JP2003041584A - 杭打機及び杭打機のリーダ倒伏方法 - Google Patents

杭打機及び杭打機のリーダ倒伏方法

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JP2003041584A JP2002149658A JP2002149658A JP2003041584A JP 2003041584 A JP2003041584 A JP 2003041584A JP 2002149658 A JP2002149658 A JP 2002149658A JP 2002149658 A JP2002149658 A JP 2002149658A JP 2003041584 A JP2003041584 A JP 2003041584A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ簡単な構造で上部リーダを下部リー
ダのベースマシン側に沿って折り畳んで係止する。 【解決手段】 下部リーダ6の上端に上部リーダ7を、
下部リーダ6のベースマシン側に沿って折り畳み可能に
ヒンジ連結するとともに、折り畳まれた上部リーダ7を
下部リーダ6に係止するロック機構12を設け、起立状
態のリーダ5を略水平状態を越えて倒して、上部リーダ
7と下部リーダ6との結合を解除し、下部ーダ6を略鉛
直状態に起立させることによって、上部リーダ7を下部
リーダ6に沿わせて折り畳み、ロック機構14にて上部
リーダ7を下部リーダ6に係止して、リーダ5の全長を
短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーダを略鉛直状
の作業位置と略水平状の輸送位置とに起伏可能な杭打機
及び該杭打機のリーダ倒伏方法に関する。
【0002】
【従来の技術】杭打機は、輸送時に、リーダをベースマ
シン上方に略水平に倒伏させた状態でトレーラー等の搬
送車両により搬送される。この際に、リーダの全長が長
いと、搬送車両からはみだし、搬送車両の回転半径が大
きくなる等の問題がある。このため、例えば、実公昭5
7−20665号公報や実公昭58−49244号公報
に示されるように、上部リーダを下部リーダの上端にヒ
ンジを介して折曲可能に連結し、下部リーダ内部に設け
た油圧シリンダとリンク又はチェーン等の折曲装置に
て、略水平に倒伏させた下部リーダに対して上部リーダ
を90度折り曲げて、リーダの全長を搬送車両の長さ内
に納めるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の構造
では、下部リーダ内部に設けた折曲装置の組み付け作業
が煩雑でコストも嵩むものとなる。また、リーダの上部
に設けられた折曲装置の重量が杭打機の安定性に影響を
及ぼすので、この対策を講じなければならなかった。さ
らに、輸送時には、上部リーダが下部リーダに吊り下げ
られた状態となるので、上部リーダの振れを抑える処置
をしなければならなかった。
【0004】そこで、本発明は、軽量かつ簡単な構造で
上部リーダを下部リーダに沿わせて折り畳んで係止し
て、輸送時のリーダ全長を短くした杭打機を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の杭打機は、起立
状態にあるリーダを、下部リーダ及びその上端にヒンジ
を介して連結した上部リーダとで構成し、下部リーダに
対して上部リーダを折曲状態にして、下部リーダをベー
スマシンの上方に倒伏支持する杭打機において、上部リ
ーダを下部リーダのベースマシン側に沿って折り畳み可
能とするとともに、該上部リーダをロック機構により下
部リーダに係止することを特徴としている。
【0006】また、前記ロック機構は、上部リーダのベ
ースマシン側に上部連結金具を設けるとともに、下部リ
ーダのベースマシン側であって前記上部リーダが折り畳
まれた状態で前記上部連結金具と重なり合う位置に下部
連結金具を設け、前記上下の連結金具に、両連結金具が
重なり合ったときに一致してロックピンが差し込み可能
となるピン係合孔をそれぞれ形成し、一端に前記ロック
ピンの後端を枢支し、他端にロックピン差し込み方向に
付勢するロックスプリング及び少なくとも前記ロックピ
