JP3474541B2 - 車載計量器 - Google Patents

車載計量器

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JP3474541B2
JP3474541B2 JP2001018248A JP2001018248A JP3474541B2 JP 3474541 B2 JP3474541 B2 JP 3474541B2 JP 2001018248 A JP2001018248 A JP 2001018248A JP 2001018248 A JP2001018248 A JP 2001018248A JP 3474541 B2 JP3474541 B2 JP 3474541B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンクローリ等の
タンク内に収容された液化ガス等の重量を計量する車載
計量器に関する。
【0002】
【従来の技術】タンクローリ等の運搬車は、貯蔵基地に
おいて、例えば一般高圧ガス(液化N 2 、液化O2 、液
化Ar、液化CO2 等)をタンクに充填し、この液化ガ
スを順次複数箇所の工場等に供給しながら移動する。そ
して、それぞれの場所で排出した液化ガスの重量に応じ
た金額を算出するためにそれぞれの場所で排出した分の
重量を計量する必要がある。
【0003】従来からの方法として、液化ガスをある工
場で排出する前後で、車両ごとトラックスケールに載置
させて車両全体の重量を計量して、液化ガスの排出前後
の車両重量の差からその工場で排出した分の重量を求め
ている。しかし、工場等にトラックスケールが備えられ
ているとは限らず、工場の場所とは離れて点在している
のが現状である。従って、工場で液化ガスを排出すると
いう作業とは別にトラックスケールの設置してある設備
まで車両を移動させて計量しなければならない。これは
効率が悪く、また工場とトラックスケール設備との距離
が遠い場合やトラックスケール設備に移動する途中で交
通渋滞に巻き込まれたりした場合には運転者にとって大
きな負担となっている。
【0004】そこで、車体フレームとタンクとの間に数
カ所(例えば前後左右4カ所)にロードセルを介在させ
て取り付け、そのロードセルによりタンクを支持するよ
うにしてタンクの重量を計量するようにした技術がある
(例えば、特公平6−52186号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロードセル
を、車体フレーム及びタンク双方と堅固に固定してしま
うと、ロードセルは高い検出精度が得られなくなってし
まうため、ロードセルは車体フレームとタンクとの双方
に比較的固定力を小さくして固定されている。また、計
量時以外の車両の走行中にも、車体フレームにはロード
セルを介してタンク及びタンク内の液化ガスの重量が集
中荷重として作用している。以上のことにより、車両の
走行中、特にカーブなどの走行で車両に前後左右から大
きな外力が作用した場合、車体フレームの破損を起こし
たり、タンクの離脱を起こすおそれがあり、安全性を十
分に確保できないという問題がある。
【0006】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、計量
精度を高くでき、かつ車両の走行中の安全性を十分確保
することのできる車載計量器を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
あたり本発明では、運搬物を収容する容器と車両の車体
フレームとを相互に緊締する緊締装置と、この緊締装置
による容器と車体フレームとの緊締が解除された状態
で、容器を車体フレームから上昇させて、車体フレーム
側又は容器側に取り付けられた複数のロードセルによっ
て容器が支持されるようにする昇降装置とを備え、さら
に、緊締装置は、容器と車体フレームとの緊締箇所に配
設される弾性部材と、容器が車体フレームに載置された
状態でその弾性部材を押圧して容器を車体フレームに押
し付ける押圧部材とを有することを特徴としている。計
量時には、車体フレームから上昇された容器はロードセ
ルに支持されて計量が行われ、非計量時には、押圧部材
の押圧に加えて弾性部材の復元力も利用して容器を車体
フレームに対して強固に固定させることができ、車両走
行の安全性を高められる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0009】図1は、本発明の第1の実施の形態による
車載計量器を備えたタンクローリ車1全体の側面図を示
す。図2はその平面図を、図3は背面図を、図4は図3
における要部の拡大図である。
【0010】タンクローリ車1は、車体の前部に運転室
2を、後部に液化ガスを収納する容器である円筒形状の
タンク3を備えている。図4に示されるように、タンク
3の下部には周方向に2カ所、タンク3の軸方向(車両
の前後方向)に沿って延びる断面逆台形状のサブフレー
ム10が固定されている。車体側には、サブフレーム1
0と平行に車両の前後方向に沿って延びる車体フレーム
9が固定されている。図1〜図4は計量していないとき
の状態を示し、タンク3はサブフレーム10を介して車
体フレーム9の上に載置され支持されている。すなわ
ち、タンク3の重量は分布荷重として車体フレーム9に
作用している。
【0011】これら車体フレーム9及びサブフレーム1
0の外側面側には、後述する車載計量器4が取り付けら
れている。車載計量器4は、図1、2に示されるように
タンクローリ車1の前後左右の4カ所に設けられてい
る。前側の2つの車載計量器4は前輪FWと後輪RWと
の間に、後側の2つの車載計量器4は後輪RWのすぐ後
に設けられている。
【0012】また、図1に示されるように、タンクロー
リ車1の左側面の前輪FWと前側の車載計量器4との間
には操作部5と油圧ポンプ6が防振ゴム8を介して車体
フレーム9に取り付けられている。操作部5には、計量
結果を表示する指示計やその結果を印刷するプリンタや
後述する各種表示ランプ等が備えられている。油圧ポン
プ6は、空気圧モータで駆動するエアー駆動油圧ポンプ
であり、車載計量器4に備えられている油圧シリンダに
圧液を供給する。図2において、符号Xは油圧ポンプ6
から車載計量器4への圧液の供給配管であり、Yはタン
クローリ車1のエアブレーキ用に別途搭載されているエ
アタンクから油圧ポンプ6への圧縮空気の供給配管であ
る。
【0013】次に、図5〜図9を参照して車載計量器4
について説明する。
【0014】図5は、タンクローリ車1の走行方向に関
して左側面前部に設けられている車載計量器4の側面
図、図6は正面方向から見た断面図、図7は背面方向か
ら見た断面図、図8は平面図、図9は図5における要部
の拡大図である。なお、図1、図2を参照して説明した
ように4つの車載計量器4がタンクローリ車1の前後左
右に設けられており、一例として左側面前部の車載計量
器4について説明するが、他の箇所の車載計量器4につ
いてもその構成及び作用は同じである。また、図5〜図
9で示す状態は、ロードセルによる計量を行っていない
状態である。
【0015】図6に示されるように、タンク3の外周面
下部に取付板16を介して断面がほぼ逆台形状でタンク
3の軸方向(タンクローリ車1の前後方向)に延びるサ
ブフレーム10が固定されている。車体には、サブフレ
ーム10と平行にタンクローリ車1の前後方向に延びる
断面コ字形状の主車体フレーム15が固定されている。
サブフレーム10は、主車体フレーム15の上面に固定
された板材19を介して主車体フレーム15の上に載置
され支持されている。すなわち、タンク3及び収容され
ている液化ガスの重量は主車体フレーム15全体に分布
荷重として作用している。
【0016】サブフレーム10の外側面には、タンク側
ブラケット取付金具18が固定され、タンク側ブラケッ
ト取付金具18の水平部28にはライナー27を挟んで
タンク側ブラケット20の上部水平板26がボルト29
とナット30により固定されている。タンク側ブラケッ
ト20の下部水平板21には貫通孔21aが形成され、
この貫通孔21aに規制リング25が下部水平板21の
上方に突き出て嵌り込んでいる。規制リング25は、外
側リング25aと内側リング25bの2重構造になって
いる。そして、サブフレーム10、タンク側ブラケット
取付金具18、タンク側ブラケット20などから、タン
ク3に対して固定されているタンク(容器)取付フレー
ム31が構成される。なお、これらタンク取付フレーム
31を構成する部材は、例えばステンレスで成る。
【0017】主車体フレーム15の外側面には、車体側
ブラケット取付金具22を介して水平板状の車体側ブラ
ケット23が固定されている。車体側ブラケット23に
は上方へ突出する規制ピン24が溶接で固定されてい
る。規制ピン24の位置は図示されるように規制リング
25に対応する位置、すなわち内側リング25bの下部
内側面25cと規制ピン24の底部外側面24aとが当
接するようにして規制ピン24は規制リング25を上方
に突出して貫通している。そして、主車体フレーム1
5、車体側ブラケット取付金具22、車体側ブラケット
23などから、車体に対して固定されている車体フレー
ム9が構成される。これら、車体フレーム9を構成する
部材は、例えばステンレスで成る。
【0018】また、車体側ブラケット23上には図5及
び図9に示されるように、昇降装置としての油圧シリン
ダ42が固定されている。油圧シリンダ42により駆動
される被駆動部としてのロッド42aの上端部にはロー
ドセル固定ブロック41が固定され、このロードセル固
定ブロック41の上面にロードセル40が固定されてい
る。すなわち、ロードセル40は油圧シリンダ42のロ
ッド42aの駆動により車体フレーム9に対して昇降す
る。
【0019】次に図8の平面図も参照して、ロッド42
aの昇降に連動して作動するリンク機構57の構成につ
いて説明する。ロードセル固定ブロック41の両側面に
は一対の原動レバー52、52が固定されている。原動
レバー52、52それぞれに形成された孔にピンP1が
遊貫しており、このピンP1に一対の第1連接レバー5
1、51それぞれが枢着して原動レバー52、52と連
結している。第1連接レバー51、51はピンP2にも
枢着しており、このピンP2には一対の第2連接レバー
50、50も枢着して、第1連接レバー51、51と第
2連接レバー50、50とが連結されている。第2連接
レバー50、50はピンP4にも枢着しており、このピ
ンP4には一対の第1従動レバー49、49も枢着し
て、第2連接レバー50、50と第1従動レバー49、
49とが連結されている。更に、第2連接レバー50、
50はピンP5にも枢着しており、このピンP5には第
2従動レバー47も枢着して、第2連接レバー50、5
0と第2従動レバー47とが連結されている。第1従動
レバー49、49はピンP3にも枢着しており、このピ
ンP3には車体側ブラケット23上に固定された一対の
固定レバー48、48も枢着して、第1従動レバー4
9、49と固定レバー48、48とが連結されている。
固定レバー48、48はピンP6にも枢着して、このピ
ンP6には第2従動レバー47も枢着しており、固定レ
バー48、48と第2従動レバー47とが連結されてい
る。
【0020】第2従動レバー47には、本実施の形態に
おける押圧部材である緊締用ボルト46が第2従動レバ
ー47の水平部47aを垂直方向に貫いて螺着されてい
る。この緊締用ボルト46と上述のリンク機構57とか
ら、車体フレーム9に対してタンク取付フレーム31を
固定させたり、その固定を解除するための緊締装置44
が構成される。
【0021】次に、タンク側ブラケット20を取り付け
るに際しての、その下部水平板21の車体側ブラケット
23に対する位置決めについて説明する。タンク側のサ
ブフレーム10が主車体フレーム15の上に載置され支
持されている状態において、図9に示されるように下部
水平板21の下面と車体側ブラケット23の上面との間
は約1mm〜2mm程度の間隙が形成されるようにして
位置決めされる。この間隙の大きさはタンク側ブラケッ
ト取付金具18の水平部28とタンク側ブラケット20
の上部水平板26との間に介在されたライナー27によ
って調整される。
【0022】下部水平板21の、リンク機構57側の端
部21bは図において上下方向に弾性を有する板ばね状
に形成されている。そして、予め緊締力の初期設定とし
て、第2従動レバー47に螺着している緊締用ボルト4
