JP2004001870A - 包装装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、装置を停止せずにフィルム原反の切り換えを行う作業効率の良い包装装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】複数個のフィルム原反R1,R2のうち1つのフィルム原反R1からフィルムF1を供給するフィルム供給機構1と、供給状態にあるフィルF1ムと待機状態にあるフィルムF2とを切り換えるフィルム繋ぎ部1Dと、フィルム供給機構1から前フィルム繋ぎ部1Dを介して供給されるフィルムF1を所定量を貯留するアキュムレート機構3と、アキュムレート機構3からフィルム折り返し機構4を介して供給される前記フィルムF1を縦、横シールすることによって内容物Wを収納した包装袋Pを形成する包装機構とを備えてなることを特徴とする包装装置。
【選択図】図2
【解決手段】複数個のフィルム原反R1,R2のうち1つのフィルム原反R1からフィルムF1を供給するフィルム供給機構1と、供給状態にあるフィルF1ムと待機状態にあるフィルムF2とを切り換えるフィルム繋ぎ部1Dと、フィルム供給機構1から前フィルム繋ぎ部1Dを介して供給されるフィルムF1を所定量を貯留するアキュムレート機構3と、アキュムレート機構3からフィルム折り返し機構4を介して供給される前記フィルムF1を縦、横シールすることによって内容物Wを収納した包装袋Pを形成する包装機構とを備えてなることを特徴とする包装装置。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム原反から連続移送される長尺状のフィルムに内容物を充填しながら縦,横シールして包装袋を形成する包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平8−48301号公報で開示されているように、送りローラ等の送出手段によってフィルム原反から連続移送される長尺状のフィルム一枚を二つ折りにして重ね合せるか、または二枚を重ね合せ、その重なり合った両側縁部を縦シールして縦シール部を形成するとともに、重ね合せたフィルムを横シールして底部となる横シール部を形成し、前記フィルムの移送方向に対して前記横シール部から後方となる開放筒上部に内容物を所定量充填した後、一定間隔にて再び横シールして横シール部を形成することにより、連続的な密閉包装袋(連続包装袋)を形成し、刃体を有する切断機構によってフィルムに形成された横シール部の略中央箇所を切断することによって包装袋を製造する包装装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの包装装置に使用されているフィルムは、フィルム原反のフィルムが消費されて無くなると、人手により包装装置を停止して新しいフィルム原反と取り換えて再び包装装置を運転していた。この際、フィルム原反のフィルムが全て引き出され、包装装置に供給されるフィルムが空の状態になると、一般的な包装機においては、新しいフィルム原反をセットして、フィルムの始端部を引き出し、複数のフィルム送りローラー,折り返し部,シールローラやカッターの間にフィルムを引き回すという煩雑なフィルム交換作業をフィルムが無くなる毎に行わなければならなかった。
【0004】
このフィルム交換作業時は包装装置における包装作業ができなくなり、包装装置における生産効率を低下させる原因となっていた。また、近年のオートメーション化により物品の包装から計数,梱包,出荷までライン化している状況において、包装装置の停止は全ラインの生産効率の低下につながっていた。
【0005】
そこで、本発明は前述した問題点に着目してなされたものであり、包装装置を停止せずにフィルム原反の切り換えを行う生産効率の良い包装装置を提供することを目的とするものである。また、本発明は、安定したフィルム原反の切り換えを行うことのできる包装装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による包装装置は、請求項1に記載したように、複数個のフィルム原反を装填可能とし、前記複数個のフィルム原反のうち1つのフィルム原反からフィルムを供給するフィルム供給機構と、供給状態にあるフィルム原反のフィルムと待機状態にあるフィルム原反のフィルムとを切り換えるフィルム切り換え機構と、前記フィルム供給機構から前記フィルム切り換え機構を介して供給される前記フィルムの所定量を貯留するアキュムレート機構と、前記アキュムレート機構からフィルム折り返し機構を介して供給される前記フィルムを縦、横シールすることによって内容物を収納した包装袋を形成する包装機構と、前記フィルム供給機構と前記アキュムレート機構との間、もしくは前記フイルム切り換え機構に設けられ、前記フィルムの移送を停止するフィルム停止手段と、前記フィルムの供給状態の検出、もしくは前記フィルムの切り換え指示を行うフィルム切り換え指示手段と、前記フィルム供給機構と前記アキュムレート機構との間、もしくは前記フイルム切り換え機構に設けられ、前記フィルムの移送を停止するフィルム停止手段と、前記フィルム切り換え指示手段からの指示信号に基づいて、前記フィルム停止手段を動作点位置に移動させて前記フィルムの供給を停止させるとともに、前記アキュムレート機構を駆動させることにより貯留された前記フィルムを前記包装機構に供給させ、前記フィルム切り換え機構を駆動させて前記供給状態にあったフィルム原反のフィルムと前記待機状態にあったフィルム原反のフィルムとを接続して前記待機状態にあったフィルム原反のフィルムを供給可能とするフィルム切り換え処理を実行する制御手段と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記アキュムレート機構は、前記フィルムの貯留量を確保する搬送経路と、前記搬送経路の距離を変化させる貯留量調整手段とを備えてなることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載したように、請求項2に記載の包装装置において、前記アキュムレート機構と前記包装機構との間、もしくは前記アキュムレート機構に設けられ、前記アキュムレート機構と前記包装機構との間における前記フィルムのテンションを検出するテンション検出手段を備え、前記制御手段は、前記テンション検出手段からの検出信号に基づいて、前記貯留量調整手段を駆動させてなることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項4に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記制御手段は、前記フィルム停止手段を作動させてから前記フィルム交換処理の終了を待って、前記フィルム原反からの前記フィルムの供給を許可するべく前記フィルム停止手段を原点位置に復帰させてなることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項5に記載したように、請求項4に記載の包装装置において、前記制御手段は、前記フィルム停止手段による前記フィルムの開放とともに、前記アキュムレート機構の動作前の搬送経路に復帰するように貯留量調整手段を作動させてなることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項6に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記フィルム切り換え機構は、供給状態にあるフィルム原反のフィルムと待機状態にあるフィルム原反のフィルムとを溶着によって接続する溶着機構を備えてなることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項7に記載したように、請求項6に記載の包装装置において、前記溶着機構による溶着時間を変更可能な設定手段を備えてなることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項8に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記包装機構によって形成された連続包装袋を少なくとも切断する切断機構と、前記切断機構の後段に設けられ、切断された包装袋を振り分け可能とする振り分け機構とを前記包装機構に備え、前記制御手段は、前記フィルム切り換え機構によって形成されるフィルムの繋ぎ目を含む包装袋を切断するように前記切断機構を制御するとともに、前記繋ぎ目を含む包装袋を製品となる包装袋と分けるように前記振り分け機構を制御してなる繋ぎ目排出処理を実行してなることを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項9に記載したように、請求項7に記載の包装装置において、前記制御手段は、前記フィルム切り換え機構によるフィルム切り換え処理終了から所定時間後に前記振り分け機構による前記繋ぎ目排出処理を実行してなることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項10に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記包装袋内に内容物を充填する充填機構を備え、前記制御手段は、前記包装機構に前記繋ぎ目を含むフィルムが存在する場合であっても前記充填機構による前記内容物の供給動作を停止させずに通常供給状態によって前記内容物の供給を続行してなることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態について説明するが、本発明を充填包装機に適用したものを例に挙げる。
【0017】
図1において、充填包装機の全体構造を説明すると、フィルム供給機構1と、アキュムレート機構2と、フィルム案内機構3と、フィルム折返し機構4と、縦シール機構5と、横シール機構6と、充填機構7と、切断機構8とがそれぞれ図示しない機台に備えられている。