ンを引き抜き方向へ作動させるロック解除シリンダのロ
ッドを枢支したベルクランクを設けたことを特徴として
いる。なお、本発明のロック機構としては、両連結金具
が重なり合ったときに一致したピン係合孔に差し込み可
能なロックピンのみでもよく、また、単にワイヤ等で上
部リーダを下部リーダに緊縛するようなものであっても
よいことは勿論であって、上記具体例によって制限され
るものではない。
【0007】さらに、前記ベースマシンに、略水平状態
に倒伏した下部リーダを支持するリーダラックを起伏可
能に設けることができ、このリーダラックは、前記下部
リーダを支持する架台と、該架台を起伏するシリンダと
で構成され、前記架台は、下部リーダ倒伏時のバックス
テーシリンダと干渉しないように間隔を存して配置され
た一対の支柱を有している。ただし、本発明のリーダラ
ックは、これらの具体例によって制限を受けないことは
勿論である。また、前記上部リーダの上端のベースマシ
ン側に、上部リーダ折り曲げ時に地面を滑走する滑走部
材を設けることが好ましい。
【0008】本発明の杭打機のリーダ倒伏方法は、下部
リーダ及びその上端に上部リーダを連結したリーダを、
起立状態からベースマシン上方に略水平状態に倒伏させ
る杭打機のリーダ倒伏方法において、起立状態のリーダ
を水平状態を越えた位置まで倒し、下部リーダと上部リ
ーダとの固設状態を解除して下部リーダに対して上部リ
ーダを折り曲げ可能とした後、下部リーダを起立状態に
戻して上部リーダを自重で下部リーダのベースマシン側
に沿うよう折り畳んで下部リーダに係止し、下部リーダ
を略水平状態に倒伏して支持することを特徴としてい
る。
【0009】なお、本発明において、上部リーダのベー
スマシン側及び下部リーダのベースマシン側とは、リー
ダが起立した状態にあっては各リーダの背面側、リーダ
が倒伏した状態にあっては、各リーダのベースマシン対
向側をいう。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示される実
施形態例に基づいて説明する。杭打機1は、下部走行体
2と上部旋回体3とで構成されるベースマシン4の前部
にリーダ5を起伏可能に備えている。リーダ5は、長尺
の下部リーダ6と短尺の上部リーダ7とで構成され、下
部リーダ6の上端にヒンジ8を介して上部リーダ7を折
曲可能に連結している。本例の下部リーダ6は、下段リ
ーダ6a、中段リーダ6b、上段リーダ6cを直線状に
連続して結合したもので、リーダ5の起伏を可能とする
ために、中段リーダ6bの下部をベースマシン4の前部
に枢支する。さらに、中段リーダ6bは、下端に下段リ
ーダ6aの上端をヒンジ9を介してベースマシン4側に
折曲可能に連結するともに、上端に上段リーダ6cを連
結している。また、上部リーダ7は、上段リーダ6cの
上端に連結される。
【0011】リーダ5は、作業時には、下段リーダ6
a、中段リーダ6b、上段リーダ6c及び上部リーダ7
が、フランジ部をそれぞれボルト結合されて直線状に連
続し、ベースマシン4側から支持される1本のバックス
テーシリンダ10の伸張により、ベースマシン4の前部
に略鉛直状に起立して、リーダ5に沿って昇降するオー
ガ駆動装置11により杭打作業を行う。
【0012】輸送時には、ボルト結合を解除された下段
リーダ6aが中段リーダ6bに対して略90度折り曲げ
られ、同じくボルト結合を解除された上部リーダ7が下
部リーダ6のベースマシン4側に沿って折り畳まれた状
態で下部リーダ6に係止されて下部リーダ6をベースマ
シン4上に略水平状態に倒伏支持される。
【0013】なお、本例では、下段リーダ6aは、中段
リーダ6bに対してヒンジ結合しているが、中段リーダ
6bに固設するものであってもよい。
【0014】さらに、下部リーダ6と上部リーダ7とに
は、下部リーダ6のベースマシン4側に沿って折り畳ま
れた上部リーダ7を、下部リーダ6に係止するロック機
構12が設けられている。
【0015】ロック機構12は、上部リーダ7のベース
マシン側に設けた上部連結金具13と、下部リーダ6の
ベースマシン4側に設けた下部連結金具14とを有し、
両連結金具13,14には、ピン係合孔13a,14a