6を下方へと締め付けることにより、板ばね部21bを
下方へと押圧して変形させて、車体側ブラケット23の
上面との間の間隙を埋めて車体側ブラケット23の上面
に密着させる。
【0023】また、油圧シリンダ42の側方には、ロッ
ド42aの下降限を検出するための下限検出リミットス
イッチ43が取付金具58(図7参照)を介して車体側
ブラケット23に固定されている。
【0024】更に、ロードセルの前方に、ロッド42a
の上昇限を検出するための上限検出リミットスイッチ4
5が取付金具59を介して車体側ブラケット取付金具2
2に固定されている。また、ロードセル固定ブロック4
1の前面には、上限検出リミットスイッチ45を作動さ
せるための上限検出リミットスイッチ作動部材54が取
り付けられている。
【0025】また、ロードセル40の上方には、ロード
セル受け部材37がライナー60を介在させてタンク側
ブラケット取付金具18の水平部28にボルト38とナ
ット39により取り付けられている。計量時、ロッド4
2aの上昇によりロードセル40が上昇したときに、ロ
ードセル受け部材37の凹所37aでロードセル40の
凸部40aを受けるようにしている。
【0026】また、図8に示されるように、ロードセル
40が垂直軸まわりに関して回動するの防止するため、
回り止めガイド53が、ロードセル固定ブロック41の
後方及び右方への動きを規制するようにして車体側ブラ
ケット取付金具22に取り付けられている。
【0027】次に、図11を参照して、4つの車載計量
器4のそれぞれに備えられた油圧シリンダ42に圧液を
供給するための油圧ポンプユニット62について説明す
る。エアブレーキの作動用にタンクローリ車1に備えら
れたエアタンクに管路74を介してエアコック73が接
続され、エアコック73は管路72及びエアコック69
を介して空気圧モータ70に接続されている。この空気
圧モータ70によって駆動され、油タンク71より油を
吸い込んで吐出する油圧ポンプ6の吐出口6aには管路
66が接続され、管路66はチェック弁内蔵の油圧コッ
ク65に接続している。また、管路66の途中にはリリ
ーフ弁67と油圧調整弁68が接続されている。油圧コ
ック65は管路63により油圧シリンダ42のピストン
42bの上側の第1室61aに接続され、また管路64
を介して油圧シリンダ42のピストン42bの下側の第
2室61bに接続されている。
【0028】次に、図12を参照して、計量結果を表示
する指示計と各種スイッチ及びこのスイッチのONを知
らせる表示ランプとの電気的な接続について説明する。
タンクローリ車1に搭載されているDC24Vのバッテ
リー75は電圧変換用のポータブル電源76と接続さ
れ、DC24VをAC100Vに変換する。このAC1
00Vは、SW1がONとなることにより回路82に供
給される。すなわち、AC100Vを電源として、指示
計78、その指示計78の表示結果をプリントするプリ
ンタ79、下限検出リミットスイッチ43、その下限検
出リミットスイッチ43のONを表示する表示灯PL
1、エアコック73の閉にてONになるスイッチ80、
そのエアコック73のONを表示する表示灯PL2、上
限リミットスイッチ45、その上限リミットスイッチ4
5のONを表示する表示灯PL3などが動作する。な
お、回路82がDC24Vで動作するものであれば、直
接DC24Vのバッテリー75から電圧を供給してもよ
い。
【0029】また、下限検出リミットスイッチ43のO
N及びエアコック用スイッチ80のONは、電線路81
を介して運転室2内設けられた運転室表示灯77にも出
力される。
【0030】本実施の形態による車載計量器は以上のよ
うに構成され、次にこの作用について説明する。
【0031】車載計量器4は先ず図5〜図9で示される
状態にあるとする。すなわち、車両の走行中などの非計
量時の状態であり、タンク3はその下部に固定されたサ
ブフレーム10を介して主車体フレーム15に支持され
ている。このとき、タンク3及びタンク3内の液化ガス
の重量は、主車体フレーム15の全体にわたって分布荷
重で作用しており、主車体フレーム15に局所的に大き
な力が作用することなく破損などを防いで、走行中の安
全を確保できる。
【0032】更に、図9に示されるように、このとき油
圧シリンダ42のロッド42aは最も下の位置まで下降
しており、リンク機構57は図示の状態にある。すなわ
ち、ピンP3とピンP4とを結ぶ直線L1と、ピンP4
とピンP5とを結ぶ直線L2とが一直線の状態(ピンP
3、ピンP4及びピンP5が一直線上にある状態)であ
り、リンク機構における死点(デッドポイント)の状態
である。この状態では、緊締用ボルト46に上向きの力
が作用して、第2従動レバー47にピンP6を支点に時
計回りに回動しようとする力が作用しても、第1従動レ
バー49をピンP3まわりに回動させる力は発生しない
(駆動ロッド42aが上昇して原動レバー52、第1連
接レバー51、第2連接レバー50が作動しない限
り)。よって、緊締用ボルト46はこの位置でロックさ
れ、タンク側ブラケット20の下部水平板21の上方向
への動きを規制する。更に、上述した初期位置決めによ
り、緊締用ボルト46はこの状態で下方へと締め込まれ
て下部水平板21の板ばね部21bを車体側ブラケット
23に向けて押圧しているので、板ばね部21bと車体
側ブラケット23との間隙をなくし密着性を良くして、
より強固に下部水平板21を車体側ブラケット23に対
して固定させている。
【0033】また、下部水平板21に設けられた規制リ
ング25の下部内周壁25cに、車体側ブラケット23
上に突出して設けられた規制ピン24の底部外周壁24
aが当接して嵌り込んでいるので、下部水平板21の水
平方向への動きを規制している。
【0034】以上述べたように、タンクローリ車1が走
行しているときは、タンク3はサブフレーム10を介し
て主車体フレーム15に分布荷重で支持されるととも
に、サブフレーム10に取り付けられた下部水平板21
が、主車体フレーム15に取り付けられた車体側ブラケ
ット23に対して、緊締用ボルト46と、規制手段(規
制リング25及び規制ピン24)により垂直及び水平方
向の動きを規制されて堅固に緊締されている。なお、こ
のときロードセル40は、油圧シリンダ42のロッド4
2aが下降しているためタンク側ブラケット20に取り
付けられたロードセル受け部材37とは接しておらず、
ロードセル40には荷重がかかっていない。
【0035】次に、ロードセル40を用いた計量につい
て説明する。図13はその計量作業の流れを示すフロー
チャートである。計量時、先ずステップS1において、
図11に示すエアコック73及びエアコック69をそれ
ぞれ連通位置73A、69Aへと手動で切り換える。こ
れにより空気圧モータ70に圧縮空気が供給され空気圧
モータ70が駆動する。そして、この空気圧モータ70
の駆動により油圧ポンプ6が駆動される(ステップS
2)。
【0036】次に、ステップS3として油圧コック65
を手動で保持位置65Bから上昇位置65Aに切り換え
る。これにより、油圧ポンプ6から管路66、油圧コッ
ク65及び管路64を通って油圧シリンダ42の第2室
61bに油圧が供給され、ピストン42b及びロッド4
2aを上昇させる。
【0037】図9は非計量時の状態であるが、この状態
からロッド42aが上昇すると図10に示されるよう
に、ロッド42aの先端に固定されているロードセル固
定ブロック41が上昇し、ロードセル固定ブロック41
に固定されている原動レバー52も上昇する。原動レバ
ー52の上昇によりこれとピンP1で連結されている第
1連接レバー51が上方へ引っ張られる。そして、ピン
P2により第1連接レバー51と油圧シリンダ42側の
端部が連結されている第2連接レバー50が図において
右上方へと引っ張られる。この第2連接レバー50の動
きにより、ピンP4により第2連接レバー50と連結さ
れている第1従動レバー49はピンP3を支点に時計方
向に回動し、第2連接レバー50とピンP5で連結され
ている第2従動レバー47はピンP6を支点に時計方向
に回動する。これにより、第2従動レバー47に取り付
けられている緊締用ボルト46もピンP6を支点に時計
方向に回動して板ばね部21bから離れて押圧は解除さ
れる。すなわち、容器取付フレーム31と車体フレーム
9との緊締は解除される。
【0038】また、ロッド42a及びロードセル固定ブ
ロック41の上昇によりロードセル固定ブロック41に
固定されているロードセル40が上昇する。そして、タ
ンク側ブラケット取付金具18の水平板部28に取り付
けられているロードセル受け部材37の凹所37aに、
ロードセル40の上面中央部に形成された凸部40aが
当接する。更に、ロードセル40は上昇してロードセル
受け部材37を介してタンク側ブラケット取付金具18
及びこれに取り付けられたタンク側ブラケット20を上
昇させる。このとき、上述したように緊締用ボルト46
によるタンク側ブラケット取付金具18及びタンク側ブ
ラケット20の車体側ブラケット23に対しての固定は
解除されているので、上昇の妨げにはならない。また、
規制リング25も上昇することにより、その底部内周壁
25cと規制ピン24の底部外周壁24aとの当接も解
除される。更に、タンク側ブラケット取付金具18及び
タンク側ブラケット20の上昇によりこれらが取り付け
られているサブフレーム10も上昇し主車体フレーム1
5の支持から外れる。従って、サブフレーム10が固定
されているタンク3も上昇し、タンク3は車両の前後左
右4カ所に設けられた4つのロードセル40のみによっ
てロードセル受け部材37を介して支持される。なお、
タンク3は車体に対して約5〜10mm上昇する。以上
が、図13のフローチャートにおけるステップS4であ
る。
【0039】また、その上昇時、図6、7に示される一
端側32aがサブフレーム10に固定され、他端側32
bが巻きばね34により車体側ブラケット23側に付勢
されて蝶ナットねじ36により取り付けられているカバ
ー32は、蝶ナットねじ36を少しゆるめて、このカバ
ー32の他端部32bに形成された長孔を蝶ナットねじ
36の軸部でガイドしてタンク3の上昇とともに上昇す
る。
【0040】更に、その上昇時、ロードセル固定ブロッ
ク41に取り付けられた上限スイッチ作動部材54がそ
の上昇により上限検出リミットスイッチ45をONとす
ることによりロードセル40の上昇限を検出する(ステ
ップS5)。図12に示される回路82において、上限
検出リミットスイッチ45がONとなるとタイマーTR
2により所定時間の時間遅れを経てスイッチSW3がO
Nとなり、上昇限に達したことを知らせる表示灯PL3
を例えば赤色で点灯させる(ステップS6)。
【0041】作業者はこの表示灯PL3の点灯を確認し
て、次のステップS7で、図11に示される油圧コック
65を手動にて上昇位置65Aから保持位置65Bに切
り換える。これにより、ロッド42aは上昇限の位置で
保持される。すなわち、タンク3はロードセル40によ
り支持され、その重量がロードセル40に加えられてい
る状態である。
【0042】次に、ステップS8においてエアコック7
3を手動にて閉位置73Bへと切り換える。エアコック
73が閉位置73Bになると、回路82においてスイッ
チ80がONになり表示灯PL2を例えば緑色で点灯さ
せる。
【0043】次に、ステップS9で、タンク3にホース
を接続してタンク内の液化ガスを工場の充填器等に排出
する。この作業の前後でロードセル40によりタンク3
の重量を計量すれば、その差からタンク3から排出した
分(工場に供給した分)の液化ガスの重量を求めること
ができる。図10に示されるように、ロードセル40の
下面側は油圧シリンダ42のロッド42aにより局所的
に支えられ、更に上面側にはその凸部40aに受け部材
37を載置してタンク3の荷重が加わっている状態なの
で、高い精度で計量することができる。車両の前後左右
の4つのロードセル40それぞれの出力値は合計され、
図12に示す指示計78にデジタル表示され、また指示
計78とケーブル83で接続されているプリンタ79に
て印刷される。
【0044】そして、ステップS10で計量が完了する
と、ステップS11でエアコック73を手動にて開い
て、油圧ポンプ6を再び回転させる(ステップS1
2)。
【0045】次に、ステップS13で油圧コック65を
保持位置65Bから下降位置65Cに手動にて切り換え
る。これにより、圧液が管路63を通って油圧シリンダ
42の第1室61aへと供給されるとともに、第2室6
1bの圧液は管路64を介して排出される。これによ