【0018】
フィルム供給機構1は、ナイロンと低密度ポリエチレンとの積層体からなるフィルムF1,F2がロール状に巻回されたフィルム原反R1,R2を備え、それぞれフィルム原反R1,R2が軸部1A,1Bに着脱交換可能に回転軸支されている。また、フィルム供給機構1は、後述するフィルム停止部(フィルム停止手段)1Cと、フィルム繋ぎ部(フィルム切り換え機構)1Dとを備えており、軸部1Aに回転軸支されたフィルム原反R1のフィルムF1、または軸部1Bに回転軸支されたフィルム原反R2のフィルムF2を選択的にフィルム供給機構1以降の機構へ供給することができる。
【0019】
この場合、フィルム原反R1のフィルムF1を供給用とし、フィルム原反R2のフィルムF2を待機用として、フィルムF1が消費して無くなった際に、フィルムF1からフィルムF2へ切り換えて供給するものを以下に説明するが、各フィルムF1,F2のどちらが供給用で、どちらが待機用であるか任意に設定できるものである。
【0020】
アキュムレート機構2は、固定ローラ2Aと、上下動可能なテイクアップローラ2Bとを備え、これらローラ2A,2B間の搬送経路の長さを変えながら、フィルム供給機構1からフィルム繋ぎ部1Dを介して供給されるフィルムF1をフィルム案内機構3側へ供給することができる。
【0021】
フィルム案内機構3は、フィルム供給機構1の軸部1Aに回転軸支されるフィルム原反R1から供給されるフィルムF1をフィルム折返し機構4まで移送案内するための回転可能なローラが複数設けられて構成される。また、フィルム案内機構3は、アキュムレート機構2とフィルム折返し機構4との間にダンサロール3Aを設けている。ダンサロール3Aは、フィルムF1を移送案内するとともに、アキュムレート機構2とフィルム折返し機構4との間のフィルムF1のテンションに応じて支点3Bを中心に回動可能なアーム3Cに固定されている。
【0022】
フィルム折返し機構4は、品種毎の包装形態に応じて位置調節可能な折返しガイド4Aによって、フィルム案内機構3から供給されるフィルムF1を長手方向に沿って2つ折りにするものである。また、フィルム折り返し機構4は、少なくとも後で詳述する縦、横シール機構5,6と、充填機構7とからなる包装機構へ2つ折り状態のフィルムF1を供給する。
【0023】
縦シール機構5は、サーボモータからなる駆動手段M1を駆動源として回転可能に設けられフィルムF1を挟んで対向する一対の縦ヒートシールロール5Aによって、2つ折りにされたフィルムF1の両縁部を、繰り出しながら縦方向に熱シールしてなる縦シール部FSを形成するものである。なお、両縦ヒートシールロール5A内部には、図示しない電気ヒータを内蔵している。また、縦シール機構5は、フィルムF1をフィルム原反R1から引き出して供給するための送出手段として兼用されるものであり、生産条件に応じた所定の回転速度にて縦ヒートシールロール5Aを回転させてフィルムF1を横シール機構6以降へ供給するものである。
【0024】
横シール機構6は、サーボモータからなる駆動手段M2を駆動源として回転可能に設けられ、縦シール機構5によって縦シール部FBが形成されたフィルムF1を挟み、対向する一対の横ヒートシールロール6AによってフィルムF1を横方向に熱シールして、包装袋Pの底部、すなわち横シール部FBを形成するものである。なお、両横ヒートシールロール6A内部には、縦シール機構5と同様に図示しない電気ヒータを内蔵している。
【0025】
充填機構7は、ポンプからなる供給手段によって送り出される例えば胡麻や肉片等の固形物を含む調味料やスープからなる内容物Wを、ノズルNを介して、縦シール部FS及び横シール部FBによって有底筒状に形成された連続するフィルムF1内に充填するものである。また、この内容物Wを含むフィルムF1袋口部は、更に送られて再び横シール機構6によって横方向に横シールされて封止状態となる。
【0026】
切断機構8は、例えば、図示しない固定刃体と回転刃体との一対の刃体によって、上下方向に連包状態のフィルムF1の横シール部FBの略中央部を切り離し切断し、内容物Wを収納した個々の包装袋Pを得るものである。なお、切断機能8は、サーボモータからなる駆動手段を介して前記回転刃体の回転速度を電気的に調整できるように構成し、またシリンダー等の移動手段を介して前記固定刃体を前記回転刃体に対して離間可能なように構成される。
【0027】
次に、上述の充填包装機のうち本発明の主要部となる機構1,2,3について詳しく説明する。
【0028】
フィルム供給機構1は、軸部1A,1Bと、フィルム停止部1Cと、フィルム繋ぎ部1Dとを備えており、軸部1A,1Bは、フィルム原反R1,R2を、それぞれ着脱交換可能に回転軸支するとともに、フィルム原反R1,R2の回転を制動するための電磁パウダーブレーキ等からなる制動手段がそれぞれ設けられている。
【0029】
フィルム停止部1Cは、フィルムF1を介して対向する一対のピンチロールと、一方のピンチロールを移動可能に設けるシリンダ等のピンチロール駆動手段1Eとを備え、ピンチロール駆動手段1Eを動作点位置に移動させることで、フィルム原反R1から供給されるフィルムF1を一対のピンチロール間に挟み込み、少なくともフィルム原反R1からフィルム停止部1CまでのフィルムF1の移送供給を停止する。また、フィルム停止部1Cは、ピンチロール駆動手段1Eの原点位置にてフィルムF1を開放状態とするものである。
【0030】
フィルム繋ぎ部(フィルム切り換え機構)1Dは、フィルム供給機構(軸部1A,1B)1とフィルム停止部1Cとの間に設けられ、対向する一対のバー10と、この各バー10の対向面部に配設される一対のヒートシール板11と、少なくとも一方のバー10を他方のバー10に接離可能とするためのシリンダ等からなる後述するバー駆動手段と、それぞれのバー10の上方に設けられ、フィルム原反R2から繰り出された状態(待機状態)の待機用のフィルムF2の始端部を仮止めし、供給用のフィルムF1と対向状態にするための係止部12とを備えている。
【0031】
この係止部12は、通常のフィルム移送時において、フィルムF1,F2がヒートシール板11に当接しない位置にて挟み込んで仮止めするためのクリップ12Aを有している。そして、待機用のフィルムF2を仮止めする際には、フィルムF2の始端部を挿入し、クリップ12Aにて挟み込むことによって、このクリップ12Aの弾性力により待機用のフィルムF2を係止するようにしている。また、係止部12は、一対のバー10が駆動手段(以下、バー駆動手段と記す)により近接移動し、供給用のフィルムF1と待機用のフィルムF2とがヒートシール板(溶着機構)11にて挟み込まれ、フィルムF1,F2を溶着接続され、フィルムF2が引き出されると、仮止め状態にあるフィルムF2の始端部はクリップ12Aから抜け出て外れるようになっている。
【0032】
なお、フィルムF1,F2がフィルム繋ぎ部1Dのヒートシール板11によって溶着接続されるまでに所定時間(例えば、2秒間)が必要であるため、この溶着接続作業中はフィルム停止部1CによってフィルムF1の供給が停止される。
【0033】
また、フィルム供給機構1には、フィルム原反R1から繰り出される直後のフィルムF1の有無を検出するための図示しないフィルム検出手段(フィルム切り換え指示手段)が設けられ、前記フィルム検出手段による検出タイミングに基づいて、フィルムF1の終端部とフィルムF2の始端部とが接続され、フィルム原反R1からフィルム原反R2へフィルム供給源を切り換えることができる。なお、この切り換えの後は、供給状態にあったフィルムF1に換わって待機状態にあったフィルムF2が以降の機構に供給されることになる。
【0034】
アキュムレート機構2は、フィルム停止部1Cとフィルム折返し機構4との間に複数本列状に軸支されてなる固定ローラ2Aと、図示しないガイドに沿って上下動作可能な軸受け台2Cに複数本列状に軸支されるテイクアップローラ2Bと、軸受け台2Cを上下動作させるための駆動源となるサーボモータ等からなる軸受け台駆動手段(貯留量調整手段)2Dと、を備えている。
【0035】
また、フィルムF1は、テイクアップローラ2Bと固定ローラ2Aとを交互に沿って通過する。したがって、上下動作するテイクアップローラ2Aによって、アキュムレート機構2におけるフィルムF1の搬送経路の長さを変化させることができる。つまり、この搬送経路の変化分がフィルムF1の貯留量となり、フィルム停止部1CによってフィルムF1の移送が停止された際、前記貯留量分のフィルムF1を以降のフィルム折り返し機構4や包装機構へ供給することができる。
【0036】
フィルム案内機構3は、このダンサロール3Aの移動動作によって、フィルムF1に対して弛みや過張力が生じない程度にテンションを付与することができる。また、フィルム案内機構3は、ダンサロール3Aに加わるフィルムF1のテンションによって変化するアーム3Bの回動角度を検出する後述するテンション検出手段が設けている。なお、前記テンション検出手段は、包装機構であるフィルム折返し機構4とアキュムレート機構2との間に位置するフィルム案内機構3に配設されているが、アキュムレート機構2に備えられるものであっても良い。
【0037】
次に上述した機構1,2,3の電気的構成を図2に示すブロック図を用いて説明するが、これらの各機構1,2,3を詳細に説明する他の各部の電気的構成の説明については省略する。各機構1,2,3を制御するために必要な構成は、主に、終端部検出手段K1と、テンション検出手段K2と、設定手段K3,制御手段K4と、ピンチロール駆動手段1Eと、バー駆動手段K5と、制動手段K6と、軸受け台駆動手段K7とである。
【0038】