がそれぞれ形成されている。該ピン係合孔13a,14
aは、上部リーダ7が折り畳まれた状態で両連結金具1
3,14が重なり合ったときに一致する位置に設けられ
ている。前記ピン係合孔13a,14aは、ロックピン
15が抜き差し可能である。
【0016】このロックピン15の抜き差し機構は、一
致したピン係合孔13a,14aにロックピン15を差
し込むように付勢するロックスプリング16及びロック
ピン15を引き抜き方向へ作動させるロック解除シリン
ダ17と、ロックスプリング16及びロック解除シリン
ダ17の作用をロックピンに伝達するベルクランク18
とで構成されている。該ロックスプリング16、ロック
解除シリンダ17及びベルクランク18は、下部連結金
具14と並行に上段リーダ6cのベースマシン4側に固
設したブラケット19に設けられている。
【0017】ブラケット19には、下部連結金具14の
ピン係合孔14aと同位置にピン挿通孔19aが形成さ
れ、該ピン挿通孔19aの周囲に円筒状のピンガイド2
0が固設されている。ピンガイド20に沿って移動する
前記ロックピン15のフランジ15aには、外周面に蛍
光塗料を塗布した円筒状のマーキング部材21が固設さ
れて前記ピンガイド20に挿入されており、該マーキン
グ部材21がピンガイド20から突出するロック解除状
態を外部から視認できるようになっている。
【0018】また、ブラケット19には、前記ベルクラ
ンク18を回動可能に軸支する支持ブラケット22が立
設されており、ベルクランク18の一端18aは、前記
ピンガイド20及びマーキング部材21の同位置に形成
された軸方向の切り欠きを通って、長孔18bをマーキ
ング部材21内のロックピン15の後端15bにピン1
8cで連結して、ロックピン15の後端15bを枢支し
ている。ベルクランク18の他端18dには、前記ロッ
クスプリング16及びロック解除シリンダ17のロッド
17aがそれぞれ連結されて、ベルクランク18の他端
18dを枢支している。
【0019】前記ロックスプリング16は、一端16a
を前記ブラケット19に立設した係止部23に係止する
とともに、他端16bをベルクランク18の他端18d
の先端に係止して、ロックピン15の差し込み方向に回
動するよう付勢している。前記ロック解除シリンダ17
は、シリンダ筒17bの後端をブラケット19に立設し
た支持ブラケット24に回動可能に軸支され、ロッド1
7aをベルクランク18の他端18cのロックスプリン
グ16の係止部よりも回動軸側に連結している。
【0020】このロック解除シリンダ17は、ロックス
プリング16の付勢力に抗してベルクランク18をロッ
クピン15の引き抜き方向へ逆回動させる単動シリンダ
で、シリンダ筒17bには、ヘッド側室に油圧ポンプか
らの作動油の供給を受けるホース接続部17cと、ロッ
ド側室の空気の給排をするエアブリーザ17dとが設け
られている。
【0021】また、このロック機構12には、ロック解
除シリンダ17の誤操作によるロックピン15の抜けを
防止するストッパ25が設けられている。該ストッパ2
5は、前記ピンガイド20に隣接して配置され、上段リ
ーダ6cのブラケット26に回動可能に軸支される振り
子式で、図3に示されるように、下部リーダ6が略水平
状態になったときに、前記ピンガイド20の開口を塞い
でロックピン15の抜けを防止する。また、下部リーダ
6の起立状態では、ピンガイド20の開口から退避し
て、図において2点鎖線で示されるように上段リーダ6
cに沿い、ロックピン15の抜けを許容する。これによ
り、輸送時に上部リーダ7の係止が解除されて、上部リ
ーダ7がヒンジ8を支点にしてベースマシン4上に回転
落下することを防止できる。
【0022】なお、このロック機構15は、上部連結金
具13に相当する連結金具を下部リーダ6に、ロックス
プリング16やロック解除シリンダ17等を設けるブラ
ケット19を上部リーダ7のベースマシン側に設けても
よい。また、ロック解除シリンダ17を複動シリンダに
して、ロッド17aの伸縮によりベルクランク18を回
動して、ロックピン15を引き抜き又は差し込み方向に
移動させ、ロックスプリング16にてロックピン15の
差し込み状態を維持するように構成してもよい。さら
