JP2019156350A - 計量機能付き特装車 - Google Patents

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Abstract

【課題】積載物の重量をより正確に測定することが可能な計量機能付き特装車を提供することを課題とする。【解決手段】車両部と、車両部に取り付けられた荷台又は荷箱と、荷箱等を傾斜させる傾斜手段と、荷箱等を持上る持上機構と、重量測定器25,26を有し、持上機構で荷箱31等の一部を持ち上げた状態で荷箱31等の重量を測定する。傾斜手段は傾斜用シリンダ33と傾斜用ポンプ61を有し、傾斜用ポンプ61を駆動源として傾斜用シリンダ33を駆動して荷箱31等の姿勢を変更する。持上機構は、傾斜用ポンプとは別の駆動源(持上用ポンプ81)によって動作し、荷箱等を持上る。【選択図】図6

Description

本発明は、ダンプカー、コンテナ運搬車、塵芥収集車その他の特装車であって、荷台や荷箱を傾斜させる機能と、計量機能を備えた特装車に関するものである。
積載物を排出するための方策として、荷台や荷箱を傾斜させる方法が広く知られている。また積載物の重量を測定する機能を備えた特装車が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された特装車は、荷箱を傾斜させて内部の塵芥を排出するものである。
特許文献1に開示された特装車では、荷箱を傾斜させるための傾斜用シリンダと、荷箱の一端を持ち上げる持上用シリンダを有している。
さらに特許文献1に開示された特装車では、傾斜用シリンダに対する作動油の供給と、持上用シリンダに対する作動油の供給を切り換える油圧制御部を有している。
特許文献1に開示された特装車では、持上用シリンダを駆動して荷箱を僅かに持ち上げ、持上用シリンダの下部に設置されたロードセルで荷箱の重量を測定する。
即ちロードセルの上部に持上用シリンダを載せ、持上用シリンダを伸長したときにゴミ収集室(荷箱)に設けたフックと係合することでゴミ収集室を持ち上げる。
これにより、ロードセル上にゴミ収集室の荷重を負荷させて積載物の重量を把握することができる。
また走行時は、持上用シリンダを収縮し、フックから持上用シリンダを離すことでロードセルにゴミ収集室の荷重が掛からず、ロードセルの破損を防ぐことができる。
特願2006−52084号公報
特許文献1の構成によると、重量測定時にのみロードセルに荷重がかかるので、ロードセルの故障が少ない。
また走行時においては、他の部位で荷箱を支持するので、荷箱が安定する。
しかしながら特許文献1に開示された構造によると、重量を誤検知する懸念がある。
特許文献1に開示された特装車では、前記した様に、荷台を傾斜させる傾斜用シリンダと、荷箱の一端を持ち上げる持上用シリンダを有している。そして油圧ポンプで加圧した作動油の供給先を、切り替え弁等の油圧制御部で切り替えている。
特許文献1に開示された特装車では、持上用シリンダを伸長収縮するための油圧ポンプは、油圧制御部により傾斜用シリンダとも接続されている。
仮に持上用シリンダを伸長させるべきときに、切り替え弁等の操作を誤って傾斜用シリンダに作動油を送り込むと、傾斜用シリンダが伸長し、ゴミ収集室が傾斜用シリンダに押されて傾斜用シリンダにゴミ収集室の荷重が負荷される。極端な場合には、ゴミ収集室が傾斜用シリンダに押されて浮き上がった状態となる。
また切り替え弁として手動弁を採用した際には、切り替えの過程で予期せぬポートに作動油が流れ込むこともあり、傾斜用シリンダが僅かに動いてしまうこともある。
そのため積載物の重量がロードセルに正確に反映されず、積載物の重量を正確に把握できない場合がある。
本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、積載物の重量をより正確に測定することが可能な計量機能付き特装車を提供することを課題とするものである。
上記した課題を解決するための態様は、車両部と、前記車両部に取り付けられた荷台又は荷箱と、前記荷台又は荷箱を傾斜させる傾斜手段と、少なくとも前記荷台又は荷箱の一部を持ち上げる持上機構と、重量測定器を有し、前記持上機構で荷台又は荷箱を持ち上げた状態で前記重量測定器によって荷台又は荷箱の重量を測定する計量機能付き特装車において、前記傾斜手段は傾斜用シリンダと傾斜用ポンプを有し、当該傾斜用ポンプを傾斜側駆動源として傾斜用シリンダを駆動して荷台又は荷箱の姿勢を変更するものであり、前記持上機構は、前記傾斜用ポンプとは別の駆動源によって動作し、荷台又は荷箱を持ち上げるものであることを特徴とする計量機能付き特装車である。
本態様の計量機能付き特装車では、荷台又は荷箱を傾斜させるアクチェータとして傾斜用シリンダが採用されている。またアクチェータたる傾斜用シリンダを駆動する傾斜側駆動源として傾斜用ポンプが採用されている。
なお本明細書では、電気エネルギや油圧・空圧といった流体エネルギ等のエネルギを、運動に変換する機器を「アクチェータ」と総称している。
本態様の計量機能付き特装車では、持上機構を動作させる駆動源は、荷台又は荷箱を傾斜させる駆動源とは異なっている。
