JP2003037357A - はんだ付け方法及び加熱装置 - Google Patents

はんだ付け方法及び加熱装置

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JP2003037357A
JP2003037357A JP2001225922A JP2001225922A JP2003037357A JP 2003037357 A JP2003037357 A JP 2003037357A JP 2001225922 A JP2001225922 A JP 2001225922A JP 2001225922 A JP2001225922 A JP 2001225922A JP 2003037357 A JP2003037357 A JP 2003037357A
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solder
temperature
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Masahiko Hirata
昌彦 平田
Hisahiko Yoshida
久彦 吉田
Takashi Nagashima
貴志 長嶋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、両面に電子部品を実装するプリン
ト配線板で鉛フリーはんだで実装する際、2回目のはん
だ付け時に1回目にはんだ付けした電子部品の落下を防
止し、はんだボールの発生を抑制することを目的とす
る。 【解決手段】 予備加熱部を低酸素濃度雰囲気、本加熱
部を大気雰囲気ではんだ付けを行い、2回目のはんだ付
けまでに1回目のはんだの表面に酸化膜を形成し、はん
だ付けを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板上
に印刷されたはんだペーストに熱を加えて、各種電子部
品をプリント配線板に実装する方法及び加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型軽量化により、機
器を制御するプリント配線板も小型化が求められ、プリ
ント配線板に実装する電子部品も挿入型から表面実装型
に、そして、プリント配線板の両面に表面実装型部品を
実装し、高密度実装化が進んでいる。
【0003】このような中、プリント配線板への表面実
装型電子部品の実装は、プリント配線板の銅ランド部に
メタルマスク等によりはんだを所定量印刷供給し、その
はんだの上に電子部品をマウントし、リフロー炉等の加
熱装置ではんだを加熱・溶融・固化させることにより行
っている。プリント配線板の両面に電子部品をはんだ付
けするときは、最初に電子部品をはんだ付けする面を1
次面、その裏面つまり2回目にはんだ付けする面を2次
面と呼ぶと、図5に示すように1次面のリフロー終了後
にプリント配線板を反転させ、2次面は、はんだを印刷
・マウント・リフローを行えば可能である。ここで使用
する加熱装置は、例えば図6に示すような熱風によりは
んだ部を加熱する構造をしていた。
【0004】加熱装置は、プリント配線板62を搬送す
るコンベア61と、プリント配線板62をはんだ溶融温
度より低い温度まで暖め、プリント配線板62に実装さ
れる電子部品の温度を一定にする為の予備加熱を行なう
予備加熱部Aと、プリント配線板62のはんだ付け部の
温度をはんだ溶融温度より高く暖める為の本加熱部Bか
らなり、加熱部を固定保持するための上カバー74、下
カバー75からなる。
【0005】それぞれの加熱部には、電磁波(例えば赤
外線や遠赤外線)を利用して実装される電子部品温度を
上げるヒータや、ヒータで高温に加熱した熱風により電
子部品温度を上昇させる熱風装置が設けてある。
【0006】予備加熱部Aは、プリント配線板62の上
面から上面予備加熱装置64で暖めた熱風65を電子部
品表面に吹き付ける上面予備加熱部熱風吹き出し口63
と、プリント配線板62の下面から下面予備加熱装置6
7で暖めた熱風を電子部品表面に吹き付ける下面予備加
熱部熱風吹き出し口66からなる。また、はんだ付け部
をはんだ溶融温度より高くする本加熱部Bは、プリント
配線板62の上面から加熱する上面本加熱装置71で加
熱した熱風を電子部品表面に吹き付ける上面本加熱部熱
風吹き出し口70と下面から加熱する下面本加熱装置7
3で加熱した熱風を電子部品表面に吹き付ける下面本加
熱部熱風吹き出し口72からなる。
【0007】プリント配線板62のはんだ付けは、プリ
ント配線板62を加熱装置のコンベア61上に載せ、加
