JP2003035327A - 自動変速機の多板ブレーキ - Google Patents

自動変速機の多板ブレーキ

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JP2003035327A
JP2003035327A JP2001222545A JP2001222545A JP2003035327A JP 2003035327 A JP2003035327 A JP 2003035327A JP 2001222545 A JP2001222545 A JP 2001222545A JP 2001222545 A JP2001222545 A JP 2001222545A JP 2003035327 A JP2003035327 A JP 2003035327A
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piston
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cylinder
peripheral wall
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Koutarou Kikuwa
好太郎 菊輪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】寸法を大きくせずに、ピストンの受圧面積を拡
張でき、大きな制動トルクを得ることが可能な自動変速
機の多板ブレーキを提供する。 【解決手段】変速機ケース10に回転不能に係合する摩
擦プレート20と、回転部材22と一体回転可能に係合
する摩擦ディスク21と、摩擦プレートと摩擦ディスク
とを圧接させるピストン14と、ピストンとの間で油圧
室15を形成するためのシリンダ11と、ピストンを復
帰付勢するリターンスプリング16とを備え、油圧室1
5の供給油圧によりピストン14を軸方向に作動させ、
回転部材22に制動力を与える多板ブレーキである。断
面S字形のピストン14の外周部の外周面をシリンダ1
1の外周壁11aの内周面とシール部材13を介して摺
接させ、ピストン14の内周部の外周面をシリンダ11
の内周壁11bの内周面とシール部材12を介して摺接
させることで、受圧面積を拡張する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の多板ブ
レーキの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機には、変速段の切替や
前後進の切替を行うため、変速機ケースと回転部材との
間に多板ブレーキが設けられており、この多板ブレーキ
の断接によって回転部材に制動力を与えるようになって
いる。例えば特開2001−99195号公報には、変
速機ケースの内部に略コ字形断面のシリンダを回り止め
して収容し、このシリンダの中にピストンを配置するこ
とにより、半径方向のスペースが小さい多板ブレーキが
提案されている。
【0003】図9は多板ブレーキB1の具体的構造を示
す。多板ブレーキB1は、変速機ケース30、シリンダ
31、ピストン32、リターンスプリング33、スプリ
ングシート34、スナップリング35、摩擦プレート3
6、摩擦ディスク37、ブレーキハブ(回転部材)38
などで構成されている。変速機ケース30の内周部には
スプライン溝30aが設けられ、このスプライン溝30
aに摩擦プレート36の外周部が係合しており、ブレー
キハブ38の外周部にもスプライン溝38aが設けら
れ、このスプライン溝38aに摩擦ディスク37の内周
部が係合している。シリンダ31は変速機ケース30の
内側に嵌合され、外周に設けた爪部31cをスプライン
溝30aに係合させることにより、シリンダ31は回り
止めされている。シリンダ31内にピストン32が配置
され、シリンダ31とピストン32との間に形成される
油圧室39に油圧を供給することにより、ピストン32
を軸方向へ作動させ、摩擦プレート36と摩擦ディスク
37とを圧接させることにより、ブレーキハブ38に制
動力を与えるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の多板ブレーキB
1では、シリンダ31の中にピストン32が配置されて
おり、シリンダ31の外周壁31aの内周面と内周壁3
