JP2004309101A - 角形槽用エアー吹上式排気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】角形槽でも発生ガスを効率よく、エアーカーテンで覆い吸引風量が少ないのに発生ガスの漏れが無い角形槽用エアー吹上式排気装置を提供する。
【解決手段】相対する長辺Aと短辺BとがA≧Bなる関係にある角形槽2であって、この角形槽2の両長辺Aにこれらに沿いエアーを吹き上げるための吹出口3を設け、且つ角形槽2の上方にフード4を設けてなり、吹出口3からエアーを吹き上げると共にフード4からエアーを吸引することにより、エアーカーテン5を形成すると共にこれらのエアーカーテン5間の両短辺B側から外部エアー6を導引することで、角形槽であっても乱流を起こさず、発生ガスを効率よくエアーカーテンで覆い吸引風量が少ないのにガスの漏れが無い効果がある。
【選択図】 図1
【解決手段】相対する長辺Aと短辺BとがA≧Bなる関係にある角形槽2であって、この角形槽2の両長辺Aにこれらに沿いエアーを吹き上げるための吹出口3を設け、且つ角形槽2の上方にフード4を設けてなり、吹出口3からエアーを吹き上げると共にフード4からエアーを吸引することにより、エアーカーテン5を形成すると共にこれらのエアーカーテン5間の両短辺B側から外部エアー6を導引することで、角形槽であっても乱流を起こさず、発生ガスを効率よくエアーカーテンで覆い吸引風量が少ないのにガスの漏れが無い効果がある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、角形形状の槽から発生する煙、湯気、におい、粉塵などのガスを吸引排除する角形槽用エアー吹上式排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、煙、湯気、におい、粉塵などのガスを吸引排除する排気装置は、例えば、肉、魚介類、野菜などのロースターに適用される。このロースターは、ガスバーナー、炭、電熱などの加熱部と、肉、魚介類、野菜などの食材を載せる焼き網などである焼き部と、が主要構成要素としてある。このロースターから発生した煙については、上方に設置した排気装置としての吸引フードにて、吸引し外部に排出する方式と、いわゆる無煙ロースターであり、焼き網の回り上の側方に上方設置の吸引フードに代えて排気装置として吸気板を設け、焼き網上の食材から上がる煙を側方の吸気板から直ちに吸引し外部に排出して、煙をロースターから発生させないようにした方式と、がある。
【0003】
上方吸引フード方式は、焼き網上の食材から発生した煙を自然の摂理に逆らわず、上方にて吸引するから、自然体のままで良く、焼き上がった食材も古来からの焼き具合と同じになり、今までと同じ味となる。したがって、例えば、店内にロースターを設置する場合、ロースター毎にその上部に吸引フードを設置する必要があり、店内で模様替えをする場合には、ロースターの移動にあわせて、その上部の吸引フードも移動しなければならない。
【0004】
一方、無煙ロースターは、焼き網上の食材から発生した煙を自然の摂理に逆らい、側方から吸引するから、自然体でなく、焼き上がった食材も古来からの焼き具合と異なるものとなり、今までと異なった味となる。したがって、例えば、店内に無煙ロースターを設置する場合、無煙ロースター毎にその上部に吸引フードを設置する必要が無いが、逆に床に排気ダクト工事が必要となる。この工事は上方吸引フード方式よりも通常手間がかかり、店内で模様替えをする場合も、無煙ロースターの移動に伴い、床の排気ダクト工事も必要となり、いずれにしても、上方吸引フード方式よりも手間がかかる。
【0005】
このような無煙ロースターの不都合な点から、本出願人は、下記のものを提示している。
【特許文献1】
本出願人の特開2002−61853号公報によれば、加熱部と食材の焼き部とからなり、この焼き部の回りのエアー吹出口からエアーを上方に吹き出し、この吹出エアーの吹出速度を、前記食材を前記焼き部にて焼く際に生ずる煙含有の上昇気流より速く設定し、前記吹出エアーと前記上昇気流との速度差により、前記上昇気流に下降気流を生じさせるようにしたものである。図11に示すように、焼き部の回りのエアー吹出口aからのエアーはエアーカーテンb状となり、焼き部上の食材から出る煙を覆い、この吹出エアーと食材からの煙を伴う上昇気流との速度差により、上昇気流が部分的に一旦下降気流cとなり、下降気流c中の煙が焼き部上の食材に戻り接触して、通常より長い時間留まることになり、燻し効果が出るものになる。そして、ロースター上方に設けてある吸引フードdにより、エアーカーテンbが焼き部上の食材から出る煙を覆った状態を保持したまま、吸引されるから、単に吸引フードdから吸引するより少ない風量で煙を拡散させずに吸引できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の上方吸引フード方式は、焼き具合が良く、今までと同じ味が出せるが、無煙ロースターに比べて、煙の吸引具合が不十分に成りやすく、煙が漏れ易い。煙の漏れ量を減らすために、煙の吸引具合を十分にすると、結果的にロースターの設置室内の換気回数が増大し、夏や冬などの季節の冷暖房負荷が増し、冷暖房装置のイニシャルコスト、ランニングコストが莫大となる。