熱部AからBへ移動することにより、はんだの溶融・固
化が生じはんだ付けが完了する。
【0008】このはんだ付け工程におけるプリント配線
板上の代表的な電子部品の温度変化を図7に示す。
【0009】81はプリント配線板に実装されたICや
チップ抵抗器の表面実装部品のはんだ部の温度プロファ
イルで、82は表面実装タイプの電解コンデンサ表面の
温度プロファイルである。予備加熱部Aでは、各電子部
品の温度を室温から上げ、プリント配線板上にマウント
された電子部品のはんだ付け部の温度を一定にし、本加
熱部Bでは、はんだ溶融温度以上に加熱し、はんだ付け
を行い、はんだ付けを終了する。
【0010】本加熱部Bで耐熱性の低い全ての電解コン
デンサの信頼性を確保するため最高温度が230℃以下
になるように、また、電子部品の接合強度を確保する為
にはんだ付け部の温度がはんだ溶融温度(例えば、Sn
−Pb系はんだの溶融温度は183℃)以上になるよう
にA、B各加熱部の熱風の温度及びコンベアの搬送速度
を制御してはんだ付けを行なっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昨今の
環境問題に対応して、鉛フリーはんだ(例えばSn−A
g系、Sn−Zn系)で上記した従来のはんだ付け方法
及び加熱装置によりプリント配線板の両面に電子部品を
実装すると、1次面の実装時には、はんだ粉末の表面が酸
化し未溶融はんだボールが発生したり、2次面のはんだ
付け時には、1次面に実装した大物電子部品のはんだ部
が溶融し、はんだの表面張力より電子部品の重量が重い
と落下するという課題を有していた。
【0012】つまり、鉛フリーはんだは従来の鉛入りは
んだより一般的に融点が高くなるために、はんだ付け最
低温度も高くなる。しかし、電子部品の耐熱温度は従来
と同じであるために、リフロー中の電子部品及びはんだ
部の温度ばらつきをできるだけ小さくしなければ、高信
頼性のはんだ付けが難しい。そのため、温度上昇しにく
いはんだ部の温度を上げるためにプリント基板の裏面か
らの加熱を強くするかプリント基板の搬送速度を遅くす
ることになる。
【0013】しかし、このような温度プロファイルでは、
予備加熱部Aの時間が長くなりはんだに添加しているフ
ラックスの活性力がなくなりはんだボールが発生する。
また2次面のはんだ付けでは、1次面に実装した電子部
品が下面になりはんだが溶融し、電子部品の重量とはん
だの表面張力の関係で電子部品が落下したり保持された
りする。
【0014】これらの対策として低酸素濃度雰囲気例え
ば窒素ガス雰囲気でのはんだ付けを行えばはんだボール
を抑制できるが、電子部品の落下を防ぐことは不可能で
あり、1次面側の電子部品を接着剤等で固定する必要が
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、プリント配線板に熱を加えて電子部品
のはんだ付けを行いさらに前記プリント配線板の裏面に
熱を加えて電子部品をはんだ付けする方法において、プ
リント配線板の裏面のはんだ付けを行う前にプリント配
線板の表面のはんだ付け部の表面に酸化膜を形成するは
んだ付け方法である。
【0016】本発明によれば、鉛フリーはんだによる両
面に電子部品を実装したプリント配線板のはんだ付けに
おいて、はんだボールの発生が少なく、また2次面の実装
時に1次面の電子部品の落下がなく、電子部品の耐熱保
証温度内でのはんだ付けが可能である、品質信頼性の高
いプリント配線板を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、プリント配線板に熱を加えて電子部品のはんだ付け
を行いさらに前記プリント配線板の裏面に熱を加えて電
子部品をはんだ付けする方法において、プリント配線板
の裏面のはんだ付けを行う前にプリント配線板の表面の
はんだ付け部の表面に酸化膜を形成することを特徴とす
るはんだ付け方法であり、酸化膜をはんだ表面に形成す
ることにより表面張力が大きくなり、またはんだの流動
性が悪くなり、1次面の電子部品の落下を防止すること
が可能であり、鉛フリーはんだを用いてプリント配線板
の両面に接着剤等の仮固定材料なしに表面実装型部品を
実装できるという効果を有している。
【0018】本発明の請求項2に記載の発明は、プリン
ト配線板の両面に電子部品をはんだ付けする方法におい
て、プリント配線板に最初にはんだ付けを大気中で行い
さらに前記プリント配線板の裏面を低酸素濃度雰囲気中
ではんだ付けを行うことを特徴とするはんだ付け方法で
あり、1次面のはんだ付け終了と同時にはんだ部表面に
酸化膜を形成可能であり、2次面の電子部品のはんだ付
