JP2003041610A - 作業機リフト装置 - Google Patents
作業機リフト装置Info
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- JP2003041610A JP2003041610A JP2001229106A JP2001229106A JP2003041610A JP 2003041610 A JP2003041610 A JP 2003041610A JP 2001229106 A JP2001229106 A JP 2001229106A JP 2001229106 A JP2001229106 A JP 2001229106A JP 2003041610 A JP2003041610 A JP 2003041610A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型車両にも適用可能な比較的簡易な装置構
成で、折り畳み姿勢をコンパクトにし、かつ持ち上げ時
の前後方向および上下方向のいずれの作業範囲をも大き
くすることのできる作業機リフト装置を提供する。 【解決手段】 4節平行リンク9,11,12,15に
て構成されるパンタグラフ機構を設け、このパンタグラ
フ機構の先端側にバケット6を装着するとともに、基端
側を車両のフロントフレーム2に枢着し、かつそのパン
タグラフ機構を揺動操作する揺動リンク14を設ける。
成で、折り畳み姿勢をコンパクトにし、かつ持ち上げ時
の前後方向および上下方向のいずれの作業範囲をも大き
くすることのできる作業機リフト装置を提供する。 【解決手段】 4節平行リンク9,11,12,15に
て構成されるパンタグラフ機構を設け、このパンタグラ
フ機構の先端側にバケット6を装着するとともに、基端
側を車両のフロントフレーム2に枢着し、かつそのパン
タグラフ機構を揺動操作する揺動リンク14を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車両に装着さ
れるバケットのような作業機を持ち上げ操作する作業機
リフト装置に関するものである。
れるバケットのような作業機を持ち上げ操作する作業機
リフト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に装備されたバケットにより
土砂等の積み込み作業を行うバケットローダとして、車
両本体に基端部が枢着されたリフトアームの先端にバケ
ットを直接保持させ、このリフトアームをリフトシリン
ダにて昇降駆動させる形式のものが一般的に用いられて
いる。
土砂等の積み込み作業を行うバケットローダとして、車
両本体に基端部が枢着されたリフトアームの先端にバケ
ットを直接保持させ、このリフトアームをリフトシリン
ダにて昇降駆動させる形式のものが一般的に用いられて
いる。
【0003】図5(a)には、Zバーリンク方式と称さ
れる従来のバケットローダのリフト装置が示されてい
る。このバケットローダにおいては、車両本体101の
上部に軸102によりリフトアーム103の基端部が回
動自在に連結され、このリフトアーム103が、その中
間部と車両本体101との間に装着されたリフトシリン
ダ104により前記軸102を支点として上下動するよ
うに構成されている。前記リフトアーム103の先端に
はバケット105が俯仰自在に軸支されている。また、
このリフトアーム103の中間部にはブラケット106
が突設され、このブラケット106に嵌着された軸10
7によりベルクランク式のチルトレバー108の中間部
が回動自在に連結されている。さらに、このチルトレバ
ー108の上端部と前記車両本体101上端部のブラケ
ット109との間にはチルトシリンダ110が配され、
チルトレバー108の下端部とバケット105との間に
はチルトリンク111が配されている。
れる従来のバケットローダのリフト装置が示されてい
る。このバケットローダにおいては、車両本体101の
上部に軸102によりリフトアーム103の基端部が回
動自在に連結され、このリフトアーム103が、その中
間部と車両本体101との間に装着されたリフトシリン
ダ104により前記軸102を支点として上下動するよ
うに構成されている。前記リフトアーム103の先端に
はバケット105が俯仰自在に軸支されている。また、
このリフトアーム103の中間部にはブラケット106
が突設され、このブラケット106に嵌着された軸10
7によりベルクランク式のチルトレバー108の中間部
が回動自在に連結されている。さらに、このチルトレバ
