一方、図2に示すように、前記ブラケット
23は、掘削バケット本体21のほぼ全高に亘って延在
している。そして、その上部および下部には、それぞれ
前記上下の丸棒51a,51bを前後に相対移動可能に
案内する前記軸受け29a,29bが設けられており、
前記ブラケット23は、これら軸受け29a,29bを
介して前記ガイド本体47を前後に相対移動可能に支持
している。
【0020】図5に示すように、この内の上部の軸受け
29aは、前記ブラケット23に、鉛直面内の前後方向
に揺動可能に軸支されており、もってブラケット23に
対するガイド本体47の前後方向の傾動を何ら規制しな
い。一方、下部の軸受け29bは前記ブラケット23に
固定されているが、前述の如く、この下部の軸受け29
bに前後に案内された前記丸棒51bは、その両端の球
面座53によって、ガイド本体47に対して相対的に傾
動することができて、もってブラケット23に対するガ
イド本体47の前後方向の傾動を何ら規制しない。した
がって、ガイド本体47は、掘削バケット本体21に対
して、相対的に前後に平行移動および傾動が可能となっ
ている。
【0021】これら上部および下部の軸受け29a,2
9bのそれぞれには、前記ガイド本体47を前後方向に
相対移動するための油圧シリンダー55a,55bが設
けられており、これら油圧シリンダー55a,55b
は、各軸受け29a,29bに、鉛直面内の前後回転可
能に軸支されている。そして、これらのピストンロッド
56a,56b端は、いずれも前記前板43に水平な連
結ピン57a,57bを介して相対回転可能に接続され
ている。尚、これら油圧シリンダー55a,55bには
ピストンロッド位置を認識するためのセンサー58a,
58bが設けられており、このセンサー信号に基づいて
サーボ弁等により油圧シリンダー55a,55b内へ作
動油を適宜出し入れすることで、前記ピストンロッド位
置を所期値に設定できるようになっている。
【0022】このような構成からなるガイド本体47
は、上部および下部の油圧シリンダー55a,55bの
ピストンロッド56a,56bを前後に移動させること
によって、前記ガイド本体47を前後に平行移動させた
り、前後に傾動させたりすることができる。図7に示
す、掘削溝3内に配された掘削バケット20の側面図を
用いて説明すると、例えば、図7(a)のような中立位
置から、同図(b)に示すように、掘削バケット本体2
1に対して前記ガイド本体47を前後に平行移動させる
場合には、図5に示す中立位置の状態から、前記上部お
よび下部の油圧シリンダー55a,55bのピストンロ
ッド56a,56bを同方向に同量だけ移動させれば良
い。また図7(c)に示すように、掘削バケット本体2
1に対してガイド本体47を前後に傾動させる場合に
は、図6に示すように、上下部の油圧シリンダー55
a,55bのピストンロッド56a,56bを互いに逆
方向に移動させるか、若しくは一方のみを移動させれば
良い。尚、前述したように、これらピストンロッド56
a,56b位置は、所期値に設定できるので、前記平行
移動量および傾動量も任意に設定できるのは言うまでも
ない。
【0023】図3および図4に示すように、前記駆動ガ
イド41は、更にこのガイド本体47の側端面47bか
ら側方へ突出駆動可能に格納された略矩形板状のガイド
プレート61も備えている。つまり、前記ガイド本体4
7の側板46には、ガイドプレート61の形状たる前記
略矩形形状に沿った開口46aが形成されており、この
ガイドプレート61はこの開口46aから側方へ出没可
能となっている。そして、格納状態にあっては、ガイド
プレート61bの側面は側板面47bと面一になる。
【0024】このガイドプレート61は、その上下に設
けられた一対のリンク部材63a,63bを介して、ガ
イド本体47の上部と下部とに連結されている。これら
リンク部材63a,63bは、その一端を前記ガイド本
体47に水平な連結ピン64a,64bを介して軸支さ
れていて、下方から側方へ向けての揺動回転をする一
方、その他端は、水平な連結ピン65a,65bを介し
てガイドプレート61を軸支しており、もってガイドプ
レート61は、図3(a)および(b)に示すように、
側方へ出没可能になっている。
【0025】そして、下のリンク部材63bの中間部に
は、このリンク部材63bを揺動駆回転駆動するための
油圧シリンダー67のピストンロッド67aが連結され
ていて、当該ピストンロッド67aを伸縮することで、
前記ガイドプレート61を出没自在に駆動することがで
きる。尚、この油圧シリンダー67は、前記角材52に
支持されている。このピストンロッド67aの位置も、
内蔵するセンサーによって認識することができて、前述
と同様にサーボ弁等によってピストンロッド67a位置
を所期値に設定することが可能であり、もって、ガイド
プレート61の側方への突出量を所期値に設定可能とな
っている。
【0026】図8(a)に、掘削溝3内に配された掘削
バケット20を正面視にて示すが、前記ガイド本体47
の側端面47bと掘削溝3内壁との間に隙間5が生じる
ように、前記一対のガイド本体47の側端面47b間幅
は、前記一対のシェル25a,25bの開口時の側方幅
より狭くなっている。よって、図8(b)の如く、少な
くとも一方のガイドプレート61を突出させて掘削溝3
