JPH0636076Y2

JPH0636076Y2 - ハンドリフトトラック

Info

Publication number: JPH0636076Y2
Application number: JP1988042279U
Authority: JP
Inventors: 勇奥野
Original assignee: 株式会社をくだ屋技研
Priority date: 1988-03-29
Filing date: 1988-03-29
Publication date: 1994-09-21
Anticipated expiration: 2003-03-29
Also published as: JPH01147394U; US4921385A; KR890014375A

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案は例えば立設する二本のマストに昇降自在に支持
させるフォーク形荷物載せ台を備えたフォークリフトト
ラック、或いはパレットを適宜高さに持上げる荷物載せ
台を備えたパレットリフトトラック等のハンドリフトト
ラックに関する。

「従来の技術」従来、プランジャポンプを手動でポンピング操作し、昇
降シリンダを作動させて荷物載せ台を持上げる技術があ
った。

「考案が解決しようとする問題点」前記従来技術は、荷物載せ台に載せる被運搬物は、重量
を確認されることなく、倉庫などに多層状に積上げら
れ、また貨物自動車の荷台に積込まれていたから、荷崩
れなどの事故が発生し易いと共に、前記荷物載せ台は主
に重量物の運搬移動に使用されるので、該載せ台に計量
器を容易に設置し得ず、また前記載せ台に載せて計量器
設置場所まで運んでも簡単に計量操作を行い得ない等の
安全上及び取扱い上の問題があった。そのため例えば実
開昭60−193428号、実開昭47−30469号開示の荷重計や
積載重量指示装置の手段などあるにはあるが、構造も複
雑なものとなってトラック機体に安全且つコンパクトに
組込みが行えないという問題があった。

「問題点を解決するための手段」然るに、本考案は、基台上に立設させるマストに昇降自
在に支持する荷物載せ台と、該載せ台を昇降させる昇降
シリンダと、該シリンダを手動ポンピング操作で作動さ
せるプランジャポンプと、前記昇降シリンダの油圧変化
を検出させる荷重センサと、該センサ出力に基づいて荷
物載せ台の負荷重量を表示する表示器とを備えた押引移
動用のハンドリフトトラックにおいて、基台上に設ける
油路ベースに昇降シリンダ及びプランジャポンプを立設
させ、前記昇降シリンダ外側に多重形に油タンクを設
け、前記ベース内に形成する油路により昇降シリンダと
油タンクとをプランジャポンプを介して連通接続させる
と共に、前記昇降シリンダに連通するベースの油路に荷
重センサの検出ロッドを摺動自在に組込んだことを特徴
とするものである。

「作用」従って、計量器を使用することなく、荷物載せ台を上昇
させるだけで持上げた荷物重量が表示器に表示されるの
で、被運搬物は重量を確認され乍ら倉庫などに積上げら
れ、また貨物自動車の荷台に積込まれ、荷崩れなどの事
故を防いで安全に作業を行い得ると共に、作業者が手で
持上げることができない重量物でも昇降及び運搬が可能
であるか否かを簡単に判断し得、従来に比べて安全性の
向上並びに取扱い操作の簡略化などを容易に図り得るも
ので、特にこの場合、油路用の配管など外部に露呈させ
ることなく、基台上の油路ベースにシリンダ・タンク・
ポンプ・センサなどを集約的にコンパクトに組込んで構
造や油路配管系の簡単化を図って取扱い操作や作業性を
良好とし、保守点検やメンテナンスでも至便なものとし
得ると共に、シリンダ及びタンクを多重構造とすること
によって構造のコンパクト化ばかりでなく相互の強度向
上も図ってこれらの耐久性及び安全性向上も図り得るも
のである。

