JP2003041120A - ポリサルファイド硬化性組成物 - Google Patents

ポリサルファイド硬化性組成物

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JP2003041120A
JP2003041120A JP2001231769A JP2001231769A JP2003041120A JP 2003041120 A JP2003041120 A JP 2003041120A JP 2001231769 A JP2001231769 A JP 2001231769A JP 2001231769 A JP2001231769 A JP 2001231769A JP 2003041120 A JP2003041120 A JP 2003041120A
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JP
Japan
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polysulfide
epoxy resin
curable composition
curing agent
weight
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JP2001231769A
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English (en)
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Toshihiko Hiraiwa
俊彦 平岩
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工後のシーリング材における加熱時のモジ
ュラス上昇を適切に抑制することにより、容易に破壊す
ることがなく、長期にわたり優れた耐久性を維持するこ
とのできるポリサルファイド硬化性組成物を提供する。 【解決手段】 分子内に2個以上のチオール基を有する
ポリサルファイドポリマーと、硬化剤と、エポキシ樹脂
とを含むポリサルファイド硬化性組成物である。前記エ
ポキシ樹脂は好適にはビスフェノール系エポキシ樹脂で
あり、前記硬化剤としては好適には二酸化鉛を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室温硬化性組成物
に関し、詳しくは、施工後のシーリング材における長期
耐久性を向上することのできるポリサルファイド硬化性
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリサルファイド硬化性組成物のシーリ
ング材においては、従来より種々の硬化剤が知られてお
り、通常使用される硬化剤としては、二酸化マンガンま
たは二酸化鉛が挙げられる。また、白色系硬化剤とし
て、例えば、過酸化亜鉛、酸化亜鉛、過酸化カルシウ
ム、過酸化バリウムなどの過酸化金属類や、あるいは過
酸化尿素、過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウムなど
の、過酸化水素を発生する化合物が知られている。ま
た、例えば、特公昭63−65209号公報には吸水性
ポリマーの使用が、特開昭60−215055号公報に
は含水ケイ酸処理炭酸カルシウムを用いる方法等が記載
されている。さらに、特公平3−15670号公報に
は、硬化助剤としてメルカプトイミダゾール類やメルカ
プトチアゾール類の使用が記載されている。
【0003】このように、ポリサルファイド硬化性組成
物の硬化剤としては種々のものが知られているが、中で
も優れた硬化特性を示す硬化剤として、二酸化鉛が最も
広範に使用されている。
【0004】一方、施工後のシーリング材には、長期に
わたりシール効果を良好に維持できる耐久性が要求され
る。かかる耐久性を向上するためには、シーリング材に
作用する周囲環境条件の変化等による影響に加えて、シ
ーリング材が接着している被着体による影響をも考慮す
ることが必要となる。
【0005】一般に、加熱により温度が上昇すると被着
体は膨張するため、これに伴い目地間隔が狭まって、結
果的にシーリング材には圧縮応力がかかり、逆に、冷却
により温度が低下すると、被着体は収縮するために目地
間隔が広がって、シーリング材には引っ張り応力がかか
る。従って、シーリング材においては、この繰り返し応
力の負荷に対する耐性を備え、容易に破壊しないもので
あることが重要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、二酸化
鉛等の従来知られている硬化剤を使用したポリサルファ
イド硬化性組成物のシーリング材では、加熱によりモジ
ュラスが大幅に上昇してしまい、これにより、上述の被
着体による応力のためにシーリング材が破壊してしまう
場合があった。
【0007】そこで本発明の目的は、加熱時のシーリン
グ材のモジュラス上昇を抑制することにより、容易に破
壊することがなく、長期にわたり優れた耐久性を維持す
ることのできるポリサルファイド硬化性組成物を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべくポリサルファイド硬化性組成物の耐久性につ
いて鋭意検討した結果、硬化剤に対しエポキシ樹脂を併
用することにより上記目的を達成し得ることを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明は下記に示す
通りである。
【0009】(1)分子内に2個以上のチオール基を有
するポリサルファイドポリマーと、硬化剤と、エポキシ
樹脂とを含むことを特徴とするポリサルファイド硬化性
組成物である。
【0010】(2)前記(1)のポリサルファイド硬化
性組成物において、前記エポキシ樹脂がビスフェノール
系エポキシ樹脂であるポリサルファイド硬化性組成物で
ある。
【0011】(3)前記(1)または(2)のポリサル
ファイド硬化性組成物において、前記ポリサルファイド
ポリマー100重量部に対し、前記エポキシ樹脂が3.
