JPH10200254A - 熱風加熱装置および加熱方法 - Google Patents

熱風加熱装置および加熱方法

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JPH10200254A
JPH10200254A JP46697A JP46697A JPH10200254A JP H10200254 A JPH10200254 A JP H10200254A JP 46697 A JP46697 A JP 46697A JP 46697 A JP46697 A JP 46697A JP H10200254 A JPH10200254 A JP H10200254A
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邦世 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板の両面に温度差を付けられるよ
うにすると共に、その温度差を基板の種類に合わせて、
設定できる熱風加熱装置および加熱方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 プリント基板1を搬送する搬送経路2の
両側に熱風発生装置8a、9aを設ける。熱風発生装置
8a、9aで発生した熱風をプリント基板1に吹き付け
る。吹き付けた空気の一部をそれぞれのケーシング内で
循環させる。熱風発生装置8a、9aの少なくとも一方
には、外気をケーシング内に取り込んでケーシング内の
循環空気流に混合する外気混合手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、耐熱温度の比較的
高い電子部品と耐熱温度の低いリード付き部品との混載
プリント基板のリフロー半田付けや、フロー半田付けに
際して接着剤硬化をするためなどに使用する熱風加熱装
置および加熱方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、面実装部品をプリント基板に
半田付けする方法として、リフロー法とフロー法が用い
られている。
【0003】リフロー法は、プリント基板にソルダーペ
ーストを印刷等で塗布してその上に電子部品を装着し、
その状態のプリント基板を加熱することで、ソルダーペ
ーストを溶かし、半田付けするというものである。この
時の加熱装置がリフロー装置である。
【0004】面実装部品のフロー法は、プリント基板に
接着剤を塗布してその上に電子部品を装着し、接着剤を
硬化させた後、プリント基板を反転し、噴流式半田槽に
プリント基板を浸けることで、半田付けをする方法であ
る。この場合、プリント基板にはリード付き部品も実装
してあることが多いので、接着剤硬化時の加熱には、リ
ード付き部品のある側の温度はできるだけ低くする必要
がある。そのため、前記プリント基板の熱風加熱装置に
は、プリント基板の接着剤塗布面の温度は接着剤の硬化
温度、例えば140℃以上の温度に加熱でき、プリント
基板のリード付き部品の実装面は、リード付き部品の耐
熱温度以下、例えば100℃以下の温度にすることが要
求される。
【0005】従って、リフロー加熱と、接着剤硬化加熱
とはそれぞれ違う設備を使用していたが、同じ設備でリ
フロー加熱と接着剤加熱が可能な装置の要求が出てお
り、その結果色々な加熱装置が開発された。
【0006】その一例を図8に示す。プリント基板1は
搬送装置2によって、搬送経路を矢印Aの方向へケーシ
ング3の内部を通過する。ケーシング3の内部では、矢
印aに示すようにケーシング3の内部へ送り込まれた空
気が、噴き出しノズル4から矢印bのように噴き出さ
れ、その空気の一部は矢印cを経て排気口5から矢印d
のように排気され、残りの空気はケーシング3の内部で
循環している。
【0007】リフロー半田付け時には、パネルヒータ6
a,6b,6cおよび7a,7b,7cでケーシング3
の内部を赤外線で加熱し、噴き出しノズル4からの空気
で攪拌されてプリント基板1の均一加熱が実現されてい
る。
【0008】また、フロー半田付けの接着剤硬化時には