に、ロックスプリング16、ロック解除シリンダ17及
びベルクランク18のロックピン抜き差し機構を省略し
て、作業員がリーダ5に登って、重なった両連結金具1
3,14のピン係合孔13a,14aにロックピン15
を差し込んで上部リーダ7を下部リーダ6に係止しても
よい。さらにまた、ロック機構は、上述の構成に限ら
ず、例えば、単にワイヤ等で上部リーダ7を下部リーダ
6に緊縛するようなものであってもよい。
【0023】上部旋回体3のフレーム3a上部には、左
右両側にウインチや油圧ポンプ等の各種機器が搭載さ
れ、リーダ5後方の中央部分は、車体前後方向に渡って
リーダ5及びバックステーシリンダ10を倒伏するため
のスペースとなっており、このスペースの車体前部寄り
のフレーム3aに前記バックステーシリンダ10の基端
が回動可能に取り付けられ、該バックステーシリンダ1
0の後方に、略水平状態に倒伏した下部リーダ6を支持
するリーダラック27が、リーダ5及びバックステーシ
リンダ10の倒伏に支障のないように起伏可能に設けら
れている。
【0024】該リーダラック27は、下部リーダ6を支
持する架台28と、該架台28を起伏するシリンダ29
とで構成されている。前記架台28は、上部旋回体3の
フレーム3aに回動可能に設けられた軸30と、該軸3
0の両端に下端を固設した一対の支柱31と、各支柱3
1の上部にそれぞれ設けられたリーダ受け部32とを有
している。前記一対の支柱31は、倒伏時のバックステ
ーシリンダ10と干渉しないように間隔を存して配置さ
れていて、前記架台28は、支柱31,31間にバック
ステーシリンダ10を納めている。前記シリンダ29
は、基端をフレーム3aに回動可能に取り付け、ロッド
29aを前記軸30の中央部分のアーム30aに連結し
ている。
【0025】前記支柱31は、車体前後方向に平行な2
本の柱31a,31aの中間を柱31aと直交する方向
の棒材31bで結合したH字状に形成され、軸30に前
端を固設された車体前後方向のブラケット33上に固設
されている。車体前方側の柱31aの前面には、架台2
8を倒したときに上部旋回体3のフレーム3aに当接す
るストッパ34が設けられている。また、ブラケット3
3の後部底面には、架台28を起立させたときに、フレ
ーム3aに設けたストッパ3bに当接係止する係止溝3
3aが形成されている。また、下部リーダ6、例えば、
中段リーダ6bには、両支柱31のリーダ受け部32,
32に対応する二股状の受け部35が設けられている。
【0026】なお、架台30をバックステーシリンダ1
0の倒伏に支障のない位置に設置した場合や、リーダを
2本のバックステーシリンダでハ字状に支持する場合
は、一対の支柱間にバックステーシリンダを納める必要
がないから、例えば、鳥居状の架台にすることもでき
る。また、架台の起伏は、歯車等を組み合わせた機械的
あるいは手動的の適宜な手段によっても可能である。
【0027】上部リーダ7の上端に設けられたトップシ
ーブ36のベースマシン側には、上部リーダ7の滑走部
材となる転動ローラ37が設けられている。なお、滑走
部材としては、転動ローラ37に限らずソリ状のもので
もよい。
【0028】次に、このような構成によるリーダ5の倒
伏作業を説明する。先ず、鉛直に起立しているリーダ5
において、オーガ駆動装置11を下段リーダ6aに下
げ、図7に示されるように、リーダ5の倒伏に支障のな
いようにリーダラック27を倒しておいて、バックステ
ーシリンダ10を縮めてリーダ5をベースマシン4上方
に水平状態を越えてやや深く傾いた位置まで倒す。そし
て、相伴クレーン40のワイヤにてトップシーブ36を
吊って上部リーダ7の自重を一時的に支持しながら、下
部リーダ6と上部リーダ7とのボルト結合を解除する。
この際に、リーダ5を水平より水平状態を越えて深く倒
すことで、下部リーダ6と上部リーダ7とを結合してい
るフランジ部の高さが、地上でボルトの取り外しができ
る位置まで達し、ボルト取り外し作業を安全に行える。
【0029】次いで、図8に示されるように、相伴クレ
ーン40のワイヤを弛めて、上部リーダ7を自重にて折
り曲げて、トップシーブ36の転動ローラ37を着地さ
せる。この状態で、図9に示されるように、バックステ
