JP2003039875A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2003039875A
JP2003039875A JP2001230697A JP2001230697A JP2003039875A JP 2003039875 A JP2003039875 A JP 2003039875A JP 2001230697 A JP2001230697 A JP 2001230697A JP 2001230697 A JP2001230697 A JP 2001230697A JP 2003039875 A JP2003039875 A JP 2003039875A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記具に衝撃が加えられたときや、ボール外
れ時、高温環境下におかれたときにも、インキタンク後
部よりインキが洩れることを抑制する。 【解決手段】 移動栓と障壁とを当接させて密閉し、イ
ンキ洩れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自由状態でインキ
を収容するインキタンクとして後端を開口して外気と連
通した筒体を有し、この筒体内にインキ消費に伴ってイ
ンキの界面に追従して移動する高粘度組成物及び該高粘
度組成物に少なくとも一部浸漬した移動栓を配置し、前
記筒体の後端開口部近傍に移動栓と当接可能な障壁を配
置すると共に、該障壁に移動栓後側と外気とを連通する
通気孔を開口し、該障壁と移動栓が当接した際に前記イ
ンキ及び前記高粘度組成物の筒体後端開口部への流通を
閉塞させる筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維収束体や多孔質体などのイン
キ吸蔵体にインキを含浸させたものではなく、インキタ
ンク内に自由状態でインキを収容する筆記具は、所詮生
インキ式の筆記具と称され、みずみずしいインキ吐出
と、大量のインキを無駄なく消費できる等の利点を有し
ている。このような生インキ式の筆記具においては特に
インキ洩れについて考慮されるべきであり、ペン先への
インキ供給路のような制御されたインキ流通部分以外は
密閉されるように作られているのが一般的である。縦断
面櫛歯状の一時的インキ溜部材をペン先とインキタンク
との間に介在させているものも知られており、このもの
はインキタンク内への通気路をそのまま外界と連通して
いるが、毛細管力を利用して通気路の外界への開口部分
にインキが極力達しないように工夫されている。
【0003】上述のような生インキ式筆記具のインキタ
ンクもインキ消費に伴って減少するインキの容量分外気
を取り入れなくてはインキタンク内が減圧状態となって
しまい、ペン先へのインキ供給を阻害することになる。
よって必ず消費したインキ分の体積を他のもので置換し
てやることが必要となる。通常は、通気路を外界に開口
してインキが消費されることによる内圧変化によってイ
ンキタンク内に空気を取り入れるものが一般的である。
インキタンク内に直接空気を取り入れ消費したインキと
置換させるものの他に、インキタンクの容積自体を変化
させ、自動的にインキ残量に応じたインキタンク容積と
なるようにしたものもある。例えば、インキタンク自体
がブロー成形などによるものや袋体等の比較的変形しや
すい軟材質よりなるものとし、インキ消費の体積分イン
キタンクが潰れていくものや、インキタンクにインキ界
面に追従して移動する壁を配置して、常にインキタンク
内容積がインキタンク内に存在するインキの容積とほぼ
等しくなるようにしたものがある。
【0004】このような、インキ残量に伴って、インキ
タンク容積を変化させるタイプのもののうち移動する壁
を配置したものとして、インキが移動する壁を超えて洩
れてしまうことを防止する高粘度の流体を逆流防止体と
してインキ界面位置に配置したものや、この逆流防止体
との比重関係を調節して、一部若しくは全部浸漬させた
部材である移動栓を配置したものなどが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した移動する壁が
インキ消費による減圧の力に引かれて移動可能とするた
めには比較的弱い力で移動可能でなくてはならず、この
ことが特定の状態においては問題点となる場合があっ
た。即ち、逆流防止体やこれと移動栓とが、筆記具を落
下させた場合などの衝撃によって後方へ移動してしまっ
たり、ペン先がボールペンの場合には、落下時の衝撃
や、筆記時に回転するボールがボールペンチップと擦れ
合うことによる摩耗によって、前記ボールが抜け落ちて
しまうことがあり、このことによって、ボールペンチッ
プに孔が開いた状態となり、インキタンク内と大気とが
連通し、インキの水頭圧によって後方へ移動してしまう
ことの他、インキタンク内に空気が存在するときに高温
下では、この空気の体積が増加することによって、後方
に押してしまうことがあった。これらの現象により、移
動栓の後方移動が進むと、インキタンクの後端開口部よ
り前記移動栓が抜け出てしまうので、移動栓の抜け防止
のための障壁を尾栓等に設けたものもあるが、その密閉
信頼性は満足できるものではなく、接触部に隙間が生
じ、流体である高粘度組成物は、衝撃、水頭圧、空気の
体積増加による圧力によって、隙間を介して流動し、イ
ンキ逆流防止機能を維持できなくなり、該部よりのイン
キ洩れにつながる懸念があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、自由状
態でインキを収容するインキタンクとして後端を開口し
て外気と連通した筒体を有し、この筒体内にインキ消費
に伴ってインキの界面に追従して移動する高粘度組成物
及び該高粘度組成物に少なくとも一部浸漬した移動栓を
配置し、前記筒体の後端開口部近傍に移動栓と当接可能
な障壁を配置すると共に、該障壁に移動栓後側と外気と
を連通する通気孔を開口し、該障壁と移動栓が当接した
際に前記インキ及び前記高粘度組成物の筒体後端開口部
への流通を閉塞させる筆記具において、移動栓の障壁に
