JP2003039798A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2003039798A
JP2003039798A JP2001231831A JP2001231831A JP2003039798A JP 2003039798 A JP2003039798 A JP 2003039798A JP 2001231831 A JP2001231831 A JP 2001231831A JP 2001231831 A JP2001231831 A JP 2001231831A JP 2003039798 A JP2003039798 A JP 2003039798A
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JP2001231831A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 版胴の1回転で複数枚の印刷用紙への印刷を
行う際に構成の大型化や複雑化を招くことなく、上記1
回転での印刷枚数を増加させて印刷効率を向上させるこ
とが可能な構成を備えた孔版印刷装置を提供する。 【解決手段】 マスタの製版部6が、一つのマスタMに
対して1枚の印刷用紙Sを対象とする整版処理と一つの
マスタMに対して2枚以上の印刷用紙Sを対象として複
数に分割した整版処理とを切り換え可能な構成を備え、
版胴2に捲装されるマスタMを用いて、版胴2の1回転
中に1枚の印刷用紙Sを対象とした印刷を実行するモー
ドと、版胴2の1回転中に2枚以上の印刷用紙Sを対象
とした印刷を実行するモードとを選択できることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置に関
し、さらに詳しくは、版胴に捲装される1版分のマスタ
の搬送方向に沿って1画像あるいは複数画像を製版する
ことにより版胴の1回転中に1枚あるいは複数枚の印刷
用紙を対象とした印刷が行える構成に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成処理の一つである印刷方法の一
つに画像に応じて穿孔処理されたマスタを版胴に捲装
し、版胴内部からのインキ供給により穿孔部を通過した
インキを版胴に供給することにより版胴に押圧される印
刷用紙に転移させて画像を印刷する孔版印刷方法があ
る。
【0003】孔版印刷方法に用いられる方式の一つとし
てデジタル式感熱孔版印刷が知られている。この印刷方
式は、熱可塑性樹脂フィルムで構成されたマスタへの穿
孔処理にサーマルヘッドが用いられ、制御部からの画像
情報信号に基づき主走査方向および副走査方向での穿孔
位置に対応する発熱素子に通電することで発熱させて穿
孔する。
【0004】穿孔処理を終えたマスタが捲装される版胴
は、樹脂あるいは金属網体等の多数開口を有したメッシ
ュスクリーンが複数捲装された多孔性円筒で構成され、
内部にはインキ供給部が配置してあり、マスタが捲装さ
れて回転した状態で給紙装置から給送される印刷用紙が
表面に押圧されると開口部および穿孔部を介してインキ
を印刷用紙に滲み出させて印刷できるようになってい
る。
【0005】多孔性円筒状版胴には、周方向でインキが
滲み出す開口部とマスタの先端を挟持するためのステー
ジが設けられている非開口部とがそれぞれ設けられてお
り、そのうちで開口部は印刷が可能な印刷用紙のうちで
最大サイズの用紙を対象とした周方向の長さを持ち、例
えば、A3版の印刷用紙が印刷可能である場合には周方
向で約420mm前後の開口部分長さが設定されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】多孔性円筒状版胴に捲
装されるマスタは、上記周方向での開口部の最大長さよ
りも先端挟持される分を見込んで長さを長くした状態で
繰り出されて捲装される。
【0007】多孔性D円筒状版胴に捲装されるマスタの
長さに対して印刷対象となる印刷用紙の長さは、常にマ
スタの長さと同じとは限らない。つまり、印刷画像のサ
イズに応じて印刷用紙が選択されるのが普通であり、印
刷画像のサイズによっては、多孔性円筒状版胴に捲装さ
れているマスタの長さより短い印刷用紙が印刷に供され
る場合もある。このため、マスタの長さに対して印刷用
紙の長さが短い場合には、マスタの余白部分が多くな
り、印刷に用いられずにマスタに付着したままで廃棄さ
れるインキと共にマスタの使用効率が悪くなり、インキ
の消費量の増加を含めて無駄が多くなり不経済となる。
例えば、A3サイズのマスタを捲装できる版胴を用いて
A4サイズの印刷用紙への印刷を行う場合には、マスタ
の約1/2程度が無駄に消費されてしまう。
【0008】印刷対象となる印刷用紙のサイズに応じて
マスタを最大長さよりも短くして印刷用紙サイズいて帰
欧させることも考えられるが、円筒状版胴における開口
部全域にマスタが貼り付かないとマスタが存在していな
い開口部から滲み出たインキが印刷用紙を押圧する際に
用いられるプレスローラに転移してしまい、このインキ
が印刷用紙の裏面を汚損してしまう虞がある。またこれ
とは別に、開口部にマスタが存在しない場合には、その
開口部で露出しているインキが蒸発してしまい、インキ