け時に電子部品の落下がなく、かつ、2次面のはんだ付
け時に温度ばらつきを小さくするために搬送速度を遅く
し予熱部を長くしても低酸素濃度雰囲気で行うのではん
だボールの発生がなく、品質信頼性の高いプリント配線
板を提供できるという効果を有している。
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、プリン
ト配線板の両面に電子部品をはんだ付けする方法におい
て、プリント配線板の片面のはんだ付けを低酸素濃度雰
囲気中で行い、さらに高温で加熱した後、前記プリント
配線板の裏面のはんだ付けを行うことを特徴とするはん
だ付け方法であり、2次面のはんだ付けを行う前に高温
でプリント配線板を加熱することにより低酸素濃度雰囲
気ではんだ付けしたにもかかわらず1次面のはんだ部の
表面に酸化膜を形成でき、2次面のはんだ付け時に電子
部品が落下せず、また搬送速度を遅くした温度プロファ
イルでも低酸素濃度雰囲気ではんだ付けを行うのではん
だボールの発生の少ない信頼性の高いプリント配線板を
提供するという効果を有している。
【0020】本発明の請求項4に記載の発明は、搬送装
置で走行しているプリント配線板に熱を加えてプリント
配線板に電子部品をはんだ付けする予備加熱ゾーンと本
加熱ゾーンからなる加熱装置において、前記予備加熱ゾ
ーンを低酸素濃度雰囲気で本加熱ゾーンを大気雰囲気に
保つことを特徴とする加熱装置であり、予備加熱部は低
酸素濃度雰囲気であり、搬送速度が遅く予熱時間が長く
てもはんだボールの発生を防止でき、かつ本加熱部は大
気雰囲気であり、はんだ付け後ははんだ部の表面に酸化
膜を形成でき、はんだ付け工程が単純になるという効果
を有している。以下、本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明する。
【0021】(実施の形態1)本発明は、はんだの表面
が酸化されると表面張力が大きくなり、流動性が減少
し、はんだの切れが悪くなることを見いだし、この酸化
膜により電子部品落下を防止するものである。
【0022】本発明のはんだ付け方法は、プリント配線
板に熱を加えて電子部品のはんだ付けを行いさらに前記
プリント配線板の裏面に熱を加えて電子部品をはんだ付
けする方法において、プリント配線板の裏面のはんだ付
けを行う前にプリント配線板の表面のはんだ付け部の表
面に酸化膜を形成することを特徴とするものである。
【0023】さらに本発明のはんだ付け方法は、プリン
ト配線板の両面に電子部品をはんだ付けする方法におい
て、プリント配線板に最初にはんだ付けを大気中で行い
さらに前記プリント配線板の裏面を低酸素濃度雰囲気中
ではんだ付けを行い、また、プリント配線板の片面のは
んだ付けを低酸素濃度雰囲気中で行い、さらに高温で加
熱した後、前記プリント配線板の裏面のはんだ付けを行
い、2次面のはんだ付け時に1次面のはんだ部の表面に
酸化膜を形成していることを特徴とするものである。
【0024】図1、2は本発明の一実施の形態例を示す
はんだ付け方法の工程図である。鉛フリーはんだによる
はんだ付けにおいて、1次面で加熱装置の搬送速度を遅
くせず下面からの加熱をコントロールすることにより温
度プロファイルを作成できる時は、図1に示すように、
プリント配線板の1次面にはんだを印刷供給し、電子部
品をマウントし、加熱装置で大気雰囲気ではんだ付けを
行う。そして、プリント配線板を反転し、2次面にはんだ
を印刷供給し、電子部品をマウントし、低酸素濃度雰囲
気ではんだ付けを行う。
【0025】また、1次面のはんだ付けにおいて、搬送
速度を遅くしてプリント配線板上の電子部品及びはんだ
部の温度ばらつきを小さくする温度プロファイルでは、
図2に示すはんだ付け工程ではんだ付けを行う。1次面
のはんだ付けを低酸素濃度雰囲気で行い、1次面のはん
だ付け後、はんだの溶融温度以下例えば120℃で数分
間放置し、その後、2次面側のはんだ付けを低酸素濃度
雰囲気で行う。ここでいう低酸素濃度雰囲気は、窒素ガス
等を用いて酸素濃度が5%以下であれば効果がある。
【0026】以上のような本発明のはんだ付け方法で
は、2次面をはんだ付けする前の1次面のはんだ部は図
3に示すような断面である。プリント配線板31に設け
た銅ランド32と半導体36から接続用の半導体リード
端子35がはんだ33により接続されている。そしては
んだ33の表面を酸化膜34(例えば酸化Sn、酸化Z
n等)が覆っている。
【0027】従来のはんだ付け方法では、鉛フリーはん
だのはんだ付けにおいて、鉛フリーはんだは融点がSn
−Pbはんだより一般的に高くなるため、電子部品への
