JP2003040220A - 充填包装装置及びその制御方法 - Google Patents

充填包装装置及びその制御方法

Info

Publication number
JP2003040220A
JP2003040220A JP2001231162A JP2001231162A JP2003040220A JP 2003040220 A JP2003040220 A JP 2003040220A JP 2001231162 A JP2001231162 A JP 2001231162A JP 2001231162 A JP2001231162 A JP 2001231162A JP 2003040220 A JP2003040220 A JP 2003040220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
filling
transfer
packaging apparatus
reference value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001231162A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Honma
克美 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP2001231162A priority Critical patent/JP2003040220A/ja
Publication of JP2003040220A publication Critical patent/JP2003040220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルム移送に対する手動による煩雑な制動力
調整を必要とせず、良好なフィルム移送を行うことの可
能な充填包装装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】フィルムFを引き出す縦シール機構5と、
フィルム原反1Aから縦シール機構5までのフィルムF
のテンションを調整する第1,第2の制動手段K3,K
4と、フィルムFの移送を検出する回転検出手段K1
と、回転検出手段K1からの検出信号に基づいたフィル
ムFの移送速度からなる計測値を求めるとともに、前記
計測値と、予め定められる基準送出速度からなる基準値
とを比較し、この比較結果に応じてフィルムFの移送状
態を判定して第1,第2の制動手段K3,K4を制御す
る制御手段K2と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移送されるフィル
ムに内容物を充填しながら縦,横シールして包装袋を形
成する充填包装装置及びその制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平8−48301号
公報で開示されているように、送りローラ等の送出手段
によってフィルム原反から連続移送される長尺状のフィ
ルム一枚を二つ折りにして重ね合せるか、または二枚を
重ね合せ、その重なり合った両側縁部を縦シールして縦
シール部を形成するとともに、重ね合せたフィルムを横
シールして底部となる横シール部を形成し、前記フィル
ムの移送方向に対して前記横シール部から後方となる開
放筒上部に内容物を所定量充填した後、一定間隔にて再
び横シールして横シール部を形成することにより、連続
的な密閉包装袋(連続包装袋)を形成し、刃体を有する
切断機構によってフィルムに形成された横シール部の略
中央箇所を切断することによって包装袋を製造する充填
包装装置がある。
【0003】これらの充填包装装置は、連続移送される
フィルムにシワや折れが発生することのない良好な縦,
横シールを行うために、円滑なフィルム移送を行う必要
があり、そのため充填包装装置には、電磁パウダーブレ
ーキまたはヒステリシス式ブレーキ等の制動手段を有す
るテンションコントロール装置が備えられており、これ
らは、例えば特開平8−198206号公報に開示され
るものがある。
【0004】前記テンションコントロール装置は、フィ
ルム原反からフィルムを送出する送出手段までの間のフ
ィルムに対して一定の適正テンション値が付与されるも
のであって、この適正テンション値は、前記送出手段か
ら前記切断機構までの間において内容物を含む連続包装
袋の自重と、前記テンションコントロール装置に備えら
れる前記制動手段による制動力とをバランス良く保つこ
とで良好なフィルムの移送を行うことができるものであ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな充填包装装置は、例えば運転開始時のように、連続
包装袋内に内容物が充填されない状態から徐々に内容物
Wが充填されながらフィルムを移送する場合がある。前
記テンションコントロール装置は、内容物の充填量の変
化に関わらず一定のテンション値を保つように設定され
るものであり、前記連続包装袋の自重と前記制動手段の
制動力とのバランスを保つため、テンションコントロー