量の低下を来たし、次回の印刷時に前回の用紙サイズよ
りも大きいサイズの印刷用紙が用いられる場合には、今
まで露出していた部分でのインキ量が他の部分と同等と
なるまで補充時間が長大となり、初期の印刷時にはイン
キ不足により印刷不良が発生する虞もある。
【0009】上述した不具合を解消するために、印刷用
紙のサイズに応じたマスタを捲装可能な版胴を複数設け
ることが考えられるが、複数の版胴を設置することは装
置の大型化や複雑化等によりコスト上昇を招くことにな
るだけで、それら複数の版胴のいずれかにおいてサイズ
の違う印刷用紙を選択して用いる場合には上述した不具
合を同じように発生させる虞もあり、根本的な解決には
ならない。但し、全ての印刷対象となる用紙サイズに対
応した版胴を設けることも考えられるが、装置の価格上
昇が原因して殆ど不可能といえる。
【0010】マスタが捲装される円筒状版胴は、印刷工
程時に1回転する度に1枚の印刷用紙への印刷を行うこ
とが前提となっている。このため、小サイズのマスタを
用いて印刷を行う場合には、周方向で実際の印刷に用い
られる領域、つまりマスタの捲装長さが短いことが原因
して、周方向での他の領域は印刷に寄与しないままで空
転することになり、印刷枚数が多くなるほど空転時間が
多くなる。例えば、印刷に用いられる周方向での領域が
版胴の周長のうちで1/5程度の場合もあり、この場合
には残りの4/5の領域はただ空転しているだけの範囲
となる。このため、電子写真処理などと違って印刷に要
する時間短縮が図れるという印刷処理本来の機能が有効
に発揮できないということになる。
【0011】本発明の目的は、上記従来の孔版印刷装置
における問題に鑑み、特に、1回転で1枚の印刷用紙へ
の印刷が行える構成を前提とした構成において、版胴の
1回転で複数枚の印刷用紙への印刷を行う際に構成の大
型化や複雑化を招くことなく、上記1回転での印刷枚数
を増加させて印刷効率を向上させることが可能な構成を
備えた孔版印刷装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転可能な版胴と、該版胴表面に捲装されるマスタと、
上記版胴に向けて給送される印刷用紙を上記版胴表面に
押圧する押圧手段とを備え、上記版胴内に設けられてい
るインキ供給手段からインキを滲み出さすことにより上
記マスタの穿孔部に対応した画像を上記印刷用紙に印刷
可能な孔版印刷装置において、上記マスタの製版部が、
一つのマスタに対して1枚の印刷用紙を対象とする整版
処理と一つのマスタに対して2枚以上の印刷用紙を対象
として複数に分割した整版処理とを切り換え可能な構成
を備え、上記版胴に捲装されるマスタを用いて、版胴の
1回転中に1枚の印刷用紙を対象とした印刷を実行する
モードと、版胴の1回転中に2枚以上の印刷用紙を対象
として印刷を実行するモードとを選択するための構成を
備えていることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、上記印刷用紙のサ
イズ指定が可能な操作パネルと、上記印刷用紙を該印刷
用紙の収容部から繰り出す給紙手段と、上記繰り出され
た印刷用紙を上記版胴に向けて給送するタイミングを設
定するレジスト手段と、上記操作パネルが入力側に接続
され、上記給紙手段、上記レジスト手段および整版手段
が出力側にそれぞれ接続されている制御部とが上記モー
ドに応じた印刷を実行する構成として備えられ、上記制
御部は、上記操作パネルにおいて選択されたモードのう
ちで一つのマスタに対して2枚以上の印刷用紙を対象と
する印刷の実行時には、上記マスタの搬送方向で2面以
上の整版画像を形成し、上記給紙手段およびレジスト手
段の動作態位を上記マスタに形成された各面の画像位置
に対応させて上記印刷用紙を連続して給送できる態位に
設定することを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明は、上記一つのマスタ
に対する2面以上の整版画像が同一内容若しくは異なる
内容のいずれかが選択可能であることを特徴としてい
る。
【0015】請求項4記載の発明は、上記制御部が、上
記整版手段により形成される2面以上の整版画像に対応
して給送する印刷用紙のうちで、上記マスタの搬送方向
後方に形成された整版画像(第1面画像)に対応する印
刷用紙の搬送速度を搬送方向前方に形成された整版画像
(第2面画像)に対応する印刷用紙の搬送速度よりも所
定時間早めて搬送することにより印刷用紙同士の間隔を
つめて搬送することを特徴としている。
【0016】請求項5記載の発明は、上記制御部が、上
記マスタの第2面画像に対応する印刷用紙の一部と上記
第1面画像に対応する印刷用紙の一部とを重合させるよ
うに各印刷用紙の搬送状態を設定することを特徴として
いる。
【0017】請求項6記載の発明は、上記制御部が、上
記マスタの搬送方向前方に形成される整版画像および搬
送方向後方に形成される整版画像と、これら各整版画像
に対応して給送される印刷用紙の搬送方向での先端位置
を調整する天地位置調整を上記印刷用紙毎に実行可能で
あることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施例により
本発明の実施の形態を説明する。孔版印刷装置1は、正