2〜4.1重量部含まれているポリサルファイド硬化性
組成物である。
【0012】(4)前記(1)〜(3)のいずれかのポ
リサルファイド硬化性組成物において、前記硬化剤が二
酸化鉛であるポリサルファイド硬化性組成物である。
【0013】(5)前記(1)〜(4)のいずれかのポ
リサルファイド硬化性組成物において、アルマイト用シ
ーリング材として使用されるポリサルファイド硬化性組
成物である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明において使用する、分子内に2個以
上のチオール基を有するポリサルファイドポリマーは、
例えば、次式、 HS(RSxnRSH (式中、Rは炭素数2〜20の2価の脂肪族基および/
または脂肪族エーテル基、xは1〜5の整数でその平均
は2、nは5〜50の整数である)で表され、Rの具体
例としては、−CH2CH2−、−CH2CH2OCH2
2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2OCH2
CH2CH2−、−CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2
−、−C48OC48−、−C48OCH2OC48
等が挙げられる。かかるポリサルファイドポリマーは既
知の方法によって製造することができる。また、ポリサ
ルファイドポリマーは、主鎖中に−(RO)m−(Rは
炭素数2〜4のアルキレン基、mは6〜200の整数を
示す)で表せるエーテル部分を有していてもよく、また
チオール基が−SSiR123(R1、R2およびR3
炭素数1〜6のアルキル基、アリール基またはハロゲン
化アルキル基である)で表されるシリルチオ基に変換さ
れたシリル化ポリサルファイドポリマーであってもよ
い。
【0015】次に、本発明のポリサルファイド硬化性組
成物に含有させる硬化剤としては、二酸化マンガン、二
酸化鉛、過酸化亜鉛、酸化亜鉛、過酸化カルシウム、過
酸化バリウムなどの過酸化金属類や、過酸化尿素、過ホ
ウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウムなどの、過酸化水素
を発生する化合物等を挙げることができる。好ましく
は、二酸化鉛を含有させることで、優れた硬化特性を得
ることができる。二酸化鉛の添加量は、液状ポリサルフ
ァイド100重量部に対して好ましくは2〜15重量
部、より好ましくは3〜10重量部である。15重量部
を超えると耐熱物性を低下させ、また2重量部未満では
硬化特性が十分に得られないために好ましくない。さら
に、本発明においては、促進助剤として少量の水を併用
することもでき、この場合の使用する水の量は、液状ポ
リサルファイド100重量部に対して好ましくは0.0
5〜2重量部、より好ましくは0.1〜1重量部であ
る。本発明のポリサルファイド硬化性組成物は、30℃
で50%RHの条件下における施工可能時間が2時間以
上であることが好ましい。この施工可能時間が2時間未
満であると、作業中にコーキングガンの中で硬化し始
め、目地への充填が困難になるおそれがある。なお、施
工可能時間とは、混合後、コーキングガンにサルファイ
ド硬化性組成物を吸い込み、目地に充填し、しかる後仕
上げするに可能な時間をいう。
【0016】本発明のポリサルファイド硬化性組成物に
おいては、上述の硬化剤と共に、エポキシ樹脂を含有さ
せる。使用可能なエポキシ樹脂には特に制限はなく、ビ
スフェノール類多価アルコール、ダイマー酸、トリマー
酸およびノボラック等とエピクロロヒドリンとの重縮合
体およびそれをハロゲン化した樹脂、ポリオレフィンを
酸化しエポキシ基を導入した樹脂、脂環式エポキシ樹脂
などの種々のものを用いることができるが、好適には、
ビスフェノール系エポキシ樹脂を用いる。かかるエポキ
シ樹脂は、ポリサルファイドポリマー100重量部に対
し、好ましくは3.2〜4.1重量部、より好ましくは
3.4〜4.0重量部にて含有させる。この含有量が
3.2重量部未満であると加熱時のモジュラスの上昇を
十分抑制することができず、結果的に長期耐久性を損な
うこととなり、一方、4.1重量部を超えると初期50