対する当接部及び/又は障壁の移動栓に対する当接部に
環状の凸部を設けたことを特徴とする筆記具を要旨とす
る。
【0007】
【作用】移動栓と障壁との接触部分を環状の凸部によ
り、限りなく小さい面である線接触に近い状態とし、接
触面積が小さいが故に相手に対する当接部分に左右され
難くなり、隙間を生じることが極力抑制される。また、
接触面積が小さいので、移動栓と障壁との接触部分にか
かる単位面積当たりの接触圧力は面接触に比べて大きく
なるので、密閉性をより確実なものとすることができ
る。よって、衝撃、水頭圧、高温下での空気の体積増加
に伴う移動栓の後方移動が生じても、インキ逆流防止体
である高粘度組成物の流動が確実に抑えられるので、イ
ンキ洩れを抑制することができる。
【0008】
【実施例】以下図面に基づき一例について説明する。図
1〜図4に示したものは、何れも、内部に、繊維収束体
などのインキ吸蔵体に保持されていない自由状態のイン
キ1を収容する、所謂生インキ式筆記具の一例である。
全体を一部省略して示した図1に示したように、金属製
のボールペンチップ2が、気体の非透過性に優れ且つイ
ンキの残量が目視可能なように透明性を有するポリプロ
ピレンの合成樹脂の射出成形品である筒体3の先端開口
部に圧入固定されている。この筒体3の後部開口部に
は、色表示できるようなインキ色に着色若しくは染色さ
れた合成樹脂製の尾栓4が圧入固定されている。この尾
栓4には、空気流通路としての外気連通孔4aが形成さ
れており、インキ消費に伴って、筒体3内の移動栓5の
後方に外気を取り入れ、インキタンク内が減圧とならな
いようになしている。
【0009】筒体3の内部には、粘度約100mP・s
の、水を主媒体として顔料を着色剤として使用したイン
キ1を収容している。また、インキの逆流防止体とし
て、インキ1の界面に接触して、ポリブテンを主剤とす
る、粘度500000mP・sの高粘度組成物により高
粘度組成物層6が配置されると共に、この高粘度組成物
層6に一部浸漬して、合成樹脂製の移動栓5を配置して
いる。この移動栓5は流体である高粘度組成物層6の容
器内における形状を保つ役割も担っている。
【0010】図1のI部拡大図である図2に示すとお
り、移動栓5は、後端面に、断面円弧状の環状の凸部5
aを形成してある。尾栓4の外気連通孔4aの径を移動
栓5の後端面の内径以下として、移動栓5の凸部5aと
当接可能な障壁4bを形成している。即ち、衝撃や、ボ
ールペンの場合でのボール外れ時の水頭圧及び、インキ
タンク内に存在する空気の高温下での増加の影響で、移
動栓5が後方移動した時、移動栓5の凸部5aと障壁4
bが周状当接する。凸部と面とによる当接のため、接触
面積が極小であり、周状に当接することが容易で、且
つ、接触時の単位面積当たりの接触圧力が大きくなるの
で、この部分を確実に密閉することができ、インキタン
ク内と外界との通路を遮断する。よって、移動栓5が後
方移動しても、インキが外気流通孔より洩れることが防
止される。本例の環状の凸部5aは断面円弧状とした
が、断面が角錐や角柱状であっても良い。
【0011】図3に他の一例を示す。上述の例の図2に
対応する図面として示してある。組み立て工程を容易に
するために、上下対称形状の尾栓4としてあるが、この
尾栓4に環状の凸部4cを形成してある。移動栓5が後
方移動してきたとき、移動栓5の後端面と当接し、イン
キ洩れを抑制するものである。尚、移動栓5の前記後端
面に同様の環状の凸部を形成しても良い。
【0012】図4に他の一例を示す。本例も、上述の例
の図2に対応する図面として示してある。移動栓5の後
端面に、凹部5bを設け、凹部5bに、エチレンブタジ
エンゴム製の弾性体7を配置し、移動栓5の後端面に凸
部を形成したものである。万が一成形寸法のバラツキ等
により、尾栓4の障壁4bが径方向に傾きが生じていて
も、弾性体7よりなる凸部の軸方向の長さが、傾きに応
じて変形するので、移動栓5の障壁4bへの当接を確実
に行うことができ、インキ洩れを抑制するものである。
【0013】
【発明の効果】以上により、本発明によれば、筆記具に
衝撃が付与されたり、ボールペンの場合ボールが外れ
て、インキの水頭圧が生じたり、また、インキタンク内
に空気が混入して、高温下において体積膨張したりする
ことによって、移動栓を後方に移動させてしまっても、
インキ逆流防止体である高粘度組成物の流動が確実に抑
えられるので、インキが洩れてしまうことが抑制され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す縦断面図。
【図2】図1のI部拡大縦断面図。
【図3】更に他の一例を示す図2相当図。
【図4】更に他の一例を示す図2相当図。
【符号の説明】
1 インキ 2 ボールペンチップ 3 筒体 4 尾栓 4a 外気連通孔 4b 障壁 4c 凸部 5 移動栓 5a 凸部 5b 凹部 6 高粘度組成物 7 弾性体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自由状態でインキを収容するインキタン
    クとして後端を開口して外気と連通した筒体を有し、こ
    の筒体内にインキ消費に伴ってインキの界面に追従して
    移動する高粘度組成物及び該高粘度組成物に少なくとも
    一部浸漬した移動栓を配置し、前記筒体の後端開口部近
    傍に移動栓と当接可能な障壁を配置すると共に、該障壁
    に移動栓後側と外気とを連通する通気孔を開口し、該障
    壁と移動栓が当接した際に前記インキ及び前記高粘度組
    成物の筒体後端開口部への流通を閉塞させる筆記具にお
    いて、移動栓の障壁に対する当接部及び/又は障壁の移
    動栓に対する当接部に環状の凸部を設けたことを特徴と
    する筆記具。
  2. 【請求項2】 前記環状の凸部を、弾性体により形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の筆記具。
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