パネルヒータ7a,7b,7cと噴き出し噴き出しノズ
ル4からの空気流をOFF状態にし、排気口5から矢印
dのように排気しながら、パネルヒータ6a,6b,6
cだけで加熱する。このようにして、ケーシング3内の
雰囲気温度をさげ、プリント基板1の下面温度を低く保
つ方法などが開発されてきた。
【0009】しかし、最近になり、リフロー加熱時にお
いても、プリント基板の半田付け面と前記半田付け面と
は反対側の面とで、温度差を付ける要望が出てきた。そ
のため、プリント基板の両面で温度差を付ける方法とし
て、特開平3−8391号公報には、循環ブロワと冷風
ブロワを備え、流出口から出る風を選択的に吹き出せる
ようにした例が開示されている。
【0010】また、特開平4−271192号公報等に
は、予備加熱室やリフロー室の上部側に、外気を下方に
吹き付けるようにした例が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】プリント基板の半田付
け面と前記半田付け面とは反対側の面とで温度差を付け
るために、熱風加熱装置として赤外線加熱を採用する
と、プリント基板と電子部品の赤外線吸収率の差や、熱
容量の差により、同一基板内の温度差や、部品間の温度
差が大きくなるという問題があった。
【0012】また、特開平3−8391号公報に開示さ
れているように、熱風加熱装置に循環ブロワと冷風ブロ
ワを備え、流出口から出る風を選択的に吹き出せるよう
にすると、循環ブロワに戻ってくる熱風は、プリヒート
ゾーンからとリフローゾーンからの熱風が混ざって戻る
ため、低温に設定したゾーンの熱風よりも高くなり、結
果的に、低く設定しているゾーンの温度が、設定温度よ
り上昇してしまい、実施不可能な加熱温度プロファイル
ができるという問題があった。
【0013】さらに、特開平4−271192号公報に
開示されているように、各ゾーンの上部に外気導入送風
機を設けても、基板上面を下面より低くはできても、基
板上面を下面より高くできないし、設定温度も制限され
る。また、基板の下面側の半田を溶かすので、重い電子
部品の場合には落下するという問題がある。
【0014】本発明は前記問題点を解決し、風量が多く
均一加熱に適している熱風循環熱風加熱装置において、
プリント基板の両面に温度差を付けられるようにすると
共に、その温度差を基板の種類に合せて、設定できる熱
風加熱装置および加熱方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の熱風加熱装置は、プリント基板両面の各ケ
ーシングの少なくとも一方に外気混合手段を設けて、各
ケーシングに温度差をつけられるようにしたものであ
る。
【0016】この本発明によると、異なった温度に設定
した熱風を各ケーシング内でそれぞれ循環させ、各ケー
シングの少なくとも一方に外気混合手段を設けて循環し
ている熱風と外気とを所定の割合で混合することで、一
旦熱風温度を下げ、その熱風を所定の温度に加熱するこ
とで、基板の両面で温度差を付けることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1記載の熱風加熱装置は、
プリント基板を搬送する経路を中央にしてその両側に、
発生した熱風を前記プリント基板に吹き付けるとともに
吹き付けた空気の一部をそれぞれのケーシング内で循環
させる第1,第2の熱風発生装置を設け、第1,第2の
熱風発生装置の少なくとも一方には、外気をケーシング
内に取り込んでケーシング内の循環空気流に混合する外
気混合手段を設けたことを特徴とする。
【0018】この構成によると、外気混合手段を設ける
ことで、外気とケーシング内を循環した熱風とが混合さ
れて温度が低下し、これをヒータ加熱で所定の温度に調
整した後、吹き出すことができる。従って、各ケーシン
グを循環する熱風が接触することがなく、温度が同一と
なることがないため、それぞれのケーシングで異なった
温度を保つことができる。
【0019】請求項2記載の熱風加熱装置は、請求項1
において、外気混合手段を、熱風発生装置のケーシング