%モジュラスが低すぎて、いずれも好ましくない。
【0017】本発明のポリサルファイド硬化性組成物に
は、経済性、作業性、硬化後の物性を改良する目的で、
炭酸カルシウム、タルク、クレー、UV吸収剤としての
二酸化チタン、ガラスバルーン、有機バルーン、マイカ
等の充填剤、硬化速度調整用としての硫黄等の加硫剤、
可塑剤等を適宜添加することができる。
【0018】具体的には、これら添加剤とポリサルファ
イドポリマーとを含む配合剤を基剤とし、硬化剤として
は、二酸化鉛、可塑剤、充填剤およびその他の添加剤を
含む硬化剤組成物とし、さらに顔料と可塑剤を含むカラ
ーマスターを夫々別々に調製し、これら三者を現場で所
定比にて均一混合する。この際、エポキシ樹脂は、基
剤、硬化剤組成物およびカラーマスターのいずれに入れ
てもよく、あるいはエポキシ樹脂だけを単独で準備し、
現場にて上記三者と混合してもよい。
【0019】本発明のポリサルファイド硬化性組成物に
おいては、アルマイトやモルタル用シーリング材として
好適に使用することができ、特に、アルマイト用シーリ
ング材として使用した場合には、接着性において優れた
効果を奏する。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。比較例1、実施例1〜3 下記表1に示す配合内容に従い、基剤、硬化剤およびカ
ラーマスターを夫々調製した。
【0021】
【表1】 *1:液状ビスフェノールA型ジグリシジルエーテル
【0022】硬化剤組成物中には、液状ビスフェノール
A型ジグリシジルエーテルを、夫々下記表2に示す添加
量にて配合した。これら基剤、硬化剤組成物およびカラ
ーマスターを3本ロールで練り込み、各種コンパウンド
を作製した。得られたコンパウンドについて、JIS
A 1439:1997 4.21項に従い養生後50
%モジュラスおよび加熱後50%モジュラスを測定し、
加熱の前後におけるモジュラス増減率を求めた。得られ
た結果を下記の表2に示す。表中に示すように実施例3
は特に耐久性が良好であり、耐久性区分9030(JI
S A 1439:1997 4.17項)の合格レベ
ルであった。
【0023】
【表2】 *2:ポリサルファイドポリマー100重量部に対する
重量部
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ポリサルファイド硬化性組成物の硬化剤に対しエポ
キシ樹脂を併用することにより、施工後のシーリング材
における加熱後のモジュラス上昇を好適に抑制すること
ができ、長期にわたり優れた耐久性を維持することので
きるシーリング材を実現することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に2個以上のチオール基を有する
    ポリサルファイドポリマーと、硬化剤と、エポキシ樹脂
    とを含むことを特徴とするポリサルファイド硬化性組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記エポキシ樹脂がビスフェノール系エ
    ポキシ樹脂である請求項1記載のポリサルファイド硬化
    性組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリサルファイドポリマー100重
    量部に対し、前記エポキシ樹脂が3.2〜4.1重量部
    含まれている請求項1または2記載のポリサルファイド
    硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 前記硬化剤が二酸化鉛である請求項1〜
    3のうちいずれか一項記載のポリサルファイド硬化性組
    成物。
  5. 【請求項5】 アルマイト用シーリング材として使用さ
    れる請求項1〜4のうちいずれか一項記載のポリサルフ
    ァイド硬化性組成物。
JP2001231769A 2001-07-31 2001-07-31 ポリサルファイド硬化性組成物 Pending JP2003041120A (ja)

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