逆回転可能な版胴2を備えている。版胴2は、印刷工程
実行時には時計方向に回転し、マスタを排出する場合に
は反時計方向に回転するように回転方向が設定されてい
る。
【0019】版胴2は、一部を除いて周面に多数の穿孔
が形成されており、その表面には、例えば合成繊維から
なる薄層のメッシュスクリ−ン(図示されず)が取り付
けられている。このメッシュスクリーンの材料としては
金属を用いることも可能である。
【0020】版胴2の周面で穿孔が形成されていない箇
所には、版胴2の一つの母線に沿った載置面を有する磁
性体からなるステージ2Aと、揺動可能に支持されてス
テージ2Aに対して接離自在の把持部材で構成されたク
ランパ2Bとが設けられている。ステージ2Aは、マス
タMの先端を載置することができ、ステージ2A上に先
端を載置されたマスタMは、クランパ2Bにより挟持さ
れて固定されるようになっている。マスタMの先端以外
の範囲は、後述するインキ供給機構3から版胴2の表面
に向け供給されるインキの粘着力によって版胴表面に付
着するようになっている。
【0021】版胴2の内部には、インキ供給機構3が設
けられている。インキ供給機構3は、版胴2の内部中心
に設けられているインキパイプ4の略真下に配置されて
おり、インキローラ3Aとドクターローラ3Bとを主要
部として備えている。インキローラ3Aは、後述するプ
レスローラ5と対向する位置に配置されている金属ロー
ラであり、版胴2の内周面に当接しながら、版胴2の周
速度と同期した速度で回転し、ドクターローラ3Bによ
って担持量を規定されたインキを版胴2およびメッシュ
スクリーンの穿孔内に供給することができるようになっ
ている。ドクターローラ3Bによって担持量を規定され
るインキは、版胴2のインキパイプ4に設けられている
吐出口4Aから上記両ローラで形成されている楔状空間
部で構成されたインキ溜まりに滴下されるようになって
いる。
【0022】インキローラ3Aは、後述するプレスロー
ラ5と対向する位置に配置されていることにより、版胴
2にプレスローラ5が当接した際の圧力によって版胴2
が変形するのを防止するバックアップローラとしての機
能も持ち合せている。
【0023】インキローラ3Aと対向する位置に配置さ
れているプレスローラ5は、支軸5Aに基端が支持され
て揺動可能なプレスローラ5Bの揺動端に配置されて版
胴2に対して接離可能に設けられた回転部材であり、印
刷用紙Sが給送された時にその印刷用紙Sを版胴2の表
面に向け押圧することができ、印刷用紙Sを押圧した際
には、版胴2に捲装されているマスタMの穿孔からイン
キを転移させて印刷を行う画像転写部を構成するように
なっている。
【0024】版胴2の縦方向での中心線をはさんだ一方
側の上方には、製版部6が配置されている。製版部6
は、その両端にフランジ対(図示されず)を軸方向両端
に有する芯材MAによってロール状に巻かれて順次繰り
出されることが可能なマスタMを有している。このマス
タMは、1〜2μm程度の薄い熱可塑性樹脂フィルムに
対して多孔性支持体となる和紙あるいは合成繊維、若し
くはこれら両材料を混紗したものを貼り付けてラミネー
ト構造としたものが用いられ、後述するサーマルヘッド
6Aによる発熱作用により穿孔されるようになってい
る。
【0025】ロ−ルから繰り出されたマスタMは、サ−
マルヘッド6Aに対してプラテンロ−ラ6Bによって押
圧され、サ−マルヘッド6Aの発熱素子が選択的に発熱
させられることにより主走査方向および副走査方向の領
域で穿孔される。この場合の主走査方向は、プラテンロ
ーラ6Bの軸方向であり、副走査方向は主走査方向と直
角でマスタMの繰り出し方向に相当している。
【0026】サーマルヘッド6Aは、後述する制御部か
らの駆動信号を用いた通電制御により発熱素子の主走査
方向で発熱位置が選択されるようになっている。プラテ
ンローラ6Bは、図示しないステッピングモータなどを
駆動源として備え、段階的な回転を行うことによってマ
スタMをその副走査方向に給送することができる。
【0027】マスタMの繰り出し方向におけるプラテン
ローラ6Bの前方には、マスタMの繰り出し方向に沿っ
て前方側および後方側にマスタMを挟持搬送することが
可能な搬送ローラ6Cおよび反転ローラ6Dが配置され
ている。搬送ローラ6Cおよび反転ローラ6Dは、マス
タMに対して適度な張力を付与しながら繰り出すことが
できる部材として用いられている。この張力は、マスタ
Mがプラテンローラ5Bによってサーマルヘッド5Aに
押圧される位置での弛みや皺などの発生を抑制するため
に付与されている。
【0028】穿孔処理が終了したマスタMは、カッター
6Eにより必要長さに裁断されたうえで版胴2の接線方
向に給送されて上記クランパ2Bにより先端を把持固定
されるようになっている。カッター6Eの構成として
は、図1に示すように、マスタMの搬送路上に位置する
固定刃に対して昇降可能な移動刃を有するギロチンタイ
プや、固定刃に対して回転可能な回転刃を有するローリ
ングタイプなどが用いられる。なお、図1中、符号G
は、製版済みのマスタMを版胴2側のステージ2Bに向
けてガイドする案内部材を示している。
【0029】版胴2の水平方向での中心線をはさんで製
版部5と対向する位置には、図示しないが、排版部が配
