JP2003037415A - 携帯無線装置 - Google Patents

携帯無線装置

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JP2003037415A
JP2003037415A JP2001224481A JP2001224481A JP2003037415A JP 2003037415 A JP2003037415 A JP 2003037415A JP 2001224481 A JP2001224481 A JP 2001224481A JP 2001224481 A JP2001224481 A JP 2001224481A JP 2003037415 A JP2003037415 A JP 2003037415A
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built
conductor
housing
wireless device
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JP2001224481A
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English (en)
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Takeya Nagano
健也 長野
Hideto Okita
英登 大北
Tadashi Oga
忠 大賀
Takanori Tetsuda
貴則 鉄田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳み式携帯無線装置や単一筐体の携帯無
線装置の内蔵アンテナの指向性を制御し、実使用状態に
おいて良好なアンテナ性能を実現することができる携帯
無線装置を提供する。 【解決手段】 上筐体2Aに内蔵アンテナ5Aを配置し
た折り畳み式携帯無線装置1Aにおいて、下筐体3Aの
内蔵アンテナ5Aと対向する位置に、導電体部6Aを折
り畳んだ状態で配置した。これにより、折り畳んだ状態
における内蔵アンテナ5Aの指向性を導電体部6Aと結
合させて変化させることができ、胸ポケットなどへの収
納時のアンテナ性能を改善できる構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動無線通信シス
テムで使用される携帯無線装置に関し、特に、指向性制
御を行うことができる内蔵アンテナを備えた携帯無線装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動無線通信システムの普及によ
り、携帯無線装置は小型化、軽量化が図られてきてい
る。それに伴い、ユーザの要望に応えるため、携帯無線
装置は多種多様の機種展開がなされている。その中で
も、例えば特開平6-112880号公報に示すような
折り畳み式携帯無線装置は、デザイン性に優れており数
多く普及している。
【0003】一般に、折り畳み式携帯無線装置の使用者
は、通話状態では筐体を開き、待ち受け状態では筐体を
折り畳んで使用することが多い。また、従来の折り畳み
式携帯無線装置では、例えば、図19に示すような構成
のアンテナが一般的に用いられている。即ち、この折り
畳み式携帯無線装置200では、筐体201から引き伸
ばした状態のときにホイップアンテナ202が動作し、
筐体201に収納した状態のときにヘリカルアンテナ2
03が動作する。その結果、いずれの場合であっても、
常にアンテナが筐体201から突出しており、携帯性及
び操作性において煩わしさが伴う。特に小型の携帯無線
装置の使用者は、折り畳んだ状態で胸ポケットに収納す
ることが多く、突出したアンテナは、物理的強度が保た
れない恐れがある。
【0004】また、この従来の折り畳み式携帯無線装置
には、例えば図20及び図21に示すように、上筐体3
01内部に内蔵アンテナ302を搭載したものも知られ
ている。このような折り畳み式携帯無線装置300は、
図19に示す折り畳み式携帯電話装置200に比べてデ
ザイン性、携帯性及び操作性に優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この内
蔵アンテナ302を搭載するとともに表示部303を設
けた上筐体301の外端部及び操作部306を設けた下
筐体305の外端部から、これらの筐体を回動可能に連
結するヒンジ部307までの長さをそれぞれL1及びL
2とすると、これらの長さが次式 L1≦L2 の関係をみたすとき、次のような不都合を生じることが
この発明者らの実験により確認されている。即ち、これ
らの筐体を折り畳んだ状態において、上筐体301内の
内蔵アンテナ302は、下筐体305の影響により、そ
の内蔵アンテナ302から上筐体301の表示部303
を設けてある内面においてその垂直方向(X5方向)へ
の電波の放射が、自由空間(例えば、胸ポケットなどに
収めていない状態)で3dB程度劣化する、ということ
である。
【0006】さらに、この内蔵アンテナ302を有する
折り畳み式携帯無線装置にあっては、折り畳んだ状態に
おいて、内蔵アンテナ302を搭載した上筐体301が
使用者の体寄りに配置されて胸ポケットなどに収納され
る場合には、使用者の体と下筐体305との間に内蔵ア
ンテナ302が挟まれて配置されてしまう。その結果、
使用者の体に対して正面方向への電波の放射が妨げられ
て弱くなるため、しかも、内蔵アンテナ302が体に近
接して配置されるため、アンテナ性能が著しく劣化す
る。この劣化量は、下筐体305側を使用者の体寄りに
配置した場合と比較すると、略15dBであることがこ
の発明者らの実験により確認されている。
【0007】このような事情から、折り畳み式携帯無線
装置の筐体を折畳んだ状態で胸ポケットなどに収納させ
る場合には、アンテナ性能の劣化を防止するために、ア
ンテナ302の内蔵されない下筐体305の方を使用者
の体寄りに配置して収納させることが好ましいが、使用
者に内蔵アンテナ302の配置まで指定して胸ポケット
などに収納させることは、実際上は困難である。
【0008】また、この図20及び図21に示す折り畳
み式携帯無線装置300の他に、例えば図22に示すよ
うな単一筐体からなる携帯無線装置400でも、筐体4
01の内部に内蔵アンテナ402を収納させたものが知
られている。
【0009】ところで、これら内蔵アンテナを備えた携
帯無線装置では、通話時には、内蔵アンテナ302や内
蔵アンテナ402が使用者の頭部に近接している。特
に、携帯無線装置の小型化に伴い、この傾向が益々顕著
となっており、この通話時にも、アンテナ性能の劣化を
招き易い状態となっている。しかも、単位質量当たりの
生体へ吸収される電力、つまりSAR(specific absor
ption rate)の値を低減させることが困難となってい
る。
【0010】そこで、この対策として、例えば図22に
示すように、単一筐体からなる携帯無線装置401で
は、通常、内蔵アンテナ402の配置をスピーカから離
れるように構成しているが、筐体が小型化及び薄型化し
ており、通話状態のアンテナ性能の改善は充分ではな
い。さらに、スピーカの逆側の面を使用者の体側に向け
て胸ポケットに収納した場合、内蔵アンテナ402と体
とがさらに近接する構造となるので、前述した折り畳み
式携帯無線装置の場合と同様に、このアンテナ特性は劣
化してしまう。
【0011】また、図20及び図21に示す折り畳み式
携帯無線装置300や図22に示す単一筐体からなる携
帯無線装置400の内蔵アンテナ302及び402は、
通常、線材で構成されているため、寸法精度が悪く、し
かも筐体に線材を取り付ける構造であるため、位置精度
が低く量産性も悪い。さらに、800MHz程度の低い
周波数帯域に対応させる1/2波長のモノポールアンテ
ナとするためには、アンテナの電気長を18cm程度と
する必要があり、限られた空間である筐体内部に内蔵ア
ンテナを配置するのは困難であった。
【0012】また、図20及び図21に示す折り畳み式
携帯無線装置300や、図22に示す単一筐体からなる
携帯無線装置400の内蔵アンテナ302及び402
は、筐体内部の地板との空間距離を大きくすることによ
り、広い周波数帯域幅と高いアンテナ性能を確保でき
る。しかしながら、小型化が要求される携帯無線装置に
おいて、空間距離を大きくすることは困難である。
【0013】また、前述の図20及び図21で示される
折り畳み式携帯無線装置300や、図22で示される単
一筐体からなる携帯無線装置400では、これらの携帯
無線装置を充電器にセットして充電を行う場合、通常、