【0007】
また、無煙ロースターは、煙の発生源近くで直接吸引するから、煙の吸引具合が十分と成り、煙の漏れがほとんどなく、都合が良い。しかしながら、煙を側方から吸引するから、焼き具合が古来と異なり、煙で燻されないので味も異なるものとなって、食通にとっては不満足な味となることがある。さらに、無煙ロースターは、上方吸引フード方式よりも、その設置や模様替えに点で厄介となる場合が多い。
【0008】
本出願人のものは、ロースターが円形のものに対しては都合がよいが、そのままのかたちで、図12で示すように、角形、例えば四角槽eから発生する煙に対してエアーを吹き上げ、エアーカーテンbで覆うようにすると、四角槽e内の圧力が均等にならず、四角槽e内に乱流fが発生し、エアーカーテンbが無い場合よりも煙の排気効率が低下してしまう。
【0009】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、角形槽であっても発生ガスを効率よく、エアーカーテンで覆うことができ、吸引風量が少ないのに発生ガスの漏れがほとんどなく、加えて、いろりなどに適用した場合に焼き具合が古来と同様で、更にうま味を引き出して、食通にも満足出来る味を得ることが出来る角形槽用エアー吹上式排気装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、相対する長辺Aと短辺BとがA≧Bなる関係にある角形槽であって、該角形槽の両長辺Aにこれらに沿いエアーを吹き上げるための吹出口を設け、且つ前記角形槽の上方にフードを設けてなり、前記吹出口からエアーを吹き上げると共に前記フードからエアーを吸引することにより、エアーカーテンを形成すると共にこれらのエアーカーテン間の前記両短辺B側から外部エアーを導引するようにしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、角形槽内から発生したガスは両長辺Aの吹出口からのエアーカーテンにより覆われ、且つ両短辺B側に発生している外部エアーの導引により、外部に漏れず、角形槽の上方のフードから排気される。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記吹出口からのエアーの吹上角度は、前記長辺Aに沿って設けた吹出口の内側部より両端部の方が垂直に対して前記角形槽側に傾けた角度とし、前記吹出口からのエアーをフードに導引するようにしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、上記機能に加えて、短辺B側に近い吹出口の吹き出しエアーが角形槽側に傾いた角度としているから、より強く両短辺B側からエアーを導引するようになる。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記吹出口は、前記角形槽の方向に対して複数に分け、前記吹出口からの吹き出しエアーを多層のエアーカーテンとし、該多層のエアーカーテンの外層流速を内層流速よりも速くし、前記角形槽内から発生するガスの巻き込みを減らしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、上記機能に加えて、角形槽側のエアーカーテンの内層風速が遅いから、角形槽からの発生ガスの巻き込み量が少なく、外側のアーカーテンの外層風速が速いから発生ガスが外部に出にくい。
【0013】
請求項4記載の発明は、前記フードにおける前記角形槽の長辺A側上方に位置する端部に、縁板を前記フードの内側に向けて設け、前記縁板と前記フードとの間に渦を発生させたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、縁板とフードとの間の渦により、その周囲のエアーを巻き込むから、その近辺の角形槽からの発生ガスをエアーカーテンと共にフード内に吸引する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜10に基づいて詳述する。
図1は本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置を示す斜視図、図2は本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の角形槽を示す平面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図である。図面において、1は角形槽用エアー吹上式排気装置を示し、この角形槽用エアー吹上式排気装置1は、相対する長辺Aと短辺BとがA≧Bなる関係にある角形槽2であって、この角形槽2の両長辺Aにこれらに沿いエアーを吹き上げるための吹出口3を設け、且つ角形槽2の上方にフード4を設けてなり、吹出口3からエアーを吹き上げると共にフード4からエアーを吸引することにより、エアーカーテン5を形成すると共にこれらのエアーカーテン5間の両短辺B側から外部エアー6を導引するようにしたものである。