フィルム検出手段(フィルム切り換え指示手段)K1は、それぞれのフィルム原反R1,R2に設けられており、フィルム原反R1から繰り出された直後のフィルムF1の有無を検出するもので、例えば透過型センサからなる。また、フィルム検出手段K1は、後で詳述する制御手段K4に指示信号として出力し、制御手段K4は、前記指示信号に基づいて、フィルム原反R1からすべてのフィルムF1を供給したか否かを判断することができる。つまり、フィルムF1の終端部を判断することができる。
【0039】
テンション検出手段K2は、ダンサロール3Aに加わるフィルムF1のテンションによってダンサロール3Aが移動し、これに伴って変化するアーム3Bの動きを検出する、例えばポテンシオメータからなる。またテンション検出手段K2は、アーム3Bの角度情報に伴った抵抗値変化を電圧信号(検出信号)として、後述する制御手段K4に出力することができる。
【0040】
設定手段K3は、フィルムF1の種類や厚さ等の品種毎の包装形態に応じた各種生産条件を設定入力することができるタッチパネルからなる。ここで設定入力される前記生産条件は、縦シール機構5によるフィルムF1の基準移送速度値や内容物Wの充填速度値、包装袋Pの形状や内容物Wの内容量等の品種毎の包装形態に応じた各種設定値、フィルム繋ぎ部1Dによる供給状態にあるフィルム原反のフィルムと待機状態にあるフィルム原反のフィルムとの溶着時間、また縦シール機構5から切断機構8までの間において、内容物Wを含む連続包装袋の自重、及び制動手段K6によるフィルムF1の移送に対する制動力とがバランスよく保つ状態(前記連続包装袋の自重と前記制動力とが略つり合っている状態)になるような制動力等があり、前述の各設定値、操作者によって設定され、前記各種設定値は後述する制御手段K4に出力される。
【0041】
制御手段K4は、例えばマイクロコンピュータからなるもので、後述する処理動作のプログラムが記憶されたROMや演算値を一時的に記憶するRAM,前記プログラムを実行するためのCPU及びフィルム検出手段K1,角度検出手段K2,設定手段K3,後述する各手段や縦,横シール機構5,6や切断機構8に設けられる駆動手段(図示しない)などと電気的な接続関係をなすためのI/Oインターフェイス等を有するものである。なお、この場合、制御手段K4は、充填包装装置全体を電気制御する制御手段と兼用するものであるが、前記包装機構を制御する制御手段と別体に設けるものであってもよい。
【0042】
ピンチロール駆動手段1Eは、制御手段K4からの制御信号に基づいて、原点位置から動作点位置まで動作して一対のピンチロールによってフィルムF1を挟み込むことで、フィルム供給機構1から供給されるフィルムF1の移送をフィルム停止部1Cで停止させるものである。つまり、ピンチロール駆動手段1Eはフィルム原反R1からのフィルムF1の繰り出しを停止することができる。
【0043】
バー駆動手段K5は、制御手段K4からの制御信号に基づいて、少なくとも一方のバー10を他方のバーに近接移動させることによって、それぞれのバー10に配設される一対のヒートシール板11によって、フィルムF1とフィルムF2とを挟み込むようにして溶着し、フィルムF1,F2を接続状態にすることができる。また、バー駆動手段K5は、制御手段K4からの制御信号に基づいて、フィルムF1,F2がヒートシール板11に触れない位置(フィルム開放位置)まで、バー10同士を離間移動させ通常のフィルム供給を行わせる。
【0044】
制動手段K6は、フィルム原反R1,R2の回転を制動するための軸部1A,1Bに設けられる電磁パウダーブレーキからなり、制御手段K4からの制御信号に基づいて、フィルム原反R1,R2とともに回転する軸部1A,1Bに制動力を付与するものであり、設定手段K3によって予め設定された設定値に基づいた前記制動力に応じた所定テンションがフィルムF1,F2に対して付与される。なお、制動手段K6は、供給される前記制御信号である電流値に基づて制動トルクを発生するものである。
【0045】
軸受け台駆動手段K7は、サーボモータ等からなり、制御手段K4からの制御信号に基づいて、軸受け台2Cを上下動作させるものであり、固定ローラ2Aとテイクアップローラ2B間の距離を変化させることにより、フィルムF1の貯蓄量となるフィルムF1の搬送経路の距離を変化させるものである。
【0046】
次に、制御手段K4の処理手順を図3を用いて説明する。
【0047】
制御手段K4は、設定手段K3にて予め設定された各種設定値に基づいて、フィルムF1を各機構へ移送供給する(ステップS1)。なお、この時フィルムF1は、制動手段K6による設定手段K3にて予め設定された制動力が付与されて、安定した移送状態にてフィルムF1を供給するものである。
【0048】
また、制御手段K4は、フィルム検出手段K1によってフィルムF1の有無を検出し(ステップS2)、フィルム原反R1に巻回されたフィルムF1が無くなるまで、ステップS1の処理を繰り返す。
【0049】
次に、制御手段K4は、ステップS2にて、フィルム原反R1からフィルムF1が無くなったと判断した場合にフイルム切換え処理に移行する(ステップS3)。フイルム切換え処理において、制御手段K4は、ピンチロール駆動手段1Eを駆動制御し、フィルム停止部1Cを動作点位置に移動させることによりフィルムF1を挟み込み、フィルム停止部1CによってフィルムF1の供給を停止させる。
【0050】
また、フイルム切換え処理において、制御手段K4は、フィルムF1の移送停止処理が開始された後に軸受け台駆動手段K7を駆動制御し、フィルムF1の搬送経路の距離を変化させアキュムレート機構2により貯留されたフィルムF1の放出処理を開始する。
【0051】
なお、前記放出処理において、制御手段K4は、テンション検出手段K2からのアーム3Bの角度情報を入力し、所定の角度以上であれば過度のテンションがフィルムF1に付与されたと判断し、軸受け台駆動手段K7による軸受け台2Cの下降動作を加速させ、フィルムF1の放出速度を速めることにより、フィルムF1に付与されるテンションを弱めるようする。また、制御手段K4は、アーム3Bが所定の角度未満であれば、軸受け台駆動手段K7による軸受け台2Cの下降動作を減速させ、フィルムF1の放出速度を遅くすることにより、フィルムF1に付与されるテンションを強めるようする。なお、制御手段K4は、ステップS1にて安定状態にてフィルムF1を移送供給する際のアーム3Bの角度を所定の角度として記憶し、アーム3Bがこの所定の角度になるように軸受け台駆動手段K7を加減速制御するものである。
【0052】
また、フイルム切換え処理において、制御手段K4は、前述した放出処理を行うとともに、フィルム繋ぎ処理を実行する。前記フイルム繋ぎ処理において、制御手段K4は、バー駆動手段K5を駆動制御し、一方のバー10に対し他方のバー10に近接させて一対のヒートシール板11によって、フィルムF1の終端部とフィルムF2の始端部とを挟持して溶着接続される。なお、前記溶着接続における溶着時間は、フィルムF1,F2の種類や厚さ等に応じて予め設定手段K3によって予め設定されるものである。
【0053】
次に、制御手段K4は、供給状態にあるフィルムF1の終端部とフィルムF2の始端部との溶着接続が終了(フィルム切り換え処理の終了)するか否かを判定し(ステップS4)、フィルム繋ぎ部1Dのバー駆動手段K5における復帰制御である一方のバー10を他方のバー10から離間させてなるフィルム繋ぎ処理の終了を待って、フィルム停止部1Cにおけるピンチロール駆動手段1Eを原点位置まで復帰動作させてフィルムF1を開放状態にすることによりフィルム移送停止処理を終了させ、フィルムF2の移送供給を開始させる復帰処理を実行する(ステップS5)。
【0054】
また、制御手段K4は、前記復帰処理において、アキュムレート機構3の搬送経路を動作前の搬送経路に徐々に復帰するように軸受け台駆動手段K7を制御し、フィルムF1の貯留がなされる。またアキュムレート機構3における復帰処理は、フィルム停止部1CによるフィルムF1の挟持状態が解除された時点から開始させる。
【0055】
かかる構成により、本発明は、複数個のフィルム原反R1,R2を装填可能とし、フィルム原反R1,R2のうち1つのフィルム原反R1からフィルムF1が供給されるフィルム供給機構1と、供給状態にあるフィルム原反R1から供給されるフィルF1と待機状態にあるフィルム原反R2から供給されるフィルムF2とを切り換えるフィルム繋ぎ部1Dと、フィルム供給機構1からフィルム繋ぎ部1Dを介して供給されるフィルムF1を所定量を貯留するアキュムレート機構3と、アキュムレート機構3からフィルム折り返し機構4を介して供給されるフィルムF1を縦、横シールすることによって内容物Wを収納した包装袋Pを形成する包装機構と、フィルムF1の供給状態に基づいて検出信号を出力するフィルム検出手段K1と、フィルム供給機構1と、アキュムレート機構3との間に設けられ、フィルムF1の移送を停止するフィルム停止部1Cと、フィルム検出手段K1からの検出信号に基づいて、フィルム停止部1Cを動作点位置に移動させてフィルムF1の供給を停止させ、フィルム繋ぎ部1Dを駆動させてフィルムF1,F2の供給を切り換えるとともに、アキュムレート機構3を駆動させることにより貯留されたフィルムF1を前記包装機構に供給させる制御手段K4とを備えてなることにより、フィルム原反R1に巻回されたフィルムF1が消費されて無くなっても、包装機構へ供給するフィルムを自動的にフィルムF1から待機状態にあったフィルムF2に切り換えられるだけでなく、アキュムレート機構2によって貯留されたフィルムF1の放出によって、包装機構側へのフィルムの供給を止めることなく連続的に行うことができ、生産性の高い包装装置を提供することができる。
【0056】