ー108の上端部と前記車両本体101上端部のブラケ
ット109との間にはチルトシリンダ110が配され、
チルトレバー108の下端部とバケット105との間に
はチルトリンク111が配されている。
【0004】この方式のバケットローダにおいては、チ
ルトシリンダ110を伸縮させると、チルトレバー10
8が回動されてチルトリンク111が押し引きされ、バ
ケット105が傾動される。また、図に示される位置か
らリフトシリンダ104を伸張させると、リフトアーム
103が上方へ持ち上げられてバケット105が荷積み
位置まで高く持ち上げられる。
ルトシリンダ110を伸縮させると、チルトレバー10
8が回動されてチルトリンク111が押し引きされ、バ
ケット105が傾動される。また、図に示される位置か
らリフトシリンダ104を伸張させると、リフトアーム
103が上方へ持ち上げられてバケット105が荷積み
位置まで高く持ち上げられる。
【0005】他の従来例として、特開昭52−5170
3号公報に開示されたリーチ式ショベルがある。この公
報に開示されたリフト装置は、図5(b)に示されるよ
うに、車両本体121に前後揺動可能にリーチレバー1
22が取り付けられ、このリーチレバー122の上端部
にリフトアーム123が起伏可能に取り付けられ、この
リフトアーム123の先端部にバケット124が揺動可
能に取り付けられる一方、車両本体121に揺動可能に
連結されるロッド125を介して前記リーチレバー12
2に揺動リンク126が揺動可能に取り付けられ、この
揺動リンク126にバケット124のチルト作動を行う
チルトシリンダ127が取り付けられ、リーチレバー1
22とリフトアーム123との間にリーチシリンダ12
8が取り付けられ、車両本体121とリフトアーム12
3との間にリフトシリンダ129が取り付けられた構成
とされている。なお、図中、符号130,131にて示
されるのは、それぞれチルトレバーおよびチルトロッド
である。
3号公報に開示されたリーチ式ショベルがある。この公
報に開示されたリフト装置は、図5(b)に示されるよ
うに、車両本体121に前後揺動可能にリーチレバー1
22が取り付けられ、このリーチレバー122の上端部
にリフトアーム123が起伏可能に取り付けられ、この
リフトアーム123の先端部にバケット124が揺動可
能に取り付けられる一方、車両本体121に揺動可能に
連結されるロッド125を介して前記リーチレバー12
2に揺動リンク126が揺動可能に取り付けられ、この
揺動リンク126にバケット124のチルト作動を行う
チルトシリンダ127が取り付けられ、リーチレバー1
22とリフトアーム123との間にリーチシリンダ12
8が取り付けられ、車両本体121とリフトアーム12
3との間にリフトシリンダ129が取り付けられた構成
とされている。なお、図中、符号130,131にて示
されるのは、それぞれチルトレバーおよびチルトロッド
である。
【0006】この装置では、リーチシリンダ128が伸
張されると、リーチレバー122、リフトシリンダ12
9が回動されてリフトアーム123が前方へ移動され、
バケット124が水平前方へ直線移動される。このと
き、リーチレバー122の揺動によりリーチシリンダ1
28の支点Xが前方へ移動するので、リーチシリンダ1
28のストローク分以上にリーチ量が増加する。また、
バケット124は揺動リンク126およびロッド125
の作用により同一姿勢となる。また、リフトシリンダ1
29が伸張されると、リフトアーム123はリーチレバ
ー122と一体に支点Yを中心に上方へ回動され、バケ
ット124は上方へ持ち上げられる。
張されると、リーチレバー122、リフトシリンダ12
9が回動されてリフトアーム123が前方へ移動され、
バケット124が水平前方へ直線移動される。このと
き、リーチレバー122の揺動によりリーチシリンダ1
28の支点Xが前方へ移動するので、リーチシリンダ1
28のストローク分以上にリーチ量が増加する。また、
バケット124は揺動リンク126およびロッド125
の作用により同一姿勢となる。また、リフトシリンダ1
29が伸張されると、リフトアーム123はリーチレバ
ー122と一体に支点Yを中心に上方へ回動され、バケ
ット124は上方へ持ち上げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(a)に示される方式のリフト装置においては、バケッ
ト105の持ち上げ動作が、軸102を支点とするリフ
トアーム103の回動運動のみに限られており、しかも
リフトシリンダ104のストローク分しかリフトアーム