置されている。排版部は、版胴2に対して接近可能な一
対のローラからなる排版ローラと排版ボックスとで構成
されており、版胴2が反時計方向に回転した際に排版ボ
ックスに向けてマスタMを排版ローラによって誘導する
ようになっている。なお、排版ボックスの内部には、排
版ボックス内に導入されたマスタMを圧縮して廃棄可能
にするための圧縮部材を設ける場合もある。
【0030】なお、図1に示した孔版印刷装置1の上部
には、上述した各装置の他に、図示しないが、画像読み
取り部が設置されている。画像読み取り部は、コンタク
トガラスを用いた原稿走査部をはさんで原稿給送方向両
側に配置された搬送ローラと、原稿走査部上を通過する
原稿を照明する光源と、原稿からの反射光をCCDに向
け導入するミラーおよびレンズと、排出原稿の受け台と
を備えて構成されている。原稿読み取り部では、原稿か
らの反射光をCCDに取り込むことにより得られる画像
情報を後述する制御部に出力するようになっている。画
像読み取り部には、原稿を原稿載置台上に自動的に繰り
出して連続的に走査が可能な自動原稿給送装置(AD
F)が装備される場合もある。
【0031】版胴2とプレスローラ5とが対向当接する
画像転写部に対しては給紙装置7から印刷用紙Sが給送
される。給紙装置7は、給紙トレイ7A、繰り出しロー
ラ7B、分離部材7Cおよびレジストローラ7Dをそれ
ぞれ備えており、繰り出しローラ7Bによって給紙トレ
イ7A上の印刷用紙が繰り出されると、分離部材7Cに
よって重送を防止された印刷用紙Sがレジストローラ7
Dに達し、レジストローラ7Dにより転写タイミングを
設定されて画像転写部に繰り出される。
【0032】給紙装置7には、繰り出される印刷用紙S
のサイズ検知および通過検知を行うサイズ検知センサS
1が繰り出しローラ7Bの近傍に配置されている。ま
た、検知センサとしては、版胴2の位置を検知可能な版
胴センサS2が設けられている。版胴センサS2は、版
胴2の初期位置を検知して版胴2の正逆回転時期などを
設定することができる部材である。なお、印刷用紙Sの
サイズ検知に関しては、繰り出し時に検知する代わり
に、給紙装置7の給紙カセット7Aにおける印刷用紙S
の有無を検知可能なセンサを設け、これによって検知す
ることも可能である。
【0033】画像転写部において版胴2からの画像を印
刷された印刷用紙Sは、図示しないが、搬送ベルト等の
排出搬送手段によって排紙トレイ(図示されず)に向け
搬送される。排紙トレイに向けて搬送される印刷用紙S
は、例えば、その途中で、排紙方向と直角な方向である
幅方向において逆U字状に湾曲させて癖付けさせる腰付
けガイド部材を通過させられて排紙トレイに排出される
構成が採用されることもある。
【0034】給紙装置7に装備されている繰り出しロー
ラ7Bおよびレジストローラ7Dは、図2に示すよう
に、専用のモータを駆動源として備えており、繰り出し
ローラ7B側には給紙モータ8が、そしてレジストロー
ラ7D側にレジストモータ9がそれぞれ設けられてい
る。本実施例では、給紙モータ8およびレジストモータ
9は、いずれも回転量の割り出しが可能なステッピング
モータが用いられている。
【0035】繰り出しローラ7Bに対しては、給紙モー
タ8の出力軸と繰り出しローラ7Bの回転軸とに設けら
れているプーリ10,11に掛けられた歯付きベルトB
1を介して駆動力が伝達されるようになっており、繰り
出しローラ7B側では、図示しない一方向回転クラッチ
を介して印刷用紙Sの繰り出し方向への回転のみが許容
されるようになっている。
【0036】レジストローラ7Dにおいては、図1にお
いて印刷用紙Sの搬送路下側に位置するローラ(便宜
上、符号7D1で示す)に対してレジストモータ9から
の駆動力が伝達されるようになっており、このため、レ
ジストモータ9の出力軸と下側のレジストローラ7D1
の回転軸にそれぞれプーリ12,13が設けられ、これ
ら各プーリにベルトB2が掛けられている。
【0037】レジストローラ7Dのうちで、図1に示す
印刷用紙Sの搬送路上側に位置するローラ(便宜上、符
号7D2で示す)は、図3に示す構成により下側のロー
ラ7D1に対して接離できるようになっている。図3に
おいて、上側のレジストローラ7D2は、レジストアー
ム軸15Aに基端が支持されて揺動可能なレジストアー
ム15の揺動端に支持されており、レジストアーム15
はレジストアーム軸15Aと同軸上に基端が支持されて
いる駆動アーム16と連動するようになっている。
【0038】駆動アーム16は、揺動端にカムフォロワ
16Aが設けられており、カムフォロワ16Aはレジス
トローラ7D同士の接離タイミングを設定するレジスト
カム17に対向している。カムフォロワ16Aは、駆動
アーム16に一端が係止されている加圧スプリング18
の習性によりレジストカム17に常時当接することがで
きるようになっている。レジストカム18は、版胴2の
回転と同期して回転することができ、版胴2に捲装され
ているマスタMに形成されている整版画像の位置に対す
る印刷用紙Sの転写開始時期に対応する繰り出しタイミ
ングを設定できるようになっている。本実施例では、レ
ジストカム18の凹部にカムフォロワ16Aが位置する
ことで上側のレジストローラ7D2が下側のレジストロ
