JP2003038357A - 焼物器 - Google Patents
焼物器Info
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- JP2003038357A JP2003038357A JP2001268045A JP2001268045A JP2003038357A JP 2003038357 A JP2003038357 A JP 2003038357A JP 2001268045 A JP2001268045 A JP 2001268045A JP 2001268045 A JP2001268045 A JP 2001268045A JP 2003038357 A JP2003038357 A JP 2003038357A
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- smoke
- pottery
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Abstract
(57)【要約】
【課題】設置や模様替えが容易で、構造単純であるの
に、焼き具合が古来と同様でうま味を引き出し、吸引風
量が少ないのに煙の漏れのない焼物器を提供する。 【解決手段】加熱部2と、その上方に位置した食材12
の焼き部3と、該焼き部3の囲い4とからなり、囲い4
に2つの小孔をずらして重ね合わせてなるエアー吹出孔
5を複数設け、これらエアー吹出孔5のエアー吹出方向
は、同一回転方向の旋回気流10を生じさせるように、
焼き部3の軸心部6に対して一定方向に偏らせ、更に焼
き部3の上方に吸引フード7を設けて、エアー吹出孔5
から吹出エアー8を、焼き部3から生ずる煙含有の上昇
気流9の速度より速く吹き出すと共に、吸引フード7か
ら吸引して、上昇気流9に下降気流9aを生じさせると
共に、その吸引フード7の中心部に収束する旋回気流1
0を生じさせ、下降気流9a中の煙が食材12に留ま
り、その状態で煙と共に吸引フード7内に吸引する。
に、焼き具合が古来と同様でうま味を引き出し、吸引風
量が少ないのに煙の漏れのない焼物器を提供する。 【解決手段】加熱部2と、その上方に位置した食材12
の焼き部3と、該焼き部3の囲い4とからなり、囲い4
に2つの小孔をずらして重ね合わせてなるエアー吹出孔
5を複数設け、これらエアー吹出孔5のエアー吹出方向
は、同一回転方向の旋回気流10を生じさせるように、
焼き部3の軸心部6に対して一定方向に偏らせ、更に焼
き部3の上方に吸引フード7を設けて、エアー吹出孔5
から吹出エアー8を、焼き部3から生ずる煙含有の上昇
気流9の速度より速く吹き出すと共に、吸引フード7か
ら吸引して、上昇気流9に下降気流9aを生じさせると
共に、その吸引フード7の中心部に収束する旋回気流1
0を生じさせ、下降気流9a中の煙が食材12に留ま
り、その状態で煙と共に吸引フード7内に吸引する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肉、魚介類、野菜
などを焼く際に出る煙を旋回気流を利用して排出する焼
物器に関する。
などを焼く際に出る煙を旋回気流を利用して排出する焼
物器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肉、魚介類、野菜などの焼物器
は、ガスバーナー、炭、電熱などの加熱部と、肉、魚介
類、野菜などの食材を載せる焼き網などである焼き部
と、からなる。そして、焼物器から発生した煙について
は、上方に設置した吸引フードにて吸引し外部に排出す
る方式と、いわゆる無煙ロースターとして、焼き網の回
りの側方に上方設置の吸引フードに代えて吸気板を設け
て、焼き網上の食材から上がる煙を側方の吸気板から直
ちに吸引し室外に排出して、煙を焼物器から拡散しない
ようにしたものと、がある。
は、ガスバーナー、炭、電熱などの加熱部と、肉、魚介
類、野菜などの食材を載せる焼き網などである焼き部
と、からなる。そして、焼物器から発生した煙について
は、上方に設置した吸引フードにて吸引し外部に排出す
る方式と、いわゆる無煙ロースターとして、焼き網の回
りの側方に上方設置の吸引フードに代えて吸気板を設け
て、焼き網上の食材から上がる煙を側方の吸気板から直
ちに吸引し室外に排出して、煙を焼物器から拡散しない
ようにしたものと、がある。
【0003】上方吸引フード方式は、焼き網上の食材か
ら発生した煙を自然の摂理に逆らわず、上方にて吸引す
るから、自然体のままで良く、焼き上がった食材も古来
からの焼き具合となり、今までと同じ味となる。しか
し、煙が吸引フードから漏れ易い。そこで、焼物器の上
方に竜巻などの旋回気流を起こし、その旋回気流の渦収
束性を利用して煙を巻き込み、煙が吸引フードから漏れ
ないようにしたものが知られている(特開昭63−29
7952号公報、特開昭63−207941号公報、特
開平2−195140号公報、実用新案登録第3049
308号公報など)。これらの上方吸引フード方式は、
例えば、店内に焼物器を設置する場合、焼物器毎にその
上部に吸引フードを設置する必要があり、店内で模様替
えをする場合には、焼物器の移動にあわせて、その上部
の吸引フードも移動しなければならない。
ら発生した煙を自然の摂理に逆らわず、上方にて吸引す
るから、自然体のままで良く、焼き上がった食材も古来
からの焼き具合となり、今までと同じ味となる。しか
し、煙が吸引フードから漏れ易い。そこで、焼物器の上
方に竜巻などの旋回気流を起こし、その旋回気流の渦収
束性を利用して煙を巻き込み、煙が吸引フードから漏れ
ないようにしたものが知られている(特開昭63−29
7952号公報、特開昭63−207941号公報、特
開平2−195140号公報、実用新案登録第3049
308号公報など)。これらの上方吸引フード方式は、
例えば、店内に焼物器を設置する場合、焼物器毎にその
上部に吸引フードを設置する必要があり、店内で模様替
えをする場合には、焼物器の移動にあわせて、その上部
の吸引フードも移動しなければならない。
【0004】一方、前記無煙ロースターは、焼き網上の
食材から発生した煙を直ちに側方から吸引するから、煙
が漏れずらくて都合が良い。しかし、自然の摂理に逆ら
い、側方から吸引するから、自然体でなく、焼き上がっ
た食材も古来からの焼き具合と異なるものとなり、今ま
でと異なった味となる。したがって、例えば、店内に無
煙ロースターを設置する場合、無煙ロースター毎にその
上部に吸引フードを設置する必要が無いが、床に排気ダ
クト工事が必要となり、この工事は上方吸引フード方式
よりも通常手間がかかり、店内で模様替えをする場合
も、無煙ロースターの移動に伴い、床の排気ダクト工事
も必要となり、いずれにしても、上方吸引フード方式よ
りも手間がかかる。
食材から発生した煙を直ちに側方から吸引するから、煙
が漏れずらくて都合が良い。しかし、自然の摂理に逆ら
い、側方から吸引するから、自然体でなく、焼き上がっ
た食材も古来からの焼き具合と異なるものとなり、今ま
でと異なった味となる。したがって、例えば、店内に無
煙ロースターを設置する場合、無煙ロースター毎にその
上部に吸引フードを設置する必要が無いが、床に排気ダ
クト工事が必要となり、この工事は上方吸引フード方式
よりも通常手間がかかり、店内で模様替えをする場合
も、無煙ロースターの移動に伴い、床の排気ダクト工事
も必要となり、いずれにしても、上方吸引フード方式よ
りも手間がかかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の上方吸引フード
方式は、焼き具合が良く、今までと同じ味が出せて都合
の良いものである。しかしながら、無煙ロースターに比
べて、煙の吸引具合が不十分に成りやすく、煙が漏れ易
い。煙の漏れ量を減らすために、煙の吸引具合を十分に
すると、結果的に焼物器の設置室内の換気回数が増大
し、夏や冬などの季節の冷暖房負荷が増し、冷暖房装置
のイニシャルコスト、ランニングコストが莫大なものと
なる。一方、竜巻吸引タイプの焼物器は、吸引風量を増
加しないでも、煙の漏れ量を減らすことが出来て都合が
良いが、従来の竜巻タイプの焼物器では、安定して竜巻
