JP2003038743A - パチンコ遊技機の台板装飾シート - Google Patents

パチンコ遊技機の台板装飾シート

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JP2003038743A
JP2003038743A JP2001231995A JP2001231995A JP2003038743A JP 2003038743 A JP2003038743 A JP 2003038743A JP 2001231995 A JP2001231995 A JP 2001231995A JP 2001231995 A JP2001231995 A JP 2001231995A JP 2003038743 A JP2003038743 A JP 2003038743A
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JP
Japan
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transparent film
melt adhesive
hot melt
sheet
baseplate
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JP2001231995A
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English (en)
Inventor
Ryoji Yamada
良治 山田
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Toyo Kasei Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙製シート状基体への透明フィルムの接合を
効率的且つ衛生的に行うことができるうえに、亀裂や台
板からの剥離、浮き上がりなどが発生しない台板装飾シ
ートを提供すること。 【解決手段】 透明フィルム3を寸法安定性及び耐熱性
に優れたセルロースアセテートブチレート製のものとし
て、印刷が施された紙製シート状基体1の印刷面2に、
透明フィルム3をホットメルト接着剤4により接合す
る。このホットメルト接着剤4を予め透明フィルム3の
片面にコーティングしておいてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機の
台板装飾シートの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機の台板に貼り付けられる
従来の装飾シートとして、所要の図柄が印刷された紙製
シート状基体の印刷面に、ポリエステル、セルロイド製
などの透明フィルムが接着剤により接合されたものがあ
る。このような装飾シートは、その印刷面側を表側とし
て台板に貼り付けて透明フィルムを通して印刷図柄を見
ることができるようにして用いられる。装飾シートを貼
り付けた台板には、各種の入賞口や装飾品や多数の調整
釘が取り付けられて遊技盤として遊技に供される。
【0003】このような装飾シートに用いられる従来の
透明フィルムには、台板が冬季と夏期、或いは昼間と夜
間との温度差や球タンク等に貯留されるパチンコ球の重
量によって台板に撓みなどの歪みが発生した時に剥離や
浮き上がり、或いは亀裂などが発生することがあった。
例えば、ポリエステル製の透明フィルムを紙製シート状
基体に接合した場合には、フィルム状ポリエステルは線
膨張係数が紙に比してかなり小さく紙との間で容易に寸
法誤差を生ずるので、紙製シート状基体が縮んだ時に透
明フィルムに引っ張られて裂け亀裂が発生してしまうこ
とがあった。このように、長時間使用している間に装飾
シートが裂けたり、或いは台板から剥離するようなトラ
ブルが発生すると遊技者に不快感を与えることとなるの
で、遊技盤を新品と入れ換える必要が生じるという問題
があった。
【0004】また、紙製シート状基体へ透明フィルムを
接合するための接着剤として蒸発型接着剤を用いた場合
には、溶剤や分散剤を揮発させて乾燥固化する時間が必
要であって接合作業を効率的に行うことができないとい
う問題があった。これに対し、接着剤として感熱型接着
剤、即ち熱可塑性樹脂製のホットメルト接着剤を用いた
場合には接合後単に冷却するだけでよいので接合作業の
効率を大幅に高めることができる。さらに、感熱型接着
剤においては溶剤や分散剤が揮発することがないため接
合作業を環境衛生上の問題なく安全に行うことができ
る。従って、透明フィルムがホットメルト接着剤の使用
に耐え得る耐熱性を具備しておればホットメルト接着剤
を用いて接合作業を効率的に行うことができる。しかし
ながら、従来のセルロイド製などの透明フィルムは耐熱
性に劣りホットメルト接着剤が加熱軟化する温度では変
質や劣化が起きてしまうので、ホットメルト接着剤を使
用することができず接合作業の効率化には限界のあるも
のであった。特にセルロイドは引火性が強く出火の危険
性があるために近年はその使用が限定されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な従来の問題点を解決し、紙製シート状基体への透明フ
ィルムの接合を効率的且つ衛生的に行うことができるう
えに、亀裂や台板からの剥離、浮き上がりなどのトラブ
ルが発生することのない台板装飾シートを提供するため
になされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明のパチンコ遊技機の台板装飾シート
は、印刷が施された紙製シート状基体の印刷面に、セル
ロースアセテートブチレートからなる透明フィルムを、
ホットメルト接着剤により接合したことを特徴とするも
のであり、透明フィルムの片面に予めホットメルト接着
剤をコーティングしておくのが望ましい。
【0007】本発明のパチンコ遊技機の台板装飾シート
は、透明フィルムの材質として寸法安定性及び耐熱性に
優れたセルロースアセテートブチレートを用いたので、
台板が繰り返し歪み変形を受けた場合にも亀裂や剥離、
浮き上がりなどのトラブルを発生することがない。ま
た、ホットメルト接着剤を使用して接合を行うことがで
きるので紙製シート状基体への透明フィルムの接合を効
率的にして且つ安全に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ本発明の
好ましい実施形態を示す。図1において1は紙製シート
状基体であって、その表面に印刷するに際して特に印刷