103を持ち上げることができないために、バケット1
05の作業範囲が特定の範囲に制限されるという問題点
がある。したがって、バケット105の作業範囲を広げ
ようとするとリフトアーム103の長さを長くする必要
があって、この長さを長くした場合には、特に小型車両
において、リフトアームと車両本体との重量バランスに
支障を来たしてしまう。
(a)に示される方式のリフト装置においては、バケッ
ト105の持ち上げ動作が、軸102を支点とするリフ
トアーム103の回動運動のみに限られており、しかも
リフトシリンダ104のストローク分しかリフトアーム
103を持ち上げることができないために、バケット1
05の作業範囲が特定の範囲に制限されるという問題点
がある。したがって、バケット105の作業範囲を広げ
ようとするとリフトアーム103の長さを長くする必要
があって、この長さを長くした場合には、特に小型車両
において、リフトアームと車両本体との重量バランスに
支障を来たしてしまう。
【0008】また、この従来技術では、リフトアーム1
03の中間部にベルクランク式のチルトレバー108が
設置されていることから、バケット105が下方位置に
ある図示の姿勢においてそのチルトレバー108が上方
へ大きく突出することになって、折り畳み姿勢でのコン
パクト化が実現できないという問題点がある。
03の中間部にベルクランク式のチルトレバー108が
設置されていることから、バケット105が下方位置に
ある図示の姿勢においてそのチルトレバー108が上方
へ大きく突出することになって、折り畳み姿勢でのコン
パクト化が実現できないという問題点がある。
【0009】一方、図5(b)に示される方式のリフト
装置においては、リーチレバー122等の機構が付加さ
れていることにより、図5(a)に示される方式のもの
に比べて、バケット105の作業範囲の点で改善が図ら
れているが、この機構は、バケット124の水平前方へ
の移動量を確保するのには有効であっても、バケット1
24の上下方向の移動量、言い換えれば持ち上げ量を大
きくするためのものではない。また、この従来技術で
は、リーチレバー122とリフトアーム123とよりな
るリンク機構を出し入れするためのリーチシリンダ12
8が別途必要になることから、装置構成が複雑化してし
まうという問題点がある。
装置においては、リーチレバー122等の機構が付加さ
れていることにより、図5(a)に示される方式のもの
に比べて、バケット105の作業範囲の点で改善が図ら
れているが、この機構は、バケット124の水平前方へ
の移動量を確保するのには有効であっても、バケット1
24の上下方向の移動量、言い換えれば持ち上げ量を大
きくするためのものではない。また、この従来技術で
は、リーチレバー122とリフトアーム123とよりな
るリンク機構を出し入れするためのリーチシリンダ12
8が別途必要になることから、装置構成が複雑化してし
まうという問題点がある。
【0010】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、小型車両にも適用可能な比較的簡
易な装置構成で、折り畳み姿勢をコンパクトにし、かつ
持ち上げ時の前後方向および上下方向のいずれの作業範
囲をも大きくすることのできる作業機リフト装置を提供
することを目的とするものである。
めになされたもので、小型車両にも適用可能な比較的簡
易な装置構成で、折り畳み姿勢をコンパクトにし、かつ
持ち上げ時の前後方向および上下方向のいずれの作業範
囲をも大きくすることのできる作業機リフト装置を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、本発明による作業機リフト装置
は、車両本体に装着される作業機を持ち上げ操作する作
業機リフト装置であって、4節平行リンクにて構成され
るパンタグラフ機構を設け、このパンタグラフ機構の先
端側に作業機を装着するとともに、基端側を車両本体に
枢着し、かつそのパンタグラフ機構を揺動操作する揺動
リンクを設けることを特徴とするものである(第1発
明)。
的を達成するために、本発明による作業機リフト装置
は、車両本体に装着される作業機を持ち上げ操作する作
業機リフト装置であって、4節平行リンクにて構成され
るパンタグラフ機構を設け、このパンタグラフ機構の先
端側に作業機を装着するとともに、基端側を車両本体に
枢着し、かつそのパンタグラフ機構を揺動操作する揺動
リンクを設けることを特徴とするものである(第1発
明)。
【0012】本発明によれば、基端側が車両本体に枢着