り、ロッド42aは下降する。すなわち、タンク3は下
降して(ステップS14)、図6で示されるようにサブ
フレーム10を介して主車体フレーム15の上に分布荷
重で載置するとともに、図9で示されるように、上昇時
とは逆の動きをするリンク機構57により、再び緊締用
ボルト46でタンク側ブラケット20の下部水平板21
の板ばね部21bを、車体側ブラケット23に対して押
圧して、更に規制リング25及び規制ピン24で水平方
向の動きを規制して、タンク3を車体に対してしかっり
と固定させる。このとき、やはり、リンク機構57はデ
ッドポイントの状態となり、ロッド42aが再び上昇し
ない限り緊締用ボルト46の押圧固定作用は解除されな
い。
【0046】ロッド42aが下降して図9の状態になっ
たときに、下限検出リミットスイッチ43にロードセル
固定ブロック41の下面が当接することで下限検出リミ
ットスイッチ43をONにする(ステップS15)。
【0047】図12に示される回路82において、下限
検出リミットスイッチ43がONとなるとタイマーTR
1により所定時間の時間遅れを経てスイッチSW2がO
Nになり、下降限に達したことを知らせる表示灯PL1
を例えば緑色で点灯させる(ステップS16)。
【0048】作業者は、この表示灯PL1の点灯を確認
すると、エアコック73を手動にて閉じて油圧ポンプ6
を停止させる。エアコック73が閉じられると、スイッ
チ80がONになり表示灯PL2を例えば緑色で点灯さ
せる(ステップS17)。
【0049】図12に示されるように、下限検出リミッ
トスイッチ43及びスイッチ80のON信号は電線路8
1を介して運転室に備えられた表示灯PL1、PL2に
も表示され、この表示を確認して運転者はタンクローリ
車1を発進させるようにする。これにより、計量時にタ
ンク3が4つのロードセル40に載置することのみによ
って車体に対して支持されている不安定な状態で車両が
発進してしまうのを防止するようにしている。すなわ
ち、タンク3がサブフレーム10を介して主車体フレー
ム15の上に分布荷重で載置されて、緊締用ボルト4
6、規制リング25及び規制ピン24で、垂直及び水平
方向の動きを規制されてタンク3が車体に対して固定さ
れていることを確実に確認してからタンクローリ車1を
走行させるようにしている。あるいは、運転者の確認に
頼らず、下限検出リミットスイッチ43及びスイッチ8
0がONにならない限りタンクローリ車1のエンジンが
作動しないようにしたインターロック装置を設けてもよ
い。
【0050】また、本実施の形態では、図1に示される
ようにタンクローリ車1の後部に傾斜角センサ11が取
り付けられている。タンクローリ車1が水平面上で停止
した状態と傾斜面で停止している状態で同じタンク重量
をロードセルで計量し、このときのロードセルの出力値
の差を算出し、この結果に基づいて実際の計量において
タンクローリ車1が傾斜面に停止しての計量の際のロー
ドセル出力値を補正するようにしている。4つのロード
セル40の出力値の合計値を補正するようにしてもよい
し、各ロードセル40それぞれの出力値を補正してから
合計するようにしてもよい。なお、傾斜角センサとして
は、公知のポテンショメータ式傾斜角センサやトルクバ
ランス式の傾斜角センサなどが用いられる。
【0051】次に、図16〜図26を参照して、本発明
の第2の実施の形態について説明する。なお、上記第1
の実施の形態と同じ構成部分には同じ符号を付し、その
詳細な説明は省略する。
【0052】図16は、本発明の第2の実施の形態によ
る車載計量器を備えたタンクローリ車1’全体の側面図
を示す。図17はその平面図である。
【0053】第1の実施の形態と同様、タンクローリ車
1’は、車体の前部に運転室2を、後部に液化ガスを収
納する容器である円筒形状のタンク3を備えている。車
載計量器4’はタンクローリ車1’の前後左右の4カ所
に設けられている。更に、本実施の形態では、左右の後
輪RWそれぞれの前方部に、緊締機構90が設けられて
いる。緊締機構90は、後述する車載計量器4’におい
てロードセル40’を外した構成となっている。
【0054】運転室2には、重量表示計を備えた制御B
OX85が配設され、車両の後部には油圧シリンダ6、
表示BOX88、第1の傾斜角センサ86が配設されて
いる。主車体フレーム15の前輪FWと後輪RWとの間
の部分には、左右に第2の傾斜角センサ87、87が取
り付けられている。
【0055】次に、図18〜図26を参照して車載計量
器4’について説明する。
【0056】図18〜図23に示される状態は、容器側
と車体フレーム側とが緊締された状態であり、ロードセ
ルによる計量を行っていない状態である。図18は車載
計量器4’の側面図、図19は図18における[19]
−[19]線方向の断面図、図20は図18における
[20]−[20]線方向の断面図、図21は図18に
おける[21]−[21]線方向の断面図、図22は図
18における[22]−[22]線方向の断面図、図2
3は図18における要部の拡大断面図を示す。
【0057】図19に示されるように、サブフレーム1
0の外側面にタンク側ブラケット89が固定されて容器
取付フレーム94が構成される。タンク側ブラケット8
9の水平部89aの下面には、ロードセル受け部材91
が、その凹所91aを下に向けて、ボルト92とナット
93により取り付けられている。
【0058】図18に示されるように、ロードセル受け
部材91の側方の水平部89aには緊締部95が設けら
れている。図23の拡大断面図を参照して説明すると、
タンク側ブラケット89の水平部89aに貫通孔89b
が形成され、リング部材96が、水平部89aより突出
して嵌め込まれている。リング部材96の突出した部分
の外周側にはリング部材97が嵌め合わされている。
【0059】リング部材96及び97の上面には、リン
グ部材98が載置され、この上に皿ばね99が載置され
ている。皿ばね99の上には、ブシュ付きリング部材1
01が、そのブシュ部101aを皿ばね99の中央部に
形成された貫通孔99aに嵌め込ませて配設されてい
る。ブシュ付きリング部材101の上には皿ばね100
が配設されている。皿ばね100の上には、ブシュ付き
リング部材102が、そのブシュ部102aを皿ばね1
00の中央部に形成された貫通孔100aに嵌め込ませ
て配設されている。ブシュ付きリング部材102の上に
はリング部材103が載置されている。
【0060】上記各部材の貫通孔を、後述する押圧部材
104の上部ロッド104aが貫通しており、その上端
には押圧部としてのナット105が螺合されている。ブ
シュ付きリング部材101、102は上部ロッド104
aにより水平方向の動きを規制され、皿ばね99、10
0は、そのブシュ付きリング部材101、102のブシ
ュ部101a、102aにより水平方向の動きを規制さ
れる。
【0061】次に、車体フレーム側について説明する。
図19に示されるように、主車体フレーム15に車体側
ブラケット106が固定されて車体フレーム107が構
成される。更に図18を参照して、車体側ブラケット1
06に形成された水平板状のシリンダ設置部108上に
は昇降装置としての油圧シリンダ109が設置されてい
る。油圧シリンダ109により昇降駆動される被駆動部
としてのロッド109aの先端部にはロードセル固定ブ
ロック110が固定されている。ロードセル固定ブロッ
ク110上にはロードセル40’が、その凸部40a’
を、容器側ブラケット89に取り付けられたロードセル
受け部材91の凹所91aに対向して固定されている。
【0062】次に、図18、19、20及び22を参照
して、リンク機構115について説明する。ロードセル
固定ブロック110の対向する側面には、一対の第1原
動レバー112、112それぞれの一端がボルト11
1、111により取り付けられている。第1原動レバー
112、112それぞれの他端はピンP7を介して一対
の第2原動レバー113、113と連結されている。第
1原動レバー112、112及び第2原動レバー11
3、113はピンP7に対して回動自在である。
【0063】第2原動レバー113、113は、ピンP
8に回動可能に支持されている。ピンP8は、車体側ブ
ラケット106の取付板部114に取り付けられ支持さ
れてている。更に、第2原動レバー113、113は、
ピンP9を介して一対の第3原動レバー116、116
と連結されている。第2原動レバー113、113及び
第3原動レバー116、116はピンP9に対して回動
自在である。以上の第1、第2、第3原動レバーより、
リンク機構115における原動レバーが構成される。
【0064】更に、第3原動レバー116、116は、
第1従動レバー117と、一対の第2従動レバー11
8、118とピンP10により連結されている。第3原
動レバー116、116、第1従動レバー117、第2
従動レバー118、118はピンP10に対して回動自
在である。
【0065】第1従動レバー117は、車体側ブラケッ
ト106に固定された取付板119に取り付けられたピ
ンP12に回動可能に取り付けられている。
【0066】第2従動レバー118、118は、押圧部
材104の下部に取り付けられたピンP11に回動可能
に連結されている。
【0067】押圧部材104は上部ロッド104aと下
部ロッド104bを備えている。上部ロッド104a
は、車体側ブラケット106の上部水平部120と、上
述したタンク側ブラケット89の緊締部95とを鉛直方
向に貫通している。下部ロッド104bは、車体側ブラ
ケット106の底部を鉛直方向に貫通している。押圧部
材104は、リンク機構115の駆動により昇降され
る。
【0068】図23に示されるように、車体側ブラケッ
ト106の上部水平部120には、上方に突出した規制
リング121が取り付けられ、この規制リング121の
内周側には、上部ロッド104aの昇降をガイドするリ
ング部材122が設けられている。
【0069】図23で示される状態は、非計量時の緊締
状態であり、規制リング121の拡径部外周面121a
が、タンク側ブラケット89側のリング部材96の内周
面に当接して、タンク側ブラケット89と車体側ブラケ
ット106との相互の水平方向の動きが規制される。
【0070】また、図18に示されるように、車体側ブ
ラケット106には取付金具123を介して、上限検出
リミットスイッチ124と下限検出リミットスイッチ1
25が設けられている。押圧部材104の下部には、こ
れらスイッチの作動部材126が取り付けられ、押圧部
材104とともに昇降することで上限検出リミットスイ
ッチ124または下限検出リミットスイッチ125に当
接することでそれらのスイッチを作動させる。
【0071】本実施の形態による車載計量器は以上のよ
うに構成され、次にこの作用について説明する。
【0072】車載計量器4’は、先ず図18、19、2
0、23で示される状態にあるとする。すなわち、非計
量時の状態であり、タンク3はその下部に固定されたサ
ブフレーム10を介して主車体フレーム15に支持され
ている。このとき、タンク3及びタンク3内の液化ガス
の重量は、主車体フレーム15の全体にわたって分布荷
重で作用しており、主車体フレーム15に局所的に大き
な力が作用することなく破損などを防いで、走行中の安
全を確保できる。
【0073】更に、図18に示されるように、このとき
油圧シリンダ109のロッド109aは最も下の位置ま
で下降しており、リンク機構115は図示の状態にあ
る。すなわち、第1従動レバー117と第2従動レバー
118とがデッドポイントを越えた状態にあり、ピンP
12とピンP10とを結ぶ直線L3と、ピンP10とピ
ンP11とを結ぶ直線L4とが、くの字状となってい
る。この状態では、押圧部材104はその最下限の位置
でロックされている。
【0074】このとき、図23に示されるように、押圧
部材104が最下限位置にあることにより、その上部ロ
ッド104aの上端に螺合されたナット105により、
2つの皿ばね99、100は圧縮されるとともに、タン
ク側ブラケット89は下方へ向けて、すなわち車体フレ
ーム側に向けて押圧されている。押圧部材104は、そ
の状態でロックされているので、タンク側ブラケット8
9は上下方向の動きを規制され、車体フレームに対して
緊締されている。更に、規制リング121の拡径部外周
面121aが、タンク側ブラケット89側のリング部材
96の内周面に当接して、タンク側ブラケット89と車
体側ブラケット106との相互の水平方向の動きも規制
される。
【0075】本実施の形態では、水平方向の位置ずれを