ここで「前記傾斜用ポンプとは別の駆動源」の例としては、傾斜用ポンプとは別の油圧ポンプが挙げられる。またシリンダに代わって、機械式のジャッキを使用して荷台等を持ち上げてもよい。機械式のジャッキを採用する場合には、ジャッキを駆動するモータ等が駆動源となる。
本態様の計量機能付き特装車では、傾斜用ポンプとは別の駆動源によって持上機構が動作し、荷台又は荷箱を持ち上げる。そのため作業者が切り替え弁等の操作を誤ったり、切り替えの途中で予期せぬ流路に作動油が流れる可能性が低い。そのため傾斜用シリンダが伸長することはない。従って、積載物の重量を誤検知する可能性は低い。
前記した態様において、車両部はエンジンを走行用動力源として走行し、前記走行用動力源から動力を取り出す動力取り出し装置を有し、前記持上機構は、持上用シリンダと持上用ポンプを有し、当該持上用ポンプを駆動源として持上用シリンダを駆動して荷台又は荷箱を持ち上げるものであり、傾斜用ポンプ又は持上用ポンプの一方は、前記動力取り出し装置から動力伝動を受けて駆動され、他方はモータによって駆動されることが望ましい。
本態様の計量機能付き特装車では、持上機構を動作させる駆動源(持上側駆動源)として持上用ポンプが採用されている。持上用ポンプ(持上側駆動源)は、傾斜用ポンプ(傾斜側駆動源)とは別のポンプであるから、積載物の重量を誤検知する可能性は低い。
さらに本態様では、駆動源の動力源も違っている。即ち本態様では、駆動源の一方は、動力取り出し装置を動力源として駆動され、他方はモータを動力源として駆動される。例えば、傾斜用ポンプ(傾斜側駆動源)が、走行用エンジンの動力を動力伝動して駆動され、持上用ポンプ(持上側駆動源)は、モータによって駆動される。
そのため傾斜手段と持上機構は、動力源及び動力伝達系統が全く相違し、重量測定時に傾斜用シリンダを伸長させてしまう懸念は少ない。
前記した態様において、車両部はエンジンを走行用動力源として走行し、前記走行用動力源から動力を取り出す動力取り出し装置を複数有し、前記持上機構は、持上用シリンダと持上用ポンプを有し、当該持上用ポンプを駆動源として持上用シリンダを駆動して荷台又は荷箱を持ち上げるものであり、傾斜用ポンプと持上用ポンプは、異なる動力取り出し装置から動力伝動を受けて駆動されることも推奨される。
上記した各態様において、傾斜用シリンダは、ボトム側ポートとロッド側ポートを有し、重量測定時においては、ボトム側ポートとロッド側ポートをタンク開放状態又は大気開放状態とすることが望ましい。
本態様によると、傾斜用シリンダは、ボトム側ポートとロッド側ポートの双方が開放され、押圧力や収縮力を発生し得ない。そのため傾斜用シリンダの押圧力によって重量測定器の測定値が変動することはない。
さらにボトム側ポートとロッド側ポートの双方が開放されているから、傾斜用シリンダ内のキャビティが締め切り状態とならず、ロッドは外力によって自由に移動できる状態となる。そのため傾斜用シリンダは、荷台等が移動する際に抵抗となり難く、積載物の重量がより正確に重量測定器に反映される。
同様の課題を解決するためのもう一つの態様は、車両部と、前記車両部に取り付けられた荷台又は荷箱と、前記荷台又は荷箱を傾斜させる傾斜手段と、少なくとも前記荷台又は荷箱の一部を持ち上げる持上機構と、重量測定器を有し、前記持上機構で荷台又は荷箱を持ち上げた状態で前記重量測定器によって荷台又は荷箱の重量を測定する計量機能付き特装車において、前記傾斜手段は荷台又は荷箱に作用して荷台又は荷箱を傾斜させる傾斜側作用機構と、当該傾斜側作用機構を駆動する傾斜側駆動源を有し、前記持上機構は、前記傾斜側駆動源とは別の駆動源によって動作し、荷台又は荷箱を持ち上げるものであることを特徴とする計量機能付き特装車である。
例えば傾斜手段や持上機構に、シリンダ等の直線的に駆動するアクチェータを使用し、アクチェータを伸縮させて荷箱等を傾斜、或いは持ち上げる場合には、当該シリンダ等が傾斜側作用機構であり、シリンダに油圧や空圧を供給するポンプやコンプレッサー等が傾斜側駆動源である。
例えば傾斜手段や持上機構に、モータ等の回転するアクチェータを使用し、ネジやリンク機構で回転運動を直線運動に変換して荷箱等を傾斜、或いは持ち上げる場合には、ネジやリンク機構が傾斜側作用機構であり、これらを動かすモータ等が傾斜側駆動源である。
同様の課題を解決するためのもう一つの態様は、車両部と、前記車両部に取り付けられた荷台又は荷箱と、前記荷台又は荷箱を傾斜させる傾斜手段と、少なくとも前記荷台又は荷箱の一部を持ち上げる持上機構と、重量測定器を有し、前記持上機構で荷台又は荷箱の一部を持ち上げた状態で前記重量測定器によって荷台又は荷箱の重量を測定する計量機能付き特装車において、前記傾斜手段は傾斜用シリンダと傾斜用ポンプを有し、当該傾斜用ポンプを駆動源として傾斜用シリンダを駆動して荷台又は荷箱の姿勢を変更するものであり、前記傾斜用シリンダは、ボトム側ポートとロッド側ポートを有し、重量測定時においては、ボトム側ポートとロッド側ポートをタンク開放状態又は大気開放状態とすることを特徴とする計量機能付き特装車である。
本態様によると、傾斜用シリンダの押圧力によって重量測定器の測定値が変動することはない。また傾斜用シリンダは、荷台等が移動する際に抵抗となり難く、積載物の重量がより正確に重量測定器に反映される。
本発明の計量機能付き特装車によると、積載物の重量をより正確に測定することができる。