【0015】
前記角形槽2は、この実施形態では長方形であり、相対する長辺Aと短辺BとがA≧Bなる関係にあることが求められるから、正方形でも良いことになる。また、この角形槽2は、相対する両長辺Aが確かに存在し、ほぼ平行で長さもほぼ等しいことが望ましく、これらの条件が整えば、相対する両短辺Bの形状はかなり斟酌される。例えば、図5で示す形状の角形槽2a、図6で示す形状の角形槽2b、図7で示す形状の角形槽2cなどでも良い。なお、これらの角形槽2、2a、2b、2cは、いろり形状の焼き物調理器、メッキ槽、半田付けライン、工業炉などであり、障害となる煙、蒸気、におい、粉塵などの発生源となるものを指す。
【0016】
前記吹出口3は、既述のように、エアーを吹き上げエアーカーテン5を形成するためのものであり、角形槽2の両長辺Aに沿い設けられ、その形状は長い一つのスリット状でも、小孔を連続して設けても、長孔を複数個設けても良く、特に限定がない。その一方で、角形槽2の両短辺Bにはあえて吹出口3を設けず、角形槽2内に乱流が発生しないようにしている。そして、この吹出口3からのエアー吹上角度は、全て垂直でも良いが、図3、4に示すように、吹出口3の内側部分3aよりも両端部分3bの方が垂直に対して角形槽2側に傾けた角度になって、吹出口3からのエアーをフード4に導引するようにしてあると、なお都合がよい。すなわち、図3の吹出口3の内側部分3aは、例えば角度αが18.5度の傾斜板10を風箱11に設けてあり、図4の吹出口3の両端部分3bは、例えば角度βが25.0度の傾斜板10としている。この角度は角形槽2の形状、角形槽から発生するガス12の種類、温度などのファクターにより逐次、上記角度から±5度ぐらい変化する。しかしながら、この角度は、吹出口3の内側部分よりも両端部分の方が垂直に対して角形槽2側に傾けるという原則は変わらない。上記のように吹出口3が構成されていることにより、吹出口3からのエアー吹上角度が、短辺B側に近い吹出口3の両端部分3bが角形槽2側に傾いた角度であることから、より強く両短辺Bから外部エアー6を導引するようになって、角形槽2からの発生ガス12は外部に漏れることが無い。
【0017】
また、吹出口3は、角形槽2方向に対して複数に分け、例えば2列から5列にして吹出口3からの吹き出しエアーを多層のエアーカーテン5とし、この多層のエアーカーテン5の内側流速Viを外側流速Voよりも遅くし(Vi<Vo)、角形槽2内から発生するガス12の巻き込み量を減らしている。すなわち、この実施形態では吹出口3を3列の小孔群30として、図8に示すエアーカーテン5の速度分布Hとし、したがって、角形槽2側のエアーカーテン5の内層流速Viが遅いから、角形槽2内からの発生ガス12の巻き込み量が少なくなり、外側のエアーカーテン5の外層流速Voが速いから、この多層のエアーカーテン5により発生ガス12が包囲され、なお一層外部に出にくくなっている。
【0018】
更に、前記フード4は、前記角形槽2の上方に設置され、角形槽2に沿う形状であり、その上部を不図示の排気ファンに接続し、角形槽2内から発生するガス12を吹出口3からのエアーカーテン5と共に吸引し、排除するためのものである。このフード4は、角形槽2の長辺A側上方に位置する端部4aに、縁板13をフード4の内側に向けて設け、この縁板13とフード4の端部4aとの間のスペース14に渦15を発生させるものである。すなわち、不図示の排気ファンを作動させると、フード4にエアーが吸引されるが、縁板13にエアーが当たりスペース14に反時計回りの渦15を生じさせ、この渦15は周囲のエアーを巻き込むから、その近辺にある角形槽2からの発生ガス12をフード4内に吸引排除することになる。
【0019】
次に、上記構成になる角形槽用エアー吹上式排気装置の使用方法を詳述する。
まず、角形槽2が焼き物調理器、メッキ槽、半田付けライン、工業炉などのいずれであるか、あるいはそれから発生する障害となる煙、蒸気、におい、粉塵などの発生源により、吹出口3の形状を決める。更に、この吹出口3及び角形槽2の形状により、その上方に設置するフード4の形状も決め、角形槽2の両長辺Aに吹出口3を設置する。
【0020】