されたパンタグラフ機構の先端側に作業機が装着された
構成が採用されているので、揺動リンクの操作にてパン
タグラフ機構の基端側を上方へ揺動させることで、この
パンタグラフ機構が全体として上方に揺動されるととも
に、この揺動動作につれてそのパンタグラフ機構の先端
側、言い換えれば作業機が前方へ大きく伸び出していく
ことになる。したがって、作業機が下方位置にある折り
畳み姿勢ではコンパクトにすることができるとともに、
作業機が上方へ揺動された荷積み姿勢では前方および上
方のいずれの方向にも大きく伸張させることができ、従
来構造のものに比べて、作業機の作業範囲を格段に向上
させることができる。
されたパンタグラフ機構の先端側に作業機が装着された
構成が採用されているので、揺動リンクの操作にてパン
タグラフ機構の基端側を上方へ揺動させることで、この
パンタグラフ機構が全体として上方に揺動されるととも
に、この揺動動作につれてそのパンタグラフ機構の先端
側、言い換えれば作業機が前方へ大きく伸び出していく
ことになる。したがって、作業機が下方位置にある折り
畳み姿勢ではコンパクトにすることができるとともに、
作業機が上方へ揺動された荷積み姿勢では前方および上
方のいずれの方向にも大きく伸張させることができ、従
来構造のものに比べて、作業機の作業範囲を格段に向上
させることができる。
【0013】本発明において、4節平行リンクが互いに
平行な上側リンクと下側リンクおよび互いに平行な前側
リンクと後側リンクにて構成され、前記上側リンクの基
端側が延設されてその先端部が車両に枢着され、前記下
側リンクの先端側が延設されてその先端部に作業機が装
着され、前記後側リンクの上端側が延設されてその先端
部に前記揺動リンクの先端部が枢着され、この揺動リン
クの基端部が前記上側リンクの枢支点の下方において前
記車両本体に枢着されるのが好ましい(第2発明)。こ
のような構成を採用することで、互いに平行な上側リン
クと下側リンクおよび互いに平行な前側リンクと後側リ
ンクにて構成されるパンタグラフ機構の上下方向の揺動
動作および前後方向の伸縮動作を確実に行うことがで
き、前記第1発明の効果をより確実なものとすることが
できる。
平行な上側リンクと下側リンクおよび互いに平行な前側
リンクと後側リンクにて構成され、前記上側リンクの基
端側が延設されてその先端部が車両に枢着され、前記下
側リンクの先端側が延設されてその先端部に作業機が装
着され、前記後側リンクの上端側が延設されてその先端
部に前記揺動リンクの先端部が枢着され、この揺動リン
クの基端部が前記上側リンクの枢支点の下方において前
記車両本体に枢着されるのが好ましい(第2発明)。こ
のような構成を採用することで、互いに平行な上側リン
クと下側リンクおよび互いに平行な前側リンクと後側リ
ンクにて構成されるパンタグラフ機構の上下方向の揺動
動作および前後方向の伸縮動作を確実に行うことがで
き、前記第1発明の効果をより確実なものとすることが
できる。
【0014】前記第2発明において、前記下側リンクに
取着されるブラケットにベルクランク式のチルトレバー
が枢着され、このチルトレバーの一端部にチルトシリン
ダが連結されるとともに、他端部に作業機操作用のチル
トリンクが連結されるのが好ましい(第3発明)。こう
することで、作業機チルトシリンダの伸縮操作によりチ
ルトリンクを介して作業機を傾動操作することができ、
チルトシリンダの押し側で例えばバケットのような作業
機による掘削が行え、強い掘削力を得ることができる。
取着されるブラケットにベルクランク式のチルトレバー
が枢着され、このチルトレバーの一端部にチルトシリン
ダが連結されるとともに、他端部に作業機操作用のチル
トリンクが連結されるのが好ましい(第3発明)。こう
することで、作業機チルトシリンダの伸縮操作によりチ
ルトリンクを介して作業機を傾動操作することができ、
チルトシリンダの押し側で例えばバケットのような作業
機による掘削が行え、強い掘削力を得ることができる。
【0015】前記第2発明または第3発明において、前
記揺動リンク、後側リンクおよび下側リンクが左右一対
設けられ、前記上側リンクおよび前側リンクが前記一対
のリンク間の中央部に設けられるのが好ましい(第4発
明)。これにより、より剛性の高いリンク機構を得るこ
とができる。
記揺動リンク、後側リンクおよび下側リンクが左右一対
設けられ、前記上側リンクおよび前側リンクが前記一対
のリンク間の中央部に設けられるのが好ましい(第4発
明)。これにより、より剛性の高いリンク機構を得るこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明による作業機リフト
