JP4186284B2 - 加熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線板上に印刷されたはんだペーストに熱を加えて、各種電子部品をプリント配線板に実装するための加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、加熱装置は、図4に示すような構造をしていた。
【0003】
つまり加熱装置101は、はんだ付けを行なうプリント配線板102をはんだ溶融温度より低い温度まで暖め、プリント配線板102に実装される部品の温度を一定にする為の予備加熱を行なう立ち上げゾーンAと均熱ゾーンBと、プリント配線板102のはんだ付け部の温度をはんだ溶融温度より高く暖める為の本加熱ゾーンCからなる。それぞれのゾーンには、電磁波(例えば赤外線や遠赤外線)を利用して実装される部品温度を上げるヒータや、ヒータで高温に加熱した熱風により部品温度を上昇させる熱風装置が設けてある。
【0004】
立ち上げゾーンAは、プリント配線板102の上面から加熱する立ち上げ上ヒータ103と立ち上げ部熱風装置104で暖めた熱風を部品表面に吹き付ける立ち上げ部熱風吹き出し口105と、プリント配線板102の下面から加熱する立ち上げ下ヒータ106からなる。同様に均熱ゾーンBは、プリント配線板102の上面から暖める均熱ヒータ107と均熱熱風装置108で暖めた熱風を吹き付ける均熱部熱風吹きだし口109からなる。
【0005】
また、はんだ付け部をはんだ溶融温度より高くする本加熱ゾーンCは、プリント配線板102の上面から加熱する本加熱上ヒータ110と本加熱熱風装置111で加熱した熱風を部品表面に吹き付ける本加熱部熱風吹きだし口112と下面から加熱する本加熱下ヒータ113からなる。
【0006】
プリント配線板102のはんだ付けは、はんだペーストを印刷し、電子部品をマウントしたプリント配線板102を加熱装置101のコンベア114上に載せ、ゾーンAからゾーンCのゾーンを所定の速度で移動することにより行われ、各ゾーンで発生するはんだペーストに含まれるフラックス等の燃焼ガスは排気口115から排出されている。
【0007】
このはんだ付き過程におけるプリント配線板上の一般的な部品の温度変化を図5に示す。 はんだ部温度プロファイル116はプリント配線板に実装されたICやチップ抵抗器の表面実装部品のはんだ部の温度プロファイルであり、部品温度プロファイル117は表面実装タイプの電解コンデンサ表面の温度プロファイルである。立ち上げゾーンAでは、各部品の温度を室温から上げ、均熱ゾーンBでは、プリント配線板上にマウントされた部品のはんだ付け部の温度を一定にし、本加熱ゾーンCでは、はんだ溶融温度D以上に加熱し、はんだ付けを行い、はんだ付けを終了する。本加熱ゾーンCで耐熱性の低い全ての電解コンデンサの信頼性を確保する耐熱温度E(例えば電解コンデンサであれば230℃)以下に部品温度プロファイル117がなるように、また、部品の接合強度を確保する為にはんだ付け部の温度がはんだ溶融温度D(例えば、錫−鉛(Sn−Pb)系はんだの溶融温度は183℃)以上になるようにAからCの各ゾーンのヒータや熱風の温度及びコンベアの搬送速度を制御してはんだ付けを行なっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の加熱装置による、ICやチップ抵抗器、表面実装型電解コンデンサ等の電子部品が多数、密集して実装される高密度実装プリント配線板のはんだ付けにおいて、その電子部品の一つである表面実装型電解コンデンサの表面温度の品質信頼性を確保する温度以下で、かつ各種電子部品のはんだ付け部の温度をはんだ溶融温度以上にする温度プロファイルをヒータの温度、熱風の温度、搬送速度を制御するだけで実現することは非常に困難である。つまり、複数種類の部品が多数、密集して実装されるため、熱容量や熱の吸収率の大きく異なる部品が混在しており、電子部品によって温度上昇の速度が全く違うことからプリント配線板上の温度ばらつきが大きくなり、均熱化が非常に困難である。そして、熱容量の大きい部品のはんだ付け部の温度をはんだ溶融温度以上にすると、表面実装型電解コンデンサの表面はアルミニウムでカバーされているため、熱を吸収しやすく、他の電子部品より早く温度が上昇し、品質信頼性を確保する耐熱温度Eより高くなる(図示せず)。