充電器上の筐体は、長手方向が地面と水平乃至45°以
下の角度をもって配置されることが多いので、地面方向
への電波の放射が強い。そのため、充電器上にセットし
た場合でのアンテナ性能は劣化し易いものとなってい
る。
【0014】上記したように、 (1)従来の内蔵アンテナ302を搭載した折り畳み式
携帯無線装置300は、内蔵アンテナ302を搭載した
上筐体301及び下筐体305のヒンジ部307からの
長さL1及びL2がL1≦L2であるとき、折り畳んだ
状態において内蔵アンテナ302は下筐体305の影響
を受け、X5方向への放射が小さくなるという問題があ
る。
【0015】(2)また、上記従来の内蔵アンテナ30
2を搭載した折り畳み式携帯無線装置300を、折り畳
んだ状態において胸ポケットに収納して使用する場合に
おいて、内蔵アンテナ302が人体側に配置される場合
には、人体と下筐体305に内蔵アンテナ302が挟ま
れて配置されるため、人体正面方向への電波の放射が弱
まり、アンテナ性能が劣化するという課題がある。 (3)また、上記従来の折り畳み式携帯無線装置300
及び単一筐体からなる携帯無線装置400が小型化する
ことに伴い、通話状態においては、内蔵アンテナ302
及び内蔵アンテナ402が人体頭部に近接し、アンテナ
性能の劣化を招くという問題ある。
【0016】(4)また、上記従来の開いた状態の折り
畳み式携帯無線装置300及び単一筐体からなる携帯無
線装置400は、X5方向及び−X5方向へのアンテナ
放射特性が同等であり、アンテナの放射指向性を−X5
方向へ向けていないために、SARの値を低減すること
は困難であるという問題がある。
【0017】(5)また、内蔵アンテナを線材で構成し
た場合には、寸法精度の確保、筐体に線材を取り付ける
構成のため位置精度の確保が困難であり量産性が悪いと
いう課題があった。さらに、800MHz程度の低い周
波数帯域に対応させる1/2波長モノポールアンテナと
するためには、素子長を18cm程度とする必要があ
り、筐体内部に内蔵アンテナを配置するのは困難である
という問題があった。
【0018】(6)また、充電器上に筐体の長手方向が
地面と水平乃至45°以下の角度をもって配置された上
記従来の折り畳んだ状態の折り畳み式携帯無線装置30
0及び上記従来の単一筐体からなる携帯無線装置400
は、地面方向への電波の放射が強いためアンテナ性能が
劣化を招くという問題があった。
【0019】本発明は、こうした従来の携帯無線装置の
問題点を総合的に解決するものであり、折り畳み式携帯
無線装置や単一筐体の携帯無線装置の内蔵アンテナの指
向性を制御し、実使用状態において良好なアンテナ性能
を実現することができる携帯無線装置を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
携帯無線装置は、2つの筐体と、これらの筐体を折り畳
み可能に連結するヒンジ部とを有する携帯無線装置であ
って、一方の筐体内部に送受信用のアンテナを配置する
とともに、他方の筐体内に前記アンテナの指向性を制御
するための導電体部を備え、前記筐体を折り畳んだ時に
前記アンテナの指向性を前記導電体部で制御するように
構成したことを特徴とする。
【0021】この構成により、筐体を折り畳んだ時にア
ンテナの指向性を制御することができ、自由空間及び胸
ポケット収納時のアンテナ特性を改善できる。
【0022】本発明の請求項2記載の携帯無線装置は、
2つの筐体と、これらの筐体を折り畳み可能に連結する
ヒンジ部とを有する携帯無線装置であって、前記一方の
筐体内に送受信用のアンテナを配置し、前記アンテナの
指向性を制御するための導電体部と、前記筐体に折り畳
み状態を検出する検出部と、折畳み状態か否かで前記導
電体部の電気長を変更して前記アンテナの指向性を制御
する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0023】この構成により、筐体を開いた時のアンテ
ナの指向性を制御でき、通話状態のアンテナ特性を改善
でき、SARの値を低減できる。また、筐体を折り畳ん
だ時にアンテナの指向性を制御することができ、自由空
間及び胸ポケット収納時のアンテナ特性を改善できる。
【0024】本発明の請求項3記載の携帯無線装置は、
筐体内に配置した送受信用のアンテナと、前記アンテナ
の指向性を制御するための導電体部と、通信状態と待ち
受け状態を判定する判定部と、通信状態か待ち受け状態
かに応じて前記導電体部の電気長を変更してアンテナの
指向性を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0025】この構成により、通話状態と待ち受け状態
のアンテナの指向性を変えることができ、待ち受け状態
の自由空間のアンテナ性能を確保しつつ、通話状態のア
ンテナ特性を改善でき、SARの値を低減できる。
【0026】本発明の請求項4記載の携帯無線装置は、
筐体内に配置した送受信用のアンテナと、前記アンテナ
の指向性を制御するための導電体部と、送信電力を監視
する監視部と、前記送信電力に応じて前記導電体部の電
気長を変更してアンテナの指向性を制御する制御部とを
備えたことを特徴とする。
【0027】この構成により、送信電力に応じてアンテ
ナの指向性を変えることができ、高い送信電力を用いて
通信を行っている場合のSARの値を低減できる。
【0028】本発明の請求項5記載の携帯無線装置は、
筐体内に配置した送受信用のアンテナと、前記アンテナ
の指向性を制御するための導電体部と、前記筐体が充電
器上に配置されたことを検出する検出部と、前記検出部
の検出結果に応じて前記導電体部の電気長を変更して前
記アンテナの指向性を制御する制御部とを備えたことを
特徴とする。
【0029】この構成により、充電器上に配置された場
合と配置されていない場合のアンテナ指向性を変化させ
ることができ、充電器上に配置された場合のアンテナ特
性を改善できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1は、この発明の第1の実施形
態に係る折り畳み式携帯無線装置1Aを示すものであ
り、この折り畳み式携帯無線装置1Aは、主に、上筐体
2Aと、下筐体3Aと、ヒンジ部4Aとの他に、内蔵ア
ンテナ5Aと、導電体部6Aとを備えている。
【0031】上筐体2Aには、内面20A側に表示部2
1及び受話部22を有しているとともに、内部には前述
した内蔵アンテナ5Aの他に、上基板23と、無線部2
4とを有しており、例えば、この実施形態では、縦(長
手)方向は100mm、横(短手)方向は45mm、厚
さ方向は10mmに形成されている。上基板23には、
例えば、多層のプリント基板が用いられている。一方、
無線部24は、上基板23上に配置されているととも
に、図示外の無線回路及び内蔵アンテナ5Aの整合回路
を備えており、内蔵アンテナ5Aに不平衡給電する。
【0032】下筐体3Aは、内面30A側に各種のキー
スイッチなどからなる操作部31及び送話部32を有し
ているとともに、内部には下基板33及び導電体部6A
を有しており、例えば、この実施形態では、上筐体2A
と同様に、縦(長手)方向は100mm、横(短手)方
向は45mm、厚さ方向は10mmに形成されている。
導電体部6Aは、保持用部品60Aによって下筐体3の
内面に固定されている。
【0033】下基板33には、例えば、多層のプリント
基板が用いられている。一方、導電体部6Aは、例え
ば、保持用部品60Aによって下筐体内壁11に固定さ
れている。この導電体部6Aは、直径1mmの針金で1
/2波長より短い長さに形成されており、他の導電体と
接続させないように構成されている。また、この導電体
部6Aは、折り畳み式携帯無線装置1Aの上下の筐体を
折り畳んだ状態で、内蔵アンテナ5Aと対向する位置に
配置されている。
【0034】ヒンジ部4Aは、上筐体2Aと下筐体3A
とを回転可能な状態で連結させており、例えば、上筐体
2Aと下筐体3Aとを開閉角φが0°から180°以下
の角度範囲内で自在に開閉できるように構成されてい
る。
【0035】内蔵アンテナ5Aは、上筐体2Aに内蔵さ
れており、無線部24と電気的に接続されて上基板23
に固定されている。例えば、この内蔵アンテナ5Aは、
電気長が1/2波長のモノポールアンテナであり、上筐
体2に内蔵されるため90度の角度で折り曲げられてお
り、直径1mmの針金(線材)で構成されている。
【0036】次に、図1及び図2に示す折り畳み式携帯
無線装置1Aの動作について説明する。 (1)筐体が開いている場合;折り畳み式携帯無線装置
1Aを開いた状態の場合には、内蔵アンテナ5Aは、電
気長が1/2波長のモノポールアンテナとして動作す
る。この状態の内蔵アンテナ5Aの自由空間における放