本発明の実施形態の計量機能付き特装車の正面図であり、(a)は走行時の状態を示し、(b)は荷箱を傾斜させた状態を示す。 図1の計量機能付き特装車の特装装置を示す正面図であり、円内はその一部の拡大図である。 図2の特装装置の持上用シリンダ周辺及び荷箱の係止片周辺を示す斜視図である。 (a)は図2の特装装置の正面図、(b)はその側面図であり、走行時の状態を示す。 (a)は図2の特装装置の正面図、(b)はその側面図であり、重量測定時の状態を示す。 図1の計量機能付き特装車の配管系統、動力伝動系統及び信号系統を示す概念図である。 図6の概念図であって走行時を示す。 図6の概念図であって荷箱を傾斜させる途中の状態を示す。 図6の概念図であって荷箱を傾斜させた状態で停止させた状態を示す。 図6の概念図であって荷箱を傾斜させた状態から平坦姿勢に戻す途中の状態を示す。 図6の概念図であって重量測定の準備のために持上用シリンダで荷箱を持ち上げる際の状態を示す。 図6の概念図であって重量測定を行う際の状態を示す。 図6の概念図であって重量測定を終えて走行時の姿勢に戻す途中の状態を示す。 本発明の他の実施形態の計量機能付き特装車の配管系統、動力伝動系統及び信号系統を示す概念図である。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。なお以下の説明において、前後の関係は、車両の前後に合わせ、キャビン側が前であり、後ろあおり32側が後ろである。
本実施形態の計量機能付き特装車1は、計量機能付きのダンプトラックである。なお、以下の説明においては、計量機能付き特装車1を単に特装車1と略称する場合がある。
本実施形態の特装車1は、前記した様にダンプトラックであり、トラック車両(車両部)2に特装装置3を搭載したものである。
トラック車両2は、公知のそれと同様にキャビン部5と架台部6を有し、走行輪7を有していて走行輪7を回転して自走する。
トラック車両2の内部には、公知の様にエンジン10が搭載されており、エンジン10の回転力がトランスミッション11及びドライブシャフト13を経由して走行輪7に伝動される。
またトラック車両2は、複数の動力取り出し装置12を有している。動力取り出し装置12は、PTO(Power Take−Off)と称される装置であり、エンジン10の回転力を外部に取り出す装置である。
PTOには、フロントPTO、サイドPTO、トランスファPTO、フライホイールPTO等がある。これらの構造は公知であるから詳細な説明を省略する。
次に特装装置3について説明する。
特装装置3は、図2の様にサブフレーム20と、揺動部21と、傾斜手段22と、持上機構23、重量測定器25、26その他によって構成されている。
サブフレーム20は、トラック車両2の架台部6に固定される固定部として機能するものであり、鋼材で作られたフレーム枠である。
揺動部21は、頑丈な主桁30に、荷箱31が取り付けられたものである。荷箱31は公知のダンプトラックのそれであり、上部が開放された箱であり、後端部には開閉可能な後ろあおり32が設けられている。
本実施形態では、揺動部21の前端部に、受け部材40が取り付けられている。
受け部材40は、図3、図4、図5の様に門型であり、水平に設けられた当接板41の両端に支持壁42が設けられたものである。
支持壁42は上方が互いに内側に曲げられており、受け部材40は、略台形を呈している。従って、受け部材40の当接板41の幅は、支持壁42の下部同士の間隔よりも狭い。
傾斜手段22は、傾斜用シリンダ33と補助支持部材32によって構成されている。傾斜用シリンダ33は傾斜側作用機構として機能する油圧シリンダであり、公知のそれと同様にボトム側ポート36とロッド側ポート37を有し(図6)、ボトム側ポート36に作動油を導入することによってロッド38が伸長する。
揺動部21は、図2の様に、サブフレーム20の後端側の左右両側にヒンジ27を介して固定されている。従って揺動部21は、ヒンジ27を中心として揺動し、水平姿勢と傾斜姿勢をとることができる。
本実施形態では、左右両側に設けられたヒンジ27と、サブフレーム20の間には、重量測定器25が介在されている。重量測定器25はロードセルである。本実施形態では、重量測定器25の上にヒンジ27が乗った構造となっている。
揺動部21の裏面側と、サブフレーム20の間には傾斜手段22が取り付けられている。傾斜手段22の取り付け構造は公知のそれと同様であり、ロッド38側が図示しないピンを介して揺動部21に取り付けられている。また傾斜手段22のボトム側は図示しないピンを介してサブフレーム20に固定されている。
従って傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36に作動油を導入してロッド38が伸長すると、図1(b)の様に荷箱31の前側がヒンジ27を中心として持ち上がって傾斜姿勢となる。
持上機構23は、持上用シリンダ45を有している。持上用シリンダ45は、持上側作用機構として機能する油圧シリンダである。
持上機構23は、図3の様に、台座部材43及び重量測定器(ロードセル)26を介してサブフレーム20の前端側の中央に固定されている。本実施形態では、重量測定器26の上に持上用シリンダ45が乗った構造となっている。