ーシリンダ10を少し伸ばして下部リーダ6の上端側を
上昇させる。これにより、上部リーダ7の転動ローラ3
7は地面を滑走して、上部リーダ7が折れ曲がりながら
ベースマシン4に引き寄せられる。
【0030】なお、上部リーダ7の自重を一時的に支持
するのは、相伴クレーン40に限らず、別途支持台を用
いてもよく、この場合は、折れ曲がった上部リーダ7の
転動ローラ37は支持台上を滑走する。また、リーダ5
を水平状態を越えて深く倒して上部リーダ7先端の転動
ローラ37を接地させてボルト結合を解除し、バックス
テーシリンダ10を少し伸ばして下部リーダ6の上端側
を上昇させ、転動ローラ37を滑走させて上部リーダ7
を折り曲げることも可能で、この場合には、相伴クレー
ンや支持台を用いなくてもよい。さらに、車輪付リフト
台車を用いた場合は、リフト台車が走行移動できるか
ら、転動ローラ37を省略できる。
【0031】下部リーダ6の上端に折り曲げられて連結
している上部リーダ7が略鉛直状態になったら、バック
ステーシリンダ10をさらに伸ばして、図10に示され
るように、下部リーダ6を起立して鉛直状態に近づけ
る。この過程で、上部リーダ7は自重により下部リーダ
6のベースマシン4側に引き寄せられて、下部リーダ6
に沿って折り畳まれて、下部連結金具14に上部連結金
具13が近づいてくるから、ロック機構12のロック解
除シリンダ17を作動してロックピン15をピン係合孔
14aから引き抜き、なおも下部リーダ6を起立して上
部連結金具13のピン係合孔13aが下部連結金具14
のピン係合孔14aに一致したら、ロック解除シリンダ
17を戻して、ロックスプリング16の付勢力により両
ピン係合孔13a,14aにロックピン15を差し込ん
で、折り畳み状態の上部リーダ7を下部リーダ6に係止
する。
【0032】さらに、中段リーダ6bと下段リーダ6a
とのボルト結合を解除し、バックステーシリンダ10を
再び縮めると、下部リーダ6の中段リーダ6bと上段リ
ーダ6cが上部リーダ7を係止した状態でベースマシン
4上方に略水平状態に倒伏されてくる。この際に、シリ
ンダ29によってリーダラック27の架台28が起立
し、起立した架台28のリーダ受け部32,32に、下
部リーダ6の受け部35が載置され、下部リーダ6は輸
送に適した略水平状態の倒伏姿勢でベースマシン4上に
支持される。この姿勢で、図11に示されるように、杭
打機1をトレーラ41に搭載する。
【0033】上述のように、杭打機1は、上部リーダ7
を折り曲げるためにのみ使用する複雑な装置を必要とせ
ず、上部リーダ7を自重によって下部リーダ6に沿って
折り畳むことができる軽量かつ簡単な構造を採用でき
る。また、上記リーダ5の折り曲げ作業時には、下部リ
ーダ6と上部リーダ7とのボルト結合解除が作業員の手
の届く位置で行えるから安全である。さらに、リーダ5
の起立角度の調整で、両連結金具13,14のピン係合
孔13a,14aの位置合わせが容易にでき、下部リー
ダ6への上部リーダ7の係止も容易である。
【0034】しかも、リーダ5の全長が短くなって、ト
レーラ41の長さ内に収めることが可能となるから、輸
送作業に影響を及ぼさない。また、上部リーダ7が下部
リーダ6に係止固定されてからは、上部リーダ7の振れ
止め処置を施す必要がなく、かつ、下部リーダ6がリー
ダラック27に支持されるから、バックステーシリンダ
10に下部リーダ6の重量が負荷されない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上部リーダを折り曲げるための複雑な装置を必要としな
い軽量かつ簡単な構造で折り畳んで下部リーダに係止す
ることができ、杭打機の安定性にも影響を与えずに、リ
ーダの全長を搬送車両の長さ内に納めることができる。
また、下部リーダと上部リーダとの結合解除作業及び組
み付け作業が地上面から作業員の手の届く低い位置で行
えるから安全で容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リーダを作業位置に起立した杭打機の側面図
【図2】 ロック機構をベースマシン後方側から見た図
【図3】 ロック機構の側面図
【図4】 リーダラックをベースマシン後方側から見た
【図5】 リーダラックの側面図