ル装置に備えられる可変抵抗器等のテンション調節機構
のボリューム調整を行うことで運転開始時は制動力を弱
め、包装袋内に充填を開始した後は除々に制動力を強め
るといった前記制動手段における制動力調整を行う必要
があった。
【0006】前記テンションコントロール装置における
前記制動力調整は、作業者の手動による煩雑な作業であ
って、作業者の経験上の勘に頼るものであるため、熟練
した作業者でなければ調整運転時の作業を行うことがで
きないといった問題点を有していた。また、充填包装装
置の運転開始時において、誤った制動力調整を行った場
合には、良好なフィルム移送を行うことができないだけ
でなく、フィルムのシール箇所にシワや折れ、あるいは
フィルムに対するシールずれやシール不良が発生するこ
とになり、フィルムを無駄に使用してしまうといった問
題点もあった。
【0007】そこで本発明は、上述した問題点に着目
し、フィルム移送に対する手動による煩雑な制動力調整
を必要とせず、良好なフィルム移送を行うことの可能な
充填包装装置及びその制御方法を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による充填包装装
置は、請求項1に記載したように、フィルム原反から移
送されるフィルムを縦シール及び横シールして包装袋を
形成し、前記包装袋内に内容物を充填する充填包装装置
であって、前記フィルムを引き出す送出手段と、前記フ
ィルム原反から前記送出手段までのフィルムのテンショ
ンを調整する調整手段と、前記フィルムの移送を検出す
る検出手段と、前記検出手段からの検出信号に基づいた
前記フィルムの移送速度からなる計測値を求めるととも
に、前記計測値と、予め定められる基準送出速度からな
る基準値とを比較し、この比較結果に応じて前記フィル
ムの移送状態を判定して前記調整手段を制御する制御手
段と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に記載したように、請求項
1に記載の充填包装装置において、前記制御手段は、前
記フィルムの前記移送状態において、前記計測値が前記
基準値よりも小さいと判定すると、前記調整手段に対し
て前記テンションを弱めるべく制御信号を出力してなる
ことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3に記載したように、請求項
1に記載の充填包装装置において、前記制御手段は、前
記フィルムの前記移送状態において、前記計測値が前記
基準値よりも大きいと判定すると、前記調整手段に対し
て前記テンションを強めるべく制御信号を出力してなる
ことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項4に記載したように、請求項
1から請求項3の何れかに記載の充填包装装置におい
て、前記基準値を変更可能とする設定手段を備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明による充填包装装置の制御方
法は、請求項5に記載したように、フィルム原反から移
送されるフィルムを縦シール及び横シールして包装袋を
形成し、前記包装袋内に内容物を充填する充填包装装置
の制御方法であって、前記フィルムを引き出す送出手段
と、前記フィルム原反から前記送出手段までのフィルム
のテンションを調整する調整手段と、前記フィルムの移
送を検出する検出手段とを備え、前記検出手段からの検
出信号に基づいた前記フィルムの移送速度からなる計測
値を求めるとともに、前記計測値と予め定められる基準
送出速度からなる基準値とを比較して前記フィルムの移
送状態を把握し、前記フィルムの前記移送状態におい
て、前記計測値が前記基準値よりも小さい場合に、前記
テンションを弱めるように前記調整手段を制御するとと
もに、前記計測値が前記基準値よりも大きい場合に、前
記テンションを強めるように前記調整手段を制御してな
ることを特徴とするものである。
【0013】また、請求項6に記載したように、請求項
5に記載の充填包装装置の制御方法において、前記基準
値は、設定手段によって変更可能とされてなることを特
徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態について説明する。
【0015】図1において、充填包装装置の全体構造を
説明すると、保持機構1と、フィルム案内機構2と、補
助制動機構3と、フィルム折返し機構4と、縦シール機
構5(送出手段)と、横シール機構6と、充填機構7
と、切断機構8とがそれぞれ図示しない機台に備えられ
ている。
【0016】保持機構1は、ナイロンと低密度ポリエチ
レンとの積層体からなるフィルムFがロール状に巻回し
たフィルム原反1Aを、着脱交換可能に回転軸支する軸
部1Bを備えてなるものである。また、保持機構1の軸
部1Bには、フィルム原反1Aの回転を制動するための
電磁パウダーブレーキ等からなる後述する第1の制動手
段が備えられている。
【0017】フィルム案内機構2は、フィルム原反から
引き出されるフィルムFをフィルム折返し機構4まで移
送案内するための回転可能なローラが複数設けられて構