【0009】
また、反対に表面実装型電解コンデンサの表面温度が品質信頼性を確保する温度内になるように加熱装置の各ゾーンの条件を設定すると、他の電子部品のはんだ付け部の温度がはんだ溶融温度Dまで上昇しないという問題があり、表面実装型電解コンデンサのみ加熱装置によるはんだ付け後に手作業によるはんだ付けあるいはロボットによるはんだ付けにて実装していた。
【0010】
また、従来のSn−Pb系のはんだではなく、鉛を成分としない鉛フリーはんだ(例えば、錫−銀(Sn−Ag)系、錫−亜鉛(Sn−Zn)系)での実装では、Sn−Pb系のはんだよりはんだ溶融温度D(例えば、210℃)が高いため、従来のものよりはんだ付け部の最低温度を高くする必要がある。本加熱ゾーンCで、はんだ付け部をはんだ溶融温度以上(例えば、220℃)になるように加熱装置の温度条件を設定すると、前記同様に、熱を吸収しやすい電解コンデンサの表面の温度は、品質信頼性を確保する温度以上(例えば、260℃)になるという問題を有していた。
【0011】
また、鉛フリーはんだには高温での加熱時間が長いと酸化が促進されて品質信頼性が得られなくなるという問題を有していた。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明は、搬送装置で走行しているプリント配線板に熱風を吹き付けてプリント配線板に電子部品をはんだ付けする予備加熱ゾーンと本加熱ゾーンからなる加熱装置において、前記予備加熱ゾーンが複数の独立して制御される熱風装置を備えており、2つ以上の前記熱風装置のダクトが一体であるとともに吹出し口が熱風装置より多く設けられ、前記吹出し口の間のダクトに熱風を遮断することができる開閉装置を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
本発明によれば、複数種類の電子部品が密集したプリント配線板のはんだ付けにおいて、表面実装型電解コンデンサの品質信頼性を確保する温度以下ではんだ付け部の温度をはんだ溶融温度以上にすることが可能であり、品質信頼性の高いプリント配線板を提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に記載の第1の発明は、搬送装置で走行しているプリント配線板に熱風を吹き付けてプリント配線板に電子部品をはんだ付けする予備加熱ゾーンと本加熱ゾーンからなる加熱装置において、前記予備加熱ゾーンが複数の独立して制御される熱風装置を備えており、2つ以上の前記熱風装置のダクトが一体であるとともに吹出し口が熱風装置より多く設けられ、前記吹出し口の間のダクトに熱風を遮断することができる開閉装置を設けたことを特徴とするものであり、複数種類の部品が多数、密集したプリント配線板のはんだ付けにおいて表面実装型電解コンデンサの品質信頼性を確保する温度以下ではんだ付け部の温度をはんだ溶融温度以上にすることが可能であり、品質信頼性の高いプリント配線板を提供できるという効果を有する。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の一実施の形態を示す。図1は本発明の加熱装置の断面図である。
【0020】