装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ
説明する。
装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ
説明する。
【0017】図1には、本発明の一実施形態に係るホイ
ールローダの要部側面図が示されている。また、図2に
は、バケットの俯仰動作のためのリンク機構(俯仰機
構)の模式図が示されている。
ールローダの要部側面図が示されている。また、図2に
は、バケットの俯仰動作のためのリンク機構(俯仰機
構)の模式図が示されている。
【0018】本実施形態のホイールローダ1は、車両本
体がフロントフレーム2と、このフロントフレーム2に
リンク3を介して連結されるリヤフレーム(図示せず)
を備えるとともに、各フレームの左右に車輪4(後輪は
図示せず)がそれぞれ取着されて構成されている。こう
して、車両の操舵時に、フロントフレーム2がリヤフレ
ームに対してリンク3を介し左右に揺動されて旋回運動
が行われる。
体がフロントフレーム2と、このフロントフレーム2に
リンク3を介して連結されるリヤフレーム(図示せず)
を備えるとともに、各フレームの左右に車輪4(後輪は
図示せず)がそれぞれ取着されて構成されている。こう
して、車両の操舵時に、フロントフレーム2がリヤフレ
ームに対してリンク3を介し左右に揺動されて旋回運動
が行われる。
【0019】本実施形態のリフト装置5は、作業機とし
てのバケット6を持ち上げ操作するための装置であっ
て、前記フロントフレーム2の前部に装着されている。
このリフト装置5は、バケット6を俯仰させる俯仰機構
7と、バケット6を傾動させる傾動機構(チルト機構)
8とにより構成されている。
てのバケット6を持ち上げ操作するための装置であっ
て、前記フロントフレーム2の前部に装着されている。
このリフト装置5は、バケット6を俯仰させる俯仰機構
7と、バケット6を傾動させる傾動機構(チルト機構)
8とにより構成されている。
【0020】前記俯仰機構7は、互いに平行な上側リン
ク9と下側リンク10および互いに平行な前側リンク1
1と後側リンク12にて構成される4節平行リンクより
なるパンタグラフ機構13と、このパンタグラフ機構1
3を上下方向に揺動(俯仰)させる揺動リンク14とよ
りなる5節のリンク構造(2段中折れ式リンク構造)と
されている。ここで、前記下側リンク10は、先端部が
バケット6の下部に枢着される略L字形のバケットレバ
ー15に前側リンク11と後側リンク12の各先端部が
枢着されることによって、このバケットレバー15の一
部を兼用するようにされている。また、前記揺動リンク
14、後側リンク12および下側リンク10は左右一対
設けられ、前記上側リンク9および前側リンク11はそ
れら左右一対のリンク間の中央部に配されている。
ク9と下側リンク10および互いに平行な前側リンク1
1と後側リンク12にて構成される4節平行リンクより
なるパンタグラフ機構13と、このパンタグラフ機構1
3を上下方向に揺動(俯仰)させる揺動リンク14とよ
りなる5節のリンク構造(2段中折れ式リンク構造)と
されている。ここで、前記下側リンク10は、先端部が
バケット6の下部に枢着される略L字形のバケットレバ
ー15に前側リンク11と後側リンク12の各先端部が
枢着されることによって、このバケットレバー15の一
部を兼用するようにされている。また、前記揺動リンク
14、後側リンク12および下側リンク10は左右一対
設けられ、前記上側リンク9および前側リンク11はそ
れら左右一対のリンク間の中央部に配されている。
【0021】前記パンタグラフ機構13の上側リンク9
は、その基端側が延設されてその先端部がフロントフレ
ーム2の枢支軸Pに枢着されている。また、前記後側リ
ンク12は、その上端側が延設されてその先端部に前記
揺動リンク14の先端部が枢着されている。そして、前
記揺動リンク14の基端部は前記上側リンク9の枢支軸
Pの下方に配される枢支軸Qにおいて前記フロントフレ
ーム2に枢着されている。
は、その基端側が延設されてその先端部がフロントフレ
ーム2の枢支軸Pに枢着されている。また、前記後側リ
ンク12は、その上端側が延設されてその先端部に前記
揺動リンク14の先端部が枢着されている。そして、前
記揺動リンク14の基端部は前記上側リンク9の枢支軸
Pの下方に配される枢支軸Qにおいて前記フロントフレ
ーム2に枢着されている。
【0022】また、前記俯仰機構7を俯仰させるため