射指向性は、上筐体2Aの内蔵アンテナ5Aから表示部
21のある内面20Aに向けて垂直な方向(以下、X1
方向とよぶ)及びこれとは逆方向(以下、これを−X1
方向とよぶ)について、はほぼ同等となる。
【0037】(2)筐体が折り畳んである場合;他方、
この折り畳み式携帯無線装置1を折り畳んだ状態の場合
には、内蔵アンテナ5Aは、導電体部6Aと近接し電気
的に結合する。ここで、導電体部6Aは、1/2波長以
下で構成されているため、導波器として動作し、上筐体
2Aの内蔵アンテナ5Aから上筐体2と重合された下筐
体3Aでの内外面に垂直な方向(以下、X2方向とよ
ぶ)へ向かう電波の放射特性を強くする作用が得られ
る。
【0038】その結果、例えば、折り畳み式携帯無線装
置1Aを折り畳んだ状態で、上筐体2Aの方を下筐体3
Aよりも使用者の体寄りに配置し、胸ポケットに収納さ
せた(以下、これを内向き状態とよぶ)場合でも、内蔵
アンテナ5Aの自由空間におけるX2方向及び−X2方
向への放射指向性は、内蔵アンテナ5Aよりも外側に下
筐体3Aが物理的に存在することによりアンテナ性能が
劣化する、といった不都合を軽減できる。これにより、
折り畳み式携帯無線装置1を折り畳んだ状態で、下筐体
3Aの方を上筐体2Aよりも使用者の体寄りに配置し
て、胸ポケットに収納させた(以下、これを外向き状態
とよぶ)場合と同等のアンテナ性能を得ることができる
ようになり、内蔵アンテナの指向性が改善できる。
【0039】また、折り畳んだ状態において、内向き状
態、つまり上筐体2Aを使用者の体寄り配置して胸ポケ
ットに収納した場合、使用者の体の正面(胸部)側に相
当する−X2方向への電波の放射は、外向き状態、つま
り下筐体3Aを使用者の体寄りに配置して胸ポケットに
収納した場合の体の正面側に相当するX2方向への電波
の放射性能と比較して、10dB程度の劣化に抑えるこ
とができるようになり、内向き状態での人体側方向のア
ンテナ性能を改善することができる。
【0040】これにより、本構成の内蔵アンテナ5Aの
性能は、図20に示す従来の折り畳み式携帯無線装置と
比較して、筐体を開いた状態においては同等であるが、
折り畳んだ状態の自由空間においては3dB、胸ポケッ
ト収納時で人体側に内蔵アンテナ5Aを配置した状態に
おいては、つまり内向き状態においては5dB以上改善
できる。このように、第1の実施形態の携帯無線装置1
Aでは、折り畳んだ状態における内蔵アンテナ5Aの指
向性を制御することができ、自由空間及び胸ポケット収
納時のアンテナ性能を改善できる。
【0041】なお、内蔵アンテナ5Aは、直線のモノポ
ールアンテナであってもよい。また、2箇所以上の複数
に折り曲げ部分があっても同様の効果が得られる。ま
た、平衡給電されたダイポールアンテナであってもよ
い。なお、導電体部6Aの配置は、内蔵アンテナ5Aと
の距離E1が、上筐体2Aと下筐体3Aの厚みD1より
小さいならば、内蔵アンテナ5Aとの対向位置がずれて
いても同様の効果が得られる。また、保持用部品60A
を用いずに下筐体内壁30Cに導電体部6Aを嵌合させ
る構造を設け、これにより導電体部6Aを固定しても、
同様の効果が得られる。
【0042】(第2の実施の形態)次に、この発明の第
2の実施形態について説明する。なお、この実施形態に
おいて、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し
て重複説明を避ける。図3及び図4は、第2の実施形態
に係る折り畳み式携帯無線装置1Bの構成を示すもので
あり、この折り畳み式携帯無線装置には、主な構成とし
て、上筐体2Bと、下筐体3Bと、ヒンジ部4B、内蔵
アンテナ5Bと、導電体部6Bとの他に、折り畳み検出
部34と、制御部7Bとを備えている。
【0043】上筐体2Bには、内面20A側に、第1の
実施形態の上筐体2Aと同様の表示部21及び受話部2
2を有しているとともに、内部には、上基板23と、無
線部24との他に、前述した内蔵アンテナ5Bと導電体
部6Bとを有している。なお、この実施形態の上筐体2
Bでも、縦(長手)方向、横(短手)方向、厚さ方向
が、第1の実施形態の上筐体2Aと同一寸法に形成され
ている。
【0044】内蔵アンテナ5Bは、第1の実施形態と同
一構成のものが使用されている。一方、導電体部6B
は、上筐体2Bに内蔵された第1導体部61B〜第3導
体部63Bで構成されており、例えば、上筐体2Bの内
壁に設けられた図示外のリブに嵌合・固定された直径1
mmの針金で構成されている。
【0045】また、第1導電体部61B〜第3導体部6
3Bは、それぞれの長さが1/2波長以下であり、それ
ぞれの間にスイッチ25が接続される。スイッチ25
は、後述する折り畳み検出部34の検出結果から制御部
7Bの制御に従い、第1導電体部部61B〜第3導体部
63Bを、それぞれ電気的に接続または切断する。
【0046】この下筐体3は、内面30A側に第1の実
施形態の上筐体2Bと同様の各種のキースイッチなどか
らなる操作部31及び送話部32を有しているととも
に、内部には下基板33の他に前述の折り畳み検出部3
4及び制御部7Bを有している。なお、この実施形態の
下筐体3は、長手方向、横幅、厚みが、それぞれ上筐体
2Bと同一寸法に形成されている。
【0047】下基板33は、例えば、多層のプリント基
板で形成されて下筐体3Bに内蔵されており、ヒンジ部
4B内部のフレキシブル基板41を介して上基板23と
接続されている。
【0048】折り畳み検出部34は、例えば、上下いず
れか一方の筐体に(永久)磁石34Aを配置するととも
に、他方の筐体の折り畳んだ状態でその磁石34Aと対
向する位置に磁力検出器34Bを配置した構成のもので
あり、その磁力検出器34Bの検出結果から、折り畳み
式携帯無線装置1Bが開いた状態であるか折り畳んだ状
態であるかを検出するようになっている。
【0049】制御部7Bは、折り畳み検出部34の検出
結果から、スイッチ24の接続または切断の命令信号を
発信する。このため、この制御部7は、図5に示すよう
に、入力が折り畳み検出部34の出力に接続されている
とともに、出力が各スイッチ25に接続されている。
【0050】ヒンジ部4Bは、第1の実施形態のものと
同様に、開閉角度φが0°から180°以下の角度で、
上下の筐体を自在に開閉するように構成されており、内
部には前述したフレキシブル基板41を配設させてい
る。
【0051】このフレキシブル基板41は、ヒンジ部4
Bに屈曲可能な状態で内蔵されており、上筐体2側の上
基板23と下筐体3側の下基板33との間を電気的に接
続する複数の信号線を有している。
【0052】次に、この第2の実施形態に係る折り畳み
式携帯無線装置1Bの動作について説明する。内蔵アン
テナ5Bは、無線部24によって不平衡給電され、電波
を放射及び受信する。また、この内蔵アンテナ5Bは、
第1導電体部61B〜第3導体部63Bと近接してお
り、電気的に結合する。
【0053】(1)携帯無線装置1Bを開いている場
合;一方、折り畳み検出部34による検出結果が開いた
状態である場合には、制御部7Bの命令によりスイッチ
24がオンし、第1導電体部61B〜第3導体部63B
はそれぞれ接続され、長さが1/2波長以上の電気長を
有する1本の導電体を構成することとなる。
【0054】これにより、第1導電体部61B〜第3導
体部63Bは、内蔵アンテナ5Bの反射器として動作
し、上筐体2Bの内蔵アンテナ5Bから表示部21のあ
る内面20Aに向けて垂直な方向(以下、X3方向とよ
ぶ)への電波の放射特性を弱くする作用をする。
【0055】そのため、上下の筐体を開いた場合、内蔵
アンテナ5Bの通話状態の放射指向性は、人体頭部方向
への電波の放射を弱くすることができる一方、通話状態
でのアンテナ特性を向上でき、SARの値を軽減でき
る。
【0056】(2)携帯無線装置1Bを折り畳んでいる
場合;他方、折り畳み検出部34による検出結果が折り
畳んだ状態であると判断された場合には、制御部7Bの
制御によりスイッチ25がオフして、第1導電体部61
B〜第3導体部63Bはそれぞれ切断されるため、内蔵
アンテナ5Bは、長さが1/2波長以下の電気長を有す
る3本の導電体を構成することとなる。
【0057】そのため、第1導電体部61B〜第3導体
部63Bは、内蔵アンテナ5Bの導波器として動作し、
X3方向への電波の放射を強くする働きをする。その結
果、折り畳んだ状態の内蔵アンテナ5Bの自由空間にお
けるX3方向及び−X3方向への放射指向性は、下筐体
3Bの影響を軽減でき、同等に改善できる。
【0058】また、内向き状態、即ち上筐体2Bを使用
者の体寄りにして胸ポケットに収納した場合、体の正面
側に相当する−X3方向への電波の放射は、外向き状