加熱装置1は、はんだ付けを行なうプリント配線板102をはんだ溶融温度より低い温度まで暖め、プリント配線板2に実装される電子部品の温度を一定にする為に、ある特定温度まで加熱を行う予備加熱ゾーンと特定温度より高く暖めて電子部品を取り付ける為の本加熱ゾーンから構成される。本実施の形態例の加熱装置1においては、予備加熱ゾーンとして立ち上げゾーンAと均熱ゾーンBとを備えたものについて説明する。
【0021】
本実施の形態の加熱装置1は、はんだ付けを行なうプリント配線板2のはんだ付け部の温度を室温からはんだ溶融温度より低い温度まで暖める立ち上げゾーンAと、プリント配線板2上に実装される電子部品のはんだ付け部の温度を一定にする為の均熱ゾーンBと、プリント配線板2のはんだ付け部の温度をはんだ溶融温度より高くし、はんだ付けを行なう本加熱ゾーンCからなる。それぞれのゾーンには、電磁波によりはんだ付け部の温度を上げるヒータ、ヒータで加熱した熱風により温度を上げる熱風装置、プリント配線板2を入口から出口まで搬送するコンベア14が設けてある。
【0022】
立ち上げゾーンAは、プリント配線板2の上面から加熱する立ち上げ上ヒータ3と立ち上げ熱風装置4で暖めた熱風をプリント配線板2の表面に吹き付ける立ち上げ部熱風吹きだし口5と、プリント配線板2の下面から加熱する立ち上げ下ヒータ6からなり、同様に均熱ゾーンBは、プリント配線板2の上面から暖める均熱ヒータ7と均熱熱風装置8で暖めた熱風を吹き付ける均熱部熱風吹きだし口9からなる。均熱部熱風吹出し口9はスライド機構16により支持されており、プリント配線板2の搬送方向に移動することができる。
【0023】
また、はんだ付け部の温度をはんだ溶融温度より高くする本加熱ゾーンCは、プリント配線板2の上面から加熱する本加熱上ヒータ10と本加熱熱風装置11で加熱した熱風をプリント配線板2の表面に吹き付ける本加熱部熱風吹きだし口12と下面から加熱する本加熱下ヒータ13からなる。各ゾーンで発生するはんだペーストに含まれるフラックス等の燃焼ガスは排気口15から排出されている。
【0024】
プリント配線板2のはんだ付けは、はんだペーストをプリント配線板2上のランド部に印刷し、電子部品をマウントしたプリント配線板2を加熱装置1のコンベア14上に載せ、立ち上げゾーンA、均熱ゾーンB、本加熱ゾーンCを移動することにより行われ、各ゾーンのヒータの温度、搬送速度等の加熱装置1の条件は、プリント配線板2に実装する電子部品数、種類、密集度、プリント配線板2の大きさにより、電子部品の品質信頼性を確保できる温度内で、かつはんだ付け部の温度がはんだ溶融温度以上になるよう設定している。
【0025】
本発明では、均熱部熱風吹出し口9がプリント配線板2の搬送方向に移動できるので、立ち上げゾーンA側に均熱部熱風吹出し口9を移動することで部品が多数密集して実装されていても搬送速度を遅くしないでプリント配線板2が均熱される時間が長くなり均熱化ができると同時に、本加熱ゾーンCでの加熱時間が長くならないため表面実装型電解コンデンサと他の電子部品の本加熱ゾーンでの温度差が大きくなるのを防ぐことができ、表面実装型電解コンデンサの表面温度を品質信頼性を確保できる温度以下で、他の電子部品のはんだ付け部の温度をはんだ付き信頼性を確保できる温度以上にする温度プロファイルを簡単に設定することが可能である。
【0026】
また、鉛を用いない鉛フリーはんだを使用してプリント配線板の実装を行なう際、鉛フリーはんだは非常に酸化しやすく、また融点が鉛はんだより高いため、予備加熱部での酸化を防ぎ、本加熱部では、従来のはんだ以上に温度を高くする必要がある。本発明の加熱装置1では均熱部熱風吹出し口9を本加熱ゾーンC側に移動することで高温での加熱時間を短くすることができ、また搬送速度が遅くならないため本加熱ゾーンCで十分に加熱することができ、鉛フリーはんだの品質信頼性を確保する温度プロファイルを簡単に設定することができる。
【0027】