に、前記上側リンク9の中間部とフロントフレーム2の
前下部との間にはリフトシリンダ16が装着され、この
リフトシリンダ16の作動により前記上側リンク9が枢
支軸Pを支点として上下動するようになっている。
に、前記上側リンク9の中間部とフロントフレーム2の
前下部との間にはリフトシリンダ16が装着され、この
リフトシリンダ16の作動により前記上側リンク9が枢
支軸Pを支点として上下動するようになっている。
【0023】一方、前記傾動機構8は、前記バケットレ
バー15の上部に設けられる枢支軸Rにその中間部が枢
着されるベルクランク式のチルトレバー17と、このチ
ルトレバー17の下端部とバケット6との間に配される
チルトリンク18と、前記チルトレバー17の上端部と
前記パンタグラフ機構13の後側リンク12の下端部と
の間に配されるチルトシリンダ19とを備えて構成され
ている。こうして、チルトシリンダ19を伸張させる
と、チルトレバー17を介してチルトリンク18が手前
側に引き寄せられ、バケット6は後傾姿勢(掘削姿勢も
しくは土砂抱持姿勢)となる。一方、チルトシリンダ1
9を収縮させると、チルトレバー17を介してチルトリ
ンク18が前方側へ押し出され、バケット6は前傾姿勢
(排土姿勢)となる。
バー15の上部に設けられる枢支軸Rにその中間部が枢
着されるベルクランク式のチルトレバー17と、このチ
ルトレバー17の下端部とバケット6との間に配される
チルトリンク18と、前記チルトレバー17の上端部と
前記パンタグラフ機構13の後側リンク12の下端部と
の間に配されるチルトシリンダ19とを備えて構成され
ている。こうして、チルトシリンダ19を伸張させる
と、チルトレバー17を介してチルトリンク18が手前
側に引き寄せられ、バケット6は後傾姿勢(掘削姿勢も
しくは土砂抱持姿勢)となる。一方、チルトシリンダ1
9を収縮させると、チルトレバー17を介してチルトリ
ンク18が前方側へ押し出され、バケット6は前傾姿勢
(排土姿勢)となる。
【0024】次に、前述の構成よりなるリフト装置5の
動作について説明する。
動作について説明する。
【0025】まず、バケット6が地上に近接した位置に
あるときには、図1に示されるように、リフトシリンダ
16が収縮した状態にあり、パンタグラフ機構13の上
側リンク9はやや下方を向いた位置にあって揺動リンク
14と後側リンク12とのなす頂角が鋭角をなしてい
る。このとき、リフト装置5は全体としてフロントフレ
ーム2の前方において小さく折り畳まれた状態にある。
あるときには、図1に示されるように、リフトシリンダ
16が収縮した状態にあり、パンタグラフ機構13の上
側リンク9はやや下方を向いた位置にあって揺動リンク
14と後側リンク12とのなす頂角が鋭角をなしてい
る。このとき、リフト装置5は全体としてフロントフレ
ーム2の前方において小さく折り畳まれた状態にある。
【0026】この状態から、リフトシリンダ16を伸張
させていくと、図3に示されるように、上側リンク9が
上方へ回動されることにより、揺動リンク14が作動角
を増幅されて上方へ大きく振り上げられていく。また、
この揺動リンク14の作動角の増加に伴って、上側リン
ク9の基端側が枢支軸Pによって拘束されていることに
よって、揺動リンク14と後側リンク12とのなす頂角
が次第に大きくなっていき、パンタグラフ機構13を構
成する4節平行リンクが平行四辺形を保ちつつ下側リン
ク10の先端、言い換えればバケットレバー15の先端
が前方へ大きく伸び出していく。
させていくと、図3に示されるように、上側リンク9が
上方へ回動されることにより、揺動リンク14が作動角
を増幅されて上方へ大きく振り上げられていく。また、
この揺動リンク14の作動角の増加に伴って、上側リン
ク9の基端側が枢支軸Pによって拘束されていることに
よって、揺動リンク14と後側リンク12とのなす頂角
が次第に大きくなっていき、パンタグラフ機構13を構
成する4節平行リンクが平行四辺形を保ちつつ下側リン
ク10の先端、言い換えればバケットレバー15の先端
が前方へ大きく伸び出していく。
【0027】こうして、リフトシリンダ16が最大スト
ローク近くまで伸張されると、図4に示されるように、
バケット6は上方へ大きく振り上げられるとともに、パ
ンタグラフ機構13の基端である枢支軸Pからバケット
6先端までのリーチが前方へ大きく伸び出した状態とな
り、所望の荷積み位置である最大到達点に達することが
できる。なお、このバケット6の振り上げ動作は、当該
バケット6の姿勢をほぼ水平姿勢に維持したまま行われ
る。