内壁に押し付けることによって、シェル25aを支点に
掘削バケット本体21を側方へ回転させて、もって掘削
バケット20を側方へ傾動させることができる。そし
て、図8(c)に示すように、左右のガイドプレート6
1の側方への突出量に差をつけることにより、その差分
だけ掘削バケット本体21を側方へ傾けることができる
ので、側方へ所期角度だけ傾動させることができる。
【0027】図2に示すように、傾斜計71は、前記掘
削バケット本体21の上部に内蔵されており、鉛直から
の掘削バケット本体21の傾斜角度、すなわち前記前後
方向たるX方向および前記側方方向たるY方向の傾斜角
度を計測することができる。そして、この傾斜角度情報
は、前記運転室内のCRTへ送信されて、その画面上
に、X方向およびY方向の傾斜角度が、mm/mの単
位、すなわち鉛直方向1メートル当たりの水平方向の変
位量にて表示されるようになっている。尚、X方向の傾
斜角度は、前記ガイド本体47の傾動量によって修正
し、またY方向の傾斜角度は、前記ガイドプレート61
の突出量によって修正する。この傾斜計は、2軸角度加
速度センサーを使用しており、互いに直交する2軸方向
の傾斜角度を測定できるものである。尚、二次元の傾斜
を計測可能であればこれに限らない。
【0028】次に、図7および図8用いて、掘削溝3内
における掘削バケット20の掘削姿勢の調整手順を説明
する。先ず、図8(a)の如く、ワイヤー17(不図
示)を巻下げて掘削溝3内に掘削バケット20を降ろ
し、開口させた一対のシェル25a,25bの刃先が掘
削溝3底部に近接するようにする。そして、図7(a)
の如く、掘削バケット本体21に対するガイド本体47
の傾動角度を0度、つまりガイド本体47を平行にする
とともに、左右のガイドプレート61の両方を同量突出
させて掘削溝3の内壁に押し付けて、掘削可能な掘削姿
勢にする。
【0029】そして、この状態で傾斜計71を起動し
て、掘削バケット本体21の、前後方向たるX方向およ
び側方方向たるY方向の傾斜角度をそれぞれ計測し、こ
の傾斜角度情報を運転室のCRTへ表示する。運転操作
者は、このX方向およびY方向の傾斜角度に基づいて前
記駆動ガイド41を動かして、掘削姿勢を鉛直に調整す
る。例えば、X方向の傾斜角度がAx、Y方向の傾斜角
度がAyである場合には、図7(c)に示すように、前
記Axに応じた分だけ前記ガイド本体47を前後に傾動
させるとともに、図8(c)に示すように、前記Ayに
応じた分だけ左右のガイドプレート61の突出量に差を
つけて突出する。そして、かかる姿勢調整後、傾斜計7
1によって傾斜角度を再計測し、公差範囲内であれば傾
斜計71を停止した後、前記シェル25a,25bを閉
口させて前記掘削溝3底部の土砂を掘削する。一方、公
差範囲外の場合には、再計測した傾斜角度情報に基づい
て、再度、ガイド本体47の傾動およびガイドプレート
61の突出による姿勢調整を行う。このように、本実施
形態によれば、掘削バケット20が掘削溝3内にある状
態のまま、その掘削姿勢を計測してその姿勢を修正でき
るので、掘削作業の中断時間を極短く抑えることができ
る。
【0030】尚、本実施形態の掘削バケット20は、掘
削溝3内においては完全にワイヤー吊りの状態であるた
め、掘削溝3に対して鉛直軸周りに掘削バケット20が
ねじれて配される虞もある。このようなねじれを修正す
るには、前記一対のガイド本体47を互いに前後の逆側
に平行移動させれば良い。また、掘削溝3に対して前後
方向に掘削バケット本体21を平行移動させたい場合に
は、図7(b)の如く一対のガイド本体47の両者を同
方向に同量だけ平行移動させれば良い。
【0031】以上、本発明に係る一実施形態について説
明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すよう
な変形が可能である。本実施形態においては、傾斜計7
1にて計測した掘削バケット本体20の傾斜角度情報に
基づいて、運転操作者の手動操作にて駆動ガイド41を
運転したが、これに限るものではなく、駆動ガイド制御
装置等を設けて、前記傾斜角度情報に基づいて駆動ガイ
ド41を自動運転しても良い。例えば、前記駆動ガイド
制御装置に、左右のガイドプレート61の突出量とY方
向の掘削バケット本体21の傾斜角度との対応関係、お
よびガイド本体47の傾動量とX方向の掘削バケット本
体21の傾斜角度との対応関係を記憶させておく。ま
た、この駆動ガイド制御装置を、前記傾斜計と通信可能
に接続しておく。更には、傾斜計から受信した傾斜角度
情報の内、X方向の傾斜角度に応じた突出量にガイドプ
レート61を設定する一方、Y方向の傾斜角度に応じた
傾動量にガイド本体47を設定するような制御プログラ
ムを前記駆動ガイド制御装置に格納しておけば良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す発
明によれば、掘削バケットを掘削溝内に配したまま、傾
斜計によって掘削姿勢を短時間で計測し駆動ガイドによ
り速やかに掘削姿勢を鉛直に修正できるので、掘削作業
の中断を極短時間に抑えることができて、掘削効率を著
しく向上することができる。
【0033】請求項2に示す発明によれば、掘削バケッ