成される。また、フィルム案内機構2は、複数のローラ
のうち1つのローラに近接して、フィルムFの移送にと
もなうローラの回転を検出する回転検出手段(検出手
段)2Aが設けられている。この場合、回転検出手段2
Aは、前記ローラと同期して回転するように設けられ、
スリットや突起等を備えた被検出部(図示しない)を、
フォトセンサまたは透過型センサを用いて検出するよう
にして構成される。
【0018】補助制動機構3は、フィルム原反1Aから
引き出されフィルム案内機構2によって案内されるフィ
ルムFを挟み込むようにして回転可能に設けられる一対
のローラ3Aと、このローラ3Aの回転を制動する電磁
パウダーブレーキ等からなる後述する第2の制動手段と
によって構成され、フィルムFの移送を制動するもので
ある。
【0019】フィルム折返し機構4は、品種毎の包装形
態に応じて位置調節可能な折返しガイド4Aによって、
フィルム案内機構2から導出するフィルムFを長手方向
に沿って2つ折りにするものである。
【0020】縦シール機構5は、サーボモータからなる
駆動手段M1を駆動源として回転可能に設けられフィル
ムFを挟んで対向する一対の縦ヒートシールロール5A
によって、2つ折りにされたフィルムFの各々折返し縁
部と中間部と折返し端部同志(左右両縁部と中間部)と
を、繰り出しながら縦方向に縦シールして縦シール部F
1を形成するものである。なお、両縦ヒートシールロー
ル5A内部には、図示しない電気ヒータを内蔵してい
る。また、縦シール機構5は、フィルムFを引き出すた
めの送出手段として兼用されるものであり、生産条件に
応じた所定の回転速度にて縦ヒートシールロール5Aを
回転させてフィルムFを送出するものである。
【0021】横シール機構6は、サーボーモータからな
る駆動手段M2を駆動源として回転可能に設けられ縦シ
ール機構5によって縦シール部F1が形成されたフィル
ムFを挟み、対向する一対の横ヒートシールロール6A
によってフィルムFを横方向に横シールして、包装袋P
となる底部、すなわち横シール部F2を形成するもので
ある。なお、両横ヒートシールロール6A内部には、縦
シール機構5と同様に図示しない電気ヒータを内蔵して
いる。
【0022】充填機構7は、縦シール部F1及び横シー
ル部F2によって、連続する有底筒状に形成されたフィ
ルムF内に、例えば胡麻や肉片等の固形物を含む調味料
やスープからなる内容物Wを充填するものである。ま
た、この内容物Wを含むフィルムF袋口部は、更に送ら
れて再び横シール機構6によって横方向に横シールされ
て封止状態となる。
【0023】切断機構8は、図示しない対向する一対の
刃体によって、上下方向に連包状態のフィルムFの横シ
ール部F2の略中央部を切り離し切断し、個々の包装袋
Pを得るものである。
【0024】次に、本発明の充填包装装置における主要
部分の電気的な構成について、図2を用いて説明する。
【0025】回転検出手段2Aは、フィルム案内機構2
に設けられ、フィルムFの移送にともなうローラの回転
を検出し、前記ローラの回転に伴って発せられる検出信
号を後述する制御手段K2に出力するものである。
【0026】設定手段K1は、品種毎の包装形態に応じ
た生産条件を設定入力可能なタッチパネルからなる。こ
こで設定入力される前記生産条件としては、縦シール機
構5によるフィルムFの基準送出速度(以下、基準値と
記す)や内容物の充填量等の各種設定値であり、前記各
種設定値は後述する制御手段K2に出力される。
【0027】制御手段K2は、マイクロコンピュータか
らなるもので、後述する処理動作のプログラムが記憶さ
れたROMや演算値を一時的に記憶するRAM,前記プ
ログラムを実行するためのCPU及び回転検出手段2
A,設定手段K1,後述する各手段や前述した駆動系を
有する各機構(図示しない)などと電気的な接続関係を
なすためのI/Oインターフェイス等を有するものであ
る。なお、この場合、制御手段K2は、充填包装装置を
電気制御する制御手段と兼用するものである。
【0028】第1,第2の制動手段(調整手段)K3,
K4は、保持手段1及び補助制動機構3に設けられるも
ので、制御手段K2からの制御信号に基づいて、フィル
ムFの移送に対する制動力を調整するものである。な
お、第1,第2の制動手段K3,K4は、供給される前
記制御信号である電流値に基づいたトルクを発生するも
のであり、このトルクを各機構1,3の軸部1Bやロー
ラ3Aに図示しない電磁パウダーブレーキ等を介して伝
達することにより、フィルムFの移送に対する所定の制
動力が得られるものである。
【0029】駆動手段M1は、縦シール機構5に設けら
れる縦ヒートシールロール5Aを制御手段K2からの制
御信号に基づいて回転駆動することによって、縦ヒート
シールロール5Aに挟み込まれたフィルムFを移送する
ものである。この場合、駆動手段M1は、フィルムFが
設定手段K1によって設定された基準値にてフィルムF
を引き出すように制御手段K2によって加減速制御され
る。
【0030】次に、制御手段K2における処理動作を図
3を用いて説明する。
【0031】制御手段K2は、設定手段K1によって設
定された基準値を入力し(ステップS1)、駆動手段M
