JP2003036048A - 表示装置、表示方法及び表示制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

表示装置、表示方法及び表示制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2003036048A
JP2003036048A JP2001223971A JP2001223971A JP2003036048A JP 2003036048 A JP2003036048 A JP 2003036048A JP 2001223971 A JP2001223971 A JP 2001223971A JP 2001223971 A JP2001223971 A JP 2001223971A JP 2003036048 A JP2003036048 A JP 2003036048A
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文平 田路
Tadanori Tezuka
忠則 手塚
Hiroyuki Yoshida
裕之 吉田
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    • G09G2340/04Changes in size, position or resolution of an image
    • G09G2340/0457Improvement of perceived resolution by subpixel rendering

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力画像の濃度のばらつきを抑え質の高いブ
ピクセル表示を行う表示装置を提供する。 【解決手段】 中心の注目画素を取り囲む8画素の参照
パターンに従って、3倍パターン及び左右隣接サブピク
セルパターンを決定する。この3倍パターンは、注目画
素を構成する3つのサブピクセルに割り当てられ、左右
隣接サブピクセルパターンは、注目画素の左右に隣接す
るサブピクセルに割当てられる。これにより、注目画素
で表示した黒の部分が、サブピクセル3個分という大き
さを変えることなく、サブピクセル1個分だけ、右に移
動する。その結果、線などの太さが変化することに起因
する出力画像の濃度のばらつきが抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置及びその
関連技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の表示デバイスを用いた
表示装置が使用されている。このような表示装置のう
ち、例えば、カラーLCD、カラープラズマディスプレ
イなど、RGB3原色をそれぞれ発光する3つの発光素
子を一定の順序で並べて、1画素とし、この画素を第1
の方向に並設して1ラインを構成し、このラインを第1
の方向に直交する第2の方向に複数設けて、表示画面を
構成するものがある。
【0003】さて例えば、携帯電話、モバイルコンピュ
ータなどに搭載される、表示デバイスのように、表示画
面が比較的狭く、細かな表示が行いにくい表示デバイス
も多い。このような表示デバイスで、小さな文字や、写
真、または複雑な絵等を表示しようとすると、画像の一
部がつぶれて不鮮明になりやすい。
【0004】狭い画面における、表示の鮮明度を向上す
るため、インターネット上で、1画素がRGB3つの発
光素子からなる点を利用した、サブピクセル表示に関す
る文献(題名:「Sub Pixel Font Re
ndering Technology」)が公開され
ている。本発明者らは、2000年6月19日に、この
文献を、サイト(http://grc.com)またはその配下から
ダウンロードして確認した。
【0005】次に、この技術を、図36〜図40を参照
しながら、説明する。以下、表示する画像の例として、
「A」という英文字を取り上げる。
【0006】さて、図36は、このように3つの発光素
子から1画素を構成する場合の、1ラインを模式的に表
示したものである。図36における横方向(RGB3原
色の発光素子が並んでいる方向)を第1の方向といい、
これに直交する縦方向を第2の方向という。
【0007】なお、発光素子の並び方自体は、RGBの
順でない、他の並び方も考えられるが、並び方を変更し
ても、この従来技術及び本発明は、同様に適用できる。
【0008】そして、この1画素(3つの発光素子)を
第1の方向に一列に並べて、1ラインが構成される。さ
らに、このラインを第2の方向に並べて、表示画面が構
成される。
【0009】さて、このサブピクセル技術では、元画像
は、例えば、図37に示すような画像である。この例で
は、縦横7画素ずつの領域に、「A」という文字を表示
している。これに対して、サブピクセル表示を行うため
に、RGBそれぞれの発光素子を、1画素と見なした場
合に、横方向に21(=7×3)画素、縦方向に7画素
とった領域について、図38に示すように、横方向に3
倍の解像度を持つフォントを用意する。
【0010】そして、図39に示すように、図37の各
画素(図38ではなく図37の画素)について、色を定
める。ただ、このまま表示すると、色むらが発生するた
め、図40(a)に示すような、係数による、フィルタ
リング処理を施す。図40(a)では、輝度に対する係
数を示しており、中心の注目画素では、3/9倍、その
隣の画素では、2/9倍、さらにその隣の画素では、1
/9倍、というような係数を乗じて、各画素の輝度を調
整する。
【0011】このように、図39に示す色のピクセルに
フィルタリング処理を施すと、図40(b)のようにな
り、水色は薄い水色、黄色は薄い黄色、赤茶色は薄い茶
色、紺色は薄い紺色のように、色が調整される。
【0012】このようにフィルタリング処理を施した画
像を、図38の各発光素子に割り当てて、サブピクセル
表示を行うものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この技術で
は、元画像(図37)に対して、第1の方向に、解像度
を3倍拡大した画像(図38)を、別個かつ静的に保持
していなければならない。
【0014】一般に、フォントのように、多数の画像
を、ひとまとめに管理するものでは、フォントの種類の
増やすだけで、大きなシステムリソースが必要となる。
殊に、携帯電話、モバイルコンピュータのように、シス
テムリソースの制限が多いものでは、このように大きな
システムリソースが必要となる技術を、採用すること
は、困難である。
【0015】更に、3倍した画像そのものが静的に利用
できることが前提となるため、例えば、サーバからダウ
ンロードした顔写真画像など、任意の元画像について、
解像度を3倍した表示を行うことができない。
【0016】このように、従来の技術では、サブピクセ
ル表示を行うのは不可能ではないが、システムリソース
の負担が大きく、かつ、サブピクセル表示を行える範囲
が制限されているという問題点があった。
【0017】そこで、本発明は、システムリソースの負
担が軽く、かつ、3倍画像が既知でなくてもサブピクセ
ル表示を行うことができ、しかも、出力画像の濃度のば
らつきを抑えて質の高いブピクセル表示が行える表示装
置及びその間連技術を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明では、RGB3原
色をそれぞれ発光する3つの発光素子を一定順序で並設
して1画素を構成し、この画素を第1の方向に並設して
1ラインを構成し、このラインを第1の方向に直交する
第2の方向に複数設けて、表示画面を構成する表示デバ
イスに表示を行わせるにあたり、今回表示すべきラスタ
画像において、注目画素が予め定められた画素値を有す
る場合にのみ、その注目画素を取り囲む、合計(2n+
1)×(2m+1)−1(n,mは自然数)個の画素か
らなる参照パターンに従って、当該注目画素を第1の方
向に3倍拡大した3倍パターンを決定するとともに、当
該注目画素の一方側に対して第1の方向に連なるx個
(xは整数)のサブピクセルのパターンと、当該注目画
素の他方側に対して第1の方向に連なるy個(yは自然
数)のサブピクセルのパターンとを決定し、1画素を構
成する3つの発光素子と、その1画素の一方側に連なる
x個の発光素子と、他方側に連なるy個の発光素子と、
に対して、3倍パターン及びサブピクセルのパターンを
割り当てて表示デバイスに表示を行わせる。
【0019】この構成により、画素を、画素値を変えず
に、サブピクセル1個分の移動幅で、「x」及び「y」
の値に応じて、第1の方向に移動させることができる。
【0020】このため、サブピクセル表示をさせるにあ
たり、オブジェクトを表す線幅が変化することに起因す
る出力画像の濃度のばらつきを抑制できる。その結果、
質の高いサブピクセル表示を実現できる。
【0021】また、システムリソースの負担が軽く、し
かも、解像度を3倍拡大した画像が既知でなくてもサブ
ピクセル表示が行える。
【0022】本発明では、RGB3原色をそれぞれ発光
する3つの発光素子を一定順序で並設して1画素を構成
し、この画素を第1の方向に並設して1ラインを構成
し、このラインを第1の方向に直交する第2の方向に複
数設けて、表示画面を構成する表示デバイスに表示を行
わせるにあたり、今回表示すべきラスタ画像において、
注目画素と、この注目画素を取り囲む、合計(2n+
1)×(2m+1)(n,mは自然数)個の画素からな
る矩形の参照パターンに従って、当該注目画素を第1の
方向に3倍拡大した3倍パターンを決定するとともに、
当該注目画素の一方側に対して第1の方向に連なるx個
(xは整数)のサブピクセルのパターンと、当該注目画
素の他方側に対して第1の方向に連なるy個(yは自然
数)のサブピクセルのパターンとを決定し、注目画素に
基づく3倍パターンが、他の注目画素に対して第1の方
向に連なるサブピクセルのパターンと矛盾する場合、当
該3倍パターンに対して、その矛盾を取り除くように補
正を施し、1画素を構成する3つの発光素子に、補正後
の3倍パターンを割り当てて表示デバイスに表示を行わ
せる。
【0023】この構成により、画素を、画素値を変えず
に、サブピクセル1個分の移動幅で、「x」及び「y」
の値に応じて、第1の方向に移動させることができる。
【0024】このため、サブピクセル表示をさせるにあ
たり、オブジェクトを表す線幅が変化することに起因す
る出力画像の濃度のばらつきを抑制できる。その結果、
質の高いサブピクセル表示を実現できる。
【0025】しかも、3倍パターンに生じる矛盾は取り
除かれるため、特定の注目画素を選別して処理を施す必
要はなく、全ての注目画素に対して一律に同じ処理を施
すことで、3倍パターン及びサブピクセルのパターンを
決定できる。
【0026】また、システムリソースの負担が軽く、し
かも、解像度を3倍拡大した画像が既知でなくてもサブ
ピクセル表示が行える。
【0027】
【発明の実施の形態】請求項1記載の表示装置では、オ
ブジェクトが表されているラスタ画像を元画像として、
サブピクセル表示を行わせるにあたり、サブピクセル表
示後のオブジェクトの線幅をサブピクセルj個分(jは
自然数)とする場合において、その線を表示するj個の
サブピクセルを、j個全てのサブピクセルの値を変える
ことなく、サブピクセルのk個分(kは自然数)だけ第
1の方向に移動させた表示を行う。
【0028】この構成により、サブピクセル表示を行う
にあたり、元画像のオブジェクトの線幅を単純に拡大あ
るいは縮小する場合と比べて、より滑らかな表示を実現
できる。
【0029】請求項2記載の表示装置では、RGB3原
色をそれぞれ発光する3つの発光素子を一定順序で並設
して1画素を構成し、この画素を第1の方向に並設して
1ラインを構成し、このラインを第1の方向に直交する
第2の方向に複数設けて、表示画面を構成する表示デバ
イスと、表示デバイスに表示すべき表示画像情報を記憶
する表示画像記憶手段と、表示画像記憶手段が記憶する
表示画像情報に基づいて、表示デバイスに表示を行わせ
る表示制御手段と、を備える。
【0030】また、この表示装置は、今回表示すべきラ
スタ画像を記憶する元画像データ記憶手段と、元画像デ
ータ記憶手段が記憶するラスタ画像に基づいて、注目画
素が予め定められた画素値を有する場合にのみ、注目画
素を第1の方向に3倍拡大した3倍パターンを決定する
とともに、当該注目画素に対して第1の方向に連なるサ
ブピクセルのパターンを決定するパターン決定手段と、
を有する。
【0031】そして、表示画像記憶手段には、パターン
決定手段が決定した3倍パターン及びサブピクセルのパ
ターンに基づく表示画像情報が記憶される。
【0032】パターン決定手段は、元画像データ記憶手
段が記憶するラスタ画像において、注目画素を取り囲
む、合計(2n+1)×(2m+1)−1(n,mは自
然数)個の画素からなる参照パターンに従って、当該注
目画素を第1の方向に3倍拡大した3倍パターンを決定
するとともに、当該注目画素に対して一方側に連なるx
個(xは整数)のサブピクセルのパターンと、他方側に
連なるy個(yは自然数)のサブピクセルのパターンと
を決定する。
【0033】表示制御手段は、1画素を構成する3つの
発光素子と、その1画素の一方側に連なるx個の発光素
子と、他方側に連なるy個の発光素子と、に対して、3
倍パターン及びサブピクセルのパターンを割り当てて表
示デバイスに表示を行わせる。
【0034】この構成により、画素を、画素値を変えず
に、サブピクセル1個分の移動幅で、「x」及び「y」
の値に応じて、第1の方向に移動させることができる。
【0035】このため、サブピクセル表示をさせるにあ
たり、オブジェクトを表す線幅が変化することに起因す
る出力画像の濃度のばらつきを抑制できる。その結果、
質の高いサブピクセル表示を実現できる。
【0036】また、注目画素が予め定められた値を有す
るときにのみ、3倍パターン及びサブピクセルのパター
ンを決定する処理を行うので、全ての注目画素に対して
これらを決定する場合と比較して、全体の処理量を軽減
できる。その結果、システムの負担を軽減することがで
き、携帯電話やモバイルコンピュータなど、システムリ
ソースの制限が多い機器にも適用できる。
【0037】しかも、パターン決定手段が、元画像デー
タ記憶手段が記憶するラスタ画像に基づいて、3倍パタ
ーン及びサブピクセルのパターンを動的に決定するた
め、3倍パターン及びサブピクセルのパターンを静的に
保持しておく必要がない。したがって、3倍パターン及
びサブピクセルのパターンを静的に格納する場合に比
べ、システムの負担を軽減することができる。これによ
り、上記効果と相まって、システムリソースの制限が多
い機器に対して、より適用容易となる。
【0038】さらに、このラスタ画像並びにこのラスタ
画像に対する3倍パターン及びサブピクセルのパターン
は、既知である必要はない。このため、例えば、サーバ
からダウンロードした顔写真画像など、広い範囲の画像
について、解像度を実質的に向上したサブピクセル表示
を行うことができ、見やすく表示できる。
【0039】請求項3記載の表示装置では、RGB3原
色をそれぞれ発光する3つの発光素子を一定順序で並設
して1画素を構成し、この画素を第1の方向に並設して
1ラインを構成し、このラインを第1の方向に直交する
第2の方向に複数設けて、表示画面を構成する表示デバ
イスと、表示デバイスに表示すべき表示画像情報を記憶
する表示画像記憶手段と、表示画像記憶手段が記憶する
表示画像情報に基づいて、表示デバイスに表示を行わせ
る表示制御手段と、を備える。
【0040】また、この表示装置は、今回表示すべきラ
スタ画像を記憶する元画像データ記憶手段と、元画像デ
ータ記憶手段が記憶するラスタ画像に基づいて、注目画
素を第1の方向に3倍拡大した3倍パターンを決定する
とともに、当該注目画素に対して第1の方向に連なるサ
ブピクセルのパターンを決定するパターン決定手段と、
パターン決定手段が決定した3倍パターンを補正する3
倍パターン補正手段と、を有する。
【0041】そして、表示画像記憶手段には、補正後の
3倍パターンに基づく表示画像情報が記憶される。
【0042】パターン決定手段は、元画像データ記憶手
段が記憶するラスタ画像において、注目画素と、この注
目画素を取り囲む、合計(2n+1)×(2m+1)
(n,mは自然数)個の画素からなる矩形の参照パター
ンに従って、当該注目画素を第1の方向に3倍拡大した
3倍パターンを決定するとともに、当該注目画素に対し
て一方側に連なるx個(xは整数)のサブピクセルのパ
ターンと、他方側に連なるy個(yは自然数)のサブピ
クセルのパターンとを決定する。
【0043】3倍パターン補正手段は、注目画素に基づ
く3倍パターンが、他の注目画素に対して第1の方向に
連なるサブピクセルのパターンと矛盾する場合、当該3
倍パターンに対して、その矛盾を取り除くように補正を
施す。
【0044】表示制御手段は、1画素を構成する3つの
発光素子に、補正後の3倍パターンを割り当てて表示デ
バイスに表示を行わせる。
【0045】この構成により、画素を、画素値を変えず
に、サブピクセル1個分の移動幅で、「x」及び「y」
の値に応じて、第1の方向に移動させることができる。
【0046】このため、サブピクセル表示をさせるにあ
たり、オブジェクトを表す線幅が変化することに起因す
る出力画像の濃度のばらつきを抑制できる。その結果、
質の高いサブピクセル表示を実現できる。
【0047】しかも、3倍パターンに生じる矛盾は取り
除かれるため、特定の注目画素を選別して処理を施す必
要はなく、全ての注目画素に対して一律に同じ処理を施
すことで、3倍パターン及びサブピクセルのパターンを
決定できる。
【0048】また、パターン決定手段が、元画像データ
記憶手段が記憶するラスタ画像に基づいて、3倍パター
ン及びサブピクセルのパターンを動的に決定するため、
3倍パターン及びサブピクセルのパターンを静的に保持
しておく必要がない。したがって、3倍パターン及びサ
ブピクセルのパターンを静的に格納する場合に比べ、シ
ステムの負担を軽減することができ、携帯電話やモバイ
ルコンピュータなど、システムリソースの制限が多い機
器にも適用できる。
【0049】さらに、このラスタ画像並びにこのラスタ
画像に対する3倍パターン及びサブピクセルのパターン
は、既知である必要はない。このため、例えば、サーバ
からダウンロードした顔写真画像など、広い範囲の画像
について、解像度を実質的に向上したサブピクセル表示
を行うことができ、見やすく表示できる。
【0050】請求項4記載の表示装置では、x=1かつ
y=1である。この構成により、x≧2等とする場合に
比べて画素の移動幅が小さくなり、表示デバイスに表示
されるオブジェクト、例えば、文字等のつぶれを抑制で
きる。請求項5記載の表示装置では、x=1かつy=1
である。この構成により、注目画素に基づく3倍パター
ンにおいて、矛盾が生じうるのは、左右のパターンの各
々となり、3倍パターン補正手段は、x≧2等とする場
合に比べて、シンプルな処理で矛盾を取り除くことがで
きる。
【0051】請求項6記載の表示装置では、n=1かつ
m=1である。この構成により、参照パターンは、3×
3の矩形の画素群から注目画素を除いたものとなり、参
照パターンが採りうる場合が、256通りとなって、シ
ンプルな処理によりサブピクセル表示を実現できる。
【0052】請求項7記載の表示装置では、n=1かつ
m=1である。この構成により、参照パターンが3×3
の矩形の画素群であり、参照パターンが採りうる場合
が、512通りとなって、シンプルな処理によりサブピ
クセル表示を実現できる。
【0053】請求項8記載の表示装置では、元画像デー
タ記憶手段が記憶するラスタ画像は、ビットマップフォ
ント、ベクトルフォントをラスタ展開したビットマップ
画像、あるいは、フォントでないラスタ画像のいずれか
である。この構成により、様々な形式の画像について
も、サブピクセル表示できる。
【0054】請求項9記載の表示装置では、パターン決
定手段は、3倍パターン及びサブピクセルのパターンを
決定するパターン決定規則を記憶する参照パターン記憶
手段を参照して、3倍パターン及びサブピクセルのパタ
ーンを決定する。
【0055】この構成により、参照パターン記憶手段の
参照により、3倍パターン及びサブピクセルのパターン
が決定されるため、高速に3倍パターン及びサブピクセ
ルのパターンを求めることができ、表示のレスポンスを
良好に保持できる。
【0056】請求項10記載の表示装置では、参照パタ
ーン記憶手段には、参照パターンのパターンマッチング
のための情報が格納されている。
【0057】この構成により、パターンマッチングによ
り3倍パターン及びサブピクセルのパターンを決定でき
る。
【0058】請求項11記載の表示装置では、参照パタ
ーン記憶手段には、参照パターンをビット表現したビッ
ト列と、このビット列にかかる3倍パターン及びサブピ
クセルのパターンを示す情報とが、対応付けて格納され
ている。
【0059】この構成により、ビット列によって3倍パ
ターン及びサブピクセルのパターンを、高速かつ容易に
検索できる。
【0060】請求項12記載の表示装置では、パターン
決定手段は、参照パターンに基づく論理演算を行うパタ
ーン論理演算手段の演算結果を参照して、3倍パターン
及びサブピクセルのパターンを決定する。
【0061】この構成により、参照パターンを記憶して
いなくても、論理演算のみで3倍パターン及びサブピク
セルのパターンを決定できるため、記憶領域を節約でき
る。
【0062】以下図面を参照しながら、本発明の実施の
形態を説明する。 (実施の形態1)まず、本発明の実施の形態1について
説明する。図1は、本発明の実施の形態1における表示
装置のブロック図である。
【0063】図1に示すように、この表示装置は、表示
情報入力手段1、表示制御手段2、表示デバイス3、表
示画像記憶手段4、元画像データ群記憶手段5、元画像
データ記憶手段6、注目画素判定手段7、ビットマップ
パターン抽出手段8、パターン決定手段9、参照パター
ン記憶手段10、3倍画像データ記憶手段11、及び、
フィルタリング処理手段12を具備する。
【0064】図1において、表示情報入力手段1は、表
示情報を入力する。また、表示制御手段2は、図1の各
要素を制御して、表示画像記憶手段4(VRAMなど)
が記憶する表示画像に基づいて、表示デバイス3に表示
を行わせる。
【0065】表示デバイス3は、RGB3原色をそれぞ
れ発光する3つの発光素子を一定順序で並設して1画素
を構成し、この画素を第1の方向に並設して1ラインを
構成し、このラインを第1の方向に直交する第2の方向
に複数設けて、表示画面を構成してなる。具体的には、
カラーLCD、カラープラズマディスプレイなどと、こ
れらの各発光素子をドライブするドライバからなる。
【0066】ここで、サブピクセルについて簡単に説明
する。サブピクセルとは、一般に、画素を構成する最小
要素のことをいう。
【0067】本実施の形態では、表示デバイス3は、R
GB3原色をそれぞれ発光する3つの発光素子を一定順
序で並設して1画素を構成しているため、サブピクセル
は、1画素を第1の方向に3等分して得た各要素のこと
である。
【0068】従って、RGB3つのサブピクセルは、R
GB3つの発光素子に対応することになる。
【0069】元画像データ群記憶手段5は、フォントデ
ータのように、一連の元画像データを記憶する。このフ
ォントは、ラスタフォント、ベクトルフォントの一方又
は双方でも良い。
【0070】元画像データ記憶手段6は、元画像データ
を一時記憶する。元画像データ群記憶手段5がラスタフ
ォントデータを記憶しており、表示情報入力手段1から
元画像データ群記憶手段5の特定のラスタフォントデー
タを表示するような指示があったときは、表示制御手段
2は、元画像データ群記憶手段5のカレントのラスタフ
ォントデータを、元画像データとして、元画像データ記
憶手段6へそのまま格納する。
【0071】また、元画像データ群記憶手段5がベクト
ルフォントデータを保持しており、表示情報入力手段1
から特定のベクトルフォントデータを表示するような指
示があったときは、表示制御手段2は、そのベクトルフ
ォントデータを所定の領域に展開してラスタ画像を生成
し、このラスタ画像を元画像として、元画像データ記憶
手段6へ格納する。
【0072】さらに、表示情報入力手段1から元画像デ
ータ群記憶手段5に記憶されていない、一般のラスタ画
像が入力されたときは、表示制御手段2は、入力したラ
スタ画像を、所定の領域に展開して元画像データ記憶手
段6へ格納する。
【0073】注目画素判定手段7は、元画像データ記憶
手段6が記憶する元画像データを参照して、注目画素が
予め定められた画素値を有するか否かを判定する。
【0074】本実施の形態では、文字や記号を「黒」
(背景は「白」)で表示する場合を例に挙げるので、こ
の「予め定められた画素値」は、「黒」を示す画素値で
ある。ただし、これに限定されるのもではない。例え
ば、文字や記号等を「白」(背景は「黒」)で表示する
場合は、この「予め定められた画素値」は、「白」を示
す画素値となる。
【0075】以下に示すビットマップパターン抽出手段
8及びパターン決定手段9における処理は、注目画素判
定手段7において注目画素が「黒」と判定された場合に
のみ行われる。
【0076】ビットマップパターン抽出手段8は、元画
像データ記憶手段6が記憶している元画像データからビ
ットマップパターンを抽出する。このビットマップパタ
ーンの形状は、これと対比される、参照パターンの形状
と同一である。
【0077】これらのパターンは、一般に、図2に示す
ように定義される。即ち、中央の斜線を付した画素が、
注目画素であり、これらのパターンは、注目画素を取り
囲む画素と注目画素とからなる矩形のパターンから、注
目画素を除いたもので、合計((2n+1)×(2m+
1)−1)(n,mは自然数)個の画素からなる。そし
て、これらのパターンが採りうる場合は、2の((2n
+1)×(2m+1)−1)乗通りである。
【0078】ここで、システムの負担を軽くするため、
好ましくは、n=m=1とする。この場合、これらのパ
ターンは、8画素からなり、これらのパターンが採りう
る場合は、256通りとなる。
【0079】パターン決定手段9は、上述した参照パタ
ーンを記憶する参照パターン記憶手段10を検索して、
ビットマップパターン抽出手段8が抽出したビットマッ
プパターンに適合する参照パターンを求め、この参照パ
ターンに従って、注目画素の3倍パターンと、注目画素
に対して第1の方向に連なるサブピクセルのパターン
と、を決定する。
【0080】このようにして決定されるサブピクセルの
パターンは、注目画素の一方側に対して第1の方向に連
なるx個(xは整数)のサブピクセルのパターン、及
び、注目画素の他方側に対して第1の方向に連なるy個
(yは自然数)のサブピクセルのパターン、である。
【0081】また、このようにして決定される3倍パタ
ーンは、注目画素を第1の方向に3倍拡大したものであ
るが、単純に3倍拡大するのではなく、後述のように、
参照パターンに従うことになる。
【0082】以下では、n=m=1、x=y=1の場合
を説明する。n=m=1であるから、参照パターン及び
抽出するビットマップパターンの各々が8画素からなる
場合である。また、この場合、第1の方向を、左右方向
とすれば、x=y=1であるから、3倍パターンととも
に、注目画素の左右に隣接するサブピクセルのパターン
が求められる。
【0083】従って、この例では、8画素入力で、パタ
ーン決定手段9の出力は、5ビットとなる。ただし、こ
れは一例であり、その他、24画素入力(n=m=2)
の7ビット出力(x=y=2)等、様々な態様で実現可
能である。
【0084】次に、上記の点を図面を用いて説明する。
8画素の参照パターンが、図3(a)に示すように、全
て黒であるときは、3倍パターン50は、図3(b)に
示すように、中心の注目画素が黒で、それに隣り合う画
素も黒とする。さらに、この場合、図3(b)に示すよ
うに、右隣接サブピクセルパターン51は黒で、左隣接
サブピクセルパターン52も黒とする。
【0085】逆に、この8画素の参照パターンが、図3
(e)に示すように、全て白であるときは、3倍パター
ン50は、図3(f)に示すように、中心の注目画素が
黒で、それに隣り合う画素も黒とする。さらに、この場
合、図3(f)に示すように、右隣接サブピクセルパタ
ーン51は白で、左隣接サブピクセルパターン52も白
とする。
【0086】これらの中間に存在しうる様々な参照パタ
ーンについて、予め、3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターンを決定する規則を設けておく。この場
合、全ての規則を決定すると、上述通り、256通りと
なるが、対称性や白黒反転した場合を考慮し、より少な
い規則で対応することもできる。
【0087】なお、図3において、注目画素に斜線を付
しているが、これは、8画素の参照パターンには注目画
素が含まれないことを示すために便宜上付しているもの
であり、実際は、注目画素は黒である。
【0088】以上は、パターンマッチングにより、3倍
パターン及び左右隣接サブピクセルパターンを決定する
1例である。また、図3に例示したような、3倍パター
ン及び左右隣接サブピクセルパターンを決定する規則
は、サブピクセル技術により、第1の方向に3倍の解像
度を持てることを利用して、画素単位の描画に比べて線
が滑らかに(ジャギーが少なく)描画できるように、と
いう観点から作成する。
【0089】なお、決定した3倍パターンは、注目画素
を構成する3つのサブピクセルに割当てられるデータで
あり、求めた左右隣接サブピクセルパターンは、注目画
素の左右に隣接するサブピクセルに割当てられるデータ
である。
【0090】さて、以上のように、3倍パターン及び左
右隣接サブピクセルパターンを求め、このサブピクセル
5個分のパターンを使うことで、サブピクセル表示を行
う際には、元画像における画素を、画素値を変えずに、
右あるいは左にサブピクセル1個分だけ移動させること
が可能になる。このような動作を「シフト動作」と呼
ぶ。
【0091】図4は、画素のシフト動作の説明図であ
る。図4(a)は、図3(c)(d)に対応し、シフト
動作が行われる場合の説明図、図4(b)は、シフト動
作が行われない場合の説明図である。なお、図4では、
斜線を付した画素及びサブピクセルは、黒であることを
指している。また、太い線で表した画素は、注目画素を
指す。
【0092】図4(a)に示すように、8画素の参照パ
ターンから、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパ
ターンを決定した場合、矢印で示すように、3倍パター
ンは、注目画素を構成する3つのサブピクセルに割り当
てられ、左右隣接サブピクセルパターンは、注目画素の
左右に隣接するサブピクセルに割当てられる。
【0093】このようにしてサブピクセル表示した結
果、元画像において注目画素で表示した黒の部分が、画
素1個分(サブピクセル3個分)という大きさを変える
ことなく、サブピクセル1個分だけ、右に移動する。
【0094】このことを言い換えると、厳密には画素が
移動するということはないが、概念的には、サブピクセ
ル表示した結果、元画像における黒の画素が、画素値を
変えることなく、サブピクセルの1個分だけ、右に移動
した、と言える。このような動作が、上述したシフト動
作である。
【0095】一方、図4(b)に示すように、8画素の
参照パターンから、3倍パターンのみを決定した場合、
矢印で示すように、3倍パターンは、注目画素を構成す
る3つのサブピクセルに割り当てられる。
【0096】その結果、図4(b)では、注目画素で表
示した黒の部分が、サブピクセルの2個分となり、細く
なってしまう。この場合は、後述する図5(c)のよう
な事態が発生しうる。
【0097】図5は、本実施の形態の効果の説明図であ
る。図5(a)は、元画像、図5(b)は、3倍パター
ン及び左右隣接サブピクセルパターンを求めて、サブピ
クセル表示を行った場合の画像、図5(c)は、3倍パ
ターンのみを求めて、サブピクセル表示を行った場合の
画像である。なお、図5では、9×7画素の中に「A」
の文字を表示している。
【0098】図5(a)の矢印aで示した画素と、図5
(c)の矢印cで示した画素とを比較すると、図5
(c)の画像、即ち、3倍パターンのみを求めてサブピ
クセル表示を行った画像では、黒の部分が、サブピクセ
ルの1個分だけ細くなっている(図4(b)のような事
例)。
【0099】その結果、図5(c)では、画像を全体的
に見ると、3つのサブピクセル全てが黒の場合と、2つ
のサブピクセルだけが黒の場合とが発生して、「A」の
文字を表す黒の線が細い部分(矢印cが指す部分)が発
生している。つまり、画像に濃度のばらつきが生じてい
る。
【0100】一方、図5(a)の矢印aで示した画素
と、図5(b)の矢印bで示した画素とを比較すると、
図5(b)の画像、即ち、3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを求めてサブピクセル表示を行った
画像では、黒の画素が、画素値を変えずに、サブピクセ
ルの1個分だけ、右に移動している(図4(a)のよう
なシフト動作)。
【0101】このように、3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを求めて、シフト動作を実行する結
果、図5(b)では、「A」の文字を表す黒の線が細い
部分が発生しておらず、画像に濃度のばらつきが生じて
いない。
【0102】このため、3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンを求めてサブピクセル表示を行う場合
は(図5(b))、3倍パターンのみを求めてサブピク
セル表示を行う場合と比較して(図5(c))、「A」
の文字が、明確に、かつ、滑らかに表示されることにな
る。
【0103】さて、上述のように、3倍パターン及び左
右隣接サブピクセルパターンを決定する規則は、サブピ
クセル表示を行うにあたり、元画像における画素単位の
描画に比べて、線が滑らかに描画できるようにとの観点
から定められる。
【0104】従って、ビットマップパターン抽出手段8
が抽出したあらゆるビットマップパターンに対して、シ
フト動作が実行されるように、3倍パターン及び左右隣
接サブピクセルパターンを決定する規則が定められるの
ではない。つまり、シフト動作の結果、線の滑らかさが
損なわれる場合は、3倍パターン及び左右隣接サブピク
セルパターンを決定する規則は、シフト動作が実行され
るようには定められない。
【0105】例えば、元画像における画素単位の描画に
比べて、線が滑らかに描画できるようにとの観点から、
次の場合は、シフト動作を実行する規則は定められな
い。
【0106】図6は、シフト動作が実行されない場合の
説明図である。図6(a)は、シフト動作が実行されな
い場合の元画像、図6(b)は、シフト動作を実行した
と仮定したときのサブピクセル表示した画像を示す。
【0107】図6(a)に示す画像が元画像の場合にお
いて、シフト動作が実行されるように、3倍パターン及
び左右隣接サブピクセルパターンを決定する規則を定め
たと仮定する。
【0108】このような規則にしたがって、サブピクセ
ル表示を行うと、図6(b)に示すように、黒のサブピ
クセルと黒サブピクセルとの間に、白のサブピクセルが
存在することとなって、分断が発生する。したがって、
この場合には、分断の発生を阻止し、滑らかな表示を実
現するため、次のような、3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを決定する規則が定められる。
【0109】図7は、シフト動作を行わない、3倍パタ
ーン及び左右隣接サブピクセルパターンを決定する規則
の例示図である。
【0110】8画素の参照パターンが、図7(a)の場
合は、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターン
を、図7(b)のように定める。8画素の参照パターン
が、図7(c)の場合は、3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを、図7(d)のように定める。8
画素の参照パターンが、図7(e)の場合は、3倍パタ
ーン及び左右隣接サブピクセルパターンを、図7(f)
のように定める。
【0111】図8は、図6(a)の画像を元画像とし
て、図7の規則に従って、サブピクセル表示した画像を
示す図である。
【0112】図8では、元画像と比較して線幅は変化す
るが、図6(b)のように分断は発生していない。従っ
て、図8の画像は、図6(b)の画像と比較して、滑ら
かな表示が実現されている。
【0113】なお、図6(a)の元画像のように、斜め
の線が表示されているときは、サブピクセル表示によ
り、図8のように線幅が変化しても、線幅の変化は目立
たず、むしろ、人間の眼には、滑らかになったと感じら
れ、良好な結果を得ることができる。
【0114】また、例えば、図3(a)(b)(e)
(f)も、シフト動作が実行されない規則である。
【0115】さて、上述のように、ビットマップパター
ン抽出手段8及びパターン決定手段9は、黒の注目画素
についてのみ、上記した処理を施す。この場合の効果
を、図5(a)を用いて説明する。
【0116】図5(a)の元画像では、全画素63個の
うち、13個の画素が黒である。従って、本実施の形態
では、13個の黒の画素について上記処理が施されるた
め、全画素に対して上記処理を施す場合と比較して、7
9%の処理量の削減を実現できる。
【0117】さて、上記では、3倍パターン及び左右隣
接サブピクセルパターンを求めている。この場合、シフ
ト動作は、画素がサブピクセルの1個分だけ左に移動す
る場合と、画素がサブピクセルの1個分だけ右に移動す
る場合とがある。この点を図面を用いて説明する。
【0118】図9は、3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターンを求める場合におけるシフト動作の態様
の説明図である。なお、図9において、太い線で表した
矩形は、注目画素を指す。
【0119】図9(a)は、3倍パターン及び左右隣接
サブピクセルパターンが割り当てられる5つのサブピク
セルを示し、図9(b)は、黒の画素がサブピクセルの
1個分だけ左に移動する場合、図9(c)は、黒の画素
が移動しない場合、図9(d)は、黒の画素がサブピク
セルの1個分だけ右に移動する場合、を示している。
【0120】このように、3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを求める場合は、黒の画素を、画素
値を変えずに、サブピクセルの1個分だけ左右に移動す
ることが可能になる。
【0121】しかし、これは一例であり、上述したよう
に、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターンに
限らず、3倍パターンと、注目画素の一方側に対して第
1の方向に連なるx個(xは整数)のサブピクセルのパ
ターンと、注目画素の他方側に対して第1の方向に連な
るy個(yは自然数)のサブピクセルのパターンとを求
めて、サブピクセル表示を行わせることも可能である。
【0122】従って、この場合は、シフト動作の態様も
図9とは異なってくる。この点を、x=1、y=2の場
合を例に挙げて説明する。
【0123】図10は、3倍パターンと、注目画素の左
側に対して第1の方向に連なる1個のサブピクセルのパ
ターンと、注目画素の右側に対して第1の方向に連なる
2個のサブピクセルのパターンと、を求める場合におけ
るシフト動作の態様の説明図である。なお、図10にお
いて、太い線で表した矩形は、注目画素を指す。
【0124】図10(a)は、3倍パターン及びサブピ
クセルパターンが割り当てられる6つのサブピクセルを
示している。
【0125】つまり、3倍パターンは、注目画素を構成
する3つのサブピクセルに割り当てられ、注目画素の左
側に対して第1の方向に連なる1個のサブピクセルのパ
ターンは、注目画素の左に連なる1個のサブピクセルに
割当てられ、注目画素の右側に対して第1の方向に連な
る2個のサブピクセルのパターンは、注目画素の右に連
なる2個のサブピクセルに割当てられる。
【0126】そして、この場合、シフト動作の態様とし
ては、黒の画素がサブピクセルの1個分だけ左に移動す
る場合(図10(b))、黒の画素がサブピクセルの1
個分だけ右に移動する場合(図10(d))、黒の画素
がサブピクセルの2個分だけ右に移動する場合(図10
(e))、がある。なお、図10(c)は、黒の画素が
移動しない場合を示している。
【0127】このように、「x」と「y」とが異なって
いてもシフト動作は可能であり、それ故、このような場
合でも、図5と同様の効果を奏することになる。
【0128】この他にも、「x」や「y」を変えること
により、様々な態様のシフト動作を実現でき、図5と同
様の効果を発揮できる。
【0129】従って、本実施の形態の「シフト動作」に
は、画素を、サブピクセルの1個分だけ左右に移動させ
る場合だけでなく、「x」及び「y」の値を限度とし
て、サブピクセルのk個分(kは自然数)だけ左右に移
動させることも含まれる。
【0130】また、「x」あるいは「y」のいずれか一
方が、「0」の場合でも、片方向(左あるいは右)への
シフト動作ができないだけで、シフト動作は可能であ
り、図5と同様の効果を発揮できる。
【0131】なお、ビットマップパターン抽出手段8が
抽出したあらゆるビットマップパターンに対して、シフ
ト動作が実行されるように、注目画素の3倍パターン
と、注目画素に対して第1の方向に連なるサブピクセル
(x個、y個)のパターンとを決定する規則が定められ
るのではない。
【0132】上述のように、この規則は、サブピクセル
表示を行うにあたり、元画像における画素単位の描画に
比べて、線が滑らかに描画できるようにとの観点から定
められる。
【0133】さて、上述では、サブピクセル表示するに
あたり、元画像における黒の「画素」を、画素値を変え
ることなく、サブピクセルのk個分(kは自然数)だけ
左右に移動させるシフト動作について説明した。
【0134】これは、元画像と、サブピクセル表示した
画像との間で、オブジェクト(文字、記号、図形、又
は、それらの組み合わせ等)の線幅を同一(黒の画素1
個分)にしているからである。
【0135】しかし、シフト動作は、このような場合に
限らず可能であり、オブジェクトの線幅を黒の画素1個
分とする元画像について、サブピクセル表示を行う際
に、オブジェクトの線幅は任意に設定できる。この点
を、具体例を挙げて説明する。
【0136】文字の線幅を黒の画素1個分とする元画像
を考える。そして、サブピクセル表示の際には、文字の
線幅を黒のサブピクセル5個分にする場合を考える。
【0137】この場合には、元画像において黒の画素1
個分で表示される線幅を、5個のサブピクセルからなる
黒部分であると考えて、この5個のサブピクセルからな
る黒部分の大きさを変えることなく、サブピクセルのk
個分(kは自然数)だけ左右に移動させるシフト動作を
実行することになる。
【0138】よって、本実施の形態の「シフト動作」
は、オブジェクトが表されている元画像をサブピクセル
表示する際に、オブジェクトの線幅をサブピクセルj個
分(jは自然数)とする場合において、サブピクセルj
個分からなる線部を、サブピクセルj個分という大きさ
を変えることなく、サブピクセルのk個分(kは自然
数)だけ左右に移動させること、と言える。
【0139】このことを言い換えると、厳密にはサブピ
クセルが移動するということはないが、概念的には、本
実施の形態の「シフト動作」は、オブジェクトが表され
ている元画像をサブピクセル表示する際に、オブジェク
トの線幅をサブピクセルj個分(jは自然数)とする場
合において、その線を表示するj個のサブピクセルを、
j個全てのサブピクセルの値を変えることなく、サブピ
クセルのk個分(kは自然数)だけ左右に移動させるこ
と、と言える。
【0140】このようなシフト動作を実行する結果、サ
ブピクセル表示を行うにあたり、元画像のオブジェクト
の線幅を単純に拡大あるいは縮小する場合と比べて、よ
り滑らかな表示を実現できる。
【0141】元画像のオブジェクトの線幅を単純に拡大
する場合とは、例えば、次のような場合である。文字の
線幅を黒の画素1個分とする元画像を考える。そして、
サブピクセル表示の際には、文字の線幅を黒のサブピク
セル5個分にする場合を考える。
【0142】この場合には、元画像の黒の画素に対応す
る3個のサブピクセルと、その左右のサブピクセルと、
を黒にする。
【0143】元画像のオブジェクトの線幅を単純に縮小
する場合とは、例えば、次のような場合である。文字の
線幅を黒の画素1個分とする元画像を考える。そして、
サブピクセル表示の際には、文字の線幅を黒のサブピク
セル2個分にする場合を考える。
【0144】この場合には、元画像の黒の画素に対応す
る3個のサブピクセルのうち、中央及び左のサブピクセ
ルを黒にする。
【0145】なお、元画像と、サブピクセル表示した画
像との間で、オブジェクトの線幅を異ならせる場合で
も、ビットマップパターン抽出手段8が抽出したあらゆ
るビットマップパターンに対して、シフト動作が実行さ
れるように、注目画素の3倍パターンと、注目画素に対
して第1の方向に連なるサブピクセル(x個、y個)の
パターンとを決定する規則が定められるのではない。
【0146】上述のように、この規則は、サブピクセル
表示を行うにあたり、元画像における画素単位の描画に
比べて、線が滑らかに描画できるようにとの観点から定
められる。従って、シフト動作の結果、線の滑らかさが
損なわれる場合は、3倍パターン及び左右隣接サブピク
セルパターンを決定する規則は、シフト動作が実行され
るようには定められない。
【0147】さて、次に、x=y=1として、3倍パタ
ーン及び左右隣接サブピクセルパターンを求め、パター
ン決定手段9の出力を5ビットとする場合の効果を図面
を参照しながら説明する。
【0148】図11は、x=y=1とした場合の効果の
説明図である。なお、図11では、3×5画素の中に、
「逆V字」を表示している。
【0149】図11(a)は、x=y=2として、3倍
パターンと、注目画素の左側に対して第1の方向に連な
る2個のサブピクセルのパターンと、注目画素の右側に
対して第1の方向に連なる2個のサブピクセルのパター
ンと、を求め、パターン決定手段9の出力を7ビットと
する場合である。
【0150】この場合、図11(a)では、2行2列に
位置する黒の画素が、サブピクセル2個分だけ右に移動
し、2行4列に位置する黒の画素が、サブピクセル2個
分だけ左に移動している。
【0151】その結果、図11(a)では、文字につぶ
れが発生している。このように、x=y=2とした場合
は、シフト動作の結果、文字につぶれが発生する可能性
がある。
【0152】一方、図11(b)は、x=y=1とし
て、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターンを
求めて、パターン決定手段9の出力を5ビットとする場
合である。
【0153】この場合は、図11(b)に示すように、
文字につぶれが発生することはない。このように、x=
y=1とすることで、シフト動作が行われた場合に、文
字のつぶれの発生を抑制できる。なぜなら、シフト動作
による画素の移動は、サブピクセル1個分だけだからで
ある。
【0154】さて、n=m=1、x=y=1の場合を例
に挙げ、図1の各構成の説明に戻る。参照パターン記憶
手段10には、図3や図7に示すような、参照パターン
と、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターンと
が、関連づけて記憶されている。
【0155】パターン決定手段9は、上述したように、
参照パターン記憶手段10を参照し、図3や図7のよう
なパターンマッチングを利用し、3倍パターン及び左右
隣接サブピクセルパターンを決定する。
【0156】3倍画像データ記憶手段11は、パターン
決定手段9が決定した3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターンを含む3倍画像データ(1画素を構成す
る3個のサブピクセル(発光素子)に割当てるデータ)
を、元画像1つ分記憶する。
【0157】フィルタリング処理手段12は、3倍画像
データ記憶手段11が記憶する3倍画像に対し、従来の
技術の項で述べたような、フィルタリング処理を行い、
この処理により得られた画像を表示画像記憶手段4に格
納する。
【0158】さて、上記では、図3のような、パターン
マッチングにより、3倍パターン及び左右隣接サブピク
セルパターンを決定する一例を説明したが、パターンを
ビットで表現し、次のように変形することもできる。
【0159】即ち、図12に示すように、黒を「0」、
白を「1」で表現するものとすると、参照パターンの8
画素の左上から右下まで順に、8画素の白黒を、「0」
または「1」のビット列(8桁)で表現できる。
【0160】そして、8画素の参照パターンが、図3
(a)に示すように、全て黒であるときは、ビット列
「00000000」で表現でき、これに対する3倍パ
ターン及び左右隣接サブピクセルパターンは、「000
00」となる(図12の上段)。
【0161】逆に、この8画素の参照パターンが、図3
(e)に示すように、全て白であるときは、ビット列
「11111111」で表現でき、これに対する3倍パ
ターン及び左右隣接サブピクセルパターンは、「100
01」となる(図12の下段)。
【0162】このようなビット列で表現する場合につい
ても、上述と同様に、ビット列「00000000」と
ビット列「11111111」との中間に存在しうる様
々なパターンについて、予め、3倍パターン及び左右隣
接サブピクセルパターンを決定する規則を設けておく。
この場合、全ての規則を決定すると、上述の通り、25
6通りとなるが、対称性や白黒反転した場合を考慮し、
規則の一部を省略して、256通りより少ない規則で対
応することもできる。
【0163】そして、これらのビットによる規則を、ビ
ット列をインデックスとして、配列又はその他の周知の
記憶構造で、関連づけて、参照パターン記憶手段10に
格納しておく。すると、参照パターン記憶手段10をイ
ンデックスで引くと、求める3倍パターン及び左右隣接
サブピクセルパターンを直ちに得ることができる。
【0164】勿論、8桁のビット列を16進数表示する
など、他の等価な表現法で置き換えても差し支えない。
【0165】以上のように、3倍パターン及び左右隣接
サブピクセルパターンを決定する規則をビットで表現し
た場合は、参照パターン記憶手段10には、図12のよ
うな、参照パターンをビットで表現したビット列と、3
倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターンとが、関
連づけて記憶されている。
【0166】この場合は、パターン決定手段9は、参照
パターン記憶手段10を参照し、図12のようなインデ
ックスによる検索を利用し、3倍パターン及び左右隣接
サブピクセルパターンを決定する。
【0167】さて、次に、n=m=1、x=y=1の場
合を例に挙げ、図13を参照しながら、図1の表示装置
を用いて処理の流れを説明する。まず、ステップ1にお
いて、表示情報入力手段1に表示情報が入力される。
【0168】表示情報入力手段1から元画像データ群記
憶手段5の特定のラスタフォントデータを表示するよう
な指示があったときは、表示制御手段2は、元画像デー
タ群記憶手段5のカレントのラスタフォントデータを、
元画像データとして、元画像データ記憶手段6へそのま
ま格納する。
【0169】また、表示情報入力手段1から特定のベク
トルフォントデータを表示するような指示があったとき
は、表示制御手段2は、そのベクトルフォントデータを
所定の領域に展開してラスタ画像を生成し、このラスタ
画像を元画像として、元画像データ記憶手段6へ格納す
る。
【0170】さらに、表示情報入力手段1から元画像デ
ータ群記憶手段5に記憶されていない、一般のラスタ画
像が入力されたときは、表示制御手段2は、入力したラ
スタ画像を、所定の領域に展開して元画像データ記憶手
段6へ格納する(ステップ2)。
【0171】次に、ステップ3において、表示制御手段
2は、パターン決定手段9の結果を格納する3倍画像デ
ータ記憶手段11を初期化する。具体的には、注目画素
が黒(ON)の場合に、3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンを決定する処理を施すときは、3倍画
像データ記憶手段11の画像データ記憶領域を、全て白
のデータ(OFF)に初期化する。このことは、元画像
1つ分の3倍画像データ(元画像1つ分の全てのサブピ
クセルに割当てるデータ)を白のデータ(OFF)に初
期化することを意味する。
【0172】なお、注目画素が白(OFF)の場合に、
3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターンを決定
する処理を施すときは、3倍画像データ記憶手段11の
画像データ記憶領域を、全て黒のデータ(ON)に初期
化する。
【0173】以下では、注目画素が黒(ON)の場合
に、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターンを
決定する処理を施す場合を例に挙げて説明する。
【0174】次に、ステップ4にて、表示制御手段2
は、注目画素判定手段7の注目画素を左上の初期位置に
初期化する。
【0175】次に、ステップ5にて、表示制御手段2
は、注目画素判定手段7に対して、注目画素を抽出し、
黒か否かを判定するように命ずる。
【0176】すると、注目画素判定手段7は、元画像デ
ータ記憶手段6の元画像データから、注目画素を抽出す
る。
【0177】次に、ステップ6にて、注目画素判定手段
7は、抽出した注目画素に対して、3倍パターン及び左
右隣接サブピクセルパターンを決定する処理を施すかど
うかを判定する。即ち、注目画素判定手段7は、抽出し
た注目画素が、黒(ON)か否かを判定する。
【0178】そして、注目画素が黒(ON)と判定され
た場合は、ステップ7へ進む。この場合、表示制御手段
2は、ビットマップパターン抽出手段8に対して、注目
画素の周囲の8画素のビットマップパターンの抽出を命
じる。
【0179】一方、注目画素が白(OFF)と判定され
た場合は、ステップ11へ進む。そして、表示制御手段
2は、全注目画素終了でなければ(ステップ11)、注
目画素を更新する(ステップ12)。
【0180】さて、ステップ7にて、ビットマップパタ
ーン抽出手段8は、元画像データ記憶手段6の元画像デ
ータから、注目画素の周囲の8画素のビットマップパタ
ーンを抽出し、表示制御手段2へ返す。例えば、図14
(a)の斜線部が現在の注目画素であるとき、ビットマ
ップパターン抽出手段8は、図14(b)に示すよう
な、注目画素を除く、注目画素の周囲の8画素のビット
マップパターンを抽出する。
【0181】なお、図14(a)(b)において、注目
画素に斜線を付しているが、これは、説明の便宜のため
であって、実際は黒である。
【0182】表示制御手段2は、ビットマップパターン
をビットマップパターン抽出手段8から受け取ると、こ
れをパターン決定手段9へ渡し、このビットマップパタ
ーンに適合する、3倍パターン及び左右隣接サブピクセ
ルパターンの決定を命ずる。
【0183】すると、パターン決定手段9は、参照パタ
ーン記憶手段10の3倍パターン及び左右隣接サブピク
セルパターン決定規則を検索して(ステップ8)、受け
取ったビットマップパターンに適合する参照パターンを
求め、求めた参照パターンに対応する3倍パターン及び
左右隣接サブピクセルパターンを求め(ステップ9)、
3倍画像データ記憶手段11へ格納する(ステップ1
0)。
【0184】例えば、パターン決定手段9は、図14
(b)のビットマップパターンに一致する参照パターン
を求め、それに対して、図14(c)に示す3倍パター
ン及び左右隣接サブピクセルパターンを決定し、3倍画
像データ記憶手段11へ格納する。
【0185】表示制御手段2は、ステップ5からステッ
プ10までの処理を、注目画素を更新しながら(ステッ
プ12)、全注目画素についての処理が完了するまで、
繰り返し行う(ステップ11)。そして、パターン決定
手段9が、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパタ
ーンを順に格納してゆくと、図15に示す画像に相当す
る情報が、3倍画像データ記憶手段11へ格納されるこ
ととなる。
【0186】この繰り返し処理が終了すると、表示制御
手段2は、フィルタリング処理手段12に、3倍画像デ
ータ記憶手段11の3倍画像データに対して、フィルタ
リング処理を行わせ(ステップ13)、フィルタリング
処理手段12は、処理後の画像を表示画像記憶手段4へ
格納する(ステップ14)。
【0187】そして、表示制御手段2は、表示画像記憶
手段4に格納された表示画像に基づき、表示デバイス3
の、1画素を構成する3つの発光素子に、この3倍画像
データを割り当てて、表示デバイス3に表示を行わせる
(ステップ15)。
【0188】図15の例では、図16のように表示され
ることになる。ここで、図16と図14(a)とを比較
すれば、図16の方が、ジャギーが少なく、格段に見や
すい表示となっていることが理解されよう。
【0189】そして、表示制御手段2は、表示終了でな
ければ(ステップ16)、ステップ1へ処理を戻す。
【0190】さて、次に、n=m=1、x=y=1とし
て、パターン決定手段9が、パターンマッチングによ
り、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターンを
決定する具体的な手順の一例を図面を用いて説明する。
【0191】図17は、パターン決定手段9が、パター
ンマッチングにより、3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターンを決定する具体的な手順の例示図であ
る。
【0192】図17に示すように、斜線部を注目画素と
すると、パターン決定手段9は、注目画素の周囲の8個
の画素p0〜p7を走査し、アドレスを生成する。な
お、ビットマップパターン抽出手段8が抽出するのは、
注目画素周囲の8画素のビットマップパターンである
が、説明の便宜上、注目画素を図示している。
【0193】パターン決定手段9は、参照パターン記憶
手段10のテーブルを検索して、生成したアドレスに対
応するテーブルのデータ(5ビット)を、3倍パターン
及び左右隣接サブピクセルパターンとする。
【0194】このようにして決定された3倍パターン及
び左右隣接サブピクセルパターンは、フィルタリング処
理手段12によりフィルタリング処理が施された後、注
目画素を構成する3つのサブピクセル及び注目画素の左
右隣接サブピクセルに割り当てられる。
【0195】ここで、参照パターン記憶手段10が持つ
上記テーブルについて説明する。n=m=1としている
ので、ビットマップパターン抽出手段8により抽出され
うるビットマップパターンの種類は、256通り(2の
8乗通り)となり、生成されうるアドレスも、256通
りとなる。
【0196】従って、参照パターン記憶手段10は、こ
の256通りのアドレスに対応した、256個のテーブ
ルを持つ。
【0197】各テーブルには、3倍パターン及び左右隣
接サブピクセルパターン決定規則に従って、3倍パター
ン及び左右隣接サブピクセルパターン(5ビットのデー
タ)が格納されている。
【0198】さて、図9、図10で説明したように、本
実施の形態では、画素を、画素値を変えずに、サブピク
セル1個分の移動幅で、「x」及び「y」の値を限度と
して、第1の方向に移動させることができる。
【0199】このため、サブピクセル表示をさせるにあ
たり、オブジェクト(文字、記号、図形、又は、それら
の組み合わせ等)を表す線幅が変化することに起因する
出力画像の濃度のばらつきを抑制できる。その結果、質
の高いサブピクセル表示を実現できる(図5)。
【0200】また、図13のステップ6において、注目
画素判定手段7は、注目画素が黒か否かを判定する。そ
して、パターン決定手段9は、注目画素が黒のときにの
み、3倍パターン及びサブピクセルのパターンを決定す
る処理を行う。
【0201】このため、全ての注目画素に対してこれら
を決定する場合と比較して、全体の処理量を軽減でき
る。その結果、システムの負担を軽減することができ、
携帯電話やモバイルコンピュータなど、システムリソー
スの制限が多い機器にも適用できる。
【0202】しかも、パターン決定手段9が、図13の
ステップ7〜ステップ9において、黒の注目画素につい
て、3倍パターン及びサブピクセルのパターンを動的に
決定するため、3倍パターン及びサブピクセルのパター
ンを静的に保持しておく必要がない。また、白の注目画
素についての3倍パターンは、図13のステップ3の初
期化により得るため、これについても、静的に保持して
おく必要がない。
【0203】したがって、3倍パターン及びサブピクセ
ルのパターンを静的に格納する場合に比べ、システムの
負担を軽減することができる。これにより、上記効果と
相まって、システムリソースの制限が多い機器に対し
て、より適用容易となる。
【0204】さらに、ラスタ画像並びにこのラスタ画像
に対する3倍パターン及びサブピクセルのパターンは、
既知である必要はない。このため、例えば、サーバから
ダウンロードした顔写真画像など、広い範囲の画像につ
いて、解像度を実質的に向上したサブピクセル表示を行
うことができ、見やすく表示できる。
【0205】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明する。実施の形態2の構成について
は、実施の形態1との相違点のみを説明する。図18
は、本発明の実施の形態2における表示装置のブロック
図である。
【0206】本実施の形態では、実施の形態1と異な
り、3倍パターン決定規則を記憶するのではなく、論理
演算処理により求める。即ち、図18に示すように、図
1に対して、参照パターン記憶手段10に代えて、パタ
ーン論理演算手段13を設けている。
【0207】以下、n=m=1、x=y=1として、注
目画素が黒のときに、3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターンを決定する処理を施す場合を例に挙げて
説明する。
【0208】図19を参照しながら、パターン論理演算
手段13の論理演算について説明する。
【0209】パターン論理演算手段13は、図19
(a)のように、中心の注目画素(0,0)とこれに隣
接する画素(合計3×3画素)から、注目画素を除いた
8画素について、図19(b)以降の条件判断を行い、
その判断結果に対して、3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンを決定する5桁のビット値を、戻り値
として返す、関数から構成されている。
【0210】ここで、図19(b)以降において、
「*」は、白黒のいずれでも良いという意味であり、ま
た、黒=1、白=0としている。また、注目画素は黒で
あるが、説明の便宜のため、斜線を付している。
【0211】例えば、図19(b)に示すように、注目
画素の左右にある画素が黒であれば、戻り値は「111
11」となる。
【0212】また、図19(c)に示すように、注目画
素を基準に、真上にある画素が白、左斜め上にある画素
が白、左にある画素が白、真下にある画素が黒、右斜め
上にある画素が黒であれば、戻り値は「00111」と
なる。
【0213】その他、図19(d)、(e)、…という
ように、パターン論理演算手段13には、演算処理でき
るロジックを設けてある。
【0214】これにより、実施の形態2においても、実
施の形態1と同様に、3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターンを決定できることが理解されよう。従っ
て、実施の形態1と同様にシフト動作が行われるため、
実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0215】また、実施の形態2では、記憶領域に頼ら
ず、演算処理によることとしているため、記憶領域の制
限が厳しい機器において、実装しやすくすることができ
る。
【0216】次に、図20を参照しながら、図18の表
示装置を用いて処理の流れを説明する。ただし、図13
と異なる処理を中心に説明する。即ち、図20では、図
13のステップ8(参照パターン記憶手段10の検索)
に代えて、これと異なるステップ8(パターン論理演
算)を設けている。
【0217】図20において、ステップ8では、表示制
御手段2から、3倍パターン及び左右隣接サブピクセル
パターンの決定を命ぜられたパターン決定手段9は、パ
ターン論理演算手段13に上述したような、論理演算を
行わせる。
【0218】そして、ステップ9にて、パターン決定手
段9は、その戻り値を取得する(ステップ9)。これに
より、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターン
が決定されたことになる。
【0219】次に、ステップ10にて、パターン決定手
段9は、この戻り値による3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを、3倍画像データ記憶手段11へ
格納する。
【0220】他の処理は、図13と同様である。なお、
実施の形態1と実施の形態2とを、組み合わせた構成
も、本発明に包含されることはいうまでもない。例え
ば、参照パターン記憶手段10による処理と、パターン
論理演算手段13による処理とからなる2段階の処理を
行っても良い。この際、参照パターン記憶手段10によ
る処理と、パターン論理演算手段13による処理の先後
は問わない。
【0221】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
ついて説明する。
【0222】図21は、本発明の実施の形態3における
表示装置のブロック図である。
【0223】図21に示すように、この表示装置は、表
示情報入力手段1、表示制御手段2、表示デバイス3、
表示画像記憶手段4、元画像データ群記憶手段5、元画
像データ記憶手段6、ビットマップパターン抽出手段1
4、パターン決定手段15、参照パターン記憶手段1
6、3倍パターン補正手段17、3倍画像データ記憶手
段11、及び、フィルタリング処理手段12を具備す
る。なお、図1と同様の部分については、同一の符号を
付して、説明を適宜省略する。
【0224】図21のビットマップパターン抽出手段1
4は、元画像データ記憶手段6が記憶している元画像デ
ータからビットマップパターンを抽出する。このビット
マップパターンの形状は、これと対比される、参照パタ
ーンの形状と同一である。
【0225】これらのパターンは、一般に、図22に示
すように定義される。即ち、中央の斜線を付した画素
が、注目画素であり、これらのパターンは、注目画素
と、この注目画素を取り囲む画素とからなる、合計(2
n+1)×(2m+1)(n,mは自然数)個の画素か
らなる。そして、これらのパターンが採りうる場合は、
2の((2n+1)×(2m+1))乗通りである。こ
の点、これらのパターンが、合計((2n+1)×(2
m+1)−1)(n,mは自然数)個である実施の形態
1の図2と大きく異なる。
【0226】ここで、システムの負担を軽くするため、
好ましくは、n=m=1とする。この場合、これらのパ
ターンは、9画素からなり、これらのパターンが採りう
る場合は、512通りとなる。
【0227】パターン決定手段15は、上述した参照パ
ターンを記憶する参照パターン記憶手段16を検索し
て、ビットマップパターン抽出手段14が抽出したビッ
トマップパターンに適合する参照パターンを求め、この
参照パターンに従って、注目画素の3倍パターンと、注
目画素に対して第1の方向に連なるサブピクセルのパタ
ーンと、を決定する。
【0228】このようにして決定されるサブピクセルの
パターンは、注目画素の一方側に対して第1の方向に連
なるx個(xは整数)のサブピクセルのパターン、及
び、注目画素の他方側に対して第1の方向に連なるy個
(yは自然数)のサブピクセルのパターン、である。
【0229】また、このようにして決定される3倍パタ
ーンは、注目画素を第1の方向に3倍拡大したものであ
るが、単純に3倍拡大するのではなく、後述のように、
参照パターンに従うことになる。
【0230】以下では、n=m=1、x=y=1の場合
を説明する。n=m=1であるから、参照パターン及び
抽出するビットマップパターンの各々が9画素からなる
場合である。また、この場合は、第1の方向を、左右方
向とすれば、x=y=1であるから、3倍パターンとと
もに、注目画素の左右に隣接するサブピクセルのパター
ンを求めることになる。
【0231】従って、この例では、9画素入力で、パタ
ーン決定手段15の出力は、5ビットとなる。ただし、
これは一例であり、その他、25画素入力(n=m=
2)の7ビット出力(x=y=2)等、様々な態様で実
現可能である。
【0232】次に、上記の点を図面を用いて説明する。
【0233】9画素の参照パターンが、図23(a)に
示すように、全て黒であるときは、3倍パターン60
は、図23(b)に示すように、中心の注目画素が黒
で、それに隣り合う画素も全て黒とする。さらに、この
場合、図23(b)に示すように、左隣接サブピクセル
パターン62は黒で、右隣接サブピクセルパターン61
も黒とする。
【0234】逆に、この9画素の参照パターンが、図2
3(e)に示すように、全て白であるときは、3倍パタ
ーン60は、図23(f)に示すように、中心の注目画
素が白で、それに隣り合う画素も白とする。さらに、こ
の場合、図23(f)に示すように、左隣接サブピクセ
ルパターン62は白で、右隣接サブピクセルパターン6
1も白とする。
【0235】これらの中間に存在しうる様々な参照パタ
ーンについて、予め、3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターンを決定する規則を設けておく。この場
合、全ての規則を決定すると、上述通り、512通りと
なるが、対称性や白黒反転した場合を考慮し、より少な
い規則で対応することもできる。
【0236】以上は、パターンマッチングにより、3倍
パターン及び左右隣接サブピクセルパターンを決定する
1例である。また、図23に例示したような、3倍パタ
ーン及び左右隣接サブピクセルパターンを決定する規則
は、サブピクセル技術により、第1の方向に3倍の解像
度を持てることを利用して、画素単位の描画に比べて線
が滑らかに(ジャギーが少なく)描画できるように、と
いう観点から作成する。
【0237】なお、決定した3倍パターンは、注目画素
を構成する3つのサブピクセルに割当てられるデータで
あり、求めた左右隣接サブピクセルパターンは、注目画
素の左右に隣接するサブピクセルに割当てられるデータ
である。
【0238】さて、以上のように、3倍パターン及び左
右隣接サブピクセルパターンを求め、このサブピクセル
5個分のパターンを使うことで、画素を、画素値を変え
ずに、右あるいは左にサブピクセル1個分だけ移動させ
ることが可能になる。
【0239】このような動作を「シフト動作」と呼ぶ
が、この意味は、実施の形態1と同様である。従って、
本実施の形態でも、シフト動作が実行されるので、図5
に示したような、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0240】ただし、本実施の形態では、実施の形態1
と異なり、注目画素が、黒の場合にのみ、3倍パターン
及び左右隣接サブピクセルパターンを決定する処理を施
すのではなく、全ての注目画素に対して、3倍パターン
及び左右隣接サブピクセルパターンを決定する処理を施
す。
【0241】このため、ある画素に対して求めた3倍パ
ターン及び左右隣接サブピクセルパターンと、その画素
に隣接する画素に対して求めた3倍パターン及び左右隣
接サブピクセルパターンとの間で、重複する部分につい
て、パターンの矛盾が生じうる。
【0242】この矛盾を解消するために、図21に示す
ように、3倍パターン補正手段17を設けている。この
点を、図面を用いて詳しく説明する。
【0243】図24は、3倍パターン補正手段17の機
能の説明図である。なお、図24において、斜線を付し
た画素及びサブピクセルは、黒であることを意味する。
【0244】図24に示すように、元画像において、隣
り合う黒の画素20及び白の画素30を考える。
【0245】さて、画素20を注目画素としたときに、
サブピクセルピクセル21〜25のような、3倍パター
ン及び左右隣接サブピクセルパターンが決定されたとす
る。また、画素30を注目画素としたときに、サブピク
セルピクセル31〜35のような、3倍パターン及び左
右隣接サブピクセルパターンが決定されたとする。
【0246】この場合において、重複するサブピクセル
24とサブピクセル31とでは、同じ黒のパターンであ
り問題はない。
【0247】しかし、重複するサブピクセル25とサブ
ピクセル32とでは、黒と白でパターンが異なり、矛盾
が生じて問題である。従って、この場合、黒または白の
いずれか一方に決定して、この矛盾を取り除く必要があ
る。
【0248】そこで、3倍パターン補正手段17が、こ
の矛盾を取り除き、適切な3倍パターンに補正するので
ある。
【0249】この場合の補正手法の一例を説明する。3
倍パターン補正手段17は、パターン決定手段15が決
定した3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターン
において、「シフト動作」が行われているか否かによ
り、パターンを評価し、矛盾を取り除く。
【0250】図24の例では、画素20を注目画素とし
て決定した3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパタ
ーン(サブピクセル21〜25)において、画素20の
右へのシフト動作が行われている。一方、画素30を注
目画素として決定した3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターン(サブピクセル31〜35)において
は、シフト動作は行われていない。
【0251】従って、3倍パターン補正手段17は、シ
フト動作が行われた画素20を注目画素として得た3倍
パターン及び左右隣接サブピクセルパターン、つまり、
サブピクセル21〜25のパターンを優先する。
【0252】よって、矛盾が発生しているサブピクセル
25とサブピクセル32とでは、画素20を注目画素と
して得たサブピクセル25の黒のパターンが優先され、
画素30の左端のサブピクセル36のパターンを黒に決
定する。サブピクセル33、34では、矛盾はないの
で、画素30の中央のサブピクセル37及び右端のサブ
ピクセル38については、サブピクセル33、34の白
のパターンが用いられる。
【0253】このようにして、3倍パターン補正手段1
7は、画素30のサブピクセル36〜38のパターン、
つまり、画素30に対する3倍パターンを決定する。
【0254】一方、サブピクセル22〜24について
は、矛盾は生じていないので、画素20のサブピクセル
26〜28には、サブピクセル22〜24のパターンが
用いられる。つまり、画素20に対する3倍パターンの
補正はされない。
【0255】図25は、図24の画素30のシフト動作
が行われた場合の補正の例示図である。
【0256】画素20を注目画素としたときに、サブピ
クセルピクセル21〜25のような、3倍パターン及び
左右隣接サブピクセルパターンが決定されたとする。ま
た、画素30を注目画素としたときに、サブピクセルピ
クセル31〜35のような、3倍パターン及び左右隣接
サブピクセルパターンが決定されたとする。
【0257】この場合において、重複するサブピクセル
25とサブピクセル32とでは、同じ白のパターンであ
り問題はない。
【0258】しかし、重複するサブピクセル24とサブ
ピクセル31とでは、黒と白でデータが異なり、矛盾が
生じている。
【0259】そして、画素30を注目画素として決定し
た3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターン(サ
ブピクセル31〜35)において、画素30の左へのシ
フト動作が行われてる。一方、画素20を注目画素とし
て決定した3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパタ
ーン(サブピクセル21〜25)においては、シフト動
作は行われていない。
【0260】従って、3倍パターン補正手段17は、シ
フト動作が行われた画素30を注目画素として得た3倍
パターン及び左右隣接サブピクセルパターン、つまり、
サブピクセル31〜35のパターンを優先する。
【0261】よって、矛盾が発生しているサブピクセル
24とサブピクセル31とでは、画素30を注目画素と
して得たサブピクセル31の白のパターンが優先され、
画素20の右端のサブピクセル28のパターンを白に決
定する。サブピクセル23、22では、矛盾はないの
で、画素20の中央のサブピクセル27及び左端のサブ
ピクセル26については、サブピクセル23、22の黒
のパターンが用いられる。
【0262】このようにして、3倍パターン補正手段1
7は、画素20のサブピクセル26〜28のパターン、
つまり、画素20に対する3倍パターンを決定する。
【0263】一方、サブピクセル32〜34について
は、矛盾は生じていないので、画素30のサブピクセル
36〜38には、サブピクセル32〜34のパターンが
用いられる。つまり、画素30に対する3倍パターンの
補正はされない。
【0264】図26は、図24の画素20の右シフト動
作、及び、画素30の左シフト動作が行われた場合の補
正の例示図である。
【0265】画素20を注目画素としたときに、サブピ
クセルピクセル21〜25のような、3倍パターン及び
左右隣接サブピクセルパターンが決定されたとする。ま
た、画素30を注目画素としたときに、サブピクセルピ
クセル31〜35のような、3倍パターン及び左右隣接
サブピクセルパターンが決定されたとする。
【0266】この場合において、重複するサブピクセル
24とサブピクセル31とでは、黒と白でパターンが異
なり、矛盾が発生している。一方、重複するサブピクセ
ル25とサブピクセル32とでも、黒と白でパターンが
異なり、矛盾が生じている。
【0267】そして、画素20を注目画素として決定し
た3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターン(サ
ブピクセル21〜25)において、画素20の右へのシ
フト動作が行われてる。しかも、画素30を注目画素と
して決定した3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパ
ターン(サブピクセル31〜35)においても、画素3
0の左へのシフト動作が行われてる。
【0268】従って、この場合は、双方でシフト動作が
行われているため、図24や図25のように、シフト動
作が行われたか否かにより、パターンを評価し、矛盾を
取り除くことができない。
【0269】そこで、このような場合には、3倍パター
ン補正手段17は、元画像のデータを優先する。つま
り、矛盾が発生しているサブピクセル24、31に対応
する、画素20の右端のサブピクセル28には、元画像
における画素20の黒のデータを用いる。一方、矛盾が
発生しているサブピクセル25、32に対応する、画素
30の左端のサブピクセル36には、元画像における画
素30の白のデータを用いる。
【0270】このようにして、3倍パターン補正手段1
7は、画素20のサブピクセル26〜28のパターン、
つまり、画素20に対する3倍パターンを補正するとと
もに、画素30のサブピクセル36〜38のパターン、
つまり、画素30に対する3倍パターンを補正する。
【0271】図27は、図24の画素20の左シフト動
作、及び、画素30の右シフト動作が行われた場合の補
正の例示図である。
【0272】画素20を注目画素としたときに、サブピ
クセルピクセル21〜25のような、3倍パターン及び
左右隣接サブピクセルパターンが決定されたとする。ま
た、画素30を注目画素としたときに、サブピクセルピ
クセル31〜35のような、3倍パターン及び左右隣接
サブピクセルパターンが決定されたとする。
【0273】この場合において、重複するサブピクセル
24とサブピクセル31とでは、白と黒でパターンが異
なり、矛盾が発生している。一方、重複するサブピクセ
ル25とサブピクセル32とでも、白と黒でパターンが
異なり、矛盾が生じている。
【0274】そして、画素20を注目画素として決定し
た3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターン(サ
ブピクセル21〜25)において、画素20の左へのシ
フト動作が行われてる。しかも、画素30を注目画素と
して決定した3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパ
ターン(サブピクセル31〜35)においても、画素3
0の右へのシフト動作が行われてる。
【0275】従って、この場合は、双方でシフト動作が
行われているため、図26の場合と同様にして、矛盾を
取り除く。
【0276】つまり、3倍パターン補正手段17は、元
画像のデータを優先する。具体的には、矛盾が発生して
いるサブピクセル24、31に対応する、画素20の右
端のサブピクセル28には、元画像における画素20の
黒のデータを用いる。一方、矛盾が発生しているサブピ
クセル25、32に対応する、画素30の左端のサブピ
クセル36には、元画像における画素30の白のデータ
を用いる。
【0277】このようにして、3倍パターン補正手段1
7は、画素20のサブピクセル26〜28のパターン、
つまり、画素20に対する3倍パターンを補正するとと
もに、画素30のサブピクセル36〜38のパターン、
つまり、画素30に対する3倍パターンを補正する。
【0278】図28は、ある元画像からビットマップパ
ターンを抽出して、補正処理を行うまでの手順図であ
る。なお、図28において、斜線を付した画素及びサブ
ピクセルは黒を示している。
【0279】図28(a)は、元画像(9×9画素)を
示している。そして、図28(b)に示すような9画素
のビットマップパターンが抽出されたとする。図28
(b)の左のビットマップパターンは、中心の注目画素
が白であり、右のビットマップパターンは、中心の注目
画素が黒である。
【0280】この抽出したビットマップパターンを基
に、図28(c)に示すように、3倍パターン及び左右
隣接サブピクセルパターンを決定する。この場合、白の
注目画素については、右へのシフト動作が行われ、黒の
注目画素については左へのシフト動作が行われている。
【0281】従って、この場合は、3倍パターン補正手
段17は、重複するサブピクセルの矛盾を、図26や図
27の例に従って、取り除くことになる。つまり、元画
像の画素のデータを優先させて、矛盾を取り除く。この
ようにして、図28(d)に示すような、3倍パターン
が決定される。
【0282】なお、図28(d)においては、左3個の
サブピクセルのパターンが、白の注目画素に対する3倍
パターンであり、右3個のサブピクセルのパターンが、
黒の注目画素に対する3倍パターンである。
【0283】図29は、ある元画像からビットマップパ
ターンを抽出して、補正処理を行うまでの手順図であ
る。
【0284】図29(a)は、元画像(9×9画素)を
示している。そして、図29(b)に示すような9画素
のビットマップパターンが抽出されたとする。図29
(b)の左のビットマップパターンは、中心の注目画素
が黒であり、右のビットマップパターンは、中心の注目
画素が白である。
【0285】この抽出したビットマップパターンを基
に、図29(c)に示すように、3倍パターン及び左右
隣接サブピクセルパターンを決定する。この場合、黒の
注目画素については、左へのシフト動作が行われ、白の
注目画素については右へのシフト動作が行われている。
【0286】従って、この場合は、3倍パターン補正手
段17は、重複するサブピクセルの矛盾を、図26や図
27の例に従って、取り除くことになる。つまり、元画
像における画素のデータを優先させて、矛盾を取り除
く。このようにして、図29(d)に示すような、3倍
パターンが決定される。
【0287】なお、図29(d)においては、左3個の
サブピクセルのパターンが、黒の注目画素に対する3倍
パターンであり、右3個のサブピクセルのパターンが、
白の注目画素に対する3倍パターンである。
【0288】さて、図24〜図29のように、シフト動
作の有無により、重複するサブピクセルの矛盾を取り除
き、3倍パターンを補正する例を説明したが、これに限
るものではない。例えば、右側の画素を優先させる等、
他の評価基準を用いて、矛盾を取り除くこともできる。
要するに、重複するサブピクセルにおいて、矛盾が発生
しているときに、パターンを1つに決定できるような規
則を定めておくのである。
【0289】さて、図21の各構成の説明に戻る。参照
パターン記憶手段16には、図23に示すような、参照
パターンと、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパ
ターンとが、関連づけて記憶されている。
【0290】パターン決定手段15は、上述したよう
に、参照パターン記憶手段16を参照し、図23のよう
なパターンマッチングを利用し、3倍パターン及び左右
隣接サブピクセルパターンを決定する。
【0291】さて、上記では、図23のような、パター
ンマッチングにより、3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターンを決定する一例を説明したが、パターン
をビットで表現し、次のように変形することもできる。
【0292】即ち、図30に示すように、黒を「0」、
白を「1」で表現するものとすると、参照パターンの9
画素の左上から右下まで順に、9画素の白黒を、「0」
または「1」のビット列(9桁)で表現できる。
【0293】そして、9画素の参照パターンが、図23
(a)に示すように、全て黒であるときは、ビット列
「000000000」で表現でき、これに対する3倍
パターン及び左右隣接サブピクセルパターンは、「00
000」となる(図30の上段)。
【0294】逆に、この9画素の参照パターンが、図2
3(e)に示すように、全て白であるときは、ビット列
「111111111」で表現でき、これに対する3倍
パターン及び左右隣接サブピクセルパターンは、「11
111」となる(図30の下段)。
【0295】このようなビット列で表現する場合につい
ても、上述と同様に、ビット列「000000000」
とビット列「111111111」との中間に存在しう
る様々なパターンについて、予め、3倍パターン及び左
右隣接サブピクセルパターンを決定する規則を設けてお
く。この場合、全ての規則を決定すると、上述通り、5
12通りとなるが、対称性や白黒反転した場合を考慮
し、規則の一部を省略して、512通りより少ない規則
で対応することもできる。
【0296】そして、これらのビットによる規則を、ビ
ット列をインデックスとして、配列又はその他の周知の
記憶構造で、関連づけて、参照パターン記憶手段16に
格納しておく。すると、参照パターン記憶手段16をイ
ンデックスで引くと、求める3倍パターン及び左右隣接
サブピクセルパターンを直ちに得ることができる。
【0297】勿論、9桁のビット列を16進数表示する
など、他の等価な表現法で置き換えても差し支えない。
【0298】以上のように、3倍パターン及び左右隣接
サブピクセルパターンを決定する規則をビットで表現し
た場合は、参照パターン記憶手段16には、図30のよ
うな、参照パターンをビットで表現したビット列と、3
倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターンとが、関
連づけて記憶されている。
【0299】この場合は、パターン決定手段15は、参
照パターン記憶手段16を参照し、図30のようなイン
デックスによる検索を利用し、3倍パターン及び左右隣
接サブピクセルパターンを決定する。
【0300】さて、次に、図31を参照しながら、図2
1の表示装置を用いて処理の流れを説明する。ただし、
図13と同様の処理については、適宜説明を省略する。
図31において、ステップ1、ステップ2は、図13の
ステップ1、ステップ2と同様である。
【0301】ステップ3にて、表示制御手段2は、ビッ
トマップパターン抽出手段14の注目画素を左上の初期
位置に初期化し、ビットマップパターン抽出手段14に
対して、注目画素が初期位置にあるときの、ビットマッ
プパターンの抽出を命じる。
【0302】すると、ステップ4にて、ビットマップパ
ターン抽出手段14は、元画像データ記憶手段6の元画
像データから、注目画素が初期位置にあるときの、9画
素(注目画素及び周囲画素)のビットマップパターンを
抽出し、表示制御手段2へ返す。
【0303】表示制御手段2は、9画素のビットマップ
パターンをビットマップパターン抽出手段14から受け
取ると、これをパターン決定手段15へ渡し、このビッ
トマップパターンに適合する、3倍パターン及び左右隣
接サブピクセルパターンの決定を命ずる。
【0304】すると、パターン決定手段15は、参照パ
ターン記憶手段16の3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターン決定規則を検索して(ステップ5)、受
け取ったビットマップパターンに適合する参照パターン
を求め、求めた参照パターンに対応する3倍パターン及
び左右隣接サブピクセルパターンを求め(ステップ
6)、その結果を、3倍パターン補正手段17に渡す。
【0305】3倍パターン補正手段17は、3倍パター
ン及び左右隣接サブピクセルパターンを受け取ると、重
複するサブピクセルのパターンの矛盾を補正して、注目
画素に対する3倍パターンを決定し(ステップ7)、そ
の結果を、3倍画像データ記憶手段11へ格納する(ス
テップ8)。
【0306】表示制御手段2は、ステップ4からステッ
プ8までの処理を、注目画素を更新しながら(ステップ
10)、全注目画素についての処理が完了するまで、繰
り返し行う(ステップ9)。そして、3倍パターン補正
手段17が、3倍パターンを順に格納してゆくと、図1
5に示す画像に相当する情報が、3倍画像データ記憶手
段11へ格納されることとなる。
【0307】この繰り返し処理が終了した後のステップ
11〜ステップ14の処理は、図13のステップ13〜
ステップ16と同様である。
【0308】さて、次に、パターン決定手段15が、パ
ターンマッチングにより、3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを決定する具体的な手順の一例を図
面を用いて説明する。
【0309】図32は、パターン決定手段15が、パタ
ーンマッチングにより、3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンを決定する具体的な手順の例示図であ
る。
【0310】図32に示すように、パターン決定手段1
5は、中心の注目画素p8を含む9個の画素p0〜p8
を走査し、アドレスを生成する。
【0311】パターン決定手段15は、参照パターン記
憶手段16のテーブルを検索して、生成したアドレスに
対応するテーブルのデータ(5ビット)を、3倍パター
ン及び左右隣接サブピクセルパターンとする。
【0312】このようにして決定された3倍パターン及
び左右隣接サブピクセルパターンは、3倍パターン補正
手段17による補正処理およびフィルタリング処理手段
12によるフィルタリング処理が施された後、注目画素
を構成する3つのサブピクセル及び注目画素の左右隣接
サブピクセルに割り当てられる。
【0313】ここで、参照パターン記憶手段16が持つ
上記テーブルについて説明する。n=m=1としている
ので、ビットマップパターン抽出手段14により抽出さ
れうるビットマップパターンの種類は、512通りとな
り、生成されうるアドレスも、512通りとなる。
【0314】従って、参照パターン記憶手段16は、こ
の512通りのアドレスに対応した、512個のテーブ
ルを持つ。
【0315】各テーブルには、3倍パターン及び左右隣
接サブピクセルパターン決定規則に従って、3倍パター
ン及び左右隣接サブピクセルパターン(5ビットのデー
タ)が格納されている。
【0316】さて、以上のように、本実施の形態では、
全ての注目画素に対して、3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを決定し、さらに、3倍パターン補
正手段17による補正により、矛盾なき3倍パターンを
得ている。
【0317】従って、実施の形態1と同様の「シフト動
作」が行われる結果、画素を、画素値を変えずに、サブ
ピクセル1個分だけ左右に移動させることができる。
【0318】このため、実施の形態1と同様に、サブピ
クセル表示をさせるにあたり、オブジェクト(文字、記
号、図形、又は、それらの組み合わせ等)を表す線幅が
変化することに起因する出力画像の濃度のばらつきを抑
制できる。その結果、質の高いサブピクセル表示を実現
できる。
【0319】また、パターン決定手段15が、図31の
ステップ4〜ステップ6において、全ての注目画素につ
いて、3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターン
を動的に決定するため、3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンを静的に保持しておく必要がない。
【0320】したがって、3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを静的に格納する場合に比べ、シス
テムの負担を軽減することができ、携帯電話やモバイル
コンピュータなど、システムリソースの制限が多い機器
にも適用できる。
【0321】さらに、ラスタ画像並びにこのラスタ画像
に対する3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンは、既知である必要はない。このため、例えば、サー
バからダウンロードした顔写真画像など、広い範囲の画
像について、解像度を実質的に向上したサブピクセル表
示を行うことができ、見やすく表示できる。
【0322】なお、上記効果は、実施の形態1と同様
に、x=y=1の場合に限定されないことは言うまでも
ない。
【0323】ただし、特に、x=y=1の場合は次の効
果を奏する。x=y=1の場合は、注目画素に対する3
倍パターンにおいて、矛盾が生じうるのは、左右のパタ
ーンの各々となり、多くても補正が必要なパターンは2
つとなる。
【0324】一方、x≧2等、例えば、x=y=2の場
合は、注目画素に対する3倍パターンにおいて、矛盾が
生じうるのは、中央及び右のパターン、並びに、中央及
び左のパターンの各々となり、補正処理が複雑になる。
【0325】このため、x=y=1とすれば、3倍パタ
ーン補正手段17は、x≧2等とする場合に比べて、シ
ンプルな処理で矛盾を取り除くことができる。
【0326】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4について説明する。実施の形態4の構成について
は、実施の形態3との相違点のみを説明する。図33
は、本発明の実施の形態4における表示装置のブロック
図である。
【0327】本実施の形態では、実施の形態3と異な
り、3倍パターン決定規則を記憶するのではなく、論理
演算処理により求める。即ち、図33に示すように、図
21に対して、参照パターン記憶手段16に代えて、パ
ターン論理演算手段18を設けている。
【0328】以下、n=m=1、x=y=1として、3
倍パターン及び左右隣接サブピクセルパターンを決定す
る処理を施す場合を例に挙げて説明する。
【0329】図34を参照しながら、パターン論理演算
手段18の論理演算について説明する。パターン論理演
算手段18は、図34(a)のように、中心の注目画素
(0,0)とこれに隣接する画素(合計3×3画素)に
ついて、図34(b)以降の条件判断を行い、その判断
結果に対して、3倍パターン及び左右隣接サブピクセル
パターンを決定する5桁のビット値を、戻り値として返
す、関数から構成されている。
【0330】ここで、図34(b)以降において、
「*」は、白黒のいずれでも良いという意味であり、ま
た、黒=1、白=0としている。
【0331】例えば、図34(b)に示すように、注目
画素が黒で、注目画素の左右にある画素も黒であれば、
戻り値は「11111」となる。
【0332】また、図34(c)に示すように、注目画
素が白で、注目画素の左右にある画素も白であれば、戻
り値は「00000」となる。
【0333】その他、図34(d)、(e)、…という
ように、パターン論理演算手段18には、演算処理でき
るロジックを設けてある。
【0334】これにより、実施の形態4においても、実
施の形態3と同様に、3倍パターン及び左右隣接サブピ
クセルパターンを決定できることが理解されよう。従っ
て、実施の形態3と同様にシフト動作が行われるため、
実施の形態3と同様の効果を奏する。
【0335】また、実施の形態4では、記憶領域に頼ら
ず、演算処理によることとしているため、記憶領域の制
限が厳しい機器において、実装しやすくすることができ
る。
【0336】次に、図35を参照しながら、図33の表
示装置を用いて処理の流れを説明する。ただし、図31
と異なる処理を中心に説明する。即ち、図35では、図
31のステップ5(参照パターン記憶手段16を検索)
に代えて、これと異なるステップ5(パターン論理演
算)を設けている。
【0337】図35において、ステップ5では、表示制
御手段2から、3倍パターン及び左右隣接サブピクセル
パターンの決定を命ぜられたパターン決定手段15は、
パターン論理演算手段18に上述したような、論理演算
を行わせる。
【0338】そして、ステップ6にて、パターン決定手
段15は、その戻り値を取得する。これにより、3倍パ
ターン及び左右隣接サブピクセルパターンが決定された
ことになる。
【0339】次に、ステップ7にて、パターン決定手段
15は、この戻り値による3倍パターン及び左右隣接サ
ブピクセルパターンを、3倍画像データ記憶手段11へ
格納する。
【0340】他の処理は、図31と同様である。なお、
実施の形態3と実施の形態4とを、組み合わせた構成
も、本発明に包含されることはいうまでもない。例え
ば、参照パターン記憶手段16による処理と、パターン
論理演算手段18による処理とからなる2段階の処理を
行っても良い。この際、参照パターン記憶手段16によ
る処理と、パターン論理演算手段18による処理の先後
は問わない。
【0341】
【発明の効果】請求項1、13及び25記載の発明で
は、サブピクセル表示を行うにあたり、元画像のオブジ
ェクトの線幅を単純に拡大あるいは縮小する場合と比べ
て、より滑らかな表示を実現できる。
【0342】請求項2、14及び26記載の発明では、
画素を、画素値を変えずに、サブピクセル1個分の移動
幅で、「x」及び「y」の値に応じて、第1の方向に移
動させることができる。
【0343】このため、サブピクセル表示をさせるにあ
たり、オブジェクトを表す線幅が変化することに起因す
る出力画像の濃度のばらつきを抑制できる。その結果、
質の高いサブピクセル表示を実現できる。
【0344】また、注目画素が予め定められた値を有す
るときにのみ、3倍パターン及びサブピクセルのパター
ンを決定する処理を行うので、全ての注目画素に対して
これらを決定する場合と比較して、全体の処理量を軽減
できる。その結果、システムの負担を軽減することがで
き、携帯電話やモバイルコンピュータなど、システムリ
ソースの制限が多い機器にも適用できる。
【0345】しかも、3倍パターン及びサブピクセルの
パターンを動的に決定するため、3倍パターン及びサブ
ピクセルのパターンを静的に保持しておく必要がない。
したがって、3倍パターン及びサブピクセルのパターン
を静的に格納する場合に比べ、システムの負担を軽減す
ることができる。これにより、上記効果と相まって、シ
ステムリソースの制限が多い機器に対して、より適用容
易となる。
【0346】請求項3、15及び27記載の発明では、
画素を、画素値を変えずに、サブピクセル1個分の移動
幅で、「x」及び「y」の値に応じて、第1の方向に移
動させることができる。
【0347】このため、サブピクセル表示をさせるにあ
たり、オブジェクトを表す線幅が変化することに起因す
る出力画像の濃度のばらつきを抑制できる。その結果、
質の高いサブピクセル表示を実現できる。
【0348】しかも、3倍パターンに生じる矛盾は取り
除かれるため、特定の注目画素を選別して処理を施す必
要はなく、全ての注目画素に対して一律に同じ処理を施
すことで、3倍パターン及びサブピクセルのパターンを
決定できる。
【0349】また、3倍パターン及びサブピクセルのパ
ターンを動的に決定するため、3倍パターン及びサブピ
クセルのパターンを静的に保持しておく必要がない。し
たがって、3倍パターン及びサブピクセルのパターンを
静的に格納する場合に比べ、システムの負担を軽減する
ことができ、携帯電話やモバイルコンピュータなど、シ
ステムリソースの制限が多い機器にも適用できる。
【0350】請求項4及び16記載の発明では、x≧2
等とする場合に比べて画素の移動幅が小さくなり、表示
デバイスに表示されるオブジェクト、例えば、文字等の
つぶれを抑制できる。
【0351】請求項5及び17記載の発明では、注目画
素に基づく3倍パターンにおいて、矛盾が生じうるの
は、左右のパターンの各々となり、x≧2等とする場合
に比べて、シンプルな処理で矛盾を取り除くことができ
る。
【0352】請求項6及び18記載の発明では、参照パ
ターンは、3×3の矩形の画素群から注目画素を除いた
ものとなり、参照パターンが採りうる場合が、256通
りとなって、シンプルな処理によりサブピクセル表示を
実現できる。
【0353】請求項7及び19記載の発明では、参照パ
ターンが3×3の矩形の画素群であり、参照パターンが
採りうる場合が、512通りとなって、シンプルな処理
によりサブピクセル表示を実現できる。
【0354】請求項8及び20記載の発明では、様々な
形式の画像についても、サブピクセル表示できる。
【0355】請求項9及び21記載の発明では、参照パ
ターン記憶手段の参照により、3倍パターン及びサブピ
クセルのパターンが決定されるため、高速に3倍パター
ン及びサブピクセルのパターンを求めることができ、表
示のレスポンスを良好に保持できる。
【0356】請求項10及び22記載の発明では、パタ
ーンマッチングにより3倍パターン及びサブピクセルの
パターンを決定できる。
【0357】請求項11及び23記載の発明では、ビッ
ト列によって3倍パターン及びサブピクセルのパターン
を、高速かつ容易に検索できる。
【0358】請求項12及び24記載の発明では、参照
パターンを記憶していなくても、論理演算のみで3倍パ
ターン及びサブピクセルのパターンを決定できるため、
記憶領域を節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における表示装置のブロ
ック図
【図2】本発明の実施の形態1における参照パターンの
定義図
【図3】(a)同参照パターンの例示図 (b)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図 (c)同参照パターンの例示図 (d)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図 (e)同参照パターンの例示図 (f)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図
【図4】(a)同シフト動作の説明図 (b)シフト動作が行われない場合の説明図
【図5】(a)同効果の説明図 (b)同効果の説明図 (c)同効果の説明図
【図6】(a)同シフト動作が実行されない場合の元画
像の例示図 (b)シフト動作を実行したと仮定した場合に発生しう
る不都合の説明図
【図7】(a)同参照パターンの例示図 (b)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図 (c)同参照パターンの例示図 (d)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図 (e)同参照パターンの例示図 (f)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図
【図8】図6(a)の画像を元画像として、図7の規則
に従って、サブピクセル表示した画像の例示図
【図9】(a)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセ
ルパターンが割り当てられる5個のサブピクセルの説明
図 (b)同サブピクセル1個分の左シフト動作の説明図 (c)同シフト動作なしの説明図 (d)同サブピクセル1個分の右シフト動作の説明図
【図10】(a)同3倍パターン及び左右サブピクセル
パターンが割り当てられる6個のサブピクセルの説明図 (b)同サブピクセル1個分の左シフト動作の説明図 (c)同シフト動作なしの説明図 (d)同サブピクセル1個分の右シフト動作の説明図 (e)同サブピクセル2個分の右シフト動作の説明図
【図11】(a)同x=y=1とした場合の効果の説明
図 (b)同x=y=1とした場合の効果の説明図
【図12】同ビット列と3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンの関係図
【図13】同表示装置のフローチャート
【図14】(a)同元画像の例示図 (b)同抽出ビットマップパターンの例示図 (c)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図
【図15】同3倍画像の例示図
【図16】同サブピクセル表示の例示図
【図17】同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパ
ターン決定手順の例示図
【図18】本発明の実施の形態2における表示装置のブ
ロック図
【図19】(a)同参照パターンの定義図 (b)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図 (c)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図 (d)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図 (e)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図
【図20】同表示装置のフローチャート
【図21】本発明の実施の形態3における表示装置のブ
ロック図
【図22】同参照パターンの定義図
【図23】(a)同参照パターンの例示図 (b)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図 (c)同参照パターンの例示図 (d)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図 (e)同参照パターンの例示図 (f)同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパター
ンの例示図
【図24】同3倍パターン補正処理の例示図
【図25】同3倍パターン補正処理の他の例示図
【図26】同3倍パターン補正処理のさらに他の例示図
【図27】同3倍パターン補正処理のさらに他の例示図
【図28】(a)同元画像の例示図 (b)同抽出したビットマップパターンの例示図 (c)同決定した3倍パターン及び左右隣接サブピクセ
ルパターンの例示図 (d)同補正後の3倍パターンの例示図
【図29】(a)同元画像の他の例示図 (b)同抽出したビットマップパターンの例示図 (c)同決定した3倍パターン及び左右隣接サブピクセ
ルパターンの例示図 (d)同補正後の3倍パターンの例示図
【図30】同ビット列と3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンの関係図
【図31】同表示装置のフローチャート
【図32】同3倍パターン及び左右隣接サブピクセルパ
ターン決定手順の例示図
【図33】本発明の実施の形態4における表示装置のブ
ロック図
【図34】(a)同参照パターンの定義図 (b)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図 (c)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図 (d)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図 (e)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図 (f)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図 (g)同参照パターンと3倍パターン及び左右隣接サブ
ピクセルパターンとの関係図
【図35】同表示装置のフローチャート
【図36】従来の1ライン模式図
【図37】従来の元画像の例示図
【図38】従来の3倍画像の例示図
【図39】従来の色決定プロセスの説明図
【図40】(a)従来のフィルタリング処理係数の説明
図 (b)従来のフィルタリング処理結果の例示図
【符号の説明】
1 表示情報入力手段 2 表示制御手段 3 表示デバイス 4 表示画像記憶手段 5 元画像データ群記憶手段 6 元画像データ記憶手段 7 注目画素判定手段 8、14 ビットマップパターン抽出手段 9、15 パターン決定手段 10、16 参照パターン記憶手段 11 3倍画像データ記憶手段 12 フィルタリング処理手段 13、18 パターン論理演算手段 17 3倍パターン補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/133 505 G02F 1/133 505 G09G 3/28 G09G 3/36 3/36 H04N 9/12 B H04N 9/12 G09G 3/28 K (72)発明者 吉田 裕之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NC27 NC28 ND03 ND09 ND17 5C006 AA22 AB01 AB03 AF45 AF46 AF47 BB11 FA25 5C060 BB01 BC01 HB23 HB26 HB27 JA11 JA16 5C080 AA05 AA10 BB05 CC03 DD05 EE21 EE22 GG09 JJ01 JJ07

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オブジェクトが表されているラスタ画像を
    元画像として、サブピクセル表示を行わせるにあたり、 サブピクセル表示後のオブジェクトの線幅をサブピクセ
    ルj個分(jは自然数)とする場合において、その線を
    表示するj個のサブピクセルを、j個全てのサブピクセ
    ルの値を変えることなく、サブピクセルのk個分(kは
    自然数)だけ第1の方向に移動させた表示を行うことを
    特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】RGB3原色をそれぞれ発光する3つの発
    光素子を一定順序で並設して1画素を構成し、この画素
    を第1の方向に並設して1ラインを構成し、このライン
    を前記第1の方向に直交する第2の方向に複数設けて、
    表示画面を構成する表示デバイスと、 前記表示デバイスに表示すべき表示画像情報を記憶する
    表示画像記憶手段と、 前記表示画像記憶手段が記憶する表示画像情報に基づい
    て、前記表示デバイスに表示を行わせる表示制御手段
    と、を備え、 今回表示すべきラスタ画像を記憶する元画像データ記憶
    手段と、 前記元画像データ記憶手段が記憶するラスタ画像に基づ
    いて、注目画素が予め定められた画素値を有する場合に
    のみ、注目画素を前記第1の方向に3倍拡大した3倍パ
    ターンを決定するとともに、当該注目画素に対して前記
    第1の方向に連なるサブピクセルのパターンを決定する
    パターン決定手段と、を有し、 前記表示画像記憶手段には、前記パターン決定手段が決
    定した前記3倍パターン及び前記サブピクセルのパター
    ンに基づく表示画像情報が記憶されると共に、 前記パターン決定手段は、前記元画像データ記憶手段が
    記憶するラスタ画像において、前記注目画素を取り囲
    む、合計((2n+1)×(2m+1)−1)(n,m
    は自然数)個の画素からなる参照パターンに従って、当
    該注目画素を前記第1の方向に3倍拡大した3倍パター
    ンを決定するとともに、当該注目画素に対して一方側に
    連なるx個(xは整数)の前記サブピクセルのパターン
    と、他方側に連なるy個(yは自然数)の前記サブピク
    セルのパターンとを決定し、 前記表示制御手段は、1画素を構成する3つの発光素子
    と、その1画素の一方側に連なる前記x個の発光素子
    と、他方側に連なる前記y個の発光素子と、に対して、
    前記3倍パターン及び前記サブピクセルのパターンを割
    り当てて前記表示デバイスに表示を行わせることを特徴
    とする表示装置。
  3. 【請求項3】RGB3原色をそれぞれ発光する3つの発
    光素子を一定順序で並設して1画素を構成し、この画素
    を第1の方向に並設して1ラインを構成し、このライン
    を前記第1の方向に直交する第2の方向に複数設けて、
    表示画面を構成する表示デバイスと、 前記表示デバイスに表示すべき表示画像情報を記憶する
    表示画像記憶手段と、 前記表示画像記憶手段が記憶する表示画像情報に基づい
    て、前記表示デバイスに表示を行わせる表示制御手段
    と、を備え、 今回表示すべきラスタ画像を記憶する元画像データ記憶
    手段と、 前記元画像データ記憶手段が記憶するラスタ画像に基づ
    いて、注目画素を前記第1の方向に3倍拡大した3倍パ
    ターンを決定するとともに、当該注目画素に対して前記
    第1の方向に連なるサブピクセルのパターンを決定する
    パターン決定手段と、 前記パターン決定手段が決定した前記3倍パターンを補
    正する3倍パターン補正手段と、を有し、 前記表示画像記憶手段には、前記補正後の3倍パターン
    に基づく表示画像情報が記憶されると共に、 前記パターン決定手段は、前記元画像データ記憶手段が
    記憶するラスタ画像において、注目画素と、この注目画
    素を取り囲む、合計(2n+1)×(2m+1)(n,
    mは自然数)個の画素からなる矩形の参照パターンに従
    って、当該注目画素を前記第1の方向に3倍拡大した前
    記3倍パターンを決定するとともに、当該注目画素に対
    して一方側に連なるx個(xは整数)の前記サブピクセ
    ルのパターンと、他方側に連なるy個(yは自然数)の
    前記サブピクセルのパターンとを決定し、 前記3倍パターン補正手段は、前記注目画素に基づく前
    記3倍パターンが、他の注目画素に対して前記第1の方
    向に連なるサブピクセルのパターンと矛盾する場合、当
    該3倍パターンに対して、その矛盾を取り除くように補
    正を施し、 前記表示制御手段は、1画素を構成する3つの発光素子
    に、前記補正後の3倍パターンを割り当てて前記表示デ
    バイスに表示を行わせることを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】x=1かつy=1である請求項2記載の表
    示装置。
  5. 【請求項5】x=1かつy=1である請求項3記載の表
    示装置。
  6. 【請求項6】n=1かつm=1である請求項2又は4記
    載の表示装置。
  7. 【請求項7】n=1かつm=1である請求項3又は5記
    載の表示装置。
  8. 【請求項8】前記元画像データ記憶手段が記憶するラス
    タ画像は、ビットマップフォント、ベクトルフォントを
    ラスタ展開したビットマップ画像、あるいは、フォント
    でないラスタ画像のいずれかであることを特徴とする請
    求項2から7記載の表示装置。
  9. 【請求項9】前記パターン決定手段は、前記3倍パター
    ン及び前記サブピクセルのパターンを決定するパターン
    決定規則を記憶する参照パターン記憶手段を参照して、
    前記3倍パターン及び前記サブピクセルのパターンを決
    定することを特徴とする請求項2から8記載の表示装
    置。
  10. 【請求項10】前記参照パターン記憶手段には、参照パ
    ターンのパターンマッチングのための情報が格納されて
    いることを特徴とする請求項9記載の表示装置。
  11. 【請求項11】前記参照パターン記憶手段には、参照パ
    ターンをビット表現したビット列と、このビット列にか
    かる前記3倍パターン及び前記サブピクセルのパターン
    を示す情報とが、対応付けて格納されていることを特徴
    とする請求項9記載の表示装置。
  12. 【請求項12】前記パターン決定手段は、前記参照パタ
    ーンに基づく論理演算を行うパターン論理演算手段の演
    算結果を参照して、前記3倍パターン及び前記サブピク
    セルのパターンを決定することを特徴とする請求項2か
    ら8記載の表示装置。
  13. 【請求項13】オブジェクトが表されているラスタ画像
    を元画像として、サブピクセル表示を行わせるにあた
    り、 サブピクセル表示後のオブジェクトの線幅をサブピクセ
    ルj個分(jは自然数)とする場合において、その線を
    表示するj個のサブピクセルを、j個全てのサブピクセ
    ルの値を変えることなく、サブピクセルのk個分(kは
    自然数)だけ第1の方向に移動させた表示を行うことを
    特徴とする表示方法。
  14. 【請求項14】RGB3原色をそれぞれ発光する3つの
    発光素子を一定順序で並設して1画素を構成し、この画
    素を第1の方向に並設して1ラインを構成し、このライ
    ンを前記第1の方向に直交する第2の方向に複数設け
    て、表示画面を構成する表示デバイスに表示を行わせる
    にあたり、 今回表示すべきラスタ画像において、注目画素が予め定
    められた画素値を有する場合にのみ、その注目画素を取
    り囲む、合計((2n+1)×(2m+1)−1)
    (n,mは自然数)個の画素からなる参照パターンに従
    って、当該注目画素を前記第1の方向に3倍拡大した3
    倍パターンを決定するとともに、当該注目画素の一方側
    に対して前記第1の方向に連なるx個(xは整数)のサ
    ブピクセルのパターンと、当該注目画素の他方側に対し
    て前記第1の方向に連なるy個(yは自然数)のサブピ
    クセルのパターンとを決定し、 1画素を構成する3つの発光素子と、その1画素の一方
    側に連なる前記x個の発光素子と、他方側に連なる前記
    y個の発光素子と、に対して、前記3倍パターン及び前
    記サブピクセルのパターンを割り当てて前記表示デバイ
    スに表示を行わせることを特徴とする表示方法。
  15. 【請求項15】RGB3原色をそれぞれ発光する3つの
    発光素子を一定順序で並設して1画素を構成し、この画
    素を第1の方向に並設して1ラインを構成し、このライ
    ンを前記第1の方向に直交する第2の方向に複数設け
    て、表示画面を構成する表示デバイスに表示を行わせる
    にあたり、 今回表示すべきラスタ画像において、注目画素と、この
    注目画素を取り囲む、合計(2n+1)×(2m+1)
    (n,mは自然数)個の画素からなる矩形の参照パター
    ンに従って、当該注目画素を前記第1の方向に3倍拡大
    した前記3倍パターンを決定するとともに、当該注目画
    素の一方側に対して前記第1の方向に連なるx個(xは
    整数)のサブピクセルのパターンと、当該注目画素の他
    方側に対して前記第1の方向に連なるy個(yは自然
    数)のサブピクセルのパターンとを決定し、 前記注目画素に基づく前記3倍パターンが、他の注目画
    素に対して前記第1の方向に連なるサブピクセルのパタ
    ーンと矛盾する場合、当該3倍パターンに対して、その
    矛盾を取り除くように補正を施し、 1画素を構成する3つの発光素子に、前記補正後の3倍
    パターンを割り当てて前記表示デバイスに表示を行わせ
    ることを特徴とする表示方法。
  16. 【請求項16】x=1かつy=1である請求項14記載
    の表示方法。
  17. 【請求項17】x=1かつy=1である請求項15記載
    の表示方法。
  18. 【請求項18】n=1かつm=1である請求項14又は
    16記載の表示方法。
  19. 【請求項19】n=1かつm=1である請求項15又は
    17記載の表示方法。
  20. 【請求項20】前記ラスタ画像は、ビットマップフォン
    ト、ベクトルフォントをラスタ展開したビットマップ画
    像、あるいは、フォントでないラスタ画像のいずれかで
    あることを特徴とする請求項14から19記載の表示方
    法。
  21. 【請求項21】前記3倍パターン及び前記サブピクセル
    のパターンを決定する際に、前記3倍パターン及び前記
    サブピクセルのパターンを決定するパターン決定規則を
    記憶する参照パターン記憶手段を参照して、前記3倍パ
    ターン及び前記サブピクセルのパターンを決定すること
    を特徴とする請求項14から20記載の表示方法。
  22. 【請求項22】前記参照パターン記憶手段には、参照パ
    ターンのパターンマッチングのための情報が格納されて
    いることを特徴とする請求項21記載の表示方法。
  23. 【請求項23】前記参照パターン記憶手段には、参照パ
    ターンをビット表現したビット列と、このビット列にか
    かる前記3倍パターン及び前記サブピクセルのパターン
    を示す情報とが、対応付けて格納されていることを特徴
    とする請求項21記載の表示方法。
  24. 【請求項24】前記3倍パターン及び前記サブピクセル
    のパターンを決定する際に、前記参照パターンに基づく
    論理演算を行うパターン論理演算手段の演算結果を参照
    して、前記3倍パターン及び前記サブピクセルのパター
    ンを決定することを特徴とする請求項14から20記載
    の表示方法。
  25. 【請求項25】オブジェクトが表されているラスタ画像
    を元画像として、サブピクセル表示を行わせるプログラ
    ムであって、 サブピクセル表示後のオブジェクトの線幅をサブピクセ
    ルj個分(jは自然数)とする場合において、その線を
    表示するj個のサブピクセルを、j個全てのサブピクセ
    ルの値を変えることなく、サブピクセルのk個分(kは
    自然数)だけ第1の方向に移動させた表示を行わせる表
    示制御プログラムを記録した記録媒体。
  26. 【請求項26】RGB3原色をそれぞれ発光する3つの
    発光素子を一定順序で並設して1画素を構成し、この画
    素を第1の方向に並設して1ラインを構成し、このライ
    ンを前記第1の方向に直交する第2の方向に複数設け
    て、表示画面を構成する表示デバイスに表示を行わせる
    プログラムであって、 今回表示すべきラスタ画像において、注目画素が予め定
    められた画素値を有する場合にのみ、その注目画素を取
    り囲む、合計((2n+1)×(2m+1)−1)
    (n,mは自然数)個の画素からなる参照パターンに従
    って、当該注目画素を前記第1の方向に3倍拡大した3
    倍パターンを決定するとともに、当該注目画素の一方側
    に対して前記第1の方向に連なるx個(xは整数)のサ
    ブピクセルのパターンと、当該注目画素の他方側に対し
    て前記第1の方向に連なるy個(yは自然数)のサブピ
    クセルのパターンとを決定し、 1画素を構成する3つの発光素子と、その1画素の一方
    側に連なる前記x個の発光素子と、他方側に連なる前記
    y個の発光素子と、に対して、前記3倍パターン及び前
    記サブピクセルのパターンを割り当てて前記表示デバイ
    スに表示を行わせる表示制御プログラムを記録した記録
    媒体。
  27. 【請求項27】RGB3原色をそれぞれ発光する3つの
    発光素子を一定順序で並設して1画素を構成し、この画
    素を第1の方向に並設して1ラインを構成し、このライ
    ンを前記第1の方向に直交する第2の方向に複数設け
    て、表示画面を構成する表示デバイスに表示を行わせる
    プログラムであって、 今回表示すべきラスタ画像において、注目画素と、この
    注目画素を取り囲む、合計(2n+1)×(2m+1)
    (n,mは自然数)個の画素からなる矩形の参照パター
    ンに従って、当該注目画素を前記第1の方向に3倍拡大
    した前記3倍パターンを決定するとともに、当該注目画
    素の一方側に対して前記第1の方向に連なるx個(xは
    整数)のサブピクセルのパターンと、当該注目画素の他
    方側に対して前記第1の方向に連なるy個(yは自然
    数)のサブピクセルのパターンとを決定し、 前記注目画素に基づく前記3倍パターンが、他の注目画
    素に対して前記第1の方向に連なるサブピクセルのパタ
    ーンと矛盾する場合、当該3倍パターンに対して、その
    矛盾を取り除くように補正を施し、 1画素を構成する3つの発光素子に、前記補正後の3倍
    パターンを割り当てて前記表示デバイスに表示を行わせ
    る表示制御プログラムを記録した記録媒体。
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