台座部材43は、サブフレーム20の二本の縦桁46の前端部の上面に横桟47が渡され、さらにその上に台座板48が取り付けられたものである。
台座板48の上に重量測定器26が取り付けられ、さらにその上に持上機構23たる持上用シリンダ45が取り付けられている。持上機構23は、ボトム側が台座部材43に固定され、ロッド50は、垂直方向に伸縮する。
持上機構23の油圧シリンダのロッド50は、前記した受け部材40の下部に位置する。
次に、特装車1の配管系統、動力伝動系統及び信号系統について、図6を参照しつつ説明する。
特装車1の配管系統は、大きく分けて傾斜系統51と、持上系統52に分かれている。
傾斜系統51は、傾斜用シリンダ(傾斜側作用機構)33に作動油を供給する配管回路であり、持上系統52は、持上機構23の持上用シリンダ(持上側作用機構)45に作動油を供給する配管回路である。
傾斜系統51は、図6の様に、作動油タンク60、傾斜用ポンプ(傾斜側駆動源)61、切り替え弁62、流量制御弁63及び逆止弁68を有している。
切り替え弁62は、手動の3位置3ポート弁である。
切り替え弁62は、第一ポート65、第二ポート66、第三ポート67を有している。切り替え弁62の第一位置(左側)は、全てのポートが閉塞される位置である。
第二位置(中央)は、第一ポート65と第二ポート66が連通し、第三ポート67は閉塞される。第三位置(右側)は、全てのポートが連通する。
傾斜用ポンプ61は、傾斜用シリンダ(傾斜側作用機構)33を駆動する傾斜側駆動源として機能する。傾斜用ポンプ61は、吸い込み側が吸い込み配管70を介して作動油タンク60中の作動油に繋がっている。
傾斜用ポンプ61の吐出側は、吐出側配管71によって切り替え弁62の第一ポート65に接続されている。
切り替え弁62の第二ポート66は、戻り配管72を介して作動油タンク60中の作動油に繋がっている。
切り替え弁62の第三ポート67は、油圧出入り配管73を介して傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36に接続されている。油圧出入り配管73には、流量制御弁63が設けられている。
油圧出入り配管73と吐出側配管71の間にはバイパス配管75があり、当該バイパス配管75には逆止弁68が設けられている。逆止弁68は、傾斜用ポンプ61から傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36に向かう方向の流れを許容し、その逆を阻止する方向に取り付けられている。
なお傾斜用シリンダ33のロッド側ポート37は、図示しない配管によって作動油タンク60に接続されている。傾斜用シリンダ33のロッド側ポート37は、大気開放であってもよい。
次に持上系統52について説明する。
持上系統52は、持上用シリンダ45に作動油を供給する配管回路である。
持上系統52は、前記した傾斜系統51と良く似た回路構成であり、図6の様に、作動油タンク80、持上用ポンプ(持上側駆動源)81、切り替え弁82、流量制御弁83、逆止弁88、76及びリリーフ弁57を有している。
切り替え弁82は、電磁式の3位置3ポート弁である。
切り替え弁82は、第一ポート85、第二ポート86、第三ポート87を有している。切り替え弁82の第一位置(左側)は、全てのポートが閉塞される位置である。
第二位置(中央)は、第一ポート85と第二ポート86が連通し、第三ポート87は閉塞される。第三位置(右側)は、全てのポートが連通する。
持上用ポンプ81は、吸い込み側が吸い込み配管96を介して作動油タンク80中の作動油に繋がっている。
持上用ポンプ81の吐出側は、吐出側配管91によって切り替え弁82の第一ポート85に接続されている。
切り替え弁62の第二ポート86は、戻り配管92を介して作動油タンク80中の作動油に繋がっている。
切り替え弁82の第三ポート87は、油圧出入り配管93を介して持上機構23の持上用シリンダ45のボトム側ポート28に接続されている。
油圧出入り配管93と吐出側配管91の間にはバイパス配管95があり、当該バイパス配管95には逆止弁88が設けられている。逆止弁88は、持上用ポンプ81から持上用シリンダ45のボトム側ポート28に向かう方向の流れを許容し、その逆を阻止する方向に取り付けられている。
また吐出側配管91には、逆止弁76が設けられている。逆止弁76は、持上用ポンプ81から切り替え弁82に向かう方向の流れを許容し、その逆を阻止する。
リリーフ弁57は、吐出側配管91と戻り配管92の間に設けられ、吐出側配管91の圧力を一定に保つ。
次に、特装車1の動力伝動系統について説明する。
前記した様に、エンジン10の回転力がトランスミッション11及びドライブシャフト13を経由して走行輪7に伝動される。
本実施形態では、前記した様に複数の動力取り出し装置12があり、傾斜系統51の傾斜用ポンプ61は、動力取り出し装置12の一つから動力伝動を受けて回転する。具体的には、傾斜用ポンプ61は、サイドPTOから動力伝動を受けて回転する。
即ち図6の様に、動力取り出し装置(サイドPTO)12から動力伝動機構58によって動力が伝達され、傾斜用ポンプ61が回転する。動力伝動機構58の具体的構成は限定するものではなく、例えばシャフト、ベルト、チェーン、歯車等である。