防止する規制手段(規制リング121とリング部材9
6)を、緊締部95の鉛直方向に設けているので、第1
の実施の形態に比べて、横幅を約200mm小さくする
ことができ、小スペース化を図れた。また、皿ばね9
9、100の弾接力を利用して緊締するようにしている
ので、緊締部95にがたつきが生じても皿ばね99、1
00の復元力によりタンク側ブラケット89を下方へと
押圧する作用を得られる。
【0076】更に、緊締力の調整は、上部ロッド104
aに螺合しているナット105の位置、あるいは皿ばね
の枚数で調整可能である。従って、皿ばねは2枚に限る
ことはない。更に、皿ばねに換えて、高さ方向の寸法は
大となってしまうがコイルばねを用いてもよい。
【0077】なお、このときロードセル40’は、油圧
シリンダ109のロッド109aが下降しているためタ
ンク側ブラケット89に取り付けられたロードセル受け
部材91とは接しておらず、ロードセル40’には荷重
がかかっていない。
【0078】計量作業は、第1の実施の形態と同様、図
13に示すフローチャートに沿って行われる。油圧ポン
プ6から油圧シリンダ109に油圧が供給されると、ロ
ッド109aは上昇する。
【0079】図18の非計量時の状態からロッド109
aが上昇すると、図24に示されるように、ロッド10
9aの先端に固定されているロードセル固定ブロック1
10が上昇し、ロードセル固定ブロック110に固定さ
れている第1原動レバー112も上昇する。第1原動レ
バー112の上昇によりこれとピンP7で連結されてい
る第2原動レバー113がピンP8を支点に、図におい
て時計回りに回動する。そして、ピンP9により第2原
動レバー113と連結されている第3原動レバー116
が図において右方へと押され移動する。この第3原動レ
バー116の動きにより、ピンP10により第3原動レ
バー116と連結されている第1従動レバー117及び
第2従動レバー118は、ほぼ一直線の状態から図24
に示されるように逆「く」の字状に開かれる。ピンP1
2は車体側ブラケット106に取り付けられその位置は
固定であるので、ピンP11の位置が上方へと移動す
る。従って、ピンP11が連結されている押圧部材10
4も上方へと移動する。この押圧部材104の昇降によ
り、図26に示されるように、ナット105の位置も上
方へと移動し、従って皿ばね99、100を介してタン
ク側ブラケット89を下方へと押圧する力が解除され
る。すなわち、タンク側と車体フレーム側との緊締が解
除される。
【0080】また、ロッド109a及びロードセル固定
ブロック110の上昇によりロードセル40’も上昇す
る。そして、タンク側ブラケット89に取り付けられて
いるロードセル受け部材91の凹所91aに、ロードセ
ル40’の上面中央部に形成された凸部40a’が当接
する。更に、ロードセル40’は上昇してロードセル受
け部材91を介してタンク3を上昇させ、タンク3は主
車体フレーム15の支持から外れる。このとき、上述し
たように緊締部95におけるタンク側と車体フレーム側
との緊締は解除されているのでタンク3の上昇の妨げに
はならない。従って、タンク3は車両の前後左右4カ所
に設けられた4つのロードセル40’のみによってロー
ドセル受け部材91を介して支持され計量が行われる。
【0081】そして、計量作業が終了すると、ロッド1
09aを下降させる。これにより、タンク3は下降して
サブフレーム10を介して主車体フレーム15の上に分
布荷重で載置するとともに、上昇時とは逆の動きをする
リンク機構115により、押圧部材104は下降して、
図18に示す最下限の位置で、リンク機構115のデッ
ドポイント越えの作用にてロックされて、押圧部として
のナット105でタンク側ブラケット89を車体フレー
ム側に押圧して緊締する。
【0082】ところで、タンク側の荷重が分布荷重とし
て作用して緊締されている状態では、車体フレームは大
きな強度を有しているが、計量時にタンク側との緊締が
解除されタンクが車体フレームから持ち上げられると、
強度が下がってしまう。そして、車両が一様な傾斜面で
はなく、例えば左前輪のみが他輪に対して持ち上げられ
るような状態の傾斜面で停止している場所で計量を行う
べくタンク側との緊締を解除してタンクを車体フレーム
から上昇させると車体フレームがねじれを起こしてしま
う。特にタンクローリ車などの運搬車両では、運転室と
タンクとの間の車体フレーム部分は、そこに加わる応力
を分散して破損を防ぐために強度が他の部位と比べて弱
くされ(図17に示されるようにこの部分の車体フレー
ムは他と比べ細くなっている)、ねじれやすい構造とな
っている。
【0083】従って、上述したような傾斜地での計量時
に、緊締が解除され、タンクが上昇していく過程におい
て、車体フレームが変形し、容器側の取付フレームと、
車体フレーム側の例えば緊締装置のどこか一部分が当た
ってしまい、ロードセルによる正確な計量が行えなくな
る。更には、車体フレームの変形により緊締装置が破損
して、緊締が行えなくなるおそれもある。この場合に
は、車両はその場所から発進できなくなってしまう。
【0084】そこで、本実施の形態では、車両の停止状
態で、この車両の傾きを検出して計量をその場所で行う
かどうかを決定する計量決定手段(以下で述べる傾斜検
出手段やメモリや比較手段などから構成される)を設け
ている。具体的には、先ず、図16、17に示す車両後
部に設けた、傾斜検出手段としての第1の傾斜角センサ
86で、計量開始前、すなわち緊締を解除する前に傾斜
を測定する。そして、その測定値と、車体フレームにね
じれを生じさせてしまうような傾斜角として予め設定さ
れメモリに記憶された第1の所定値とを比較手段にて比
較して、その測定値が第1の所定値以上であると、その
場所では計量を行わないようにする。
【0085】上記第1の傾斜角センサ86での検出結果
において第1の所定値より小さければ、その場所で計量
作業を開始する。すなわち、タンク側と車体フレーム側
との緊締を解除し、タンクを車体フレームから上昇させ
る。このときに、計量精度や安全性に大きな影響を与え
るべく車体フレームがねじれてしまった場合には、前輪
と後輪との間の車体フレームに左右2つ取り付けられた
第2の傾斜角センサ(傾斜検出手段)87、87のどち
らか一方が第2の所定値以上を検出することによりこれ
を検知する。車両には、その第2の傾斜角センサ87の
検出信号を受けて鳴る警報ブザーが設けられており、こ
の警報ブザーを聞いて作業者はタンクの上昇を停止し
て、緊締状態に戻し、その場所では計量作業を行わない
ようにする。あるいは、図11に示す油圧コック65を
電磁弁にして、第2の傾斜角センサ87の検出信号を受
けて下降位置65Cに切り換えるようにしてもよい。な
お、傾斜検出手段として傾斜角センサを用いる代わり
に、水平器(水準器)を用いて、その気泡が許容範囲内
に位置しているかどうかを目視して傾斜程度を見るよう
にしてもよい。
【0086】また、本実施の形態では、タンクローリ車
1’の駐車ブレーキ(サイドブレーキ)の作用・非作用
状態を検出する駐車ブレーキセンサを設け、更に図11
に示すエアコック73を電磁弁として、タンクローリ車
1’が停止して駐車ブレーキを作用させていないと、駐
車ブレーキセンサからの信号によりエアコック73は開
位置73Aにならないようにしている。従って、油圧ポ
ンプ6は駆動されず、タンク3の、緊締を解除しての上
昇が行われないようにしている。あるいは、油圧コック
65を電磁弁にして、上昇位置65Aに切り換わらない
ようにしてもよい。
【0087】そして、下限検出リミットスイッチ125
及びエアコック73が閉じられると作動するスイッチ8
0(図12)がONとなっていない場合に、車両を発進
させるべく駐車ブレーキを解除すると警報ブザーで知ら
せるようにしている。これにより、タンク3が車体フレ
ームに緊締されていない状態、すなわちタンク3が4つ
のロードセル40’に載置することのみによって車体に
対して支持されている不安定な状態で車両が発進してし
まうのを防止するようにしている。エアモータ駆動の油
圧ポンプでない場合には、エアコックが閉という条件は
外す。
【0088】次に、図27〜図30を参照して、本発明
の第3の実施の形態による車載計量器4”について説明
する。ここで、図27は容器を車体フレームに緊締した
状態を示す側断面図、図28はその車両前方側から見た
正面断面図、図29は車両後方側から見た背面断面図、
図30は緊締を解除して容器を上昇させ、ロードセルに
より計量を行っている状態を示す側断面図である。
【0089】本実施の形態の車載計量器4”は、容器を
車体フレームに対して昇降させる昇降装置130、容器
側と車体フレーム側との間を緊締する緊締部材131、
緊締部材131による緊締状態/非緊締状態を切り換え
るためのリンク機構132および、リンク機構132を
駆動するリンク機構駆動装置133を備えている。
【0090】昇降装置130は、油圧ポンプ等の油圧源
により駆動可能な油圧シリンダで構成され、その被駆動
部である駆動ロッド130aの上端には、容器に固定さ
れた容器側ブラケット134下端の水平板部134a下
面に設けられたロードセル受け部材135に対向して、
ロードセル136が取付台137を介して固定されてい
る。受け部材135には、ロードセル136の荷重受け
部(凸部)136aが進入可能な凹所135aが形成さ
れ、容器の上昇時にロードセル136の凸部136a
が、受け部材135の凹所135aの底部に当接して容
器側ブラケット134及び容器を持ち上げる。
【0091】取付台137の一方の辺部には下方に垂下
する支持ロッド138が取り付けられ、支持ロッド13
8の下端部には、昇降装置130の下方位置に固定され
た一対のリミットスイッチ139,140を作動させる
作動子141が取り付けられている。リミットスイッチ
139,140は、昇降装置130を支持する車体フレ
ーム側ブラケット142(車体フレームに固定)の水平
板部142aから垂下する取付板部143の表裏面に、
それぞれ昇降装置130の駆動ロッド130aの上限位
置および下限位置に対応する作動子141の上限位置お
よび下限位置に配置されている。また、取付台137の
他方の辺部には、車体フレーム側ブラケット142の垂
直板部142bと摺接するガイド板143が設けられ、
駆動ロッド130aの駆動時に取付台137の揺動を防
止して、作動子141の適正な機能を確保するようにし
ている。
【0092】リンク機構駆動装置133は、昇降装置1
30と同一の油圧源により駆動される油圧シリンダで構
成され、その被駆動部である駆動ロッド133aには原
動レバー144が固定されている。この原動レバー14
4には、ピンP31を介して略くの字形状の第1従動レ
バー145が回動可能に連結されている。第1従動レバ
ー145には、車体フレーム側ブラケット142に両端
が固定されたピンP32が貫通し、これにより第1従動
レバー145がピンP32のまわりに回動可能とされ
る。また、第1従動レバー145には、ピンP33を介
して回動可能に第2従動レバー146の一端が連結さ
れ、この第2従動レバー146の他端は、押圧部材14
7に両端が固定されたピンP34に対し回動可能に連結
されている。
【0093】以上のように構成されるリンク機構132
は、その駆動により押圧部材147を上下動させ、図2
7に示すように、リンク機構駆動装置133の駆動ロッ
ド133aが上限位置にあるときには、押圧部材147
に下限位置をとらせると共にピンP32,P33,P3
4を各々ほぼ同一直線上に位置させる。図30に示すよ
うに、駆動ロッド133aが下限位置にあるときには、
押圧部材147に上限位置をとらせる。駆動ロッド13
3aの上限位置および下限位置は、ピンP31の側面
が、車体フレーム側ブラケット142に取り付けられた
一対のリミットスイッチ148,149に当接すること
により検出される。
【0094】リンク機構132の駆動により上下動され
る押圧部材147の上方部には、車両の容器側と車体フ
レーム側との緊締/非緊締を行う緊締部材131が位置
している。緊締部材131は、上述の第2の実施の形態
における緊締部材95と同様な構成を有している。すな
わち、容器側ブラケット134の水平板部134aと、
車体フレーム側ブラケット142の上部水平板142c
とを貫通するロッド部147aを備えた押圧部材147
を有し、容器側ブラケット134の水平板部134aよ
りも上方に突出するロッド部147aの部位にスリーブ