態、つまり下筐体3Bを使用者の体寄りにして胸ポケッ
トに収納した場合、体の正面側に相当するX3方向への
電波の放射と比較して、10dB程度の劣化に止まり、
アンテナ特性が改善される。
【0059】これにより、この第2の実施形態の内蔵ア
ンテナ5Bの性能は、例えば図20、図21に示す従来
の折り畳み式携帯無線装置300と比較して、上下の筐
体を開いた状態での通話状態では2dB、閉じた状態の
自由空間では3dB、胸ポケット収納時に人体側に内蔵
アンテナ5Bを配置した(内向き状態)場合では5dB
以上、ぞれぞれ改善することができる。しかも、また、
SARの値も軽減できる。
【0060】このように、第2の実施形態の携帯無線装
置では、上下の筐体を開いた状態または折り畳んだ状態
に応じて、導電体部6Bの電気長を変え、内蔵アンテナ
5Bの指向性を制御することができるので、開いた状態
での通話状態のアンテナ性能及びSARの値と、折り畳
んだ状態での自由空間及び胸ポケット収納時のアンテナ
性能を改善することができる。
【0061】なお、内蔵アンテナ5Bは、直線のモノポ
ールアンテナであってもよい。また、2箇所以上の複数
箇所に折り曲げ部分があっても同様の効果が得られる。
また、平衡給電されたダイポールアンテナであってもよ
い。また、この実施形態の導電体部6Bは、3分割とし
ているが、2以上の複数に分割しても同様の効果を得る
ことができる。
【0062】(第3の実施の形態)次に、この発明の第
3の実施形態について、図6を参照しながら説明する。
なお、この実施形態において、第1、第2の実施形態と
同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。図6
は、この発明に係る携帯無線装置1Cを示すものであ
り、この第3の実施形態の携帯無線装置1Cは、単一筐
体で構成されており、主な構成として、筐体10と、基
板11と、内蔵アンテナ5Cと、導電体部6Cと、制御
部7Cとの他に、判定部8Cを備えている。
【0063】筐体10は、破線で示すように、略直方体
状に形成されており、例えばこの実施形態では、長手
(縦)方向が150mm、短手(横)方向が40mm、
厚さが15mmに形成されている。また、この筐体10
には、表面(図6では上面)に表示部21と操作部31
とを設けているとともに、内部には受話部22を構成す
るスピーカ12と、送話部32を構成する図示外のマイ
クロフォンとを備えている。なお、このスピーカ12
は、通話状態において使用者の耳に密着または近接させ
た状態で使用される。
【0064】基板11には、第1の実施形態と同様に、
多層プリント基板が用いられており、この基板11上に
は、前述の制御部7C及び判定部8Cのほかに、無線部
24を搭載させている。
【0065】無線部24は、第1の実施形態と同様の構
成であり、図示外の無線回路部及び内蔵アンテナ5Cの
整合回路部で構成されており、内蔵アンテナ5Cに給電
線を介して不平衡給電する。
【0066】内蔵アンテナ5Cは、筐体10に内蔵され
て基板11に固定されており、無線部24と電気的に接
続されている。この内蔵アンテナ5Cは、携帯無線装置
1Cを使用する際に、使用者の頭など生体部分からでき
るだけ離間させるため、スピーカ12の配置された表面
(上面)側とは逆の裏面(下面)側に近接して配置され
ており、例えば、電気長が1/2波長のモノポールアン
テナで構成されている。また、この内蔵アンテナ5C
は、直径1mmの針金(線材)で構成されており、筐体
1Cに内蔵させるため、90度の角度で折り曲げられて
いる。
【0067】導電体部6Cは、筐体10の内壁に設けら
れた図示外のリブに嵌合・固定された状態で筐体10に
内蔵されており、第2の実施形態と同様に、直径1mm
の針金で構成された第1の導電体部61C〜第3の導電
体部63Cで構成されている。これら第1の導電体部6
1C〜第3の導電体部63Cは、それぞれの長さが1/
2波長以下に形成されており、スピーカ12の配置され
た面に近接して配置され、それぞれの間にスイッチ25
が接続されている。このスイッチ25は、後述する判定
部8Cでの検出結果から制御部7Cの命令に従い、導電
体部6Cのそれぞれを電気的に接続または切断する。
【0068】判定部8Cは、この携帯無線装置1Cが、
現在、通信状態であるのかそれとも待ち受け状態である
のかを判定する。そして、この判定部8Cは、この判定
結果を制御部7Cへ出力するため、出力が制御部7Cの
入力に接続されている。一方、制御部7Cは、判定部8
Cでの判定結果から、スイッチ25の接続動作または切
断動作のいずれかについて、制御(命令)信号を発信す
る。このため、この制御部7Cは、信号線11Cを介し
てそれぞれのスイッチ25と電気的に接続されている。
【0069】次に、図6おける単一筐体からなる携帯無
線装置1Cの動作について説明する。内蔵アンテナ5C
は、無線部24によって不平衡給電され、電波を放射及
び受信する。また、この内蔵アンテナ5Cは、第1の導
電体部61C〜第3の導電体部63Cと近接しており、
電気的に結合する。
【0070】(1)通信状態の場合;ここで、判定部8
Cでの検出結果により、通信状態であると判断された場
合には、制御部7Cの命令によりスイッチ25はオンし
て、第1の導電体部61C〜第3の導電体部63Cはそ
れぞれ接続され、長さが1/2波長以上の電気長を有す
る1本の導電体を構成する。
【0071】これにより、第1の導電体部61C〜第3
の導電体部63Cは、内蔵アンテナ5Cの反射器として
動作し、この内蔵アンテナ5Cから筐体部10の表示部
21が設けてある表面の垂直方向(以下、これをX4方
向とよぶ)への電波の放射を弱くする作用をする。その
ため、通信状態の内蔵アンテナ5Cの放射指向性は、使
用者の頭部方向への放射が弱くなり、通話状態のアンテ
ナ特性を向上でき、SARの値を軽減できる。
【0072】(2)待ち受け状態の場合;他方、判定部
8Cでの検出結果により、待ち受け状態であると判断さ
れた場合には、制御部7Cの命令によりスイッチ25が
オフ動作し、第1の導電体部61C〜第3の導電体部6
3Cは、それぞれ切断されるので、長さが1/2波長以
下の電気長を有する3本の導電体を構成する。そのた
め、第1の導電体部61C〜第3の導電体部63Cは、
内蔵アンテナ5Cの導波器として動作し、X4方向への
電波の放射を強くする作用が生じる。
【0073】このように、例えば、内蔵アンテナ5Cの
配置された筐体10の裏面を使用者の体寄りに配置して
胸ポケットに収納した場合、つまり内向き配置の場合に
は、使用者の体正面(胸)方向に相当する−X4方向へ
の電波の放射は、弱くなるので、生体への電磁波の影響
を極力抑えることができる。勿論、スピーカ12の配置
された筐体10の表面の方を使用者の体寄りに配置した
場合、つまり外向き配置の場合には、内向き配置に比べ
て、内蔵アンテナ5Cが使用者の体正面(胸)に対して
ある程度(筐体10の厚さ程度)離間して配置されるの
で、使用者の体正面(胸)方向に相当するX4方向への
電波の放射に伴う人体への影響を改善することができ
る。
【0074】これにより、この実施形態に係る内蔵アン
テナ5Cの性能は、図22に示す従来の単一筐体からな
る携帯無線装置と比較すると、通話状態において2d
B、待ち受け状態において胸ポケット収納時に使用者の
体寄りに内蔵アンテナ5Cを配置(内向き配置)した場
合において2dB以上、それぞれ改善することができ
る。また、SARの値も軽減できる。
【0075】このように、第3の実施形態の携帯無線装
置では、通信状態または待ち受け状態によって導電体部
6の電気長を変えて内蔵アンテナ5Cの指向性を制御す
ることができ、通信状態においてはアンテナ性能及びS
ARの値を、待ち受け状態においては胸ポケット収納時
のアンテナ性能を、それぞれ改善することができる。
【0076】なお、内蔵アンテナ5Cは、直線のモノポ
ールアンテナであってもよい。また、2以上複数の折り
曲げ個所があっても同様の効果が得られる。また、この
内蔵アンテナ5Cは、平衡給電されたダイポールアンテ
ナであってもよい。なお、導電体部6Cは、この実施形
態では3分割としているが、2以上の複数に分割しても
同様の効果を得ることができる。
【0077】(第4の実施の形態)次に、この発明の第
4の実施形態について、図7及び図8を参照しながら説
明する。なお、この実施形態において、第1の実施形態
〜第3の実施形態と同一部部には同一符号を付して重複
説明を避ける。図7及び図8に示す第4の実施形態の折
り畳み式携帯無線装置1Dは、主な構成要素として、上
筐体2Dと、下筐体3Dと、ヒンジ部4Dと、内蔵アン
テナ5Dと、導電体部6Dと、制御部7Dとの他に、判