方法を限定する必要のない上質紙、コート紙などの紙製
であって、厚みが0.1〜0.5mm程度のものであ
る。この紙製シート状基体1の一面には所望の印刷法、
例えばオフセット印刷やシルク印刷等により図柄を表し
た印刷面2が形成されている。この印刷面2に厚みが
0.05〜0.2mm程度のセルロースアセテートブチ
レート製の透明フィルム3をホットメルト接着剤4によ
り接合して一枚の台板装飾シートとすることができる。
なお、図2に示すように、予め透明フィルム3の片面に
ホットメルト接着剤4がコーティングされたものを用い
ることにより接合作業を簡単に行うことができる。この
透明フィルム3へのホットメルト接着剤4のコーティン
グは、透明フィルム3にホットメルト接着剤4を加熱溶
融状態で塗布することによって簡単に行うことができ
る。
【0009】ここで、セルロースアセテートブチレート
(cellulose acetate butyrate) とは酢酪酸セルロース
と呼ばれるもので、植物細胞膜の主成分で植物の骨格を
なす物質である繊維素、即ちセルロースを硫酸を触媒と
して酢酸、無水酢酸、酪酸、無水酪酸で処理して得られ
る混合エステルである。エステル化度として通常は酢酸
基(OCOCH3) 13%程度、酪酸基(OCOC3H7)37%程度
のものが用いられる。このセルロースアセテートブチレ
ートを透明フィルム3の材料に用いて台板装飾シートを
製造し、これを台板に貼り付けたときには長時間の経過
によっても亀裂や台板からの剥離、浮き上がりなどのト
ラブルは何ら発生しなかった。その理由は必ずしも明ら
かではないが、例えば、台板を形成する木材と紙製シー
ト状基体1には当然セルロースが含まれており、一方、
セルロースアセテートブチレートはセルロースを出発原
料として製造されたものであるために線膨張係数などの
特性が同等で、接合後の相性が良く容易に亀裂や剥離を
発生しないことが考えられる。また、このセルロースア
セテートブチレートは、セルロースに比べ吸湿性が小さ
く、且つ寸法安定性が優れているという特徴がある。さ
らに、このセルロースアセテートブチレートは弾性係数
が約1500N/mm2 であってポリエステルのそれの約10000N
/mm2に対して著しく小さい。また、伸びがポリエステル
の約2%に対して50〜100 %と著しく大きい。従って、
小さな応力で大きく伸びる超弾性的な変形が期待でき
る。以上述べたような作用により、台板に少々の撓みや
歪みが発生した場合にも亀裂や剥離、浮き上がり、或い
は弛みや皺などのトラブルの発生が抑止されているもの
と考えられる。
【0010】さらに、セルロースアセテートブチレート
の耐熱性を酪酸基の存在によってホットメルト接着剤4
が使用可能な程度にまで高めることができる。従って、
図2に示したように、予め片面にホットメルト接着剤4
がコーティングされた透明フィルム3をホットメルト接
着剤4が軟化する200℃程度の温度に加熱することに
よって、何らの乾燥時間を必要とせず接合作業を効率的
に行うことができる。ホットメルト接着剤4としては、
熱可塑ベースポリマーであるエチレン−酢酸ビニール共
重合体(EVA)、ポリエチレン、ナイロンなどを用い
ることができる。また、ホットメルト接着剤4による接
合においては蒸発型接着剤を用いた場合のように溶剤や
分散剤が揮発することがないので、接合作業を衛生的に
して且つ安全に行うことができる。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のパチン
コ遊技機の台板装飾シートは、透明フィルムの材質とし
てしなやかな弾力性を有し、且つ耐熱性に優れたセルロ
ースアセテートブチレートを用いたので、台板が繰り返
し歪み変形を受けた場合にも亀裂や剥離、浮き上がりな
どのトラブルを発生することがない。従って、これらの
トラブルにより遊技者に不快感を与えることがないの
で、遊技盤を新品と入れ換える必要がない。また、ホッ
トメルト接着剤を使用して接合を行うことができるので
紙製シート状基体への透明フィルムの接合を効率的にし
て衛生的且つ安全に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シート状基体に透明フィルムをホットメルト
接着剤により接合する状態の断面図である。
【図2】 予めホットメルト接着剤がコーティングされ
た透明フィルムをシート状基体に接合する状態の断面図
である。
【符号の説明】
1 シート状基体 2 印刷面 3 透明フィルム 4 ホットメルト接着剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷が施された紙製シート状基体の印刷
    面に、セルロースアセテートブチレートからなる透明フ
    ィルムを、ホットメルト接着剤により接合したことを特
    徴とするパチンコ遊技機の台板装飾シート。
  2. 【請求項2】 透明フィルムが、その片面に予めホット
    メルト接着剤をコーティングしたものである請求項1に
    記載のパチンコ遊技機の台板装飾シート。
JP2001231995A 2001-07-31 2001-07-31 パチンコ遊技機の台板装飾シート Pending JP2003038743A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122317A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Toyo Kasei Kk 遊技機の装飾シート
JP2016086943A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 有限会社フジスクリーン印刷 遊技盤及びその製造方法
JP2019076583A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 株式会社三洋物産 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122317A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Toyo Kasei Kk 遊技機の装飾シート
JP2016086943A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 有限会社フジスクリーン印刷 遊技盤及びその製造方法
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