次に、不図示の送風ファンを作動させ、吹出口3からエアーを吹き上げると共に、不図示の排気ファンを作動させ、フード4からエアーを吸引する。そして、吹出口3からのエアーはエアーカーテン5を形成し、このエアーカーテン5の角度が、短辺B側に近い吹出口3の両端部分3aが角形槽2側に傾いた角度になっているから、より強く両短辺B側から外部エアー6を導引して、角形槽2の両短辺B側からの発生ガス12は外部に漏れることが無い。また、このエアーカーテン5は多層であり、角形槽2側の内層流速Viが遅く外側の外層流速Voが速いから、角形槽2内の発生ガス12の巻き込み量が少なくなり、この多層のエアーカーテン5により発生ガス12が包囲され、外部に出にくくフード4に達する。フード4の端部4a近辺に達した発生ガス12は、縁板13と端部4aとの間のスペース14に発生した渦15により、エアーカーテン5と共に巻き込まれ、フード4内に吸引排除される。したがって、角形槽2であっても、乱流を起こすことなく、スムーズに発生ガス12がフード4内に吸引され、排除される。
【0021】
なお、この角形槽2が焼き物調理器であると、調理の過程で牛肉、鶏肉、豚肉、これらの内臓肉、魚、貝、エビ、カニ、これらと共に食べる野菜などの食材から出る煙が、上記で言う発生ガス12であり、この煙は角形槽2の両長辺Aからのエアーカーテン5による煙の巻き込みが少ない状態で包囲されるため、煙による上記の食材の燻し効果が出て、食味が著しく向上することになる。
【0022】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内での変更、追加は本発明の範囲内である。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の角形槽用エアー吹上式排気装置によれば、以下のような効果が期待出来る。
請求項1の発明は、角形槽内から発生したガスは両長辺Aの吹出口からのエアーカーテンにより覆われ、且つ両短辺B側に発生している外部エアーの導引により、外部に漏れず、角形槽の上方のフードから排気される。したがって、角形槽であっても乱流を起こさず、発生ガスを効率よくエアーカーテンで覆うことができ、吸引風量が少ないのにガスの漏れがほとんどない効果がある。
【0024】
請求項2の発明は、短辺B側に近い吹出口の吹き出しエアーが角形槽側に傾いた角度としているから、より強く両短辺B側からエアーを導引するようになる。したがって、上記効果に加えて、両短辺Bに吹出口が無いのに、そのことの理由による発生ガスの漏れが無くなる効果がある。
【0025】
請求項3の発明は、角形槽側のエアーカーテンの内層風速が遅いから、角形槽からの発生ガスの巻き込み量が少なく、外側のエアーカーテンの外層風速が速いから発生ガスがエアーカーテンを破り外部に出ることは無い。したがって、上記効果を一層顕著にすることに加えて、いろりなどの調理器に適用した場合に焼き具合が古来と同様で、更に燻しによりうま味を引き出して、食通にも満足出来る味を得ることも可能となる効果がある。
【0026】
請求項4の発明は、縁板とフードとの間のスペースに発生した渦により、その周囲のエアーを巻き込むから、その近辺の角形槽からの発生ガスをエアーカーテンと共にフード内に吸引する。したがって、上記効果に加えて、角形槽からの発生ガスの捕集効率が一層向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置を示す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の角形槽を示す平面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の他の角形槽を示す平面図。
【図6】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の他の角形槽を示す平面図。
【図7】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の他の角形槽を示す平面図。
【図8】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の吹出口を示す断面図。
【図9】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置のフード一部切欠した側面図。
【図10】図9のフードの主要部を示す断面図。
【図11】従来例を示す斜視図。
【図10】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 角形槽用エアー吹上式排気装置
2、2a、2b、2c 角形槽
3 吹出口
3a 内側部分
3b 外側部分
30 小孔群
4 フード
4a 端部
5、b エアーカーテン
6 外部エアー
10 傾斜板
11 風箱
12 発生ガス
13 縁板
14 スペース
15 渦
A 長辺
a エアー吹出口
B 短辺
c 下降気流
d 吸引フード
e 四角槽
f 乱流
H 速度分布
Vi 内層速度
Vo 外層速度
【発明の属する技術分野】
本発明は、角形形状の槽から発生する煙、湯気、におい、粉塵などのガスを吸引排除する角形槽用エアー吹上式排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、煙、湯気、におい、粉塵などのガスを吸引排除する排気装置は、例えば、肉、魚介類、野菜などのロースターに適用される。このロースターは、ガスバーナー、炭、電熱などの加熱部と、肉、魚介類、野菜などの食材を載せる焼き網などである焼き部と、が主要構成要素としてある。このロースターから発生した煙については、上方に設置した排気装置としての吸引フードにて、吸引し外部に排出する方式と、いわゆる無煙ロースターであり、焼き網の回り上の側方に上方設置の吸引フードに代えて排気装置として吸気板を設け、焼き網上の食材から上がる煙を側方の吸気板から直ちに吸引し外部に排出して、煙をロースターから発生させないようにした方式と、がある。
【0003】
上方吸引フード方式は、焼き網上の食材から発生した煙を自然の摂理に逆らわず、上方にて吸引するから、自然体のままで良く、焼き上がった食材も古来からの焼き具合と同じになり、今までと同じ味となる。したがって、例えば、店内にロースターを設置する場合、ロースター毎にその上部に吸引フードを設置する必要があり、店内で模様替えをする場合には、ロースターの移動にあわせて、その上部の吸引フードも移動しなければならない。
【0004】
一方、無煙ロースターは、焼き網上の食材から発生した煙を自然の摂理に逆らい、側方から吸引するから、自然体でなく、焼き上がった食材も古来からの焼き具合と異なるものとなり、今までと異なった味となる。したがって、例えば、店内に無煙ロースターを設置する場合、無煙ロースター毎にその上部に吸引フードを設置する必要が無いが、逆に床に排気ダクト工事が必要となる。この工事は上方吸引フード方式よりも通常手間がかかり、店内で模様替えをする場合も、無煙ロースターの移動に伴い、床の排気ダクト工事も必要となり、いずれにしても、上方吸引フード方式よりも手間がかかる。
【0005】
このような無煙ロースターの不都合な点から、本出願人は、下記のものを提示している。
【特許文献1】
本出願人の特開2002−61853号公報によれば、加熱部と食材の焼き部とからなり、この焼き部の回りのエアー吹出口からエアーを上方に吹き出し、この吹出エアーの吹出速度を、前記食材を前記焼き部にて焼く際に生ずる煙含有の上昇気流より速く設定し、前記吹出エアーと前記上昇気流との速度差により、前記上昇気流に下降気流を生じさせるようにしたものである。図11に示すように、焼き部の回りのエアー吹出口aからのエアーはエアーカーテンb状となり、焼き部上の食材から出る煙を覆い、この吹出エアーと食材からの煙を伴う上昇気流との速度差により、上昇気流が部分的に一旦下降気流cとなり、下降気流c中の煙が焼き部上の食材に戻り接触して、通常より長い時間留まることになり、燻し効果が出るものになる。そして、ロースター上方に設けてある吸引フードdにより、エアーカーテンbが焼き部上の食材から出る煙を覆った状態を保持したまま、吸引されるから、単に吸引フードdから吸引するより少ない風量で煙を拡散させずに吸引できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の上方吸引フード方式は、焼き具合が良く、今までと同じ味が出せるが、無煙ロースターに比べて、煙の吸引具合が不十分に成りやすく、煙が漏れ易い。煙の漏れ量を減らすために、煙の吸引具合を十分にすると、結果的にロースターの設置室内の換気回数が増大し、夏や冬などの季節の冷暖房負荷が増し、冷暖房装置のイニシャルコスト、ランニングコストが莫大となる。
【0007】
また、無煙ロースターは、煙の発生源近くで直接吸引するから、煙の吸引具合が十分と成り、煙の漏れがほとんどなく、都合が良い。しかしながら、煙を側方から吸引するから、焼き具合が古来と異なり、煙で燻されないので味も異なるものとなって、食通にとっては不満足な味となることがある。さらに、無煙ロースターは、上方吸引フード方式よりも、その設置や模様替えに点で厄介となる場合が多い。
【0008】
本出願人のものは、ロースターが円形のものに対しては都合がよいが、そのままのかたちで、図12で示すように、角形、例えば四角槽eから発生する煙に対してエアーを吹き上げ、エアーカーテンbで覆うようにすると、四角槽e内の圧力が均等にならず、四角槽e内に乱流fが発生し、エアーカーテンbが無い場合よりも煙の排気効率が低下してしまう。
【0009】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、角形槽であっても発生ガスを効率よく、エアーカーテンで覆うことができ、吸引風量が少ないのに発生ガスの漏れがほとんどなく、加えて、いろりなどに適用した場合に焼き具合が古来と同様で、更にうま味を引き出して、食通にも満足出来る味を得ることが出来る角形槽用エアー吹上式排気装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、相対する長辺Aと短辺BとがA≧Bなる関係にある角形槽であって、該角形槽の両長辺Aにこれらに沿いエアーを吹き上げるための吹出口を設け、且つ前記角形槽の上方にフードを設けてなり、前記吹出口からエアーを吹き上げると共に前記フードからエアーを吸引することにより、エアーカーテンを形成すると共にこれらのエアーカーテン間の前記両短辺B側から外部エアーを導引するようにしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、角形槽内から発生したガスは両長辺Aの吹出口からのエアーカーテンにより覆われ、且つ両短辺B側に発生している外部エアーの導引により、外部に漏れず、角形槽の上方のフードから排気される。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記吹出口からのエアーの吹上角度は、前記長辺Aに沿って設けた吹出口の内側部より両端部の方が垂直に対して前記角形槽側に傾けた角度とし、前記吹出口からのエアーをフードに導引するようにしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、上記機能に加えて、短辺B側に近い吹出口の吹き出しエアーが角形槽側に傾いた角度としているから、より強く両短辺B側からエアーを導引するようになる。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記吹出口は、前記角形槽の方向に対して複数に分け、前記吹出口からの吹き出しエアーを多層のエアーカーテンとし、該多層のエアーカーテンの外層流速を内層流速よりも速くし、前記角形槽内から発生するガスの巻き込みを減らしたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、上記機能に加えて、角形槽側のエアーカーテンの内層風速が遅いから、角形槽からの発生ガスの巻き込み量が少なく、外側のアーカーテンの外層風速が速いから発生ガスが外部に出にくい。
【0013】
請求項4記載の発明は、前記フードにおける前記角形槽の長辺A側上方に位置する端部に、縁板を前記フードの内側に向けて設け、前記縁板と前記フードとの間に渦を発生させたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、縁板とフードとの間の渦により、その周囲のエアーを巻き込むから、その近辺の角形槽からの発生ガスをエアーカーテンと共にフード内に吸引する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜10に基づいて詳述する。
図1は本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置を示す斜視図、図2は本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の角形槽を示す平面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図である。図面において、1は角形槽用エアー吹上式排気装置を示し、この角形槽用エアー吹上式排気装置1は、相対する長辺Aと短辺BとがA≧Bなる関係にある角形槽2であって、この角形槽2の両長辺Aにこれらに沿いエアーを吹き上げるための吹出口3を設け、且つ角形槽2の上方にフード4を設けてなり、吹出口3からエアーを吹き上げると共にフード4からエアーを吸引することにより、エアーカーテン5を形成すると共にこれらのエアーカーテン5間の両短辺B側から外部エアー6を導引するようにしたものである。
【0015】
前記角形槽2は、この実施形態では長方形であり、相対する長辺Aと短辺BとがA≧Bなる関係にあることが求められるから、正方形でも良いことになる。また、この角形槽2は、相対する両長辺Aが確かに存在し、ほぼ平行で長さもほぼ等しいことが望ましく、これらの条件が整えば、相対する両短辺Bの形状はかなり斟酌される。例えば、図5で示す形状の角形槽2a、図6で示す形状の角形槽2b、図7で示す形状の角形槽2cなどでも良い。なお、これらの角形槽2、2a、2b、2cは、いろり形状の焼き物調理器、メッキ槽、半田付けライン、工業炉などであり、障害となる煙、蒸気、におい、粉塵などの発生源となるものを指す。
【0016】