を発生させるための気流の制御がなされていないので、
竜巻が発生しても不安定であり、一寸した外乱にも耐え
られず、竜巻がこわれ復帰できず単なる旋回気流のまま
となり、竜巻の渦収束性を期待できないなどの問題が多
発して、現状では製品化されたものはほとんど見受けら
れない。更に、従来の竜巻タイプの焼物器は、構造が複
雑となりやすくコストアップの要因となっている。
方式は、焼き具合が良く、今までと同じ味が出せて都合
の良いものである。しかしながら、無煙ロースターに比
べて、煙の吸引具合が不十分に成りやすく、煙が漏れ易
い。煙の漏れ量を減らすために、煙の吸引具合を十分に
すると、結果的に焼物器の設置室内の換気回数が増大
し、夏や冬などの季節の冷暖房負荷が増し、冷暖房装置
のイニシャルコスト、ランニングコストが莫大なものと
なる。一方、竜巻吸引タイプの焼物器は、吸引風量を増
加しないでも、煙の漏れ量を減らすことが出来て都合が
良いが、従来の竜巻タイプの焼物器では、安定して竜巻
を発生させるための気流の制御がなされていないので、
竜巻が発生しても不安定であり、一寸した外乱にも耐え
られず、竜巻がこわれ復帰できず単なる旋回気流のまま
となり、竜巻の渦収束性を期待できないなどの問題が多
発して、現状では製品化されたものはほとんど見受けら
れない。更に、従来の竜巻タイプの焼物器は、構造が複
雑となりやすくコストアップの要因となっている。
【0006】また、無煙ロースターは、煙の発生源近く
で直接側方から吸引するから、煙の吸引具合が十分と成
り、煙の漏れがほとんどなく、都合が良い。しかしなが
ら、煙を側方から吸引するから、焼き具合が古来と異な
り、煙で燻される機会がないので味も異なるものとなっ
て、食通にとっては不満足な味となることがある。さら
に、無煙ロースターは、上方吸引フード方式よりも、そ
の設置や模様替えの点で厄介となる場合が多い。
で直接側方から吸引するから、煙の吸引具合が十分と成
り、煙の漏れがほとんどなく、都合が良い。しかしなが
ら、煙を側方から吸引するから、焼き具合が古来と異な
り、煙で燻される機会がないので味も異なるものとなっ
て、食通にとっては不満足な味となることがある。さら
に、無煙ロースターは、上方吸引フード方式よりも、そ
の設置や模様替えの点で厄介となる場合が多い。
【0007】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、設置や模様替えの面での負荷が比較的少な
く、焼き具合が古来と同様で、更にうま味を引き出し
て、食通にも満足出来る味を得ることが出来、加えて吸
引風量が少ないのに煙の漏れがほとんどなく、しかも構
造単純で低コストに出来る焼物器を提供することを課題
とする。
れたもので、設置や模様替えの面での負荷が比較的少な
く、焼き具合が古来と同様で、更にうま味を引き出し
て、食通にも満足出来る味を得ることが出来、加えて吸
引風量が少ないのに煙の漏れがほとんどなく、しかも構
造単純で低コストに出来る焼物器を提供することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、加熱部と、その上方に位置
した食材の焼き部と、該焼き部の囲いとからなり、前記
囲いに2つの小孔をずらして重ね合わせてなるエアー吹
出孔を複数設け、これらエアー吹出孔のエアー吹出方向
は、同一回転方向の旋回気流を生じさせるように、前記
焼き部の軸心部に対して一定方向に偏らせ、更に前記焼
き部の上方に吸引フードを設けて、前記エアー吹出孔か
ら吹出エアーを食材の焼き部から生ずる煙含有の上昇気
流の速度より速く吹き出すと共に、前記吸引フードから
エアーを吸引することで、前記上昇気流に下降気流を生
じさせると共に、その吸引フードの中心部に収束する旋
回気流を生じさせるようにしたことを特徴とする。した
がって、この特徴によれば、二つの小孔をずらして重ね
合わせた構成のエアー吹出孔からの吹出エアーは、エア
ーカーテン状となり、焼き部上の食材から出る煙の周辺
を覆い、この吹出エアーと食材からの煙を伴う上昇気流
との速度差により、上昇気流が部分的に一旦下降気流と
なり、下降気流中の煙が焼き部上の食材に戻り接触し
て、通常の場合より長い時間留まることになる。一方、
煙の周辺を覆っているエアーカーテン状の吹出エアー
は、吸引フードからの吸引により中心部に収束する旋回
気流、すなわち、竜巻となり煙と共に吸引フード内に吸
引される。
め、請求項1記載の発明は、加熱部と、その上方に位置
した食材の焼き部と、該焼き部の囲いとからなり、前記
囲いに2つの小孔をずらして重ね合わせてなるエアー吹
出孔を複数設け、これらエアー吹出孔のエアー吹出方向
は、同一回転方向の旋回気流を生じさせるように、前記
焼き部の軸心部に対して一定方向に偏らせ、更に前記焼
き部の上方に吸引フードを設けて、前記エアー吹出孔か
ら吹出エアーを食材の焼き部から生ずる煙含有の上昇気
流の速度より速く吹き出すと共に、前記吸引フードから
エアーを吸引することで、前記上昇気流に下降気流を生
じさせると共に、その吸引フードの中心部に収束する旋
回気流を生じさせるようにしたことを特徴とする。した
がって、この特徴によれば、二つの小孔をずらして重ね
合わせた構成のエアー吹出孔からの吹出エアーは、エア
ーカーテン状となり、焼き部上の食材から出る煙の周辺
を覆い、この吹出エアーと食材からの煙を伴う上昇気流
との速度差により、上昇気流が部分的に一旦下降気流と
なり、下降気流中の煙が焼き部上の食材に戻り接触し
て、通常の場合より長い時間留まることになる。一方、
煙の周辺を覆っているエアーカーテン状の吹出エアー
は、吸引フードからの吸引により中心部に収束する旋回
気流、すなわち、竜巻となり煙と共に吸引フード内に吸
引される。
【0009】請求項2記載の発明は、前記エアー吹出孔
は、前記囲いの少なくとも1部をスライド可能な2枚重
ねの板にて構成し、該2枚の板に小孔を開け、これら2
枚の板をスライドして各板の小孔をずらして構成すよう
にしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれ
ば、2枚の板をスライドして各板の小孔をずらすだけで
エアー吹出孔を構成出来、このような構成のエアー吹出
孔でも上記の機能を果たすことが出来る。
は、前記囲いの少なくとも1部をスライド可能な2枚重
ねの板にて構成し、該2枚の板に小孔を開け、これら2
枚の板をスライドして各板の小孔をずらして構成すよう
にしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれ
ば、2枚の板をスライドして各板の小孔をずらすだけで
エアー吹出孔を構成出来、このような構成のエアー吹出
孔でも上記の機能を果たすことが出来る。
【0010】請求項3記載の発明は、前記エアー吹出孔
は、前記囲いの少なくとも焼き部側の側面をスライド可
能な2枚重ねの板にて構成し、該2枚の板に小孔を開
け、これら2枚の板をスライドして各板の小孔をずらし
て構成すようにしたことを特徴とする。したがって、こ
の特徴によれば、焼き部側の側面の2枚の板をスライド
して各板の小孔をずらして構成したエアー吹出孔でも、
上記の機能を果たすことが出来る。
は、前記囲いの少なくとも焼き部側の側面をスライド可
能な2枚重ねの板にて構成し、該2枚の板に小孔を開
け、これら2枚の板をスライドして各板の小孔をずらし
て構成すようにしたことを特徴とする。したがって、こ
の特徴によれば、焼き部側の側面の2枚の板をスライド
して各板の小孔をずらして構成したエアー吹出孔でも、
上記の機能を果たすことが出来る。
【0011】請求項4記載の発明は、前記囲いの上面に
エアー吹出孔を開け、該上面エアー吹出孔から垂直方向
にエアーを吹き出すようにしたことを特徴とする。した
がって、この特徴によれば、上面エアー吹出孔から垂直
方向に吹き出したエアーによっても、焼き部上の食材か
ら出る煙の周辺を覆うことになるから、なお一層上記の
機能を果たすことが出来る。
エアー吹出孔を開け、該上面エアー吹出孔から垂直方向
にエアーを吹き出すようにしたことを特徴とする。した
がって、この特徴によれば、上面エアー吹出孔から垂直
方向に吹き出したエアーによっても、焼き部上の食材か
ら出る煙の周辺を覆うことになるから、なお一層上記の