尚、この実施例では、加熱装置のゾーン数を3で示しているが、それ以上増えてもまた、熱風吹きだし口、ヒータ数が変わっても同等の効果を有している。
【0028】
(実施の形態2)
図2に本発明の一実施の形態を示す。図2は本発明の加熱装置の断面図である。
【0029】
図2において、加熱装置21は、はんだ付けを行なうプリント配線板22のはんだ付け部の温度を室温からはんだ溶融温度より低い温度まで暖める立ち上げゾーンAとプリント配線板22上に実装される電子部品のはんだ付け部の温度を一定にする為の均熱ゾーンBとプリント配線板22のはんだ付け部の温度をはんだ溶融温度より高くしはんだ付けを行なう本加熱ゾーンCからなる。すなわち本実施の形態の加熱装置21においても、予備加熱ゾーンは立ち上げゾーンAと均熱ゾーンBから構成されている。それぞれのゾーンには、電磁波によりはんだ付け部の温度を上げるヒータ、ヒータで加熱した熱風により温度を上げる熱風装置、プリント配線板22を入口から出口まで搬送するコンベア34が設けてある。
【0030】
立ち上げゾーンAは、プリント配線板22の上面から加熱する立ち上げ上ヒータ23と立ち上げ熱風装置24で暖めた熱風をプリント配線板22の表面に吹き付ける立ち上げ部熱風吹きだし口25と、プリント配線板22の下面から加熱する立ち上げ下ヒータ26からなり、均熱ゾーンBは、プリント配線板22の上面から暖める均熱ヒータ27と均熱熱風装置28で暖めた熱風を吹き付ける均熱部熱風吹きだし口29からなり、はんだ付け部をはんだ溶融温度より高くする本加熱ゾーンCは、プリント配線板22の上面から加熱する本加熱上ヒータ30と本加熱熱風装置31で加熱した熱風をプリント配線板22の表面に吹き付ける本加熱部熱風吹きだし口32と下面から加熱する本加熱下ヒータ33からなる。さらに立ち上げ部熱風吹出し口25と均熱部熱風吹出し口29の間に中間部熱風吹出し口36があり、中間部熱風吹出し口36は立ち上げ熱風装置24および均熱部熱風装置28と連結してあり連結部にはダクト弁37a、37bがそれぞれ設けられている。
【0031】
プリント配線板22のはんだ付けは、はんだペーストをプリント配線板22上のランド部に印刷し、電子部品をマウントしたプリント配線板22を加熱装置21のコンベア34上に載せ、立ち上げゾーンA、均熱ゾーンB、本加熱ゾーンCを移動することにより行われ、各ゾーンのヒータの温度、搬送速度等の加熱装置21の条件は、プリント配線板22に実装する電子部品数、種類、密集度、プリント配線板22の大きさにより、電子部品の品質信頼性を確保できる温度内で、かつはんだ付け部の温度がはんだ溶融温度以上になるよう設定している。
【0032】
本発明では、ダクト弁37aが閉じてダクト弁37bが開く状態ではんだ付けを行うことで、部品が多数密集して実装されていても搬送速度を遅くしないでプリント配線板2が均熱される時間が長くなり均熱化ができると同時に、本加熱ゾーンCでの加熱時間が長くならないため表面実装型電解コンデンサと他の電子部品の本加熱ゾーンでの温度差が大きくなるのを防ぐことができ、表面実装型電解コンデンサの表面温度を品質信頼性を確保できる温度以下で、他の電子部品のはんだ付け部の温度をはんだ付き信頼性を確保できる温度以上にする温度プロファイルを簡単に設定することが可能である。
【0033】
また、鉛フリーはんだを使用してプリント配線板の実装を行なう際、鉛フリーはんだは非常に酸化しやすく、また融点が鉛はんだより高いため、予備加熱部での酸化を防ぎ、本加熱部では、従来のはんだ以上に温度を高くする必要がある。本発明の加熱装置21ではダクト弁37aが開いてダクト弁37bが閉じた状態ではんだ付けを行うことで、高温での加熱時間を短くすることができ、また搬送速度が遅くならないため本加熱ゾーンCで十分に加熱することができ、鉛フリーはんだの品質信頼性を確保する温度プロファイルを簡単に設定することができる。