【図6】 リーダラックの平面図
【図7】 リーダを略水平状態に倒した杭打機の側面図
【図8】 下部リーダと上部リーダとの結合を解除した
状態の杭打機の側面図
【図9】 下部リーダを少し起立させて上部リーダを折
り曲げた状態の杭打機の側面図
【図10】 上部リーダを下部リーダに係止した状態の
杭打機の側面図
【図11】 杭打機をトレーラに搭載した状態の側面図
【符号の説明】
1…杭打機、2…下部走行体、3…上部旋回体、4…ベ
ースマシン、5…リーダ、6…下部リーダ、7…上部リ
ーダ、8,9…ヒンジ、10…バックステーシリンダ、
12…ロック機構、13…上部連結金具、13a…上部
連結金具13のピン係合孔、14…下部連結金具、14
a…下部連結金具14のピン係合孔、15…ロックピ
ン、16…ロックスプリング、17…ロック解除シリン
ダ、18…ベルクランク、27…リーダラック、28…
架台、29…シリンダ、36…トップシーブ、37…転
動ローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起立状態にあるリーダを、下部リーダ及
    びその上端にヒンジを介して連結した上部リーダとで構
    成し、下部リーダに対して上部リーダを折曲状態にし
    て、下部リーダをベースマシンの上方に倒伏支持する杭
    打機において、上部リーダを下部リーダのベースマシン
    側に沿って折り畳み可能とするとともに、該上部リーダ
    をロック機構により下部リーダに係止することを特徴と
    する杭打機。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構は、上部リーダのベース
    マシン側に上部連結金具を設けるとともに、下部リーダ
    のベースマシン側であって前記上部リーダが折り畳まれ
    た状態で前記上部連結金具と重なり合う位置に下部連結
    金具を設け、前記上下の連結金具に、両連結金具が重な
    り合ったときに一致してロックピンが差し込み可能とな
    るピン係合孔をそれぞれ形成し、一端に前記ロックピン
    の後端を枢支し、他端にロックピン差し込み方向に付勢
    するロックスプリング及び少なくとも前記ロックピンを
    引き抜き方向へ作動させるロック解除シリンダのロッド
    を枢支したベルクランクを設けたことを特徴とする請求
    項1記載の杭打機。
  3. 【請求項3】 前記ベースマシンに、略水平状態に倒伏
    した下部リーダを支持するリーダラックを起伏可能に設
    けたことを特徴とする請求項1又は2記載の杭打機。
  4. 【請求項4】 前記リーダラックは、前記下部リーダを
    支持する架台と、該架台を起伏するシリンダとで構成さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の杭打機。
  5. 【請求項5】 前記架台は、下部リーダ倒伏時のバック
    ステーシリンダと干渉しないように間隔を存して配置さ
    れた一対の支柱を有していることを特徴とする請求項4
    記載の杭打機。
  6. 【請求項6】 前記上部リーダの上端ベースマシン側
    に、上部リーダ折り曲げ時に地面を滑走する滑走部材を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
    載の杭打機。
  7. 【請求項7】 下部リーダ及びその上端に上部リーダを
    連結したリーダを、起立状態からベースマシン上方に略
    水平状態に倒伏させる杭打機のリーダ倒伏方法におい
    て、起立状態のリーダを水平状態を越えた位置まで倒
    し、下部リーダと上部リーダとの固設状態を解除して下
    部リーダに対して上部リーダを折り曲げ可能とした後、
    下部リーダを起立状態に戻して上部リーダを自重で下部
    リーダのベースマシン側に沿うよう折り畳んで下部リー
    ダに係止し、下部リーダを略水平状態に倒伏して支持す
    ることを特徴とする杭打機のリーダ倒伏方法。
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