機能を果たすことが出来る。
【0012】請求項5記載の発明は、前記エアー吹出孔
は、前記囲いの焼き部側の側面に垂直方向に2列以上設
けられ、これらの列のうち少なくとも1列のエアー吹出
孔のエアー吹出方向は前記焼き部の軸心部に向けられ、
残りの列のエアー吹出孔のエアー吹出方向は前記軸心部
に対して一定方向に偏らせられていることを特徴とす
る。したがって、この特徴によれば、エアー吹出孔から
軸心部への吹出エアーにより、煙が焼き部上の食材に通
常の場合より長い時間留まることになり、煙が漏れずに
吸引フード内に吸引されて行く。
は、前記囲いの焼き部側の側面に垂直方向に2列以上設
けられ、これらの列のうち少なくとも1列のエアー吹出
孔のエアー吹出方向は前記焼き部の軸心部に向けられ、
残りの列のエアー吹出孔のエアー吹出方向は前記軸心部
に対して一定方向に偏らせられていることを特徴とす
る。したがって、この特徴によれば、エアー吹出孔から
軸心部への吹出エアーにより、煙が焼き部上の食材に通
常の場合より長い時間留まることになり、煙が漏れずに
吸引フード内に吸引されて行く。
【0013】請求項6記載の発明は、前記エアー吹出孔
は、前記囲いの少なくとも上面及び焼き部側の側面をス
ライド可能な2枚重ねの板にて構成し、該2枚の板の上
面及び焼き部側の側面に小孔を開け、これら2枚の板を
スライドして各板の小孔をずらして構成すようにしたこ
とを特徴とする。したがって、この特徴によれば、2枚
の板をスライドすると上面及び焼き部側の側面にエアー
吹出孔が形成され、これらのエアー吹出孔により上記の
機能を得ることが出来る。
は、前記囲いの少なくとも上面及び焼き部側の側面をス
ライド可能な2枚重ねの板にて構成し、該2枚の板の上
面及び焼き部側の側面に小孔を開け、これら2枚の板を
スライドして各板の小孔をずらして構成すようにしたこ
とを特徴とする。したがって、この特徴によれば、2枚
の板をスライドすると上面及び焼き部側の側面にエアー
吹出孔が形成され、これらのエアー吹出孔により上記の
機能を得ることが出来る。
【0014】請求項7記載の発明は、前記エアー吹出孔
からの吹出エアーの速度は、前記上昇気流の速度に応じ
て調節可能としたことを特徴とする。したがって、この
特徴によれば、食材により焼き部の温度が変化して、上
昇気流の速度が変わっても、エアー吹出孔からの吹出エ
アーの速度を調節可能とすることで、対応出来る。
からの吹出エアーの速度は、前記上昇気流の速度に応じ
て調節可能としたことを特徴とする。したがって、この
特徴によれば、食材により焼き部の温度が変化して、上
昇気流の速度が変わっても、エアー吹出孔からの吹出エ
アーの速度を調節可能とすることで、対応出来る。
【0015】請求項8記載の発明は、前記吸引フードの
中心部の下部に前記吸引フードの径より小さな補助フー
ドを設けてなることを特徴とする。したがって、この特
徴によれば、竜巻となっている旋回気流は、補助フード
から吸引されるが、漏れた旋回気流もそのほとんどが吸
引フードによりガードされ、2段構えで旋回気流を外部
に流れないようにして、煙を吸引フード外に出さない。
中心部の下部に前記吸引フードの径より小さな補助フー
ドを設けてなることを特徴とする。したがって、この特
徴によれば、竜巻となっている旋回気流は、補助フード
から吸引されるが、漏れた旋回気流もそのほとんどが吸
引フードによりガードされ、2段構えで旋回気流を外部
に流れないようにして、煙を吸引フード外に出さない。
【0016】請求項9記載の発明は、前記加熱部は炭燃
焼によることを特徴とする。したがって、この特徴によ
れば、上記機能に加えて、炭燃焼はガス燃焼の場合に比
べて排ガス量が少なく、食材からの煙の発生量は同じで
あるから、煙の含有比率の高い上昇気流となり、且つ上
昇気流量自体も少なくなり、速度差により生じた下降気
流中の濃い煙は、焼き部上の食材に戻り接触して、排ガ
ス量が少ない分更に長い時間留まることになる。
焼によることを特徴とする。したがって、この特徴によ
れば、上記機能に加えて、炭燃焼はガス燃焼の場合に比
べて排ガス量が少なく、食材からの煙の発生量は同じで
あるから、煙の含有比率の高い上昇気流となり、且つ上
昇気流量自体も少なくなり、速度差により生じた下降気
流中の濃い煙は、焼き部上の食材に戻り接触して、排ガ
ス量が少ない分更に長い時間留まることになる。
【0017】請求項10記載の発明は、前記加熱部は電
熱によることを特徴とする。したがって、この特徴によ
れば、電熱は原理的に排ガスが発生しないから、上記し
た下降気流中の煙を更に濃くでき、焼き部上の食材に戻
り接触して、更に排ガス量が少なくなってその分より長
い時間留まることになる。
熱によることを特徴とする。したがって、この特徴によ
れば、電熱は原理的に排ガスが発生しないから、上記し
た下降気流中の煙を更に濃くでき、焼き部上の食材に戻
り接触して、更に排ガス量が少なくなってその分より長
い時間留まることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜17に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態
である焼物器を示す断面図、図2は本発明の実施の形態
である焼物器を示す平面図、図3は本発明の実施の形態
である焼物器を構成するエアー吹出孔の側面図、図4は
エアー吹出孔の断面図である。図面において、1は焼物
器を示し、この焼物器1は、加熱部2と、その上方に位
置した食材の焼き部3と、該焼き部3の囲い4とからな
り、この囲い4に2つの小孔5a、5bをずらして重ね
合わせてなるエアー吹出孔5を複数設け、これらエアー
吹出孔5のエアー吹出方向は、同一回転方向の旋回気流
10を生じさせるように、焼き部3の軸心部6に対して
一定方向に偏らせ、更に焼き部3の上方に吸引フード7
を設けて、エアー吹出孔5からの吹出エアー8を食材の
焼き部3から生ずる煙含有の上昇気流9の速度より速く
吹き出すと共に、吸引フード7からエアーを吸引するこ
とで、上昇気流9に下降気流9aを生じさせると共に、
その吸引フード7の中心部に収束する旋回気流10を生
じさせるようにしたものである。
〜17に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態
である焼物器を示す断面図、図2は本発明の実施の形態
である焼物器を示す平面図、図3は本発明の実施の形態
である焼物器を構成するエアー吹出孔の側面図、図4は
エアー吹出孔の断面図である。図面において、1は焼物
器を示し、この焼物器1は、加熱部2と、その上方に位
置した食材の焼き部3と、該焼き部3の囲い4とからな
り、この囲い4に2つの小孔5a、5bをずらして重ね
合わせてなるエアー吹出孔5を複数設け、これらエアー
吹出孔5のエアー吹出方向は、同一回転方向の旋回気流
10を生じさせるように、焼き部3の軸心部6に対して
一定方向に偏らせ、更に焼き部3の上方に吸引フード7
を設けて、エアー吹出孔5からの吹出エアー8を食材の
焼き部3から生ずる煙含有の上昇気流9の速度より速く
吹き出すと共に、吸引フード7からエアーを吸引するこ
とで、上昇気流9に下降気流9aを生じさせると共に、
その吸引フード7の中心部に収束する旋回気流10を生
じさせるようにしたものである。
【0019】前記加熱部2は、焼き網である焼き部3を
受けると共に遠赤外線を放出するセラミック体20を収
容する容器状受21と、この容器状受21を受けると共
にセラミック体20を加熱するガスバーナー22を収容
するバーナー容器23とからなる。容器状受21の底
は、孔24が開けられ、ガスバーナー22からの火炎が
直接セラミック体20を加熱することが出来るようなっ
ている。バーナー容器23は、その両側にパイプ状の耳
部25が設けられ、この耳部25から外部の空気を導入
できるようになっている。なお、この実施形態ではセラ
ミック体20としたが、これに限定されず、ガスバーナ
ー22の火炎により熱せられて温度上昇して熱媒体とな
るものであれば、自然石、鉱物、金属など何でも良い。
ただし、この熱媒体は遠赤外線を特に多く放出するもの
が望ましい。さらに、このセラミック体20の代わりに
炭であっても良い。この場合、炭がガスバーナー22の