ーラ7D1に当接して印刷用紙を挟持搬送できる状態と
される。
【0039】本実施例では、マスタMに形成される製版
画像の面数に応じて印刷用紙Sの繰り出し態位を設定す
ることができるようになっており、特に、マスタMのサ
イズに対して印刷用紙Sのサイズが小さいときに、その
マスタMに2面以上の製版画像が形成された場合には、
その面毎の製版画像と整合するように繰り出しタイミン
グが設定できるようになっている。以下にこのための構
成を説明する。図4は、孔版印刷装置1に用いられる制
御部の構成19を説明するためのブロック図であり、同
図において、制御部19は、マイクロコンピュータによ
り主要部が構成されて印刷工程全般を制御管理する部材
として用いられる。
【0040】制御部19には、図示しないI/Oインタ
ーフェースを介して、本実施例に関連する構成として、
入力側には、印刷形式を設定可能な操作パネル20,用
紙通過検知センサS1が接続され、出力側には給紙モー
タ8,レジストモータ9およびレジストカム17の駆動
部がそれぞれ接続されている。
【0041】制御部19では、一つのマスタMに対して
1枚の印刷用紙を対象とする整版処理と一つのマスタに
対して2枚の印刷用紙を対象とした整版処理とを切り換
えると共に、整版処理の内容に応じて版胴2の1回転中
に1枚の印刷用紙を対象とした印刷を実行するモード
(以下、便宜上、単一モードという)と版胴2の1回転
中に2枚の印刷用紙を対象とする印刷を実行するモード
(以下、便宜上、複数モードという)とを設定できるよ
うになっている。複数モードでの整版画像は、同一の内
容あるいは異なる内容のいずれかを選択することがで
き、同一内容の場合には、連続して印刷用紙に印刷する
ことで印刷時間を短縮することができ、異なる内容の場
合には、一つのマスタMを用いて1度に2頁分の印刷が
行えることになる。
【0042】単一モードの場合には、一つのマスタMか
ら1枚の印刷用紙Sへの印刷が実行され、複数モードの
場合には、一つのマスタMから2枚の印刷用紙Sへの印
刷が実行される。なお、本実施例では、一つのマスタM
に対して2枚の印刷用紙を対象とする整版処理を挙げて
いるが、本発明では、2枚以上の印刷用紙Sを対象とし
た整版も可能であり、最大サイズのマスタMに対して複
数分割できるサイズの印刷用紙が用いられる場合には、
その分割数に応じた整版画像の形成処理が行えるもので
ある。このため、制御部19では、一つのマスタMに対
して複数分割できる印刷用紙Sを対象とした整版処理を
行う場合に、整版済みのマスタMが版胴2に捲装されて
印刷が開始される際に、印刷用紙Sを連続して給送する
制御が実行される。
【0043】印刷用紙Sの給送態位としては、図5乃至
図7に示す態位が選択される。図5に示す給送態位は、
一つのマスタMに対して複数の整版画像、つまり、矢印
で示す印刷用紙Sの繰り出し方向で前方に位置する第1
面の整版画像(以下、第1面画像という)および後方に
位置する第2面の整版画像(以下、第2面画像という)
をそれぞれ所定間隔を以て形成し、その形成間隔に対応
するように印刷用紙Sを繰り出す態位である。この場合
には、複数の整版画像同士が同じ内容のものである時に
は版胴2の1回転中に2枚の印刷用紙への印刷が行え、
異なる内容の場合には版胴2の1回転中に2頁分の印刷
が行えることになる。
【0044】図6に示す給送態位は、第2面画像の位置
を第1面画像側につめて形成し、これに対応するように
印刷用紙Sを第1面画像の給送時での搬送速度よりも所
定時間だけ早めて図5に示した場合よりも第2面画像に
対応する印刷用紙を第1面画像側の印刷用紙S側に進行
させる態位である。この場合の整版処理は、第1面画像
と第2面画像との間隔が図5に示した場合よりも短くさ
れている。
【0045】図7に示す給送態位は、図6に示したマス
タMに形成される第1面画像および第2面画像同士の間
隔をさらに短くし、第1面画像に対応して印刷用紙Sが
給送された後に第2面画像に対応する印刷用紙Sの給送
タイミングを早めて印刷用紙同士の一部が重なるように
給送する態位である。
【0046】印刷用紙Sの給送タイミングはレジストロ
ーラ7Dによって設定されるようになっており、制御部
19では、操作パネル20におけるモード設定に応じて
レジストローラ7Dの接離タイミングおよびレジストカ
ム17の回転速度の切り換え時期をそれぞれ設定するよ
うになっている。レジストローラ7Dによる印刷用紙S
の給送完了は、レジストローラ7Dを駆動するレジスト
モータ9の回転量、つまり、レジストモータ9として用
いられるステッピングモータのステップ数によって判断
されるようになっている。また、繰り出しローラ7Bに
よる印刷用紙Sの繰り出しおよび繰り出し完了は、繰り
出しローラ7Bの近傍に配置されている用紙検知センサ
S1によって検知される。
【0047】図8は、一つのマスタMに対して第1面お
よび第2面画像を形成した場合に各面の整版画像に対応
する印刷用紙Sを所定間隔を以て給送する場合のタイミ
ングチャートであり、第1面画像に対応する印刷用紙S
が繰り出されると、その整版画像とのレジストタイミン
グに応じてレジストローラ7Dが回転を開始されて印刷
用紙Sが版胴2に向けて給送され、次いで、所定時間経