【0034】
尚、この実施例では、加熱装置のゾーン数を3で示しているが、それ以上増えもまた、熱風吹きだし口、ヒータ数が変わっても同等の効果を有している。てもまた、熱風吹きだし口、ヒータ数が変わっても同等の効果を有している。
【0035】
(実施の形態3)
図3に本発明の一実施の形態を示す。図3は本発明の加熱装置の断面図である。
【0036】
図3において、加熱装置41は、はんだ付けを行なうプリント配線板42のはんだ付け部の温度を室温からはんだ溶融温度より低い温度まで暖める立ち上げゾーンAとプリント配線板42上に実装される電子部品のはんだ付け部の温度を一定にする為の均熱ゾーンBとプリント配線板42のはんだ付け部の温度をはんだ溶融温度より高くしはんだ付けを行なう本加熱ゾーンCからなる。それぞれのゾーンには、電磁波によりはんだ付け部の温度を上げるヒータ、ヒータで加熱した熱風により温度を上げる熱風装置、プリント配線板42を入口から出口まで搬送するコンベア54が設けてある。
【0037】
立ち上げゾーンAは、プリント配線板42の上面から加熱する立ち上げ上ヒータ43と立ち上げ熱風装置44で暖めた熱風をプリント配線板42の表面に吹き付ける立ち上げ部熱風吹きだし口45と、プリント配線板42の下面から加熱する立ち上げ下ヒータ46からなり、均熱ゾーンBは、プリント配線板42の上面から暖める均熱ヒータ47と均熱熱風装置48で暖めた熱風を吹き付ける均熱部熱風吹きだし口49からなり、はんだ付け部をはんだ溶融温度より高くする本加熱ゾーンCは、プリント配線板42の上面から加熱する本加熱上ヒータ50と本加熱熱風装置51で加熱した熱風をプリント配線板42の表面に吹き付ける本加熱部熱風吹きだし口52と下面から加熱する本加熱下ヒータ53からなる。さらに均熱部熱風吹出し口49の立ち上げゾーンA側の所定の範囲に熱風の吹出し方向をかえるための風向板56が設けられている。
【0038】
プリント配線板42のはんだ付けは、はんだペーストをプリント配線板42上のランド部に印刷し、電子部品をマウントしたプリント配線板42を加熱装置41のコンベア54上に載せ、立ち上げゾーンA、均熱ゾーンB、本加熱ゾーンCを移動することにより行われ、各ゾーンのヒータの温度、搬送速度等の加熱装置41の条件は、プリント配線板42に実装する電子部品数、種類、密集度、プリント配線板42の大きさにより、電子部品の品質信頼性を確保できる温度内で、かつはんだ付け部の温度がはんだ溶融温度以上になるよう設定している。
【0039】
本発明では、風向板56により均熱熱風装置48からの熱風を立ち上げゾーンA側に向けて吹き出すようにすることで、部品が多数密集して実装されていても搬送速度を遅くしないでプリント配線板42が均熱される時間が長くなり均熱化ができると同時に、本加熱ゾーンCでの加熱時間が長くならないため表面実装型電解コンデンサと他の電子部品の本加熱ゾーンでの温度差が大きくなるのを防ぐことができ、表面実装型電解コンデンサの表面温度を品質信頼性を確保できる温度以下で、他の電子部品のはんだ付け部の温度をはんだ付き信頼性を確保できる温度以上にする温度プロファイルを簡単に設定することが可能である。
【0040】
また、鉛フリーはんだを使用してプリント配線板の実装を行なう際、鉛フリーはんだは非常に酸化しやすく、また融点が鉛はんだより高いため、予備加熱部での酸化を防ぎ、本加熱部では、従来のはんだ以上に温度を高くする必要がある。本発明の加熱装置41では風向板56により均熱熱風装置48からの熱風を均熱ゾーンBの内側に向けて吹き出すようにすることで、高温での加熱時間を短くすることができ、また搬送速度が遅くならないため本加熱ゾーンCで十分に加熱することができ、鉛フリーはんだの品質信頼性を確保する温度プロファイルを簡単に設定することができる。
【0041】