内で空気を循環させる送風機の近傍で一端が開口し他端
が前記ケーシングの外部で開口したダクトで構成したこ
とを特徴とする。
【0020】この構成によると、前記ダクトの送風機の
吸入口近傍は、ケーシングの外部で開口した部分に比べ
て負圧になっているため、ほぼ室温程度の低い温度の空
気がケーシング内に吸い込まれ、ケーシング内の熱風と
共に送風機に吸い込まれる。従って、混ざりあった空気
は加熱ユニット内の設定温度以下になり、加熱用ヒータ
で温度コントロールができるようになる。
【0021】請求項3記載の基板用熱風加熱装置は、請
求項1において、外気混合手段を、熱風発生装置のケー
シング内で空気を循環させる送風機の近傍で一端が開口
し他端が前記ケーシングの外部で開口したダクトと、前
記ダクトの通路に介装された流量調整手段とで構成した
ことを特徴とする。
【0022】この構成によると、流量調整手段、具体的
にはダクトの外気導入用空気取入口に、流量調整用ダン
パーまたは補助送風機などを設けることにより、送風機
に吸入される外気の比率を容易に変えることでき、各ケ
ーシングで異なった温度を保つことができる。
【0023】請求項4記載の加熱方法は、プリント基板
の半田付け面に熱風を吹き付けて加熱しリフロー半田付
けを実施するに際し、プリント基板の前記半田付け面に
向けて第1の熱風加熱装置によって熱風を吹き付けると
ともに、前記半田付け面とは反対側の面に向けて第2の
熱風加熱装置によって熱風を吹き付け、第1,第2の熱
風発生装置の少なくとも一方には、外気をケーシング内
に取り込んでケーシング内の循環空気流に混合して噴き
出し熱風温度を調整することを特徴とする。
【0024】この方法によると、リード付き部品と面実
装用部品の混載基板でも品質の良いリフローや半田付け
や接着剤の硬化ができる。請求項5記載の加熱方法は、
熱硬化性接着剤でプリント基板の表面に電子部品を固定
するに際し、プリント基板の前記熱硬化性接着剤の塗布
面に第1の熱風発生装置によって熱風を吹き付けて熱硬
化性接着剤を硬化させるとともに、前記の塗布面とは反
対側の面に向けて第2の熱風発生装置によって空冷風を
吹き付ける加熱方法であって、前記第2の熱風発生装置
において、外気をケーシング内に取り込んでケーシング
内の循環空気に混合することにより、その熱風の噴き出
し温度を第1の熱風発生装置の熱風の噴き出し温度より
も低くすることを特徴とする。
【0025】この構成によると、基板上面を基板下方よ
り高温に加熱することで、リード付き部品と面実装用部
品の混載基板をフロー半田付けする際の接着剤の硬化時
において、リード付き部品の温度上昇を抑えられる。
【0026】以下、本発明の各実施の形態を図1〜図7
に基づいて説明する。 (実施の形態1) 図1〜図3は本発明の(実施の形態
1)を示す。
【0027】本発明の熱風加熱装置は図1に示すよう
に、プリント基板1は搬送装置2によって上手側から下
手側へ矢印Aの方向へ搬送される。この搬送装置2の搬
送経路を中央にしてその上下の両側には、熱風発生装置
としての加熱ユニット8a〜8c,9a〜9cが配置さ
れ、さらにその下手側には、搬送装置2の搬送経路を中
央にしてその上下の両側に冷却ユニット10,11が配
置されており、それぞれの運転を制御することによっ
て、リフロー半田付けやフロー半田の場合の接着剤の硬
化のいずれでも行うことができる。
【0028】上下の加熱ユニット8a〜8c,9a〜9
cはいずれも構成が同じであるので、ここでは図2と図
3に基づいて加熱ユニット8aの構成を例に挙げて説明
する。
【0029】搬送装置2の搬送経路の上方位置に配置さ
れた加熱ユニット8aのケーシング12は、図2に示す
ように搬送装置2の搬送面13に対向する部分に凹部1
4が形成された断面形状がコの字形で、下面が閉塞した
空気室15a,15bの上部の相互間が連通部16で接
続されている。
【0030】前記の凹部14には、空気室15a,15
bの下部の間を連通するように複数の噴き出しノズル1
7が前記の搬送方向に沿って、図3に示すように所定間
隔で設けられている。
【0031】この噴き出しノズル17は、上記のように