熱ダメージがなくはんだ部の温度を高くするためには、
例えば、加熱装置の搬送速度を遅くするとか、加熱装置
の下面からの加熱を強くする等行われている。
【0028】しかし、そのような温度プロファイルで
は、はんだ粉末が酸化し銅ランドの周りにはんだボール
が多数発生するため低酸素濃度雰囲気でのはんだ付けが
行われている。しかし、2次面をはんだ付けするときに
は、1次面が下側になるため下面からの加熱によりはん
だ部が溶融し、重量の重い電子部品が落下するという問
題を有していた。
【0029】本発明のはんだ付け方法では、図3に示す
ように、2次面をはんだ付けする前に1次面のはんだの
表面を酸化膜が覆っており、2次面のはんだ付け時に1
次面のはんだが溶融しても表面張力が大きく、はんだの
流動性が低下するので電子部品の落下を防止できる。さ
らに、温度プロファイルによりにより酸素濃度をコント
ロールすれば銅ランド回りのはんだボールの発生を抑制
することが可能である。
【0030】以上のように、プリント配線板の両面に表
面実装型電子部品を実装する場合、2次面をはんだ付け
する前に1次面のはんだの表面に酸化膜を形成すること
により、鉛フリーはんだでのはんだ付けにおいて、温度
プロファイルの形成に自由度があり、1次面側の電子部
品の落下がなく、はんだボールの発生が少ないはんだ付
けが可能であり、品質信頼性の高いプリント配線板を提
供することが可能である。
【0031】(実施の形態2)図4は本発明の第二実施
の形態例を示す加熱装置の側面図である。本発明の加熱
装置は、搬送装置で走行しているプリント配線板に熱を
加えてプリント配線板に電子部品をはんだ付けする予備
加熱ゾーンと本加熱ゾーンからなる加熱装置において、
前記予備加熱ゾーンを低酸素濃度雰囲気で本加熱ゾーン
を大気雰囲気に保つことを特徴とするものである。
【0032】すなわち、図4において、加熱装置は、は
んだ付けを行なうプリント配線板42のはんだ付け部の
温度を室温からはんだ溶融温度より低い温度まで暖め、
プリント配線板42上に実装される電子部品(図示せ
ず)のはんだ付け部の温度を一定にする為の予備加熱部
Aとプリント配線板42のはんだ付け部の温度をはんだ
溶融温度より高くし、はんだ付けを行なう本加熱部Bか
らなる。
【0033】それぞれの加熱部には、ヒータで加熱した
熱風により温度を上げる熱風装置、プリント配線板42
を入口から出口まで搬送するコンベア41及び低酸素濃
度雰囲気を作るための窒素発生装置56が設けてある。
【0034】予備加熱部Aは、上面予備加熱装置44で
暖めた熱風45をプリント配線板42の表面に吹き付け
る上面予備加熱部熱風吹き出し口43と、下面予備加熱
装置47で暖めた熱風をプリント配線板42の表面に吹
き付ける下面予備加熱部熱風吹き出し口46と、予備加
熱部Aと本加熱部Bの熱風の対流を防止するための仕切
り板49と、予備加熱部Aを低酸素濃度雰囲気に保つた
めの窒素発生装置56から配管が熱風吹き出し口に取り
付けられている。
【0035】また、本加熱部Bは、上面本加熱装置51
で暖めた熱風をプリント配線板42の表面に吹き付ける
上面本加熱部熱風吹き出し口43と、下面本加熱装置5
3で暖めた熱風をプリント配線板42の表面に吹き付け
る下面本加熱部熱風吹き出し口52からなり、はんだ付
けはそれぞれの加熱部の熱風温度を制御し、プリント配
線板に実装する電子部品及びはんだ部に最適な温度プロ
ファイルを形成し、プリント配線板42がコンベア41
にのせ、加熱装置の入口、予備加熱部A、本加熱部B、
出口へと通過することにより行われる。
【0036】従来の加熱装置を用いて鉛フリーはんだで
はんだ付けを行うと、鉛フリーはんだは融点が高いため
はんだ付け温度もSn−Pbより高くなり、電子部品の
耐熱温度を考慮すると温度ばらつきの小さい温度プロフ
ァイルを形成する必要があり、搬送速度の遅い予備加熱
部Aの時間が長い温度プロファイルとなる。
【0037】そのためはんだが酸化されはんだボールが
発生するため低酸素濃度雰囲気ではんだ付けを行う必要
がある。それにより、はんだ部の表面に酸化膜が形成さ
れないために、2次面をはんだ付けする際、1次面の電子
部品がはんだの表面張力より重いと落下するという問題
を有していた。
【0038】本発明では、予備加熱部Aを低酸素濃度雰
囲気で本加熱部を大気中ではんだ付けを行うので、予備
加熱部Aでのはんだの酸化がないのではんだボールの発
生が防止でき、本加熱部Bは大気中ではんだ付けを行う
ことによりはんだ表面に酸化膜を形成することが可能で
ある。
【0039】また、予備加熱部Aの時間、温度の制限が
少なくなり、温度プロファイルの設定が容易となる。