これに対して、持上系統52の持上用ポンプ81は、専用のモータ15を有し、モータ15から動力を受けて回転する。なおモータ15は、トラック車両2に搭載された蓄電池16から電力供給を受けて回転する。
この様に本実施形態の特装車1は、傾斜手段の傾斜側駆動源が傾斜用ポンプ61であり、持上機構23の持上側駆動源が持上用ポンプ81であり、両者の駆動源が相違する。
さらに本実施形態の特装車1では、傾斜手段の傾斜用ポンプ(傾斜側駆動源)61の動力源が動力取り出し装置12であり、持上機構23の持上用ポンプ(持上側駆動源)81の動力源がモータ15であり、両者の動力源も相違する。
次に、特装車1の信号系統について説明する。
特装車1は電子機器として、重量表示装置17と、操作スイッチ18と、制御装置53を有している。
また持上用シリンダ45には、ロッドの伸縮状態を検知する近接スイッチ55、56が設けられている。
重量表示装置17は、重量測定器(ロードセル)25の信号に基づいて、荷箱31内の積載物の重量を表示するものである。
制御装置53は、操作スイッチ18の信号を受けて動作し、持上系統52の切り替え弁82を切り換えるものである。
次に特装車1の機能について、図7乃至図12を参照しつつ説明する。
本実施形態の特装車1は、図7の様に荷箱31を水平姿勢にして走行し、図9の様に荷箱31を傾斜姿勢にして中の積載物を排出することができる。
また図7の様に荷箱31を水平姿勢にした後、図11、図12の様に持上用シリンダ45で荷箱31を持ち上げ、傾斜用シリンダ33の影響を軽減して積載物の重量を測定することができる。
特装車1の平時の状態及び走行時の状態は、図7の通りである。平時や走行時においては、傾斜手段22も持上機構23も機能させない。
具体的には、傾斜系統51の傾斜用ポンプ61を停止する。即ち動力取り出し装置12の図示しないクラッチを切り、傾斜用ポンプ61を停止状態とする。
また切り替え弁62は図7の様に第三位置に維持する。
その結果、傾斜系統51の配管内の油圧が消失する。
切り替え弁62は第三位置に維持されており、傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36から作動油タンク60に向かう流路が開かれる。そのため傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36内の作動油は、切り替え弁62を経由して作動油タンク60に戻り、前端側が降下し、水平姿勢を維持する。
持上系統52についても同様であり、持上用ポンプ81を停止する。即ちモータ15に対する通電を行わず、持上用ポンプ81を停止状態とする。
その結果、持上系統52の配管内の油圧が消失する。
また操作スイッチ18及び制御装置53により、切り替え弁82を第三位置に維持する。
切り替え弁82は第三位置に維持されており、持上用シリンダ45のボトム側ポート28から作動油タンク80に向かう流路が開かれる。そのため持上用シリンダ45のボトム側ポート28内の作動油は、切り替え弁82を経由して作動油タンク80に戻り、持上用シリンダ45のロッド50は収縮した状態を維持する。
持上用シリンダ45のロッド50が収縮した結果、持上用シリンダ45の全長が短くなり、図4、図7の様にロッド50の先端は、受け部材40の当接板41を離れる。
揺動部21の底がサブフレーム20と接し、揺動部21及び揺動部21に設けられた荷箱31は、水平姿勢で安定する。
荷箱31が所定の水平姿勢に落ち着くと、運転室内の図示しないランプが点灯し、走行可能であることを運転者に知らせる。
特装車1の荷箱31を傾斜させる場合は、図8の様に傾斜手段22を駆動する。持上機構23は動作させない。
具体的には、傾斜系統51の傾斜用ポンプ61を駆動する。即ち動力取り出し装置12の図示しないクラッチを繋ぎ、動力を伝動して傾斜用ポンプ61を駆動する。
その結果、傾斜系統51の配管内に油圧が発生する。
その後、切り替え弁62を第一位置に切り換える。
切り替え弁62を第一位置に切り換えることにより、切り替え弁62を経由して傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36に向かう流路は閉塞されるものの、バイパス配管75の逆止弁68は、傾斜用ポンプ61から傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36に向かう流れを許容する。そのため傾斜用ポンプ61で加圧された作動油は、バイパス配管75を経由して傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36に供給され、ロッド38が伸長して荷箱31を傾斜させる。
持上系統52は、持上用ポンプ81が停止し、且つ切り替え弁82を第二位置に維持する。
その結果、持上用シリンダ45のロッド50は収縮した状態を維持する。
積載物を排出する際には、特装車1の荷箱31が傾斜した状態を維持する。
荷箱31の姿勢を傾斜姿勢に維持するには、図9の様に傾斜手段22を駆動し続け、切り替え弁62を第二位置に切り換える。