ローク近くまで伸張されると、図4に示されるように、
バケット6は上方へ大きく振り上げられるとともに、パ
ンタグラフ機構13の基端である枢支軸Pからバケット
6先端までのリーチが前方へ大きく伸び出した状態とな
り、所望の荷積み位置である最大到達点に達することが
できる。なお、このバケット6の振り上げ動作は、当該
バケット6の姿勢をほぼ水平姿勢に維持したまま行われ
る。
【0028】続いて、この荷積み位置にてチルトシリン
ダ19を収縮させることで、チルトレバー17を介して
チルトリンク18が前方側へ押し出され、バケット6内
の土砂は前方へ排土される。
ダ19を収縮させることで、チルトレバー17を介して
チルトリンク18が前方側へ押し出され、バケット6内
の土砂は前方へ排土される。
【0029】本実施形態のリフト装置5によれば、高い
バケットレベリング性能を維持しつつ、折り畳み姿勢で
は極めてコンパクトで、バケット6の振り上げ位置では
前方へ大きく伸び出した状態にすることができるので、
バケット6の作業範囲を大幅に拡大することができる。
しかも、装置構成を簡素にすることができるので、小型
車両に装着しても長大なリフトアームを設ける必要がな
く、重量バランス等の面で不都合が生じることがない。
また、バケット6を傾動させる傾動機構8がチルトシリ
ンダ19の押し側で掘削が行える構造となっているの
で、強い掘削力が得られるという効果もある。
バケットレベリング性能を維持しつつ、折り畳み姿勢で
は極めてコンパクトで、バケット6の振り上げ位置では
前方へ大きく伸び出した状態にすることができるので、
バケット6の作業範囲を大幅に拡大することができる。
しかも、装置構成を簡素にすることができるので、小型
車両に装着しても長大なリフトアームを設ける必要がな
く、重量バランス等の面で不都合が生じることがない。
また、バケット6を傾動させる傾動機構8がチルトシリ
ンダ19の押し側で掘削が行える構造となっているの
で、強い掘削力が得られるという効果もある。
【0030】本実施形態においては、ホイールローダに
適用したものを説明したが、本発明は、勿論、クローラ
式のショベルローダを含むあらゆるタイプの前方掘削・
積込み機にも適用することができる。また、バケット以
外の作業機(例えばフォーク)を備える作業車両に対し
ても適用することができる。
適用したものを説明したが、本発明は、勿論、クローラ
式のショベルローダを含むあらゆるタイプの前方掘削・
積込み機にも適用することができる。また、バケット以
外の作業機(例えばフォーク)を備える作業車両に対し
ても適用することができる。
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るホイールロ
ーダの要部側面図(地上時)である。
ーダの要部側面図(地上時)である。
【図2】図2は、バケットの俯仰動作のためのリンク機
構(俯仰機構)の模式図である。
構(俯仰機構)の模式図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係るホイールロ
ーダの要部側面図(バケット上げ中)である。
ーダの要部側面図(バケット上げ中)である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係るホイールロ
ーダの要部側面図(バケット上げ時)である。
ーダの要部側面図(バケット上げ時)である。
【図5】図5(a)(b)は、従来のバケットローダの
リフト装置を示す図である。
リフト装置を示す図である。
1 ホイールローダ
2 フロントフレーム
5 リフト装置
6 バケット
7 俯仰機構
8 傾動機構
9 上側リンク
10 下側リンク
11 前側リンク
12 後側リンク
13 パンタグラフ機構
14 揺動リンク
15 バケットレバー
16 リフトシリンダ
17 チルトレバー
18 チルトリンク
19 チルトシリンダ
Claims (4)
- 【請求項1】 車両本体に装着される作業機を持ち上げ
操作する作業機リフト装置であって、 4節平行リンクにて構成されるパンタグラフ機構を設
け、このパンタグラフ機構の先端側に作業機を装着する
とともに、基端側を車両本体に枢着し、かつそのパンタ
グラフ機構を揺動操作する揺動リンクを設けることを特
徴とする作業機リフト装置。 - 【請求項2】 4節平行リンクが互いに平行な上側リン
クと下側リンクおよび互いに平行な前側リンクと後側リ
ンクにて構成され、前記上側リンクの基端側が延設され
てその先端部が車両に枢着され、前記下側リンクの先端
側が延設されてその先端部に作業機が装着され、前記後