1bの外周面とがピストン32との摺動面となってい
る。そのため、ピストン32の受圧面積は外周壁31a
の内周面と内周壁31bの外周面との間隔Dで決定され
る。ところが、半径方向に薄型のシリンダ31を用いた
場合には、その分だけ受圧面積も小さくなり、大きな制
動トルクが得られないという欠点がある。大きな制動ト
ルクを得ようとすれば、シリンダ31を内径方向へ拡張
したり、あるいは摩擦プレート36および摩擦ディスク
37の枚数を増やす方法があるが、いずれの場合も多板
ブレーキB1の寸法が大きくなるという欠点がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、寸法を大きくせ
ずに、ピストンの受圧面積を拡張でき、大きな制動トル
クを得ることが可能な自動変速機の多板ブレーキを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、変速機ケースに回転不能に
係合する摩擦プレートと、回転部材と一体回転可能に係
合する摩擦ディスクと、摩擦プレートと摩擦ディスクと
を圧接させるピストンと、ピストンとの間で油圧室を形
成するためのシリンダと、ピストンを復帰付勢するリタ
ーンスプリングとを備え、油圧室に油圧を供給すること
によりピストンを軸方向に作動させ、回転部材に制動力
を与える自動変速機の多板ブレーキにおいて、上記シリ
ンダの外周部に軸方向に延びる外周壁を設け、シリンダ
の内周部に外周壁と同方向に延びる内周壁を設け、上記
ピストンを、上記外周壁の内周面と対面する外周部と、
上記内周壁の内周面と対面する内周部と、内外周部をつ
なぐ中間部とを持つ断面略S字形に形成し、上記ピスト
ンの外周部とシリンダの外周壁との間にシール部材を配
置するとともに、ピストンの内周部とシリンダの内周壁
との間にシール部材を配置したことを特徴とする多板ブ
レーキを提供する。
【0007】断面略S字形のピストンの外周部外面と内
周部の外面とがそれぞれシリンダの外周壁の内周面と内
周壁の内周面とにシール部材を介して摺接する。つま
り、シリンダの外周壁と内周壁との半径方向距離が従前
と同様であっても、内周壁の内周面にピストンの内周部
が摺接するので、その分だけピストンの受圧面積を内径
側へ拡張することができる。そのため、配置スペースを
大きくせずに、ピストンの受圧面積を拡張でき、大きな
制動トルクを得ることができる。
【0008】請求項2のように、リターンスプリングの
片側側面を支持するスプリングシートに貫通穴を設ける
とともに、ピストンの外周部にスプリングシートを貫通
して摩擦プレートを押圧する押圧片を設け、ピストンの
外周部内面にリターンスプリングの外周面の拡がりを規
制する規制面を形成してもよい。リターンスプリングは
圧縮した時に外径が拡張するが、ピストンがリターンス
プリングの外周面の拡がりを規制するので、リターンス
プリングのばね力を適正に発揮できる。また、ピストン
に設けられた押圧辺がスプリングシートを貫通して摩擦
プレートを押圧するが、ピストンの外周部から押圧片が
延びているので、押圧片は摩擦プレートの半径方向ほぼ
中央部を押圧することが可能となる。そのため、摩擦プ
レートと摩擦ディスクとが均等に圧接し、フェーシング
材の偏磨耗や制動トルクが低下するといった不具合を解
消できる。
【0009】請求項3のように、シリンダを変速機ケー
スと別体とし、このシリンダを変速機ケースの内周面に
嵌合させるとともに、シリンダの外周壁の軸方向端部
に、変速機ケースの内周面に形成したスプライン溝に係
合する爪部を設け、スプリングシートの外周部に爪部が
係合する切欠溝を設けてもよい。変速機ケースと別体の
シリンダを変速機ケースに嵌合させて使用する場合、シ
リンダの回転を規制する必要がある。そのため、シリン
ダの軸方向端部に外径側へ突出する爪部を突設し、この
爪部を変速機ケースの内周面に形成したスプライン溝に
係合させることがある。しかし、この爪部とシリンダに
隣接して配置されるスプリングシートとが干渉して、軸
方向寸法が増大する。そこで、請求項3では爪部を逃が
す切欠溝をスプリングシートの外周部に形成すること
で、爪部とスプリングシートとを軸方向に重複させ、軸
方向寸法の増大を防止している。なお、シリンダとして
は、鋳造物を切削加工により形成する場合と、板金をプ
レス加工により形成する場合とがある。
【0010】請求項4のように、シリンダの外周壁を内
周壁に比べて摩擦プレート側へ長く突出させ、内周壁の
内周面にシール部材を嵌合させる嵌合溝を形成するとと
もに、外周壁の内周面であって、内周壁から摩擦プレー
ト側へオフセットした位置にシール部材を嵌合させる嵌
合溝を形成した構成としてもよい。シリンダにシール部
材を取り付ける場合、その嵌合溝を内周面に形成する方
がシール部材の嵌め込みが容易になる。しかも、外周壁
の嵌合溝を内周壁より摩擦プレート側へオフセットした
位置に設ければ、外周壁の嵌合溝にシール部材を嵌合す
る際、内周壁が邪魔にならず、一層嵌め込み作業が容易
になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる多板ブレー
キを用いた自動変速機の一例の概略構成を示す。この自
動変速機はFF横置き式の例であり、トルクコンバータ
1、トルクコンバータ1を介してエンジン動力が伝達さ
れる入力軸2、3個のクラッチC1〜C3、2個のブレ
ーキB1,B2、ワンウエイクラッチF、ラビニヨウ型
遊星歯車装置4、出力ギヤ5、出力軸7、差動装置8な
どを備えている。
【0012】遊星歯車装置4のフォワードサンギヤ4a
と入力軸2とはC1クラッチを介して連結されており、
リヤサンギヤ4bと入力軸2とはC2クラッチを介して
連結されている。キャリヤ4cは中間軸3と連結され、
中間軸3はC3クラッチを介して入力軸2と連結されて
いる。また、キャリヤ4cはB2ブレーキとキャリヤ4
cの正転(エンジン回転方向)のみを許容するワンウェ
イクラッチFとを介して変速機ケース10に連結されて
いる。キャリヤ4cは2種類のピニオンギヤ4d,4e
を支持しており、フォワードサンギヤ4aは軸長の長い
ロングピニオン4dと噛み合い、リヤサンギヤ4bは軸
長の短いショートピニオン4eを介してロングピニオン
4dと噛み合っている。ロングピニオン4dのみと噛み
合うリングギヤ4fは出力ギヤ5に結合されている。出
力ギヤ5は出力軸7を介して差動装置8と接続されてい
る。
【0013】上記自動変速機は、クラッチC1,C2,
C3、ブレーキB1,B2およびワンウェイクラッチF
の作動によって、図2に示すような前進4段、後退1段
の変速段を実現している。
【0014】図3は本発明にかかる多板ブレーキである
B1ブレーキを用いた自動変速機の一部の具体的構造を
示し、図4はB1ブレーキの拡大図、図5はその分解
図、図6はシリンダの側面図、図7はスプリングシート
の側面図である。図において、11はシリンダ、14は
ピストン、16はリターンスプリング、17はスプリン
グシート、20は摩擦プレート、21は摩擦ディスク、
22はブレーキハブ(回転部材)である。この自動変速
機の構造は、B1ブレーキを除き、図8に示された構造
と同様である。
【0015】ブレーキドラムを構成する変速機ケース1
0の内側には、アルミダイキャスト製の断面略コ字形シ
リンダ11が嵌合され、段部10b(図5参照)で位置
規制されている。シリンダ11の外周側には軸方向に延
びる外周壁11aが設けられ、内周側には外周壁11a
と同方向に延びる内周壁11bが設けられている。外周
壁11aは内周壁11bより軸方向の突出量が長く、内
周壁11bの内周面にOリング12を嵌合させる嵌合溝
11dが形成されるとともに、外周壁11aの内周面で
あって、内周壁11bから軸方向へオフセットした位置
にOリング13を嵌合させる嵌合溝11cが形成されて
いる。シリンダ11の外周壁11aの軸方向端部に、変
速機ケース10の内周面に形成したスプライン溝10a
に係合する爪部11eが突設され、シリンダ11は回り
止めされている。爪部11eを外周壁11aから軸方向
に突設したのは、外周壁11aの外周面11fは変速機
ケース10の内面に嵌合する加工面であるため、爪部1
1eが外周壁11aの外周面11fから突出すると、加
工できないからである。爪部11eは、スプリングシー
ト17の外周部に設けた切欠溝17bに係合しており、
爪部11eとスプリングシート17とが干渉することに
よるB1ブレーキの軸方向寸法の増大を防止している。
なお、Oリング12,13としては、円形断面、D型断
面、X型断面など種々のリングを使用できる。
【0016】シリンダ11の内部には板金製のピストン
14が軸方向移動自在に配置され、シリンダ11とピス
トン14との間に油圧室15(図4参照)が形成されて
いる。この油圧室15には図示しない油圧制御装置から
油圧が供給される。ピストン14は、シリンダ11の外
周壁11aの内周面に装着されたOリング13と摺接す
る外周部14aと、内周壁11bの内周面に装着された
Oリング12と摺接する内周部14bと、内外周部をつ
なぐ中間部14cとを持つ断面略S字形に形成されてい
る。特に、中間部14cはシリンダ11の内周壁11b
を迂回するように屈曲している。このようにピストン1
4の外周部14aの外周面と内周部14bの外周面とが
摺接面であるため、摺接面の半径方向間隔Sが従来に比
べてΔd分だけ大きくなり、受圧面積も拡張される。つ
まり、シリンダ11の内外周壁11a,11bの半径方
向寸法Dは同じでも、受圧面積が大きくなるので、大き
な制動トルクが得られるという利点がある。
【0017】ピストン14の外周部には、軸方向に延び
る複数の押圧片14dが一体に形成されており、この押
圧片14dはスプリングシート17を貫通して摩擦プレ
ート20の半径方向中央部に圧接可能である。そのた
め、B1ブレーキの締結時に摩擦プレート20と摩擦デ
ィスク21とが面全体で均等に圧接し、フェーシング材
の偏磨耗や制動トルクの低下といった不具合を解消でき
る。ピストン14の押圧片14dと外周部14aの内周
面はリターンスプリング16の外周面の拡がりを規制す
る規制面14eとなっており、リターンスプリング16
の所定のばね圧を得ることができる。
【0018】ピストン14をシリンダ11方向へ付勢す
るリターンスプリング16は、ピストン14とスプリン
グシート17との間に介装されている。この実施例のリ
ターンスプリング16はウエーブスプリングで構成され
ているが、通常のコイルスプリングであってもよい。ス
プリングシート17の半径方向中間部には、図7に示す
ように、ピストン14の押圧片14dが貫通する複数の
貫通穴17aが設けられている。スプリングシート17
の外周部には複数の爪片17cが設けられ、これら爪片
17cが変速機ケース10のスプライン溝10aに係合
して回り止めされている。スプリングシート17の背面
は、変速機ケース10の周溝10c(図5参照)に嵌合
されたスナップリング18によって支持されている。
【0019】変速機ケース10のスプライン溝10aに
は、複数枚の摩擦プレート20の外周部がスプライン係
合し、摩擦プレート20の終端側に配置された厚肉なプ
レートの終端面が変速機ケース10の内周面に嵌着され
たスナップリング23(図3参照)で抜け止めされてい
る。各摩擦プレート20の間には、摩擦ディスク21が
配置され、摩擦ディスク21の内周部はブレーキハブ
(回転部材)22の外周面に設けられたスプライン溝2
2aとスプライン係合している。このブレーキハブ22
は、遊星歯車装置4のフォワードサンギヤ4aと連結さ
れている。
【0020】上記構成よりなるB1ブレーキにおいて、
油圧室15に油圧を供給すると、図4の寸法Sに応じた
受圧面積でピストン14が押され、リターンスプリング
16に抗して軸方向に移動する。そして、押圧片14d
が摩擦プレート20を押圧し、摩擦ディスク21と圧接
させることで、ブレーキハブ22に対して制動力が作用
する。このようにピストン14の外周部14aの外周面
と内周部14bの外周面とが摺接面となるので、ピスト
ン14の受圧面積が拡張され、シリンダ11の内外周壁
11a,11bの半径方向寸法Dが同じでも大きな制動
トルクが得られる。
【0021】図8は本発明にかかる多板ブレーキの第2
実施例を示す。なお、図4と同一部分には同一符号を付
して重複説明を省略する。この実施例では、シリンダ1
1として板金をプレス加工したものを使用し、シリンダ
11の外周壁11aの内周面と内周壁11bの内周面と
を摺動面としてある。一方、ピストン14も板金でS字
形断面形状に形成し、ピストン14の外周部14aの外
周面と内周部14bの外周面とにそれぞれシールゴム2
3,24を加硫接着してある。この場合も、第1実施例
と同様に、ピストン14の外周部14aの外周面と内周
部14bの外周面との間で受圧面が構成されるので、ピ
ストン14の受圧面積が拡張されるとともに、ピストン
14にシールゴム23,24が一体に接着固定されるの
で、B1ブレーキの組付が簡単になるという利点があ
る。
【0022】上記実施例では、シリンダを変速機ケース
と別体に構成し、変速機ケースの内部に嵌合した例を示
したが、シリンダを変速機ケースと一体に形成してもよ
い。本発明の多板ブレーキはB1ブレーキに限らず、B
2ブレーキにも同様に適用できる。さらに、図3に示さ
れた構造以外の自動変速機の多板ブレーキにも適用でき
ることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、断面略S字形のピストンの外周部の外面と内周
部の外面とをそれぞれシリンダの外周壁の内周面と内周
壁の内周面とにシール部材を介して摺接させるようにし
たので、シリンダの外周壁と内周壁との半径方向の間隔
が同じであっても、内周壁の内周面にピストンの内周部
が摺接するので、その分だけピストンの受圧面積を内径
側へ拡張することができる。そのため、多板ブレーキの
寸法を大きくせずに、ピストンの受圧面積を拡張でき、
大きな制動トルクを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる多板ブレーキを用いた車両用自
動変速機の一例の概略機構図である。
【図2】図1の自動変速機の作動図である。
【図3】図1の自動変速機の一部の詳細断面図である。
【図4】図3に示すB2ブレーキ部分の拡大断面図であ
る。
【図5】B2ブレーキの分解図である。
【図6】シリンダの側面図である。
【図7】スプリングシートの側面図である。
【図8】本発明にかかる多板ブレーキの第2実施例の断
面図である。
【図9】従来の多板ブレーキの断面図である。
【符号の説明】
B1 多板ブレーキ 10 変速機ケース 10a スプライン溝 11 シリンダ 12,13 シール部材 14 ピストン 15 油圧室 16 リターンスプリング 17 スプリングシート 20 摩擦プレート 21 摩擦ディスク 22 ブレーキハブ(回転部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機ケースに回転不能に係合する摩擦プ
    レートと、回転部材と一体回転可能に係合する摩擦ディ
    スクと、摩擦プレートと摩擦ディスクとを圧接させるピ
    ストンと、ピストンとの間で油圧室を形成するためのシ
    リンダと、ピストンを復帰付勢するリターンスプリング
    とを備え、油圧室に油圧を供給することによりピストン
    を軸方向に作動させ、回転部材に制動力を与える自動変
    速機の多板ブレーキにおいて、上記シリンダの外周部に
    軸方向に延びる外周壁を設け、シリンダの内周部に外周
    壁と同方向に延びる内周壁を設け、上記ピストンを、上
    記外周壁の内周面と対面する外周部と、上記内周壁の内
    周面と対面する内周部と、内外周部をつなぐ中間部とを
    持つ断面略S字形に形成し、上記ピストンの外周部とシ
    リンダの外周壁との間にシール部材を配置するととも
    に、ピストンの内周部とシリンダの内周壁との間にシー
    ル部材を配置したことを特徴とする多板ブレーキ。
  2. 【請求項2】上記リターンスプリングの片側側面を支持
    するスプリングシートに貫通穴を設けるとともに、上記
    ピストンの外周部に上記スプリングシートを貫通して摩
    擦プレートを押圧する押圧片を設け、上記ピストンの外
    周部内面にリターンスプリングの外周面の拡がりを規制
    する規制面を形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の多板ブレーキ。
  3. 【請求項3】上記シリンダを変速機ケースと別体とし、
    上記シリンダを変速機ケースの内周面に嵌合させるとと
    もに、上記シリンダの外周壁の軸方向端部に、変速機ケ
    ースの内周面に形成したスプライン溝に係合する爪部を
    設け、上記スプリングシートの外周部に上記爪部が係合
    する切欠溝を設けたことを特徴とする請求項2に記載の
    多板ブレーキ。
  4. 【請求項4】上記シリンダの外周壁を内周壁に比べて摩
    擦プレート側へ長く突出させ、上記内周壁の内周面にシ
    ール部材を嵌合させる嵌合溝を形成するとともに、上記
    外周壁の内周面であって、内周壁から摩擦プレート側へ
    オフセットした位置にシール部材を嵌合させる嵌合溝を
    形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の多板ブレーキ。
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