定部8Dを備えている。
【0078】上筐体2Dは、第2の実施形態と同様の構
成となっているが、内部には、内蔵アンテナ5Dと、導
電体部6Dと、上基板23と、無線部24と、スイッチ
25との他に、判定部8Dを備えている。
【0079】スイッチ25は、判定部8Dの検出結果に
応じた制御部7Dの命令に従い、導電体部6Dをそれぞ
れ電気的に接続または切断する。一方、判定部8Dは、
第3の実施形態と同様に、現在、この折り畳み式携帯無
線装置1Dが、通信状態であるのか、それとも待ち受け
状態であるのかを判定する。
【0080】下筐体3Dには、前述した制御部7Dが内
蔵されている。この制御部7Dは、判定部8Dの判定結
果に基づき、スイッチ25の接続または切断の命令信号
を発信する。このため、この実施形態でも、第3の実施
形態と同様に、制御部は、入力が判定部8Dの出力に接
続されているとともに、出力がスイッチ25に接続され
ているが、その判定部8D及びスイッチ24は上筐体2
Dに内蔵されているので、これらとの間の電気的接続を
図るため、ヒンジ部4Dを利用して信号線が設けられて
いる。
【0081】次に、図7及び図8に示す第4の実施形態
に係る折り畳み式携帯無線装置1Dの動作について説明
する。この実施形態でも、第3の実施形態と同様に、内
蔵アンテナ5Dは、無線部24によって不平衡給電さ
れ、電波を放射及び受信する。また、この内蔵アンテナ
5Dは、第1の導電体部61D〜第3の導電体部63D
と近接しており、電気的に結合する。
【0082】(1)通信状態の場合;判定部8Dでの検
出結果により、通信状態であると判断された場合には、
第3の実施形態と同様に、制御部7Dの命令によりスイ
ッチ25はオンして、第1の導電体部61D〜第3の導
電体部63Dはそれぞれ接続され、長さが1/2波長以
上の電気長を有する1本の導電体を構成する。
【0083】これにより、第1の導電体部61D〜第3
の導電体部63Dは、内蔵アンテナ5Dの反射器として
動作し、この内蔵アンテナ5Dから上筐体2Dの表示部
21が設けてある表面の垂直方向、即ちX3方向への電
波の放射を弱くする作用をする。そのため、第3の実施
形態と同様に、通信状態の内蔵アンテナ5Dの放射指向
性は、使用者の頭部方向への放射が弱くなり、通話状態
のアンテナ特性を向上でき、SARの値を軽減できる。
【0084】(2)待ち受け状態の場合;他方、判定部
8Dでの検出結果により、待ち受け状態であると判断さ
れた場合にも、第3の実施形態と同様に、制御部7Dの
命令によりスイッチ25がオフ動作し、第1の導電体部
61D〜第3の導電体部63Dは、それぞれ切断される
ので、長さが1/2波長以下の電気長を有する3本の導
電体を構成する。そのため、第1の導電体部61D〜第
3の導電体部63Dは、内蔵アンテナ5Dの導波器とし
て動作し、X3方向への電波の放射を強くする作用が生
じる。
【0085】そのため、待ち受け状態の内蔵アンテナ5
Dの自由空間におけるX3方向及び−X3方向への放射
指向性は、下筐体3Dの影響を軽減でき、同等に改善で
きる。
【0086】また、上筐体2Dを使用者の体寄りにして
胸ポケットに収納(内向き状態)した場合の使用者の体
正面(胸)方向に対応する−X3方向への電波の放射
は、下筐体3Dを使用者の体寄り(外向き状態)にして
胸ポケットに収納した場合の使用者の体正面方向に対応
するX3方向への電波の放射と比較して、10dB程度
の劣化に改善することができる。
【0087】これにより、この実施形態に係る内蔵アン
テナ5Dの性能は、図22に示す従来の単一筐体からな
る携帯無線装置と比較すると、通話状態において2d
B、待ち受け状態での自由空間において3dB、胸ポケ
ット収納時に使用者の体寄りに内蔵アンテナ5Dを配置
(内向き配置)した場合において5dB以上、それぞれ
改善することができる。また、SARの値も軽減でき
る。
【0088】このように、第4の実施形態の携帯無線装
置では、第3の実施形態と同様に、通信状態または待ち
受け状態によって導電体部6の電気長を変えて内蔵アン
テナ5Dの指向性を制御することができ、通信状態にお
いてはアンテナ性能及びSARの値を、待ち受け状態に
おける自由空間及び胸ポケット収納時のアンテナ性能
を、それぞれ改善することができる。
【0089】なお、この実施形態でも、第2の実施形態
と同様に、筐体を開いた状態で、かつ待ち受け状態の場
合に、スイッチ24を切断し、導電体部を導波器として
動作させ、自由空間におけるアンテナ性能を改善するこ
とができる。なお、内蔵アンテナ5Dは、直線のモノポ
ールアンテナであってもよい。また、2以上複数の折り
曲げ個所があっても同様の効果が得られる。また、内蔵
アンテナ5Dは、平衡給電されたダイポールアンテナで
あってもよい。なお、導電体部6Dは、本実施形態では
3分割としているが、2以上の複数に分割しても同様の
効果を得ることができる。
【0090】(第5の実施の形態)次に、この発明の第
5の実施形態について、図9を参照しながら説明する。
なお、この実施形態において、第1の実施形態及び第3
の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を
避ける。図9は、この発明の第5の実施形態に係る携帯
無線装置1Eを示すものであり、この携帯無線装置1E
は、単一筐体で構成されており、主な構成要素として、
筐体10と、基板11と、内蔵アンテナ5Eと、導電体
部6Eと、制御部7Eとの他に、監視部8Eを備えてい
る。
【0091】基板11には、第1の実施形態と同様に、
多層プリント基板が用いられており、この基板11上に
は、前述の制御部7E及び無線部24のほかに、監視部
9Eを搭載させている。
【0092】内蔵アンテナ5Eは、第3の実施形態に係
る内蔵アンテナ5Cと同じ構成である。一方、導電体部
6Eも、第3の実施形態のものと同様の構成であるが、
スイッチ25は、監視部9Eでの監視結果から制御部7
Eの命令に従い、導電体部6Eのそれぞれを電気的に接
続または切断する。
【0093】監視部9Eは、無線部24に接続されてお
り、送信電力を監視している。制御部7Eは、監視部9
Eの判定結果から、スイッチ25のオン動作またはオフ
動作を行わせるための命令信号を発信する。このため、
この制御部7Eは、入力が監視部9Eの出力に接続され
ているとともに、出力が各スイッチ25に接続されてい
る。
【0094】次に、図9おける単一筐体からなる携帯無
線装置1Eの動作について説明する。この実施形態で
も、第3の実施形態と同様に、内蔵アンテナ5Eは、無
線部24によって不平衡給電され、電波を放射及び受信
する。また、この内蔵アンテナ5Eは、第1の導電体部
61E〜第3の導電体部63Eと近接しており、電気的
に結合する。 (1)送信電力が特定値より高い場合;ここで、監視部
9Eでの送信電力の監視結果により、送信電力がある特
定の閾値より高いと判断された場合には、制御部7Eの
命令によりスイッチ25はオンされ、第1の導電体部6
1E〜第3の導電体部63Eがそれぞれ接続される。こ
れにより、導電体部6Eは、長さが1/2波長以上の電
気長を有する1本の導電体を構成する。
【0095】そのため、第1の導電体部61E〜第3の
導電体部63Eは、内蔵アンテナ5Eの反射器として動
作し、X4方向への電波の放射を弱くする作用をする。
従って、送信電力が閾値より高い場合の内蔵アンテナ5
Eの放射指向性は、使用者の体の頭部方向への放射が弱
くなり、SARの値を軽減できる。
【0096】(2)送信電力が特定値より低い場合;一
方、監視部42での送信電力の監視結果により、特定の
閾値より低いと判断された場合には、制御部7Eの命令
によりスイッチ25はオフされ、第1の導電体部61E
〜第3の導電体部63Eはそれぞれ切断される。これに
より、長さが1/2波長以下の電気長を有する3本の導
電体を構成する。
【0097】そのため、第1の導電体部61E〜第3の
導電体部63Eは、内蔵アンテナ5Eの導波器として動
作し、X4方向への電波の放射を強くする作用をする。
しかしながら、送信電力は低く、ある特定の閾値以下で
あるため、SARの値も低く抑えることができるが、同
時に、自由空間におけるアンテナ性能も確保できる。
【0098】これにより、この第5の実施形態に係る内
蔵アンテナ5Eの性能は、図22に示す従来の単一筐体
からなる携帯無線装置と比較して、送信電力が高い場合
でもSARの値を軽減できるという効果が得られる。こ
のように、第5の実施形態に係る携帯無線装置では、送
信電力の大きさによって導電体部6Eの電気長を変えて
内蔵アンテナ5Eの指向性を制御することができ、自由
空間におけるアンテナ性能を確保したまま、送信電力が
高い場合のSARの値を軽減できる。