空気室15a,15bの下部の間を連通するとともに、
搬送装置2の搬送面13に対向する位置には、スリット
18が形成されている。
【0032】図3は熱風発生装置8aと9aを組み合わ
せた断面図であり、加熱ユニットの外気流入口側は加熱
ユニットの中央部を断面したものであり、反対側は手前
側加熱ヒータと外部カバーの中間で断面したものであ
る。
【0033】ケーシング12の凹部14の天井部分の中
央には、図3の左断面に示すように円形の吸気口19が
穿設されている。ケーシング12の連通部16には、タ
ーボファン20の吸込口が吸気口19から吸引するよう
に送風機21が取り付けられている。
【0034】ケーシング12の連通部16の内部には、
ターボファン20を挟むように、空気室15a,15b
と連通部16との接続部に、ケーシング12の長手方向
に沿ってヒータ22a,22bが配設されている。
【0035】このようにケーシング12を構成して送風
機21を運転すると、ケーシング12の吸気口19の付
近が負圧になり、搬送装置2の搬送面13の付近の空気
が、噴き出しノズル17の間に形成される吸い込み部2
3を介して吸気口19から連通部16に吸い込まれる。
【0036】連通部16に吸い込まれた空気は、ターボ
ファン20によって連通部16の周囲に吐き出され、ヒ
ータ22a,22bで加熱されて空気室15a,15b
の下部に送風され、噴き出しノズル17のスリット18
から搬送装置2の搬送面13や、この部分を通過するプ
リント基板1に熱風24が吹き付けられる。
【0037】搬送装置2を間に挟んで加熱ユニット8a
の下側に配設された加熱ユニット9aからも同様に熱風
24が搬送装置2の搬送面13や、この部分を通過する
プリント基板1に熱風24が吹き付けられる。
【0038】また、加熱ユニット8aには、ケーシング
12の内部を循環する熱風に外気を混合するためにダク
ト25が設けられている。具体的には、ダクト25の一
端はケーシング12の凹部14にあって先端は天井部分
の吸気口19の近傍で開口している。ダクト25の他端
は連通部16を貫通して大気で開口している。
【0039】このようにダクト25を設けているため、
送風機21を運転して吸気口19の近傍が負圧になる
と、ダクト25を介して外気を矢印26で示すように吸
い込んで、循環する熱風に混合される。
【0040】このようなダクト25を設けていない場合
には、加熱ユニット8a,9aのケーシング内の温度が
異なると、搬送装置2の近傍では、加熱ユニット8aか
らの熱風と加熱ユニット9aからの熱風が混ざりあい、
高い温度の熱風と低い温度の熱風の中間の温度になる。
この混ざりあった熱風が低い温度に設定している加熱ユ
ニットに吸い込まれると、ケーシング内の温度は設定温
度より高くなるため、ヒータでは温度コントロールでき
なくなり、時間経過と共に、低い温度に設定した方のケ
ーシング内の温度が上昇してしまう。
【0041】この実施の形態のように外気混合手段であ
るダクト25を設けることで、加熱ユニット8a,9a
のケーシング内の温度が異なる場合でも、設定温度が低
いほうのケーシング内の温度をヒータによって設定温度
にコントロールできる。
【0042】さらに、噴き出しノズル17とその間にあ
る吸い込み部23の数を増やし、噴き出しノズル17と
吸い込み部23のピッチを短くすることで、熱風の水平
方向に流れる距離を短くでき、各加熱ユニットから噴き
出された熱風の混ざり合う比率を少なくできる。その結
果、ダクト25からの外気の流入量が少なくても、一対
の加熱ユニット8a,9aで温度差が付けられるように
なる。具体的には、噴き出しノズル17のピッチを15
0mm以下にすると効果が顕著であることが、実験的に
確かめられている。
【0043】(実施の形態2)図4は(実施の形態2)
を示す。この(実施の形態2)は(実施の形態1)にお
ける加熱ユニット8a,9aの各ダクト25の外気流入
口27に風量調整用のダンパー28と軸流送風機タイプ
の補助送風機29を設けたものである。
【0044】これによると、ダンパー28で風量を制限
したり、補助送風機29で送風量を増やすことで、加熱
ユニット8a,9aでの循環空気流の温度をより正確に
管理できる。
【0045】特に、補助送風機29を付けることによ
り、加熱ユニット8a,9aのうちで低い温度に設定し
ている方の外気の送風量を増やすことができ、外気流入
口27より吸い込まれた空気流は高い温度に設定してい
る方に流れ出て熱風温度を下げるため、ヒータの電気消
費量は増加するものの、一対の加熱ユニット8a,9a
間の温度差をより大きくできる作用を有する。
【0046】なお、上記の(実施の形態1)では、ダク
ト25を加熱ユニット8a,9aの両方に設けている
が、どちらか一方の加熱ユニット設けるだけでも良い。
上記の(実施の形態2)では、ダンパー28と補助送風
機29の両方をダクト25に設けて流量調整手段とした
が、ダンパー28と補助送風機29の一方だけをダクト
25に設けて流量調整手段とすることもできる。さら
に、(実施の形態2)では加熱ユニット8a,9aの両
方に流量調整手段を設けたが、加熱ユニット8a,9a
の一方の加熱ユニットに設けるだけでも効果を期待でき
る。
【0047】次に、本発明の具体例を説明する。 (実施例1)図4の熱風加熱装置を用いて、熱硬化性接
着剤でプリント基板の表面に電子部品の固定を行った。
【0048】プリント基板としては、図5に示すように
プリント着板1の片面に耐熱温度の比較的高いフラット
パッケージIC30a〜30cを接着剤でプリント着板
1に仮接着し、他面に耐熱温度の低いリード付き部品で
ある電解コンデンサ31を搭載したものを使用した。
【0049】加熱ユニット8aは、ダンパー28aを閉
じて熱風循環のみで加熱して熱硬化性接着剤を硬化さ
せ、熱風発生装置9aは、補助送風機29bを回し、ヒ
ータ電源をOFFとして空冷風をプリント基板1に吹き
付けた。
【0050】フラットパッケージIC30a〜30cを
接着剤で仮接着した側のプリント基板1の表面温度と、
フラットパッケージICの温度33と、電解コンデンサ
の温度34のそれぞれの温度プロファイルを図6に示
す。
【0051】図6から分かるように、接着剤塗布面のプ
リント基板の表面温度32は約150℃に、またフラッ
トパッケージICの温度33は約135℃と、接着剤塗
布面のプリント基板は接着剤の硬化温度である140℃
以上の温度に加熱できた。また、プリント基板の電解コ
ンデンサの温度34は、電解コンデンサ31の耐熱温度
より低い100℃以下の温度にすることができた。
【0052】(実施例2)プリント基板の片面に耐熱温
度の比較的高いチップ部品とフラットパッケージICが
既にリフロー半田付けしてあり、プリント基板の他面に
耐熱温度の比較的低いコネクタがソルダーペーストの上
に装着してある基板を、(実施の形態1)の装置を使用
してリフロー半田付けをした。
【0053】加熱ユニット8aは外気導入をしながら2
05℃の熱風で加熱し、加熱ユニット9aは、外気導入
をせずに熱風循環のみで235℃の熱風で加熱した。図
7は、チップ部品とフラットパッケージICを搭載した
基板表面温度35と、コネクタをリフロー半田付けする
面のコネクタ温度36の温度プロファイルを示す。
【0054】この図7から分かるように、チップ部品と
フラットパッケージICを搭載した基板表面温度35は
220℃まで昇温しているが、コネクタ温度36は17
0℃に抑えることが可能となった。加熱ユニット8aの
ケーシンング内の温度よりコネクタ温度36が低いの
は、コネクタの熱容量が大きく、205℃近くになる前
に冷却が始まったためである。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明の熱風加熱装置およ
び加熱方法によると、プリント基板を搬送する経路を中
央にしてその両側に、発生した熱風を前記プリント基板
に吹き付けるとともに吹き付けた空気の一部をそれぞれ
のケーシング内で循環させる第1,第2の熱風発生装置
を設け、第1,第2の熱風発生装置の少なくとも一方に
は、外気をケーシング内に取り込んでケーシング内の循
環空気流に混合する外気混合手段を設けることにより、
各ケーシング内の温度を異なったものにすることができ
る。
【0056】また、熱風発生装置のケーシング内で空気
を循環させる送風機の近傍で一端が開口し他端が前記ケ
ーシングの外部で開口したダクトおよび、前記前記ダク
ドの通路に介装されたダンパーや補助送風機等の流量調
整手段を構成することで、各ケーシング内に取り込む空
気の流量を調節することができ、均一加熱特性も良好に
なり、ヒータの消費電力を少なくできるという有利効果
も得られる。
【0057】このようにプリント基板の両面の各ケーシ
ング内に温度差をつけることで、同じ熱風加熱装置でリ
フロー加熱と接着剤加熱ができる。すなわち、プリント
基板の両面の温度を調節できるため、リード付き部品と
面実装用部品の混載基板であっても、品質の良いリフロ
ー半田付けや接着剤の硬化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(実施の形態1)の熱風加熱装置の外観斜視図
【図2】(実施の形態1)の加熱ユニットの一部切り欠
き斜視図
【図3】(実施の形態1)の上下一対の加熱ユニットの
部分断面図
【図4】(実施の形態2)の上下一対の加熱ユニットの
部分断面図
【図5】(実施例1)で使用した基板の斜視図
【図6】(実施例1)の温度プロファイル説明図
【図7】(実施例2)の温度プロファイル説明図
【図8】従来のリフロー装置の断面図
【符号の説明】
1 プリント基板 2 搬送装置 3 ケーシング 8a,9a 加熱ユニット〔熱風発生装置〕 17 噴き出しノズル 21 送風機 22 ヒータ 23 吸い込み部 28 ダンパー〔外気混合手段〕 29 補助送風機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板を搬送する経路を中央にし
    てその両側に、発生した熱風を前記プリント基板に吹き
    付けるとともに吹き付けた空気の一部をそれぞれのケー
    シング内で循環させる第1,第2の熱風発生装置を設
    け、第1,第2の熱風発生装置の少なくとも一方には、
    外気をケーシング内に取り込んでケーシング内の循環空
    気流に混合する外気混合手段を設けた熱風加熱装置。
  2. 【請求項2】 外気混合手段を、熱風発生装置のケーシ
    ング内で空気を循環させる送風機の近傍で一端が開口し
    他端が前記ケーシングの外部で開口したダクトで構成し
    た請求項1記載の熱風加熱装置。
  3. 【請求項3】 外気混合手段を、熱風発生装置のケーシ
    ング内で空気を循環させる送風機の近傍で一端が開口し
    他端が前記ケーシングの外部で開口したダクトと、前記
    ダクトの通路に介装された流量調整手段とで構成した請
    求項1記載の熱風加熱装置。
  4. 【請求項4】 プリント基板の半田付け面に熱風を吹き
    付けて加熱しリフロー半田付けを実施するに際し、プリ
    ント基板の前記半田付け面に向けて第1の熱風加熱装置
    によって熱風を吹き付けるとともに、前記半田付け面と
    は反対側の面に向けて第2の熱風加熱装置によって熱風
    を吹き付け、第1,第2の熱風発生装置の少なくとも一
    方には、外気をケーシング内に取り込んでケーシング内
    の循環空気流に混合して噴き出し熱風温度を調整する加
    熱方法。
  5. 【請求項5】 熱硬化性接着剤でプリント基板の表面に
    電子部品を固定するに際し、プリント基板の前記熱硬化
    性接着剤の塗布面に第1の熱風発生装置によって熱風を
    吹き付けて熱硬化性接着剤を硬化させるとともに、前記
    の塗布面とは反対側の面に向けて第2の熱風発生装置に
    よって空冷風を吹き付ける加熱方法であって、前記第2
    の熱風発生装置において、外気をケーシング内に取り込
    んでケーシング内の循環空気に混合することにより、そ
    の熱風の噴き出し温度を第1の熱風発生装置の熱風の噴
    き出し温度よりも低くする加熱方法。
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