1に前記基準値に応じた制御信号を出力することによ
り、フィルムFの送出速度が前記基準値となるように縦
シール機構5の駆動手段M1の加減速制御がなされる。
【0032】次に、制御手段K2は、回転検出手段2A
からの検出信号を入力し検出信号2Aの入力周期を求め
るとともに、前記入力周期とロールの外周の長さとに基
づいて、単位時間毎のフィルムFの送り量である移送速
度(以下、計測値と記す)を算出し(ステップS2)、
前記計測値がステップS1にて入力した基準値よりも小
さいか否かを比較判定する(ステップS3)。すなわ
ち、制御手段K2は、縦シール機構5によって移送され
るフィルムFの基準送出速度である基準値と、実際に移
送されるフィルムFの移送速度である計測値との間で生
じる速度差を判定することによって、縦シール機構5の
一対の縦ヒートシールロール5Aにより挟み込まれて送
出するフィルムFのスリップ(滑り)状態、すなわちフ
ィルムFの移送状態を確認することが可能となる。
【0033】制御手段K2は、ステップS3にて、計測
値が基準値よりも小さいと判定した場合、フィルムFの
移送方向に対する制動力が弱まるように促す制御信号を
第1,第2の制動手段K3,K4に出力する(ステップ
S4)。制御手段K2は、ステップS3にて、計測値が
基準値よりも小さくないと判定した場合、計測値が基準
値よりも大きいか否かを比較判定する(ステップS
5)。
【0034】制御手段K2は、ステップS5にて、計測
値が基準値よりも大きいと判定した場合、フィルムFの
移送方向に対する制動力が強めるように促す制御信号を
第1,第2の制動手段K3,K4に出力する(ステップ
S6)。また、制御手段K2は、計測値と基準値とが等
しい場合は、フィルムFの送出手段である縦シール機構
5から切断機構8までの間において内容物Wを含む連続
包装袋の自重と、フィルム原反1Aから縦シール機構5
までの間のフィルムFのテンション値がバランス良く保
たれていることになるため、第1,第2の制動手段K
3,K4における制動力調整を行わない。
【0035】前述したステップS3及びステップS4に
おける判定処理において、計測値が基準値よりも小さい
とする場合は、連続包装袋における自重が軽く、第1,
第2の制動手段K3,K4によるフィルムFに与える制
動力が強いために、縦シール機構5におけるフィルムF
の引き出し動作においてスリップが生じていることを意
味する判定となり、第1,第2の制動手段K3,K4の
制動力を弱めるべく調整(制動)を行うことで、前記ス
リップ状態を回避するための制御となる。
【0036】また、計測値が基準値より大きいとする場
合は、連続包装袋による自重が重く、第1,第2の制動
手段K3,K4によるフィルムFに与える制動力が弱い
ために、縦シール機構5におけるフィルムFの引き出し
動作において送り出し過ぎる状態であることを意味する
判定となり、第1,第2の制動手段K3,K4の制動力
を強めるべく調整(制動)を行うことで、前記送り出し
過ぎる状態を回避するための制御となる。
【0037】かかる制御手段K2の処理動作を繰り返す
ことにより、フィルム移送における移送状態を判定する
ことができるだけでなく、フィルム移送における制動力
の調整を移送状態に応じて自動的に行うことができる。
【0038】また、上述の充填包装装置は、フィルム原
反1Aから移送されるフィルムFを縦シール及び横シー
ルして包装袋Pを形成し、包装袋内Pに内容物Wを充填
する充填包装装置であって、フィルムFを引き出す縦シ
ール機構5と、フィルム原反1Aから縦シール機構5ま
でのフィルムFのテンションを調整する第1,第2の制
動手段K3,K4と、フィルムFの移送を検出する回転
検出手段K1と、回転検出手段K1からの検出信号に基
づいたフィルムFの移送速度からなる計測値を求めると
ともに、前記計測値と、予め定められる基準送出速度か
らなる基準値とを比較し、この比較結果に応じてフィル
ムFの移送状態を判定して第1,第2の制動手段K3,
K4を制御する制御手段K2と、を備えてなることによ
って、フィルムFを基準値にて移送するための適正なテ
ンションをフィルムFに与えることができる。特に、充
填開始直後のように、連続包装袋全てに内容物Wが充填
されない状態から徐々に内容物Wが充填されながらフィ
ルムFを移送する場合においても、フィルムFの移送状
態に応じた適切なテンションをフィルムFに加えること
ができるため、従来のように誤った制動力調整により発
生するフィルムFのシール箇所におけるシワや折れ、あ
るいはフィルムFに対するシールずれやシール不良を発
生することなく良好なフィルム移送を行うことができ
る。
【0039】また、フィルムFの移送状態に応じた適切
なテンションを自動的にフィルムFに与えることが可能
となることから、作業者による誤った制動力調整を生じ
させないため、無駄なフィルムFの発生を生じさせるこ
とはない。
【0040】また、本発明の充填包装装置は、フィルム
原反1Aの回転を第1の制動手段K3を用いて、またフ
ィルム原反1Aから縦シール機構5までのフィルムFの
移送を第2の制動手段K4を用いて複数箇所にて制動す
ることにより、より確実で安定したフィルムのテンショ