過後に第2面画像を対象として、第1面画像の場合と同
様に印刷用紙Sの給送が行われる。
【0048】図9は、図7に示した給送態位に対応する
タイミングチャートであり、マスタMに第1面および第
2面の各整版画像が形成された状態で第1面画像に対す
る印刷用紙Sの給送が行われた後、第2面画像に対応す
る印刷用紙Sは、所定時間の間、つまり、レジストロー
ラ7Dの回転開始時の所定時間の間、第1面画像に対応
する印刷用紙Sの搬送速度よりも早く(加速)されて繰
り出される。これにより、第2面画像に対応する印刷用
紙Sは、その先端が第1面画像に対応する印刷用紙Sの
後端に近付くことができ、いわゆる、印刷用紙S同士の
間隔がつめられることになる。
【0049】第1面および第2面の各整版画像に対応し
て給送される印刷用紙Sは、各面毎での天地位置調整が
行われるようになっており、天地位置調整が行われる場
合には、試し刷りの結果に応じてレジストローラ7Dの
回転開始時期を進行あるいは遅延させて各面の整版画像
と印刷用紙Sとの転写位置の整合処理が行われる。
【0050】一方、版胴2に捲装されたマスタMを用い
た印刷が行われた印刷用紙Sは、版胴2の近傍に配置さ
れている分離爪(図示されず)によって版胴2から分離
されて排紙トレイに排出されるが、このときの搬送制御
として、制御部19では、先行する印刷用紙Sに対して
後続の印刷用紙Sの搬送速度を低速化して後続の印刷用
紙Sが先行する印刷用紙Sとの間隔を大きくされて追突
しないようにする排紙処理が実行される。
【0051】本実施例は以上のような構成であるから、
図10に示すフローチャートにより制御部19の作用を
説明すると次の通りである。図10において、操作パネ
ル20を用いて印刷用紙Sのサイズ指定および一つのマ
スタMから1枚の印刷用紙に印刷する単一モードあるい
は一つのマスタMから2枚の印刷用紙に印刷する複数モ
ードが指定されると、制御部19では、モード判別が行
われる(ST1)。
【0052】ステップST1において単一モードが選択
されている場合には、一つのマスタMに対して1枚の印
刷用紙Sを対象とした整版処理が実行され(ST2)、
整版済みのマスタMの版付け処理が行われた後(ST
3)、印刷用紙Sの給送処理が実行される(ST4)。
【0053】ステップST3において版付け処理が行わ
れる際には上述した天地位置調整も併せて実行され、給
送処理された印刷用紙Sへの印刷が実行されることにな
る。印刷が開始されると、予め設定されている印刷枚数
のチェックが行われ(ST5)、設定枚数に達するまで
ステップST4およびST5が繰り返される。
【0054】ステップST1において単一モードでない
と判別された場合には、選択された印刷用紙Sのサイズ
が入力され(ST6)、入力されたサイズの印刷用紙S
が給紙装置7に収容されているかどうかが判別され(S
T7)、収容されていない場合には操作パネル20にお
いて警告する(ST8)。この場合の印刷用紙Sのサイ
ズは、版胴2に捲装される最大サイズのマスタMのサイ
ズよりも小さいサイズ、本実施例では、マスタMのサイ
ズの半分のサイズの印刷用紙Sの選択を前提としてい
る。選択されたサイズが収容されている場合には、マス
タMのサイズに対する印刷用紙Sのサイズに基づき、マ
スタMに形成可能な整版面数が割り出され(ST9)、
整版面同士の間隔に応じた印刷用紙Sの給送態位が設定
される(ST10)。ステップST9での整版面数の割
り出しに際しては、図5乃至図7に示した給送態位のい
ずれかが操作パネル20において指定されると、その指
定内容に応じた給送態位が設定される。
【0055】整版面数および印刷用紙Sの給送態位が設
定されると、マスタMに対して整版画像を形成する整版
処理が実行される(ST11)。本実施例では、最大サ
イズのマスタMの半分のサイズの印刷用紙が選択されて
いるので、整版面数が2面とされ、第1の面および第2
の面の整版画像、つまり第1面画像および第2面画像が
形成される。
【0056】整版処理により整版されたマスタMが版胴
2に捲装されると、版付け処理が実行され、第1面およ
び第2面の各整版画像に対応する印刷用紙Sが給送され
て試し刷りされ、その結果に応じて上述したステップS
T3の場合と同様な天地位置調整が各面での整版画像毎
に行われ(ST12)、先行、つまり第1面画像に対す
る印刷用紙Sが給送され(ST13)、次いで、第2面
画像に対応する印刷用紙Sが給送される(ST14)。
第1面画像および第2面画像に対応する印刷用紙の給送
態位は、ステップST9において設定された整版面数お
よび操作パネル20において設定された給送態位に基づ
き、第2面画像に対応する印刷用紙Sの給送態位が設定
される。
【0057】版付け時での天地位置調整のための試し刷
りを行う際の第1面および第2面の整版画像に対応する
印刷用紙の給送制御は次の通りである。図11におい
て、第1面画像の対応する印刷用紙(以下便宜上、先行
印刷用紙という)は、繰り出しローラ7Bにより給紙カ
セット7Aから繰り出され、その過程で分離部材7Cに
よって最上位のもの1枚に分離される。給紙カセット7
Aから繰り出された先行印刷用紙は、その先端が用紙検
知センサS1によって通過を検知されると、繰り出しロ
ーラ7Bがその時点を基準として所定量回転する。繰り