火炎により熱せられ着火したのち、ガスバーナー22は
止められる。
受けると共に遠赤外線を放出するセラミック体20を収
容する容器状受21と、この容器状受21を受けると共
にセラミック体20を加熱するガスバーナー22を収容
するバーナー容器23とからなる。容器状受21の底
は、孔24が開けられ、ガスバーナー22からの火炎が
直接セラミック体20を加熱することが出来るようなっ
ている。バーナー容器23は、その両側にパイプ状の耳
部25が設けられ、この耳部25から外部の空気を導入
できるようになっている。なお、この実施形態ではセラ
ミック体20としたが、これに限定されず、ガスバーナ
ー22の火炎により熱せられて温度上昇して熱媒体とな
るものであれば、自然石、鉱物、金属など何でも良い。
ただし、この熱媒体は遠赤外線を特に多く放出するもの
が望ましい。さらに、このセラミック体20の代わりに
炭であっても良い。この場合、炭がガスバーナー22の
火炎により熱せられ着火したのち、ガスバーナー22は
止められる。
【0020】前記食材12は、焼き部3、例えば焼き網
上で焼けるものであれば、いかなるものであっても良
い。たとえば、牛肉、鶏肉、豚肉、これらの内臓肉、
魚、貝、エビ、カニ、これらと共に食べる野菜などであ
る。
上で焼けるものであれば、いかなるものであっても良
い。たとえば、牛肉、鶏肉、豚肉、これらの内臓肉、
魚、貝、エビ、カニ、これらと共に食べる野菜などであ
る。
【0021】前記焼き部3は、具体的には焼き網である
が、その形状は、限定が無く、上記した食材の種類によ
り、それらに適合するように変える。
が、その形状は、限定が無く、上記した食材の種類によ
り、それらに適合するように変える。
【0022】前記囲い4は、円環状スリット33上に設
けられたリング状凸部であり、円環状スリット33は、
前記バーナー容器23の側板30と、バーナー容器23
を収容でき、かつテーブルの天板31に支持される風箱
32の側板32aとの間で形成される。すなわち、バー
ナー容器23が風箱32の底に載置された五徳34によ
り支持され、バーナー容器23の両側のパイプ状の耳部
25が風箱32の側板32aに開けられた孔35に通さ
れることで、上記円環状スリット33は形成されている
のである。
けられたリング状凸部であり、円環状スリット33は、
前記バーナー容器23の側板30と、バーナー容器23
を収容でき、かつテーブルの天板31に支持される風箱
32の側板32aとの間で形成される。すなわち、バー
ナー容器23が風箱32の底に載置された五徳34によ
り支持され、バーナー容器23の両側のパイプ状の耳部
25が風箱32の側板32aに開けられた孔35に通さ
れることで、上記円環状スリット33は形成されている
のである。
【0023】そして、この囲い4には2つの小孔5a、
5bをずらして重ね合わせてなる前記エアー吹出孔5を
複数設けられている。この実施形態では、囲い4の少な
くとも1部、すなわち、囲い4の焼き部3側の側面4a
をスライド可能な2枚重ねの板36、37にて構成し、
これら2枚の板36、37に小孔5a、5bを開け、こ
れら2枚の板36、37をスライドして、各板36、3
7の小孔5a、5bを水平方向あるいは水平且つ垂直方
向にわずかにずらしてエアー吹出孔5を構成し、このエ
アー吹出孔5からの吹出エアー8を、焼き部3の軸心部
6に対して一定方向に偏らせ、水平方向あるいはわずか
に斜め上方に吹き出している。この小孔5a、5bのず
らし具合で吹出エアーがいかようにも、偏ってエアー吹
出孔5から吹き出るものである。したがって、このエア
ー吹出孔5は、極めて簡単な構造となる。このエアー吹
出孔5は、2つの小孔5a、5bをずらして重ね合わせ
てあれば、特に限定がない。例えば、エアー吹き出し孔
5は、板37の小孔5bの代わりに、図5に示すような
小孔5c開きのパッチ38を板36の小孔5aの上に貼
り付けたようなものでも良いし、図6に示すような2つ
の小孔5a、5bをずらした形状のものを1枚の板39
に形成しても良い。要は2つの小孔5a、5bをずらし
て重ね合わせて、その境界に段差13を作り、孔径を窄
めるようにすれば良い。なお、孔径に対して板厚が極端
に薄かったり、逆に板厚に対して孔径が極端に大きかっ
たりすると、その境界に段差13を作り、孔径を窄めた
ことにならず、このような形状のエアー吹出孔では、吹
出エアーが偏って吹き出ることがない。このため、孔径
と板厚との比が重要であり、この実施形態では、例え
ば、孔径は6mmであり、板厚は1mmである。また、
エアー吹出孔5を構成する2つの小孔5a、5bの形状
にも限定がなく、真円、楕円、長円、三角、四角、それ
以上の多角などでも良い。
5bをずらして重ね合わせてなる前記エアー吹出孔5を
複数設けられている。この実施形態では、囲い4の少な
くとも1部、すなわち、囲い4の焼き部3側の側面4a
をスライド可能な2枚重ねの板36、37にて構成し、
これら2枚の板36、37に小孔5a、5bを開け、こ
れら2枚の板36、37をスライドして、各板36、3
7の小孔5a、5bを水平方向あるいは水平且つ垂直方
向にわずかにずらしてエアー吹出孔5を構成し、このエ
アー吹出孔5からの吹出エアー8を、焼き部3の軸心部
6に対して一定方向に偏らせ、水平方向あるいはわずか
に斜め上方に吹き出している。この小孔5a、5bのず
らし具合で吹出エアーがいかようにも、偏ってエアー吹
出孔5から吹き出るものである。したがって、このエア
ー吹出孔5は、極めて簡単な構造となる。このエアー吹
出孔5は、2つの小孔5a、5bをずらして重ね合わせ
てあれば、特に限定がない。例えば、エアー吹き出し孔
5は、板37の小孔5bの代わりに、図5に示すような
小孔5c開きのパッチ38を板36の小孔5aの上に貼
り付けたようなものでも良いし、図6に示すような2つ
の小孔5a、5bをずらした形状のものを1枚の板39
に形成しても良い。要は2つの小孔5a、5bをずらし
て重ね合わせて、その境界に段差13を作り、孔径を窄
めるようにすれば良い。なお、孔径に対して板厚が極端
に薄かったり、逆に板厚に対して孔径が極端に大きかっ
たりすると、その境界に段差13を作り、孔径を窄めた
ことにならず、このような形状のエアー吹出孔では、吹
出エアーが偏って吹き出ることがない。このため、孔径
と板厚との比が重要であり、この実施形態では、例え
ば、孔径は6mmであり、板厚は1mmである。また、
エアー吹出孔5を構成する2つの小孔5a、5bの形状
にも限定がなく、真円、楕円、長円、三角、四角、それ
以上の多角などでも良い。
【0024】そして、風箱32の底にはパイプ40が接
続され、このパイプ40には給気ファン41が取り付け
られている。そして、この給気ファン41が作動するこ
とにより、エアーはパイプ40、風箱32の底部を通
り、円環状スリット33から囲い4に至り、エアー吹出
孔5から吹き出され、エアーカーテン状の吹出エアー8
となるのである。
続され、このパイプ40には給気ファン41が取り付け
られている。そして、この給気ファン41が作動するこ
とにより、エアーはパイプ40、風箱32の底部を通
り、円環状スリット33から囲い4に至り、エアー吹出
孔5から吹き出され、エアーカーテン状の吹出エアー8
となるのである。
【0025】上記した焼物器1は、吹出エアー8及び食
材12を焼き部3にて焼く際の煙を大量に含んだ上昇気
流9が発生するから、図1に示すように、焼物器1上方
に前記吸引フード7を設置し、それらを吸引フード7に
て吸引して焼物器1を囲み食事をしている人々に、煙な
どがかからないようにしている。そして、この吸引フー
ド7は、その通過する吸引風速が3m/秒以上となるよ
うに設定された口径の吸引口11を有し、その吸引口1
1に同口径のダクト42が接続され、さらに、ダクト4
2は排気ファン43に接続されている。
材12を焼き部3にて焼く際の煙を大量に含んだ上昇気
流9が発生するから、図1に示すように、焼物器1上方
に前記吸引フード7を設置し、それらを吸引フード7に
て吸引して焼物器1を囲み食事をしている人々に、煙な
どがかからないようにしている。そして、この吸引フー
ド7は、その通過する吸引風速が3m/秒以上となるよ
