JPH0898356A - 引留クランプ - Google Patents

引留クランプ

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JPH0898356A
JPH0898356A JP25621394A JP25621394A JPH0898356A JP H0898356 A JPH0898356 A JP H0898356A JP 25621394 A JP25621394 A JP 25621394A JP 25621394 A JP25621394 A JP 25621394A JP H0898356 A JPH0898356 A JP H0898356A
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JP
Japan
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electric wire
cut
blade
clamp
wedge
Prior art date
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Pending
Application number
JP25621394A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Hara
光男 原
Tadashi Miura
忠 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Tec Corp
Original Assignee
Asahi Tec Corp
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Publication date
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Publication of JPH0898356A publication Critical patent/JPH0898356A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対のくさび片10a,10bの一端部側で
被覆された電線Wを固定した状態で、その一対のくさび
片10a,10bの他端側をクランプ部1の把持部3に
挿入し、その電線Wを把持する引留クランプにおいて、
カットスル−刃16a,16bを設けて把持作業の簡易
化、導通の確実化を図り、必要以上に電線(導体)を損
傷させないようにする。 【構成】 一対のくさび片10a,10bの凹条溝15
a,15bの長手方向に沿って、先端が0.1〜0.5
mmのカットスル−刃16a,16bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は引留クランプに係り、特
に、電線を被覆状態のまま把持することのできるものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線を被覆状態のまま把持する引
留クランプ(以下、クランプという)は、例えば実公平
1−19551号公報に開示されている。
【0003】この公告に係るクランプは、電線を把持す
るくさび部の反緊線側である電線押さえ部に、電線の被
覆を突き破る、いわゆるカットスル−刃を設け、電線と
クランプとを電気的に導通させるように構成されてい
る。
【0004】また、実開昭57−111019号に示さ
れるクランプは、上記公告に係るクランプのようにくさ
び部に相当する把持部を有し、かつ電線を把持する部分
にカットスル−刃を設け、電線とクランプとを導通させ
るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれのクランプもカットスル−刃で電線の被覆を突き破
るには、ボルトの締付けにより行われ、作業が面倒であ
るという欠点があった。
【0006】また、上記従来のクランプのうち、公告に
係るクランプは、くさび部は被覆状態の電線を把持する
ので、把持力が低下するおそれがあった。さらに、カッ
トスル−刃が必要以上に導体に喰い込むと電線を傷める
おそれがあった。
【0007】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、電線とクラン
プとの導通が確実に図られ、しかも電線に対する所定の
把持力が確実に得られるとともに、電線を必要以上損傷
させず、かつ電線の把持作業が容易なクランプを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクランプ
は、上記目的を達成するために、一対のくさび片の一端
側で被覆された電線を固定した状態で、その一対のくさ
び片の他端側をクランプ部に挿入してその電線を把持す
る引留クランプにおいて、前記一対のくさび片の前記電
線に接する側で、その電線の長手方向に沿ってカットス
ル−刃を設け、このカットスルー刃の刃先端半径を0.
1〜0.5mmとしたことを特徴としている。また、前
記カットスルー刃の形状は、電線が張設される側は傾斜
し、その反対側は垂直であることを特徴としている。そ
して、前記カットスルー刃の形状は、長手方向の中央部
分切欠かれていることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成において、くさび片がクランプ部に挿
入されると、カットスル−刃は電線の被覆を突き破って
電線の導体と当接する。また、カットスル−刃の先端が
Rを帯びているので、導体に必要以上の損傷を与えな
い。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は一実施例に係るクランプの正面図であっ
て、このクランプは、クランプ部1とくさび部10とか
ら構成されている。
【0011】クランプ部1は、従来のクランプのクラン
プ部と同様に構成されている。すなわち、クランプ部1
は、一本の棒状の支持部材2の一端部側(図1において
右端部側)に、一方の側面(図1において正面)が開放
されたくさび部10の挿入されるテーパー状に形成され
た把持部3を有するとともに、その下部には、図示しな
いシメラ−ロ−プの取付部4が設けられている。また、
その支持部材2の他端部側には、図示しないがいし装置
等を介して電柱へ接続するための取付部5が設けられて
いる。
【0012】上記支持部材2の上面の長手方向には、く
さび部10を位置決めしながらその長手方向に沿って移
動自在に支持する溝条6が設けられているとともに、そ
の溝条6の中央底部に切欠部7が形成されている。そし
て、その切欠部7の下部から上方に向けてくさび部10
の底部にねじ止めされるビス8がガイドとして設けられ
ている。したがって、くさび部10の下部に位置するく
さび片10bは、溝条6から逸脱することなくその溝条
6に沿って移動することができる。
【0013】次に、くさび部10を図1の矢印イ方向か
ら見た側面図である図2、及びくさび部10だけを拡大
して示した図3を用いて説明する。
【0014】くさび部10は、従来のクランプのくさび
部と同様に一対のくさび片10a,10bから構成さ
れ、それらくさび片10a,10bの一端部側(図1で
は左端部側)の側部は、ボルトナット機構で一体的に固
定されるよう構成されている。
【0015】すなわち、下部に位置するくさび片10b
にはボルト11のねじ込まれる雌ねじ12が設けられて
いるとともに、上部に位置するくさび片10aにはその
ボルト11が貫通できる穴13が設けられている。そし
て、両くさび片10a,10b間にスプリング14が介
在し、常時、両くさび片10a,10bを互いに引き離
す方向に付勢している。
【0016】したがって、ボルト11を緩める方向に回
動すると、両くさび片10a,10bの間隔が自動的に
広がり、電線Wの挿入を容易に行うことができる。
【0017】くさび部10の他端部側は、従来のクラン
プのくさび部と同様に、先細りに形成され、つまりテ−
パが形成されていて、クランプ部1の把持部3の内側に
形成されているテ−パと共働し、くさび部10が把持部
3に挿入されるにしたがって、両くさび片10a,10
b間に存在する電線Wに把持力を与えることができるよ
うに構成されている。
【0018】両くさび片10a,10bのそれぞれの内
側の長手方向に、つまり両くさび片10a,10bの相
対する面の長手方向には、断面が半円状の凹条溝15
a,15bがそれぞれ設けられている。そして、それら
凹条溝15a,15bの左右両側の一部を除いた部分に
は、それら凹条溝15a,15bの長手方向に沿ってカ
ットスル−刃16a,16bがそれぞれ植設されてい
る。
【0019】これらカットスル−刃16a,16bの先
端部は、図4(a),(b)に示されるように、電線W
の断面に応じた半円形を呈し、電線Wに張力が働く側
(図1,3において右側)は傾斜し、電柱側(図1,3
において左側)は垂直な形状を呈している。すなわち、
カットスルー刃16a,16bの刃先は電線Wの反緊線
側へ向かって形成されている。したがって、カットスル
−刃16a,16bに挾持された状態で電線Wに引張力
が作用すると、カットスル−刃16a,16bが電線W
に喰込むことができる。
【0020】また、カットスル−刃16a,16bの先
端半径Rは、図4(a)に拡大して示されるように、半
径0.1〜0.5mmの丸みをもって形成されている。
そして、通常カットスルー刃16a,16bの材質は、
導体W2 と同系統の材質が使用されている。例えばアル
ミ導体電線に対してはアルミニウム合金を使用し、同導
体電線に対しては銅合金が使用される。
【0021】導体W2 とカットスルー刃16a,16b
との硬度の関係において、カットスルー刃16a,16
bの硬度が導体W2 の硬度と比較して高い場合は、導体
W2が傷つき易くなることがあり、逆に被覆W1 とカッ
トスルー刃16a,16bとの関係において、カットス
ルー刃16a,16bの硬度が被覆W1 の硬度と比較し
て低い場合は、カットスルー刃16a,16bが被覆W
1 を突き破られず、相互の導通が取れないことがある。
【0022】これらのことを勘案して実験を行った結
果、アルミ導体,銅導体では、カットスルー刃16a,
16bの刃先先端半径を0.1〜0.5mmに形成すれ
ば、被覆W2 を突き破ってカットスルー刃16a,16
bと導体W2 とが接触して導通がとれることが分った。
すなわち、アルミ導体として硬アルミより線200mm
2 架橋ポリエチレン被覆線、銅導体として硬銅より線1
50mm2 架橋ポリエチレン被覆線を供試導体として、
カットスルー刃16a,16bの刃先先端半径を各0.
1未満,0.3,0.7,1.0mmとしたくさび片1
0a,10bを供試品として実験を行った。
【0023】上記実験において、刃先先端半径を0.1
mm未満のもの(鋭い三角形状のもの)では、導体W2
との当接による食い込みにより導体W2 が必要以上に傷
付くことと、刃先先端強度の不足によって刃先先端部が
変型してしまった。そして、刃先先端半径を0.7mm
及び1.0mmとしたものでは、被覆W1 を突き破るこ
とができず導通がとれなかった。
【0024】また、刃先先端半径を0.1,0.3,
0.5mmとしたものは、被覆W1 を突き破って導体W
2 との導通がとれるとともに、導体W2 への傷付具合も
許容しうる程度であった。
【0025】上述の実験からも分るように、カットスル
−刃16a,16bの材質は、電線Wの種類によって一
様でないが、少なくとも電線Wの被覆W1を突き破る硬
さを有するように決められている。また、その刃の硬度
は、導体W2に必要以上に喰い込まないように導体W2
の硬度との相対関係によって決められている。さらにそ
の刃は、くさび部10が把持部3に所定量挿入したとき
に被覆W1 を突き破り、且つその状態で導体W2 に食い
込んで導体W2 とクランプ部1との導通を図るととも
に、所定の把持力が確実に得られるようにその高さが決
められている。したがって、トラッキング現象が発生せ
ず、これに起因する電波障害等を排除できる。しかも電
線引留機能をより強固にすることができる。
【0026】上記構成のクランプを用いて被覆状態の電
線Wを把持するには、取付部5を電柱側に、また取付部
4をシメラ−ロ−プ(図示せず)を介して電線Wに取付
ける。そして、電線Wの所定の把持位置に、ボルト11
を介してくさび部10を取付ける。
【0027】次いで、くさび部10を把持部3に挿入
し、さらに所定位置まで打込むと、カットスル−刃16
a,16bは電線Wの被覆を突き破り、クランプと導体
W2とが導通状態になるとともに、電線Wが所定の把持
力で把持される。すなわち、簡単な手順と操作でもって
所期の目的を達成することができる。その後、シメラ−
ロ−プを外して電線Wの把持作業を終了する。この際、
カットスル−刃16a,16bの刃先端半径Rが0.1
〜0.5mm付されているので、必要以上に導体W2を
損傷させることがない。
【0028】実施例に係るクランプは、電線の把持作業
が容易で、導体W2とクランプとの導通が確実に図ら
れ、しかも、電線Wの把持力が確実に得られる特長があ
る。
【0029】図5は、カットスル−刃の他の例を示すも
のであって、ここに示されるカットスル−刃26a,2
6bは、長手方向の巾を上述のカットスル−刃16a,
16bよりも広くし、さらに長手方向中央部分に切欠き
26a′,26b′を有している。また、刃の先端部分
は、上述と同様に0.1〜0.5mmのRが付されてい
る。このカットスル−刃26a,26bは切欠き26
a′,26b′を有しているので導体W2に損傷を与え
にくい特長がある。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るクランプは、一対のくさび
片の電線に接する側で、その電線の長手方向に沿ってカ
ットスル−刃を設けた一対のくさび片の電線に接する側
で、その電線の長手方向に沿って、先端Rが0.1〜
0.5mmのカットスル−刃を設けたので、導体とクラ
ンプとの導通が確実に図られ、しかも、電線Wの把持力
が確実に得られる特長があるとともに、電線を必要以上
に損傷させるおそれがなく、電線の損傷を防止すること
ができる。また、電線の把持作業が容易となる。
【0031】また、カットスル−刃の形状は、電線が張
設される側は傾斜し、電柱側は垂直であるときには、カ
トスル−刃の導体への喰込みを良好にすることができ、
さらに、カットスル−刃の形状が、長手方向の中央部分
が切欠かれているときは、導体を必要以上に損傷させる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るクランプの正面図であ
る。
【図2】図1の矢印イ方向から見たくさび部の側面図で
ある。
【図3】くさび部の拡大正面図である。
【図4】(a)はカットスル−刃の一部正面図、(b)
は(a)の側面図である。
【図5】(a)カットスル−刃の他の例の一部正面図、
(b)は(a)の側面図である。
【符号の説明】
1 クランプ部 2 支持部材 3 把持部 10 くさび部 10a,10b くさび片 11 ボルト 15a,15b 凹条溝 16a,16b カットスル−刃 W 電線 W1 被覆 W2 導体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のくさび片の一端側で被覆された電
    線を固定した状態で、その一対のくさび片の他端側をク
    ランプ部に挿入してその電線を把持する引留クランプに
    おいて、 前記一対のくさび片の前記電線に接する側で、その電線
    の長手方向に沿ってカットスル−刃を設け、このカット
    スルー刃の刃先端半径を0.1〜0.5mmとしたこと
    を特徴とする引留クランプ。
  2. 【請求項2】 カットスル−刃の形状は、電線が張設さ
    れる側は傾斜し、その反対側は垂直であることを特徴と
    する請求項1記載の引留クランプ。
  3. 【請求項3】 カットスル−刃の形状は、長手方向の中
    央部分が切欠かれていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の引留クランプ。
JP25621394A 1994-09-26 1994-09-26 引留クランプ Pending JPH0898356A (ja)

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JP25621394A JPH0898356A (ja) 1994-09-26 1994-09-26 引留クランプ

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JP25621394A JPH0898356A (ja) 1994-09-26 1994-09-26 引留クランプ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106019A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Kanefuji Sangyo Kk ケーブル引留め具
CN105977870A (zh) * 2016-07-01 2016-09-28 徐州海伦哲专用车辆股份有限公司 一种电力引下电缆固定装置
CN112689930A (zh) * 2018-09-21 2021-04-20 株式会社永木精械 卡线器及使用该卡线器的带电线分配工具

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