150を介して2枚の皿ばね(弾性部材)151と板材
152とを順次重ねた積層体153を組み付け、ロッド
部147aの上端部に押圧部としてナット部材154を
螺着している。したがって、リンク機構132を駆動さ
せて押圧部材147を下方へ移動させると、ナット部材
154で積層体153を下方に押圧して、皿ばね151
の弾性力を介して容器側ブラケット134が車体フレー
ム側ブラケット142へと付勢され、これにより、車体
フレームに載置支持された状態である容器と、車体フレ
ームとの間に緊締力が生ずる。
【0095】なお、押圧部材147のロッド部147a
が貫通する車体フレーム側ブラケット142の上部水平
板142cの開口155の周縁部には、容器側ブラケッ
ト134の水平板部134aの開口156内に、上記積
層体153を支持する座部材157を介して嵌挿される
筒状の位置決め部材158が配置されている点は、上述
の第2の実施の形態の構成と同様であり、これにより、
車体フレーム上に容器が載置された状態で、これら容器
と車体フレームとの間の水平面内における相対移動が規
制される。
【0096】昇降装置130とリンク機構駆動装置13
3とは、同一の油圧ポンプ(油圧源)にて駆動され得る
ように構成されるとともに、本実施の形態では、これら
昇降装置130及びリンク機構駆動装置133と、油圧
ポンプとの間に、油圧の供給先を昇降装置130とリン
ク機構駆動装置133との間で切り換える供給弁として
の電磁切換弁が設けられる。
【0097】次に、以上のように構成される本実施の形
態の作用について説明する。
【0098】図27に示すように、今、昇降装置130
の駆動ロッド130aは下限位置にあり、リンク機構駆
動装置133の駆動ロッド133aは上限位置にあるも
のとする。この状態では、容器を車体フレーム上に載置
させるともに、押圧部材147を下限位置へ移動させ、
更に、リンク機構132は図示するように、ピンP3
2,P33,P34を各々ほぼ同一直線上に位置し、リ
ンク機構132の死点を構成する。これにより、緊締部
材131において、皿ばね151の弾性力により、必要
な緊締力でもって容器側と車体フレーム側とが緊締さ
れ、かつ、死点を構成するリンク機構132により緊締
状態が保持される。
【0099】次に、図27に示す緊締状態から図30に
示す非緊締(計量)状態への移行作用について説明す
る。リンク機構駆動装置133のシリンダ内において、
駆動ロッド133aと固定された水平板状の隔壁により
画成された2室のうち、駆動ロッド133a側の上室に
油圧を供給し、下室内の油圧を排圧して、駆動ロッド1
33aを下方へ移動させる。この駆動ロッド133aの
下方移動に伴ってリンク機構132が駆動されることに
より死点が解除されると同時に、押圧部材147が上方
へ移動し、緊締部材131による緊締作用が解除され
る。駆動ロッド133aが下限位置までくるとリミット
スイッチ149により発せられる検出信号(電気信号)
により、上述した油圧の供給先を昇降装置130とリン
ク機構駆動装置133との間で切り換える電磁切換弁を
切り替えて、リンク機構駆動装置133と油圧ポンプと
の連通を遮断し、昇降装置130と油圧ポンプとの間を
連通させる。昇降装置130はリンク機構駆動装置13
3と同様な構成の油圧シリンダであり、この下室に油圧
が供給され、上室の油圧が排圧されて、その駆動ロッド
130aは上方へ移動してロードセル136の凸部13
6aを受け部材135に当接させるとともに容器を車体
フレームに対して上昇させ、容器は(車両の前後左右に
配設された4つの)ロードセル136によってのみ支持
され計量が行われる。駆動ロッド130aの上限位置が
リミットスイッチ139により検出されると、その検出
信号により上述の電磁切換弁が切り替わり、昇降装置1
30と油圧ポンプとの間を遮断し、油圧ポンプの運転が
停止される。なお、リミットスイッチからの電気信号で
切り替わる電磁切換弁に代えて、作動子との当接により
機械的に動作するリミットスイッチの、その機械的動作
部分によって切り替わる切換弁を用いてもよい。
【0100】以上により、本実施の形態によっても上述
の第1,第2の実施の形態と同様な効果を得ることがで
きる。
【0101】図30に示す非緊締状態(計量状態)から
図27に示す緊締状態(非計量状態)への移行は、先
ず、昇降装置130の駆動ロッド130aを下降させ
て、容器を車体フレーム上へ載置させる。駆動ロッド1
30aの下限位置がリミットスイッチ140により検出
されると、リンク機構駆動装置133の駆動ロッド13
3aを上方へ移動させ、リンク機構132を介して押圧
部材147を下方へ移動させ、緊締部材131でもって
容器側と車体フレーム側との間に緊締力を生じさせる。
なお、リンク機構132が死点を構成する位置を若干超
えた位置で保持される点は、上述の第2の実施の形態と
同様である。
【0102】以上のように第3の実施の形態によれば、
上述の第1,第2の実施の形態とは異なり、緊締部材1
31が、ロードセル及び容器を昇降させる昇降装置13
0とは異なる駆動源であるリンク機構駆動装置133に
より駆動されるように構成されているため、両者を連動
させて駆動させるためのリンク機構の構成が不要とな
り、装置のコンパクト化、軽量化を図ることができる。
また、昇降装置130と緊締部材131とを1つにまと
めて配置する必要が無く、両者の間の配置間隔に厳しい
寸法精度が要求されないため、両者の配置位置を自由度
高く設定することができる。すなわち、昇降装置130
は精度良く計量できるための最適な位置に、緊締部材1
31は容器と車体フレームとの間の確実な緊締作用が得
られる最適な位置に、それぞれ配置することが可能とな
る。
【0103】次に、図31は、本発明の第4の実施の形
態を示している。なお、図において上述の第3の実施の
形態と対応する部分については同一の符号を付し、その
詳細な説明は省略するものとする。
【0104】すなわち本実施の形態においては、リンク
機構132の構成は上述の第3の実施の形態と同様な構
成を有するが、緊締部材の構成が、上述の第3の実施の
形態と若干異なる構成を有している。
【0105】本実施の形態における緊締部材160の構
成について説明する。押圧部材147のロッド部147
aが貫通する容器側ブラケット134の上部水平板13
4aの開口156には座部材157が設けられ、この座
部材157の中央部には、車体フレーム側ブラケット1
42の上部水平板142cに固定された位置決め部材1
58が内挿される貫通孔が形成されている。押圧部材1
47のロッド部147aは、容器側ブラケット134の
水平板部134aよりも上方位置で長方形状の板材16
3及び押圧板161を貫通している。押圧板161と座
部材157との間で、弾性部材として2枚の皿ばね16
2、162および上記板材163からなる積層体164
が、ロッド部147aに関して車両の前後方向に2組配
置されている。そして、図において実線で示す緊締状態
において、押圧板161から突出するロッド部147a
の部分に螺着固定されたナット部材154が、押圧板1
61を介して各積層体164、164を押圧圧縮し、緊
締力を生じさせる。緊締力は、ナット部材154の締め
付け量で調整される。なお、各積層体164、164
は、押圧板161の下面に軸部161a、161aを介
して固定されたリング部材161b、161bにより、
水平方向の移動が規制されている。
【0106】この第4の実施の形態では、第2、第3の
実施の形態における皿ばねよりも小さな外径の皿ばね1
62を、ロッド部147aに関して車両の前後方向に2
組配置することで、緊締に必要な弾性力を確保しなが
ら、緊締部160の車両幅方向における大きさ(厚さ)
を上述の第2,第3の実施の形態よりも小さくすること
ができた(例えば、第2,第3の実施の形態における1
53mmから120mmへと小さくできた)。
【0107】従って、車体フレームと車輪との間の狭い
スペースにも十分に当該緊締部を設置することが可能と
なる。図1、2及び図16、17に示されるタンク3
は、例えば液化窒素用のタンクであるが、液化窒素より
比重の大きな液化酸素や液化アルゴンなどを、タンク一
杯に収容したときの総重量を液化窒素と同じとして収容
する場合には、破線で示す液化窒素用タンクの後端3a
よりも、一点鎖線で示す後端3a’のように短いタンク
が用いられる。従って、タンクの後端側に配置されるべ
き車載計量器を、より後輪に接近した位置に配設しなけ
ればならず、場合によっては後輪と車体フレームとの間
のスペースに設置しなければならなくなる。このとき、
車両の幅方向に関する車載計量器の幅が大きいと、後輪
との間の間隙が小さくなり、車両がカーブを曲がった際
などに生じる横方向の力により車体フレームなどが弾性
変形して車載計量器と後輪とがぶつかって、双方に破損
を生じさせるおそれがある。そこで、本実施の形態で
は、上述したようにして緊締部材160の車両幅方向に
おける大きさをできる限り小さくして、タンクの長さが
短く設置スペースが限られた場合でも、後輪との干渉を
防ぐ効果が得られるようにしている。
【0108】更に、本実施の形態では、図32、及びこ
の[33]−[33]線方向の断面図である図33に示され
るロードセル170を用いることによって、車両の幅方
向のおけるロードセルの大きさも小さくしている。ロー
ドセル170は、第1〜第3の実施の形態のロードセル
に比べ、車両の前後方向に関する長さは多少長くなった
が、車両幅方向(図33において左右方向)の大きさは
小さくされ、後輪との干渉防止を図れる。ロードセル1
70の両側面には4箇所、凹所170bが形成され、こ
こにストレインゲージ171が貼付されており、上方に
形成された凸部170aを、容器側に固定されたロード
セル受けに当接させて、容器を支持して計量を行う。ロ
ードセル170は、図31に示す緊締部材160に隣接
して、あるいは離れた位置に配設され、第3の実施の形
態と同様、緊締部材160を動作させる駆動装置133
とは別に設けられた昇降装置130によって昇降され
る。
【0109】なお、図31においては、容器側と車体フ
レーム側との緊締状態を実線で示し、上記緊締を解除し
た状態を部分的に一点鎖線で示している。リンク機構駆
動装置133の駆動ロッド133aの上限位置および下
限位置は、それぞれ車体フレーム側ブラケット142に
取り付けられた一対のリミットスイッチ166,167
により検出され、リンク機構132の第2従動レバー1
46の一部がこれらリミットスイッチ166,167を
作動させる作動子として機能するように構成されてい
る。
【0110】また、上記各実施の形態では、複数(4
つ)のロードセルで容器及びその内容物の重量を受けて
おり、各ロードセルの出力値はデジタル値で演算処理部
へと出力され(例えばポーリング方式によるシリアル転
送で)、これを受けて演算処理部では各出力値を合計し
て指示計へと出力している。そこで、本発明では、予
め、例えば容器内を液化ガスで満杯にして、4つのロー
ドセルにある値の荷重を負荷させて、このとき得られる
各ロードセルのデジタル出力値から、各ロードセルがど
のくらいの割合で荷重を分担して受けているかという荷
重分配比を、基準分配比として記憶手段に記憶させてお
く。そして、実際の計量時には、このとき得られる各ロ
ードセル間の荷重分配比を、上記基準分配比と比較手段
にて比較して、両者にずれ(誤差として認識できないよ
うな所定範囲以上の差)がある場合には、何れかのロー
ドセルが故障している、あるいはどこか他の構成部材と
干渉している、あるいは出力回路における断線が生じて
いるなどの異常が発生していると考えられるので、警報
を発して知らせる。このとき、各ロードセルの出力値は
デジタル値で個別に得られているので、分配比のくずれ
を見ることによって、どのロードセルに異常が発生して
いるかを直ちに特定でき、迅速に対処できる。
【0111】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、上記各実施の形態と同じ構成部分には
同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0112】上記[0082]段落でも述べたが、一般に
タンクローリ車では、図35に示すように、車体フレー
ム(主車体フレーム)15における運転室2とタンク3
の前端部3bとの間の部分Aは、他の箇所に比べ強度が
比較的弱くなるように設計されている(左右の車体フレ
ーム15間に架けわたされて固定されるクロスメンバー