【0099】なお、内蔵アンテナ5Eは、直線のモノポ
ールアンテナであってもよいし、平衡給電されたダイポ
ールアンテナであってもよい。また、この内蔵アンテナ
5Eは、2以上複数の折り曲げ箇所があっても同様の効
果が得られる。なお、導電体部6Eは、本構成では3分
割としているが、2以上の複数に分割しても同様の効果
を得ることができる。
【0100】(第6の実施の形態)次に、この発明の第
6の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、この実施形態において、第1、第2及び第5の実
施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避け
る。図10及び図11に示す第6の実施形態の折り畳み
式携帯無線装置1Fは、主な構成要素として、上筐体2
Fと、下筐体3Fと、ヒンジ部4Fと、内蔵アンテナ5
Fと、導電体部6Fと、制御部7Fとの他に、監視部9
Fを備えている。
【0101】上筐体2Fは、第4の実施形態と同様に、
内部には、内蔵アンテナ5Fと、導電体部6Fと、上基
板23と、無線部24と、スイッチ25とを備えている
が、さらにこの他に、監視部9Fを備えている。
【0102】下筐体3Fには、第4の実施形態と同様
に、制御部7Fが内蔵されているが、この制御部7F
は、監視部9Fでの送信電力の監視結果に基づき、スイ
ッチ25の接続または切断の命令信号を発信する。この
ため、制御部7Fは、入力が監視部9Fの出力に接続さ
れているとともに、出力がスイッチ25に接続されてい
るが、その監視部9F及びスイッチ25は上筐体2Fに
内蔵されているので、これらとの間の電気的接続を図る
ため、ヒンジ部4F内のフレキシブル基板41を利用し
て信号線が設けられている。なお、この実施形態の監視
部45も、第5の実施形態と同様に、無線部24に接続
されており、送信電力を監視している。
【0103】次に、図10及び図11に示す第6の実施
形態に係る折り畳み式携帯無線装置1Fの動作について
説明する。この実施形態でも、第4の実施形態と同様
に、内蔵アンテナ5Fは、無線部24によって不平衡給
電され、電波を放射及び受信する。また、この内蔵アン
テナ5Fは、第1の導電体部61F〜第3の導電体部6
3Fと近接しており、電気的に結合する。
【0104】(1)送信電力が特定値より高い場合;こ
こで、監視部9Fでの送信電力の監視結果により、送信
電力がある特定の閾値より高いと判断された場合には、
制御部7Fの命令によりスイッチ25はオンされ、第1
の導電体部61F〜第3の導電体部63Fがそれぞれ接
続される。これにより、導電体部6Fは、長さが1/2
波長以上の電気長を有する1本の導電体を構成する。
【0105】そのため、第1の導電体部61F〜第3の
導電体部63Fは、内蔵アンテナ5Fの反射器として動
作し、X3方向への電波の放射を弱くする作用をする。
従って、送信電力が閾値より高い場合の内蔵アンテナ5
Fの放射指向性は、使用者の頭部方向への放射が弱くな
り、SARの値を軽減できる。
【0106】(2)送信電力が特定値より低い場合;他
方、監視部9Fでの送信電力の監視結果がある特定の閾
値より低いと判断された場合は、制御部7Fの命令によ
りスイッチ25はオフされ、第1の導電体部61F〜第
3の導電体部63Fはそれぞれ分断される。これによ
り、導電体部6Fは、長さが1/2波長以下の電気長を
有する3本の導電体を構成する。
【0107】そのため、第1の導電体部61F〜第3の
導電体部63Fは、内蔵アンテナ5Fの導波器として動
作し、X3方向への電波の放射を強くする働きをする。
しかしながら、送信電力は低く、ある特定の閾値以下で
あるため、SARの値も低く抑えることができるが、同
時に、自由空間におけるアンテナ性能も確保できる。こ
れにより、この第6の実施形態に係る内蔵アンテナ5F
の性能は、図22に示す従来の単一筐体からなる携帯無
線装置と比較して、送信電力が高い場合でもSARの値
を軽減できるという効果が得られる。
【0108】このように、第6の実施形態の携帯無線装
置では、送信電力の大きさによって導電体部6Fの電気
長を変えて内蔵アンテナ5Fの指向性を制御することが
でき、自由空間におけるアンテナ性能を確保したまま、
送信電力が高い場合のSARの値を軽減できる。
【0109】なお、この実施形態では、第2の実施形態
と組み合わることにより、筐体を開いた状態で、かつ送
信電力がある特定の閾値以下の場合に、スイッチ25を
オフして導電体部6Fを導波器として動作させ、自由空
間におけるアンテナ性能を改善することができる。
【0110】また、内蔵アンテナ5Fは、直線のモノポ
ールアンテナであってもよいし、平衡給電されたダイポ
ールアンテナであってもよい。また、内蔵アンテナ5F
は、2以上複数の折り曲げ箇所があっても同様の効果が
得られる。なお、導電体部6Fは、この実施形態でも3
分割としているが、2以上の複数に分割しても同様の効
果を得ることができる。
【0111】(第7の実施の形態)次に、この発明の第
7の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、この実施形態において、図6に示す第3の実施形
態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図12及び図13は、この発明の第7の実施形態に係る
携帯無線装置1Gを示すものであり、この携帯無線装置
1Gは、単一筐体で構成されており、充電器100によ
って繰り返し充電が可能となっているが、第3の実施形
態と異なるのは、外部コネクタ部13及び充電検出部1
4を備えている点である。
【0112】充電検出部14は、外部コネクタ13に接
続されており、充電器100に設けた図示外の充電端子
と外部コネクタ13に設けた図示外の充電端子との電気
的な接続状態を検出することで、充電状態か否かを検出
する。
【0113】制御部7Gは、充電検出部14の充電検出
結果から、スイッチ25のオン動作またはオフ動作の命
令信号を発信して、導電体部6Cを構成する第1の導電
体部61C〜第3の導電体部63Cのそれぞれを電気的
に接続または切断するように構成されている。
【0114】一方、充電器100は、充電器本体101
を載置している図示外の基台などに対して、携帯無線装
置1Gを角度φだけ傾斜した状態でセットするように構
成されており、AC電源(商用電源)により携帯無線装
置1Gへの電源供給を行うためプラグ102を設けてい
る。なお、この実施形態では、傾斜角度は、基台面に対
して、例えば0°から45°の範囲に設定されている。
【0115】次に、図12及び図13に示す単一筐体か
らなる携帯無線装置1G及び充電器100の動作につい
て説明する。この実施形態でも、第3の実施形態と同様
に、内蔵アンテナ5Cは、無線部24によって不平衡給
電され、電波を放射及び受信する。また、この内蔵アン
テナ5Cは、第1の導電体部61C〜第3の導電体部6
3Cと近接しており、電気的に結合する。
【0116】(1)充電器上に配置の場合;充電検出部
14での充電検出結果が充電中であると判断された場合
には、制御部7Gの命令によりスイッチ25がオフ動作
し、導電体部6Cを構成する第1の導電体部61C〜第
3の導電体部63Cはそれぞれ分断されて、長さが1/
2波長以下の電気長を有する3本の導電体を構成するこ
ととなる。
【0117】そのため、導電体部6Cは、内蔵アンテナ
5Cの導波器として動作し、X4方向への電波の放射を
強くする作用を行う。逆に、−X4方向、つまり基台
(地面)方向への放射が弱まり、充電器100上に携帯
無線装置1Gが配置された状態でのアンテナ性能を改善
することができる。
【0118】(2)充電器上に配置していない場合;他
方、充電検出部14での充電検出結果が充電中でないと
判断された場合には、制御部7Gの命令によりスイッチ
25がオン動作し、導電体部6Cを構成する第1の導電
体部61C〜第3の導電体部63Cはそれぞれ接続さ
れ、長さが1/2波長以上の電気長を有する1本の導電
体を構成する。そのため、導電体部6Cは、内蔵アンテ
ナ5Cの反射器として動作し、X4方向への電波の放射
を弱くする働きをする。
【0119】その結果、内蔵アンテナ5Cの放射指向性
は、使用者の頭部方向への放射が弱くなり、SARの値
を軽減できる。従って、この実施形態では、内蔵アンテ
ナ5Cは、図22に示すような、従来の単一筐体からな
る携帯無線装置を充電器に搭載した場合と比較して、充
電器100上に携帯無線装置1Gがセットされた場合の
アンテナ性能を改善することができる。また、通話状態
におけるSARの値も軽減できる。
【0120】このように、第7の実施形態の携帯無線装