切り替え弁62を第二位置に切り換えることにより、傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36から作動油タンク60に向かう流路が閉じられる。またバイパス配管75の逆止弁68は、傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36から作動油タンク60に向かう流れを阻止する。そのため傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36から作動油タンク60に向かう流路が全て閉鎖され、傾斜用シリンダ33のボトム側に溜まった作動油は抜けることができなくなる。その結果、傾斜用シリンダ33のロッド38は、伸長した状態を維持し、荷箱31は傾斜姿勢を保つ。
なお傾斜用ポンプ61から吐出される作動油は、切り替え弁62内を通過して作動油タンク60に戻る。
傾斜姿勢の荷箱31を水平姿勢に戻す場合は、図10の通りであり、傾斜手段22も持上機構23も機能させない。
具体的には、傾斜系統51の傾斜用ポンプ61を停止する。即ち動力取り出し装置12の図示しないクラッチを切り、傾斜用ポンプ61を停止状態とする。
また切り替え弁62は第三位置に切り換える。
その結果、傾斜系統51の配管内の油圧が消失する。
切り替え弁62を第三位置に切り換えることにより、傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36から作動油タンク60に向かう流路が開かれる。そのため傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36内の作動油は、切り替え弁62を経由して作動油タンク60に戻り、前端側が降下し、荷箱31は水平姿勢に復帰する。
なお作動油は、傾斜用シリンダ33から油圧出入り配管73を経由して作動油タンク60に流れる。ここで油圧出入り配管73には流量制御弁63が設けられているので、傾斜用シリンダ33から排出される作動油は流量が規制され、ロッド38はゆっくりと収縮する。そのため荷箱31は、ゆっくりと水平姿勢に戻る。
なお本実施形態では、傾斜用ポンプ61を停止した状態で荷箱31を水平姿勢に戻すが、傾斜用ポンプ61は駆動状態を維持していてもよい。
持上系統52は、持上用ポンプ81を停止した状態を維持し、且つ切り替え弁82を第二位置に維持する。
その結果、持上用シリンダ45のロッド50は収縮した状態となり、揺動部21が降下してきても、受け部材40の当接板41は持上用シリンダ45のロッド50と衝突しない。そして揺動部21の底がサブフレーム20と接し、揺動部21及び揺動部21に設けられた荷箱31は、水平姿勢となる。
次に、積載物の重量を測定する際の動作について説明する。
積載物の重量を測定する際は、図11の状態を経て図12の状態とする。重量測定に先立って、図11の様に傾斜手段22を停止し、持上機構23を機能させる。
即ち傾斜系統51の傾斜用ポンプ61は、停止状態を維持する。具体的には、動力取り出し装置12の図示しないクラッチを切り、傾斜用ポンプ61を停止状態とする。
また切り替え弁62は第三位置に切り換える。
一方、持上系統52については、操作スイッチ18の操作に起因して制御装置53が持上用ポンプ81を起動する。即ち蓄電池16からモータ15に給電し、モータ15を回転して持上用ポンプ81を駆動する。その結果、持上系統52の配管内の油圧が発生する。
その後、制御装置53は、切り替え弁82を第一位置に切り換える。
切り替え弁82を第一位置に切り換えることにより、切り替え弁82を経由して持上用シリンダ45のボトム側ポート28に向かう流路は閉塞されるものの、バイパス配管95の逆止弁88は、持上用ポンプ81から持上用シリンダ45のボトム側ポート28に向かう流れを許容する。そのため持上用ポンプ81で加圧された作動油は、バイパス配管95を経由して持上用シリンダ45のボトム側ポート28に供給され、ロッド50が伸長して受け部材40の当接板41と接する。
ロッド50はさらに伸長して受け部材40の当接板41を突き上げ、揺動部21の前端を僅かに持ち上げる。
ここで揺動部21の底面に、傾斜用シリンダ33のロッド38が接続されているので、傾斜用シリンダ33は、伸長方向に外力を受ける。
本実施形態では、傾斜系統51の傾斜用ポンプ61は停止しており、切り替え弁62は第三位置に切り換えられている。
切り替え弁62は第三位置に切り換えられているので、作動油タンク60から、切り替え弁62及び油圧出入り配管73を経由して傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36に至る流路が開かれる。
さらに作動油タンク60から、切り替え弁62の第二ポート66を通過して第一ポート65に繋がり、バイパス配管75を経由して傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36に至る流路も開かれる。なおバイパス配管75の逆止弁68は、作動油タンク60から傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36に向かう流れを許容する。
そのため傾斜用シリンダ33が伸長方向に外力を受けると、傾斜用シリンダ33のボトム側キャビティが負圧傾向となり、作動油タンク60内の作動油を吸い上げて傾斜用シリンダ33のボトム側キャビティを充足する。
そのため持上用シリンダ45の伸長し揺動部21の前端を持ち上げるのに際して、傾斜用シリンダ33は過度に大きな負荷とはならない。