ン調整が行えるため、良好なフィルム移送を行うことが
できる。
【0041】なお、上述した本発明の実施の形態におけ
る充填包装装置は、縦シール機構5によりフィルムFの
縦シール及びフィルムFの移送を兼用して行うものを例
に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば、フィルムFを移送するために専用に設けられる
送りローラからなる送出手段を備えてなるものであって
も良い。
【0042】また、本発明の充填包装装置は、制御手段
K2によって第1,第2の制動手段K3,K4となる電
磁パウダーブレーキの許容トルク範囲内であるかを監視
するとともに、前記範囲外の場合は装置を停止しブザー
やランプ等からなる報知手段によって作業者に報知する
構造を備えることができ、過剰なテンション調整による
フィルムFの破断を防ぐことが可能となる。
【0043】また、本発明の検出手段は、上述した実施
の形態にて、フィルムFの移送にともなうローラの回転
を検出する回転検出手段を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、実際のフィルムの
移送速度もしくは送り量を計測可能なものであればよ
く、例えば、フィルム原反1Aを軸支する軸部1Bの回
転速度を検出するものであってもよいし、またフィルム
の移送経路のうち任意の位置に画像センサや透過型セン
サからなる検出手段を配設し、フィルムに一定ピッチ毎
に印刷された模様やレジマークを検出することで、フィ
ルムの移送速度からなる計測値を計測するものであって
もよい。
【0044】
【発明の効果】本発明は、フィルム原反から移送される
フィルムを縦シール及び横シールして包装袋を形成し、
前記包装袋内に内容物を充填する充填包装装置及びその
制御方法に関し、フィルム移送に対する手動による煩雑
な制動力調整を必要とせず、良好なフィルム移送を行う
ことの可能な充填包装装置及びその制御方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の全体平面図。
【図2】本発明の実施の形態による制御手段の電気的構
成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施の形態による制御手段の処理方法
を示す流れ図。
【符号の説明】 1A フィルム原反 2A 回転検出手段(検出手段) 5 縦シール機構(送出手段) F フィルム K1 設定手段 K2 制御手段 K3 第1の制動手段(調整手段) K4 第2の制動手段(調整手段) P 包装袋 W 内容物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム原反から移送されるフィルムを縦
    シール及び横シールして包装袋を形成し、前記包装袋内
    に内容物を充填する充填包装装置であって、前記フィル
    ムを引き出す送出手段と、前記フィルム原反から前記送
    出手段までのフィルムのテンションを調整する調整手段
    と、前記フィルムの移送を検出する検出手段と、前記検
    出手段からの検出信号に基づいた前記フィルムの移送速
    度からなる計測値を求めるとともに、前記計測値と、予
    め定められる基準送出速度からなる基準値とを比較し、
    この比較結果に応じて前記フィルムの移送状態を判定し
    て前記調整手段を制御する制御手段と、を備えてなるこ
    とを特徴とする充填包装装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記フィルムの前記移送
    状態において、前記計測値が前記基準値よりも小さいと
    判定すると、前記調整手段に対して前記テンションを弱
    めるべく制御信号を出力してなることを特徴とする請求
    項1に記載の充填包装装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記フィルムの前記移送
    状態において、前記計測値が前記基準値よりも大きいと
    判定すると、前記調整手段に対して前記テンションを強
    めるべく制御信号を出力してなることを特徴とする請求
    項1に記載の充填包装装置。
  4. 【請求項4】前記基準値を変更可能とする設定手段を備
    えてなることを特徴とする請求項1から請求項3の何れ
    かに記載の充填包装装置。
  5. 【請求項5】フィルム原反から移送されるフィルムを縦
    シール及び横シールして包装袋を形成し、前記包装袋内
    に内容物を充填する充填包装装置の制御方法であって、
    前記フィルムを引き出す送出手段と、前記フィルム原反
    から前記送出手段までのフィルムのテンションを調整す
    る調整手段と、前記フィルムの移送を検出する検出手段
    とを備え、前記検出手段からの検出信号に基づいた前記
    フィルムの移送速度からなる計測値を求めるとともに、
    前記計測値と予め定められる基準送出速度からなる基準
    値とを比較して前記フィルムの移送状態を把握し、前記
    フィルムの前記移送状態において、前記計測値が前記基