うに設定された口径の吸引口11を有し、その吸引口1
1に同口径のダクト42が接続され、さらに、ダクト4
2は排気ファン43に接続されている。
【0026】次に、上記構成になる焼物器1の作動状況
を説明する。まず、ガスバーナー22を点火し、給気フ
ァン41及び排気ファン43の運転を開始すると、ガス
バーナー22からの火炎が直接セラミック体20を加熱
して行き、セラミック体20が熱せられ、上昇気流9が
生ずる。一方、給気ファン41からのエアーは、パイプ
40、風箱32の底部を通り円環状スリット33から囲
い4に達し、エアー吹出孔5から焼き部3の軸心部6に
対して一定方向に偏らせ、且つ斜め上方に向かって吹き
出して、エアーカーテン状の吹出エアー8となる。セラ
ミック体20がほど良く熱せられ、遠赤外線が十分に放
射されるようになったら、焼き網である焼き部3上に食
材12を載せて焼く。食材12を焼く過程で生じた煙は
上昇気流9と共に上昇してゆくが、この煙含有の上昇気
流9は、上記のエアーカーテン状の吹出エアー8により
包み込まれ、しかも吹出エアー8の速度V1が上昇気流
9の速度V2より速いから(V1>V2)、上昇気流9
に下降気流9aが生じ、食材12に再び接触するように
なる。この下降気流9aには当然煙を含有しているか
ら、食材12を燻すことになり、いわゆる、燻製効果に
よって、食材12の味が増すことになる。
を説明する。まず、ガスバーナー22を点火し、給気フ
ァン41及び排気ファン43の運転を開始すると、ガス
バーナー22からの火炎が直接セラミック体20を加熱
して行き、セラミック体20が熱せられ、上昇気流9が
生ずる。一方、給気ファン41からのエアーは、パイプ
40、風箱32の底部を通り円環状スリット33から囲
い4に達し、エアー吹出孔5から焼き部3の軸心部6に
対して一定方向に偏らせ、且つ斜め上方に向かって吹き
出して、エアーカーテン状の吹出エアー8となる。セラ
ミック体20がほど良く熱せられ、遠赤外線が十分に放
射されるようになったら、焼き網である焼き部3上に食
材12を載せて焼く。食材12を焼く過程で生じた煙は
上昇気流9と共に上昇してゆくが、この煙含有の上昇気
流9は、上記のエアーカーテン状の吹出エアー8により
包み込まれ、しかも吹出エアー8の速度V1が上昇気流
9の速度V2より速いから(V1>V2)、上昇気流9
に下降気流9aが生じ、食材12に再び接触するように
なる。この下降気流9aには当然煙を含有しているか
ら、食材12を燻すことになり、いわゆる、燻製効果に
よって、食材12の味が増すことになる。
【0027】エアーカーテン状の吹出エアー8は、吸引
フード7からの吸引によりその中心部に収束する旋回気
流、すなわち、竜巻となり、この竜巻により煙含有の上
昇気流9は巻き込まれ、吸引フード7内に吸引され、吸
引口11、ダクト42を経て排気ファン43により室外
に排出される。したがって、この吹出エアー8は、エア
ー吹出孔5からのものであるから、エアーカーテン状と
なって煙含有の上昇気流9を包み込んだままの状態で、
竜巻により漏らすことなく吸引フード7内に吸引され外
部に排出される。よって、この焼物器1は、吸引フード
7との組み合わせで、従来の無煙ロースターの役割を演
じ、しかも、単に吸引フード7から吸引するより少ない
風量で煙を拡散さずに吸引でき、且つ、食材12を焼く
過程で生じた煙は再び食材12に触れ、食材12を燻す
ことになり、食材12の味をなお一層増すことが出来る
ものである。
フード7からの吸引によりその中心部に収束する旋回気
流、すなわち、竜巻となり、この竜巻により煙含有の上
昇気流9は巻き込まれ、吸引フード7内に吸引され、吸
引口11、ダクト42を経て排気ファン43により室外
に排出される。したがって、この吹出エアー8は、エア
ー吹出孔5からのものであるから、エアーカーテン状と
なって煙含有の上昇気流9を包み込んだままの状態で、
竜巻により漏らすことなく吸引フード7内に吸引され外
部に排出される。よって、この焼物器1は、吸引フード
7との組み合わせで、従来の無煙ロースターの役割を演
じ、しかも、単に吸引フード7から吸引するより少ない
風量で煙を拡散さずに吸引でき、且つ、食材12を焼く
過程で生じた煙は再び食材12に触れ、食材12を燻す
ことになり、食材12の味をなお一層増すことが出来る
ものである。
【0028】図7、8は本発明の他の実施形態を示す焼
物器1aの囲い4Aであり、この囲い4Aと図1乃至6
の実施形態との相違点は、前記囲い4Aの上面にエアー
吹出孔50を開け、この上面のエアー吹出孔50から垂
直方向にエアーを吹き出すようにした点にある。そし
て、上面のエアー吹出孔50から吹き出た垂直方向の吹
出エアー8によっても、焼き部3上の食材12から出る
煙の周辺を覆うことになるから、なお一層煙が吸引フー
ド7から漏れにくくなる。更に、垂直方向の吹出エアー
8の速度V1も上昇気流9の速度V2より速いから(V
1>V2)、既に述べたように、上昇気流9に下降気流
9aが生じ、食材12に再び接触するようになって、食
材12を燻すことになり、いわゆる、燻製効果によっ
て、食材12の味が増すことになる。その他の構成、作
用は図1乃至6の実施形態と同様なので、図面に符号を
付してその説明を省略する。
物器1aの囲い4Aであり、この囲い4Aと図1乃至6
の実施形態との相違点は、前記囲い4Aの上面にエアー
吹出孔50を開け、この上面のエアー吹出孔50から垂
直方向にエアーを吹き出すようにした点にある。そし
て、上面のエアー吹出孔50から吹き出た垂直方向の吹
出エアー8によっても、焼き部3上の食材12から出る
煙の周辺を覆うことになるから、なお一層煙が吸引フー
ド7から漏れにくくなる。更に、垂直方向の吹出エアー
8の速度V1も上昇気流9の速度V2より速いから(V
1>V2)、既に述べたように、上昇気流9に下降気流
9aが生じ、食材12に再び接触するようになって、食
材12を燻すことになり、いわゆる、燻製効果によっ
て、食材12の味が増すことになる。その他の構成、作
用は図1乃至6の実施形態と同様なので、図面に符号を
付してその説明を省略する。
【0029】図9、10は本発明の他の実施形態を示す
焼物器1bの囲い4Bを示すものであり、この囲い4B
と図1乃至6の実施形態との相違点は、エアー吹出孔5
1が、囲い4Bの焼き部側の側面4aに垂直方向に2列
以上、例えば2列設けられ、少なくとも1列、例えば下
段のエアー吹出孔51aのエアー吹出方向が焼き部3の
軸心部6に向けられ、残りの列、例えば上段のエアー吹
出孔51bのエアー吹出方向が焼き部3の軸心部6に対
して一定方向に偏らせられている点にある。そして、エ
アー吹出孔51aから軸心部6へ向かう吹出エアー8a
により、煙が焼き部3上の食材12に通常の場合より長
い時間留まることになり、上記の薫製効果と共に煙が外
部に漏れずに前記吸引フード7内に吸引されて行く。そ
の他の構成、作用は図1乃至6の実施形態と同様なの
で、図面に符号を付してその説明を省略する。
焼物器1bの囲い4Bを示すものであり、この囲い4B
と図1乃至6の実施形態との相違点は、エアー吹出孔5
1が、囲い4Bの焼き部側の側面4aに垂直方向に2列
以上、例えば2列設けられ、少なくとも1列、例えば下
段のエアー吹出孔51aのエアー吹出方向が焼き部3の
軸心部6に向けられ、残りの列、例えば上段のエアー吹
出孔51bのエアー吹出方向が焼き部3の軸心部6に対
して一定方向に偏らせられている点にある。そして、エ
アー吹出孔51aから軸心部6へ向かう吹出エアー8a
により、煙が焼き部3上の食材12に通常の場合より長
い時間留まることになり、上記の薫製効果と共に煙が外
部に漏れずに前記吸引フード7内に吸引されて行く。そ
の他の構成、作用は図1乃至6の実施形態と同様なの
で、図面に符号を付してその説明を省略する。
【0030】図11、12は本発明の他の実施形態を示
す焼物器1cの囲い4Cを示すものであり、この囲い4
Cと図1乃至6の実施形態との相違点は、エアー吹出孔
52が、囲い4Cの少なくとも上面及び焼き部側の側面
をスライド可能な2枚重ねの板53、54にて構成し、
これらの2枚の板53、54の上面及び焼き部側の側面
に小孔5a、5bを開け、これら2枚の板53,54を
スライドして各板53、54の小孔5a、5bをずらし