持上用シリンダ45が上限または所定の長さまで伸長し、持上用シリンダ45に取り付けられた近接スイッチ55がこの状態を検知すると、図12の様に、制御装置53により、切り替え弁82が第二位置に切り換えられる。なお切り替え弁82は電磁弁であり、制御装置53からの信号によって自動的に切り換えられる。
切り替え弁82は第二位置に切り換わることにより、持上用シリンダ45のボトム側ポート28から作動油タンク80に向かう流路が閉じられる。またバイパス配管95の逆止弁88は、持上用シリンダ45のボトム側ポート28から作動油タンク80に向かう流れを阻止する。そのため持上用シリンダ45のボトム側ポート28から作動油タンク80に向かう流路が全て閉鎖され、持上用シリンダ45のボトム側に溜まった作動油は抜けることができなくなる。その結果、持上用シリンダ45のロッド50は、伸長した状態を維持し、揺動部21の前端は持上用シリンダ45で支持され続ける。
なお持上用ポンプ81から吐出される作動油は、切り替え弁82内を通過して作動油タンク80に戻る。
その後、モータ15への給電を停止し、持上用ポンプ81を停止する。なおモータ15の停止は、制御装置53からの信号によって自動的に行われる。
モータ15への給電を停止した結果、持上系統52の配管内の油圧は消失するが、切り替え弁82は第二位置の状態を維持しているので、持上用シリンダ45のロッド50は、伸長した状態を維持し、揺動部21の前端は持上用シリンダ45で支持され続ける。
また傾斜用シリンダ33は、揺動部21に接続されているが、傾斜用シリンダ33のロッド側ポート37及びボトム側ポート36は、共に作動油タンク60に開放されているから、揺動部21に掛かる荷重は略一定である。
従って、揺動部21の自重と、傾斜用シリンダ33等の重量と、荷箱31内の積載物の重量は、全てサブフレーム20の後端側の左右両側に設けられたヒンジ27と、持上用シリンダ45に掛かる。
そしてヒンジ27に掛かる荷重は、その下の重量測定器25で検知される。
また持上用シリンダ45に掛かる荷重は、その下の重量測定器26で検知される。従って、揺動部21の自重と、傾斜用シリンダ33等の重量と、荷箱31内の積載物の重量の合計重量は、ヒンジ27下の重量測定器25が検知した重量と、持上用シリンダ45下の重量測定器26で検知した重量の合計である。
ここで、揺動部21の自重と、傾斜用シリンダ33等の重量は一定であり、変動荷重は荷箱31内の積載物の重量に起因するものだけである。また揺動部21の自重と、傾斜用シリンダ33等の重量は既知である。そのため、重量測定器25、26が検知した重量の合計から既知の重量を引くことにより、積載物の重量が算出される。
本実施形態では、積載物の重量が重量表示装置17に表示される。
また空の状態の荷箱31に積載物を搭載し、その重量を測定する場合は、積載物を搭載する前に荷箱31等の重量を測定し、風袋引きをした後に積載物を投入する。
重量検知が終了すると、図13の様に、傾斜手段22及び持上機構23の停止状態を維持し、傾斜系統51の切り替え弁62と、持上系統52の切り替え弁82を共に第三位置に切り換える。
傾斜系統51においては、傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36から作動油タンク60に向かう流路が開かれ、傾斜用シリンダ33のボトム側ポート36内の作動油は、切り替え弁62を経由して作動油タンク60に戻る。
持上系統52についても同様であり、持上用シリンダ45のボトム側ポート28から作動油タンク80に向かう流路が開かれ、持上用シリンダ45のボトム側ポート28内の作動油は、切り替え弁82を経由して作動油タンク80に戻る。
そのため荷箱31は、自重によって水平姿勢に復帰する。
本実施形態の特装車1では、傾斜用シリンダ(傾斜側作用機構)33に作動油を供給するのは傾斜用ポンプ61であり、持上用シリンダ(持上側作用機構)45に作動油を供給するのは持上用ポンプ81であるから、切り替え弁62の操作を誤ったり、切り替え過程で作動油が予期せぬポートに流れても検知結果への影響は小さい。
また本実施形態の特装車1では、傾斜用シリンダ(傾斜側作用機構)33を駆動する配管系統(傾斜系統51)と、持上用シリンダ(持上側作用機構)45を駆動する配管系統(持上系統52)が独立しているので、切り替え弁62の操作を誤る等があっても検知結果への影響は小さい。
さらに本実施形態の特装車1では、傾斜側駆動源(傾斜用ポンプ61)の動力源が動力取り出し装置12であり、持上側駆動源(持上用ポンプ81)の動力源がモータ15である。さらに両者の動力伝動経路も異なっているので、切り替え弁62の操作を誤る等があっても検知結果への影響は小さい。
以上説明した実施形態では、傾斜系統51の傾斜側駆動源(傾斜用ポンプ61)をサイドPTOからの動力伝動によって回転し、持上系統52の持上側駆動源(持上用ポンプ81)をモータ15によって駆動した。
本発明はこの構成に限定されるものではなく、図14の様に、持上側駆動源(持上用ポンプ81)についても、他の動力取り出し装置8からの動力伝動によって回転させてもよい。
また傾斜側駆動源(傾斜用ポンプ61)と持上側駆動源(持上用ポンプ81)を共にモータで回転してもよい。
