JP2003035591A - 車載計量器 - Google Patents

車載計量器

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JP2003035591A
JP2003035591A JP2001224553A JP2001224553A JP2003035591A JP 2003035591 A JP2003035591 A JP 2003035591A JP 2001224553 A JP2001224553 A JP 2001224553A JP 2001224553 A JP2001224553 A JP 2001224553A JP 2003035591 A JP2003035591 A JP 2003035591A
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tightening
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stopper
container
body frame
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Yoshiaki Shimada
好昭 島田
Itsuo Manabe
逸夫 真鍋
Kimio Nagao
公夫 長尾
Katsushi Takegawa
克鵄 竹川
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Inspection & Gas Safety Corp
Kubota Corp
Iwatani International Corp
Original Assignee
Inspection & Gas Safety Corp
Kubota Corp
Iwatani International Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 計量精度を高くでき、かつ車両の走行中の安
全性を十分確保することのできる車載計量器を提供する
こと。 【解決手段】 非計量時には、容器3が車体フレーム5
に支持された状態で緊締部材18a、18bを下降させ
てこの緊締部材18a、18bで容器3を車体フレーム
5に押圧して両者を緊締し、且つストッパ部材をストッ
パ係合部材19a、19bに係合させて緊締部材18
a、18bの上昇を阻止し、計量時には、ストッパ部材
とストッパ係合部材19a、19bとの係合を解除し、
緊締部材18a、18bを上昇させて容器3と車体フレ
ーム5との緊締を解除し、容器3を車体フレーム5から
上昇させてロードセル14で支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタンクロー
リ車などのタンク内に収容された液化ガス等の重量を計
量する車載計量器に関する。
【0002】
【従来の技術】タンクローリ等の運搬車は、貯蔵基地に
おいて、例えば一般高圧ガス(液化N 2 、液化O2 、液
化Ar、液化CO2 等)をタンクに充填し、この液化ガ
スを順次複数箇所の工場等に供給しながら移動する。そ
して、それぞれの場所で排出した液化ガスの重量に応じ
た金額を算出するためにそれぞれの場所で排出した分の
重量を計量する必要がある。
【0003】従来からの方法として、液化ガスをある工
場で排出する前後で、車両ごとトラックスケールに載置
させて車両全体の重量を計量して、液化ガスの排出前後
の車両重量の差からその工場で排出した分の重量を求め
ている。しかし、工場等にトラックスケールが備えられ
ているとは限らず、工場の場所とは離れて点在している
のが現状である。従って、工場で液化ガスを排出すると
いう作業とは別にトラックスケールの設置してある設備
まで車両を移動させて計量しなければならない。これは
効率が悪く、また工場とトラックスケール設備との距離
が遠い場合やトラックスケール設備に移動する途中で交
通渋滞に巻き込まれたりした場合には運転者にとって大
きな負担となっている。
【0004】そこで、車体フレームとタンクとの間に数
カ所(例えば前後左右4カ所)にロードセルを介在させ
て取り付け、そのロードセルによりタンクを支持するよ
うにしてタンクの重量を計量するようにした技術がある
(例えば、特公平6−52186号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロードセル
を、車体フレーム及びタンク双方と堅固に固定してしま
うと、ロードセルは高い検出精度が得られなくなってし
まうため、ロードセルは車体フレームとタンクとの双方
に比較的固定力を小さくして固定されている。また、計
量時以外の車両の走行中にも、車体フレームにはロード
セルを介してタンク及びタンク内の液化ガスの重量が集
中荷重として作用している。以上のことにより、車両の
走行中、特にカーブなどの走行で車両に前後左右から大
きな外力が作用した場合、車体フレームの破損を起こし
たり、タンクの離脱を起こすおそれがあり、安全性を十
分に確保できないという問題がある。
【0006】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、計量
精度を高くでき、かつ車両の走行中の安全性を十分確保
することのできる車載計量器を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、運搬物を収容
する容器を備えた車両の車体フレーム側又は容器側に複
数のロードセルが取り付けられ、各ロードセルで容器を
支持し、各ロードセルの出力値を合計して運搬物の重量
を計量する車載計量器であって、容器を車体フレームに
対して昇降させる昇降装置と、容器が車体フレームに支
持された状態で両者を緊締する緊締部材と、緊締部材を
上下動させるシリンダ装置と、緊締部材と共に一体的に
上下動するストッパ係合部材と、ストッパ係合部材に係
合可能なストッパ部材とを備え、非計量時には、緊締部
材を下降させてこの緊締部材で容器を車体フレームに押
圧して容器と車体フレームとを相互に緊締し、且つスト
ッパ部材をストッパ係合部材に係合させて緊締部材の上
昇を阻止し、計量時には、ストッパ部材とストッパ係合
部材との係合を解除し、緊締部材を上昇させて容器と車
体フレームとの緊締を解除し、容器を車体フレームから
上昇させて各ロードセルで支持させる。
【0008】すなわち、計量時は、容器は車体フレーム
から持ち上げられて、容器の荷重は各ロードセルに集中
荷重として作用して高い精度で計量が行え、非計量時に
は、容器は車体フレームに載置され、容器の荷重は車体
フレームに分布荷重として作用し、且つ容器は緊締部材
により車体フレーム側に押圧されてしっかりと固定され
る。また、緊締時、緊締部材は、緊締の緩みを生じさせ
る上昇がストッパ部材により規制されているので、シリ
ンダ装置を作動させなくても緊締が緩むことなく安全で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の第1の実施の形態による
車載計量器4を備えたタンクローリ車1全体の側面図を
示す。図2はその平面図を、図3は背面側から見た場合
の要部拡大図である。
【0011】タンクローリ車1は、車体の前部に運転室
2を、後部に液化ガスを収納する容器である円筒形状の
タンク3を備えている。図3に示されるように、タンク
3の下部には、タンク3の軸方向(車両の前後方向)に
沿って延びる断面逆台形状のタンク側フレーム10が固
定されている。車体側には、タンク側フレーム10と平
行に車両の前後方向に沿って延びる車体フレーム5が固
定されている。図1〜図3は計量していないときの状態
を示し、タンク3は、タンク側フレーム10及び車体フ
レーム5上面に固定された板材6を介して車体フレーム
5の上に載置され支持されている。すなわち、タンク3
の重量は分布荷重として車体フレーム5全体に作用して
いる。
【0012】これら車体フレーム5及びタンク側フレー
ム10の外側面側には、後述する車載計量器4が取り付
けられている。車載計量器4は、タンクローリ車1の前
後左右の4カ所に設けられている。前側の2つの車載計
量器4は前輪FWと後輪RWとの間に、後側の2つの車
載計量器4は後輪RWのすぐ後に設けられている。
【0013】次に、図4、5を参照して車載計量器4に
ついて説明する。
【0014】図4は、タンクローリ車1の走行方向に関
して例えば左側面前部に設けられている車載計量器4の
一部断面側面図(非計量時の緊締状態)であり、図5は
図4における[5]−[5]線方向から見た底面図である。
なお、図1、2を参照して説明したように、車載計量器
4はタンクローリ車1の前後左右に4つ設けられてお
り、一例として左側面前部に設けられた車載計量器4に
ついて説明するが、他の位置に設けられた車載計量器4
についてもその構成及び作用は同じである。
【0015】車体フレーム5の外側面には車体側ブラケ
ット11が固定されている(図3参照)。車体側ブラケ
ット11の下部水平板11bの上には油圧シリンダ12
が設置されている。油圧シリンダ12のロッド12aの
先端は昇降ステージ13に螺着固定されている。よっ
て、昇降ステージ13は、ロッド12aと共に昇降可能
となっている。
【0016】昇降ステージ13の上にはロードセル14
が設置されている。更に、昇降ステージ13には、鉛直
方向に延在する2本の緊締用軸部材17a、17bが一
体的に取り付けられている。よって、緊締用軸部材17
a、17bも、ロッド12aと共に昇降可能となってい
る。
【0017】緊締用軸部材17a、17bの下端側は、
車体側ブラケット11の下部水平板11bを貫通し、そ
の最下端には緊締用軸部材17a、17bの外径よりも
大きな外径を有する拡径部材19a、19bが螺着固定
されている。この拡径部材19a、19bは、緊締時
に、後述するストッパ部材20と係合するストッパ係合
部材として機能する。
【0018】次に、図5も参照してストッパ部材20に
ついて説明する。なお、図5において実線で示される位
置にあるストッパ部材20が図4に図示される状態のス
トッパ部材20と対応する。この状態は緊締時の状態で
ある。
【0019】ストッパ部材20の下面中央には垂直板片
25が固定されている。垂直板片25は、ストッパ用シ
リンダ装置としてのエアシリンダ23のロッド23aと
連結されている。よって、ストッパ部材20はロッド2
3aの駆動により、水平方向(図4において紙面を貫く
方向)に関して移動可能となっている。エアシリンダ2
3は、車体側ブラケット11の垂直板部11cに固定さ
れている。
【0020】車体側ブラケット11の下部水平板11b
の下面には、それぞれボルト48a、48bでガイド部
材21a、21bが固定されている。ガイド部材21
a、21bには、それぞれ凹溝22a、22bが形成さ
れ、ストッパ部材20は、その凹溝22a、22bに沿
って、且つガイド部材21a、21bの天面部35a、
35bに摺接しながら移動する。この、ガイド部材21
a、21bにより、ストッパ部材20は安定して水平方
向の移動を行うことができる。
【0021】ストッパ部材20の両端側それぞれには略
U字状の切欠き20a、20bが形成されている。切欠
き20a、20bの大きさは、ちょうど緊締用軸部材1
7a、17bが嵌まり込む大きさであり、しかしその最
大幅寸法は拡径部材19a、19bの外径よりも小さ
い。そして、図示する緊締状態においては、切欠き20
a、20bは緊締用軸部材17a、17bに嵌まり込
み、且つストッパ部材20の下面が、緊締用軸部材17
a、17bと拡径部材19a、19bとで形成される段
部24a、24bに当接している。
【0022】タンク側フレーム10の外側面にはタンク
側ブラケット9が固定されている(図3参照)。タンク
側ブラケット9の水平部9a上には、タンク3を車体フ
レーム5側へと押圧して両者の緊締作用を生じさせる緊
締部51a、51bが設けられている。
【0023】例えば、一方の緊締部51aについて説明
する。タンク側ブラケット9の水平部9aに形成された
貫通孔にブシュ付きリング部材27aが嵌め込まれてい
る。また、水平部9aには、段付きリング部材28aが
ボルトで固定されており、段付きリング部材28aの下
段内周面は、ブシュ付きリング部材27aのフランジ部
外周面に当接している。
【0024】ブシュ付きリング部材27aの上面には皿
ばね29aが載置され、皿ばね29aの外周面は段付き
リング部材28aの上段内周面に当接し、水平方向のず
れを規制されている。皿ばね29aの上には、ブシュ付
きリング部材30aが、その筒状のブシュ部を皿ばね2
9aの中央孔に嵌め込まれて配設されている。ブシュ付
きリング部材30aの上には皿ばね31aが配設されて
いる。皿ばね31aの上には、ブシュ付きリング部材3
2aが、その筒状のブシュ部を皿ばね31aの中央孔に
嵌め込まれて配設されている。ブシュ付きリング部材3
2aの上にはリング部材33aが載置されている。更
に、ブシュ付きリング部材30a、32aのブシュ部内
に挿入されてスリーブ部材34aが、ブシュ付きリング
部材27aの上に載置されている。ブシュ付きリング部
材30a、32aのブシュ部内周面と、スリーブ部材3
4aの外周面とは当接している。
【0025】前述した緊締用軸部材17aは、車体側ブ
ラケット11の上部水平板11aを貫通し、更に、ブシ
ュ付きリング部材27a及びスリーブ部材34aの内部
を通って、リング部材33aを貫通して上端を上方に突
出させている。その上端には本発明に係る緊締部材であ
るナット18aが螺着されている。
【0026】緊締部51aと車両の前後方向に並んで配
設される他方の緊締部51bについても、上述した緊締
部51aと同じ構成であり、その作用も同じである。緊
締部51bの各構成部材については、緊締部51aと対
応する同じ符号番号にbを添字して示している。
【0027】タンク側ブラケット9の水平板部9aの下
面には、ロードセル受け15がボルト49a、49bで
固定されている。ロードセル受け15はその凹部15a
を下方に向けてロードセル14の荷重受け部14aと対
向させている。車体側ブラケット11の上部水平板11
aにはリング状の規制部材16が嵌め込まれボルト50
で固定されている。図示する緊締時には、規制部材16
の内周面にロードセル受け15の外周面が当接して、タ
ンク側ブラケット9と車体側ブラケット11との相互の
水平方向の動きが規制される。結果的に、タンク3側と
車体側との水平方向のずれを防止する。
【0028】本実施の形態による車載計量器4は以上の
ように構成され、次にその作用について説明する。
【0029】先ず、タンクローリ車1は図3で示される
状態にあるとする。すなわち、車両の走行中などの非計
量時の状態であり、タンク3はその下部に固定されたタ
ンク側ブラケット9及び板材6を介して車体フレーム5
に支持されている。このとき、タンク3及びタンク3内
の液化ガスの重量は、車体フレーム5の全体にわたって
分布荷重で作用しており、車体フレーム5に局所的に大
きな力が作用することなく破損などを防げる。
【0030】このような状態でタンク3と車体フレーム
5とは相互に緊締されている。次に、この緊締時の動作
及び作用について説明する。
【0031】先ず、ロッド12a及び緊締用軸部材17
a、17bが下降される。そして、図4に示す位置より
も若干下方にまで下降するのを油圧シリンダ12自体に
備えられたロッド位置の検出機構あるいは別途設けられ
たリミットスイッチなどで検出するとロッド12aの下
降は停止されその位置で保持されると共に、エアシリン
ダ23のロッド23aが駆動される。このロッド23a
の駆動により、ストッパ部材20がガイド部材21a、
21bにガイドされて水平方向に移動して、その切欠き
20a、20bを、車体側ブラケット11の下部水平板
11bから下方に突出している緊締用軸部材17a、1
7bに嵌め込む。このとき、緊締用軸部材17a、17
bと拡径部材19a、19bとで形成される段部24
a、24bは、ストッパ部材20の下面より下方に下が
っているので、ストッパ部材20は拡径部材19a、1
9bに干渉することなく円滑に緊締用軸部材17a、1
7bに嵌合する。
【0032】この嵌合位置へのストッパ部材20の移動
を、エアシリンダ23自体に備えられたロッド位置の検
出機構あるいは別途設けられたリミットスイッチなどで
検出すると、油圧シリンダ12のロッド12aの保持は
解除される。これにより、緊締用軸部材17a、17b
の下降に伴いナット18a、18bを介して圧縮された
皿ばね29a、29b、31a、31bの復元力によっ
て、緊締用軸部材17a、17bはわずかに上昇し、図
4に示すようにその段部24a、24bをストッパ部材
20の下面に当接させる。この状態で油圧シリンダ12
は作動を停止する。
【0033】このとき、緊締用軸部材17a、17bの
上端に螺着された緊締部材としてのナット18a、18
bは下方に押し下げられて実線で示す位置にあり、リン
グ部材33a、33bに圧接して、皿ばね29a、29
b、31a、31bを圧縮し、タンク側ブラケット9を
下方、すなわち車体フレーム5側に向けて押圧してい
る。これにより、タンク3側と車体フレーム5とが緊締
される。更に、ロードセル受け15の外周面が規制部材
16の内周面に当接して、タンク3側と車体フレーム5
相互の水平方向の動きも規制される。
【0034】このような緊締状態において、ストッパ部
材20自体は、固定部分である車体側ブラケット11の
下部水平板11b及びガイド部材21a、21bによっ
て上方への移動が規制されている。よって、段部24
a、24bにてストッパ部材20の下面に当接している
緊締用軸部材17a、17bは、その段部24a、24
bでストッパ部材20に引っかるような状態となり上昇
を阻止されている。このような構成のため、油圧シリン
ダ12の油圧力に頼らなくとも、図4に示すような緊締
状態を維持できる。なお、この緊締時は、油圧シリンダ
12への油圧の供給手段であるポンプなどの動作は停止
され、油圧シリンダ12への油圧の供給は停止される。
【0035】もし、油圧シリンダ12の油圧力のみで緊
締状態の保持を行う構成であるとすると、油圧漏れなど
が生じてロッド12aがその緊締位置を保てなくなって
しまった場合には、押し縮められていた皿ばね29a、
29b、31a、31bの復元力によってナット18
a、18bは押し上げられ緊締力が解除されてしまう。
このとき、車両が走行中や、傾斜面に停車している場合
にはタンク3の離脱を引き起こすおそれがあり非常に危
険である。
【0036】しかし本実施の形態では、上述したよう
に、緊締状態の保持を油圧シリンダ12の油圧力に依存
するのではなく、ストッパ部材20で緊締用軸部材17
a、17b(ナット18a、18b)の上昇を機械的に
阻止するようにしており、安定した緊締力の保持を実現
している。
【0037】なお、緊締力は、緊締用軸部材17a、1
7b(ナット18a、18b)の下降量や、皿ばね29
a、29b、31a、31bの枚数などで調整可能であ
る。また、所望の緊締力が得られる位置で緊締用軸部材
17a、17bが上昇を阻止されて止まるように、拡径
部材19a、19bの緊締用軸部材17a、17bに対
する螺着位置は調整される。なお、1つの緊締部につい
て皿ばねは2枚に限ることはない。また、緊締部も1
つ、あるいは3つ以上設けてもよい。更に、高さ方向の
寸法に余裕があれば、皿ばねに換えて他の弾性部材とし
てコイルばねを用いてもよい。
【0038】なお、上述した緊締時、ロードセル14
は、図4において実線で示す位置にあり、ロードセル受
け15とは接しておらず、ロードセル14に荷重はかか
っていない。
【0039】次に、計量時の動作について説明する。
【0040】先ず、一旦油圧シリンダ12のロッド12
aをわずかに下降させて、段部24a、24bとストッ
パ部材20下面との間にわずかな隙間を生じさせる。こ
れにより、ストッパ部材20は摩擦抵抗を受けることな
く容易に移動できる状態となる。従って、このときの油
圧シリンダ12のロッド12aの下降を許容するべく、
緊締時においては、緊締状態から更に皿ばね29a、2
9b、31a、31bのわずかな圧縮が許容できるよう
にしておく。次いで、エアシリンダ23のロッド23a
の動作により、ストッパ部材20を移動させ、切欠き2
0a、20bの緊締用軸部材17a、17bへの嵌合及
び段部24a、24bとの当接を解除する。移動後の状
態を図5において一点鎖線で示す。図4においては、紙
面の手前側に向けて移動される。以上のことにより、緊
締用軸部材17a、17bの上昇を許容できる状態とな
る。
【0041】次いで、油圧シリンダ12のロッド12a
を上昇させる。この上昇に伴い緊締用軸部材17a、1
7bも上昇するが、車体側ブラケット11の下部水平板
11b及びガイド部材21a、21bには、拡径部材1
9a、19bの外径よりも大きな内径を有する貫通孔2
6a、26bが形成されているため、緊締用軸部材17
a、17bの上昇を妨げない。緊締用軸部材17a、1
7bの上昇により、ナット18a、18bも上昇する
(図4において一点鎖線で示す)。よって、皿ばね29
a、29b、31a、31bを介してタンク側ブラケッ
ト9を下方へと押圧する力が解除され、タンク3側と車
体フレーム5との緊締が解除される。
【0042】また、油圧シリンダ12のロッド12aの
上昇に伴い、ロッド12aと連結された昇降ステージ1
3上に設置されたロードセル14も上昇する。例えば、
図4に示す状態から10mmほど上昇すると、ロードセ
ル14の荷重受け部14aはロードセル受け15の凹部
15aに当接する(一点鎖線で示す)。ここから更に1
5mmほど上昇して、ロードセル受け15を介してタン
ク3を上昇させ、タンク3は車体フレーム5の支持から
外れる。これにより、タンク3は車両の前後左右4箇所
に設けられた4つのロードセル14のみによって支えら
れ高い精度で計量が行われる。4つのロードセル14の
出力値は合計され、別途設けられた指示計にデジタル表
示される。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0044】本実施の形態による車載計量器の、図4と
同様な一部断面側面図を図6に示す。なお、第1の実施
の形態と同じ構成部分には同一の符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0045】本実施の形態では、油圧シリンダ、ストッ
パ部材、ストッパ係合部材の構成が第1の実施の形態と
異なる。
【0046】本実施の形態による油圧シリンダ41はダ
ブルエンドロッドタイプの油圧シリンダである。すなわ
ち、ピストン42の両側にそれぞれ上方、下方に延在す
る2本のロッド43a、43bを備えている。そして、
下方側のロッド43bは、車体側ブラケット11の下部
水平板11bに形成された貫通孔45を貫通し、その下
端には本発明に係るストッパ係合部材としての拡径部材
44が螺着固定されている。
【0047】なお、上方側のロッド43aは、ロードセ
ル14を載置した昇降ステージ13と連結されている。
また、昇降ステージ13と一体的に連結された緊締用軸
部材47a、47bは、第1の実施の形態と異なり、本
実施の形態では昇降ステージ13の上方にのみ延在して
いる。緊締用軸部材47a、47bの上端は、第1の実
施の形態と同様、緊締部51a、51bを貫き、本発明
に係る緊締部材としてのナット18a、18bが螺着固
定されている。
【0048】本実施の形態のストッパ部材46には、略
U字状の切欠き46aが中央に形成されている。切欠き
46aの大きさは、ちょうど下方側のロッド43bが嵌
まり込む大きさであり、しかしその最大幅寸法は拡径部
材44の外径よりも小さい。そして、緊締時には、エア
シリンダ23のロッド23aの駆動により、ストッパ部
材46がガイド部材21a、21bにガイドされて水平
方向に移動して、その切欠き46aを下方側のロッド4
3bに嵌め込む。更に、このとき、ストッパ部材46の
下面は、下方側のロッド43bと拡径部材44とで形成
される段部52に当接する。
【0049】上記第1の実施の形態と同様、ストッパ部
材46自体は、固定部分である車体側ブラケット11の
下部水平板11b及びガイド部材21a、21bによっ
て上方への移動が規制されている。よって、段部52に
てストッパ部材46の下面に当接している下方側のロッ
ド43bは、その段部52で引っかるような状態となり
上昇を阻止されている。従って、下方側のロッド43b
と一体的に連結されている、上方側のロッド43a、昇
降ステージ13、緊締用軸部材47a、47b及びナッ
ト18a、18bの不所望の上昇を阻止することができ
る。これにより、油圧シリンダ41の作動を停止しても
緊締状態を維持できる。
【0050】計量時には、第1の実施の形態と同様、先
ず、一旦油圧シリンダ41のロッド43a及び43bを
わずかに下降させて、段部52とストッパ部材46下面
との間にわずかな隙間を生じさせた後、エアシリンダ2
3のロッド23aの動作により、ストッパ部材46を移
動させ、切欠き46aの下方側のロッド43bへの嵌合
及び段部52との当接を解除する。これにより、ナット
18a、18bを上昇させての緊締解除を許容できる状
態となる。
【0051】本実施の形態においても、第1の実施の形
態と同様な作用及び効果が得られるが、更に本実施の形
態では、第1の実施の形態に比べて、より部品点数を減
らして構成を簡単にすることができる。よって、更なる
コスト低減及び軽量化が図れる。また、緊締時の緊締緩
み防止機構としては、油圧シリンダ41のロッド43b
の動きを直接止める構成であるので、確実に上昇阻止を
図れる。
【0052】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
【0053】上記各実施の形態ではロードセルは車体フ
レーム側に取り付けたが、タンク側に取り付けてもよ
い。すなわち、ロードセルを昇降装置を介してタンク側
に取り付け、計量時には昇降装置でロードセルを下降さ
せて車体フレーム側に当接させ、更に下降させることで
ロードセルを支えとしてタンクを車体フレームから持ち
上げるようにして計量を行う。
【0054】また、緊締緩み防止機構としては上記各実
施の形態の構成に限らず、例えば、ストッパ部材20、
46に水平方向に突出するピンを設け、緊締用軸部材1
7a、17bあるいは下方側のロッド43bに貫通孔を
形成して、緊締時には、ストッパ部材20、46の移動
によりそのピンを緊締用軸部材17a、17bあるいは
下方側のロッド43bの貫通孔に貫通させて、緊締用軸
部材17a、17bあるいは下方側のロッド43bの不
所望の上昇を阻止するような構成としてもよい。また、
ストッパ部材20、46の係合/解除の動作をエアシリ
ンダ23によらず手動で行うようにしてもよい。
【0055】また、上記各実施の形態では、油圧シリン
ダ12、41を、緊締部材18a、18bの昇降用と、
タンク3の昇降用とに兼用しているが、例えばタンク3
の昇降用の昇降装置を別途設けてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明の車載計量器に
よれば、車両の走行時などの非計量時には、容器(タン
ク)を車体フレーム上に分布荷重させて支持するととも
に、容器と車体フレームとは相互に緊締される。シリン
ダ装置を作動させなくても、ストッパ部材により緊締部
材の緩み(上昇)は阻止されるので、安定した緊締状態
を保持できる。そして、計量時には、容器と車体フレー
ムとの緊締が解除されるとともに、容器は車体フレーム
から上昇してロードセルに集中荷重で作用して支持され
る。従って、本発明では、車両の走行中の容器の離脱
や、車体フレームの損傷を防いで、走行時の安全性を十
分確保して、計量時にはロードセルの検出精度を高い精
度として計量を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による車載計量器を
備えたタンクローリ車の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同背面の要部拡大図である。
【図4】同車載計量器の一部断面側面図である。
【図5】図4における[5]−[5]線方向から見た底面図
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による車載計量器の
一部断面側面図である。
【符号の説明】
1……タンクローリ車、3……タンク、4……車載計量
器、5……車体フレーム、9……タンク側ブラケット、
10……タンク側フレーム、11……車体側ブラケッ
ト、12……油圧シリンダ、12a……ピストンロッ
ド、14……ロードセル、15……ロードセル受け、1
6……水平ずれ規制部材、18a〜18b……緊締部
材、19a〜19b……ストッパ係合部材、20……ス
トッパ部材、20a〜20b……U字切欠き、21a〜
21b……ガイド部材、23……エアシリンダ、29a
〜29b……皿ばね、31a〜31b……皿ばね、40
……車載計量器、41……油圧シリンダ、42……ピス
トン、43a〜43b……ピストンロッド、44……ス
トッパ係合部材、46……ストッパ部材、46a……U
字切欠き。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 好昭 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社ク ボタ久宝寺工場内 (72)発明者 真鍋 逸夫 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社ク ボタ久宝寺工場内 (72)発明者 長尾 公夫 大阪府大阪市中央区本町3丁目4番8号 ガス保安検査株式会社内 (72)発明者 竹川 克鵄 大阪府大阪市中央区本町3丁目4番8号 ガス保安検査株式会社内 Fターム(参考) 3E070 AA07 AB31 CA03 CB10 DA01 QA03 RA02 RA30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運搬物を収容する容器を備えた車両の車
    体フレーム側又は前記容器側に複数のロードセルが取り
    付けられ、前記各ロードセルで前記容器を支持し、前記
    各ロードセルの出力値を合計して前記運搬物の重量を計
    量する車載計量器において、 前記容器を前記車体フレームに対して昇降させる昇降装
    置と、 前記容器が前記車体フレームに支持された状態で両者を
    緊締する緊締部材と、前記緊締部材を上下動させるシリ
    ンダ装置と、 前記緊締部材と共に一体的に上下動するストッパ係合部
    材と、 前記ストッパ係合部材に係合可能なストッパ部材とを備
    え、 非計量時には、前記緊締部材を下降させて該緊締部材で
    前記容器を前記車体フレームに押圧して前記容器と前記
    車体フレームとを相互に緊締し、且つ前記ストッパ部材
    を前記ストッパ係合部材に係合させて前記緊締部材の上
    昇を阻止し、 計量時には、前記ストッパ部材と前記ストッパ係合部材
    との係合を解除し、前記緊締部材を上昇させて前記容器
    と前記車体フレームとの緊締を解除し、前記容器を前記
    車体フレームから上昇させて前記ロードセルで支持させ
    ることを特徴とする車載計量器。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材は、ストッパ用シリン
    ダ装置により駆動されて前記ストッパ係合部材に対する
    係合/解除を行うことを特徴とする請求項1に記載の車
    載計量器。
  3. 【請求項3】 前記シリンダ装置は、ピストンの上下両
    側にロッドを備えており、前記ストッパ係合部材は、前
    記ピストンの下方側のロッドに設けられていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載計量器。
  4. 【請求項4】 前記緊締時に、前記容器と前記車体フレ
    ーム相互の水平方向の動きを規制する規制部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載
    の車載計量器。
  5. 【請求項5】 前記緊締部材による前記容器と前記車体
    フレームとの緊締部に弾性部材を介在させることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車載計量
    器。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材は皿ばねであることを特徴
    とする請求項5に記載の車載計量器。
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