また、アキュムレート機構3は、フィルムF1の搬送経路の距離を変化させる軸受け台駆動手段K7と、アキュムレート機構3と前記包装機構との間にフィルムF1のテンションを検出するテンション検出手段K2とを備え、制御手段K4は、テンション検出手段K2からの検出信号に基づいて、軸受け台駆動手段K7を駆動させてなることによって、アキュムレート機構2に貯留されたフィルムの放出時において、制御手段K4がテンション検出手段K2の検出信号に基づいて、アキュムレート機構2の軸受け台駆動手段K7を動作させることにより、フィルムF1に付与される適正テンションを略一定に保った状態にてフィルムを包装機構へと供給することができる。したがって、内容物Wを含む連続包装袋の自重とフィルム移送に対する制動力とがバランスのよい状態を保つことができるため、フィルムF1の蛇行や、フィルムF1のシール箇所におけるシワや折れ、あるいはフィルムFに対するシールずれやシール不良を発生することなく、安定したフィルム移送を行うことができる。
【0057】
また、制御手段K4は、フィルム停止部1Cを作動させてからフィルム繋ぎ部1Dのフィルム交換処理の終了を待って、フィルム原反R2からのフィルムF2の供給を許可するべくフィルム停止部1Cを原点位置に復帰させてなることから、良好なフィルムF2の移送制御を可能とする。
【0058】
また、制御手段K4は、フィルム停止部1CによるフィルムF1の開放とともに、アキュムレート機構2の搬送経路を動作前の搬送経路に復帰するように軸受け台駆動手段K7を作動させてなるものであり、新たに供給されるフィルム原反R2のフィルムF2の移送を妨げることなく、次なるフィルム交換のためのフィルム貯留処理を可能とする。
【0059】
また、フィルム繋ぎ部1Dは、供給状態にあるフィルム原反R1のフィルムF1と待機状態にあるフィルム原反R2のフィルムF2とを溶着によって接続する溶着機構を備えることで、フィルムF1,F2の接続のために用いられる接続テープ等の付帯設備が不要となることから、フィルム繋ぎ部1Dの構成を簡素化し、かつ確実に各フィルムF1,F2を接続することが可能となる。
【0060】
また、フィルム繋ぎ部1Dの前記溶着機構による溶着時間を変更可能な設定手段K3を備えることで、品種毎にフィルムの材料が異なる場合であっても良好なフィルムの溶着接続が可能となる。
【0061】
次に、図4及び図5を用いて、本発明の他の実施の形態を説明するが、前述した実施の形態と同様もしくは相当個所には同一符号を付してその詳細な説明は省く。
【0062】
前述の実施の形態と比べ異なる点は、図5に示すように、前述の充填包装機に包装袋Pを振り分ける振り分け機構20を備える点にある。振り分け機構20は、ロータリーソレノイドやシリンダー等の駆動手段に装着され、切断機構8により切断された個々の包装袋Pを、左右に振り分け可能とする振り分け板20Aを備える振り分け機構20を備える点である。
【0063】
従って、以下に説明する本発明の他の実施の形態は、この振り分け機構20を用いて、フィルム繋ぎ部1Dによって形成されたフィルムの繋ぎ目を含む包装袋Pを排除することに特徴を有するものである。
【0064】
即ち、制御手段K4は、図4,5に示すように充填包装機によって形成された連続包装袋を切断する切断機構8の回転刃体の回転を制御するサーボモータからなる回転刃駆動手段K8と、切断機構8の後段に設けられ、切断された包装袋Pを振り分け可能とする振り分け機構20の振り分け板20Aを左右に移動させるためのロータリーソレノイドや電磁弁からなる駆動手段K9と、充填機構7におけるポンプからなる供給手段K10とが図示しないI/Oインターフェイスを介して接続され、制御手段K4は、フィルム繋ぎ部1Dによって形成されるフィルムの繋ぎ目を含む包装袋Pを切断するように切断機構8の回転刃駆動手段K8を制御するとともに、前記繋ぎ目を含む包装袋Pを製品となる包装袋と分けるように振り分け機構20の振り分け駆動手段K9を制御してなる繋ぎ目排出処理を実行してなるものである。なお、制御手段K4は、フィルムの繋ぎ目を含む包装袋Pを切断機構8を制御して得る場合において、通常の包装袋と同様に1個単位の包装袋であったり、また所定個数分連なった状態の連続包装袋であっても良い。制御手段K4は、前記連続包装袋を形成する場合、前述した切断機構8の構成において前記固定刃体を前記移動手段を介して前記回転刃体から所定時間離間させるように制御する。
【0065】
なお、制御手段K4の継ぎ目排出処理は、フィルム繋ぎ部1Dによるフィルム切り換え処理終了から、フィルム繋ぎ部1Dからアキュムレート機構2を経由して切断機構8まで達する間のフィルム長Lと、設定手段K3によって予め設定されるフイルム送出速度(フィルム移送速度)Vとに基づいて決定される所定時間T(T=L/V)後に振り分け機構20による前記繋ぎ目排出処理を実行するように振り分け機構20の振り分け駆動手段K9を制御してなるものである。
【0066】
また、制御手段K4は、前記繋ぎ目を含むフィルムが存在する場合であっても充填機構7の供給手段K10による内容物の供給動作を停止させずに設定手段K3によって予め設定される供給量(通常供給状態)によって前記内容物の供給を続行するように、供給手段K10を制御するものである。
【0067】
かかる充填包装機は、フィルム繋ぎ部1Dによって形成されるフィルムの繋ぎ目部分を含む包装袋Pを切断するように切断機構8を制御するとともに、前記繋ぎ目部分を含む包装袋Pを製品となる包装袋と分けるように振り分け機構20を制御してなるもので、繋ぎ目部分を含む包装袋Pが製品となる包装袋P群に入り込むことを防ぐことができる。
【0068】
また、制御手段K4は、フィルム繋ぎ部1Dによるフィルム切り換え処理終了から所定時間後に前記振り分け機構による前記繋ぎ目排出処理を実行してなることから、繋ぎ目部分を含む包装袋Pを製品となる包装袋Pから確実に離間させることができる。
【0069】
また、制御手段K4は、前記繋ぎ目を含むフィルムが充填包装機内に存在する場合であっても充填機構7による内容物の供給動作を停止させずに通常供給状態によって前記内容物の供給を続行することから、供給手段K10を停止させることなく、供給手段K10の前記内容物の安定供給に必要となる復旧作業に必要な無駄なフィルムの消費を発生させない。
【0070】
なお、本発明の実施の形態によるフィルム供給機構1は、フィルム停止手段となるフィルム停止部1Cとフィルム切り換え機構となるフィルム繋ぎ部1Dとをそれぞれに備えたものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばフィルム停止手段とフィルム切り換え機構とが兼用されて設けられるものであってもよい。
【0071】
また、本発明の実施の形態によるフィルム切り換え指示手段は、フィルムF1の有無を検出するフィルム検出手段K1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、設定手段K3によって設定されるフィルムF1の供給速度と、図示しない回転センサによる軸部1Aの回転周期とから、フィルム原反の外径を計測し、この外径に基づいてフィルムF1の所定量を判定するものであってもよいし、充填包装装置の操作者の判断による手動操作されるスイッチであってもよく、上述した本発明の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明は、フィルム原反から連続移送される長尺状のフィルムに内容物を充填しながら縦,横シールして包装袋を形成する包装装置に関し、装置を停止せずにフィルム原反の切り換えを行う作業効率の良い包装装置を提供することを目的とするものである。また、本発明は、安定したフィルム原反の切り換えを行うことのできる包装装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の充填包装機の全体構成図。
【図2】同上実施の形態の電気的構成を示すブロック図。
【図3】同上実施の形態の制御手段の処理方法を示す流れ図。
【図4】本発明の他の実施の形態による充填包装機の全体構成図。
【図5】同上他の実施の形態の電気的構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 フィルム供給機構
1C フィルム停止部(フィルム停止手段)
1D フィルム繋ぎ部(フィルム切り換え機構)
2 アキュムレート機構
2D 軸受け台駆動手段(貯留量調整手段)
3A ダンサロール
4 フィルム折り返し機構
5 縦シール機構(シール機構)
6 横シール機構(シール機構)
7 充填機構
8 切断機構
F1,F2 フィルム
K1 フィルム検出手段(フィルム切り換え指示手段)
K4 制御手段
K7 軸受け台駆動手段(駆動手段)
P 包装袋
R1,R2 フィルム原反
W 内容物
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム原反から連続移送される長尺状のフィルムに内容物を充填しながら縦,横シールして包装袋を形成する包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平8−48301号公報で開示されているように、送りローラ等の送出手段によってフィルム原反から連続移送される長尺状のフィルム一枚を二つ折りにして重ね合せるか、または二枚を重ね合せ、その重なり合った両側縁部を縦シールして縦シール部を形成するとともに、重ね合せたフィルムを横シールして底部となる横シール部を形成し、前記フィルムの移送方向に対して前記横シール部から後方となる開放筒上部に内容物を所定量充填した後、一定間隔にて再び横シールして横シール部を形成することにより、連続的な密閉包装袋(連続包装袋)を形成し、刃体を有する切断機構によってフィルムに形成された横シール部の略中央箇所を切断することによって包装袋を製造する包装装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの包装装置に使用されているフィルムは、フィルム原反のフィルムが消費されて無くなると、人手により包装装置を停止して新しいフィルム原反と取り換えて再び包装装置を運転していた。この際、フィルム原反のフィルムが全て引き出され、包装装置に供給されるフィルムが空の状態になると、一般的な包装機においては、新しいフィルム原反をセットして、フィルムの始端部を引き出し、複数のフィルム送りローラー,折り返し部,シールローラやカッターの間にフィルムを引き回すという煩雑なフィルム交換作業をフィルムが無くなる毎に行わなければならなかった。