【0040】尚、この実施例では、加熱装置の加熱部を
2ゾーンで示しているが、それ以上増えてもまた、熱風
以外の加熱方法、例えばパネルヒーター等でも同等の効
果を有している。また、低酸素濃度雰囲気は5%以下で
あれば効果があり、窒素ガスにより形成しているが他の
不活性ガスでも同様の効果を有する。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明のはんだ付け方法
では、プリント配線板の両面に電子部品を実装する基板
において、2次面をはんだ付けする前に1次面のはんだ
に酸化膜を形成することにより、2次面のはんだ付け時
に電子部品の落下がないはんだ付けが可能である。
【0042】また、本発明の加熱装置では、予備加熱部
を低酸素濃度雰囲気、本加熱部を大気中ではんだ付けす
ることにより、予備加熱部でのはんだの酸化を防止でき、
本加熱部でははんだの表面に酸化膜を形成することが可
能であり、はんだボールの発生が少なくまた電子部品の
落下もなく、温度プロファイルの形成が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態例におけるはんだ付け
方法の工程図
【図2】本発明の第一実施の形態例におけるはんだ付け
方法の工程図
【図3】本発明の第一実施の形態例におけるはんだ付け
部の断面図
【図4】本発明の第二実施の形態例における加熱装置の
側面図
【図5】従来のはんだ付け方法の工程図
【図6】従来の加熱装置の側面図
【図7】従来の加熱装置におけるプリント配線板上の電
子部品の温度変化の図
【符号の説明】
31 プリント配線板 32 銅ランド 33 はんだ 34 酸化膜 35 半導体リード端子 36 半導体 41 コンベア 42 プリント配線板 43 上面予備加熱部熱風吹き出し口 44 上面加熱装置 45 熱風 46 下面予備加熱部熱風吹き出し口 47 下面予備加熱装置 48 窒素ガス 49 仕切り版 50 上面本加熱部熱風吹き出し口 51 上面本加熱装置 52 下面本加熱部熱風吹き出し口 53 下面本加熱装置 54 上カバー 55 下カバー 56 窒素発生装置 61 コンベア 62 プリント配線板 63 上面予備加熱部熱風吹き出し口 64 上面加熱装置 65 熱風 66 下面予備加熱部熱風吹き出し口 67 下面予備加熱装置 70 上面本加熱部熱風吹き出し口 71 上面本加熱装置 72 下面本加熱部熱風吹き出し口 73 下面本加熱装置 74 上カバー 75 下カバー 81 はんだ部の温度プロファイル 82 電解コンデンサ表面の温度プロファイル A 予備加熱部 B 本加熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 31/02 310 B23K 31/02 310B // B23K 101:42 101:42 (72)発明者 長嶋 貴志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA03 AC01 BB05 CC33 CD29 CD35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板に熱を加えて電子部品の
    はんだ付けを行いさらに前記プリント配線板の裏面に熱
    を加えて電子部品をはんだ付けする方法において、プリ
    ント配線板の裏面のはんだ付けを行う前にプリント配線
    板の表面のはんだ付け部の表面に酸化膜を形成すること
    を特徴とするはんだ付け方法。
  2. 【請求項2】 プリント配線板の両面に電子部品をはん
    だ付けする方法において、プリント配線板に最初にはん
    だ付けを大気中で行いさらに前記プリント配線板の裏面
    を低酸素濃度雰囲気中ではんだ付けを行うことを特徴と
    するはんだ付け方法。
  3. 【請求項3】 プリント配線板の両面に電子部品をはん
    だ付けする方法において、プリント配線板の片面のはん
    だ付けを低酸素濃度雰囲気中で行い、さらに高温で加熱
    した後、前記プリント配線板の裏面のはんだ付けを行う
    ことを特徴とするはんだ付け方法。
  4. 【請求項4】 搬送装置で走行しているプリント配線板
    に熱を加えてプリント配線板に電子部品をはんだ付けす
    る予備加熱ゾーンと本加熱ゾーンからなる加熱装置にお
    いて、前記予備加熱ゾーンを低酸素濃度雰囲気で本加熱
    ゾーンを大気雰囲気に保つことを特徴とする加熱装置。
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