「実施例」以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第１図
は作動系統図、第２図は側面図、第３図は背面図であ
り、図中（１）は前車輪（２）（２）及び後車輪（３）
（３）を装設する走行移動可能な基台、（４）（４）は
前記基台（１）の後部両側に略平行に立設させるマス
ト、（５）は前記マスト（４）（４）に昇降可能に支持
させるフォーク形荷物載せ台、（６）（６）は前記マス
ト（４）（４）の背部中間に固設させる操縦用の把手、
（７）は前記マスト（４）（４）間の基台（１）上に油
路ベース（８）を介して立設させる昇降シリンダ、
（９）は前記シリンダ（７）のピストンロッド（10）に
支承させる鎖車（11）を介して荷物載せ台（５）とシリ
ンダ（７）間に張設させるロードチェン、（12）は前記
マスタシリンダ（７）の圧油を抜取って荷台（５）を降
下させる圧抜レバー、（13）は前記基台（１）の後端に
ブラケット（14）を介して固設させて後輪（３）を方向
転換自在に取付ける自在輪受、（15）は前記油路ベース
（８）に立設固定させていて前記マスタシリンダ（７）
を駆動するプランジャポンプ、（16）は前記プランジャ
ポンプ（15）を作動操作するポンピングハンドル、（1
7）は足踏み用のポンピングペダル、（18）はブレーキ
ペダル、（19）は前記シリンダ（７）外側に多重形に設
ける油タンクである。

さらに、第１図及び第４図に示す如く、前記油タンク
（19）に吸入用チェック弁（20）を介してプランジャポ
ンプ（15）を連通させ、該ポンプ（15）に吐出用チェッ
ク弁（21）を介して昇降シリンダ（７）を連通させると
共に、前記ポンプ（15）を設定圧以上で油タンク（19）
に連通させる圧力制御リリーフ弁（22）を設け、リリー
フ弁（22）の設定圧以下でシリンダ（７）を上昇作動さ
せるように構成している。

また、前記圧抜レバー（12）によって開閉操作する圧抜
弁（23）を介して昇降シリンダ（７）を油タンク（19）
に連通させ、前記レバー（12）によりシリンダ（７）の
下降制御を行うように構成している。

また、前記油路ベース（８）に圧力調節ネジ（24）を螺
着させ、該ネジ（24）に加圧ロッド（25）中間を摺動自
在に貫挿させると共に、前記ベース（８）に挿入させる
ロッド（25）内側端面にシリンダ（７）を連通させるも
ので、ロッド（25）内側端面に加えられるシリンダ
（７）の油圧に抗してベース（８）にロッド（25）を挿
入作動すべく、前記ネジ（24）とロッド（25）の間に複
数の皿バネ（26）…を張設させている。

さらに、前記ネジ（24）を固定するロックナット（27）
を介してベース（８）に板バネ（28）の一端側を固定さ
せると共に、前記ロッド（25）と常時連動させて昇降シ
リンダ（７）の油圧変化を検出させる荷重センサである
ポテンショメータ（29）を備え、該ポテンショメータ
（29）を板バネ（28）の他端側に設ける。

そして、前記ポテンショメータ（29）出力を荷物載せ台
（５）の負荷重量に換算して表示する表示器（30）と、
前記ポテンショメータ（29）の過荷重検出によって作動
させるブザー（31）とを備えるもので、第３図のよう
に、マスト（４）（４）間のガード板（32）に前記表示
器（30）などを取付ける。なお、第１図の（33）は、バ
ッテリーである。

本実施例は上記の如く構成しており、ポンピングハンド
ル（16）又はポンピングペダル（17）操作により、プラ
ンジャポンプ（15）から昇降シリンダ（７）に圧油を送
り、荷物載せ台（５）を上昇させる一方、圧抜レバー
（12）操作により昇降シリンダ（７）の圧油を油タンク
（19）に戻し、荷物載せ台（５）を下降させ、荷物載せ
台（５）に載せる被運搬物の昇降並びに移動作業を行な
う。

また、昇降シリンダ（７）により荷物載せ台（５）を上
昇させたとき、シリンダ（７）の油圧によって皿バネ
（26）に抗して加圧ロッド（25）がベース（８）から退
出し、該ロッド（25）によりポテンショメータ（29）を
作動させてシリンダ（７）の油圧変化を検出すると共
に、ポテンショメータ（29）出力によりシリンダ（７）
の油圧を荷物載せ台（５）の負荷重量に換算して表示器
（30）で表示するもので、ポテンショメータ（29）の過
荷重検出によりブーム（31）を作動させ、作業者に過負
荷を知らせる。