【0004】
このフィルム交換作業時は包装装置における包装作業ができなくなり、包装装置における生産効率を低下させる原因となっていた。また、近年のオートメーション化により物品の包装から計数,梱包,出荷までライン化している状況において、包装装置の停止は全ラインの生産効率の低下につながっていた。
【0005】
そこで、本発明は前述した問題点に着目してなされたものであり、包装装置を停止せずにフィルム原反の切り換えを行う生産効率の良い包装装置を提供することを目的とするものである。また、本発明は、安定したフィルム原反の切り換えを行うことのできる包装装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による包装装置は、請求項1に記載したように、複数個のフィルム原反を装填可能とし、前記複数個のフィルム原反のうち1つのフィルム原反からフィルムを供給するフィルム供給機構と、供給状態にあるフィルム原反のフィルムと待機状態にあるフィルム原反のフィルムとを切り換えるフィルム切り換え機構と、前記フィルム供給機構から前記フィルム切り換え機構を介して供給される前記フィルムの所定量を貯留するアキュムレート機構と、前記アキュムレート機構からフィルム折り返し機構を介して供給される前記フィルムを縦、横シールすることによって内容物を収納した包装袋を形成する包装機構と、前記フィルム供給機構と前記アキュムレート機構との間、もしくは前記フイルム切り換え機構に設けられ、前記フィルムの移送を停止するフィルム停止手段と、前記フィルムの供給状態の検出、もしくは前記フィルムの切り換え指示を行うフィルム切り換え指示手段と、前記フィルム供給機構と前記アキュムレート機構との間、もしくは前記フイルム切り換え機構に設けられ、前記フィルムの移送を停止するフィルム停止手段と、前記フィルム切り換え指示手段からの指示信号に基づいて、前記フィルム停止手段を動作点位置に移動させて前記フィルムの供給を停止させるとともに、前記アキュムレート機構を駆動させることにより貯留された前記フィルムを前記包装機構に供給させ、前記フィルム切り換え機構を駆動させて前記供給状態にあったフィルム原反のフィルムと前記待機状態にあったフィルム原反のフィルムとを接続して前記待機状態にあったフィルム原反のフィルムを供給可能とするフィルム切り換え処理を実行する制御手段と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記アキュムレート機構は、前記フィルムの貯留量を確保する搬送経路と、前記搬送経路の距離を変化させる貯留量調整手段とを備えてなることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載したように、請求項2に記載の包装装置において、前記アキュムレート機構と前記包装機構との間、もしくは前記アキュムレート機構に設けられ、前記アキュムレート機構と前記包装機構との間における前記フィルムのテンションを検出するテンション検出手段を備え、前記制御手段は、前記テンション検出手段からの検出信号に基づいて、前記貯留量調整手段を駆動させてなることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項4に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記制御手段は、前記フィルム停止手段を作動させてから前記フィルム交換処理の終了を待って、前記フィルム原反からの前記フィルムの供給を許可するべく前記フィルム停止手段を原点位置に復帰させてなることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項5に記載したように、請求項4に記載の包装装置において、前記制御手段は、前記フィルム停止手段による前記フィルムの開放とともに、前記アキュムレート機構の動作前の搬送経路に復帰するように貯留量調整手段を作動させてなることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項6に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記フィルム切り換え機構は、供給状態にあるフィルム原反のフィルムと待機状態にあるフィルム原反のフィルムとを溶着によって接続する溶着機構を備えてなることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項7に記載したように、請求項6に記載の包装装置において、前記溶着機構による溶着時間を変更可能な設定手段を備えてなることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項8に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記包装機構によって形成された連続包装袋を少なくとも切断する切断機構と、前記切断機構の後段に設けられ、切断された包装袋を振り分け可能とする振り分け機構とを前記包装機構に備え、前記制御手段は、前記フィルム切り換え機構によって形成されるフィルムの繋ぎ目を含む包装袋を切断するように前記切断機構を制御するとともに、前記繋ぎ目を含む包装袋を製品となる包装袋と分けるように前記振り分け機構を制御してなる繋ぎ目排出処理を実行してなることを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項9に記載したように、請求項7に記載の包装装置において、前記制御手段は、前記フィルム切り換え機構によるフィルム切り換え処理終了から所定時間後に前記振り分け機構による前記繋ぎ目排出処理を実行してなることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項10に記載したように、請求項1に記載の包装装置において、前記包装袋内に内容物を充填する充填機構を備え、前記制御手段は、前記包装機構に前記繋ぎ目を含むフィルムが存在する場合であっても前記充填機構による前記内容物の供給動作を停止させずに通常供給状態によって前記内容物の供給を続行してなることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態について説明するが、本発明を充填包装機に適用したものを例に挙げる。
【0017】
図1において、充填包装機の全体構造を説明すると、フィルム供給機構1と、アキュムレート機構2と、フィルム案内機構3と、フィルム折返し機構4と、縦シール機構5と、横シール機構6と、充填機構7と、切断機構8とがそれぞれ図示しない機台に備えられている。
【0018】
フィルム供給機構1は、ナイロンと低密度ポリエチレンとの積層体からなるフィルムF1,F2がロール状に巻回されたフィルム原反R1,R2を備え、それぞれフィルム原反R1,R2が軸部1A,1Bに着脱交換可能に回転軸支されている。また、フィルム供給機構1は、後述するフィルム停止部(フィルム停止手段)1Cと、フィルム繋ぎ部(フィルム切り換え機構)1Dとを備えており、軸部1Aに回転軸支されたフィルム原反R1のフィルムF1、または軸部1Bに回転軸支されたフィルム原反R2のフィルムF2を選択的にフィルム供給機構1以降の機構へ供給することができる。
【0019】
この場合、フィルム原反R1のフィルムF1を供給用とし、フィルム原反R2のフィルムF2を待機用として、フィルムF1が消費して無くなった際に、フィルムF1からフィルムF2へ切り換えて供給するものを以下に説明するが、各フィルムF1,F2のどちらが供給用で、どちらが待機用であるか任意に設定できるものである。
【0020】
アキュムレート機構2は、固定ローラ2Aと、上下動可能なテイクアップローラ2Bとを備え、これらローラ2A,2B間の搬送経路の長さを変えながら、フィルム供給機構1からフィルム繋ぎ部1Dを介して供給されるフィルムF1をフィルム案内機構3側へ供給することができる。
【0021】
フィルム案内機構3は、フィルム供給機構1の軸部1Aに回転軸支されるフィルム原反R1から供給されるフィルムF1をフィルム折返し機構4まで移送案内するための回転可能なローラが複数設けられて構成される。また、フィルム案内機構3は、アキュムレート機構2とフィルム折返し機構4との間にダンサロール3Aを設けている。ダンサロール3Aは、フィルムF1を移送案内するとともに、アキュムレート機構2とフィルム折返し機構4との間のフィルムF1のテンションに応じて支点3Bを中心に回動可能なアーム3Cに固定されている。
【0022】
フィルム折返し機構4は、品種毎の包装形態に応じて位置調節可能な折返しガイド4Aによって、フィルム案内機構3から供給されるフィルムF1を長手方向に沿って2つ折りにするものである。また、フィルム折り返し機構4は、少なくとも後で詳述する縦、横シール機構5,6と、充填機構7とからなる包装機構へ2つ折り状態のフィルムF1を供給する。
【0023】
縦シール機構5は、サーボモータからなる駆動手段M1を駆動源として回転可能に設けられフィルムF1を挟んで対向する一対の縦ヒートシールロール5Aによって、2つ折りにされたフィルムF1の両縁部を、繰り出しながら縦方向に熱シールしてなる縦シール部FSを形成するものである。なお、両縦ヒートシールロール5A内部には、図示しない電気ヒータを内蔵している。また、縦シール機構5は、フィルムF1をフィルム原反R1から引き出して供給するための送出手段として兼用されるものであり、生産条件に応じた所定の回転速度にて縦ヒートシールロール5Aを回転させてフィルムF1を横シール機構6以降へ供給するものである。
【0024】