て構成すようにした点にある。そして、2枚の板53、
54をスライドすると上面及び焼き部側の側面にエアー
吹出孔52a及び52bが形成され、これらのエアー吹
出孔52a及び52bにより、上記の機能、すなわち、
薫製効果と共に煙が外部に漏れずに前記吸引フード7内
に吸引されて行く。その他の構成、作用は図1乃至6の
実施形態と同様なので、図面に符号を付してその説明を
省略する。
す焼物器1cの囲い4Cを示すものであり、この囲い4
Cと図1乃至6の実施形態との相違点は、エアー吹出孔
52が、囲い4Cの少なくとも上面及び焼き部側の側面
をスライド可能な2枚重ねの板53、54にて構成し、
これらの2枚の板53、54の上面及び焼き部側の側面
に小孔5a、5bを開け、これら2枚の板53,54を
スライドして各板53、54の小孔5a、5bをずらし
て構成すようにした点にある。そして、2枚の板53、
54をスライドすると上面及び焼き部側の側面にエアー
吹出孔52a及び52bが形成され、これらのエアー吹
出孔52a及び52bにより、上記の機能、すなわち、
薫製効果と共に煙が外部に漏れずに前記吸引フード7内
に吸引されて行く。その他の構成、作用は図1乃至6の
実施形態と同様なので、図面に符号を付してその説明を
省略する。
【0031】図13は本発明の他の実施形態を示す焼物
器1dの下部を示すものであり、この焼物器1dと図1
乃至6の実施形態との相違点は、図1に示す吹出エアー
8の速度V1が、上昇気流9の速度V2に応じて調節可
能とするために、給気ファン41のデリバリ側のパイプ
40にダンパー55を設けた点にある。したがって、食
材12による焼き部3の温度が変化して、上昇気流9の
速度V2が変わっても、このダンパー55により、エア
ー吹出孔5からの吹出エアー8の速度V1を調節可能す
ることで、対応することが出来る。その他の構成、作用
は図1乃至6の実施形態と同様なので、図面に符号を付
してその説明を省略する。
器1dの下部を示すものであり、この焼物器1dと図1
乃至6の実施形態との相違点は、図1に示す吹出エアー
8の速度V1が、上昇気流9の速度V2に応じて調節可
能とするために、給気ファン41のデリバリ側のパイプ
40にダンパー55を設けた点にある。したがって、食
材12による焼き部3の温度が変化して、上昇気流9の
速度V2が変わっても、このダンパー55により、エア
ー吹出孔5からの吹出エアー8の速度V1を調節可能す
ることで、対応することが出来る。その他の構成、作用
は図1乃至6の実施形態と同様なので、図面に符号を付
してその説明を省略する。
【0032】図14、15は本発明の焼物器1の吸引フ
ード7の他の実施形態を示すものであり、これらの吸引
フード7a、7bと図1の吸引フード7との相違点は、
図1の吸引フード7の中心部下方に吸引フード7の径よ
り小さな補助フード60(図14)及び61(図15)
を設けている点にある。図14の吸引フード7aによ
り、竜巻となって吹出エアー8及び上昇気流9を包含し
ている旋回気流10は、ほとんどが補助フード60から
吸引されるが、補助フード60から漏れた旋回気流10
は吸引フード7内に漂い再び補助フード60から吸引さ
れる。一方、図15の吸引フード7bは、同じく、竜巻
となって吹出エアー8及び上昇気流9を包含している旋
回気流10は、ほとんどが補助フード61から吸引され
るが、補助フード61から漏れた旋回気流10は吸引フ
ード7から吸引される。したがって、吸引フード7a、
7bは、共に2段構えで旋回気流10を吸引することに
なって、煙を吸引フード7a、7b外に完全に出さない
ようにしたものである。
ード7の他の実施形態を示すものであり、これらの吸引
フード7a、7bと図1の吸引フード7との相違点は、
図1の吸引フード7の中心部下方に吸引フード7の径よ
り小さな補助フード60(図14)及び61(図15)
を設けている点にある。図14の吸引フード7aによ
り、竜巻となって吹出エアー8及び上昇気流9を包含し
ている旋回気流10は、ほとんどが補助フード60から
吸引されるが、補助フード60から漏れた旋回気流10
は吸引フード7内に漂い再び補助フード60から吸引さ
れる。一方、図15の吸引フード7bは、同じく、竜巻
となって吹出エアー8及び上昇気流9を包含している旋
回気流10は、ほとんどが補助フード61から吸引され
るが、補助フード61から漏れた旋回気流10は吸引フ
ード7から吸引される。したがって、吸引フード7a、
7bは、共に2段構えで旋回気流10を吸引することに
なって、煙を吸引フード7a、7b外に完全に出さない
ようにしたものである。
【0033】図16は本発明の他の実施形態を示す焼物
器1eであり、この焼物器1eと図1乃至6の実施形態
との相違点は、ガスバーナー22が無く、セラミック体
20の代わりに他で着火した炭62を容器状受21内に
入れていることで、加熱部2aを構成する点にある。こ
れにより、ガスバーナー22のガス燃焼が無く、それに
伴う排ガスの発生が無くなり上昇気流9の量が減るか
ら、食材12を焼く過程で生じた煙はその濃度が相対的
に上がり、この煙含有の上昇気流9は、吹出エアー8に
より包み込まれ、しかも吹出エアー8の速度が上昇気流
9より速いから、上昇気流9に下降気流9aが生じ、相
対的に濃度の高い煙が上昇気流9の量が減った分長く食
材12に再び触れるようになり、食材12を燻すことに
なり、その燻製効果により、食材12の味が一層増すこ
とになる。その他の構成、作用は図1乃至6の実施形態
と同様なので、図面に符号を付してその説明を省略す
る。
器1eであり、この焼物器1eと図1乃至6の実施形態
との相違点は、ガスバーナー22が無く、セラミック体
20の代わりに他で着火した炭62を容器状受21内に
入れていることで、加熱部2aを構成する点にある。こ
れにより、ガスバーナー22のガス燃焼が無く、それに
伴う排ガスの発生が無くなり上昇気流9の量が減るか
ら、食材12を焼く過程で生じた煙はその濃度が相対的
に上がり、この煙含有の上昇気流9は、吹出エアー8に
より包み込まれ、しかも吹出エアー8の速度が上昇気流
9より速いから、上昇気流9に下降気流9aが生じ、相
対的に濃度の高い煙が上昇気流9の量が減った分長く食
材12に再び触れるようになり、食材12を燻すことに
なり、その燻製効果により、食材12の味が一層増すこ
とになる。その他の構成、作用は図1乃至6の実施形態
と同様なので、図面に符号を付してその説明を省略す
る。
【0034】図17は本発明の他の実施形態を示す焼物
器1fであり、この焼物器1fと図16の焼物器1eと
の相違点は、着火した炭62の代わりに電熱器63を容
器状受21内に入れていることで、加熱部2bを構成す
る点にある。これにより、図16の焼物器1eと同じよ
うな効果が期待でき、さらに、着火炭62の燃焼に伴う
排ガスが無いから、その分図16の焼物器1eより良い
結果が期待できるが、現状の電熱器63では炭のように
経済的に高温に保持することがむずかしく、図16の焼
物器1eより良い結果を得ることが出来ない。その他の
構成、作用は図1乃至6の実施形態と同様なので、図面
に符号を付してその説明を省略する。
器1fであり、この焼物器1fと図16の焼物器1eと
の相違点は、着火した炭62の代わりに電熱器63を容
器状受21内に入れていることで、加熱部2bを構成す
る点にある。これにより、図16の焼物器1eと同じよ
うな効果が期待でき、さらに、着火炭62の燃焼に伴う
排ガスが無いから、その分図16の焼物器1eより良い
結果が期待できるが、現状の電熱器63では炭のように
経済的に高温に保持することがむずかしく、図16の焼
物器1eより良い結果を得ることが出来ない。その他の
構成、作用は図1乃至6の実施形態と同様なので、図面
に符号を付してその説明を省略する。
【0035】以上、本発明の実施形態を説明したが、具
体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内での変更、追加は本発明の範囲内である。
体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内での変更、追加は本発明の範囲内である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の焼物器に