前記吹出口3は、既述のように、エアーを吹き上げエアーカーテン5を形成するためのものであり、角形槽2の両長辺Aに沿い設けられ、その形状は長い一つのスリット状でも、小孔を連続して設けても、長孔を複数個設けても良く、特に限定がない。その一方で、角形槽2の両短辺Bにはあえて吹出口3を設けず、角形槽2内に乱流が発生しないようにしている。そして、この吹出口3からのエアー吹上角度は、全て垂直でも良いが、図3、4に示すように、吹出口3の内側部分3aよりも両端部分3bの方が垂直に対して角形槽2側に傾けた角度になって、吹出口3からのエアーをフード4に導引するようにしてあると、なお都合がよい。すなわち、図3の吹出口3の内側部分3aは、例えば角度αが18.5度の傾斜板10を風箱11に設けてあり、図4の吹出口3の両端部分3bは、例えば角度βが25.0度の傾斜板10としている。この角度は角形槽2の形状、角形槽から発生するガス12の種類、温度などのファクターにより逐次、上記角度から±5度ぐらい変化する。しかしながら、この角度は、吹出口3の内側部分よりも両端部分の方が垂直に対して角形槽2側に傾けるという原則は変わらない。上記のように吹出口3が構成されていることにより、吹出口3からのエアー吹上角度が、短辺B側に近い吹出口3の両端部分3bが角形槽2側に傾いた角度であることから、より強く両短辺Bから外部エアー6を導引するようになって、角形槽2からの発生ガス12は外部に漏れることが無い。
【0017】
また、吹出口3は、角形槽2方向に対して複数に分け、例えば2列から5列にして吹出口3からの吹き出しエアーを多層のエアーカーテン5とし、この多層のエアーカーテン5の内側流速Viを外側流速Voよりも遅くし(Vi<Vo)、角形槽2内から発生するガス12の巻き込み量を減らしている。すなわち、この実施形態では吹出口3を3列の小孔群30として、図8に示すエアーカーテン5の速度分布Hとし、したがって、角形槽2側のエアーカーテン5の内層流速Viが遅いから、角形槽2内からの発生ガス12の巻き込み量が少なくなり、外側のエアーカーテン5の外層流速Voが速いから、この多層のエアーカーテン5により発生ガス12が包囲され、なお一層外部に出にくくなっている。
【0018】
更に、前記フード4は、前記角形槽2の上方に設置され、角形槽2に沿う形状であり、その上部を不図示の排気ファンに接続し、角形槽2内から発生するガス12を吹出口3からのエアーカーテン5と共に吸引し、排除するためのものである。このフード4は、角形槽2の長辺A側上方に位置する端部4aに、縁板13をフード4の内側に向けて設け、この縁板13とフード4の端部4aとの間のスペース14に渦15を発生させるものである。すなわち、不図示の排気ファンを作動させると、フード4にエアーが吸引されるが、縁板13にエアーが当たりスペース14に反時計回りの渦15を生じさせ、この渦15は周囲のエアーを巻き込むから、その近辺にある角形槽2からの発生ガス12をフード4内に吸引排除することになる。
【0019】
次に、上記構成になる角形槽用エアー吹上式排気装置の使用方法を詳述する。
まず、角形槽2が焼き物調理器、メッキ槽、半田付けライン、工業炉などのいずれであるか、あるいはそれから発生する障害となる煙、蒸気、におい、粉塵などの発生源により、吹出口3の形状を決める。更に、この吹出口3及び角形槽2の形状により、その上方に設置するフード4の形状も決め、角形槽2の両長辺Aに吹出口3を設置する。
【0020】
次に、不図示の送風ファンを作動させ、吹出口3からエアーを吹き上げると共に、不図示の排気ファンを作動させ、フード4からエアーを吸引する。そして、吹出口3からのエアーはエアーカーテン5を形成し、このエアーカーテン5の角度が、短辺B側に近い吹出口3の両端部分3aが角形槽2側に傾いた角度になっているから、より強く両短辺B側から外部エアー6を導引して、角形槽2の両短辺B側からの発生ガス12は外部に漏れることが無い。また、このエアーカーテン5は多層であり、角形槽2側の内層流速Viが遅く外側の外層流速Voが速いから、角形槽2内の発生ガス12の巻き込み量が少なくなり、この多層のエアーカーテン5により発生ガス12が包囲され、外部に出にくくフード4に達する。フード4の端部4a近辺に達した発生ガス12は、縁板13と端部4aとの間のスペース14に発生した渦15により、エアーカーテン5と共に巻き込まれ、フード4内に吸引排除される。したがって、角形槽2であっても、乱流を起こすことなく、スムーズに発生ガス12がフード4内に吸引され、排除される。
【0021】
なお、この角形槽2が焼き物調理器であると、調理の過程で牛肉、鶏肉、豚肉、これらの内臓肉、魚、貝、エビ、カニ、これらと共に食べる野菜などの食材から出る煙が、上記で言う発生ガス12であり、この煙は角形槽2の両長辺Aからのエアーカーテン5による煙の巻き込みが少ない状態で包囲されるため、煙による上記の食材の燻し効果が出て、食味が著しく向上することになる。
【0022】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内での変更、追加は本発明の範囲内である。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の角形槽用エアー吹上式排気装置によれば、以下のような効果が期待出来る。
請求項1の発明は、角形槽内から発生したガスは両長辺Aの吹出口からのエアーカーテンにより覆われ、且つ両短辺B側に発生している外部エアーの導引により、外部に漏れず、角形槽の上方のフードから排気される。したがって、角形槽であっても乱流を起こさず、発生ガスを効率よくエアーカーテンで覆うことができ、吸引風量が少ないのにガスの漏れがほとんどない効果がある。