横シール機構6は、サーボモータからなる駆動手段M2を駆動源として回転可能に設けられ、縦シール機構5によって縦シール部FBが形成されたフィルムF1を挟み、対向する一対の横ヒートシールロール6AによってフィルムF1を横方向に熱シールして、包装袋Pの底部、すなわち横シール部FBを形成するものである。なお、両横ヒートシールロール6A内部には、縦シール機構5と同様に図示しない電気ヒータを内蔵している。
【0025】
充填機構7は、ポンプからなる供給手段によって送り出される例えば胡麻や肉片等の固形物を含む調味料やスープからなる内容物Wを、ノズルNを介して、縦シール部FS及び横シール部FBによって有底筒状に形成された連続するフィルムF1内に充填するものである。また、この内容物Wを含むフィルムF1袋口部は、更に送られて再び横シール機構6によって横方向に横シールされて封止状態となる。
【0026】
切断機構8は、例えば、図示しない固定刃体と回転刃体との一対の刃体によって、上下方向に連包状態のフィルムF1の横シール部FBの略中央部を切り離し切断し、内容物Wを収納した個々の包装袋Pを得るものである。なお、切断機能8は、サーボモータからなる駆動手段を介して前記回転刃体の回転速度を電気的に調整できるように構成し、またシリンダー等の移動手段を介して前記固定刃体を前記回転刃体に対して離間可能なように構成される。
【0027】
次に、上述の充填包装機のうち本発明の主要部となる機構1,2,3について詳しく説明する。
【0028】
フィルム供給機構1は、軸部1A,1Bと、フィルム停止部1Cと、フィルム繋ぎ部1Dとを備えており、軸部1A,1Bは、フィルム原反R1,R2を、それぞれ着脱交換可能に回転軸支するとともに、フィルム原反R1,R2の回転を制動するための電磁パウダーブレーキ等からなる制動手段がそれぞれ設けられている。
【0029】
フィルム停止部1Cは、フィルムF1を介して対向する一対のピンチロールと、一方のピンチロールを移動可能に設けるシリンダ等のピンチロール駆動手段1Eとを備え、ピンチロール駆動手段1Eを動作点位置に移動させることで、フィルム原反R1から供給されるフィルムF1を一対のピンチロール間に挟み込み、少なくともフィルム原反R1からフィルム停止部1CまでのフィルムF1の移送供給を停止する。また、フィルム停止部1Cは、ピンチロール駆動手段1Eの原点位置にてフィルムF1を開放状態とするものである。
【0030】
フィルム繋ぎ部(フィルム切り換え機構)1Dは、フィルム供給機構(軸部1A,1B)1とフィルム停止部1Cとの間に設けられ、対向する一対のバー10と、この各バー10の対向面部に配設される一対のヒートシール板11と、少なくとも一方のバー10を他方のバー10に接離可能とするためのシリンダ等からなる後述するバー駆動手段と、それぞれのバー10の上方に設けられ、フィルム原反R2から繰り出された状態(待機状態)の待機用のフィルムF2の始端部を仮止めし、供給用のフィルムF1と対向状態にするための係止部12とを備えている。
【0031】
この係止部12は、通常のフィルム移送時において、フィルムF1,F2がヒートシール板11に当接しない位置にて挟み込んで仮止めするためのクリップ12Aを有している。そして、待機用のフィルムF2を仮止めする際には、フィルムF2の始端部を挿入し、クリップ12Aにて挟み込むことによって、このクリップ12Aの弾性力により待機用のフィルムF2を係止するようにしている。また、係止部12は、一対のバー10が駆動手段(以下、バー駆動手段と記す)により近接移動し、供給用のフィルムF1と待機用のフィルムF2とがヒートシール板(溶着機構)11にて挟み込まれ、フィルムF1,F2を溶着接続され、フィルムF2が引き出されると、仮止め状態にあるフィルムF2の始端部はクリップ12Aから抜け出て外れるようになっている。
【0032】
なお、フィルムF1,F2がフィルム繋ぎ部1Dのヒートシール板11によって溶着接続されるまでに所定時間(例えば、2秒間)が必要であるため、この溶着接続作業中はフィルム停止部1CによってフィルムF1の供給が停止される。
【0033】
また、フィルム供給機構1には、フィルム原反R1から繰り出される直後のフィルムF1の有無を検出するための図示しないフィルム検出手段(フィルム切り換え指示手段)が設けられ、前記フィルム検出手段による検出タイミングに基づいて、フィルムF1の終端部とフィルムF2の始端部とが接続され、フィルム原反R1からフィルム原反R2へフィルム供給源を切り換えることができる。なお、この切り換えの後は、供給状態にあったフィルムF1に換わって待機状態にあったフィルムF2が以降の機構に供給されることになる。
【0034】
アキュムレート機構2は、フィルム停止部1Cとフィルム折返し機構4との間に複数本列状に軸支されてなる固定ローラ2Aと、図示しないガイドに沿って上下動作可能な軸受け台2Cに複数本列状に軸支されるテイクアップローラ2Bと、軸受け台2Cを上下動作させるための駆動源となるサーボモータ等からなる軸受け台駆動手段(貯留量調整手段)2Dと、を備えている。
【0035】
また、フィルムF1は、テイクアップローラ2Bと固定ローラ2Aとを交互に沿って通過する。したがって、上下動作するテイクアップローラ2Aによって、アキュムレート機構2におけるフィルムF1の搬送経路の長さを変化させることができる。つまり、この搬送経路の変化分がフィルムF1の貯留量となり、フィルム停止部1CによってフィルムF1の移送が停止された際、前記貯留量分のフィルムF1を以降のフィルム折り返し機構4や包装機構へ供給することができる。
【0036】
フィルム案内機構3は、このダンサロール3Aの移動動作によって、フィルムF1に対して弛みや過張力が生じない程度にテンションを付与することができる。また、フィルム案内機構3は、ダンサロール3Aに加わるフィルムF1のテンションによって変化するアーム3Bの回動角度を検出する後述するテンション検出手段が設けている。なお、前記テンション検出手段は、包装機構であるフィルム折返し機構4とアキュムレート機構2との間に位置するフィルム案内機構3に配設されているが、アキュムレート機構2に備えられるものであっても良い。
【0037】
次に上述した機構1,2,3の電気的構成を図2に示すブロック図を用いて説明するが、これらの各機構1,2,3を詳細に説明する他の各部の電気的構成の説明については省略する。各機構1,2,3を制御するために必要な構成は、主に、終端部検出手段K1と、テンション検出手段K2と、設定手段K3,制御手段K4と、ピンチロール駆動手段1Eと、バー駆動手段K5と、制動手段K6と、軸受け台駆動手段K7とである。
【0038】
フィルム検出手段(フィルム切り換え指示手段)K1は、それぞれのフィルム原反R1,R2に設けられており、フィルム原反R1から繰り出された直後のフィルムF1の有無を検出するもので、例えば透過型センサからなる。また、フィルム検出手段K1は、後で詳述する制御手段K4に指示信号として出力し、制御手段K4は、前記指示信号に基づいて、フィルム原反R1からすべてのフィルムF1を供給したか否かを判断することができる。つまり、フィルムF1の終端部を判断することができる。
【0039】
テンション検出手段K2は、ダンサロール3Aに加わるフィルムF1のテンションによってダンサロール3Aが移動し、これに伴って変化するアーム3Bの動きを検出する、例えばポテンシオメータからなる。またテンション検出手段K2は、アーム3Bの角度情報に伴った抵抗値変化を電圧信号(検出信号)として、後述する制御手段K4に出力することができる。
【0040】
設定手段K3は、フィルムF1の種類や厚さ等の品種毎の包装形態に応じた各種生産条件を設定入力することができるタッチパネルからなる。ここで設定入力される前記生産条件は、縦シール機構5によるフィルムF1の基準移送速度値や内容物Wの充填速度値、包装袋Pの形状や内容物Wの内容量等の品種毎の包装形態に応じた各種設定値、フィルム繋ぎ部1Dによる供給状態にあるフィルム原反のフィルムと待機状態にあるフィルム原反のフィルムとの溶着時間、また縦シール機構5から切断機構8までの間において、内容物Wを含む連続包装袋の自重、及び制動手段K6によるフィルムF1の移送に対する制動力とがバランスよく保つ状態(前記連続包装袋の自重と前記制動力とが略つり合っている状態)になるような制動力等があり、前述の各設定値、操作者によって設定され、前記各種設定値は後述する制御手段K4に出力される。
【0041】
制御手段K4は、例えばマイクロコンピュータからなるもので、後述する処理動作のプログラムが記憶されたROMや演算値を一時的に記憶するRAM,前記プログラムを実行するためのCPU及びフィルム検出手段K1,角度検出手段K2,設定手段K3,後述する各手段や縦,横シール機構5,6や切断機構8に設けられる駆動手段(図示しない)などと電気的な接続関係をなすためのI/Oインターフェイス等を有するものである。なお、この場合、制御手段K4は、充填包装装置全体を電気制御する制御手段と兼用するものであるが、前記包装機構を制御する制御手段と別体に設けるものであってもよい。
【0042】
ピンチロール駆動手段1Eは、制御手段K4からの制御信号に基づいて、原点位置から動作点位置まで動作して一対のピンチロールによってフィルムF1を挟み込むことで、フィルム供給機構1から供給されるフィルムF1の移送をフィルム停止部1Cで停止させるものである。つまり、ピンチロール駆動手段1Eはフィルム原反R1からのフィルムF1の繰り出しを停止することができる。
【0043】
バー駆動手段K5は、制御手段K4からの制御信号に基づいて、少なくとも一方のバー10を他方のバーに近接移動させることによって、それぞれのバー10に配設される一対のヒートシール板11によって、フィルムF1とフィルムF2とを挟み込むようにして溶着し、フィルムF1,F2を接続状態にすることができる。また、バー駆動手段K5は、制御手段K4からの制御信号に基づいて、フィルムF1,F2がヒートシール板11に触れない位置(フィルム開放位置)まで、バー10同士を離間移動させ通常のフィルム供給を行わせる。