「考案の効果」以上実施例から明らかなように本考案は、基台（１）上
に立設させるマスト（４）に昇降自在に支持する荷物載
せ台（５）と、該載せ台（５）を昇降させる昇降シリン
ダ（７）と、該シリンダ（７）を手動ポンピング操作で
作動させるプランジャポンプ（15）と、前記昇降シリン
ダ（７）の油圧変化を検出させる荷重センサ（29）と、
該センサ（29）出力に基づいて荷物載せ台の負荷重量を
表示する表示器（30）とを備えた押引移動用のハンドリ
フトトラックにおいて、基台（１）上に設ける油路ベー
ス（８）に昇降シリンダ（７）及びプランジャポンプ
（15）を立設させ、前記昇降シリンダ（７）外側に多重
形に油タンク（10）を設け、前記ベース（８）内に形成
する油路により昇降シリンダ（７）と油タンク（10）と
をプランジャポンプ（15）を介して連通接続させると共
に、前記昇降シリンダ（７）に連通するベース（８）の
油路に荷重センサ（29）の検出ロッド（25）を摺動自在
に組込んだものであるから、計量器を使用することな
く、荷物載せ台（５）を上昇させるだけで持上げた荷物
重量が表示器（30）に表示されるので、被運搬物は重量
を確認され乍ら倉庫などに積上げられ、また貨物自動車
の荷台に積込まれ、荷崩れなどの事故を防いで安全に作
業を行うことができると共に、作業者が手で持上げるこ
とができない重量物でも昇降及び運搬が可能であるか否
かを簡単に判断でき、従来に比べて安全性の向上並びに
取扱い操作の簡略化などを容易に図ることができるもの
で、特にこの場合、油路用の配管など外部に露呈させる
ことなく、基台（１）上の油路ベース（８）にシリンダ
（７）・タンク（10）・ポンプ（15）・センサ（29）な
どを集約的にコンパクトにロスなく組込んで構造や油路
配管系の簡単化を図ることができて取扱い操作や作業性
を良好とさせ、保守点検やメンテナンスでも至便なもの
とさせることができると共に、シリンダ（７）及びタン
ク（10）を多重構造とすることによって構造のコンパク
ト化ばかりでなく相互の強度向上も図ることができてこ
れらの耐久性及び安全性向上も図ることができるなどの
顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す作動系統図、第２図は
側面図、第３図は背面図、第４図は油路ベースの平面図
である。（２）（３）…車輪（５）…荷物載せ台（７）…昇降シリンダ（15）…プランジャポンプ（29）…ポテンショメータ（荷重センサ）（30）…表示器

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基台（１）上に立設させるマスト（４）に
昇降自在に支持する荷物載せ台（５）と、該載せ台
（５）を昇降させる昇降シリンダ（７）と、該シリンダ
（７）を手動ポンピング操作で作動させるプランジャポ
ンプ（15）と、前記昇降シリンダ（７）の油圧変化を検
出させる荷重センサ（29）と、該センサ（29）出力に基
づいて荷物載せ台の負荷重量を表示する表示器（30）と
を備えた押引移動用のハンドリフトトラックにおいて、
基台（１）上に設ける油路ベース（８）に昇降シリンダ
（７）及びプランジャポンプ（15）を立設させ、前記昇
降シリンダ（７）外側に多重形に油タンク（10）を設
け、前記ベース（８）内に形成する油路により昇降シリ
ンダ（７）と油タンク（10）とをプランジャポンプ（1
5）を介して連通接続させると共に、前記昇降シリンダ
（７）に連通するベース（８）の油路に荷重センサ（2
9）の検出ロッド（25）を摺動自在に組込んだことを特
徴とするハンドリフトトラック。