などで補強されていない)。従って、車両の走行時に
は、この部分Aにおける、タンク3と車体フレーム15
とを相互に緊締して車体フレーム15の強度を確保する
ことが望ましい。
【0113】一方、計量時には、上記各実施の形態で示
したように、ロードセルによってのみタンク3を支持す
る。そして、ロードセルは車体フレーム15側に取り付
けられて支持されているので、計量時には、タンク3の
荷重を受けるロードセルを介して車体フレーム15にも
タンク3の荷重が作用する。これによる、車体フレーム
15のねじれなどを防ぐために、緊締装置及びロードセ
ルからなるユニット176は、ねじれに対して強くなっ
ているクロスメンバー177付近に設けるのが望まし
い。なお、緊締装置とロードセルからなるユニット17
6の構成としては、上記各実施の形態の何れの構成でも
よい。また、クロスメンバー177より前方の部分に
は、エンジンや燃料タンクや排気マフラーなど多くの架
装物が車両の横方向に張り出して架装されているため、
ユニット176を設置するスペースはない。以上のよう
な理由から、緊締装置を含むユニット176は、車体フ
レーム15における比較的強度の弱い部分Aには設ける
ことができず、よってこの部分Aにおけるタンク3と車
体フレーム15とを緊締させることによる車体フレーム
15の強度向上を図ることができなかった。
【0114】そこで、以下で説明する、本第5の実施の
形態では、ユニット176に含まれる緊締装置とは別
に、架装物と干渉することなく、部分Aにおけるタンク
3と車体フレーム15とを緊締できる緊締装置を設けて
いる。
【0115】図34は、本実施の形態による緊締装置1
75を備えたタンクローリ車1”の後輪より前方部分の
みの側面図を、図35はその平面図を示す。
【0116】タンクローリ車1”は、車体の前部に運転
室2を備え、運転室2より後方にはタンク3を備えてい
る。そして、タンクローリ車1”の前後左右4箇所に
は、緊締装置とロードセルとが組み合わされて構成され
るユニット176が配設されている(上記各実施の形態
における各車載計量器に相当する)。
【0117】更に、本実施の形態では、ユニット176
に含まれる緊締装置とは別に、運転室2(前輪FW)と
タンク3の前端部3bとの間に緊締装置175を設け、
この緊締装置175により、部分Aにおけるタンク3と
車体フレーム15との緊締を可能にしている。すなわ
ち、タンクローリ車1”は、上記各実施の形態の構成に
緊締装置175を付け加えた構成となっており、本実施
の形態では、この緊締装置175とユニット176とか
ら車載計量器が構成される。
【0118】次に、図36、38を参照して緊締装置1
75について説明する。図36において左方側が車両の
前方側であり、図38においては紙面奥側が車両の前方
側である。
【0119】図38に示すように、車体フレーム15の
左右側面には、ブラケット179a、179bを介して
支持フレーム178が取り付けられており、支持フレー
ム178は、容器取付フレームを構成するサブフレーム
10を囲むようにして上方に延在している。
【0120】支持フレーム178の水平上板部178a
の下面には、車両の前後方向に水平に延在するガイドブ
ロック182が固定され、このガイドブロック182の
下面にはガイド板183が固定されている。
【0121】支持フレーム178の、車両前方側に位置
する垂直板部178bにはシリンダ装置180がボルト
181で固定され、このシリンダ装置180のロッド1
84は車両後方側(図36において右方側)に向けて垂
直板部178bを遊貫している。シリンダ装置180
は、エアブレーキ作動用にタンクローリ車1”に備えら
れたエアコンプレッサからエアが給排されて、ロッド1
84を図36に示す位置と図37に示す位置との間で駆
動するエアシリンダ装置である。
【0122】ロッド184の先端184aは、断面四角
形状の摺動ブロック185に螺着している。摺動ブロッ
ク185の上面は、水平に配設されたガイド板183の
下面と当接しており、ロッド184の、車両前後方向
(水平方向)の移動をガイドする。摺動ブロック185
の下面の一部は切り欠けられており、車両後方側(図3
6において右方側)に向けてわずかに上向き傾斜した凹
部185aが形成されている。そして、この凹部185
aに傾斜板186が嵌着している。なお、傾斜板186
自体は傾斜のない板材であるが、凹部185aに沿って
嵌着することにより、図36に示すように、車両後方側
(図36において右方側)に向けてわずかに上向き傾斜
して配設される。
【0123】タンク3側のサブフレーム10の底部内面
には、内部に凹所187aを形成した支持ブロック18
7が固定されている。その凹所187a内には、下から
順に、皿ばね191b、ワッシャ192、皿ばね191
a、押圧部材189が支持されている。ワッシャ192
及び押圧部材189は、凹所187aの内壁によって水
平方向の移動が規制されている。2つの皿ばね191
a、191bのそれぞれの中央孔には、押圧部材189
及びワッシャ192が嵌合しており、皿ばね191a、
191bの水平方向の移動を規制している。また、押圧
部材189、皿ばね191a、191b、ワッシャ19
2を遊貫して、ボルト188の軸部先端が支持ブロック
187に螺着されており、このボルト188によって、
2つの皿ばね191a、191bは、押圧部材189及
びワッシャ192を介して自然状態からわずかに下方に
押し縮められている。
【0124】支持ブロック189の上面には、傾斜板1
86の幅よりわずかに大きい幅の凹溝189aが形成さ
れ、この凹溝189aの底部に受け板190が固定され
ている。凹溝189aの底部は、傾斜板186とほぼ傾
斜角度を一致させて、車両後方側(図36において右方
側)に向けてわずかに上向き傾斜している。よって、受
け板190も傾斜板186とほぼ傾斜角度を一致させて
配設されている。
【0125】以上のように構成される本実施の形態によ
る緊締装置175について、次にその作用について説明
する。
【0126】計量時には、摺動ブロック185及び傾斜
板186は、図36に示す位置にある。そして、例えば
支持フレーム178に取り付けられたリミットスイッチ
193の作動子に摺動ブロック185の前端が接触する
ことで、摺動ブロック185及び傾斜板186が図36
の位置にあることを検出して、上記各実施の形態で説明
したように、ユニット176における緊締装置によるサ
ブフレーム10と車体フレーム15との緊締を解除し
て、更にロードセルの上昇によってサブフレーム10を
車体フレーム15から上昇させると共にロードセルのみ
でタンク3を支持して計量を行う。
【0127】非計量時には、タンク側のサブフレーム1
0は、車体フレーム15上面に固定された板材19を介
して車体フレーム15上に載置して支持されている。こ
の状態で、ロッド184の駆動により、摺動ブロック1
85及び傾斜板186は、図36に示す位置から車両の
後方側(図において右方側)へと移動する。このとき、
摺動ブロック185の上面がガイド板183の下面と摺
接することによるガイド作用にて、摺動ブロック185
及び傾斜板186は水平に移動する。
【0128】そして、この移動により傾斜板186は支
持ブロック189の凹溝189aに嵌まり込み、傾斜板
186の下面が受け板190の上面に圧接する図37に
示す位置に至る。このとき、傾斜板186及び受け板1
90が移動方向に関して上向き傾斜していること、及び
摺動ブロック185及び傾斜板186が、車体フレーム
15に対して支持フレーム178を介して固定されたガ
イドブロック182及びガイド板183によって上方へ
の変位を規制されていることにより、受け板190及び
押圧部材189が下方に変位して、凹所187aの底部
との間で皿ばね191a、191bを押し縮める。押し
縮められた皿ばね191a、191bには上方向に弾性
復元力が働くが、この弾性復元力による皿ばね191
a、191bの上方への復元は、皿ばね191aとガイ
ド板183との間に隙間なく挿入されている押圧部材1
89、受け板190、傾斜板186、摺動ブロック18
5によって規制される。よって、皿ばね191a、19
1bの復元力は反力として下方に作用して、タンク3の
下部に取り付けられたサブフレーム10を車体フレーム
15に押圧させて、タンク3側と車体フレーム15側と
を緊締する。なお、皿ばね191a、191bの2つ合
わせた変位量は約2mmほどであり、これにより約2ト
ンの力でサブフレーム10を車体フレーム15に押圧し
ている。また、エアシリンダ装置180への圧縮エアの
供給状態を保持することで、ロッド184の不所望な戻
りを防いで図37の状態は維持される。
【0129】なお、例えばステンレス材でなる傾斜板1
86及び受け板190間の摺動性を高めて円滑に押圧部
材189を下方へと変位させるために、傾斜板186と
受け板190の少なくともどちらか一方における、他方
との接触面にフッ素樹脂を含有させている、あるいはコ
ーティングしている。摺動ブロック185とガイド板1
83との摺接面についても同様である。
【0130】また、この緊締時には、ユニット176側
の緊締装置によっても、上記各実施の形態で説明したよ
うに、タンク3側と車体フレーム15側は緊締されてい
る。そして、ロードセルはタンク3からは離間されて計
量を行っていない。また、本実施の形態の緊締装置17
5では、例えばガイドブロック182の後端に取り付け
られたリミットスイッチ194の作動子に摺動ブロック
185の前端が接触することで図37の緊締状態を検出
して、タンク側と車体フレーム側との緊締状態を確認で
き安全な発進が行える。
【0131】以上述べた緊締装置175は、運転室2
(前輪FW)とタンク3の前端部3bとの間にある、車
両の前後方向のスペースを利用して設置され、更にその
動きもロッド184の車両前後方向に沿った駆動であ
り、設置スペース以上のスペースを必要としないため、
架装物との干渉を避けて、この運転室2とタンク3の前
端部3bとの間におけるタンク3側と車体フレーム15
側との緊締を行え、この比較的強度が弱い車体フレーム
の部分Aにおける強度向上が図れる。
【0132】なお、本実施の形態の緊締装置175を、
タンク3の後端部分におけるタンク3と車体フレーム9
との緊締用に用いてもよい。特に、図1、2で符号3a
で後端が示されるタンクでは、符号3a’で後端が示さ
れるタンクに比べて、タンク後端側の非緊締部分がその
分長くなり、走行中にタンク後端側でタンク3と車体フ
レーム9とのずれが生じやすいので、この部分にも、上
記実施の形態の位置に加えて、あるいはその位置に代え
て上記実施の形態と同じ構成の緊締装置175を付加す
ることでタンク3と車体フレーム9との緊締状態をより
堅固なものとして両者のずれを防げる。
【0133】また、この第5の実施の形態では、弾性部
材として皿ばねを用いたが、他の弾性部材として例えば
コイルばねを用いてもよい。
【0134】あるいは、図39に示すように、弾性部材
として、第1の実施の形態と同様な板ばね202を用い
てもよい。すなわち、上面に上記と同様な受け板190
を有する押圧部材200はガイド筒201によって水平
方向の移動が規制されており、図示する緊締状態では、
ガイド筒201に一端を固定された板ばね202を、上
述と同様な作用にて下方への力を与えられた押圧部材2
00の下端部200aで板ばね202をたわませるよう
にして下方に押圧する。これにより、タンク側のサブフ
レーム10と車体フレーム15との緊締状態が得られ
る。
【0135】また、傾斜板186及び受け板190の傾
斜を図36及び37とは逆の、図において左方側にわず
かに上向き傾斜させ、そして非緊締時には、摺動ブロッ
ク185を受け板190よりも右方(車両後方側)位置
で待機させて、緊締時にはロッド184を左方に駆動し
て、傾斜板186を受け板190に圧接させて上記と同
様な作用にてサブフレーム10を車体フレーム15に向
けて押圧するようにしてもよい。
【0136】また、シリンダ装置180及びガイドブロ
ック182は、支持フレーム178を介して車体フレー
ム15に支持させたが、タンク側のサブフレーム10に
対して、別途設けた支持フレームを介して支持させても
よい。
【0137】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
【0138】上記各実施の形態では液化ガス運搬車であ
るタンクローリ車に発明の車載計量器を適用したが、こ
れに限らず、複数箇所でタンクに塵芥を収集しながら移