側リンクの上端側が延設されてその先端部に前記揺動リ
ンクの先端部が枢着され、この揺動リンクの基端部が前
記上側リンクの枢支点の下方において前記車両本体に枢
着される請求項1に記載の作業機リフト装置。 - 【請求項3】 前記下側リンクに取着されるブラケット
にベルクランク式のチルトレバーが枢着され、このチル
トレバーの一端部にチルトシリンダが連結されるととも
に、他端部に作業機操作用のチルトリンクが連結される
請求項2に記載の作業機リフト装置。 - 【請求項4】 前記揺動リンク、後側リンクおよび下側
リンクが左右一対設けられ、前記上側リンクおよび前側
リンクが前記一対のリンク間の中央部に設けられる請求
項2または3に記載の作業機リフト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001229106A JP2003041610A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | 作業機リフト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001229106A JP2003041610A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | 作業機リフト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003041610A true JP2003041610A (ja) | 2003-02-13 |
Family
ID=19061502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001229106A Withdrawn JP2003041610A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | 作業機リフト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003041610A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004035944A1 (ja) * | 2002-10-21 | 2004-04-29 | Yanmar Co., Ltd. | スキッドステアローダ |
CN108331048A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-07-27 | 山东重特机械有限公司 | 一种装载机的加长型组合工作装置 |
CN108442430A (zh) * | 2018-04-10 | 2018-08-24 | 马鞍山市润启新材料科技有限公司 | 一种可折叠收起式挖掘机 |
CN112709269A (zh) * | 2020-12-22 | 2021-04-27 | 中联重科土方机械有限公司 | 挖掘机姿态调整的自动控制装置、方法及挖掘机 |
-
2001
- 2001-07-30 JP JP2001229106A patent/JP2003041610A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004035944A1 (ja) * | 2002-10-21 | 2004-04-29 | Yanmar Co., Ltd. | スキッドステアローダ |
US7128518B2 (en) | 2002-10-21 | 2006-10-31 | Yanmar Co., Ltd. | Working vehicle |
CN108331048A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-07-27 | 山东重特机械有限公司 | 一种装载机的加长型组合工作装置 |
CN108331048B (zh) * | 2018-03-28 | 2023-09-15 | 山东华伟重特机械有限公司 | 一种装载机的加长型组合工作装置 |
CN108442430A (zh) * | 2018-04-10 | 2018-08-24 | 马鞍山市润启新材料科技有限公司 | 一种可折叠收起式挖掘机 |
CN112709269A (zh) * | 2020-12-22 | 2021-04-27 | 中联重科土方机械有限公司 | 挖掘机姿态调整的自动控制装置、方法及挖掘机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |