JP2842392B2 - 低圧引込線用絶縁クランプ - Google Patents

低圧引込線用絶縁クランプ

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JP2842392B2
JP2842392B2 JP8190500A JP19050096A JP2842392B2 JP 2842392 B2 JP2842392 B2 JP 2842392B2 JP 8190500 A JP8190500 A JP 8190500A JP 19050096 A JP19050096 A JP 19050096A JP 2842392 B2 JP2842392 B2 JP 2842392B2
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和夫 新野
達弥 小野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電柱から一般家屋
へ引込む低圧線(DV線)を引留める低圧引込線用絶縁
クランプに関し、従来の100V使用の2線配線のほ
か、特に近時多用される200V使用の3線配線、及び
VV(SV)ケーブルを支持する1条の亜鉛メッキ鋼撚
線(メッセンジャー)にも対処しえる絶縁クランプに係
わるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、配電線路にあって電柱から家屋
へ引込む低圧線(DV線)を引留める引込線用引留具と
しては、例えば家屋側の軒下等に固定するフック取付ネ
ジに所定長さのフックを連結し、該フックの先端に平型
碍子を配置するとか、又は固定なる低圧ラックに多溝碍
子を配置し、この平型碍子又は多溝碍子に電柱側より引
込んだ低圧線を巻き付けて一旦引留め、その後低圧線を
屋内へ導く構成を採っている。この場合、家庭用配電線
としては2本撚りの低圧線(100V用)とか3本撚り
の低圧線(200V用)を用いるものである。
【0003】また、引込線がVVケーブル(ビニル絶縁
ビニルシースケーブル)或いはSVケーブル(サービス
ビニルシースケーブル)と呼ばれる引込用ケーブルの場
合は、亜鉛メッキ鋼撚線(メッセンジャー)を1条を引
留クランプ又は引留碍子で引留める。即ち、VV(S
V)ケーブル引込みの場合は、電柱側と家屋間に張設し
た1条の亜鉛メッキ鋼撚線(メッセンジャー)にVV
(SV)ケーブルを這わせ所定箇所をグリップ巻きとし
て吊り、該VV(SV)ケーブル端から導出の電線を家
屋に引込むようにするものである。
【0004】電柱側にあっては、家屋側のフック取付ネ
ジの代わりに電柱に装着のバンドに低圧ラックを取付け
家屋側と同様な構成で引込みを行っているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の低圧引
込線の引留具は部品点数が多く取扱いが面倒であり、特
に平型碍子又は多溝碍子等を用いた低圧線(電灯引込
線)の引留作業が容易でない。即ち、電柱側より導いた
電線を平型碍子又は多溝碍子の溝部に巻き付け適宜箇所
をバインドして止め引留めとするが、その電線の巻き付
け作業が面倒である。この場合、平型碍子タイプでは碍
子本体両側に切り欠き形成した絡み溝部に、左右に分け
た2本の電線をたすき掛け状に順次絡ませる編み掛け作
業をもって引留めるため、極めて繁雑な作業を強いら
れ、熟練を要するものである。
【0006】しかも、今までの平型碍子の引留め構造は
2本線態様であり、近時家庭用配電でも多用される20
0V給電となる3本線使用にあっては、3線を全て直接
引留めることはできず、1線を遊ばした状態とするのが
現状である。このため、2線,3線又はVV(SV)ケ
ーブル吊架用の亜鉛メッキ鋼撚線(メッセンジャー)1
条を自在に使い分けが可能とる簡易型引留具(絶縁クラ
ンプ)の提供が待たれている。
【0007】なお、引込線用のクランプ型引留具として
は、特開平7−298464号公報のDV線引留具も知
られているが、このタイプも基本的には前記平型碍子と
同様で、基体の両側に電線を振り分けて掛ける電線巻回
軸部を複数個を対称位置に設け、基体長手方向から導い
た2本の電線を、各複数個の電線巻回軸部に対し縫うよ
うに夫々案内し、且つ基体の後端に引き出した両電線
を、基体の末端に予め螺合した締付ナットを繰り出して
締付ける構成であり、このため電線巻回軸部に対する腰
のある被覆電線の巻回案内作業が容易でなく、ワンタッ
チの締付作業とは行かない。勿論、この引留具も2線引
留めを目的とした構造であり、3線の引留めとしては対
処し得ない。
【0008】本発明は上記実情に鑑み、2線又は3線の
低圧引込線或いは1条のVV(SV)ケーブル吊架用メ
ッセンジャーを、クランプ本体とクサビ体の双方の立体
的な三方に位置する電線受溝に案内し一挙に引留めるよ
うにすることで、上記課題を解決する低圧引込線用絶縁
クランプを提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基端にU状ハ
ンガーを取付ける先端に向け細幅となる枠型クランプ本
体の長手方向の左右対向内側と中央下部内側の三方位置
に膨出の円弧状電線受溝を配設し、中央上部にクサビ案
内兼電線挿入用開口を形成した絶縁性クランプ体と、該
クランプ体に嵌合する前記各電線受溝に対向の凹み円弧
状電線受溝を長手方向に配設すると共に、前記開口に臨
む殴打部付き案内頸部を形成した先端に向け細幅の絶縁
性クサビ体を設け、且つこのクランプ体とクサビ体のク
サビ嵌合で構成される対向の電線受溝よりなる三方の電
線把持部に案内した2本又は3本の引込線、或いは引込
用VV(SV)ケーブルを支持する亜鉛メッキ鋼撚線の
メッセンジャー1条を引留めるものである。
【0010】また、基端にU状ハンガーを取付ける先端
に向け細幅となる枠型クランプ本体の長手方向の左右対
向内側と中央下部内側の三方位置に膨出の円弧状電線受
溝を配設し、中央上部にクサビ案内兼電線挿入用開口及
び該開口の両口縁にカール状開放防止片を形成した絶縁
性クランプ体と、該クランプ体に嵌合する前記各電線受
溝に対向の凹み円弧状電線受溝を長手方向に配設すると
共に、前記開口に臨む殴打部付き案内頸部及び該案内頸
部の両側に前記開放防止片に係合する挾持溝部を形成し
た先端に向け細幅の絶縁性クサビ体を設け、且つこのク
ランプ体とクサビ体のクサビ嵌合で構成される対向の電
線受溝よりなる三方の電線把持部に案内した2本又は3
本の引込線、或いは引込用VV(SV)ケーブルを支持
する亜鉛メッキ鋼撚線のメッセンジャー1条を引留める
ものである。
【0011】また、殴打部が、案内頸部の前後位置に設
けたものである。
【0012】この様に、低圧引込線用絶縁クランプは枠
型のクランプ体とこれにクサビ嵌合するクサビ体との夫
々の三方の長手方向に円弧状電線受溝を対向形成し、各
対向の電線受溝とで電線把持部を構成するため、クラン
プ使用ではクランプ体を、その基端に取付けたU状ハン
ガーを家屋側にフック取付ネジ等をもって係止し、電柱
側から導いた撚り線構成の2線又は3線の引込線(低圧
線)を適宜分け広げながらクランプ体のクサビ案内兼電
線挿入用開口から内部の電線受溝に案内する。この場
合、100V給電となる2本の引込線使用では、2線を
クランプ体の三方の電線受溝中、バランスのよい左右対
向の電線受溝に案内し、この後クサビ体をクランプ体の
基端側より、案内頸部をクサビ案内兼電線挿入用開口に
溝嵌合しながら押し込めば簡単にクサビ嵌合され、クサ
ビ体側電線受溝とクランプ体側電線受溝よりなる電線把
持部で電線がきつく挟まれて緊締し引留められる。ま
た、200V給電となる3本線では、3線をクランプ体
の立体的配置となる三方の電線受溝に案内し、この状態
でクサビ体をクランプ体にクサビ嵌合すれば、3線はク
サビ体の押し込みに応じて一挙に緊締されコンパクトな
引留めとなる。
【0013】また、引込線をVV(SV)ケーブル使用
としたときは、該ケーブルを支持する亜鉛メッキ鋼撚線
(メッセンジャー)を1条、クランプ体の所定電線受溝
に臨ませ、この後クサビ体を押し込み亜鉛メッキ鋼撚線
を緊締し引留めてもよい。
【0014】このクランプ体に対するクサビ体の押し込
み又は抜き取り時の作業には、クサビ体の案内頸部の前
後位置に配設の殴打部を、ハンマー等の工具を用いて適
宜叩けばよい。
【0015】即ち、絶縁クランプは、2本の引込線使用
ではクランプ体とクサビ体の左右対向両側となる2箇所
の電線受溝より構成の電線把持部で挾持させ、3本の引
込線使用ではクランプ体とクサビ体の左右及び中央下部
の3箇所の電線受溝の電線把持部で挾持させればよい。
また、VV(SV)ケーブル使用の場合のメッセンジャ
ーは、中央下部の1箇所の電線把持部で挾持させる。単
一の絶縁クランプであって2線,3線の引込線を立体的
に引留め、1条のメッセンジャーでは安定のよい中央下
部で引留めればよい。
【0016】また、クランプ体のクサビ案内兼電線挿入
用開口にカール状開放防止片を設けたタイプでは、該開
放防止片に溝係合する挾持溝部をもつクサビ体を使用
し、挾持溝部とカール状開放防止片が互いにクサビ嵌合
時に密着するよう噛み合うため、クランプ体の開口が必
要以上に開かず長期にあってクサビ体がずれ動くことも
ない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の低圧引込線用絶縁
クランプの実施例を図に基づいて説明すれば、次の通り
である。
【0018】図1乃至図5はクランプ体とクサビ体を絶
縁性としてなる低圧引込線用絶縁クランプの実施例を示
す。1は基端両側に長孔状ハンガー取付孔2を設ける支
持片部1aを突設した先端に向け細幅となる枠型クラン
プ本体で、該枠型クランプ本体1の左右対向内側とこれ
と直交の中央下部内側の立体的三方位置に膨出の円弧状
電線受溝3を長手方向に配設すると共に、中央上部にス
リット状となるクサビ案内兼電線挿入用開口4を形成し
クランプ体5とする。この場合、クランプ体5は鉄板を
プレス成形後に粉体塗装を施した絶縁構造とするか、又
はFRP等の絶縁性合成樹脂により成形した絶縁構造を
取る。6は先端に向け細幅の前記クランプ体5にクサビ
嵌合する絶縁性の合成樹脂製クサビ体で、該クサビ体6
の構造は長手方向の左右対称外側と中央下部の三方に前
記円弧状電線受溝3に対向する凹みの円弧状電線受溝7
を配設し、中央上部には前後に殴打部8を設けた前記開
口4に嵌合する所定幅の案内頸部9を長手方向に突設し
たものである。10は枠型クランプ体5のクサビ嵌合溝
部5aの基端側よりクサビ体6を嵌挿し、該クサビ体6
の電線受溝7と対向のクランプ体5の電線受溝3とで構
成される電線把持部であり、これら上記全体の構成で低
圧引込線用絶縁クランプ11となる。12はステンレス
棒をU状に曲げ主部を軟質塩化ビニール13で覆って形
成した所定長の絶縁性ハンガーで、該ハンガー12の両
端に形成した係止頭12aをクランプ体5の支持片部1
aのハンガー取付孔2に嵌め込み連結とする。但し、ハ
ンガー12の長さは、軒先等の使用する箇所に応じた長
さのものを用いる。
【0019】いまこの作用を説明すると、先ず絶縁クラ
ンプ11の使用に際し、クサビ組となるクランプ体5と
クサビ体6を分離しておき、このクランプ体5のハンガ
ー12を、例えば図6に示すように家屋Aの外壁に螺合
し固定したフック取付ネジ14に引っ掛けた配置とす
る。
【0020】ここにおいて、電柱(図示せず)側より導
いた普通の低圧引込線15(図示にあって2本線)をそ
の撚り線状態を開いて平行状とし、この2本の引込線1
5をクランプ体5の長手方向にスリット状としたクサビ
案内兼電線挿入用開口4から内部に案内し、夫々左右対
向位置の電線受溝3に臨ませ、この後クランプ体5の基
端側からクサビ体6を挿入する。このとき、クサビ体6
の長手方向一部に突設の案内頸部9を前記クサビ案内兼
電線挿入用開口4に嵌まるよう押し込めば、確実なクサ
ビ体6が移動をし各電線受溝3,7の対向で構成された
三方の電線把持部10中、左右の電線把持部10a,1
0bに臨む引込線15,15が挾持され、クサビ体6の
挿入度合に応じきつく緊締し引留められる(図9のA参
照)。クサビ体6の押し込みに当たっては、クランプ体
5の外方に突出となるクサビ体6の案内頸部9の殴打部
8を適宜工具をもって叩けば簡単に移動しクサビ締めが
容易となる。
【0021】また、引込線15が200V使用となる3
本線の態様では、この3本の引込線15を前記同様にク
ランプ体5の内部にクサビ案内兼電線挿入用開口4から
案内し三方の電線受溝3に夫々臨ませ立体的配置とし、
この後クサビ体6を挿入しクサビ嵌合すれば対向の電線
受溝3,7よりなる電線把持部10中、三方の電線把持
部10a,10b,10cに3本の引込線15が挾持さ
れ緊締し一挙に立体的引留めとなる(図9のB参照)。
【0022】この絶縁クランプ11の他の引留め態様と
しては、図7に示すように電柱側の引き出しクランプと
する場合、電柱Bの所定位置にバンド装着した電柱バン
ド18の係止軸18aにクランプ体5の基端に連結した
ハンガー12を取付ける。ここで、本線側から導いた2
本又は3本(図示にあって3本)の引込線15をクラン
プ体5のクサビ案内兼電線挿入用開口4から前記同様に
内部の電線受溝3に臨ませ、クサビ体6を挿入し、対向
する電線受溝3,7よりなる電線把持部10で緊締し引
留める。この絶縁クランプ11で引留められた引込線1
5を撚った状態として家屋側に導くものである。
【0023】また、図8は絶縁クランプ11に引留める
線を、VV(SV)ケーブルを支持するメッセンジャー
とする他の引留め態様を示す。即ち、亜鉛メッキ鋼撚線
となるメッセンジャー19を電柱(図示せず)側と家屋
A間に張設するものである。このとき、1本(条)のメ
ッセンジャー19の一端を、家屋Aに固定のフック取付
ネジ14に引っ掛けた長いハンガー12を配すクランプ
体5のクサビ案内兼電線挿入用開口4に前記同様に案内
し、該クランプ体5の内部の中央下部の電線受溝3に臨
ませ、この後、クランプ体5にクサビ体6を挿入し電線
受溝3,7よりなる電線把持部10cでメッセンジャー
19を緊締し引留める。このメッセンジャー19の引留
め位置はクランプ体5の中央下部内側に臨ませるため、
安定した引留めとなる(図9のC参照)。
【0024】このメッセンジャー19にVV(SV)ケ
ーブル20を這わせ適宜箇所をバインド21で係止して
平行吊架状態とする。このVV(SV)ケーブル20の
末端から出た引込線15を家屋側の引込口22に導くも
のである。
【0025】図10乃至図14はクランプ体とクサビ体
の双方にクランプ開き防止手段を配設した他の実施例の
絶縁クランプを示す。この場合、クランプ体5とクサビ
体6の基本構造は前記実施例と同じであり同符号をもっ
て述べる。即ち、クランプ体5は枠型クランプ本体1の
左右対向内側と中央下部内側の三方に円弧状電線受溝3
を配設し、中央上部にクサビ案内兼電線挿入用開口4を
設け、且つ該開口4の両口縁に両外側に向け弯曲するカ
ール状開放防止片16を形成している。クサビ体6側に
は長手方向三方に前記電線受溝3に対向の電線受溝7を
配設し、中央上部に前記開口4に臨む案内頸部9を配設
し、且つ該案内頸部9の先端に設けた膨出段部9aの両
側に、前記クランプ体側のカール状開放防止片16に溝
係合する挾持溝部17を形成し、また、挾持溝部17の
前後端には殴打部8を設ける。
【0026】ここで、クランプ体5に対する引込線15
の案内も前記同様で長手方向のクサビ案内兼電線挿入用
開口4から案内する。この場合、引込線15が2線使用
では左右対向の2箇所の電線受溝3に臨ませ、また引込
線15が3線使用では左右対向内側の電線受溝3と中央
下部内側の電線受溝3となる三方に臨ませることは勿論
である。
【0027】この後、クランプ体5に対するクサビ体6
のクサビ嵌合の作業としては、クランプ本体内へクサビ
本体を挿入するが、このときクサビ体6の案内頸部9の
先端両側に設けた弯曲状挾持溝部17を、クランプ体5
のクサビ案内兼電線挿入用開口4の両口縁のカール状開
放防止片16を抱えるように溝係合し押し込めば、挾持
溝部17と開放防止片16が密着した係合となり一種の
クランプ開き防止手段が構成される。このため、更にク
サビ体6を深くクランプ体5内へ押し込んでも開口4が
広がることがなく、また長期使用にあってクサビ体6が
緩む虞れもない。
【0028】また、引込線15の引込み位置が、軒先が
長く(深く)接触する虞れがある時は長いハンガー12
を用いる。引込線15の引留部から引込口aまでの距離
が長く、引込線15がたるむ場合は絶縁されたハンガー
12にバインド21をもって固定する(図8参照)。
【0029】
【発明の効果】上述の様に、本発明の低電圧引込線用絶
縁クランプは枠型クランプ体の四方位置中、左右対向内
側と中央下部内側の三方に電線受溝を、残る一方向にク
サビ案内兼電線挿入用開口を配し、クサビ体側は四方
中、三方に前記電線受溝に対向の電線受溝と、残る一方
向に前記開口に臨む殴打部付きの案内頸部を配した簡易
構成としたので、引込線が2線ではクランプ体のバラン
スのよい左右の電線受溝とクサビ体の電線受溝との電線
把持部で緊締し、引込線が200V使用の3線ではクラ
ンプ体の三方の電線受溝とクサビ体の三方の電線受溝の
電線把持部で立体的なセットとし一挙に緊締するため、
コンパクトなクランプ構成となり軒先等の装着でも体裁
のよい引留具を得る。また、クランプ体に案内する線
を、VV(SV)ケーブル使用の吊線となる亜鉛メッキ
鋼撚線のメッセンジャー1条の場合としても、これをク
サビ体とで引込線同様に簡単に緊締し引留められ、該メ
ッセンジャーにケーブルを這わせればよい。勿論、メッ
センジャーの引留めではクランプ体の中央下部内側の電
線受溝に位置させ安定緊締とする。更に、クランプ体の
クサビ案内兼電線挿入用開口にカール状開放防止片を、
該開放防止片に溝係合する挾持溝部をクサビ体側に配
し、クサビ嵌合時に密着係合すれば開口が広がることの
ない確実なクランプを得る。しかも、本発明はクランプ
体とクサビ体及び該クランプ体に直結のハンガーよりな
る最小の部品点数でよく、製作が容易で、且つ取扱いが
クサビ締めのワンタッチ作業でよく簡単となる。2線又
は3線の引込線或いはメッセンジャーワイヤー等の各種
線に対処し、引込線態様も家屋への引込み又は電柱から
の引き出しを初めとし、サービスポールに対する引込み
用絶縁クランプでもよく普及タイプに適する等の効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低電圧引込線用絶縁クランプの一実施
例を示す平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同クサビ体を示し、(A)は側面図で、(B)
は正面図である。
【図5】同クランプ体を示し、(A)は側面図で、
(B)は正面図である。
【図6】引込線を家屋側に引込む使用状態を示す説明図
である。
【図7】電柱側から引き出す引込線の使用状態を示す説
明図である。
【図8】VV(SV)ケーブル使用となるメッセンジャ
ーを引留める使用状態を示す説明図である。
【図9】絶縁クランプに引込線を把持した状態を示す図
で、(A)は2線把持の説明図で、(B)は3線把持の
説明図で、(C)はメッセンジャー把持の説明図であ
る。
【図10】クランプ開き防止手段付き低電圧引込線用絶
縁クランプとなる他の実施例を示す平面図である。
【図11】同正面図である。
【図12】同側面図である。
【図13】同クランプ体を示し、(A)は側面図で、
(B)は正面図である。
【図14】同クサビ体を示し、(A)は正面図で、
(B)は右側面図で、(C)は左側面図で、(D)は底
面図である。
【符号の説明】
1 枠型クランプ本体 3 円弧状電線受溝 4 クサビ案内兼電線挿入用 5 クランプ体 6 クサビ体 7 円弧状電線受溝 8 殴打部 9 案内頸部 10 電線把持部 12 ハンガー 15 引込線 19 メッセンジャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端にU状ハンガーを取付ける先端に向
    け細幅となる枠型クランプ本体の長手方向の左右対向内
    側と中央下部内側の三方位置に膨出の円弧状電線受溝を
    配設し、中央上部にクサビ案内兼電線挿入用開口を形成
    した絶縁性クランプ体と、該クランプ体に嵌合する前記
    各電線受溝に対向の凹み円弧状電線受溝を長手方向に配
    設すると共に、前記開口に臨む位置に殴打部付き案内頸
    部を形成した先端に向け細幅の絶縁性クサビ体を設け、
    且つこのクランプ体とクサビ体のクサビ嵌合で構成され
    る対向の電線受溝よりなる三方の電線把持部に案内した
    2本又は3本の引込線、或いは引込用VV(SV)ケー
    ブルを支持する亜鉛メッキ鋼撚線のメッセンジャー1条
    を引留めることを特徴とする低圧引込線用絶縁クラン
    プ。
  2. 【請求項2】 基端にU状ハンガーを取付ける先端に向
    け細幅となる枠型クランプ本体の長手方向の左右対向内
    側と中央下部内側の三方位置に膨出の円弧状電線受溝を
    配設し、中央上部にクサビ案内兼電線挿入用開口及び該
    開口の両口縁にカール状開放防止片を形成した絶縁性ク
    ランプ体と、該クランプ体に嵌合する前記各電線受溝に
    対向の凹み円弧状電線受溝を長手方向に配設すると共
    に、前記開口に臨む殴打部付き案内頸部及び該案内頸部
    の両側に前記開放防止片に係合する挾持溝部を形成した
    先端に向け細幅の絶縁性クサビ体を設け、且つこのクラ
    ンプ体とクサビ体のクサビ嵌合で構成される対向の電線
    受溝よりなる三方の電線把持部に案内した2本又は3本
    の引込線、或いは引込用VV(SV)ケーブルを支持す
    る亜鉛メッキ鋼撚線のメッセンジャー1条を引留めるこ
    とを特徴とする低圧引込線用絶縁クランプ。
  3. 【請求項3】 殴打部が、案内頸部の前後位置に設けた
    請求項1又は請求項2記載の低圧引込線用絶縁クラン
    プ。
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