【0044】
制動手段K6は、フィルム原反R1,R2の回転を制動するための軸部1A,1Bに設けられる電磁パウダーブレーキからなり、制御手段K4からの制御信号に基づいて、フィルム原反R1,R2とともに回転する軸部1A,1Bに制動力を付与するものであり、設定手段K3によって予め設定された設定値に基づいた前記制動力に応じた所定テンションがフィルムF1,F2に対して付与される。なお、制動手段K6は、供給される前記制御信号である電流値に基づて制動トルクを発生するものである。
【0045】
軸受け台駆動手段K7は、サーボモータ等からなり、制御手段K4からの制御信号に基づいて、軸受け台2Cを上下動作させるものであり、固定ローラ2Aとテイクアップローラ2B間の距離を変化させることにより、フィルムF1の貯蓄量となるフィルムF1の搬送経路の距離を変化させるものである。
【0046】
次に、制御手段K4の処理手順を図3を用いて説明する。
【0047】
制御手段K4は、設定手段K3にて予め設定された各種設定値に基づいて、フィルムF1を各機構へ移送供給する(ステップS1)。なお、この時フィルムF1は、制動手段K6による設定手段K3にて予め設定された制動力が付与されて、安定した移送状態にてフィルムF1を供給するものである。
【0048】
また、制御手段K4は、フィルム検出手段K1によってフィルムF1の有無を検出し(ステップS2)、フィルム原反R1に巻回されたフィルムF1が無くなるまで、ステップS1の処理を繰り返す。
【0049】
次に、制御手段K4は、ステップS2にて、フィルム原反R1からフィルムF1が無くなったと判断した場合にフイルム切換え処理に移行する(ステップS3)。フイルム切換え処理において、制御手段K4は、ピンチロール駆動手段1Eを駆動制御し、フィルム停止部1Cを動作点位置に移動させることによりフィルムF1を挟み込み、フィルム停止部1CによってフィルムF1の供給を停止させる。
【0050】
また、フイルム切換え処理において、制御手段K4は、フィルムF1の移送停止処理が開始された後に軸受け台駆動手段K7を駆動制御し、フィルムF1の搬送経路の距離を変化させアキュムレート機構2により貯留されたフィルムF1の放出処理を開始する。
【0051】
なお、前記放出処理において、制御手段K4は、テンション検出手段K2からのアーム3Bの角度情報を入力し、所定の角度以上であれば過度のテンションがフィルムF1に付与されたと判断し、軸受け台駆動手段K7による軸受け台2Cの下降動作を加速させ、フィルムF1の放出速度を速めることにより、フィルムF1に付与されるテンションを弱めるようする。また、制御手段K4は、アーム3Bが所定の角度未満であれば、軸受け台駆動手段K7による軸受け台2Cの下降動作を減速させ、フィルムF1の放出速度を遅くすることにより、フィルムF1に付与されるテンションを強めるようする。なお、制御手段K4は、ステップS1にて安定状態にてフィルムF1を移送供給する際のアーム3Bの角度を所定の角度として記憶し、アーム3Bがこの所定の角度になるように軸受け台駆動手段K7を加減速制御するものである。
【0052】
また、フイルム切換え処理において、制御手段K4は、前述した放出処理を行うとともに、フィルム繋ぎ処理を実行する。前記フイルム繋ぎ処理において、制御手段K4は、バー駆動手段K5を駆動制御し、一方のバー10に対し他方のバー10に近接させて一対のヒートシール板11によって、フィルムF1の終端部とフィルムF2の始端部とを挟持して溶着接続される。なお、前記溶着接続における溶着時間は、フィルムF1,F2の種類や厚さ等に応じて予め設定手段K3によって予め設定されるものである。
【0053】
次に、制御手段K4は、供給状態にあるフィルムF1の終端部とフィルムF2の始端部との溶着接続が終了(フィルム切り換え処理の終了)するか否かを判定し(ステップS4)、フィルム繋ぎ部1Dのバー駆動手段K5における復帰制御である一方のバー10を他方のバー10から離間させてなるフィルム繋ぎ処理の終了を待って、フィルム停止部1Cにおけるピンチロール駆動手段1Eを原点位置まで復帰動作させてフィルムF1を開放状態にすることによりフィルム移送停止処理を終了させ、フィルムF2の移送供給を開始させる復帰処理を実行する(ステップS5)。
【0054】
また、制御手段K4は、前記復帰処理において、アキュムレート機構3の搬送経路を動作前の搬送経路に徐々に復帰するように軸受け台駆動手段K7を制御し、フィルムF1の貯留がなされる。またアキュムレート機構3における復帰処理は、フィルム停止部1CによるフィルムF1の挟持状態が解除された時点から開始させる。
【0055】
かかる構成により、本発明は、複数個のフィルム原反R1,R2を装填可能とし、フィルム原反R1,R2のうち1つのフィルム原反R1からフィルムF1が供給されるフィルム供給機構1と、供給状態にあるフィルム原反R1から供給されるフィルF1と待機状態にあるフィルム原反R2から供給されるフィルムF2とを切り換えるフィルム繋ぎ部1Dと、フィルム供給機構1からフィルム繋ぎ部1Dを介して供給されるフィルムF1を所定量を貯留するアキュムレート機構3と、アキュムレート機構3からフィルム折り返し機構4を介して供給されるフィルムF1を縦、横シールすることによって内容物Wを収納した包装袋Pを形成する包装機構と、フィルムF1の供給状態に基づいて検出信号を出力するフィルム検出手段K1と、フィルム供給機構1と、アキュムレート機構3との間に設けられ、フィルムF1の移送を停止するフィルム停止部1Cと、フィルム検出手段K1からの検出信号に基づいて、フィルム停止部1Cを動作点位置に移動させてフィルムF1の供給を停止させ、フィルム繋ぎ部1Dを駆動させてフィルムF1,F2の供給を切り換えるとともに、アキュムレート機構3を駆動させることにより貯留されたフィルムF1を前記包装機構に供給させる制御手段K4とを備えてなることにより、フィルム原反R1に巻回されたフィルムF1が消費されて無くなっても、包装機構へ供給するフィルムを自動的にフィルムF1から待機状態にあったフィルムF2に切り換えられるだけでなく、アキュムレート機構2によって貯留されたフィルムF1の放出によって、包装機構側へのフィルムの供給を止めることなく連続的に行うことができ、生産性の高い包装装置を提供することができる。
【0056】
また、アキュムレート機構3は、フィルムF1の搬送経路の距離を変化させる軸受け台駆動手段K7と、アキュムレート機構3と前記包装機構との間にフィルムF1のテンションを検出するテンション検出手段K2とを備え、制御手段K4は、テンション検出手段K2からの検出信号に基づいて、軸受け台駆動手段K7を駆動させてなることによって、アキュムレート機構2に貯留されたフィルムの放出時において、制御手段K4がテンション検出手段K2の検出信号に基づいて、アキュムレート機構2の軸受け台駆動手段K7を動作させることにより、フィルムF1に付与される適正テンションを略一定に保った状態にてフィルムを包装機構へと供給することができる。したがって、内容物Wを含む連続包装袋の自重とフィルム移送に対する制動力とがバランスのよい状態を保つことができるため、フィルムF1の蛇行や、フィルムF1のシール箇所におけるシワや折れ、あるいはフィルムFに対するシールずれやシール不良を発生することなく、安定したフィルム移送を行うことができる。
【0057】
また、制御手段K4は、フィルム停止部1Cを作動させてからフィルム繋ぎ部1Dのフィルム交換処理の終了を待って、フィルム原反R2からのフィルムF2の供給を許可するべくフィルム停止部1Cを原点位置に復帰させてなることから、良好なフィルムF2の移送制御を可能とする。
【0058】
また、制御手段K4は、フィルム停止部1CによるフィルムF1の開放とともに、アキュムレート機構2の搬送経路を動作前の搬送経路に復帰するように軸受け台駆動手段K7を作動させてなるものであり、新たに供給されるフィルム原反R2のフィルムF2の移送を妨げることなく、次なるフィルム交換のためのフィルム貯留処理を可能とする。
【0059】
また、フィルム繋ぎ部1Dは、供給状態にあるフィルム原反R1のフィルムF1と待機状態にあるフィルム原反R2のフィルムF2とを溶着によって接続する溶着機構を備えることで、フィルムF1,F2の接続のために用いられる接続テープ等の付帯設備が不要となることから、フィルム繋ぎ部1Dの構成を簡素化し、かつ確実に各フィルムF1,F2を接続することが可能となる。
【0060】
また、フィルム繋ぎ部1Dの前記溶着機構による溶着時間を変更可能な設定手段K3を備えることで、品種毎にフィルムの材料が異なる場合であっても良好なフィルムの溶着接続が可能となる。
【0061】
次に、図4及び図5を用いて、本発明の他の実施の形態を説明するが、前述した実施の形態と同様もしくは相当個所には同一符号を付してその詳細な説明は省く。
【0062】
前述の実施の形態と比べ異なる点は、図5に示すように、前述の充填包装機に包装袋Pを振り分ける振り分け機構20を備える点にある。振り分け機構20は、ロータリーソレノイドやシリンダー等の駆動手段に装着され、切断機構8により切断された個々の包装袋Pを、左右に振り分け可能とする振り分け板20Aを備える振り分け機構20を備える点である。
【0063】
従って、以下に説明する本発明の他の実施の形態は、この振り分け機構20を用いて、フィルム繋ぎ部1Dによって形成されたフィルムの繋ぎ目を含む包装袋Pを排除することに特徴を有するものである。
【0064】