よれば、以下のような効果が期待出来る。請求項1の発
明は、2つの小孔をずらして重ね合わせた構成のエアー
吹出孔からの吹出エアーは、エアーカーテン状となり、
焼き部上の食材から出る煙の周辺を覆い、この吹出エア
ーと食材からの煙を伴う上昇気流との速度差により、上
昇気流が部分的に一旦下降気流となり、下降気流中の煙
が焼き部上の食材に戻り接触して、通常の場合より長い
時間留まることになる。一方、煙の周辺を覆っているエ
アーカーテン状の吹出エアーは、吸引フードからの吸引
により中心部に収束する旋回気流、すなわち、竜巻とな
り煙と共に吸引フード内に吸引される。したがって、設
置や模様替えの面での負荷が比較的少なく、焼き具合が
古来と同様で、更にうま味を引き出して、食通にも満足
出来る味を得ることが出来、加えて食材を焼く過程での
排ガス量をエアーカーテン効果及び竜巻効果により減ら
して、吸引風量が少ないのに煙の漏れがほとんどなく、
しかも構造が単純であるから低コストにすることが出来
る効果がある。
よれば、以下のような効果が期待出来る。請求項1の発
明は、2つの小孔をずらして重ね合わせた構成のエアー
吹出孔からの吹出エアーは、エアーカーテン状となり、
焼き部上の食材から出る煙の周辺を覆い、この吹出エア
ーと食材からの煙を伴う上昇気流との速度差により、上
昇気流が部分的に一旦下降気流となり、下降気流中の煙
が焼き部上の食材に戻り接触して、通常の場合より長い
時間留まることになる。一方、煙の周辺を覆っているエ
アーカーテン状の吹出エアーは、吸引フードからの吸引
により中心部に収束する旋回気流、すなわち、竜巻とな
り煙と共に吸引フード内に吸引される。したがって、設
置や模様替えの面での負荷が比較的少なく、焼き具合が
古来と同様で、更にうま味を引き出して、食通にも満足
出来る味を得ることが出来、加えて食材を焼く過程での
排ガス量をエアーカーテン効果及び竜巻効果により減ら
して、吸引風量が少ないのに煙の漏れがほとんどなく、
しかも構造が単純であるから低コストにすることが出来
る効果がある。
【0037】請求項2の発明は、2枚の板をスライドし
て各板の小孔をずらすだけでエアー吹出孔を構成出来、
このような構成のエアー吹出孔でも上記の機能を果たす
ことが出来る。したがって、上記効果に加えて、構造が
極めて簡単であるのに、各板の小孔のずらし方により、
各種の機能を付与できる効果がある。
て各板の小孔をずらすだけでエアー吹出孔を構成出来、
このような構成のエアー吹出孔でも上記の機能を果たす
ことが出来る。したがって、上記効果に加えて、構造が
極めて簡単であるのに、各板の小孔のずらし方により、
各種の機能を付与できる効果がある。
【0038】請求項3の発明は、焼き部側の側面の2枚
の板をスライドして各板の小孔をずらして構成したエア
ー吹出孔でも、上記の機能を果たすことが出来る。した
がって、上記と同様の効果を得ることが出来る。
の板をスライドして各板の小孔をずらして構成したエア
ー吹出孔でも、上記の機能を果たすことが出来る。した
がって、上記と同様の効果を得ることが出来る。
【0039】請求項4の発明は、上面エアー吹出孔から
垂直方向に吹き出したエアーによっても、焼き部上の食
材から出る煙の周辺を覆うことになるから、なお一層上
記機能を果たすことが出来る。したがって、垂直方向に
吹き出した吹出エアーも食材から出る煙の漏れの防止に
関与し、更に、燻製効果も高めることになる。
垂直方向に吹き出したエアーによっても、焼き部上の食
材から出る煙の周辺を覆うことになるから、なお一層上
記機能を果たすことが出来る。したがって、垂直方向に
吹き出した吹出エアーも食材から出る煙の漏れの防止に
関与し、更に、燻製効果も高めることになる。
【0040】請求項5の発明は、エアー吹出孔から軸心
部への吹出エアーにより、煙が焼き部上の食材に通常の
場合より長い時間留まることになり、煙が漏れずに吸引
フード内に吸引されて行く。したがって、軸心部に向け
て吹き出た吹出エアーも食材から出る煙の漏れの防止に
関与し、更に、燻製効果も高めることになる。
部への吹出エアーにより、煙が焼き部上の食材に通常の
場合より長い時間留まることになり、煙が漏れずに吸引
フード内に吸引されて行く。したがって、軸心部に向け
て吹き出た吹出エアーも食材から出る煙の漏れの防止に
関与し、更に、燻製効果も高めることになる。
【0041】請求項6の発明は、2枚の板をスライドす
ると上面及び焼き部側の側面にエアー吹出孔が形成さ
れ、これらのエアー吹出孔により上記の機能を得ること
が出来る。したがって、上面及び焼き部側の側面のエア
ー吹出孔から吹き出た双方の吹出エアーが食材から出る
煙の漏れを防止に関与し、更に、燻製効果も高めること
になる。
ると上面及び焼き部側の側面にエアー吹出孔が形成さ
れ、これらのエアー吹出孔により上記の機能を得ること
が出来る。したがって、上面及び焼き部側の側面のエア
ー吹出孔から吹き出た双方の吹出エアーが食材から出る
煙の漏れを防止に関与し、更に、燻製効果も高めること
になる。
【0042】請求項7の発明は、食材により焼き部の温
度が変化して、上昇気流の速度が変わっても、エアー吹
出孔からの吹出エアーの速度を調節可能とすることで、
対応出来る。したがって、食材の種類により焼き部の温
度が変わっても、吹出エアーの速度を調節することで、
燻製効果によるうま味を確保でき、食材を焼く過程での
排ガス量を減らし、且つ吸引フードからの吸引排ガス量
が少ないのに煙の漏れをほとんど無くすことが出来る。
度が変化して、上昇気流の速度が変わっても、エアー吹
出孔からの吹出エアーの速度を調節可能とすることで、
対応出来る。したがって、食材の種類により焼き部の温
度が変わっても、吹出エアーの速度を調節することで、
燻製効果によるうま味を確保でき、食材を焼く過程での
排ガス量を減らし、且つ吸引フードからの吸引排ガス量
が少ないのに煙の漏れをほとんど無くすことが出来る。
【0043】請求項8の発明は、竜巻となっている旋回
気流は補助フードから吸引されるが、漏れた旋回気流も
そのほとんどが吸引フードによりガードされ、2段構え
で旋回気流を外部に漏れないようにして、煙を吸引フー
ド外に出さない。したがって、上記効果に加えて、なお
一層旋回気流が安定して吸引されるので、特に煙の漏れ
を完全に防止する。
気流は補助フードから吸引されるが、漏れた旋回気流も
そのほとんどが吸引フードによりガードされ、2段構え
で旋回気流を外部に漏れないようにして、煙を吸引フー
ド外に出さない。したがって、上記効果に加えて、なお
一層旋回気流が安定して吸引されるので、特に煙の漏れ
を完全に防止する。
【0044】請求項9の発明は、炭燃焼はガス燃焼の場
合に比べて排ガス量が少なく、食材からの煙の発生量は
同じであるから、煙の含有比率の高い上昇気流となり、
且つ上昇気流量自体も少なくなり、速度差により生じた
下降気流中の濃い煙は、焼き部上の食材に戻り接触し
て、排ガス量が少ない分更に長い時間留まることにな
る。したがって、より優れた燻製効果の確保、排ガス量
の減少、煙の漏れの防止が出来る。
合に比べて排ガス量が少なく、食材からの煙の発生量は
同じであるから、煙の含有比率の高い上昇気流となり、
且つ上昇気流量自体も少なくなり、速度差により生じた
下降気流中の濃い煙は、焼き部上の食材に戻り接触し
て、排ガス量が少ない分更に長い時間留まることにな
る。したがって、より優れた燻製効果の確保、排ガス量
の減少、煙の漏れの防止が出来る。
【0045】請求項10の発明は、電熱は原理的に排ガ
スが発生しないから、上記した下降気流中の煙を更に濃
くでき、焼き部上の食材に戻り接触して、更に排ガス量
が少なくなってその分更に長い時間留まることになる。
したがって、電熱により炭燃焼と同様な高温を経済的に
確保できれば、炭燃焼より優れた燻製効果の確保、排ガ
ス量の減少、煙の漏れの防止が出来る。
スが発生しないから、上記した下降気流中の煙を更に濃
くでき、焼き部上の食材に戻り接触して、更に排ガス量
が少なくなってその分更に長い時間留まることになる。
したがって、電熱により炭燃焼と同様な高温を経済的に
確保できれば、炭燃焼より優れた燻製効果の確保、排ガ
ス量の減少、煙の漏れの防止が出来る。