動し、処理場などで排出する塵芥車(ゴミ清掃車)や土
砂等を積載する荷台を備えたタンクローリ車とは異なる
荷台形状の車両などにも適用可能である。また、車載計
量器の個数も4個に限ることはない。
【0139】また、上記各実施の形態ではロードセル及
び油圧シリンダは車体フレーム側に取り付けたが、タン
ク側に取り付けてもよい。この場合における非計量時の
状態を図14に、計量時の状態を図15に示す。非計量
時には油圧シリンダ42のロッド42aは上昇しており
ロードセル40は車体フレーム15とは離れている(ロ
ードセル40の凸部40aと受け部材37との間は間隙
sを形成して離れている)。更に、タンク3のサブフレ
ーム10が車体フレーム15に分布荷重により支持され
ており、上記実施の形態と同様な緊締装置によりタンク
3と車体側とは固定されている。そして、計量時には図
15に示されるように油圧シリンダ42のロッド42a
を下降させてロードセル40を車体フレーム15に取り
付けられた受け部材37に当接させて、更にロッド42
aを下降させて緊締装置による固定を解除するととも
に、タンク3を車体フレーム15から間隙s’(約5〜
10mm程度)浮かせてロードセル40のみにより支持
される状態として計量する。
【0140】また、昇降装置としては油圧シリンダ以外
にも空気圧シリンダを用いることもできる。更に、第1
の実施の形態では昇降装置42を用いて、第2の実施の
形態では昇降装置109を用いて、ロードセルを上昇さ
せてタンク側に当接させるとともにタンクも車体側から
上昇させるようにしたが、ロードセルの上昇とタンクの
上昇とを別々に設けた2つの昇降装置によってそれぞれ
行うようにしてもよい。この場合には、計量時には、先
ずタンクを車体フレームから上昇させた後、ロードセル
を上昇させてタンクに当接させ、この後タンク昇降用の
駆動ロッドを下降させてタンクから離して、タンクがロ
ードセルのみで支持される状態として計量を行う。計量
が終了すると、タンク昇降用の駆動ロッドを再び上昇さ
せてタンクに当接させてタンクを支持した後、ロードセ
ルを下降させてタンクから離すとともに、タンク昇降用
の駆動ロッドを下降させてタンクを下降させる。このこ
とは、第3及び第4の実施の形態についても言え、従っ
て、この場合における第3及び第4の実施の形態では、
リンク機構駆動装置133と、ロードセル昇降用の昇降
装置と、容器昇降用の昇降装置の3つの油圧シリンダが
用いられる。
【0141】また、上記第1の実施の形態において、下
部水平板21の端部21bを板ばね状に形成したが、こ
の端部21bの上に皿ばねを配設して、この皿ばねを介
して緊締用ボルト46の端部で下部水平板21を車体側
ブラケット23に対して弾接させて押圧するようにして
もよい。
【0142】また、上記第2〜第5の実施の形態におい
て、積層する皿ばねの数は2枚に限らず、得るべき緊締
力に応じて、1枚や、3枚以上としてもよい。また、第
4の実施の形態において、皿ばね162を含む積層体1
64の組を、車両の前後方向に2組配置したが、これを
3組以上としてもよい。
【0143】
【発明の効果】以上述べたように本発明の車載計量器に
よれば、車両の走行時などの非計量時には、容器(タン
ク)を車体フレームで分布荷重で支持するとともに、容
器は車体フレームに対して堅固に固定して取り付けられ
ている。計量時には、容器と車体フレームとの固定が解
除されるとともに、容器はロードセルに集中荷重で作用
して支持される。よって、車両の走行中の容器の離脱
や、車体フレームの損傷を防いで、走行時の安全性を十
分確保して、計量時にはロードセルの検出精度を高い精
度で計量できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による車載計量器を
備えたタンクローリ車の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同背面図である。
【図4】図3における要部の拡大断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による車載計量器の
側面図である。
【図6】同車載計量器の正面方向から見た断面図であ
る。
【図7】同車載計量器の背面方向から見た断面図であ
る。
【図8】同車載計量器の平面図である。
【図9】図5における要部の拡大断面図であり、非計量
時の状態を示す。
【図10】図9の状態から油圧シリンダのロッドが上昇
して、ロードセルによる計量を行う計量時の状態を示
す。
【図11】油圧シリンダに圧液を供給するための配管図
である。
【図12】計量結果の指示器、油圧シリンダのロッドの
上下限を検出するスイッチ、この検出を表示する表示灯
などの接続図である。
【図13】計量の流れを示すフローチャート図である。
【図14】本発明の変形例を示す図であり、油圧シリン
ダ及びロードセルがタンク側に取り付けられ、非計量時
の状態である。
【図15】同変形例における、計量時の状態である。
【図16】本発明の第2の実施の形態による車載計量器
を備えたタンクローリ車の側面図である。
【図17】同平面図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態による車載計量器
の側面図であり、非計量時の緊締状態を示す。
【図19】図18における[19]−[19]線方向の
断面図である。
【図20】図18における[20]−[20]線方向の
断面図である。
【図21】図18における[21]−[21]線方向の
断面図である。
【図22】図18における[22]−[22]線方向の
断面図である。
【図23】図18における要部の拡大断面図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態による車載計量器
の側面図であり、緊締が解除され、ロードセルによる計
量時の状態を示す。
【図25】図24における[25]−[25]線方向の
断面図である。
【図26】図24における要部の拡大断面図である。
【図27】本発明の第3の実施の形態による車載計量器
の側断面図であり、非計量時の緊締状態を示す。
【図28】同車載計量器の正面側の断面図である。
【図29】同車載計量器の背面側の断面図である。
【図30】本発明の第3の実施の形態による車載計量器
の側断面図であり、緊締が解除され、ロードセルによる
計量を行っている状態を示す。
【図31】本発明の第4の実施の形態による車載計量器
における、緊締装置の側断面図である。
【図32】本発明の第4の実施の形態による車載計量器
における、ロードセルの側面図である。
【図33】図32における、[33]−[33]線方向の断
面図である。
【図34】本発明の第5の実施の形態による車載計量器
を備えたタンクローリ車の前方部の側面図である。
【図35】同平面図である。
【図36】同実施の形態において、車両前方部に付け加
えられた緊締装置の拡大断面図であり、非緊締時の状態
を示す。
【図37】同緊締装置の拡大断面図であり、緊締時の状
態を示す。
【図38】図36における[38]−[38]線方向の断面
図である。
【図39】同緊締装置の変形例を示す拡大断面図であ
り、緊締時の状態を示す。
【符号の説明】
1 タンクローリ車 1’ タンクローリ車 1” タンクローリ車 3 タンク 4 車載計量器 4’ 車載計量器 4” 車載計量器 6 油圧ポンプ 9 車体フレーム 10 サブフレーム 15 主車体フレーム 18 タンク側ブラケット取付金具 20 タンク側ブラケット 21 下部水平板 23 車体側ブラケット 24 規制ピン 25 規制リング 28 水平板 31 容器取付フレーム 37 ロードセル受け 40 ロードセル 40’ ロードセル 41 ロードセル固定ブロック 42 油圧シリンダ 43 下限検出リミットスイッチ 44 緊締装置 45 上限検出リミットスイッチ 46 緊締用ボルト 57 リンク機構 86 第1の傾斜角センサ 87 第2の傾斜角センサ 89 タンク側ブラケット 94 容器取付フレーム 95 緊締部 99 皿ばね 100 皿ばね 104 押圧部材 105 押圧部(ナット) 106 車体側ブラケット 107 車体フレーム 115 リンク機構 130 昇降装置 131 緊締部材 132 リンク機構 133 リンク機構駆動装置 136 ロードセル 160 緊締部材 170 ロードセル 175 緊締装置 176 緊締装置とロードセルのユニット 180 シリンダ装置 182 ガイドブロック 183 ガイド板 184 ロッド 185 摺動ブロック 186 傾斜板 189 押圧部材 190 受け板 191a 皿ばね 191b 皿ばね 200 押圧部材 202 板ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 逸夫 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社 クボタ 久宝寺工場内 (72)発明者 長尾 公夫 大阪府大阪市中央区本町3丁目4番8号 イワタニガススタンダード株式会社内 (72)発明者 竹川 克鵄 大阪府大阪市中央区本町3丁目4番8号 岩谷産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−93045(JP,A) 特開 平8−4102(JP,A) 特開 平7−324968(JP,A) 特開2002−36936(JP,A) 実開 平1−128435(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01G 19/08 G01G 19/12 G01G 19/14 B60P 5/00 B60P 3/22 B60P 1/02 B65D 88/12 B65D 90/48 B65F 3/00

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運搬物を収容する容器を備えた車両の車
    体フレーム側又は前記容器側に複数のロードセルが取り
    付けられ、これら各ロードセルで前記容器を支持し、こ
    れら各ロードセルの出力値を合計して前記運搬物の重量
    を計量するようにした車載計量器において、前記容器と前記車体フレームとを相互に緊締する緊締装
    置と、 前記緊締装置による前記容器と前記車体フレームとの緊
    締が解除された状態で前記容器を前記車体フレームから
    上昇させて前記複数のロードセルによって前記容器が支
    持されるようにする昇降装置とを備え、 前記緊締装置は、前記容器と前記車体フレームとの緊締
    箇所に配設される弾性部材と、前記容器が前記車体フレ
    ームに載置された状態で前記弾性部材を押圧して前記容
    器を前記車体フレームに押し付ける押圧部材とを有する
    ことを特徴とする車載計量器。
  2. 【請求項2】 前記容器の外壁に容器取付フレームが固
    定され、 前記昇降装置は前記車体フレーム側又は前記容器側に取
    り付けられ、 前記複数のロードセルは、前記昇降装置の被駆動部に取
    り付けられ、 非計量時は、前記車体フレーム側に取り付けられた前記
    昇降装置の前記被駆動部を下降させ又は前記容器側に取
    り付けられた前記昇降装置の前記被駆動部を上昇させ
    て、前記容器の重量を分布荷重として前記車体フレーム
    全体に作用させて支持させるとともに、前記緊締装置で
    前記容器取付フレームを前記車体フレームに押圧させて
    緊締し、 計量時には、前記緊締装置による前記容器取付フレーム
    と前記車体フレームとの緊締を解除するとともに、前記
    車体フレーム側に取り付けられた前記昇降装置の前記被
    駆動部を上昇させる又は前記容器側に取り付けられた前
    記昇降装置の前記被駆動部を下降させることにより、前
    記複数のロードセルを上昇又は下降させて前記容器取付
    フレーム又は前記車体フレームに当接させて、これら各
    ロードセルにより前記容器を支持して前記運搬物の重量
    を計量するようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の車載計量器。
  3. 【請求項3】 前記緊締装置による前記緊締時に、前記
    容器と前記車体フレーム相互の水平方向の動きを規制す
    る規制手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の車載計量器。
