JP2003036796A - マグネトロンの組立方法及びマグネトロン用陽極構体 - Google Patents

マグネトロンの組立方法及びマグネトロン用陽極構体

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JP2003036796A
JP2003036796A JP2001220205A JP2001220205A JP2003036796A JP 2003036796 A JP2003036796 A JP 2003036796A JP 2001220205 A JP2001220205 A JP 2001220205A JP 2001220205 A JP2001220205 A JP 2001220205A JP 2003036796 A JP2003036796 A JP 2003036796A
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wedge
magnetron
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anode plate
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Kazuhiko Takahashi
和彦 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カソードに対向するアノード板の内端部の変
形を防止してアノード板をアノード筒体の内壁に密着さ
せることのできるマグネトロン用陽極構体の組立方法を
提供する。 【解決手段】 アノード筒体と、上下の端部に傾斜面が
形成されたクサビ溝を有する複数のアノード板と、大小
の均圧リングと、前記アノード板を保持する溝の底部に
アノード板のクサビ溝に合致するクサビ突起を有する位
置決め治具と、同様なクサビ突起が設けられた押え治具
を備えている。均圧リングをセットした位置決め治具に
アノード筒体とアノード板を挿入し、押え治具でアノー
ド板の上端面を加圧することにより両治具のクサビ突起
でアノード板のクサビ溝を押圧して、前記アノード板の
外端部を前記アノード筒体の内壁に密着させてロー付け
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンの組
立方法及びマグネトロン用陽極構体に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のマグネトロン用陽極構体
の組立状態を説明する断面図であり、図4は、従来のマ
グネトロン用陽極構体の位置決め治具の斜視図である。
図3において、マグネトロン用陽極構体はアノード筒体
1の内壁に向けて軸心側から放射状に偶数枚のアノード
板2が配設され、ロー付けにより一体に形成されてい
る。また、それぞれのアノード板2の内径側の上下の段
部2a、2bにおいて、大小2つの均圧リング8、9に
より各アノード板はそれぞれ上下の両端部で互い違いに
1枚おきにロー付けされている。
【0003】図4に示すように、このマグネトロン用陽
極構体を組立てるために用いる位置決め治具3は、複数
枚のアノード板2をそれぞれ保持する複数の放射状の溝
4が円周方向に形成されたアノード保持円筒5と、この
アノード保持円筒5と一体で、かつアノード筒体1を保
持するよう縁部6aが形成された基台6より構成されて
いる。図3において、位置決め治具3の中心部には、均
圧リング受け皿7が基台6の上に載置され、さらに均圧
リング受け皿7の上に小径の均圧リング8と大径の均圧
リング9とが載置されている。また、位置決め治具3と
均圧リング受け皿7との中心部には、セラミックピン1
0や突上げ棒11が挿入できる穴が形成されており、先
端部がテーパー状に形成されたセラミックピン10が突
上げ棒11により各アノード板2の内端部で形成される
略内接円に接して挿入される。
【0004】次に従来のマグネトロン用陽極構体の組立
方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。
まず位置決め治具3の中央部の底部に小径の均圧リング
8及び大径の均圧リング9とが載置された均圧リング受
け皿7を挿入する。そして、位置決め治具3のアノード
保持円筒5にアノード筒体1を挿入する。ついで位置決
め治具3のアノード保持円筒5に形成された放射状の溝
4に偶数枚のアノード板2をそれぞれ挿入する。このと
きアノード筒体1の内壁に接するアノード板2の外端部
と小径の均圧リング8及び大径の均圧リング9とに当接
する段部2a、2b、あるいはアノード板2の全周には
ロー材が塗布されている。さらに図示しないがアノード
筒体1の上方から上記と同様の大小2つの均圧リングが
セットされた受け皿を挿入する。
【0005】その後、上下もしくはいずれか一方よりア
ノード板2の上下端部を加圧するとともに、各アノード
板2の内端部で形成される略内接円に、先端部がテーパ
ー状に形成されたセラミックピン10を突上げ棒11で
挿入する。これにより、アノード板2の外端部がアノー
ド筒体1の内壁面に密着するように加圧される。この状
態を維持して、高温炉で複数のアノード板2とアノード
筒体1、及び大小2つの均圧リング8、9とアノード板
2を同時にロー付けする。そして、高温炉から取出した
後、位置決め治具3とセラミックピン10とを抜いてマ
グネトロン用陽極構体の組立を完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の組立方法
では、先端部がテーパー状に形成されたセラミックピン
10を突上げ棒11により押し上げ、アノード筒体1の
内部に軸芯を中心に放射状に配置されたアノード板2の
円形に配列された内端部で形成される円形部に圧入す
る。その後、アノード筒体1の内壁面とアノード板2の
外端部のロー付面とを密着させる。したがって、図5に
示すようにセラミックピン10をアノード板2の内端部
に形成される円形部に圧入するとき、又はロー付け完了
後にセラミックピン10を抜き取るときに、セラミック
ピン10の上下動により、セラミックピン10と接する
アノード板2の内端部12が機械的強度の弱さから変形
してしまうという問題を有していた。
【0007】つまり、アノード板2の図示しないカソー
ドに対向する内端部が変形することは、各均圧リング
8、9を変形させたり、それぞれのアノード板2の間に
形成される空洞共振器を変形させることになる。その結
果、カソードより放出された電子の周回運動に対して悪
影響を及ぼすとともに、空洞共振器の変形によるアンバ
ランスのためノイズ発生や発振効率の低下を招く原因と
なっていた。
【0008】本発明は、セラミックピンを使用すること
なく、アノード板をアノード筒体の内壁に密着させる工
程の採用により、アノード板の内端部の変形を生じさせ
ないマグネトロン用陽極構体及びその組立方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマグネトロン用
陽極構体の組立方法は、アノード筒体の内壁に外端部が
接続され、上下の端部にそれぞれ前記アノード筒体の中
心部に向かって傾斜した部分を持つ端辺が形成されたク
サビ辺を有する放射状に配置した複数のアノード板と、
前記複数のアノード板をそれぞれ1つおきに接続する少
なくとも2つの均圧リングとを有するマグネトロンの組
立方法であって、前記2つの均圧リングを挿入し保持し
た受け皿を位置決め治具の中央底部に挿入する工程、放
射状に配列された複数の溝の底部に前記アノード板のク
サビ辺に合致するクサビ型断面の環状突起が設けられた
位置決め治具のそれぞれの溝に前記アノード板を挿入す
る工程、前記均圧リング及び前記複数のアノード板を配
置した位置決め治具に前記アノード筒体を嵌入する工
程、前記アノード板のクサビ辺に合致するクサビ型断面
の環状突起が設けられた押え治具を前記アノード筒体に
嵌入する工程、前記位置決め治具と前記押え治具とを相
対的に押圧することにより前記位置決め治具と前記押え
治具とのそれぞれのクサビ型断面の環状突起で前記アノ
ード板のクサビ辺を押圧して前記アノード板を前記アノ
ード筒体の内壁方向へ押圧する工程、及びその組合せ押
圧した状態で上記各部を加熱して前記アノード筒体の内
壁に前記アノード板をロー付けして一体に形成する工程
を具備している。
【0010】この構成によれば、加圧によって位置決め
治具及び押え治具の両治具に設けられたクサビ型断面の
環状突起がアノード板のクサビ辺の傾斜に沿ってアノー
ド板をアノード筒体の内壁方向へ押圧する。これによ
り、アノード板の外端部をアノード筒体の内壁部に、均
圧リングをアノード板の段部にそれぞれ密着させた状態
でロー付けできる。その結果、セラミックピンの抜き差
しによるアノード板の内端部の変形を防止できるマグネ
トロン用陽極構体の組立方法を提供することができる。
【0011】本発明のマグネトロン用陽極構体は、アノ
ード筒体、前記アノード筒体の内壁に側端部が接続さ
れ、上下の端部にそれぞれ前記アノード筒体の中心部に
向かって傾斜した部分を持つ端辺が形成されたクサビ辺
を有する複数のアノード板、及び前記複数のアノード板
をそれぞれ1つおきに接続する少なくとも2つの均圧リ
ングを有している。
【0012】この構成によれば、アノード板に設けたク
サビ辺の傾斜端辺を利用してアノード筒体の内壁方向に
アノード板を押圧することができる。それによりアノー
ド板の内端部にはセラミックピンを挿入する必要がなく
なるから、セラミックピンの抜き差しによるアノード板
の内端部の変形を防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のマグネトロン用陽
極構体の組立方法の好適な実施例について、添付の図面
を参照しながら説明する。なお、従来例との対比を明瞭
にするため、同一部分には同一符号を付して説明する。
【0014】《実施例》図1は、本発明の実施例のマグ
ネトロン用陽極構体の組立状態を示す断面図であり、図
2は実施例の組立方法に用いる位置決め治具20及び押
え治具18の斜視断面図である。図1において、本実施
例に使用されるアノード板13には、アノード筒体1に
当接する外端部に近い上下の端部に、アノード筒体1の
中心部に向かって傾斜した傾斜辺を有するクサビ辺14
がそれぞれ形成されている。さらに、アノード板の上下
の部には、1枚おきに上部と下部で大径と小径の2つの
均圧リングにより互い違いにそれぞれアノード板を接続
するための上部内側の段部2aと上部外側の段部2b及
び下部内側の段部2aと下部外側の段部2bが設けられ
ている。
【0015】図2に示すように、陽極構体の位置決め治
具20のアノード筒体1の内面に当接されるアノード保
持円筒部15には、12枚のアノード板13をそれぞれ
挿入して保持する12個の溝16が円周上の中心角30
度で放射状に配設されている。このそれぞれの溝16の
底部は、アノード板13の内端部側では略垂直に立ち上
がり、かつアノード筒体1の内壁に当接する外端部方向
にいくにしたがい底部が低くなるように形成された傾斜
面を有している。このように、それぞれの溝16の底部
には、アノード板13のクサビ辺14と上下逆向きに略
同じ形状の表面を持つクサビ型断面の環状突起17が設
けられている。
【0016】さらに、位置決め治具20のアノード保持
円筒部15の中央部の底部には、小径の均圧リング8、
及び大径の均圧リング9をそれぞれ位置決めして保持す
る均圧リング受け皿7が嵌め込まれている。なお、この
2つの均圧リング8、9は1つおきのアノード板の電圧
を均一にするための接続とアノード板を篭のように形成
して支持するためのものである。また、アノード板13
の上端部を押さえ込む押え治具18のアノード板13の
上端部に当接する押え面には、上述した位置決め治具2
0の溝16のクサビ型断面の環状突起17と同一形状の
クサビ型断面の環状突起19が形成されている。
【0017】次ぎに、本実施例のマグネトロン用陽極構
体の組立方法について図1を参照しつつ説明する。図1
に示すように、位置決め治具20の上面にアノード筒体
1と、内側の小径の均圧リング8及び外側の大径の均圧
リング9がセットされた均圧リング受け皿7とを嵌め込
む。さらにアノード保持円筒部15の各溝16に12枚
のアノード板13を挿入する。ついで、アノード板13
の上端部に押え治具18のクサビ型断面の環状突起19
が当接するように、押え治具18をアノード筒体1の内
径に沿って上から挿入する。
【0018】その後、位置決め治具20を固定して押え
治具18を矢印21で示す下方向に加圧する。これによ
り、アノード板13の下端部では、位置決め治具20の
アノード保持円筒部15の各溝16の底部のクサビ型断
面の環状突起17の傾斜部により、アノード板13のク
サビ辺14の傾斜面がアノード筒体1の内壁方向へ押圧
されることになる。また、アノード板13の上端部では
アノード板13の上部のクサビ辺14と押え治具18の
クサビ型断面の環状突起19との傾斜部が接し、アノー
ド板13のクサビ辺14の傾斜部がアノード筒体1の内
壁方向へ押圧されることになる。
【0019】さらに押え治具18を矢印21の方向に加
圧することにより、アノード板13の外端部がアノード
筒体1の内壁に押されて密着するとともに、内側と外側
の各均圧リング8、9も1つおきのアノード板13の所
定の段部の内壁にそれぞれ密着して嵌めあわされる。こ
の状態で均圧リング8、9によりその密圧着状態が維持
されるため、内側と外側の均圧リング8、9、アノード
板13、及びアノード筒体1はそれぞれそのロー付けさ
れるべき部分で密圧着嵌めあわせをした状態で嵌めあわ
せによる機械的係合力により一体的に保持される。
【0020】この後、一体的に保持された、アノード筒
体1と12枚のアノード板13と均圧リング8、9とで
構成されたマグネトロン用陽極構体を、押え治具18及
び位置決め治具20から外して裏返す。そして再び中央
部の底部に各均圧リング8、9がセットされた均圧リン
グ受け皿7を嵌め込んだ位置決め治具20に挿入して押
え治具18で加圧する。このようにしてアノード板13
の両面に各均圧リング8、9が密着して嵌合される。次
に、高温炉でアノード板13の外端部又は全周に塗布さ
れている銀ローを溶融してアノード板13とアノード筒
体1を、及びアノード板13と内側及び外側の均圧リン
グ8、9を、それぞれロー付けして一体化する。そして
位置決め治具20と押え治具18とを除去してマグネト
ロン用陽極構体の組立を完了する。
【0021】本実施例では、アノード板の上下の端部に
アノード板の軸状の上下のほぼ中心部に向かって傾斜し
た傾斜部を有するクサビ辺を形成し、このアノード板を
挿入保持する位置決め治具の溝の底部にもアノード板の
クサビ辺に略合致する形状のクサビ型断面の環状突起を
形成している。それとともに、押え治具にも位置決め治
具のクサビ型断面の環状突起と上下逆で同様のクサビ型
断面の環状突起を形成している。押え治具を図1の下向
きの矢印方向に押し下げることにより、アノード板を挟
んで上下の治具のクサビ型断面の環状突起とでアノード
板の上下の側端部に形成したクサビ辺の傾斜面との係合
で,アノード板をアノード筒体の内壁方向へ押圧してい
る。したがって、アノード板の内端部を従来例のセラミ
ックピンでアノード筒体の内壁方向に加圧せずにロー付
け前のアノード板をアノード筒体に一体形成で組立てる
ことができる。したがって、従来使用していたセラミッ
クピンを用いないので、セラミックピンの押し込みによ
るアノード板の内端部の変形を防止することができる。
【0022】なお上述した実施例では、アノード板の上
下両端面にそれぞれ大小の均圧リングを接続する構成の
マグネトロン用陽極構体について説明した。しかし、上
下どちらか一方の端面のみに各均圧リングを接続した構
成のマグネトロン用陽極構体の場合は一度の加圧成形で
アノード板をアノード筒体に一体形成できる。したがっ
て、このマグネトロン用陽極構体を裏返して再び同工程
を辿る必要はない。また、上記実施例では押え治具で加
圧するように説明しているが、押え治具あるいは位置決
め治具のいづれか一方の治具で加圧しても良いし、もち
ろん両者で加圧しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上実施例で詳細に説明したように、本
発明は、アノード板の上下の側端部にアノード板の中心
部に向かって傾斜面を有するクサビ辺を形成し、このア
ノード板を挿入保持する治具の溝の底部にもアノード板
のクサビ辺に合致する形状のクサビ型断面の環状突起を
形成すると共に、押え治具にも同様のクサビ型断面の環
状突起を形成している。これにより、アノード板を挟ん
で上下の治具のクサビ型断面の環状突起でアノード板に
形成されたクサビ辺の傾斜面を押してアノード板をアノ
ード筒体の内面方向へ押圧することができる。こうし
て、アノード板の内端部にセラミックピンを押し込むこ
となくアノード板をアノード筒体にロー付けして一体に
形成することができる。その結果、従来使用していたセ
ラミックピンは不要となり、カソードに面したアノード
板の内端部の変形を防止することができ、良品質で高効
率なマグネトロンが得られる。
【0024】また、アノード板を挿入保持する治具の溝
の底部もアノード板のクサビ辺に対応した形状のクサビ
型断面の環状突起が形成されているため、複数のアノー
ド板を治具の溝に挿入したときに、これらクサビ辺とク
サビ型断面の環状突起とで位置ズレを防止して確実に放
射状に位置規制することができる。したがってアノード
板の挿入組立が容易となるといった多くの効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマグネトロン用陽極構体の組立状態を
示す断面図
【図2】本発明の位置決め治具及び押え治具の断面斜視
【図3】従来のマグネトロン用陽極構体の組立状態を示
す断面図
【図4】従来の位置決め治具の斜視図
【図5】従来のマグネトロン用陽極構体からセラミック
ピンを抜くときの状態を示す断面図
【符号の説明】
1 アノード筒体 7 均圧リング受け皿 8 小径の均圧リング 9 大径の均圧リング 13 アノード板 14 クサビ辺 15 アノード保持円筒部 16 溝 17 クサビ型断面の環状突起 18 押え治具 19 クサビ型断面の環状突起 20 位置決め治具 20a 基台 21 加圧方向を示す矢印

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アノード筒体の内壁に外端部が接続さ
    れ、上下の端部にそれぞれ前記アノード筒体の中心部に
    向かって傾斜した部分を持つ端辺が形成されたクサビ辺
    を有する放射状に配置した複数のアノード板と、 前記複数のアノード板をそれぞれ1つおきに接続する少
    なくとも2つの均圧リングとを有するマグネトロンの組
    立方法であって、 前記2つの均圧リングを挿入し保持した受け皿を位置決
    め治具の中央底部に挿入する工程、 放射状に配列された複数の溝の底部に前記アノード板の
    クサビ辺に合致するクサビ型断面の環状突起が設けられ
    た位置決め治具のそれぞれの溝に前記アノード板を挿入
    する工程、 前記均圧リング及び前記複数のアノード板を配置した位
    置決め治具に前記アノード筒体を嵌入する工程、 前記アノード板のクサビ辺に合致するクサビ型断面の環
    状突起が設けられた押え治具を前記アノード筒体に嵌入
    する工程、 前記位置決め治具と前記押え治具とを相対的に押圧する
    ことにより前記位置決め治具と前記押え治具とのそれぞ
    れのクサビ型断面の環状突起で前記アノード板のクサビ
    辺を押圧して前記アノード板を前記アノード筒体の内壁
    方向へ押圧する工程、及びその組合せ押圧した状態で上
    記各部を加熱して前記アノード筒体の内壁に前記アノー
    ド板をロー付けして一体に形成する工程を具備すること
    を特徴とするマグネトロンの組立方法。
  2. 【請求項2】 前記アノード板が偶数個であって、その
    第1の1つおきの組では上部外側の段部には大径の均圧
    リングが、下部内側の段部には小径の均圧リングがそれ
    ぞれ嵌合し、第2の1つおきの組では、下部外側の段部
    には大径の均圧リングが、上部内側の段部には小径の均
    圧リングがそれぞれ嵌合するような段部を設け、 前記アノード板を位置決め治具の溝に挿入する際、1枚
    毎に上下の端部を逆にして挿入して前記第1及び第2の
    1つおきの組とし、それらの上下の端部において前記複
    数のアノード板をそれぞれ互いに1つおきに大径の均圧
    リングと小径の均圧リングと接続することを特徴とする
    請求項1に記載のマグネトロンの組立方法。
  3. 【請求項3】 前記アノード板は偶数個であってその1
    つおきの組では、外側溶接段部を上部に、内側溶接段部
    を下部に有し、他の1つおきの組では内側溶接段部を上
    部に、外側溶接段部を下部に有し、各上部外側段部は上
    側外リングに接続され、各上部内側段部は上側内リング
    に接続され、各下部外側段部は下側外リングに接続さ
    れ、各下部内側段部は下側内リングに接続される、 ことを特徴とする請求項1に記載のマグネトロンの組立
    方法。
  4. 【請求項4】 アノード筒体、 前記アノード筒体の内壁に側端部が接続され、上下の端
    部にそれぞれ前記アノード筒体の中心部に向かって傾斜
    した部分を持つ端辺が形成されたクサビ辺を有する複数
    のアノード板、及び前記複数のアノード板をそれぞれ1
    つおきに接続する少なくとも2つの均圧リングを有する
    マグネトロン用陽極構体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100376013C (zh) * 2003-06-30 2008-03-19 乐金电子(天津)电器有限公司 磁控管的a-封铜焊结构
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