JP2003037925A - クランプ - Google Patents
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Abstract
定できるクランプを提供する。 【解決手段】 くさび案内面(5)を有する基部(1
a)、その基部の一端部に設けられ、電柱に設けられた
がいしに取付けるための取付部(2)、前記基部の他端
側部分及び同他端側部分における前記くさび案内面の上
方を覆う上あご(1b)により構成され、配電線(L)
の芯線(L´)を側面から挿入し得るクランプ部(3)
を一体に有するクランプ本体(1)と、そのクランプ本
体のくさび案内面に長手方向に移動自在に保持され、前
記取付部側に移動されたときは前記配電線の芯線のクラ
ンプ部への挿入を可能にするとともに、前記クランプ部
側に移動されたときはその挿入された配電線の芯線を挾
持するくさび体(6)と、前記くさび体を前記クランプ
部側に常時付勢する付勢手段(9)とから構成した。
Description
に、配電線を電柱にワンタッチで接続できるようにした
ものに関する。
られるクランプとしては、ボルト締付型クランプや引留
クランプが知られている。また、これらのクランプは、
大型で街の美観(景観)を損なうという理由から小型化
された圧縮クランプも提案されている。しかしながら、
上記従来のクランプは、配電線の被覆の皮剥ぎ作業以外
に、ボルト・ナットの締付作業やくさびの打込作業、あ
るいは、圧縮器を用いた圧縮作業等を必要として、電柱
の上で行われる柱上作業量が多いという欠点があった。
う活線作業においては、柱上でホットステック等を用い
た間接作業となるので、柱上作業は可能な限り簡素化さ
れることが望まれていた。そこで、本出願人は、先に、
特願2000−86894号において、配電線の先端部
の芯線をクランプ本体に挿入するだけで配電線をワンタ
ッチで固定することのできるクランプを提案した。この
提案に係るクランプは、電柱に設けられたがいしに取付
けるための取付部と、配電線の芯線の端部を挿入するた
めの前記取付部と反対方向に開口する開口部を有するク
ランプ部と、前記開口部内に移動自在に保持され、前記
取付部側に移動されたときに前記配電線の芯線の前記開
口部への挿入を可能にするとともに、前記クランプ部側
に移動されたときにその挿入された配電線の芯線を挾持
するくさび体と、そのくさび体を前記開口部側に常時付
勢する付勢手段とから構成されている。
プは、配電線をワンタッチで固定することができるの
で、活線作業に好適なものであるが、依然として、芯線
にその芯線とは別のジャンパ線を取付けなければならな
いという問題があった。
定でき、しかも、芯線に対する別のジャンパ線の取付が
不要なワンタッチ型のクランプを提供することにある。
に、本発明に係るクランプは、(a)クランプ本体と、
くさび体と、付勢手段とからなること、(b)前記クラ
ンプ本体は、長手方向に延長するくさび案内面を有する
基部と、その基部の一端部に設けられ、電柱に設けられ
たがいしに取付けるための取付部と、前記基部の他端側
部分及び同他端側部分における前記くさび案内面の上方
を覆う上あごにより構成され、配電線の芯線を側面から
挿入し得るクランプ部とを一体に有すること、(c)前
記くさび体は、前記クランプ本体のくさび案内面に長手
方向に移動自在に保持され、前記取付部側に移動された
ときは前記配電線の芯線の前記クランプ部への側面から
の挿入を可能にするとともに、前記クランプ部側に移動
されたときはその挿入された配電線の芯線を挾持するこ
と、(d)前記付勢手段は、前記くさび体を前記クラン
プ部側に常時付勢すること、を特徴としている。本発明
に係るクランプは、また、前記クランプ本体内に前記付
勢手段としてのスプリングを挿入する挿入孔を設けると
ともに、くさび体にそのスプリングに係止される係止部
を設けたことを特徴としている。本発明に係るクランプ
は、また、くさび体にスプリングに抗してそのくさび体
を移動させる突起部を設けたことを特徴としている。本
発明に係るクランプは、さらに、くさび体を配電線の芯
線を両側から挾持する両くさび型としたことを特徴とし
ている。
に基づいて説明する。図1は一実施の形態に係るクラン
プC1 の正面図、図2はその右側面図、図3はその底面
図である。
び体6と、付勢手段の一例としてのスプリング9とから
なっている。クランプ本体1は、その外観形状が1本の
棒状体を呈していて、基部1aの長手方向の一端部(図
1では左端部)に、クランプC1 を図示しない電柱に設
けられた耐張がいし等からなるがいしのピンに取付ける
ためのクレビス式の取付部2が設けられている。そし
て、基部1aの上面には、取付部2の近傍から基部1a
の他端部まで長手方向に延長するくさび案内面5が形成
されている。このくさび案内面5は、くさび体6を移動
自在に案内するものである。その基部1aの他端側部
分、すなわち取付部2と反対側部分には、案内面5の上
方を覆う上あご1bが一体に形成されて、その上あご1
bと基部1aの長手方向の他端側部分(いわば下あご)
とによって、断面形状がほぼC字形の側面に開口するト
ンネル状のクランプ部3が形成されている。図中、4
は、そのクランプ部3の側面の開口である。
付部2からクランプ部3方向に遠ざかるほど上あごの内
面3´との間隔が狭くなるように上あごに対して傾斜さ
れている。そして、案内面5上には、くさび体6が摺動
自在に備えられている。すなわち、クランプ部3内に
は、片くさび型のクランプが形成されている。
は、図4に示されるように、くさび体6が取付部2側に
移動されたときに、配電線Lの芯線L′を開口4からク
ランプ部3の中に挿入して、くさび体6の上に載せるこ
とができるように、また、そのくさび体6がクランプ部
3側に移動されたときは(図1の状態)、そのくさび体
6の上に載せられた芯線L′を上あご1bとくさび体6
の間に挾持できるように決められている。
内で移動自在に保持するビスであって、基部1aの長手
方向に設けられた長穴8に貫通して設けられている。ま
た、9は、クランプ本体1の基部1a内に設けられたス
プリングであって、くさび体6をクランプ部3方向へ常
時付勢するように作用している。
4に示されるように取付部2側にスプリング9に抗して
移動された時、クランプ部3の開口4から芯線L′を挿
入できる状態に保持するものであり、基部1aに設けら
れた孔10とくさび体6に設けられた孔11とを一致さ
せて、その孔10,11にピンPを挿入すると、くさび
体6のスプリング9による復帰移動を阻止することがで
きる。
る手順は、先ず、くさび体6が取付部2側に保持された
状態で(図4の状態で)クランプC1 の取付部2が図示
しない電柱のアームに設けられているがいしに取付けら
れる。配電線Lは、クランプC1 に取付けられる部分の
被覆がくさび体6の長さより少し長く剥ぎとられて芯線
L′が露出した状態とされている。
3の側面の開口4から挿入し、その後、ピンPをクラン
プ本体1から抜き取ると、くさび体6はスプリング9に
より復帰移動され、案内面5のテーパ面の作用によりク
ランプ部3のくさび体6と上あご1bの内面3´との間
隔が徐々に小さくなり、ついには、くさび体6で芯線
L′が挾持される。そして、配電線Lに取付部2と反対
方向に張力が加わると、くさび体6のくさび効果によ
り、芯線L′は、クランプ部3に強固に固定される(図
1参照)。
体6の芯線L′と当接される面、及びそのくさび体6と
対向する上あご1bの内面3′には、芯線L′の長手方
向と直交する方向に延びる溝条を多数設けると、くさび
体6に対する芯線L′の滑りがなく、高い挾持力を得る
ことができる。
部2側に延長された部分は、ジャンパ線Jとして利用さ
れる。上記構成のクランプC1 は、配電線Lをいわゆる
ワンタッチで固定することができるので、柱上作業が極
めて簡素化でき、特に、活線作業を安全、かつ、容易に
行うことができる。
他の実施の形態を示すもので、クランプ部3の上あご1
bのくさび体6と対向する内面3′も取付部2と反対方
向に下り傾斜されて、案内面5と内面3′とで両テーパ
状に形成されている。したがって、このクランプC2
は、クランプ部3が両くさびと類似した力で芯線L′を
挾持することができる。
さらに他の実施の形態を示したもので、取付部2と軸心
方向とクランプC3 に取付けられた配電線L(図1参
照)の軸心方向とが直交するように、取付部2の位置を
上方へ移動させたものである。このように、取付部2と
配電線Lの軸心が直交すると、クランプ部3の部分にお
ける配電線Lの負担を軽減することができる。なお、こ
のクランプC3 においても、上記図5に示されるよう
に、上あご1bのくさび体6に対向する内面3′にテー
パを設けることができる。
形態に係るクランプC4 の平面図、同図(b)はその正
面図、同図(c)はその右側面図、図8はくさび体の正
面図である。なお、上述と同じ構成要素には同一符号が
付されている。
長手方向に沿って延び、取付部2側が閉止され、かつ、
クランプ部3側が開口されているとともに、案内面5に
連通するスリット5′を有する挿入孔1cが設けられて
いる。そして、この挿入孔1cにはスプリング9が挿入
されている。
央部には、ビスからなる係止部6bが設けられている。
この係止部6bはスリット5′を貫通し、挿入孔1c内
に位置する先端部が、スプリング9の力をくさび体6に
伝えることができるように構成されている。この係止部
6bは、くさび体6がクランプ本体1から脱落するのを
阻止する役目も果たしている。
は、正面側(図7(a)においては下側)に突出する突
起部6aがくさび体6と一体的に設けられている。した
がって、くさび体6は、この突起部6aを取付部2側に
スプリング9に抗して移動させると、くさび体6を取付
部2側に容易に移動させることができる(図7(b)の
二点鎖線で示されるくさび体6参照)。
いしに取付けるためのピンであり、また、21は、挿入
孔1cのクランプ本体1の他端部側部分に設けられた、
例えば割ピン等で構成されたストッパであって、挿入孔
1c内に挿入されたスプリング9が逸脱するのを防止す
るために用いられている。
がクランプ本体1の基部1a内に設けられるので、その
クランプ本体1の長手方向の長さを短くすることがで
き、全体的形状を小型化することができる。このため、
配電線L(図1参照)をクランプC4 で固定した後、そ
のクランプC4 を覆うための絶縁カバー(図示せず)
は、既存の絶縁カバーを用いることができる。
は、上記図1〜図6に示されるクランプC1 〜C3 と同
一であるので、その説明は省略する。
の形態に係るクランプC5 を示している。ここに示され
るクランプC5 は、くさび体を両くさび型のくさび体
(以下、「両くさび体」という。)30としたことを特
徴としていて、図9(a)は、その両くさび体30が取
付部2側に移動された状態の正面図、同図(b)は、そ
の両くさび体30がクランプ部3側に移動された状態の
正面図である。なお、上述と同じ構成要素には同一符号
が付されている。
の内面3´は、上記図5のクランプC2 と同様に、基部
1aの他端部方向に行くにしたがって、共に先細りとな
る両テーパ状に形成されている。そして、そのクランプ
部3の上あご1bには、上記図1の長穴8に相当する長
穴8aが設けられている。この長穴8aには、上記図1
のビス7に相当するビス7aが設けられ、そのビス7a
は両くさび体30のうちの上あご1b側に位置するくさ
び体31aを移動自在に保持している。なお、両くさび
体30の他のくさび体31bは、上記図7に示されるく
さび体6と同様にして基部1aに移動自在に保持されて
いる。
て説明すると、図10はその両くさび体30の正面図、
図11は図10の左側面図である。
(図1参照)を両側から挾持する一対のくさび体31
a,31bを有している。そして、一対のくさび体31
a,31bは、クランプ部3に挿入される側と反対側に
おいて連結手段により連結されている。この連結手段
は、一方のくさび体31bの側面から他方のくさび体3
1aの側面側に伸びる連結片32と、その連結片32の
長手方向に沿うように設けられた長穴33に移動自在に
挿入される、他方のくさび体31aに設けられた突起3
4とで構成されている。連結片32は、上記図7の突起
部6aと同様に、両くさび体30をスプリング9に抗し
て移動させるときにも利用される。
9に抗して取付部2側に移動されると、一対のくさび体
31a,31bは互いに離れて、その間に配電線Lの芯
線L′を挿入させることができ、また、クランプ部3側
に移動されると、一対のくさび体31a,31bは互い
に接近して配電線Lの芯線L′(図1参照)を挾持でき
る(図9(b)参照)。
するときは、先ず、両くさび体30が図9(a)に示さ
れるように、取付部2側に移動され、図9(a),
(b)では省略されているピンP(図1参照)が孔1
0,11に挿入されてその状態に保持される。そして、
両くさび体30の一対のくさび体31a,31b間に配
電線Lの芯線L′を挿入した後、前記ピンPが孔10,
11から抜き取られる。これにより、両くさび体30は
スプリング9によりクランプ部3側に移動され、芯線
L′を挾持することができる。次いで、配電線Lに取付
部2と反対方向に張力が加わると、両くさび体30のく
さび効果により、芯線L′はクランプ部3に強固に固定
される。
長するくさび案内面を有する基部、その基部の一端部に
設けられ、電柱に設けられたがいしに取付けるための取
付部、前記基部の他端側部分及び同他端側部分において
前記くさび案内面の上方を覆う上あごにより構成され、
配電線の芯線を側面から挿入し得るクランプ部を一体に
有するクランプ本体と、前記クランプ本体のくさび案内
面に長手方向に移動自在に保持され、前記取付部側に移
動されたときは前記配電線の芯線の前記クランプ部への
側面からの挿入を可能にするとともに、前記クランプ部
側に移動されたときはその挿入された配電線の芯線を挾
持するくさび体と、前記くさび体を前記クランプ部側に
常時付勢する付勢手段とからなるので、従来と異なり、
ボルトの締付けや、くさびの打込み作業等を行うことな
く電線把持ができるとともに、芯線に芯線とは別のジャ
ンパ線を取付ける作業も省略することができる。したが
って、柱上作業が簡素化でき、特に、活線作業を安全、
かつ、容易に行うことができる。クランプ本体内にスプ
リングを挿入する挿入孔を設けるとともに、くさび体に
そのスプリングに係止される係止部を設けたときは、全
体形状を小型化することができ、既存の絶縁カバーを用
いることができる。くさび体にスプリングに抗してその
くさび体を移動させる突起部を設けたときは、くさび体
の移動を容易に行うことができる。くさび体を配電線の
芯線を両側から挾持する両くさび型としたときは、配電
線の芯線を両くさび効果により、強固に固定することが
できる。
である。
面図である。
図である。
の正面図である。
ものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)
は右側面図である。
であって、(a)は両くさび体が取付部側に移動したと
きの正面図、(b)は両くさび体がクランプ部側に移動
したときの正面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 長手方向に延長するくさび案内面を有す
る基部、その基部の一端部に設けられ、電柱に設けられ
たがいしに取付けるための取付部、及び前記基部の他端
側部分と同他端側部分における前記くさび案内面の上方
を覆う上あごとにより構成され、配電線の芯線を側面か
ら挿入し得るクランプ部を一体に有するクランプ本体
と、 前記クランプ本体のくさび案内面に長手方向に移動自在
に保持され、前記取付部側に移動されたときは前記配電
線の芯線の前記クランプ部への挿入を可能にするととも
に、前記クランプ部側に移動されたときはその挿入され
た配電線の芯線を挾持するくさび体と、 前記くさび体を前記クランプ部側に常時付勢する付勢手
段と、 からなることを特徴とするクランプ。 - 【請求項2】 クランプ本体内にスプリングを挿入する
挿入孔を設けるとともに、くさび体にそのスプリングに
係止される係止部を設けたことを特徴とする請求項1に
記載のクランプ - 【請求項3】 くさび体にスプリングに抗してそのくさ
び体を移動させるための突起部を設けたことを特徴とす
る請求項1又は2に記載のクランプ。 - 【請求項4】 くさび体を配電線の芯線を両側から挾持
する両くさび型としたことを特徴とする請求項1、2又
は3に記載のクランプ。
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