置では、充電中である場合と充電中でない場合とに応じ
て、導電体部6Cの電気長を適宜切り変えて内蔵アンテ
ナ5Cの指向性を制御することができる。換言すれば、
充電器100上に携帯無線装置1Gが配置された場合の
アンテナ性能を改善することができ、通話状態における
SARの値を軽減できる。
【0121】なお、内蔵アンテナ5Cは、直線のモノポ
ールアンテナであってもよいし、平衡給電されたダイポ
ールアンテナであってもよい。また、この内蔵アンテナ
5Cでは、2以上複数の折り曲げ箇所があっても同様の
効果が得られる。さらにまた、この実施形態では、導電
体部6Cが3分割されているが、2以上の複数箇所に分
割しても同様の効果を得ることができる。
【0122】(第8の実施の形態)次に、この発明の第
8の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、この実施形態において、図3及び図5に示す第2
の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を
避ける。図14乃至図16は、この発明の第8の実施形
態に係る折り畳み式携帯無線装置1Hを示すものであ
り、この折り畳み式携帯無線装置1Hは、単一筐体で構
成されており、充電器150によって繰り返し充電が可
能となっているが、第2の実施形態と異なるのは、外部
コネクタ部13及び充電検出部14を備えている点であ
る。
【0123】充電検出部14は、第7の実施形態と同様
の構成のものであり、外部コネクタ13に接続されてお
り、充電器150に設けた図示外の充電端子と外部コネ
クタ13に設けた図示外の充電端子との電気的な接続状
態を検出することで、充電状態か否かを検出する。
【0124】制御部7Hは、充電検出部14の充電検出
結果から、スイッチ25のオン動作またはオフ動作の命
令信号を発信して、導電体部6Bを構成する第1の導電
体部61B〜第3の導電体部63Bのそれぞれを電気的
に接続または切断するように構成されている。
【0125】一方、充電器150も、第7の実施形態と
同様の構成であり、充電器本体151を載置している図
示外の基台などに対して、携帯無線装置1Hを角度φだ
け傾斜した状態でセットするように構成されており、A
C電源(商用電源)により携帯無線装置1Gへの電源供
給を行うためにプラグ152を設けている。なお、この
実施形態でも、傾斜角度は、基台面に対して、例えば0
°から45°の範囲に設定されている。
【0126】次に、図14乃至図16に示す第8の実施
形態に係る折り畳み式携帯無線装置53の動作について
説明する。この実施形態でも、第2の実施形態と同様
に、内蔵アンテナ5Cは、無線部24によって不平衡給
電され、電波を放射及び受信する。また、この内蔵アン
テナ5Bは、第1の導電体部61B〜第3の導電体部6
3Bと近接しており、電気的に結合する。
【0127】(1)充電器上に配置の場合;図15に示
すように、折畳み状態にある携帯無線装置1Hについ
て、充電検出部14での充電検出結果が充電中であると
判断された場合には、制御部7Hの命令によりスイッチ
25がオン動作し、導電体部6Bを構成する第1の導電
体部61B〜第3の導電体部63Bはそれぞれ接続され
て、長さが1/2波長以上の電気長を有する1本の導電
体を構成することとなる。
【0128】そのため、導電体部6Bは、内蔵アンテナ
5Bの反射器として動作し、X3方向への電波の放射を
弱くする作用を行う。従って、折り畳み式携帯無線装置
1Hを折り畳んだ状態で充電器150上にセットする
と、図15に示すように、X3方向、つまり基台(地
面)方向への放射が弱まり、充電器150上に携帯無線
装置1Hをセットした場合のアンテナ性能を改善するこ
とができる。
【0129】(2)充電器上に配置していない場合;一
方、携帯無線装置1Hについて、充電器150にセット
させておらず充電検出部14での充電検出結果が充電中
でないと判断された場合には、制御部7Hの命令により
スイッチ25がオフ動作し、導電体部6Bを構成する第
1の導電体部61B〜第3の導電体部63Bはそれぞれ
分断され、長さが1/2波長以下の電気長を有する3本
の導電体を構成する。
【0130】そのため、携帯無線装置1Hを閉じた状態
で充電器150から外したような場合には、導電体部6
Bは、内蔵アンテナ5Bの導波器として動作し、X3方
向への電波の放射を強くする作用を行う。そのため、折
り畳んだ状態での自由空間、例えば胸ポケットなどに収
めていない状態において、アンテナ性能を改善すること
が可能となる。
【0131】これにより、この第8の実施形態の折り畳
んだ状態の携帯無線装置1Hでは、内蔵アンテナ5B
は、図20及び図21に示すような従来の折り畳み式携
帯無線装置300を用い、これを充電器に搭載した場合
と比較して、充電器150上に携帯無線装置1Gがセッ
トされた場合のアンテナ性能を改善することができる。
また、自由空間におけるアンテナ性能も改善できる。
【0132】従って、第8の実施形態の携帯無線装置で
は、充電中である場合と充電中でない場合とによって、
導電体部6Bの電気長を変えて内蔵アンテナ5Bの指向
性を制御することができ、折り畳み状態における充電器
150上に携帯無線装置1Hをセットした場合と自由空
間とにおけるアンテナ性能を改善することができる。な
お、この実施形態でも、内蔵アンテナ5Bは、直線のモ
ノポールアンテナであってもよいし、平衡給電されたダ
イポールアンテナであってもよい。また、2以上複数の
折り曲げ箇所があっても同様の効果が得られる。また、
導電体部6Bは、この実施形態では3分割としている
が、2以上の複数に分割しても同様の効果を得ることが
できる。
【0133】(第9の実施の形態)次に、この発明の第
9の実施形態について、図17(A)及び(B)を参照
しながら説明する。この発明の第9の実施形態に係る携
帯無線装置では、内蔵アンテナ及び導電体部として、ヘ
リカル状の線材を使用しており、このヘリカル状の線材
500又は600が、第1乃至第8実施の折り畳み式ま
たは単一筐体からなる各携帯無線装置に、内蔵アンテナ
装置及び導電体部として搭載されている。
【0134】第1ヘリカル線材500は、例えば直径1
mmの線材を巻装して形成されており、第2ヘリカル線
材600も、同様に直径1mmの線材を巻装して形成さ
れているが、この第2ヘリカル線材600は、略L字状
に中心軸線の方向を90度折り曲げた構成となってい
る。
【0135】従って、この第1ヘリカル線材500又は
第2ヘリカル線材600を第1乃至第8実施の折り畳み
式または単一筐体からなる携帯無線装置のいずれかに、
内蔵アンテナ装置及び導電体部として搭載することによ
り、内蔵アンテナ部及び導電体部を小さく形成すること
ができ、その分、携帯無線装置の小型化も図ることがで
きる。
【0136】このように、第9の実施形態の携帯無線装
置では、第1乃至第8実施の折り畳み式または単一筐体
からなる携帯無線装置の内蔵アンテナ及び導電体部の双
方をヘリカル状に構成したが、内蔵アンテナまたは導電
体部のどちらか一方をヘリカル状にしてもよい。
【0137】(第10の実施の形態)次に、この発明の
第10の実施形態について、図18(A)及び(B)を
参照しながら説明する。この発明の第10の実施形態に
係る携帯無線装置では、内蔵アンテナ及び導電体部とし
て、それぞれ、図18(A)及び(B)に示すプリント
基板上の印刷パターンで構成された内蔵アンテナ基板7
00及び導電体部基板800を使用しており、これらを
第1乃至第8実施の折り畳み式または単一筐体からなる
各携帯無線装置に内蔵アンテナ装置及び導電体部として
搭載させている。
【0138】図18(A)に示す内蔵アンテナ基板70
0は、銅箔部701とコネクタ702とを備えており、
例えばガラスエポキシ基板などで形成され、図示外の筐
体に設けられたリブに嵌合させて固定させている。銅箔
部701は、プリント基板上の印刷パターンで構成さ
れ、例えば電気長が1/2波長の線状を呈している。一
方、コネクタ702は、一端が銅箔部701に接続され
ているとともに、他端が無線部に接続されており、銅箔
部701に給電するように構成されている。
【0139】また、導電体部基板800は、導電体部8
01〜803及びスイッチ804を備えており、例えば
ガラスエポキシ基板などで構成され、図示外の筐体に設
けられたリブに嵌合させて固定させている。導電体部8
01〜803は、プリント基板上の印刷パターンで構成
され、それぞれの電気長が1/2波長以下の線状を呈し
ている。スイッチ804は、導電体部基板801〜80
3上に配置されており、制御部の制御によってオン又は
オフ動作して導電体部801〜803を電気的に接続ま
たは切断する。
【0140】従って、このような構成の内蔵アンテナ基
板700及び導電体部基板800を、第1乃至第8実施
の折り畳み式または単一筐体からなる携帯無線装置に内
蔵アンテナ装置及び導電体部として搭載することより、
アンテナ部及び導電帯部を高い寸法精度で、しかも簡単
に構成することができる。
【0141】このように、第10の実施形態の携帯無線
装置では、第1乃至第8実施の折り畳み式または単一筐
体からなる携帯無線装置の内蔵アンテナ部及び導電体部
をプリント基板上の印刷パターンで構成することによ
り、内蔵アンテナ部及び導電体部を高い寸法精度で簡単
に構成することができ、量産に適した構成に形成するこ
とができる。
【0142】なお、内蔵アンテナ部または導電体部のど
ちらか一方をプリント基板上の印刷パターンにしても、
小型な携帯無線装置に適した形状にできる。また、小型
化のため銅箔部63をメアンダ状にしても、同様の効果
が得られる。しかも、無線部などが搭載されている基板
上に銅箔部701及び導電体部801〜803を形成す
ることにより、さらに部品点数を少なくすることもでき
るようになる。
【0143】さらに、内蔵アンテナ基板700及び導電
体部基板800をフレキシブル基板で構成すれば、設置
自由度が高まるので、例えば、丸みを帯びた筐体の内壁
などに沿った形状で内蔵アンテナ及び導電体部を構成す
ることができるようになり、小型な携帯無線装置に適し
た形状とすることができる。
【0144】
【発明の効果】以上の説明してきたように、本発明は、
内蔵アンテナを備えた折り畳み式携帯無線装置又は単一
筐体からなる携帯無線装置において、様々な使用状態に
応じて内蔵アンテナの指向性を制御することができるよ
うになり、良好なアンテナ特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る折り畳み式携
帯無線装置の構成を示す破断斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係る折り畳み式携帯無線装置
の開いた状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施形態に係る折り畳み式携
帯無線装置の構成を示す破断斜視図である。
【図4】第2の実施形態に係る折り畳み式携帯無線装置
の開いた状態を示す斜視図である。
【図5】第2の実施形態に係る折り畳み式携帯無線装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の第3の実施形態に係る単一筐体から
なる携帯無線装置の構成を示す斜視図である。
【図7】この発明の第4の実施形態に係る折り畳み式携
帯無線装置の構成を示す破断斜視図である。
【図8】第4の実施形態に係る折り畳み式携帯無線装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の第5の実施形態に係る単一筐体から
なる携帯無線装置の構成を示す斜視図である。
【図10】この発明の第6の実施形態に係る折り畳み式
携帯無線装置の構成を示す破断斜視図である。
【図11】第6の実施形態に係る折り畳み式携帯無線装
置の電気的構成を示すブロック図である。
【図12】この発明の第7の実施形態に係る単一筐体か
らなる携帯無線装置の構成を示す斜視図である。
【図13】第7の実施形態に係る携帯無線装置とこれを
セットして充電する充電器とを示す斜視図である。
【図14】この発明の第8の実施形態に係る折り畳み式
携帯無線装置の構成を示す斜視図である。
【図15】第8の実施形態に係る携帯無線装置とこれを
セットして充電する充電器とを示す斜視図である。
【図16】第8の実施形態に係る折り畳み式携帯無線装
置の電気的構成を示すブロック図である。
【図17】(A)及び(B)は、この発明の第9の実施
形態に係る携帯無線装置の内蔵アンテナ及び導電体部と
して使用する第1ヘリカル線材及び第2ヘリカル線材を
それぞれ示す斜視図である。
【図18】(A)及び(B)は、この発明の第10の実
施形態に係る携帯無線装置の内蔵アンテナ及び導電体部
に使用するプリント基板上の印刷パターンで構成された
内蔵アンテナ基板及び導電体部基板をそれぞれ示す構成
図である。
【図19】従来の折り畳み式携帯無線装置を示す斜視図
である。
【図20】従来の他のタイプ(内蔵アンテナ方式)の折
り畳み式携帯無線装置を示す斜視図である。
【図21】図20に示す折り畳み式携帯無線装置を折り
畳んだ状態での構成を示す破断斜視図である。
【図22】従来のさらに他のタイプの(単一筐体からな
る)携帯無線装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1A〜1H 折り畳み式携帯無線装置 10 筐体 11 基板 12 スピーカ(受話部) 13 外部コネクタ部 14 充電検出部 2A〜2H 上筐体 20A 内面 21 表示部 22 受話部 23 上基板 24 無線部 25 スイッチ 3A〜3H 下筐体 30A 内面 31 操作部 32 送話部 33 下基板 34 折り畳み検出部 4B〜4H ヒンジ部 41 フレキシブル基板 5A〜5H 内蔵アンテナ 6A〜6H 導電体部 61B〜61F 第1の導電体部 62B〜62F 第2の導電体部 63B〜63F 第3の導電体部 7A〜7H 制御部 8C,8D 判定部 9E,9F 監視部 100 充電器 150 充電器 500 第1ヘリカル線材 600 第2ヘリカル線材 700 内蔵アンテナ基板 701 銅箔部 702 コネクタ 800 導電体基板 801 導電体部 802 導電体部 803 導電体部 804 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/02 H04B 7/26 B (72)発明者 大賀 忠 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 鉄田 貴則 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 Fターム(参考) 5J020 AA03 BA02 BC02 BC08 CA02 DA02 DA03 5J046 AA04 AB06 DA02 5J047 AA04 AB06 BF10 FD01 5K023 AA07 BB02 BB11 DD08 LL05 5K067 AA33 BB04 KK01 KK17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの筐体と、これらの筐体を折り畳み
    可能に連結するヒンジ部とを有する携帯無線装置であっ
    て、 一方の筐体内部に送受信用のアンテナを配置するととも
    に、他方の筐体内に前記アンテナの指向性を制御するた
    めの導電体部を備え、 前記筐体を折り畳んだ時に前記アンテナの指向性を前記
    導電体部で制御するように構成したことを特徴とする携
    帯無線装置。
  2. 【請求項2】 2つの筐体と、これらの筐体を折り畳み
    可能に連結するヒンジ部とを有する携帯無線装置であっ
    て、 前記一方の筐体内に配置した送受信用のアンテナと、 前記アンテナの指向性を制御するための導電体部と、 前記筐体に折り畳み状態を検出する検出部と、 折畳み状態か否かで前記導電体部の電気長を変更して前
    記アンテナの指向性を制御する制御部とを備えたことを
    特徴とする携帯無線装置。
  3. 【請求項3】 筐体内に配置した送受信用のアンテナ
    と、 前記アンテナの指向性を制御するための導電体部と、 通信状態と待ち受け状態を判定する判定部と、 通信状態か待ち受け状態かに応じて前記導電体部の電気
    長を変更してアンテナの指向性を制御する制御部とを備
    えたことを特徴とする携帯無線装置。
  4. 【請求項4】 筐体内に配置した送受信用のアンテナ
    と、 前記アンテナの指向性を制御するための導電体部と、 送信電力を監視する監視部と、 前記送信電力に応じて前記導電体部の電気長を変更して
    アンテナの指向性を制御する制御部とを備えたことを特
    徴とする携帯無線装置。
  5. 【請求項5】 筐体内に配置した送受信用のアンテナ
    と、 前記アンテナの指向性を制御するための導電体部と、 前記筐体が充電器上に配置されたことを検出する検出部
    と、 前記検出部の検出結果に応じて前記導電体部の電気長を
    変更して前記アンテナの指向性を制御する制御部とを備
    えたことを特徴とする携帯無線装置。
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