尚、この実施例では、加熱装置のゾーン数を3で示しているが、それ以上増えもまた、熱風吹きだし口、ヒータ数が変わっても同等の効果を有している。
【0042】
以上のように、電子部品が多数、密集したプリント配線板のはんだ付けにおいて、表面実装型電解コンデンサを品質信頼性を確保できる温度以下で他の電子部品のはんだ部の温度をはんだ付き信頼性を確保する温度以上に上げることが可能とする加熱装置を提供することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明の加熱装置では、熱風装置の吹出し口が搬送方向に移動できるため、温度上昇が早い表面実装型電解コンデンサや、IC、表面実装型電子部品が多数実装されたプリント配線板のはんだ付けにおいて、均熱時間のみを変えることができることで、温度プロファイルを容易に作成し、また、はんだ溶融温度の高い酸化しやすい鉛フリーはんだによるはんだ付けにおいても、はんだ付け信頼性を確保することが可能である。
【0044】
また、本発明の加熱装置では、立ち上げゾーンと均熱ゾーンの間に両側の熱風装置とつながる吹出し口を設けダクト弁により熱風装置からの熱風を切り替えることができ、均熱時間のみを変えることができることで、温度上昇が早い表面実装型電解コンデンサや、IC、表面実装型電子部品が多数実装されたプリント配線板のはんだ付けにおいて、熱風の温度を前のゾーンに影響されない熱風の温度設定が可能であり、表面実装型電解コンデンサを品質信頼性を確保できる温度以下で他の電子部品のはんだ部の温度をはんだ付き信頼性を確保する温度以上に上げることができる。
【0045】
また、本発明の加熱装置では、均熱部熱風吹出し口に風向板を設けて均熱熱風装置からの熱風の吹出し方向をかえて均熱時間のみを変えることができることで、温度上昇が早い表面実装型電解コンデンサや、IC、表面実装型電子部品が多数実装されたプリント配線板のはんだ付けにおいて、熱風の温度を前のゾーンに影響されない熱風の温度設定が可能であり、表面実装型電解コンデンサを品質信頼性を確保できる温度以下で他の電子部品のはんだ部の温度をはんだ付き信頼性を確保する温度以上に上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態例における加熱装置の断面図
【図2】本発明の第二実施の形態例における加熱装置の断面図
【図3】本発明の第三実施の形態例における加熱装置の断面図
【図4】従来の加熱装置の断面図
【図5】従来の加熱装置におけるプリント配線板上の電子部品の温度変化の図
【符号の説明】
1、21,41 加熱装置
2、22、42 プリント配線板
3、23,43 立ち上げ上ヒータ
4、24、44 立ち上げ熱風装置
5、25、45 立ち上げ部熱風吹出し口
6、26,46 立ち上げ下ヒータ
7、27,47 均熱ヒータ
8、28,48 均熱熱風装置
9、29,49 均熱部熱風吹きだし口
10、30,50 本加熱上ヒータ
11、31,51 本加熱熱風装置
12、32,52 本加熱部熱風吹出し口
13、33,53 本加熱下ヒータ
14、34,54 コンベア
15、35,55 排気口
16 スライド機構
36 中間部熱風吹出し口
37 ダクト弁
56 風向板

Claims (1)

  1. 搬送装置で走行しているプリント配線板に熱風を吹き付けてプリント配線板に電子部品をはんだ付けする予備加熱ゾーンと本加熱ゾーンからなる加熱装置において、前記予備加熱ゾーンが複数の独立して制御される熱風装置を備えており、2つ以上の前記熱風装置のダクトが一体であるとともに吹出し口が熱風装置より多く設けられ、前記吹出し口の間のダクトに熱風を遮断することができる開閉装置を設けたことを特徴とする加熱装置。
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