出しローラ7Bの所定量の回転により先行印刷用紙の先
端はレジストローラ7Dが当接している挟持位置に達す
る。
【0058】レジストローラ7Dは、版胴2の回転開始
に合わせてマスタMでの第1面画像の位置に整合するよ
うにレジストタイミングを設定されて先行印刷用紙を給
送し始め、版胴2に向けて給送する。版胴2では、プレ
スローラ5との当接位置に給送された先行印刷用紙がプ
レスローラ5によって版胴2に押圧され、第1面画像が
印刷されて版胴2から分離された上で排出される。
【0059】一方、レジストローラ7Dは、所定量の回
転終了時に停止し、これに追随して繰り出しローラ7B
が再度回転を開始して第2面画像に対応する印刷用紙
(以下、便宜上、後続印刷用紙という)を、先行印刷用
紙の場合と同様な制御に基づきレジストローラ7Dに向
けて繰り出す。レジストローラ7Dは、選択されている
給送態位に基づき先行印刷用紙との間隔が設定されたう
えで、レジストローラ7Dによって版胴2に向け給送さ
れる。プレスローラ5は、レジストローラ7Dから給送
される印刷用紙毎に版胴2に対して押圧動作を繰り返す
ことができ、印刷用紙は先行および後続のものがそれぞ
れプレスローラ5によって押圧されることにより、一つ
のマスタMから2枚の印刷用紙への連続的な印刷が行わ
れる。このような給送制御は、版付け処理だけでなく、
版付け処理後の連続印刷においても実行される。本実施
例においては、レジストローラ7Dによる印刷用紙の搬
送速度が、各印刷用紙が版胴2とプレスローラ5とで挟
持されるまでの間、版胴2の周速と同じ速度に設定され
ており、これによって、印刷用紙の後端がレジストロー
ラ同士の挟持位置から抜け出るまでの間に過大な張力が
印刷用紙に作用しないようにされている。
【0060】印刷を終えた印刷用紙同士は、上述した排
紙制御に基づき第2面画像に対応する印刷用紙が、先行
する第1面画像に対応する印刷用紙との間隔を広げられ
て排出されることになる。排出に際しては、同じ内容の
整版画像がマスタMの第1面および第2面に形成されて
いる場合、同一の排紙トレイに排出され、異なる内容の
整版画像が形成されている場合、ソータなどを用いて、
種別されて排出される。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、マスタの
整版部において一つのマスタに対して1枚の印刷用紙あ
るいは2枚以上の印刷用紙を対象として整版画像を形成
できると共に、版胴に捲装されるマスタを用いて版胴の
1回転中に1枚の印刷用紙を対象とした印刷モードと1
回転中に2枚以上の印刷用紙を対象とした印刷モードと
が選択可能であるので、印刷用紙のサイズ毎に版胴を準
備する必要をなくしてマスタの利用効率が高められるこ
とにより無駄を少なくして印刷効率の向上および印刷時
間の短縮が可能となる。
【0062】請求項2および3記載の発明によれば、一
つのマスタを用いた印刷モードを実行するための制御部
において、版胴の1回転中に2枚以上の印刷用紙を対象
として印刷を行うモードが選択された場合に2枚以上の
印刷用紙を各整版画像に対応させて連続して給送するこ
とができるので、版胴の1回転中にA1枚ずつの印刷用
紙を対象として印刷を実行する場合に比べて印刷効率を
向上させることができ、しかも、版胴の1回転中に複数
枚の印刷が行えることにより印刷時間を短縮することが
可能となる。
【0063】請求項4記載の発明によれば、一つのマス
タに形成される整版画像のうちで第1面画像に対して第
2面画像に対応する印刷用紙の搬送速度を所定時間早め
て先行する印刷用紙との間隔をつめることができるの
で、一つのマスタを用いる場合の長さを短くすることが
できる。これにより、マスタの消費率を少なくしてマス
タ自体の節約とマスタに付着して廃棄さえることにより
無駄となるインキの量を少なくすることが可能となる。
【0064】請求項5記載の発明によれば、先行する印
刷用紙の一部に後続の印刷用紙の一部を重合させること
ができるので、請求項4記載の発明の場合に比べてさら
にマスタの消費率を少なくすることができるとともに廃
棄インキの量をさらに少なくして経済的な印刷が可能と
なる。
【0065】請求項6記載の発明によれば、一つのマス
タに形成される整版画像にそれぞれ対応する印刷用紙毎
で天地位置調整ができるので、一つのマスタに形成され
る整版画像位置に対して印刷用紙を連続して給送した場
合でも印刷用紙毎で画像の印刷位置を整合させることが
できる。これにより、一つのマスタの有効利用が可能と
なり、印刷用紙毎に版胴を設ける場合と違って、印刷効
率を上げる際の印刷位置の不揃いをなくすことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る実施例による孔版印刷
装置の一例を説明するための模式図である。
【図2】図1に示した孔版印刷装置における給紙装置の
繰り出しローラおよびレジストローラの駆動構成を説明
するための図である。
【図3】図1に示したレジストローラの駆動構成を説明
するための模式図である。
【図4】図1に示した孔版印刷装置に用いられる制御部
の構成を説明するためのブロック図である。
【図5】図4に示した制御部において実行される印刷用
紙の給送態位の一つを説明するための図である。