例えば車両部が電気自動車である場合は、傾斜側駆動源(傾斜用ポンプ61)と持上側駆動源(持上用ポンプ81)を共にモータで回転することとなる。
このとき、傾斜側駆動源(傾斜用ポンプ61)と持上側駆動源(持上用ポンプ81)とを異なるモータで回転するようにしてもよい。
車両部が電気自動車である場合は、油圧を使用せず、カム、クランク、ネジ、パンタ機構その他の機械的な昇降機構をモータで回転することとなる。
また発電機を搭載し、発電機で作られた電力によって各部を駆動してもよい。
以上説明した計量機能付き特装車1は、ダンプトラックであり、荷箱31が直接車両部2に取り付けられ、荷箱31を傾斜させるものである。この構造の車両としては、他に塵芥車がある。他に、車両部に荷台が固定され、当該荷台にコンテナや荷箱が載置され、荷台を傾斜させてコンテナや荷箱を積み下ろす構造の特装車がある。本発明は、この構造の特装車にも応用することができる。
以上説明した実施形態では、車両部2は、エンジンを有していて自走するものであるが、他の車両に牽引されて走行するものであってもよい。
1 計量機能付き特装車
2 トラック車両(車両部)
3 特装装置
10 エンジン
12 動力取り出し装置
15 モータ
16 蓄電池
17 重量表示装置
20 サブフレーム
21 揺動部
22 傾斜手段
23 持上機構
25、26 重量測定器
27 ヒンジ
31 荷箱
33 傾斜用シリンダ
36 ボトム側ポート
37 ロッド側ポート
38 ロッド
40 受け部材
41 当接板
45 持上用シリンダ
50 ロッド
51 傾斜系統
52 持上系統
61 傾斜用ポンプ
62 切り替え弁
81 持上用ポンプ
82 切り替え弁

Claims (6)

  1. 車両部と、前記車両部に取り付けられた荷台又は荷箱と、前記荷台又は荷箱を傾斜させる傾斜手段と、少なくとも前記荷台又は荷箱の一部を持ち上げる持上機構と、重量測定器を有し、前記持上機構で荷台又は荷箱を持ち上げた状態で前記重量測定器によって荷台又は荷箱の重量を測定する計量機能付き特装車において、
    前記傾斜手段は傾斜用シリンダと傾斜用ポンプを有し、当該傾斜用ポンプを傾斜側駆動源として傾斜用シリンダを駆動して荷台又は荷箱の姿勢を変更するものであり、
    前記持上機構は、前記傾斜用ポンプとは別の駆動源によって動作し、荷台又は荷箱を持ち上げるものであることを特徴とする計量機能付き特装車。
  2. 車両部はエンジンを走行用動力源として走行し、
    前記走行用動力源から動力を取り出す動力取り出し装置を有し、
    前記持上機構は、持上用シリンダと持上用ポンプを有し、当該持上用ポンプを駆動源として持上用シリンダを駆動して荷台又は荷箱を持ち上げるものであり、
    傾斜用ポンプ又は持上用ポンプの一方は、前記動力取り出し装置から動力伝動を受けて駆動され、他方はモータによって駆動されることを特徴とする請求項1に記載の計量機能付き特装車。
  3. 車両部はエンジンを走行用動力源として走行し、
    前記走行用動力源から動力を取り出す動力取り出し装置を複数有し、
    前記持上機構は、持上用シリンダと持上用ポンプを有し、当該持上用ポンプを駆動源として持上用シリンダを駆動して荷台又は荷箱を持ち上げるものであり、
    傾斜用ポンプと持上用ポンプは、異なる動力取り出し装置から動力伝動を受けて駆動されることを特徴とする請求項1に記載の計量機能付き特装車。
  4. 傾斜用シリンダは、ボトム側ポートとロッド側ポートを有し、重量測定時においては、ボトム側ポートとロッド側ポートをタンク開放状態又は大気開放状態とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の計量機能付き特装車。
  5. 車両部と、前記車両部に取り付けられた荷台又は荷箱と、前記荷台又は荷箱を傾斜させる傾斜手段と、少なくとも前記荷台又は荷箱の一部を持ち上げる持上機構と、重量測定器を有し、前記持上機構で荷台又は荷箱を持ち上げた状態で前記重量測定器によって荷台又は荷箱の重量を測定する計量機能付き特装車において、
    前記傾斜手段は荷台又は荷箱に作用して荷台又は荷箱を傾斜させる傾斜側作用機構と、当該傾斜側作用機構を駆動する傾斜側駆動源を有し、
    前記持上機構は、前記傾斜側駆動源とは別の駆動源によって動作し、荷台又は荷箱を持ち上げるものであることを特徴とする計量機能付き特装車。
  6. 車両部と、前記車両部に取り付けられた荷台又は荷箱と、前記荷台又は荷箱を傾斜させる傾斜手段と、少なくとも前記荷台又は荷箱の一部を持ち上げる持上機構と、重量測定器を有し、前記持上機構で荷台又は荷箱の一部を持ち上げた状態で前記重量測定器によって荷台又は荷箱の重量を測定する計量機能付き特装車において、
    前記傾斜手段は傾斜用シリンダと傾斜用ポンプを有し、当該傾斜用ポンプを駆動源として傾斜用シリンダを駆動して荷台又は荷箱の姿勢を変更するものであり、
    前記傾斜用シリンダは、ボトム側ポートとロッド側ポートを有し、重量測定時においては、ボトム側ポートとロッド側ポートをタンク開放状態又は大気開放状態とすることを特徴とする計量機能付き特装車。
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