  4. 【請求項4】 前記緊締装置による前記緊締が解除され
    た状態で、前記車両を発進しようとすると警報を発する
    警報手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れかに記載の車載計量器。
  5. 【請求項5】 前記車両の停止状態で、前記車両の傾き
    を検出して前記計量を行うかどうかを決定する計量決定
    手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    何れかに記載の車載計量器。
  6. 【請求項6】 前記緊締装置は、前記昇降装置の前記被
    駆動部の昇降に連動して前記押圧部材による前記緊締を
    保持または解除するリンク機構備えていることを特徴
    とする請求項2に記載の車載計量器。
  7. 【請求項7】 前記緊締装置は、前記押圧部材による前
    記緊締を保持または解除するリンク機構備え、 前記リンク機構は、前記昇降装置とは異なるリンク機構
    駆動装置を駆動源として駆動されることを特徴とする請
    求項2に記載の車載計量器。
  8. 【請求項8】 前記リンク機構は、前記昇降装置の前記
    被駆動部に固定される原動レバーと、前記車体フレーム
    に固定される固定レバーと、この固定レバーの両端に各
    々一端が回動可能に支持される第1、第2従動レバー
    と、これら第1、第2従動レバーの各々の他端に両端が
    回動可能に支持され、前記原動レバーが連結される連接
    レバーとを有し、 前記押圧部材は、前記第2従動レバーに設けられ、前記
    容器取付フレームを前記車体フレームに対して押圧する
    押圧部を有し、 前記非計量時は、前記リンク機構を、前記固定レバーに
    対する前記第1従動レバーの回動中心と、前記第1従動
    レバーに対する前記連接レバーの回動中心と、前記連接
    レバーに対する前記第2従動レバーの回動中心との3点
    がほぼ同一直線上に位置する状態とすることにより、前
    記押圧部でもって前記容器取付フレームと前記車体フレ
    ームとを緊締し、 前記計量時は、前記原動レバーを介して前記リンク機構
    を駆動し、前記押圧部による前記緊締を解除することを
    特徴とする請求項6に記載の車載計量器。
  9. 【請求項9】 前記押圧部は、前記第2従動レバーに螺
    合するボルト部材の端部であることを特徴とする請求項
    8に記載の車載計量器。
  10. 【請求項10】 前記押圧部により押圧される前記容器
    取付フレームの部位は、前記押圧部の押圧により弾性変
    形可能に形成されることを特徴とする請求項8又は請求
    項9に記載の車載計量器。
  11. 【請求項11】 前記容器取付フレーム又は前記車体フ
    レームに規制リングを設け、前記車体フレーム又は前記
    容器取付フレームに前記緊締時に前記規制リングと係合
    する規制部材を設け、 前記緊締時には、前記規制リングと前記規制部材が係合
    することにより、前記容器取付フレームと前記車体フレ
    ーム相互の水平方向の動きを規制するようにしたことを
    特徴とする請求項8乃至請求項10の何れかに記載の車
    載計量器。
  12. 【請求項12】 前記押圧部材は、前記容器取付フレー
    ムと前記車体フレームとを鉛直方向に貫通し、上端に形
    成された押圧部と前記容器取付フレームとの間に配設さ
    れた前記弾性部材を介して前記容器取付フレームを前記
    車体フレーム側へ押圧、 前記リンク機構は、前記車体フレームに対して一端が回
    動可能に支持される第1従動レバーと、該第1従動レバ
    ーの他端に一端が回動可能に支持され、他端が前記押圧
    部材の下部に対して回動可能に取り付けられる第2従動
    レバーと、これら第1、第2従動レバーの連結点に一端
    が回動可能に支持され前記昇降装置の前記被駆動部に連
    絡する原動レバーとを有し、 前記非計量時には、前記リンク機構を、前記車体フレー
    ムに対する前記第1従動レバーの回動中心と、前記押圧
    部材に対する前記第2従動レバーの回動中心と、前記第
    1従動レバーと前記第2従動レバーの前記連結点との3
    点がほぼ同一直線上に位置する状態とすることにより、
    前記押圧部材の前記押圧部でもって前記容器取付フレー
    ムと前記車体フレームとを緊締し、 前記計量時には、前記原動レバーを介して前記リンク機
    構を駆動し、前記押圧部による前記緊締を解除すること
    を特徴とする請求項6に記載の車載計量器。
  13. 【請求項13】 前記押圧部材は、前記容器取付フレー
    ムと前記車体フレームとを鉛直方向に貫通し、上端に形
    成された押圧部と前記容器取付フレームとの間に配設さ
    れた前記弾性部材を介して前記容器取付フレームを前記
    車体フレーム側へ押圧、 前記リンク機構は、前記車体フレームに対して回動可能
    に支持される第1従動レバーと、該第1従動レバーと前
    記押圧部材の下部に対して回動可能に連結される第2従
    動レバーと、前記第1従動レバーに連結され前記リンク
    機構駆動装置の被駆動部に連絡する原動レバーとを有
    し、 前記非計量時には、前記容器を前記車体フレームに支持
    させた状態で、前記リンク機構を、前記車体フレームに
    対する前記第1従動レバーの回動中心と、前記押圧部材
    に対する前記第2従動レバーの回動中心と、前記第1従
    動レバーと前記第2従動レバーの連結点との3点がほぼ
    同一直線上に位置する状態とすることにより、前記押圧
    部材の前記押圧部でもって前記容器取付フレームと前記
    車体フレームとを緊締し、 前記計量時には、前記リンク機構駆動装置の駆動によ
    り、前記原動レバーを介して前記リンク機構を駆動して
    前記押圧部による前記緊締を解除した後、 前記複数のロードセルを前記昇降装置により上昇又は下
    降させて前記容器取付フレーム又は前記車体フレームに
    当接させて、これら各ロードセルにより前記容器を支持
    して前記運搬物の重量を計量することを特徴とする請求
    項7に記載の車載計量器。
  14. 【請求項14】 前記押圧部は、前記押圧部材の上端部
    に螺合されたナット部材であることを特徴とする請求項
    12又は請求項13に記載の車載計量器。
  15. 【請求項15】 前記弾性部材は、少なくとも1つの皿
    ばねからなることを特徴とする請求項12乃至請求項1
    4に記載の車載計量器。
  16. 【請求項16】 前記皿ばねは、前記車両の前後方向に
    複数配置されることを特徴とする請求項15に記載の車
    載計量器。
  17. 【請求項17】 前記押圧部材が貫通する前記車体フレ
    ームの開口周縁部には、前記緊締時に前記押圧部材が貫
    通する前記容器取付フレームの開口内に嵌挿される規制
    リングが設けられ、前記緊締時には前記容器取付フレー
    ムと前記車体フレーム相互の水平方向の動きを規制する
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項16の何れかに
    記載の車載計量器。
  18. 【請求項18】 前記昇降装置の前記被駆動部の上昇限
    又は下降限を検出するリミットスイッチを設け、該リミ
    ットスイッチによる前記上昇限又は下降限の検出により
    前記緊締の保持又は解除を検出するようにし、前記緊締
    の保持を検出していない場合に前記車両の駐車ブレーキ
    を解除すると警報ブザーで知らせることを特徴とする請
    求項2、6、8〜12、14〜17の何れかに記載の車
    載計量器。
  19. 【請求項19】 前記リンク機構駆動装置の前記被駆動
    部の上昇限又は下降限を検出するリミットスイッチを設
    け、該リミットスイッチによる前記上昇限又は下降限の
    検出により前記緊締の保持又は解除を検出するように
    し、前記緊締の保持を検出していない場合に前記車両の
    駐車ブレーキを解除すると警報ブザーで知らせることを
    特徴とする請求項2、7、13〜17の何れかに記載の
    車載計量器。
  20. 【請求項20】 前記車両が停止して駐車ブレーキを作
    用させていないと前記容器の上昇ができないようにする
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項19の何れかに記
    載の車載計量器。
  21. 【請求項21】 前記車両に該車両の傾きを検出する傾
    斜角センサを取り付け、該傾斜角センサの出力に応じて
    前記複数のロードセルそれぞれの出力値を補正する、又
    は前記複数のロードセルの出力値の合計を補正するよう
    にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項20の何れ
    かに記載の車載計量器。
  22. 【請求項22】 前記車両に該車両の傾きを検出する傾
    斜検出手段を取り付け、該傾斜検出手段が所定値以上の
    傾斜を検出すると、警報ブザーで知らせる及び/又は前
    記容器を上昇させないようにすることを特徴とする請求
    項1〜4、6〜21の何れかに記載の車載計量器。
  23. 【請求項23】 前記車両の後部に第1の傾斜検出手段
    を取り付け、前記車体フレームにおいて後輪より前の部
    分に第2の傾斜検出手段を取り付け、 前記容器の上昇開始前、前記第1の傾斜検出手段が第1
    の所定値以上の傾斜を検出すると、前記容器を上昇させ
    ないようにし、 前記容器の上昇開始後、前記第2の傾斜検出手段が第2
    の所定値以上の傾斜を検出すると、前記容器の上昇を中
    止することを特徴とする請求項1〜4、6〜21の何れ
    かに記載の車載計量器。
  24. 【請求項24】 前記第2の傾斜検出手段は、前記車体
    フレームの左右2カ所に取り付け、どちらか一方が前記
    第2の所定値以上の傾斜を検出すると、前記容器の上昇
    を中止することを特徴とする請求項23に記載の車載計
    量器。
  25. 【請求項25】 前記複数のロードセルの各出力値はデ
    ジタル値で出力され、これらデジタル値を演算処理手段
    で受けて合計するようにしており、 予め、それらロードセルに荷重を負荷して、各ロードセ
    ル間における出力値の分配比を基準分配比として記憶手
    段に記憶させ、 前記計量時に得られる各ロードセル間における出力値の
    分配比と、前記基準分配比とを比較手段で比較し、これ
    ら分配比に所定範囲以上の差がある場合には警報するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項24の何
    れかに記載の車載計量器。
  26. 【請求項26】 前記緊締装置は、前記車両の上下方向
    への変位を規制されて、前記車両の前後方向に水平に駆
    動するロッドを有するシリンダ装置と、 前記ロッドの前記駆動の方向に対して傾斜して前記ロッ
    ドに取り付けられた傾斜板を有し前記押圧部材は、前記容器取付フレームの上方に、前記
    傾斜板と当接可能に配設され前記弾性部材は、前記押圧部材と前記容器取付フレーム
    との間に配設され 、 前記非計量時には、前記傾斜板を前記押圧部材の上面に
    当接させながら前記ロッドを駆動して前記押圧部材に下
    方への力を作用させ、この押圧部材により前記弾性部材
    を弾性変形させて前記容器取付フレームを前記車体フレ
    ームに押圧することを特徴とする請求項2に記載の車載
    計量器。
  27. 【請求項27】 前記弾性部材は、少なくとも1つの皿
    ばねからなることを特徴とする請求項26に記載の車載
    計量器。
  28. 【請求項28】 前記緊締装置は、前記車両の前輪と前
    記容器の前端部との間に配設され、この部分における前
    記容器取付フレームと前記車体フレームとを緊締するこ
    とを特徴とする請求項26又は請求項27の何れかに記
    載の車載計量器。
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