    準値よりも小さい場合に、前記テンションを弱めるよう
    に前記調整手段を制御するとともに、前記計測値が前記
    基準値よりも大きい場合に、前記テンションを強めるよ
    うに前記調整手段を制御してなることを特徴とする充填
    包装装置の制御方法。
  6. 【請求項6】前記基準値は、設定手段によって変更可能
    とされてなることを特徴とする請求項5に記載の充填包
    装装置の制御方法。
JP2001231162A 2001-07-31 2001-07-31 充填包装装置及びその制御方法 Pending JP2003040220A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001231162A JP2003040220A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 充填包装装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001231162A JP2003040220A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 充填包装装置及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003040220A true JP2003040220A (ja) 2003-02-13

Family

ID=19063253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001231162A Pending JP2003040220A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 充填包装装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003040220A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018012534A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 江崎グリコ株式会社 フィルム搬送装置、ピロー包装装置、及び、ピロー包装物の製造方法
CN111003276A (zh) * 2018-10-04 2020-04-14 株式会社石田 制袋包装机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018012534A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 江崎グリコ株式会社 フィルム搬送装置、ピロー包装装置、及び、ピロー包装物の製造方法
CN111003276A (zh) * 2018-10-04 2020-04-14 株式会社石田 制袋包装机
US11208222B2 (en) 2018-10-04 2021-12-28 Ishida Co., Ltd. Bag-making and packaging machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7054158B2 (ja) 商品処理装置
JP2008127093A (ja) フィルム供給装置およびこれを備えた包装装置
JP4782373B2 (ja) 縦型充填包装装置及びその製袋方法
JP2005075401A (ja) 包装装置
JP2003040220A (ja) 充填包装装置及びその制御方法
JP2004001870A (ja) 包装装置
JP7080473B2 (ja) 連続製袋包装機
JP3898865B2 (ja) 縦形製袋充填包装機の包材繰出し制御装置
JP2001097321A (ja) 充填包装機の生産条件決定装置
JP4402325B2 (ja) 充填包装装置及びその制御方法
JP6877040B2 (ja) 製袋包装機
JP3943318B2 (ja) 充填包装機
JPH08198206A (ja) 包装装置
JP2004059309A (ja) 繋ぎ目検出装置
JP2002193217A (ja) ヒートシール装置及びヒートシール方法
JP3263944B2 (ja) 充填包装機
JP4672928B2 (ja) 充填包装機
JP2021147098A (ja) 製袋包装機
JP2009280259A (ja) 製袋包装機
EP1203717A1 (en) Method and device for controlling the height of a web in a packaging machine
JPH11263304A (ja) 充填包装機
JP2003128003A (ja) 充填包装機
JP4672830B2 (ja) 縦シール部の切断装置
JP3872133B2 (ja) 包装機
JP2003321015A (ja) 充填包装機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061024