【図6】図4に示した制御部で実行される印刷用紙の給
送態位の別の例を説明するための図である。
【図7】図4に示した制御部で実行される印刷用紙の給
送態位の他の例を説明するための模式図である。
【図8】図5に示した給送態位を実行するための繰り出
しローラおよびレジストローラの作動タイミングを説明
するためのタイミングチャートである。
【図9】図6に示した給送態位を実行するための繰り出
しローラおよびレジストローラの作動タイミングを説明
するためのタイミングチャートである。
【図10】図4に示した制御部の作用を説明するための
フローチャートである。
【図11】図1に示した孔版印刷装置での一態様を説明
するための模式図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 2 版胴 3 インキ供給手段 5 プレスローラ 6 整版部 7 給紙装置 7A 給紙カセット 7B 繰り出しローラ 7D レジストローラ 7D1 レジストローラの一方(下側)のローラ 7D2 レジストローラの他方(上側)のローラ 8 給紙モータ 9 レジストモータ 17 レジストカム 19 制御部 20 操作パネル M マスタ S 印刷用紙 S1 用紙通過検知センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能な版胴と、該版胴表面に捲装され
    るマスタと、上記版胴に向けて給送される印刷用紙を上
    記版胴表面に押圧する押圧手段とを備え、上記版胴内に
    設けられているインキ供給手段からインキを滲み出さす
    ことにより上記マスタの穿孔部に対応した画像を上記印
    刷用紙に印刷可能な孔版印刷装置において、 上記マスタの製版部は、一つのマスタに対して1枚の印
    刷用紙を対象とする整版処理と一つのマスタに対して2
    枚以上の印刷用紙を対象として複数に分割した整版処理
    とを切り換え可能な構成を備え、 上記版胴に捲装されるマスタを用いて、版胴の1回転中
    に1枚の印刷用紙を対象とした印刷を実行するモード
    と、版胴の1回転中に2枚以上の印刷用紙を対象として
    印刷を実行するモードとを選択するための構成を備えて
    いることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の孔版印刷装置において、 上記印刷用紙のサイズ指定が可能な操作パネルと、 上記印刷用紙を該印刷用紙の収容部から繰り出す給紙手
    段と、 上記繰り出された印刷用紙を上記版胴に向けて給送する
    タイミングを設定するレジスト手段と、 上記操作パネルが入力側に接続され、上記給紙手段、上
    記レジスト手段および整版手段が出力側にそれぞれ接続
    されている制御部とが上記モードに応じた印刷を実行す
    る構成として備えられ、 上記制御部は、上記操作パネルにおいて選択されたモー
    ドのうちで一つのマスタに対して2枚以上の印刷用紙を
    対象とする印刷の実行時には、上記マスタの搬送方向で
    2面以上の整版画像を形成し、上記給紙手段およびレジ
    スト手段の動作態位を上記マスタに形成された各面の画
    像位置に対応させて上記印刷用紙を連続して給送できる
    態位に設定することを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の孔版印刷装置において、 上記一つのマスタに対する2面以上の整版画像は同一内
    容若しくは異なる内容のいずれかが選択可能であること
    を特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の孔版印刷装置において、 上記制御部は、上記整版手段により形成される2面以上
    の整版画像に対応して給送する印刷用紙のうちで、上記
    マスタの搬送方向後方に形成された整版画像(第1面画
    像)に対応する印刷用紙の搬送速度を搬送方向前方に形
    成された整版画像(第2面画像)に対応する印刷用紙の
    搬送速度よりも所定時間早めて搬送することにより印刷
    用紙同士の間隔をつめて搬送することを特徴とする孔版
    印刷装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の孔版印刷装置において、 上記制御部は、上記マスタの第2面画像に対応する印刷
    用紙の一部と上記第1面画像に対応する印刷用紙の一部
    とを重合させるように各印刷用紙の搬送状態を設定する
    ことを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】請求項2乃至5のうちの一つに記載の孔版
    印刷装置において、 上記制御部は、上記マスタの搬送方向前方に形成される
    整版画像および搬送方向後方に形成される整版画像と、
    これら各整版画像に対応して給送される印刷用紙の搬送
    方向での先端位置を調整する天地位置調整を上記印刷用
    紙毎に実行可能であることを特徴とする孔版印刷装置。
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