ト本体を側方方向の所期の傾斜角度に設定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の側面図であり、掘削
バケットを掘削溝内に吊り降ろした状態を示す。
【図2】駆動ガイドを取り外して示す、掘削バケットの
正面図である。
【図3】図2中のIII部を、後板の一部を破断して示
す。
【図4】図3中のIV-IV線矢視図であって、軸受け部を
破断して示す。
【図5】図4中のA部およびB部を拡大して示す。
【図6】図4中のA部およびB部を拡大して示す図であ
って、ガイド本体を傾動させた状態を示す。
【図7】掘削溝内に配された掘削バケットの側面図であ
る。
【図8】掘削溝内に配された掘削バケットの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 地盤 3 掘削溝 11 バケット式掘削機 13 ベースマシン 15 ブーム 17 ワイヤー 20 掘削バケット 21 掘削バケット本体 25a、25b シェル 41 駆動ガイド 71 傾斜計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースマシン上に水平旋回可能に設けら
    れたブームと、該ブームの上端に、昇降可能にワイヤー
    を介して吊下された掘削バケットとを備え、該掘削バケ
    ットを掘削溝内に配して土砂を掘削するバケット式掘削
    機において、 前記掘削バケットは、上端が前記ワイヤーに吊下され下
    端に開閉駆動する一対のシェルが設けられた掘削バケッ
    ト本体と、 該掘削バケット本体の両側方に設けられて、前後に傾動
    可能かつ側方へ突出可能な一対の駆動ガイドと、 鉛直に対する、掘削バケット本体の前後方向および側方
    方向の傾斜角度をそれぞれ計測する傾斜計とを備え、 該傾斜計から送信される傾斜角度情報に基づいて、前記
    駆動ガイドを適宜駆動して掘削溝へ押し付けることによ
    り、掘削バケット本体の傾斜を修正することを特徴とす
    るバケット式掘削機。
  2. 【請求項2】 前記駆動ガイドは、掘削バケット本体に
    対して前後に傾動駆動可能なボックス形状のガイド本体
    と、該ガイド本体の側端面から側方へ突出駆動可能に該
    ガイド本体に格納されたガイドプレートとを備え、 該ガイドプレートの格納状態にて、前記ガイド本体の側
    端面は掘削溝内壁との間に隙間を有するように、前記一
    対のガイド本体の側端面間幅は、前記一対のシェルの開
    口時の側方幅よりも狭くなっていることを特徴とする請
    求項1に記載のバケット式掘削機。
JP2001227165A 2001-07-27 2001-07-27 バケット式掘削機 Expired - Fee Related JP4048743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001227165A JP4048743B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 バケット式掘削機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001227165A JP4048743B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 バケット式掘削機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007215112A Division JP4586834B2 (ja) 2007-08-21 2007-08-21 バケット式掘削機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003041614A true JP2003041614A (ja) 2003-02-13
JP4048743B2 JP4048743B2 (ja) 2008-02-20

Family

ID=19059870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001227165A Expired - Fee Related JP4048743B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 バケット式掘削機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4048743B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2417942A (en) * 2004-09-09 2006-03-15 Cementation Found Skanska Ltd Method and apparatus for excavation of a trench
JP2012041775A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Toa Tone Boring:Kk 掘削機の傾斜修正装置
KR101254005B1 (ko) 2011-04-21 2013-05-02 주식회사르호봇샘물 소형 굴절 굴착기를 이용한 집수정 개발 공법