【図1】本発明の実施の形態である焼物器を示す断面
図。
図。
【図2】本発明の実施の形態である焼物器を示す平面
図。
図。
【図3】本発明の実施の形態である焼物器の一部を示す
側面図。
側面図。
【図4】本発明の実施の形態である焼物器のエアー吹出
孔を示す断面図。
孔を示す断面図。
【図5】本発明の実施の形態である焼物器のエアー吹出
孔の変形例を示す断面図。
孔の変形例を示す断面図。
【図6】本発明の実施の形態である焼物器のエアー吹出
孔の変形例を示す断面図。
孔の変形例を示す断面図。
【図7】本発明の他の実施の形態である焼物器の囲いを
示す平面図。
示す平面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】本発明の他の実施の形態である焼物器の囲いの
一部を示す側面図。
一部を示す側面図。
【図10】本発明の他の実施の形態である焼物器の囲い
の一部を示す断面図。
の一部を示す断面図。
【図11】本発明の他の実施の形態である焼物器の囲い
を示す平面図。
を示す平面図。
【図12】本発明の他の実施の形態である焼物器の囲い
の一部を示す断面図。
の一部を示す断面図。
【図13】本発明の他の実施の形態である焼物器の一部
を示す断面図。
を示す断面図。
【図14】本発明の実施の形態である焼物器を構成する
他の吸引フードを示す断面図。
他の吸引フードを示す断面図。
【図15】本発明の実施の形態である焼物器を構成する
他の吸引フードを示す断面図。
他の吸引フードを示す断面図。
【図16】本発明の他の実施の形態である焼物器を示す
断面図。
断面図。
【図17】本発明の他の実施の形態である焼物器を示す
断面図。
断面図。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f 焼物器
2、2a、2b 加熱部
3 焼き部
4、4A、4B、4C 囲い
4a 側面
5、50、51、51a、51b、52、52a、52
b エアー吹出孔 5a、5b、5c 小孔 6 軸心部 7、7a、7b 吸引フード 8、8a 吹出エアー 9 上昇気流 9a 下降気流 10 旋回気流 11 吸引口 12 食材 13 段差 20 セラミック体 21 容器状受 22 ガスバーナー 23 バーナー容器 24、35 孔 25 耳部 30、32a 側板 31 天板 32 風箱 33 円環状スリット 34 五徳 36、37、39、53、54 板 38 パッチ 40 パイプ 41 給気ファン 42 ダクト 43 排気ファン 51 電熱器 55 ダンパー 60、61 補助フード 62 炭 63 電熱器
b エアー吹出孔 5a、5b、5c 小孔 6 軸心部 7、7a、7b 吸引フード 8、8a 吹出エアー 9 上昇気流 9a 下降気流 10 旋回気流 11 吸引口 12 食材 13 段差 20 セラミック体 21 容器状受 22 ガスバーナー 23 バーナー容器 24、35 孔 25 耳部 30、32a 側板 31 天板 32 風箱 33 円環状スリット 34 五徳 36、37、39、53、54 板 38 パッチ 40 パイプ 41 給気ファン 42 ダクト 43 排気ファン 51 電熱器 55 ダンパー 60、61 補助フード 62 炭 63 電熱器
Claims (10)
- 【請求項1】加熱部と、その上方に位置した食材の焼き
部と、該焼き部の囲いとからなり、前記囲いに2つの小
孔をずらして重ね合わせてなるエアー吹出孔を複数設
け、これらエアー吹出孔のエアー吹出方向は、同一回転
方向の旋回気流を生じさせるように、前記焼き部の軸心
部に対して一定方向に偏らせ、更に前記焼き部の上方に
吸引フードを設けて、前記エアー吹出孔からの吹出エア
ーを食材の焼き部から生ずる煙含有の上昇気流の速度よ
り速く吹き出すと共に、前記吸引フードからエアーを吸
引することで、前記上昇気流に下降気流を生じさせると
共に、その吸引フードの中心部に収束する旋回気流を生
じさせるようにしたことを特徴とする焼物器。 - 【請求項2】前記エアー吹出孔は、前記囲いの少なくと
も1部をスライド可能な2枚重ねの板にて構成し、該2
枚の板に小孔を開け、これら2枚の板をスライドして各
板の小孔をずらして構成すようにしたことを特徴とする
請求項1記載の焼物器。 - 【請求項3】前記エアー吹出孔は、前記囲いの少なくと
も焼き部側の側面をスライド可能な2枚重ねの板にて構
成し、該2枚の板に小孔を開け、これら2枚の板をスラ
イドして各板の小孔をずらして構成すようにしたことを
特徴とする請求項1記載の焼物器。 - 【請求項4】前記囲いの上面にエアー吹出孔を開け、該
上面エアー吹出孔から垂直方向にエアーを吹き出すよう
にしたことを特徴とする請求項3記載の焼物器。 - 【請求項5】前記エアー吹出孔は、前記囲いの焼き部側
の側面に垂直方向に2列以上設けられ、これらの列のう
ち少なくとも1列のエアー吹出孔のエアー吹出方向は前
記焼き部の軸心部に向けられ、残りの列のエアー吹出孔
のエアー吹出方向は前記軸心部に対して一定方向に偏ら
せられていることを特徴とする請求項4記載の焼物器。 - 【請求項6】前記エアー吹出孔は、前記囲いの少なくと
も上面及び焼き部側の側面をスライド可能な2枚重ねの
板にて構成し、該2枚の板の上面及び焼き部側の側面に
小孔を開け、これら2枚の板をスライドして各板の小孔
をずらして構成すようにしたことを特徴とする請求項2
記載の焼物器。 - 【請求項7】前記エアー吹出孔からの吹出エアーの速度
は、前記上昇気流の速度に応じて調節可能としたことを
特徴とする請求項1乃至6から選択される1項に記載の
焼物器。 - 【請求項8】前記吸引フードの中心部の下部に前記吸引
フードの径より小さな補助フードを設けてなることを特
徴とする請求項1乃至7から選択される1項に記載の焼
物器。 - 【請求項9】前記加熱部は炭燃焼によることを特徴とす
る請求項1乃至8から選択される1項に記載の焼物器。 - 【請求項10】前記加熱部は電熱によることを特徴とす
る請求項1乃至8から選択される1項に記載の焼物器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268045A JP2003038357A (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 焼物器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268045A JP2003038357A (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 焼物器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003038357A true JP2003038357A (ja) | 2003-02-12 |
Family
ID=19094095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001268045A Pending JP2003038357A (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 焼物器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003038357A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101930814B1 (ko) * | 2017-08-04 | 2018-12-19 | 강삼태 | 에어 커튼이 구비된 조리용 가열수단 |
-
2001
- 2001-08-01 JP JP2001268045A patent/JP2003038357A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101930814B1 (ko) * | 2017-08-04 | 2018-12-19 | 강삼태 | 에어 커튼이 구비된 조리용 가열수단 |
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