即ち、制御手段K4は、図4,5に示すように充填包装機によって形成された連続包装袋を切断する切断機構8の回転刃体の回転を制御するサーボモータからなる回転刃駆動手段K8と、切断機構8の後段に設けられ、切断された包装袋Pを振り分け可能とする振り分け機構20の振り分け板20Aを左右に移動させるためのロータリーソレノイドや電磁弁からなる駆動手段K9と、充填機構7におけるポンプからなる供給手段K10とが図示しないI/Oインターフェイスを介して接続され、制御手段K4は、フィルム繋ぎ部1Dによって形成されるフィルムの繋ぎ目を含む包装袋Pを切断するように切断機構8の回転刃駆動手段K8を制御するとともに、前記繋ぎ目を含む包装袋Pを製品となる包装袋と分けるように振り分け機構20の振り分け駆動手段K9を制御してなる繋ぎ目排出処理を実行してなるものである。なお、制御手段K4は、フィルムの繋ぎ目を含む包装袋Pを切断機構8を制御して得る場合において、通常の包装袋と同様に1個単位の包装袋であったり、また所定個数分連なった状態の連続包装袋であっても良い。制御手段K4は、前記連続包装袋を形成する場合、前述した切断機構8の構成において前記固定刃体を前記移動手段を介して前記回転刃体から所定時間離間させるように制御する。
【0065】
なお、制御手段K4の継ぎ目排出処理は、フィルム繋ぎ部1Dによるフィルム切り換え処理終了から、フィルム繋ぎ部1Dからアキュムレート機構2を経由して切断機構8まで達する間のフィルム長Lと、設定手段K3によって予め設定されるフイルム送出速度(フィルム移送速度)Vとに基づいて決定される所定時間T(T=L/V)後に振り分け機構20による前記繋ぎ目排出処理を実行するように振り分け機構20の振り分け駆動手段K9を制御してなるものである。
【0066】
また、制御手段K4は、前記繋ぎ目を含むフィルムが存在する場合であっても充填機構7の供給手段K10による内容物の供給動作を停止させずに設定手段K3によって予め設定される供給量(通常供給状態)によって前記内容物の供給を続行するように、供給手段K10を制御するものである。
【0067】
かかる充填包装機は、フィルム繋ぎ部1Dによって形成されるフィルムの繋ぎ目部分を含む包装袋Pを切断するように切断機構8を制御するとともに、前記繋ぎ目部分を含む包装袋Pを製品となる包装袋と分けるように振り分け機構20を制御してなるもので、繋ぎ目部分を含む包装袋Pが製品となる包装袋P群に入り込むことを防ぐことができる。
【0068】
また、制御手段K4は、フィルム繋ぎ部1Dによるフィルム切り換え処理終了から所定時間後に前記振り分け機構による前記繋ぎ目排出処理を実行してなることから、繋ぎ目部分を含む包装袋Pを製品となる包装袋Pから確実に離間させることができる。
【0069】
また、制御手段K4は、前記繋ぎ目を含むフィルムが充填包装機内に存在する場合であっても充填機構7による内容物の供給動作を停止させずに通常供給状態によって前記内容物の供給を続行することから、供給手段K10を停止させることなく、供給手段K10の前記内容物の安定供給に必要となる復旧作業に必要な無駄なフィルムの消費を発生させない。
【0070】
なお、本発明の実施の形態によるフィルム供給機構1は、フィルム停止手段となるフィルム停止部1Cとフィルム切り換え機構となるフィルム繋ぎ部1Dとをそれぞれに備えたものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばフィルム停止手段とフィルム切り換え機構とが兼用されて設けられるものであってもよい。
【0071】
また、本発明の実施の形態によるフィルム切り換え指示手段は、フィルムF1の有無を検出するフィルム検出手段K1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、設定手段K3によって設定されるフィルムF1の供給速度と、図示しない回転センサによる軸部1Aの回転周期とから、フィルム原反の外径を計測し、この外径に基づいてフィルムF1の所定量を判定するものであってもよいし、充填包装装置の操作者の判断による手動操作されるスイッチであってもよく、上述した本発明の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明は、フィルム原反から連続移送される長尺状のフィルムに内容物を充填しながら縦,横シールして包装袋を形成する包装装置に関し、装置を停止せずにフィルム原反の切り換えを行う作業効率の良い包装装置を提供することを目的とするものである。また、本発明は、安定したフィルム原反の切り換えを行うことのできる包装装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の充填包装機の全体構成図。
【図2】同上実施の形態の電気的構成を示すブロック図。
【図3】同上実施の形態の制御手段の処理方法を示す流れ図。
【図4】本発明の他の実施の形態による充填包装機の全体構成図。
【図5】同上他の実施の形態の電気的構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 フィルム供給機構
1C フィルム停止部(フィルム停止手段)
1D フィルム繋ぎ部(フィルム切り換え機構)
2 アキュムレート機構
2D 軸受け台駆動手段(貯留量調整手段)
3A ダンサロール
4 フィルム折り返し機構
5 縦シール機構(シール機構)
6 横シール機構(シール機構)
7 充填機構
8 切断機構
F1,F2 フィルム
K1 フィルム検出手段(フィルム切り換え指示手段)
K4 制御手段
K7 軸受け台駆動手段(駆動手段)
P 包装袋
R1,R2 フィルム原反
W 内容物
Claims (10)
- 複数個のフィルム原反を装填可能とし、前記複数個のフィルム原反のうち1つのフィルム原反からフィルムを供給するフィルム供給機構と、供給状態にあるフィルム原反のフィルムと待機状態にあるフィルム原反のフィルムとを切り換えるフィルム切り換え機構と、前記フィルム供給機構から前記フィルム切り換え機構を介して供給される前記フィルムの所定量を貯留するアキュムレート機構と、前記アキュムレート機構からフィルム折り返し機構を介して供給される前記フィルムを縦、横シールすることによって内容物を収納した包装袋を形成する包装機構と、前記フィルム供給機構と前記アキュムレート機構との間、もしくは前記フイルム切り換え機構に設けられ、前記フィルムの移送を停止するフィルム停止手段と、前記フィルムの供給状態の検出、もしくは前記フィルムの切り換え指示を行うフィルム切り換え指示手段と、前記フィルム供給機構と前記アキュムレート機構との間、もしくは前記フイルム切り換え機構に設けられ、前記フィルムの移送を停止するフィルム停止手段と、前記フィルム切り換え指示手段からの指示信号に基づいて、前記フィルム停止手段を動作点位置に移動させて前記フィルムの供給を停止させるとともに、前記アキュムレート機構を駆動させることにより貯留された前記フィルムを前記包装機構に供給させ、前記フィルム切り換え機構を駆動させて前記供給状態にあったフィルム原反のフィルムと前記待機状態にあったフィルム原反のフィルムとを接続して前記待機状態にあったフィルム原反のフィルムを供給可能とするフィルム切り換え処理を実行する制御手段と、を備えてなることを特徴とする包装装置。
- 前記アキュムレート機構は、前記フィルムの貯留量を確保する搬送経路と、前記搬送経路の距離を変化させる貯留量調整手段とを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
- 前記アキュムレート機構と前記包装機構との間、もしくは前記アキュムレート機構に設けられ、前記アキュムレート機構と前記包装機構との間における前記フィルムのテンションを検出するテンション検出手段を備え、前記制御手段は、前記テンション検出手段からの検出信号に基づいて、前記貯留量調整手段を駆動させてなることを特徴とする請求項2に記載の包装装置。
- 前記制御手段は、前記フィルム停止手段を作動させてから前記フィルム交換処理の終了を待って、前記フィルム原反からの前記フィルムの供給を許可するべく前記フィルム停止手段を原点位置に復帰させてなることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
- 前記制御手段は、前記フィルム停止手段による前記フィルムの開放とともに、前記アキュムレート機構の動作前の搬送経路に復帰するように貯留量調整手段を作動させてなることを特徴とする請求項4に記載の包装装置。
- 前記フィルム切り換え機構は、供給状態にあるフィルム原反のフィルムと待機状態にあるフィルム原反のフィルムとを溶着によって接続する溶着機構を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
- 前記溶着機構による溶着時間を変更可能な設定手段を備えてなることを特徴とする請求項6に記載の包装装置。
- 前記包装機構によって形成された連続包装袋を少なくとも切断する切断機構と、前記切断機構の後段に設けられ、切断された包装袋を振り分け可能とする振り分け機構とを前記包装機構に備え、前記制御手段は、前記フィルム切り換え機構によって形成されるフィルムの繋ぎ目を含む包装袋を切断するように前記切断機構を制御するとともに、前記繋ぎ目を含む包装袋を製品となる包装袋と分けるように前記振り分け機構を制御してなる繋ぎ目排出処理を実行してなることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
- 前記制御手段は、前記フィルム切り換え機構によるフィルム切り換え処理終了から所定時間後に前記振り分け機構による前記繋ぎ目排出処理を実行してなることを特徴とする請求項7に記載の包装装置。
- 前記包装袋内に内容物を充填する充填機構を備え、前記制御手段は、前記包装機構に前記繋ぎ目を含むフィルムが存在する場合であっても前記充填機構による前記内容物の供給動作を停止させずに通常供給状態によって前記内容物の供給を続行してなることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
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