WO2013102197A1 (en) * 2011-12-31 2013-07-04 Clamlink, Llc Clam-link apparatus and methods
JP2015127554A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 株式会社Ihiインフラシステム 流体圧シリンダ、それを備えた軌道修正装置及び流体圧シリンダの使用方法
CN111056420A (zh) * 2019-12-25 2020-04-24 海阳中集来福士海洋工程有限公司 转塔轴的吊装工装及转塔轴与转塔筒体的安装方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2417942A (en) * 2004-09-09 2006-03-15 Cementation Found Skanska Ltd Method and apparatus for excavation of a trench
GB2417942B (en) * 2004-09-09 2008-04-09 Cementation Found Skanska Ltd Method and apparatus for excavation of a trench
JP2012041775A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Toa Tone Boring:Kk 掘削機の傾斜修正装置
KR101254005B1 (ko) 2011-04-21 2013-05-02 주식회사르호봇샘물 소형 굴절 굴착기를 이용한 집수정 개발 공법
WO2013102197A1 (en) * 2011-12-31 2013-07-04 Clamlink, Llc Clam-link apparatus and methods
JP2015127554A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 株式会社Ihiインフラシステム 流体圧シリンダ、それを備えた軌道修正装置及び流体圧シリンダの使用方法
CN111056420A (zh) * 2019-12-25 2020-04-24 海阳中集来福士海洋工程有限公司 转塔轴的吊装工装及转塔轴与转塔筒体的安装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4048743B2 (ja) 2008-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1088608A (ja) 掘削機の制御方法
WO1995015420A1 (fr) Dispositif de commande d'excavation lineaire pour pelle hydraulique
JP2004044375A (ja) 作業機械の掘削アセンブリ用の制御システム
JP4586834B2 (ja) バケット式掘削機
JPS62202130A (ja) バックホウ
JP2003041614A (ja) バケット式掘削機
JP2019214824A (ja) 作業機械
KR102231846B1 (ko) 포크레인 개량 버킷
JPH0525994A (ja) プレライニング機の自動制御装置
JP2002030690A (ja) アタッチメント水平機構付き掘削作業車
JP3169479B2 (ja) 障害物を回避して掘削する作業機
JP3540541B2 (ja) スイング式油圧ショベル
JPS6337210B2 (ja)
KR101489946B1 (ko) 굴삭기용 안전 작업대
JP2002021117A (ja) バックホウ
JP3612251B2 (ja) 法面のアンカー施工機
JPH11270267A (ja) 杭打機
JPH0629231Y2 (ja) 掘削機に於けるバケツトコンベア本体の旋回装置
JPH093953A (ja) 掘削作業機
JPS5845328Y2 (ja) 掘削作業車
JP2003034945A (ja) オフセットブーム式建設機械
JPH11303120A (ja) 建設機械の作業装置
JPH08170333A (ja) 杭打機のリーダ角度検出装置
JP2001241062A (ja) 油圧作業車
JPH09217348A (ja) 作業機のリーダ取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040908

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040908

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060822

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070821

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4048743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees