JP2003039958A - 建設機械の冷却系構造 - Google Patents

建設機械の冷却系構造

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JP2003039958A
JP2003039958A JP2001231914A JP2001231914A JP2003039958A JP 2003039958 A JP2003039958 A JP 2003039958A JP 2001231914 A JP2001231914 A JP 2001231914A JP 2001231914 A JP2001231914 A JP 2001231914A JP 2003039958 A JP2003039958 A JP 2003039958A
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cooler
net
dustproof net
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cooling system
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JP2001231914A
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English (en)
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Shigetoshi Tsuji
成年 辻
和昭 ▲高▼野
Kazuaki Takano
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の冷却系構造において、防塵ネット
の脱着作業を容易に且つ円滑に行うことができるように
する。 【解決手段】 冷却風の流路に配設された第1冷却器1
3,12と、第1冷却器13,12よりも冷却風の上流
側に配設された第2冷却器14と、第1冷却器13,1
2及び第2冷却器14の間に装着され、第1冷却器1
3,12へ異物が混入するのを防ぐ防塵ネット21とを
そなえた建設機械の冷却系構造50であって、第1冷却
器13,12の前面の上部及び/又は下部に第2冷却器
14で覆われない露出部51,52が形成され、防塵ネ
ット21が上記露出部51,52から出し入れできるよ
うに上下複数に分割されているように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,ブ
ルドーザ,ホィールローダや履帯式ローダなどの建設機
械の冷却系構造に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、油圧ショベル,セルフローダ等の
走行式の建設機械やクレーン等の定置式の建設機械等、
種々の建設機械が建設現場,港湾,工場内等の様々な分
野において用いられている。これら建設機械の構造を説
明すると、例えば走行式の建設機械である油圧ショベル
では、図9に示すように、下部走行体102と、下部走
行体102の上側に旋回可能に配設された上部旋回体1
01と、上部旋回体101に設けられ種々の作業を行う
アーム機構(作業装置)103とから構成されている。
【0003】また、図10に示すように、上記上部旋回
体101上には運転操作室104が設けられ、上部旋回
体101内にはエンジン105,油圧ポンプ106を内
蔵するエンジンルーム(機器収納部)110が設けられ
ており、このエンジン105による油圧ポンプ106の
駆動により発生した油圧によってアーム機構103等を
作動させるようになっている。
【0004】ところで、このような建設機械は、ダム,
トンネル,河川,道路等における岩石の掘削やビル,建
築物の取り壊し等、一般に厳しい環境下で使用される
が、上述の環境下ではエンジン105や油圧ポンプ10
6等の機器類に加わる負荷が高く、エンジン温度の上昇
や作動油の油温の上昇を招く場合がある。このため、エ
ンジンルーム110内でのラジエータ12,オイルクー
ラ13,エアコン用コンデンサ14といった各冷却器の
配置には種種のものがあるが、ここでは、図10に示す
ように、エンジン105の最も近くにラジエータ12が
配置され、ラジエータ12の正面にオイルクーラ13が
配置され、更にオイルクーラ13の正面にエアコン用コ
ンデンサ14が互いに直列に配置されている。
【0005】このエンジンルーム110にはエンジン1
05,油圧ポンプ106の他に、ラジエータ12(第1
冷却器),オイルクーラ13(第1冷却器),エアコン
用コンデンサ14(第2冷却器)等の冷却器やエンジン
105で駆動される冷却ファン111といった機器類が
内蔵されている。すなわち、エンジン105駆動の冷却
ファン111によって生成される空気流(以下、冷却風
という)流路の上流側からエアコン用コンデンサ14,
オイルクーラ13,比較的大容量のラジエータ12が直
列に配設され、これら複数の冷却器によってエンジン冷
却水や作動油やエアコン用冷媒が冷却されるようになっ
ている。
【0006】このようにラジエータ12,オイルクーラ
13,エアコン用冷媒14を直列に配置することによ
り、冷却系をコンパクトに収納することができ、且つ、
冷却風の上流側ほど放熱の少ない冷却器となるので冷却
効率も確保できる。なお、一般に、これら冷却器の配置
順は各冷却器のサイズ上の制限や配管の容易化などが優
先される場合があり、必ずしも上述の順番で配置される
わけではない。
【0007】また、建設機械は上記のような環境下で用
いられるために、外部から冷却風とともに土埃等の塵
(異物)がエンジンルーム110内のエアコン用コンデ
ンサ14,オイルクーラ13,ラジエータ12等の冷却
器の配置された空間へ流れ込むことは避けられない。こ
のような塵は、特にオイルクーラ13,ラジエータ12
の目詰まりの原因となり、冷却性の低下を招く可能性が
あるので、防塵ネット20を設けることによって上記冷
却器13,12の内部に異物が混入しないようにする必
要がある。
【0008】なお、エンジンルーム110には、冷却器
12〜14に対して正面(上部旋回体101の側面)お
よび上面のそれぞれに開口が形成され、正面の開口部に
はサイドドア(ドア)109が開閉可能にそなえられ、
上面の開口部にはボンネットカバー108が開閉可能に
そなえられている。図11にはエンジンルーム110の
サイドドア109及びボンネットカバー108が開放状
態である場合が示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷却系を含
めてエンジンルーム110内の機器に対するメンテナン
ス等の作業をする場合は、ボンネットカバー108又は
サイドドア109を開いて作業を行うことになるが、サ
イドドア109の開口部からはグランドレベルで作業が
できるため作業性が良いが、ボンネットカバー108の
開口部からの作業は上部旋回体101上に登って下向き
に作業を行うことになるので作業性に問題が生じる場合
がある。また、冷却系に対する例えば洗浄等の作業は、
通常、サイドドア109の開口部より冷却機器類の正面
から作業を進める。
【0010】しかし、上述の防塵ネット20はエアコン
用コンデンサ14とオイルクーラ13との間に位置して
おり、また、防塵ネット20の構造上、サイドドア10
9の開口部側から防塵ネット20を引き出すことは出来
ない。このため、この防塵ネット20を清掃する等の目
的で、防塵ネット20を取り外す場合には、図11に示
すように、上部旋回体101の上部のボンネットカバー
108を開き、その開口部から防塵ネット20を図11
中に矢印で示すように引き抜くことにより取り外しを行
い、また、装着する場合も同様に、取り外しの逆の手順
でボンネットカバー108を開放した状態で上方から行
うことになる。
【0011】したがって、作業員は上部旋回体101の
上面に登り、ボンネットカバー108を開放した後、こ
の開口部を通じて防塵ネット20の着脱作業を行うこと
になるが、かかる作業は効率が悪く作業者の大きな負担
になる可能性がある。そこで、防塵ネット20の着脱作
業をサイドドア109から行えるようにすることが望ま
れていた。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、防塵ネットの脱着作業を容易に且つ円滑に行
うことができるようにした、建設機械の建設機械の冷却
系構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の冷却系構造は、冷却風の流路に配
設された第1冷却器と、該第1冷却器よりも該冷却風の
上流側に配設された第2冷却器と、該第1冷却器及び該
第2冷却器の間に装着され、該第1冷却器へ異物が混入
するのを防ぐ防塵ネットとをそなえた建設機械の冷却系
構造であって、該第1冷却器の前面の上部及び/又は下
部に該第2冷却器で覆われない露出部が形成され、該防
塵ネットが該露出部から出し入れできるように上下複数
に分割されていることを特徴としている。
【0014】この場合、上記の上下複数に分割された各
防塵ネット部分は互いにヒンジにより結合されているこ
とが好ましい(請求項2)。また、上記の上下複数に分
割された各防塵ネット部分は互いに屈曲可能なフック構
造により結合可能に構成されていることが好ましい(請
求項3)。更に、該第1冷却器はオイルクーラ及び/又
はラジエータにより構成されるとともに、該第2冷却器
はエアコン用コンデンサにより構成されていることが好
ましい(請求項4)。
【0015】また、該建設機械は、該第1冷却器,該第
2冷却器および該防塵ネットを収容し、該第2冷却器の
正面側に開口をそなえたエンジンルームを有し、該開口
に、開閉可能なドアをそなえ、該防塵ネットは該開口を
通じて出し入れできるよう構成されていることが好まし
い(請求項5)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。まず、第1実施形態につい
て説明すると、図1〜図3は本発明の第1実施形態にか
かる建設機械の冷却系構造を示すもので、図1はその防
塵ネットの正面図、図2及び図3はその模式的側面図で
ある。また、一部従来技術で参照した図面を用いて説明
する。
【0017】本実施形態にかかる建設機械の冷却系50
も、例えば図10に示す油圧ショベル100のような建
設機械のエンジンルーム110内に設けられる。つま
り、図10に示すように、上部旋回体101内にはエン
ジンルーム110が設けられており、このエンジンルー
ム110にはエンジン105,油圧ポンプ106,ラジ
エータ12(第1冷却器),オイルクーラ13(第1冷
却器),エアコン用コンデンサ14(第2冷却器)等の
冷却器,エンジン105駆動の冷却ファン111が内蔵
されている。
【0018】図2に示すように、エンジン105駆動の
冷却ファン(図2中では図示略)で生成される冷却風の
流路の上流側からエアコン用コンデンサ14,オイルク
ーラ13,ラジエータ12が直列に配置されており、こ
れら複数の冷却器によってエンジン冷却水や作動油やエ
アコン用冷媒が冷却されるようになっている。そして、
エアコン用コンデンサ14とオイルクーラ13との間に
防塵ネット21が設置されている。
【0019】上記の複数の冷却器14,13,12のそ
れぞれは基台11上に、図示しないボルトなどによって
直接又はブラケット11−1〜11−2を介して固定さ
れている。また、基台11は上部旋回体101のエンジ
ンルーム110床面に固着されている。
【0020】エアコン用コンデンサ14は、オイルクー
ラ13やラジエータ12よりも小型の冷却器であり、冷
却風に対する投影面積も小さい。したがって、このエア
コン用コンデンサ14は、冷却風流路の後段に配置され
るオイルクーラ13の前面を部分的に覆うように、ブラ
ケット11−2を介して基台11に固着されている。こ
れにより、エアコン用コンデンサ14で覆われない露出
部51,52がエアコン用コンデンサ14の上下に形成
される。
【0021】防塵ネット21も上記の冷却器14,1
3,12と同様に基台11に固設されたブラケット11
−3に対して図示しないボルト等によって着脱自在に固
定されている。本実施形態の防塵ネット21は、図1に
示すように、上部ネット部分25と下部ネット部分26
とから構成されている。この上部ネット部分25および
下部ネット部分26はいずれも、フレーム27を有し、
このフレーム27に一定のテンションでネット24が保
持された構成になっている。
【0022】これらの上部ネット部分25と下部ネット
部分26とはヒンジ23,23によって回動可能に接続
されている。この上部ネット部分25のフレーム27の
上辺には穴部22,22が設けられ、また、下部ネット
部分26のフレーム27の下辺にも穴部22,22が設
けられている。これら4つの穴部22と、図2(a)に
示すブラケット11−3のネジ穴部(図示せず)にボル
ト等(図示せず)が螺装され、これにより、防塵ネット
21がブラケット11−3に固定されるようになってい
る。
【0023】本発明の第1実施形態の建設機械の冷却系
構造は上述のように構成されるので、以下のような作用
・効果が得られる。図2(a)に示すように、通常、建
設機械の冷却系50の防塵ネット21は基台11のブラ
ケット11−3にボルト等(図示せず)で固定されてい
る。防塵ネット21を取り外す際には、図2(b)に示
すように、防塵ネット21をブラケット11−3に固定
していたボルト(図示せず)を取り外した後に、ヒンジ
23を中心に上部ネット部分25をサイドドア開口部側
へ倒すことによって、防塵ネット21を屈曲させる。そ
の後、図3(a)に示すように、上部ネット部分25を
手前に引き出しながら下部ネット部分26を上方に引き
上げ、下部ネット部分26が上方に来たら、図3(b)
に示すように、エアコン用コンデンサ14で覆われない
露出部を通じて下部ネット26を手前に引き出せば、エ
アコン用コンデンサ14,ボンネットカバー108及
び、通気口107等に干渉することなく、防塵ネット2
1をエンジンルーム110から取り出すことが出来るの
である。
【0024】つまり、エンジンルーム110上方の開口
にそなえられたボンネットカバー108を開放する必要
なく、防塵ネット21をエンジンルーム110側方の作
業性の良いサイドドア109の開口部から取り出すこと
が可能となるのである。また、この防塵ネット21を冷
却系構造50に装着する場合も、上述の取り出し作業と
逆の手順で作業することが可能となり、防塵ネット21
の取り出し作業と同様にボンネットカバー108を開け
ることなく、サイドドア109を通じて作業を行うこと
が出来る。
【0025】従って、防塵ネット21の脱着作業を容易
に且つ円滑に行うことが出来るのである。また、本実施
形態においては、防塵ネット21の上部ネット部分25
と下部ネット部分26とをヒンジ23で接続した場合を
示したが、上部ネット部分25と下部ネット部分26と
の間が屈曲し得るような手段で上部ネットユニットと下
部ネットユニットとを接続するのであれば、ヒンジ23
を用いなくても構わない。
【0026】そこで、上部ネットユニットと下部ネット
ユニットとをフック構造(後述する)によって接続した
場合を、第2実施形態として説明する。図4,図5は本
発明の第2実施形態にかかる建設機械の冷却系構造を示
すもので、図4はその防塵ネットの正面図、図5はその
模式的側面図である。なお、図4,図5において、上述
した第1実施形態と同一の部材については、同一の符号
を付し、その説明を省略する。
【0027】本実施形態にかかる建設機械の冷却系50
も、例えば図10に示す油圧ショベル100のような建
設機械のエンジンルーム110内に設けられ、このエン
ジンルーム110にはエンジン105,油圧ポンプ10
6,ラジエータ12(第1冷却器),オイルクーラ13
(第1冷却器),エアコン用コンデンサ14(第2冷却
器)等の冷却器,エンジン105駆動の冷却ファン11
1が内蔵されている。
【0028】そして、エアコン用コンデンサ14とオイ
ルクーラ13との間に防塵ネット31が設置されてい
る。防塵ネット31は冷却器14,13,12と同様に
基台11に固設されたブラケット11−3に対して図示
しないボルト等によって着脱自在に固定されている。
【0029】本実施形態の防塵ネット31は、図4に示
すように、上部ネット部分34と下部ネット部分35と
から構成されている。この上部ネット部分34および下
部ネット部分35はいずれも、フレーム27を有し、こ
のフレーム27に一定のテンションでネット24が保持
された構成になっている。これらの上部ネット部分34
と下部ネット部分35とは、フック32とフック穴33
により構成されるフック構造36によって回動可能に接
続されている。
【0030】この上部ネット部分34のフレーム27の
上辺には穴部22,22が設けられ、また、下部ネット
部分35のフレーム27の下辺にも穴部22,22が設
けられている。これら4つの穴部22と、図2(a)に
示すブラケット11−3のネジ穴部(図示せず)にボル
ト等(図示せず)が螺装され、これにより、防塵ネット
31がブラケット11−3に固定されるようになってい
る。
【0031】本発明の第2実施形態の建設機械の冷却系
構造は上述のように構成されるので、以下のような作用
・効果が得られる。図5(a)に示すように、通常、建
設機械の冷却系50の防塵ネット31は基台11のブラ
ケット11−3にボルト等(図示せず)で固定されてい
る。防塵ネット31を取り外す際には、図5(b)に示
すように、防塵ネット31をブラケット11−3に固定
していたボルト(図示せず)を取り外した後に、フック
構造36を中心に上部ネット部分34をサイドドア開口
部側へ倒すことによって、防塵ネット31を屈曲させ
る。その後、上部ネット部分34を手前に引き出しなが
ら下部ネット部分35を上方に引き上げ、下部ネット部
分35が上方に来たら、下部ネット35を手前に引き出
せば、エアコン用コンデンサ14,ボンネットカバー1
08及び、通気口107等に干渉することなく、エアコ
ン用コンデンサ14に覆われない露出部を通じて、防塵
ネット31をエンジンルーム110から取り出すことが
出来るのである。
【0032】つまり、エンジンルーム110上方の開口
にそなえられたボンネットカバー108を開放する必要
なく、防塵ネット31をエンジンルーム110側方の作
業性の良いサイドドア109の開口部から取り出すこと
が可能となるのである。また、この防塵ネット31を冷
却系構造50に装着する場合も、上述の取り出し作業と
逆の手順で作業することが可能となり、防塵ネット31
の取り出し作業と同様にボンネットカバー108を開け
ることなく、サイドドア109を通じて作業を行うこと
が出来る。
【0033】従って、防塵ネット31の脱着作業を容易
に且つ円滑に行うことが出来るのである。また、フック
構造36を用いた場合、上部ネット34と下部ネット3
5とを切り離すことが出来るので、これらの洗浄時に
は、両者34,35を切り離して行えば作業が容易にな
る利点もある。
【0034】更に、フック構造36を用いた場合、上部
ネット34と下部ネット35とを切り離すことが出来る
ので、両者34,35のどちらか一方が劣化等の原因で
交換が必要になった場合、一方のみを交換できるという
利点がある。なお、上述の第1実施形態及び、第2実施
形態においては上部ネット部分25,42と下部ネット
部分26,43とが接続されている又は接続可能になっ
ているため、下部ネット部分26,43下端が嵌入しう
る溝(図示せず)を基台11に設けて、下部ネット部分
26,43下端を前記の溝に嵌入させるようにすれば、
上部ネット部分の穴部22,22とブラケット11−3
とをボルトなどで螺装するだけで防塵ネット21,31
を基台11に固定することが出来る。
【0035】これにより、下部ネット部分の穴部22,
22とブラケット11−3とのボルトなどによる螺装は
不要となり、構成を簡略化できる。ところで、上述の第
1実施形態及び、第2実施形態においては上部ネットユ
ニットと下部ネットユニットとが接続されている又は接
続可能になっている場合について説明したが、これらは
接続又は接続可能でなくても構わない。
【0036】そこで、上部ネットユニットと下部ネット
ユニットのそれぞれを別々に冷却系構造50に着脱でき
るようにした場合を第3実施形態として説明する。図6
〜図8は、本発明の第3実施形態にかかる建設機械の冷
却系構造を示すもので、図6はその防塵ネットの正面
図、図7,図8はその模式的側面図である。なお、図6
〜図8において、上述した第1実施形態及び、第2実施
形態と同一の部材については、同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0037】本実施形態にかかる建設機械の冷却系50
も、例えば図10に示す油圧ショベル100のような建
設機械のエンジンルーム110内に設けられ、このエン
ジンルーム110にはエンジン105,油圧ポンプ10
6,ラジエータ12(第1冷却器),オイルクーラ13
(第1冷却器),エアコン用コンデンサ14(第2冷却
器)等の冷却器,エンジン105駆動の冷却ファン11
1が内蔵されている。
【0038】そして、エアコン用コンデンサ14とオイ
ルクーラ13との間に防塵ネット41が設置されてい
る。この防塵ネット41は、図7(a)に示すように、
冷却器14,13,12と同様に基台11に固設された
ブラケット11−3に対して図示しないボルト等によっ
て着脱自在に固定されている。
【0039】本実施形態の防塵ネット31は、図6に示
すように、上部ネット部分42と下部ネット部分43か
ら構成されている。この上部ネット部分42および下部
ネット部分43はいずれも、フレーム27を有し、この
フレーム27に一定のテンションでネット24が保持さ
れた構成になっている。これらの上部ネット部分42と
下部ネット部分43とは、特に接続されておらず、それ
ぞれが独立している。
【0040】上部ネット部分42のフレーム27の上辺
には穴部22,22が設けられ、また、下部ネット部分
43のフレーム27の下辺にも穴部22,22が設けら
れている。これら4つの穴部22と、図2(a)に示す
ブラケット11−3のネジ穴部(図示せず)にボルト等
(図示せず)が螺装され、これにより、防塵ネット41
がブラケット11−3に固定されるようになっている。
【0041】本発明の第3実施形態の建設機械の冷却系
構造は上述のように構成されるので、以下のような作用
・効果が得られる。図7(a)に示すように、通常、建
設機械の冷却系50の防塵ネット41は基台11のブラ
ケット11−3にボルト等(図示せず)で固定されてい
る。防塵ネット41を取り外す際には、図7(b)に示
すように、防塵ネット41をブラケット11−3に固定
していたボルト(図示せず)を取り外した後に、上部ネ
ット部分42を上方へ引き抜くとともに、下部ネット4
3を下方へ引き抜く。その後、図8(a)に示すよう
に、上部ネット部分42を上方に引き上げながら手前に
引き出し、下部ネット部分43を下方に押し下げながら
手前に引き出す。
【0042】図8(b)に示すように、上部ネット部分
42,下部ネット部分43のそれぞれが、エアコン用コ
ンデンサ14で覆われない上下の露出部を通じて、充分
に引き出されて、エアコン用コンデンサ14,ボンネッ
トカバー108及び、通気口107,エンジンルーム1
10の床面等に干渉することなく、防塵ネット41をエ
ンジンルーム110から取り出すことが出来るのであ
る。
【0043】つまり、エンジンルーム110上方の開口
にそなえられたボンネットカバー108を開放する必要
なく、防塵ネット41をエンジンルーム110側方の作
業性の良いサイドドア109の開口部から取り出すこと
が可能となるのである。また、この防塵ネット41を冷
却系構造50に装着する場合も、上述の取り出し作業と
逆の手順で作業することが可能となり、防塵ネット41
の取り出し作業と同様にボンネットカバー108を開け
ることなく、サイドドア109を通じて作業を行うこと
が出来る。
【0044】従って、防塵ネット41の脱着作業を容易
に且つ円滑に行うことが出来るのである。なお、防塵ネ
ット41の上部ネット部分42と下部ネット部分43と
に対する着脱作業を同時に行う必要は無く、それぞれ独
立して作業するようにしてもよい。また、上部ネット部
分42を下方の露出部から引き抜いても構わないし、下
部ネット部分43を上方より引き抜くようにしても構わ
ない。
【0045】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施するこ
とができる。例えば、第1,第2実施形態では上方の露
出部51から防塵ネット21,31を出し入れしている
が、下方の露出部52からこの作業を行っても良い。
【0046】また、防塵ネットを3分割以上に分割して
もよい。この場合、第1,第2実施形態のように、各ネ
ット部分を連結する方が着脱性が良く、好ましい。
【0047】
【発明の効果】従来は第1冷却器と第2冷却器との間に
装着された防塵ネットを、上記第2冷却器の前面から着
脱する場合は、第1冷却器の前面にある第2冷却器が妨
げとなってしまうが、以上詳述したように、請求項1記
載の本発明の建設機械の冷却系構造によれば、上記ネッ
トは上下複数に分割できるため、第2冷却器で覆われな
い上下の露出部のいずれかから上記ネットの着脱が可能
となり、作業効率の向上に寄与するという利点がある
(請求項1)。
【0048】また、上記の分割されたネットを互いにヒ
ンジで接続することによって、上記の分割された複数の
ネットを従来のネットと同様に1枚のネットとして取り
扱うことが出来ることに加え、更に、ヒンジを中心にネ
ットは屈曲可能となり、上記第2冷却器の前面からも容
易にネットの着脱が可能となる(請求項2)。また、上
記の分割されたネットを互いにフックとフック穴(フッ
ク構造)で接続することによって、上記の分割された複
数のネットを従来のネットと同様に1枚のネットとして
取り扱うことが出来ることに加え、更に、フック構造を
中心にネットは屈曲可能となり、上記第2冷却器の前面
からも容易にネットの着脱が可能となるうえ、上下複数
に分割されたネットの接続/分割を任意に行うことが可
能となり更に利便性が高まるという利点がある(請求項
3)。
【0049】また、上記第1冷却器がオイルクーラもし
くはラジエータによって構成され、上記第2冷却器がエ
アコン用コンデンサによって構成されることによって、
これらの複数の冷却器を一つの冷却風流路に冷却効率良
く設置することが可能となる(請求項4)。また、第1
冷却器及び第2冷却器を収容するエンジンルームが上記
第2冷却器の正面側にドアを有する開口を有することに
より、この開口を通じてネットを出し入れすることが出
来るようになり、作業性の向上に寄与することが出来る
(請求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる建設機械の冷却
系構造の防塵ネットを示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる建設機械の冷却
系構造を示す模式的側面図であって、(a),(b)の
順で防塵ネットが取り外される工程を示す。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる建設機械の冷却
系構造を示す模式的側面図であって、(a),(b)の
順で防塵ネットが取り外される工程を示す。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる建設機械の冷却
系構造の防塵ネットを示す正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる建設機械の冷却
系構造を示す模式的側面図であって、(a),(b)の
順で防塵ネットが取り外される工程を示す。
【図6】本発明の第3実施形態にかかる建設機械の冷却
系構造の防塵ネットを示す正面図である。
【図7】本発明の第3実施形態にかかる建設機械の冷却
系構造を示す模式的側面図であって、(a),(b)の
順で防塵ネットが取り外される工程を示す。
【図8】本発明の第3実施形態にかかる建設機械の冷却
系構造を示す模式的側面図であって(a),(b)の順
で防塵ネットが取り外される工程を示す。
【図9】一般的な建設機械の一例を示す側面図である。
【図10】従来の建設機械の冷却系構造の一例を示す模
式的側面図である。
【図11】従来の建設機械の冷却系構造の一例を示す模
式的側面図である。
【符号の説明】
11 固定部 12 ラジエータ 13 オイルクーラ 14 エアコン用コンデンサ(エアコン冷却器) 20,21,31,41 防塵ネット構造 22 固定穴 23 ヒンジ 24 ネット 25,34,42 上部ネットユニット 26,35,43 下部ネットユニット 27 フレーム 32 フック(フック構造) 33 フック穴(フック構造) 36 フック構造 50 冷却系 51 上部露出部(露出部) 52 下部露出部(露出部) 100 油圧ショベル(建設機械) 101 上部旋回体 102 下部走行体 103 アーム機構部(作業装置) 104 運転操作室 105 エンジン 106 油圧ポンプ 107 通気口 108 ボンネットカバー 109 サイドドア(ドア) 110 エンジンルーム(機器収納部) 111 冷却ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D015 CA02 3D038 AA04 AA10 AB09 AC11 AC20 AC27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却風の流路に配設された第1冷却器
    と、 該第1冷却器よりも該冷却風の上流側に配設された第2
    冷却器と、 該第1冷却器及び該第2冷却器の間に装着され、該第1
    冷却器へ異物が混入するのを防ぐ防塵ネットとをそなえ
    た建設機械の冷却系構造であって、 該第1冷却器の前面の上部及び/又は下部に該第2冷却
    器で覆われない露出部が形成され、 該防塵ネットが該露出部から出し入れできるように上下
    複数に分割されていることを特徴とする建設機械の冷却
    系構造。
  2. 【請求項2】 上記の上下複数に分割された各防塵ネッ
    ト部分は互いにヒンジにより結合されていることを特徴
    とする、請求項1記載の建設機械の冷却系構造。
  3. 【請求項3】 上記の上下複数に分割された各防塵ネッ
    ト部分は互いに屈曲可能なフック構造により結合可能に
    構成されていることを特徴とする、請求項1記載の建設
    機械の冷却系構造。
  4. 【請求項4】 該第1冷却器はオイルクーラ及び/又は
    ラジエータにより構成されるとともに、 該第2冷却器はエアコン用コンデンサにより構成される
    ことを特徴とする、請求項1記載の建設機械の冷却系構
    造。
  5. 【請求項5】 該建設機械は、該第1冷却器,該第2冷
    却器および該防塵ネットを収容し、該第2冷却器の正面
    側に開口をそなえたエンジンルームを有し、 該開口に、開閉可能なドアをそなえ、 該防塵ネットは該開口を通じて出し入れできるよう構成
    されていることを特徴とする、請求項1記載の建設機械
    の冷却系構造。
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