【0024】
請求項2の発明は、短辺B側に近い吹出口の吹き出しエアーが角形槽側に傾いた角度としているから、より強く両短辺B側からエアーを導引するようになる。したがって、上記効果に加えて、両短辺Bに吹出口が無いのに、そのことの理由による発生ガスの漏れが無くなる効果がある。
【0025】
請求項3の発明は、角形槽側のエアーカーテンの内層風速が遅いから、角形槽からの発生ガスの巻き込み量が少なく、外側のエアーカーテンの外層風速が速いから発生ガスがエアーカーテンを破り外部に出ることは無い。したがって、上記効果を一層顕著にすることに加えて、いろりなどの調理器に適用した場合に焼き具合が古来と同様で、更に燻しによりうま味を引き出して、食通にも満足出来る味を得ることも可能となる効果がある。
【0026】
請求項4の発明は、縁板とフードとの間のスペースに発生した渦により、その周囲のエアーを巻き込むから、その近辺の角形槽からの発生ガスをエアーカーテンと共にフード内に吸引する。したがって、上記効果に加えて、角形槽からの発生ガスの捕集効率が一層向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置を示す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の角形槽を示す平面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の他の角形槽を示す平面図。
【図6】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の他の角形槽を示す平面図。
【図7】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の他の角形槽を示す平面図。
【図8】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置の吹出口を示す断面図。
【図9】本発明の実施の形態である角形槽用エアー吹上式排気装置のフード一部切欠した側面図。
【図10】図9のフードの主要部を示す断面図。
【図11】従来例を示す斜視図。
【図10】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 角形槽用エアー吹上式排気装置
2、2a、2b、2c 角形槽
3 吹出口
3a 内側部分
3b 外側部分
30 小孔群
4 フード
4a 端部
5、b エアーカーテン
6 外部エアー
10 傾斜板
11 風箱
12 発生ガス
13 縁板
14 スペース
15 渦
A 長辺
a エアー吹出口
B 短辺
c 下降気流
d 吸引フード
e 四角槽
f 乱流
H 速度分布
Vi 内層速度
Vo 外層速度
Claims (4)
- 相対する長辺Aと短辺BとがA≧Bなる関係にある角形槽であって、該角形槽の両長辺Aにこれらに沿いエアーを吹き上げるための吹出口を設け、且つ前記角形槽の上方にフードを設けてなり、前記吹出口からエアーを吹き上げると共に前記フードからエアーを吸引することにより、エアーカーテンを形成すると共にこれらのエアーカーテン間の前記両短辺B側から外部エアーを導引するようにしたことを特徴とする角形槽用エアー吹上式排気装置。
- 前記吹出口からのエアーの吹上角度は、前記長辺Aに沿って設けた吹出口の内側部より両端部の方が垂直に対して前記角形槽側に傾けた角度とし、前記吹出口からのエアーをフードに導引するようにした請求項1記載の角形槽用エアー吹上式排気装置。
- 前記吹出口は、前記角形槽の方向に対して複数に分け、前記吹出口からの吹き出しエアーを多層のエアーカーテンとし、該多層のエアーカーテンの外層流速を内層流速よりも速くし、前記角形槽内から発生するガスの巻き込みを減らした請求項1または2記載の角形槽用エアー吹上式排気装置。
- 前記フードにおける前記角形槽の長辺A側上方に位置する端部に、縁板を前記フードの内側に向けて設け、前記縁板と前記フードとの間に渦を発生させた請求項1、2または3記載の角形槽用エアー吹上式排気装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003137985A JP2004309101A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 角形槽用エアー吹上式排気装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-04-09 JP JP2003137985A patent/JP2004309101A/ja active Pending
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